JPH10246601A - 測定対象物の保持具 - Google Patents

測定対象物の保持具

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JPH10246601A
JPH10246601A JP4907497A JP4907497A JPH10246601A JP H10246601 A JPH10246601 A JP H10246601A JP 4907497 A JP4907497 A JP 4907497A JP 4907497 A JP4907497 A JP 4907497A JP H10246601 A JPH10246601 A JP H10246601A
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JP
Japan
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measured
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holding piece
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sleeve
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JP4907497A
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Ryosuke Watanabe
亮介 渡辺
Atsushi Tsuruta
篤 鶴田
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Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テーブル上に測定対象物を保持する際に、
測定対象物に傷、変形等を生じさせることなく、かつ十
分な保持力で測定対象物をテーブル上に載置固定するこ
とのできる測定対象物の保持具を提供することを目的と
する。 【解決手段】測定対象物の保持具3は、テーブル上に載
置されるベースプレート部4と、測定対象物2の外周を
把持する把持面51を有するスリーブ部5と、このスリ
ーブ部5をベースプレート部4上の所定位置に位置決め
固定する位置決め手段6とを備え、測定対象物2とスリ
ーブ部5の把持面51との間には、弾性体7が介装され
ている。スリーブ部5による把持力を弾性体7が吸収緩
和しているので、測定対象物2に傷、変形が生じること
もなく、十分な保持力で測定対象物2は保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テーブル上に測定
対象物を保持するための測定対象物の保持具に関し、例
えば、回転式真円度測定機のテーブル上に測定対象物を
保持するための保持具として利用することができる。
【0002】
【背景技術】従来より、切削加工等によって形成される
円筒形若しくは円柱形部品の断面形状を拡大してその真
円度を測定する装置として、真円度測定機が知られてい
る。このような真円度測定機には、図4に示すように、
接触式プローブ11を用いたテーブル回転式の真円度測
定機1がある。これは、台座12上に回転可能に取り付
けられる回転テーブル13と、この回転テーブル13上
に設けられ、心出しつまみ14によって水平方向に位置
調整可能なXYテーブル15と、台座12上に立設され
る柱部材16に上下に移動可能かつ任意の位置で固定可
能に取り付けられる接触式プローブ11とを含んで形成
される。
【0003】真円度測定機1によって測定対象物2の真
円度を測定する場合、まず、XYテーブル15上に測定
対象物2を載置し、測定対象物2の中心を回転テーブル
13の回転中心と一致させるために、心出しつまみ14
を調整してXYテーブル15を動かす。そして、このよ
うにセットされた測定対象物2に対して、前述したプロ
ーブ11を接触させた後、回転テーブル13を回転し、
プローブ11の変位を測定し演算処理を行うことによっ
て、真円度を測定することが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような真円度測定
機1では、測定対象物2が軽量である場合、プローブ1
1を測定対象物2に接触させると、その接触時の押圧力
によって測定対象物2が動いたり、転倒してしまうこと
がある。このため、図4では図示を略したが、従来は、
測定対象物2をXYテーブル15上にチャック等で固定
して測定を行っていた。しかしながら、軽量の測定対象
物2が薄肉のアルミ円筒形材料のようなものである場
合、上述したチャック等による固定では、チャック等の
締め付け力により測定対象物2自体が変形してしまうと
いう問題がある。このような問題は上述したテーブル回
転型の真円度測定機1の場合のみならず、測定対象物を
何らかの機械的狭持手段によって固定する必要がある測
定機であれば同様の問題として把握される。
【0005】本発明の目的は、テーブル上に測定対象物
を保持する際に、測定対象物に傷、変形等を生じさせる
ことなく、かつ十分な保持力で測定対象物をテーブル上
に載置固定することのできる測定対象物の保持具を提供
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る測定対象物
物の保持具は、テーブル上に測定対象物を保持するため
の測定対象物の保持具であって、前記テーブル上に載置
されるベースプレート部と、前記測定対象物の外周を把
持する把持面を有するスリーブ部と、このスリーブ部を
前記ベースプレート上の所定位置に位置決め固定する位
置決め手段とを備え、前記測定対象物と前記スリーブ部
の把持面との間には、弾性体が介装されていることを特
徴とする。
【0007】このような本発明によれば、スリーブ部の
把持面と測定対象物の外周面との間には弾性体が介装さ
れ、測定対象物を把持してもその把持力を弾性体が吸収
緩和するので、測定対象物に傷、変形等を生じさせるこ
とがない。また、測定対象物を把持するスリーブ部が位
置決め手段によってベースプレート部上に狭持固定され
ているので、測定対象物をベースプレート部上に十分な
保持力で保持することが可能となる。
【0008】以上において、上述したスリーブ部として
は、内側に測定対象物に応じた形状の把持面となる孔が
形成されたリング状体からなり、把持面から当該リング
状体の外周まで延出形成された切り込み間にまたがって
設けられ、締め付けとともに把持面をリング状体の径方
向内側に変形させる締め付け部と、リング状体の外周の
少なくとも1箇所以上を径方向内側に向かって切り欠い
て形成される弾性ヒンジ部とを有するスリーブ部を採用
するのが好ましく、上述した弾性体は、前記締め付け部
および前記弾性ヒンジ部の間の把持面と、前記弾性ヒン
ジ部同士の間の把持面とのいずれかに介装されているの
が好ましい。
【0009】すなわち、スリーブ部の外周に沿って少な
くとも1箇所以上の弾性ヒンジ部が形成されているの
で、締め付け部の締め込みによって把持面が内側に変形
して測定対象物を把持することが可能となる。また、締
め付け部の締め付けによる把持力は弾性ヒンジ間で均等
に作用するので、弾性ヒンジ部同士の間に介装される弾
性体は均等な力で変形して測定対象物への力を吸収緩和
し、測定対象物の変形防止が一層図られる。
【0010】また、上述した位置決め手段としては、ベ
ースプレート部上に設けられ、スリーブ部と当接する平
面V字状の凹部を有する受け側狭持片と、受け側狭持片
のV字状凹部に向かって進退可能に配置される可動側狭
持片とから構成される位置決め手段を採用するのが好ま
しい。すなわち、スリーブ部の外周がV字状の受け側狭
持片2箇所と、可動側狭持片1箇所との3点で当接し、
スリーブ部が面状に狭持されているので、異なる方向か
ら水平力が作用しても、測定対象物が動いたり、倒れた
りすることがない。
【0011】さらに、上述した受け側狭持片および前記
可動側狭持片としては、上面から下面に向かうに従って
前記リング状体の外周面から次第に離れる方向に傾斜し
た傾斜面を有する狭持片を採用するのが好ましい。すな
わち、受け側狭持片、可動側狭持片がこのような傾斜面
を備えているので、位置決め手段の締め付けに伴う狭持
力は、この傾斜面によって垂直下方の力としてスリーブ
部に伝達される。従って、測定対象物をテーブル面上に
強固に保持することが可能となるうえ、測定対象の径方
向断面に狭持力が作用しないので、測定対象物が薄肉の
アルミ円筒のような変形し易いものであっても、変形を
生じることなく安定して保持することが可能となる。
【0012】そして、測定対象物は、スリーブ部の底面
が当該測定対象物の底面よりも上方となるように隙間を
設けて把持されているのが好ましく、測定対象物と弾性
体との間の摩擦力は、スリーブ部に作用する垂直下方の
力よりも大きくなっているのが好ましい。ここで、上述
した摩擦力は測定対象物の材質に応じて適宜変化する
が、測定対象物の強度、必要な保持力を考慮して弾性体
の材質を適宜選択して摩擦力を設定すればよい。例え
ば、測定対象物がアルミニウム製の円筒状体であれば、
摩擦力および耐久性等を考慮して軟質のシリコンゴム等
が使用される。
【0013】すなわち、スリーブ部の底面が測定対象物
の底面よりも上方に位置しているので、常に測定対象物
の底面をベースプレート部に密着させて測定することが
可能となるうえ、隙間が設けてあるので、スリーブ部の
底面が測定物の底面に対して多少傾斜していても、影響
されることなく安定した保持状態で測定を行うことが可
能となる。また、測定対象物と弾性体間の摩擦力の方
が、位置決め手段によってスリーブ部に作用する垂直下
方の力よりも大きいので、位置決め手段によりスリーブ
部を狭持しても、その狭持力によってスリーブ部が下が
ることもなく、常に測定対象物の底面をベースプレート
部上に密着させた状体で安定して測定を行うことが可能
となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。尚、既に説明した部材または部分
と同一または類似の部材または部分については、その説
明を省略または簡略にする。図1には、本発明の実施形
態に係る真円度測定機が示され、真円度測定機1のXY
テーブル15上には、測定対象物2をテーブル15上に
保持する測定対象物の保持具3が載置されている。測定
対象物の保持具3は、ベースプレート部4と、スリーブ
部5と、位置決め手段6とを備えている。
【0015】ベースプレート部4は、図2(A)に示す
ように、載置されるXYテーブル15と略同一の円形状
の鉄板からなる本体41を有し、その上面には、後述す
る位置決め手段6の受け側狭持片61をスライド自在に
支持する一対の受け側ガイド42がボルト43によって
固定されている。また、この受け側ガイド42とは離れ
た本体41の上面には、後述する位置決め手段6の可動
側狭持片62を進退可能に支持するために内部に雌ねじ
孔が形成された可動側ガイド44がボルト45によって
固定されている。スリーブ部5は、測定対象物2を把持
するために内側に孔を形成して把持面51としたリング
状体52からなっていて、その外周面53の上端縁に
は、後述する狭持片61、62との当接面積を多く取る
ために、テーパ面54が形成されている。また、リング
状体52には、把持面51から外周面53に亘る切り込
み55が形成され、この切り込み55の間にまたがって
締め付け部56が設けられている。
【0016】この締め付け部56は、図2では図示を略
したが、切り込み55の一方の側に形成される雌ねじ孔
と、他方の側に形成される孔に挿通されるボルト561
とを含んで形成されている。リング状体52の締め付け
部56以外の部分には、当該リング状体52の外周を径
方向内側に向かって切り欠いて弾性ヒンジ部57が3箇
所形成され、締め付け部56および弾性ヒンジ部57
は、リング状体52上に平面十字状に直交配置されてい
る。締め付け部56とこの締め付け部56に隣接する弾
性ヒンジ部57との中間部分と、隣接する弾性ヒンジ部
57同士の中間部分に位置する把持面51には、軟質シ
リコンゴム製のピース部材からなる弾性体7が接着剤に
より取り付けられている。
【0017】位置決め手段6は、ベースプレート部4上
に固定される受け側狭持片61と、この受け側狭持片6
1に進退可能に対向配置される可動側狭持片62とを含
んで形成され、これらの狭持片61、62によって上述
したスリーブ部5がベースプレート部4上に狭持固定さ
れる。受け側狭持片61は、スリーブ部5を収納するV
字状の凹部611を有し、スリーブ部5のテーパ面54
が当接する部分には、上面から下面に向かうに従ってリ
ング状体52の外周面53から次第に離れる方向に傾斜
した逆テーパ状の傾斜面612が形成されている。ま
た、受け側狭持片61は、その側面を上述したベースプ
レート部4の受け側ガイド42にスライド自在に支持さ
れているとともに、その上面に形成されるボルト挿通用
の長孔613にボルト614を挿通し、図2では図示を
略したが、ベースプレート部4の上面に形成された雌ね
じ孔とボルト614とを螺合させてベースプレート部4
上に固定されている。
【0018】可動側狭持片62は、図2(B)の拡大図
に示されるように、鋼製のむく材からなる本体621を
有し、この本体621の進退方向先端に受け側狭持片6
2のと同様にスリーブ部5のテーパ面54に当接する逆
テーパ状の傾斜面622が形成されている。この傾斜面
622とは反対側の端面である基端側端面623には、
棒状のねじ軸部材からなるクランプつまみ63を挿通接
続するために、挿通孔623Aが形成され、この基端側
端面623と直交する本体621の側面624には、挿
通されたクランプつまみ63の抜け止めとなるセットね
じ64を挿通螺合するための雌ねじ孔624Aが形成さ
れている。
【0019】尚、クランプつまみ63は、本体621と
の接続部分となる先端部分に鋼球631が設けられてい
るとともに、先端部近傍の径方向外周面に沿って凹部6
32が形成され、その中間部分はベースプレート部4に
設けられた可動側ガイド44に挿通螺合されて可動側狭
持片62は、ベースプレート部4に進退可能に支持され
る。また、可動側狭持片62とクランプつまみ63と
は、可動側狭持片62の挿通孔623Aにクランプつま
み63の先端を挿通し、セットねじ64を可動側狭持片
62の雌ねじ孔624Aに挿通螺合して、その先端をク
ランプつまみ63の凹部632に嵌合して接続されてい
る。そして、可動側狭持片62を受け側狭持片61に接
近させる場合には、クランプつまみ63の回転ととも
に、鋼球631によって可動側狭持片62が押され、離
間させる場合には、セットねじ64によって可動側狭持
片62が引っ張られる。
【0020】次に、測定対象物の保持具3を用いて測定
対象物2を保持する手順について、図3に基づいて説明
する。 スリーブ部5のボルト561(図3では図示略)を
緩めた状態で、スリーブ部5を測定対象物2の底部近傍
に挿通し、ボルト561を締め付けて把持面51を内側
に変形させて弾性体7を測定対象物2の外周面に密着さ
せる。尚、スリーブ部5による把持に際しては、スリー
ブ部5の底面が測定対象物2の底面と平行になるように
配置するとともに、スリーブ部5の底面が測定対象物2
の底面よりも上方となるように隙間Tを設けておく。ま
た、予め、測定対象物2の強度を考慮して、測定対象物
2が変形しないような締め付け力を設定してボルト56
1による締め付けを行う。
【0021】 スリーブ部5のテーパ面54と、受け
側狭持片61のV字状の凹部611の傾斜面612とを
当接させて、スリーブ部5が取り付けられた測定対象物
2を、ベースプレート部4上にセットする。 可動側狭持片62に設けられたクランプつまみ63
を回転して、可動側狭持片62を受け側狭持片61に接
近させ、可動側狭持片62の傾斜面622をスリーブ部
5のテーパ面54に当接させ、さらに、クランプつまみ
63を締め付けて、スリーブ部5をベースプレート部4
上に狭持固定する。尚、可動側ガイド44内部にはクラ
ンプつまみ63のねじ軸部と螺合する雌ねじ孔が形成さ
れているので、クランプつまみ63を回転させれば、可
動側狭持片62を進退させることができる。また、受け
側狭持片61および可動側狭持片62による狭持力は、
それぞれの傾斜面612、622によって、垂直下方の
力としてスリーブ部5に働く。 このように測定対象物2が保持された測定対象物の
保持具3を、測定対象物2とともに、図1に示すよう
に、真円度測定機1のXYテーブル15上に載置した
後、心出しつまみ14を操作して測定対象物2を回転テ
ーブル13の回転中心に配置した後、真円度測定を行
う。
【0022】前述のような本実施形態によれば、次のよ
うな効果がある。すなわち、スリーブ部5の把持面51
と測定対象物2の外周面との間に弾性体7が介装され、
測定対象物2を把持してもその把持力を弾性体7が吸収
緩和するので、測定対象物2に傷、変形等を生じさせる
ことがなく、スリーブ部5が位置決め手段6によってベ
ースプレート部4上に狭持固定されているので、測定対
象物2をベースプレート部4上にしっかりと保持するこ
とができる。
【0023】またスリーブ部5のリング状体52に複数
の弾性ヒンジ部57が平面十字状に形成され、その間に
弾性体7が介装されているので、ボルト561の締め付
けによる把持力が弾性体7に均等に作用し、弾性体7が
一様に変形して把持力を吸収緩和することができ、測定
対象物2の変形防止を一層図ることができる。さらに、
スリーブ部5のテーパ面54がV字状の受け側狭持片6
1の2つの傾斜面612と、可動側狭持片62の傾斜面
622との3点で当接してテーブル上に固定されるの
で、測定対象物2に異なる方向から水平力が作用して
も、測定対象物2が動いたり、転倒したりすることもな
い。
【0024】そして、受け側狭持片61、可動側狭持片
62がスリーブ部5との当接面となる傾斜面612、6
22を備えているので、位置決め手段6の水平方向の狭
持力は垂直下方の力としてスリーブ部5に伝達される。
従って、測定対象物2がベースプレート部4上に強固に
保持されるうえ、測定対象物2の径方向断面に狭持力が
作用しないので、測定対象物2の変形は一層生じにくく
なる。また、スリーブ部5の底面が測定対象物2の底面
よりも上方となるように隙間Tを設けてあるので、常に
測定対象物2の底面をベースプレート部4に密着させて
正確に測定することができるうえ、スリーブ部5の底面
が測定物2の底面に対して多少傾斜していても、取付誤
差に影響されることなく安定した保持状態で測定を行う
ことができる。
【0025】さらに、測定対象物2と弾性体7との間の
摩擦力が十分大きいので、位置決め手段6によってスリ
ーブ部5に作用する垂直下方の力が作用しても、スリー
ブ部5が下がることがなく、一層安定した保持状態で測
定を行うことができる。そして、受け側狭持片61が長
孔613にボルト614を挿通してベースプレート部4
に固定されているので、受け側狭持片61の固定位置を
調整することができ、径の異なる測定対象物2であって
も、同じ保持具3で真円度測定を行うことができる。
【0026】尚、本発明は、前述の実施形態に限定され
るものではなく、次に示すような変形をも、含むもので
ある。すなわち、前述の実施形態では、弾性体7は軟質
シリコンゴムのピース状部材であったが、これに限ら
ず、測定対象物2の外周全面を覆うものであってもよ
く、スリーブ部5の把持面に複数の弾性体7が介装され
ていたが、これに限らず、1箇所に弾性体を介装しても
スリーブ部5の締め付け力を吸収緩和することができ
る。要するに、弾性体7の材質および介装箇所は、測定
対象物2の径方向強度、位置決め手段6による垂直下方
の力等を考慮して、適宜選定すればよい。
【0027】また、前述の実施形態では、スリーブ部5
の外周にテーパ面54が形成されていたが、これに限ら
ず、スリーブ部5の外周にテーパ面が形成されていなく
とも、位置決め手段6による狭持力を垂直下方の力とし
て伝達することができる。要するに、狭持片61、62
がスリーブ部5との当接部分で逆テーパ状の傾斜面とな
っていれば、前述した実施形態の効果と同様の効果を享
受することができる。さらに、前述の実施形態では、測
定対象物2は、円筒形状のものであったが、これに限ら
ず、円柱状の測定対象物であってもよく、断面が楕円形
状のものであってもよい。
【0028】そして、前述の実施形態では、測定対象物
の保持具3は、テーブル回転型の真円度測定機1に使用
されていたが、これに限らず、例えば、検出器回転型の
真円度測定機に使用してもよく、さらには、他の測定機
器に本発明に係る測定対象物の保持具3を用いても良
い。その他、本発明の実施の際の具体的な構造および形
状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等と
してもよい。
【0029】
【発明の効果】前述のように、本発明の測定対象物の保
持具によれば、スリーブ部の弾性体により測定対象物を
把持する力を吸収緩和することができるので、測定対象
物に傷、変形等を生じさせることなく、かつ十分な保持
力で測定対象物をテーブル上に載置固定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る測定対象物の保持具を
載置した真円度測定機を表す側面図である。
【図2】前述の実施形態に係る測定対象物の保持具の平
面図である。
【図3】図2におけるIII−III線切断面図である。
【図4】従来の方法によって測定対象物をセットした真
円度測定機を表す側面図である。
【符号の説明】
2 測定対象物 3 測定対象物の保持具 4 ベースプレート部 5 スリーブ部 6 位置決め手段 7 弾性体 15 テーブル(XYテーブル) 51 把持面 52 リング状体 56 締め付け部 57 弾性ヒンジ部 61 受け側狭持片 62 可動側狭持片 612、622 傾斜面 T 隙間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テーブル上に測定対象物を保持するための
    測定対象物の保持具であって、 前記テーブル上に載置されるベースプレート部と、前記
    測定対象物の外周を把持する把持面を有するスリーブ部
    と、このスリーブ部を前記ベースプレート上の所定位置
    に位置決め固定する位置決め手段とを備え、 前記測定対象物と前記スリーブ部の把持面との間には、
    弾性体が介装されていることを特徴とする測定対象物の
    保持具。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の測定対象物の保持具にお
    いて、 前記スリーブ部は、内側に前記測定対象物に応じた形状
    の前記把持面となる孔が形成されたリング状体からな
    り、 前記把持面から当該リング状体の外周まで延出形成され
    た切り込み間にまたがって設けられ、締め付けとともに
    前記把持面を前記リング状体の径方向内側に変形させる
    締め付け部と、 前記リング状体の外周の少なくとも1箇所以上を径方向
    内側に向かって切り欠いて形成される弾性ヒンジ部とを
    有し、 前記弾性体は、前記締め付け部および前記弾性ヒンジ部
    の間の把持面と、前記弾性ヒンジ部同士の間の把持面と
    のいずれかに介装されていることを特徴とする測定対象
    物の保持具。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の測定対象物の保持具にお
    いて、 前記位置決め手段は、前記ベースプレート部上に設けら
    れ、前記スリーブ部と当接する平面V字状の凹部を有す
    る受け側狭持片と、前記受け側狭持片のV字状凹部に向
    かって進退可能に配置される可動側狭持片とから構成さ
    れていることを特徴とする測定対象物の保持具。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の測定対象物の保持具にお
    いて、 前記受け側狭持片および前記作用側狭持片は、上面から
    下面に向かうに従って前記リング状体の外周面から次第
    に離れる方向に傾斜した傾斜面を有し、 前記リング状体を狭持すると、当該スリーブ部には垂直
    下方の力が作用して前記測定対象物が前記テーブル上に
    保持されることを特徴とする測定対象物の保持具。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の測定対象物の保持具にお
    いて、 前記測定対象物は、前記スリーブ部の底面が当該測定対
    象物の底面よりも上方となるように隙間を設けて把持さ
    れ、 前記測定対象物と前記弾性体との間の摩擦力は、前記ス
    リーブ部に作用する垂直下方の力よりも大きくなってい
    ることを特徴とする測定対象物の保持具。
JP4907497A 1997-03-04 1997-03-04 測定対象物の保持具 Withdrawn JPH10246601A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008157778A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Mitsubishi Alum Co Ltd 円形ブランク絞り加工成形品の耳プロフィール解析装置
JP2009054269A (ja) * 2007-08-02 2009-03-12 Ricoh Co Ltd 回転機構及び電子線描画装置

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