JPH1024634A - 画像形成装置の記録媒体搬送装置 - Google Patents

画像形成装置の記録媒体搬送装置

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JPH1024634A
JPH1024634A JP18384896A JP18384896A JPH1024634A JP H1024634 A JPH1024634 A JP H1024634A JP 18384896 A JP18384896 A JP 18384896A JP 18384896 A JP18384896 A JP 18384896A JP H1024634 A JPH1024634 A JP H1024634A
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JP
Japan
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recording medium
extension guide
printing plate
transport
roller
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Application number
JP18384896A
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English (en)
Inventor
Naoki Kiyohara
直樹 清原
Iwao Kawamura
巌 川村
Kazuhiro Murakami
和浩 村上
Tatsuma Suzuki
竜馬 鈴木
Kensuke Inotsuma
権介 猪妻
Seiichi Namekata
清一 行方
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Canon Finetech Nisca Inc
Original Assignee
Copyer Co Ltd
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  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】記録媒体をスムーズに搬送して画像品位を向上
させた記録媒体搬送装置を提供する。 【解決手段】延長ガイド36のうち搬送方向の上流側部
分36aと印字板14との間隔が、搬送方向の下流側部
分36bと印字板14との間隔よりも広くなるように、
延長ガイド36を所定角度(Θ)傾斜させて、駆動ロー
ラ12と上搬送ローラ10bとに挟持されて搬送されて
きた記録媒体70の先端がスムーズに延長ガイド36に
案内され、記録媒体70を、印字板14と延長ガイド3
6との隙間を通して排出ローラ20と拍車22に到達さ
せ、これらに挟持させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録紙などの記録
媒体のうち、画像が形成される画像形成領域に位置する
部分に画像を形成する画像形成装置における、画像形成
領域に記録媒体を搬送する記録媒体搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータやワークステーションの出
力装置の一つとして、インクを吐出して記録媒体に画像
を形成するインクジェット方式画像形成装置が知られて
いる。このインクジェット方式画像形成装置は、例え
ば、インクが吐出する印字ヘッドと、この印字ヘッドを
搭載して所定方向に往復動するキャリッジと、この所定
方向に直交する方向に記録媒体を搬送する記録媒体搬送
装置と、印字ヘッドと向き合う位置に配置され、片面側
を記録媒体が搬送される印字板とを備えている。
【0003】記録媒体に画像を形成する際は、記録媒体
搬送装置で搬送中の記録媒体を一時的に停止させ、キャ
リッジを上記の所定方向に往復動させながら、画像情報
を担持した画像信号に基づいて印字ヘッドからインクを
吐出し、記録媒体のうち、画像が形成される画像形成領
域に位置する部分(印字板の片面側に位置する部分)に
1バンド分の画像を形成する。その後、紙を1バンド分
の幅だけ搬送して停止させ、再び、キャリッジを上記し
た所定方向に往復動させながら、画像信号に基づいて印
字ヘッドからインクを吐出して、記録媒体のうち、画像
形成領域に新たに位置する部分に画像を形成する。この
ような動作を繰り返すことにより記録媒体に画像を形成
する。
【0004】上記の記録媒体搬送装置としては、例え
ば、印字板を挟んで記録媒体搬送方向の上流側及び下流
側それぞれに配置され、記録媒体を挟持して搬送する第
1の搬送ローラ、及び第1の搬送ローラから排出された
記録媒体を挟持してさらに搬送する第2の搬送ローラを
備えたものが知られている。
【0005】このような記録媒体搬送装置では、第1の
搬送ローラを通過した記録媒体が第2の搬送ローラに挟
持される際に記録媒体の先端がカールしていると、この
先端が第2の搬送ローラに挟持されにくい。このため、
記録媒体の正確な搬送が難しくなったり、周囲の部品に
記録媒体が引っ掛かり紙詰まりが発生したりする。第1
の搬送ローラと第2の搬送ローラとに挟まれた領域は、
画像が形成される画像形成領域でもあるので、良質な画
像を得るためには上述のようなトラブルを無くして、記
録媒体を平坦な状態にして搬送する必要がある。
【0006】記録媒体を平坦な状態にして搬送する技術
として、記録媒体搬送方向に直交する方向に延びるガイ
ド板を第1の搬送ローラと第2の搬送ローラとの間に配
置し、記録媒体の進入側を開いて排出側を狭くするよう
に固定しておき、記録媒体を案内するガイド板方式が知
られている。また、他の技術として、印字板の下方に吸
引ファンを配置して、記録媒体を吸引しながら第2の搬
送ローラへ搬送する吸引方式が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インクジェ
ット方式画像形成装置では、良質な画像を得るために印
字ヘッドを記録媒体に近接させる必要がある。このた
め、通常、印字板の周囲にはスペースの余裕が無い。上
述したガイド板方式では、第1の搬送ローラと第2の搬
送ローラとの間にガイド板を配置するので、このガイド
板と印字ヘッドとを衝突させないために、印字ヘッドを
第1又は第2の搬送ローラから遠ざける。従って、記録
媒体のうち印字ヘッドに向き合う部分の平坦性が充分に
確保されないおそれがある。
【0008】一方、上述した吸引方式では、印字板の下
方に吸引ファンを配置するので、このためのスペースが
必要となり、装置の小型化、低コスト化の観点からこの
方式も不利である。
【0009】そこで、本出願人は、第1の搬送ローラと
第2の搬送ローラとの間に記録媒体搬送路の側方から伸
縮自在に延長し、記録媒体を案内する帯状のガイドを備
えた記録媒体搬送装置を提案した(特願平8−4607
1号)。しかし、第1の搬送ローラを通過した記録媒体
の先端が上方に強くカールしていると、この先端部分が
帯状のガイドの記録媒体進入側部分に引っ掛かり、記録
媒体をスムーズに搬送できないおそれがある。
【0010】本発明は、上記事情に鑑み、記録媒体を一
層スムーズに搬送できる記録媒体搬送装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の記録媒体搬送装置は、記録媒体が搬送される
搬送方向に交差する交差方向に延びる、片面側を記録媒
体が搬送される印字板を備え、記録媒体のうち前記印字
板の前記片面側に位置する部分に画像を形成する画像形
成装置における、前記印字板を挟んで前記搬送方向の上
流側及び下流側それぞれに配置された、記録媒体を挟持
して前記搬送方向に搬送する第1の搬送ローラ、及び該
第1の搬送ローラから排出された記録媒体を挟持してさ
らに搬送する第2の搬送ローラを備えた記録媒体搬送装
置において、 (1)記録媒体のうち前記印字板の前記片面側に位置す
る部分を挟んで前記印字板とは反対側を前記交差方向に
走査する走査部材 (2)該走査部材に着脱自在に連結されて前記反対側を
前記交差方向に伸縮する、前記搬送方向の上流側部分と
前記印字板との間隔が前記搬送方向の下流側部分と前記
印字板との間隔よりも広くなるように所定角度傾斜した
帯状の延長ガイド (3)該延長ガイドが出入りする出入り口を有し、該延
長ガイドが巻かれた状態に出入り自在に収容される、前
記印字板の長手方向の一端側に配置された延長ガイド収
容器を備えたことを特徴とするものである。
【0012】ここで、記録媒体搬送装置が、前記走査部
材と前記延長ガイドとの連結部分、及び前記延長ガイド
収容器の前記出入り口の近傍部分双方のうちの少なくと
も一方に、前記延長ガイドを前記所定角度傾斜させる傾
斜手段を備えることが好ましい。
【0013】また、前記傾斜手段が、前記第1の搬送ロ
ーラ及び前記第2の搬送ローラによって記録媒体が挟持
された後に、前記延長ガイドの前記所定角度の傾斜を解
除するものであることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の記
録媒体搬送装置の実施形態を説明する。
【0015】図1は、本発明の記録媒体搬送装置が用い
られているプロッタの概略構成を示す斜視図である。
【0016】プロッタ1は、キャスタ2a付きのスタン
ド2の上部に固定されている。プロッタ1は、このプロ
ッタ1を操作するための操作部3を備えており、この操
作部3に設置された各種のスイッチ等を操作することに
より、紙サイズ、オンライン/オフライン、コマンドな
どが指示される。矢印A方向から記録媒体挿入口4に挿
入された記録紙は、操作部3からの指示に基づいて、プ
ロッタ1の内部に搬送され、画像が印字されて排出され
る。
【0017】図2を参照して、記録紙の搬送経路と印字
(画像形成)工程を説明する。
【0018】図2は、図1のプロッタを切り欠いて記録
紙の挿入から排出までの経路を示す斜視図である。
【0019】プロッタ1では、記録媒体挿入口4から挿
入されたシート状の記録紙(カット紙)と、ロール状に
巻かれた記録紙(ロール紙)6に印字できる。ここで
は、記録媒体挿入口4から挿入されたカット紙の搬送経
路を説明する。
【0020】ロール紙6のカバー7上で、例えば大判の
カット紙を整置して矢印A方向から記録媒体挿入口4に
挿入する。挿入されたカット紙は、カバー7と上ガイド
8との間を通り、搬送コロ支持板9に回転自在に固定さ
れた紙搬送コロ10a及びローラ支持板11に回転自在
に固定された上搬送ローラ10b双方と駆動ローラ12
とに挟持されながら、印字板14の上方に搬送される。
印字板14の上方を通過したカット紙は、その後、排出
ローラ20とその上方に位置する拍車22とに挟持され
て排出される。なお、拍車22は拍車板21に回転自在
に固定されている。ここでは、上搬送ローラ10bと駆
動ローラ12とによって、本発明にいう第1の搬送ロー
ラの一例が構成されている。また、排出ローラ20と拍
車22とによって、本発明にいう第2の搬送ローラの一
例が構成されている。.また、プロッタ1は、矢印B方
向に往復動するキャリッジ(本発明にいう走査部材の一
例である)16を備えている。このキャリッジ16はヘ
ッドホルダ18を備えており、このヘッドホルダ18に
は、4種類のカラーインク(例えば、シアン、マゼン
タ、イエロー、黒)それぞれが収容された4つの印字ヘ
ッド19が装着されている。キャリッジ16は、駆動モ
ータ(図示せず)に掛設されたベルト17に固定されて
おり、このベルト17は、駆動モータの正逆回転によっ
て矢印B方向に往復動する。ベルト17が矢印B方向に
往復動すると、キャリッジ16も案内レール24に案内
されて矢印B方向に往復動する。また、印字板14の長
手方向の一端側には、後述する延長ガイド装置30が配
置されている。
【0021】カット紙は、矢印B方向に直交する方向
(本発明にいう搬送方向の一例である)に断続的に搬送
される。カット紙に画像を形成するに当たっては、カッ
ト紙を一時的に停止させ、キャリッジ16を矢印B方向
に往復動させながら、印字ヘッド19に入力された画像
情報に基づいてインクを吐出し、カット紙のうち、画像
形成領域に位置する部分に1バンド分の画像を形成す
る。その後、所定長さだけカット紙を搬送して画像形成
領域に新たに位置する部分に次のバンド分の画像を形成
する。この動作をカット紙の全長に亘って繰り返す。こ
れにより、カット紙にカラー画像が形成される。カラー
画像が形成されたカット紙は、排出ローラ20と拍車2
2とに挟持されながら排出ガイド23に沿って排出され
る。
【0022】図3、図4を参照して延長ガイド装置30
を説明する。
【0023】図3は、延長ガイド装置を示す概略構成図
であり、図4は、図3の延長ガイド装置の内部を示す構
成図である。
【0024】延長ガイド装置30は、延長ガイド36が
巻かれた状態に出入り自在に収容される筒状の延長ガイ
ド収容器31を備えている。延長ガイド収容器31の中
心には中心軸32が固定されており、この中心軸32に
形成された溝33には、板ばね34の一端が固定されて
いる。中心軸32から、図4の紙面に向かって時計回り
に巻かれた状態の板ばね34の他端は、延長ガイド収容
器31の中に回転自在に固定されたドラム35に固定さ
れている。
【0025】また、板ばね34と同様に時計回りに巻か
れた帯状の延長ガイド36の一端はドラム35に固定さ
れている。この延長ガイド36の他端は、延長ガイド収
容器31の出入り口31aから出ており、ベルト板38
に固定されている。ベルト板38の先端にはフック37
が設けられている。
【0026】ベルト板38を矢印C方向に引っ張ると、
板ばね34の付勢力に抗して、ベルト板38に固定され
た延長ガイド36が延長ガイド収容器31から引き出さ
れる。この場合、板ばね34の付勢力によって延長ガイ
ド36にはテンションが生じ、延長ガイド36の直線性
と平面性が確保される。
【0027】延長ガイド36としては、可撓性の帯状の
薄板、例えば金属製の薄板や樹脂類の薄板が帯状に加工
されたものが使用される。金属としては例えばステンレ
スなどが使用され、樹脂としては例えば塩化ビニルやポ
リスチレンなどが使用される。
【0028】延長ガイド36が延長ガイド収容器31に
収容されているときは巻かれた状態になるが、できるだ
け密に巻かれた方が、長い延長ガイド36を延長ガイド
収容器31に収容できるので効果的である。一方、延長
ガイド36が延長ガイド収容器31から引き出されたと
きは、記録紙などの記録媒体をガイドする機能を確保す
る必要がある。このために、上述したように、延長ガイ
ド36としては直線性と平面性を有する材料から製造さ
れたものを用いる。すなわち、延長ガイド36の材料と
しては、巻かれた状態から引き伸ばされた場合に、巻き
癖の無い材料を選択する必要がある。
【0029】延長ガイド36が延長ガイド収容器31か
ら引き出された状態からこの内部に収容されるときは、
キャリッジ16の移動による。延長ガイド36が延長ガ
イド収容器31に収容されるときは、ストッパ39によ
ってベルト板38が延長ガイド収容器31の出入り口3
1aの近くの位置(ホームポジション)で停止する。こ
の停止と同時に、マイクロスイッチ40などのセンサに
よって、延長ガイド36が延長ガイド収容器31に収容
されたことが確認できる。
【0030】次に、延長ガイド36の記録媒体の搬送ガ
イドとしての機能を説明する。
【0031】延長ガイド36がホームポジションに位置
しているときに、キャリッジ16がこのホームポジショ
ンに移動してくると、キャリッジ16の下部に形成され
たフック孔41にベルト板38のフック37が引っ掛け
られる。これにより、キャリッジ16の移動に伴って延
長ガイド36が延長ガイド収容器31から引き出されて
延長される。
【0032】延長ガイド36が引き出された状態を図5
を参照して説明する。
【0033】図5は、記録媒体の搬送方向に直交する方
向(本発明にいう交差方向の一例である)から記録媒体
搬送装置を視た状態を示す模式図である。
【0034】キャリッジ16の移動に伴って延長ガイド
36が延長ガイド収容器31から引き出されて延長され
ると、駆動ローラ12及び上搬送ローラ10bと、排出
ローラ20及び拍車22との間に延長ガイド36が延長
される。すなわち、延長ガイド36は、記録媒体70の
うち印字板14の片面14a側に位置する部分を挟んで
印字板14とは反対側を、記録媒体70の搬送方向に直
交する方向に延長することとなる。このとき、後述する
ように、延長ガイド36のうち搬送方向の上流側部分3
6aと印字板14との間隔が、搬送方向の下流側部分3
6bと印字板14との間隔よりも広くなるように、延長
ガイド36が所定角度傾斜する。このため、駆動ローラ
12と上搬送ローラ10bとに挟持されて搬送されてき
た記録媒体70の先端がスムーズに延長ガイド36に案
内され、記録媒体70は印字板14と延長ガイド36と
の隙間を通って排出ローラ20と拍車22に到達し、こ
れらに挟持される。
【0035】上述したように、駆動ローラ12及び上搬
送ローラ10bと、排出ローラ20及び拍車22との間
では、記録媒体70が延長ガイド36によってガイドさ
れながら平坦性を保って搬送されるので、記録媒体70
の先端のカールによる搬送不良等の問題が起こらない。
【0036】記録媒体70が駆動ローラ12と上搬送ロ
ーラ10bとに挟持されると共に、排出ローラ20と拍
車22にも挟持されると、キャリッジ16のフック孔4
1にフック37が引っ掛かったまま、キャリッジ16
が、延長ガイド36の収容方向へ移動してホームポジシ
ョンに戻る。ベルト板38がストッパ39に当接して停
止すると、フック37がフック孔41から外れ、ベルト
板38が自重で下方に下がる。その後、駆動ローラ12
と上搬送ローラ10bとに挟持されると共に排出ローラ
20と拍車22にも挟持された記録媒体に印字(画像形
成)が行われる。
【0037】再び図3、図4を参照して、フック37を
フック孔41に引っ掛ける方法を説明する。
【0038】記録媒体に画像を形成している間、キャリ
ッジ16は往復動する。この往復動の際に、キャリッジ
16が延長ガイド36やその関係部品(ベルト板38な
ど)に接触することは好ましくない。このため、キャリ
ッジ16が延長ガイド装置30に最も近付いても、フッ
ク37とキャリッジ16のフック孔41とが接触しない
ようにこれらの間に一定の間隔が保たれるようになって
いる。しかし、フック37とフック孔41が一定の間隔
に保たれていても、延長ガイド36によって記録媒体を
ガイドするに当っては、フック37をフック孔41に引
っ掛ける必要がある。このため、ここでは、ベルト板昇
降機構50を用いた。
【0039】このベルト板昇降機構50は、ホームポジ
ションに位置するベルト板38の下方に配置されてい
る。プロッタ1(図1参照)の本体部には、「L」の字
の形をしたベルト板昇降レバー52が回転自在に支持さ
れている。このベルト板昇降レバー52の下部52aは
ソレノイド53に連結されていると共に、ばね54によ
って矢印D方向に付勢されている。また、ベルト板昇降
レバー52の上部には、ベルト板38を受けるベルト板
受け52bが形成されている。所定の信号がソレノイド
53に入力されると、ソレノイド53が矢印D方向とは
逆の方向に作動する。これにより、ベルト板昇降レバー
52が、紙面に向かって反時計回りに回転し、ベルト板
昇降レバー52のベルト板受け52bが上方に移動す
る。このベルト板受け52bの移動によってベルト板3
8も上方に移動し、キャリッジ16がベルト板38の方
へ移動してくると、フック37をフック孔41に引っ掛
けることができる。キャリッジ16が、フック37をフ
ック孔41に引っ掛けた状態で矢印C方向に移動するこ
とにより、延長ガイド36が延長ガイド収容器31から
引き出されて延長する。
【0040】図5を参照して上述したように、延長ガイ
ド36のうち搬送方向の上流側部分36aと印字板14
との間隔が、搬送方向の下流側部分36bと印字板14
との間隔よりも広くなるように、延長ガイド36を所定
角度(Θ)傾斜させて、駆動ローラ12と上搬送ローラ
10bとに挟持されて搬送されてきた記録媒体70の先
端がスムーズに延長ガイド36に案内され、記録媒体7
0は印字板14と延長ガイド36との隙間を通って排出
ローラ20と拍車22に到達し、これらに挟持される。
この所定角度Θは、5°以上20°以下であることが好
ましい。
【0041】上記の所定角度Θを保つために、図3、図
4に示すように、ベルト板昇降レバー52のベルト板受
け52bを角度Θだけ傾斜させる。一方、キャリッジ1
6のフック孔41の底壁41aも角度Θだけ傾斜させ
る。このため、フック37がフック孔41に引っ掛かる
と、ベルト板38の自重によってベルト板38が角度Θ
だけ傾斜する。したがって、延長ガイド装置30の出入
り口31aの近傍とベルト板38の近傍とにおいて、延
長ガイド36の両端が角度Θだけ傾斜し、さらに、板ば
ね34のテンションによって、延長ガイド36のうち出
入り口31aから出ている部分の全体がほぼ角度Θだけ
傾斜することとなる。これにより、上述したように、駆
動ローラ12と上搬送ローラ10bとに挟持されて搬送
されてきた記録媒体70の先端がスムーズに延長ガイド
36に案内され、紙詰まりを防止できる。また、記録媒
体70が印字板14と延長ガイド36との隙間を通って
排出ローラ20と拍車22に到達してこれらに挟持され
た後、延長ガイド36をそのままにしておき、ベルト板
昇降機構を解除し、所定角度Θを0°とする構成にする
と、延長ガイド36の下方で記録媒体の膨らみが有って
も、この膨らみを押えて膨らみ分を排出ローラ20と拍
車22の前方に押し出して、記録媒体の平坦性を確保で
きる。
【0042】ところで、上述したように、プロッタ1
(図1参照)では、記録媒体挿入口4から挿入されたシ
ート状の記録紙(カット紙)と、ロール状に巻かれた記
録紙(ロール紙)6に印字できる。ところが、カット紙
の先端がどのようにカールしているかをプロッタ1では
判断できないので、印字板上では上に向けてカールして
いる(上カール)と想定して、カット紙が駆動ローラ1
2と上搬送ローラ10bとに挟持される前に延長ガイド
36を延長させる。一方、ロール紙は、通常、巻きぐせ
が付いて下カールであるので、第2の搬送ローラへの進
入は問題無いため、後述するようにカット紙と異なり、
駆動ローラ12と上搬送ローラ10bとに挟持される前
には延長ガイド36は使用されない。
【0043】また、キャリッジ16が延長ガイド36を
引っぱているときには、キャリッジ16の走査速度を下
げている。この理由は、キャリッジ16の走査によっ
て、延長ガイド36を高速で出し入れすると、延長ガイ
ド36がばたついて(暴れて)ローラなどの周辺部品と
干渉するという問題があるからである。
【0044】キャリッジ16の走査速度を下げていると
きを低速モード、これに対し、通常の印字のときなどの
走査速度を高速モードとすると、例えば、低速モードの
ときのキャリッジ16の走査速度250mm/秒に対
し、高速モードのときのキャリッジ16の走査速度は1
000mm/秒となる。
【0045】キャリッジ16には、紙幅(記録媒体の幅
方向両端部)を検知するフォトセンサが取り付けられて
おり、紙幅検知のときはキャリッジ16を往復動させて
紙幅を検知する。カット紙をプロッタ1にセットしたと
きには、延長ガイド36を延長した後に、紙幅検知を行
うのでキャリッジの走査速度は低速モードになってい
る。このため、高速モードと低速モードのときに、キャ
リッジ16の走査速度に上述のような4倍の差がある
と、紙幅検知後に延長ガイドを設定するロール紙とで
は、紙幅検知時間に大きな差がでる。したがって、カッ
ト紙かロール紙かの違いに基づいて、延長ガイド36を
延長するタイミングを変えることは、セット時間を短く
するという観点からは大いに効果がある。
【0046】図6を参照して、カット紙を使用するとき
の動作を説明する。
【0047】図6は、カット紙を使用するときの動作を
示すフロー図である。
【0048】カット紙を記録媒体挿入口4(図1参照)
から挿入すると、挿入されたカット紙は自動給紙搬送さ
れる(S1)。搬送されているカット紙が給紙センサ6
0(図5参照)に到達してセンサフラグ62を傾ける
と、給紙センサ60がオンされ(S2)、搬送が停止さ
れる(S3)。この状態で、キャリッジ16が延長ガイ
ド36を引っ張って延長させるために移動し、をフック
孔41に引っ掛ける(S4)。これにより、キャリッジ
16の走査速度は、上述した低速モードとなる。キャリ
ッジ16を走査させ、延長ガイド36を延長して設定す
る(S5)。この設定後、カット紙の搬送を再開する
(S6)。このとき、カット紙の先端が上カールしてい
ても、カット紙が延長ガイド36にガイドされるので、
駆動ローラ12と上搬送ローラ10bから出たカット紙
はスムーズに排出ローラ20と拍車22に到達してこれ
らに挟持される。
【0049】排出ローラ20と拍車22に挟持されたカ
ット紙はさらに搬送され、排紙センサ64(図5参照)
に到達してセンサフラグ66を傾けると、排紙センサ6
4がオンされ(S7)、搬送が停止される(S8)。そ
の後、カット紙の幅を測定する紙幅測定動作が行われる
(S9)。このときのキャリッジ16の走査速度は、延
長ガイド36が延長されているので低速モードである。
紙幅の測定が終了すると(S10)、駆動ローラ12を
逆回転させてカット紙を戻す(S11)。この戻しによ
って排紙センサ64がオフになっても、さらに一定量戻
し、カット紙の先端が排出ローラ20と拍車22を抜け
て、延長ガイド36の近くまできたときに(S12)、
駆動ローラ12の逆回転を停止する(S13)。この状
態で、延長ガイド36の傾斜を0°にし(S14)、カ
ールによるカット紙の「膨らみ」を無くす。次に、先端
余白量が設定値になるようにカット紙を搬送し(S1
5)、先端余白量が設定値であるか否かを判定する(S
16)。先端余白量が通常の設定値になっていれば、カ
ット紙の先端が排出ローラ20と拍車22とに挟持され
ることとなる。先端余白量が設定値である場合は、カッ
ト紙の搬送を停止する(S17)。その後、キャリッジ
16が延長ガイド36を延長ガイド収容器31に収容し
(S18)、カット紙のセットを終了する。
【0050】次に、図7を参照して、ロール紙を使用す
るときの動作を説明する。
【0051】図7は、ロール紙を使用するときの動作を
示すフロー図である。
【0052】上述したように、ロール紙の先端は、通
常、巻きぐせが付いているため下カールであり、ロール
紙の先端が排出ローラ20と拍車22とにスムーズに挟
持されるので、駆動ローラ12と上搬送ローラ10bと
にロール紙が挟持される前には延長ガイド36は使用さ
れない。ロール紙を記録媒体挿入口4(図1参照)から
挿入すると、挿入されたロール紙は自動給紙搬送される
(S21)。ロール紙が排出ローラ20と拍車22に到
達してこれらに挟持され、さらに搬送されて排紙センサ
64(図5参照)に到達してセンサフラグ66を傾ける
と、排紙センサ64がオンされ(S22)、搬送が停止
される(S23)。その後、カット紙の幅を測定するが
(S24)、延長ガイド36が引き出されていないの
で、紙幅測定は、上述した高速モードで行われる(S2
4)。紙幅測定が終了したと判定されると(S25)、
上述したようにキャリッジ16によって延長ガイド36
を延長ガイド収容器31から引き出して延長する(S2
6)。延長ガイド36が延長されたと判定されると(S
27)、駆動ローラ12を逆回転させてロール紙を戻す
(S28)。。この戻しによって排紙センサ64がオフ
になっても、さらに一定量戻し、ロール紙の先端が排出
ローラ20と拍車22を抜けて、延長ガイド36の近く
まできたときに(S29)、駆動ローラ12の逆回転を
停止する(S30)。この状態で、延長ガイド36の傾
斜を0°にし(S31)、巻きくせによるロール紙の
「膨らみ」を無くす。次に、先端余白量が設定値になる
ようにロール紙を搬送し(S32)、先端余白量が設定
値であるか否かを判定する(S33)。先端余白量が通
常の設定値になっていれば、ロール紙の先端が排出ロー
ラ20と拍車22とに挟持されることとなる。先端余白
量が設定値である場合は、ロール紙の搬送を停止する
(S34)。その後、キャリッジ16が延長ガイド36
を延長ガイド収容器31に収容し(S35)、ロール紙
のセットを終了する。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の記録媒体
搬送装置によれば、搬送方向の上流側部分と印字板との
間隔が搬送方向の下流側部分と印字板との間隔よりも広
くなるように所定角度傾斜した帯状の延長ガイドに案内
されて記録媒体が搬送されるので、記録媒体をスムーズ
に搬送できる。
【0054】ここで、走査部材と延長ガイドとの連結部
分、及び延長ガイド収容器の出入り口の近傍部分双方の
うちの少なくとも一方に、延長ガイドを所定角度傾斜さ
せる傾斜手段を備えた場合は、省スペースで簡易な構成
によって、延長ガイドを所定角度傾斜させることができ
る。
【0055】また、傾斜手段が、第1の搬送ローラ及び
第2の搬送ローラによって記録媒体が挟持された後に、
延長ガイドの所定角度の傾斜を解除するものである場合
は、記録媒体のうち印字板と延長ガイドとの間の部分や
その近傍部分の膨らみを無くし、記録媒体の平坦性を確
保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録媒体搬送装置が用いられているプ
ロッタの概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1のプロッタを切り欠いて記録紙の挿入から
排出までの経路を示す斜視図である。
【図3】延長ガイド装置を示す概略構成図である。
【図4】図3の延長ガイド装置の内部を示す構成図であ
る。
【図5】記録媒体の搬送方向に直交する方向から記録媒
体搬送装置を視た状態を示す模式図である。
【図6】カット紙を使用するときの動作を示すフロー図
である。
【図7】ロール紙を使用するときの動作を示すフロー図
である。
【符号の説明】
1 プロッタ 10b 従動ローラ 12 駆動ローラ 16 キャリッジ 30 延長ガイド装置 31 延長ガイド収容器 31a 出入り口 36 延長ガイド 37 フック 38 ベルト板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 竜馬 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピ ア株式会社内 (72)発明者 猪妻 権介 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピ ア株式会社内 (72)発明者 行方 清一 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピ ア株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体が搬送される搬送方向に交差す
    る交差方向に延びる、片面側を記録媒体が搬送される印
    字板を備え、記録媒体のうち前記印字板の前記片面側に
    位置する部分に画像を形成する画像形成装置における、
    前記印字板を挟んで前記搬送方向の上流側及び下流側そ
    れぞれに配置された、記録媒体を挟持して前記搬送方向
    に搬送する第1の搬送ローラ、及び該第1の搬送ローラ
    から排出された記録媒体を挟持してさらに搬送する第2
    の搬送ローラを備えた記録媒体搬送装置において、 記録媒体のうち前記印字板の前記片面側に位置する部分
    を挟んで前記印字板とは反対側を前記交差方向に走査す
    る走査部材と、 該走査部材に着脱自在に連結されて前記反対側を前記交
    差方向に伸縮する、前記搬送方向の上流側部分と前記印
    字板との間隔が前記搬送方向の下流側部分と前記印字板
    との間隔よりも広くなるように所定角度傾斜した帯状の
    延長ガイドと、 該延長ガイドが出入りする出入り口を有し、該延長ガイ
    ドが巻かれた状態に出入り自在に収容される、前記印字
    板の長手方向の一端側に配置された延長ガイド収容器と
    を備えたことを特徴とする記録媒体搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記走査部材と前記延長ガイドとの連結
    部分、及び前記延長ガイド収容器の前記出入り口の近傍
    部分双方のうちの少なくとも一方に、前記延長ガイドを
    前記所定角度傾斜させる傾斜手段を備えたことを特徴と
    する請求項1記載の記録媒体搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記傾斜手段が、 前記第1の搬送ローラ及び前記第2の搬送ローラによっ
    て記録媒体が挟持された後に、前記延長ガイドの前記所
    定角度の傾斜を解除するものであることを特徴とする請
    求項2記載の記録媒体搬送装置。
JP18384896A 1996-03-04 1996-07-12 画像形成装置の記録媒体搬送装置 Pending JPH1024634A (ja)

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JP18384896A JPH1024634A (ja) 1996-07-12 1996-07-12 画像形成装置の記録媒体搬送装置
DE69719314T DE69719314T2 (de) 1996-03-04 1997-03-03 Zufahr eines aufzeichnungsträgers
PCT/JP1997/000638 WO1997032730A1 (fr) 1996-03-04 1997-03-03 Acheminement d'un support d'enregistrement
EP97905434A EP0885735B1 (en) 1996-03-04 1997-03-03 Recording medium conveyor
US09/125,940 US6250624B1 (en) 1996-03-04 1997-03-03 Extension guide apparatus

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