JPH10246322A - スリップ制御装置 - Google Patents

スリップ制御装置

Info

Publication number
JPH10246322A
JPH10246322A JP4797097A JP4797097A JPH10246322A JP H10246322 A JPH10246322 A JP H10246322A JP 4797097 A JP4797097 A JP 4797097A JP 4797097 A JP4797097 A JP 4797097A JP H10246322 A JPH10246322 A JP H10246322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
slip
speed
control
feedback
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4797097A
Other languages
English (en)
Inventor
Muneo Kusafuka
宗夫 草深
Kazuhiro Minoue
和宏 巳上
Kazuomi Okasaka
和臣 岡坂
Koji Hayakawa
浩二 早川
Kiyoshi Nagami
潔 永見
Kazuto Yamada
一人 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP4797097A priority Critical patent/JPH10246322A/ja
Publication of JPH10246322A publication Critical patent/JPH10246322A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】フィードフォワード制御を適正に行うことがで
き、コストを低くすることができるようにする。 【解決手段】車両の走行状態に基づいて目標スリップ回
転数を設定する目標スリップ回転数設定手段91と、実
スリップ回転数を算出する実スリップ回転数算出手段9
2と、フィードフォワード値を決定し、フィードフォワ
ード制御を行うフィードフォワード制御手段95と、前
記実スリップ回転数と前記目標スリップ回転数との偏差
に基づいてフィードバック値を決定し、フィードバック
制御を行うフィードバック制御手段97と、スリップ制
御が終了したときのフィードバック値を格納する記憶手
段とを有する。前記フィードフォワード制御手段95
は、前記記憶手段に格納されたフィードバック値に基づ
いて前記フィードフォワード値を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スリップ制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、流体伝動装置、例えば、トルクコ
ンバータを備える自動変速機においては、クランクシャ
フトを介して伝達されたエンジンの回転を、前記トルク
コンバータを介して変速装置の入力軸に伝達するように
なっている。前記トルクコンバータは、ポンプインペ
ラ、タービンランナ、ステータ、ロックアップクラッチ
装置及びダンパ装置によって構成される。そして、エン
ジンの回転はフロントカバーを介してポンプインペラに
伝達され、該ポンプインペラの回転に伴って発生する油
の流れによってタービンランナを回転させ、該タービン
ランナの回転を変速装置の入力軸に伝達するようになっ
ている。
【0003】また、前記ロックアップクラッチ装置は、
軸方向に移動自在に配設されたクラッチプレートを備
え、該クラッチプレートに摩擦材が貼(ちょう)付され
る。そして、車両が発進した後、あらかじめ設定された
車速が得られると、前記摩擦材とフロントカバーとが接
触させられ、ロックアップクラッチ装置が係合させられ
る。その結果、エンジンの回転が油を介することなく変
速装置の入力軸に伝達され、燃費をその分良くすること
ができる。
【0004】また、燃費を更に良くするために、設定さ
れた車速より低い車速の領域においてロックアップクラ
ッチ装置を係合させることが考えられる。ところが、前
記エンジンを駆動したときに、エンジンの燃焼室内の圧
力変動に伴ってトルク変動が発生することがあり、この
場合、車両を低速で走行させると、車両を安定させて走
行させることができなくなってしまう。
【0005】そこで、前記ロックアップクラッチ装置を
滑らせてスリップ制御を行い、低い車速の領域において
エンジンにトルク変動が発生しても、ロックアップクラ
ッチ装置によって前記トルク変動を吸収し、車両を安定
させて走行させるようにしたスリップ制御装置が提供さ
れている(特開平4−331868号公報参照)。この
場合、前記トルクコンバータの入力側の回転数と出力側
の回転数との差回転、すなわち、エンジン回転数と変速
装置入力回転数との差回転を求め、該差回転を前記ロッ
クアップクラッチ装置のスリップ回転数としている。そ
して、スロットル開度及び前記変速装置入力回転数に基
づいて目標のスリップ回転数、すなわち、目標スリップ
回転数を計算し、実際のスリップ回転数、すなわち、実
スリップ回転数が前記目標スリップ回転数になるように
前記スリップ制御が行われる。
【0006】該スリップ制御は、フィードフォワード制
御及びフィードバック制御から成る。そして、前記フィ
ードフォワード制御においては、スロットル開度をパラ
メータの一つとしてフィードフォワード値を決定し、該
フィードフォワード値に基づいて目標スリップ回転数を
達成するようにしている。この場合、前記フィードフォ
ワード値は、あらかじめ実験等によって求められ、スロ
ットル開度等に対応させて設定され、メモリに格納され
る。また、前記フィードバック制御においては、実スリ
ップ回転数と目標スリップ回転数との偏差をなくすため
にフィードバック値を決定し、該フィードバック値に基
づいて目標スリップ回転数を達成するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のスリップ制御装置においては、スロットル開度をパ
ラメータの一つとしてフィードフォワード値を決定する
ようにしているので、常にエンジンの出力トルクに対応
する適正なフィードフォワード値に基づいてフィードフ
ォワード制御を行うことができない。
【0008】例えば、車両が高地を走行する場合のある
スロットル開度におけるエンジンの出力トルクは、同じ
スロットル開度で平地を走行する場合のエンジンの出力
トルクより小さくなってしまう。また、車両の経年変化
等によって、エンジンの出力トルクがスロットル開度に
対して小さくなることもある。この場合、スロットル開
度をパラメータの一つとしてフィードフォワード値を決
定すると、該フィードフォワード値は、エンジンの出力
トルクに対応する適正な値より大きくなってしまう。そ
の結果、フィードフォワード制御を適正に行うことがで
きず、実スリップ回転数が目標スリップ回転数より低く
なる状態が生じ、運転者に違和感を与えてしまうだけで
なく、フィードフォワード制御中にロックアップクラッ
チ装置が係合して係合ショックを発生させてしまうこと
がある。
【0009】そこで、エンジンの出力トルクをトルクセ
ンサによって検出し、検出された出力トルクをパラメー
タの一つとしてフィードフォワード値を決定することが
考えられるが、トルクセンサを使用すると、部品点数及
び組付工数が多くなり、スリップ制御装置のコストが高
くなってしまう。本発明は前記従来のスリップ制御装置
の問題点を解決して、フィードフォワード制御を適正に
行うことができ、コストを低くすることができるスリッ
プ制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のス
リップ制御装置においては、車両の走行状態を検出する
走行状態検出手段と、前記走行状態に基づいて目標スリ
ップ回転数を設定する目標スリップ回転数設定手段と、
前記走行状態に基づいて実スリップ回転数を算出する実
スリップ回転数算出手段と、フィードフォワード値を決
定し、該フィードフォワード値に従ってフィードフォワ
ード制御を行うフィードフォワード制御手段と、前記実
スリップ回転数と前記目標スリップ回転数との偏差に基
づいてフィードバック値を決定し、該フィードバック値
に従ってフィードバック制御を行うフィードバック制御
手段と、スリップ制御が終了したときのフィードバック
値を格納する記憶手段とを有する。
【0011】そして、前記フィードフォワード制御手段
は、前記走行状態、前記目標スリップ回転数、及び前記
記憶手段に格納されたフィードバック値に基づいて前記
フィードフォワード値を決定する。本発明の他のスリッ
プ制御装置においては、さらに、前記フィードフォワー
ド制御手段は、前記走行状態に対応させて設定された原
フィードフォワード値と、前記記憶手段に格納されたフ
ィードバック値に調整値を乗算した値とを加算してフィ
ードフォワード値を決定する。
【0012】本発明の更に他のスリップ制御装置におい
ては、さらに、前記記憶手段には、スリップ制御が終了
するときの複数のタイミングで決定されたフィードバッ
ク値が格納され、前記フィードフォワード制御手段は、
前記走行状態、前記目標スリップ回転数、及び前記記憶
手段に格納された複数のフィードバック値の平均値に基
づいて前記フィードフォワード値を決定する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図2は本発明の
第1の実施の形態における自動変速機の概念図、図3は
本発明の第1の実施の形態における自動変速機の作動表
を示す図である。なお、図3において、○は係合状態又
はロック状態を、(○)はエンジンブレーキ時における
係合状態を示す。
【0014】図において、Aは自動変速機であり、該自
動変速機Aは、ロックアップクラッチ装置24を備えた
流体伝動装置、例えば、トルクコンバータ50、及び4
段変速機構1を有する。なお、該4段変速機構1、図示
しないディファレンシャル装置等によって変速装置が構
成される。前記4段変速機構1は、シングルプラネタリ
ギヤ10とデュアルプラネタリギヤ11とを結合させて
形成されるプラネタリギヤユニット12を有し、前記シ
ングルプラネタリギヤ10はサンギヤS1、ピニオンP
1及びリングギヤR1を、前記デュアルプラネタリギヤ
11はサンギヤS2、ピニオンP1′、P2及びリング
ギヤR2をそれぞれ備える。なお、前記サンギヤS1及
びサンギヤS2によって一体のサンギヤSが構成され
る。また、前記各サンギヤS1、S2とそれぞれ噛
(し)合する各ピニオンP1、P1′、及びリングギヤ
R2と噛合するピニオンP2は、いずれも共通のキャリ
ヤCRによって支持される。
【0015】そして、トルクコンバータ50の出力側と
連結された入力軸15は、第1クラッチC1を介して連
結部材16と連結されるとともに、第2クラッチC2を
介してサンギヤSと連結される。また、前記連結部材1
6とリングギヤR1との間に、第3クラッチC3及び第
2ワンウェイクラッチF0が互いに並列に配設され、連
結部材16とリングギヤR2との間に第4クラッチC0
が配設される。
【0016】さらに、第1ブレーキB1はブレーキバン
ド62を有し、該ブレーキバンド62の内側に配設され
たドラム63と前記サンギヤSとが連結される。そし
て、前記リングギヤR2とトランスミッションケース1
7との間には、第2ブレーキB2及び第1ワンウェイク
ラッチF1が互いに並列に配設される。また、前記キャ
リヤCRと、前記4段変速機構1のほぼ中央に位置する
出力ギヤ13とが連結される。
【0017】次に、前記自動変速機Aの動作について説
明する。図3に示すように、前記構成の自動変速機Aに
おいては、1速時(1ST)に、第1クラッチC1及び
第2ブレーキB2が係合させられ、第1ワンウェイクラ
ッチF1及び第2ワンウェイクラッチF0がロックさせ
られる。このとき、前記入力軸15の回転は、第1クラ
ッチC1及び第2ワンウェイクラッチF0を介してリン
グギヤR1に伝達されるが、第1ワンウェイクラッチF
1によってリングギヤR2の回転が阻止されるので、サ
ンギヤSが回転させられ、キャリヤCRが大幅に減速さ
れ、減速されたキャリヤCRの回転が1速の回転として
出力ギヤ13から出力される。
【0018】そして、2速時(2ND)に、第1クラッ
チC1及び第1ブレーキB1が係合させられ、第2ワン
ウェイクラッチF0がロックさせられる。このとき、入
力軸15の回転は、第1クラッチC1、第3クラッチC
3及び第2ワンウェイクラッチF0を介してリングギヤ
R1に伝達されるが、第1ブレーキB1によってサンギ
ヤSの回転が阻止されるので、リングギヤR2が空転さ
せられ、キャリヤCRが減速され、減速されたキャリヤ
CRの回転が2速の回転として出力ギヤ13から出力さ
れる。
【0019】次に、3速時(3RD)に、第1クラッチ
C1及び第4クラッチC0が係合させられ、第2ワンウ
ェイクラッチF0がロックさせられる。このとき、入力
軸15の回転は、第2ワンウェイクラッチF0を介して
リングギヤR1に伝達されるとともに、第4クラッチC
0を介してリングギヤR2に伝達されるので、プラネタ
リギヤユニット12の全体が一体となって回転し、入力
軸15と同じ回転数の回転が3速の回転として出力ギヤ
13から出力される。
【0020】次に、4速時(4TH)に、第1クラッチ
C1、第4クラッチC0及び第1ブレーキB1が係合さ
せられる。このとき、入力軸15の回転は、第4クラッ
チC0を介してリングギヤR2に伝達されるが、第1ブ
レーキB1によってサンギヤSの回転が阻止されるの
で、前記リングギヤR2の回転は、リングギヤR1を空
転させながらキャリヤCRを大幅に増速し、増速された
キャリヤCRの回転が4速の回転として出力ギヤ13か
ら出力される。
【0021】次に、スリップ制御装置について説明す
る。図1は本発明の第1の実施の形態における自動変速
機のスリップ制御装置の制御ブロック図、図4は本発明
の第1の実施の形態における油圧回路の概略図である。
図に示すように、トルクコンバータ50は、ポンプイン
ペラ21、該ポンプインペラ21と共にトーラスを構成
するタービンランナ22、ステータ23、ロックアップ
クラッチ装置24及び図示しないダンパ装置によって構
成される。
【0022】そして、エンジン(E/G)71の回転
は、クランクシャフト73を介してフロントカバー51
に伝達され、更に該フロントカバー51に固定されたポ
ンプインペラ21に伝達される。この場合、該ポンプイ
ンペラ21が回転すると、トーラス内の油が、トルクコ
ンバータ50内を回転し、遠心力によってポンプインペ
ラ21、タービンランナ22及びステータ23の間を循
環する。
【0023】そして、車両の発進時等、前記ポンプイン
ペラ21が回転を開始したばかりで、該ポンプインペラ
21とタービンランナ22との回転速度差が大きい場
合、該タービンランナ22から流れ出た油はポンプイン
ペラ21の回転を妨げる方向に流れる。そこで、ポンプ
インペラ21とタービンランナ22との間にステータ2
3が配設される。該ステータ23は、ポンプインペラ2
1とタービンランナ22との回転速度差が大きい場合
に、ポンプインペラ21の回転を助ける方向に油の流れ
を変換する。
【0024】そして、前記タービンランナ22の回転速
度が高くなり、前記ポンプインペラ21と前記タービン
ランナ22との回転速度差が小さくなると、ステータ2
3の図示しないブレードの表側に当たっていた油が裏側
に当たるようになり、油の流れが妨げられる。そこで、
前記ステータ23を一定方向にだけ回転させるために、
ワンウェイクラッチ27が前記ステータ23の内周側に
配設される。したがって、油がステータ23のブレード
の裏側に当たるようになり、ステータ23が自然に回転
するようになるので、前記油は円滑に循環する。
【0025】このように、前記トルクコンバータ50
は、ポンプインペラ21とタービンランナ22との回転
速度差が大きい場合には、トルク変換機として作動させ
られて伝達トルクを増幅し、回転速度差が小さい場合に
は、流体継手として作動させられる。次に、ロックアッ
プクラッチ装置24について説明する。
【0026】車両の発進後、あらかじめ設定された車速
vが得られると、ロックアップクラッチ装置24が係合
させられる。そして、該ロックアップクラッチ装置24
が係合させられると、前記エンジン71の回転が油を介
することなく変速装置14の入力軸15に直接伝達され
るので、燃費を良くすることができる。また、前記ロッ
クアップクラッチ装置24は、ロックアップ(L−u
p)リレーバルブ77によって油圧の給排が係合側と解
放側とで切り換えられて作動させられ、クラッチプレー
ト31が軸方向に移動することによって、該クラッチプ
レート31とフロントカバー51とが摩擦材30を介し
て接離させられる。
【0027】そして、前記クラッチプレート31とフロ
ントカバー51との間に解放側油室RM1が、クラッチ
プレート31とタービンランナ22との間に係合側油室
RM2がそれぞれ形成される。したがって、油圧回路7
6から前記解放側油室RM1に油が供給されると、ロッ
クアップクラッチ装置24が解放され、油圧回路76か
ら前記係合側油室RM2に油が供給されると、ロックア
ップクラッチ装置24が係合させられる。
【0028】そして、該ロックアップクラッチ装置24
が係合させられると、前記クランクシャフト73の回転
が、フロントカバー51、クラッチプレート31及びダ
ンパ装置を介して、前記変速装置14の入力軸15に直
接伝達される。次に、前記ロックアップクラッチ装置2
4を係脱するための油圧回路76について説明する。
【0029】前記油圧回路76は、ロックアップリレー
バルブ77、ロックアップ(L−up)コントロールバ
ルブ78、リニアソレノイドバルブ(SLU)79、及
びロックアップモジュレータバルブ86を備える。前記
ロックアップリレーバルブ77は、ロックアップクラッ
チ装置24の係合時、及びスリップ制御時に右半位置
を、ロックアップクラッチ装置24の解放時に左半位置
をそれぞれ採る。したがって、ロックアップクラッチ装
置24の係合時において、油路L−1を介して供給され
たセカンダリレギュレータ圧PSEC は、油路L−2を介
して係合側油室RM2にオン圧PONとして供給され、ロ
ックアップクラッチ装置24の解放時において、油路L
−1を介して供給されたセカンダリレギュレータ圧P
SEC は、油路L−3を介して解放側油室RM1にオフ圧
OFF として供給される。
【0030】また、ロックアップクラッチ装置24のス
リップ制御時においては、解放側油室RM1からの油圧
が、油路L−3、ロックアップリレーバルブ77及び油
路L−6を順に介してロックアップコントロールバルブ
78に供給される。そして、該ロックアップコントロー
ルバルブ78は、油路L−8を介してリニアソレノイド
バルブ79からソレノイド圧PSLU を受け、油路L−6
とドレーンポートdとの連通を制御する。したがって、
リニアソレノイドバルブ79からのソレノイド圧PSLU
に対応して解放側油室RM1内の油圧が制御され、その
結果、係合側油室RM2の油圧と解放側油室RM1の油
圧との差圧ΔPが制御されてスリップ制御が行われる。
【0031】また、リニアソレノイドバルブ79は、フ
ィードフォワード制御手段95からスリップ制御指令信
号SG1を受けて、ロックアップモジュレータバルブ8
6から供給されたソレノイドモジュレータ圧PMOD を調
整してソレノイド圧PSLU を発生させ、該ソレノイド圧
SLU を油路L−8を介して前記ロックアップリレーバ
ルブ77及びロックアップコントロールバルブ78にそ
れぞれ供給する。
【0032】さらに、ロックアップモジュレータバルブ
86は、図示しないプライマリレギュレータバルブによ
って発生させられたライン圧PL を調整してソレノイド
モジュレータ圧PMOD を発生させ、該ソレノイドモジュ
レータ圧PMOD を、油路L−21、ストレーナ87及び
油路L−22を順に介してリニアソレノイドバルブ79
に供給する。
【0033】そして、81はエンジン制御装置(EC
M)であり、該エンジン制御装置81は、エンジン回転
数NE 、スロットル開度θ、及びトルクコンバータ50
内の油温tm に基づいて点火信号SG2を発生させ、該
点火信号SG2に基づいてエンジン71を制御する。そ
のために、前記エンジン71にエンジン回転数センサ2
5及びスロットル開度センサ26が、前記トルクコンバ
ータ50に油温センサ83がそれぞれ配設される。
【0034】また、前記変速装置14内には、第1クラ
ッチC1(図2)の図示しないドラムと対向させて、変
速装置入力回転数NC1を検出する入力回転数センサ8
4、及び変速装置14の出力側の回転数である車速vを
検出する車速センサ85が配設される。なお、エンジン
回転数センサ25、スロットル開度センサ26、入力回
転数センサ84、車速センサ85等によって、車両の走
行状態を検出する走行状態検出手段が構成される。
【0035】そして、80は自動変速機制御装置であ
り、該自動変速機制御装置80は、前記走行状態に基づ
いて目標スリップ回転数ΔNM を設定する目標スリップ
回転数設定手段91、前記走行状態に基づいて実スリッ
プ回転数ΔNを算出する実スリップ回転数算出手段9
2、フィードフォワード値fF を決定し、該フィードフ
ォワード値fF に従ってフィードフォワード制御を行う
フィードフォワード制御手段95、前記実スリップ回転
数ΔNと前記目標スリップ回転数ΔNM との偏差に基づ
いてフィードバック値fB を決定し、該フィードバック
値fB に従ってフィードバック制御を行うフィードバッ
ク制御手段97、及びスリップ制御が終了したときのフ
ィードバック値fB を格納する記憶手段としてのメモリ
96を有する。この場合、前記目標スリップ回転数ΔN
M は、前記スリップ制御を行う際に発生させられるロッ
クアップクラッチ装置24のスリップ回転数、すなわ
ち、エンジン回転数NE と変速装置入力回転数NC1との
差回転の目標値である。
【0036】また、前記フィードフォワード制御手段9
5は、前記走行状態、前記目標スリップ回転数ΔNM
及び前記メモリ96に格納されたフィードバック値fB
に基づいて前記フィードフォワード値fF を決定する。
次に、前記構成のスリップ制御装置の動作について説明
する。図5は本発明の第1の実施の形態におけるスリッ
プ制御装置の動作を示す第1のフローチャート、図6は
本発明の第1の実施の形態におけるスリップ制御装置の
動作を示す第2のフローチャート、図7は本発明の第1
の実施の形態におけるスリップ制御領域マップを示す
図、図8は本発明の第1の実施の形態におけるスリップ
制御装置の特性図、図9は本発明の第1の実施の形態に
おける目標スリップ回転数マップを示す図、図10は本
発明の第1の実施の形態における第1の原フィードフォ
ワード値マップを示す図、図11は本発明の第1の実施
の形態における第2の原フィードフォワード値マップを
示す図、図12は本発明の第1の実施の形態における第
3の原フィードフォワード値マップを示す図である。な
お、図7において、横軸に車速vを、縦軸にスロットル
開度θを、図8において、横軸に時間を、縦軸にスリッ
プ回転数を、図9において、横軸に変速装置入力回転数
C1を、縦軸にスロットル開度θをそれぞれ採ってあ
る。
【0037】この場合、自動変速機制御装置80(図
1)は、エンジン回転数NE 、スロットル開度θ、変速
装置入力回転数NC1、車速v等の車両走行状態信号によ
って車両の走行状態を読み込み、図示しないスリップ制
御開始条件成立判断手段は、図7のスリップ制御領域マ
ップを参照し、スリップ制御開始条件が成立したかどう
かを判断する。そのために、前記スリップ制御領域マッ
プには、ロックアップクラッチ装置24が解放されるロ
ックアップクラッチ解放領域AR1、ロックアップクラ
ッチ装置24が係合させられるロックアップクラッチ係
合領域AR2、及びスリップ制御が行われるスリップ制
御領域AR3が設定される。そして、自動変速機制御装
置80は、前記スリップ制御開始条件成立判断手段によ
って、スリップ制御開始条件が成立したと判断すると、
なまし制御を開始する。
【0038】次に、前記自動変速機制御装置80の目標
スリップ回転数設定手段91は、図9の目標スリップ回
転数マップを参照して、変速装置入力回転数NC1及びス
ロットル開度θに対応する目標スリップ回転数ΔN
M (例えば、100、200、300〔rpm〕)を設
定する。また、前記自動変速機制御装置80の実スリッ
プ回転数算出手段92は、エンジン回転数NE 及び変速
装置入力回転数NC1に基づいて実スリップ回転数ΔNを
算出する。
【0039】そして、自動変速機制御装置80のフィー
ドフォワード制御手段95は、前記実スリップ回転数Δ
Nを目標スリップ回転数ΔNM に近づけるために、図1
0〜12の第1〜第3の原フィードフォワード値マップ
を参照し、前記目標スリップ回転数ΔNM 、スロットル
開度θ及び変速装置入力回転数NC1に基づいて原フィー
ドフォワード値fO を読み出し、メモリ96内のフィー
ドバック値fB に調整値αを乗算した値α・fB を前記
原フィードフォワード値fO に加算してフィードフォワ
ード値fF を決定し、該フィードフォワード値fF に従
ってフィードフォワード制御を行う。
【0040】前記フィードフォワード値fF はスリップ
制御指令信号SG1としてリニアソレノイドバルブ79
に送られ、該リニアソレノイドバルブ79はフィードフ
ォワード値fF に対応するソレノイド圧PSLU を発生さ
せる。なお、第1〜第3の原フィードフォワード値マッ
プにおいてスロットル開度θ及び変速装置入力回転数N
C1に対する原フィードフォワード値fF は、必要に応じ
て補間される。
【0041】このようにしてなまし制御が行われ、実ス
リップ回転数ΔNが図8のラインLAで示すように推移
して定常スリップ回転数ΔNA になると、なまし制御が
終了する。続いて、自動変速機制御装置80のフィード
バック制御手段97は、前記実スリップ回転数ΔN及び
目標スリップ回転数ΔNM に基づいてフィードバック制
御を行う。そのために、前記フィードバック制御手段9
7は、前記メモリ96内のフィードバック値fB に調整
値βを乗算した値β・fB をフィードバック値fBの初
期値として決定し、フィードバック制御を開始する。続
いて、前記フィードバック制御手段97は、実スリップ
回転数ΔNと目標スリップ回転数ΔNM との偏差をフィ
ードバック値fB として決定し、該フィードバック値f
B に従ってフィードバック制御を行う。
【0042】このようにして、フィードバック制御が行
われている間に、自動変速機制御装置80は、図示しな
いスリップ制御終了条件成立判断手段によって、図7の
スリップ制御領域マップを参照し、スリップ制御終了条
件が成立すると、スリップ制御を終了する。続いて、自
動変速機制御装置80は、スリップ制御を終了した時点
のフィードバック値fB を前記メモリ96に格納する。
【0043】このように、前回のスリップ制御を終了し
た時点のフィードバック値fB に基づいて今回のスリッ
プ制御におけるフィードフォワード値fF を決定するよ
うになっているので、エンジン71の出力トルクに対応
する適正なフィードフォワード値fF に基づいて、フィ
ードフォワード制御を適正に行うことができる。例え
ば、車両が高地を走行する場合、エンジン71の出力ト
ルクはスロットル開度θに対して小さくなり、また、車
両の経年変化等によって、エンジン71の出力トルクが
スロットル開度θに対して小さくなることもあるが、ス
ロットル開度θをパラメータの一つとしてフィードフォ
ワード値fF を決定しても、該フィードフォワード値f
F がエンジン71の出力トルクに対応する適正な値にな
る。
【0044】したがって、フィードフォワード制御を適
正に行うことができ、実スリップ回転数ΔNが目標スリ
ップ回転数ΔNM より低くなる状態が生じるのを防止す
ることができるので、運転者に違和感を与えることがな
い。また、フィードフォワード制御中にロックアップク
ラッチ装置24が係合することがなくなるので、係合シ
ョックが発生するのを防止することができる。
【0045】しかも、エンジン71の出力トルクを図示
しないトルクセンサによって検出し、検出された出力ト
ルクをパラメータの一つとしてフィードフォワード値f
F を決定する必要がないので、部品点数及び組付工数が
多くなることがなく、スリップ制御装置のコストを低く
することができる。また、今回のスリップ制御における
フィードフォワード値fF を決定するに当たり、前回の
スリップ制御を終了した時点のフィードバック値fB
調整値αを乗算した値α・fB を前記原フィードフォワ
ード値fO に加算するようになっているので、制御性を
向上させることができる。さらに、実スリップ回転数Δ
Nを目標スリップ回転数ΔNM に迅速に収束させること
ができるので、燃費を向上させることができる。
【0046】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS1 車両の走行状態を読み込む。 ステップS2 スリップ制御開始条件が成立しているか
どうかを判断する。スリップ制御開始条件が成立してい
る場合はステップS3に進み、成立していない場合は処
理を終了する。 ステップS3 目標スリップ回転数設定手段91は目標
スリップ回転数ΔNM を設定する。 ステップS4 実スリップ回転数算出手段92は実スリ
ップ回転数ΔNを算出する。 ステップS5 フィードフォワード制御手段95は、目
標スリップ回転数ΔNM、スロットル開度θ及び変速装
置入力回転数NC1に基づいて原フィードフォワード値f
0 を読み出す。 ステップS6 フィードフォワード制御手段95は、メ
モリ96内のフィードバック値fB に基づいてフィード
フォワード値fF を決定する。 ステップS7 フィードフォワード制御手段95はフィ
ードフォワード制御を行う。 ステップS8 スリップ制御開始条件が成立した後、最
初のループであるかどうかを判断する。スリップ制御開
始条件が成立した後、最初のループである場合は ステップS9に、最初のループでない場合はステップS
10に進む。ステップS9 フィードバック制御手段9
7は、メモリ96内のフィードバック値fB に基づい
て、該フィードバック値fB の初期値を決定する。 ステップS10 フィードバック制御手段97はフィー
ドバック制御を行う。 ステップS11 スリップ制御終了条件が成立している
かどうかを判断する。スリップ制御終了条件が成立して
いる場合はステップS12に進み、終了していない場合
はステップS8に戻る。 ステップS12 メモリ96にフィードバック値fB
格納し、処理を終了する。
【0047】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図13は本発明の第2の実施の形態における
スリップ制御装置の動作を示す第1のフローチャート、
図14は本発明の第2の実施の形態におけるスリップ制
御装置の動作を示す第2のフローチャートである。この
場合、自動変速機制御装置80(図1)は、スリップ制
御を終了すると、スリップ制御を終了する前のn個のタ
イミングで決定されたフィードバック値f B をメモリ9
6に格納する。
【0048】そして、自動変速機制御装置80のフィー
ドフォワード制御手段95は、図10〜12の第1〜第
3の原フィードフォワード値マップを参照し、前記目標
スリップ回転数ΔNM 、スロットル開度θ及び変速装置
入力回転数NC1に基づいて原フィードフォワード値fO
を読み出し、メモリ96内のn個のフィードバック値f
B の平均値fBAを演算し、該平均値fBAに調整値αを乗
算した値α・fBAを前記原フィードフォワード値fO
加算してフィードフォワード値fF を決定し、該フィー
ドフォワード値fF に従ってフィードフォワード制御を
行う。
【0049】また、自動変速機制御装置80のフィード
バック制御手段97は、メモリ96内のn個のフィード
バック値fB の平均値fBAに調整値βを乗算した値β・
BAをフィードバック値fB の初期値として決定し、フ
ィードバック制御を開始する。その後、フィードバック
制御手段97は、実スリップ回転数ΔNと目標スリップ
回転数ΔNM との偏差をフィードバック値fB として決
定し、該フィードバック値fB に従ってフィードバック
制御を行う。
【0050】このように、前回のスリップ制御を終了す
る前の複数のタイミングで決定されたn個のフィードバ
ック値fB の平均値fBAに基づいて今回のスリップ制御
におけるフィードフォワード値fF を決定するようにな
っているので、エンジン71の出力トルクに対応する適
正なフィードフォワード値fF に基づいてフィードフォ
ワード制御を適正に行うことができる。また、車両走行
状態信号にノイズ等の外乱が発生しても、スリップ制御
に与えられる影響を小さくすることができる。
【0051】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS21 車両の走行状態を読み込む。 ステップS22 スリップ制御開始条件が成立している
かどうかを判断する。スリップ制御開始条件が成立して
いる場合はステップS23に進み、成立していない場合
は処理を終了する。 ステップS23 目標スリップ回転数設定手段91は目
標スリップ回転数ΔNMを設定する。 ステップS24 実スリップ回転数算出手段92は実ス
リップ回転数ΔNを算出する。 ステップS25 フィードフォワード制御手段95は、
目標スリップ回転数ΔN M 、スロットル開度θ及び変速
装置入力回転数NC1に基づいて原フィードフォワード値
0 を読み出す。 ステップS26 フィードフォワード制御手段95は、
メモリ96内のn個のフィードバック値fB に基づいて
フィードフォワード値fF を決定する。 ステップS27 フィードフォワード制御手段95はフ
ィードフォワード制御を行う。 ステップS28 スリップ制御開始条件が成立した後、
最初のループであるかどうかを判断する。スリップ制御
開始条件が成立した後、最初のループである場合 はステップS29に、最初のループでない場合はステッ
プS30に進む。ステップS29 フィードバック制御
手段97は、メモリ96内のn個のフィードバック値f
B に基づいて、該フィードバック値fB の初期値を決定
する。 ステップS30 フィードバック制御手段97はフィー
ドバック制御を行う。 ステップS31 スリップ制御終了条件が成立している
かどうかを判断する。スリップ制御終了条件が成立して
いる場合はステップS32に進み、終了していない場合
はステップS28に戻る。 ステップS32 メモリ96にフィードバック値fB
格納し、処理を終了する。
【0052】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0053】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、スリップ制御装置においては、車両の走行状態を
検出する走行状態検出手段と、前記走行状態に基づいて
目標スリップ回転数を設定する目標スリップ回転数設定
手段と、前記走行状態に基づいて実スリップ回転数を算
出する実スリップ回転数算出手段と、フィードフォワー
ド値を決定し、該フィードフォワード値に従ってフィー
ドフォワード制御を行うフィードフォワード制御手段
と、前記実スリップ回転数と前記目標スリップ回転数と
の偏差に基づいてフィードバック値を決定し、該フィー
ドバック値に従ってフィードバック制御を行うフィード
バック制御手段と、スリップ制御が終了したときのフィ
ードバック値を格納する記憶手段とを有する。
【0054】そして、前記フィードフォワード制御手段
は、前記走行状態、前記目標スリップ回転数、及び前記
記憶手段に格納されたフィードバック値に基づいて前記
フィードフォワード値を決定する。この場合、走行状態
検出手段によって車両の走行状態が検出され、目標スリ
ップ回転数設定手段によって前記走行状態に基づいて目
標スリップ回転数が設定されると、前記フィードフォワ
ード制御手段は、前記走行状態、前記目標スリップ回転
数、及び記憶手段に格納されたフィードバック値に基づ
いてフィードフォワード値を決定し、該フィードフォワ
ード値に従ってフィードフォワード制御を行う。
【0055】続いて、フィードバック制御手段は、前記
実スリップ回転数と前記目標スリップ回転数との偏差に
基づいてフィードバック値を決定し、該フィードバック
値に従ってフィードバック制御を行う。そして、スリッ
プ制御が終了すると、スリップ制御が終了したときのフ
ィードバック値が前記記憶手段に格納される。
【0056】したがって、エンジンの出力トルクに対応
する適正なフィードフォワード値に基づいて、フィード
フォワード制御を適正に行うことができる。例えば、車
両が高地を走行する場合、エンジンの出力トルクはスロ
ットル開度に対して小さくなり、また、車両の経年変化
等によって、エンジンの出力トルクがスロットル開度に
対して小さくなることもあるが、スロットル開度をパラ
メータの一つとしてフィードフォワード値を決定して
も、該フィードフォワード値がエンジンの出力に対応す
る適正な値になる。
【0057】したがって、フィードフォワード制御を適
正に行うことができ、実スリップ回転数が目標スリップ
回転数より低くなる状態が生じるのを防止することがで
きるので、運転者に違和感を与えることがない。また、
フィードフォワード制御中にロックアップクラッチ装置
が係合することがなくなるので、係合ショックが発生す
るのを防止することができる。
【0058】しかも、エンジンの出力トルクをトルクセ
ンサによって検出し、検出された出力トルクをパラメー
タの一つとしてフィードフォワード値を決定する必要が
ないので、部品点数及び組付工数が多くなることがな
く、スリップ制御装置のコストを低くすることができ
る。本発明の他のスリップ制御装置においては、さら
に、前記フィードフォワード制御手段は、前記走行状態
に対応させて設定された原フィードフォワード値と、前
記記憶手段に格納されたフィードバック値に調整値を乗
算した値とを加算してフィードフォワード値を決定す
る。
【0059】この場合、原フィードフォワード値に、記
憶手段に格納された調整値を乗算した値が加算されるの
で、制御性を向上させることができる。また、実スリッ
プ回転数を目標スリップ回転数に迅速に収束させること
ができるので、燃費を向上させることができる。本発明
の更に他のスリップ制御装置においては、さらに、前記
記憶手段には、スリップ制御が終了するときの複数のタ
イミングで決定されたフィードバック値が格納され、前
記フィードフォワード制御手段は、前記走行状態、前記
目標スリップ回転数、及び前記記憶手段に格納された複
数のフィードバック値の平均値に基づいて前記フィード
フォワード値を決定する。
【0060】この場合、前記記憶手段に格納された複数
のフィードバック値の平均値が使用されるので、車両走
行状態信号にノイズ等の外乱が発生しても、スリップ制
御に与えられる影響を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における自動変速機
のスリップ制御装置の制御ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における自動変速機
の概念図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における自動変速機
の作動表を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における油圧回路の
概略図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるスリップ制
御装置の動作を示す第1のフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるスリップ制
御装置の動作を示す第2のフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるスリップ制
御領域マップを示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるスリップ制
御装置の特性図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における目標スリッ
プ回転数マップを示す図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態における第1の原
フィードフォワード値マップを示す図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態における第2の原
フィードフォワード値マップを示す図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態における第3の原
フィードフォワード値マップを示す図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態におけるスリップ
制御装置の動作を示す第1のフローチャートである。
【図14】本発明の第2の実施の形態におけるスリップ
制御装置の動作を示す第2のフローチャートである。
【符号の説明】
25 エンジン回転数センサ 26 スロットル開度センサ 80 自動変速機制御装置 84 入力回転数センサ 85 車速センサ 91 目標スリップ回転数設定手段 92 実スリップ回転数算出手段 95 フィードフォワード制御手段 96 メモリ 97 フィードバック制御手段 ΔNM 目標スリップ回転数 ΔN 実スリップ回転数 fF フィードフォワード値 fB フィードバック値 f0 原フィードフォワード値 fBA 平均値 α、β 調整値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早川 浩二 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 永見 潔 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 山田 一人 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の走行状態を検出する走行状態検出
    手段と、前記走行状態に基づいて目標スリップ回転数を
    設定する目標スリップ回転数設定手段と、前記走行状態
    に基づいて実スリップ回転数を算出する実スリップ回転
    数算出手段と、フィードフォワード値を決定し、該フィ
    ードフォワード値に従ってフィードフォワード制御を行
    うフィードフォワード制御手段と、前記実スリップ回転
    数と前記目標スリップ回転数との偏差に基づいてフィー
    ドバック値を決定し、該フィードバック値に従ってフィ
    ードバック制御を行うフィードバック制御手段と、スリ
    ップ制御が終了したときのフィードバック値を格納する
    記憶手段とを有するとともに、前記フィードフォワード
    制御手段は、前記走行状態、前記目標スリップ回転数、
    及び前記記憶手段に格納されたフィードバック値に基づ
    いて前記フィードフォワード値を決定することを特徴と
    するスリップ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記フィードフォワード制御手段は、前
    記走行状態に対応させて設定された原フィードフォワー
    ド値と、前記記憶手段に格納されたフィードバック値に
    調整値を乗算した値とを加算してフィードフォワード値
    を決定する請求項1に記載のスリップ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段には、スリップ制御が終了
    するときの複数のタイミングで決定されたフィードバッ
    ク値が格納され、前記フィードフォワード制御手段は、
    前記走行状態、前記目標スリップ回転数、及び前記記憶
    手段に格納された複数のフィードバック値の平均値に基
    づいて前記フィードフォワード値を決定する請求項1に
    記載のスリップ制御装置。
JP4797097A 1997-03-03 1997-03-03 スリップ制御装置 Withdrawn JPH10246322A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4797097A JPH10246322A (ja) 1997-03-03 1997-03-03 スリップ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4797097A JPH10246322A (ja) 1997-03-03 1997-03-03 スリップ制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10246322A true JPH10246322A (ja) 1998-09-14

Family

ID=12790187

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4797097A Withdrawn JPH10246322A (ja) 1997-03-03 1997-03-03 スリップ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10246322A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009122599A1 (ja) * 2008-03-31 2009-10-08 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 クラッチの制御装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009122599A1 (ja) * 2008-03-31 2009-10-08 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 クラッチの制御装置
JP2009243639A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Aisin Aw Co Ltd クラッチの制御装置
US7967727B2 (en) 2008-03-31 2011-06-28 Aisin Aw Co., Ltd. Clutch control device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3536537B2 (ja) 車両用自動変速機の変速制御装置
US5505675A (en) Hydraulic control system of automatic transmission
JP4970480B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP2848401B2 (ja) 自動変速機の変速液圧制御装置
JP2010209947A (ja) 自動変速機の制御装置
US6761664B2 (en) Shift control device and shift control method for vehicular automatic transmission
JP2007239724A (ja) パワートレーンの制御装置
US6554737B1 (en) Engine speed control via the torque converter lockup clutch of a continuously variable drive
JP6428690B2 (ja) 車両用動力伝達装置の制御装置
JP3508204B2 (ja) 自動変速機の変速ショック低減装置
JP3693822B2 (ja) 自動変速機のドライブダウン変速制御装置
US10286914B2 (en) Control apparatus for vehicle and control method for vehicle
JP3518648B2 (ja) 自動変速機のロックアップ制御装置
JPH10246322A (ja) スリップ制御装置
JP4569513B2 (ja) 車両の制御装置
JP3152095B2 (ja) 車両用自動変速機の変速制御装置
JP4155417B2 (ja) スリップ制御装置
JP3837610B2 (ja) 自動変速機のロックアップ制御装置
JP2924603B2 (ja) 車両用ロックアップクラッチの制御装置
JP3308323B2 (ja) 流体継手の締結力制御装置
JPS6330640A (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP6536509B2 (ja) 車両用動力伝達装置の制御装置
JP2881675B2 (ja) 車両用自動変速機の制御装置
JP3541461B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JPH04331868A (ja) 車両用直結クラッチ付流体式伝動装置のスリップ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040511