JPH10245500A - メディカゴ属の植物から誘導された着色剤前駆体、その製造法及び着色剤の製造にその使用 - Google Patents

メディカゴ属の植物から誘導された着色剤前駆体、その製造法及び着色剤の製造にその使用

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JPH10245500A
JPH10245500A JP9341518A JP34151897A JPH10245500A JP H10245500 A JPH10245500 A JP H10245500A JP 9341518 A JP9341518 A JP 9341518A JP 34151897 A JP34151897 A JP 34151897A JP H10245500 A JPH10245500 A JP H10245500A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケラチン質繊維の染色にキノン誘導体着色剤
が多数使用されている。 【解決手段】 ムラサキウマゴヤシの如きメディカゴ属
に属する植物の細胞に存在する着色剤前駆体はキノンと
反応して着色剤生成物を生成でき、この着色剤生成物は
繊維品又は毛髪の着色組成物として用い得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメディカゴ(Medicag
o)属に属する植物の細胞から誘導し得る着色剤前駆体
(プリカーサー)並びに該前駆体の製造方法及びキノン
との反応により着色剤生成物を製造するためにその使用
に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】慣用の実施により、キ
ノンから誘導される多数の着色剤及び特にケラチン質繊
維の着色にそれらの使用を包含する(例えば欧州特許公
開(EP−A) 第 0560683号及びこの公開公報に挙げた文
献参照)。
【0003】今般見出された所によれば、炭素含有源と
して用いたラクトースの存在下に生体外で生育させた時
メディカゴ属の植物の細胞は、キノンと反応して着色剤
を生成し得る代謝物を含有し、これらの代謝物は炭素含
有源としてグルコースを用いた時には欠如しているもの
である。
【0004】本発明の着色剤前駆体(colorant precurso
rs) を成すのはこれらの代謝物である。これらの着色剤
前駆体は土壌中で生育させた又は水耕的に但しきわめて
低濃度で生育させたメディカゴ属に属する植物中に見出
されることが判明した。
【0005】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、着色
剤前駆体がメディカゴ属の植物の細胞中に天然に存在
し、水溶液中で1,4−ナフトキノンと反応して少なく
とも1種の着色剤生成物を生成できしかも少なくとも部
分的に精製した状態で組成物中に存在することを特徴と
する、少なくとも1種の着色剤前駆体を含有する組成物
に関する。
【0006】こゝで言う「少なくとも部分的に精製した
状態で」なる表現は、その天然の状態(新鮮な又は乾燥
した植物又は細胞)と比較して本発明組成物中の着色剤
前駆体は濃縮されているか及び/又は他の植物成分の少
なくとも若干、特に3500より高い分子量の成分が除去さ
れていることを意味する。
【0007】本発明の組成物においては、着色剤前駆体
は前記の乾燥した植物又は乾燥した細胞中の前駆体の濃
度よりも高い濃度で通常存在する。
【0008】植物の水含量が10重量%以下である時は植
物は乾燥していると判断される。本発明は特に、前記の
前駆体が水性分散液の1l当り乾燥物質として用いた植
物からの細胞の粉砕生成物を1g(及び特に2g)含有
する水性分散液中の前駆体の濃度に少なくとも等しい濃
度で存在する組成物に関するものであり、前記粉砕生成
物の細胞は炭素源としてラクトースのみを含有する培地
中で生体外で(invitro)生育させたものである。
【0009】本発明の組成物の成分である着色剤前駆体
は生体外で(例えば以下に明記した条件下で)栽培した
植物及び細胞に見出されしかも次の植物種;ムラサキウ
マゴヤシ(Medicago sativa) 、メディカゴファルカタ(M
edicago falcata)、メディカゴインテルメディア(Medic
ago intermedia) 、メディカゴメディア(Medicago medi
a)、メディカゴ バリア(Medicago varia)及びメディカ
ゴベルシカラー(Medicago versicolor) に属する植物に
見出される。
【0010】前記植物の生体外培養は植物片(例えば葉
片又は子葉の断片)を用いて行い得る。
【0011】植物細胞の生体外培養に適当な培地は現在
周知である。これらの培地は顕著には窒素源及び炭素
源、微量元素及びビタミンを低濃度で含有する。現在の
培地はムラシゲ(Murashige) 及びスクーグ(Skoog) によ
り規定された理論的根拠により調製され、これらの名前
を有する培地が完成された。通常用いた微量元素はヘラ
ー(Heller)によって示唆された微量元素:マンガン、亜
鉛、ホウ素、銅、ヨウ素、ニッケル、アルミニウム、モ
リブデン、鉄及びコバルトである。炭素源は通常糖特に
サッカロース及びグルコースを含有するが、然しながら
本発明の着色剤前駆体を製造するためにはこれらの糖は
他の炭素源特にラクトースによって少なくとも部分的に
は置換すべきである。適当な炭素源は本願で明記した如
き着色剤前駆体の存在を培養した細胞中で探索しながら
簡単な定常実験により選択できる。培養した細胞の生長
を促進させるビタミン類のうちではチアミン及びまたニ
コチン酸及びピリドキシンが挙げられる。これらのビタ
ミンにはパントテン酸カルシウム、ビオチン及びメソ−
イノシトールがまたある。
【0012】生育培地はまたアミノ酸、タンパク質抽出
物、有機酸等を含有できる。生育調節剤例えばナフタレ
ン酢酸(ANA)、カイネチン(6−フルフリルアミノ
プリン)等を生育培地に場合によっては添加できる。
【0013】本発明の着色剤前駆体の組成物は特に溶液
(即ち未溶解の固体生成物を実質上全く含有しない溶
液)であるか又は例えばかゝる溶液を用いしかも1種以
上の溶剤を蒸発させて得られる固体である。溶剤(特に
水、低級アルカノール及びこれらの混合物)の蒸発によ
って製造した固体残渣はかゝる溶剤に実質上完全に可溶
性である。
【0014】本発明は前記した如き組成物の製造方法に
も関する。
【0015】この方法は、メディカゴ属に属する植物又
は植物部分あるいは生体外栽培から得られたメディカゴ
属の植物からの細胞を粉砕し、慣用の分別技術を用い
て、得られた粉砕生成物のフラクションを分離し且つ収
集することを基本的に特徴とし、前記のフラクションは
少なくとも部分的に精製されしかも3500より大きい分子
量の成分を含有しないものである。前記の少なくとも部
分的に精製したフラクションを分離するには、次の技術
の少なくとも1つを用いて本法は実施できる:濾過を行
ない、濾液を収集する、傾シャ又は遠心分離を行ない、
上澄み液を含むフラクションを収集する、又は溶剤を用
いて抽出を行なう。
【0016】簡単な定常実験によって、適当な抽出溶剤
を選択できる。水又は低級アルカノール(例えばメタノ
ール又はエタノール)を使用できる。次に、溶剤を蒸発
させて乾燥抽出物として存在する組成物が得られる。こ
の様にして得られた粉砕生成物、抽出物、濾液又は上澄
み液を処理して3500より大きい特に1500より大きい分子
量の成分を除去する。
【0017】着色剤前駆体組成物を製造する方法の特定
の具体例によると、メディカゴ属の植物からの細胞を適
当な炭素源含有培地中で生体外で生育させ、しかも前述
の如く少なくとも部分的に精製した着色剤前駆体を含有
する粉砕生成物のフラクションを分離し且つ収集する。
【0018】培養は炭素源としてラクトースのみを含有
する培地中で行い得る。
【0019】生体外培養は光線中で行い得るが、暗所で
行なうのが好ましい。培地は攪拌しないか又は好ましく
は攪拌する。培養温度は20〜30℃で変化させ得る。特に
発酵器の容量の関数である十分な培養時間に続いてバイ
オマスを収集する。更に、連続培養の場合には、バイオ
マスの一部の試料を一定の間隔で取出し得る。各々の場
合には、培養時間又は2回のサンプリング間の間隔は定
常実験によって決定できる。
【0020】本発明の組成物を用いるためには、これら
の組成物を製造する方法はかくして慣用の方法を用いて
バイオマス(生体外で培養した植物、植物の部分又は細
胞)の粉砕を包含する工程を含有する。次いで前述した
如く、着色剤前駆体以外の成分の全て又は一部分を除去
することにより組成物を少なくとも一部は精製すること
ができる。例えば、粉砕生成物は、大体 0.2μより大き
い寸法の生成物を捕捉するフィルターを含めて何れかの
適当なフィルター上で濾過できる。
【0021】本発明の組成物(濾液、上澄み液又は抽出
物)は既定の限界値より大きい分子量を有する成分例え
ば3500より大きい又は1500又は1000より大きい分子量の
成分を捕捉し得る限外濾過又は透析膜にこれを通過させ
ることにより更に精製できる。各々の場合に、着色剤前
駆体は濾液又は透析物に含有される。
【0022】本発明の着色剤前駆体は 500ダルトンの遮
断限界値を有する膜により捕捉される。かくして前駆体
の分子量は 500〜1000ダルトンの間にある。
【0023】本発明は更に、キノンを前記の如き着色剤
前駆体組成物と反応させしかも所望ならばこの反応によ
り製造した着色生成物を単離し及び/又は精製すること
を特徴とする着色剤の製造方法に関する。
【0024】適当なキノンを選択することは考慮中のキ
ノンを前記着色剤前駆体含有組成物と反応させることに
より簡単な定常実験に基いて行い得る。実際にこの反応
は着色の発生又は色の変化を生起し;考慮されるキノン
は本発明の着色剤の製造方法に用い得る。
【0025】特定の具体例によると、キノンは2位及び
3位の少なくとも何れかで随意に置換された1,4−ベ
ンゾキノン、5,6,7及び8位の少なくとも1個所で
随意に置換された1,4−ナフトキノン及びジフェノキ
ノンのうちから選択できる。
【0026】随意に置換された1,4−ベンゾキノンの
うちで特に次式(I)に対応する化合物が挙げられる; (式中R及びR′は別個にH、ヒドロキシ、C1-4アル
キル、C1-4アルコキシ、スルホニル又は随意に置換さ
れた複素環式基又はアリール基を表わす)。複素環式基
は例えば随意に置換されたフラニル、ピラニル又はイン
ドリル基特にC1-4のアルキル又はアルコキシ基によっ
て置換された複素環式基である。アリール基は例えば随
意に置換されたフェニル基特に少なくとも1個のC1-4
アルキル又はC1-4アルコキシ基によって置換されたフ
ェニル基である。
【0027】随意に置換された1,4−ナフトキノンに
は次式(II); (式中置換基R1〜R4は個々に前記のR′及びR′の如
く定義される)に対応する化合物がある。
【0028】式(I)及び(II)に対応するキノンは慣
例的に知られているか又は常法により製造できる。式
(I)及び(II)に対応する化合物を含めて若干の有用
なキノンは例えば欧州特許第376776号及びthe Dictiona
ry of Natural Products on CD-ROM、チャップマン及び
ホール(1996)に記載されている。
【0029】特に、1,4−ベンゾキノン、2−メチル
−1,4−ベンゾキノン、2−(4−メチル−2−フラ
ニル)−1,4−ベンゾキノン、2−ヒドロキシ−1,
4−ベンゾキノン、2−フェニル−1,4−ベンゾキノ
ン、1,4−ナフトキノン、5−ヒドロキシ−1,4−
ナフトキノン、5−ヒドロキシ−7−メチル−1,4−
ナフトキノン、6−メチル−1,4−ナフトキノン及び
5,8−ジヒドロキシ−1,4−ナフトキノンから選ば
れたキノンが用いられる。
【0030】他のキノン誘導体例えばゲオゲニン(又は
プレウロチン)及びシュグロリンを用い得る。
【0031】着色剤前駆体とキノンとを反応させること
はアルコール又は水−アルコール混合物の如き適当な溶
剤中に溶解して行なうのが好ましい。アルコールはメタ
ノールの如き低級アルコールであり得る。例えば、キノ
ンをアルコール中の溶液として着色剤前駆体含有水溶液
に添加できる。反応は大体20〜 100℃の温度で特に約30
〜80℃の温度で行ない得る。
【0032】本発明の着色剤前駆体は土壌中で生育させ
た又は水耕栽培で生育させた植物全体に存在し得る。即
ち、ムラサキウマゴヤシ(Medicago sativa) を用いた時
には、 0.2μの多孔度を有する膜に全植物の粉砕生成物
を通過させた後に得られた濾液は、例えばこの種の濾液
のHPLC分析により示される如く、ラクトースの存在下に
生体外で培養した細胞中に存在するものと同様な着色剤
前駆体を生成する。然しながら、全植物中では、これら
の着色剤前駆体は低濃度でのみ存在することが多く、こ
の濃度は唯一の炭素源としてラクトースの存在下に生体
外で培養した同じ植物の細胞中で得られた濃度よりも通
常数百倍低い。前記の如き本発明の組成物は水性分散液
の1l当り乾燥物質として当該植物の細胞からなる粉砕
生成物を1g(しかも特に2g)含有する水性分散液中
の着色剤前駆体の濃度に少なくとも等しい濃度で着色剤
前駆体を含有する組成物であり、前記粉砕生成物の細胞
は炭素源としてラクトースのみを含む培地中で培養され
たものである。かくして特定した最低濃度はラクトース
の如き炭素源の存在下に生体外で培養した細胞を原料と
して用いることにより全く容易に達成できるものであ
り、全植物の粉砕生成物の水性分散液中で達成し得る濃
度よりもかなり高い。
【0033】本発明はまた前記した方法を実施すること
により得られることを特徴とする着色剤生成物に関す
る。
【0034】これらの着色剤のうちで、以下の実験部分
に記載される化合物A,B,C及びDを特に挙げ得る。
【0035】本発明の組成物に含有される着色剤前駆体
のうち、1,4−ナフトキノンと反応して化合物A,
B,C及びDの少なくとも1つを生成し得る前駆体を挙
げ得る。
【0036】本発明により製造した着色剤生成物は少な
くとも1種の通常用いた溶剤例えばアルコール(特にメ
タノール又はエタノールの如き低級アルカノール)及び
水とアルコールとの混合物に通常可溶性である。
【0037】これらの着色剤生成物は染色組成物に用い
ることができ、例えば羊毛を含めての織成した繊維を染
色する組成物、染髪用組成物、マニキュア液等に用い得
る。かゝる組成物は本発明の範囲内にある。かゝる組成
物を用いて液体組成物に明白な着色を付与でき、例えば
床、壁及び窓の如き表面を清浄化し且つ維持するのに用
いた液体組成物に付与できる。
【0038】本発明の染色組成物は常法を用いて製造で
きる。例えば、本発明により製造した着色剤を含有する
染髪組成物は水、低級アルコール(例えばC1-6アルコ
ール)、アルキレングリコール(例えばエチレングリコ
ール及びプロピレングリコール)等を含めて少なくとも
1種の適当な化粧料上許容できる溶剤を含有する。本発
明により得られた着色剤生成物は、通常組成物の全重量
の0.01〜10重量%の濃度で、特に0.05〜5重量%の濃度
で染髪液中に存在する。これらの組成物は慣用の直接着
色剤から選んだ別の着色剤並びにこの型式の組成物に通
常存在する成分例えば表面活性剤、増粘剤、分散剤、防
腐剤、ケラチン質繊維を膨潤させるのに用いた薬剤、香
料等を含有できる。
【0039】本発明の着色組成物はローション、ゲル、
分散液、エマルジョン、フォーム又はエーロゾルの形で
存在し得る。
【0040】本発明の着色組成物で毛髪を染色するに
は、着色組成物を毛髪に施用し、5〜60分の期間特に10
〜30分の期間作用させ(該組成物をゆすごうと意図する
時)、次に毛髪をゆすぐ。着色組成物をゆすぐことを意
図しない時は、これを毛髪に施用し、次いで毛髪を乾燥
させ得る。
【0041】本発明により得られた着色剤生成物を含有
するマニキュア液組成物は常法で製造される。該組成物
は本発明で得られた着色剤に加えて適当な溶剤又は溶剤
混合物(特に低級アルカノール又はベンジルアルコール
の如きアルコール、そのアセテート及びアセトン又はグ
リコール)中にフィルム形成性の重合体(特にニトロセ
ルロース、エチルセルロース等)、施用したマニキュア
液フィルムのしなやかさを促進させる可塑剤(例えばブ
チルフタレート)、随意に別の着色剤又は顔料及び高い
光沢を与えしかも良好な接着力を有する樹脂を通常含有
する。
【0042】本発明の着色組成物は、常法を用いて場合
によっては媒染剤の存在下に本発明で得られた着色剤の
溶液又は分散液中に織成繊維又は繊維品を含浸又は浸漬
させることにより、羊毛の如き織成繊維の染色を行なう
方法で用い得る。
【0043】本発明は着色組成物を製造し得るキットに
も関する。このキットは、使用時に内容物を混合する別
個の容器中に少なくとも1種の着色剤前駆体と少なくと
も1種のキノンとを含有し、該前駆体は次の特性を有す
るものである;メディカゴ属に属する植物の細胞中に天
然に存在し、前記のキノンと反応して少なくとも1種の
着色剤を生成できる。
【0044】本発明のキットにおいては、着色剤前駆体
はキノンとの反応に関して前記の如き溶剤に溶解して存
在できる。着色剤前駆体は乾燥した抽出物又は精製した
生成物として存在できる。精製した生成物の場合には、
キットは別個の容器中に少なくとも1種のかゝる溶剤を
含有でき、その内容物を用いて使用時に反応剤(着色剤
前駆体又はキノン)を溶解する。同様に、キノンは純粋
な生成物として又は溶液の形で存在し得る。
【0045】次の実施例は本発明を説明するものであ
る。
【0046】実施例1 ラクトースの存在下に暗所で生
体外培養 無菌条件下にムラサキウマゴヤシ(alfalfa) (欧州種)
の子葉断片を液体媒質中で培養した。炭素基質としてラ
クトースを含有する特性の培地は次の組成を有した: 成 分 濃度(mg・L-1 KNO3 1900.000 NH4NO3 1650.000 KH2PO4 ,H2O 170.000 MgSO4 ,7H2O 370.000 CaCl2 ,2H2O 440.000 MnSO4 ,H2O 0.076 NiCl2 ,6H2O 0.030 AlCl3 ,6H2O 0.050 H3BO3 1.000 ZnSO4 ,7H2O 1.000 CuSO4 ,5H2O 0.030 KI 0.010 FeSO4 ,7H2O 27.800 Na2EDTA 37.300 パンヒテトン酸カルシウム 1.000 メソ−イノシトール 100.000 ニコチン酸 1.000 ピリドキシン 1.000 チアミン 1.000 ビオチン 0.010 カイネチン 0.100 ナフタレン酢酸 0.100 ラクトース 30000.0 この培地は 115℃で20分間オートクレーブ中で予備的に
殺菌した。
【0047】培養物を維持するため、50μのブルテック
ス(Blutex)布上での濾過により細胞を収集し、 400mlの
培地を収容する1lのエルレンマイヤーフラスコに含有
される純粋な培地を接種して、20gのバイオマスを収集
した。100rpmで攪拌しながら暗所で培養物を26℃で保持
した。培養物を1週間の基準単位で維持した。
【0048】実施例2 着色剤前駆体の抽出及び特徴付
け:1,4−ナフトキノンとの反応 a)濾過した溶液形での着色剤前駆体の製造 維持サイクルの終了時に実施例1の如く培養した植物細
胞を50μのブルテックス布での濾過により収集した。か
くして5gの新鮮な細胞材料が収集されこれを15cm3
緩衝剤溶液 (pH=6.5)に添加した。
【0049】緩衝剤溶液は次の要領で製造した:1lの
超純水中に27.8gのNaH2PO4・2H2Oを含む溶液Aを調製
した。1lの超純水中に 53.65gのNa2HPO4・7H2O を
含む溶液Bを調製した。171.25mlの溶液Aを 78.75mlの
溶液B及び 250mlの超純水と混合して 500mlの緩衝剤溶
液を得た。
【0050】細胞懸濁物をポッター(Potter)ブレンダー
で粉砕した。粉砕した混合物を 2.7μのワッツマンフィ
ルター上で濾過し、得られた濾液を 0.2μのミリポア(M
illipore) 膜で濾過した。濾過は4℃で行なった。
【0051】b)1,4−ナフトキノンとの反応 メタノール中に12.5g/lの1,4−ナフトキノンを含
有する溶液50μlを、生成した濾液5cm3に添加した。
得られた混合物を30℃で90分間放置して温置(インキュ
ベート)させた。
【0052】c)着色剤生成物の抽出 次に pH2.5に達するまで1N塩酸の水溶液を添加し、反
応培地の容量当り1容量の割合で塩化メチレンを添加し
た。
【0053】磁気棒を用いて混合物を1時間攪拌し、 1
0,000rpmで10分間遠心分離させた。有機相及び水性相が
分離した。酢酸エチルを水性相に添加した(水性相の容
量当り1容量の酢酸エチル)。攪拌を1時間行ない次い
で該混合物を傾シャさせ、有機相及び水性相を分離し
た。
【0054】有機相を合し、無水硫酸ナトリウム上で乾
燥させた。硫酸ナトリウムを次いで濾過により除去し
た。次に溶剤を50℃で減圧下に蒸発させた。乾燥残渣が
生成した。
【0055】d)生成した抽出物の分析 先の工程中に得られた乾燥残渣を先ず50:50(容量)の
メタノール/塩化メチレン混合物に溶解させ、これをシ
リカ薄層クロマトグラフィーにより分析した。溶離は1
%のメタノールを含有する塩化メチレンを用いて行なっ
た。
【0056】Rf=0.88を特徴とする生成物A及びRf
=0.85を特徴とする生成物Bの存在が確認された。
【0057】メルク社により形成されたリクロソルブ(L
ichrosorb)(R)RP HPLCカラムを用いて抽出物をHPLCでま
た分析した。溶出液は燐酸を用いてpH3に酸性化した、
アセトニトリルと超純水との60/40(容量/容量)混合
物である。流量は1cm3/分である。
【0058】検出は 490nmで行なった。生成物A及びB
はそれぞれ22.7分及び13.8分の保持時間によって特徴付
けられた。
【0059】溶離液として塩化メチレンとメタノールと
の98:2混合物を用いて、塩化メチレンとメタノールと
の50:50混合物に溶解した、先の工程中に得られた乾燥
残渣を薄層クロマトグラフィーによって分析すると、紫
色の混合物C (Rf=0.2)を分離することができた。
【0060】溶離液として塩化メチレンとヘプタンとの
85:15混合物を用いて、塩化メチレンとメタノールとの
50:50混合物に溶解した、先の工程中に得られた乾燥残
渣を薄層クロマトグラフィーによって分析すると、黄色
の化合物D(Rf=0.14)を分離できた。
【0061】化合物A,B,C及びDは1H NMR,
13C NMR,2D1H−13C及び1H−15N NMRで
質量分析法により分析した。
【0062】全部の分析データによって次の構造式を有
すると示唆できる:
【0063】従って、化合物Aは6,7,8,9−テト
ラヒドロ−ジナフト〔2,3−f;2′,3′−h〕キ
ノリン−5,10,11,16−テトラオンであり;化合物B
はジナフト〔2,3−c;2′,3′−g〕インドリン
−5,9,14,15−テトラオンであり;化合物Cは4b
−ヒドロキシ−4b,4c,10a,10b,11,12,13−
ヘプタハイドロ−3−アザ−アントラ〔1,4−de
f〕ナフト〔2′,3′−p〕クリセン−5,10,14,
19,20−ペンタオンであり、化合物Dはジナフト〔2,
3−e;2′,3′−g〕インドール−5,14,15−ト
リオンである。
【0064】塩化メチレンに溶解させると、化合物A,
B及びCは赤色であり、化合物Dは黄色である。
【0065】別の実験では、前記実施例2a)で得られ
た濾液を 120℃で30分間オートクレーブ中で処理した。
ナフトキノンを添加し、前述の如く温置した後には、化
合物A及びBの生成は生起しなかった。他方80℃で30分
間濾液を処理すると化合物A及びBの生成は妨害されな
かった。
【0066】前記の如く生成した濾液を40℃で15時間80
単位の最終濃度のプロテアーゼで予備的に処理した時に
は、前記した条件下で1,4−ナフトキノンとの反応後
に化合物A及びBが検出しうる量で生成した。
【0067】別の実験においては、前記の実施例2a)
で生成した濾液は、3500,1000及び500ダルトンの遮断
限界値(cut-off thresholds)を有する種々の膜内で透析
した。各々の場合に、1,4−ナフトキノンとの反応と
続いての前記の如き抽出とは1 析残渣と透析液との両方
について行ない、得られた生成物は薄層クロマトグラフ
ィーを用いて分析し、その際生成物A及びBを探索しな
がら分析を行なう。
【0068】3500及び1000ダルトンの遮断限界値を有す
る膜を用いると、生成物A及びBは透析液との反応によ
り生成した生成物で検出された。 500ダルトンの遮断限
界値を有する膜を用いると、生成物A及びBは透析残渣
との反応から得られた生成物に見出された。
【0069】かくして濾液中に存在し且つ1,4−ナフ
トキノンと反応した着色剤前駆体は500〜1000ダルトン
の分子量を有し、1,4−ナフトキノンとの反応は性状
が酵素的反応でないと結論される。
【0070】実施例3 照明下での生体外培養:グルコ
ースの存在下に培養した細胞との比較 実施例1で用いたのと同じ培地中で培養したムラサキウ
マゴヤシ(alfalfa) 細胞を照明下に(16時間の照射時
間)培養した時には、実施例2に記載の如く1,4−ナ
フトキノンとの反応後に生成物A及びBが生成された。
【0071】前記と同じ培地上で但しラクトースの代り
に炭素源としてグルコースの存在下に培養したムラサキ
ウマゴヤシ(Medicago sativa) の培養物について実施例
2に匹敵しうる種々の試験を行なった。1,4−ナフト
キノンとの反応後には生成物A及びBは検出しうる量で
は得られなかった。
【0072】実施例4 p−ベンゾキノンとの反応 1,4−ナフトキノンの代りにp−ベンゾキノンを用い
る以外は、実施した方法は実施例2b)に記載したのと
同様である。得られた反応混合物は紫色であった。
【0073】実施例5 ジュグロンとの反応 1,4−ナフトキノンの代りに5−ヒドロキシ−1,4
−ナフトキノン(ジュグロン)を用いる以外は、実施し
た方法は実施例2b)に記載したのと同様である。褐色
の生成物が得られた。
【0074】実施例6 ナフタザリンとの反応 1,4−ナフトキノンの代りに5,8−ジヒドロキシ−
1,4−ナフトキノン(ナフタザリン)を用いる以外
は、実施した方法は実施例2b)に記載したのと同様で
ある。桃色の生成物が得られた。
【0075】実施例7 染色力の分析 試験は90%の天然白色毛髪を含有する毛髪バッチ分につ
いて行なった。
【0076】ロレアル社により生成されたダルシア(DUL
CIA)1(R) パーマネント液で前もってパーマをかけた同
じ毛髪についても試験を行なった。
【0077】実施例2c)で得られた抽出物を95%エタ
ノールに溶解した。
【0078】組成物1:クエン酸を添加してpH4に達し
させた等容量の水をエタノール溶液に添加した。
【0079】組成物2:モノエタノールアミンを添加し
てpH10.5に達しさせた等容量の水をエタノール溶液に添
加した。
【0080】1.2gの重量を有する毛髪束を組成物1又
は2に浸漬し、45℃で30分間放置し、次いで毛髪束をゆ
すぎ、毛髪を乾燥させた。
【0081】全ての各々に、タバコの褐色が得られ、パ
ーマをかけた毛髪についてより顕著であった。
【0082】実施例8 染髪組成物 化合物A 0.1g ヘキスト社により「アリストフレックスA」(Aristoflex A) の商標名で市販される酢酸ビニル/クロトン酸/ポリエチレ ングリコールコポリマー 1.5g エタノール 40g トリエタノールアミン pH7に上昇させるに十分な量 水 全体を 100gにするに十分な量 このローションを白色の毛髪に施用した。次いで毛髪を
成形し乾燥させた。赤色の着色となった。
【0083】化合物Aの代りに化合物B又はCを用いる
ことによりあるいは化合物A,B及びCを等量で混合す
ることにより同様の結果が得られた。
【0084】実施例9 マニキュア液組成物 爪を着色するマニキュア組成物は次の組成(重量%)を有して製造された; トルエン 21.97 酢酸ブチル 10 酢酸エチル 10 酢酸n−プロピル 10 イソプロパノール 25 ニトロセルロース 9 フタル酸ジブチル 2 サントライト(santolite) 3 ポリビニルブチラール 5 アセチルクエン酸トリブチル 3 UVスクリーン 0.5 着色剤 0.53 着色剤が化合物A,B又はCである時、桃赤色のマニキ
ュア液が得られた。化合物Dを用いると、マニキュア液
は黄色である。
【0085】実施例10 キット 2種の反応剤からなるキットを用いて着色反応を行なっ
た。反応剤Aは12.5g/lの濃度の1,4−ナフトキノ
ンのメタノール溶液50μlを含有する容量10mlのガラス
フラスコよりなる。
【0086】反応剤Bは5nlの反応剤を含有する容量5
mlのガラスフラスコよりなり、次の如く製造した:アル
ファルファの細胞(5g)を実施例1に記載の如く緩衝
剤中で粉砕した。得られた培地は 0.5μミリポア膜上で
無菌条件下に濾過した。この混合物5mlを、 120℃で30
分間前もってオートクレーブ中で殺菌したガラスフラス
コに無菌下に運搬した。
【0087】それ故これらの2種の反応剤は周囲温度で
数週間保存できる。
【0088】使用時には、反応剤Bの内容物を反応剤A
含有フラスコに移送した。次いでこのフラスコを30℃で
90分間温置反応のため水浴上に配置し、これによって所
望の着色が生成される。

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メディカゴ属の植物又は植物の部分ある
    いは試験管内培養から得られたメディカゴ属の植物の細
    胞を粉砕し、3500より大きい分子量の成分を含有しない
    少なくとも部分的に精製したフラクションを慣用の分別
    技術を用いて分離し且つ収集し、前記のフラクションは
    水溶液中で1,4−ナフトキノンと反応して少なくとも
    1種の着色剤生成物を生成し得るものである、着色剤前
    駆体含有組成物の製造方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも部分的に精製したフラクショ
    ンを分離するために、次の方法の1つを実施し、即ち濾
    過及び濾液の収集を行うか;傾シャ又は遠心分離を行な
    い次いで上澄み液を収集するか;溶剤を用いて抽出を行
    ない次いで所望ならば該溶剤を蒸発させる請求項1の方
    法。
  3. 【請求項3】 更に粉砕した生成物、抽出物、濾液又は
    かくして得られた上澄み液を処理して1500より大きい分
    子量の成分を除去する請求項2の方法。
  4. 【請求項4】 適当な炭素源を含む培地中でメディカゴ
    属の植物の細胞を試験管内で培養し、生成したバイオマ
    スを粉砕し、少なくとも部分的に精製したフラクション
    を分離し且つ収集する請求項1〜3の何れかに記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 炭素源としてラクトースのみを含む培地
    中で培養物を生成する請求項4の方法。
  6. 【請求項6】 光の不在下に培養物を生成する請求項4
    又は5の方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れかに記載の方法を実
    施することにより製造し得る、少なくとも1種の着色剤
    前駆体を含有する組成物。
  8. 【請求項8】 前記の組成物は溶液として存在するか又
    は水、低級アルカノール、塩化メチレン及びこれらの組
    合せから選んだ溶剤に可溶性である固体生成物として存
    在する請求項7の組成物。
  9. 【請求項9】 着色剤前駆体は、乾燥した植物又は細胞
    中の前駆体の濃度よりも高い濃度で組成物中に存在する
    請求項7又は8の組成物。
  10. 【請求項10】 着色剤前駆体は、水性分散液の1l当
    り乾燥物質として用いた植物の細胞の粉砕生成物を1g
    含有する水性分散液中の前駆体の濃度に少なくとも等し
    い濃度で組成物中に存在し、粉砕生成物の細胞は炭素源
    としてラクトースのみを含有する培地中で試験管内で培
    養されたものである請求項7〜9の何れかに記載の組成
    物。
  11. 【請求項11】 用いた植物はムラサキウマゴヤシ(Med
    icago sativa) 、Medicago falcata, Medicago interme
    dia, Medicago media, Medicago varia 及びMedicago v
    ersicolor から選択される請求項7〜10の何れかに記載
    の組成物。
  12. 【請求項12】 前記の前駆体は1,4−ナフトキノン
    と反応して次の生成物の少なくとも1種を生成できる; 6,7,8,9−テトラヒドロ−ジナフト〔2,3−
    f;2′,3′−h〕キノリン−5,10,11,16−テト
    ラオン、 ジナフト〔2,3−e;2′,3′−g〕インドリン−
    5,9,14,15−テトラオン、 4b−ヒドロキシ−4b,4c,10a,10b,11,12,
    13−ヘプタヒドロ−3−アザ−アントラ〔1,4−de
    f〕ナフト〔2′,3′−p〕クリセン−5,10,14,
    19,20−ペンタオン 及び ジナフト〔2,3−e;2′,3′−g〕インドール−
    5,14,15−トリオン請求項7〜11の何れかに記載の組
    成物。
  13. 【請求項13】 キノンを請求項1〜6の何れかに記載
    の如き組成物と反応させ、所望ならば該反応から得られ
    る着色剤生成物を単離し及び/又は精製する、着色剤生
    成物の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記のキノンは2位及び3位の少なく
    とも1個が場合によっては置換された1,4−ベンゾキ
    ノン、5,6,7及び8位の少なくとも1個が場合によ
    っては置換された1,4−ナフトキノン及びジフェノキ
    ノンから選択される請求項13の方法。
  15. 【請求項15】 前記のキノンは式(I)に対応する場
    合によっては置換された1,4−ベンゾキノン又は式
    (II)に対応する場合によっては置換された1,4−ナ
    フトキノンである; (式中置換基R,R′及びR1〜R4は個々に水素、ヒド
    ロキシ、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、スルホニル
    又は随意に置換された複素環式基又はアリール基を表わ
    す)請求項14の方法。
  16. 【請求項16】 前記のキノンは1,4−ベンゾキノ
    ン、2−メチル−1,4−ベンゾキノン、2−(4−メ
    チル−2−フラニル)−1,4−ベンゾキノン、2−ヒ
    ドロキシ−1,4−ベンゾキノン、2−フェニル−1,
    4−ベンゾキノン、1,4−ナフトキノン、5−ヒドロ
    キシ−1,4−ナフトキノン、5−ヒドロキシ−7−メ
    チル−1,4−ナフトキノン、6−メチル−1,4−ナ
    フトキノン及び5,8−ジヒドロキシ−1,4−ナフト
    キノンから選ばれる請求項13〜15の何れかに記載の方
    法。
  17. 【請求項17】 前記の反応は大体20〜 100℃の範囲の
    温度で溶液中で行なう請求項13〜16の何れかに記載の方
    法。
  18. 【請求項18】 請求項13〜17の何れかに記載の方法を
    実施することにより製造できる、着色剤生成物。
  19. 【請求項19】 前記の着色剤は次の化合物 6,7,8,9−テトラヒドロ−ジナフト〔2,3−
    f;2′,3′−h〕キノリン−5,10,11,16−テト
    ラオン、 ジナフト〔2,3−e;2′,3′−g〕インドリン−
    5,9,14,15−テトラオン、 4b−ヒドロキシ−4b,4c,10a,10b,11,12,
    13−ヘプタヒドロ−3−アザ−アントラ〔1,4−de
    f〕ナフト〔2′,3′−p〕クリセン−5,10,14,
    19,20−ペンタオン 及び ジナフト〔2,3−e;2′,3′−g〕インドール−
    5,14,15−トリオンから選ばれる請求項18の着色剤生
    成物。
  20. 【請求項20】 着色剤組成物を製造し得るキットであ
    って、使用時に内容物を混合する別個の容器中に少なく
    とも1種の着色剤前駆体と少なくとも1種のキノンとを
    含有してなるキットであって、前記の前駆体は次の特性
    即ちメディカゴ属に属する植物の細胞中に天然に存在す
    る生成物でありしかもキノンと反応して少なくとも1種
    の着色剤生成物を生成できるという特性を有するもので
    ある、着色剤組成物製造キット。
  21. 【請求項21】 植物は請求項5に挙げた種類から選ば
    れる請求項20のキット。
  22. 【請求項22】 キノンは請求項14〜16の何れかに挙げ
    た種類から選ばれる請求項20又は21記載のキット。
  23. 【請求項23】 請求項18又は19に記載の如き着色剤生
    成物を含有する着色剤組成物。
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