JPH10244978A - 電気自動車の車輪と座席 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】電気自動車の前と後の車輪を同じ取り付け構造
とし、車の旋回は、電気的に各の車輪の回転数や回転方
向の調節に依って行い、車輪の上方を内側に倒すように
傾けて、旋回性能を高めることを目指したものである。
また、前輪と後輪を同じ構造にすることで、座席の向き
を変えるだけで簡単に車の前後を逆にすることができ
る。 【構成】自動車のシャーシ６に傾き５を持った独立駆動
方式の車輪２の車輪軸３を取り付け、車輪の運転操作用
のジョイステイック８は座席の中ほどにに取り付け、８
の操作によって車輪２の駆動状況を調節し、自由な方向
に走行することが出来る。また、必要に応じて座席の背
もたれ９を１０に沿って反転させ、進行方向１１を逆向
きに変えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】従来の自動車は、一般に前輪（稀には後
輪）が特別に「舵取り車輪」の役割を果し、ドライバー
のハンドル操作がそのまま「舵取り車輪」の水平回転と
して伝えられ、自動車が曲がる構造になっている。

【０００２】電気自動車に採用される独立駆動方式の車
輪では、車輪の回転力や回転方向を電気的に制御しやす
いことから、旋回用の「舵取り車輪」を特別に設けなく
ても、左右の車輪の回転を別々に制御することで車の旋
回が可能である。しかし、各車輪の回転面が垂直である
ため無理な摩擦が働き、旋回はスムーズではない。

【０００３】本発明は、旋回のための「舵取り車輪」を
特別に付与しないために、車輪２の回転軸３及び車輪の
回転面４の角度を一定に保つ固定方式とし、かつ車輪２
を車の中心軸１に対して左右対称に５の傾きをもたせて
取り付け、内側に旋回しやすい力学的特性７を発生させ
ることにより、スムーズな車の旋回性能を生みだしたも
のである。

【０００４】上記の構造を備えることで、前後の車輪構
造を同一にすることが可能になり、座席の背もたれ９を
１０のように移動させ、向きを逆にすることで、容易に
車の進行方向１１を逆方向に切り換えることが出来る。

【０００５】本発明は、自動車の構造を簡素化出来るば
かりでなく、従来の車の概念を覆えす全く新しいイメー
ジの自動車の開発に道を開くものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 正面図

【図２】 側面図

【図３】 平面図

【符号の説明】

１ 自動車の中心軸 ２ 自動車の車輪 ３ 車輪の回転軸 ４ 車輪の回転面の傾きを表す法線 ５ 車輪の傾き角度 ６ 自動車のシャーシ ７ 力学的特性が生みだすベクトル（推進力） ８ 運転用ジョイステイックハンドル ９ 座席の背もたれ １０ 座席の背もたれの反転移動軌跡 １１ 車の通常進行方向

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】全ての車輪の回転軸及び回転面の角度が常
   に一定でかつ自動車の縦軸に対し左右対称に上が内側に
   倒れるように傾いた構造を有する自動車の車輪。
2. 【請求項２】座席の向を前後逆にセットすることで、車
   の進行方向を逆向にすることができる自動車。