JPH10244201A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JPH10244201A
JPH10244201A JP5190997A JP5190997A JPH10244201A JP H10244201 A JPH10244201 A JP H10244201A JP 5190997 A JP5190997 A JP 5190997A JP 5190997 A JP5190997 A JP 5190997A JP H10244201 A JPH10244201 A JP H10244201A
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JP
Japan
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substrate
chamber
processing
liquid
driving
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Application number
JP5190997A
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English (en)
Inventor
Junichi Yamakoshi
潤一 山越
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP5190997A priority Critical patent/JPH10244201A/ja
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  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】基板に処理を施すための処理室を確実にシール
すること。 【解決手段】処理室10内に配置された回転チャック2
0は、基板保持部21と、その下面の周縁付近から垂下
した円筒状のスカート部27とを有する。このスカート
部27の下端は、隔壁15の上面に固定された貯留容器
40に貯留された純水に接液している。基板保持部21
の下面の中央からは、中心軸22が垂下しており、この
中心軸22は、軸受け23によって回転自在に支持され
ている。中心軸22には、回転アクチュエータ16から
の回転力および昇降駆動機構30からの昇降駆動力が、
マグネットカップリングによって、隔壁15を介して伝
達される。これにより、回転チャック20は、回動およ
び昇降駆動されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ、液
晶表示装置用ガラス基板およびPDP(プラズマディプ
レイパネル)用ガラス基板などの各種被処理基板に対し
て処理を行う基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、液晶表示装置の製造工程で
は、ガラス基板がコンベアによって次々と搬送され、こ
の搬送過程で、エッチング液や洗浄液などをガラス基板
に供給することによって、ガラス基板自体やその表面に
形成された薄膜に対する各種の処理が施される。このよ
うな装置では、カセットに収容された未処理のガラス基
板が、ロボットによって1枚ずつコンベアに供給され、
また、処理が終了した基板は、コンベアからロボットに
よって1枚ずつ受け取られて、カセットに収容される。
この場合、ロボットとコンベアとの基板の受け渡しの際
に、基板が90度または180度だけ回転される場合が
ある。また、基板に対する処理工程の途中においても、
基板を所定角度だけ回転させる必要が生じる場合もあ
る。
【0003】基板を所定角度だけ回転させるために用い
られる回転チャック装置の典型的な構成例は、図5に示
されている。この回転チャック装置は、基板1を水平に
保持した状態で鉛直軸まわりに回転することができる回
転チャック2と、この回転チャック2を回転駆動するた
めの回転アクチュエータ3とを備えている。回転チャッ
ク2は、回転アクチュエータ3からの回転力が伝達さ
れ、軸受け4,5に回転自在に支持された回転軸6と、
この回転軸6の上端に固定された基板保持機構7とを有
している。基板保持機構7および回転軸6の上方の部位
ならびに軸受け4は、基板1に対して薬液処理などを施
すための処理室8内に収容されている。
【0004】この構成により、基板保持機構7に基板1
を保持し、回転アクチュエータ3を駆動することによっ
て、基板保持機構7に保持された基板1を回転させて、
その方向を変えることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の構
成では、処理室8が駆動機構から充分にシールされてい
ないという問題がある。すなわち、処理室8内には、軸
受け4が存在するから、この軸受け4における摺動に起
因するパーティクルが処理室8内に導入される可能性が
ある。また、回転アクチュエータ3が収容される空間
は、処理室8からは一応隔離されてはいるものの、シー
ルが完璧であるとは言えず、この空間からのパーティク
ルも無視できない。
【0006】一方、処理室8内で薬液を用いた処理が行
われると、この薬液を含む雰囲気が、軸受け4,5およ
び回転アクチュエータ3などに達し、これらを腐食する
おそれがある。また、回転軸6に摺接するリップシール
等のゴム製のラバーシールを用いてシールを行おうとす
ると、ラバーシールは、摩耗したり薬液によって腐食さ
れたりするから、耐久性の点で充分とは言えない。しか
も、ラバーシールが回転軸6の表面に摺接することによ
って、摩擦熱が発生するから、この摩擦熱が処理室8内
での基板処理に悪影響を与えるおそれがある。さらに、
ラバーシールの摩耗によってパーティクルが発生するか
ら、このパーティクルが基板の処理に与える影響も無視
できない。また、ラバーシールにおける摺動抵抗のため
に、回転アクチュエータ3の負荷が比較的大きいという
問題もある。
【0007】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、基板に処理を施すための処理室を確実にシ
ールすることができる基板処理装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板に対
して処理液を供給することによりその基板を処理する処
理室と、この処理室の内部に設けられた可動部材と、上
記可動部材に駆動力を伝達してこの可動部材を作動させ
る駆動機構と、駆動機構が収容された駆動室と、この駆
動室と上記処理室との境界部に設けられ、上記処理室を
上記駆動室から隔離するための液体を貯留する貯留容器
とを含むことを特徴とする基板処理装置である。
【0009】上記の構成によれば、処理室と駆動室との
境界部に設けられた貯留容器に貯留された液体により、
両室は完全に遮断される。したがって、駆動機構が、処
理室中で使用される処理液の影響を受けることはない。
また、駆動機構において発生したパーティクルが処理室
に侵入することもない。これにより、駆動機構の腐食を
防止できるとともに、処理室内における基板の処理品質
を向上できる。
【0010】また、ラバーシールなどで処理室のシール
を達成する場合に比較すると、シールの摩耗や摩擦熱の
発生がなく、耐薬液性に優れ、かつ、摺動抵抗が少な
い。これにより、耐久性に優れ、パーティクルの発生が
なく、処理室への熱影響を与えることがなく、しかも、
駆動機構の負荷の少ないシール構造を実現できる。請求
項2記載の発明は、上記駆動機構は、上記可動部材の動
作を案内するための案内手段と、上記可動部材を駆動す
るための駆動力を発生する駆動源とを有するものであ
り、上記駆動室は、上記案内手段が収容された案内手段
室と、上記駆動源が収容された駆動源室とに、隔壁によ
って分割されており、上記貯留容器は、上記案内手段室
と上記処理室との境界部に設けられており、上記駆動機
構は、上記駆動源室に設けられ、上記駆動源により駆動
される駆動磁石と、上記案内手段室内において上記隔壁
を介して上記駆動磁石に対向して配置され、上記処理室
内の可動部材に連結されているとともに、上記駆動磁石
の駆動に伴って動作する従動磁石とを含むものであるこ
とを特徴とする請求項1記載の基板処理装置である。
【0011】この構成によれば、案内手段室と駆動源室
とは隔壁によって完全に分離されているので、駆動源が
処理液の影響を受けることを確実に防止できる。逆に、
処理室内に駆動源から発生したパーティクルが入り込む
こともない。したがって、駆動源が腐食されることを確
実に防止でき、基板に対する処理品質をさらに向上でき
る。また、貯留容器に貯留された液体が蒸発しても、こ
の液体の蒸気が駆動源に至ることがないから、これによ
っても、駆動源の腐食を効果的に防止できる。
【0012】さらに、可動部材と駆動源との間では、マ
グネットカップリングによって駆動力の伝達が行われ、
物理的には、両者は分離されている。したがって、駆動
源で発生した熱が可動部材にまで伝導することがないの
で、駆動源で発生した熱が基板の処理に悪影響を与える
ことを確実に防止できる。請求項3記載の発明は、上記
貯留容器に接続され、上記液体を供給する液体供給手段
を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記
載の基板処理装置である。
【0013】この構成によれば、貯留容器に貯留された
液体を入れ替えることができるので、液体中に溶解した
処理液や液体中のパーティクルを排出することができ
る。また、除熱を迅速に行えるという効果も期待でき
る。なお、液体の供給は連続的に行われても間欠的に行
われてもよく、間欠的に液体を供給するようにすれば、
液体の消費量を低減できる。
【0014】請求項4記載の発明は、上記可動部材は、
主面にて基板を保持する基板保持チャックであり、その
基板保持チャックが上記貯留容器の液体に接液される接
液部を備えていることを特徴とする請求項1ないし3の
いずれかに記載の基板処理装置である。この構成によれ
ば、基板保持チャックに設けられた接液部が貯留容器中
の液体に接液されるので、基板保持チャックを冷却する
ことができる。これにより、基板に対する熱影響を抑制
できる。
【0015】請求項5記載の発明は、上記可動部材は、
基板に対して処理液を供給する処理液供給ノズルであ
り、その処理液供給ノズルが上記貯留容器の液体に接液
される接液部を備えていることを特徴とする請求項1ま
たは3のいずれかに記載の基板処理装置である。この構
成によれば、ノズルに設けられた接液部が貯留容器中の
液体に接液されるので、ノズルを冷却できる。これによ
り、ノズルを介して基板に供給される処理液に対する熱
影響を抑制できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係る基板処理装置の基本的な構成を
説明するための断面図である。この基板処理装置は、た
とえば、液晶表示装置のガラス基板や半導体ウエハのよ
うな基板に処理液を供給して処理を施すための装置であ
り、現像液、エッチング液などの薬液雰囲気が漂う処理
室10内で、基板11を主面にて水平に保持し、この基
板11を所定角度(たとえば、90度または180度)
だけ鉛直軸まわりに回動させるための回転チャック20
(可動部材)を備えている。回転チャック20は、ほぼ
円筒形状に構成されており、その上端に、基板11を水
平に保持するための基板保持部21を有している。この
基板保持部21の下面には、円筒状のスカート部27
(接液部)が、下方に延びて形成されている。また、基
板保持部21の中央下面からは、下方に向かって中心軸
22が垂下している。この中心軸22は、案内手段とし
ての軸受け23によって、回動および昇降が自在である
ように支持されている。そして、その下端には、従動磁
石としての永久磁石片25が固定されている。
【0017】永久磁石片25の下方には、隔壁15が設
けられている。この隔壁15は、スカート部27ととも
に、軸受け23が収容された案内手段室35を形成して
いる。隔壁15の下方の空間は、回転チャック20を回
転させるためのロータリーシリンダなどの回転アクチュ
エータ16と、回転チャック20を昇降させるための昇
降駆動機構30とが配置された駆動源室36となってい
る。すなわち、隔壁15は、案内手段室35と回転アク
チュエータ16および昇降駆動機構30などを含む駆動
源が配置された駆動源室36とを隔離している。換言す
れば、回転アクチュエータ16、昇降駆動機構30およ
び軸受け23などを含む駆動機構が収容された駆動室
が、隔壁15によって、案内手段室35と駆動源室36
とに分割されていると言える。
【0018】回転アクチュエータ16は、軸受け18で
回転自在に支持された回転軸19を鉛直軸まわりに回転
させる。また、昇降駆動機構30は、回転軸19の上端
に設けられた電磁石装置31と、この電磁石装置31を
駆動するための駆動回路32とを有している。隔壁15
の処理室10側の表面において、上記円筒状の回転チャ
ック20のスカート部27に対応する位置には、平面視
においてドーナツ形状の貯留容器40が設けられてい
る。すなわち、貯留容器40は、処理室10と、案内手
段室35との境界部に配置されている。貯留容器40
は、隔壁15の処理室10側の表面に固定された底面部
41と、この底面部41の内周縁から上方に立ち上がっ
た円筒状の内周壁42と、底面部42の外周縁から立ち
上がった円筒状の外周壁43とを有している。外周壁4
3は、内周壁42よりも低く形成されており、その所定
位置には、純水供給配管45からの純水を貯留容器40
の内部に導くための給水口44が形成されている。
【0019】外周壁43は内周壁42よりも低いので、
給水口44から供給された水がオーバーフローしたとき
には、このオーバーフローした水は、回転チャック20
の外方に向かって流出する。純水供給配管45には、連
続的または間欠的に純水が供給され、貯留容器40内に
充分な量の純水が常時貯留された状態が保持される。貯
留容器40は、その内部に貯留された純水中に、回転チ
ャック20のスカート部27が接液するように構成され
ている。より具体的には、回転アクチュエータ16によ
って、回転チャック20が回転されたときも、また、昇
降駆動機構30によって回転チャック20が昇降された
ときも、回転チャック20のスカート部27は、貯留容
器40に貯留された純水に接液している。
【0020】したがって、処理室10は、貯留容器40
に貯留された純水によって、回転チャック20の内部の
軸受け23が収納された案内手段室35からシールされ
ることになる。これにより、処理室10内で生じた薬液
雰囲気が軸受け23にまで及ぶことがないので、軸受け
23の腐食を防止でき、結果として、装置の耐薬液性を
高めることができる。また、軸受け23における磨耗や
グリスの蒸発に伴うパーティクルは、貯留容器20に貯
留された純水によって、処理室10への侵入が防止され
る。これにより、処理室10内の雰囲気を清浄に保つこ
とができるので、基板11に対する処理を良好に行うこ
とができる。
【0021】しかも、ラバーシールのように回転軸に摺
接する部材を用いた通常のシール方法とは異なり、シー
ル部材の摩耗や熱の発生が無く、摺動抵抗が少ないう
え、ゴム製のラバーシールのように耐薬液性が問題とな
ることもない。したがって、耐久性および耐薬液性が充
分で、しかも、パーティクルの発生のないシール構造を
実現できる。さらには、熱の発生がないので、処理室1
0内での基板処理を安定した温度管理下で良好に行うこ
とができる。また、摺動抵抗が少ないことにより、回転
アクチュエータ16の負荷を軽減できる。
【0022】さらに、貯留容器20に純水を供給してオ
ーバーフローさせるようにしているので、貯留容器20
内の純水を入れ替えることができる。したがって、純水
中に溶けた処理液やパーティクルを排出することがで
き、かつ、除熱を迅速に行うことができる。純水の供給
は間欠的に行っても差し支えなく、そのようにすれば、
純水の消費量を低減できるので好ましい。
【0023】また、上記の構成では、回転チャック20
のスカート部27を純水に接液させているので、回転チ
ャック20を冷却することができる。したがって、回転
チャック20が基板11に対して熱影響を与えることが
ない。図2は、回転チャック20を回転および昇降させ
るための構成を説明するための図である。回転チャック
20の中心軸22の下端に固定された永久磁石片25
は、たとえば、扁平な円柱形状のものであり、中心に設
けられた円柱磁石部25Aと、その周囲に設けられた環
状磁石部25Bとを有する。円柱磁石部25Aは、たと
えば、上端がS極、下端がN極となっている。また、環
状磁石部25Bは、直径方向の一端にS極、他端にN極
が位置している。
【0024】一方、回転軸19の上端に設けられた電磁
石装置31は、扁平な環状永久磁石部31Bと、この環
状永久磁石部31Bの中央に設けられた電磁石部31A
とを有している。環状永久磁石部31Bは、直径方向の
一端にS極、他端にN極が位置するようになっている。
また、電磁石部31Aは、隔壁15に対向する側にN極
またはS極を誘起させることができるように構成されて
いる。
【0025】この構成により、電磁石装置31と永久磁
石片25とはマグネットカップリングを構成している。
すなわち、環状永久磁石部25Bと環状磁石部31Bと
は、互いに吸引し合うから、回転アクチュエータ16に
よって回転軸19を回転させれば、この回転が、電磁石
装置31および永久磁石片25を介して回転チャック2
0に伝達される。また、駆動回路32によって、電磁石
装置31の電磁石部31Aの上端にN極を誘起させれ
ば、この電磁石部31Aと永久磁石片25の円柱磁石部
25Aとが反発し合うから、回転チャック20は上方に
押し上げられることになる。また、電磁石部31Aを消
磁したり、あるいは、駆動回路32によってその上端に
S極を誘起させれば、回転チャック20は下降する。
【0026】こうして、隔壁15によって、回転アクチ
ュエータ16や昇降駆動機構30を処理室10内の薬液
雰囲気から確実に隔絶することができる。これにより、
回転アクチュエータ16や軸受け18などが薬液により
腐食されることも、また、駆動源室36内で発生したパ
ーティクルが処理室10に侵入することもない。さらに
は、貯留容器40内の純水が蒸発して水蒸気が発生して
も、この水蒸気が駆動源室36に侵入することもないの
で、回転アクチュエータ16などの部品に錆が生じたり
することも防止できる。
【0027】また、回転チャック20と、回転アクチュ
エータ16とは、構造的に分離されているので、回転ア
クチュエータ16において発生した熱が回転チャック2
0に伝導することがない。これにより、回転アクチュエ
ータ16による発熱の影響が基板11に及ぶことを防止
できる。なお、上記の実施形態においては、電磁石装置
31を用いて回転チャック20を昇降するようにしてい
るが、たとえば、環状永久磁石部31Bの中央に、隔壁
15側にN極を配置した円柱永久磁石部31A′を設け
た図3の構造の永久磁石片310を用いてもよい。この
場合、永久磁石片310の円柱永久磁石部31A′と永
久磁石片25の円柱磁石部25Aとは互いに反発し合う
から、永久磁石片310を上下動させることにより、回
転チャック20を昇降することができる。
【0028】また、上述の実施形態においては、マグネ
ットカップリングを利用して、回転アクチュエータ16
および昇降駆動機構30による回転チャック20の回転
および昇降を実現しているが、隔壁15を貫通して回転
アクチュエータ16と回転チャック20とを直結する回
転軸を設け、回転アクチュエータ16の回転が直接的に
回転チャック20に伝達されるようにしてもよい。この
場合、回転チャック20の昇降は、回転アクチュエータ
16および回転チャック20に直結された上記の回転軸
をエアシリンダなどを用いた昇降駆動機構で昇降するこ
とによって達成できる。
【0029】このような構成を採用しても、貯留容器4
0に貯留された純水によって、回転軸の軸受け、回転ア
クチュエータ16および昇降駆動機構と、処理室10内
の空間とは隔絶され、処理室10内の雰囲気が回転・昇
降駆動機構を腐食したり、回転・昇降駆動機構において
発生したパーティクルが処理室10に流入したりするお
それはない。
【0030】図4は、この発明の第2の実施形態に係る
基板処理装置の基本的な構成を説明するための簡略化し
た断面図である。この基板処理装置は、基板Wを水平に
保持した状態で高速回転するスピンチャック51と、こ
のスピンチャック51に薬液や純水などの処理液を供給
するためのスキャンノズル52(可動部材)とを備えて
いる。スキャンノズル52は、その先端の処理液吐出部
52Aを基板Wの回転中心からその縁部までの間で半径
方向に沿って往復させつつ、スピンチャック51に保持
された基板Wの表面に処理液を供給するものである。す
なわち、スキャンノズル52は、先端に処理液吐出部5
2Aを有する揺動アーム部52Bと、この揺動アーム部
52Bをほぼ水平に支持するとともに、鉛直方向に沿っ
て配置された基部52Cとを有する。基部52Cは、ス
ピンチャック51が収容された処理室60の隔壁61を
挿通しており、隔壁61の上下に設けられた軸受け62
A,62Bにより、回転自在に支持されている。この基
部52Cの隔壁61の下方の部位には、プーリー76が
固定されており、このプーリー76には、モータ75の
回転がプーリー77およびベルト78を介して伝達され
ている。
【0031】したがって、モータ75を正転/逆転する
ことによって、基部52Cが鉛直軸まわりに回動し、こ
れにより、揺動アーム部52Bが揺動し、処理液吐出部
52Aが基板Wの表面をスキャンする。基部52Cにお
いて隔壁61よりもやや上方の位置には、回転軸線から
所定距離だけ離反し、さらに隔壁61に向かって垂下す
るスカート部65(接液部)が形成されている。隔壁6
1の上面においてスカート部65に対応する位置は、平
面視においてドーナツ形状の貯留容器70が設けられて
いる。貯留容器70は、環状の底面部71と、この底面
部71の内周縁から上方に立ち上がる円筒状の内周壁7
2と、底面部71の外周縁から上方に立ち上がる円筒状
の外周壁73とを有している。外周壁73の上端は、内
周壁72の上端よりも低くなっている。この外周壁73
の側面の所定位置には、純水供給管68からの純水を貯
留容器70内に導き入れるための給水口74が形成され
ている。外周壁73は、底面部71よりもさらに下方に
延びており、その下端は、隔壁61の上面に固定されて
いる。
【0032】スカート部65、貯留容器70および隔壁
61によって区画された空間は、案内手段としての軸受
け62Aを収容した案内手段室81を形成している。ま
た、モータ75などが収容された空間は駆動源室82を
なしており、この駆動源室82と上記案内手段室81と
は全体として駆動室を形成している。また、この実施形
態においては、案内手段室81と駆動源室82とは、ス
キャンノズル52の基部52Cが隔壁61を挿通する挿
通孔85を介して連通している。
【0033】この構成により、処理室60と、案内手段
室81および駆動源室82からなる駆動室とは、貯留容
器70に貯留された純水によって完全に隔絶される。こ
れにより、上記の第1実施形態の場合と同様、耐久性お
よび耐薬液性にすぐれ、かつ、パーティクルの発生がな
く、発熱もなく、さらに、モータ75の負荷の少ないシ
ール構造を実現できる。
【0034】以上、この発明の2つの実施形態について
説明したが、この発明は、上記の実施形態以外にも種々
の形態で実施することができる。たとえば、上記第1の
実施形態では、回転および昇降する回転チャックを例に
とったが、基板を昇降するのみの構成のチャックについ
ても、第1の実施形態の場合と同じく、チャックのスカ
ート部を貯留容器内の純水に接液することで、処理室内
の空間をシールできる。この場合には、チャックが回転
する必要はないから、スカート部は円筒状である必要は
なく、それに応じて、貯留容器も円環状のものである必
要はない。
【0035】また、上記の実施形態においては、シール
用の液体として純水を用いたが、基板の処理に影響のな
い他の種類の液体が適用されてもよい。その他、特許請
求の範囲に記載された技術的事項の範囲で種々の設計変
更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る基板処理装置の基
本的な構成を説明するための簡略化した断面図である。
【図2】基板を回転および昇降させるための構成を説明
するための概念図である。
【図3】基板を回転および昇降させるための他の構成例
を説明するための概念図である。
【図4】この発明の他の実施形態に係る基板処理装置の
基本的な構成を説明するための簡略化した断面図であ
る。
【図5】従来の基板処理装置の構成を示す簡略化した断
面図である。
【符号の説明】
10 処理室 11 基板 15 隔壁 16 回転アクチュエータ 18 軸受け 19 回転軸 20 回転チャック 22 中心軸 23 軸受け 25 永久磁石片 27 スカート部 30 昇降駆動機構 31 電磁石装置 32 駆動回路 35 案内手段室 36 駆動源室 40 貯留容器 44 給水口 45 純水供給管 W 基板 51 スピンチャック 52 スキャンノズル 60 処理室 61 隔壁 62A 軸受け 65 スカート部 70 貯留容器 75 モータ 81 案内手段室 82 駆動源室

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板に対して処理液を供給することにより
    その基板を処理する処理室と、 この処理室の内部に設けられた可動部材と、 上記可動部材に駆動力を伝達してこの可動部材を作動さ
    せる駆動機構と、 駆動機構が収容された駆動室と、 この駆動室と上記処理室との境界部に設けられ、上記処
    理室を上記駆動室から隔離するための液体を貯留する貯
    留容器とを含むことを特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】上記駆動機構は、上記可動部材の動作を案
    内するための案内手段と、上記可動部材を駆動するため
    の駆動力を発生する駆動源とを有するものであり、 上記駆動室は、上記案内手段が収容された案内手段室
    と、上記駆動源が収容された駆動源室とに、隔壁によっ
    て分割されており、 上記貯留容器は、上記案内手段室と上記処理室との境界
    部に設けられており、 上記駆動機構は、上記駆動源室に設けられ、上記駆動源
    により駆動される駆動磁石と、上記案内手段室内におい
    て上記隔壁を介して上記駆動磁石に対向して配置され、
    上記処理室内の可動部材に連結されているとともに、上
    記駆動磁石の駆動に伴って動作する従動磁石とを含むも
    のであることを特徴とする請求項1記載の基板処理装
    置。
  3. 【請求項3】上記貯留容器に接続され、上記液体を供給
    する液体供給手段を備えたことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 【請求項4】上記可動部材は、主面にて基板を保持する
    基板保持チャックであり、その基板保持チャックが上記
    貯留容器の液体に接液される接液部を備えていることを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の基板処
    理装置。
  5. 【請求項5】上記可動部材は、基板に対して処理液を供
    給する処理液供給ノズルであり、その処理液供給ノズル
    が上記貯留容器の液体に接液される接液部を備えている
    ことを特徴とする請求項1または3のいずれかに記載の
    基板処理装置。
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