JPH10243738A - すべり下ろし式苗箱運搬一輪車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 狭い畦畔や傾斜のある畦畔等で、一輪車のハ
ンドルから手を離すことなく、積荷の苗箱を滑り下ろす
ことができる省力的な苗箱運搬一輪車を提供する。 【構成】 荷台（３）前部先端より突き出た解除レバー
（１３）と苗箱止めのストッパ（１４）を一体化させた
ストッパ部（９）を取り付けることによりハンドル
（８）を持ち上げて荷台（３）を傾斜させて 先端を地
面に接触させることで、解除レバー（１３）が軸（１
０）を中心とした梃子の応用により苗箱を止めているス
トッパ（１４）を解除させて、傾斜させた荷台（３）よ
り苗箱を滑り下ろすことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、荷台（３）前部
先端にストッパと解除レバーを取り付けて、積荷を滑り
下ろすことができる農業用苗箱運搬の一輪車に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来、田植えの時に苗箱を圃場に運搬す
る場合は、貨物自動車等を利用するが貨物自動車が進入
できない狭い畦畔等に運搬する場合は一輪車もしくは手
持ちによる運搬であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】これは次のような欠点
があった。一輪車で運搬するのは便利であるが 一輪車
が辛うじて進入できる狭い畦畔や傾斜のある畦畔等で
は、積荷を下ろす際ハンドルより手を離して停車させる
のにスタンドが不安定となり横転する等、積荷の苗箱を
手で下ろすのにも大変な労力を必要とした。本発明は、
これらの欠点を除くためになされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

（イ）長方形の枠の中にローラー（１）を設けて、枠両
側に板（２）を取り付けて、滑り台型の荷台（３）とす
る。 （ロ）荷台（３）の下部中央に車軸受（４）を設けて、
車軸（５）により車輪（６）を通して組み合わせて取り
付ける。下部片側にスタンド（７）を設けて、その上部
にハンドル（８）を取り付けて、一輪車とする。 （ハ）荷台（３）の前部先端にストッパ部（９）を軸
（１０）で通し組み合わせて 軸（１０）を中心として
ストッパ部（９）上部のバネ止（１１）と荷台（３）の
底部との間にバネ（１２）を組み合わせて取り付ける。 本発明は、以上の如く構成された すべり下ろし式苗箱
運搬一輪車である。

【０００５】

【発明の実施の形態】荷台（３）の苗箱を下ろす場所に
おいて、ハンドル（８）を持ち上げて車輪（６）を中心
とした梃子の応用により 荷台（３）の前部先端を地面
に接触させる。それと同時に前部先端より突き出ている
ストッパ部（９）の解除レバー（１３）が地面との接触
によって軸（１０）を中心とした梃子の応用により ス
トッパ（１４）が解除されて 苗箱を傾斜させた荷台
（３）より滑り下ろし、先端を接地させたまま後進する
ことで 苗箱を順々に地面に下ろすことができる。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 （イ）長方形の枠の中にローラー（１）を設ける。ロー
ラー（１）は、積荷の苗箱がスムーズに滑り下りるため
に設けたものであるから、表面が平面で滑りやすい材質
のものや、細長い棒等を複数本並べてレール状にして
摩擦抵抗を少なくした形状のもの等、滑り易い材質 ま
たは形状であればローラー（１）の代替としてもよい。
枠両側に積荷の落下防止のため 板（２）もしくは板
（２）の上部を内側へ曲げ加工して落下防止の効果を増
したものを取り付けて滑り台型の荷台（３）とする。 （ロ）荷台（３）の下部中央に車軸受（４）を設けて、
車軸（５）により車輪（６）を通して組み合わせて取り
付ける。下部片側にスタンド（７）を設けてその上部に
ハンドル（８）を取り付けて 運搬用の一輪車とする。 （ハ）荷台（３）の前部先端にストッパ部（９）を軸
（１０）で通し組み合わせて 軸（１０）を中心として
ストッパ部（９）上部のバネ止（１１）と荷台（３）の
底部との間にバネ（１２）を組み合わせて取り付ける。
しかしストッパ（１４）部分より解除レバー（１３）部
分の方が 軸（１０）を中心として重量が重ければ バ
ネ（１２）を取り付けなくてもよい。 また、ストッパ部（９）にストッパ（１４）の上限位置
を決めるための 突支（１５）を両枠下側が接点位置と
なるように取り付ける。ストッパ部（９）の形状につい
ては、積荷の滑り落下止のストッパ（１４）とそれを解
除する解除レバー（１３）とが一体化したものであるの
で 図３で示すような棒状のものを加工して組み合わせ
たものを取り付けてもよい。また、ストッパ（１４）と
解除レバー（１３）の目的を果せるものでなおかつ、積
荷を下ろす際 上部が滑りやすく、下部が後進の際にも
なんら支障のないものであれば、例えば本発明のスト
ッパ部（９）のように半円柱形を変形させた形状のよう
な他にも 長方体、三角柱形、半円柱形等、またそれら
を変形させたもの、棒状のもの等でもよいので形状を特
定することは困難である。

【０００７】

【発明の効果】本発明は、以上のような構造で これを
使用するときは、本発明の一輪車を平な場所へ停車させ
て、荷台（３）の前部先端より苗箱を順々に積み込む。
荷台（３）先端のストッパ（１４）は、バネ（１２）の
力により苗箱止の位置にあるが、上に苗箱を載せれば解
除位置状態になるのでなんら差し支えない。また車輪
（６）の高さよりスタンド（７）の高さの方が低いの
で、順々に苗箱を積み込むことができる。苗箱を下ろす
場所においては、運搬状態と同様にハンドル（８）を両
手で持ったまま上方向へ持ち上げて荷台（３）を傾斜さ
せて、先端より突き出たストッパ部（９）の解除レバー
（１３）を地面と接触させることで苗箱を止めているス
トッパ（１４）を解除させて 苗箱を滑り下ろし、先端
を接地させた状態で後進することで 苗箱を順々に並べ
て下ろすことができる。また従来のように、停車させて
苗箱を手で下ろす場合は、スタンド（７）上部の落下防
止の板（２）を一部分取り付けてない部分より横方向へ
順々に取り出すことができる。なお、荷台（３）先端よ
り苗箱二枚目位置の両側落下防止の板（２）を一部取り
除き 図４で示すようなＬ字形のブレーキ（１６）を取
り付けてハンドル（８）にレバー（１７）を取り付け
て、それらをワイヤー（１８）により連動させることで
苗箱二枚目を両側より挾み固定させて、苗箱を一枚づつ
離れた場所へと下ろすことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の斜視図である。

【図２】 本発明のストッパ部の片側の枠を取り除いた
側面図である。

【図３】 本発明の他の実施例のストッパ部を示す斜視
図である。

【図４】 本発明の他の実施例を示す図面である。

【符号の説明】

１ ローラー、 ２ 板、 ３ 荷
台、４ 車軸受、 ５ 車軸、 ６
車輪、７ スタンド、 ８ ハンドル、
９ ストッパ部、１０ 軸、 １１ バネ
止、 １２ バネ、１３ 解除レバー、 １４
ストッパ、 １５ 突支、１６ ブレーキ、
１７ レバー、 １８ ワイヤー、

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 （イ）長方形の枠の中にローラー（１）を設けて、枠両
   側に板（２）を取り付けて、滑り台型の荷台（３）とす
   る。 （ロ）荷台（３）の下部中央に車軸受（４）を設けて、
   車軸（５）により車輪（６）を通して組み合わせて取り
   付ける。下部片側にスタンド（７）を設けて、その上部
   にハンドル（８）を取り付けて、一輪車とする。 （ハ）荷台（３）の前部先端にストッパ部（９）を軸
   （１０）で通し組み合わせて軸（１０）を中心としてス
   トッパ部（９）上部のバネ止（１１）と荷台（３）の底
   部との間にバネ（１２）を組み合わせて取り付ける。 以上の如く構成された すべり下ろし式苗箱運搬一輪
   車。