JPH102435A - エアーマット用のロータリー弁 - Google Patents

エアーマット用のロータリー弁

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JPH102435A
JPH102435A JP8178496A JP17849696A JPH102435A JP H102435 A JPH102435 A JP H102435A JP 8178496 A JP8178496 A JP 8178496A JP 17849696 A JP17849696 A JP 17849696A JP H102435 A JPH102435 A JP H102435A
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disk
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JP8178496A
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Taku Misu
卓 三栖
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YUNIBAASU KK
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YUNIBAASU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ショック性の動きが解消されると共に、安価
で簡易な波動式エアーマットを実現するロータリー弁を
提供する。 【解決手段】 固定円盤1には、導入口11と導出口12,1
3,14とが径方向外側に向けて形成され、導入口11は連絡
穴11a,11b,11c に連通し、導出口12,13,14は連絡穴12a,
13b,14c に連通しており、これらの円盤中心からの距離
は、連絡穴11a,11b,11c の円盤中心からの距離に一致し
ており、回転円盤2 には、同心円状に連通溝20a,20b,20
c と排出溝21a,21b,21c と排出穴22a,22b,22c とが形成
されていて、連通溝と排出溝の半径は、連絡穴11a,11b,
11c の円盤中心からの距離に一致しており、連通溝の開
口角θA ,θB ,θC は、エアー導入口とエアー導出口
との開口角a,b,c に対応して設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3系統以上のエア
ー室(セル)を有する波動式エアーマットに用いるロー
ター弁に関し、特に、円滑な波動運動を実現させる簡易
なローター弁に関する。
【0002】
【従来の技術】床ずれ防止用のエアーマットには、静止
タイプと波動タイプとがあるが、その中でも波動タイプ
が主流をなしている。波動タイプのエアーマットは、二
系統のエアー室(セル)によって構成されており、それ
ぞれが交互に膨張と収縮とを繰り返して、患者の体圧分
散を促して血液循環を良くし、床ずれの発症を防止して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この波
動タイプのエアーマットには、僅かとはいえ膨張収縮に
よるショック性の動きがあり、患者の接触面にショック
性の圧力が加わってしまうという問題がある。そして、
専門家の意見として、身体の重要器官を手術した後や脊
髄損傷などのように絶対安静を要する患者には、波動式
エアーマットの使用は避けるべきではないかと指摘され
ている。かかる指摘を考慮して、三系統の波動式エアー
マットも提案されているが、現在までに提案されている
エアーマットは、給気分配装置が相当に複雑であり、こ
れに伴って生産コストも高騰化してしまうという問題点
がある。本発明は、この問題点に着目してなされたもの
であって、ショック性の動きが解消されると共に、安価
で簡易な波動式エアーマットを実現するロータリー弁を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、固定円盤と回転円盤とを互いの開口部を
対向させて重ね合わせ、前記各円盤の中心に挿入した回
転軸によって、前記回転円盤を所定の角速度で回転させ
るロータリー弁であって、前記固定円盤には、単一のエ
アー導入口と、N個のエアー導出口とが径方向外側に向
けて形成され、前記エアー導入口は、前記固定円盤の回
転円盤側表面に開口したN個の導入用連絡穴に連通して
おり、前記N個のエアー導出口は、前記固定円盤の回転
円盤側表面に開口した各1個の導出用連絡穴にそれぞれ
連通しており、合計N個の前記導出用連絡穴は、円盤中
心からの距離が、それぞれ、前記N個の導入用連絡穴の
円盤中心からの距離に一致しており、前記回転円盤に
は、同心円状にN個の扇状の連通溝が形成されていて、
前記各連通溝の半径は、それぞれ、前記N個の導入用連
絡穴の円盤中心からの距離に一致しており、前記各連通
溝の開口角は、前記エアー導入口と前記エアー導出口と
の開口角に対応して設定されている。本発明において、
固定円盤の開口部は、導入用連絡穴と導出用連絡穴であ
り、回転円盤の開口部は、連通溝である。また、回転円
盤の開口部として、連通溝に加えて排出溝を設けて、そ
の中に排出穴を設けても良い。
【0005】
【発明の実施の態様】以下、実施例に基づいて、この発
明を更に詳細に説明する。本発明のロータリー弁は、下
部固定円盤1と上部回転円盤2とを重ね合わせ、各円盤
1,2の中心に回転軸を挿入して構成されている。この
回転軸は、減速ギアーモーターによって、36°/分の
角速度で回転しているので、上部回転円盤2は、この回
転軸の回転に合わせて10分間で一回転する。
【0006】(1)〔実施例1〕…三系統の場合 図1は、下部に位置する合成樹脂製の固定円盤1を図示
したものである。図示の通り、固定円盤1には、エアー
導入口11と、3つのエアー導出口12,13,14
が、径方向外側に向けて突出形成されている。ここで、
エアー導出口12,13,14とエアー導入口11の開
口角度は、それぞれa,b,cである。エアー導入口1
1は、図1(b)に示すように、エアー導入方向に直交
する連絡穴11a,11b,11cに連通している。エ
アー導出口12,13,14も同様であって、エアー導
出方向に直交する連絡穴12a,13b,14cに連通
している。この連絡穴11a,11b,11cと連絡穴
12a,13b,14cとは、同一の開口径を有してお
り、連絡穴11aと12aとは、同一半径(=Ra)線
上に位置している。同様に、連絡穴11bと13b、及
び連絡穴11cと14cも、同一半径(=Rb,Rc)
線上に位置している。なお、固定円盤1の中心には、回
転軸を遊嵌させるための貫通穴16が形成されている。
また、固定円盤1のエアー導入口11には、エアーポン
プからのエアーが常に供給されており、エアー導出口1
2,13,14は、それぞれ、第1系統〜第3系統のエ
アー室A,B,Cに接続されている。
【0007】図2は、上部に位置する合成樹脂製の回転
円盤2を図示したものである。図示の通り、回転円盤2
の半径Raの位置には、連絡穴11a,12aと同一幅
に形成された扇状の連通溝20aと排出溝21aが設け
られている。そして、排出溝21aの中央には、回転円
盤2を貫通して排出穴22aが形成されている。なお、
図示の状態では、連通溝20aや排出溝21aが上向き
に開口しているが、実際には、回転円盤2を上下反転さ
せて、図1の固定円盤1に重ね合わせることになる。そ
して、半径Raは、固定円盤1の連絡穴11a,12a
の中心からの距離と同一に設定されているので、回転円
盤2と固定円盤1の位置関係によっては、連絡穴11a
→連通溝20a→連絡穴12aの吸入通路や、連絡穴1
2a→排出溝21a→排出穴22aの排出通路が形成さ
れることになる。他の部分についても同様であって、回
転円盤2の半径Rbの位置には、連絡穴11b,13b
と同一幅に形成された扇状の連通溝20bと排出溝21
bが設けられ、排出溝21bの中央には、排出穴22b
が形成されている。なお、半径Rbは、固定円盤1の連
絡穴11b,13bの中心からの距離と同一である。同
様に、回転円盤2の半径Rcの位置には、連絡穴11
c,14cと同一幅に形成された扇状の連通溝20cと
排出溝21cが設けられ、排出溝21cの中央には、排
出穴22cが形成されている。なお、半径Rcは、固定
円盤1の連絡穴11c,14cの中心からの距離と同一
である。そして、回転円盤2の中心には、回転軸を挿入
するための貫通穴23が形成されている。
【0008】図3は、連通溝20a,20b,20c
や、排出溝21a,21b,21cの位置を詳細に図示
したものである。図示の通り、連通溝20aの開口角は
θA であり、連通溝20aの終端部から角度θ1 を隔て
て、開口角θの排出溝21aが形成されている。連通溝
20bは、基準位置STから角度ΦB 離れた位置を基端
部として、開口角θB に形成されている。そして、連通
溝20bの終端部から角度θ2 を隔てて、開口角θの排
出溝21bが形成されている。同様に、連通溝20c
は、基準位置STから角度ΦC 離れた位置を基端部とし
て、開口角θC に形成されている。また、連通溝20c
の終端部から角度θ3 を隔てて、開口角θの排出溝21
cが形成されている。
【0009】続いて、本発明のロータリー弁の定常状態
の動作内容について説明する。なお、連通溝20aの基
端部が、エアー導入口11の位置に一致した状態(S
T)から説明を開始するが、回転円盤2は、ω(=36
°/分)の角速度で回転しており10分間で一回転す
る。連通溝20aの基端部がエアー導入口11の位置に
一致してから、回転円盤2が反時計方向に更に角度aだ
け回転すると、図4の状態となって給気動作が開始され
る。なお、角度aは、導入口11と導出口12の開口角
度である。明らかなように、図4の状態では、導入口1
1から導入されたエアーは、連絡穴11a→連通溝20
a→連絡穴12aの吸入通路を介して、エアーマットの
第1エアー室Aに供給されるので、第1エアー室Aは膨
張してゆくことになる。そして、この給気動作は、図4
の状態から、回転円盤2が更に(θA −a)の角度だけ
回転するまで持続される。
【0010】回転円盤2が、図4の状態から(θA
a)だけ回転すると、連絡穴11aと連通溝20aとが
非重合状態となるので、その後は、給気動作が停止され
て第1エアー室Aの膨張状態が維持される。この給気停
止状態のまま、回転円盤2が更に反時計方向に回転する
と、やがて排出溝21aが連絡穴12aの位置に達する
ことになる。そして、その後は、連絡穴12a→排出溝
21a→排出穴22aの排出通路を介して、第1エアー
室Aのエアーが排気され、第1エアー室Aは収縮してゆ
くことになる。なお、この排気動作は、排出溝21aの
開口角θの時間分だけ持続されるが、a>θに設定され
ているので、排出溝21aを介して、連絡穴11aと連
絡穴12aとが連通することはない。以上の動作をまと
めると、図7(A)の通りである。基準状態STから回
転円盤2が角度aだけ回転すると給気動作が開始され、
回転円盤2が角度(θA −a)だけ回転する間、給気動
作が持続される。その後、回転円盤2が角度(θ1
a)だけ回転する間、給気動作が停止され、その後、回
転円盤2が角度θだけ回転する間に排気動作が行われ
る。
【0011】図3に示すように、連通溝20bは、基準
位置STから角度ΦB だけ離れて形成されているので、
連通溝20aの基端部がエアー導入口11の位置に達し
てから、さらに角度ΦB の時間分だけ遅れて、連通溝2
0bの基端部が連絡穴11bに重合する。この状態か
ら、回転円盤2が反時計方向に角度bだけ更に回転する
と、図5の状態となって給気動作が開始される。なお、
角度bは、導入口11と導出口13の開口角度である。
図5の状態では、導入口11から導入されたエアーは、
連絡穴11b→連通溝20b→連絡穴13bの吸入通路
を介して、エアーマットの第2エアー室Bに供給される
ので、第2エアー室Bは膨張してゆくことになる。そし
て、この給気動作は、図5の状態から、回転円盤2が更
に(θB −b)の角度だけ回転するまで持続される。回
転円盤2が、図5の状態から(θB −b)だけ反時計方
向に回転すると、連絡穴11bと連通溝20bとが非重
合状態となるので、その後は、給気動作が停止されて第
2エアー室Bの膨張状態が維持される。この給気停止状
態のまま、回転円盤2が更に反時計方向に回転すると、
やがて排出溝21bが連絡穴13bの位置に達すること
になり、その後は、連絡穴13b→排出溝21b→排出
穴22bの排出通路を介して、第2エアー室Bのエアー
が排気され、第2エアー室Bは収縮してゆくことにな
る。この排気動作は、排出溝21bの開口角θの時間分
だけ持続されるが、b>θに設定されているので、排出
溝21bを介して、連絡穴11bと連絡穴13bとが連
通することはない。以上の動作をまとめると、図7
(B)の通りである。基準状態STから回転円盤2が角
度(ΦB +b)だけ回転すると給気動作が開始され、回
転円盤2が角度(θB −b)だけ回転する間、給気動作
が持続される。その後、回転円盤2が角度(θ2 +b)
だけ回転する間、給気動作が停止され、その後、回転円
盤2が角度θだけ回転する間に排気動作が行われる。
【0012】図3に示すように、連通溝20cは、基準
位置STから角度ΦC だけ離れて形成されているので、
連通溝20aの基端部がエアー導入口11の位置に達し
てから、さらに角度ΦC の時間分だけ遅れて、連通溝2
0cの基端部が連絡穴11cに重合する。この状態か
ら、回転円盤2が反時計方向に角度cだけ更に回転する
と、図6の状態となって給気動作が開始される。なお、
角度cは、導入口11と導出口14の開口角度である。
図6の状態では、導入口11から導入されたエアーは、
連絡穴11c→連通溝20c→連絡穴14cの吸入通路
を介して、エアーマットの第3エアー室Cに供給される
ので、第3エアー室Cは膨張してゆくことになる。そし
て、この給気動作は、図6の状態から、回転円盤2がさ
らに(θC −c)の角度だけ回転するまで持続される。
回転円盤2が、図6の状態から(θC −c)だけ反時計
方向に回転すると、連絡穴11cと連通溝20cとが非
重合状態となるので、その後は、給気動作が停止されて
第3エアー室Cの膨張状態が維持される。この給気停止
状態のまま、回転円盤2が更に反時計方向に回転する
と、やがて排出溝21cが連絡穴14cの位置に達する
ことになり、その後は、連絡穴14c→排出溝21c→
排出穴22cの排出通路を介して、第3エアー室Cのエ
アーが排気され、第3エアー室Cは収縮してゆくことに
なる。この排気動作は、排出溝21cの開口角θの時間
分だけ持続されるが、c>θに設定されているので、排
出溝21cを介して、連絡穴11cと連絡穴14cとが
連通することはない。以上の動作をまとめると、図7
(C)の通りである。基準状態STから回転円盤2が角
度(ΦC +c)だけ回転すると給気動作が開始され、回
転円盤2が角度(θC −c)だけ回転する間、給気動作
が持続される。その後、回転円盤2が角度(θ3 +c)
だけ回転する間、給気動作が停止され、その後、回転円
盤2が角度θだけ回転する間に排気動作が行われる。
【0013】回転円盤2の各値θA ,θ1 ,θB
θ2 ,θC ,θ3 ,θ,ΦB ,ΦC は、以上の動作内容
を踏まえて設定されている。 今、給気動作の時間幅Tを、3系統とも統一するに
は、図7より、θA −a=θB −b=θC −c=T ……(式1)でな
くてはならない。 また、給気動作後の保持動作の時間幅Wを統一する
には、図7より、θ1 +a=θ2 +b=θ3 +c=W ……(式2)でな
くてはならない。 第1系統での給気動作の後、時間幅Φを空けて第2
系統の給気動作に移り、第2系統での給気動作の後、時
間幅Φを空けて第3系統の給気動作に移り、第3系統で
の給気動作の後、時間幅Φを空けて第1系統の給気動作
に移るには、 ΦB +b=a+(θA −a)+Φ ……(式3) ΦC +c=(ΦB +b)+(θB −b)+Φ ……(式4) 360+a=(ΦC +c)+(θC −c)+Φ ……(式5)でなくてはなら ない。 (式3)〜(式5)に(式1)の関係を代入すると、 ΦB =a−b+T+Φ ΦC =ΦB +b−c+T+Φ ΦC =360+a−c−T−Φ であるが、角度a,
b,cの差を一定値xとすると、 ΦB =−x+T+Φ ……(式3’) ΦC =ΦB −x+T+Φ ……(式4’) ΦC =360−2x−T−Φ ……(式5’)となる。 すると、(式3’)と(式4’)の関係から ΦC =2
ΦB ……(式6)となる。また、(式3’)と(式
5’)の関係からΦC =360−3x−ΦB となるか
ら、これに(式6)を代入すると、ΦB =120−x
……(式7)となる。そして、(式7)を(式3’)に
代入すると、T+Φ=120 ……(式8)でなくては
ならないことが明らかとなる。
【0014】 以上より、今、a=30°,b=60
°,c=90°とすると(x=30°)、(式7)と
(式6)より ΦB =90°,ΦC =180°となる。
また、(式8)を考慮して、ここでは、給気動作の動作
幅Tを100°、各系統の給気動作の遅延時間幅Φを2
0°に設定することにする。T=100°と設定したこ
とから、連通溝20a,20b,20cの開口角度
θA ,θB ,θC は、(式1)より、θA =130°,
θB =160°,θC =190°となる。 給気動作後の保持動作の動作幅Wも任意に設定でき
るが、製作上の問題から、θ3 は50°程度は必要とな
るので、ここでは、W=50°+90°=140°に設
定する。すると、これに対応して(式2)より、θ1
110°,θ2 =80°となる。 排気動作の動作幅θも任意であるが、例えば、θ=
20°に設定すれば良い。以上を整理すると、結局、a
=30°,b=60°,c=90°の場合には、ΦB
90°,ΦC =180°である必要があり (θA ,θB ,θC )=(130°,160°,190
°) (θ1 ,θ2 ,θ3 )=(110°,80°,50°)
に設定すると、給気動作幅T=100°、その後の保持
動作幅W=140°、各系統の給気動作の遅延幅Φ=2
0°、排気動作幅θ=20°の周期運動を実現できるこ
とになる。この場合には、三系統A〜Cのエアー室は、
次の3種類の動作組合せ(給気+排気+膨張保持)=2
0°、(給気+収縮保持+膨張保持)=80°、又は
(膨張保持+収縮保持+膨張保持)=20°のいずれか
の動作状態にあり、この3つの動作が循環しながら繰り
返されることになる(図7参照)。
【0015】同様に、上述した設計式にしたがって設計
すると、a=20°,b=40°,c=60°の場合に
は、ΦB =100°,ΦC =200°である必要があ
り、 (θA ,θB ,θC )=(120°,140°,160
°) (θ1 ,θ2 ,θ3 )=(100°,80°,60°)
に設定すると、給気動作幅T=100°、その後の保持
動作幅W=120°、各系統の給気動作の遅延幅Φ=2
0°、排気動作幅θ=20°の周期運動を実現できるこ
とになる(図8参照)。この場合には、三系統A〜Cの
エアー室は、次の3種類の動作組合せ(給気+収縮保持
+膨張保持)=100°、(膨張保持+収縮保持+排
気)=20°、又は(膨張保持+給気+収縮保持)=1
00°のいずれかの動作状態にあり、この3つの動作が
循環しながら繰り返されることになる。なお、図7の場
合と異なり、給気動作と排気動作とが同時に生じること
がない。
【0016】但し、以上はあくまでも理論値であり、実
際に使用しながら実験を繰り返した結果、a=30°,
b=60°,c=90°,θ=20°の場合、 ΦB =100°,ΦC =200° (θA ,θB ,θC )=(140°,160°,160
°) (θ1 ,θ2 ,θ3 )=(40°,50°,50°)で
も所望の動作をすることが明らかとなった。
【0017】(2)〔実施例2〕…四系統の場合 4系統の場合も全く同様であり、固定円盤1と回転円盤
2を図示すると、図9と図10の通りである。また、動
作内容を示すと図11の通りである。 今、給気動作の時間幅Tを、4系統とも統一するに
は、図11より、θA −a=θB −b=θC −c=θD −d=T ……
(式11)でなくてはならない。 また、給気動作後の保持動作の時間幅Wを統一する
には、図11より、θ1 +a=θ2 +b=θ3 +c=θ4 +d=W ……
(式12)でなくてはならない。 第1系統での給気動作の後、時間幅Φを空けて第2
系統の給気動作に移り、第2系統での給気動作の後、時
間幅Φを空けて第3系統の給気動作に移り、第3系統で
の給気動作の後、時間幅Φを空けて第4系統の給気動作
に移り、第4系統での給気動作の後、時間幅Φを空けて
第1系統の給気動作に移るには、 ΦB +b=a+(θA −a)+Φ ……(式13) ΦC +c=(ΦB +b)+(θB −b)+Φ ……(式14) ΦD +d=(ΦC +c)+(θC −c)+Φ ……(式15) 360+a=(Φd +d)+(θD −d)+Φ ……(式16)でなくてはな らない。 (式13)〜(式15)に(式11)の関係を代入する
と、 ΦB =a−b+T+Φ ΦC =ΦB +b−c+T+Φ ΦD =ΦC +c−d+T+Φ ΦD =360+a−d
−T−Φ であるが、角度a,b,c,dの差を一定値
xとすると、 ΦB =−x+T+Φ ……(式13’) ΦC =ΦB −x+T+Φ ……(式14’) ΦD =ΦC −x+T+Φ ……(式15’) ΦD =360−3x−T−Φ ……(式16’)とな
る。 (式13’)と(式14’)の関係から ΦC =2ΦB
……(式17) (式13’)と(式15’)の関係からΦD =3ΦB
…(式18)となる。また、(式13’)と(式1
6’)の関係ΦD =360−4x−ΦB となるから、こ
れに(式18)を代入すると、4ΦB =360−4xよ
ΦB =90−x ……(式19)となる。そして、(式
19)を(式13’)に代入すると、T+Φ=90
…(式20)でなくてはならないことが明らかとなる。
【0018】 以上より、今、a=25°,b=50
°,c=75°,d=100°とすると(x=25
°)、(式19)と(式17)(式18)より ΦB
65°,ΦC =130°,ΦD =195°となる。ま
た、(式20)を考慮して、ここでは、給気動作の動作
幅Tを80°、各系統の給気動作の遅延時間幅Φを10
°に設定することにする。今、T=80°と設定したこ
とから、連通溝20a,20b,20c,20dの開口
角度θA ,θB ,θC ,θD は、(式11)より、θA
=105°,θB=130°,θC =155°,θD
180°となる。 給気動作後の保持動作の動作幅Wも任意に設定でき
るが、製作上の問題から、θ4 は50°程度は必要とな
るので、ここでは、W=50°+100°=150°に
設定する。すると、これに対応して(式12)より、θ
1 =125°,θ2 =100°,θ3 =75°となる。 排気動作の動作幅θも任意であるが、例えば、θ=
10°に設定すれば良い。以上を整理すると、結局、a
=25°,b=50°,c=75°,d=100°の場
合には、ΦB =65°,ΦC =130°,ΦD =195
°である必要があり (θA ,θB ,θC ,θD )=(105°,130°,
155°,180°) (θ1 ,θ2 ,θ3 ,θ4 )=(125°,100°,
75°,50°)に設定すれば、給気動作幅T=80
°、その後の保持動作幅W=150°、各系統の給気動
作の遅延幅Φ=10°、排気動作幅θ=10°の周期運
動を実現できることになる(図11参照)。
【0019】この場合には、四系統A〜Dのエアー室
は、次の4種類の動作組合せ(給気+収縮保持+膨張保
持+膨張保持)=50°、(給気+収縮保持+排気+膨
張保持)=10°、(給気+収縮保持+収縮保持+膨張
保持)=20°、(膨張保持+収縮保持+収縮保持+膨
張保持)=10°のいずれかの動作状態にあり、この4
つの動作が循環しながら繰り返されることになる。但
し、以上は、あくまでも理論値であり、実際に使用しな
がら実験を繰り返した結果、a=25°,b=50°,
c=75°,d=100°,θ=10°の場合、 ΦB =70°,ΦC =135°,ΦD =150° (θA ,θB ,θC ,θD )=(110°,125°,
130°,135°) (θ1 ,θ2 ,θ3 ,θ4 )=(15°,15°,20
°,30°)でも所望の動作をすることが明らかとなっ
た。
【0020】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は、これに限定されるものではなく、各種の
変更が可能である。例えば、図2、図10の回転円盤2
には、排気溝21a,21b,21cや、排気穴22
a,22b,22cが形成されているが、各エアー室に
適宜個数の小孔が設けられていて、常時、そこから少量
のエアーが噴出している場合には、回転円盤2の排気溝
や排気穴は不要である。このようなエアーマットの場合
には、図7において、吸気動作幅Tがそれぞれ(θA
a)、(θB −b)、(θC −c)であり、残りは排気
動作となる。したがって、a=30°,b=60°,c
=90°,T=120°に設定した場合には、(θA
θB ,θC )=(150°,180°,210°)とす
れば良い。また、動作遅れ時間幅Φ=20°にするに
は、ΦB =110°,ΦC =220°である必要があ
る。
【0021】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明では、固定
円盤には、単一のエアー導入口と、N個のエアー導出口
とが径方向外側に向けて形成され、エアー導入口は、固
定円盤の回転円盤側表面に開口したN個の導入用連絡穴
に連通しており、N個のエアー導出口は、固定円盤の回
転円盤側表面に開口した各1個の導出用連絡穴にそれぞ
れ連通しており、合計N個の導出用連絡穴は、円盤中心
からの距離が、それぞれ、N個の導入用連絡穴の円盤中
心からの距離に一致しており、回転円盤には、同心円状
にN個の扇状の連通溝が形成されていて、各連通溝の半
径は、それぞれ、N個の導入用連絡穴の円盤中心からの
距離に一致しており、各連通溝の開口角は、エアー導入
口とエアー導出口との開口角に対応して設定されてい
る。したがって、ショック性の動きが解消されると共
に、安価で簡易な波動式エアーマットを実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】3系統用のロータリー弁について、固定円盤の
平面図(a)とA−A断面図(b)を図示したものであ
る。
【図2】3系統用のロータリー弁について、回転円盤の
平面図(a)とB−B断面図(b)を図示したものであ
る。
【図3】回転円盤の各部の寸法を詳細に図示したもので
ある。
【図4】ロータリー弁の動作を説明する図面である。
【図5】ロータリー弁の動作を説明する図面である。
【図6】ロータリー弁の動作を説明する図面である。
【図7】エアーマットの動作状態を図示したものであ
る。
【図8】エアーマットの動作状態を図示したものであ
る。
【図9】4系統用のロータリー弁について、固定円盤を
示す平面図である。
【図10】4系統用のロータリー弁について、回転円盤
を示す平面図である。
【図11】エアーマットの動作状態を図示したものであ
る。
【符号の説明】
1 固定円盤 2 回転円盤 11 エアー導入口 12,13,14 エアー導出口 11a,11b,11c 導入用連絡穴 12a,13b,14c 導出用連絡穴 20a,20b,20c 連通溝 a,b,c 導入口と導出口の開口角 θA ,θB ,θC 連通溝の開口角

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定円盤と回転円盤とを互いの開口部を
    対向させて重ね合わせ、前記各円盤の中心に挿入した回
    転軸によって、前記回転円盤を所定の角速度で回転させ
    るロータリー弁であって、 前記固定円盤には、単一のエアー導入口と、N個のエア
    ー導出口とが径方向外側に向けて形成され、 前記エアー導入口は、前記固定円盤の回転円盤側表面に
    開口したN個の導入用連絡穴に連通しており、前記N個
    のエアー導出口は、前記固定円盤の回転円盤側表面に開
    口した各1個の導出用連絡穴にそれぞれ連通しており、 合計N個の前記導出用連絡穴は、円盤中心からの距離
    が、それぞれ、前記N個の導入用連絡穴の円盤中心から
    の距離に一致しており、 前記回転円盤には、同心円状にN個の扇状の連通溝が形
    成されていて、前記各連通溝の半径は、それぞれ、前記
    N個の導入用連絡穴の円盤中心からの距離に一致してお
    り、 前記各連通溝の開口角は、前記エアー導入口と前記エア
    ー導出口との開口角に対応して設定されていることを特
    徴とするエアーマット用のロータリー弁。
  2. 【請求項2】 前記回転円盤には、前記N個の連通溝と
    同心円状にN個の排出溝が形成されていて、前記N個の
    排出溝には、前記回転円盤の表裏面を貫通して小穴が形
    成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアー
    マット用のロータリー弁。
JP8178496A 1996-06-18 1996-06-18 エアーマット用のロータリー弁 Withdrawn JPH102435A (ja)

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