JPH102434A - 切換え弁と、流体圧縮機およびヒートポンプ式冷凍サイクル - Google Patents

切換え弁と、流体圧縮機およびヒートポンプ式冷凍サイクル

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JPH102434A
JPH102434A JP8158383A JP15838396A JPH102434A JP H102434 A JPH102434 A JP H102434A JP 8158383 A JP8158383 A JP 8158383A JP 15838396 A JP15838396 A JP 15838396A JP H102434 A JPH102434 A JP H102434A
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slider
fluid compressor
fluid
valve
switching
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JP8158383A
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Masao Ozu
政雄 小津
Toshitsune Inoue
年庸 井上
Masumi Hasegawa
益巳 長谷川
Kazuhiko Miura
一彦 三浦
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K5/00Plug valves; Taps or cocks comprising only cut-off apparatus having at least one of the sealing faces shaped as a more or less complete surface of a solid of revolution, the opening and closing movement being predominantly rotary
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B39/00Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
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    • F25B41/26Disposition of valves, e.g. of on-off valves or flow control valves of fluid flow reversing valves
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構造の簡素化と、信頼性の向上を得る流体流路
の切換え弁と、この切換え弁を備え部品費の低減と圧縮
性能の向上を得る流体圧縮機と、この流体圧縮機を備え
運転切換え時間短縮と快適空調の保持、配管接続の簡素
化と配管スペースの低減をなすヒートポンプ式冷凍サイ
クルを提供する。 【解決手段】切換え弁12は、複数の流体流路が接続さ
れるバルブボディ13、2つの流体流路を互いに流通可
能に切換えるガス通路32を備えたスライダ25、ガス
通路とスライダ外部とを連通するバランスポート33、
このバランスポートを開閉自在なパイロットバルブ4
3、このパイロットバルブとスライダを一方向にのみ一
体的に移動させる送り機構50、スライダを駆動する正
逆回転可能な駆動部(電動機部3)とを備え、パイロッ
トバルブでバランスポートを開放し、スライダ内外の圧
力差を解消したのちスライダを移動し流体流路を切換え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の流路を切換
える切換え弁と、この切換え弁をケース体内に収容する
流体圧縮機と、この流体圧縮機を備えたヒートポンプ式
冷凍サイクルに関する。
【0002】
【従来の技術】冷房運転と暖房運転が容易に切換わるヒ
ートポンプ式冷凍サイクルを備えた空気調和機におい
て、上記運転の切換えは、流体である冷媒ガスの流通方
向を変えることにより可能としている。
【0003】上記冷媒ガスの流路の変更は、冷凍サイク
ルに備えた四方弁によりなされている。この四方弁は、
1つの導入部と、直列的に並んだ3つの導出部を備えお
り、これら導出部のうちの2つは弁体によって常に閉塞
される。
【0004】上記弁体は、電磁コイルによって駆動さ
れ、弁筺内を移動するようになっていて、電磁コイルに
対する信号に応じて移動し、開放対象とする導出部を変
える。すなわち、導入部から弁筺内に導かれた冷媒ガス
は弁体の位置に応じて異なる導出部から導出され、流路
の切換えがなされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようにして、流路
の切換えが速やかに行なわれる四方弁であるが、以下の
ような不具合がある。 1)冷凍サイクルを構成する配管接続が複雑化するため
に、大きな配管スペースが必要となり、空気調和機自体
の小型化が阻害されている。
【0006】2)四方弁として構造が複雑なために、内
部リークが無視できないものとなり、性能低下や故障誘
引、コスト高の原因となっている。 3)弁体を駆動するコイルに絶えず通電する構造となっ
ており、電力消費がかさんでいる。
【0007】そこで、これらの不具合を除去することを
目的として、冷凍サイクルを構成する流体圧縮機のケー
ス内部に四方弁を収容し、この弁を電磁駆動によるアク
チュエータで切換える方式のものが提案されている。
【0008】しかしながら、この流体圧縮機の場合は、
アクチュエータをケース体内に収容するとともに、その
電源端子も必要となるなど、圧縮機の大型化が避けられ
ず、コストに悪影響を与えている。
【0009】また、四方弁を切換えるに際して、強制的
なガスバランス手段を持たないために、システムの停止
後、ガスバランスを待って弁にかかる力が落ちてから、
弁の開閉動作をなす必要がある。
【0010】上記ガスバランスをなすには、普通、数分
程度かかっており、たとえば暖房モードから除霜モード
に切換えた場合など、除霜時間が長くかかることにな
り、結果として暖房能力の低下を招き、快適性が犠牲に
される。
【0011】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その第1の目的とするところは、流体流路を切
換えるのに、構造の簡素化を図って内部リークの低減を
なし、信頼性の向上を得る切換え弁を提供しようとする
ものである。
【0012】第2の目的とするところは、上記切換え弁
を流体圧縮機内に収容して流体流路の切換えをなす。ま
た、切換え弁を駆動するための別のトルク発生手段を必
要とせず、部品費の低減と圧縮性能の向上を得る流体圧
縮機を提供しようとするものである。
【0013】第3の目的とするところは、上記流体圧縮
機を備えて、冷暖房運転の切換えや、暖房運転から除霜
運転の切換えをなす。切換え時間の短縮を図って、快適
空調を保持し、かつ冷凍サイクルとして配管接続を簡素
化して、配管スペースの低減をなすヒートポンプ式冷凍
サイクルを提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を満足するため
第1の発明の切換え弁は、請求項1として、複数の流体
流路が接続されるバルブボディと、このバルブボディに
接続される複数の流体流路のうちの2つの流体流路を互
いに流通可能に切換えるガス通路を備えたスライダと、
このスライダに設けられ、上記ガス通路とスライダ外部
とを連通するバランスポートと、このバランスポートを
開閉自在なパイロットバルブと、このパイロットバルブ
と上記スライダを一方向にのみ一体的に移動させる送り
機構と、上記スライダを駆動する正逆回転可能な駆動部
とを具備し、上記駆動部と送り機構により、パイロット
バルブを駆動してバランスポートを開放し、スライダ内
外の圧力差を解消したのちに、スライダを移動させて上
記流体流路を切換えることを特徴とする。
【0015】上記目的を満足するため第2の発明の流体
圧縮機は、請求項2として、請求項1記載の上記切換え
弁を、ケース体内に収容したことを特徴とする。請求項
3として、請求項2記載の上記電動機部は、切換え弁の
駆動部を兼用したことを特徴とする。
【0016】請求項4として、請求項3記載の上記磁気
的結合手段は、電動機部を構成するロータに設けられる
第1のマグネットと、切換え弁に設けられる第2のマグ
ネットからなり、互いに非接触状態でトルク伝達可能で
あることを特徴とする。
【0017】請求項5として、請求項4記載の上記第1
のマグネットおよび第2のマグネットのうち、いずれか
一方のマグネットを、非着磁の磁性体からなるマグネッ
トとしたことを特徴とする。
【0018】請求項6として、請求項3ないし請求項5
記載の上記磁気的結合手段およびクラッチ手段は、電動
機部を構成するステータのコイルエンドの内周径よりも
小さく、かつコイルエンドの内側に入り込んで配設され
ていることを特徴とする。
【0019】請求項7として、請求項2記載の上記パイ
ロットバルブは、板厚方向に可撓性を有する材料で構成
されたことを特徴とする。請求項8として、請求項2記
載の上記送り機構は、上記スライダに設けられたテーパ
状の切欠き部と、上記パイロットバルブに設けられ上記
切欠き部に掛合するドライバとからなることを特徴とす
る。
【0020】請求項9として、請求項2記載の上記送り
機構は、上記駆動部がスライダを逆回転駆動したとき、
ドライバと切欠き部との掛合を解除してスライダとパイ
ロットバルブの相対位置を移動させ、上記バランスポー
トを開放して圧力差を解消することを特徴とする。
【0021】請求項10として、請求項8記載の上記送
り機構は、上記駆動部がスライダを正回転駆動したと
き、ドライバを切欠き部に掛合させてスライダとパイロ
ットランプを同一方向に移動するとともにパイロットバ
ルブはバランスポートを閉成保持し、流体流路を切換え
ることを特徴とする。
【0022】請求項11として、請求項8記載の上記送
り機構は、電動機部の一回転以下の回転で上記パイロッ
トバルブのドライバが作動しないよう、アイドル手段を
備えたことを特徴とする。
【0023】請求項12として、請求項11記載の上記
アイドル手段は、上記駆動部とスライダとの掛合部に設
けられ、駆動部とスライダを分離自在にして回転方向に
遊びを持たせたことを特徴とする。
【0024】請求項13として、請求項2記載の上記バ
ルブボディは、上記電動機部がスライダを逆回転駆動し
たときに、上記パイロットバルブの回転を規制するスト
ッパを備えたことを特徴とする。
【0025】請求項14として、請求項2記載の上記切
換え弁は、上記電動機部を停止する第1のステップ、電
動機部を逆回転させる第2のステップ、電動機部を正回
転する第3のステップを順次実行し、バランスポートを
開放してスライダ内外の圧力差を解消したのちに流体流
路の切換えを行なう制御手段によって制御されることを
特徴とする。
【0026】請求項15として、請求項2記載の上記ケ
ース体は、その内部が上記スライダの外側に位置し、か
つ高圧流体の圧力空間を形成することを特徴とする。請
求項16として、請求項15記載の上記ケース体は、圧
縮機構部を収容し、この圧縮機構部で圧縮された高圧流
体を一旦集溜する密閉ケースであることを特徴とする。
【0027】請求項17として、請求項2記載の上記電
動機部は、インバータ装置により能力可変制御されるこ
とを特徴とする。請求項18として、請求項2記載の上
記スライダは、弾性部材によって上記バルブボディに弾
性的に押圧付勢されることを特徴とする。
【0028】請求項19として、請求項2記載の上記駆
動部は、電動機部の回転数が所定値に達すると断状態に
なるクラッチ手段を介して上記スライダに駆動力を伝達
することを特徴とする。
【0029】上記目的を満足するため、第3の発明のヒ
ートポンプ式冷凍サイクルは、請求項20として、流体
を圧縮する流体圧縮機と、圧縮前の低圧流体および圧縮
あとの高圧流体の流路を切換える切換え弁と、この切換
え弁に接続された室内熱交換器および室外熱交換器と、
これら室内熱交換器と室外熱交換器との間に絞り装置を
備えたヒートポンプ式冷凍サイクルにおいて、上記切換
え弁は、複数の流体流路が接続されるバルブボディと、
このバルブボディに接続される複数の流体流路のうちの
2つの流体流路を互いに流通可能に切換えるガス通路を
備えたスライダと、このスライダに設けられ、上記ガス
通路とスライダ外部とを連通するバランスポートと、こ
のバランスポートを開閉自在なパイロットバルブと、こ
のパイロットバルブと上記スライダを一方向にのみ一体
的に移動させる送り機構と、上記スライダを駆動する正
逆回転可能な駆動部とを具備し、上記駆動部と送り機構
により、パイロットバルブを駆動してバランスポートを
開放し、スライダ内外の圧力差を解消したのちに、スラ
イダを移動させて上記流体流路を切換えることを特徴と
する。
【0030】請求項21として、請求項20記載の上記
切換え弁は、その動作前に流体圧縮機の予備運転をなす
ことを特徴とする。請求項22として、請求項20記載
の上記絞り装置は、上記切換え弁の切換え前に、開度を
大きくして高圧側と低圧側の圧力をバランスさせること
を特徴とする。
【0031】請求項23として、請求項20記載の上記
切換え弁は、その切換え動作がモニタ手段によってモニ
タされることを特徴とする。請求項24として、請求項
23記載の上記モニタ手段による切換え弁の切換え動作
の誤りを判断したとき、正しい切換え動作を再度指令す
る制御手段を備えたことを特徴とする。
【0032】請求項25として、請求項23記載の上記
モニタ手段は、高圧側および低圧側の少なくともいずれ
か一方に設けられた温度センサもしくは圧力センサであ
ることを特徴とする。
【0033】以上のような課題を解決する手段を備える
ことにより、請求項1の発明によれば、駆動部の正逆回
転によるトルク伝達で流体流路の切換えをなし、別のト
ルク発生手段を必要としない。
【0034】請求項2ないし請求項19の発明によれ
ば、上記切換え弁を流体圧縮機内に収容して、電動機部
の駆動にもとづいて流路の切換えをなす。切換え弁の構
成を、より詳細に表して、低トルクで弁の切換えを可能
とする。
【0035】請求項20ないし請求項25の発明によれ
ば、上記流体圧縮機をヒートポンプ式冷凍サイクルに備
えて、流体圧縮機において冷媒ガスの圧縮をなすととも
に流路の切換えを行なう。特に暖房運転から除霜運転の
切換えを迅速に、かつ確実に行なえることとなる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面にもとづいて説明する。図1に、流体圧縮機Aおよび
アキュームレータBを示す。流体圧縮機Aにおいて、図
中1はケース体である密閉ケースであり、この密閉ケー
ス1は、上面が開口するメインケース1aと、このメイ
ンケースの上面開口部を閉成するアッパケース1bとか
ら構成される。
【0037】上記密閉ケース1内部に回転軸2が垂直方
向に向けて回転自在に枢支され、この回転軸上部に電動
機部3が、下部には図示しない圧縮機構部がそれぞれ設
けられる。
【0038】上記電動機部3は、回転軸2に嵌着される
ロータ4と、このロータの外周面に狭小の間隙を存して
おり、上記メインケース1aに嵌着されるステータ5と
から構成される。
【0039】そして、電動機部3はインバータ装置6に
電気的に接続されており、またインバータ装置は制御部
7からの制御信号にもとづいて圧縮機構の能力を可変す
る回転数制御および正逆回転の制御がなされるようにな
っている。
【0040】上記圧縮機構部は、通常のレシプロ式や、
ロータリー式と呼ばれる圧縮機構部であってもよく、ま
たいわゆるスクロール式と呼ばれる圧縮機構部であって
もよく、ここではその種類を問わない。
【0041】いずれにしても、上記圧縮機構部には2つ
のシリンダが備えられていて、それぞれのシリンダの吸
込み部が、流体圧縮機Aと並設されるアキュームレータ
Bから延出される吸込み管8a,8bを介して直接連通
される。
【0042】圧縮機構部の吐出部は、密閉ケース1内に
対して開口しており、上記アキュームレータBから圧縮
機構部に吸込まれた低圧の冷媒ガスを圧縮して高圧ガス
化し、密閉ケース1内に吐出する、ケース内高圧タイプ
である。
【0043】なお、上記アキュームレータAの上部に接
続される連通管9は、流体圧縮機Aの上部から延出され
る、後述するSパイプ11と接続される。上記密閉ケー
ス1内部には、後述する切換え弁12が収容される。こ
の切換え弁12は、電動機部3の上端面とアッパケース
1bのとの間の空間部に配置されている。
【0044】上記切換え弁12は、図2に拡大して示す
ように、上記アッパケース1bに設けられる取付け用孔
1b1 に取付けられ、その上面が密閉ケース外部に露出
するバルブボディ13と、密閉ケース1内部であるバル
ブボディの下面部に取付けられるバルブ切換え組立て1
4とから構成される。
【0045】上記バルブボディ13は、図3にも示すよ
うに、上下両面部13a,13bに亘って貫通するS孔
15と、E孔16およびC孔17が設けられる。さら
に、下面部13bから上面中途部まで、2つのねじ孔1
8,19が設けられている。一方のねじ孔18は、E孔
16とC孔17との中間に位置する。他のねじ孔19
は、S孔15よりも周面側に位置する。そして、特に下
面部13bは、極めて平坦な面に仕上げられている。な
お、ねじ孔19の両側にある孔19aは、後述するスト
ッパ24の位置決め用の孔である。
【0046】再び図1および図2で示すように、上記S
孔15には、先に説明したSパイプ11が接続され、E
孔16とC孔17にはそれぞれEパイプ20およびCパ
イプ21(一方のみ図示)が接続される。
【0047】そして、図8および図9に示すように、上
記Sパイプ11は流体圧縮機Aと並設される上記アキュ
ームレータBに上記連通管9を介して接続され、上記E
パイプ20は室内熱交換器Eに接続され、かつ上記Cパ
イプ21は室外熱交換器Cに接続される。
【0048】また、上記室内熱交換器Eと上記室外熱交
換器Cとを連通する配管Pの中途部には絞り装置Kが設
けられ、これらでヒートポンプ式の冷凍サイクルが構成
される。
【0049】再び図2で示すように、一方の上記ねじ孔
18には、シャフト22が螺着固定される。このシャフ
ト22は、バルブボディ下面部13bから下方へ突出し
ていて、上記バルブ切換え組立て14の構成部品が取付
けられる。
【0050】他方のねじ孔19には取付けねじ23が螺
挿され、バルブ切換え組立て14を構成するストッパ2
4が取付けられる。このストッパ24は、取付けねじ2
3によってバルブボディ下面部13bに螺着される取付
け座24aと、この取付け座から下方に垂設され、その
下端部は水平方向に折曲されて、ほぼL字状に形成され
るストッパ部24bとからなる。
【0051】上記バルブ切換え組立て14は、上記シャ
フト22およびストッパ24と、上記シャフト22に掛
合されるスライダ25、スリーブ26および上部マグネ
ット組立て27とから構成される。
【0052】上記スライダ25は、たとえばプラスチッ
クモールドで成形されており、その上面部25aは上記
バルブボディ13の平坦に仕上げられた下面部13bに
接触している。上記シャフト22に対しては回転自在に
枢支されており、回転駆動されればバルブボディ13に
対して摺接状態で回転することになる。
【0053】図4にも示すように、スライダ25の軸芯
位置には、その上面部25aから下面部25bに亘って
貫通する取付け孔28が設けられている。特に、下面部
25b側の取付け孔28周囲は、この取付け孔よりも直
径の大なる凹部29となっている。
【0054】また、軸芯位置から所定距離だけ離間した
位置で、かつ軸芯を介して互いに90°存した位置に
は、第1の吐出孔30と第2の吐出孔31が設けられ
る。各吐出孔30,31は、スライダ25を貫通され、
上下面部25a,25bに開口している。
【0055】上面部25aから下面部側中途部まで、断
面が半円状のガス通路32が設けられている。このガス
通路32は、平面視で円弧状に形成されていて、そのほ
ぼ中央部に、下面部25bに開口するバランスポート3
3が設けられる。
【0056】なお、上記取付け孔28に上記シャフト2
2が緩挿されていて、スライダ25周方向に回転自在で
ある。スライダ25の位置に応じて、上記ガス通路32
はバルブボディ13に設けられるS孔15とE孔16に
同時に対向する位置と、C孔17とS孔15に同時に対
向する位置が選択できるようになっている。
【0057】したがって、上記いずれの状態でも、少な
くともS孔15はガス通路32に対向しており、かつS
孔15に接続されるSパイプ11は流体圧縮機Aから延
出されてアキュームレータBと連通しているので、ガス
通路32およびバランスポート33内は常に低圧となっ
ている。
【0058】また、ガス通路32がS孔15とE孔16
に対向したとき、第1の吐出孔30がC孔17に連通す
る。ガス通路32がC孔17とS孔15に対向したと
き、第2の吐出孔31がE孔16に連通するようになっ
ている。
【0059】なお、スライダ上面部25aにおける第
1,第2の吐出孔30,31相互間の矩形状の座面34
と、取付け孔28およびガス通路32を囲繞する座面3
5は、スライダ上面部25aの上記バルブボディ下面部
13bに対する接触面積を、より小さくするとともに、
座面34,35が取付け孔28を挟み2ケ所に分れて配
置されているので、スライダ25が傾くことを防止する
ためのものである。
【0060】スライダ下面部25bには、第1の切欠き
部36と、第2の切欠き部37が設けられる。これら切
欠き部36,37はスライダ25の周端部に沿って設け
られ、平面視で円弧状をなす。
【0061】各切欠き部36,37に沿う断面は、同図
(D)に展開して示すように、一端側から他端部に亘っ
て徐々に深さがます傾斜部aと、この傾斜部aの他端最
深部において形成される、同一深さの平坦部bとからな
る。
【0062】上記スリーブ26は、図5に示すように、
取付け用孔38と、この取付け用孔よりも大きな直径の
スプリング支持用孔39が連設されている。この周部に
は、下部側に突出する円柱状の第1の突部40が一体に
突設され、さらにこの第1の突部40の周部には径方向
に突出する第2の突部41が一体に突設される。
【0063】上記取付け孔38の軸芯を中心として90
°存した位置に、半円状の突起42,42が設けられ
る。これら突起42,42は、後述するパイロットバル
ブ43の第1の突起部46,第2の突起部47と形状が
一致し、重なり合うように設けられる。
【0064】再び図2に示すように、取付け用孔38に
シャフト22が緩挿され、スリーブ26は回転自在に枢
支される。シャフト22周面とスプリング支持孔39と
の間に形成される空間部に、弾性部材としてのコイルバ
ネ44が収容されている。
【0065】このコイルバネ44はスリーブ26上面部
から突出しており、上記スライダ下面部25bに設けら
れる凹部29に当接し、スライダを弾性的に支持してい
る。上記スライダ25は押し上げられ、バルブボディ1
3に対して一定の摩擦力が発生した状態で互いに摺接さ
れることになる。
【0066】また、スリーブ26の第2の突部41は、
スリーブの回転位置によっては、上記バルブボディ13
に取付けられる上記ストッパ24のストッパ部24bに
衝止され、衝止方向への回転が阻止されるようになって
いる。
【0067】上記パイロットバルブ43は、図6に示す
ように、大部分が板厚が極く薄い(約0.3mm)板体で
あり、板厚方向に弾性を有する素材からなる。この軸芯
には、4つの平坦な面を有する取付け孔45が設けられ
ている。
【0068】軸芯を介して90°存した位置に半円状よ
り大きな円形状の第1の突起部46と、第2の突起部4
7が設けられている。これら第1,第2の突起部46,
47の中間部には、その先端部に中空のボス部48を備
えたドライバ49が一体に突設される。
【0069】再び図2に示すように、パイロットバルブ
43は、その取付け孔45が上記スリーブ26の一端に
嵌着される。スリーブ26に対するパイロットバルブ4
3の位置合せは、取付け孔45がスリーブ26に嵌合す
ることで決まってしまい、先に述べたように、スリーブ
26の各突起42,42にパイロットバルブ43の第
1,第2の突起部46,47が正しく対向する位置に合
せられる。
【0070】組立てられた状態でパイロットバルブ43
はスライダ下面部25bに密に接する。したがって、パ
イロットバルブ43の位置によっては、上記第1,第2
の突起部46,47のいずか一方は、スライダ下面部2
5bに開口する上記バランスポート33を開閉するよう
になっている。
【0071】そして、第1の突起部46がバランスポー
ト33を閉成したとき、ドライバ49のボス部48が第
1の切欠き部36の平坦部bに位置し、第2の突起部4
7がバランスポート33を閉成したとき、上記ボス部4
8が第2の切欠き部37の平坦部bに位置するよう設定
されている。
【0072】たとえば、ボス部48がそれぞれの切欠き
部36,37の平坦部bに位置した状態から、傾斜部a
とは反対側の周方向(図4(C)における時計回り方
向)にパイロットバルブ43が回動しようとすると、各
切欠き部の形状から、スライダ25は同方向に回動付勢
されることになる。
【0073】すなわち、スライダ25の第1,第2の切
欠き部36,37と、パイロットバルブ43のドライバ
49とで、スライダ25を回動付勢する送り機構50が
構成される。
【0074】上記上部マグネット組立て27は、シャフ
ト22の最下部に、平滑材料からなるカラー51aを介
して回転自在に嵌合されており、シャフト22の最下端
部に取付けられるストップリング51bによって脱落が
阻止されている。
【0075】この上部マグネット組立て27の上面部に
は、突条部51cが一体に突設される。この突条部51
cは、上部マグネット組立て14の回転位置によって
は、上記スリーブ26の第1の突部40に当接するよう
設定されている。
【0076】一方、図1にのみ示すように、上記電動機
部3から突出する回転軸2の上端部に下部マグネット組
立て52が取付けられる。なお説明すれば、この下部マ
グネット組立て52は、マグネットホルダ53を介して
電動機部3を構成するロータ4上部に固定される。固定
の方法は、マグネットホルダ53の中心部が、ロータ4
の回転軸2に廻り止めとして形成された突起に挿入され
る。
【0077】下部マグネット組立て52は、上部マグネ
ット組立て27と狭小の間隙を存しており、互いに磁気
影響下にある。すなわち、電動機部3の回転駆動にとも
なって下部マグネット組立て52が回転すれば、同方向
に上部マグネット組立て27も回転するようになってい
る。
【0078】このような、上部マグネット組立て27を
第2のマグネットとし、下部マグネット組立て52を第
1のマグネットとした、磁気的結合手段であるマグネッ
トカップリング54が構成される。
【0079】このマグネットカップリング54は、電動
機部3を構成するステータ5のコイルエンド5aの内周
径よりも小さく、かつコイルエンドの内側に入り込んで
配設されている。
【0080】つぎに、流体圧縮機Aと、この圧縮機に収
容される切換え弁12の作用およびヒートポンプ式冷凍
サイクルについて説明する。流体圧縮機Aにおける電動
機部3を起動し、圧縮機構部で冷媒ガスの圧縮作用を行
わせる。たとえば回転軸2が正回転(下からみて時計回
り方向)すると、マグネットカップリング54の構成か
ら、下部マグネット組立て52に対して上部マグネット
組立て27が非接触状態のままトルク伝達され、回転軸
2と下部マグネット組立て52の回転に同期して回転す
る。
【0081】上部マグネット組立て27が正回転して、
この突条部51cがスリーブ26の第1の突部40周面
に当接すると、スリーブは同期して正回転させられる。
1回転したところで第2の突部41側面がストッパ24
のストッパ部24bに衝止され、スリーブの回転が阻止
される。
【0082】図7(A)に示すように、このとき上記ス
リーブ26と一体のパイロットバルブ43は、ドライバ
49先端部のボス部48がスライダ25に設けられる第
1の切欠き部36の平坦部bに掛合する。
【0083】そしてまた、この位置は後述するようにパ
イロットバルブ43の第2の突起部47によって、スラ
イダ下面部25bに設けられるバランスポート33が閉
成される。このようなスライダ25の位置を、たとえば
ポジションLと呼ぶ。
【0084】一方、このポジションLにおいて、スライ
ダ上面部25aでは、ガス通路32がバルブボディ13
に設けられるS孔15と、E孔16との両方に連通状態
にあり、かつC孔17はスライダの第2の吐出孔31に
連通する。
【0085】スライダ25がLポジションを保持してい
る間、上部マグネット組立て27はドライバ49先端部
がストッパ部24bに衝止されるので回転しないが、下
部マグネット組立て52は自由に回転する。すなわち、
圧縮機構部はアキュームレータBから低圧の冷媒ガスを
吸込んで圧縮し、高圧ガスに変えて密閉ケース1内に吐
出する。
【0086】密閉ケース1内に充満する高圧ガスは、ス
ライダ25の第2の吐出孔31とバルブボディ13のC
孔17から、図8に示すように、Cパイプ21を介して
室外熱交換器Cに吐出される。
【0087】高圧ガス冷媒は室外熱交換器Cで凝縮さ
れ、液冷媒化して絞り装置Kに導かれ、減圧膨張してか
ら室内熱交換器Eに導かれる。この室内熱交換器Eで、
ここに送風される被空調室空気と熱交換をなし、蒸発す
る。熱交換空気は蒸発潜熱を奪われて低温除湿化した状
態で被空調室へ吹出される。すなわち、ポジションLに
おいて、被空調室に対する冷房作用がなされる。
【0088】上記室内熱交換器Eで蒸発した冷媒は、E
パイプ20を介して流体圧縮機Aに導かれる。ところ
が、このEパイプ20が接続されるE孔16はスライダ
25のガス通路32によってS孔15と連通しており、
蒸発冷媒はEパイプ20からガス通路23を介してS孔
15とSパイプ11に導かれる。
【0089】すなわち、低圧の蒸発冷媒は、一旦、流体
圧縮機Aに導かれるものの、その直後に流体圧縮機から
出て上記アキュームレータBに導入される。ここで気液
分離され、上述したように流体圧縮機Aの圧縮機構部に
再び導かれる。
【0090】なお、同図に示す55は室内熱交換器温度
センサであり、56は室外熱交換器温度センサ、57は
第1の圧力センサ、58は第2の圧力センサである。こ
れらセンサ55〜58は、全て図1に示す上述の制御部
7と電気的に接続されており、検知信号を送るモニタ手
段Mを構成する。
【0091】冷房運転から暖房運転への切換えには、最
終的に図7(D)に示す、たとえばポジションHと呼ば
れる状態にスライダ25を切換える。この切換え手順
は、以下に述べる通りである。
【0092】図示しないリモコンなどの操作部から制御
部7に運転切換えの指令信号が入ると、制御部7では第
1のステップとして、流体圧縮機Aの電動機部3の運転
を一旦停止する制御をなす。
【0093】その直後に、第2ステップとして、制御部
7は電動機部3を逆回転駆動をなすよう制御する。電動
機部3に設けられる下部マグネット組立て52が逆回転
すれば、磁気的結合をなす上部マグネット組立て27も
同方向(反時計回り方向)に回転駆動される。
【0094】上部マグネット組立て27が同方向に1回
転したところで、この突条部51cがスリーブ26の第
1の突部40に、これまでとは反対側の側面に当接し、
スリーブを同方向に回動付勢する。
【0095】上記スリーブ26と一体のパイロットバル
ブ43も同方向に回転し、ドライバ49のボス部48が
第1の切欠き部36の平坦部bから傾斜部aに移動し、
さらにここから出る。したがって、この間にスライダ2
5の位置は以前と変更なく保持される。
【0096】パイロットバルブ43の移動にともなっ
て、第2の突起部47はスライダ25のバランスポート
33から離反し、このポートは開孔される。したがっ
て、密閉ケース1内に充満する高圧ガスの一部は、開孔
されたバランスポート33に導かれ、さらにこのポート
に連通するガス通路32に流れる。
【0097】これにより、スライダ25に対する圧力差
が解消されることになり、スライダをバルブボディ13
側に押付けていた力が除去される。すなわち、スライダ
25上面部25aとバルブボディ下面部13bとの間の
摩擦力は解放され、極めて小さいトルクでも回転できる
準備が整われる。
【0098】さらに、スリーブ26とともにパイロット
バルブ43の回動が継続し、ドライバボス部48は第1
の切欠き部36から離間し、第2の切欠き部37の平坦
部bに一旦落ち込んでから、この傾斜部aに至る位置で
停止する。
【0099】図7(B)に示すように、スリーブ26は
1回転したところで、第2の突部41のこれまでとは反
対側の側面がストッパ24に衝止され、この回転が停止
される。
【0100】以上のガスバランス工程は、電動機部3に
通電してトルクをかけっ放しの状態を保持してもよく、
また、通電を断っても、機能上は何らの問題もない。つ
ぎに、制御部7は第3のステップとして、電動機部3を
正回転方向に駆動制御をなす。
【0101】したがって、上部マグネット組立て27の
突条部51cがスリーブ26の第1の突部40から離間
して1回転し、再び第1の突起部の反対側の側面に当接
して、同方向にスリーブを回動させる。
【0102】図7(C)に示すように、スリーブ26と
一体のパイロットバルブ43も同方向に回動し、ドライ
バボス部48は第2の切欠き部37の傾斜部aから移動
して平坦部bに掛合する。
【0103】切欠き部37の形状から、スライダ25は
パイロットバルブ43の移動にともなって同方向に回転
する。すなわち、送り機構50が作動する。この状態で
は、第1の突起部46が上記バランスポート33を閉成
しており、ガス通路32への高圧ガスの流通が遮断され
る。
【0104】上部マグネット組立て27とともに、スリ
ーブ26、パイロットバルブ43およびスライダ25は
一斉に、同方向に回動する。1回転したところで、スリ
ーブ26の第2の突部41がストッパ24に衝止され
る。
【0105】図7(D)に示すように、スリーブ26の
回転停止とともにパイロットバルブ43が同位置で回転
停止する。勿論、上部マグネット組立て27およびスラ
イダ25も停止する。この状態を、たとえばポジション
Hと呼ぶ。
【0106】このポジションHにおいて、スライダ上面
部25aでは、ガス通路32がバルブボディ13に設け
られるS孔15とC孔17との両方に連通され、E孔1
6にはスライダ25の第1の吐出孔30に連通される。
【0107】また、バランスポート33は第1の突起部
46による閉成状態が継続されており、したがってガス
バランスはなされない。スライダ25,スリーブ26お
よび上部マグネット組立て27などがHポジションを保
持している間、下部マグネット組立て52は回転しない
が、上部マグネット組立て27は自由に回転する。
【0108】すなわち、図9に示すように圧縮機構部は
アキュームレータBから低圧の冷媒ガスを吸込んで圧縮
し、高圧ガスに変えて密閉ケース1内に吐出する。密閉
ケース1内に充満する高圧ガスは、スライダ25の第1
の吐出孔30とバルブボディ13のE孔16から、Eパ
イプ20に吐出され、室内熱交換器Eに導かれる。
【0109】この室内熱交換器Eで凝縮され、凝縮熱を
熱交換空気に放出する。熱交換空気は温度上昇して被空
調室へ吹出される。すなわち、ポジションHにおいて、
被空調室に対する暖房作用がなされる。
【0110】また、室内熱交換器Eで液化した冷媒は絞
り装置Kに導かれ、ここで減圧膨張してから室外熱交換
器Cに導かれ蒸発する。そして、Cパイプ21を介して
流体圧縮機Aに導かれる。
【0111】このCパイプ21が接続されるC孔17は
スライダ25のガス通路32によってS孔15と連通し
ており、蒸発冷媒はCパイプ21からガス通路32を介
してS孔15とSパイプ11に導かれる。
【0112】すなわち、蒸発冷媒は、一旦、流体圧縮機
Aに導かれ、さらに流体圧縮機から出て上記アキューム
レータBに導入される。ここで気液分離され、上述した
ように流体圧縮機Aの圧縮機構部に再び導かれる。
【0113】つぎに、暖房運転モードから冷房運転モー
ドに切換えるには、図7(D)の状態から、同図(B)
−同図(C)−同図(A)の上述した手順を繰り返せば
よい。これによりスライダ25は、ポジションHからポ
ジションLに戻ることになる。
【0114】このようにして、スライダ25の第1,第
2の切欠き部36,37と、ここに設けられるバランス
ポート33を開閉するパイロットバルブ43の第1,第
2の突起部46,47とが、対になって交互に入れ替わ
る。
【0115】実際に、暖房運転モードから冷房運転モー
ドに切換えるのは、暖房シーズンにおいて室外熱交換器
Cの除霜をなす場合を対象としており、かなり頻繁な切
換えがなされるが、本発明の切換え弁12を用いること
により、軽い切換えトルクで迅速に、かつリークがな
く、確実な切換えが可能となる。
【0116】すなわち、流体圧縮機Aの密閉ケース1内
圧が高圧となる、たとえばロータリ式圧縮機の場合で
は、運転中は継続して高圧状態を保持し、かつ停止後は
ある程度の時間は残圧が残る。
【0117】運転中、上記切換え弁12のスライダ25
に対して、数10Kgの最大圧力がかかり、スライダはス
ライド面に押付けられる。この押付け力のために、運転
中はスライダ25のシール面からのガスリークがほとん
どなく、この位置が確保される。
【0118】しかしながら、運転停止直後の残圧が大き
いことにより、電動機部3のトルクでスライダ25を回
動することができない。特に、上述したマグネットカッ
プリング54の構成では、上下部マグネット組立て2
7,52が互いにスリップしてしまう。
【0119】そこで本発明では、送り機構50を構成す
るパイロットバルブ43と切欠き部36,37を備え
て、スライダ25の切換え動作を行なう前に、スライダ
に備えたバランスポート33を開放して、強制的にガス
バランスをとるようにした。このことにより、たとえば
暖房運転モードから除霜運転モードへの切換えが極く短
時間で、かつ確実になされる。
【0120】また、ガスバランスを早急に行う手段とし
て、上記絞り装置Kとして電子自動膨張弁を採用し、切
換え時に全開すればよい。あるいは、この電子膨張弁と
上記送り機構50を併用して作動させることも可能であ
る。
【0121】上記パイロットバルブ43は、板厚方向に
可撓性をもつので、バランスポート33に対するシール
性がよく、また平滑な素材からなるのでスライダ25に
対して滑らかに摺動し、ここに設けられる第1,第2の
切欠き部36,37に確実に掛合してスライダ25を一
方向のみ回動付勢する。
【0122】上記スリーブ26に支持したコイルバネ4
4で、スライダ25の上部面25aとバルブボディ13
の下部面13bとの間に所定の摩擦力(予圧)を加えた
から、パイロットバルブ43がスライダ下部面25bを
摺動する際にたとえ摩擦が生じても、スライダの位置が
確保される。
【0123】上部マグネット組立て27が回動すると、
ここに備えられる突条部51cがスリーブ26の第1の
突部40に当接し、スリーブを同方向に回動せしめる。
1回転したところで、今度はスリーブ26の第2の突部
41がバルブボディ13から延出されるストッパ24に
衝止され、スリーブの回転が阻止される。
【0124】このように、上部マグネット組立て27お
よびスリーブ26は、正逆方向に最大2回転して、1回
転のいわゆる遊び(アイドル)を備えたアイドル手段構
成となっている。
【0125】すなわち、運転停止後の残圧により圧縮機
構部のピストンが動いて、回転軸2と一体のロータ4が
最大1回転することがあるが、上記切換え弁12では1
回転の遊び(アイドル)を有しているので、たとえ弁切
換えの指令がないにもかかわらずロータが最大1回転し
ても、誤動作の発生がない。
【0126】なお、電動機部3を逆回転するとともにガ
スバランスをなし、マグネットカップリング54での発
生トルクによりスライダ25の切換えを可能とする必要
時間は、ガスバランスの早さと、マグネットカップリン
グの発生トルクにより決定される。
【0127】さらに、ガスバランスの早さは、スライダ
25に設けられるバランスポート33の断面積に比例す
るから、切換え可能時間をより短くするには、バランス
ポートの直径を大きくすることで有利となる。
【0128】ただし、バランスポート33の直径を必要
以上に大きくすると、圧力により荷重を受けているパイ
ロットバルブ43を回転させるためのトルクが大きくな
り、そのためマグネットカップリング54のパワーを増
加する必要が生じて、配置スペースの問題とランニング
コストの面から不利となる。
【0129】たとえば、ガスアンバランス量が0.5Kg
/cm3 でスライダ25を回転させる1HPの空気調和機
の場合、実験結果によると、バランスポート33直径は
1〜4mmが最適値であった。このときの切換え可能時間
は、約5〜10秒の範囲で、極めて迅速である。
【0130】当然、運転モードや条件によっても、切換
え可能時間は変動する。したがって、切換え時間は運転
モードに応じて予め設定し、逆回転から正回転までの時
間を決めればよい。
【0131】他の方法として、冷凍サイクルに使用され
ている上記室内,室外熱交換器温度センサ55,56
や、第1,第2の圧力センサ57,58のモニタ手段M
によっても比較的簡単に決定することができ、しかも確
実である。
【0132】たとえば、室内熱交換器Eの温度を検知す
る温度センサ55と、室外熱交換器Cの温度を検知する
温度センサ56との検知温度信号から、予め高圧側圧力
(Pd)と、低圧側圧力(Pc)を割り出して、切換え
時間を推定する。
【0133】もしくは、圧縮機Aの停止もしくは逆回転
のあと、室内熱交換器温度センサ55と室外熱交換器温
度センサ56の温度差がある一定の範囲にくれば、ガス
バランスが所定の範囲に入ったと判断する。
【0134】もしくは、第1,第2の圧力センサ57,
58の検知信号から、高圧側圧力と低圧側圧力との圧力
差を直接演算することにより、さらに容易な判断が可能
となる。
【0135】なお、上記スライダ25の位置がどのポジ
ションにあるかを、システムが予め判別していないと、
つぎの運転モードを決定することができない。これは、
前回の運転モードが何であったかを、制御部7の記憶回
路に記憶することで、問題がない。
【0136】しかるに、以下のようにスライダ25を切
換えたつもりでも、誤動作で、切換えができていないこ
とも、万一あり得る。すなわち、ガスバランスが充分に
小さくならない場合や、スライダ25の一時的な引っ掛
かり現象で電動機部3による切換え動作をなしても、完
全な切換えがない場合である。
【0137】このような誤動作を判別するために、上記
温度,圧力センサ55〜58などからなるモニタ手段M
を設け、運転状況をモニタすることにより、容易に判断
が可能である。
【0138】たとえば、冷房運転モードでは室外熱交換
器(凝縮器)Cの温度が室内熱交換器(蒸発器)Eの温
度よりも高くなければならないのに、実際の運転モード
が暖房運転モードである場合。
【0139】このときにも、各温度センサ55,56の
モニタをなしていれば、弁切換えが誤動作していること
を確認できる。そして、ガスバランス圧力が充分になる
まで時間を長くかけ、もう一度スライダ25の切換え動
作をすることで、弁の切換えが完全となり、正常な運転
モードに切換えることができる。
【0140】通常、システムを運転した後停止させ、3
分以上経過すると、充分にガスバランスすることが確認
されており、システムの比較的長い運転停止中(5分以
上)に遍切換え動作が行なわれた場合は、弁切換えの失
敗はないと判断できる。
【0141】したがって、電動機部3を逆回転から一旦
停止直後に正回転しても、弁切換えが可能となる。上記
スライダ25のポジションが所定の位置よりも若干ずれ
て運転されている虞れのある場合には、システムの停止
中に通電して弁の切換え動作を行い、スライダの位置を
イニシャライズ(初期化)すればよい。
【0142】すなわち、たとえば2回の動作をなすこと
で、LポジションからHポジションへ、さらにLポジシ
ョンへと、はじめのポジションにイニシャライジングが
可能となる。
【0143】上記ロータ4の回転速度を速くし過ぎる
と、スリーブ26がストッパ24に当たる衝撃が大き
く、異常音発生や弁装置の故障を招くことになるので、
弁切換え操作の際は、ロータ4の回転速度を小さくする
ことが得策である。
【0144】本発明では、流体圧縮機Aの電動機部3を
インバータ装置6で能力可変制御するようにしたから、
有利である。上記マグネットカップリング54を、電動
機部3の上部で、かつステータ5内径部に位置して取付
けたので、いわゆるオイルセパレータと同様の作用効果
を得られて都合がよい。
【0145】電動機部3を長時間使用しないまま放置す
ると、切換え弁12における潤滑油が欠乏し、実際の切
換えの際に大きなトルクが必要となる。このような虞れ
がある場合には、弁切換え直前に圧縮機構部を短時間予
備運転して、切換え弁12を潤滑油で濡らすとよい。
【0146】切換え弁12の切換え動作にあたって、カ
ムの機能をなす第1,第2の切欠き部36,37および
バランスポート33をスライダ25に一体に配置したの
で、部品点数の削減が得られ、一体モールド化ができる
利点がある。
【0147】空気調和機のリモコンに対する操作による
冷房運転モードと暖房運転モードの切換えに指令に対し
て、切換え弁12の切換え動作を連動するよう設定して
おけば、使用者の希望通りの運転モードを確実に得られ
る。
【0148】上記流体圧縮機は、先に説明したように空
気調和機の冷凍サイクルとしてとして用いるばかりでな
く、冷凍装置にも適用でき、蒸発器の除霜時に本発明は
極めて有効である。
【0149】なお、上記実施の形態では、バランスポー
ト33をスライダ25に備えて、モード切換え時に冷凍
サイクルの高圧と低圧を強制的にバランスさせたが、こ
れに限定されるものではない。
【0150】たとえばバルブボディ13にバランス回路
を設ける一方、上記シャフト22に切欠き部を設けて、
シャフトを回転させてバランス回路と切欠き部を連通さ
せバランスをとる手段も有効である。
【0151】また、上記スライダ25の切換えをなすの
に、電動機部ロータ4を逆回転してバランスポート33
を開孔したあと、正回転してスライダのポジションを変
えるようにしたが、これに限定されるものではなく、ロ
ータ4を逆回転してパイロットバルブ43のみを操作
し、そのあとスライダ25を所定の位置に移動させても
よい。
【0152】また、上記実施の形態では、密閉ケース1
内が高圧となる流体圧縮機Aを適用して説明したが、逆
に、密閉ケース内が低圧となるタイプの圧縮機において
も用いることができる。
【0153】このような場合では、図10に示すような
切換え弁12A構成となる。すなわち、密閉ケース1に
直接取付けられるバルブボディ13Aを除いて、この下
面側のスライダ25、パイロットバルブ43を一体的に
備えたスリーブ26および上部マグネット組立て27
は、先に説明したものと同一でよい。
【0154】上記バルブボディ13Aは、ここでは図示
しないE孔とC孔がそれぞれ、先に説明した位置に設け
られていて、Eパイプ20とCパイプ21が接続される
ことは変わりがない。上記S孔15Aは、図示するよう
に、バルブボディ13A側面から直接に密閉ケース1内
に開口させる。
【0155】したがって、密閉ケース1に接続されるの
はEパイプ20とCパイプ21の2本だけとなり、先に
図1で説明した圧縮機よりも外観がシンプル化する。上
記バルブボディ13Aの下面部周端部に沿ってチャンバ
60が取付けられている。したがってこのチャンバ60
は、スライダ25と、スリーブ26と、パイロットバル
ブ43および上部マグネット組立て27の突条部52が
設けられる周面を囲繞する。特に、上部マグネット組立
て27に対してはシール材61を介して取付けられてお
り、チャンバ60内部のシールが確保されている。
【0156】上記チャンバ60の周面には、図示しない
圧縮機構部の吐出部と連通する高圧ガス導入管62が接
続されている。図示しない圧縮機構部の吸込み部は密閉
ケース内に開口している。この構成では、アキュームレ
ータは不要にできる。
【0157】このような切換え弁12Aを備えた流体圧
縮機では、低圧ガスが密閉ケース1内に充満する。すな
わち、密閉ケース1内が低圧化する。圧縮機構部で圧縮
された高圧ガスは高圧ガス導入管62に導かれ、チャン
バ60内に一旦充満する。そして、先に説明した切換え
作用に応じてCパイプ21もしくはEパイプ20から導
出されることになる。
【0158】また、上記実施の形態では、電動機部3が
上部に配置された流体圧縮機で、この電動機部の上部空
間に切換え弁12を配置したが、これに限定されるもの
ではなく、電動機部が下部にある圧縮機の場合でも適用
できる。
【0159】すなわち、切換え弁12も密閉ケース1の
下部側に配置される。この場合、密閉ケース1内底部に
形成される潤滑油の溜り部に切換え弁12が浸漬される
ことになるが、切換え機能上何らの支障もきたさない。
かえって、潤滑油によってスライダ25のガスシール性
が向上し、かつ切換え動作が一層円滑になる。
【0160】ただし、回転軸2に取付けられる下部マグ
ネット組立て52は常時回転するところから、この回転
抵抗の減少を図る意味で、潤滑油中に浸漬しないことが
望ましい。
【0161】また、上記実施の形態では、マグネットカ
ップリング54を電動機部3のロータ4に取付けたが、
これに限定されるものではなく、要はロータ4と同期し
て回転する回転体であればよい。
【0162】たとえば図11に示すように、回転軸2A
を水平方向に向けた、いわゆる横置き型の圧縮機の場合
は、ロータリ式圧縮機構部70の端部にマグネットカッ
プリング54Aを取付けてもよい。
【0163】なお説明すれば、シリンダ室71を構成す
る副軸受け72はまた、回転軸2A端部を回転自在に枢
支する。この回転軸2Aの端部を副軸受け72から突出
させ、ここに第1のマグネットである駆動側マグネット
組立て52Aが設けられる。
【0164】第2のマグネットである従動側マグネット
組立て27他の切換え弁12構成は、先に説明したもの
と全く同一でよく、同一の作用効果が得られる。また、
上記実施の形態では、マグネットカップリング54を、
2つのマグネットを対向させて構成したが、一方のみを
マグネットとし、他方を非着磁の磁性体のマグネットで
構成しても同様の作用効果が得られる。
【0165】すなわち、第1のマグネットと第2のマグ
ネットの両方を着磁したものを用いると、切換え弁12
の切換え終了後に、一方のマグネットが停止し、他方の
マグネットが回転した場合、互いのマグネットの磁界が
定期的に同相になって、吸引、反発を繰り返して乱調現
象を起こし、異常振動が発生する虞がある。
【0166】そこで、上述の実施の形態では、着磁され
たマグネットの磁界を受けて、非着磁のマグネットの磁
界とは、所定の位相差をもって磁化されながら吸引作用
によりトルク伝達が行なわれるようにした。また、一方
のマグネットを停止した場合でも、互いのマグネットの
磁界が同相になることがないので、乱調現象が発生せず
振動の発生がない。
【0167】また、マグネットカップリングの代用とし
て、図12に示すような、スライダを摩擦力で直接駆動
するクラッチ手段54Bを採用してもよい。すなわち、
電動機部3の停止中は、クラッチ手段54Bを構成する
第1のクラッチ73と第2のクラッチ74とが連結して
おり、「続」状態にある。
【0168】電動機部3が駆動され、ロータ4の回転数
が一定速以上となると、第1のクラッチ73はガバナ装
置(錘状のものを回転して遠心力を作用させ、クラッチ
板を離間させる)75の作用によって第2のクラッチ7
4から離間し、「断」状態に変わる。
【0169】ロータ4の回転初速は、数回転までは充分
に遅いから、第1,第2のクラッチ73,74は噛み合
っているので、ロータ4の正回転と逆回転との組み合わ
せで上記実施の形態と同様の弁切換えがなされる。
【0170】正回転すれば各クラッチ73,74は
「断」となり、切換え弁12Bの機能に悪影響を与える
ことがなく、損傷もない。ここでも、電動機部3を上記
インバータ装置6で制御する場合は、回転速度を自在に
制御可能であり、さらに有効となる。
【0171】また、上記実施の形態では、スライダ25
にバランスポート33と、カムとしての第1,第2の切
欠き部36,37を設け、パイロットバルブ43にカム
駆動装置としてのドライバ49を備えて、構成の簡素化
を図ったが、これらはそれぞれ別個に配置することも可
能である。
【0172】すなわち、たとえば先に図10で説明した
チャンバ60に、パイロットバルブとバランスポートを
備え、チャンバ内の高圧ガスを密閉ケース1内の低圧雰
囲気に放出してもよい。
【0173】あるいは、圧縮機構部にバランサ手段を備
えて、圧縮機の運転停止にともなって圧縮機構部を介し
てバランスさせてもよい。また、上記実施の形態では、
切換え弁12として流体圧縮機Aへの応用を説明したが
これに限定されるものではなく、たとえば空調システム
で多用されている電子自動膨張弁であるパルスモータバ
ルブへも適用できる。
【0174】このバルブは、ステッピングモータを持つ
ことが特徴で、正逆回転が可能であるため、パイロット
装置によるガスバランス機能を備えれば、そのまま弱い
トルクで切換えが可能である。
【0175】本発明では、四方弁への応用例を示し、多
段の弁装置として有効であることを説明したが、これに
限定されるものではなく、三方弁や、いわゆるアンロー
ダ機能への適用も可能である。
【0176】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
切換え弁では、別のトルク発生手段を必要とせずに流体
流路の切換え確実に行なえ、内部リークの低減をなす。
部品費の低減と、信頼性の向上を得られる効果を奏す
る。
【0177】請求項2ないし請求項19の発明の流体圧
縮機では、上記切換え弁を流体圧縮機内に収容して、電
動機部の駆動にもとづいて流路の切換えをなす。したが
って、特に圧縮機を大型化することなく、低トルクで弁
の切換えを可能とし、部品費の低減と圧縮性能の向上を
得られる効果を奏する。
【0178】請求項20ないし請求項25の発明のヒー
トポンプ式冷凍サイクルでは、上記流体圧縮機をヒート
ポンプ式冷凍サイクルに備えて、流体圧縮機において冷
媒ガスの圧縮をなすとともに流路の切換えを迅速に行な
う。切換え時間の短縮を図って、快適空調を保持し、か
つシステムとして配管接続を簡素化して、配管スペース
の低減をなすなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す、流体圧縮機の一
部省略した縦断面図。
【図2】同実施の形態の、切換え弁の一部を省略した縦
断面図。
【図3】(A)は、同実施の形態の、切換え弁を構成す
るバルブボディの縦断面図。(B)は、バルブボディの
下面図。
【図4】(A)は、同実施の形態の、切換え弁を構成す
るスライダの上面図。(B)は、スライダの縦断面図。
(C)は、スライダの下面図、(D)は、スライダに設
けられる切欠き部を展開し、かつ縦断面した図。
【図5】(A)は、同実施の形態の、切換え弁を構成す
るスリーブの下面図。(B)は、スリーブの一部切欠し
た側面図。
【図6】(A)は、同実施の形態の、切換え弁を構成す
るパイロットバルブの縦断面図。(B)は、パイロット
バルブの下面図。
【図7】(A)ないし(D)は、同実施の形態の、切換
え弁の切換え動作を順に説明する図。
【図8】同実施の形態の、冷房運転モードにおける冷凍
サイクル構成図。
【図9】同実施の形態の、暖房運転モードにおける冷凍
サイクル構成図。
【図10】他の実施の形態の、切換え弁の縦断面図。
【図11】さらに他の実施の形態の、流体圧縮機の一部
を省略した縦断面図。
【図12】さらに他の実施の形態の、流体圧縮機の一部
を省略した縦断面図。
【符号の説明】 12…切換え弁、 15,16,17…流体流路(S孔,E孔,C孔)、 13…バルブボディ、 25…スライダ、 32…ガス通路、 33…バランスポート、 43…パイロットバルブ、 50…送り機構、 36,37…(第1,第2の)切欠き部, 49…ドライバ、 3…駆動部(電動機部)、 A…流体圧縮機、 1…ケース体(密閉ケース)、 54…磁気的結合手段(マグネットカップリング)、 4…ロータ、 52…第1のマグネット(下部マグネット組立て)、 27…第2のマグネット(上部マグネット組立て)、 5…ステータ、 5a…コイルエンド、 24…ストッパ、 7…制御手段(制御部)、 6…インバータ装置、 44…弾性部材(コイルバネ)、 54B…クラッチ手段、 M…モニタ手段、 55…室内熱交換器温度センサ、 56…室外熱交換器温度センサ、 57…第1の圧力センサ、 58…第3の圧力センサ。
【手続補正書】
【提出日】平成9年3月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】なお、上記アキュームレータの上部に接
続される連通管9は、流体圧縮機Aの上部から延出され
る、後述するSパイプ11と接続される。上記密閉ケー
ス1内部には、後述する切換え弁12が収容される。こ
の切換え弁12は、電動機部3の上端面とアッパケース
bとの間の空間部に配置されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】変更
【補正内容】
【0075】この上部マグネット組立て27の上面部に
は、突条部51cが一体に突設される。この突条部51
cは、上部マグネット組立て27の回転位置によって
は、上記スリーブ26の第1の突部40に当接するよう
設定されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0084
【補正方法】変更
【補正内容】
【0084】一方、このポジションLにおいて、スライ
ダ上面部25aでは、ガス通路32がバルブボディ13
に設けられるS孔15と、E孔16との両方に連通状態
にあり、かつC孔17はスライダの第の吐出孔30
連通する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0085
【補正方法】変更
【補正内容】
【0085】スライダ25がLポジションを保持してい
る間、上部マグネット組立て27はスリーブ26の第2
の突部41がストッパ部24bに衝止されるので回転し
ないが、下部マグネット組立て52は自由に回転する。
すなわち、圧縮機構部はアキュームレータBから低圧の
冷媒ガスを吸込んで圧縮し、高圧ガスに変えて密閉ケー
ス1内に吐出する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0086
【補正方法】変更
【補正内容】
【0086】密閉ケース1内に充満する高圧ガスは、ス
ライダ25の第の吐出孔30とバルブボディ13のC
孔17から、図8に示すように、Cパイプ21を介して
室外熱交換器Cに吐出される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0088
【補正方法】変更
【補正内容】
【0088】上記室内熱交換器Eで蒸発した冷媒は、E
パイプ20を介して流体圧縮機Aに導かれる。ところ
が、このEパイプ20が接続されるE孔16はスライダ
25のガス通路32によってS孔15と連通しており、
蒸発冷媒はEパイプ20からガス通路32を介してS孔
15とSパイプ11に導かれる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0106
【補正方法】変更
【補正内容】
【0106】このポジションHにおいて、スライダ上面
部25aでは、ガス通路32がバルブボディ13に設け
られるS孔15とC孔17との両方に連通され、E孔1
6にはスライダ25の第の吐出孔31に連通される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0107
【補正方法】変更
【補正内容】
【0107】また、バランスポート33は第1の突起部
46による閉成状態が継続されており、したがってガス
バランスはなされない。スライダ25,スリーブ26お
よび上部マグネット組立て27などがHポジションを保
持している間、下部マグネット組立て52は回転する
が、上部マグネット組立て27は回転しない
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0108
【補正方法】変更
【補正内容】
【0108】すなわち、図9に示すように圧縮機構部は
アキュームレータBから低圧の冷媒ガスを吸込んで圧縮
し、高圧ガスに変えて密閉ケース1内に吐出する。密閉
ケース1内に充満する高圧ガスは、スライダ25の第
の吐出孔31とバルブボディ13のE孔16から、Eパ
イプ20に吐出され、室内熱交換器Eに導かれる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0117
【補正方法】変更
【補正内容】
【0117】運転中、上記切換え弁12のスライダ25
に対して、数10Kg/cm2 の最大圧力がかかり、スライ
ダはスライド面に押付けられる。この押付け力のため
に、運転中はスライダ25のシール面からのガスリーク
がほとんどなく、この位置が確保される。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0129
【補正方法】変更
【補正内容】
【0129】たとえば、ガスアンバランス量が0.5Kg
/cm2 でスライダ25を回転させる1HPの空気調和機
の場合、実験結果によると、バランスポート33直径は
1〜4mmが最適値であった。このときの切換え可能時間
は、約5〜10秒の範囲で、極めて迅速である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 一彦 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の流体流路が接続されるバルブボディ
    と、 このバルブボディに接続される複数の流体流路のうちの
    2つの流体流路を互いに流通可能に切換えるガス通路を
    備えたスライダと、 このスライダに設けられ、上記ガス通路とスライダ外部
    とを連通するバランスポートと、 このバランスポートを開閉自在なパイロットバルブと、 このパイロットバルブと上記スライダを一方向にのみ一
    体的に移動させる送り機構と、 上記スライダを駆動する正逆回転可能な駆動部とを具備
    し、 上記駆動部と送り機構により、パイロットバルブを駆動
    してバランスポートを開放し、スライダ内外の圧力差を
    解消したのちに、スライダを移動させて上記流体流路を
    切換えることを特徴とする切換え弁。
  2. 【請求項2】ケース体内に、圧縮機構部および電動機部
    を備えた流体圧縮機において、 請求項1記載の上記切換え弁を、上記ケース体内に収容
    したことを特徴とする流体圧縮機。
  3. 【請求項3】請求項2記載の流体圧縮機において、上記
    電動機部は、上記切換え弁の駆動部を兼用し、この駆動
    部は上記電動機部とともに磁気的結合手段を備えたこと
    を特徴とする流体圧縮機。
  4. 【請求項4】請求項3記載の流体圧縮機において、上記
    磁気的結合手段は、電動機部を構成するロータに設けら
    れる第1のマグネットと、切換え弁に設けられる第2の
    マグネットからなり、互いに非接触状態でトルク伝達可
    能であることを特徴とする流体圧縮機。
  5. 【請求項5】請求項4記載の流体圧縮機において、上記
    第1のマグネットおよび第2のマグネットのうち、いず
    れか一方のマグネットを、非着磁の磁性体からなるマグ
    ネットとしたことを特徴とする流体圧縮機。
  6. 【請求項6】請求項3ないし請求項5記載の流体圧縮機
    において、上記磁気的結合手段は、電動機部を構成する
    ステータのコイルエンドの内周径よりも小さく、かつ上
    記コイルエンドの内側に入り込んで配設されていること
    を特徴とする流体圧縮機。
  7. 【請求項7】請求項2記載の流体圧縮機において、上記
    パイロットバルブは、板厚方向に可撓性を有する材料で
    構成されたことを特徴とする流体圧縮機。
  8. 【請求項8】請求項2記載の流体圧縮機において、上記
    送り機構は、上記スライダに設けられたテーパ状の切欠
    き部と、上記パイロットバルブに設けられ上記切欠き部
    に掛合するドライバとからなることを特徴とする流体圧
    縮機。
  9. 【請求項9】請求項2記載の流体圧縮機において、上記
    送り機構は、上記駆動部がスライダを逆回転駆動したと
    き、ドライバと切欠き部との掛合を解除してスライダと
    パイロットバルブの相対位置を移動させ、上記バランス
    ポートを開放して圧力差を解消することを特徴とする流
    体圧縮機。
  10. 【請求項10】請求項8記載の流体圧縮機において、上
    記送り機構は、上記駆動部がスライダを正回転駆動した
    とき、ドライバを切欠き部に掛合させてスライダとパイ
    ロットランプを同一方向に移動するとともにパイロット
    バルブはバランスポートを閉成保持し、流体流路を切換
    えることを特徴とする流体圧縮機。
  11. 【請求項11】請求項8記載の流体圧縮機において、上
    記送り機構は、電動機部の一回転以下の回転のとき上記
    パイロットバルブのドライバの作動を阻止するアイドル
    手段を備えたことを特徴とする流体圧縮機。
  12. 【請求項12】請求項11記載の流体圧縮機において、
    上記アイドル手段は、上記駆動部とスライダとの掛合部
    に設けられ、駆動部とスライダを分離自在にして回転方
    向に遊びを持たせたことを特徴とする流体圧縮機。
  13. 【請求項13】請求項2記載の流体圧縮機において、上
    記バルブボディは、上記電動機部がスライダを逆回転駆
    動したときに、上記パイロットバルブの回転を規制する
    ストッパを備えたことを特徴とする流体圧縮機。
  14. 【請求項14】請求項2記載の流体圧縮機において、上
    記切換え弁は、上記電動機部を停止する第1のステッ
    プ、電動機部を逆回転させる第2のステップ、電動機部
    を正回転する第3のステップを順次実行し、バランスポ
    ートを開放してスライダ内外の圧力差を解消したのちに
    流体流路の切換えを行なう制御手段によって制御される
    ことを特徴とする流体圧縮機。
  15. 【請求項15】請求項2記載の流体圧縮機において、上
    記ケース体は、その内部が上記スライダの外側に位置
    し、かつ高圧流体の圧力空間を形成することを特徴とす
    る流体圧縮機。
  16. 【請求項16】請求項15記載の流体圧縮機において、
    上記ケース体は、圧縮機構部を収容し、この圧縮機構部
    で圧縮された高圧流体を一旦集溜する密閉ケースである
    ことを特徴とする流体圧縮機。
  17. 【請求項17】請求項2記載の流体圧縮機において、上
    記電動機部は、インバータ装置により能力可変制御され
    ることを特徴とする流体圧縮機。
  18. 【請求項18】請求項2記載の流体圧縮機において、上
    記スライダは、弾性部材によって上記バルブボディに弾
    性的に押圧付勢されることを特徴とする流体圧縮機。
  19. 【請求項19】請求項2記載の流体圧縮機において、上
    記駆動部は、電動機部の回転数が所定値に達すると断状
    態になるクラッチ手段を介して上記スライダに駆動力を
    伝達することを特徴とする流体圧縮機。
  20. 【請求項20】流体を圧縮する流体圧縮機と、圧縮前の
    低圧流体および圧縮あとの高圧流体の流路を切換える切
    換え弁と、この切換え弁に接続された室内熱交換器およ
    び室外熱交換器と、これら室内熱交換器と室外熱交換器
    との間に絞り装置を備えたヒートポンプ式冷凍サイクル
    において、 上記切換え弁は、 複数の流体流路が接続されるバルブボディと、このバル
    ブボディに接続される複数の流体流路のうちの2つの流
    体流路を互いに流通可能に切換えるガス通路を備えたス
    ライダと、このスライダに設けられ、上記ガス通路とス
    ライダ外部とを連通するバランスポートと、このバラン
    スポートを開閉自在なパイロットバルブと、このパイロ
    ットバルブと上記スライダを一方向にのみ一体的に移動
    させる送り機構と、上記スライダを駆動する正逆回転可
    能な駆動部とを具備し、 上記駆動部と送り機構により、パイロットバルブを駆動
    してバランスポートを開放し、スライダ内外の圧力差を
    解消したのちに、スライダを移動させて上記流体流路を
    切換えることを特徴とするヒートポンプ式冷凍サイク
    ル。
  21. 【請求項21】請求項20記載のヒートポンプ式冷凍サ
    イクルにおいて、上記切換え弁は、その動作前に流体圧
    縮機の予備運転をなすことを特徴とするヒートポンプ式
    冷凍サイクル。
  22. 【請求項22】請求項20記載のヒートポンプ式冷凍サ
    イクルにおいて、上記絞り装置は、上記切換え弁の切換
    え前に、開度を大きくして高圧側と低圧側の圧力をバラ
    ンスさせることを特徴とするヒートポンプ式冷凍サイク
    ル。
  23. 【請求項23】請求項20記載のヒートポンプ式冷凍サ
    イクルにおいて、上記切換え弁は、その切換え動作がモ
    ニタ手段によってモニタされることを特徴とするヒート
    ポンプ式冷凍サイクル。
  24. 【請求項24】請求項23記載のヒートポンプ式冷凍サ
    イクルにおいて、上記モニタ手段による切換え弁の切換
    え動作の誤りを判断したとき、正しい切換え動作を再度
    指令する制御手段を備えたことを特徴とするヒートポン
    プ式冷凍サイクル。
  25. 【請求項25】請求項23記載のヒートポンプ式冷凍サ
    イクルにおいて、上記モニタ手段は、高圧側および低圧
    側の少なくともいずれか一方に設けられた温度センサも
    しくは圧力センサであることを特徴とするヒートポンプ
    式冷凍サイクル。
JP8158383A 1996-06-19 1996-06-19 切換え弁と、流体圧縮機およびヒートポンプ式冷凍サイクル Pending JPH102434A (ja)

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