JPH10242539A - 圧電素子を有するデバイスの製造方法 - Google Patents

圧電素子を有するデバイスの製造方法

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JPH10242539A
JPH10242539A JP9039183A JP3918397A JPH10242539A JP H10242539 A JPH10242539 A JP H10242539A JP 9039183 A JP9039183 A JP 9039183A JP 3918397 A JP3918397 A JP 3918397A JP H10242539 A JPH10242539 A JP H10242539A
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JP
Japan
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derivative
polyparaxylylene
resin film
vapor
casing
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Pending
Application number
JP9039183A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Watanabe
英生 渡辺
Tadashi Hirano
肇志 平野
Takeshi Ito
健 伊藤
Kazunori Yamamoto
和典 山本
Shinichi Nishi
眞一 西
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電素子を有するデバイスの機能を損なわず
に、デバイスを保護する方法を提供する。 【解決手段】 圧電性基体上に電極膜を有する部材を含
む2以上の部材からなるデバイスの、少なくとも該電極
膜を有する部材及び他の1以上の部材を一体化した後、
気相合成法によってポリパラキシリレン又はその誘導体
からなる樹脂被膜を形成する圧電素子を有するデバイス
の製造方法、前記樹脂被膜を形成し、更にプラズマ処理
を施すこと、前記電極膜がアルミニウム、タンタル又は
チタニウムからなること、前記電極膜を陽極酸化処理し
た後ポリパラキシリレン又はその誘導体からなる樹脂被
膜を形成すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧電素子を有するデ
バイスの製造方法に関し、詳しくは該デバイスの機能に
影響を与えずに保護するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば医療用マイクロカテーテルの圧覚
・触覚センサ、水中用超音波センサ、超音波ソナー、魚
群探知機等のセンサには水中又は液中へ超音波を効率的
に放出することを要求され、数μm〜数十μmの圧電性
基体上に電極膜を有する圧電トランスデューサが用いら
れる。通常圧電トランスデューサは伝搬基体に貼着さ
れ、デバイスを構成する遮音材等の他の部材と組み立て
られ、水中で使用されることからウレタンゴム等で防水
構造とした保護カバーが設けられて接着して製造され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
防水手段にはゴム等の多少の弾性を有する材料を用いて
いるためにセンサの感度に多少なりとも影響する問題が
あった。又、水中に浸漬したりする際に発生する気泡が
付着してしまい、測定誤差の原因の1つとなっていた。
【0004】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、圧電素子を有するデバイスの機能
を損なわずに、デバイスを保護する方法を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、圧
電性基体上に電極膜を有する部材を含む2以上の部材か
らなるデバイスの、少なくとも該電極膜を有する部材及
び他の1以上の部材を一体化した後、気相合成法によっ
てポリパラキシリレン又はその誘導体からなる樹脂被膜
を形成する圧電素子を有するデバイスの製造方法、前記
樹脂被膜を形成し、更にプラズマ処理を施すこと、前記
電極膜がアルミニウム、タンタル又はチタニウムからな
ること、前記電極膜を陽極酸化処理した後ポリパラキシ
リレン又はその誘導体からなる樹脂被膜を形成するこ
と、により達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を説
明するが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0007】図1は超音波センサの基本構成を示すもの
で、1対の圧電素子を対向配置してなる超音波振動子1
と、この超音波振動子1の背面への超音波を吸収する超
音波吸収体2(ゴム等)と、ケーシング3、超音波振動
子へ印加する電気信号等を伝達するための導線4等から
なり、ケーシング3には超音波を送受するための開口5
を有し、ケーシング3と超音波振動子1は接着性シール
材6で接着されている。
【0008】圧電素子は圧電性基体上に電極7を有す
る、所謂圧電トランスデューサで、圧電性基体として
は、従来公知の任意のものを採用できるが、例えばチタ
ン酸ジルコン酸鉛(PZT)、PLZT等の充填密度が
大きいものが圧電性能の点で好ましい。又、電極はベタ
のものでも、櫛型,分割型,多数ライン型等のパターン
電極でもよく、金、銀、アルミニウム、パラジウム、ニ
ッケル、タンタル、チタニウム等を用い、微細な部材に
薄膜で形成する(通常、0.5〜5.0μm程度)た
め、蒸着、スパッタリング等により形成する。電気的特
性、耐食性及び加工性の点からアルミニウム、タンタル
又はチタニウムからなることが好ましい。更に、圧電素
子は駆動制御を行う電子回路を有してもよい。
【0009】電極膜の耐食性及び安定性を向上して、ピ
ンホールやクラックの発生を抑えられることから、電極
膜に陽極酸化処理を施すのが好ましい。陽極酸化処理の
具体例を次に示すが、これに限定されるものではない。
【0010】電解液として、300mlのエチレングリ
コール及び30mlの3%酒石酸からなるpH7.0±
0.5(アンモニア水で調整)の液を用い、厚さ2.0
μmのアルミニウム電極膜を形成した圧電性基体を浸漬
し、電極膜側をプラスにして電流密度1mA/cm2
電圧が100Vに達するまでは定電流で、電圧100V
に達した後は100Vの定電圧で陽極酸化を行い、電流
密度が0.1mA/cm2以下となったとき処理を終了
させる。
【0011】本発明は、少なくとも圧電素子を有する部
材及び他の1以上の部材を一体化した後、気相合成法に
よってポリパラキシリレン又はその誘導体からなる樹脂
被膜8を形成する。即ち、超音波振動子1を作製したと
き、更に超音波吸収体2を接合、接続又は接着したと
き、更にケーシング3に装填したとき(図1)等であ
る。これにより耐水性を付与することができ、又、細部
までくまなく保護する保護膜とすることができ、外部又
は内部の液体の漏れを防止できる。更に、組み立てると
きに用いる熱圧着用樹脂、接着剤等もこれによって被覆
することにより、それらの成分が圧電素子等に及ぼす影
響も遮蔽できる。
【0012】ポリパラキシリレン又はその誘導体樹脂か
らなる被膜(以下、パリレン膜とも言う。)は固体のジ
パラキシリレンダイマー又はその誘導体を蒸着源とする
CVD(Chemical Vaper Diposi
tion)法により形成する。即ち、ジパラキシリレン
ダイマーが気化、熱分解して発生した安定なジラジカル
パラキシリレンモノマーが、基体上に吸着して重合反応
し、被膜を形成するものである。
【0013】本発明におけるパリレン膜はCVD法によ
って形成することから、圧電デバイスに組み立てる工程
を進めて、開口部がある状況であれば任意の後工程終了
後に形成してもよい。又、それにより組み立てたパーツ
全体を保護する効果も期待できる。
【0014】形成するパリレン膜の厚さは、電極膜を被
覆保護して絶縁性を保持したり、デバイスに耐水性を付
与したりする観点から1.0〜10μm程度とする。
【0015】本発明において、パリレン膜を形成して更
にプラズマ処理を施し、表面を改質すれば、圧電デバイ
スの組み立て時の他の部品との接着性、撥水・撥油性、
防汚性、制電性、耐久性等を付与できて有利である。例
えば、圧電素子を回路基板や保護部材と接着する際の、
接着剤のぬれ性が向上し、デバイスの機械的強度や密封
性の強化が期待される。
【0016】又、水や液体に接触する面にプラズマ処理
を施してぬれ性を付与すれば、前述の気泡付着を抑える
ことができ、超音波の発受信、伝搬効率が向上するの
で、測定精度を向上できる。
【0017】プラズマ処理の条件は目的に応じて任意に
設定できる。プラズマ処理としては、例えば次ぎの処理
を具体例として挙げることができる。
【0018】(処理条件) 装 置:平行平板型反応装置 原料ガス:酸素 ガス流量:50sccm 圧 力:10Pa 放電方法:高周波(13.56MHz、出力200W) 処理時間:2分間 この処理によれば、パリレン膜は約0.5μmエッチン
グされ、表面が活性化される。その結果、処理前の水の
接触角85°が、処理後10°となり濡れ性が大きく向
上する。有効なプラズマ処理として、マイクロ波を用い
た方法等が挙げられ、採用するガスも酸素に限らず、窒
素、アルゴン、炭酸ガス、アンモニアや他のガス又は酸
素と不活性ガスの混合ガス等が挙げられる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、機能を損なうことな
く、圧電素子を有するデバイスを保護することができ
る。尚、本発明は上述の例に限定されず、SAWフィル
タ、インクジェットヘッド等、圧電性基体上に電極を有
するものすべてに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】超音波センサの基本構成を示す図。
【符号の説明】
1 超音波振動子 2 超音波吸収体 3 ケーシング 4 導線 5 開口 6 接着性シール材 7 電極 8 パリレン膜
フロントページの続き (72)発明者 山本 和典 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 西 眞一 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電性基体上に電極膜を有する部材を含
    む2以上の部材からなるデバイスの、少なくとも該電極
    膜を有する部材及び他の1以上の部材を一体化した後、
    気相合成法によってポリパラキシリレン又はその誘導体
    からなる樹脂被膜を形成することを特徴とする圧電素子
    を有するデバイスの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記樹脂被膜を形成し、更にプラズマ処
    理を施すことを特徴とする請求項1に記載の圧電素子を
    有するデバイスの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記電極膜がアルミニウム、タンタル又
    はチタニウムからなることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の圧電素子を有するデバイスの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記電極膜を陽極酸化処理した後ポリパ
    ラキシリレン又はその誘導体からなる樹脂被膜を形成す
    ることを特徴とする請求項3に記載の圧電素子を有する
    デバイスの製造方法。
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