JPH10241537A - リレー - Google Patents
リレーInfo
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- JPH10241537A JPH10241537A JP9041252A JP4125297A JPH10241537A JP H10241537 A JPH10241537 A JP H10241537A JP 9041252 A JP9041252 A JP 9041252A JP 4125297 A JP4125297 A JP 4125297A JP H10241537 A JPH10241537 A JP H10241537A
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- JP
- Japan
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- contact
- card
- arc
- main
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Abstract
(57)【要約】
【課題】接点溶着などの接点トラブルを防止したリレー
を提供する。 【解決手段】第1のカード55は突起部37に押圧され
て回動し、メイン可動ばね46を撓ませる。この時、第
1のカード55の押圧部68が第2のカード72の被押
圧部74を押圧し、第2のカード72は溝69に沿って
駆動される。アーク可動ばね48は第2のカード72の
突起73の間に挟持されており、第1のカード55が第
2のカード72を駆動することによって、第2のカード
72はアーク可動ばね48を撓ませる。リレー閉成時は
第2のカード72がアーク可動接点47とアーク固定接
点51とを接触させた状態で、第1のカード71がメイ
ン可動接点45とメイン固定接点50とを接触させてか
ら、アーク可動接点47とアーク固定接点51とを開離
させる。一方、リレー開成時は第1のカード55がメイ
ン可動接点45とメイン固定接点50とを開離させる。
を提供する。 【解決手段】第1のカード55は突起部37に押圧され
て回動し、メイン可動ばね46を撓ませる。この時、第
1のカード55の押圧部68が第2のカード72の被押
圧部74を押圧し、第2のカード72は溝69に沿って
駆動される。アーク可動ばね48は第2のカード72の
突起73の間に挟持されており、第1のカード55が第
2のカード72を駆動することによって、第2のカード
72はアーク可動ばね48を撓ませる。リレー閉成時は
第2のカード72がアーク可動接点47とアーク固定接
点51とを接触させた状態で、第1のカード71がメイ
ン可動接点45とメイン固定接点50とを接触させてか
ら、アーク可動接点47とアーク固定接点51とを開離
させる。一方、リレー開成時は第1のカード55がメイ
ン可動接点45とメイン固定接点50とを開離させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータやランプ等
の突入電流が大きい負荷を開閉する接点を有するリレー
に関するものである。
の突入電流が大きい負荷を開閉する接点を有するリレー
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のリレーとしては本特許出
願人が先に特願平7−213645号として出願したも
のがある。これは図25乃至図31に示すように電磁石
ブロック1とこれとは別体の接点ブロック2とを組み合
わせて構成してある。電磁石ブロック1は可動枠3が鉄
芯4に吸引されて接離動作するとともに、永久磁石22
によって自己保持される電磁石装置5を電磁石ベース6
に組み込んで構成してあり、接点ブロック2は電磁石ベ
ース6とは別体の接点ベース7に接点装置8を組み込ん
で構成してあり、電磁石ブロック1とこれとは別体の接
点ブロック2とを組み合わせた状態で電磁石装置5の可
動枠3の駆動により接点装置8の接点切り換えを行うよ
うになっている。
願人が先に特願平7−213645号として出願したも
のがある。これは図25乃至図31に示すように電磁石
ブロック1とこれとは別体の接点ブロック2とを組み合
わせて構成してある。電磁石ブロック1は可動枠3が鉄
芯4に吸引されて接離動作するとともに、永久磁石22
によって自己保持される電磁石装置5を電磁石ベース6
に組み込んで構成してあり、接点ブロック2は電磁石ベ
ース6とは別体の接点ベース7に接点装置8を組み込ん
で構成してあり、電磁石ブロック1とこれとは別体の接
点ブロック2とを組み合わせた状態で電磁石装置5の可
動枠3の駆動により接点装置8の接点切り換えを行うよ
うになっている。
【0003】電磁石ベース6は角筒状をしており、有底
の四角筒状をした外殻本体部9の一片部に偏平な角筒状
をした補助外殻部10を一体に形成してある。また角筒
状をした電磁石ベース6の一端部の開口端部側は後述の
接点ブロック2の四角筒状をした被嵌合部11が嵌合す
るための四角筒状の嵌合部12となっている。嵌合部1
2には係合孔13を形成してある。四角筒状をした外殻
本体部9の対向する2片の内面部の上下にはそれぞれガ
イド溝部14が設けてある。また外殻本体部9の対向す
る2片には後述するコイルボビン15に設けた突起部1
6を嵌合するための孔部17を形成してある。外殻本体
部9の開口端部側の一端部及び補助外殻部10には上下
に対向する位置に後述の手動レバー部18を挿通するた
めの切欠部19を設けてある。
の四角筒状をした外殻本体部9の一片部に偏平な角筒状
をした補助外殻部10を一体に形成してある。また角筒
状をした電磁石ベース6の一端部の開口端部側は後述の
接点ブロック2の四角筒状をした被嵌合部11が嵌合す
るための四角筒状の嵌合部12となっている。嵌合部1
2には係合孔13を形成してある。四角筒状をした外殻
本体部9の対向する2片の内面部の上下にはそれぞれガ
イド溝部14が設けてある。また外殻本体部9の対向す
る2片には後述するコイルボビン15に設けた突起部1
6を嵌合するための孔部17を形成してある。外殻本体
部9の開口端部側の一端部及び補助外殻部10には上下
に対向する位置に後述の手動レバー部18を挿通するた
めの切欠部19を設けてある。
【0004】電磁石装置5はコイルボビン15、鉄芯
4、ヨーク20、接極子21、永久磁石22、可動枠
3、静音ダンパー23等により構成してある。ヨーク2
0は主体を構成するメインヨーク24と接極子21と対
向する磁極面を有する一対のサイドヨーク25とで構成
してある。このメインヨーク24のコ字状をした両対向
片の外面部にはそれぞれ後述の可動枠3の一対の腕部2
6の軸受部27を回動自在に軸支するための軸部28を
設けてある。メインヨーク24のコ字状をした両対向片
の先端面部の両側に櫛歯状をした係合部29を形成して
あり、サイドヨーク25には係合部29に係合する被係
合部30を設けてあり、係合部29に被係合部30を係
合することによりコ字状をしたメインヨーク24の先端
部の両側にサイドヨーク25を取り付けてある。
4、ヨーク20、接極子21、永久磁石22、可動枠
3、静音ダンパー23等により構成してある。ヨーク2
0は主体を構成するメインヨーク24と接極子21と対
向する磁極面を有する一対のサイドヨーク25とで構成
してある。このメインヨーク24のコ字状をした両対向
片の外面部にはそれぞれ後述の可動枠3の一対の腕部2
6の軸受部27を回動自在に軸支するための軸部28を
設けてある。メインヨーク24のコ字状をした両対向片
の先端面部の両側に櫛歯状をした係合部29を形成して
あり、サイドヨーク25には係合部29に係合する被係
合部30を設けてあり、係合部29に被係合部30を係
合することによりコ字状をしたメインヨーク24の先端
部の両側にサイドヨーク25を取り付けてある。
【0005】コイルボビン15には鉄芯4がコイルボビ
ン15を合成樹脂で一体成形する際に同時成形してイン
サートしてあり、鉄芯4の両端部はコイルボビン15か
ら突出している。コイルボビン15の両側には鍔部31
を形成してあり、鍔部31にはコイル端子32を嵌め込
んで取り付けてあり、コイルボビン15に巻線33を巻
回してある。またコイルボビン15の鍔部31には電磁
石ベース6に設けた孔部17を嵌合する突起部16を設
けてある。鉄芯4の両端部がコイルボビン15より突出
しているが、鉄芯4の一方の突出部34には静音ダンパ
ー23を取り付けてある。
ン15を合成樹脂で一体成形する際に同時成形してイン
サートしてあり、鉄芯4の両端部はコイルボビン15か
ら突出している。コイルボビン15の両側には鍔部31
を形成してあり、鍔部31にはコイル端子32を嵌め込
んで取り付けてあり、コイルボビン15に巻線33を巻
回してある。またコイルボビン15の鍔部31には電磁
石ベース6に設けた孔部17を嵌合する突起部16を設
けてある。鉄芯4の両端部がコイルボビン15より突出
しているが、鉄芯4の一方の突出部34には静音ダンパ
ー23を取り付けてある。
【0006】可動枠3は中央片35から両腕部26を突
設した略コ字状をしており、両腕部26の先端部には軸
受部27を設けてあり、軸受部27をメインヨーク24
の軸部28に回動自在に軸支してある。可動枠3の中央
片35には嵌め込み凹所(図示せず)が形成してあり、
この嵌め込み凹所に、1対の接極子21の先端間に永久
磁石22を介在させたブロックの先端部が嵌め込まれて
接着剤により固着してある。可動枠3の中央片35から
腕部26の突出方向と反対方向に向けて突出する第1突
起部36と第2突起部37を突設してある。
設した略コ字状をしており、両腕部26の先端部には軸
受部27を設けてあり、軸受部27をメインヨーク24
の軸部28に回動自在に軸支してある。可動枠3の中央
片35には嵌め込み凹所(図示せず)が形成してあり、
この嵌め込み凹所に、1対の接極子21の先端間に永久
磁石22を介在させたブロックの先端部が嵌め込まれて
接着剤により固着してある。可動枠3の中央片35から
腕部26の突出方向と反対方向に向けて突出する第1突
起部36と第2突起部37を突設してある。
【0007】上記のようにコイルボビン15、鉄芯4、
ヨーク20、接極子21、永久磁石22、可動枠3、静
音ダンパー23等を組み立てて構成した電磁石装置5は
電磁石ベース6の外殻本体部9の開口部から内部に嵌め
込まれて内装される。電磁石装置5を電磁石ベース6に
嵌め込んで取り付けた状態では手動レバー部18が切欠
部19に挿通してあり、手動レバー部18の先端部は外
部に突出している。この手動レバー部18を外部から操
作することで、外部から電磁石装置5を操作できること
となる。電磁石ベース6の補助外殻部10には開口から
補助接点ブロック38を嵌め込みにて組み込んであり、
手動レバー部18の補助接点操作部39で補助接点ブロ
ック38の補助接点40を操作できるようになってい
る。つまり、可動枠3が回動した場合に、手動レバー部
18によって補助接点操作部39が駆動されて補助接点
40がオン・オフされるようになっている。
ヨーク20、接極子21、永久磁石22、可動枠3、静
音ダンパー23等を組み立てて構成した電磁石装置5は
電磁石ベース6の外殻本体部9の開口部から内部に嵌め
込まれて内装される。電磁石装置5を電磁石ベース6に
嵌め込んで取り付けた状態では手動レバー部18が切欠
部19に挿通してあり、手動レバー部18の先端部は外
部に突出している。この手動レバー部18を外部から操
作することで、外部から電磁石装置5を操作できること
となる。電磁石ベース6の補助外殻部10には開口から
補助接点ブロック38を嵌め込みにて組み込んであり、
手動レバー部18の補助接点操作部39で補助接点ブロ
ック38の補助接点40を操作できるようになってい
る。つまり、可動枠3が回動した場合に、手動レバー部
18によって補助接点操作部39が駆動されて補助接点
40がオン・オフされるようになっている。
【0008】接点ブロック2は角筒状をした接点ベース
7内に接点装置8を内装して構成してある。接点ベース
7の一端部には電磁石ベース6の一端部の嵌合部12と
嵌合するため被嵌合部11を形成してある。また接点ベ
ース7の他端部には他の接点ブロック2の接点ベース7
の被嵌合部11と嵌合できるように嵌合部12′が設け
てある。また接点ベース7の内部は仕切板41にて仕切
ってある。接点装置8は第1端子部42と第2端子部4
3とで構成してある。第1端子部42は第1端子本体4
4に、メイン可動接点45を設けたメイン可動ばね46
とアーク可動接点47を設けたアーク可動ばね48とを
固着して構成してあり、第2端子部43は第2端子本体
49に、メイン可動接点45と対向するメイン固定接点
50と、アーク可動接点47と対向するアーク固定接点
51とを設けて構成してある。接点ベース7の仕切板4
1で仕切った一方の室には第1端子部42が内装され、
他方の室には第2端子部43が内装される。第2端子部
43のメイン固定接点50の部分やアーク固定接点51
の部分は仕切板41の孔部52から他方の室に突入させ
てあり、メイン可動接点45とメイン固定接点50とが
対向し、アーク可動接点47とアーク固定接点51とが
対向している。上記アーク可動接点47とアーク固定接
点51とはいずれもタングステンのような耐溶着性能の
良好な材料(高融点金属)により形成してある。また、
上記メイン可動接点45とメイン固定接点50とはいず
れも接触抵抗の低い材料(低融点金属)により形成して
ある。
7内に接点装置8を内装して構成してある。接点ベース
7の一端部には電磁石ベース6の一端部の嵌合部12と
嵌合するため被嵌合部11を形成してある。また接点ベ
ース7の他端部には他の接点ブロック2の接点ベース7
の被嵌合部11と嵌合できるように嵌合部12′が設け
てある。また接点ベース7の内部は仕切板41にて仕切
ってある。接点装置8は第1端子部42と第2端子部4
3とで構成してある。第1端子部42は第1端子本体4
4に、メイン可動接点45を設けたメイン可動ばね46
とアーク可動接点47を設けたアーク可動ばね48とを
固着して構成してあり、第2端子部43は第2端子本体
49に、メイン可動接点45と対向するメイン固定接点
50と、アーク可動接点47と対向するアーク固定接点
51とを設けて構成してある。接点ベース7の仕切板4
1で仕切った一方の室には第1端子部42が内装され、
他方の室には第2端子部43が内装される。第2端子部
43のメイン固定接点50の部分やアーク固定接点51
の部分は仕切板41の孔部52から他方の室に突入させ
てあり、メイン可動接点45とメイン固定接点50とが
対向し、アーク可動接点47とアーク固定接点51とが
対向している。上記アーク可動接点47とアーク固定接
点51とはいずれもタングステンのような耐溶着性能の
良好な材料(高融点金属)により形成してある。また、
上記メイン可動接点45とメイン固定接点50とはいず
れも接触抵抗の低い材料(低融点金属)により形成して
ある。
【0009】接点ベース7の仕切板41で仕切った一方
の室にはカード55を回動自在に内装してある。カード
55は仕切板41から突出した軸部56にカード55の
一端部の孔57を回動自在に取り付けてある。接点ベー
ス7の嵌合部12′に別の接点ベース7の被嵌合部11
を嵌合することで複数の接点ブロック2を着脱自在に接
合してある。隣合う接点ブロック2の接点ベース7間に
絶縁板58を介在して接合している。またカード55に
はピン孔59を設けてあり、隣合う接点ブロック2のカ
ード55をピン孔59に両端部を嵌合したピン60で連
動させてある。仕切板41及び絶縁板58にはピン60
を挿通する孔部61,62を設けてある。
の室にはカード55を回動自在に内装してある。カード
55は仕切板41から突出した軸部56にカード55の
一端部の孔57を回動自在に取り付けてある。接点ベー
ス7の嵌合部12′に別の接点ベース7の被嵌合部11
を嵌合することで複数の接点ブロック2を着脱自在に接
合してある。隣合う接点ブロック2の接点ベース7間に
絶縁板58を介在して接合している。またカード55に
はピン孔59を設けてあり、隣合う接点ブロック2のカ
ード55をピン孔59に両端部を嵌合したピン60で連
動させてある。仕切板41及び絶縁板58にはピン60
を挿通する孔部61,62を設けてある。
【0010】電磁石ベース6に接点ベース7を接続した
際、電磁石ブロック1に設けた可動枠3と接点ブロック
2に設けたカード55とは機械的に接続される。すなわ
ち、既に説明したように可動枠3の中央片35には第1
突起部36と第2突起部37を突設してあり、カード5
5には上記第1突起部36により作用される第1作用部
63と、第2突起部37により作用される第2作用部6
4を設けてある。ここで接点ブロック2のアーク接点部
53は第1突起部36により第1作用部63が作用した
際にオンからオフに切り換えられ且つ第1突起部36に
よる第1作用部63への作用の解除状態でオンになるよ
うに設定してあり、メイン接点部54は第2突起部37
により第2作用部64に作用した際にオフからオンに切
り換えられ且つ第2突起部37による第2作用部64へ
の作用の解除状態でオフとなるように設定してあり、さ
らに、メイン接点部54のオフからオンへの切り換えの
タイミングをアーク接点部53のオフからオンへの切り
換えのタイミングより遅らせ且つアーク接点部53のオ
ンからオフへの切り換えのタイミングをメイン接点部5
4のオンからオフへの切り換えのタイミングよりも遅ら
せるように設定してある。
際、電磁石ブロック1に設けた可動枠3と接点ブロック
2に設けたカード55とは機械的に接続される。すなわ
ち、既に説明したように可動枠3の中央片35には第1
突起部36と第2突起部37を突設してあり、カード5
5には上記第1突起部36により作用される第1作用部
63と、第2突起部37により作用される第2作用部6
4を設けてある。ここで接点ブロック2のアーク接点部
53は第1突起部36により第1作用部63が作用した
際にオンからオフに切り換えられ且つ第1突起部36に
よる第1作用部63への作用の解除状態でオンになるよ
うに設定してあり、メイン接点部54は第2突起部37
により第2作用部64に作用した際にオフからオンに切
り換えられ且つ第2突起部37による第2作用部64へ
の作用の解除状態でオフとなるように設定してあり、さ
らに、メイン接点部54のオフからオンへの切り換えの
タイミングをアーク接点部53のオフからオンへの切り
換えのタイミングより遅らせ且つアーク接点部53のオ
ンからオフへの切り換えのタイミングをメイン接点部5
4のオンからオフへの切り換えのタイミングよりも遅ら
せるように設定してある。
【0011】可動枠3は電磁石装置5の巻線33の励磁
及び逆励磁により、永久磁石22に磁気結合した接極子
21をサイドヨーク25に吸引並びに反発させて、可動
枠3を回動させ、可動枠3の回動によりカード55を回
動して接点ブロック2を駆動すると共に、可動枠3の回
動により補助接点ブロック38の補助接点40を駆動す
るようになっている。なお、一旦回動した後は、巻線3
3を励磁しなくても上述のように永久磁石22によって
可動枠3が自己保持される。すなわち、このリレーはラ
ッチングリレーとして機能する。
及び逆励磁により、永久磁石22に磁気結合した接極子
21をサイドヨーク25に吸引並びに反発させて、可動
枠3を回動させ、可動枠3の回動によりカード55を回
動して接点ブロック2を駆動すると共に、可動枠3の回
動により補助接点ブロック38の補助接点40を駆動す
るようになっている。なお、一旦回動した後は、巻線3
3を励磁しなくても上述のように永久磁石22によって
可動枠3が自己保持される。すなわち、このリレーはラ
ッチングリレーとして機能する。
【0012】まず、リレーの閉成(投入)動作を図30
に基づいて説明する。すなわち、図30(a)はアーク
可動接点47がアーク固定接点51から開離し、またメ
イン可動接点45がメイン固定接点50から開離してい
てアーク接点対47,51及びメイン接点対45,50
はいずれもオフの状態である。この図30(a)の状態
においては、可動枠3の第1突起部36により第1作用
部63が押され、カード55の押し部66によりアーク
可動ばね48が押されてアーク可動接点47とアーク固
定接点51が開離し、且つ可動枠3の第2突起部37に
よる第2作用部64への押圧が解除されていてメイン可
動ばね46がその弾性力によりメイン可動接点45とメ
イン固定接点50を開離させている。
に基づいて説明する。すなわち、図30(a)はアーク
可動接点47がアーク固定接点51から開離し、またメ
イン可動接点45がメイン固定接点50から開離してい
てアーク接点対47,51及びメイン接点対45,50
はいずれもオフの状態である。この図30(a)の状態
においては、可動枠3の第1突起部36により第1作用
部63が押され、カード55の押し部66によりアーク
可動ばね48が押されてアーク可動接点47とアーク固
定接点51が開離し、且つ可動枠3の第2突起部37に
よる第2作用部64への押圧が解除されていてメイン可
動ばね46がその弾性力によりメイン可動接点45とメ
イン固定接点50を開離させている。
【0013】この図30(a)の状態において、巻線3
3が励磁されて可動枠3が図30(b)のように回動す
ると、可動枠3の回動に伴って第1突起部36が移動す
るので、第1突起部36によるカード55への押圧が解
除されて行き、このためアーク可動ばね48が弾性復帰
してアーク可動接点47とアーク固定接点51を接触さ
せてオンとし、このとき同時にカード55はアーク可動
ばね48の弾性復帰により図30(b)の位置まで回動
する。この図30(b)の時点ではアーク可動接点47
がアーク固定接点51に接触してオンとなっているが、
メイン可動接点45はメイン固定接点50と開離してお
り、オフの状態である。
3が励磁されて可動枠3が図30(b)のように回動す
ると、可動枠3の回動に伴って第1突起部36が移動す
るので、第1突起部36によるカード55への押圧が解
除されて行き、このためアーク可動ばね48が弾性復帰
してアーク可動接点47とアーク固定接点51を接触さ
せてオンとし、このとき同時にカード55はアーク可動
ばね48の弾性復帰により図30(b)の位置まで回動
する。この図30(b)の時点ではアーク可動接点47
がアーク固定接点51に接触してオンとなっているが、
メイン可動接点45はメイン固定接点50と開離してお
り、オフの状態である。
【0014】この図30(b)の状態からさらに可動枠
3が図30(c)のように回動すると、第2突起部37
により第2作用部64が押されてカード55が回動しカ
ード55の支持部67に支持されたメイン可動ばね46
が押され、メイン可動接点45がメイン固定接点50に
接触してオンとなる。この図30(c)の状態では第1
突起部36が第1作用部63を押圧していないと共に押
し部66がアーク可動ばね48から離れているので、ア
ーク可動接点47がアーク固定接点51に接触した状
態、つまり、オン状態が維持される。このようにまず、
耐溶着性能の良好なアーク接点対47,51が閉成され
た後、一定時間後に接触抵抗が低いメイン接点対45,
50が閉成されることで、突入電流が流れているときに
は接触抵抗の低いメイン接点対45,50が閉成される
危険性が極めて減り、接点溶着は発生しにくくなるもの
である。
3が図30(c)のように回動すると、第2突起部37
により第2作用部64が押されてカード55が回動しカ
ード55の支持部67に支持されたメイン可動ばね46
が押され、メイン可動接点45がメイン固定接点50に
接触してオンとなる。この図30(c)の状態では第1
突起部36が第1作用部63を押圧していないと共に押
し部66がアーク可動ばね48から離れているので、ア
ーク可動接点47がアーク固定接点51に接触した状
態、つまり、オン状態が維持される。このようにまず、
耐溶着性能の良好なアーク接点対47,51が閉成され
た後、一定時間後に接触抵抗が低いメイン接点対45,
50が閉成されることで、突入電流が流れているときに
は接触抵抗の低いメイン接点対45,50が閉成される
危険性が極めて減り、接点溶着は発生しにくくなるもの
である。
【0015】次にリレーの開成(遮断)動作を図31に
基づいて説明する。図31(a)は図30(c)と同じ
状態、つまり、メイン接点対45,50及びアーク接点
対47,51がいずれも接触状態(オン状態)である。
この図31(a)の状態において、巻線33が先程と逆
励磁されて可動枠3が図31(b)のように回動する
と、可動枠3の回動に伴って第2突起部37が移動する
ので、第2突起部37により押されているカード55が
メイン可動ばね46の復元ばね力により押されて回動す
ると共にメイン可動ばね46が復元ばね力により復帰方
向に移動することでメイン可動接点45がメイン固定接
点50から開離してオフとなる。この図31(b)の状
態では第1突起部36が第1作用部63に当たった瞬間
であり(この時点では第2突起部37が第2作用部64
から離れいる)、この時点では押し部66がアーク可動
ばね48に当たった瞬間であり、アーク可動接点47が
アーク固定接点51に接触してオンとなっている。
基づいて説明する。図31(a)は図30(c)と同じ
状態、つまり、メイン接点対45,50及びアーク接点
対47,51がいずれも接触状態(オン状態)である。
この図31(a)の状態において、巻線33が先程と逆
励磁されて可動枠3が図31(b)のように回動する
と、可動枠3の回動に伴って第2突起部37が移動する
ので、第2突起部37により押されているカード55が
メイン可動ばね46の復元ばね力により押されて回動す
ると共にメイン可動ばね46が復元ばね力により復帰方
向に移動することでメイン可動接点45がメイン固定接
点50から開離してオフとなる。この図31(b)の状
態では第1突起部36が第1作用部63に当たった瞬間
であり(この時点では第2突起部37が第2作用部64
から離れいる)、この時点では押し部66がアーク可動
ばね48に当たった瞬間であり、アーク可動接点47が
アーク固定接点51に接触してオンとなっている。
【0016】この図31(b)の状態からさらに可動枠
3が図31(c)のように回動すると、第1突起部36
が第1作用部63を押し、押し部66がアーク可動ばね
48を押してアーク可動接点47がアーク固定接点51
から開離してオフとなる。この図31(c)の状態では
メイン可動接点45がメイン固定接点50から開離した
状態が継続してオフ状態を維持している。このようにま
ず、接触抵抗の低いメイン接点対45,50が開離して
オフとなった後、一定時間後に耐溶着性能の良好なアー
ク接点対47,51が開離してオフとなり、メイン接点
対45,50の開離(オフ)動作時のアークの発生を押
さえることができる。
3が図31(c)のように回動すると、第1突起部36
が第1作用部63を押し、押し部66がアーク可動ばね
48を押してアーク可動接点47がアーク固定接点51
から開離してオフとなる。この図31(c)の状態では
メイン可動接点45がメイン固定接点50から開離した
状態が継続してオフ状態を維持している。このようにま
ず、接触抵抗の低いメイン接点対45,50が開離して
オフとなった後、一定時間後に耐溶着性能の良好なアー
ク接点対47,51が開離してオフとなり、メイン接点
対45,50の開離(オフ)動作時のアークの発生を押
さえることができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記リレーにおいて
は、低力率の負荷(モータ等の誘導負荷)を遮断する場
合、接触抵抗が低い接点材料(低融点金属材料)にて形
成せるメイン接点の開離後、耐溶着性能に優れた接点材
料(高融点金属材料)にて形成せるアーク接点にアーク
が発生し、電流ゼロまでアークが持続する。アーク接点
の接点材料は融点が非常に高く、遮断アークのエネルギ
ーによりアーク接点の温度が高くなり、表面から電子を
放出しやすい状態となる[高融点金属材料の場合、融点
が高いために温度が上がりやすく(融点が低いと融点以
上温度が上がりにくい)、温度が上がり過ぎるとフェル
ミレベルが上がり、低電圧で電子放出に至る。(例えば
タングステンの場合、室温では仕事関数が非常に高く、
電子を放出しにくい材料であるが、高温になった場合、
蛍光灯のフィラメントのように簡単に電子を放出する。
これはタングステン温度が高くなることでフェルミレベ
ルが上がり、容易に電子の放出に至るということであ
る。)]。その後、電流ゼロ位置で一旦電流の流れが遮
断する。しかし負荷が低力率であるために再起電圧が高
く(これは、誘導負荷であるためインダクタンス成分に
蓄えられたエネルギーを放出することと、力率が小さく
なることによる電流ゼロクロス時の電圧が高いことによ
る)、その電圧により電子が接点表面から放出され、ア
ークが再継続し、遮断不良に至り、焼損などのトラブル
が発生する。
は、低力率の負荷(モータ等の誘導負荷)を遮断する場
合、接触抵抗が低い接点材料(低融点金属材料)にて形
成せるメイン接点の開離後、耐溶着性能に優れた接点材
料(高融点金属材料)にて形成せるアーク接点にアーク
が発生し、電流ゼロまでアークが持続する。アーク接点
の接点材料は融点が非常に高く、遮断アークのエネルギ
ーによりアーク接点の温度が高くなり、表面から電子を
放出しやすい状態となる[高融点金属材料の場合、融点
が高いために温度が上がりやすく(融点が低いと融点以
上温度が上がりにくい)、温度が上がり過ぎるとフェル
ミレベルが上がり、低電圧で電子放出に至る。(例えば
タングステンの場合、室温では仕事関数が非常に高く、
電子を放出しにくい材料であるが、高温になった場合、
蛍光灯のフィラメントのように簡単に電子を放出する。
これはタングステン温度が高くなることでフェルミレベ
ルが上がり、容易に電子の放出に至るということであ
る。)]。その後、電流ゼロ位置で一旦電流の流れが遮
断する。しかし負荷が低力率であるために再起電圧が高
く(これは、誘導負荷であるためインダクタンス成分に
蓄えられたエネルギーを放出することと、力率が小さく
なることによる電流ゼロクロス時の電圧が高いことによ
る)、その電圧により電子が接点表面から放出され、ア
ークが再継続し、遮断不良に至り、焼損などのトラブル
が発生する。
【0018】通常のリレーの場合、Ag系接点材料より
なる接点を搭載しており、遮断アークにより接点表面温
度は上昇するが、接点材料の融点が低いために、電子を
放出する温度に至らない[低融点材料は仕事関数が小さ
くて低い電圧でも電子が放出しやすいが、融点が低いた
め材料の温度が上がらず(融点で溶融状態になってそれ
以上温度が上がらない)、フェルミレベルが上がらず電
子の放出に至らない]。そこで、高再起電圧が印加され
てもアークに移行することはないので再点弧(遮断不
良)は発生しない。
なる接点を搭載しており、遮断アークにより接点表面温
度は上昇するが、接点材料の融点が低いために、電子を
放出する温度に至らない[低融点材料は仕事関数が小さ
くて低い電圧でも電子が放出しやすいが、融点が低いた
め材料の温度が上がらず(融点で溶融状態になってそれ
以上温度が上がらない)、フェルミレベルが上がらず電
子の放出に至らない]。そこで、高再起電圧が印加され
てもアークに移行することはないので再点弧(遮断不
良)は発生しない。
【0019】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
あって、遮断時のアークに対して接点が高温にならず、
遮断性能の向上が図れるようにしたリレーの提供を目的
とする。
あって、遮断時のアークに対して接点が高温にならず、
遮断性能の向上が図れるようにしたリレーの提供を目的
とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記目的を達成するために、互いに並列接続関係にある耐
溶着性能に優れたアーク接点対及び接触抵抗の低いメイ
ン接点対と、それぞれの接点対の可動側の接点を駆動す
る可動部材と、可動部材を駆動する電磁石装置とを備
え、可動部材はメイン接点対を駆動する第1のカード
と、第1のカードに設けられた押圧部よって押圧される
ことによりアーク接点対を駆動する第2のカードとから
なり、閉成動作時にアーク接点対が接触した状態で第1
のカードがメイン接点対を接触させると、第2のカード
は第1のカードの駆動方向と異なる方向に駆動され、第
2のカードが押圧部から離脱し、アーク接点対の可動側
の接点の反力によってアーク接点対が開離し、開成動作
時にメイン接点対が開離すると、第1及び第2のカード
が初期位置に戻り、押圧部と第2のカードとが接触する
ことを特徴とし、請求項2の発明では、リレー本体に第
2のカードに突設された係止凸部を案内する溝を設け、
係止凸部を溝に係止した状態で第2のカードは溝に沿っ
た経路で駆動され、閉成動作時にアーク接点対が接触し
た状態で第1のカードがメイン接点対を接触させると、
第2のカードは溝に沿って第1のカードの駆動方向と異
なる方向に駆動され、第2のカードが押圧部から離脱
し、第2のカードが別経路を通って初期位置に戻ること
を特徴とする。したがって、閉成動作時のアークは耐溶
着性に優れたアーク接点対に発生するため、耐溶着性能
に優れたアーク接点対には溶着トラブルが発生せず、ま
た開成動作時には低融点の接触抵抗が低いメイン接点対
で電流を遮断することとなり、遮断不良が発生せず、遮
断性能が向上するものである。ここで、アーク接点対は
リフトオフ接点(ノーマリ・オン型)ではなく、フレキ
シャー構造(ノーマル・オフ型)であるので、メイン接
点対が接触する際のアーク接点対の接触圧が非常に大き
く、アーク接点対が完全に閉成状態にあり、メイン接点
の突入電流による接点溶着やアークによる接点の消耗が
発生しない。
記目的を達成するために、互いに並列接続関係にある耐
溶着性能に優れたアーク接点対及び接触抵抗の低いメイ
ン接点対と、それぞれの接点対の可動側の接点を駆動す
る可動部材と、可動部材を駆動する電磁石装置とを備
え、可動部材はメイン接点対を駆動する第1のカード
と、第1のカードに設けられた押圧部よって押圧される
ことによりアーク接点対を駆動する第2のカードとから
なり、閉成動作時にアーク接点対が接触した状態で第1
のカードがメイン接点対を接触させると、第2のカード
は第1のカードの駆動方向と異なる方向に駆動され、第
2のカードが押圧部から離脱し、アーク接点対の可動側
の接点の反力によってアーク接点対が開離し、開成動作
時にメイン接点対が開離すると、第1及び第2のカード
が初期位置に戻り、押圧部と第2のカードとが接触する
ことを特徴とし、請求項2の発明では、リレー本体に第
2のカードに突設された係止凸部を案内する溝を設け、
係止凸部を溝に係止した状態で第2のカードは溝に沿っ
た経路で駆動され、閉成動作時にアーク接点対が接触し
た状態で第1のカードがメイン接点対を接触させると、
第2のカードは溝に沿って第1のカードの駆動方向と異
なる方向に駆動され、第2のカードが押圧部から離脱
し、第2のカードが別経路を通って初期位置に戻ること
を特徴とする。したがって、閉成動作時のアークは耐溶
着性に優れたアーク接点対に発生するため、耐溶着性能
に優れたアーク接点対には溶着トラブルが発生せず、ま
た開成動作時には低融点の接触抵抗が低いメイン接点対
で電流を遮断することとなり、遮断不良が発生せず、遮
断性能が向上するものである。ここで、アーク接点対は
リフトオフ接点(ノーマリ・オン型)ではなく、フレキ
シャー構造(ノーマル・オフ型)であるので、メイン接
点対が接触する際のアーク接点対の接触圧が非常に大き
く、アーク接点対が完全に閉成状態にあり、メイン接点
の突入電流による接点溶着やアークによる接点の消耗が
発生しない。
【0021】請求項3の発明では、請求項1の発明にお
いて、リレー本体に第1のカードの駆動方向に対して所
定の角度を有する傾斜面を備えた凸部を形成し、第2の
カードに凸部の傾斜面と当接する係止凸部を突設し、閉
成動作時にアーク接点対が接触した状態で第1のカード
がメイン接点対を接触させると、第2のカードの係止凸
部が傾斜面と当接し、第2のカードが凸部の傾斜面に沿
って第1のカードの駆動方向と異なる方向に駆動され、
第2のカードが押圧部から離脱し、第2のカードが別経
路を通って初期位置に戻ることを特徴としているので、
簡単な構成でリレーを実現することができる。
いて、リレー本体に第1のカードの駆動方向に対して所
定の角度を有する傾斜面を備えた凸部を形成し、第2の
カードに凸部の傾斜面と当接する係止凸部を突設し、閉
成動作時にアーク接点対が接触した状態で第1のカード
がメイン接点対を接触させると、第2のカードの係止凸
部が傾斜面と当接し、第2のカードが凸部の傾斜面に沿
って第1のカードの駆動方向と異なる方向に駆動され、
第2のカードが押圧部から離脱し、第2のカードが別経
路を通って初期位置に戻ることを特徴としているので、
簡単な構成でリレーを実現することができる。
【0022】請求項4の発明では、請求項1、2又は3
の発明において、アーク接点対の少なくとも一方がタン
グステンのように耐容着性に優れた材料にAg,C,C
u,In,Cd等の添加物を含んで形成されることを特
徴とし、アーク接点対の温度上昇が抑制されて熱電子放
出による再点孤が防止できる。
の発明において、アーク接点対の少なくとも一方がタン
グステンのように耐容着性に優れた材料にAg,C,C
u,In,Cd等の添加物を含んで形成されることを特
徴とし、アーク接点対の温度上昇が抑制されて熱電子放
出による再点孤が防止できる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。 (実施形態1)本実施形態の基本的な構成は上記従来例
と共通であるから、共通する部分については説明を省略
し、本実施形態の特徴となる部分についてのみ説明す
る。本実施形態では、図1乃至図11に示すように、可
動枠3の中央片35に1本の突起部37を突設してあ
り、突起部37によって駆動されメイン接点部54を開
閉させる第1のカード55と、第1のカード55によっ
て駆動されアーク接点部53を開閉させる第2のカード
72とを設けている。
して説明する。 (実施形態1)本実施形態の基本的な構成は上記従来例
と共通であるから、共通する部分については説明を省略
し、本実施形態の特徴となる部分についてのみ説明す
る。本実施形態では、図1乃至図11に示すように、可
動枠3の中央片35に1本の突起部37を突設してあ
り、突起部37によって駆動されメイン接点部54を開
閉させる第1のカード55と、第1のカード55によっ
て駆動されアーク接点部53を開閉させる第2のカード
72とを設けている。
【0024】図1及び図4に示すように、第1のカード
55の一端部には孔57が設けられており、接点ベース
7の仕切板41に突設された軸部56を孔57に挿入さ
せて、第1のカード55は接点ベース7に回動自在に取
り付けられる。第1のカード55の他端部は二股に分か
れており、二股に分かれた一方の端部にはメイン可動ば
ね46の先端を挟持する支持部67が設けられ、二股に
分かれた他方の端部には第2のカード72を押圧する押
圧部68が設けられる。
55の一端部には孔57が設けられており、接点ベース
7の仕切板41に突設された軸部56を孔57に挿入さ
せて、第1のカード55は接点ベース7に回動自在に取
り付けられる。第1のカード55の他端部は二股に分か
れており、二股に分かれた一方の端部にはメイン可動ば
ね46の先端を挟持する支持部67が設けられ、二股に
分かれた他方の端部には第2のカード72を押圧する押
圧部68が設けられる。
【0025】第2のカード72は、略長方形状の小片の
一端部にアーク可動ばね48の中央部を挟持する略円柱
状の2本の突起73が突設されており、他端部に押圧部
68と係止する被押圧部74が形成されている。また、
仕切板41の略中央には、略三角形状の凸部70の周り
に略環状の溝69が形成される。
一端部にアーク可動ばね48の中央部を挟持する略円柱
状の2本の突起73が突設されており、他端部に押圧部
68と係止する被押圧部74が形成されている。また、
仕切板41の略中央には、略三角形状の凸部70の周り
に略環状の溝69が形成される。
【0026】そして、接点ベース7の仕切板41で仕切
った一方の室には第1及び第2のカード55,72と第
1端子部42とが配設されており、メイン可動ばね46
の先端は第1のカード55の支持部67の間に挟持され
る。第2のカード72は、係止凸部たる被押圧部74の
先端が仕切板41に形成された溝69に挿入され、突起
73がアーク可動ばね48の略中央を挟持した状態で、
接点ベース7に配設されており、被押圧部74と第1の
カード55の押圧部68とが当接している。尚、被押圧
部74の先端は溝69と係止しているので、被押圧部7
4は溝69に沿って移動することしかできず、第2のカ
ード72の移動範囲は溝69によって制限されている。
った一方の室には第1及び第2のカード55,72と第
1端子部42とが配設されており、メイン可動ばね46
の先端は第1のカード55の支持部67の間に挟持され
る。第2のカード72は、係止凸部たる被押圧部74の
先端が仕切板41に形成された溝69に挿入され、突起
73がアーク可動ばね48の略中央を挟持した状態で、
接点ベース7に配設されており、被押圧部74と第1の
カード55の押圧部68とが当接している。尚、被押圧
部74の先端は溝69と係止しているので、被押圧部7
4は溝69に沿って移動することしかできず、第2のカ
ード72の移動範囲は溝69によって制限されている。
【0027】本実施形態のリレーの閉成(投入)時、及
び、開成(遮断)時の動作の概略を図2及び図3に基づ
いて説明する。なお、図2及び図3では、説明を容易に
するために接点部53,54や第1及び第2のカード5
5,72を模式的に描き、説明に不要な部品を省略して
いるので、図1や図4乃至図11の形状とは異なってい
る。
び、開成(遮断)時の動作の概略を図2及び図3に基づ
いて説明する。なお、図2及び図3では、説明を容易に
するために接点部53,54や第1及び第2のカード5
5,72を模式的に描き、説明に不要な部品を省略して
いるので、図1や図4乃至図11の形状とは異なってい
る。
【0028】まず、リレーの閉成時の動作を図2(a)
〜(e)に基づいて説明する。図2(a)に示す状態で
は、アーク接点対47,51及びメイン接点対45,5
0は共に開離しており、第2のカード72の被押圧部7
4の先端は溝69の左下隅(初期位置)に位置してい
る。図2(b)に示すように、第1のカード55が図2
中右方向に移動すると、第2のカード72の被押圧部7
4が押圧部68に押されて、第2のカード72も図2中
右方向に移動し、第2のカード72の突起73がアーク
可動ばね48を押圧して、アーク可動接点47とアーク
固定接点51とを当接させる。第1のカード55がさら
に図2(c)に示す位置まで移動すると、第1のカード
55の支持部67がメイン可動ばね46を押圧して、メ
イン可動接点45とメイン固定接点50とを当接させ
る。
〜(e)に基づいて説明する。図2(a)に示す状態で
は、アーク接点対47,51及びメイン接点対45,5
0は共に開離しており、第2のカード72の被押圧部7
4の先端は溝69の左下隅(初期位置)に位置してい
る。図2(b)に示すように、第1のカード55が図2
中右方向に移動すると、第2のカード72の被押圧部7
4が押圧部68に押されて、第2のカード72も図2中
右方向に移動し、第2のカード72の突起73がアーク
可動ばね48を押圧して、アーク可動接点47とアーク
固定接点51とを当接させる。第1のカード55がさら
に図2(c)に示す位置まで移動すると、第1のカード
55の支持部67がメイン可動ばね46を押圧して、メ
イン可動接点45とメイン固定接点50とを当接させ
る。
【0029】第1のカード55がさらに図2(d)に示
す位置に移動すると、第2のカード72の被押圧部74
が溝69に右端に当接し、第2のカード72はそれ以上
右方向に移動することができないので、被押圧部74は
溝69の右側辺を上方に移動して、被押圧部74と押圧
部68との係合が外れる。被押圧部74と押圧部68の
係合が外れると、アーク可動ばね48の復元ばね力によ
って被押圧部74は溝69の上辺を図中左方向に移動
し、第2のカード72は図2(e)に示す位置まで戻
り、アーク可動接点47とアーク固定接点51とが開離
する。なお、メイン可動接点45とメイン固定接点50
とは接触状態を維持する。
す位置に移動すると、第2のカード72の被押圧部74
が溝69に右端に当接し、第2のカード72はそれ以上
右方向に移動することができないので、被押圧部74は
溝69の右側辺を上方に移動して、被押圧部74と押圧
部68との係合が外れる。被押圧部74と押圧部68の
係合が外れると、アーク可動ばね48の復元ばね力によ
って被押圧部74は溝69の上辺を図中左方向に移動
し、第2のカード72は図2(e)に示す位置まで戻
り、アーク可動接点47とアーク固定接点51とが開離
する。なお、メイン可動接点45とメイン固定接点50
とは接触状態を維持する。
【0030】次に、リレーの開成時の動作を図3(a)
〜(d)に基づいて説明する。図3(a)の状態は図2
(e)の状態と同じであり、アーク接点対47,51は
開離し、メイン接点対45,50は接触している。な
お、第2のカード72の被押圧部74は第1のカード5
5の押圧部68の上方に載っており、被押圧部74と押
圧部68とは係合していない。図3(b)に示すよう
に、第1のカード55が図3中左方向に移動すると、メ
イン接点ばね46の復元ばね力によってメイン可動接点
45とメイン固定接点50とが開離し、第1のカード5
5が更に図3(c)に示す位置まで移動すると、押圧部
68が被押圧部74と突起73との間に入り込み、押圧
部68と被押圧部74とが係合する。そして、第2のカ
ード72は、アーク可動ばね48の復元ばね力によって
図3(d)に示す初期位置(溝69の左下隅)に戻る。
〜(d)に基づいて説明する。図3(a)の状態は図2
(e)の状態と同じであり、アーク接点対47,51は
開離し、メイン接点対45,50は接触している。な
お、第2のカード72の被押圧部74は第1のカード5
5の押圧部68の上方に載っており、被押圧部74と押
圧部68とは係合していない。図3(b)に示すよう
に、第1のカード55が図3中左方向に移動すると、メ
イン接点ばね46の復元ばね力によってメイン可動接点
45とメイン固定接点50とが開離し、第1のカード5
5が更に図3(c)に示す位置まで移動すると、押圧部
68が被押圧部74と突起73との間に入り込み、押圧
部68と被押圧部74とが係合する。そして、第2のカ
ード72は、アーク可動ばね48の復元ばね力によって
図3(d)に示す初期位置(溝69の左下隅)に戻る。
【0031】このように、リレー閉成時はまずアーク接
点対47,51が接触した後にメイン接点対45,50
が接触するので、アーク接点対47,51で接点バウン
ス等によるアークが発生しても接点溶着の生じるおそれ
がない。また、リレー開成時にはメイン接点対45,5
0で開離しているので、アーク接点対47,51で接点
溶着が生じるおそれがない。
点対47,51が接触した後にメイン接点対45,50
が接触するので、アーク接点対47,51で接点バウン
ス等によるアークが発生しても接点溶着の生じるおそれ
がない。また、リレー開成時にはメイン接点対45,5
0で開離しているので、アーク接点対47,51で接点
溶着が生じるおそれがない。
【0032】ここで、リレーの開成時及び閉成時の動作
を図4乃至図11に基づいて詳細に説明する。まず、リ
レー閉成時の動作について説明する。図4の状態では、
アーク可動接点47がアーク固定接点51から開離する
とともに、メイン可動接点45がメイン固定接点50か
ら開離しており、アーク接点対47,51及びメイン接
点対45,50はいずれもオフの状態である。この状態
では可動枠3の突起部37は第1のカード55の作用部
64を押圧していないので、メイン可動ばね46及びア
ーク可動ばね48には共に外力が作用していない。
を図4乃至図11に基づいて詳細に説明する。まず、リ
レー閉成時の動作について説明する。図4の状態では、
アーク可動接点47がアーク固定接点51から開離する
とともに、メイン可動接点45がメイン固定接点50か
ら開離しており、アーク接点対47,51及びメイン接
点対45,50はいずれもオフの状態である。この状態
では可動枠3の突起部37は第1のカード55の作用部
64を押圧していないので、メイン可動ばね46及びア
ーク可動ばね48には共に外力が作用していない。
【0033】この図4の状態において、電磁ブロック1
の巻線33が励磁されて可動枠3が回動すると、可動枠
3の回動に伴って突起部37が図5に示すように移動す
るので、突起部37によって作用部64が押圧され、第
1のカード55が図5中時計周りに回動する。第1のカ
ード55が回動すると、第1のカード55の支持部67
がメイン可動ばね46を撓ませるが、この時点ではメイ
ン可動接点45とメイン固定接点50は接触していな
い。また、第1のカード55の回動により押圧部68が
第2のカード72の被押圧部74を押圧して、被押圧部
74を溝69の下辺中央まで移動させる。この時、アー
ク可動ばね48は第2のカード72の突起73の間に挟
持されているので、アーク可動ばね48は第2のカード
72によって撓められ、アーク可動接点47とアーク固
定接点51とが接触する。このように、押圧部68が被
押圧部74を押圧することによって、第2のカード72
は被押圧部74が溝69にガイドされて移動する。
の巻線33が励磁されて可動枠3が回動すると、可動枠
3の回動に伴って突起部37が図5に示すように移動す
るので、突起部37によって作用部64が押圧され、第
1のカード55が図5中時計周りに回動する。第1のカ
ード55が回動すると、第1のカード55の支持部67
がメイン可動ばね46を撓ませるが、この時点ではメイ
ン可動接点45とメイン固定接点50は接触していな
い。また、第1のカード55の回動により押圧部68が
第2のカード72の被押圧部74を押圧して、被押圧部
74を溝69の下辺中央まで移動させる。この時、アー
ク可動ばね48は第2のカード72の突起73の間に挟
持されているので、アーク可動ばね48は第2のカード
72によって撓められ、アーク可動接点47とアーク固
定接点51とが接触する。このように、押圧部68が被
押圧部74を押圧することによって、第2のカード72
は被押圧部74が溝69にガイドされて移動する。
【0034】可動枠3の突起部37が図5の状態から図
6の状態まで回動すると、第1のカード55が接点ベー
ス7の略中央位置まで移動し、突起部37がさらに図7
の状態まで回動すると、第1のカード55の支持部67
がメイン可動ばね46をさらに撓ませて、メイン可動接
点45とメイン固定接点50を接触させる。この時、第
2のカード72の被押圧部74は溝69の右端に当接す
る。
6の状態まで回動すると、第1のカード55が接点ベー
ス7の略中央位置まで移動し、突起部37がさらに図7
の状態まで回動すると、第1のカード55の支持部67
がメイン可動ばね46をさらに撓ませて、メイン可動接
点45とメイン固定接点50を接触させる。この時、第
2のカード72の被押圧部74は溝69の右端に当接す
る。
【0035】そして、可動枠3の突起部37が図7の状
態から図8の状態まで回動すると、被押圧部74は溝6
9の右下隅に形成された面取り部に乗り上げ、溝69の
右側辺に沿って図中上方に移動する。この時、被押圧部
74は押圧部68を乗り越えて、被押圧部74と押圧部
68との係合が外れるので、第2のカード72はアーク
接点ばね48の復元ばね力によって図中左方向に引き戻
され、被押圧部74は溝69の上辺を通って溝69の左
上隅まで移動し、アーク可動接点47とアーク固定接点
51が開離する。なお、この状態で第2のカード72の
被押圧部74は押圧部68上に載っている。
態から図8の状態まで回動すると、被押圧部74は溝6
9の右下隅に形成された面取り部に乗り上げ、溝69の
右側辺に沿って図中上方に移動する。この時、被押圧部
74は押圧部68を乗り越えて、被押圧部74と押圧部
68との係合が外れるので、第2のカード72はアーク
接点ばね48の復元ばね力によって図中左方向に引き戻
され、被押圧部74は溝69の上辺を通って溝69の左
上隅まで移動し、アーク可動接点47とアーク固定接点
51が開離する。なお、この状態で第2のカード72の
被押圧部74は押圧部68上に載っている。
【0036】ところで、リレー閉成時にメイン可動ばね
46及びアーク可動ばね47に発生するばね負荷荷重を
図14に示す。アーク接点対47,51及びメイン接点
対45,50が共に開離した状態(図4)からアーク接
点対47,51が接触する状態(図5)までの区間A−
Bでは、第1及び第2のカード55,72によって両可
動ばね46,48が夫々撓められるので、両可動ばね4
6,48に発生するばね荷重F1 ,F2 が撓み量に比例
して除々に増加し、ばね荷重F1 ,F2 の和F 3 も除々
に増加する。アーク接点対47,51が接触してからメ
イン接点対45,50が接触する状態(図7)までの区
間B−Cでは、第2のカード72がアーク可動ばね48
の略中央部を折り曲げているので、アーク可動ばね48
のばね定数が大きくなり、ばね荷重F2 の傾きが大きく
なる。同様に、メイン接点対45,50が接触してから
アーク接点対47,51が開離するまでの区間C−Dで
は、第1のカード55がメイン可動ばね46の先端を折
り曲げているので、メイン可動ばね46のばね定数が大
きくなり、ばね荷重F1 の傾きが大きくなる。アーク接
点対47,51が開離してからメイン接点対45,50
が完全に接触する状態(図9)までの区間D−Eでは、
アーク接点対47,51が開離するので、アーク可動ば
ね48に発生するばね荷重F2 は略零となる。
46及びアーク可動ばね47に発生するばね負荷荷重を
図14に示す。アーク接点対47,51及びメイン接点
対45,50が共に開離した状態(図4)からアーク接
点対47,51が接触する状態(図5)までの区間A−
Bでは、第1及び第2のカード55,72によって両可
動ばね46,48が夫々撓められるので、両可動ばね4
6,48に発生するばね荷重F1 ,F2 が撓み量に比例
して除々に増加し、ばね荷重F1 ,F2 の和F 3 も除々
に増加する。アーク接点対47,51が接触してからメ
イン接点対45,50が接触する状態(図7)までの区
間B−Cでは、第2のカード72がアーク可動ばね48
の略中央部を折り曲げているので、アーク可動ばね48
のばね定数が大きくなり、ばね荷重F2 の傾きが大きく
なる。同様に、メイン接点対45,50が接触してから
アーク接点対47,51が開離するまでの区間C−Dで
は、第1のカード55がメイン可動ばね46の先端を折
り曲げているので、メイン可動ばね46のばね定数が大
きくなり、ばね荷重F1 の傾きが大きくなる。アーク接
点対47,51が開離してからメイン接点対45,50
が完全に接触する状態(図9)までの区間D−Eでは、
アーク接点対47,51が開離するので、アーク可動ば
ね48に発生するばね荷重F2 は略零となる。
【0037】本リレーでは、アーク接点対45,50は
常時開となっており(ノーマリ・オープン)、上述のよ
うに、メイン接点対45,50が投入される際に、アー
ク可動ばね48に作用するばね荷重F2 が非常に大きい
値となるので、アーク接点対47,51は完全に接触
し、メイン接点対45,50の突入電流による溶着やア
ークによる接点の消耗が発生することがない。
常時開となっており(ノーマリ・オープン)、上述のよ
うに、メイン接点対45,50が投入される際に、アー
ク可動ばね48に作用するばね荷重F2 が非常に大きい
値となるので、アーク接点対47,51は完全に接触
し、メイン接点対45,50の突入電流による溶着やア
ークによる接点の消耗が発生することがない。
【0038】次に、リレー開成時の動作について説明す
る。図9に示す状態では、アーク接点対47,51が開
離し、メイン接点対45,50が接触している。この状
態において、電磁ブロック1の巻線33が先程と逆励磁
されて可動枠3が回動すると、可動枠3の回動に伴って
突起部37が図10に示すように移動するので、突起部
37により押されている第1のカード55がメイン可動
ばね46の復元ばね力により押されて図10中反時計周
りに回動する。そして、第1のカード55がメイン可動
ばね46の復元ばね力により図11に示す位置まで回動
すると、メイン可動ばね46が復元ばね力により復帰方
向に移動することでメイン可動接点45がメイン固定接
点50から開離する。さらに、第1のカード55がメイ
ン可動ばね46の復元ばね力によって図4に示す位置ま
で回動すると、押圧部68と凸部70との間に被押圧部
74が通る隙間が発生し、被押圧部74はこの隙間を通
って溝69の左下隅(初期位置)に落下して、押圧部6
8の右端面と被押圧部74とが係合する。
る。図9に示す状態では、アーク接点対47,51が開
離し、メイン接点対45,50が接触している。この状
態において、電磁ブロック1の巻線33が先程と逆励磁
されて可動枠3が回動すると、可動枠3の回動に伴って
突起部37が図10に示すように移動するので、突起部
37により押されている第1のカード55がメイン可動
ばね46の復元ばね力により押されて図10中反時計周
りに回動する。そして、第1のカード55がメイン可動
ばね46の復元ばね力により図11に示す位置まで回動
すると、メイン可動ばね46が復元ばね力により復帰方
向に移動することでメイン可動接点45がメイン固定接
点50から開離する。さらに、第1のカード55がメイ
ン可動ばね46の復元ばね力によって図4に示す位置ま
で回動すると、押圧部68と凸部70との間に被押圧部
74が通る隙間が発生し、被押圧部74はこの隙間を通
って溝69の左下隅(初期位置)に落下して、押圧部6
8の右端面と被押圧部74とが係合する。
【0039】以上より、リレー閉成時は、図12に示す
ように、まず耐溶着性に優れたアーク接点対47,51
が接触(オン)してから、メイン接点対45,50が接
触(オン)するので、アーク接点対47,51で接点バ
ウンス等によるアークが発生しても接点溶着の生じるお
それがない。一方、リレー開成時は、図13に示すよう
に、アーク接点対47,51はすでに開離(オフ)状態
にあり、接触抵抗の低い低融点金属材料で形成されたメ
イン接点対45,50で接点を開離(オフ)しているの
で、メイン接点対45,50の接点温度が電子を放出す
る温度に至らず、確実にアークを切ることができる。し
たがって、従来のような遮断不良が発生せず、遮断性能
を向上させることができる。
ように、まず耐溶着性に優れたアーク接点対47,51
が接触(オン)してから、メイン接点対45,50が接
触(オン)するので、アーク接点対47,51で接点バ
ウンス等によるアークが発生しても接点溶着の生じるお
それがない。一方、リレー開成時は、図13に示すよう
に、アーク接点対47,51はすでに開離(オフ)状態
にあり、接触抵抗の低い低融点金属材料で形成されたメ
イン接点対45,50で接点を開離(オフ)しているの
で、メイン接点対45,50の接点温度が電子を放出す
る温度に至らず、確実にアークを切ることができる。し
たがって、従来のような遮断不良が発生せず、遮断性能
を向上させることができる。
【0040】なお、アーク可動接点47又はアーク固定
接点51のうち少なくとも一方は、タングステンのよう
な耐溶着性に優れた高融点金属材料に適当な割合(例え
ば、1〜80重量%)でAg,C,Cu,In,Cd等
の添加物を含んだ接点とすることも好ましい。この添加
物を含ませる場合、合金として含ませても、タングステ
ンのような金属の周囲にAg,C,Cu,In,Cd等
の金属の部分を形成してもよい。この場合、耐融着性能
に優れたアーク接点対47,51は遮断時にアノード
(+極)になった時に発熱し、電流ゼロクロスの際に極
性反転し、カソードとなり電子を放出して再点弧に至る
ことがあるが、耐溶着性に優れた材料にAg,C,C
u,In,Cd等の添加物を含んだ構成となっている
と、温度上昇が抑えられて再点弧が抑えられるという利
点がある。 (実施形態2)本実施形態のリレーを図15乃至図24
に基づいて説明する。なお、本実施形態の基本的な構成
は上述した従来例又は実施形態1と共通であるので、共
通する部分については説明を省略し、本実施形態の特徴
となる部分についてのみ説明する。
接点51のうち少なくとも一方は、タングステンのよう
な耐溶着性に優れた高融点金属材料に適当な割合(例え
ば、1〜80重量%)でAg,C,Cu,In,Cd等
の添加物を含んだ接点とすることも好ましい。この添加
物を含ませる場合、合金として含ませても、タングステ
ンのような金属の周囲にAg,C,Cu,In,Cd等
の金属の部分を形成してもよい。この場合、耐融着性能
に優れたアーク接点対47,51は遮断時にアノード
(+極)になった時に発熱し、電流ゼロクロスの際に極
性反転し、カソードとなり電子を放出して再点弧に至る
ことがあるが、耐溶着性に優れた材料にAg,C,C
u,In,Cd等の添加物を含んだ構成となっている
と、温度上昇が抑えられて再点弧が抑えられるという利
点がある。 (実施形態2)本実施形態のリレーを図15乃至図24
に基づいて説明する。なお、本実施形態の基本的な構成
は上述した従来例又は実施形態1と共通であるので、共
通する部分については説明を省略し、本実施形態の特徴
となる部分についてのみ説明する。
【0041】第1のカード55の一端部には孔57が設
けられており、接点ベース7の仕切板41に突設された
軸部56を孔57に挿入させて、第1のカード55は接
点ベース7に回動自在に取り付けられる。第1のカード
55の他端部には、メイン可動ばね46の先端を挟持す
る支持部67と、第2のカード72を押圧する押圧部6
8とが設けられる。
けられており、接点ベース7の仕切板41に突設された
軸部56を孔57に挿入させて、第1のカード55は接
点ベース7に回動自在に取り付けられる。第1のカード
55の他端部には、メイン可動ばね46の先端を挟持す
る支持部67と、第2のカード72を押圧する押圧部6
8とが設けられる。
【0042】第2のカード72は、略長方形状の小片の
一端部にアーク可動ばね48の中央部を挟持する略円柱
状の2本の突起73が突設されており、他端部に押圧部
68によって押圧される被押圧部74と押圧部68の上
端部と係止する被係止部75とが突設されている。ま
た、仕切板41の略中央には押圧部68の移動方向に対
して所定の角度を有する傾斜面70aを備えた凸部70
を突設してある。
一端部にアーク可動ばね48の中央部を挟持する略円柱
状の2本の突起73が突設されており、他端部に押圧部
68によって押圧される被押圧部74と押圧部68の上
端部と係止する被係止部75とが突設されている。ま
た、仕切板41の略中央には押圧部68の移動方向に対
して所定の角度を有する傾斜面70aを備えた凸部70
を突設してある。
【0043】このリレーの閉成時及び開成時の動作につ
いて説明する。まず、リレー閉成時の動作を説明する。
図16の状態では、アーク可動接点47がアーク固定接
点51から開離するとともに、メイン可動接点45がメ
イン固定接点50から開離しており、アーク接点対4
7,51及びメイン接点対45,50はいずれもオフの
状態である。この状態では可動枠3の突起部37は第1
のカード55の作用部64を押圧していないので、メイ
ン可動ばね46及びアーク可動ばね48には共に外力が
作用していない。
いて説明する。まず、リレー閉成時の動作を説明する。
図16の状態では、アーク可動接点47がアーク固定接
点51から開離するとともに、メイン可動接点45がメ
イン固定接点50から開離しており、アーク接点対4
7,51及びメイン接点対45,50はいずれもオフの
状態である。この状態では可動枠3の突起部37は第1
のカード55の作用部64を押圧していないので、メイ
ン可動ばね46及びアーク可動ばね48には共に外力が
作用していない。
【0044】この図16の状態において、電磁ブロック
1の巻線33が励磁されて可動枠3が回動すると、可動
枠3の回動に伴って突起部37が図17に示すように移
動するので、突起部37によって作用部64が押圧さ
れ、第1のカード55が図17中時計周りに回動する。
第1のカード55が回動すると、第1のカード55の支
持部67がメイン可動ばね46を撓ませるが、この時点
ではメイン可動接点45とメイン固定接点50は接触し
ていない。また、第1のカード55の回動により押圧部
68が第2のカード72の被押圧部74を押圧して、第
2のカード72を図17に示す位置まで移動させる。こ
の時、アーク可動ばね48は第2のカード72の突起7
3の間に挟持されているので、アーク可動ばね48は第
2のカード72によって撓められ、アーク可動接点47
とアーク固定接点51とが接触する。
1の巻線33が励磁されて可動枠3が回動すると、可動
枠3の回動に伴って突起部37が図17に示すように移
動するので、突起部37によって作用部64が押圧さ
れ、第1のカード55が図17中時計周りに回動する。
第1のカード55が回動すると、第1のカード55の支
持部67がメイン可動ばね46を撓ませるが、この時点
ではメイン可動接点45とメイン固定接点50は接触し
ていない。また、第1のカード55の回動により押圧部
68が第2のカード72の被押圧部74を押圧して、第
2のカード72を図17に示す位置まで移動させる。こ
の時、アーク可動ばね48は第2のカード72の突起7
3の間に挟持されているので、アーク可動ばね48は第
2のカード72によって撓められ、アーク可動接点47
とアーク固定接点51とが接触する。
【0045】可動枠3の突起部37が図17の状態から
図18の状態まで回動すると、第1のカード55が接点
ベース7の略中央位置まで移動し、突起部37がさらに
図19の位置まで回動すると、第1のカード55の支持
部67がメイン可動ばね46をさらに撓ませて、メイン
可動接点45とメイン固定接点50を接触させる。この
時、第2のカード72の被押圧部74は凸部70の傾斜
面70aと当接する。
図18の状態まで回動すると、第1のカード55が接点
ベース7の略中央位置まで移動し、突起部37がさらに
図19の位置まで回動すると、第1のカード55の支持
部67がメイン可動ばね46をさらに撓ませて、メイン
可動接点45とメイン固定接点50を接触させる。この
時、第2のカード72の被押圧部74は凸部70の傾斜
面70aと当接する。
【0046】そして、可動枠3の突起部37が図19の
状態から図20の状態まで回動すると、被押圧部74は
傾斜面70aに乗り上げて、押圧部68の駆動方向に対
して図20中斜め上向きに移動する。この時、被押圧部
74は押圧部68を乗り越えて、被押圧部74と押圧部
68との係合が外れるので、図21に示すように、第2
のカード72はアーク接点ばね48の復元ばね力によっ
て図21中左方向に引き戻されて、アーク可動接点47
とアーク固定接点51とが開離する。なお、第2のカー
ド72の移動に伴い、被押圧部74は押圧部68の上端
面に沿って図21中左方向に移動する。そして、第2の
カード72がアーク接点ばね48の復元ばね力によって
図22に示す位置まで移動すると、被押圧部74は押圧
部68の左上端部に突設された係止突起68aと当接し
て係止される。この時、メイン接点対45,50は接触
状態を維持している。
状態から図20の状態まで回動すると、被押圧部74は
傾斜面70aに乗り上げて、押圧部68の駆動方向に対
して図20中斜め上向きに移動する。この時、被押圧部
74は押圧部68を乗り越えて、被押圧部74と押圧部
68との係合が外れるので、図21に示すように、第2
のカード72はアーク接点ばね48の復元ばね力によっ
て図21中左方向に引き戻されて、アーク可動接点47
とアーク固定接点51とが開離する。なお、第2のカー
ド72の移動に伴い、被押圧部74は押圧部68の上端
面に沿って図21中左方向に移動する。そして、第2の
カード72がアーク接点ばね48の復元ばね力によって
図22に示す位置まで移動すると、被押圧部74は押圧
部68の左上端部に突設された係止突起68aと当接し
て係止される。この時、メイン接点対45,50は接触
状態を維持している。
【0047】次に、リレー開成時の動作を説明する。図
22はアーク接点対47,51が開離し、メイン接点対
45,50が接触した状態を示している。この状態にお
いて、電磁ブロック1の巻線33が先程と逆励磁されて
可動枠3が回動すると、可動枠3の回動に伴って突起部
37が図23に示すように移動するので、突起部37に
より押されている第1のカード55がメイン可動ばね4
6の復元ばね力により押されて図23中反時計周りに回
動する。そして、第1のカード55がメイン可動ばね4
6の復元ばね力により図24に示す位置まで回動する
と、メイン可動ばね46が復元ばね力により復帰方向に
移動することでメイン可動接点45がメイン固定接点5
0から開離する。また、第1のカード55が図24中反
時計回りに回動するので、被押圧部74が見かけ上押圧
部68の上端面に沿って図24中右方向に移動し(実際
には押圧部68が図24中左方向に移動する)、被押圧
部74は押圧部68の右端に位置する。第1のカード5
5がメイン可動ばね46の復元ばね力によってさらに図
16に示す位置まで復帰すると、被押圧部74が押圧部
68よりも図中右側に移動し、被係止部75が押圧部6
8の上端面と係止するとともに、押圧部68と被押圧部
74とが係合する。
22はアーク接点対47,51が開離し、メイン接点対
45,50が接触した状態を示している。この状態にお
いて、電磁ブロック1の巻線33が先程と逆励磁されて
可動枠3が回動すると、可動枠3の回動に伴って突起部
37が図23に示すように移動するので、突起部37に
より押されている第1のカード55がメイン可動ばね4
6の復元ばね力により押されて図23中反時計周りに回
動する。そして、第1のカード55がメイン可動ばね4
6の復元ばね力により図24に示す位置まで回動する
と、メイン可動ばね46が復元ばね力により復帰方向に
移動することでメイン可動接点45がメイン固定接点5
0から開離する。また、第1のカード55が図24中反
時計回りに回動するので、被押圧部74が見かけ上押圧
部68の上端面に沿って図24中右方向に移動し(実際
には押圧部68が図24中左方向に移動する)、被押圧
部74は押圧部68の右端に位置する。第1のカード5
5がメイン可動ばね46の復元ばね力によってさらに図
16に示す位置まで復帰すると、被押圧部74が押圧部
68よりも図中右側に移動し、被係止部75が押圧部6
8の上端面と係止するとともに、押圧部68と被押圧部
74とが係合する。
【0048】このように、リレー閉成時は、まず耐溶着
性に優れたアーク接点対47,51が接触した後にメイ
ン接点対45,50が接触するので、アーク接点対4
7,51で接点バウンス等によるアークが発生しても接
点溶着が発生するおそれがない。また、リレー開成時に
は、アーク接点対47,51がすでに開離しており、接
触抵抗の低い低融点金属材料で形成されたメイン接点対
45,50で開離しているので、メイン接点対45,5
0の接点温度が電子を放出する温度に至らず、確実にア
ークを切ることができる。したがって、従来のような遮
断不良が発生せず、遮断性能を向上させることができ
る。
性に優れたアーク接点対47,51が接触した後にメイ
ン接点対45,50が接触するので、アーク接点対4
7,51で接点バウンス等によるアークが発生しても接
点溶着が発生するおそれがない。また、リレー開成時に
は、アーク接点対47,51がすでに開離しており、接
触抵抗の低い低融点金属材料で形成されたメイン接点対
45,50で開離しているので、メイン接点対45,5
0の接点温度が電子を放出する温度に至らず、確実にア
ークを切ることができる。したがって、従来のような遮
断不良が発生せず、遮断性能を向上させることができ
る。
【0049】また、実施形態1では仕切板41に凸部7
0を突設してるだけなので、簡単な構成で本発明のリレ
ーを実現することができ、低コストのリレーを提供する
ことができる。
0を突設してるだけなので、簡単な構成で本発明のリレ
ーを実現することができ、低コストのリレーを提供する
ことができる。
【0050】
【発明の効果】請求項1の発明は、上述のように、互い
に並列接続関係にある耐溶着性能に優れたアーク接点対
及び接触抵抗の低いメイン接点対と、それぞれの接点対
の可動側の接点を駆動する可動部材と、可動部材を駆動
する電磁石装置とを備え、可動部材はメイン接点対を駆
動する第1のカードと、第1のカードに設けられた押圧
部よって押圧されることによりアーク接点対を駆動する
第2のカードとからなり、閉成動作時にアーク接点対が
接触した状態で第1のカードがメイン接点対を接触させ
ると、第2のカードは第1のカードの駆動方向と異なる
方向に駆動され、第2のカードが押圧部から離脱し、ア
ーク接点対の可動側の接点の反力によってアーク接点対
が開離し、開成動作時にメイン接点対が開離すると、第
1及び第2のカードが初期位置に戻り、押圧部と第2の
カードとが接触することを特徴とし、請求項2の発明
は、リレー本体に第2のカードに突設された係止凸部を
案内する溝を設け、係止凸部を溝に係止した状態で第2
のカードは溝に沿った経路で駆動され、閉成動作時にア
ーク接点対が接触した状態で第1のカードがメイン接点
対を接触させると、第2のカードは溝に沿って第1のカ
ードの駆動方向と異なる方向に駆動され、第2のカード
が押圧部から離脱し、第2のカードが別経路を通って初
期位置に戻ることを特徴とする。したがって、閉成動作
時のアークは耐溶着性に優れたアーク接点対に発生する
ため、耐溶着性能に優れたアーク接点対には溶着トラブ
ルが発生せず、また開成動作時には低融点の接触抵抗が
低いメイン接点対で電流を遮断することとなり、遮断不
良が発生せず、遮断性能が向上するという効果がある。
ここで、アーク接点対はリフトオフ接点(ノーマリ・オ
ン型)ではなく、フレキシャー構造(ノーマル・オフ
型)であるので、メイン接点対が接触する際のアーク接
点対の接触圧が非常に大きく、アーク接点対が完全に閉
成状態にあり、メイン接点の突入電流による接点溶着や
アークによる接点の消耗が発生しないという効果があ
る。
に並列接続関係にある耐溶着性能に優れたアーク接点対
及び接触抵抗の低いメイン接点対と、それぞれの接点対
の可動側の接点を駆動する可動部材と、可動部材を駆動
する電磁石装置とを備え、可動部材はメイン接点対を駆
動する第1のカードと、第1のカードに設けられた押圧
部よって押圧されることによりアーク接点対を駆動する
第2のカードとからなり、閉成動作時にアーク接点対が
接触した状態で第1のカードがメイン接点対を接触させ
ると、第2のカードは第1のカードの駆動方向と異なる
方向に駆動され、第2のカードが押圧部から離脱し、ア
ーク接点対の可動側の接点の反力によってアーク接点対
が開離し、開成動作時にメイン接点対が開離すると、第
1及び第2のカードが初期位置に戻り、押圧部と第2の
カードとが接触することを特徴とし、請求項2の発明
は、リレー本体に第2のカードに突設された係止凸部を
案内する溝を設け、係止凸部を溝に係止した状態で第2
のカードは溝に沿った経路で駆動され、閉成動作時にア
ーク接点対が接触した状態で第1のカードがメイン接点
対を接触させると、第2のカードは溝に沿って第1のカ
ードの駆動方向と異なる方向に駆動され、第2のカード
が押圧部から離脱し、第2のカードが別経路を通って初
期位置に戻ることを特徴とする。したがって、閉成動作
時のアークは耐溶着性に優れたアーク接点対に発生する
ため、耐溶着性能に優れたアーク接点対には溶着トラブ
ルが発生せず、また開成動作時には低融点の接触抵抗が
低いメイン接点対で電流を遮断することとなり、遮断不
良が発生せず、遮断性能が向上するという効果がある。
ここで、アーク接点対はリフトオフ接点(ノーマリ・オ
ン型)ではなく、フレキシャー構造(ノーマル・オフ
型)であるので、メイン接点対が接触する際のアーク接
点対の接触圧が非常に大きく、アーク接点対が完全に閉
成状態にあり、メイン接点の突入電流による接点溶着や
アークによる接点の消耗が発生しないという効果があ
る。
【0051】請求項3の発明は、リレー本体に第1のカ
ードの駆動方向に対して所定の角度を有する傾斜面を備
えた凸部を形成し、第2のカードに凸部の傾斜面と当接
する係止凸部を突設し、閉成動作時にアーク接点対が接
触した状態で第1のカードがメイン接点対を接触させる
と、第2のカードの係止凸部が傾斜面と当接し、第2の
カードが凸部の傾斜面に沿って第1のカードの駆動方向
と異なる方向に駆動され、第2のカードが押圧部から離
脱し、第2のカードが別経路を通って初期位置に戻るこ
とを特徴としているので、簡単な構成でリレーを実現で
きるという効果がある。
ードの駆動方向に対して所定の角度を有する傾斜面を備
えた凸部を形成し、第2のカードに凸部の傾斜面と当接
する係止凸部を突設し、閉成動作時にアーク接点対が接
触した状態で第1のカードがメイン接点対を接触させる
と、第2のカードの係止凸部が傾斜面と当接し、第2の
カードが凸部の傾斜面に沿って第1のカードの駆動方向
と異なる方向に駆動され、第2のカードが押圧部から離
脱し、第2のカードが別経路を通って初期位置に戻るこ
とを特徴としているので、簡単な構成でリレーを実現で
きるという効果がある。
【0052】請求項4の発明は、アーク接点対の少なく
とも一方がタングステンのように耐容着性に優れた材料
にAg,C,Cu,In,Cd等の添加物を含んで形成
されることを特徴とし、アーク接点対の温度上昇が抑制
されて熱電子放出による再点孤が防止できるという効果
がある。
とも一方がタングステンのように耐容着性に優れた材料
にAg,C,Cu,In,Cd等の添加物を含んで形成
されることを特徴とし、アーク接点対の温度上昇が抑制
されて熱電子放出による再点孤が防止できるという効果
がある。
【図1】実施形態1のリレーを示す分解斜視図である。
【図2】(a)〜(e)は同上のリレーの閉成動作を示
す説明図である。
す説明図である。
【図3】(a)〜(d)は同上のリレーの開成動作を示
す説明図である。
す説明図である。
【図4】同上のリレーのオフ状態を示す説明図である。
【図5】同上のリレーの閉成動作を示す説明図である。
【図6】同上のリレーの閉成動作を示す別の説明図であ
る。
る。
【図7】同上のリレーの閉成動作を示すまた別の説明図
である。
である。
【図8】同上のリレーの閉成動作を示すさらに別の説明
図である。
図である。
【図9】同上のリレーのオン状態を示す説明図である。
【図10】同上のリレーの開成動作を示す説明図であ
る。
る。
【図11】同上のリレーの開成動作を示す別の説明図で
ある。
ある。
【図12】同上のリレーの閉成動作を示すタイムチャー
トである。
トである。
【図13】同上のリレーの開成動作を示すタイムチャー
トである。
トである。
【図14】同上のリレーに用いる可動ばねのばね荷重を
説明する説明図である。
説明する説明図である。
【図15】実施形態2のリレーを示す分解斜視図であ
る。
る。
【図16】同上のリレーのオフ状態を示す説明図であ
る。
る。
【図17】同上のリレーの閉成動作を示す説明図であ
る。
る。
【図18】同上のリレーの閉成動作を示す別の説明図で
ある。
ある。
【図19】同上のリレーの閉成動作を示すまた別の説明
図である。
図である。
【図20】同上のリレーの閉成動作を示すさらに別の説
明図である。
明図である。
【図21】同上のリレーの閉成動作を示すまた別の説明
図である。
図である。
【図22】同上のリレーのオン状態を示す説明図であ
る。
る。
【図23】同上のリレーの開成動作を示す説明図であ
る。
る。
【図24】同上のリレーの開成動作を示す別の説明図で
ある。
ある。
【図25】従来のリレーの分解斜視図である。
【図26】同上のリレーの図12とは異なる方向から見
てさらに分解した分解斜視図である。
てさらに分解した分解斜視図である。
【図27】同上のリレーの組立状態の正面図である。
【図28】同上の電磁ブロックの組立状態を示し、
(a)は正面から見た断面図、(b)は左側面図、
(c)は右側面図、(d)は平面から見た断面図であ
る。
(a)は正面から見た断面図、(b)は左側面図、
(c)は右側面図、(d)は平面から見た断面図であ
る。
【図29】同上の接点ブロックの組立状態を示し、
(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図、
(d)は上面図、(e)は下面図である。
(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図、
(d)は上面図、(e)は下面図である。
【図30】(a)〜(c)は同上のリレーの投入時の動
作を説明する説明図である。
作を説明する説明図である。
【図31】(a)〜(c)は同上のリレーの遮断時の動
作を説明する説明図である。
作を説明する説明図である。
37 突起部 45 メイン可動接点 46 メイン可動ばね 47 アーク可動接点 48 アーク可動ばね 50 メイン固定接点 51 アーク固定接点 55 第1のカード 68 押圧部 69 溝 72 第2のカード 73 突起 74 被押圧部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年7月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】請求項4の発明では、請求項1、2又は3
の発明において、アーク接点対の少なくとも一方がタン
グステンのように耐溶着性に優れた材料にAg,C,C
u,In,Cd等の添加物を含んで形成されることを特
徴とし、アーク接点対の温度上昇が抑制されて熱電子放
出による再点孤が防止できる。
の発明において、アーク接点対の少なくとも一方がタン
グステンのように耐溶着性に優れた材料にAg,C,C
u,In,Cd等の添加物を含んで形成されることを特
徴とし、アーク接点対の温度上昇が抑制されて熱電子放
出による再点孤が防止できる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】また、実施形態2では仕切板41に凸部7
0を突設してるだけなので、簡単な構成で本発明のリレ
ーを実現することができ、低コストのリレーを提供する
ことができる。
0を突設してるだけなので、簡単な構成で本発明のリレ
ーを実現することができ、低コストのリレーを提供する
ことができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】請求項4の発明は、アーク接点対の少なく
とも一方がタングステンのように耐溶着性に優れた材料
にAg,C,Cu,In,Cd等の添加物を含んで形成
されることを特徴とし、アーク接点対の温度上昇が抑制
されて熱電子放出による再点孤が防止できるという効果
がある。
とも一方がタングステンのように耐溶着性に優れた材料
にAg,C,Cu,In,Cd等の添加物を含んで形成
されることを特徴とし、アーク接点対の温度上昇が抑制
されて熱電子放出による再点孤が防止できるという効果
がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金本 直樹 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 忽那 正浩 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】互いに並列接続関係にある耐溶着性能に優
れたアーク接点対及び接触抵抗の低いメイン接点対と、
それぞれの接点対の可動側の接点を駆動する可動部材
と、可動部材を駆動する電磁石装置とを備え、可動部材
はメイン接点対を駆動する第1のカードと、第1のカー
ドに設けられた押圧部よって押圧されることによりアー
ク接点対を駆動する第2のカードとからなり、閉成動作
時にアーク接点対が接触した状態で第1のカードがメイ
ン接点対を接触させると、第2のカードは第1のカード
の駆動方向と異なる方向に駆動され、第2のカードが押
圧部から離脱し、アーク接点対の可動側の接点の反力に
よってアーク接点対が開離し、開成動作時にメイン接点
対が開離すると、第1及び第2のカードが初期位置に戻
り、押圧部と第2のカードとが接触することを特徴とす
るリレー。 - 【請求項2】リレー本体に第2のカードに突設された係
止凸部を案内する溝を設け、係止凸部を溝に係止した状
態で第2のカードは溝に沿った経路で駆動され、閉成動
作時にアーク接点対が接触した状態で第1のカードがメ
イン接点対を接触させると、第2のカードは溝に沿って
第1のカードの駆動方向と異なる方向に駆動され、第2
のカードが押圧部から離脱し、第2のカードが別経路を
通って初期位置に戻ることを特徴とする請求項1記載の
リレー。 - 【請求項3】リレー本体に第1のカードの駆動方向に対
して所定の角度を有する傾斜面を備えた凸部を形成し、
第2のカードに凸部の傾斜面と当接する係止凸部を突設
し、閉成動作時にアーク接点対が接触した状態で第1の
カードがメイン接点対を接触させると、第2のカードの
係止凸部が傾斜面と当接し、第2のカードが凸部の傾斜
面に沿って第1のカードの駆動方向と異なる方向に駆動
され、第2のカードが押圧部から離脱し、第2のカード
が別経路を通って初期位置に戻ることを特徴とする請求
項1記載のリレー。 - 【請求項4】アーク接点対の少なくとも一方がタングス
テンのように耐容着性に優れた材料にAg,C,Cu,
In,Cd等の添加物を含んで形成されることを特徴と
する請求項1,2又は3記載のリレー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9041252A JPH10241537A (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | リレー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9041252A JPH10241537A (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | リレー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10241537A true JPH10241537A (ja) | 1998-09-11 |
Family
ID=12603258
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9041252A Withdrawn JPH10241537A (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | リレー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10241537A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114899048A (zh) * | 2022-05-12 | 2022-08-12 | 扬州森源电力科技有限公司 | 一种用于低压电力系统的低压控制继电器 |
-
1997
- 1997-02-25 JP JP9041252A patent/JPH10241537A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114899048A (zh) * | 2022-05-12 | 2022-08-12 | 扬州森源电力科技有限公司 | 一种用于低压电力系统的低压控制继电器 |
CN114899048B (zh) * | 2022-05-12 | 2023-03-10 | 珠海汉升电子科技有限公司 | 一种用于低压电力系统的低压控制继电器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040511 |