JPH10241175A - 光ヘッド装置 - Google Patents

光ヘッド装置

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JPH10241175A
JPH10241175A JP9037627A JP3762797A JPH10241175A JP H10241175 A JPH10241175 A JP H10241175A JP 9037627 A JP9037627 A JP 9037627A JP 3762797 A JP3762797 A JP 3762797A JP H10241175 A JPH10241175 A JP H10241175A
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JP
Japan
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coil
yoke
arm
optical head
head device
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JP9037627A
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Inventor
Taizo Tateishi
泰三 建石
Akihiro Kasahara
章裕 笠原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軽量小型化、薄型化を図ることができ、また、
周囲空間を十分に広げることができ、部品配置に余裕が
得られ設計を容易にする。 【解決手段】アーム103、104の一端は、レンズホ
ルダ101の外面に固定され、他端は対物レンズ102
の光軸方向(Z軸方向)と直交するトラッキング制御方
向(X軸方向)へ沿って延在している。支持梁107、
108の一端は、それぞれアーム103、104の先端
を連結部材105、106を介して支持し、他端は、固
定部材109に取り付けら、レンズホルダ101がX軸
方向及びZ軸方向へ移動制御されるように支持してい
る。そしてコイル及びヨーク部品111〜114は、ア
ーム103、104に対向しており、アームに磁気的作
用を与え少なくともフォーカス方向のドライブを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ディスクなど
の情報記録媒体の記録面の記録情報を読取る、あるいは
光ディスクに情報を記録するために用いられる光ヘッド
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスクとして、音楽専用のコ
ンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(LD)
が開発されている。これに対して、最近は、小形化のコ
ンパクトディスク(上記CDと同じ半径のディスク)に
動画映像データ、音声データ、副映像データ(例えば字
幕のデータ)を圧縮して高密度で記録し、しかも、音声
や字幕に付いては、言語の異なるものを複数種記録して
おき、再生時には、希望の言語の音声、希望の言語の字
幕を自由に選択して再生できるシステムが開発されてい
る。この種の光ディスクをDVD(デジタルバーサタイ
ルディスク)と仮に称することにする。またDVDにお
いてもDVD−ROMと、DVD−RAMとの開発が進
められている。
【0003】このような光ディスクを再生する再生装置
は、上記ディスクを回転制御する回転サーボユニット、
ディスクの記録面にレーザビームを照射して反射してく
る光を検出することにより記録されている変調信号を読
取る光ヘッド装置を有する。光ヘッド装置から出力され
た変調信号は、まず波形等化回路に入力されて波形等化
される。次に波形等化された信号が復調回路に導かれ
る。
【0004】さらに上記光ヘッド装置に関しては、フォ
ーカスサーボ系、トラッキングサーボ系が設けられてい
る。ここで、ディスクが再生装置に装着されてディスク
が回転されると、まずフォーカスサーボ動作が実行され
る。フォーカスサーボにより焦点が会った合焦状態にな
ると、トラッキングサーボもオンされて、トラッキング
コントロール状態になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したフォーカスサ
ーボ及びトラッキングサーボを実現するためには、光ヘ
ッド装置における対物レンズをその光軸方向と、トラッ
キング方向(ディスクのトラックをトラバースする方
向)へ微動制御するための機構が必要である。この種の
光ヘッド装置の機構部を設計する場合、小電力で駆動性
能を上げるために、できるだけ小型軽量であることが望
まれる。さらにまた小型軽量に加えて薄型化も要求され
ているが、薄型化の有効な対策がなかった。
【0006】また仮に、単純な部品の小型化により、装
置の小型軽量化、薄型化が実現したとしても、対物レン
ズを駆動する駆動力が十分に得られず制御動作が不安定
となってしまい、製品の信頼性を低下する原因となる場
合が考えられる。
【0007】そこでこの発明の目的は、軽量小型化、薄
型化を図ることができ、このようにしても、対物レンズ
の駆動制御のための駆動力が十分得られ、フォーカス及
びトラッキング動作のための応答が正確に得られるよう
にした光ヘッド装置を提供することにある。またこの発
明は、周囲空間を十分に広げることができ、部品配置に
余裕が得られ設計を容易にすることができる光ヘッド装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するために、対物レンズを保持するレンズホルダ
と、一端が前記レンズホルダの一方の外面に固定され、
他端が前記対物レンズの光軸方向(Z軸方向)と直交す
るトラッキング制御方向(X軸方向)の一方へ沿って延
在した第1アームで構成される第1のアーム手段と、一
端が前記レンズホルダの他方の外面に固定され、他端が
前記レンズ光軸方向(Z軸方向)と直交する前記トラッ
キング制御方向(X軸方向)の他方へ沿って延在した第
2アームで構成される第2のアーム手段と、前記第1、
第2のアーム手段の前記各他端に連結部材を介して各一
端が連結され、この各一端に対する各他端が前記第1、
第2のアーム手段の延在方向と略直交する方向へ延在さ
れ、前記レンズホルダが前記トラッキング制御方向及び
フォーカス制御方向へ移動制御されるように支持する支
持梁と、前記第1のアーム手段と第2のアーム手段のそ
れぞれに対向しており、各アーム手段に磁気的作用を与
え少なくとも前記フォーカス方向のドライブを行う第
1、第2のコイル及びヨーク手段とを備えるものであ
る。
【0009】この手段により、軽量小型化、薄型化を図
ることができ、このようにしても、対物レンズの駆動制
御のための駆動力が十分得られ、周囲空間を十分に広げ
ることができ、部品配置に余裕が得られ設計を容易にす
ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。図1には、この発明に係わる光
ヘッド装置の機構的な外観を示している。この装置は、
対物レンズを保持するレンズホルダ101と、このレン
ズホルダ101が図示矢印Z軸方向(フォーカス制御方
向)、図示矢印X軸方向(トラッキング制御方向)へ移
動できるように支持するレンズホルダ支持機構を有す
る。
【0011】レンズホルダの支持機構は、以下のように
構成されている。まず、対物レンズ102が上下方向
(Z軸方向)へ中空を有したレンズホルダ101に保持
されている。このレンズホルダ101の外面には、X軸
方向へ左右に延在する細長のアーム103、104(薄
板状で厚さおよそ1mm)の一端がそれぞれ一体化され
ている。このアーム103、104は、Y軸方向へ平坦
面を有した薄板状である。
【0012】即ち、細長アーム103は、一端がレンズ
ホルダ101の一方の外面に固定され、他端がZ軸方向
と直交するトラッキング制御方向(X軸方向)の一方へ
沿って延在し、細長アーム104は、一端がレンズホル
ダ100の他方の外面に固定され、他端がZ軸方向と直
交するX軸方向の他方へ沿って延在している。
【0013】細長アーム103、104の各他端には、
連結部材105、106を介して弾性支持部材としての
ワイヤ状の支持梁107、108の一端が連結されてい
る。支持梁107、108の他端は、保持体109で保
持されている。
【0014】つまり、ワイヤ状の支持梁107、108
は、アーム103、104の延在方向とは直行する方向
へ延在し、レンズホルダ101がトラッキング制御方向
及びフォーカス制御方向へ移動制御可能なように支持し
ている。
【0015】具体的には、ワイヤ状の支持梁107は、
上下のワイヤ107A、107Bを平行に備え、ワイヤ
状の支持梁108は、上下のワイヤ108A、108B
を平行に備える。各上下ワイヤは例えば断面四角形であ
る。この支持梁107、108も非磁性材の樹脂(例え
ばポリフィニレンサルファイト)、又はステンレス、銅
の合金(りん青胴)などである。また連結部材105、
106や、支持梁107、108と保持体109との連
結部は液晶ポリマー等の材料である。
【0016】上記の構成において、上下のワイヤ107
A、107Bと、上下のワイヤ108A、108Bをア
ーム103、104に連結する場合、アーム103、1
04が上下方向(フォーカス方向)に幅があることは、
梁の支持幅を拡大していることである。つまり、アーム
を薄くし、Z方向へ幅広にすることで、重量を増加させ
ることなく、支持を安定化させたことになる。またレン
ズホルダ101をアーム103、104を介して支持梁
に連結することでX方向の支持幅をも拡大していること
になる。しかも、駆動方向に対しては適当な剛性を示す
ことになる。これにより、駆動に伴うY軸回りのモーメ
ントに対して剛性が大きく、Y軸回りのチルトの発生を
抑制できる。また、レンズホルダ101は駆動方向(X
軸:トラッキング、Z軸:フォーカシング)に対して高
い剛性を示すので、駆動力に起因する共振周波数を高域
に移すことができ、実用の振動範囲で共振が生じるのを
なくすことができる。また軽量化を実現でき、駆動性能
を向上することは勿論である。
【0017】保持体109は、シャーシに取付けられる
保持体であり、例えば硬質の非磁性材による樹脂(例え
ばポリフィニレンサルファイト)で成形されている。上
記したレンズホルダ、薄板状のアーム、固定部材、支持
梁は同じ材質であってもよいし、固定方向は接着、一体
成型、その他の方法でもよい。
【0018】この機構部は、図示していないが、保持体
109がサブシャーシ上に配置され、このサブシャーシ
がガイドレールに支持され、光ディスクの半径方向へ移
動可能である。このための移動制御は、ピックアップ駆
動モータ(図示せず)により行われる。
【0019】次に、上記したレンズホルダ101をZ軸
方向、X軸方向へ駆動するための駆動手段について説明
する。この装置においてレンズホルダ101をZ軸方
向、X軸方向へ駆動するための駆動手段を構成する基本
的な考え方は、駆動力発生源を分散した分散型であるこ
とと、駆動力発生源が主としてアームに作用するように
構成されている点である。このために、例えば点線で示
すような位置にコイル及びヨーク部品111〜114が
配置され、このコイルに制御電流を与えることにより、
レンズホルダ101をZ軸方向、X軸方向へ駆動するこ
とができるように構成されている。以下具体的に説明す
る。
【0020】図2(A)に示すように、アーム103の
X軸方向と直交する平坦面には、それぞれ永久磁石20
1、202が接着されている。またアーム104にも同
様にその平坦面にそれぞれ永久磁石203、204が接
着されている。この永久磁石201、202、203、
204は、プラスチックマグネットがインサート成形さ
れたものであってもよい。
【0021】そして、永久磁石201、202、20
3、204に対向してギャップを設けたそれぞれの位置
にコイル及びヨーク部品221、222、223、22
4が配設されている。このコイル及びヨーク部品22
1、222、223、224は、レンズホルダ101を
フォーカス制御方向及びトラッキング制御方向へアーム
103、104を駆動することにより制御できるよう
に、そのコイル巻線方向が設定されている。
【0022】図2(B)は、例えばコイル及びヨーク部
品221を代表して示してており、ヨーク225に対し
てフォーカス制御用の駆動コイル226が巻回され、さ
らにその上にトラッキング制御用の駆動コイル227が
巻回されている。なおこれらのコイル及びヨーク部品
は、図示していないがヘッド装置のシャーシに設けられ
た保持部品により保持されている。
【0023】図2(C)は、コイル及びヨーク部品の他
の例である。このコイル及びヨーク部品は、221、2
22を代表して示している。この例は、コイル及びヨー
ク部品221と222のヨーク230がコ字状で一体化
されたものである。231、232はフォーカス制御用
のコイルであり、矩形状に巻回されたフォーカス制御用
のコイル233、234が内側に対向するように貼り付
けられている。
【0024】上記の如く構成された光ヘッド装置による
と、フォーカス制御方向、トラッキング制御方向に駆動
するためのドライブ手段が、アーム103、104の位
置に分割配置されたことになる。このために、それぞれ
の個々の駆動部品(アーム部の永久磁石とこれに対応す
るコイル及びヨーク部品)は、非常に小さく構成できる
ことになる。この結果、装置全体の小形化、薄型化を実
現しやすい構成となる。
【0025】さらに、薄型化するとともに設計の自由度
が拡大することになる。つまり、矢印W方向に光学経路
を設けることができる。この場合に、コイル及びヨーク
部品などの駆動機構が光学経路に対して邪魔になること
がなく、薄型化小形化に大いに寄与することができる。
また矢印W方向に対して光学経路を図示のθの角度の範
囲で可変できることも設計の自由度があり、小形化に寄
与できる。
【0026】図3はこの発明のさらに他の実施の形態を
示すものである。先の例は、フォーカス制御用コイル、
トラッキング制御用コイルが一体化されたものであった
が、分離型としても同様な効果を得ることができる。即
ち、zu3(A)において、アーム104の永久磁石2
01に対向してフォーカス制御用のコイル及びヨーク部
品241、永久磁石202に対向してフォーカス制御用
のコイル及びヨーク部品242が設けられ、アーム10
3の永久磁石203に対向してフォーカス制御用のコイ
ル及びヨーク部品243、永久磁石203に対向してフ
ォーカス制御用のコイル及びヨーク部品244が設けら
ている。次に、トラッキング制御手段としての永久磁石
245、246は、レンズホルダ101の側面に取り付
けられている。そしてこの永久磁石245、246に対
向してトラッキング制御用のコイル及びヨーク部品24
7、248が間隙をおいて配置されている。
【0027】図3(B)は、上記したコイル及びヨーク
部品241、242、243、244とコイル及びヨー
ク部品247、248を取り出して示している。コイル
及びヨーク部品247、248の目的は、トラッキング
制御方向への駆動が目的であるから、矢印Z方向の長さ
はさほど必要ではない。これに対して、コイル及びヨー
ク部品241〜244の場合は、フォーカス制御方向へ
の駆動が目的であるから、矢印Z方向の長さは必要であ
る。
【0028】このことは、レンズホルダ101の下部か
らレーザ光を導入する際、コイル及びヨーク部品24
7、248が邪魔になることがないという結論となる。
また、この駆動手段によると、コイル及びヨーク部品を
分割した構造としたために、各コイル及びヨーク部品の
形状は小さくできることになり、全体としては装置の小
形化を実現できる。また、フォーカス制御方向に関して
は、U字型の形状のヨークを用い、その脚は長くするこ
とができるので、フォーカス制御ストロークを充分に得
ることができるとう利点がある。このとは、駆動感度の
線形領域(駆動力が駆動電流の増大に比例して変化する
範囲)を拡大できることであり、安定したフォーカス駆
動を実現することになる。さらにこのように脚を長くし
たからといって、光学経路の光が妨害を受けることはな
い。
【0029】図4(A)はさらにまた他の実施の形態で
ある。図3(A)の実施の形態の場合、フォーカス制御
用のコイル及びヨーク部品が、アーム103、104に
対向して配置され、トラッキング制御用のコイル及びヨ
ーク部品が、レンズホルダ101に対向して配置されて
いる。これに対して、図4(A)の実施の形態は、永久
磁石201と、203に対向してトラッキング制御用の
コイル及びヨーク部品261、262が設けられ、永久
磁石202と、204に対向してフォーカス制御用のコ
イル及びヨーク部品271、272が設けられている。
ここで、コイル及びヨーク部品261、262は、レン
ズホルダ101及びアーム104、103の重心(G)
(図4(C)参照)に対して点対称な位置に設けられて
いる。また、コイル及びヨーク部品271、272も、
重心(G)に対して点対称な位置に設けられている。図
4(B)には、コイル及びヨーク部品261、271を
代表して取り出して示している。
【0030】このように配置された場合、図4(C)に
示すように、トラッキング制御方向へコイル及びヨーク
部品261、262に電流が流れたとすると、それぞれ
の位置においてアームに対して駆動力が作用する。この
場合、駆動力が作用する場所は、点対称となっておりそ
れぞれ等しい力を発生すると共に、X方向以外の不要な
方向へのベクトルは梁の座屈力によって十分耐えるの
で、問題なくトラッキング制御方向への駆動力を得るこ
とができる。
【0031】このような構成のヘッド装置の場合、図2
の実施の形態を説明したように、光の入射角度にゆとり
を持たせることができる。さらに薄型化を得ることがで
きる。さらに光の入射角度を図4(A)に示すように、
大きな角度の範囲で選択することができ、設計の自由度
がある。またこの実施の形態においても、コイルを駆動
目的に応じて分割し、さらに、各目的のコイルを分割し
て巻回しているためにマグネットとヨークのギャップを
小さくできる。このことは磁束密度を大きくし駆動力を
大きくできることを意味する。また小型化を得るのに好
都合である。またこの実施の形態においても、フォーカ
スコイルに関しては、そのヨークをZ軸方向へ長くする
ことができるので、駆動感度の線形領域を拡大できる。
【0032】図5(A)はさらにこの発明の他の実施の
形態を示している。この実施の形態は、アーム103、
104が磁石化されており永久磁石として機能するよう
になっている。このようにいわゆる2色成形を行うと、
図2乃至図4で説明した装置のアームのように永久磁石
を張り付ける必要がなく、組み立て作業性が良く、また
精度の高い画一化した製品を得ることができる。このア
ーム103、104は、図5(B)のように磁石の前後
の磁界(矢印方向の磁界)を効率的に利用することがで
き、駆動力の増大や小形化に寄与できる。
【0033】またこのアーム103、104に対して
は、電磁気を発生させてフォーカス制御方向、及びトラ
ッキング制御方向へレンズホルダ101を駆動する駆動
手段としては、図2乃至図4に示した全ての駆動手段を
適用できる。
【0034】図5においては、図5(C)に示すような
駆動手段を一例として示している。即ち、アーム104
側において、U字型のヨーク281の脚部にフォーカス
制御用のコイル282、283が巻回される。そしてコ
イル282、283の外側を取り巻くようにフォーカス
制御用のコイル284が巻回されている。アーム103
側においても、U字型のヨーク291の脚部にフォーカ
ス制御用のコイル292、293が巻回される。そして
コイル292、293の外側を取り巻くようにフォーカ
ス制御用のコイル294が巻回されている。勿論、図2
(C)に示したような構成であってもよい。
【0035】図5(B)には、アーム104及び103
の内部構造の一例を示している。即ちこのアームは、プ
ラスチックマグネット301の芯材にヨーク302が挿
入された構造である。このように磁化されたアームの場
合、前後の磁束を有効に活用することができる。またア
ーム自体が磁石であり、駆動コイル及びヨーク部品との
ギャップを極めて小さくすることができる。このため
に、小型化を実現するとともに駆動力増大を得ることが
できる。
【0036】なお上述した各実施の形態において、コイ
ル及びヨーク部品は、固定位置に取り付けられるのであ
るが、図示しない取り付け手段によりヘッド装置の基板
あるいは筐体に安定して取り付けられている。この取り
付け手段としては種々の実施の形態が可能である。
【0037】図6には、上記した対物レンズ102に導
かれる光学路の例を示している。611は半導体レーザ
光(波長650nm)を出力する第1の光源である。こ
の第1の光源611から出力されたレーザ光は、焦点誤
差検出素子612を直進透過して進み、キューブ形のビ
ームスプリッタ613を直進透過し、コリメートレンズ
614を通る。
【0038】焦点誤差検出器612は、ビームスプリッ
タ613側から逆行してきた復路の光を回析し、光検出
器617に導くためのものである。また、ビームスプリ
ッタ613は、第1の光源611からのレーザ光、及び
後で述べる第2の光源621側からのレーザ光を、往路
の同一出力方向(コリメートレンズ613側)へ導き出
力するものである。またこのビームスプリッタ613
は、前記同一出力方向から逆行してきた復路の反射光
を、それぞれを射出した第1、第2の光源611、62
1側へ分岐し導くものである。さらにコリメートレンズ
614は、拡散光であるレーザ光を平行光に変換する特
性を有する。
【0039】コリメートレンズ614から出射した光
は、プリズム(或いはミラー)615により立ち上げら
れて、ダイクロイックフィルタ619、対物レンズ10
2を通り、光ディスクの情報記録面にビームスポットを
形成する。また光ディスクの情報記録面から反射された
反射光は、対物レンズ102、ダイクロイックフィルタ
619、プリズム615、コリメートレンズ614の復
路を通り、ビームスプリッタ613に入射する。このビ
ームスプリッタ613は、逆行してきた復路の反射光
を、それぞれを射出した第1、第2の光源611、62
1側へ導くものである。したがって第1の光源611が
使用されているときは、ビームスプリッタ613は反射
光を焦点誤差検出素子612側に導き、光源621が使
用されているときは、ビームスプリッタ613は反射光
を焦点誤差検出素子622側に導く。焦点誤差検出素子
612はホログラムによる回析効果を利用したもので、
入射光を偏光方向に応じて直進させたり屈折させたりす
ることができる。焦点誤差検出素子612から出力され
た光は光検出器617に導かれる。また、光源621が
使用されているときに、焦点誤差検出素子622から出
力された光は光検出器627に導かれる。
【0040】上記の第1の光源611と光検出器617
は、ユニット618として一体化されている。また第2
の光源621と光検出器627は、ユニット628とし
て一体化されている。これにより小形化に寄与するよう
に工夫されている。
【0041】また対物レンズ102に近接してダイクロ
イックフィルタ619が設けられているが、このフィル
タ619は開口数(CDの場合小、DVDの場合大とな
る)の制限ができるようになっている。ダイクロイック
フィルタ619は、フォーカスサーボやトラッキングサ
ーボに伴い対物レンズ616と一体的になって物理的な
位置を変移する。
【0042】つまり、図示していないが、対物レンズ1
02は、前述したようにフォーカス制御用コイル及びト
ラッキング制御用コイルに各サーボ回路から制御信号が
供給されることにより、図示矢印Trで示すトラッキン
グ方向、矢印Foで示すフォーカス方向へ物理的に位置
制御される。
【0043】上記のように対物レンズ102の下部から
レーザ光が入射し、また反射光は、対物レンズ102の
下部に進行し、反射されて向きを変えるようになってい
る。装置全体の薄型化を図るには、プリズム615に入
射する光が、対物レンズ102の近辺でコイル等による
障害を受けないように設計する必要がある。上記した実
施の形態は、薄型化を図るのに好適な構成となってい
る。
【0044】図7には、上記したヘッド装置が、ディス
ク装置の外装筐体800に対してどのような配置関係に
あるかを示している。即ち、701は、ヘッド装置の筐
体である。このヘッド筐体701内に図6に示した部品
が搭載されている。そしてヘッド筐体701は図示しな
いガイド機構により矢印a1−a2方向へ移動制御され
る。
【0045】この配置関係は、第1の光源611とビー
ムスプリッタ613を結ぶ方向が、外装筐体800の角
部801を形成する一方の側壁802にほぼ平行な方向
であり、第2の光源621とビームスプリッタ613を
結ぶ方向は、外装筐体800の角部801を形成する一
方の側壁802にほぼ直交する方向である。そして第2
の光源621はコリメートレンズ614からみた焦点位
置よりも内側に配置している。このような配置関係によ
り、ヘッド筐体701は、外装筐体800内部の角部8
01近傍とスピンドル(回転駆動部)901近傍との間
で、かつ搭載されたディスクの情報記録面に対向してラ
ジアル方向に沿って往復移動自在に案内される。
【0046】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
軽量小型化、薄型化を図ることができ、このようにして
も、対物レンズの駆動制御のための駆動力が十分得ら
れ、フォーカス及びトラッキング動作のための応答が正
確に得られる。またこの発明は、周囲空間を十分に広げ
ることができ、部品配置に余裕が得られ設計を容易にす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態の全体構成を示す斜視
図。
【図2】この発明の一実施の形態の要部の構成を示す
図。
【図3】この発明の他の実施の形態の要部の構成を示す
図。
【図4】この発明のさらに他の実施の形態の要部の構成
を示す図。
【図5】この発明のまた他の実施の形態の要部の構成を
示す図。
【図6】この発明の装置の光学経路の例を説明するため
に示した説明図。
【図7】この発明の装置がディスク再生装置内に配置さ
れた状態を示す説明図。
【符号の説明】
101…レンズホルダ 102…対物レンズ 103、104…アーム 105、106…連結部材 107、108…支持梁 109…保持部材 111〜114…コイル及びヨーク部品 201〜204…永久磁石 221〜224…コイル及びヨーク部品 230…ヨーク 241〜244…フォーカス制御用のコイル及びヨーク
部品 247、248…トラッキング制御用のコイル及びヨー
ク部品 261、262…トラッキング制御用のコイル及びヨー
ク部品 271、272…フォーカス制御用のコイル及びヨーク
部品 281、291…ヨーク 282〜284、292〜294…コイル。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対物レンズを保持するレンズホルダと、 一端が前記レンズホルダに固定され、他端が前記対物レ
    ンズの光軸方向(Z軸方向)と直交するトラッキング制
    御方向(X軸方向)に沿って延在した第1アームで構成
    される第1のアーム手段と、 一端が前記レンズホルダに固定され、他端が前記対物レ
    ンズ光軸方向(Z軸方向)と直交する前記トラッキング
    制御方向(X軸方向)に沿って、かつ前記第1のアーム
    手段の延在方向とは反対方向に延在した第2アームで構
    成される第2のアーム手段と、 前記第1、第2のアーム手段の前記各他端に連結部材を
    介して各一端が連結され、この各一端に対する各他端が
    前記第1、第2のアーム手段の延在方向と略直交する方
    向へ延在され、前記レンズホルダが前記トラッキング制
    御方向及びフォーカス制御方向へ移動されるように支持
    する支持梁と、 前記第1のアーム手段と第2のアーム手段のそれぞれに
    対向しており、各アーム手段に磁気的作用を与え少なく
    とも前記フォーカス方向のドライブを行う第1、第2の
    コイル及びヨーク手段とを具備したことを特徴とする光
    ヘッド装置。
  2. 【請求項2】前記第1、第2のアーム手段は、それぞれ
    平板状の非磁性体にマグネットが取着された構造である
    ことを特徴とする請求項1記載の光ヘッド装置。
  3. 【請求項3】前記第1、第2のアーム手段の細長アーム
    は、それぞれ磁性体が一体化された構造であることを特
    徴とする請求項1記載の光ヘッド装置。
  4. 【請求項4】前記第1、第2のコイル及びヨーク手段
    は、それぞれ対応する第1と第2のアーム両側に脚部を
    位置させたU字型の第1、第2のヨークを有することを
    特徴とする請求項1記載の光ヘッド装置。
  5. 【請求項5】前記第1のコイル及びヨーク手段は、前記
    第1アームを挟んだ両側に配設され、それぞれヨークに
    フォーカス制御用のコイル、トラッキング制御用のコイ
    ルの両方が巻回された第1と第2の部品であり、前記第
    2のコイル及びヨーク手段は、前記第2アームの両側に
    間隔おいて配設され、それぞれヨークにフォーカス制御
    用のコイル、トラッキング制御用のコイルの両方が巻回
    された第3と第4の部品であることを特徴とする請求項
    1記載の光ヘッド装置。
  6. 【請求項6】前記第1、第2のコイル及びヨーク手段
    は、それぞれ対応する第1と第2のアーム両側に脚部を
    位置させたU字型の第1、第2のヨークを有し、それぞ
    れのヨークの脚部には、フォーカス制御用のコイル、ト
    ラッキング制御用のコイルの両方が設けられていること
    を特徴とする請求項1記載の光ヘッド装置。
  7. 【請求項7】前記トラッキング制御方向とは直交する方
    向から、前記レンズホルダとそれぞれ間隔をおいて対向
    して配設され、前記レンズホルダを前記トラッキング制
    御方向へ駆動する第1、第2のトラッキング制御用のコ
    イル及びヨーク手段とを具備したことを特徴とする請求
    項1記載の光ヘッド装置。
  8. 【請求項8】前記第1のコイル及びヨーク手段は、前記
    第1アームの両側に配設され、それぞれヨークにフォー
    カス制御用のコイル巻回された第1と第2の部品であ
    り、前記第2のコイル及びヨーク手段は、前記第2アー
    ムの両側に配設され、それぞれヨークにフォーカス制御
    用のコイルが巻回された第3と第4の部品であることを
    特徴とする請求項7記載の光ヘッド装置。
  9. 【請求項9】前記第1のコイル及びヨーク手段は、 前記第1アームの一方側に配設され、ヨークにトラッキ
    ング制御用のコイルが巻回された第1の部品と、前記第
    1アームの他方側に配設され、ヨークにフォーカス制御
    用のコイル巻回された第2の部品でなり、 前記第2のコイル及びヨーク手段は、 前記第2アームの他方側に配設され、ヨークにトラッキ
    ング制御用のコイルが巻回された第3の部品と、前記第
    2アームの一方側に配設され、ヨークにフォーカス制御
    用のコイルが巻回された第4の部品でなることを特徴と
    する請求項1記載の光ヘッド装置。
  10. 【請求項10】前記第1と第3の部品は、前記レンズホ
    ルダの重心を中心にした点対象の位置に配置され、また
    前記第2と第4の部品も前記重心を中心にした点対象の
    位置に配置されていることを特徴とする請求項9記載の
    光ヘッド装置。
  11. 【請求項11】外部から前記レンズホルダの下方に侵入
    する光学路を設ける場合に、前記光学路の選択の自由度
    を上げるために、前記第1と第3の部品は、前記第1と
    第4の部品よりも小型であることを特徴とする請求項1
    0記載の光ヘッド装置。
  12. 【請求項12】前記レンズホルダの下方には、前記Z軸
    方向とは直交する方向から侵入してきた侵入光を前記対
    物レンズに導くためのミラーが設けられており、 前記侵入光が、前記Z軸の回りの回転方向において侵入
    角度を選定されている範囲は、前記X軸に直交するY軸
    から、45度の範囲内であることを特徴とする請求項1
    記載の光ヘッド装置。
JP9037627A 1997-02-21 1997-02-21 光ヘッド装置 Pending JPH10241175A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8255936B2 (en) 2006-12-21 2012-08-28 Ricoh Company, Ltd. Objective lens drive apparatus where interaction of drive magnets and drive coils drive a holding member that holds the objective lens and optical pickup and optical disk apparatus including the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8255936B2 (en) 2006-12-21 2012-08-28 Ricoh Company, Ltd. Objective lens drive apparatus where interaction of drive magnets and drive coils drive a holding member that holds the objective lens and optical pickup and optical disk apparatus including the same

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