JPH10240947A - 監視用画像処理装置 - Google Patents

監視用画像処理装置

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JPH10240947A
JPH10240947A JP9132661A JP13266197A JPH10240947A JP H10240947 A JPH10240947 A JP H10240947A JP 9132661 A JP9132661 A JP 9132661A JP 13266197 A JP13266197 A JP 13266197A JP H10240947 A JPH10240947 A JP H10240947A
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unit
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 この発明に係る監視用画像処理装置は、
現画像と背景画像とを比較して変化領域を抽出する背景
差分部6と、抽出した変化領域を2値化するための所定
の敷居値を演算する敷居値演算部7と、所定の敷居値で
前記変化領域を2値化する2値化部8と、2値化された
変化領域の特徴量を演算する特徴量演算部9と、演算で
求めた特徴量と予め求めてある発報対象の特徴量10と
を比較し両者が所定の近似条件を満足していれば発報対
象発見の通知を出力する認識処理部11と、発報対象発
見の通知に基づいて発報する発報処理部13と、所定の
外乱判定ルールに基づき前記変化領域が外乱である判定
したときには発報対象発見の通知を無効にする外乱判定
部14とを備えたものである。 【効果】 誤報を減少させると同時に、人物の様な正規
発報対象にたいしては正常に発報する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば無人の電
気所などを遠隔監視するためにセンターに設置された監
視用画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の監視用画像処理装置の構成につい
て図14を参照しながら説明する。図14は、従来の監
視用画像処理装置の構成を示す図である。
【0003】図14において、1は本監視用画像処理装
置に処理される映像を受けるビデオ入力部、2はビデオ
入力部1から入る映像を量子化するA/D変換部、3は
A/D変換部2からの出力を受け現在の映像データを記
憶する現画像蓄積部、4はA/D変換部2からの出力を
受け相応の演算を行い作成した比較用の背景画像を記憶
する背景画像蓄積部、5は背景画像蓄積部4のデータを
一定ルールで演算し更新する背景更新部であり、一般的
には単純なルールで更新する。例えば、過去5枚の現画
像の平均を背景画像とする、等である。
【0004】また、同図において、6は現画像蓄積部3
と背景画像蓄積部4の2つの画像を比較してその差分を
算出する背景差分部、7は背景差分部6のデータを2値
化するための敷居値を算出する敷居値演算部であり、背
景差分データを元に最適敷居値を求めるのが一般的であ
る。8は敷居値演算部7で求めた敷居値で差分データを
2値化する2値化部、9は2値化部8から出力される2
値データを受けてその特徴量を算出する特徴量演算部、
10はメモリにあらかじめ記憶してある、例えば人物、
車両等の発報対象特徴量のデータである。
【0005】さらに、同図において、11は特徴量演算
部9から出力される特徴量データと、発報対象特徴量デ
ータ10とを比較してイベント発生か否かを判断する認
識処理部、12はイベント発見を知らせる通知、13は
通知12を受け発報(例:BEEP音等)する発報処理
部である。
【0006】つぎに、従来の監視用画像処理装置の認識
処理部の動作について図15を参照しながら説明する。
図15は、従来の監視用画像処理装置の認識処理部の動
作を示すフローチャートである。
【0007】ステップ21は、2値化データを見て、同
一の移動物に属すると思われる変化領域を統合して1つ
の変化領域にまとめる変化領域統合処理部である。ま
た、ステップ22〜25は、ステップ21で統合された
変化領域が発報対象か否かを発報対象特徴量データ10
と比較し判断する特徴量比較部分である。
【0008】ステップ22では、変化領域が一定時間連
続してそこに存在するかを見る。ステップ23では、変
化領域が所定の面積であるか否かを見る。ステップ24
では、変化領域が所定の縦横寸法であるか否かを見る。
ステップ25では、変化領域が所定の移動速度であるか
否かを見る。
【0009】以上の結果を受け、ステップ26、ステッ
プ27では、発報対象発見か発報対象無しかの判断を行
い、イベント発見と判断すれば発報処理部13へ通知1
2を出す。
【0010】次に、従来の監視用画像処理装置の動作に
ついて代表的な例を説明する。外部から装置に与えられ
た映像信号はビデオ入力部1で受け取り、A/D変換部
2に送られる。A/D変換部2では受け取ったビデオ信
号を後の処理の為にデジタルデータに変換する。1画素
あたり8ビットの多値データに変換するのが一般的であ
る。
【0011】現画像蓄積部3では入力された現画像デー
タを蓄積し後の処理に備える。背景画像蓄積部4では入
力された現画像データを元に作成された背景画像を蓄積
し後の処理に備える。背景更新部5では、背景画像蓄積
部4に蓄積してある背景画像を定期的に一定ルールで更
新処理する。これは定期的にサンプリングされた現画像
を元に演算処理されるのが一般で、例としては過去5シ
ーンの現画像の平均値を背景画像とする方法や、一定時
間前のフレームの映像である場合が多い。
【0012】背景差分部6は現画像蓄積部3及び背景画
像蓄積部4の出力を比較し、各画素毎に差を求め、その
差である差分データをフレーム画像として出力する。差
分データは一般的には映像中の輝度の変化した部分を表
す。通常は人物や車両のような移動物が主であるが、ま
れに「太陽光の照り陰りによる影の出現」や、「夜間の
車のヘッドライトの反射」の様な、非発報対象の輝度変
化を出力する場合もある。
【0013】敷居値演算部7は、背景差分部6から送ら
れてくる差分データを2値化する為の敷居値を求める。
通常、背景データは多値データであり、そのまま認識処
理するには不的確である。以降の判断を高速に行うため
にも2値化して2値データに変換するのが一般的であ
る。ただし、装置によってはこの2値化を行わずに直接
差分データを認識処理する場合がある。
【0014】2値化部8は、上記敷居値をもって差分デ
ータを2値化する。その結果、以降の処理では変化領域
は2値データとなる。ただし、装置によってはこの2値
化を行わずに直接差分データを認識処理する場合があ
る。
【0015】図16を例にこの変化領域について説明す
る。この図16は通常の正門の映像である。今、人物が
画像内を移動している。この場合、移動している人物の
位置がそのまま変化領域となる。図17は、その変化領
域を黒く染めたスーパーインポーズを重複させて示した
映像である。
【0016】特徴量演算部9は、入力された変化領域デ
ータを受け、その変化領域の特徴量を演算する。今、例
としてこの特徴量を「面積」、「縦横寸法」、「速度」
とする。また、発報対象特徴量10には、本装置が発報
対象としている対象物(例:人物や車両)の特徴量があ
らかじめ記憶されている。
【0017】認識処理部11は、特徴量演算部9からの
特徴量データを受け、その特徴量がメモリに記憶されて
いる発報対象の特徴量10と近似しているか否かの判断
を行う。近似していると判断されれば、イベント発見と
なり、その通知12を出力する。
【0018】尚、認識処理では以下の手順で認識を行
う。ただし、ここに示すのは1例である。ステップ21
の変化領域統合処理部は、変化領域を見て、同一の移動
物に属すると思われる変化領域を統合して1つの変化領
域にまとめる。ステップ22〜25では、ステップ21
で統合された変化領域が、発報対象か否かを判断する。
ここでは、あらかじめ定めてあった発報対象特徴量10
に対し、この変化領域の特徴量が合致するかを比較す
る。ここで、所定条件に合致した特徴量を持つ変化領域
は、発報対象と見なされる。
【0019】ここでは、例として以下のような判断を行
う。ステップ22では、変化領域が一定時間連続で存在
するかを見る。ステップ23では、変化領域が所定の面
積であるか否かを見る。ステップ24では、変化領域が
所定の縦横寸法であるか否かを見る。ステップ25で
は、変化領域が所定の移動速度であるか否かを見る。
「面積」、「縦横寸法」、「移動速度」は、ステップ2
2にある一定時間中の平均を算出して参照されるのが一
般的である。
【0020】しかし、逆に、ここに仮に発報対象ではな
い全く別の物が現れても(例:太陽光の照り陰りによる
建物の影の出現)ここで特徴量条件が合致すれば、装置
はイベントと判断してしまう。そしてそのまま誤った発
報に至る。このような、非発報対象による誤った発報
を、以降「不要検知」と呼称する。
【0021】不要検知であれ正常検知であれ、ステップ
26で発報対象発見と判断されればそれはイベント発見
として発報処理部13に伝えられ、そこで発報処理を行
う。通常は、上位にあるパソコン(PC)等に特定の信
号を送ったり、装置のブザーを鳴らしたりという処理で
ある。
【0022】条件に合致しない場合は、ステップ27で
発報対象は無かったと見なし、イベント通知12は出力
されない。従って、この場合は発報処理部13にはなに
も報告されない為、発報はされない。なお、認識処理部
11及び発報処理部13はソフトウエア(S/W)によ
り処理されるのが一般的である。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
監視用画像処理装置では、背景差分部6が抽出した変化
領域が仮に非発報対象(例:太陽光の照り陰りによる建
物の影の出現、等)によるものであっても、認識処理部
11のステップ21〜25の条件に合致すると発報して
しまうという問題点があった。
【0024】特に屋外において監視業務を行う際は、太
陽光の照り陰りによる建物の影の出現のほかに、夜間の
車のヘッドライトの反射により不要検知が発生させられ
るケースが多いという問題点があった。
【0025】この発明は、前述した問題点を解決するた
めになされたもので、このような太陽光の照り陰りよる
建物の影の出現のような、「移動を伴わないで徐々に現
れ、あるいは移動を伴わないで徐々に消失する比較的大
きな変化領域」や、夜間の車のヘッドライトの反射のよ
うな、「移動を伴い現れ、あるいは移動を伴い消失する
不規則な変化領域」のような非発報対象の変化領域に対
し、上記非発報対象の変化領域を外乱と判断しうる一定
の外乱判定機能を有し、外乱の有無を判定し、その結果
をもって発報することにより、上記の様な変化領域に対
し誤って発報してしまう「不要検知」を減少させると同
時に、「人物」の様な正規の発報対象にたいしては正常
に発報する機能を有する監視用画像処理装置を得ること
を目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】この発明に係る監視用画
像処理装置は、ビデオ入力部から取り込んだビデオ信号
をA/D変換するA/D変換手段と、前記A/D変換手
段の出力に基づき現在の画像を記憶する現画像蓄積手段
と、前記A/D変換手段の出力に基づき比較用の背景画
像を記憶する背景画像蓄積手段と、前記背景画像蓄積手
段に記憶されている背景画像を所定の更新ルールで更新
する背景更新手段と、前記現画像蓄積手段に記憶されて
いる現画像と前記背景画像蓄積手段に記憶されている背
景画像とを比較して変化領域を抽出する背景差分手段
と、前記抽出した変化領域を2値化するための所定の敷
居値を演算する敷居値演算手段と、前記所定の敷居値で
前記変化領域を2値化する2値化手段と、前記2値化さ
れた変化領域の特徴量を演算する特徴量演算手段と、前
記演算で求めた特徴量と予め求めてある発報対象の特徴
量とを比較し両者が所定の近似条件を満足していれば発
報対象発見の通知を出力する認識処理手段と、前記発報
対象発見の通知に基づいて発報する発報処理手段とを備
えた監視用画像処理装置において、所定の外乱判定ルー
ルに基づき前記変化領域が外乱である判定したときには
前記発報対象発見の通知を無効にする外乱判定手段を備
えたものである。
【0027】また、この発明に係る監視用画像処理装置
は、前記所定の外乱判定ルールが、所定の時間内で所定
の外乱領域に変化領域が表れたときには外乱と判定する
ものである。
【0028】また、この発明に係る監視用画像処理装置
は、前記外乱判定手段が、外乱が発生したときは外乱通
知を前記背景更新手段へ出力し、前記背景更新手段が、
前記外乱通知を受けたときには前記背景画像蓄積手段に
対して背景取り込み直しを行うものである。
【0029】また、この発明に係る監視用画像処理装置
は、前記外乱判定手段が、外乱が発生したときは外乱通
知を前記背景更新手段へ出力し、前記背景更新手段が、
前記外乱通知を受けたときには前記背景画像蓄積手段に
対して前記所定の更新ルールから別の更新ルールへ所定
時間切り替えるものである。
【0030】また、この発明に係る監視用画像処理装置
は、前記外乱判定手段が、外乱が発生したときは外乱通
知を前記認識処理手段へ出力し、前記認識処理手段が、
前記外乱通知を受けたときには認識方式を前記所定の近
似条件から別の近似条件へ所定時間切り替えるものであ
る。
【0031】また、この発明に係る監視用画像処理装置
は、前記外乱判定手段が、外乱が発生したときは外乱通
知を前記2値化手段へ出力し、前記2値化手段が、前記
外乱通知を受けたときには2値化方式を前記所定の敷居
値から別の敷居値へ所定時間切り替えるものである。
【0032】また、この発明に係る監視用画像処理装置
は、さらに、前記ビデオ入力部へビデオ信号を送出する
カメラ手段を備え、前記外乱判定手段が、外乱が発生し
たときは外乱通知を前記カメラ手段へ出力し、前記カメ
ラ手段が、前記外乱通知を受けたときには第1の画像出
力方式から第2の画像出力方式へ所定時間切り替えるも
のである。
【0033】さらに、この発明に係る監視用画像処理装
置は、前記所定の外乱判定ルールが、所定の時間内で所
定の外乱面積よりも大きい変化領域が表れたときには外
乱と判定するものである。
【0034】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態に係る監視
用画像処理装置は、太陽光の照り陰りによる建物の影の
出現のような、「移動を伴わないで急に現れ、あるいは
移動を伴わないで急に消失する比較的大きな変化領域」
や、夜間の車のヘッドライトの反射のような、「移動を
伴い現れ、あるいは移動を伴い消失する不規則な変化領
域」に対し、イベント発見後直ちに発報処理部で発報処
理を行うのではなく、その後も一定時間外乱判定処理を
継続して、外乱の有無の結果をもって発報することによ
り、不要検知による発報を阻止することが可能である。
すなわち、上記の様な変化領域に対し誤って発報してし
まう「不要検知」を減少させると同時に、「人物」の様
な正規発報対象にたいしては正常に発報する機能を有す
るものである。
【0035】実施の形態1.この発明の実施の形態1の
構成について図1を参照しながら説明する。図1は、こ
の発明の実施の形態1の構成を示す図である。なお、各
図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0036】図1において、1は本監視用画像処理装置
に処理される映像を受けるビデオ入力部、2はビデオ入
力部1から入る映像を量子化するA/D変換部、3はA
/D変換部2からの出力を受け現在の映像データを記憶
する現画像蓄積部、4はA/D変換部2からの出力を受
け相応の演算を行い作成した比較用の背景画像を記憶す
る背景画像蓄積部、5は背景画像蓄積部4のデータを一
定ルールで演算し更新する背景更新部であり、一般的に
は単純なルールで更新する。例えば、過去5枚の現画像
の平均を背景画像とする、等である。
【0037】また、同図において、6は現画像蓄積部3
と背景画像蓄積部4の2つの画像を比較してその差分を
算出する背景差分部、7は背景差分部6のデータを2値
化するための敷居値を算出する敷居値演算部であり、背
景差分データを元に最適敷居値を求めるのが一般的であ
る。8は敷居値演算部7で求めた敷居値で差分データを
2値化する2値化部、9は2値化部8から出力される2
値データを受けてその特徴量を算出する特徴量演算部、
10はメモリにあらかじめ記憶してある、例えば人物、
車両等の発報対象特徴量のデータである。
【0038】さらに、同図において、11は特徴量演算
部9から出力される特徴量データと、発報対象特徴量デ
ータ10を比較してイベント発生か否かを判断する認識
処理部、12はイベント発見を知らせる通知、13は発
報(例:BEEP音等)する発報処理部である。また、
14は上記通知12を受け、外乱判定を行う外乱判定部
である。
【0039】なお、図1の認識処理部11の動作を更に
詳細に示したフローについては、図15と同様の為、省
略する。
【0040】次に、動作に付いて代表的な例を説明す
る。図1に示すビデオ入力部1〜認識処理部11の動作
については従来例と同様のため説明を省略する。
【0041】イベント発生を知らせる通知12を受け取
った外乱判定部14は、一定時間、外乱の発生を観察す
る。外乱の具体的内容については、例えば、ある特定の
場所に変化領域が現れ、且つ、ある特定の時間間隔で変
化領域が現れた場合はその変化領域は外乱とみなす。
【0042】外乱判定の方法として、「ある特定範囲
(以降、外乱領域と呼称する)に変化領域が表れたら外
乱とする。」というルールを採用した場合を考える。図
2及び図3において、実線で囲われた範囲(門扉の側
面)が外乱領域である。
【0043】今、図2では、道路から車のヘッドライト
の光が差し込んで、路面を照らしている。門扉の側面に
ある、点線で囲われた範囲がその部分である。この部分
は、図17で示された変化領域と同様に、非発報対象で
はあるものの「変化領域」である。これが認識処理部1
1で発報対象の特徴量10と近似であると認められれば
イベント発生(発報対象発見)と判断され、通知12が
出される。
【0044】今、仮にイベント発生と判断され、通知1
2が出力されたと仮定する。従来の装置では直ちに発報
処理部13が発報処理を行ったが、この実施の形態1に
よる装置では、外乱判定部14がさらに外乱判定を実施
する。外乱判定を行う時間を3秒と仮定する。
【0045】図3は、イベント発生と判断されてから2
秒後の画像である。車のヘッドライトは更に移動し、門
扉に重なる位置にある。この状態で外乱領域を見るとそ
の中に車のヘッドライトが差し込んでいることがわか
る。これは即ち外乱領域に変化領域がある状態であり、
外乱発生条件をみたした「外乱」発生状態である。
【0046】本装置は、外乱判定時間内に外乱発生を認
めた場合は、イベント発生による通知を無効とし、発報
処理部13へは渡さない。したがって、この場合は、装
置は発報しない。
【0047】しかし、同じ画像に移っている「人物」に
関しては、イベント発生と認められて以降も外乱領域に
は変化領域が重ならないため、外乱判定部14から3秒
遅れでイベント発生の通知が発報処理部13に届く。従
って、人物に対しては、正常に発報する。発報処理部1
3では発報処理を行う。通常は上位にあるPC等に特定
の信号を送ったり、装置のブザーを鳴らしたりという処
理である。
【0048】以上のように、この実施の形態1による
と、イベント発見時に直ちに発報することをせず、一定
時間外乱判定のみ継続し、外乱が無いことを確認し、そ
の結果を待って発報することにより、例えば「車のヘッ
ドライトの反射」のような急激な輝度変化に対し、誤っ
てイベントと判断しても、そのまま発報してしまう「誤
報」を減少させると同時に、「人物」の様な正規発報対
象にたいしては正常に発報しうる。
【0049】つまり、「人物」の様な正規の発報対象に
対する発報能力を阻害せず、太陽光の照り陰りよる建物
の影の出現のような、「移動を伴わないで徐々に現れ、
あるいは移動を伴わないで徐々に消失する比較的大きな
変化領域」や、夜間の車のヘッドライトの反射のよう
な、「移動を伴い現れ、あるいは移動を伴い消失する不
規則な変化領域」のような非発報対象の変化領域に対
し、イベント検出後に外乱の有無を判定し、その結果を
もって発報をコントロールすることにより、上記の様な
非発報対象の変化領域に対し誤って発報してしまう「不
要検知」を減少させると同時に、「人物」の様な正規の
発報対象にたいしては正常に発報する。
【0050】この実施の形態1に係る監視用画像処理装
置は、ビデオ信号が入力されるビデオ入力部1と、上記
ビデオ入力部1から取り込んだビデオ信号をA/D変換
するA/D変換部2と、現画像のデータを得る(必要に
応じて記録する)現画像蓄積部3と、比較用画像のデー
タ(背景画像)を得る(必要に応じて記録する)背景画
像蓄積部4と、ある一定手順(例:過去5画像の平均)
で背景画像を更新(背景更新)する背景更新部5と、現
画像データを背景画像データと比較してそこより画像内
の移動物・変化物(変化領域)を差分(背景差分)とし
て抽出する背景差分部6と、変化領域を2値化する為の
敷居値を演算する敷居値演算部7と、変化領域を2値化
する2値化部8と、2値化後の変化領域の特徴を各種演
算する特徴量演算部9と、上記特徴量が発報対象(例:
人物、車)の特徴量10に一致するか否かの認識処理
(一致した場合をイベントと呼ぶ。)をする認識処理部
11と、イベント発見の際にそれを知らせる発報処理部
13とを備えた監視用画像処理装置において、抽出され
た変化領域の特徴量が車のヘッドライトの反射の様な非
発報対象でかつ誤報をよく誘発させる外乱物であること
を類推する外乱判定部14を有し、イベント発見時に直
ちに発報することをせず、一定時間外乱判定のみ継続
し、外乱が無いことを確認し、その結果を待って発報す
ることにより、例えば「日照の照り陰りによる影の出
現」のような急激な輝度変化に対し、誤ってイベントと
判断しても、そのまま発報してしまう「誤報」を減少さ
せると同時に、「人物」の様な正規発報対象にたいして
は正常に発報する機能を有するものである。
【0051】実施の形態2.この発明の実施の形態2の
構成について図4を参照しながら説明する。図4は、こ
の発明の実施の形態2の構成を示す図である。
【0052】図4において、ビデオ入力部1〜背景画像
蓄積部4、背景差分部6〜発報処理部13は上記の実施
の形態1の構成と同様のため説明を省略する。5Aは背
景画像蓄積部4のデータを一定ルールで演算し更新する
背景更新部であり、一般的には単純なルールで更新す
る。例えば、過去5枚の現画像の平均を背景画像とす
る、等である。また、14Aはイベント発見を知らせる
通知12を受けて外乱判定を行う外乱判定部である。さ
らに、15は外乱判定部14Aから外乱があったことを
背景更新部5Aに通知する外乱通知信号である。
【0053】次に、動作について代表的な例を説明す
る。ビデオ入力部1〜認識処理部11の動作は上記実施
の形態1と同様であるため説明を省略する。また、図4
に示す認識処理部11を更に詳細に示したフローについ
ては、図15と同様の為、説明を省略する。
【0054】イベント発生を知らせる通知12を受け取
った外乱判定部14Aは、一定時間外乱の発生を観察す
る。外乱判定の方法として、「ある特定の面積(外乱面
積)以上の変化領域が表れたら外乱とする。」というル
ールを採用した場合を考える。
【0055】今、図5では、日が照っていない状態で、
路面に影はない。しかし、図6では、日が照って路面に
建物の影が映り込んでおり、黒く染められている部分が
影である。この部分は、図17で示された変化領域と同
様に、非発報対象ではあるものの「変化領域」である。
これが認識処理部11で発報対象の特徴量10と近似で
あると認められればイベント発生と判断され、通知12
が出される。
【0056】今、仮にイベント発生と判断され、通知1
2が出力されたと仮定する。従来の装置では直ちに発報
処理部13が発報処理を行ったが、この実施の形態2に
よる装置では外乱判定部14Aがさらに外乱判定を実施
する。外乱判定を行う時間を3秒と仮定する。
【0057】図6は、イベント発生と判断されてから2
秒後の画像であるとする。ここに影が出現し、かつこれ
が外乱面積を超える大きさを持つものとすると、外乱発
生条件をみたした「外乱」発生状態である。本装置は、
外乱判定時間内に外乱発生を認めた場合は、イベント発
生による通知を無効とし、発報処理部13へは渡さな
い。したがって、この場合は、装置は発報しない。
【0058】しかし、3秒後に外乱判定の処理を終了す
るため、また、通常の認識作業に戻る。そのときまだ建
物の影がのこっていると、背景画像の内容によっては再
度影を変化領域として切り出し、今行ったプロセスが繰
り返される可能性がある。
【0059】イベント発生後、外乱判定を実施する場合
は、その構造上通常の侵入者認識の作業が中断されてい
るため、正規の発報対象である「人物」が侵入した場合
にそれを見落とす可能性が増加する。したがって、この
プロセスの繰り返しは、見落としを防ぐ意味でも本来好
ましくない。
【0060】そのため、この実施の形態2では外乱通知
信号15を使用する。外乱が発生した場合は、外乱判定
部14Aは背景更新部5Aに通知15を出し、それを受
け取った背景更新部5Aは、「背景取り込み直し」を行
う。この背景取り込み直しとは、本来、現画像蓄積部3
に取り込む「現在の映像データ」を背景画像蓄積部4に
一回(複数回の場合もある)のみ取り込むことである。
背景取り込み直しが行われた直後は、現画像蓄積部3と
背景画像蓄積部4が同一のデータを持つため背景差分部
6では差が発生しなくなり、差分データが出てこない。
【0061】背景画像蓄積部4は、その後通常の背景更
新ルールに戻り(例:過去5枚の現画像の平均を背景画
像とする、等)更新を行うが、画面に建物の影があり続
ける限りこの傾向(差分データが出ない、もしくは出に
くい傾向)は継続する。
【0062】これにより、先に述べた「再度影を変化領
域として切り出し、今行ったプロセスが繰り返される可
能性」が押え込まれる。これは、前述の「発報対象であ
る人物等を見落とす」可能性を減少させ、より正確な侵
入者判定を可能にする。
【0063】また、仮に建物の影が発生しない場合で、
そこに人物が表れた場合は、「人物」をイベント発生と
認めた以降も外乱面積を超える変化領域が表れないた
め、外乱判定部14Aから3秒遅れでイベント発生の通
知が発報処理部13に届く。したがって人物に対して
は、正常に発報する。発報処理部13では発報処理を行
う。通常は上位にあるPC等に特定の信号を送ったり、
装置のブザーを鳴らしたりという処理である。
【0064】以上の通り、この実施の形態2によると、
外乱判定により外乱が発見された場合、外乱が引き続き
発生している状況下でも、その外乱物の変化領域は抽出
しないようにし、例えば「日照の照り陰りによる影の出
現」のような急激な輝度変化に対し、変化領域を抽出す
ることを防ぎイベントとさせないことにより、「誤報」
を減少させると同時に、「人物」の様な正規発報対象に
たいしては上記実施の形態1より正常に発報する。
【0065】つまり、「人物」の様な正規の発報対象に
対する発報能力を阻害せず、太陽光の照り陰りよる建物
の影の出現のような、「移動を伴わないで徐々に現れ、
あるいは移動を伴わないで徐々に消失する比較的大きな
変化領域」や、夜間の車のヘッドライトの反射のよう
な、「移動を伴い現れ、あるいは移動を伴い消失する不
規則な変化領域」のような非発報対象の変化領域に対
し、イベント検出後に外乱の有無を判定し、その結果を
もって発報をコントロールし、かつ背景画像取り込み直
しを行うことにより、上記の様な非発報対象の変化領域
に対し誤って発報してしまう「不要検知」を減少させる
と同時に、「人物」の様な正規の発報対象にたいしては
上記実施の形態1より正確に発報する。
【0066】この実施の形態2に係る監視用画像処理装
置は、抽出された変化領域の特徴量が、車のヘッドライ
トの反射の様な非発報対象でかつ誤報をよく誘発させる
外乱物であることを類推する外乱判定部14Aを有し、
外乱判定により外乱が発見された場合、背景画像の背景
更新を止め、現画像データを背景画像データに置き換
え、外乱の発生した状態の画像を背景画像にすることに
より、外乱が引き続き発生している状況下でも、その外
乱物の変化領域は抽出しないようにし、例えば「日照の
照り陰りによる影の出現」のような急激な輝度変化に対
し、変化領域を抽出することを防ぎイベントとさせない
ことにより、「誤報」を減少させると同時に、「人物」
の様な正規発報対象にたいしては上記実施の形態1より
正常に発報する機能を有するものである。
【0067】実施の形態3.この発明の実施の形態3の
構成について図7を参照しながら説明する。図7は、こ
の発明の実施の形態3の構成を示す図である。
【0068】図7において、ビデオ入力部1〜背景画像
蓄積部4、背景差分部6〜発報処理部13は上記の実施
の形態1の構成と同様のため説明を省略する。5Bは背
景画像蓄積部4のデータを一定ルールで演算し更新する
背景更新部であり、一般的には単純なルールで更新す
る。例えば、過去5枚の現画像の平均を背景画像とす
る、等である。また、14Aはイベント発見を知らせる
通知12を受けて外乱判定を行う外乱判定部である。さ
らに、15は外乱判定部14Aから外乱があったことを
背景更新部5Bに通知する外乱通知信号である。
【0069】次に、動作について代表的な例を説明す
る。ビデオ入力部1〜認識処理部11の動作は上記実施
の形態1と同様であるため説明を省略する。また、図7
に示す認識処理部11を更に詳細に示したフローについ
ては、図15と同様の為、説明を省略する。
【0070】イベント発生を知らせる通知12を受け取
った外乱判定部14Aは、一定時間外乱の発生を観察す
る。外乱判定の方法として、「ある特定の面積(外乱面
積)以上の変化領域が表れたら外乱とする。」というル
ールを採用した場合を考える。
【0071】今、図5では、日が照っていない状態で、
路面に影はない。しかし、図6では、日が照って路面に
建物の影が映り込んでおり、黒く染められている部分が
影である。
【0072】この部分は、図17で示された変化領域と
同様に、非発報対象ではあるものの「変化領域」であ
る。これが認識処理部11で発報対象の特徴量10と近
似であると認められればイベント発生と判断され、通知
12が出される。
【0073】今、仮にイベント発生と判断され、通知1
2が出力されたと仮定する。従来の装置では直ちに発報
処理部13が発報処理を行ったが、この実施の形態3に
よる装置では外乱判定部14Aがさらに外乱判定を実施
する。外乱判定を行う時間を3秒と仮定する。
【0074】図6は、イベント発生と判断されてから2
秒後の画像であるとする。ここに影が出現し、かつこれ
が外乱面積を超える大きさを持つものとすると、外乱発
生条件をみたした「外乱」発生状態である。
【0075】本装置は、外乱判定時間内に外乱発生を認
めた場合は、イベント発生による通知を無効とし、発報
処理部13へは渡さない。したがって、この場合は装置
は発報しない。
【0076】しかし、3秒後に外乱判定の処理を終了す
るため、また通常の認識作業に戻る。そのときまだ建物
の影がのこっていると、背景画像の内容によっては再度
影を変化領域として切り出し、今行ったプロセスが繰り
返される可能性がある。
【0077】イベント発生後外乱判定を実施する場合
は、その構造上通常の侵入者認識の作業が中断されてい
るため、正規の発報対象である「人物」が侵入している
場合にそれを見落とす可能性が増加する。したがってこ
のプロセスの繰り返しは、見落としを防ぐ意味でも本来
好ましくない。
【0078】そのため、この実施の形態3では外乱通知
信号15を使用する。上記実施の形態2では、前述の通
り、外乱が発生した場合は、外乱判定部14Aは背景更
新部5Aに通知をだし、それを受け取った背景更新部5
Aは、背景取り込み直しを行い、差分データの発生を防
いだ。
【0079】しかし、その後、背景更新は従来ルール
(例:過去5枚の現画像の平均を背景画像にする、等)
のまま推移するため、図8の様に、再度、日が陰って建
物の影が消えた場合等には、また変化領域があらわれ、
同じプロセスが発生する。この場合の変化領域は、背景
画像が「建物の影がある」画像で、現画像が「建物の影
がない」画像で今迄の例とは逆な組み合わせであるが、
その差は実は同じ値を示し、差分データとしては類似し
たものが表れる。
【0080】この実施の形態3では、それを以下の方法
で解決する。外乱判定部14Aは背景更新部5Bに通知
15を出し、それを受け取った背景更新部5Bは、一定
時間背景更新ルールを切り替える。仮にこの時間を30
秒とする。
【0081】切り替えルールは、主にフレーム間差分の
ルールに類するものであることが原則である。ここで
は、例として、背景画像を1フレーム前の現画像に置き
換えるルールを使用する。
【0082】その結果、現画像蓄積部3と背景画像蓄積
部4は、常に1フレーム前後した現画像が貯えられるこ
ととなる。時間的に前後の現画像を比較するため、背景
差分部6では差が発生しにくくなり、差分データが出に
くくなる。
【0083】これは、主に比較される2枚の画像の
「差」が、1フレームという極めて短い時間差(1フレ
ームは1/30秒)に依存しているためである。この間
に移動する距離の大きい動きの早いものは差が出るが、
この間に移動する距離の小さい動きの遅いものは現画像
蓄積部3と背景画像蓄積部4の画像がほとんど同一であ
るため、差が出ない。
【0084】これにより、前述の図8の様に、再度、日
が陰って建物の影が消えた場合等には、変化領域が現れ
なくなる。建物の影の出現や消失は、一定の時間をかけ
て推移する。急激な動きはない。したがって、上述の
「この間に移動する距離の小さい動きの遅いものは現画
像蓄積部3と背景画像蓄積部4の画像がほとんど同一で
あるため、差が出ない。」対象となり、背景差分部6で
は差分データは切り出されない。したがって、変化領域
は無い。
【0085】背景画像蓄積部4は、30秒後通常の背景
更新ルールに戻り(例:過去5枚の現画像の平均を背景
画像とする、等)更新を行うが、それまでの間、建物の
影が出現しても消失しても、その変化領域を切り出さな
いで推移する。
【0086】これにより、先に述べた「再度影を変化領
域として切り出し、今行ったプロセスが繰り返される可
能性」や、「図8の様に、再度、日が陰って建物の影が
消えた場合等に同じプロセスが繰り返される可能性」が
押え込まれる。これは、前述の「発報対象である人物等
を見落とす」可能性を減少させ、より正確な侵入者判定
を可能にする。
【0087】また、仮に建物の影が発生しない場合で、
そこに人物が表れた場合は、「人物」をイベント発生と
認めた以降も外乱面積を超える変化領域が表れないた
め、外乱判定部14Aから3秒遅れでイベント発生の通
知が発報処理部13に届く。したがって人物に対して
は、正常に発報する。発報処理部13では発報処理を行
う。通常は上位にあるPC等に特定の信号を送ったり、
装置のブザーを鳴らしたりという処理である。
【0088】以上の通り、この実施の形態3によると、
外乱判定により外乱が発見された場合、外乱が引き続き
発生している状況下でも、その外乱物の変化領域は抽出
しないようにし、例えば「日照の照り陰りによる影の出
現」のような急激な輝度変化に対し、変化領域を抽出す
ることを防ぎイベントとさせないことにより、「誤報」
を減少させると同時に、「人物」の様な正規発報対象に
たいしては上記実施の形態1や2より正常に発報する。
【0089】つまり、「人物」の様な正規の発報対象に
対する発報能力を阻害せず、太陽光の照り陰りによる建
物の影の出現のような、「移動を伴わないで徐々に現
れ、あるいは移動を伴わないで徐々に消失する比較的大
きな変化領域」や、夜間の車のヘッドライトの反射のよ
うな、「移動を伴い現れ、あるいは移動を伴い消失する
不規則な変化領域」のような非発報対象の変化領域に対
し、イベント検出後に外乱の有無を判定し、その結果を
もって発報をコントロールし、かつ背景更新方法を一定
時間切り替えることにより、上記の様な非発報対象の変
化領域に対し誤って発報してしまう「不要検知」を減少
させると同時に、「人物」の様な正規の発報対象にたい
しては上記実施の形態1や上記実施の形態2より正確に
発報する。
【0090】この実施の形態3に係る監視用画像処理装
置は、抽出された変化領域の特徴量が、車のヘッドライ
トの反射の様な非発報対象でかつ誤報をよく誘発させる
外乱物であることを類推する外乱判定部14Aを有し、
現在ある背景更新手法に加え、すくなくとも1つの別な
背景更新手法を持ち、外乱判定により外乱が発見された
場合、背景画像の現在の背景更新を止め、別な背景更新
手法に置き換え、外乱物の変化領域を抽出しにくくする
ことにより、外乱が引き続き発生している状況下でも、
その外乱物の変化領域は抽出しないようにし、例えば
「日照の照り陰りによる影の出現」のような急激な輝度
変化に対し、変化領域を抽出することを防ぎイベントと
させないことにより、「誤報」を減少させると同時に、
「人物」の様な正規発報対象にたいしては上記実施の形
態1、2より正常に発報する機能を有するものである。
【0091】実施の形態4.この発明の実施の形態4の
構成について図9を参照しながら説明する。図9は、こ
の発明の実施の形態4の構成を示す図である。
【0092】図9において、ビデオ入力部1〜発報対象
特徴量10、通知12、発報処理部13は上記の実施の
形態1の構成と同様のため説明を省略する。11Aは特
徴量演算部9から出力される特徴量データと、発報対象
の特徴量データ10を比較してイベント発生か否かを判
断する認識処理部である。また、14Aはイベント発見
を知らせる通知12を受けて外乱判定を行う外乱判定部
である。さらに、16は外乱判定部14Aから外乱があ
ったことを認識処理部11Aに通知する外乱通知信号で
ある。
【0093】ビデオ入力部1〜特徴量演算部9の動作は
上記実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0094】図10は、図9に示す認識処理部11Aの
動作を更に詳細に示したフローである。ステップ31は
2値化データを見て、同一の移動物に属すると思われる
変化領域を統合して1つの変化領域にまとめる変化領域
統合処理部、ステップ32〜35はステップ31で統合
された変化領域が発報対象か否かを発報対象特徴量デー
タ10と比較し判断する特徴量比較部分である。比較す
る特徴量はA(系列)及びB(系列)の2種類を持つ。
【0095】すなわち、ステップ32では、変化領域が
一定時間連続で存在するかを見る。次に、ステップ33
では、変化領域の面積が特徴量A1に合致するか特徴量
B1に合致するかを見る。次に、ステップ34では、変
化領域の縦横寸法が特徴量A2に合致するか特徴量B2
に合致するかを見る。次に、ステップ35では、変化領
域の移動速度が特徴量A3に合致するか特徴量B3に合
致するかを見る。以上の結果を受け、ステップ36、ス
テップ37では、発報対象発見か発報対象無しかの判断
を行い、イベント発見と判断すれば図9に示す外乱判定
部14Aへと通知する。
【0096】次に、動作について代表的な例を説明す
る。イベント発生を知らせる通知12を受け取った外乱
判定部14Aは、一定時間外乱の発生を観察する。外乱
判定の方法として、「ある特定の面積(外乱面積)以上
の変化領域が表れたら外乱とする。」というルールを採
用した場合を考える。
【0097】今、図5では、日が照っていない状態で、
路面に影はない。しかし、図6では、日が照って路面に
建物の影が映り込んでおり、黒く染められている部分が
影である。
【0098】この部分は、図17で示された変化領域と
同様に、非発報対象ではあるものの「変化領域」であ
る。認識処理部11Aは、特徴量A系列と特徴量B系列
の2つの特徴量によって認識処理が行えることとする。
通常は特徴量A系列による認識を行っており、これは特
徴量B系列に比較し該当範囲が広いものとする。特徴量
B系列による認識は別途指示あるまで行わない。この部
分は、再度後述する。
【0099】図6の影が映り込んである黒く染められて
いる部分が、認識処理部11Aで発報対象の特徴量10
(初期は特徴量A系列)と近似であると認められればイ
ベント発生と判断され、通知12が出される。
【0100】今、仮にイベント発生と判断され、通知1
2が出力されたと仮定する。従来の装置では直ちに発報
処理部13が発報処理を行ったが、この実施の形態4に
よる装置では外乱判定部14Aがさらに外乱判定を実施
する。外乱判定を行う時間を3秒と仮定する。
【0101】図6は、イベント発生と判断されてから2
秒後の画像であるとする。ここに影が出現し、かつこれ
が外乱面積を超える大きさを持つものとすると、外乱発
生条件をみたした「外乱」発生状態である。
【0102】本装置は、外乱判定時間内に外乱発生を認
めた場合は、イベント発生による通知を無効とし、発報
処理部13へは渡さない。したがって、この場合は、装
置は発報しない。
【0103】しかし、3秒後に外乱判定の処理を終了す
るため、また通常の認識作業に戻る。そのときまだ建物
の影がのこっていると、背景画像の内容によっては再度
影を変化領域として切り出し、今行ったプロセスが繰り
返される可能性がある。
【0104】イベント発生後外乱判定を実施する場合
は、その構造上通常の侵入者認識の作業が中断されてい
るため、正規の発報対象である「人物」が侵入している
場合にそれを見落とす可能性が増加する。したがってこ
のプロセスの繰り返しは、見落としを防ぐ意味でも本来
好ましくない。そのため、この実施の形態4では外乱通
知信号16を使用する。
【0105】上記実施の形態2では、外乱が発生した場
合は、外乱判定部14Aは、背景更新部5Aに通知をだ
し、それを受け取った背景更新部5Aは、背景取り込み
直しを行い、差分データの発生を防いだ。
【0106】上記実施の形態3では、外乱が発生した場
合は、外乱判定部14Aは、背景更新部5Bに通知をだ
し、それを受け取った背景更新部5Bは、背景更新ルー
ルを切り替え、差分データの発生を防いだ。
【0107】しかし、双方の実施の形態とも背景更新部
5A、5Bを通常のものからかなり複雑化させることと
なる。一般に背景更新部はハードウエア(H/W)によ
る回路処理で実施されているため、複雑化に伴いコスト
の上昇が起きる。この実施の形態4では、それを以下の
方法で解決する。
【0108】外乱が発生した場合は、外乱判定部14A
は認識処理部11Aに通知16をだし、それを受け取っ
た認識処理部11Aは、一定時間、認識方式を切り替え
る。仮にこの時間を30秒とする。また、切り替えは、
ここでは認識の際、比較される特徴量をA系列とB系列
の2種類持ち、それを切り替えることにより対処するよ
うな例とした。
【0109】切り替え後の特徴量をB系列とすると、こ
の特徴量B系列はA系列に比較し、該当範囲の狭い俗に
いう「厳しい条件」で成り立っていることが原則であ
る。ここでは、例として、面積、縦横寸法が特徴量A系
列に比較して半分になっているという仮定で話を進め
る。また、この特徴量B系列には、建物の影は合致でき
ない前提である。
【0110】その結果、外乱発生後30秒間は、外乱前
の半分の面積と縦横寸法のものしかイベント発生とさせ
なくなる。これには先にイベントとなった建物の影はふ
くまれない。
【0111】これにより、前述の図8の様に、再度、日
が陰って建物の影が消えた場合等には、これが30秒間
のうちであれぱ、イベント発生とみなさなくなる。
【0112】認識処理部11Aは、30秒後通常の特徴
量A系列を用いた認識に戻るが、それまでの間、建物の
影が出現しても消失しても、イベントと判断しないでで
推移する。
【0113】これにより、先に述べた「再度影を変化領
域として切り出し、今行ったプロセスが繰り返される可
能性」や、「図8の様に、再度、日が陰って建物の影が
消えた場合等に同じプロセスが繰り返される可能性」が
押え込まれる。これは、前述の「発報対象である人物等
を見落とす」可能性を減少させ、より正確な侵入者判定
を可能にする。
【0114】また、認識処理部11Aは前述の通りS/
Wで組まれているのが一般であるため、この実施の形態
4を装置に搭載させるにあたってはH/Wの修正をさほ
ど必要としない。従って、上記実施の形態2、実施の形
態3に比較して安価に装置が構成できる。
【0115】また、仮に建物の影が発生しない場合で、
そこに人物が表れた場合は、「人物」をイベント発生と
認めた以降も外乱面積を超える変化領域が表れないた
め、外乱判定部14Aから3秒遅れでイベント発生の通
知が発報処理部13に届く。したがって、人物に対して
は、正常に発報する。発報処理部13では発報処理を行
う。通常は上位にあるPC等に特定の信号を送ったり、
装置のブザーを鳴らしたりという処理である。
【0116】以上の通り、この実施の形態4によると、
外乱判定により外乱が発見された場合、外乱が引き続き
発生している状況下でも、その外乱物の特徴量をイベン
トとさせないように認識処理部11Aが働き、例えば
「日照の照り陰りによる影の出現」のような急激な輝度
変化に対し、イベントとなることを防ぎ、「誤報」を減
少させると同時に、「人物」の様な正規発報対象にたい
しては上記実施の形態3と同等に発報し、かつH/Wの
変更を必要としない。
【0117】つまり、「入物」の様な正規の発報対象に
対する発報能力を阻害せず、太陽光の照り陰りよる建物
の影の出現のような、「移動を伴わないで徐々に現れ、
あるいは移動を伴わないで徐々に消失する比較的大きな
変化領域」や、夜間の車のヘッドライトの反射のよう
な、「移動を伴い現れ、あるいは移動を伴い消失する不
規則な変化領域」のような非発報対象の変化領域に対
し、イベント検出後に外乱の有無を判定し、その結果を
もって発報をコントロールし、かつ認識処理方法を一定
時間切り替えることにより、上記の様な非発報対象の変
化領域に対し誤って発報してしまう「不要検知」を減少
させると同時に、「人物」の様な正規の発報対象にたい
しては上記実施の形態3と同等に正確に発報する。そし
て、上記実施の形態3と異なり、H/Wの変更を必要と
しない。
【0118】この実施の形態4に係る監視用画像処理装
置は、抽出された変化領域の特徴量が、車のヘッドライ
トの反射の様な非発報対象でかつ誤報をよく誘発させる
外乱物であることを類推する外乱判定部14Aを有し、
現在ある認識処理手法に加え、すくなくとも1つの別な
認識処理手法を持ち、外乱判定により外乱が発見された
場合、現在の認識処理手法を止め、別な認識処理手法に
置き換え認識を継続することにより、外乱物の変化領域
を抽出しても、イベントと判断されにくくなることによ
り、外乱が引き続き発生している状況下でも、イベント
は発見されないようにし、例えば「日照の照り陰りによ
る影の出現」のような急激な輝度変化に対し、イベント
とさせないことにより、「誤報」を減少させると同時
に、「人物」の様な正規発報対象にたいしては、上記実
施の形態1〜3より小規模な設備で同等に正常に発報す
る機能を有するものである。
【0119】実施の形態5.この発明の実施の形態5の
構成について図11を参照しながら説明する。図11
は、この発明の実施の形態5の構成を示す図である。
【0120】図11において、ビデオ入力部1〜敷居値
演算部7、特徴量演算部9〜発報処理部13は上記の実
施の形態1の構成と同様のため説明を省略する。8Aは
敷居値演算部7で求めた敷居値で差分データを2値化す
る2値化部である。また、14Aはイベント発見を知ら
せる通知12を受けて外乱判定を行う外乱判定部であ
る。さらに、17は外乱判定部14Aから外乱があった
ことを2値化部8Aに通知する外乱通知信号である。
【0121】次に、動作について代表的な例を説明す
る。ビデオ入力部1〜敷居値演算部7、特徴量演算部9
〜発報処理部13の動作は上記実施の形態1と同様であ
るため説明を省略する。また、図11に示す認識処理部
11の動作を更に詳細に示したフローについては、図1
5と同様の為、説明を省略する。
【0122】イベント発生を知らせる通知12を受け取
った外乱判定部14Aは、一定時間外乱の発生を観察す
る。外乱判定の方法として、「ある特定の面積(外乱面
積)以上の変化領域が表れたら外乱とする。」というル
ールを採用した場合を考える。
【0123】今、図5では、日が照っていない状態で、
路面に影はない。しかし、図6では、日が照って路面に
建物の影が映り込んでおり、黒く染められている部分が
影である。
【0124】この部分は、図17で示された変化領域と
同様に、非発報対象ではあるものの「変化領域」であ
る。これが認識処理部11で発報対象の特徴量10と近
似であると認められればイベント発生と判断され、通知
12が出される。
【0125】今、仮にイベント発生と判断され、通知1
2が出力されたと仮定する。従来の装置では直ちに発報
処理部13が発報処理を行ったが、この実施の形態5に
よる装置では、外乱判定部14Aがさらに外乱判定を実
施する。外乱判定を行う時間を3秒と仮定する。
【0126】図6は、イベント発生と判断されてから2
秒後の画像であるとする。ここに影が出現し、かつこれ
が外乱面積を超える大きさを持つものとすると、外乱発
生条件をみたした「外乱」発生状態である。
【0127】本装置は、外乱判定時間内に外乱発生を認
めた場合は、イベント発生による通知を無効とし、発報
処理部13へは渡さない。したがって、この場合は、装
置は発報しない。
【0128】しかし、3秒後に外乱判定の処理を終了す
るため、また通常の認識作業に戻る。そのときまだ建物
の影がのこっていると、背景画像の内容によっては再度
影を変化領域として切り出し、今行ったプロセスが繰り
返される可能性がある。
【0129】イベント発生後外乱判定を実施する場合
は、その構造上通常の侵入者認識の作業が中断されてい
るため、正規の発報対象である「人物」が侵入して場合
にそれを見落とす可能性が増加する。したがってこのプ
ロセスの繰り返しは、見落としを防ぐ意味でも本来好ま
しくない。そのため、この実施の形態5では外乱通知1
7を使用する。
【0130】上記実施の形態2では、外乱が発生した場
合は、外乱判定部14Aは背景更新部5Aに通知15を
だし、それを受け取った背景更新部5Aは、背景取り込
み直しを行い、差分データの発生を防いだ。
【0131】上記実施の形態3では、外乱が発生した場
合は、外乱判定部14Aは背景更新部5Bに通知15を
だし、それを受け取った背景更新部5Bは、背景更新ル
ールを切り替え、差分データの発生を防いだ。
【0132】上記実施の形態4では、外乱が発生した場
合は、外乱判定部14Aは認識処理部11Aに通知16
をだし、それを受け取った認識処理部11Aは、認識ル
ールを切り替え、差分データの発生を防いだ。
【0133】しかし、上記実施の形態2及び3は、背景
更新部5A、5Bを通常のものからかなり複雑化させ、
コスト上昇を招く。また、上記実施の形態4は、S/W
変更中心で実施できるメリットはあるものの、やはり開
発に際して、手間と時間を要する。
【0134】この実施の形態5では、それを以下の方法
で解決する。外乱が発生した場合は、外乱判定部14A
は2値化部8Aに通知17を出し、それを受け取った2
値化部8Aは、一定時間2値化手段を切り替える。仮に
この時間を30秒とする。また、切り替えは、ここでは
2値化の際、参照される「敷居値」をAとBの2種類持
ち、それらを切り替えることにより対処するような例と
した。
【0135】切り替え後の敷居値をBとすると、この敷
居値Bは敷居値Aに比較し、2値化後に変化領域の出難
い俗にいう「高い敷居値」であることが原則である。こ
こでは、例として、敷居値が2倍になるという仮定で話
を進める。また、この敷居値Bでは、建物の影は2値化
できない前提である。
【0136】その結果、外乱発生後30秒間は、外乱前
に2値化されたもの一部は2値化されなくなり、2値化
後の変化領域としては切り出せなくなる。これには先に
イベントとなった建物の影もふくまれる。
【0137】これにより、外乱発生後も前述の図6の様
な建物の影が残っている場合には、これが30秒間のう
ちであれば2値化後の変化領域には残らず、イベント発
生とみなさなくなる。
【0138】2値化部8Aは、30秒後通常の敷居値A
を用いた2値化に戻るが、それまでの間、建物の影が出
現しても消失しても、イベントと判断しないで推移す
る。これにより、先に述べた「再度影を変化領域として
切り出し、今行ったプロセスが繰り返される可能性」等
が押え込まれる。これは、前述の「発報対象である人物
等を見落とす」可能性を減少させ、より正確な侵入者判
定を可能にする。
【0139】また、2値化部8Aは、通常、単純なコン
パレーター回路(比較器)から成っており、この敷居値
を変えるという作業はコンパレーターの一方に入力され
ている比較用固定値を変えるということである。
【0140】これは、さほど複雑な回路修正やS/W修
正を伴わないで実施できる。従って、上記実施の形態4
に比較して開発に関わる手間や時間を小さいものに押さ
えられる。また、上記実施の形態2及び3に比較して安
価に装置が構成できる。
【0141】さらに、仮に建物の影が発生しない場合
で、そこに人物が表れた場合は、「人物」をイベント発
生と認めた以降も外乱面積を超える変化領域が表れない
ため、外乱判定部14Aから3秒遅れでイベント発生の
通知が発報処理部13に届く。したがって、人物に対し
ては、正常に発報する。発報処理部13では発報処理を
行う。通常は上位にあるPC等に特定の信号を送った
り、装置のブザーを鳴らしたりという処理である。
【0142】以上の通り、この実施の形態5によると、
外乱判定により外乱が発見された場合、外乱が引き続き
発生している状況下でも、その外乱物の変化領域を切り
出さないように2値化部8Aが働き、例えば「日照の照
り陰りによる影の出現」のような急激な輝軍度変化に対
し、イベントとなすことを防ぎ、「誤報」を減少させる
と同時に、「人物」の様な正規発報対象にたいしては上
記実施の形態3や上記実施の形態4と同等に発報し、か
つ上記実施の形態4よりも開発に関わる手間と期間を少
なく押さえることが可能である。
【0143】つまり、「人物」の様な正規の発報対象に
対する発報能力を阻害せず、太陽光の照り陰りよる建物
の影の出現のような、「移動を伴わないで徐々に現れ、
あるいは移動を伴わないで徐々に消失する比較的大きな
変化領域」や、夜間の車のヘッドライトの反射のよう
な、「移動を伴い現れ、あるいは移動を伴い消失する不
規則な変化領域」のような非発報対象の変化領域に対
し、イベント検出後に外乱の有無を判定し、その結果を
もって発報をコントロールし、かつ2値化方法を一定時
間切り替えることにより、上記の様な非発報対象の変化
領域に対し誤って発報してしまう「不要検知」を減少さ
せると同時に、「人物」の様な正規の発報対象にたいし
ては上記実施の形態3や上記実施の形態4と同等に正確
に発報する。また、上記実施の形態4よりも開発に関わ
る手間と期間を少なく押さえることが可能である。
【0144】この実施の形態5に係る監視用画像処理装
置は、抽出された変化領域の特徴量が、車のヘッドライ
トの反射の様な非発報対象でかつ誤報をよく誘発させる
外乱物であることを類推する外乱判定部14Aを有し、
現在ある2値化演算手段に加え、すくなくとも1つの別
な2値化演算手段を有する2値化部8Aを持ち、外乱判
定により外乱が発見された場合、前者の現在の2値化演
算手段に換え、後者の別な2値化演算手段に置き換え認
識を継続することにより、外乱物の変化領域を抽出しに
くくすることにより、外乱が引き続き発生している状況
下でも、その外乱物の変化領域は抽出しないようにし、
例えば「日照の照り陰りによる影の出現」のような急激
な輝度変化に対し、変化領域を抽出することを防ぎイベ
ントとさせないことにより、「誤報」を減少させると同
時に、「人物」の様な正規発報対象にたいしては上記実
施の形態1〜4より小規模で同等に正常に発報する機能
を有するものである。
【0145】実施の形態6.この発明の実施の形態6の
構成について図12を参照しながら説明する。図12
は、この発明の実施の形態6の構成を示す図である。
【0146】図12において、ビデオ入力部1〜発報処
理部13は上記の実施の形態1の構成と同様のため説明
を省略する。14Aはイベント発見を知らせる通知12
を受けて外乱判定を行う外乱判定部である。また、19
はビデオ入力部1に映像を送りこむデバイス、つまりカ
メラ部である。さらに、18は外乱判定部14Aから外
乱があったことをカメラ部19に通知する外乱通知信号
である。
【0147】次に、動作について代表的な例を説明す
る。ビデオ入力部1〜発報処理部13の動作は上記実施
の形態1と同様であるため説明を省略する。また、図1
2に示す認識処理部11の動作を更に詳細に示したフロ
ーについては、図15と同様の為、説明を省略する。
【0148】イベント発生を知らせる通知12を受け取
った外乱判定部14Aは、一定時間外乱の発生を観察す
る。外乱判定の方法として、「ある特定の面積(外乱面
積)以上の変化領域が表れたら外乱とする。」というル
ールを採用した場合を考える。
【0149】今、図5では、日が照っていない状態で、
路面に影はない。しかし、図6では、日が照って路面に
建物の影が映り込んでおり、黒く染められている部分が
影である。
【0150】この部分は、図17で示された変化領域と
同様に、非発報対象ではあるものの「変化領域」であ
る。図6の影が映り込んで黒く染められている部分が、
認識処理部11で発報対象の特徴量10と近似であると
認められればイベント発生と判断され、通知12が出さ
れる。
【0151】今、仮にイベント発生と判断され、通知1
2が出力されたと仮定する。従来の装置では直ちに発報
処理部13が発報処理を行ったが、この実施の形態6に
よる装置では外乱判定部14Aが、さらに外乱判定を実
施する。外乱判定を行う時間を3秒と仮定する。
【0152】図6は、イベント発生と判断されてから2
秒後の画像であるとする。ここに影が出現し、かつこれ
が外乱面積を超える大きさを持つものとすると、外乱発
生条件をみたした「外乱」発生状態である。
【0153】本装置は、外乱判定時間内に外乱発生を認
めた場合は、イベント発生による通知を無効とし、発報
処理部13へは渡さない。したがって、この場合は、装
置は発報しない。
【0154】しかし、3秒後に外乱判定の処理を終了す
るため、また通常の認識作業に戻る。そのときまだ建物
の影がのこっていると、背景画像の内容によっては再度
影を変化領域として切り出し、今行ったプロセスが繰り
返される可能性がある。
【0155】イベント発生後外乱判定を実施する場合
は、その構造上通常の侵入者認識の作業が中断されてい
るため、正規の発報対象である「人物」が侵入している
場合にそれを見落とす可能性が増加する。したがってこ
のプロセスの繰り返しは、見落としを防ぐ意味でも本来
好ましくない。そのため、この実施の形態6では外乱通
知18を使用する。
【0156】上記実施の形態2では、外乱が発生した場
合は、外乱判定部14Aは背景更新部5Aに通知15を
だし、それを受け取った背景更新部5Aは、背景取り込
み直しを行い、差分データの発生を防いだ。
【0157】上記実施の形態3では、外乱が発生した場
合は、外乱判定部14Aは背景更新部5Bに通知15を
だし、それを受け取った背景更新部5Bは、背景更新ル
ールを切り替え、差分データの発生を防いだ。
【0158】上記実施の形態4では、外乱が発生した場
合は、外乱判定部14Aは認識処理部11Aに通知16
をだし、それを受け取った認識処理部11Aは、認識ル
ールを切り替え、差分データの発生を防いだ。
【0159】しかし、上記実施の形態2及び3は、背景
更新部5A、5Bを通常のものからかなり複雑化させ、
コスト上昇を招く。また、上記実施の形態4は、S/W
変更中心で実施できるメリットはあるものの、やはり開
発に際して、手間と時間を要する。上記実施の形態5
は、それに比較して少なくてすむが、やはり開発に一定
の手間と時間は必要である。
【0160】この実施の形態6では、それを以下の方法
で解決する。外乱が発生した場合は、外乱判定部14A
はカメラ部19に通知18をだし、それを受け取ったカ
メラ部19は、一定時間映像出力を切り替える。仮にこ
の時間を30秒とする。また、切り替えは、ここでは絞
りを絞る行為を例とした。(可能性としては電子増感倍
率の切り替え、シャッタースピードの切り替え等、多岐
にわたる。ここではあくまで1例である。)
【0161】切り替え後の絞りは切り替え前に比較し、
絞り込んだ俗にいう「暗い映像」になるのが原則であ
る。ここでは、例として、絞りが半分になるという仮定
で話を進める。また、この絞りでは、建物の影は切り出
せない前提である。
【0162】その結果、外乱発生後30秒間は、カメラ
部19から入力される画像は暗くなり、相当明るいもの
しか明瞭に見えなくなる。これには先にイベントとなっ
た建物の影も同様である。
【0163】明瞭にみえない物は、背景差分部6で差を
見ても、さほど差分が表れない。現画像蓄積部3の画像
も、背景画像蓄積部4の画像も、画像は不明瞭であるた
め、不明瞭な部分同士の差分をとることになり、さほど
大きな差分が取れない。従って、明瞭には2値化されに
くくなる。
【0164】図13が、この時のカメラ部19から入力
される映像のイメージである。全体に暗い映像なので、
建物の影も、影でないところと明確な差が表れなくな
る。たとえ建物の影が消失しても、出現しても、これが
30秒間のうちであれぱ、変化領域は切り出されにくく
なる。カメラ部19は、30秒後通常の絞りに戻るが、
それまでの間、建物の影が出現しても消失しても、イベ
ントと判断しないで推移する。
【0165】これにより、先に述べた「再度影を変化領
域として切り出し、今行ったプロセスが繰り返される可
能性」や、「再度、日が陰って建物の影が消えた場合等
に同じプロセスが繰り返される可能性」が押え込まれ
る。これは、前述の「発報対象である人物等を見落と
す」可能性を減少させ、より正確な侵入者判定を可能に
する。
【0166】また、カメラ部19は、通常、画像処理装
置とは別の独立した機器であるため、この実施の形態6
を実現させるにあたっては装置のH/WやS/Wの修正
をさほど必要としない。従って、上記実施の形態2〜5
に比較して安価に装置が構成できる。
【0167】また、仮に建物の影が発生しない場合で、
そこに人物が表れた場合は、「人物」をイベント発生と
認めた以降も外乱面積を超える変化領域が表れないた
め、外乱判定部14Aから3秒遅れでイベント発生の通
知が発報処理部13に届く。したがって、人物に対して
は、正常に発報する。発報処理部13では発報処理を行
う。通常は上位にあるPC等に特定の信号を送ったり、
装置のブザーを鳴らしたりという処理である。
【0168】以上の通り、この実施の形態6によると、
外乱判定により外乱が発見された場合、外乱が引き続き
発生している状況下でも、その外乱物の特徴量をイベン
トとさせないようにカメラ部19が絞りを絞り込み(1
例である)、例えば「日照の照り陰りによる影の出現」
のような急激な輝度変化に対し、イベントとなすことを
防ぎ、「誤報」を減少させると同時に、「人物」の様な
正規発報対象にたいしては他の実施の形態と同等に発報
し、かつ他の実施の形態よりも装置本体に対する開発に
関わる手間と期間を少なく押さえることが可能である。
【0169】つまり、「人物」の様な正規の発報対象に
対する発報能力を阻害せず、太陽光の照り陰りよる建物
の影の出現のような、「移動を伴わないで徐々に現れ、
あるいは移動を伴わないで徐々に消失する比較的大きな
変化領域」や、夜間の車のヘッドライトの反射のよう
な、「移動を伴い現れ、あるいは移動を伴い消失する不
規則な変化領域」のような非発報対象の変化領域に対
し、イベント検出後に外乱の有無を判定し、その結果を
もって発報をコントロールし、かつ映像出力方法を一定
時間切り替えることにより、上記の様な非発報対象の変
化領域に対し誤って発報してしまう「不要検知」を減少
させると同時に、「人物」の様な正規の発報対象にたい
しては他の実施の形態と同等に正確に発報する。かつ、
他の実施の形態よりも装置本体に対する開発に関わる手
間と期間を少なく押させることが可能である。
【0170】この実施の形態6に係る監視用画像処理装
置は、抽出された変化領域の特徴量が、夜間の車のヘッ
ドライトの反射の様な非発報対象でかつ誤報をよく誘発
させる外乱物であることを類推する外乱判定部14Aを
有し、現在装置に接続されているカメラもしくはカメラ
レンズ(カメラ部19)に特定の指示を出すインターフ
ェースを持ち、外乱判定により外乱が発見された場合、
カメラもしくはカメラレンズに一定の指示を出し(例:
レンズの絞りを絞る)、認識を継続することにより、外
乱物の変化領域を抽出しにくくすることにより、外乱が
引き続き発生している状況下でも、その外乱物の変化領
域は抽出しないようにし、例えば「日照の照り陰りによ
る影の出現」のような急激な輝度変化に対し、変化領域
を抽出することを防ぎイベントとさせないことにより、
「誤報」を減少させると同時に、「人物」の様な正規発
報対象にたいしては上記実施の形態1〜5より小規模で
同等に正常に発報する機能を有するものである。
【0171】
【発明の効果】この発明に係る監視用画像処理装置は、
以上説明したとおり、ビデオ入力部から取り込んだビデ
オ信号をA/D変換するA/D変換手段と、前記A/D
変換手段の出力に基づき現在の画像を記憶する現画像蓄
積手段と、前記A/D変換手段の出力に基づき比較用の
背景画像を記憶する背景画像蓄積手段と、前記背景画像
蓄積手段に記憶されている背景画像を所定の更新ルール
で更新する背景更新手段と、前記現画像蓄積手段に記憶
されている現画像と前記背景画像蓄積手段に記憶されて
いる背景画像とを比較して変化領域を抽出する背景差分
手段と、前記抽出した変化領域を2値化するための所定
の敷居値を演算する敷居値演算手段と、前記所定の敷居
値で前記変化領域を2値化する2値化手段と、前記2値
化された変化領域の特徴量を演算する特徴量演算手段
と、前記演算で求めた特徴量と予め求めてある発報対象
の特徴量とを比較し両者が所定の近似条件を満足してい
れば発報対象発見の通知を出力する認識処理手段と、前
記発報対象発見の通知に基づいて発報する発報処理手段
とを備えた監視用画像処理装置において、所定の外乱判
定ルールに基づき前記変化領域が外乱である判定したと
きには前記発報対象発見の通知を無効にする外乱判定手
段を備えたので、例えば「日照の照り陰りによる影の出
現」のような急激な輝度変化に対し、誤ってイベントと
判断しても、そのまま発報してしまう「誤報」を減少さ
せると同時に、「人物」の様な正規発報対象にたいして
は正常に発報する機能を有するという効果を奏する。
【0172】また、この発明に係る監視用画像処理装置
は、以上説明したとおり、前記所定の外乱判定ルール
が、所定の時間内で所定の外乱領域に変化領域が表れた
ときには外乱と判定するので、例えば「日照の照り陰り
による影の出現」のような急激な輝度変化に対し、誤っ
てイベントと判断しても、そのまま発報してしまう「誤
報」を減少させると同時に、「人物」の様な正規発報対
象にたいしては正常に発報する機能を有するという効果
を奏する。
【0173】また、この発明に係る監視用画像処理装置
は、以上説明したとおり、前記外乱判定手段が、外乱が
発生したときは外乱通知を前記背景更新手段へ出力し、
前記背景更新手段が、前記外乱通知を受けたときには前
記背景画像蓄積手段に対して背景取り込み直しを行うの
で、外乱が引き続き発生している状況下でも、その外乱
物の変化領域は抽出しないようにでき、例えば「日照の
照り陰りによる影の出現」のような急激な輝度変化に対
し、変化領域を抽出することを防ぎイベントとさせない
ことにより、「誤報」を減少させると同時に、「人物」
の様な正規発報対象にたいしてはより正常に発報する機
能を有するという効果を奏する。
【0174】また、この発明に係る監視用画像処理装置
は、以上説明したとおり、前記外乱判定手段が、外乱が
発生したときは外乱通知を前記背景更新手段へ出力し、
前記背景更新手段が、前記外乱通知を受けたときには前
記背景画像蓄積手段に対して前記所定の更新ルールから
別の更新ルールへ所定時間切り替えるので、外乱が引き
続き発生している状況下でも、その外乱物の変化領域は
抽出しないようにでき、例えば「日照の照り陰りによる
影の出現」のような急激な輝度変化に対し、変化領域を
抽出することを防ぎイベントとさせないことにより、
「誤報」を減少させると同時に、「人物」の様な正規発
報対象にたいしてはより正常に発報する機能を有すると
いう効果を奏する。
【0175】また、この発明に係る監視用画像処理装置
は、以上説明したとおり、前記外乱判定手段が、外乱が
発生したときは外乱通知を前記認識処理手段へ出力し、
前記認識処理手段が、前記外乱通知を受けたときには認
識方式を前記所定の近似条件から別の近似条件へ所定時
間切り替えるので、外乱が引き続き発生している状況下
でも、イベントは発見されないようにでき、例えば「日
照の照り陰りによる影の出現」のような急激な輝度変化
に対し、イベントとさせないことにより、「誤報」を減
少させると同時に、「人物」の様な正規発報対象にたい
しては、より小規模な設備で正常に発報する機能を有す
るという効果を奏する。
【0176】また、この発明に係る監視用画像処理装置
は、以上説明したとおり、前記外乱判定手段が、外乱が
発生したときは外乱通知を前記2値化手段へ出力し、前
記2値化手段が、前記外乱通知を受けたときには2値化
方式を前記所定の敷居値から別の敷居値へ所定時間切り
替えるので、外乱が引き続き発生している状況下でも、
その外乱物の変化領域は抽出しないようにでき、例えば
「日照の照り陰りによる影の出現」のような急激な輝度
変化に対し、変化領域を抽出することを防ぎイベントと
させないことにより、「誤報」を減少させると同時に、
「人物」の様な正規発報対象にたいしては、より小規模
で正常に発報する機能を有するという効果を奏する。
【0177】また、この発明に係る監視用画像処理装置
は、以上説明したとおり、さらに、前記ビデオ入力部へ
ビデオ信号を送出するカメラ手段を備え、前記外乱判定
手段が、外乱が発生したときは外乱通知を前記カメラ手
段へ出力し、前記カメラ手段が、前記外乱通知を受けた
ときには第1の画像出力方式から第2の画像出力方式へ
所定時間切り替えるので、外乱が引き続き発生している
状況下でも、その外乱物の変化領域は抽出しないように
でき、例えば「日照の照り陰りによる影の出現」のよう
な急激な輝度変化に対し、変化領域を抽出することを防
ぎイベントとさせないことにより、「誤報」を減少させ
ると同時に、「人物」の様な正規発報対象にたいしては
より小規模で正常に発報する機能を有するという効果を
奏する。
【0178】さらに、この発明に係る監視用画像処理装
置は、以上説明したとおり、前記所定の外乱判定ルール
が、所定の時間内で所定の外乱面積よりも大きい変化領
域が表れたときには外乱と判定するので、例えば「日照
の照り陰りによる影の出現」のような急激な輝度変化に
対し、変化領域を抽出することを防ぎイベントとさせな
いことにより、「誤報」を減少させると同時に、「人
物」の様な正規発報対象にたいしてはより小規模で正常
に発報する機能を有するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る処理画像(正
門:ヘッドライト有り)を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る処理画像(正
門:ヘッドライト有り)を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態2の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】 この発明の実施の形態2〜6に係る処理画像
(正門:影無し)を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態2〜6に係る処理画像
(正門:影有り)を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態3の構成を示すブロッ
ク図である。
【図8】 この発明の実施の形態3、4に係る処理画像
(正門:影無し2)を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態4の構成を示すブロッ
ク図である。
【図10】 この発明の実施の形態4の認識処理部の動
作を示すフローチャートである。
【図11】 この発明の実施の形態5の構成を示すブロ
ック図である。
【図12】 この発明の実施の形態6の構成を示すブロ
ック図である。
【図13】 この発明の実施の形態6に係る処理画像
(正門:影有り)を示す図である。
【図14】 従来の監視用画像処理装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図15】 従来の監視用画像処理装置の認識処理部の
動作を示すフローチャートである。
【図16】 従来の監視用画像処理装置に係る現画像を
示す図である。
【図17】 従来の監視用画像処理装置に係る変化領域
をスーパーインポーズした現画像を示す図である。
【符号の説明】
1 ビデオ入力部、2 A/D変換部、3 現画像蓄積
部、4 背景画像蓄積部、5、5A、5B 背景更新
部、6 背景差分部、7 敷居値演算部、8、8A 2
値化部、9 特徴量演算部、10 発報対象特徴量、1
1、11A 認識処理部、12 通知、13 発報処理
部、14、14A 外乱判定部、15、16、17、1
8 通知、19 カメラ部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビデオ入力部から取り込んだビデオ信号
    をA/D変換するA/D変換手段と、 前記A/D変換手段の出力に基づき現在の画像を記憶す
    る現画像蓄積手段と、 前記A/D変換手段の出力に基づき比較用の背景画像を
    記憶する背景画像蓄積手段と、 前記背景画像蓄積手段に記憶されている背景画像を所定
    の更新ルールで更新する背景更新手段と、 前記現画像蓄積手段に記憶されている現画像と前記背景
    画像蓄積手段に記憶されている背景画像とを比較して変
    化領域を抽出する背景差分手段と、 前記抽出した変化領域を2値化するための所定の敷居値
    を演算する敷居値演算手段と、 前記所定の敷居値で前記変化領域を2値化する2値化手
    段と、 前記2値化された変化領域の特徴量を演算する特徴量演
    算手段と、 前記演算で求めた特徴量と予め求めてある発報対象の特
    徴量とを比較し両者が所定の近似条件を満足していれば
    発報対象発見の通知を出力する認識処理手段と、 前記発報対象発見の通知に基づいて発報する発報処理手
    段とを備えた監視用画像処理装置において、 所定の外乱判定ルールに基づき前記変化領域が外乱であ
    る判定したときには前記発報対象発見の通知を無効にす
    る外乱判定手段を備えたことを特徴とする監視用画像処
    理装置。
  2. 【請求項2】 前記所定の外乱判定ルールは、所定の時
    間内で所定の外乱領域に変化領域が表れたときには外乱
    と判定することを特徴とする請求項1記載の監視用画像
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記外乱判定手段は、外乱が発生したと
    きは外乱通知を前記背景更新手段へ出力し、 前記背景更新手段は、前記外乱通知を受けたときには前
    記背景画像蓄積手段に対して背景取り込み直しを行うこ
    とを特徴とする請求項1記載の監視用画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記外乱判定手段は、外乱が発生したと
    きは外乱通知を前記背景更新手段へ出力し、 前記背景更新手段は、前記外乱通知を受けたときには前
    記背景画像蓄積手段に対して前記所定の更新ルールから
    別の更新ルールへ所定時間切り替えることを特徴とする
    請求項1記載の監視用画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記外乱判定手段は、外乱が発生したと
    きは外乱通知を前記認識処理手段へ出力し、 前記認識処理手段は、前記外乱通知を受けたときには認
    識方式を前記所定の近似条件から別の近似条件へ所定時
    間切り替えることを特徴とする請求項1記載の監視用画
    像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記外乱判定手段は、外乱が発生したと
    きは外乱通知を前記2値化手段へ出力し、 前記2値化手段は、前記外乱通知を受けたときには2値
    化方式を前記所定の敷居値から別の敷居値へ所定時間切
    り替えることを特徴とする請求項1記載の監視用画像処
    理装置。
  7. 【請求項7】 さらに、前記ビデオ入力部へビデオ信号
    を送出するカメラ手段を備え、 前記外乱判定手段は、外乱が発生したときは外乱通知を
    前記カメラ手段へ出力し、 前記カメラ手段は、前記外乱通知を受けたときには第1
    の画像出力方式から第2の画像出力方式へ所定時間切り
    替えることを特徴とする請求項1記載の監視用画像処理
    装置。
  8. 【請求項8】 前記所定の外乱判定ルールは、所定の時
    間内で所定の外乱面積よりも大きい変化領域が表れたと
    きには外乱と判定することを特徴とする請求項3から請
    求項7までのいずれかに記載の監視用画像処理装置。
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