JPH10240871A - カードコネクタの誤挿入防止装置 - Google Patents

カードコネクタの誤挿入防止装置

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JPH10240871A
JPH10240871A JP9047740A JP4774097A JPH10240871A JP H10240871 A JPH10240871 A JP H10240871A JP 9047740 A JP9047740 A JP 9047740A JP 4774097 A JP4774097 A JP 4774097A JP H10240871 A JPH10240871 A JP H10240871A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カードの誤挿入を防止するようにしたカード
コネクタの誤挿入防止装置において、カードコネクタの
大型化を防ぐ。誤挿入されたカードが強く押し込まれて
もその誤挿入防止機能が容易に損なわれないようにす
る。 【解決手段】 傾斜した作用部12を有するカード1を
使用対象とする。取付部61から延び出た可動片部62
の後端に検知部63を設ける。検知部63は下拡がり状
の検知板部65,66と、検知板部65,66の後端縁
によって形成した当り部67,68を備える。検知部6
3はカード挿抜経路に突出されているが、可動片部62
の弾性に抗する撓み変形によってカード挿抜経路の下側
に後退することができる。当り部67,68は、カード
挿抜経路に正規姿勢で挿抜されるカード1の作用部12
の通過路に位置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリーカードな
どのカードを使用対象とするカードコネクタに採用され
る誤挿入防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カードコネクタにカードを挿入するとそ
のカードコネクタ側の電極にカード側の電極が電気的に
接続されるようになっているようなカードコネクタにお
いては、カードが表裏逆向きに挿入されると、両方の電
極が適正に接続されなくなることが多い。また、表裏逆
向きに挿入されたカードによってカードコネクタ側の電
極が損傷を受けたり、カードやその電極が損傷を受けた
りすることもある。
【0003】そこで、カードが正規姿勢(たとえば表面
を上向きにして)で挿入されることが使用条件になって
いるカードコネクタでは、従来より、カードが正規姿勢
で挿入されるようにするための対策、すなわち誤挿入防
止のための対策が種々提案されている。
【0004】たとえば、図8のように、略矩形のカード
1の先端部片側に傾斜した輪郭線を備える作用部12を
具備させる一方、カードコネクタ側のカード挿抜経路L
を形成しているボディ2に上記作用部12と同じ角度に
傾斜した位置合わせ部21を形成しておき、左右方向
(前後方向に延びる上記カード挿抜経路Lと直交する方
向)において上記作用部12を上記位置合わせ部21と
同じ側にしてカード1をカード挿抜経路Lに挿入したと
きにカード1が奥まで完全に挿入され、上記作用部12
を上記位置合わせ部21とは反対側にしてカード1をカ
ード挿抜経路Lに誤挿入したときには、そのカード1の
先端部11が上記位置合わせ部21に同図仮想線のよう
に当たってカード1を奥まで挿入できなくなるようにし
たものがある。
【0005】他方、カード1に上記した作用部を具備さ
せることと共に、カード挿抜経路を形成するボディに別
部材でなる誤挿入検知部材を設けることによって、カー
ド挿入姿勢が正規姿勢であるか否かを検出するようにし
たものもある。たとえば、図9のように、前後方向に延
びるカード挿抜経路Lを形成しているボディ2の左右い
ずれかの側にばね材でなる誤挿入検知部材3を組み込ん
だものである。この誤挿入検知部材3は、ボディ2に固
着された取付部31から延び出た板片状の可動片部32
の後端に、その可動片部32に対して直角に折り曲げて
形成された検知板部33を設けたものであり、可動片部
32のばね性によって上記検知板部33がカード挿抜経
路Lに対してその側方から突出されている。
【0006】図9のものにおいては、左右方向において
上記作用部12を誤挿入検知部材3と同じ側にしてカー
ド1をカード挿抜経路Lに挿入すると、そのカード1の
作用部12が誤挿入検知部材3の検知板部33に当たっ
てその検知板部33をカード挿抜経路Lの側方へ仮想線
のように後退させるので、カード1を奥まで挿入するこ
とができる。しかし、作用部12を誤挿入検知部材3と
は反対側にしてカード1をカード挿抜経路Lに誤挿入す
ると、そのカード1の先端部11が上記検知板部33に
同図仮想線のように当たってカード1を奥まで挿入でき
なくなる。
【0007】なお、図8および図9において矢符Aはカ
ード挿入方向を示し、符号13はカード1の表面の電極
形成エリアを示している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8や
図9で説明した従来の誤挿入防止装置には、次のような
問題点があった。
【0009】図8の誤挿入防止装置については、位置合
わせ部21を設ける箇所がカード挿抜経路Lの前端部に
限られるため、カード1を誤挿入したときに、そのカー
ド1の正規の挿入量とあまり変わらない量だけカード1
を挿入するまで誤挿入であることが判らない。しかも、
位置合わせ部21の前後幅Dをあまり大きくすることが
現実的でないのでその位置合わせ部21の前後幅が比較
的短くなっている。そのため、誤挿入時にもカード1が
正規の挿入量がほとんどかわらない量だけ挿入されてし
まい、正規の挿入であるか誤挿入であるかを判別しにく
い。
【0010】図9の誤挿入防止装置については、誤挿入
検知部材3をボディ2の左右いずれかの側に設置し、そ
の検知板部33がカード挿抜経路Lに対しその側方で出
退し得るようにする必要があるので、誤挿入検知部材3
の設置スペースをボディ2の片側に確保する必要があ
る。そのため、誤挿入検知部材3の設置スペースの横幅
W1に見合ってボディ2の全横幅Wが拡がり、カードコ
ネクタ全体が大きくなってしまう。
【0011】本発明は以上の状況の下でなされたもので
あり、誤挿入防止部材を用いてカードの誤挿入を検知す
ることを基本とし、誤挿入検知部材を用いるにもかかわ
らずカードコネクタの大型化を招かない誤挿入防止装置
を提供することを目的とする。
【0012】また、本発明は、誤挿入されたカードが強
く押し込まれても、その誤挿入防止機能が容易に損なわ
れないカードコネクタの誤挿入防止装置を提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明によ
るカードコネクタの誤挿入防止装置は、先端部片側に傾
斜した輪郭線を備える作用部が具備され、先端部他側に
略直角のコーナ部が具備されたカードを使用対象とし、
前後方向に延びるカード挿抜経路を備えるカードコネク
タにおいて、定位置に固着された取付部から後方に向け
て弾性を備えた板片状の可動片部が延び出しその可動片
部の後端に検知部が設けられた誤挿入検知部材を有し、
この誤挿入検知部材の上記検知部が、上記可動片部の後
端から上記カード抜出し方向に向けて連設された板片部
と、この板片部の左右の縁部のうちの少なくとも一方の
縁部から下拡がり状に傾斜して垂下されかつ前後方向に
延びる検知板部と、この検知板部の後端縁によって形成
された当り部とを備え、上記検知部が、上記可動片部の
弾性に抗する撓み変形によって上記カード挿抜経路の下
側に後退することができるように上記カード挿抜経路に
突出されていると共に、上記検知板部に形成された上記
当り部が、上記カード挿抜経路に正規姿勢で挿抜される
上記カードの作用部の通過路に位置されている、という
ものである。
【0014】この発明において、誤挿入検知部材の検知
部は、可動片部の弾性に抗する撓み変形によって上記カ
ード挿抜経路の下側に後退することができるように上記
カード挿抜経路に突出されている。また、カード挿抜経
路に正規姿勢で挿抜されるカードの作用部の通過路に、
上記検知部に設けられた検知板部の当り部が位置してい
る。しかも、その後端縁によって当り部を形成している
検知板部が下拡がり状に傾斜している。このため、カー
ド挿抜経路に正規姿勢で挿入されたカードの作用部が、
上記当り部に当たった後さらに挿入方向に押されると、
その当り部を下方へ押し下げる力が発生し、この力によ
ってその当り部がカードの作用部と擦れ合いながらカー
ド挿抜経路の下側に後退する。このため、最終的には、
カード挿抜経路の下側に後退した上記検知部をカードが
乗り越え、そのカードがカード挿抜経路の奥まで挿入さ
れる。
【0015】これに対し、カード挿抜経路に表裏逆向き
にカードが誤挿入されると、カードの先端部他側が上記
当り部に当たる。この状態では、カードがさらに挿入方
向に押されても、その当り部を下方へ押し下げる力が発
生しない。そのため、カードをその位置より奥に挿入す
ることができず、誤挿入が検知されると共に、誤挿入が
防止される。この場合、カードを無理に挿入しようとし
たときには、そのときの押込力が上記当り部を形成して
いる検知板部を押す力としてその検知板部に加わるけれ
ども、この検知板部は、可動片部の後端から連設された
板片部の左右いずれかの縁部に前後方向に延びる形状の
ものとして設けられていて、上記の押す力に対する十分
な強度を有するので、上記の押す力によってこの検知板
部が変形して誤挿入防止機能を損なうという事態が容易
には起こらない。
【0016】そのほか、この発明によると、上記検知部
が、定位置に固着された取付部から後方に向けて延び出
した板片状の可動片部の後端に設けられているので、そ
の検知部の位置をカード挿抜経路の後端部に近い位置に
することが容易であり、そのようにすることによって、
カード挿抜経路にカードを少し挿入しただけでカードの
誤挿入を検知し、かつその誤挿入を防止することが可能
になる。
【0017】請求項2に係る発明によるカードコネクタ
の誤挿入防止装置は、請求項1に記載したものにおい
て、上記板片部の左右の縁部のそれぞれから上記検知板
部が下拡がり状に垂下され、それらの検知板部のそれぞ
れの後端縁によって一対の上記当り部が形成されてい
る、というものである。
【0018】この発明によると、誤挿入検知部材の検知
部の形状を左右対称にすることが可能になるので、カー
ド挿抜経路内の左側または右側のいずれの側にも誤挿入
検知部材を設けることができるようになる。そのため、
作用部がカードの先端部の左右いずれの側に形成されて
いる場合でも、共通の誤挿入検知部材を用いることが可
能になる。
【0019】請求項3に係る発明によるカードコネクタ
の誤挿入防止装置は、請求項1または請求項2に記載し
たものにおいて、上記誤挿入検知部材が一枚の金属板の
加工物でなり、上記検知板部が上記板片部に対して折曲
げ形成されている、というものである。
【0020】この発明によると、一枚の金属板に打抜き
や曲げ加工を施して安価に誤挿入検知部材を製作するこ
とができる。
【0021】請求項4に係る発明によるカードコネクタ
の誤挿入防止装置は、請求項1、請求項2、請求項3の
いずれかに記載したものにおいて、上記当り部を形成す
る上記検知板部の後端縁が、上記カード挿抜経路に対し
て直角をなす垂直仮想平面上に位置している、というも
のである。
【0022】この発明によると、誤挿入されたカードの
先端部が上記当り部に当たったときに、その当り部を押
し下げる力や押し上げる力が全く発生しないので、確実
な誤挿入防止作用が発揮される。
【0023】請求項5に係る発明によるカードコネクタ
の誤挿入防止装置は、請求項1、請求項2、請求項3、
請求項4のいずれかに記載したものにおいて、上記カー
ド挿抜経路を形成するボディを有し、このボディの定位
置に上記誤挿入検知部材の上記取付部が固着されてい
る、というものである。
【0024】この発明によると、ボディと誤挿入検知部
材とを一体に取り扱うことができるようになる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る誤挿入防止装
置を採用したカードコネクタとそのカードコネクタの使
用対象となるカード1を平面的に表した説明図、図2は
誤挿入防止装置の要部を拡大した概略斜視図、図3は誤
挿入検知部材6の検知部63の拡大斜視図、図4は誤挿
入検知部材6の検知部63を一部破断して示した拡大側
面図、図5はカード未挿入時での図2のa−a線に沿う
拡大断面図、図6はカード挿入時での図2のa−a線に
沿う拡大断面図、図7は誤挿入検知部材6の検知部63
の変形例を示す拡大斜視図である。
【0026】図1に示したカード1は、図8や図9で説
明したものと同様のものである。すなわち、先端部片側
に傾斜した輪郭線を備える作用部12が具備され、先端
部他側に略直角のコーナ部14が具備されており、その
表面に電極形成エリア13を有している。
【0027】図1において、5はカードコネクタのボデ
ィであり、左右両側にカード1の左右の端縁をガイドす
るアーム部51,52を有し、前端部に上記アーム部5
1,52の前端部相互間に亘る梁部53を有している。
また、左右のアーム部51,52の間に亘って下板部5
4が設けられている。そして、左右のアーム部51,5
2と下板部54とによって前後方向に延びるカード挿抜
経路Lを形成している。このボディ5には図示していな
いコンタクトが組み込まれ、それらのコンタクトがカー
ド1側の電極形成エリア13に形成されたカード側電極
に対応する。
【0028】誤挿入検知部材6は、取付部61と、この
取付部61から延び出した弾性を備える細長い板片状の
可動片部62と、この可動片部62の後端に設けられた
検知部63とを有する。検知部63は、可動片部62の
後端から後方(カード抜出し方向)へ向けて連設された
矩形の板片部64と、この板片部64の左右の縁部のそ
れぞれから角度θを有して下拡がり状に傾斜して垂下さ
れた左右一対の検知板部65,66と、これらの検知板
部65,66のそれぞれの後端縁によって形成された一
対の当り部67,68とを有している。図示例におい
て、誤挿入検知部材6は一枚の金属板に打抜き加工や曲
げ加工などの機械加工を施して製作された加工物でな
り、上記検知板部65,66は、上記板片部64に対し
て折曲げ形成されている。
【0029】図1および図2のように、ボディ5の下板
部54の右側に前後方向に長い開口69が開設されてお
り、この開口69を利用して上記誤挿入検知部材6が配
備されている。すなわち、誤挿入検知部材6の取付部6
1が、下板部54の定位置に圧入、ねじ止め、接着とい
った適宜手段を用いて固着されている。そして、そのよ
うに定位置に固着された取付部61に連設されている可
動片部62が上記開口69を通して下板部54の上にま
で延び出している。カード未挿入時には、可動片部62
の弾性によってその可動片部62の後端に設けられた検
知部63がカード挿抜経路Lに突出している。したがっ
て、この検知部63が押し下げられると、可動片部62
が弾性に抗して撓み変形し、可動片部62とともに検知
部63がカード挿抜経路Lの下側に後退する。
【0030】ここで、検知部63や当り部67,68
は、カード挿抜経路Lに正規姿勢で挿抜されるカード1
の作用部12の通過路に位置している。また、当り部6
7,68を形成している検知板部65,66の後端縁
は、図4に示したように、カード挿抜経路Lに対して直
角(90°)をなす垂直仮想平面P−P上に位置してい
る。なお、板片部64の後端縁は検知板部65,66の
後端縁よりも後方に突き出ていない。
【0031】以上において、カード挿抜経路Lにカード
1が正規姿勢で挿入されると、図2のように、カード1
の作用部12が、誤挿入検知部材6の片側の当り部67
に当たる。この状態からカード1がさらに挿入方向Aに
押されると、当り部67が下拡がりになっているため
に、その当り部67を下方へ押し下げる力が発生し、こ
の力によってその当り部67がカード1の作用部12と
擦れ合って可動片部62の撓み変形を伴いながらカード
挿抜経路Lの下側に後退する。そして、板片部64がカ
ード挿抜経路Lの下側に後退した時点で、図6のように
カード1が検知部63の上に乗り上がり、その検知部6
3を乗り越えてカード挿抜経路Lの奥まで挿入される。
【0032】これに対し、カード挿抜経路Lに表裏逆向
きにカード1が誤挿入されると、図4のようにカード1
の先端部11の他側が当り部67,68に当たる。上記
したように当り部67,68を形成している検知板部6
5,66の後端縁は、図4に示したように、カード挿抜
経路Lに対して直角(90°)をなす垂直仮想平面P−
P上に位置しているので、カード1の先端部11の他側
が当り部67,68に当たった状態では、カード1がさ
らに挿入方向に押されても、その当り部67,68を下
方へ押し下げる力が発生しない。そのため、カード1を
その位置より奥に挿入することができず、これにより、
誤挿入が検知されると共に、誤挿入が防止される。
【0033】ところで、カード1の先端部11が当り部
67,68に当たった後、カード1を無理に挿入しよう
としたときには、そのときの押込力が当り部67,68
を形成している検知板部65,66を押す力としてその
検知板部65,66に加わる。しかし、図3に示したよ
うに、検知板部65,66は前後方向(矢符Xで示す)
に延びており、その長さX1が検知板部65,66や可
動片部62の厚さTよりも格段に長いので、上記の押す
力に対する十分な強度を有している。そのため、上記の
押す力によってこの検知板部65,66が変形して誤挿
入防止機能を損なうという事態が容易には起こらない。
【0034】また、図1に示したように検知部63をカ
ード挿抜経路Lの後端部に近い位置にしておくと、カー
ド挿抜経路Lにカードを少し挿入しただけでカードの誤
挿入が検知され、かつその誤挿入が防止される利点があ
る。
【0035】図例では、カード1の先端部11の右側に
作用部12を有するカード1を使用対象とするカードコ
ネクタに適するように、ボディ5の右側に誤挿入検知部
材6を設けてあるけれども、カードの種類によっては、
その先端部の左側に作用部を有するものも考えられる。
この場合、上述した誤挿入検知部材6は、そのような先
端部の左側に作用部を有するカードを使用対象にするこ
ともできる。すなわち、この誤挿入検知部材6は、板片
部64の左右の縁部のそれぞれから検知板部65,66
が下拡がり状に垂下され、それらの検知板部65,67
のそれぞれの後端縁によって一対の当り部67,68が
形成された検知部63を有し、この検知部63が左右対
称の形状を有しているので、ボディ5の左側に上記誤挿
入検知部材6を取り付けて、カードの誤挿入の検知や誤
挿入の防止の機能を発揮させることができる。
【0036】また、上述したように、図例の誤挿入検知
部材6の検知部63は、カード1が正規姿勢で挿入され
たときにその左側の検知板部65の当り部67だけにカ
ード1の作用部12が当り、右側の検知板部65の当り
部68にはカード1の作用部12が当たらない。したが
って、右側に作用部12を有するカード1を使用対象と
するカードコネクタに用いる誤挿入検知部材6として
は、右側の検知板部66を省略し、図7に示したように
左側の検知板部65だけを下拡がり状に傾斜させて設け
てその後端縁を当り部67としてもよい。その逆に、左
側に作用部を有するカードを使用対象とするカードコネ
クタに用いる誤挿入検知部材としては、図3に示した左
側の検知板部65を省略し、右側の検知板部66だけを
下拡がり状に設けてその後端縁を当り部68としてもよ
い。
【0037】上記した実施形態において、カード挿抜経
路Lは図1に示した構成のボディ5によって形成されて
いるけれども、このカード挿抜経路Lは、必ずしも図1
に示した構成のボディ5によって形成されている必要は
なく、他の構成のボディによって形成されていても、あ
るいは、カードコネクタが組み付けられるセット側機器
に設けられた部材によって形成されていてもよい。ま
た、カード1の電極形成エリア13の電極に対応して設
けられるカードコネクタ側のコンタクトについても、ボ
ディ5に設けたものであっても、セット機器側に設けた
ものであってもよい。
【0038】また、上記した実施形態において、カード
1にはその表面に電極形成エリア13が形成されている
けれども、カードの種類によっては、カードの先端部に
横に並んだ多数のコンタクトを設けたものがあり、この
ようなカードに対しても本発明の誤挿入防止装置を適用
することが可能である。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、カードコネクタの大型
化を招かず、しかも、誤挿入されたカードが強く押し込
まれても、その誤挿入防止機能が容易に損なわれないカ
ードコネクタの誤挿入防止装置を提供することが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る誤挿入防止装置を採用したカード
コネクタなどを平面的に表した説明図である。
【図2】誤挿入防止装置の要部を拡大した概略斜視図で
ある。
【図3】誤挿入検知部材の検知部の拡大斜視図である。
【図4】誤挿入検知部材の検知部を一部破断して示した
拡大側面図である。
【図5】カード未挿入時での図2のa−a線に沿う拡大
断面図である。
【図6】カード挿入時での図2のa−a線に沿う拡大断
面図である。
【図7】誤挿入検知部材の検知部の変形例を示す拡大斜
視図である。
【図8】従来の誤挿入防止装置を採用したカードコネク
タなどを平面的に表した説明図である。
【図9】従来の他の誤挿入防止装置を採用したカードコ
ネクタなどを平面的に表した説明図である。
【符号の説明】
1 カード 5 ボディ 6 誤挿入検知部材 12 作用部 14 コーナ部 61 取付部 62 可動片部 63 検知部 64 板片部 65,66 検知板部 67,68 当り部 L カード挿抜経路 P−P 垂直仮想平面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部片側に傾斜した輪郭線を備える作
    用部が具備され、先端部他側に略直角のコーナ部が具備
    されたカードを使用対象とし、前後方向に延びるカード
    挿抜経路を備えるカードコネクタにおいて、 定位置に固着された取付部から後方に向けて弾性を備え
    た板片状の可動片部が延び出しその可動片部の後端に検
    知部が設けられた誤挿入検知部材を有し、この誤挿入検
    知部材の上記検知部が、上記可動片部の後端から上記カ
    ード抜出し方向に向けて連設された板片部と、この板片
    部の左右の縁部のうちの少なくとも一方の縁部から下拡
    がり状に傾斜して垂下されかつ前後方向に延びる検知板
    部と、この検知板部の後端縁によって形成された当り部
    とを備え、上記検知部が、上記可動片部の弾性に抗する
    撓み変形によって上記カード挿抜経路の下側に後退する
    ことができるように上記カード挿抜経路に突出されてい
    ると共に、上記検知板部に形成された上記当り部が、上
    記カード挿抜経路に正規姿勢で挿抜される上記カードの
    作用部の通過路に位置されていることを特徴とするカー
    ドコネクタの誤挿入防止装置。
  2. 【請求項2】 上記板片部の左右の縁部のそれぞれから
    上記検知板部が下拡がり状に垂下され、それらの検知板
    部のそれぞれの後端縁によって一対の上記当り部が形成
    されている請求項1に記載したカードコネクタの誤挿入
    防止装置。
  3. 【請求項3】 上記誤挿入検知部材が一枚の金属板の加
    工物でなり、上記検知板部が上記板片部に対して折曲げ
    形成されている請求項1または請求項2に記載したカー
    ドコネクタの誤挿入防止装置。
  4. 【請求項4】 上記当り部を形成する上記検知板部の後
    端縁が、上記カード挿抜経路に対して直角をなす垂直仮
    想平面上に位置している請求項1、請求項2、請求項3
    のいずれかに記載したカードコネクタの誤挿入防止装
    置。
  5. 【請求項5】 上記カード挿抜経路を形成するボディを
    有し、このボディの定位置に上記誤挿入検知部材の上記
    取付部が固着されている請求項1、請求項2、請求項
    3、請求項4のいずれかに記載したカードコネクタの誤
    挿入防止装置。
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