JPH10240761A - サービス制御情報解釈実行型画像データベース検索装置，および画像データベース装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファクシミリ端末から検索可能な分散型画像
データベースにおけるサービス制御情報の記述および管
理を容易にする。 【解決手段】 サービス制御情報の各命令の先頭に目次
形式で番号を付与し、各目次の最下位数字をファクシミ
リ端末１からのＰＢ信号の入力番号に対応させること
で、条件分岐できる制御構造を記述する。又、各命令の
先頭から順に””で囲んだ文字列をファクシミリ端末１
へ出力する案内情報とする。これで変数宣言やＩＦ文を
用いずに、分岐可能な制御構造をもつサービス制御情報
を記述する。また、サービス制御手順を一実行単位で記
述せず、画像情報蓄積装置４−１〜４−Ｌに分散して記
述、蓄積し、画像データベース検索装置３がその記述さ
れた二次サービス制御情報を解釈、実行する。これでサ
ービス制御情報の修正は、画像情報蓄積装置４−１〜４
−Ｌの二次サービス制御情報の変更だけでできる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電気通信設備で構
成されるネットワークを介して、ファクシミリ端末から
画像データベースを検索する技術分野に属する。

【０００２】

【従来の技術】電気通信設備で構成されるネットワーク
を介して、画像データベースからファクシミリ端末によ
って画像情報の検索を行うファクシミリ情報提供サービ
スを実現するために、従来よりファクシミリＢＯＸなど
の画像データベース検索装置が提案され、実用に供せら
れてきた。一般的にファクシミリ端末の入出力手段とし
ては、画像情報および音声情報の入出力、およびプッシ
ュボタン（以下ＰＢ）による０〜９の数字と＊，＃記号
の入力があげられる。しかし、ファクシミリ端末から画
像データベース検索装置への入力手段として、信頼性の
高いものはＰＢによるもののみである。

【０００３】このため、画像データベース検索装置で
は、基本的にファクシミリ端末への音声ガイダンスの送
出と、ファクシミリ端末からのＰＢ信号の発信によっ
て、所望の画像情報の検索（特定）を行っていた。たと
えば、画像データベース検索装置がファクシミリ端末か
ら回線接続されると、まずＰＢに対応した選択肢を音声
ガイダンスとしてファクシミリ端末に送出する。ファク
シミリ端末側で検索ユーザが選択肢に対応したＰＢを押
下すると、対応するＰＢ信号が発せられ、画像データベ
ース検索装置は、受信したＰＢ信号を解析してどのＰＢ
が押下されたかを認識する。そして、このＰＢに対応す
る選択肢に該当する画像情報を画像データベースから読
み出し、ファクシミリ端末に送出する。

【０００４】この様な所望の画像情報を検索するため
の、音声ガイダンスとＰＢによる処理手順は、音声応答
制御手順、またはサービス制御手順などと呼ばれる。従
来はサービス制御手順を記述するために、独自形式のス
クリプト言語，Ｃ言語，Ｖｉｓｕａｌ Ｂａｓｉｃ（Ｍ
ｅｄｉａＬｏｇｕｅ、松下電器産業株式会社）等のプロ
グラミング言語が用いられている。これらのプログラミ
ング言語やスクリプト言語では、制御構造を記述するた
めに、「Ｉｆ 条件式 Ｔｈｅｎ 文１ Ｅｌｓｅ 文
２」（Ｖｉｓｕａｌ Ｂａｓｉｃの場合．文献：“Ｖｉ
ｓｕａｌ Ｂａｓｉｃ 初級プログラミング入門
［上］”，技術評論社，河西朝雄著，ＩＳＢＮ４−７７
４１−００５３−６）や、「ｉｆ （式） 文１ ｅｌ
ｓｅ 文２」（Ｃ言語の場合．文献：“プログラミング
言語Ｃ”，共立出版，Ｂ．Ｗ．カーニハン／Ｄ．Ｍ．リ
ッチー著）等により条件分岐を実現していた。また、使
用する変数をあらかじめ宣言しておく必要もあった。

【０００５】図５に従来型の画像データベース検索装置
による単一のファクシミリ情報提供サービスの構成例を
示す。従来は、上記サービス制御手順を記述したサービ
ス制御情報が、画像データベース検索装置１０３に蓄積
されていた。すなわち、ファクシミリ端末１０１へのフ
ァクシミリ情報提供サービスを行う従来の画像データベ
ース検索装置１０３は、ひとつの静的なサービス制御手
順に従って動作していた。このため、画像情報蓄積装置
１０４の画像データベースに蓄積されている画像情報に
追加、削除などの変更が生じた場合には、同時に、画像
データベース検索装置１０３に蓄積されているサービス
制御情報を、この画像データベース検索装置１０３の管
理者が変更する必要があった。

【０００６】図６に上記単一のファクシミリ情報提供サ
ービスを分散型画像データベースに適用した場合の構成
例を示す。複数の画像情報蓄積装置１０４−１〜１０４
−Ｎと画像データベース検索装置１０３をネットワーク
１０５を介して分散して配置し、分散型画像データベー
スを構築して、上記で説明した単一のファクシミリ情報
提供サービスを適用した場合、各画像情報蓄積装置１０
４−１〜１０４−Ｎに対して、複数の人が、任意の時間
に個々に画像情報を追加、削除しようとすると、サービ
ス制御手順の記述を行う管理者はサービス全体を把握し
た上でサービス制御手順の更新を行う必要が生じた。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の、所望の画
像情報をファクシミリ端末から検索するためのサービス
制御手順を記述するために用いられている、独自形式の
スクリプト言語，Ｃ言語，Ｖｉｓｕａｌ Ｂａｓｉｃ等
のプログラミング言語は、ファクシミリ端末を用いた画
像データベースの検索を前提としていないため、広範な
プログラムを実現する自由度がある一方、プログラミン
経験の無い管理者等のユーザがプログラミングをするの
は困難であるという問題点があった。

【０００８】また従来は、サービス制御手順を記述した
サービス制御情報が、画像データベース検索装置に蓄積
され、ひとつの静的なサービス制御手順に従って動作し
ていたため、画像データベースに蓄積されている画像情
報に追加、削除などの変更が生じた場合には、同時に、
画像データベース検索装置に蓄積されているサービス制
御情報を、この画像データベース検索装置の管理者が変
更する必要があった。

【０００９】ここで、分散型画像データベースを構築し
た場合、分散配置されている各画像情報蓄積装置に対し
て、複数の人が、任意の時間に個々に画像情報を追加、
削除しようとすると、サービス制御手順の記述を行う管
理者はサービス全体を把握した上でサービス制御手順の
更新を行う必要が生じたため、サービス全体の規模が大
きくなるに従いサービス全体を把握するのが困難とな
り、結果としてより複雑なプログラミンを行う必要が生
じるという問題点があった。

【００１０】本発明の課題は、ファクシミリ端末から検
索可能な分散型画像データベースにおいて、画像データ
ベースの検索装置のサービス制御手順をｉｆ分岐や変数
宣言を含まずに記述でき、サービス制御手順を一実行単
位ですべて記述するのではなく、分散して記述、蓄積、
実行可能とすることにより、サービス制御情報の記述お
よび管理が容易となる、サービス制御情報解釈実行型画
像データベース検索装置および画像データベース装置を
実現することである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明によるサービス制御情報解釈実行型画像データ
ベース検索装置は、あらかじめ初期サービス制御命令が
蓄積された初期サービス制御命令蓄積部と、二次サービ
ス制御情報を蓄積する二次サービス制御情報蓄積部と、
前記二次サービス制御情報蓄積部に蓄積された二次サー
ビス制御情報を解釈し、サービス制御命令として実行す
るサービス制御情報解釈実行部と、回線接続によって画
像通信端末との間でサービス制御手順従って、案内情報
の出力手段、前記案内情報にもとづくユーザの指定信号
の入力手段、および検索結果としての画像情報の出力手
段を有し、前記初期サービス制御命令蓄積部に蓄積され
た初期サービス制御命令、または前記サービス制御情報
解釈実行部により実行された命令に従って動作する応答
部と、前記応答部からの指示で、該当する画像情報蓄積
装置から前記二次サービス制御情報を読み込み前記二次
サービス制御情報蓄積部に蓄積するために出力するか、
または前記画像情報蓄積装置から前記検索結果として画
像情報を読み込み前記応答部に出力する検索処理部と、
を具備し、前記応答部は、前記画像通信端末との回線接
続時には前記初期サービス制御命令蓄積部に蓄積された
初期サービス制御命令に従って前記画像通信端末へ案内
情報を出力し、前記サービス制御情報解釈実行部により
実行すべきサービス制御命令がある場合には、サービス
制御命令に従って前記画像通信端末へ案内情報を出力
し、前記画像通信端末からのユーザの指定信号入力時ま
たは前記サービス制御情報解釈実行部により実行すべき
サービス制御命令がある場合には、前記画像情報蓄積装
置からの前記二次サービス制御情報の読み込みまたは画
像情報の検索を前記検索処理部に指示する制御手段を有
するものであることを特徴とする。

【００１２】また、前記二次サービス制御情報は、各命
令の先頭に目次形式で番号を付与し前記各目次の最下位
の数字をユーザの指定信号の入力番号に対応させること
により条件分岐に対応する制御構造を記述し、前記各命
令の先頭から順に、所定の記号で囲まれた文字列を前記
画像通信端末へ出力する案内情報とし、当該二次サービ
ス制御情報の続きを他の任意の二次サービス制御情報の
実行単位に記述したものであり、前記サービス制御情報
解釈実行部は前記記述の二次サービス制御情報を解釈
し、実行する制御手段を有するものであることを特徴と
する。

【００１３】さらに、前記画像通信端末はファクシミリ
端末であり、前記案内情報は音声情報であり、前記ユー
ザの指定信号は前記ファクシミリ端末のプッシュボタン
信号であることを特徴とする。

【００１４】また、上記課題を解決するために、本発明
による画像データベース装置は、上記の特徴を有するサ
ービス制御情報解釈実行型画像データベース検索装置
と、複数の二次サービス制御情報、および複数の画像情
報を蓄積する単一または複数の画像情報蓄積装置と、前
記サービス制御情報解釈実行型画像データベース検索装
置および前記画像情報蓄積装置を接続するネットワーク
部と、から構成され、前記画像情報蓄積装置は、当該画
像情報蓄積装置に蓄積された画像情報の一部を変更した
場合には、該画像情報に対応して前記画像情報蓄積装置
に蓄積された二次サービス制御情報だけを変更するもの
であり、前記サービス制御情報解釈実行型画像データベ
ース検索装置は、サービス制御情報解釈実行部により前
記変更された二次サービス制御情報を解釈して実行する
ことでサービス制御手順を修正するものであることを特
徴とする。

【００１５】一般的にファクシミリ端末の入出力手段と
しては、画像情報および音声情報の入出力、およびプッ
シュボタン（以下ＰＢ）による０〜９の数字と＊，＃記
号の入力がある。画像データベース検索装置では、ファ
クシミリ端末への音声ガイダンスの送出と、ファクシミ
リ端末からのＰＢ信号の発信によって、所望の画像情報
の検索を行っている。そして、このＰＢ信号に対応する
選択肢に該当する画像情報を画像データベースから読み
出し、ファクシミリ端末に送出する。このようなファク
シミリ情報提供サービスのサービス制御の記述におい
て、従来は、条件分岐を実現するためにＩＦ文を用いて
いた。また、扱う変数もあらかじめ宣言しておく必要が
あった。

【００１６】本発明では、画像情報サービスの制御の対
象として入出力機能を持つファクシミリ端末等の画像通
信端末を想定し、入力は例えばＰＢ信号等による指定信
号の番号（数字）であり、送出するデータは音声もしく
は検索された画像であるとする。入出力を前記のように
想定することにより、各命令の先頭に目次形式で番号を
付与し、各目次の最下位の数字を指定信号の入力番号に
対応させることによって条件分岐に対応する制御構造を
記述すること、および各命令の先頭から順に例えば””
等の記号で囲まれた文字列を前記画像通信端末へ出力す
る案内情報とすることで、変数もあらかじめ宣言せず
に、且つＩＦ文を用いずに、条件分岐に対応する制御構
造をもったサービス制御情報を記述することが可能とな
る。本発明では、さらに前記のように記述された二次サ
ービス制御情報を各分散型画像蓄積装置に蓄積し、それ
ぞれの蓄積画像の変更に伴って当該画像蓄積装置の二次
サービス制御情報だけを変更すれば、画像データベース
検索装置がユーザの指定信号による要求に基づいて、前
記変更された二次制御情報を読み込み、解釈、実行する
ことで、サービス制御手順の修正を可能にする。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、図を用いて本発明の実施形
態例を詳細に説明する。

【００１８】まず、サービス制御情報の記述例を図１に
示す。［］内の数字が目次番号であり、”〜”の「〜」
の部分に案内情報を記述する。例えば、［１］の音声案
内“〜”が出力している最中に２番のＰＢが押下される
と、［１−２］行の命令を実行する。［１−２］の音声
案内”〜”が再生されている最中に、１番のＰＢが押下
されると、［１−２−１］行の命令を実行する。このよ
うにして、ＰＢ入力に応じて分岐される制御構造を記述
できる。さらに、目次の最下位の数字を読むことによ
り、入力候補となる数字の判定をサービス制御情報解釈
実行部で判定することもでき、特にサービス制御情報に
記述をしなくとも、目次項目に無い番号が押下されたと
きの間違い通知を実現できる。

【００１９】図２に、本発明における動的なファクシミ
リ情報提供サービスの構成例を示す。複数の画像情報蓄
積装置４−１〜４−Ｎと画像データベース検索装置３が
ネットワーク５を介して分散して配置され、画像データ
ベース検索装置３を通してファクシミリ端末１から画像
データベースを検索可能な分散型画像データベースが構
築されている。従来は、ひとつの画像データベース検索
装置は、ひとつのサービス制御情報に従って動作するた
め、単一のファクシミリ情報提供サービスに静的に対応
していた（図６）。本発明では、サービス制御情報解釈
実行型の画像データベース検索装置３には初期サービス
制御命令が蓄積され、かつ個々の画像情報蓄積装置４−
１〜４−Ｌには、複数の二次サービス制御情報と画像情
報が蓄積されている。そして、二次サービス制御情報の
続きを他の任意の二次サービス制御情報の実行単位に記
述できることで、複数のファクシミリ情報提供サービス
を動的に実現可能であることを特徴としている。

【００２０】図３に本実施形態例におけるサービス制御
情報の例を示す。（ａ）に示す初期サービス制御情報と
（ｂ），（ｃ）に示す二次サービス制御情報では、ファ
クシミリ端末に送出すべき音声ガイダンスを表す音声情
報と、該音声ガイダンスへの返答を示す番号をユーザが
ＰＢで指定した場合に、どういった動作をすべきかを表
わす実行情報との組み合わせによってサービス制御手順
が記述されている。該二次サービス制御情報は、目次形
式で記述されており、例えば蓄積位置１にあるサービス
制御情報の続きに、他の蓄積位置２にあるサービス制御
情報を指定できる。

【００２１】図２、図３により本発明でのサービス制御
の例を説明する。ファクシミリ端末１から画像データベ
ース検索装置３に回線接続した場合、まず最初に、サー
ビス制御情報解釈実行型画像データベース検索装置３
は、初期サービス制御情報の制御命令に従ってサービス
制御を行う。ユーザが所望する二次サービス制御情報が
ＰＢで指定されると、サービス制御情報解釈実行型画像
データベース検索装置３は、該二次サービス制御情報を
読み込み、そのサービス制御情報を解釈し、命令の実行
を行う。例えば図３（ａ）に示すように初期サービス制
御情報の音声情報Ａの音声案内に導かれて、ユーザが蓄
積位置（１）に蓄積された二次サービス制御情報を指定
したとする。図３（ｂ）に示すように蓄積位置（１）に
蓄積された二次サービス制御情報には、音声案内の内容
を記述した文字列と、ＰＢ入力に応じて実行すべき命令
が記述されている。このとき、サービス制御情報解釈実
行型画像データベース検索装置３では、実行すべき命令
として画像情報の検索のみならず、別の蓄積位置にある
二次サービス制御情報を検索し、現在実行中のサービス
制御の続きとすることを行う。本例の場合、例えば、蓄
積位置（１）の音声案内に導かれて、２＃を押下すれば
画像情報蓄積位置（３）に蓄積された画像情報をファク
シミリ端末１に送信するが、１＃が押下された場合に
は、蓄積位置（１）のサービス制御命令［１−１］の続
きとして、図３（ｃ）に示すような蓄積位置（２）のサ
ービス制御情報の命令［１］を解釈、実行する。

【００２２】このようにサービス制御情報を記述できる
ことにより、管理者はサービス制御情報の全体を把握す
る必要がなくなり、部分的な変更が容易となる。すなわ
ち、分散型画像データベース装置において、複数の人が
任意の時間に、画像情報等の変更に伴い別個にサービス
制御情報の追加、削除を行っても、その都度いちいち、
画像データベース検索装置の全体のサービス制御手順を
書き換える必要がないサービス制御情報解釈実行型画像
データベース検索装置を実現することが可能となる。

【００２３】図４は本発明の装置構成の一実施形態例を
示すブロック図である。１はファクシミリ端末、２は画
像データベース装置、３は画像データベース検索装置で
ある。この画像データベース検索装置３を構成するもの
として、３−１はファクシミリ応答部、３−２は検索処
理部、３−３は初期サービス制御命令蓄積部、３−４は
二次サービス制御情報蓄積部、３−５はサービス制御情
報解釈実行部であり、ファクシミリ応答部３−１を構成
するものとして、３−１−１は制御部、３−１−２は通
信インタフェース部、３−１−３はファクシミリ画像出
力部、３−１−４は音声情報出力部、３−１−５はＰＢ
信号入力部である。４−１〜４−Ｌは画像情報蓄積装置
であり、各画像情報蓄積装置４−１〜４−Ｌを構成する
ものとして、４−１−１−１〜４−１−１−Ｍ，…，４
−Ｌ−１−１〜４−Ｌ−１−Ｍは二次サービス制御情報
蓄積部、４−１−２−１〜４−１−２−Ｎ，…，４−Ｌ
−２−１〜４−Ｌ−２−Ｎは画像情報蓄積部である。５
は画像データベース検索装置３と各画像情報蓄積装置４
−１〜４−Ｌを接続して分散配置しているネットワーク
部である。初期サービス制御命令蓄積部３−３には、あ
らかじめ初期サービス制御命令が、二次サービス制御情
報蓄積部４−１−１−１〜４−１−１−Ｍ，…，４−Ｌ
−１−１〜４−Ｌ−１−Ｍには、あらかじめ二次サービ
ス制御情報が、そして画像情報蓄積部４−１−２−１〜
４−１−２−Ｎ，…，４−Ｌ−２−４−１〜４−Ｌ−２
−Ｎには、あらかじめ画像情報が蓄積されているものと
する。

【００２４】本装置を動作させるには、まずファクシミ
リ端末１から、通信インタフェース部３−１−２に回線
接続を行う。該通信インタフェース部３−１−２はファ
クシミリ端末１から回線接続されると、サービス開始要
求信号を制御部３−１−１に出力する。該制御部３−１
−１は該サービス開始要求信号を入力されると、初期サ
ービス制御命令蓄積部３−３から、初期サービス制御命
令を読み出し、該初期サービス制御命令に記述されたサ
ービス制御手順に従って、音声情報を音声情報出力部３
−１−４に出力する。音声情報出力部３−１−４は、該
音声情報を電話で聞くことが可能な音声信号に変換し
て、通信インタフェース部３−１−２を介してファクシ
ミリ端末１に出力する。

【００２５】ファクシミリ端末１側では、ユーザが該音
声信号を開き、返答に該当する番号を、ファクシミリ端
末１のＰＢから入力する。該ファクシミリ端末１は、該
ＰＢに対応するＰＢ信号を通信インタフェース部３−１
−２に出力する。該通信インタフェース部３−１−２は
該ＰＢ信号を入力されると、該ＰＢ信号をＰＢ信号入力
部３−１−５に出力する。ＰＢ信号入力部３−１−５
は、該ＰＢ信号を対応する番号情報に変換し、該番号情
報を制御部３−１−１に出力する。

【００２６】制御部３−１−１は、該番号情報を入力さ
れると、該初期サービス制御命令の命令にしたがって、
該当する二次サービス制御情報の蓄積アドレス情報を検
索処理部３−２に出力する。検索処理部３−２は、ネッ
トワーク部５を介して該蓄積アドレス情報が示す画像情
報蓄積装置４−１〜４−Ｌ上の二次サービス制御情報蓄
積部４−１−１−１〜４−１−１−Ｍ，…，４−Ｌ−１
−１〜４−Ｌ−１−Ｍから二次サービス制御情報を読み
出し、画像データベース検索装置３の二次サービス制御
情報蓄積部３−４に一旦蓄積する。サービス制御情報解
釈実行部３−５は、該二次サービス制御情報蓄積部３−
４に蓄積された二次サービス制御情報を読み出し、二次
サービス制御情報を解釈し、サービス制御命令に変換す
る。なお二次サービス制御情報は、例えば図３に示す目
次形式で記載されているものとする。制御部３−１−１
は、サービス制御情報解釈実行部３−５により解釈され
たサービス制御命令に従って、音声情報を音声情報出力
部３−１−４に出力する。音声情報出力部３−１−４
は、該音声情報を電話で聞くことが可能な音声信号に変
換して、通信インタフェース部３−１−２を介してファ
クシミリ端末１に出力する。

【００２７】ファクシミリ端末１側では、ユーザが該音
声信号を聞き、所望の返答に該当する番号を、ファクシ
ミリ端末１のＰＢから入力する。該ファクシミリ端末１
は、該ＰＢに対応するＰＢ信号を通信インタフェース部
３−１−２に出力する。該通信インタフェース部３−１
−２は該ＰＢ信号を入力されると、該ＰＢ信号をＰＢ信
号入力部３−１−５に出力する。ＰＢ信号入力部３−１
−５は、該ＰＢ信号を対応する番号情報に変換し、該番
号情報を制御部３−１−１に出力する。

【００２８】制御部３−１−１は、該番号情報を入力さ
れると、サービス制御情報解釈実行部３−５により解釈
されたサービス制御命令に従って、該当する画像情報の
蓄積アドレス情報を検索処理部３−２に出力する。検索
処理部３−２は、ネットワーク部５を介して、該蓄積ア
ドレス情報が示す画像情報蓄積装置４−１〜４−Ｌ上の
画像情報蓄積部４−１−２−１〜４−１−２−Ｎ，…，
４−Ｌ−２−１〜４−Ｌ−２−Ｎに蓄積された画像情報
を読み出し、制御部３−１−１に出力する。制御部３−
１−１は、該画像情報を入力されると、該画像情報をフ
ァクシミリ画像情報出力部３−１−３に出力する。該フ
ァクシミリ画像情報出力部３−１−３は、該画像情報を
ファクシミリ符号化して、通信インタフェース部３−１
−２を介してファクシミリ端末１に出力する。

【００２９】以上の構成により、複数のファクシミリ情
報提供サービスに対応する二次サービス制御情報が動的
に画像データベース検索装置３に読み込まれ、例えば図
３（ｂ），（ｃ）に示す目次形式で記載されている該二
次サービス制御情報に従ったファクシミリ情報提供サー
ビスを、画像データベース検索装置３が実行することが
可能となる。

【００３０】なお、上記実施形態例では、ファクシミリ
端末を用いる例を示したが、本発明はその他の種々の画
像通信端末を用いる場合にも適用可能である。また、画
像データベース検索装置から画像通信端末へ送る案内情
報の形態は、音声情報に限るものではなく、案内情報が
画像通信端末のユーザに伝達できる種々のメディア形態
が利用可能である。また、画像通信端末からの指定信号
の入力手段も、ＰＢ入力によるものに限るものではな
く、画像通信端末が有する種々の入力手段を利用可能で
ある。

【００３１】

【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
より、ファクシミリ端末から検索可能な分散型画像デー
タベースにおいて、画像データベースの検索装置のサー
ビス制御手順をｉｆ分岐や変数宣言を含まずに記述でき
るため、サービス制御情報の記述が容易となる。また、
ファクシミリ端末から検索可能な分散型画像データベー
スにおいて、サービス制御手順を一実行単位ですべて記
述するのではなく、分散して蓄積、実行可能となるの
で、サービス制御情報の変更が必要になった場合、変更
が必要となった部分だけ変更すればよいことになる。つ
まり、分散型画像データベースにおいて、複数の人が任
意の時間に、別個に二次サービス制御情報の追加、削除
を行うことが可能となり、二次サービス制御情報の管理
が容易となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明におけるサービス制御情報の記述例を示
す図である。

【図２】本発明による動的なファクシミリ情報提供サー
ビスの例を説明する図である。

【図３】本発明の実施形態例におけるサービス制御情報
の構成例を示す図であって、（ａ）は初期サービス制御
情報の例、（ｂ），（ｃ）は二次サービス制御情報の例
を示す図である。

【図４】本発明の装置構成の一実施形態例を示すブロッ
ク図である。

【図５】従来型の画像データベース検索装置による単一
のファクシミリ情報提供サービスを説明する図である。

【図６】上記単一のファクシミリ情報提供サービスを分
散型画像データベースに適用した場合を説明する図であ
る。

【符号の説明】

１…ファクシミリ端末 ２…画像データベース装置 ３…画像データベース検索装置 ３−１…ファクシミリ応答部 ３−１−１…制御部 ３−１−２…通信インタフェース部 ３−１−３…ファクシミリ画像出力部 ３−１−４…音声情報出力部 ３−１−５…ＰＢ信号入力部 ３−２…検索処理部 ３−３…初期サービス制御命令蓄積部 ３−４…二次サービス制御情報蓄積部 ３−５…サービス制御情報解釈実行部 ４−１〜４−Ｌ…画像情報蓄積装置 ４−１−１−１〜４−１−１−Ｍ，…，４−Ｌ−１−１
〜４−Ｌ−１−Ｍ…二次サービス制御情報蓄積部 ４−１−２−１〜４−１−２−Ｎ，…，４−Ｌ−２−１
〜４−Ｌ−２−Ｎ…画像情報蓄積部 ５…ネットワーク部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 曽根原 登 東京都新宿区西新宿３丁目19番２号 日本 電信電話株式会社内

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 あらかじめ初期サービス制御命令が蓄積
   された初期サービス制御命令蓄積部と、 二次サービス制御情報を蓄積する二次サービス制御情報
   蓄積部と、 前記二次サービス制御情報蓄積部に蓄積された二次サー
   ビス制御情報を解釈し、サービス制御命令として実行す
   るサービス制御情報解釈実行部と、 回線接続によって画像通信端末との間でサービス制御手
   順従って、案内情報の出力手段、前記案内情報にもとづ
   くユーザの指定信号の入力手段、および検索結果として
   の画像情報の出力手段を有し、前記初期サービス制御命
   令蓄積部に蓄積された初期サービス制御命令、または前
   記サービス制御情報解釈実行部により実行された命令に
   従って動作する応答部と、 前記応答部からの指示で、該当する画像情報蓄積装置か
   ら前記二次サービス制御情報を読み込み前記二次サービ
   ス制御情報蓄積部に蓄積するために出力するか、または
   前記画像情報蓄積装置から前記検索結果として画像情報
   を読み込み前記応答部に出力する検索処理部と、を具備
   し、 前記応答部は、前記画像通信端末との回線接続時には前
   記初期サービス制御命令蓄積部に蓄積された初期サービ
   ス制御命令に従って前記画像通信端末へ案内情報を出力
   し、前記サービス制御情報解釈実行部により実行すべき
   サービス制御命令がある場合には、サービス制御命令に
   従って前記画像通信端末へ案内情報を出力し、前記画像
   通信端末からのユーザの指定信号入力時または前記サー
   ビス制御情報解釈実行部により実行すべきサービス制御
   命令がある場合には、前記画像情報蓄積装置からの前記
   二次サービス制御情報の読み込みまたは画像情報の検索
   を前記検索処理部に指示する制御手段を有するものであ
   る、 ことを特徴とするサービス制御情報解釈実行型画像デー
   タベース検索装置。
2. 【請求項２】 前記二次サービス制御情報は、各命令の
   先頭に目次形式で番号を付与し前記各目次の最下位の数
   字をユーザの指定信号の入力番号に対応させることによ
   り条件分岐に対応する制御構造を記述し、前記各命令の
   先頭から順に、所定の記号で囲まれた文字列を前記画像
   通信端末へ出力する案内情報とし、当該二次サービス制
   御情報の続きを他の任意の二次サービス制御情報の実行
   単位に記述したものであり、 前記サービス制御情報解釈実行部は前記記述の二次サー
   ビス制御情報を解釈し、実行する制御手段を有するもの
   である、 ことを特徴とする請求項１に記載のサービス制御情報解
   釈実行型画像データベース検索装置。
3. 【請求項３】 前記画像通信端末はファクシミリ端末で
   あり、 前記案内情報は音声情報であり、 前記ユーザの指定信号はファクシミリ端末のプッシュボ
   タン信号である、 ことを特徴とする請求項１または請求項２に記載のサー
   ビス制御情報解釈実行型画像データベース検索装置。
4. 【請求項４】 請求項１から請求項３までのいずれかに
   記載のサービス制御情報解釈実行型画像データベース検
   索装置と、 複数の二次サービス制御情報、および複数の画像情報を
   蓄積する単一または複数の画像情報蓄積装置と、 前記サービス制御情報解釈実行型画像データベース検索
   装置および前記画像情報蓄積装置を接続するネットワー
   ク部と、から構成され、 前記画像情報蓄積装置は、当該画像情報蓄積装置に蓄積
   された画像情報の一部を変更した場合には、該画像情報
   に対応して前記画像情報蓄積装置に蓄積された二次サー
   ビス制御情報だけを変更するものであり、 前記サービス制御情報解釈実行型画像データベース検索
   装置は、サービス制御情報解釈実行部により前記変更さ
   れた二次サービス制御情報を解釈して実行することでサ
   ービス制御手順を修正するものである、 ことを特徴とする画像データベース装置。