JPH10240082A - 画像処理装置およびその方法 - Google Patents

画像処理装置およびその方法

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JPH10240082A
JPH10240082A JP9046635A JP4663597A JPH10240082A JP H10240082 A JPH10240082 A JP H10240082A JP 9046635 A JP9046635 A JP 9046635A JP 4663597 A JP4663597 A JP 4663597A JP H10240082 A JPH10240082 A JP H10240082A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一連のプリントジョブの途中で、濃度調整な
ど画像処理条件の調整を行うと、調整の前後で出力画像
の色味が大きく変化する。 【解決手段】 DCコントローラ2002は、プリンタエンジ
ン部の画像出力枚数、画像形成数、連続静止時間、環境
変化などから画像形成条件を調整するタイミングを検出
し、リーダコントローラ106へ通知する。リーダコント
ローラ106は、実行中の画像形成ジョブ、中断中の画像
形成ジョブがある場合、それらの画像形成ジョブが終了
した後、DCコントローラ2002に画像処理条件の調整を指
示するとともに、画像処理条件の調整が終了するまで、
画像形成ジョブの新たな中断を許可しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置および
その方法に関し、例えば、経時変化や環境変化などに応
じて画像処理条件を調整する機能を有する画像処理装置
およびその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像を形成するためのプリンタエンジ
ン、とくにカラー画像を出力するプリンタエンジンで
は、急激な変化ではないにしても、出力枚数の増加や環
境の変化などにより、出力画像の濃度や濃度バランスが
徐々に変化することは避けられない。そこで、出力枚数
や環境の変化を監視することにより、濃度調整が必要に
なる時点を検出し、自動的に濃度調整を行う装置が提供
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した技術
においては、次のような問題点がある。つまり、濃度調
整など画像処理条件の調整を行うと、調整の前後で出力
画像の色味が大きく変化する。従って、一連のプリント
ジョブの途中で画像処理条件の調整を行うと、調整の前
後で出力画像の色味が大きく変化してしまう。
【0004】本発明は、上述の問題を解決するためのも
のであり、画像処理条件の調整により一連の画像処理ジ
ョブにおける色味が変化することを防ぐ画像処理装置お
よびその方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成する一手段として、以下の構成を備える。
【0006】本発明にかかる画像処理装置は、画像処理
条件を調整する必要性を判断する判断手段と、前記判断
手段による判断結果に応じて前記画像処理条件を調整す
る調整手段とを有し、前記調整手段は、前記判断手段に
より調整の必要性が判断された場合、前記画像処理条件
の調整が終了するまで、実行中の画像処理ジョブ以外の
画像処理ジョブの実行を禁止することを特徴とする。
【0007】また、入力された画像信号に基づき記録媒
体上に可視画像を形成する形成手段と、前記形成手段の
画像形成条件を調整する必要性を判断し、前記調整を行
う調整手段とを有し、前記調整手段は、前記形成手段に
よる画像形成ジョブの実行中に前記調整の必要性を判断
した場合、前記調整の実行が終了するまで、前記画像形
成ジョブ以外の画像形成ジョブの実行を禁止することを
特徴とする。
【0008】本発明にかかる画像処理方法は、画像処理
条件を調整する必要性を判断し、前記画像処理条件を調
整する必要性を判断した場合、前記画像処理条件の調整
が終了するまで、実行中の画像処理ジョブ以外の画像処
理ジョブの実行を禁止することを特徴とする。
【0009】また、入力された画像信号に基づき記録媒
体上に可視画像を形成する形成手段の画像形成条件を調
整する必要性を判断し、前記画像形成条件を調整する必
要性を検出した場合、前記調整の実行が終了するまで、
前記形成手段により実行中の画像形成ジョブ以外の画像
形成ジョブの実行を禁止することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
[概要]以下では、プリントジョブの実行中に画像形成
部の濃度調整など画像処理条件を調整する必要性が生じ
た場合に、実行中のプリントジョブが終了した後に画像
処理条件の調整を行う、本発明にかかる一実施形態の画
像処理装置を説明する。
【0011】また、図1は本実施形態の画像処理装置を
用いる画像形成システムの構成例を示す図で、原稿画像
を読取るリーダ2601、リーダ2601との間の通信線2605に
より通信を行うコントローラ2602、リーダ2601の出力と
コントローラ2602の出力のどちらか一方を選択するセレ
クタ2603、セレクタ2603から出力される信号により画像
を形成するプリンタエンジン2604から構成されている。
このような装置においては、ホストコンピュータ2104か
ら指示されたプリントジョブと、リーダ部2601から指示
されたプリントジョブとを互いに割込ませ、プリンタエ
ンジン2604に画像出力させることが可能である。このよ
うな制御はコントローラ部2602によって行われる。
【0012】図1に示す画像形成システムのように、種
類の異なるプリントジョブ相互の割込みが許されている
場合は、画像形成条件を調整する必要性が生じ、その実
行が要請されたとしても、実行中のプリントジョブに対
してプリントジョブの割込みが次々に発生すると、画像
形成条件の調整が先送りになってしまい、適正な濃度や
濃度バランスで形成された画像を出力できなくなるおそ
れがある。
【0013】従って、以下では、図1に示すようなプリ
ントジョブの割込みを許す画像形成システムにおいて、
画像形成部の画像形成条件を調整する必要性が生じた場
合に、適切なタイミングで画像形成条件を調整すること
ができる、本発明にかかる一実施形態の画像処理装置を
説明する。
【0014】[構成]図2Aは本発明にかかる画像形成シ
ステムの構成例を示すブロック図で、ネットワーク2105
もしくはホストコンピュータ2104に接続される画像読取
装置2501は、原稿画像を読取り、そのディジタル画像デ
ータを出力する。画像読取装置2501から出力された画像
データは、ホストコンピュータ2104またはネットワーク
2105を介してプリンタコントローラ2103へ送られ、プリ
ンタエンジン2102により記録紙上に出力画像が形成され
る。
【0015】図2Bは本発明にかかる一実施形態の画像処
理装置の概観図で、同図において、101はリーダ装置、2
001はプリンタ装置、2104はホストコンピュータであ
る。
【0016】リーダ装置101は、原稿台102、光源103、
光電変換部104およびアナログ-ディジタル(A-D)変換器1
05などを備え、原稿台102に載置された原稿に光源103の
光を照射して、原稿からの反射光をCCDなどの光電変換
部104に導き、原稿画像を表す画像信号を得る。光電変
換部104から出力される画像信号は、A-D変換器105によ
ってディジタル画像データに変換され、プリンタ装置20
01に備わるリーダコントローラ106に入力される。な
お、リーダ装置101の動作は、リーダコントローラ106に
より制御される。
【0017】プリンタ装置2001は、前述したリーダコン
トローラ106、記録紙の搬送制御や画像形成制御を行うD
Cコントローラ(エンジンコントローラ)、画像形成部2
003、オプションコントローラ2004、プリンタコントロ
ーラ2103などを備える。また、プリンタ装置2001には、
オプションで給紙デッキ2004やソータ2005を接続するこ
とができ、これらのオプション機器の動作はオプション
コントローラ2006により制御される。
【0018】リーダコントローラ106は、A-D変換器105
から入力されるディジタル画像データの画像処理、リー
ダ部101に画像読取を行わせるためのモータ制御、並び
に、DCコントローラ2002、プリンタコントローラ2103お
よびオプションコントローラ2006との通信を行う。
【0019】このように、本実施形態においては、リー
ダコントローラ106をリーダ装置101内ではなくプリンタ
装置2001内に配置することで、リーダコントローラ106
が、DCコントローラ2002、プリンタコントローラ2103お
よびオプションコントローラ2006と通信を行うためのケ
ーブルなどをプリンタ装置2001外に引き出さなくて済む
構造になっている。
【0020】また、上記の各コントローラは、CPU、制
御プログラムや画像処理プログラムが格納されたROM、C
PUによりワークメモリとして利用されるRAMなどから構
成される。プリンタコントローラ2103やリーダコントロ
ーラ106は、さらに、各種の画像処理に使用する処理部
や画像メモリなどを備えている。
【0021】[プリンタコントローラとプリンタエンジ
ンの接続]本実施形態では、DCコントローラ2002、画像
形成部2003、および、オプションコントローラ2006から
構成されるプリンタエンジンと、プリンタコントローラ
2103との間に、リーダコントローラ106を接続して、プ
リンタコントローラ2103およびプリンタエンジンとの間
で処理を行うが、まず、その前提になるプリンタコント
ローラ2103とプリンタエンジンとの接続について説明す
る。
【0022】図3Aはプリンタコントローラとプリンタエ
ンジンとの接続について説明するためのブロック図で、
プリンタコントローラ2103は、直接またはネットワーク
2105を介してホストコンピュータ2104と接続され、ホス
トコンピュータ2104からページ記述言語(PDL)で記述さ
れた画像データ(以下「PDLデータ」と呼ぶ)を含む様
々な形態の画像データを受信する。なお、プリンタコン
トローラ2007は、PDLデータを受信した場合はラスタイ
メージ処理(RIP)によりPDLデータをラスタ形式の画像デ
ータに展開する。そして、プリンタコントローラ2103
は、受信した画像データをプリント用のビデオ信号に変
換し、そのビデオ信号を、プリンタエンジン2102の動作
に合わせ、ビデオインタフェイス2101を介してプリンタ
エンジン2102へ送る。なお、ビデオインタフェイス2101
の詳細は後述する。
【0023】プリンタエンジン2102は、受信したビデオ
信号に基づき、記録紙上にトナー像を形成し、トナー像
を定着して、可視像が形成された記録紙を排出する。こ
の一連の画像形成シーケンスを実現するために、プリン
タエンジン2102は画像形成部2003のレーザドライバ、レ
ーザスキャナ、感光ドラム、転写ドラム、定着器(何れ
も不図示)などを制御するほか、プリンタ各部の状態を
検知してプリンタコントローラ2103に通知する。
【0024】図3Bは上記のプリンタコントローラ2103お
よびプリンタエンジン2102を備えるプリンタの概観図で
ある。つまり、プリンタエンジン2102は、記録紙の搬送
制御や画像形成制御を行うDCコントローラ2002および画
像形成部2003などからなり、オプションの給紙デッキ20
04やソータ2005が追加されている場合は、それらオプシ
ョン機器を制御するためのオプションコントローラ2006
もプリンタエンジン2102に含まれる。
【0025】[ビデオインタフェイス]図4および図5は
ビデオインタフェイスの信号の詳細を示す図で、とく
に、図5はプリンタコントローラ2103とDCコントローラ2
002の間でやり取りされる代表的な信号を示している。
なお、信号を示す略号の前の‘/’は、その信号が負論
理信号であることを示している。
【0026】プリンタパワーレディ信号/PPRDY: プリン
タ装置2001に電源が供給され、初期設定などの処理が終
了した後、通信が可能となったことを示す信号で、DCコ
ントローラ2002からプリンタコントローラ2103へ送られ
る信号である。
【0027】コントローラパワーレディ信号/CPRDY: プ
リンタコントローラ2103に電源が供給され、初期設定な
どの処理が終了した後、通信が可能となったことを示す
信号で、プリンタコントローラ2103からDCコントローラ
2002へ送られる信号である。
【0028】レディ信号/RDY: プリントの開始を指示す
る後述する/PRNTに対し、プリント動作が可能になった
ことを示す信号で、DCコントローラ2002からプリンタコ
ントローラ2103へ送られる信号である。この信号が真に
なる条件は、定着器内の温度が所定温度に達し、記録紙
がプリンタ内に残留せず、ポリゴンミラーが所定の速度
で回転しているなど、プリンタ各部の動作が正常な場合
である。
【0029】プリント信号/PRNT: プリント動作の開始
あるいは継続を指示する信号で、プリンタコントローラ
2103からDCコントローラ2002へ送られる信号である。
【0030】トップオブページ信号/TOP: 画像の垂直走
査の基準になる同期信号で、この信号は/PRNTがプリン
タコントローラ2103から出力された後、一定時間後にDC
コントローラ2002から出力される。
【0031】ライン同期信号/LSYNC: 画像の水平走査の
基準になる同期信号で、/TOPと同様、/PRNTがプリンタ
コントローラ2103から出力された後、一定時間後にDCコ
ントローラ2002から出力される。
【0032】ビデオクロック信号/VCLK: 後述する/VDOE
Nおよび/VDOのための同期クロックで、プリンタコント
ローラ2103により発生される。
【0033】画像イネーブル信号/VDOEN: プリンタコン
トローラ2103から出力される画像信号/VDOをDCコントロ
ーラ2002へ入力させるための信号である。DCコントロー
ラ2002は、/VCLKに同期して、/VDOENが真か偽かを検出
し、真の場合は画像信号/VDOを入力し、偽の場合は画像
信号/VDOを入力しない。
【0034】画像信号/VDO: プリンタコントローラ2103
から出力される画像データで、画像の垂直方向に対して
は/TOPを、水平方向に対しては/LSYNCを基準として、/V
CLKに同期して/VDOを出力する。
【0035】コントローラクロック信号/CCLK: プリン
タコントローラ2103からDCコントローラ2002へシリアル
転送されるコマンド、および、DCコントローラ2002から
プリンタコントローラ2103へシリアル転送されるステー
タスの同期クロックで、プリンタコントローラ2103から
出力される。
【0036】コマンド信号/CMD: プリンタコントローラ
2103が、DCコントローラ2002へ情報をシリアル転送する
場合に使用する信号で、この情報をコマンドと呼ぶ。
【0037】コマンドビジー信号/CBSY: プリンタコン
トローラ2103が、/CMDを用いてコマンドをシリアル転送
していることをDCコントローラ2002に示す信号である。
【0038】ステータス信号/STS: DCコントローラ2002
が、プリンタコントローラ2103へ情報をシリアル転送す
る場合に使用する信号で、この情報をステータスと呼
ぶ。
【0039】ステータスビジー/SBSY: DCコントローラ2
002が、/STS信号を用いてステータスをシリアル転送し
ていることをプリンタコントローラ2103に示す信号であ
る。
【0040】状態変化通知/CCRT: プリンタ内部のステ
ータスが変化したことをプリンタコントローラ2103に通
知するための信号である。この信号を受けたプリンタコ
ントローラ2103は、/CMDを使ってプリンタエンジン2102
側の状態の何が変化したかを問い合わせるコマンドを発
行し、それに対してDCコントローラ2002はは/STSを使っ
て返答する。
【0041】[画像形成部]図6は画像形成部2003を説
明するための図である。
【0042】同図において、レーザスキャナ401は、プ
リンタコントローラ2103から送られてきた画像信号/VDO
に基づき例えばオンオフするレーザ光を出力する。反時
計回りに回転する感光ドラム402の表面は、帯電器421に
より所定電位に帯電された後、レーザスキャナ401から
出力されるレーザ光により静電潜像が形成される。色現
像器403や黒現像器404は、その表面の帯電量に応じたト
ナーを感光ドラム402へ供給してトナー像を現像する。
白黒画像を形成する場合は黒現像器404だけが使用さ
れ、四色のトナーによりカラー画像を形成する場合は両
方の現像器が使用される。
【0043】次に、感光ドラム402上に形成されたトナ
ー像は、時計回りに回転している中間転写ドラム405に
転写される。この中間転写ドラム405が、白黒画像の場
合は一回転、カラー画像の場合は四回転すると、中間転
写体ドラム405へのトナー像の転写が完了する。
【0044】一方、上段カセット408からピックアップ
ローラ411により、あるいは、下段カセット409ピックア
ップローラ412により供給される記録紙は、ローラ413あ
るいは414により搬送され、搬送ローラ415によりレジス
トローラ423の直前の位置まで搬送される。そして、前
述した中間転写ドラム405への転写が終了するタイミン
グで、記録紙は中間転写ドラム405と転写ベルト406の間
に送られ、記録紙を挟むように転写ベルト406が中間転
写ドラム405側へ移動するので、記録紙に中間転写ドラ
ム405上のトナー像が転写される。
【0045】トナー像が転写された記録紙は、定着ロー
ラ407へ送られ、加熱され加圧されてトナー像が記録紙
に定着される。トナー像が定着された記録紙は、プリン
タコントローラ2103により予め指定されているフェイス
アップ排出口417かフェイスダウン排出口418の何れかに
搬送され、排出される。
【0046】[信号のタイミング]図7はビデオインタ
フェイスでやり取りされる信号のタイミング例を示す図
で、前述したビデオインタフェイスの信号を時間経過に
従って示している。
【0047】まず、プリンタコントローラ2103は、画像
データの準備が完了したことを/PRNTを真にしてDCコン
トローラ2002に伝えると同時に、/VDOの転送に用いる/V
CLKを発生する。/PRNTが真になるとDCコントローラ2002
は、プリンタ内部の様々な設定を行い、/VDOの受信が可
能になると/TOPと/LSYNCを出力する。プリンタコントロ
ーラ2103は、受信した/TOPと/LSYNCに同期して、/VDOと
/VDOENを出力する。
【0048】次に、プリント動作中に、どのようなコマ
ンドやステータスのやり取りが行われるかを説明する。
【0049】まず、/CCRTを使わない場合について説明
すると、プリンタコントローラ2103がDCコントローラ20
02に対してコマンドを発行したい場合は/CBSYを真に
し、/CCLKに同期させて/CMDによりコマンドを送る。コ
マンドを受信したDCコントローラ2002は、/CBSYが偽に
なるのを待った後、/SBSYを真にして受信コマンドに対
応するプリンタのステータスを、/CCLKに同期させて/ST
Sにより送る。このステータを受信したプリンタコント
ローラ2103は、受信ステータスによって示されるプリン
タの状態によりプリント制御を続行したり、中断したり
する。
【0050】/CCRTは、予めプリンタコントローラ2103
から指定されたプリンタの状態について変化が生じた場
合に真になる。
【0051】図8は/CCRTを使用する場合の信号のタイミ
ング例を示す図で、例えば、プリンタコントローラ2103
から/CMDにより「紙なし」が発生した場合に/CCRTを真
にするように設定した場合を示している。この場合、例
えば記録紙カセットに記録紙が一枚しかなく、プリンタ
コントローラ2103が二枚分のプリントを要求したとする
と、一枚目は問題なくプリントされるが、二枚目の画像
形成が開始された段階で、DCコントローラ2002は状態の
変化、つまり「紙なし」を検知して、図8に示すよう
に、/CCRTを偽から真に変化させる。プリンタコントロ
ーラ2103は、/CCRTが真になったことを検知するとすぐ
に、どの給紙カセットが「紙なし」状態になったかを知
るために、図8に示すように/CBSYを真にして/CMDによ
り、DCコントローラ2002に対して給紙カセットの記録紙
の有無を表すステータスを要求するコマンドを発行す
る。このコマンドに従いDCコントローラ2002は、図8に
示すように/SBSYを真にして/STSにより、記録紙カセッ
トの記録紙の有無を表すステータスを返す。なお、/CCR
Tは、ステータスの転送を示す/SBSYが真になったタイミ
ングでクリアされ、偽になる。
【0052】図9はプリンタコントローラ2103とDCコン
トローラ2002の間におけるコマンド/ステータスのやり
取りの一例を示すシーケンス図で、カラー画像の形成を
想定した図である。
【0053】プリントが指示されると、プリンタコント
ローラ2103は、画像処理などを行うとともに、DCコント
ローラ2002にコマンドを送りプリンタのレディ状態をチ
ェックする。次に、給紙カセットを指定するコマンドを
発行し、さらに指定した給紙カセットに収納された記録
紙のサイズを要求するコマンドを発行する。次に、プリ
ンタコントローラ2103は、排紙口を指定するコマンドを
発行し、画像を形成する頁数を指定するページモード指
定コマンドを発行し、モノクロまたはカラー画像形成を
指定するコマンドを発行することにより、すべての指定
を終了する。これらの一連のコマンドに対して、DCコン
トローラ2002は対応するステータスを返す。
【0054】その後、プリンタコントローラ2103は/PRN
Tを発生し、これに応答して所定時間後にDCコントロー
ラ2002から/TOPが返ってくる。この/TOPに垂直方向の走
査を同期させ、さらに/LSYNCに水平方向の走査を同期さ
せた/VDOを、/VCLKに同期させてDCコントローラ2002へ
転送する。なお、カラーモードに設定すると、/TOPは各
色成分画像の開始を表すことになるので、/TOPが四回発
生することでCMYK四色分の画像が形成されることにな
る。
【0055】そして、最終の/TOPが発生した後、プリン
タコントローラ2103は/PRNTを偽に戻す。これにより、D
Cコントローラ2002はプリント要求が終了したことを検
知し、クリーナ422により中間転写ドラム405をクリーニ
ングするなどの後処理に移行する。一方、トナー像が転
写された記録紙は定着ローラ407を通過後、指定された
排紙口に排出される。最後にプリンタコントローラ2103
は、DCコントローラ2002からのステータスにより、記録
紙の搬送が終了(排出終了)したことを確認する。排出
終了が確認されるとプリントジョブが終了したことにな
り、プリンタコントローラ2103は次のプリント要求が発
生するまでレディ状態で待機する。
【0056】以上のようなプリント動作中に、記録紙の
ジャムや紙なし、ユーザにより装置のドアがオープンさ
れたなど、イリーガルな状態が発生すると、/CCRTによ
り即座にDCコントローラ2002からプリンタコントローラ
2103にプリンタの異常が伝えられる。そして、プリンタ
コントローラ2103は、コマンドに応じて返されるステー
タスにより発生した異常を知り、その異常に応じた処理
を行う。
【0057】[リーダコントローラを備える構成]図10
は図3Bに示したプリンタにリーダ装置を付加した構成
を示す概観図である。この構成によれば、コンピュータ
から転送されてくる画像データに基づき画像を出力する
(プリント機能)だけでなく、原稿の画像を光学的に読
取って得たディジタル画像信号に基づき画像を出力する
(コピー機能)こともできる。
【0058】図10において、リーダ装置101の原稿給送
装置801に載置された原稿は、光学読取部802の動作に同
期して原稿台ガラス805へ給送される。光学読取部802
は、図の左右方向に移動しながら原稿の画像を走査し、
原稿からの反射光は、適当な光学処理が加えられて光電
変換部104に到達する。
【0059】図11はリーダコントローラ106を備える場
合のビデオインタフェイスの信号の詳細を示す図で、プ
リンタコントローラ2103、リーダコントローラ106およ
びDCコントローラ2002の三者間でやり取りされる代表的
な信号を示している。すなわち、リーダコントローラ10
6は、プリンタコントローラ2103とDCコントローラ2002
とを結ぶ信号経路の中間に配置されている。プリンタコ
ントローラ2103とリーダコントローラ106間の信号、お
よび、DCコントローラ2002とリーダコントローラ106間
の信号は、図4および図5に示した信号と同一である。た
だし、プリンタコントローラ2103とリーダコントローラ
106間の信号、および、DCコントローラ2002とリーダコ
ントローラ106間の信号を区別するために、前者の信号
名には先頭にCを付け、後者の信号名には先頭にPを付け
る。
【0060】リーダコントローラ106は、画像入力部906
を介してリーダ装置101から入力される画像信号を処理
する画像信号処理部902を備える。また、リーダコント
ローラ106は、原稿を走査する光学系を制御するリーダ
装置101の光学系制御部903に接続されるとともに、原稿
給送を制御する原稿給送装置801の給送制御部904に接続
されている。さらに、装置全体の動作および状態を表示
するCRTやLCDなどのディスプレイ、および、ユーザから
の指示を入力するためのキーボードやタッチパネルを備
える操作部905もリーダコントローラ106に接続されてい
る。
【0061】[リーダコントローラの構成]図12はリー
ダコントローラ106の構成例を示すブロック図である。
【0062】同図において、ワンチップマイクロコンピ
ュータであるCPU2209は、リーダコントローラ106の全体
を制御する。
【0063】セレクタ2201は、画像処理部902から出力
されるそれらの信号、または、プリンタコントローラ21
03から送られてくるそれらの信号のどちらかを選択して
DCコントローラ2002へ出力する。セレクタ2201が切替え
る信号系は、画像クロック/VCLK、画像イネーブル/VDOE
N、画像データ/VDOの三系統の信号である。
【0064】シリアル通信コントローラ2202はDCコント
ローラ2002とシリアル通信を行い、シリアル通信コント
ローラ2205はプリンタコントローラ2103とシリアル通信
を行う。また、入出力ポート2203はシリアル通信コント
ローラ2202による通信を補う信号のやり取りを行い、入
出力ポート2206はシリアル通信コントローラ2205による
通信を補う信号のやり取りを行う。
【0065】割込コントローラ2204は、画像先端を示す
/PTOPとプリンタ状態変化を示す/PCCRTが入力され、そ
れらの信号に基づきCPU2209に対して割込みを発生す
る。二つのゲート2207は、DCコントローラ2202から送ら
れてくる/PLSYNCおよび/PTOPをプリンタコントローラ21
03へ送出するかどうかを制御するためのゲートで、コピ
ー機能を実行する場合はそれらの信号を通過させず、プ
リンタ機能を実行する場合はそれらの信号を通過させ
る。
【0066】制御回路2208は、ゲート機能およびフラグ
セット機能を有し/CCRTを制御する。つまり、ゲートの
開閉により、DCコントローラ2002が発行したプリンタ状
態の変化を示す/PCCRTをプリンタコントローラ2103に伝
えるかどうかを制御する。また、制御回路2208によりフ
ラグをセットすることで、リーダコントローラ106は、
プリンタ状態の変化を示す/CCCRTをプリンタコントロー
ラ2103に対して発行することができる。
【0067】[コピー動作]次に、フルカラー原稿の画
像を読取り、プリント出力するコピー動作について説明
する。
【0068】操作部905の図示しないコピー開始キーが
押されると、リーダコントローラ106はコピーモードに
設定され、ゲート2207および制御回路2208のゲートが閉
じられ、セレクタ2201は画像処理部902の出力を選択す
るように設定される。
【0069】次に、リーダコントローラ106は、入出力
ポート2203を介してDCコントローラ2002から送られてき
ている/PRDYをチェックし、シリアル通信コントローラ2
202を介してプリンタエンジン2102の各種設定を行う。
具体的には、記録紙を供給させる給紙カセットを指定す
るコマンドを発行し、指定した給紙カセットに収納され
た記録紙のサイズを要求するコマンドを発行する。これ
らの一連のコマンドに対して、DCコントローラ2002は、
対応するステータスを返す。
【0070】次に、リーダコントローラ106は、記録紙
の排出口を指定するコマンドを発行し、何頁の画像を形
成するかを指定するページモード指定コマンドを発行
し、最後に、モノクロ/カラーを指定するコマンドを発
行して、プリンタエンジン2102に対するすべての指定を
終了する。これらの一連のコマンドに対して、DCコント
ローラ2002は、プリンタエンジン2102の設定を行う。
【0071】次に、リーダコントローラ106は、給送制
御部904に指示を送って原稿給送装置801により原稿を原
稿台上に供給させた後、DCコントローラ2002に対して/P
PRNTを発生する。これに対して、所定時間経過後に、DC
コントローラ2002から/PTOPが返ってくる。/PTOPは割込
コントローラ2204で処理され、リーダコントローラ106
は、光学系制御部903に指示を送って/PTOPと同期させる
ように光学読取部802を走査させる。/PTOPに画像の垂直
方向の走査(副走査)を同期させ、/PLSYNCに画像の水
平方向の走査(主走査)を同期させて読取られた画像信
号を/PVDOに変換し、/PVDOを/PVCLKに同期させてDCコン
トローラ2002へ転送する。カラーモードを設定した場
合、/PTOPに同期して光学読取部802により原稿を四回副
走査して、CMYK四色の色成分画像を形成し、それらの画
像を重ね合わせてフルカラー画像にする。
【0072】そして、最終の/PTOPの発生後、リーダコ
ントローラ106は/PPRNTを偽に戻す。れにより、DCコン
トローラ2002はプリント要求が終了したことを検知し、
クリーナ422により中間転写ドラム405をクリーニングす
るなどの後処理に移行する。一方、トナー像が転写され
た記録紙は定着ローラ407を通過後、指定された排紙口
に排出される。最後にリーダコントローラ106は、DCコ
ントローラ2002からのステータスにより、記録紙の搬送
が終了(排出終了)したことを確認する。排出終了が確
認されるとプリントジョブが終了したことになり、リー
ダコントローラ1062は次のコピー要求の発生、つまりコ
ピー開始キーが押されるまでレディ状態で待機する。
【0073】[プリント動作]コピー動作が終了すると
リーダコントローラ106はレディ状態になる。この際、
リーダコントローラ106はプリント動作のために、ゲー
ト2207と制御回路2208のゲートを開いて、/PLSYNCおよ
び/PTOPがプリンタコントローラ2103へ送られるように
する。リーダコントローラ106は、入出力ポート2203を
介してDCコントローラ2002から送られてきている/PRDY
が真であることをチェックし、そうであれば入出力ポー
ト2206を介してプリンタコントローラ2103に送る/CRDY
を真にセットする。
【0074】次に、プリンタコントローラ2103はプリン
タエンジン2102に各種の設定を行うため通信を行う。リ
ーダコントローラ106は、プリンタコントローラ2103か
ら送られてくる信号をシリアル通信コントローラ2205を
介して受信し、その設定内容に従い、シリアル通信コン
トローラ2202を介してプリンタエンジン2102の設定を行
う。一連のコマンドに対して、DCコントローラ2002は対
応するステータスをリーダコントローラ106に返し、リ
ーダコントローラ106は受信したステータスをプリンタ
コントローラ2103へ転送する。
【0075】次に、プリントコントローラ2103は/CPRNT
を発生する。/CPRNTを受信したリーダコントローラ106
は、/PPRNTをDCコントローラ2002に送る。これに応答し
て、所定時間経過後、DCコントローラ2002は/PTOPを返
す。リーダコントローラ106の制御回路2208のゲートは
開いているので、リーダコントローラ106からプリンタ
コントローラ2103へ/CTOPが送られることになる。プリ
ンタコントローラ2103は、/CTOPに画像の垂直方向の走
査(副走査)を同期させ、リーダコントローラ106のゲ
ート2207を介して送られてくる/CLSYNCに画像の水平方
向の走査(主走査)を同期させ、/CVCLKに同期させた/C
VDOをリーダコントローラ106へ転送する。リーダコント
ローラ106のセレクタ2201は、プリンタコントローラ210
3から送られてくる信号を選択するように設定されてい
るので、プリンタコントローラ2103から送られてくる/C
VCLK、/CVDOENおよび/CVDOがそれぞれ、/PVCLK、/PVDOE
N、/PVDOとしてDCコントローラ2002へ送られる。
【0076】[プリント時の動作とコピー時の動作の差
異]ここで、プリント動作とコピー動作とにおける画像
送出タイミングの差について説明する。
【0077】プリントコントローラ2103は、その詳細な
説明は省略するが、プリントするための画像データを一
時格納する画像メモリをもっている。従って、DCコント
ローラ2002より送られてくる/TOPに対して、/VDOを出力
できるまでに要する時間は電気的な遅延時間だけであ
る。
【0078】これに対して、コピー動作は、光学読取部
802を移動させながら原稿画像を読取って得た画像デー
タから/VDOを出力する。このため、図13に一例を示すよ
うに、停止状態の光学読取部802を起動して原稿画像を
読取る速度に達するまでには、光学読取部802を加速す
るための時間が必要で、例えば数100mSの時間を要す
る。従って、DCコントローラ2002により、コピー動作と
プリント動作で同じタイミングで/TOPを発生した場合、
コピー動作における/VDOの到達が数100mS遅れることに
なる。その対応として次の二案が考えられる。 (1) コピー動作の場合、プリント動作よりも早く/TOPを
送出する。 (2) コピー動作用の別信号(/RSTART)を設ける。
【0079】第一案に従えば、リーダコントローラ106
の構成は図12のままでよく、/TOPにより光学読取部802
を駆動すればよい。
【0080】また、第二案に従うと、リーダコントロー
ラ106の構成を図14に示すようにすればよい。すなわ
ち、DCコントローラ2002から出力される/PTOPはプリン
タコントローラ2103によりプリント動作を行う場合に必
要な信号であり、リーダコントローラ106の割込コント
ローラ2204に入力する必要はない。また、DCコントロー
ラ2002から出力される光学読取部802の移動開始を要求
する信号/RSTARTはコピー動作時に必要な信号であり、
プリントコントローラ2103に送る必要はない。
【0081】[設定コマンドに対する制御]プリンタコ
ントローラ2103とDCコントローラ2002との間にリーダコ
ントローラ106が接続されたことで、プリンタコントロ
ーラ2103とDCコントローラ2002間の通信は以下のように
なる。以下では、リーダコントローラ106によるコピー
動作が行われている最中に、プリンタコントローラ2103
からプリンタエンジン2102に対して設定コマンド、例え
ば給紙カセットの変更コマンドが発行された場合につい
て説明する。
【0082】図15Aおよび15Bはプリンタコントローラ21
03とDCコントローラ2002との間にリーダコントローラ10
6が入らない場合のコマンド発行シーケンス例を示し、
図15Aはプリンタコントローラ2103の処理シーケンス例
を示す図、図15BはDCコントローラ2002の処理シーケン
ス例を示す図である。なお、これらの処理シーケンスは
各コントローラのCPUによって実行されるものである。
【0083】プリンタコントローラ2103は、ステップS1
01で給紙カセットの変更コマンドを発行した後、ステッ
プS102でDCコントローラ2002からの応答(ステータスの
受信)を待ち、応答があるとステップS103で、コマンド
に従って給紙カセットが変更されたか否かを判定し、給
紙カセットが変更されなかった場合はステップS104でエ
ラー処理を行い、一連のコマンド発行シーケンスを終了
する。
【0084】一方、DCコントローラ2002は、ステップS1
11でプリンタコントローラ2103からコマンドを受信する
と、ステップS112でコマンドの内容を判定して給紙カセ
ットを変更し、給紙カセットの変更が終了するとステッ
プS113で、プリンタコントローラ2103に給紙カセットの
変更に成功したことを通知する。
【0085】図16Aおよび16Bはプリンタコントローラ21
03とDCコントローラ2002との間に入ったリーダコントロ
ーラ106のコマンド発行シーケンス例を示し、図16Aはプ
リンタコントローラ2103からコマンドを受信し、プリン
タコントローラ2103にステータスを返す処理シーケンス
例を示す図である。なお、プリンタコントローラ2103と
DCコントローラ2002は、図15Aおよび15Bに示した処理を
行う。また、図16Aおよび16Bに示す処理シーケンスはリ
ーダコントローラ106のCPU2209によって実行されるもの
である。
【0086】リーダコントローラ106は、ステップS121
でプリンタコントローラ2103からコマンドを受信したか
否かを判定し、コマンドを受信するとステップS122で、
そのコマンドをそのままDCコントローラ2002に転送して
もよいかどうかを判定する。例えば、現在、リーダコン
トローラ106が待機中の場合は、プリンタコントローラ2
103から送られてきたコマンドをDCコントローラ2002へ
転送することができる。しかし、リーダコントローラ10
6がコピー動作を実行している場合は、プリンタコント
ローラ2103から送られてきた給紙カセットの変更コマン
ドをDCコントローラ2002にそのまま転送すると、コピー
動作が正常に実行されない。
【0087】そのまま転送できる場合は、ステップS123
でコマンドを転送した後、ステップS124でDCコントロー
ラ2002からの応答(ステータスの受信)を待ち、応答が
あるとステップS125で、コマンドに従って給紙カセット
が変更されたか否かを判定する。給紙カセットが変更さ
れなかった場合はステップS126で、対応するステータス
をプリンタコントローラ2103へ送る処理を含むエラー処
理を行い、給紙カセットが変更された場合はステップS1
28で、対応するステータスをプリンタコントローラ2103
へ送る。
【0088】一方、そのまま転送できない場合はステッ
プS127で、プリンタコントローラ2103からDCコントロー
ラ2002へ発行されたコマンドを、その発行順に、エンジ
ンコマンドキューに格納した後、実際はまだ給紙カセッ
トが変更されていないが、ステップS128で給紙カセット
が変更されたことを示すステータスをプリンタコントロ
ーラ2103へ送る。なお、エンジンコマンドキューは、CP
U2209の内蔵RAMなどに割当てられている。
【0089】図16Bはエンジンコマンドキューに格納さ
れたコマンドをDCコントローラ2002へ送る処理シーケン
ス例を示す図である。
【0090】リーダコントローラ106は、ステップS131
で、コピー動作が終了してエンジンコマンドキューに格
納したコマンドをDCコントローラ2002に転送できる状態
になると、ステップS132でエンジンコマンドキューに格
納したコマンドをDCコントローラ2002へ転送した後、ス
テップS133でDCコントローラ2002からの応答(ステータ
スの受信)を待ち、応答があるとステップS134で、コマ
ンドに従って給紙カセットが変更されたか否かを判定す
る。給紙カセットが変更されなかった場合はステップS1
36でエラー処理を行い、給紙カセットが変更された場合
はステップS135で、転送したコマンドをエンジンコマン
ドキューから削除する。
【0091】このように、プリンタコントローラ2103と
DCコントローラ2002との間にリーダコントローラ106が
入った場合でも、プリンタコントローラ2103とDCコント
ローラ2002との間の通信に不整合を来たすことなく、コ
マンド処理シーケンスを実行させることができる。
【0092】[状態変化に対する制御]次に、プリンタ
コントローラ2103とDCコントローラ2002との間にリーダ
コントローラ106が間に入った構成において、プリンタ
エンジン2102の状態変化、例えば何らかのエラーが発生
した場合について説明する。
【0093】プリンタエンジン2102の状態変化は、/PCC
RTによりDCコントローラ2002からリーダコントローラ10
6に伝達されるが、リーダコントローラ106とプリンタコ
ントローラ2103とでは知りたい状態変化が異なる可能性
がある。例えば、コピー動作における記録紙の搬送中に
発生するジャムは、リーダコントローラ106だけが知り
たい状態である。このようなジャムの発生を、例えプリ
ンタコントローラ2103が知ったとしても、プリントコン
トローラ2103によるプリント動作ではないから適切な後
処理を実行することはできない。コピー動作における状
態変化に対応させるために、リーダコントローラ106と
同等の制御ソフトウェアをプリンタコントローラ2103に
も載せることもできるが、設計の手間、動作確認の手
間、ソフトウェアを格納するROMの記憶容量など、多く
の無駄が発生する。結局、プリント動作における状態変
化はプリンタコントローラ2103に通知し、コピー動作に
おける状態変化はリーダコントローラ106に通知するの
が望ましいといえる。
【0094】一方、コピー動作における状態変化の中に
はプリンタコントローラ2103へ通知した方がよいものも
ある。例えば、記録紙サイズの変更や、紙無しなどの状
態変化は、プリンタコントローラ2103にも通知するのが
望ましい。ただし、記録紙サイズの変更や、紙無しなど
の状態変化に対する処理は、それを示す/PCCRTが発行さ
れた直後に行われなければならないほど、時間を厳しく
問うものではない。そこで、以下に説明するような処理
が行われる。
【0095】図17は状態変化に対してリーダコントロー
ラ106が実行する制御例を示すフローチャートである。
【0096】コピー動作時には、リーダコントローラ10
6は、制御回路2208のゲートを閉じて、DCコントローラ2
002から送られてきた/PCCRTをプリンタコントローラ210
3に対してマスクする。そして、ステップS141で/PCCRT
が真になったことを検出すると、ステップS142で状態変
化の詳細を問合わせるコマンドをDCコントローラ2002に
対して発行し、ステップS143でDCコントローラ2002から
の応答を待ち、応答があるとステップ144でステータス
からプリンタエンジン2102の状態変化の内容を把握す
る。
【0097】そして、ステップS145で、発生した状態変
化がプリンタコントローラ2103にも通知すべき内容かど
うかを判断する。例えば、給紙カセットや記録紙サイズ
が変更されたような場合は、ステップS146で/CCCRTによ
りプリンタコントローラ2103に状態変化を通知し、ステ
ップS147でプリンタコントローラ2103からの問合せを待
ち、問合せがあるとステップS148で状態変化の内容をス
テータスとして通知した後、ステップS149で/CCCRTを偽
にする。また、プリンタコントローラ2103にも通知する
必要がない状態変化の場合は、ステップS150で状態変化
に対応した処理を実行する。
【0098】一方、プリント動作時は、前述したよう
に、リーダコントローラ106は、制御回路2208のゲート
を開いて、DCコントローラ2002から送られてきた/PCCRT
および/PSTSを、/CCCRTおよび/CSTSとしてプリンタコン
トローラ2103に転送するとともに、DCコントローラ2002
から送られてきた/CCMDを、/PCMDとしてDCコントローラ
2002に転送するので、図17に示す処理は必要ない。
【0099】[コマンドに対する制御]次に、リーダコ
ントローラ106によるコピー動作中に、プリンタコント
ローラ2103によるプリント要求が発生した場合のリーダ
コントローラ106の制御を説明する。
【0100】図18はコピー動作中にプリント要求が発生
した場合の制御を説明するための図で、この時、DCコン
トローラ2002はリーダコントローラ106から送られてく
る/PVDOに基づき画像の形成処理を行っている。その画
像形成処理は、前述したように、リーダコントローラ10
6とDCコントローラ2002の間のシリアル通信により設定
される給紙カセット、排紙口、ページモード、モノクロ
/カラーなどの画像形成条件に基づき行われている。
【0101】リーダコントローラ106は、DCコントロー
ラ2002に設定した画像形成条件を格納する設定値バッフ
ァ1301を有している。この設定値バッファ1301には、プ
リンタコントローラ2103によりDCコントローラ2002に設
定される画像形成条件も格納される。なお、設定値バッ
ファ1301はリーダコントローラ106のCPU2209に内蔵され
たRAMなどに割り付ける。
【0102】コピー動作中にプリンタコントローラ2103
からプリント要求が発生した場合、実行中のコピー動作
に割込ませてプリント動作を行うことは好ましくないの
で、コピー動作が終了するまでプリント動作は延期され
る。しかし、リーダコントローラ106は、プリンタコン
トローラ2103からの/CCMDに対して/CSTSを返さなければ
ならない。そこで、設定値バッファ1301のプリンタコン
トローラ(P.C)用のアドレスにプリンタコントローラ210
3から指定された画像形成条件に対応する値を一旦格納
する。そして、コピー動作が終了した後、P.C用のアド
レスに格納された値と、リーダコントローラ(R.C)用の
アドレスに格納された値とが異なる場合は、プリント動
作の開始に先立ち、P.C用のアドレスに格納された値に
基づく画像形成条件の設定を行う。
【0103】具体的に説明すると、上段カセットからの
給紙、フェイスアップ排紙口への排出、カラーモードな
どが設定され、コピー動作が行われているとする。ここ
で、プリント要求を発生したプリンタコントローラ2103
は、プリント動作の実行は延期されるが、各種の設定は
行うことができる。例えば、プリント要求が、上段カセ
ットから給紙してモノクロ画像を形成し、フェイスアッ
プ排紙口に排出する条件であるとすると、給紙カセット
および排紙口については、リーダコントローラ106、プ
リンタコントローラ2103ともに上段カセットおよびフェ
イスアップ排紙口を指定しているので、コピー動作から
プリント動作に切替わる場合に、リーダコントローラ10
6は、DCコントローラ2002に対して給紙カセットおよび
排紙口を指定するコマンドを発行する必要がない。しか
し、画像形成モードについては、コピー動作が終了した
時点で、リーダコントローラ106は、DCコントローラ200
2に対してカラー画像の形成を指定するコマンドを発行
する必要がある。
【0104】このように、リーダコントローラ106は、
プリンタコントローラ2103から送られてくるプリント要
求などのコマンドに対して、DCコントローラ2002へのコ
マンドの転送を延期するだけでなく、既にDCコントロー
ラ2002に対して設定済みの画像形成条件などについて、
重複して設定することがないように判断を行う。
【0105】図19はプリント動作中にコピー要求が発生
した場合の制御を説明するための図で、この時、DCコン
トローラ2002は、リーダコントローラ106のセレクタ220
1を介してプリンタコントローラ2103から送られてくる/
PVDOに基づき画像の形成処理を行っている。また、画像
形成条件は上段カセットから給紙して、モノクロ画像を
形成し、フェイスアップ排紙口に排出するものとする。
【0106】プリント動作中にリーダコントローラ106
からコピー要求が発生した場合、実行中のプリント動作
に割込ませてコピー動作を行う(以下「割込みコピー」
という場合がある)ことが好ましい。図20はプリント動
作中にコピー要求が発生した場合の制御を説明するため
のタイミングチャートである。
【0107】プリンタコントローラ2013から出力された
/CPRNTは、リーダコントローラ106により/PPRNTとしてD
Cコントローラ2002へ送られる。/PPRNTに対してDCコン
トローラ2002から出力される/PTOPは、リーダコントロ
ーラ106により/CTOPとしてプリンタコントローラ2103へ
送られる。/CTOPに応じてプリンタコントローラ2103は/
CVDO1501を出力する。仮に、プリンタコントローラ2103
が四枚のプリントアウトを実行しようとしているとする
と、/CTOPを受信する度に一枚分の/CVDOを出力するの
で、/CTOPを四回受信するとプリント動作が完了し、プ
リントコントローラ2103は、四回目の/CTOPを受信した
後、/CPRNTを偽にする。DCコントローラ2002は、/CPRNT
(/PPRNT)が偽になることでプリント動作の終了を知るこ
とができる。
【0108】もし、/CVDO1502に対応する二枚目のプリ
ント動作中に、操作部905から「カラー原稿を一枚コピ
ーする」という指示が入力されたとすると、リーダコン
トローラ106は、プリンタコントローラ2103に対して/CC
CRTを発生する。これは、プリンタエンジン2102の状態
変化を示すものではなく、リーダコントローラ106がプ
リンタコントローラ2103に対してプリンタエンジン2102
の解放を要求する信号である。この/CCCRTに対してプリ
ンタコントローラ2103は、前述したように、状態変化の
内容を知るためにコマンドを発行する。このコマンドに
対してリーダコントローラ106は「コピー動作中」を示
すステータスを返す。「コピー動作中」を示すステータ
スを受信したプリンタコントローラ2103は、/CPRNTを真
に保持したまま、次の/CTOPを受信するのを待つ。な
お、プリンタコントローラ2103は、通常、/CPRNTを真に
した後、所定時間を過ぎても/CTOPを受信できない場合
はタイムアウトエラーにするが、「コピー動作中」の場
合はタイムアウトの判定を解除して/CTOPを受信するの
を待つ。
【0109】二枚目のプリント動作が終了し、DCコント
ローラ2002から/PTOPが出力されると、リーダコントロ
ーラ106は、図15に符号1505で示すように、/PTOPをマス
クしてプリンタコントローラ2103へ/CTOPを転送せず
に、コピー指示により原稿画像を読取って生成した/PVD
O1506を出力する。そして、割込みコピーが終了した
後、リーダコントローラ106は、/PTOPのマスクを外し
て、以降、送られてくる/PTOPを、/CTOPとしてプリンタ
コントローラ2103へ転送するので、プリント動作が再開
し、プリンタコントローラ2103は/CVDO1503および/CVDO
1504を出力する。
【0110】このように、プリンタコントローラ2103や
リーダコントローラ106の状態に応じて、プリンタエン
ジン2102に行わせる動作(コピー動作/プリント動作)
や、コマンドを発行するタイミングなどを、すべてリー
ダコントローラ106が判断し制御する。従って、一つの
プリンタエンジン2102に対して、プリンタコントローラ
2103およびリーダコントローラ106からの要求を実現す
ることができる。
【0111】図23は割込みコピーの制御シーケンスを説
明するための図で、リーダコントローラ106により実行
されるものである。
【0112】同図において、ステップS201でプリンタコ
ントローラ2103によるプリント動作が開始されると、ス
テップS202でプリント動作が終了したか否かを、ステッ
プS203でコピー指示があったか否かを判定する。プリン
ト動作が終了した場合は制御シーケンスが終了するが、
プリント動作中にコピー指示があった場合は、ステップ
S204で割込みコピーが禁止されているかどうか判断す
る。割込みコピーが可能であれば、ステップS205でプリ
ンタコントローラ2103によるプリント動作を一時中断さ
せ、ステップS206で要求された原稿画像のコピー動作を
DCコントローラ2002に実行させる。そして、ステップS2
07でコピー動作が終了するのを待ち、コピー動作が終了
するとステップS201で、中断させたプリント動作を再開
させる。
【0113】なお、割込みコピーの許可/禁止の判断
は、例えば、リーダコントローラ106のCPU2209に内蔵さ
れたRAMなどに割付けられた割込みコピー許可フラグを
参照することにより行う。また、割込みコピーの許可/
禁止に関する制御については後述する。
【0114】[設定内容を確認するコマンドに対する制
御]次に、プリンタコントローラ2103から設定内容を確
認するコマンドが発行された場合の制御について説明す
る。
【0115】プリンタコントローラ2103は、DCコントロ
ーラ2002に設定された画像形成条件などを知りたい場
合、設定内容を確認するコマンドを/CCMDとして発行す
る。このコマンドを受信したリーダコントローラ106
は、設定値格納バッファ1301をチェックして、プリンタ
コントローラ2103が確認したい情報に対応する値が設定
値格納バッファ1301に格納されているならば、その値を
読出し、対応するステータスを/CSTSとしてプリンタコ
ントローラ2103に送る。
【0116】また、リーダコントローラ106は、プリン
タコントローラ2103が確認したい情報に対応する値が設
定値格納バッファ1301に格納されていなければ、設定内
容を確認するコマンドを/PCMDとして発行する。このコ
マンドを受信したDCコントローラ2002は、対応する設定
内容を示すステータスを/PSTSとしてリーダコントロー
ラ106に送り、リーダコントローラ106は受信したステー
タスを/CSTSとしてプリンタコントローラ2103に通知す
る。
【0117】[濃度制御シーケンス]次に、濃度制御に
ついて説明する。
【0118】とくにカラー画像を形成する場合は、画像
形成に使用する色成分YMCKの濃度バランスが崩れると適
切な画像を出力することができない。濃度バランスが崩
れる要因としては、画像形成を繰返すことにより感光体
の残留電荷の増加や、装置が設置された環境の湿度や濃
度の変化などがあり、当初の適応範囲では適切な画像形
成を行えなくなる。そこで、これら濃度バランスを崩す
幾つかの要因に応じて、濃度バランスを一定に保つため
の制御を行う。
【0119】検出対象になる要因としては、DCコントロ
ーラ2002に搭載されている図示しないCPUで検出する
「スタンバイ状態での連続静止時間」「排出した記録紙
の枚数」(以下「積算枚数」という場合がある)「中間
転写体に形成した画像の枚数」(以下「積算画像数」と
いう場合がある)などや、プリンタ装置2001内に設置さ
れた環境センサからの入力をDCコントローラ2002のCPU
が監視することによって検出する温度や湿度の変化など
がある。
【0120】図21はDCコントローラ2002による濃度制御
の、必要性の判断および実行に関する制御シーケンスを
示す図で、検出対象の要因の変化を常に監視しているDC
コントローラ2002のCPUにより実行されるものである。
【0121】ステップS161で積算枚数/積算画像数が、
ステップS162で連続静止時間が、濃度制御の必要性があ
る所定値に達したかどうかを判断し、ステップS163では
温度や湿度などの環境条件の変化が濃度制御の必要性が
あるレベルに達したかを判断する。もし、濃度制御が必
要と判断したならば、DCコントローラ2002は、/PCCRTや
/PSTSを利用してリーダコントローラ106へ濃度制御の必
要性を伝える。次に、ステップS165で、リーダコントロ
ーラ106から濃度制御の実行が指示されるのを待ち、濃
度制御の実行が指示されると直ちにステップS166で濃度
制御を開始する。
【0122】図24は濃度制御の必要性が伝達されたリー
ダコントローラ106の制御シーケンスを説明するための
図である。
【0123】ステップS211で濃度制御の通知を受信する
と、ステップS212で、前述した割込みコピー許可フラグ
を禁止状態に設定した後、通知を受信した時点のプリン
タ装置2001全体の動作状況から濃度制御を実行してよい
タイミングであるかどうかを判断する。これは、濃度制
御の実行にかなりの時間をようすることと、濃度制御の
実行前後で出力画像の色味が変化するので、一連のプリ
ントジョブ実行中に濃度制御を実行するのは好ましくな
いからである。つまり、ステップS213でプリントジョブ
を実行中か否かを判定し、実行中であればステップS214
で濃度制御の延期を示すコマンドを発行する。また、実
行中でなければステップS219で濃度制御の実行を指示す
るコマンドを発行し、ステップS220へ進む。
【0124】濃度制御の延期を指示した場合は、ステッ
プS215で実行中のプリントジョブが終了するのを待ち、
終了するとステップS216で割込みコピーにより中断中の
プリントジョブがあるか否かを判定し、中断中のプリン
トジョブがあればステップS217で、中断中のプリントジ
ョブを再開させ、そのプリントジョブが終了するのを待
つ。その後、ステップS218で濃度制御の延期を解除する
コマンドを発行し、ステップS220へ進む。
【0125】続いて、ステップS220で濃度制御が終了す
るのを待つ。濃度制御の終了は、濃度制御の進捗を確認
するコマンドをDCコントローラ2002へ送り、DCコントロ
ーラ2002から送られてくるステータスにより判定する。
濃度制御が終了すると、ステップS221で割込みコピーを
許可して処理を終了する。
【0126】[濃度制御]次に、濃度制御の内容を説明
する。濃度制御の実行が必要になると出力画像全体の濃
度が低下することが多い。濃度制御の主な目的は、この
低下した濃度を適正な値に戻すことである。
【0127】図22は濃度制御シーケンスを説明するため
の図である。濃度制御の実行が指示されると、DCコント
ローラ2002は、プリンタエンジン2102の動作を開始させ
る。プリンタエンジン2102の動作が定常状態に達する
と、ステップS172で中間転写ドラム405上に所定濃度に
相当する濃度パッチを形成する。なお、定常状態に達す
るとは、レーザビームを走査するためのポリゴンミラー
の回転速度およびトナーを定着する定着器の温度など
が、所定値に達したことである。また、濃度パッチを形
成するための濃度パッチパターンは、例えば、DCコント
ローラ2002に搭載されているゲートアレイなどの電子回
路を用いて形成する。
【0128】中間転写ドラム405の近傍には濃度センサ4
19が配置されていて、DCコントローラ2002は、ステップ
S173で濃度センサ419から出力された信号により中間転
写ドラム405上に形成された濃度パッチの濃度を読取
る。DCコントローラ2002は、得られた濃度値が、濃度パ
ッチパターンの濃度を示しているかどうかをステップS1
74で判断し、もし所定範囲を超えて異なる場合は、中間
転写ドラム405をステップS175でクリーニングし、電子
写真方式の画像形成において濃度を制御するパラメータ
になる帯電電圧、現像電圧、転写電圧などをステップS1
76で調整する。
【0129】その後、ステップS172へ戻って再び濃度パ
ッチを形成し、ステップS173で濃度パッチの濃度を読取
り、ステップS174で濃度パッチが適正濃度かどうかを判
断する。なお、濃度パッチの形成および濃度制御パラメ
ータの調整は色成分毎に実行する。
【0130】このような濃度制御を行うことで、経時変
化や環境変化による濃度バランスの崩れを適正な状態に
戻すことができる。
【0131】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、プリントジョブの実行中に画像形成部の濃度調整な
ど画像処理条件を調整する必要性が生じた場合に、実行
中のプリントジョブが終了した後に画像処理条件の調整
を行うようにすることができる。
【0132】また、プリントジョブの割込みを許す画像
形成システムにおいて、画像形成部の画像形成条件を調
整する必要性が生じた場合に、実行中のプリントジョブ
に対してプリントジョブの割込みが次々に発生して画像
形成条件の調整が先送りになってしまい、適正な濃度や
濃度バランスで形成された画像を出力できないという問
題を防ぎ、適切なタイミングで画像形成条件を調整する
ことができる。
【0133】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0134】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやM
PU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
実行することによっても、達成されることは言うまでも
ない。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコ
ード自体が前述した実施形態の機能を実現することにな
り、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明
を構成することになる。プログラムコードを供給するた
めの記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク,ハ
ードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD-ROM,
CD-R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなど
を用いることができる。
【0135】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレー
ティングシステム)などが実際の処理の一部または全部
を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実
現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0136】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その
処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合
も含まれることは言うまでもない。
【0137】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応す
るプログラムコードを格納することになるが、簡単に説
明すると、図25のメモリマップ例に示す各モジュールを
記憶媒体に格納することになる。すなわち、少なくとも
「調整タイミングの検出」「プリントジョブの終了判
定」「画像処理条件の調整」および「割込みコピー制
御」の各モジュールのプログラムコードを記憶媒体に格
納すればよい。
【0138】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像処理条件の調整により一連の画像処理ジョブにおけ
る色味が変化することを防ぐ画像処理装置およびその方
法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の画像処理装置を用いる画像形成シ
ステムの構成例を示す図、
【図2A】本発明にかかる画像形成システムの構成例を
示すブロック図、
【図2B】本発明にかかる一実施形態の画像処理装置の
概観図、
【図3A】プリンタコントローラとプリンタエンジンと
の接続について説明するためのブロック図、
【図3B】図3Aに示すプリンタコントローラ2103および
プリンタエンジン2102を備えるプリンタの概観図、
【図4】ビデオインタフェイスの信号の詳細を示す図、
【図5】ビデオインタフェイスの信号の詳細を示す図、
【図6】画像形成部を説明するための図、
【図7】ビデオインタフェイスでやり取りされる信号の
タイミング例を示す図、
【図8】/CCRTを使用する場合の信号のタイミング例を
示す図、
【図9】プリンタコントローラとDCコントローラの間に
おけるコマンド/ステータスのやり取りの一例を示すシ
ーケンス図、
【図10】図3Bに示したプリンタにリーダ装置を付加し
た構成を示す概観図、
【図11】リーダコントローラを備える場合のビデオイ
ンタフェイスの信号の詳細を示す図、
【図12】リーダコントローラの構成例を示すブロック
図、
【図13】停止状態の光学読取部を起動して原稿画像を
読取る速度に達するまでに時間を要することを説明する
ための図、
【図14】リーダコントローラの他の構成例を示すブロ
ック図、
【図15A】プリンタコントローラの処理シーケンス例
を示す図、
【図15B】DCコントローラの処理シーケンス例を示す
図、
【図16A】プリンタコントローラからコマンドを受信
し、プリンタコントローラにステータスを返す処理シー
ケンス例を示す図、
【図16B】エンジンコマンドキューに格納されたコマ
ンドをDCコントローラへ送る処理シーケンス例を示す
図、
【図17】状態変化に対してリーダコントローラが実行
する制御例を示すフローチャート、
【図18】コピー動作中にプリント要求が発生した場合
の制御を説明するための図、
【図19】プリント動作中にコピー要求が発生した場合
の制御を説明するための図、
【図20】プリント動作中にコピー要求が発生した場合
の制御を説明するためのタイミングチャート、
【図21】DCコントローラによる濃度制御の、必要性の
判断および実行に関する制御シーケンスを示す図、
【図22】濃度制御シーケンスを説明するための図、
【図23】割込みコピーの制御シーケンスを説明するた
めの図、
【図24】濃度制御の必要性が伝達されたリーダコント
ローラの制御シーケンスを説明するための図、
【図25】本発明にかかるプログラムコードを格納した
記憶媒体のメモリマップ例を示す図である。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像処理条件を調整する必要性を判断す
    る判断手段と、 前記判断手段による判断結果に応じて前記画像処理条件
    を調整する調整手段とを有し、 前記調整手段は、前記判断手段により調整の必要性が判
    断された場合、前記画像処理条件の調整が終了するまで
    は、実行中の画像処理ジョブ以外の画像処理ジョブの実
    行を禁止することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 入力された画像信号に基づき記録媒体上
    に可視画像を形成する形成手段と、 前記形成手段の画像形成条件を調整する必要性を判断
    し、前記調整を行う調整手段とを有し、 前記調整手段は、前記形成手段による画像形成ジョブの
    実行中に前記調整の必要性を判断した場合、前記調整の
    実行が終了するまでは、前記画像形成ジョブの画像形成
    ジョブ以外の画像形成ジョブの実行を禁止することを特
    徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記画像処理条件は画像の濃度再現に関
    するものであることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載された 画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記画像処理条件はカラー画像の色成分
    バランスに関するものであることを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載された 画像処理装置。
  5. 【請求項5】 さらに、実行中のジョブに対して優先度
    の高い別のジョブの実行を指示された場合に、前記実行
    中のジョブを一時中断して、前記別のジョブを実行させ
    る制御手段を有することを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載された画像処理装置。
  6. 【請求項6】 さらに、外部機器から入力される画像デ
    ータに基づき画像信号を生成する第一の信号生成手段
    と、 原稿画像を読取って画像信号を生成する第二の信号生成
    手段と、 前記第一および第二の信号生成手段から出力される画像
    信号を選択的に前記形成手段に供給する選択制御手段と
    を有し、 前記選択制御手段は、前記第二の信号生成手段に関する
    画像形成ジョブを優先的に選択することを特徴とする請
    求項2に記載された画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記選択制御手段は、前記第一の信号生
    成手段に関する第一の画像形成ジョブを選択中に、前記
    第二の信号生成手段に関する第二の画像形成ジョブが発
    生した場合は、前記第一の画像形成ジョブの選択を中断
    し、前記第二の画像形成ジョブを選択することを特徴と
    する請求項6に記載された画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記調整手段は、前記調整の必要性が判
    断された場合、前記選択制御手段による前記第二の信号
    生成手段に関する画像形成ジョブの優先的選択を禁止す
    ることを特徴とする請求項6に記載された画像処理装
    置。
  9. 【請求項9】 前記調整手段は、前記画像形成条件の調
    整が終了した後、前記選択制御手段による前記第二の信
    号生成手段に関する画像形成ジョブの優先的選択を許可
    することを特徴とする請求項8に記載された画像処理装
    置。
  10. 【請求項10】 画像処理条件を調整する必要性を判断
    し、 前記画像処理条件を調整する必要性を判断した場合、前
    記画像処理条件の調整が終了するまで、実行中の画像処
    理ジョブ以外の画像処理ジョブの実行を禁止することを
    特徴とする画像処理方法。
  11. 【請求項11】 入力された画像信号に基づき記録媒体
    上に可視画像を形成する形成手段の画像形成条件を調整
    する必要性を判断し、 前記画像形成条件を調整する必要性を判断した場合、前
    記調整の実行が終了するまで、前記形成手段により実行
    中の画像形成ジョブ以外の画像形成ジョブの実行を禁止
    することを特徴とする画像処理方法。
  12. 【請求項12】 画像処理のプログラムコードが格納さ
    れたコンピュータ可読メモリであって、 画像処理条件を調整する必要性を判断するステップのコ
    ードと、 前記画像処理条件を調整する必要性を判断した場合、前
    記画像処理条件の調整が終了するまで、実行中の画像処
    理ジョブ以外の画像処理ジョブの実行を禁止するステッ
    プのコードとを有することを特徴とするコンピュータ可
    読メモリ。
  13. 【請求項13】 画像処理のプログラムコードが格納さ
    れたコンピュータ可読メモリであって、 入力された画像信号に基づき記録媒体上に可視画像を形
    成する形成手段の画像形成条件を調整する必要性を判断
    するステップのコードと、 前記画像形成条件を調整する必要性を判断した場合、前
    記調整の実行が終了するまで、前記形成手段により実行
    中の画像形成ジョブ以外の画像形成ジョブの実行を禁止
    するステップのコードとを有することを特徴とするコン
    ピュータ可読メモリ。
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