JPH10239587A - 像回転装置 - Google Patents

像回転装置

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JPH10239587A
JPH10239587A JP3910497A JP3910497A JPH10239587A JP H10239587 A JPH10239587 A JP H10239587A JP 3910497 A JP3910497 A JP 3910497A JP 3910497 A JP3910497 A JP 3910497A JP H10239587 A JPH10239587 A JP H10239587A
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信浩 北
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、出射光線の偏光特性の変化をなくす
ことができる像回転装置を提供する。 【解決手段】像回転機構16として、像回転プリズム1
62の入射側に第2のλ/4板161、出射側に第3の
λ/4板163をそれぞれ配置し、これら第2のλ/4
板161、像回転プリズム162、第3のλ/4板16
3をプリズム保持部材164に一体に設けて、光軸中心
に一体に回転可能にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学像を光軸に垂
直な面内で任意の角度回転させる像回転装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、共焦点走査型光学顕微鏡
は、点光源による点状照明が走査される試料からの透過
光または反射光をピンホール上に集光させ、このピンホ
ールを透過される光の強度を光検出器で検出すること
で、試料表面の情報測定を行うようにしたものである。
【0003】ところで、このような共焦点走査型光学顕
微鏡では、試料を固定した状態で、試料の任意の方向に
点状照明の走査方向を合わせることを可能にするため、
光学像を光軸に垂直な面内で任意の角度回転させるため
の像回転プリズムを有する像回転装置を組み合わせて使
用することがある。
【0004】図4(a)乃至(c)は、このような像回
転装置に用いられる像回転プリズムの形状の異なる例を
示すもので、これらは入射光線1をプリズム4の光軸3
より入射すると、プリズム4内で奇数回数反射されて光
軸3に戻され、出射光線2として出力されるようにな
り、この時の光学像は、上下が反転し、左右はそのまま
となる。そして、この状態から、プリズム4を光軸3を
中心にθ回転させると、出射光線2は、光軸3を中心に
2θ回転するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
像回転装置によると、プリズム4を光軸3を中心に回転
させた場合、プリズム4の回転にともない、プリズム4
に入射する入射光線1の偏光特性も、プリズム4に対し
て回転する。また、図4(b)および(c)に示す像回
転プリズムのように、プリズム4内部に全反射面が含ま
れるものでは、これら全反射面では、p成分とs成分と
で位相差が生じ、さらに、プリズム4が回転すると、全
反射面に入射する偏光のp成分とs成分の振幅の比率が
変化するため、プリズム4の回転とともに、出射光線2
の偏光特性も変化することになる。
【0006】このことは、特に、光源に直線偏光のレー
ザを使用し、偏光ビームスプリッタとλ/4を板を組み
合わせることで、入射光と試料での反射を分離して、試
料での反射光を効率よく検出器に導入するようにした反
射型の走査型光学顕微鏡については、直線偏光を使用す
ることからプリズム4の回転により、プリズム4の出射
光線2の偏光特性が変化すると、偏光ビームスプリッタ
で反射される光量が変化することとなり、観察画像の明
るさが大きく変動してしまうという問題があった。本発
明は、上記事情に鑑みてなされたもので、出射光線の偏
光特性の変化をなくすことができる像回転装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
像観察光学系内に回転可能に配置され、光学像を光軸と
垂直な面内で回転させる像回転光学手段と、この像回転
光学手段の入射側に配置され、前記像回転光学手段の回
転にかかわらず前記像回転光学手段への入射光を一定の
偏光特性に変換する第1の偏光特性変換手段と、前記像
回転光学手段の出射側に配置され、前記像回転光学手段
の回転にかかわらず前記像回転光学手段からの出射光を
一定の偏光特性に変換する第2の偏光特性変換手段とに
より構成している。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載にお
いて、前記第1の偏光特性変換手段は、円偏光の入射光
を像回転光学手段の回転にかかわらず一定の直線偏光に
変換し、前記第2の偏光特性変換手段は、前記像回転光
学手段からの直線偏光の入射光を像回転光学手段の回転
にかかわらず一定の円偏光に変換するようにしている。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載において、前記第1および第2の偏光特性変換手段
は、前記像回転光学手段の入射側および出射側に各別に
配置され、該像回転光学手段と同方向に同じ量だけ回転
可能にしたλ/4板からなっている。
【0010】この結果、本発明によれば、像回転光学手
段の回転にかかわらず、像回転光学手段から出射される
光の偏光特性が変化しないようにできるので、像回転光
学手段以降の光学系に入射する光の偏光特性を一定に保
つことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従い説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明の像回転装置を適
用した反射型の走査型光学顕微鏡の概略構成を示してい
る。
【0012】図において、11はレーザ光源で、このレ
ーザ光源11は、直線偏光のレーザビームを出射するよ
うにしている。このレーザ光源11から出射するレーザ
ビームは、偏光ビームスプリッタ12に与えられる。こ
の場合、レーザ光源11の直線偏光のレーザビームは、
偏光ビームスプリッタ12を透過するように偏光方向が
調整されている。
【0013】偏光ビームスプリッタ12を透過したレー
ザビームは、ガルバノメータ13に送られる。このガル
バノメータ13は、後述の対物レンズ17と共役な位置
に設けられており、レーザビームを偏向して水平方向
(X走査)および垂直方向(Y走査)に走査するように
している。この場合、図面では、ガルバノメータ13
は、1組しか記載していないが、実際は、レーザビーム
を水平方向に走査する水平走査用ガルバノメータとレー
ザビームを垂直方向に走査する垂直走査用ガルバノメー
タとを近接して配置するようになっている。
【0014】ガルバノメータ13で2次元走査されたレ
ーザビームは、瞳投影レンズ14を通って第1のλ/4
板15に入射される。この場合、第1のλ/4板15
は、偏光ビームスプリッタ12を透過された直線偏光が
円偏光になるように光学軸が調整されている。そして、
この第1のλ/4板15で、円偏光に調整されたレーザ
ビームは、像回転機構16に入射される。
【0015】この像回転機構16は、同一光軸上に第2
のλ/4板161、像回転プリズム162、第3のλ/
4板163を配置している。第2のλ/4板161で
は、第1のλ/4板15で調整された円偏光を再度直線
偏光に変換するように光学軸が調整される。この場合、
第2のλ/4板161から出射する直線偏光の偏光方向
が、像回転プリズム162の全反射面のp方向に一致す
るように、第2のλ/4板161の光学軸と像回転プリ
ズム162の向きが調整されている。これにより、像回
転プリズム162では、第2のλ/4板161よりp方
向成分のみの直線偏光が入射することで、全反射面で生
じる偏光のp成分とs成分の位相差によらず、p方向成
分のみの直線偏光が出射するようにしている。さらに、
第3のλ/4板163は、像回転プリズム162から出
射した直線偏光を、再度円偏光に変換するように光学軸
が調整されている。
【0016】また、これら第2のλ/4板161、像回
転プリズム162、第3のλ/4板163は、プリズム
保持部材164に一体に設けている。このプリズム保持
部材164は、ギヤ165、166を介してプリズム回
転モータ167に接続しており、このプリズム回転モー
タ167により、プリズム保持部材164を回転させる
ことにより、第2のλ/4板161、像回転プリズム1
62、第3のλ/4板163を光軸中心に一体に回転で
きるようにしている。
【0017】このような像回転機構16の第3のλ/4
板163から出射した円偏光は、対物レンズ17に入射
され、試料18面に集光される。そして、試料18面で
の反射光は、対物レンズ17を通して像回転機構16の
第3のλ/4板163に入射される。
【0018】この場合、像回転機構16では、試料18
からの反射光が、照明用の入射光と逆回りの円偏光にな
るので、第3のλ/4板163より入射時と偏光方向が
90°回転した直線偏光、すなわち、像回転プリズム1
62に対しs方向の直線偏光に変換され、像回転プリズ
ム162に入射される。すると、この像回転プリズム1
62では、s方向の直線偏光の入射により、照明光の場
合と同様に、像回転プリズム162の全反射面で生じる
偏光のp成分とs成分の位相差によらず、s方向成分の
みの直線偏光が出射され、さらに、像回転プリズム16
2から出射した直線偏光は、第2のλ/4板161によ
り照明用とは逆回りの円偏光となり、さらに第1のλ/
4板15により入射時とは偏光方向が90°回転した直
線偏光が偏光ビームスプリッタ12に入射されるように
なっている。
【0019】偏光ビームスプリッタ12では、この時の
戻り光が、入射時とは偏光方向が90°回転した直線偏
光よりなっているので、ここでは反射され、集光レンズ
19を通してピンホール20上に集光され、これが光検
出器21で検出されて、共焦点像として得られるように
なる。
【0020】次に、このように構成した第1の実施の形
態の動作を説明する。いま、レーザ光源11より直線偏
光のレーザビームが出射されると、偏光ビームスプリッ
タ12を透過され、ガルバノメータ13で、水平および
垂直方向に2次元走査されて、瞳投影レンズ14を通っ
て第1のλ/4板15に入射される。すると、図2
(a)に示すように、第1のλ/4板15により、直線
偏光22が図示実線の円偏光23に変換され、この円偏
光23に調整されたレーザビームは、像回転機構16に
入射される。
【0021】像回転機構16では、第1のλ/4板15
からの円偏光23が、第2のλ/4板161により直線
偏光24に変換され、像回転プリズム162に入射され
る。像回転プリズム162では、p方向成分のみの直線
偏光24の入射により、全反射面で生じる偏光のp成分
とs成分の位相差によらず、p方向成分のみの直線偏光
25のみが出射され、さらに、第3のλ/4板163に
より、直線偏光25は、再度、図示実線の円偏光26に
変換される。
【0022】そして、この円偏光26は、対物レンズ1
7を通して試料18面に集光され、この試料18面での
反射光は、対物レンズ17を通して、再び像回転機構1
6の第3のλ/4板163に入射される。
【0023】この場合、図2(a)に示すように、試料
18からの反射光は、照明用の入射光と逆回りの図示破
線の円偏光27になるので、この円偏光27が、第3の
λ/4板163により直線偏光28に変換され、像回転
プリズム162に入射される。像回転プリズム162で
は、今度は、s方向成分のみの直線偏光28の入射によ
り、全反射面で生じる偏光のp成分とs成分の位相差に
よらず、s方向成分のみの直線偏光29のみが出射さ
れ、第2のλ/4板161により、直線偏光29は、図
示破線の円偏光30に変換され、さらに第1のλ/4板
15により入射時とは偏光方向が90°回転した直線偏
光31が出射され、瞳投影レンズ14を通して、偏光ビ
ームスプリッタ12に入射され、ここで反射されて集光
レンズ19を通してピンホール20上に集光され、光検
出器21より共焦点像が生成されるようになる。
【0024】次に、試料18を固定した状態で、試料1
8の任意の方向に点状照明の走査方向を合わせるような
場合、プリズム回転モータ167を駆動して、プリズム
保持部材164を所定角度だけ回転させる。
【0025】この場合、像回転プリズム162だけを角
度θ回転させたとすると、プリズム内部に含まれる全反
射面に対して直線偏光25がθ回転した状態で入射し、
偏光のp成分とs成分の振幅の比率が変化するため、出
射光の偏光特性も変化しようとする。
【0026】ところが、本実施の形態では、図2(b)
に示すように、像回転プリズム162のθ回転と同時
に、固定された第1のλ/4板15に対して第2のλ/
4板161、像回転プリズム162、第3のλ/4板1
63がθ回転されるので、第2のλ/4板161でθ回
転した直線偏光24は、常に像回転プリズム162の全
反射のp方向に一致する。このことから、像回転プリズ
ム162に対する入射光の偏光特性は、像回転プリズム
162の回転量にかかわらず、p方向成分のみとなる。
また、像回転プリズム162から出射する直線偏光25
も、像回転プリズム162の回転と同じくθ回転する
が、第3のλ/4板163も同時にθ回転しているの
で、第3のλ/4板163で円偏光26に変換されるた
め、像回転プリズム162の回転によらず、常に円偏光
26となる。これにより、像回転機構16より出射され
る光の偏光特性は、楕円偏光のように光軸に対して回転
することがなくなり、常に一定の偏光特性の光が出射さ
れるようになる。
【0027】従って、このようにすれば、像回転機構1
6として像回転プリズム162に入射側に第2のλ/4
板161を、出射側に第3のλ/4板163をそれぞれ
配置し、これらをプリズム保持部材164に一体に設け
て、光軸中心に一体に回転できるようにしたので、像回
転機構16がθ回転すると、入射光の偏光特性は、像回
転機構16に対して−θ回転することになるが、固定さ
れる第1のλ/4板15と像回転プリズム162と同方
向にθ回転される第2のλ/4板161の関係により、
像回転プリズム162に対して入射光の偏光特性が常に
同じになるような偏光特性の光を入射するようにでき
る。つまり、第1のλ/4板15からは、円偏光23が
入射されるが、この円偏光23は、光軸中心に回転して
も偏光特性は変わらないので、第2のλ/4板161に
対して常に同一の偏光特性の光を入射できる。また、像
回転機構16がθ回転した場合、出射光の偏光特性は、
像回転機構16以降の光学系に対してθ回転することに
なるが、像回転プリズム162と同方向にθ回転される
第3のλ/4板163により、像回転機構16以降の光
学系に対しても出射光の偏光特性が常に同じになるよう
な偏光特性の光を出射するようにできる。つまり、第3
のλ/4板163からは、円偏光26が出射されるが、
この円偏光26は、光軸中心に回転しても偏光特性は変
わらないので、像回転機構16以降の光学系に対して常
に同一の偏光特性の光を入射できる。
【0028】これにより、像回転機構16から出射され
る光の偏光特性は、像回転機構16の回転によらず、常
に同一の偏光特性の光が出射されるようになるので、回
転像回転機構16以降の光学系に入射する光の偏光特性
を一定のまま保つことができる。
【0029】また、このようにした像回転機構16を反
射型の走査型光学顕微鏡に採用すれば、像回転機構16
の回転による偏光特性の変化がないので、像回転を行っ
ても明るさに変動を生じることがなくなり、常に安定し
た観察画像を得ることができる。
【0030】また、第2のλ/4板161、第3のλ/
4板163は、像回転プリズム162と同方向に同量回
転すればよく、これらをプリズム保持部材164に一体
に設ける構成にできるので、構成的にも簡単なものにで
きる。
【0031】なお、上述では、プリズム回転モータ16
7の動力をプリズム保持部材164に伝達する手段とし
てギヤ165、166を使用したが、例えばタイミング
ベルトのような伝達手段を使用することもできる。ま
た、プリズム回転モータ167を使用せずに、手動によ
りプリズム保持部材164を回転させるようにしてもよ
い。さらに、ガルバノメータ13により光を偏向するの
でなく、対物レンズ17および試料18を機械的に操作
するレーザ走査型顕微鏡にも適用することができる。 (第2の実施の形態)第1の実施の形態では、像回転機
構16は、像回転プリズム162と同一光軸上で、入射
側に第2のλ/4板161を配置し、出射側に第3のλ
/4板163を配置する構成としたが、この第2の実施
の形態では、これら第2および第3のλ/4板161、
163に代ってλ/2板を用いている。
【0032】図3は、第2実施の形態の概略構成を示す
もので、図1と同一部分には、同符号を付している。こ
の場合、像回転機構41は、像回転プリズム43と同一
光軸上で、入射側に第1のλ/2板42を配置し、出射
側に第2のλ/2板44を配置している。そして、第1
のλ/2板42は、ギヤ451、452を介して、像回
転プリズム43は、ギヤ461、462を介して、第2
のλ/2板44は、ギヤ471、472を介してプリズ
ム回転モータ48に接続しており、このプリズム回転モ
ータ48の回転により、各別に第1のλ/2板42、像
回転プリズム43および第2のλ/2板44を光軸中心
に回転できるようにしている。
【0033】この場合、ギヤ451、452とギヤ47
1、472のギヤ比は、像回転プリズム43がθ回転し
たときに、第1のλ/2板42、第2のλ/2板44
は、それぞれθ/2、−θ/2回転するように構成して
いる。
【0034】この場合も、第1の実施の形態で述べたと
同様に、試料18を固定した状態で、試料18の任意の
方向に点状照明の走査方向を合わせるため、プリズム回
転モータ167を駆動しギヤ461、462を介して像
回転プリズム43をθ回転させると、ギヤ451、45
2を介して第1のλ/2板42は、θ/2回転され、ギ
ヤ471、472を介して第2のλ/2板44は、−θ
/2回転される。
【0035】すると、第1のλ/2板42から出射する
光は、光軸に対してθ回転されるが、この時、像回転プ
リズム43はθ回転されているので、この像回転プリズ
ム43に対する入射光の偏光特性は、像回転プリズム4
3の回転量によらず、常に一定となる。また、第2のλ
/2板44から出射する光は、光軸に対して−θ回転さ
れるが、この時、像回転プリズム43はθ回転されてい
るので、像回転機構41から出射される光の偏光特性
は、光軸に対して回転することなくなり、以降の光学系
に対して、常に一定に保たれることになる。
【0036】従って、このようにすれば、像回転プリズ
ム43と同方向に1/2の量だけ回転される第1のλ/
2板42により、像回転機構41に対して入射光の偏光
特性が常に同じになるような偏光特性交換部が構成さ
れ、また、像回転プリズム43と逆方向に1/2の量だ
け回転される第2のλ/2板44により、像回転機構4
1以降の光学系に対し出射光の偏光特性が常に同じにな
るような偏光特性交換部が構成されることで、像回転機
構41から出射される光の偏光特性は、光軸に対して回
転することがなくなり、常に一定の偏光特性の光が出射
され、像回転プリズム43の回転による出射光の偏光特
性の変化をなくすことができる。
【0037】また、像回転機構41に入射される光線の
偏光特性を像回転機構41に対して常に同じになるする
偏光特性交換部は、λ/2板42のみであり、また、像
回転機構41から出射される光線の偏光特性を像回転機
構41以降の光学系に対しても同一にする偏光特性交換
部もλ/2板44のみであるので、構成を簡単にでき、
これにより波面の乱れや光量のロスといった不具合を最
小限に止めることもできる。
【0038】なお、上述した第1の実施の形態では、2
枚のλ/4板を組み合わせたもの、第2の実施の形態で
は、2枚のλ/2板を組み合わせたものについて述べた
が、λ/4板とλ/2板を組み合わせたものを適用する
こともできる。この場合、λ/4板については、像回転
プリズムと同方向に同量だけ回転するようにし、λ/2
板については、像回転プリズムの入射側では、像回転プ
リズムと同方向に1/2の量だけ回転するようにし、像
回転プリズムの出射側では、像回転プリズムと逆方向に
1/2の量だけ回転するようにすればよい。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、像
回転光学手段の回転にかかわらず、像回転光学手段から
出射される光の偏光特性が変化しないので、像回転光学
手段以降の光学系に入射する光の偏光特性を一定に保つ
ことができる。
【0040】これにより、このような装置を反射型の走
査型光学顕微鏡に採用すれば、像回転光学手段の回転に
よる偏光特性の変化がないことから、像回転を行っても
明るさに変動を生じることがなく、安定した観察画像を
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の概略構成を示す
図。
【図2】第1の実施の形態を説明するための図。
【図3】本発明の第2の実施の形態の概略構成を示す
図。
【図4】従来の像回転装置に用いられる像回転プリズム
を示すの図。
【符号の説明】
11…レーザ光源、 12…偏光ビームスプリッタ、 13…ガルバノメータ、 14…瞳投影レンズ、 15…第1のλ/4板、 16…像回転機構、 161…第2のλ/4板、 162…像回転プリズム、 163…第3のλ/4板、 164…プリズム保持部材、 165、166…ギヤ、 167…プリズム回転モータ、 17…対物レンズ、 18…試料、 19…集光レンズ、 20…ピンホール、 21…光検出器、 41…像回転機構、 42…第1のλ/4板、 43…像回転プリズム、 44…第2のλ/4板、 451、452、461、462、471、472…ギ
ヤ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像観察光学系内に回転可能に配置され、
    光学像を光軸と垂直な面内で回転させる像回転光学手段
    と、 この像回転光学手段の入射側に配置され、前記像回転光
    学手段の回転にかかわらず前記像回転光学手段への入射
    光を一定の偏光特性に変換する第1の偏光特性変換手段
    と、 前記像回転光学手段の出射側に配置され、前記像回転光
    学手段の回転にかかわらず前記像回転光学手段からの出
    射光を一定の偏光特性に変換する第2の偏光特性変換手
    段とを具備したことを特徴とする像回転装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の偏光特性変換手段は、円偏光
    の入射光を像回転光学手段の回転にかかわらず一定の直
    線偏光に変換し、 前記第2の偏光特性変換手段は、前記像回転光学手段か
    らの直線偏光の入射光を像回転光学手段の回転にかかわ
    らず一定の円偏光に変換することを特徴とする請求項1
    記載の像回転装置。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2の偏光特性変換手段
    は、前記像回転光学手段の入射側および出射側に各別に
    配置され、該像回転光学手段と同方向に同じ量だけ回転
    可能にしたλ/4板からなることを特徴とする請求項1
    または2記載の像回転装置。
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JP2014514592A (ja) * 2011-03-01 2014-06-19 ジーイー・ヘルスケア・バイオサイエンス・コーポレイション 可変配向照明パターン回転器

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