JPH10239378A - オートロック式導通検査ユニット - Google Patents

オートロック式導通検査ユニット

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JPH10239378A
JPH10239378A JP9039449A JP3944997A JPH10239378A JP H10239378 A JPH10239378 A JP H10239378A JP 9039449 A JP9039449 A JP 9039449A JP 3944997 A JP3944997 A JP 3944997A JP H10239378 A JPH10239378 A JP H10239378A
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丈 岩崎
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】プローブピンの制約の少ないオートロック式導
通検査ユニットを提供すること。 【解決手段】検査部30が導通検査可能に近接する近接
姿勢とコネクタハウジングから離反する離反姿勢とにコ
ネクタ挿入部20と検査部30とを相対変位可能に設け
る。さらに、コネクタ挿入部20と検査部30とを近接
姿勢と離反姿勢との間で相対的に変位させる駆動手段4
0を設ける。駆動手段40は、制御手段50によって制
御される。これにより、コネクタ挿入部20にコネクタ
ハウジングが挿入されたことに基づいてコネクタ挿入部
20と検査部30とが相対的に近接姿勢に変位するとと
もに、所定のタイミングでコネクタ挿入部20と検査部
30とが相対的に離反姿勢に変位する。係止手段24A
によって、コネクタ挿入部20に対するコネクタハウジ
ング1の装着感を得られるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオートロック式導通
検査ユニットに関し、特に、自動車におけるワイヤハー
ネスやワイヤハーネスを構成するサブアセンブリ(以
下、「ワイヤアセンブリ」と総称する)相互間あるいは
電気機器間の導通検査に使用するワイヤアセンブリのオ
ートロック式導通検査ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にワイヤアセンブリは、複数の電線
を組み合わせて所定の回路を形成する電気配線システム
であり、各電線に接続された雄型または雌型の端子金具
は、コネクタハウジングに収容され、いわゆるランス形
式によって、抜け止めが図られている。そして、雄型の
端子金具を収容したコネクタハウジングと雌型の端子金
具を収容したコネクタハウジングとを接続することによ
り、両端子金具間の電気的接続が達成される。
【0003】上述のような端子金具が使用時に外力を受
けて、コネクタハウジングから抜け出たり、導通不良が
発生することは許されない。そこで従来より、コネクタ
ハウジングに収容された端子金具の電気的な導通や、機
械的な止定状態を検査するための導通検査ユニットが提
案されている。これまで提案されてきた導通検査ユニッ
トは、コネクタハウジングを保持するハウジングホルダ
と、保持されたコネクタハウジングの端子金具に接触す
るプローブピンを担持する検出器とを備えていた。ここ
で、上記プローブピンのうち、2プローブと呼称される
形式のものは、コネクタハウジングに不完全に装着され
た端子金具を押し出すことができるように、比較的荷重
の大きいばね部材を内蔵しており、このばね部材がある
ストロークだけ撓んだときに電気的な導通が図れるよう
に構成されている。
【0004】上記ハウジングホルダと検出器とは互いに
相対変位可能に構成されており、これらハウジングホル
ダと検出器とを、トグルレバー等の手動レバーで相対的
に変位させて端子金具にプローブピンを当接させてい
た。しかし、ハウジングホルダと検出器とを手動レバー
で変位させるのは、作業性が悪く、手間がかかる。その
ため最近では、専ら検査対象となるコネクタハウジング
を挿入するだけでコネクタハウジングをプローブピンに
位置決めし、導通検査を行うことのできる、いわばオー
トロック式の導通検査ユニット(この明細書で「オート
ロック式導通検査ユニット」という)が提案されている
(例えば特開平5−2888792号、特開平5−28
88793号)。
【0005】その構成では、検査対象となるコネクタハ
ウジングを挿入するためのコネクタ挿入部と、コネクタ
挿入部内に取り付けられたプローブピンと、挿入された
コネクタの背後に係止する係止具とを備えており、上記
係止具を所定のタイミングでコネクタの軸方向と交差す
る方向に変位させることにより、コネクタをコネクタ挿
入部に止定できるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した先行技術で
は、プローブピンが直接コネクタ挿入部に取り付けられ
ていたので、採用可能なプローブピンに制約があった。
すなわち、仮に上述したような2プローブ方式のプロー
ブピンを採用した場合、コネクタハウジングをコネクタ
挿入部に挿入する際には、作業者が指先の力でコネクタ
ハウジングをプローブピンに設けられたばね部材の付勢
力に抗して押し込む必要があった。しかし、プローブピ
ンのばね部材を撓ませるのに要する力は、通常、4kg
f以上あるので、指先でそのような荷重をかける作業
は、作業者に大きな負担がかかり、実質的に手作業でコ
ネクタハウジングをコネクタ挿入部に挿入することはで
きなくなるという不具合があった。
【0007】本発明は上記不具合に鑑みてなされたもの
であり、プローブピンの制約の少ないオートロック式導
通検査ユニットを提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、検査対象となるコネクタハウジングを挿
入するためのコネクタ挿入部と、コネクタ挿入部に挿入
されたコネクタハウジングの端子金具を導通検査するプ
ローブピンを含む検査部と、コネクタ挿入部に取り付け
られ、挿入されたコネクタハウジングの背後に係止する
係止姿勢とコネクタハウジングをコネクタ挿入部から抜
き出し可能に開放する開放姿勢とに変位可能に設けら
れ、当該コネクタハウジングを検査部に対し導通検査可
能に止定する係止手段とを備えているオートロック式導
通検査ユニットであって、検査部が導通検査可能に近接
する近接姿勢とコネクタハウジングから離反する離反姿
勢とにコネクタ挿入部と検査部とを相対変位可能に設
け、コネクタ挿入部と検査部とを近接姿勢と離反姿勢と
の間で相対的に変位させる駆動手段と、コネクタ挿入部
にコネクタハウジングが挿入されたことに基づいてコネ
クタ挿入部と検査部とが相対的に近接姿勢に変位すると
ともに、所定のタイミングでコネクタ挿入部と検査部と
が相対的に離反姿勢に変位するように駆動手段を制御す
る制御手段と、コネクタ挿入部と検査部との相対変位に
連動して係止手段が係止姿勢と開放姿勢とに変位し、少
なくとも検査時にコネクタハウジングをコネクタ挿入部
にロックするように、係止手段を駆動手段と連動させる
連動手段とを備え、上記連動手段は、初期状態において
係止手段を係止姿勢に維持するとともに、コネクタ挿入
部へ装着されるコネクタハウジングによって係止手段が
開放姿勢に押し込まれるのを許容するように係止手段と
検査部とをリンクするリンク部材を含んでいることを特
徴とするオートロック式導通検査ユニットである。
【0009】この特定事項を含む発明では、作業者がコ
ネクタハウジングをコネクタ挿入部に挿入するときに
は、コネクタ挿入部と検査部とを相対的に離反姿勢に変
位させておくことにより、検査部のプローブピンとコネ
クタハウジングの端子金具とが干渉することなく、コネ
クタハウジングの挿入を行うことができる。そして、コ
ネクタハウジングが挿入されたことに基づいて制御手段
は、コネクタ挿入部と検査部とを相対的に近接姿勢に変
位させるので、検査部は、止定されたコネクタハウジン
グに対して接近し、所期の導通検査を行う。さらに、所
定のタイミング、例えば導通検査終了後に至ると、制御
手段は、再び駆動手段を制御して、コネクタ挿入部と検
査部とを相対的に離反姿勢に戻すので、作業者は、容易
にコネクタハウジングをコネクタ挿入部から抜き出すこ
とができる。コネクタ挿入部と検査部との相対的な変位
は、何れか一方が固定され、他方が変位する構成であっ
てもよく、何れもが変位する構成であってもよい。
【0010】さらに、係止手段の開閉動作が駆動手段に
よるコネクタ挿入部と検査部との相対的な変位に連動し
て行われることになる。この際、初期状態において係止
手段が係止姿勢に維持されているので、作業者は、係止
姿勢にある係止手段を開放姿勢に押し広げながらコネク
タハウジングをコネクタ挿入部に挿入することになる。
このため、コネクタハウジングが正規にコネクタ挿入部
に挿入されなければ、係止手段は押し広げられた状態か
ら係止姿勢に変位することができなくなる。
【0011】本発明の別の態様においては、上記コネク
タ挿入部に、挿入されたコネクタハウジングを抜き出し
方向に付勢する弾性体を設けている。この特定事項を含
む発明では、弾性体によってコネクタハウジングをコネ
クタ挿入部から押し出すことができる。この弾性体はコ
ネクタ挿入部に設けられることにより、検査部とは相対
的に変位可能に構成されることから、弾性体による付勢
力は、専らコネクタハウジングを押し出すのに必要充分
な荷重に設定することが可能になる。
【0012】さらに、好ましい態様において、上記弾性
体は、少なくともコネクタハウジングの挿入時にコネク
タハウジングとの当接を回避可能な位置に退避できるよ
うに、上記コネクタ挿入部と相対的に変位可能に配置さ
れている。この特定事項を含む発明では、弾性体の影響
を受けることなくコネクタ挿入部にコネクタハウジング
を挿入することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の好ましい実施の形態について詳述する。図1は
本発明の実施の一形態におけるオートロック式導通検査
ユニット10の全体構成を示す斜視図であり、図2およ
び図3は図1のオートロック式導通検査ユニット10の
概略図であって、(A)は正面略図、(B)は側面略図
である。また、図4は、図1のオートロック式導通検査
ユニット10の要部を拡大して示す一部破断斜視図であ
る。
【0014】先ず、図1および図4を参照して、図示の
実施の形態におけるオートロック式導通検査ユニット1
0は、外郭を構成する外板11内に、コネクタ挿入部2
0と検査部30とを取り付けたものであり、図示しない
検査図板内に外板11を埋設させ、コネクタ挿入部20
を上記図示しない検査図板上に臨ませて使用する埋込形
のものである。
【0015】上記外板11は、概ねコの字形に屈曲され
ている本体部12と、本体部12の両端部に形成された
取付け用フランジ部13とを一体に有している。取付け
用フランジ部13は、互いに離反方向に張り出してい
る。そして、本体部12を上記図板上に形成された埋設
用孔(仮想線hでのみ図示)内に埋め込み、このフラン
ジ部13を上記図板にビス止めすることにより、全体的
に図板に埋設された状態でコネクタ挿入部20を外部に
臨ませるように構成されている。
【0016】上記コネクタ挿入部20は、外板11の本
体部12が区画している開放部分近傍にビス止めされた
樹脂成形品であり、その端面には、検査対象となるコネ
クタハウジング1を収容するための挿入孔21が開口し
ている。挿入孔21は、当該コネクタハウジング1を概
ね埋没可能な深さに設定されており、これによって収容
されたコネクタハウジング1は、挿入孔21の開口面と
概ね面一になった状態で収容されることになる。
【0017】図2および図3を参照して、上記コネクタ
挿入部20には、挿入孔21の開口面を区画する横溝2
2が区画されている。横溝22には、その中央部に上記
挿入孔21が形成されているとともに、この横溝22を
区画する上下両側の段部22Aには、互いに上下に向か
い合って開く略コの字形の収容凹部23が形成されてい
る。
【0018】収容凹部23は、図の上下に延びて挿入孔
21の開口面と面一な有底の係止ガイド部23Aと、係
止ガイド部23Aと平行に形成され、図2(A)の右側
寄りに設けられたリンクガイド部23Bと、両ガイド部
23A、23Bの底部同士を連通する連通ガイド部23
Cとを形成しており、これら各ガイド部23A〜23C
によって、後述する摺動子24を上下にガイドするもの
である。
【0019】図4も参照して、摺動子24は、図示のよ
うに起伏を有する樹脂成形品であり、係止ガイド部23
Aにガイドされる係止部24Aと、リンクガイド部23
Bにガイドされるリンクカム部24Bと、連通ガイド部
23Cにガイドされ、上記係止部24Aとリンクカム部
24Bの端部を一体に接続している接続部24Cとを形
成している。
【0020】上記係止部24Aは、図示の実施の形態に
おいて、係止手段を構成するものであり、概ね矩形に形
成された板形状に形成されている。係止部24Aの先端
部分前面には、先端側が細くなるように面取りされたガ
イド面24Eが形成されており、このガイド面24Eに
よってコネクタハウジング1の挿入が容易になるように
されている。
【0021】上記リンクガイド部23Bおよび接続部2
4Cは、詳しくは後述するように、図示の実施の形態に
おいて、連動手段の一部を構成するものである。図示の
ように接続部24Cをガイドしている連通ガイド部23
Cは、摺動子24が全体として上下に変位できるように
接続部24Cよりも上下高さが深く設定されている。こ
れにより、上記係止部24Aは、図2(A)(B)に示
すように、上端部が僅かに挿入孔21を塞ぐ係止姿勢
と、図3(A)(B)に示すように、挿入孔21を全面
的に開放する開放姿勢とに変位可能になっている。
【0022】さらに、リンクカム部24Bをガイドして
いるリンクガイド部23Bは、僅かに底部が連通ガイド
部23Cよりも深く形成されており、その底部とリンク
カム部24Bとの間には、係止用弾性体としての圧縮コ
イルばね26が介装されている。そして、この圧縮コイ
ルばね26により、摺動子24は、常時、係止姿勢に付
勢されている。
【0023】図示の例において、上記各収容凹部23の
前面は、コの字形に形成されたカバープレート27によ
って覆われており、このカバープレート27がコネクタ
挿入部20にビス止めされることにより、摺動子24や
圧縮コイルばね26の収容凹部23からの離脱を阻止し
ている。図2(B)、図3(B)に示すように、コネク
タ挿入部20は、上記挿入孔21を区画する基体部20
Aと、基体部20Aの上端から上記本体部12の底部に
向かって突出する突出部20Bとを一体に有しており、
突出部20Bの下面中央部分には、後述するスプリング
ピンユニット51を取り付けるためのリブ28が形成さ
れている(図5参照)。
【0024】次に、図1ないし図4を参照して、検査部
30は、外板11の本体部12の底部と上記コネクタ挿
入部20との間に配置されおり、外板11に固定された
一対のレール部材15(図1に一方のみ図示)によって
コネクタ挿入部20に対して接近したり離反したりする
方向に変位できるように取り付けられている樹脂製の可
動ブロック31と、可動ブロック31の上記コネクタ挿
入部20への対向面32から突出する複数のプローブピ
ン33とを備えている。
【0025】上記可動ブロック31の上端部分には、段
差31Aが形成されており、上記コネクタ挿入部20の
突出部20Bと噛み合い可能に起伏している。さらに、
段差31Aの中央部分には、上記突出部20Bに形成さ
れたリブ28との干渉を避けるための溝31Bが区画さ
れている(図4および図5参照)。各プローブピン33
は、当該挿入孔21に収容されたコネクタハウジング1
の端子金具T(図1に1個のみ図示)に対応して設けら
れ、何れもコネクタ挿入部20の挿入孔21に臨んで、
対応する端子金具Tと当接可能に突設されている。ま
た、各プローブピン33の基端部分は、図示しない配線
を介して周知の検査装置(図示せず)と接続されてお
り、対応する端子金具Tの電気的な導通状態を上記検査
装置によって検査できるようになっている。ここで、図
示のプローブピン33は、検査対象となるコネクタハウ
ジング1の種類に応じて、1プローブ形式のものを採用
してもよく、2プローブ形式のものを採用してもよい。
【0026】上述したように、検査部30の可動ブロッ
ク31は、コネクタ挿入部20に対して接近/離反可能
に構成されており、各プローブピン33は、図2(B)
に示す離反姿勢に可動ブロック31がコネクタ挿入部2
0に対して退避している状態では、コネクタ挿入部20
の挿入孔21から退避して、挿入孔21に収容されてい
るコネクタハウジング1の端子金具Tと干渉しない位置
に退避しているとともに、図3(B)に示す近接姿勢に
可動ブロック31がコネクタ挿入部20に近接している
状態では、コネクタ挿入部20の挿入孔21内に先端部
分が入り込んで、挿入孔21に収容されているコネクタ
ハウジング1の端子金具Tと当接し、所期の導通検査を
行うことができるように設定されている。
【0027】次に、図1並びに図2(A)(B)および
図3(A)(B)を参照して、検査部30の可動ブロッ
ク31を離反姿勢と近接姿勢との間で変位させるため
に、上記外板11の本体部12内には、本体部12の底
部と可動ブロック30との間に配置されて、本体部12
の底部に固定された、駆動手段としてのエアシリンダ4
0が設けられている。エアシリンダ40のロッド41
(図3(B)参照)は、可動ブロック31に固定されて
おり、このロッド41が縮長することにより、可動ブロ
ック31は、退避姿勢に変位し、ロッド41が伸長する
ことにより、可動ブロック31は、近接姿勢に変位する
ようになっている。ここで、エアシリンダ40による押
込み荷重と、摺動子24の耐受圧荷重とを所定の値に設
定することにより、検査部30のプローブピン33をい
わゆる2プローブ形式のものにしても、何ら支障なく導
通検査を行うことが可能になる。
【0028】次に、エアシリンダ40を制御する制御手
段としてのシーケンサ50は、スタートスイッチSW
と、スタートスイッチSWの接続によって、上記エアシ
リンダ40への加圧空気の供給を制御する制御回路52
とを含んでいる。上記制御回路52は、電源と、エアシ
リンダ40を駆動する駆動装置とを含んでおり、詳しく
は後述するタイミングでエアシリンダ40を駆動するよ
うに構成されている。
【0029】次に、導通検査ユニット10は、コネクタ
挿入部20の挿入孔21内にコネクタハウジング1が挿
入されているか否かを検出する、コネクタハウジング1
の押し出し用弾性体を兼ねるスプリングピンユニット5
1を含んでいる。図5は図1の導通検査装置Aに係るロ
ック式導通検査ユニット10の検出部分における回路構
成図である。同図に示すように、スプリングピンユニッ
ト51は、コネクタ挿入部20に形成されたリブ28に
埋設されるボディ52を備えている。ボディ52は、導
電性材料からなる筒体であり、その一端部にはフランジ
部53を備えている。このフランジ部53の端面は、コ
ネクタ挿入部20のリブ28の端面と面一に固定されて
いる。
【0030】上記フランジ部53の内周孔54には、当
接子56がスライド可能に嵌入している。当接子56
は、内周孔54内にて一部が摺動する円柱形の本体部5
6Aと、上記本体部56Aの先端部に一体形成されたフ
ランジ部56Bと、本体部56Aの内周孔54に関しフ
ランジ部56Bと反対側の端部に圧入された止定用フラ
ンジ56Cとを備えた導電性材料からなる円柱体であ
る。また、上記フランジ部56Bとフランジ部53との
間には、圧縮コイルばね57が縮設されている。そし
て、この圧縮コイルばね57の付勢力(例えば0.3k
gf/mm)により、当接子56は、常時、コネクタ1
の方に向かって突出し、フランジ部53に止定用フラン
ジ56Cが当接することにより、その突出量が規定され
ている。
【0031】次に、ボディ52の他端部には、絶縁性材
料からなるボス筒58が圧入されており、このボス筒5
8の内周には、導電性材料からなる有底のスリーブ59
が、その開口端59Aがボス筒58によって幾分絞られ
た状態で圧入されている。スリーブ59は、開口端59
Aが当接子56の方に向けられた姿勢で上記ボス筒58
から底部分が当接子56と反対側に突出している。スリ
ーブ59の内部には、圧縮コイルばね60が収容されて
おり、その一端部がスリーブ59の上記底部分59Bに
固定されている。この圧縮コイルばね60は、上述した
圧縮コイルばね57に比べて比較的弱い付勢力に設定さ
れている。圧縮コイルばね60の他端部には、接触子6
1の基端部が固定されている。接触子61は、スリーブ
59内を摺動するフランジ部61Aを途中部分に備えた
導電性材料からなる円柱体であり、その先端部は、所定
の隙間Sを介して上記当接子56に対向している。そし
て、後述するように、コネクタ挿入部20の挿入孔21
内に挿入されたコネクタハウジング1によって当接子5
6が接触子61の方に押し込まれ、当接子56と接触子
61とが接続することにより、図示しない表示装置が点
灯してこれを表示できるようになっている。
【0032】さらに、図1に示す実施の形態では、検査
部30の可動ブロック31の変位とコネクタハウジング
1を止定する摺動子24の変位とを連動させるための連
動手段100が設けられている。図4を参照して、連動
手段100は、可動ブロック31に突設されたリンクロ
ッド101と、摺動子24に形成され、リンクロッド1
01とリンクするリンクカム部24Bとにより、具体化
されている。
【0033】上記リンクロッド101は、基端部分が可
動ブロック31にビス止めされ、コネクタ挿入部20の
側部に延びているロッド部102と、ロッド部102の
先端部に形成されたカム部103とを備えている。上記
ロッド部102の上下寸法は、一対の摺動子24が互い
に係止姿勢に変位しているときに、両摺動子24、24
間の間隔と概ね等しく設定されている。
【0034】他方、上記カム部103は、先端部103
Aが開放姿勢にある一対の摺動子24、24間の対向間
隔に対応する上下寸法に設定されているとともに、この
先端部103Aと上記ロッド部102の先端部分とを滑
らかに傾斜するテーパ状のカム面103Bとを区画する
形状に形成されている。さらに、カム部103の内面に
は、先端側が細くなるように面取りされた滑り面103
Cが形成されている。
【0035】上記カム部103のカム形状に対応して、
各摺動子24のリンクカム部24Bには、上記滑り面1
03Cと摺接可能に面取りされ、摺動子24自身が上下
に変位することなく、リンクロッド101のカム部10
3を乗り越えさせる送り面104Aと、送り面104A
を乗り越えたカム部103のカム面103Bと対向し、
カム面103Bと係合することによって各摺動子24が
互いに離反する方向に変位するように力を受ける受圧面
104Bとを区画している。
【0036】なお、図示の実施の形態では、カム部10
3がリンクカム部24Bを容易に乗り越えることができ
るように、ロッド部102を二部材102A、102B
で構成し、垂直軸回りのピン104で両者を回動可能に
連結しているとともに、基端部がロッド部102の基端
側の部材102Aとともにビス止めされた板ばね部材1
05で自由端側の部材102Bを弾性的に押圧し、常
時、カム部103をコネクタ挿入部20の側部に押圧し
ている。
【0037】次に、図2、図3並びに図6を参照して、
上述した実施の形態における検査装置10の作用につい
て説明する。図6は図1のオートロック式導通検査ユニ
ット10の動作を示す概略図であり、(A)〜(D)は
断面部分略図、(E)〜(G)はそれぞれ(A)〜
(C)のE−E、F−F、G−G矢視図である。
【0038】以上の構成では、図2(A)(B)並びに
図6(A)(E)に示す初期状態において、コネクタ挿
入部20と検査部30とは、相対的に離反姿勢にある。
この状態では、検査部30の各プローブピン33が挿入
孔21から退避しているとともに、連動手段100のリ
ンクロッド101に形成されたカム部103が、摺動子
24のリンクカム部24Bから離れた状態にある。従っ
て、各摺動子24は、互いに圧縮コイルばね26の付勢
力により、近接する方向に変位しているので、摺動子2
4に形成された係止部24Aは、係止姿勢に変位してい
る。
【0039】図示しない作業者は、この状態でコネクタ
ハウジング1をコネクタ挿入部20の挿入孔21に挿入
する。このとき、プローブピン33は、挿入孔21から
退避しているので、作業者は検査部30のプローブピン
33とコネクタハウジング1の端子金具Tとを干渉させ
ることなく、コネクタハウジング1の挿入を行うことが
できる。但し、摺動子24の係止部24Aは係止姿勢に
変位しているので、作業者は、この係止部24Aを開放
姿勢に押し広げながらコネクタハウジング1をコネクタ
挿入部20に挿入することになる。このため、コネクタ
ハウジング1が正規にコネクタ挿入部20に挿入されな
ければ、摺動子24は押し広げられた状態から係止姿勢
に変位することができなくなるので、コネクタハウジン
グ1の正規の挿入が目視や触感によって作業者に確認さ
れる。
【0040】コネクタハウジング1が正規に挿入される
と、シーケンサ50のスタートスイッチSWを接続して
駆動装置72を駆動し、エアシリンダ40のロッド41
を伸長させる。これにより、検査部30は、止定された
コネクタハウジング1に対して接近し、所期の導通検査
を行う。ここで、図示の実施の形態では、上述したよう
な連動手段100を設けているので、図6(B)(F)
に示すように、リンクロッド101のロッド部103が
摺動子24のリンクカム部24Bに近接し、その行程の
途中で当接する。これにより、ロッド部103の滑り面
103Cが、リンクカム部24Bの送り面104Aに案
内されて、板ばね105の付勢力に抗し、ピン103回
りに部材102Bが回動しながらリンクカム部24Bを
乗り越えるので、可動ブロック31が近接姿勢に変位し
ても、各摺動子24の係止部24Aは、係止姿勢のまま
である。これにより、コネクタハウジング1が堅固にコ
ネクタ挿入部20に止定されたままの状態で、導通検査
が行われる。
【0041】次に、所定のタイミング、例えば導通検査
終了後に至ると、シーケンサ50は、再びエアシリンダ
40を制御して、コネクタ挿入部20と検査部30とを
相対的に離反姿勢に戻す。シーケンサ50に上述のよう
なタイミングを与える手段としては、例えば、制御回路
52内にタイマーを設けたり、プローブピン33が接続
されている図示しない導通検査ユニットの検査結果信号
をトリガーとして制御回路52に与える等の方法によ
り、容易に実現することが可能である。また、導通検査
ユニット10を複数個図板上に埋設して、検査対象とな
るワイヤアセンブリに採用されている複数のコネクタハ
ウジング1について導通検査を行う場合、導通検査の結
果、一部のコネクタハウジング1に不良があることが判
明した場合には、そのコネクタハウジング1に対応する
導通検査ユニット10のみ初期状態に戻して、不良処理
を行うように制御回路52を構成していてもよい。
【0042】コネクタ挿入部20と検査部30とが相対
的に離反姿勢に戻ることにより、リンクロッド101も
逆向きに変位して、一旦乗り越えたリンクカム部24B
に再び接近する。これにより、図6(C)(G)に示す
ように、カム部103のカム面103Bが、リンクカム
部24Bの受圧面104Bと当接する結果、図6(D)
に示すように、リンクカム部24Bがリンクロッド10
1のカム部103に押し広げられ、遂には、図2に示す
開放姿勢に変位し、コネクタ挿入部20に挿入されてい
たコネクタハウジング1を自由状態にする。ここで、図
示の実施の形態では、図5に示すように、挿入されたコ
ネクタハウジング1を抜き出し方向に付勢する弾性体と
しての圧縮コイルばね57が採用されているので、自由
状態になってコネクタハウジング1は、このばね57の
付勢力により、少なくとも一部が挿入孔21から抜け出
ることになる。なお、このタイミングは、カム部103
Aのストローク設定により、コネクタハウジング1が充
分押し出された後に合わせることができる。
【0043】このように、スプリングピンユニット51
の圧縮コイルばね57の付勢力でコネクタハウジング1
が押し出された後、充分なタイミングをとってカム部1
03がリンクカム部24Bから離れ、初期状態に戻るの
で、コネクタハウジング1は、摺動子24が変位する前
に少なくとも一部が挿入孔21から飛び出している。従
って、コネクタハウジング1が摺動子24に再ロックさ
れることなく、抜き出すことが可能になる。
【0044】また、圧縮コイルばね57をコネクタ挿入
部20に設けられることにより、検査部30とは相対的
に変位可能に構成されることから、圧縮コイルばね57
による付勢力は、専らコネクタハウジング1を押し出す
のに必要充分な荷重(例えば1kgf)に設定すること
が可能になる。以上説明したように、本発明の実施の形
態では、作業者がコネクタハウジング1をコネクタ挿入
部20に挿入するときには、検査部30のプローブピン
33とコネクタハウジング1の端子金具Tとが干渉する
ことなく、コネクタハウジング1の挿入を行うことがで
きるので、プローブピン33の種類に拘らず、容易にコ
ネクタハウジング1をコネクタ挿入部20に挿入するこ
とができる。従って、本発明によれば、1プローブ形式
のものも2プローブ形式のものも容易に採用することが
できるので、プローブピン33の制約が少なくなるとい
う顕著な効果を奏する。
【0045】特に、摺動子24をエアシリンダ40と連
結する連動手段100を備えているので、摺動子24が
自動的に開閉するので、作業者は、摺動子24に捕らわ
れることなく、導通検査作業を行うことができるように
なるという利点がある。加えて、図1に示す実施の形態
では、コネクタハウジング1が正規にコネクタ挿入部2
0に挿入されなければ摺動子24を係止姿勢に変位させ
ることができなくなるので、作業者は、コネクタハウジ
ング1が正規にコネクタ挿入部20に挿入されたか否か
を摺動子24の変位によって目視または感触で確認する
ことができる結果、作業の確実性を確保することができ
るという利点がある。
【0046】また、コネクタ挿入部20に、挿入された
コネクタハウジング1を抜き出し方向に付勢する圧縮コ
イルばね57を設けているので、専らコネクタハウジン
グ1を押し出すのに必要充分な荷重に設定することが可
能になる。この結果、圧縮コイルばね57によってコネ
クタハウジング1をコネクタ挿入部20から押し出すに
当たり、コネクタハウジング1を最も挿入しやすい圧縮
コイルばね57を選択することができる結果、作業性が
一層向上するという利点がある。
【0047】上述した実施の形態は、本発明の好ましい
具体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述した実施
の形態に限定されない。例えば、図7〜図9に示す形態
を採用してもよい。図7は本発明の実施の別の形態にお
ける導通検査ユニット10の概略構成を示しており、
(A)は断面略図、(B)は図7(A)のB−B矢視図
である。また、図8および図9は図7の実施の形態にお
ける動作手順を示す断面部分略図である。なお、以下の
説明では、図1の実施の形態と同等部材には同一の符号
を付し、説明を省略している。
【0048】これらの図を参照して、同図の実施の形態
における検査部30では、プローブピン33を担持する
担持プレート35を可動ブロック31と別部材で設けて
いる。担持プレート35は、可動ブロック31に突設さ
れたガイドロッド36上で摺動可能に連結されており、
ガイドロッド36の先端部に固定されたナット37と可
動ブロック31の端面31Aとの間で変位量が規定され
ている。さらに、担持プレート35と可動ブロック31
の間には、ガイドロッド36の外周に配置された弾性体
としての圧縮コイルばね38が縮設されており、担持プ
レート35は、この圧縮コイルばね38によって常時、
コネクタ挿入部20に向かって付勢されている。圧縮コ
イルばね38は、検査部30のプローブピン33よりも
付勢力が弱く設定されている。
【0049】図7に示す離反姿勢において、担持プレー
ト35は、コネクタ挿入部20に近接して対向してお
り、可動ブロック31とは離れている。この結果、各プ
ローブピン33は、僅かに挿入孔21内に入り込んでい
るが、その位置は、挿入孔21内に挿入されたコネクタ
ハウジング1の端子金具Tとは当接しないように設定さ
れる。他方、近接姿勢において、可動ブロック31と担
持プレート35は、互いに接合した状態でコネクタ挿入
部20に近接する。
【0050】次に、図7に採用されている連動手段10
0は、可動ブロック31に突設されて対をなす矩形断面
のロッド111と、各ロッド111の先端部に回動可能
に取り付けられたカム片112と、対応するカム片11
2を貫通可能に摺動子24に形成されたカム孔113と
を含んでいる。図8を参照して、各カム片112は、そ
の基端部が水平軸回りのピン114でロッド111の先
端部に回動可能に取り付けられた樹脂製の部材であり、
カム片112の自由端部には、図1の実施の形態におけ
るカム部103のカム面103Bに相当するカム面11
2Aが形成されている。ロッド111の端部には、カム
片112の前方に設けられた当たり面111Aが形成さ
れており、この当たり面111Aに規定されている範囲
で、カム片112は、回動が許容されている。さらに、
ピン114には、捩じりコイルばね115が取り付けら
れており、カム片112を常時当たり面111Aに付勢
している。これにより、カム片112は、垂直方向に沿
ってロッド111の先端部から突出している。
【0051】上記カム孔113は、外側が広くなる面取
り形状に形成されており、これによって、カム片112
が近接して貫通する際には、カム片112をロッド11
1側に折り畳んで、自身が変位することなくカム片11
2が貫通することを許容するとともに、貫通したカム片
112が戻るときには、カム片112のカム面112A
と当接することにより、係止部24Aを開放姿勢に変位
させる方向に変位することにより、カム片112の離脱
を許容するように構成されている。
【0052】以上の構成では、図7および図9(A)に
示す初期状態において、コネクタ挿入部20と検査部3
0とは互いに離反姿勢に変位しており、摺動子24の係
止部24Aは、図1の実施の形態と同様に係止姿勢に変
位している。この状態で図示しない作業者がコネクタハ
ウジング1を挿入孔21に挿入した後、スタートスイッ
チSWを接続して可動ブロック31を近接姿勢に駆動す
ると、先ず、プローブピン33が対応する端子金具Tに
当接し(図9(B)参照)、その後は、圧縮コイルばね
38を撓ませながら担持ユニット35に可動ブロック3
1が近接し(図9(C)参照)、遂には当接する(図9
(D)参照)。当接後は両者が一体的に変位して担持ユ
ニット35がコネクタ挿入部20に押しつけられ、導通
検査可能な近接姿勢に至る(図9(E)参照)。この近
接姿勢において、担持プレート35は、僅かにコネクタ
挿入部20と間隔を隔てている。さらにこの過程では、
図8(A)(B)に示すように、カム片112がカム孔
113を貫通するが、上記カム片112はピン114回
りに回動するので、図1の実施の形態と同様に係止部2
4Aを変位することなく、突き抜ける。
【0053】次いで、導通検査後に可動ブロック31が
コネクタ挿入部20から離反する方向に変位すると、先
ず、圧縮コイルばね38が撓んでいるままの状態で付勢
力の強いプローブピン33のばねが伸びる(図9(F)
参照)。次いで、圧縮コイルばね38がある程度伸びた
段階(図9(G)参照)で、カム片112がカム孔11
3を駆動し(図8(C))、係止部24Aを開放姿勢に
変位する(図8(D)参照)。この結果、圧縮コイルば
ね38の付勢力によって、自由状態になったコネクタハ
ウジング1が挿入孔21から外側へ押し出される(図9
(H)参照)。そして、その後は、可動ブロック31が
離反姿勢に戻ることにより、一旦拡開した係止部24A
が再び係止姿勢に戻る(図9(I)参照)とともに、検
査部30がさらに戻ることにより、図7および図9
(J)に示す初期状態に戻る。
【0054】図7ないし図9に示す実施の形態でも、図
1の実施の形態と同様の作用効果を奏する。また、図7
の実施の形態では、担持プレート35や圧縮コイルばね
38を採用することにより、比較的長いストロークを要
するカム機構を採用することができ、しかも、図9
(C)、(D)、(F)、(G)のような動作を行なわ
せる際にも、ばね定数を線径や長さから自由に選択する
ことができるという利点がある。
【0055】さらに、図7の実施の形態では、圧縮コイ
ルばね38による付勢力がコネクタ挿入時にはコネクタ
ハウジング1に作用しないので、操作性が向上するとい
う利点がある。上述した実施の各形態の何れにおいて
も、コネクタ挿入部20と検査部30との相対的な変位
は、何れか一方が固定され、他方が変位する構成であっ
てもよく、何れもが変位する構成であってもよい。
【0056】また、導通検査ユニット10は、埋込形の
ものに限定されない。その他、本発明の特許請求の範囲
内で種々の設計変更が可能であることは云うまでもな
い。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
作業者がコネクタハウジングをコネクタ挿入部に挿入す
るときには、検査部のプローブピンとコネクタハウジン
グの端子金具とが干渉することなく、コネクタハウジン
グの挿入を行うことができるので、プローブピンの種類
に拘らず、容易にコネクタハウジングをコネクタ挿入部
に挿入することができる。従って、本発明によれば、1
プローブ形式のものも2プローブ形式のものも容易に採
用することができるので、プローブピンの制約が少なく
なるという顕著な効果を奏する。特に、係止手段を駆動
手段と連結する連動手段を備えているので、係止手段が
自動的に開閉するので、作業者は、係止手段に捕らわれ
ることなく、導通検査作業を行うことができるようにな
るという利点がある。また、本発明においては、コネク
タハウジングが正規にコネクタ挿入部に挿入されなけれ
ば係止手段を係止姿勢に変位させることができなくなる
ので、作業者は、コネクタハウジングが正規にコネクタ
挿入部に挿入されたか否かを係止手段の変位によって目
視または感触で確認することができる結果、作業の確実
性を確保することができるという利点がある。
【0058】また、コネクタ挿入部に、挿入されたコネ
クタハウジングを抜き出し方向に付勢する弾性体を設け
ている場合には、専らコネクタハウジングを押し出すの
に必要充分な荷重に設定することが可能になるので、弾
性体によってコネクタハウジングをコネクタ挿入部から
押し出すに当たり、コネクタハウジングを最も挿入しや
すい弾性体を選択することができる結果、作業性が一層
向上するという利点がある。
【0059】さらに、上記弾性体が少なくともコネクタ
ハウジングの挿入時にコネクタハウジングとの当接を回
避可能な位置に退避できるように、上記コネクタ挿入部
と相対的に変位可能に配置されている場合には、弾性体
の影響を受けることなくコネクタ挿入部にコネクタハウ
ジングを挿入することができるので、操作性が向上する
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態におけるオートロック式
導通検査ユニットの全体構成を示す斜視図である。
【図2】図1のオートロック式導通検査ユニットの概略
図であって、(A)は正面略図、(B)は側面略図であ
る。
【図3】図1のオートロック式導通検査ユニットの概略
図であって、(A)は正面略図、(B)は側面略図であ
る。
【図4】図1のオートロック式導通検査ユニットの要部
を拡大して示す一部破断斜視図である。
【図5】図1のオートロック式導通検査ユニットに組み
込まれているシーケンサ50の回路構成図である。
【図6】図1のオートロック式導通検査ユニットの動作
を示す概略図であり、(A)〜(D)は断面部分略図、
(E)〜(G)はそれぞれ(A)〜(C)のE−E、F
−F、G−G矢視図である。
【図7】本発明の実施の別の形態における導通検査ユニ
ットの概略構成を示しており、(A)は断面略図、
(B)は図7(A)のB−B矢視図である。
【図8】図7の実施の形態における動作手順を示す断面
部分略図である。
【図9】図7の実施の形態における動作手順を示す断面
部分略図である。
【符号の説明】
1 コネクタハウジング T 端子金具 10 導通検査ユニット 11 本体部 20 コネクタ挿入部 24A 係止部(係止手段) 24B リンクカム部(連動手段) 30 検査部 33 プローブピン 35 担持プレート 38 圧縮コイルばね(弾性体) 40 エアシリンダ(駆動手段) 50 シーケンサ(制御手段) 57 圧縮コイルばね(弾性体) 100 連動手段 101 リンクロッド(リンク部材) 111 リンクロッド(リンク部材) 112 カム片(連動手段) 113 カム孔(連動手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検査対象となるコネクタハウジングを挿入
    するためのコネクタ挿入部と、 コネクタ挿入部に挿入されたコネクタハウジングの端子
    金具を導通検査するプローブピンを含む検査部と、 コネクタ挿入部に取り付けられ、挿入されたコネクタハ
    ウジングの背後に係止する係止姿勢とコネクタハウジン
    グをコネクタ挿入部から抜き出し可能に開放する開放姿
    勢とに変位可能に設けられ、当該コネクタハウジングを
    検査部に対し導通検査可能に止定する係止手段とを備え
    ているオートロック式導通検査ユニットであって、 検査部が導通検査可能に近接する近接姿勢とコネクタハ
    ウジングから離反する離反姿勢とにコネクタ挿入部と検
    査部とを相対変位可能に設け、 コネクタ挿入部と検査部とを近接姿勢と離反姿勢との間
    で相対的に変位させる駆動手段と、 コネクタ挿入部にコネクタハウジングが挿入されたこと
    に基づいてコネクタ挿入部と検査部とが相対的に近接姿
    勢に変位するとともに、所定のタイミングでコネクタ挿
    入部と検査部とが相対的に離反姿勢に変位するように駆
    動手段を制御する制御手段と、 コネクタ挿入部と検査部との相対変位に連動して係止手
    段が係止姿勢と開放姿勢とに変位し、少なくとも検査時
    にコネクタハウジングをコネクタ挿入部にロックするよ
    うに、係止手段を駆動手段と連動させる連動手段とを備
    え、上記連動手段は、初期状態において係止手段を係止
    姿勢に維持するとともに、コネクタ挿入部へ装着される
    コネクタハウジングによって係止手段が開放姿勢に押し
    込まれるのを許容するように係止手段と検査部とをリン
    クするリンク部材を含んでいることを特徴とするオート
    ロック式導通検査ユニット。
  2. 【請求項2】請求項1記載のオートロック式導通検査ユ
    ニットにおいて、 上記コネクタ挿入部に、挿入されたコネクタハウジング
    を抜き出し方向に付勢する弾性体を設けているオートロ
    ック式導通検査ユニット。
  3. 【請求項3】請求項2記載のオートロック式導通検査ユ
    ニットにおいて、 上記弾性体は、少なくともコネクタハウジングの挿入時
    にコネクタハウジングとの当接を回避可能な位置に退避
    できるように、上記コネクタ挿入部と相対的に変位可能
    に配置されているオートロック式導通検査ユニット。
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