JPH10239367A - 液晶表示素子と液晶表示素子の検査方法と液晶表示素子の消費電流の測定装置 - Google Patents

液晶表示素子と液晶表示素子の検査方法と液晶表示素子の消費電流の測定装置

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JPH10239367A
JPH10239367A JP4068697A JP4068697A JPH10239367A JP H10239367 A JPH10239367 A JP H10239367A JP 4068697 A JP4068697 A JP 4068697A JP 4068697 A JP4068697 A JP 4068697A JP H10239367 A JPH10239367 A JP H10239367A
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Kazuo Fukuda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示素子の良否判別の信頼性を向上する
ことができる検査方法と、この検査方法に使用可能な検
査装置と、信頼性の高い液晶表示素子と、を提供する。 【解決手段】 液晶表示素子47の外部電極50,51
に印加した矩形波電圧Vscが不連続に変化した時に流れ
たパルス状の消費電流Ipと、パルス状の消費電流Ip
に引き続いて矩形波電圧Vscが次に不連続に変化する時
までに流れた漸減状の消費電流Icと、を各々電流計4
3,44で測定し、これらの消費電流Ic,Ipの比に
基づいて液晶表示素子47の良否判別を行う。消費電流
Ic,Ipの和である全電流Iscと消費電流Ipの比に
基づいて液晶表示素子47の良否判別を行ってもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子と、
液晶表示素子の消費電流に基づいて良否判別を行う検査
方法と、液晶表示素子の消費電流を測定する測定装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、液晶表示素子の基本構成図であ
る。コモン側透明電極3Cが配線されたコモン側ガラス
基板2とセグメント側透明電極3Sが配線されたセグメ
ント側ガラス基板1とを、液晶5を介してコモン側透明
電極3Cとセグメント側透明電極3Sとが対向するよう
に貼り合わせた構造が例示されている。符号4は、ポリ
イミド等の有機高分子樹脂からなる配向膜である。符号
6は、液晶表示素子の厚みを制御するためのスペーサで
ある。符号7は、液晶表示素子の容器を形成するための
シール接着剤である。符号8は、液晶表示素子と液晶表
示素子の外部からの配線とを接続するための外部電極で
ある。外部電極8は後述する外部電極50,51からな
り、外部電極51は導電ペースト9を介してコモン側透
明電極3Cに接続されている。
【0003】図9の液晶表示素子47の製造方法を述べ
ると、以下のようになる。コモン側透明電極3Cが配線
されたコモン側ガラス基板2とセグメント側透明電極3
Sが配線されたセグメント側ガラス基板1に有機高分子
樹脂を塗布し、この上を一定方向にラビングして配向膜
4を形成する。洗浄を行い、液晶表示素子47の容器を
形成するためのシール接着剤7と液晶表示素子47の厚
みを制御するためのスペーサ6と導電ペースト9を配置
し、コモン側ガラス基板2とセグメント側ガラス基板1
とを重ね合わせる。但し、一般的には、コモン側透明電
極3Cが配線されたコモン側ガラス基板2とセグメント
側透明電極3Sが配線されたセグメント側ガラス基板1
とが複数形成されて多面取りされた大型の基板を用い、
2枚の大型の基板から複数個の液晶表示素子47を作る
ことが多い。シール接着剤7を硬化し、大型の基板から
製品サイズにカットする。カットされた液晶表示素子の
容器(コモン側ガラス基板2とセグメント側ガラス基板
1とシール接着剤7により形成された容器)に液晶5を
封入し、偏光板10を貼り付けて液晶表示素子47が製
造される。
【0004】なお、液晶表示素子の製造方法は、「液晶
ディスプレイのすべて」(編著者:佐々木昭夫,苗村省
平、発行所:株式会社工業調査会、1994年4月22
日初版第3刷発行)において、第6章 液晶ディスプレ
イ・パネル作製技術とモジュール化(第113頁〜第1
33頁)に例示され詳述されている。
【0005】液晶表示素子を良否判別する検査方法に
は、液晶表示素子に矩形波電圧を印加してその消費電流
(即ち全電流)を測定し、消費電流が所定値以上である
液晶表示素子を不良品とする検査方法がある。
【0006】図10は、液晶表示素子の消費電流を測定
する測定装置の簡易回路図である。発振器41からの信
号電圧Vfはスイッチ45,46に供給され、信号電圧
Vfの立上り,立下りに同期してスイッチ45,46の
接点が切り替る。
【0007】直流電源42からの一定電圧は、スイッチ
45,46を介して外部電極50,51に印加され、外
部電極50,51の一方が(+)電圧(例えば1.45
V)にされると共に他方が接地される構成である。これ
により、外部電極50,51には矩形波電圧Vscが印加
される。外部電極50または外部電極51からの出力電
流は全電流Iscとして電流計40に供給され、流れた電
流の(絶対値の)平均値もしくは実効値として液晶表示
素子47の消費電流を測定することができる。
【0008】図11は、図10の測定装置により液晶表
示素子47の消費電流を測定した際の各部の信号波形図
である。信号電圧Vfの信号波形を図11(A)に示
す。外部電極50,51間の矩形波電圧Vscの信号波形
を図11(B)に示す。全電流Iscの信号波形を図11
(C)に示す。
【0009】液晶表示素子47は、セグメント側透明電
極とコモン側透明電極の間に液晶を挟んだコンデンサの
構造を成し、矩形波電圧Vscの立上り,立下り時には瞬
時に充放電が行われ、静電容量に基づくパルス状の消費
電流が流れる。そして、実際の液晶表示素子では、液晶
中に混入した不純物イオンの移動による漸減状の消費電
流がパルス状の消費電流に付加され、全電流Iscとなる
(図11(C)参照)。
【0010】液晶表示素子には液晶成分や大きさや表示
面積等が異なる種々の機種があり、一般的に機種ごとに
消費電流が異なる。従来は、機種ごとの全電流Iscに基
づいて液晶表示素子を良否判別していた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】全電流により液晶表示
素子を良否判別することは、液晶表示素子の機種ごとに
良否判別の上限値を決める必要があり、消費電流の種々
の上限値により良否検査が煩雑になる。本発明は、かか
る煩雑さを減らして液晶表示素子の良否検査の信頼性を
向上することができる検査方法と、この検査方法に使用
可能な消費電流の測定装置と、信頼性の高い液晶表示素
子を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る検査方法
は、矩形波電圧Vscが不連続に変化した時に流れたパル
ス状の消費電流Ipと、パルス状の消費電流Ipに引き
続いて矩形波電圧Vscが次に不連続に変化する時までに
流れた消費電流Icと、を測定し、これらの消費電流I
c,Ipの比に基づいて液晶表示素子の良否判別を行う
ことを特徴とする。
【0013】所定の表示ムラ促進テストで表示不良が発
生する液晶表示素子では、漸減状の消費電流Icとパル
ス状の消費電流Ipの比が、液晶表示素子に封入された
液晶成分の種類によって定まる一定値よりも大きいこと
が本発明者により判明した。よって、消費電流Ic,I
pの比に基づいて良否判別を行うことで、従来とは異な
って液晶表示素子の大きさや表示面積に依存しない値に
基づいて良否判別を行うことができ、液晶表示素子の良
否検査の煩雑さを減らすことができる。
【0014】請求項2に係る検査方法は、矩形波電圧V
scが不連続に変化した時から次に不連続に変化する時ま
でに流れた消費電流Iscと、矩形波電圧Vscが不連続に
変化した時に流れたパルス状の消費電流Ipと、を測定
し、これらの消費電流Isc,Ipの比に基づいて液晶表
示素子の良否判別を行うことを特徴とする。
【0015】漸減状の消費電流Icとパルス状の消費電
流Ipの和は消費電流(全電流)Iscに等しいので、消
費電流Ic,Ipの比に基づいて良否判別を行うことが
できることは消費電流Isc,Ipの比に基づいて良否判
別を行うことができることでもある。よって、消費電流
Isc,Ipの比に基づいて良否判別を行うことで、液晶
表示素子の大きさや表示面積に依存しない値に基づいて
良否判別を行うことができ、液晶表示素子の良否検査の
煩雑さを減らすことができる。
【0016】請求項3では、請求項1〜2記載の液晶表
示素子の検査方法において、矩形波電圧Vscの周波数は
32〜128Hzであり、パルス状の消費電流Ipを測
定する測定時間Tpは0.05〜2.0msであること
を特徴とする。
【0017】実際の製品としての液晶表示素子の駆動周
波数は一般的に32〜128Hzであるので、矩形波電
圧Vscの周波数を32〜128Hzとすることで、実際
の駆動時に近い条件の下で良否判別を行うことができ、
良否判別の信頼性を高めることができる。パルス状の消
費電流Ipのパルス幅は一般的に数10μsであるの
で、消費電流Ipを測定する測定時間Tpを0.05〜
2.0msとすることで、消費電流Ipをほぼ正確に測
定することができる。
【0018】請求項4に係る液晶表示素子の消費電流の
測定装置では、矩形波電圧Vscが不連続に変化した時に
流れたパルス状の消費電流Ipを測定する手段と、パル
ス状の消費電流Ipに引き続いて矩形波電圧Vscが次に
不連続に変化する時までに流れた消費電流Icを測定す
る手段と、を備えたことを特徴とする。
【0019】漸減状の消費電流Icとパルス状の消費電
流Ipとを測定することができるので、この測定装置を
用いて消費電流Ic,Ipの比に基づいて液晶表示素子
の良否判別を行うことができる。
【0020】請求項5に係る液晶表示素子の消費電流の
測定装置では、矩形波電圧Vscが不連続に変化した時か
ら次に不連続に変化する時までに流れた消費電流Iscを
測定する手段と、矩形波電圧Vscが不連続に変化した時
に流れたパルス状の消費電流Ipを測定する手段と、を
備えたことを特徴とする。
【0021】消費電流(全電流)Iscとパルス状の消費
電流Ipとを測定することができるので、この測定装置
を用いて消費電流Isc,Ipの比に基づいて液晶表示素
子の良否判別を行うことができる。
【0022】請求項6では、請求項4〜5記載の液晶表
示素子の消費電流の測定装置において、矩形波電圧Vsc
の周波数は32〜128Hzであり、パルス状の消費電
流Ipを測定する測定時間Tpは0.05〜2.0ms
であることを特徴とする。
【0023】実際の製品としての液晶表示素子の駆動周
波数は一般的に32〜128Hzであるので、矩形波電
圧Vscの周波数を32〜128Hzとすることで、実際
の駆動時に近い条件の下で消費電流Ic,Ipまたは消
費電流Isc,Ipを測定することができる。パルス状の
消費電流Ipのパルス幅は一般的に数10μsであるの
で、消費電流Ipを測定する測定時間Tpを0.05〜
2.0msとすることで、消費電流Ipをほぼ正確に測
定することができる。
【0024】請求項7に係る液晶表示素子は、シアノ系
の液晶が封入された液晶表示素子に周波数64Hzの矩
形波電圧Vscを印加し、矩形波電圧Vscが不連続に変化
した時以降の0.5msに流れたパルス状の消費電流I
pと、パルス状の消費電流Ipに引き続いて矩形波電圧
Vscが次に不連続に変化する時までに流れた消費電流I
cと、を測定した場合に、これらの消費電流の比Ic/
Ipが0以上1.0以下の値を示した液晶表示素子であ
ることを特徴とする。
【0025】シアノ系の液晶が封入された液晶表示素子
では、消費電流の比Ic/Ipが0以上1.0以下の場
合に所定の表示ムラ促進テストで表示不良が発生しない
ことが本発明者により判明した。よって、消費電流の比
Ic/Ipが0以上1.0以下の液晶表示素子を提供す
ることで、信頼性の高い高品質の液晶表示素子を提供す
ることができる。
【0026】請求項8に係る液晶表示素子は、フッ素系
の液晶が封入された液晶表示素子に周波数64Hzの矩
形波電圧Vscを印加し、矩形波電圧Vscが不連続に変化
した時以降の0.5msに流れたパルス状の消費電流I
pと、パルス状の消費電流Ipに引き続いて矩形波電圧
Vscが次に不連続に変化する時までに流れた消費電流I
cと、を測定した場合に、これらの消費電流の比Ic/
Ipが0以上1.6以下の値を示した液晶表示素子であ
ることを特徴とする。
【0027】フッ素系の液晶が封入された液晶表示素子
では、消費電流の比Ic/Ipが0以上1.6以下の場
合に所定の表示ムラ促進テストで表示不良が発生しない
ことが本発明者により判明した。よって、消費電流の比
Ic/Ipが0以上1.6以下の液晶表示素子を提供す
ることで、信頼性の高い高品質の液晶表示素子を提供す
ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態に基づいて説明する。
【0029】図1は、液晶表示素子の消費電流を測定す
る測定装置の簡易回路図である。この測定装置を用いて
液晶表示素子47に矩形波電圧Vscを印加し、その消費
電流に基づいて図9に示す液晶表示素子47の良否判別
を行った。
【0030】発振器41からの信号電圧Vfはスイッチ
45,46に供給され、信号電圧Vfの立上り,立下り
に同期してスイッチ45,46の接点が切り替る。ま
た、信号電圧Vfはパルス発生器48にも供給され、信
号電圧Vfの立上り,立下りに同期してパルス発生器4
8からパルス幅Tpのパルス信号電圧Vgが出力され
る。パルス信号電圧Vgの立上り,立下りに同期してス
イッチ49の接点が切り替る。
【0031】直流電源42からの一定電圧は、スイッチ
45,46を介して外部電極50,51に印加され、外
部電極50,51の一方が(+)電圧(例えば1.45
V)にされると共に他方が接地される構成である。外部
電極50または外部電極51からの出力電流(消費電
流)は全電流Iscとしてスイッチ49に供給され、スイ
ッチ49を介してパルス状の消費電流(以下、正常電流
という)Ipと正常電流Ipに引き続いて流れる漸減状
の消費電流(以下、異常電流という)Icが各々電流計
43,44に供給され、流れた電流(の絶対値)の平均
値として各消費電流Ic,Ipを測定することができ
る。
【0032】図2は、図1の測定装置の変形例である。
発振器410からの発振信号電圧は分周回路411とパ
ルス回路480に供給される。分周回路411は、発振
信号電圧を分周して矩形波の信号電圧Vfをスイッチ4
5,46に出力する。パルス回路480は、発振信号電
圧を分周して矩形波の信号電圧Vfの立上り,立下りに
同期したパルス幅Tpのパルス信号電圧Vgをスイッチ
49に出力する。正常電流Ip,異常電流Icは各々の
抵抗とコンデンサにより平滑化され、正常電流Ip,異
常電流Icに対応した電圧が演算増幅器の出力端子V
p,Vcに出力される。
【0033】図3は、図1または図2の測定装置により
液晶表示素子47を検査した際の各部の信号波形図であ
る。信号電圧Vfの信号波形を図3(A)に示す。外部
電極50,51間の矩形波電圧Vscの信号波形を図3
(B)に示す。全電流Iscの信号波形を図3(C)に示
す。パルス信号電圧Vgの信号波形を図3(D)に示
す。正常電流Ipの信号波形を図3(E)に示す。異常
電流Icの信号波形を図3(F)に示す。
【0034】液晶表示素子47は、セグメント側透明電
極とコモン側透明電極の間に液晶を挟んだコンデンサの
構造を成し、矩形波電圧Vscの立上り,立下り時には瞬
時に充放電が行われ、静電容量に基づくパルス状の正常
電流Ipが流れる。そして、実際の液晶表示素子では、
液晶中に混入した不純物イオンの移動による漸減状の異
常電流Icが正常電流Ipに付加され、全電流Iscとな
る(図3(C)参照)。
【0035】図1,図2の測定装置では、異常電流Ic
と正常電流Ipとを分離して測定している。電流計43
は矩形波電圧Vscが切り替ってから一定時間Tp(例え
ば0.5ms)の電流を測定し、これは正常電流Ipに
対応している。電流計44はそれ以降の液晶中の不純物
イオンの移動による異常電流Icを測定する。これによ
り、任意の消費電流値を持つ液晶表示素子から、不純物
イオンが混入してない場合の液晶表示素子の消費電流に
相当する正常電流Ipのみを取り出して測定することが
可能となる。
【0036】図4は、シアノ系の液晶を注入した場合の
液晶表示素子の判別結果を表で例示した説明図である。
ここでシアノ系の液晶とは、フェニルシクロヘキサン及
びその誘導体を骨格とし、末端にシアノ基を有する液晶
をいう。試料である液晶表示素子の大きさは約9.5c
m×5.2cm、表示面積は約9cm2 、2枚のガラス
基板のギャップ幅は約6.7μm、ツイスト角は240
度のSTN(スーパーツイスト)型液晶表示素子につい
て、図1の測定装置で発振器41の発振周波数を64H
zとし、直流電源42の一定出力電圧を1.45Vとし
た場合の具体例である。なお、正常電流Ipを測定する
測定時間Tpは0.5msとした。
【0037】(Ip+Ic)/Ipの値と良否判別結果
を併記した。この良否判別結果は、測定装置から取り外
した液晶表示素子47を摂氏60℃で約500時間の点
灯試験(表示ムラ促進テスト)を行い、表示が薄くなっ
たり表示ムラが出たりしたものを不良として判別したも
のである。
【0038】全電流Iscは8〜17μAの範囲をとる
が、正常電流Ipは約7.6μAと一定であり、これに
各値の異常電流Icが重なることで全電流Iscのばらつ
きとなっていることが判る。本発明者は、このような測
定を繰り返した結果、(Ip+Ic)/Ipの値が2.
0よりも大きい場合に液晶表示素子の表示不良が出やす
いことを発見した。すなわち、シアノ系の液晶を注入し
て封止した液晶表示素子では、全電流Isc=(Ip+I
c)が正常電流Ipの2倍となる点を、消費電流に対す
る上限値にすればよいことが示された。更には、Ic/
Ipの値が1となる点を、上限値にすればよいことが示
された。なお、ここで設定した正常電流Ipの2倍とい
う全電流Iscの上限値の設定法は、液晶表示素子の大き
さや表示面積などが異なる他の仕様の液晶表示素子(但
し、シアノ系の液晶を封入した液晶表示素子)にも適用
することができる。
【0039】図5は、フッ素系の液晶を注入した場合の
液晶表示素子の判別結果を表で例示した説明図である。
ここでフッ素系の液晶とは、フェニルシクロヘキサン及
びその誘導体を骨格とし、末端にフッ素基を有する液晶
をいう。試料である液晶表示素子の大きさは約5.0c
m×2.6cm、表示面積は約4.2cm2 、2枚のガ
ラス基板のギャップ幅は約7.5μm、ツイスト角は1
80度のSTN(スーパーツイスト)型液晶表示素子に
ついて、図1の測定装置で発振器41の発振周波数を6
4Hzとし、直流電源42の一定出力電圧を1.45V
とした場合の具体例である。なお、正常電流Ipを測定
する測定時間Tpは0.5msとした。
【0040】(Ip+Ic)/Ipの値と良否判別結果
を併記した。この良否判別結果は、測定装置から取り外
した液晶表示素子47を摂氏60℃で約500時間の点
灯試験(表示ムラ促進テスト)を行い、表示が薄くなっ
たり表示ムラが出たりしたものを不良として判別したも
のである。
【0041】全電流Iscは3〜10μAの範囲をとる
が、正常電流Ipは約2.6μAと一定であり、これに
各値の異常電流Icが重なることで全電流Iscのばらつ
きとなっていることが判る。本発明者は、このような測
定を繰り返した結果、(Ip+Ic)/Ipの値が2.
6よりも大きい場合に液晶表示素子の表示不良が出やす
いことを発見した。すなわち、フッ素系の液晶を注入し
て封止した液晶表示素子では、全電流Isc=(Ip+I
c)が正常電流Ipの2.6倍となる点を、消費電流に
対する上限値にすればよいことが示された。また、Ic
/Ipの値が1.6となる点を上限値にすればよいこと
が示された。なお、ここで設定した正常電流Ipの2.
6倍という全電流Iscの上限値の設定法は、液晶表示素
子の大きさや表示面積などが異なる他の仕様の液晶表示
素子(但し、フッ素系の液晶を封入した液晶表示素子)
にも適用することができる。
【0042】このように、図1または図2の測定装置を
用いることで、異常電流Icが0μAの液晶表示素子が
得られない場合にも、任意の液晶表示素子の正常電流I
pを測定することで、適切な上限値を求めることができ
る。
【0043】図6は、シアノ系の液晶の比抵抗値と、液
晶表示素子の消費電流(全電流)Iscと、(Ip+I
c)/Ipの値と、を示した柱状グラフである。120
個程度の液晶表示素子について測定した分布図である。
液晶の比抵抗値は、液晶表示素子の容器への注入時にお
ける液晶注入装置の液晶皿の液晶の比抵抗値を比抵抗計
で測定した。T11特性はシアノ系の液晶の比抵抗値が
1011Ω・cm台の場合である。T10特性はシアノ系
の液晶の比抵抗値が1010Ω・cm台の場合である。T
9特性は、シアノ系の液晶の比抵抗値が109 Ω・cm
台の場合である。
【0044】図6から、シアノ系の液晶の比抵抗値が1
9 Ω・cm台の場合に、(Ip+Ic)/Ipの値が
2.0よりも大きくなっている。比抵抗値が1×1010
Ω・cm以上の液晶を注入することにより、高品質の液
晶表示素子を製造することが可能であることが判る。比
抵抗値が1×1011Ω・cm以上の液晶を注入すること
により、消費電流の少ない更に高品質の液晶表示素子を
製造することが可能であることが判る。なお、本発明者
は比抵抗値が1012Ω・cm台のシアノ系の液晶を注入
して液晶表示素子を製造してみたが、この場合にも消費
電流の少ない高品質の液晶表示素子を得ることができ
た。
【0045】図7は、フッ素系の液晶の比抵抗値と、液
晶表示素子の消費電流(全電流)Iscと、(Ip+I
c)/Ipの値と、を示した柱状グラフである。120
個程度の液晶表示素子について測定した分布図である。
液晶の比抵抗値は、液晶表示素子の容器への注入時にお
ける液晶注入装置の液晶皿の液晶の比抵抗値を比抵抗計
で測定した。T11特性はフッ素系の液晶の比抵抗値が
1011Ω・cm台の場合である。T10特性はフッ素系
の液晶の比抵抗値が1010Ω・cm台の場合である。T
9特性は、フッ素系の液晶の比抵抗値が109 Ω・cm
台の場合である。
【0046】図7から、フッ素系の液晶の比抵抗値が1
9 Ω・cm台の場合に、(Ip+Ic)/Ipの値が
2.6よりも大きくなっている。比抵抗値が1×1010
Ω・cm以上の液晶を注入することにより、高品質の液
晶表示素子を製造することが可能であることが判る。比
抵抗値が1×1011Ω・cm以上の液晶を注入すること
により、消費電流の少ない更に高品質の液晶表示素子を
製造することが可能であることが判る。なお、本発明者
は比抵抗値が1012Ω・cm台のフッ素系の液晶を注入
して液晶表示素子を製造してみたが、この場合にも消費
電流の少ない高品質の液晶表示素子を得ることができ
た。
【0047】液晶の比抵抗値から液晶表示素子の品質を
ある程度予測できるが、注入時の液晶の比抵抗値からは
判らない不良発生原因があるので、図1,図2の消費電
流の測定装置による液晶表示素子の良否判別検査は、液
晶表示素子の信頼性や品質を確認する上で有益である。
【0048】図8は、液晶注入装置を説明するための基
本構成図である。液晶を注入する液晶注入装置はクラス
10,000以下のクリーンルームに設置されており、
液晶表示素子の容器と液晶5を真空槽(不図示)中に配
置して一定の真空度にした後、液晶表示素子の容器の注
入口14に液晶皿15の液晶5を付け、真空槽内を大気
圧に戻して液晶皿15の液晶5を液晶表示素子の容器に
注入する。液晶5を注入した後、紫外線硬化型の接着剤
(不図示)により注入口14はふさがれる。
【0049】符号11,12は、コモン側透明電極3C
が配線されたコモン側ガラス基板2とセグメント側透明
電極3Sが配線されたセグメント側ガラス基板1とが複
数形成されて多面取りされた基板であり、基板11,1
2はシール接着剤7により接着されており、このスティ
ック13を分割することで4個の液晶表示素子47を作
ることができる。
【0050】治具16は、その溝により基板11,12
を嵌め込んで保持するものであり、治具16を液晶皿1
5の液晶5に浸して、注入口14に液晶皿15の液晶5
を付けるものである。液晶皿15の液晶5は、比抵抗値
が1×1010Ω・cm以上1×1016Ω・cm未満のシ
アノ系の液晶、または、比抵抗値が1×1010Ω・cm
以上1×1015Ω・cm未満のフッ素系の液晶からな
り、これを注入する。液晶5を溜める液晶皿15や治具
16は無機物で構成することで、液晶皿15や治具16
から有機物が液晶5に混入してこの有機物により液晶表
示素子の品質が低下することを防止することができる。
治具16を用いずに、注入口14を液晶皿15の液晶5
に付けて液晶5を注入してもよい。
【0051】液晶皿15の液晶5の比抵抗値が109 Ω
・cm台に低下した場合は、その液晶皿15を洗浄済み
の新品の液晶皿15に取り替えると共に、新品の液晶皿
15には比抵抗値が1×1010Ω・cm以上の液晶5を
新しく入れるとよい。液晶5への不純物の混入について
は、大気中からの埃、水分、また、注入作業を繰り返す
ことによる治具16や液晶表示素子の表面付着物、製造
場所の作業者からの塵等からの混入が考えられるが、2
4時間程度で液晶皿15及びその液晶5を新しく変える
方が望ましい。
【0052】なお、図1,図2の測定装置において、正
常電流Ipを測定する測定時間Tpは、静電容量に基づ
くパルス電流を測定することができる時間幅であればよ
い。測定時間Tpは長いほど正常電流Ip以外の異常電
流Icの成分を含むことになって測定誤差を含むことと
なるが、狭すぎるとタイミングがずれて正常電流Ipの
全部を測定できないことが起こり得る。通常、パルス状
の正常電流Ipのパルス幅は数10μsであるが、液晶
表示素子47自身の静電容量、またはこれに等価的に接
続される抵抗成分が大きくなると数msまで広がること
もあり得る。そのため、測定タイミングの誤差等を考慮
して、0.5ms程度が望ましいが、上記した点を考慮
して0.05ms〜2ms程度に変えてもよい。また、
図1,図2の測定装置では、正常電流Ipを測定するた
めのパルス信号電圧Vgの立上りが矩形波電圧Vscの切
り替り(不連続に変化する時点)と一致しているので、
パルス信号電圧Vgの立上り時刻を少し先行させてもよ
い。
【0053】全電流Iscの正常電流Ipに対する倍率
は、経験的に2倍程度が適正であることが本発明者によ
り判明したが、液晶の不純物イオンに対する敏感さによ
り調整してもよい。即ち、低電圧液晶の中でも厳しいも
のは1.5倍程度まで下げ、不純物イオンに対して鈍感
なものは2.6倍程度に上げてもよい。図1〜図3で検
査用の駆動電圧はデューティファクタが50%の矩形波
電圧を用いたが、実際の液晶駆動に対応した時分割駆動
の場合にも駆動電圧が変化する瞬間に正常電流Ipを測
定することができる。また、測定装置では平均値整流式
の値を得るものを示したが、2乗の値を得る演算回路を
挿入することで実効値とすることも可能である。
【0054】図1または図2の測定装置において、全電
流Iscを測定する電流計40をスイッチ45,46とス
イッチ49との間に挿入し、全電流Iscを直接測定して
もよい。矩形波電圧Vscの周波数を32〜128Hzと
する好例を述べたが、20〜300Hz程度もしくは1
0〜500Hz程度としてもよい。また、上記実施形態
は本発明の一例であり、本発明は上記実施形態に限定さ
れない。
【0055】
【発明の効果】請求項1に係る検査方法によれば、消費
電流Ic,Ipの比に基づいて良否判別を行うことで、
液晶表示素子の大きさや表示面積に依存しない値に基づ
いて良否判別を行うことができ、液晶表示素子の良否検
査の煩雑さを減らすことができる。
【0056】請求項2に係る検査方法によれば、消費電
流Isc,Ipの比に基づいて良否判別を行うことで、液
晶表示素子の大きさや表示面積に依存しない値に基づい
て良否判別を行うことができ、液晶表示素子の良否検査
の煩雑さを減らすことができる。
【0057】請求項3に係る検査方法によれば、矩形波
電圧Vscの周波数を32〜128Hzとすることで、実
際の駆動時に近い条件の下で良否判別を行うことがで
き、良否判別の信頼性を高めることができる。パルス状
の消費電流Ipのパルス幅は一般的に数10μsである
ので、消費電流Ipを測定する測定時間Tpを0.05
〜2.0msとすることで、消費電流Ipをほぼ正確に
測定することができる。
【0058】請求項4に係る液晶表示素子の消費電流の
測定装置によれば、漸減状の消費電流Icとパルス状の
消費電流Ipとを分離して測定することができるので、
この測定装置を用いて消費電流Ic,Ipの比に基づい
て液晶表示素子の良否判別を行うことができる。
【0059】請求項5に係る液晶表示素子の消費電流の
測定装置によれば、消費電流(全電流)Iscとパルス状
の消費電流Ipとを測定することができるので、この測
定装置を用いて消費電流Isc,Ipの比に基づいて液晶
表示素子の良否判別を行うことができる。
【0060】請求項6に係る液晶表示素子の消費電流の
測定装置によれば、矩形波電圧Vscの周波数を32〜1
28Hzとすることで、実際の駆動時に近い条件の下で
消費電流Ic,Ipまたは消費電流Isc,Ipを測定す
ることができる。パルス状の消費電流Ipのパルス幅は
一般的に数10μsであるので、消費電流Ipを測定す
る測定時間Tpを0.05〜2.0msとすることで、
消費電流Ipをほぼ正確に測定することができる。
【0061】請求項7に係る液晶表示素子によれば、シ
アノ系の液晶が封入された液晶表示素子において、消費
電流の比Ic/Ipが0以上1.0以下の液晶表示素子
を提供することで、信頼性の高い高品質の液晶表示素子
を提供することができる。
【0062】請求項8に係る液晶表示素子によれば、フ
ッ素系の液晶が封入された液晶表示素子において、消費
電流の比Ic/Ipが0以上1.6以下の液晶表示素子
を提供することで、信頼性の高い高品質の液晶表示素子
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶表示素子の良否判別を行う際に用いた測定
装置の簡易回路図
【図2】図1の測定装置の変形例
【図3】図1又は図2の測定装置により液晶表示素子を
検査した際の各部の信号波形図
【図4】シアノ系の液晶を注入した場合の液晶表示素子
の判別結果を例示した説明図
【図5】フッ素系の液晶を注入した場合の液晶表示素子
の判別結果を例示した説明図
【図6】シアノ系の液晶の比抵抗値と液晶表示素子の消
費電流Iscと(Ip+Ic)/Ipの値とを示した柱状
グラフ
【図7】フッ素系の液晶の比抵抗値と液晶表示素子の消
費電流Iscと(Ip+Ic)/Ipの値とを示した柱状
グラフ
【図8】液晶注入装置の基本構成図
【図9】液晶表示素子の基本構成図
【図10】従来の測定装置の簡易回路図
【図11】図10の測定装置により液晶表示素子を検査
した際の各部の信号波形図
【符号の説明】
1…セグメント側ガラス基板、2…コモン側ガラス基
板、3C…コモン側透明電極、3S…セグメント側透明
電極、4…配向膜、5…液晶、6…スペーサ(ギャップ
粒子)、7…シール(シール接着剤)、8,50,51
…外部電極、9…導電ペースト(導電性のペースト)、
10…偏光板、11,12…基板、13…液晶表示素子
(の容器)がつながったスティック、14…注入口、1
5…液晶皿、16…治具、40,43,44…電流計、
41,410…発振器、42…直流電源、45,46,
49…スイッチ、47…液晶表示素子、48…パルス発
生器、411…分周回路、480…パルス回路、Ic…
異常電流(正常電流Ipに引き続いて矩形波電圧Vscが
次に不連続に変化する時までに流れた消費電流)、Ip
…正常電流(パルス状の消費電流)、Isc…全電流(正
常電流Ipと異常電流Icの和に等しい)、Vsc…矩形
波電圧(駆動電圧)。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶表示素子(47)に矩形波電圧(V
    sc)を印加してその消費電流に基づいて液晶表示素子
    (47)の良否判別を行う検査方法において、 矩形波電圧(Vsc)が不連続に変化した時に流れたパル
    ス状の消費電流(Ip)と、パルス状の消費電流(I
    p)に引き続いて矩形波電圧(Vsc)が次に不連続に変
    化する時までに流れた消費電流(Ic)と、を測定し、 これらの消費電流(Ic,Ip)の比に基づいて液晶表
    示素子(47)の良否判別を行うことを特徴とする液晶
    表示素子の検査方法。
  2. 【請求項2】 液晶表示素子(47)に矩形波電圧(V
    sc)を印加してその消費電流に基づいて液晶表示素子
    (47)の良否判別を行う検査方法において、 矩形波電圧(Vsc)が不連続に変化した時から次に不連
    続に変化する時までに流れた消費電流(Isc)と、矩形
    波電圧(Vsc)が不連続に変化した時に流れたパルス状
    の消費電流(Ip)と、を測定し、 これらの消費電流(Isc,Ip)の比に基づいて液晶表
    示素子(47)の良否判別を行うことを特徴とする液晶
    表示素子の検査方法。
  3. 【請求項3】 矩形波電圧(Vsc)の周波数は32〜1
    28Hzであり、 パルス状の消費電流(Ip)を測定する測定時間(T
    p)は0.05〜2.0msであることを特徴とする請
    求項1〜2記載の液晶表示素子の検査方法。
  4. 【請求項4】 液晶表示素子(47)に矩形波電圧(V
    sc)を印加してその消費電流を測定する測定装置におい
    て、 矩形波電圧(Vsc)が不連続に変化した時に流れたパル
    ス状の消費電流(Ip)を測定する手段と、 パルス状の消費電流(Ip)に引き続いて矩形波電圧
    (Vsc)が次に不連続に変化する時までに流れた消費電
    流(Ic)を測定する手段と、を備えたことを特徴とす
    る液晶表示素子の消費電流の測定装置。
  5. 【請求項5】 液晶表示素子(47)に矩形波電圧(V
    sc)を印加してその消費電流を測定する測定装置におい
    て、 矩形波電圧(Vsc)が不連続に変化した時から次に不連
    続に変化する時までに流れた消費電流(Isc)を測定す
    る手段と、 矩形波電圧(Vsc)が不連続に変化した時に流れたパル
    ス状の消費電流(Ip)を測定する手段と、を備えたこ
    とを特徴とする液晶表示素子の消費電流の測定装置。
  6. 【請求項6】 矩形波電圧(Vsc)の周波数は32〜1
    28Hzであり、 パルス状の消費電流(Ip)を測定する測定時間(T
    p)は0.05〜2.0msであることを特徴とする請
    求項4〜5記載の液晶表示素子の消費電流の測定装置。
  7. 【請求項7】 シアノ系の液晶が封入された液晶表示素
    子に周波数64Hzの矩形波電圧(Vsc)を印加し、 矩形波電圧(Vsc)が不連続に変化した時以降の0.5
    msに流れたパルス状の消費電流(Ip)と、パルス状
    の消費電流(Ip)に引き続いて矩形波電圧(Vsc)が
    次に不連続に変化する時までに流れた消費電流(Ic)
    と、を測定した場合に、 これらの消費電流の比(Ic/Ip)が0以上1.0以
    下の値を示した液晶表示素子。
  8. 【請求項8】 フッ素系の液晶が封入された液晶表示素
    子に周波数64Hzの矩形波電圧(Vsc)を印加し、 矩形波電圧(Vsc)が不連続に変化した時以降の0.5
    msに流れたパルス状の消費電流(Ip)と、パルス状
    の消費電流(Ip)に引き続いて矩形波電圧(Vsc)が
    次に不連続に変化する時までに流れた消費電流(Ic)
    と、を測定した場合に、 これらの消費電流の比(Ic/Ip)が0以上1.6以
    下の値を示した液晶表示素子。
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