JPH10239050A - 測距装置 - Google Patents

測距装置

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Publication number
JPH10239050A
JPH10239050A JP4276697A JP4276697A JPH10239050A JP H10239050 A JPH10239050 A JP H10239050A JP 4276697 A JP4276697 A JP 4276697A JP 4276697 A JP4276697 A JP 4276697A JP H10239050 A JPH10239050 A JP H10239050A
Authority
JP
Japan
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substrate
lead terminal
wiring board
printed wiring
flexible printed
Prior art date
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Pending
Application number
JP4276697A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Sugiyama
治 杉山
Akio Izumi
晶雄 泉
Nobuo Hirata
伸生 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
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Publication of JPH10239050A publication Critical patent/JPH10239050A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光電変換装置のリード端子の根元を拘束せず
に、光電変換装置を搭載する基板の裏面に重ねたフレキ
シブル印刷配線板の配線面に対する防塵を有効的に発揮
できる測距装置を提供すること。 【解決手段】 独立部品のCCD20R (20L )のI
Cパッケージ21R (21L )を搭載した基板17と、
その裏面にはICパッケージ21R (21L )のリード
端子21aの先端が半田22で固着したフレキシブル印
刷配線板11とが重ねられている。リード端子21aは
基板17に形成されたリード端子貫通孔17aに挿し込
まれており、ICパッケージ21R (21L )の裏面の
中心限定領域が熱硬化型接着剤18で基板17に接着さ
れている。基板17とフレキシブル印刷配線板11との
間には粘着剤付きパッド40が挟まれている。基板17
と印刷配線板11との隙間に塵埃等が進入せず、フレキ
シブル印刷配線板11上の印刷配線間の短絡故障などを
防止できる。リード端子21aの根元がフリーになって
いるので、その部分にはストレスが発生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車追突防止装
置等に採用可能の外光三角方式の測距装置に関し、特
に、測距装置における光電変換装置の取付構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動焦点カメラ等に搭載さ
れる外光三角方式(ステレオ方式)の測距装置の原理的
構成は、図6に示すように、被写体(被測定物体)に臨
んで両眼視差を作る左右一対の結像レンズ(正のレン
ズ)1R ,1L を含む複眼結像光学系と、光電変換・電
気系5とから成る。この光電変換・電気系5は、結像レ
ンズ1R ,1L の略焦平面上に配置されてその結像の空
間1次元照度分布を電気信号列に変換する光電変換素子
としてのCCD等のフォトセンサアレイ2R ,2Lと、
フォトセンサアレイ2R ,2L のセル(セグメント)毎
の出力信号を順次量子化する量子化回路3R ,3L と、
収集されたディジタル値の左右一対の結像データ列を基
に所要の論理演算処理を行い距離信号を算出する論理部
4とを有している。
【0003】左右一対の結像レンズ1R ,1L は光軸S
R ,SL が相平行で焦点距離fe が等しく、同一面上に
配置されて両眼結像光学系を構成しており、被写体Tは
基準長(光軸間隔又は眼幅)Bだけ隔てた左右一対の結
像レンズ1R ,1L により結像され、焦平面に相当する
フォトセンサアレイ2R ,2L 上にはそれぞれ倒立実像
の被写体像(照度分布)が結ばれる。被写体Tまでの距
離dが有限長の場合は三角測量の原理(三角形の相似)
に基づいて次式で与えられる。
【0004】 d=B・fe /(X1 +X2 )=B・fe /X …(1) 但し、X1 ,X2 はフォトセンサアレイ2R ,2L 上の
像点位置と被写体Tが無限遠にあるときの像点位置との
オフセット距離、XはX1 とX2 の和で、被写体像の相
対的なずれ量(位相差)である。
【0005】従って、この空間的な位相差Xを検出する
ことにより被写体Tまでの距離dを求めることができ
る。式(1)から判るように、光軸間隔Bが広い程、ま
た焦点距離fe が長い程、測距精度が高まる。
【0006】従来、測距装置は、ユーザー側で製造され
るカメラ等の完成品への搭載を容易にするため、ユニッ
ト化ないしモジュール化されており、例えば、図7に示
す測距ユニットが知られている。この測距ユニットは写
真カメラ搭載用のものであり、結像レンズ1R ,1L
一体的に備えたプラスチック製の2眼レンズ板(レンズ
モジュール)1と、左右一対の窓6R ,6L を備え、結
像レンズ1R ,1L からの入射光線を導き焦点距離fe
の鏡筒長さを確保する箱型アルミニウム製の光導筒(レ
ンズホルダー)6と、光導筒6の底面で結像光線が投影
される受光面を持つフォトセンサアレイ2R ,2L とを
備えている。
【0007】2眼レンズ板の光導筒6への取付構造に関
しては、2眼レンズ板1が結像レンズ1R ,1L の左右
端部に張出部8R ,8L を一体的に有しており、この張
出部8R ,8L のそれぞれには差込み溝部(ほぞ溝)9
が形成されていると共に、光導筒6の上面の左右端には
突起部(ほぞ)10が起立形成されている。そして、2
眼レンズ板1と光導筒6の組立作業においては、差込み
溝部9に突起部10を差し込んで三枚組接ぎとした後、
その嵌合面の隙間に接着剤を注入して両者を固着するよ
うにしている。
【0008】フォトセンサアレイの光導筒6への取付構
造に関しては、図8に示す如く、独立部品のフォトセン
サアレイ2R ,2L のICパッケージ(セラミックスパ
ッケージ等)5R ,5L を搭載したアルミニウム製の基
板7と、その裏面にはICパッケージ5R ,5L のリー
ド端子5aの先端が半田22で固着したフレキシブル印
刷配線板11とが重ねられており、図9(B)に示す如
く、基板7の四隅が光導筒6の裏面にネジ止めされてい
る。ICパッケージ5R ,5L のリード端子5aは基板
7に形成されたスリット状のリード端子貫通孔7aに挿
し込まれており、ICパッケージ5R ,5L の裏面は熱
硬化型接着剤12aで基板7に全面接着されている。そ
して、ICパッケージ5R ,5L のリード端子5aが張
り出していない裏面短辺には仮固定用の紫外線硬化型接
着剤12bで接着されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
測距装置にあっては、次のような問題点がある。
【0010】即ち、リード端子5aが接触しないように
比較的広めのリード端子貫通孔7aにリード端子5aが
挿し込まれてその先端がフレキシブル印刷配線板11と
半田22で固着されているため、リード端子貫通孔7a
を介して塵埃等が基板7とフレキシブル印刷配線板11
との隙間に進入し易く、フレキシブル印刷配線板11上
の印刷配線間の短絡故障などが発生し易い。これを改善
する防塵構造として、リード端子5aの挿入済のリード
端子貫通孔7aに接着剤等を詰めてモールド封止するこ
とが考えられるが、自動車追突防止装置に採用される測
距装置のように、厳しい温度変化の環境下で高精度が要
求される測距装置にあっては、そのモールド封止でリー
ド端子が基板に対して固定されることになる。このよう
にリード端子が堅牢に固定されると、基板7の熱膨張が
リード端子5aの根元に直接影響するようになり、リー
ド端子5aとICチップとの導電確保の点で信頼性が損
なわれてしまう。
【0011】そこで、上記問題点に鑑み、本発明の課題
は、光電変換装置のリード端子の根元を拘束せずに、光
電変換装置を搭載する基板の裏面に重ねたフレキシブル
印刷配線板の配線面に対する防塵を有効的に発揮できる
測距装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の講じた手段は、基板とフレキシブル印刷配
線板との隙間に光電変換装置のリード端子が突き抜ける
パッドを挟み込んだ点にある。即ち、本発明は、測距対
象に臨んで結像間に視差を作る一対のレンズを前側に持
つ光導筒の裏面取付面に、上記結像の照度分布を電気信
号列に変換する光電変換装置を搭載する基板を固定して
成る測距装置において、上記基板のリード端子貫通領域
に挿し込まれた上記光電変換装置のリード端子の先端部
が上記基板の裏面に重ねたフレキシブル印刷配線板と固
着しており、上記基板と上記フレキシブル印刷配線板と
の隙間には上記リード端子が突き抜けるパッドが挟まれ
て成ることを特徴とする。
【0013】リード端子貫通領域が介装物のパッドによ
り基板の裏面で塞がれているため、基板フレキシブル印
刷配線板との隙間に塵埃等が進入せず、フレキシブル印
刷配線板上の印刷配線間の短絡故障などを防止できる。
またリード端子の根元がフリーになっているので、基板
の熱膨張によりリード端子の根元にストレスが発生する
ことはない。
【0014】パッドとして粘着剤付きパッドを用いた場
合は、粘着剤によりフレキシブル印刷配線板を面接触で
支持することになるので、リード端子の先端部の固着部
分に過度なストレスが掛かり難くなる。更に、フレキシ
ブル印刷配線板の制振作用を成すので、リード端子の先
端部とフレキシブル印刷配線板との接続故障等を効果的
に防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。
【0016】図1は本発明の実施形態に係る測距装置を
示す平面図、図2は図1中のA−A′線に沿って切断し
た状態を示す切断矢視図、図3(A)は同測距装置に用
いる結像レンズを示す平面図、図3(B)は同結像レン
ズを示す底面図、図3(C)は図3(A)中のC−C′
線に沿って切断した状態を示す切断矢視図、図4(A)
は同測距装置に用いる板バネ押さえを示す平面図、図4
(B)は同板バネ押さえを示す側面図、図4(C)は図
4(A)中のC−C′線に沿って切断した状態を示す切
断矢視図、図5(A)は同測距装置に用いるCCD搭載
基板を示す部分平面図、図5(B)は同CCD搭載基板
にCCDを搭載した状態を示す部分平面図、図5(C)
は図5(B)中のC−C′線に沿って切断した切断矢視
図である。
【0017】本例の左右一対の結像光学系を構成する結
像レンズ50R (50L )の取付構造は、アルミニウム
・ダイキャスト製の箱型光導筒16のレンズ受け部16
aの窓16R (16L )に合わさっている。光軸S
R (SL )が平行配置であって左右独立部品で相等しい
結像レンズ50R (50L )が設けられている。
【0018】光導筒16の背面(裏面)側においては、
結像レンズ50R (50L )の結像の空間照度分布を時
系列のデータ信号に変換するCCD20R (20L )を
搭載したアルミニウム製基板17がネジ止めで取り付け
られている。CCDの光導筒16への取付構造に関して
は、図5に示す如く、独立部品のCCD20R (2
L )のデュアルインライン型のICパッケージ21R
(21L )を搭載したアルミニウム製の基板17と、そ
の裏面にはICパッケージ21R (21L )のリード端
子21aの先端が半田22で固着したフレキシブル印刷
配線板11とが重ねられている。ICパッケージ21R
(21L )のリード端子21aは基板17に形成された
スリット状のリード端子貫通孔17aに挿し込まれてお
り、ICパッケージ21R (21L )の裏面の中心限定
領域のみが熱硬化型接着剤18で基板7に接着されてい
る。基板17には光導筒16へのネジ止め用の取付孔1
7bが形成されている。またスリット状のリード端子貫
通孔17a,17aの内側に接着代限定用の凹部17
c,17cが形成されており、熱硬化型接着剤18の接
着代が広がらないように規制している。更に、ICパッ
ケージ21R (21L )はリード端子21aが張り出し
ていない裏面短辺の2箇所で仮固定用の紫外線硬化型接
着剤19によって接着されている。そして、基板17と
フレキシブル印刷配線板11との間には両面剥離紙を剥
離させて露出した粘着層で貼り付けた粘着剤付きパッド
40が挟まれている。ICパッケージ21R (21L
のリード端子21aがこの粘着剤付きパッド40を突き
抜いている。このパッドは薄い合成樹脂シート又はフィ
ルムである。
【0019】他方、本例の結像レンズ50R (50L
は、図3に示す如く、実質的に平凸の単レンズであり、
球面又は非球面のレンズ曲面部51とその周辺鍔部52
とが一体成形されたアクリル等のプラスチックレンズで
ある。結像レンズ50R (50L )の周辺鍔部52の裏
面には、半月状の固着代用合わせ段部53の中心に起立
した基点円柱突起53aとこの突起53aを挟んで近傍
上下位置で起立した補助円柱突起53b,53bが一体
的に形成されている。この基点円柱突起53aの中心は
軸心Oから距離Eだけオフセットしている。軸心Oとこ
の基点円柱突起53aを結ぶ線(X軸)の上で基点円柱
突起53aとは反対側には調心用の縁欠き部54が形成
されている。結像レンズ50R (50L )の周辺鍔部5
2の表面では、基点円柱突起53aの真上位置を頂点と
し、それを通るX軸が底辺への垂線と成る2等辺三角形
(正三角形も含む)の3頂点に圧子受け突起55a,5
5b,55cが一体的に形成されている。圧子受け突起
55a,55b,55cの頂面は凸曲面に形成されてい
る。そして、結像レンズ50R (50L )の周辺鍔部5
2の裏面のうち、圧子受け突起55b,55cの真下位
置に滑り代用の浮かせ球面突起56b,56cが一体的
に形成されている。また、Y軸上にも浮かせ小突起57
a,57bが一体的に形成されている。
【0020】このような形状の左右独立部品の結像レン
ズ50R (50L )は、基点円柱突起53aをレンズ受
け部16aの止め穴16bに嵌め合せ、基点円柱突起5
3aの周囲の固着代用合わせ段部53に接着剤を塗布し
て固着されている。なお、接着剤を塗布する前に、縁欠
き部54に調心用レバーを当てて結像レンズ50R (5
L )を基点円柱突起55aを回転中心にして回動さ
せ、光軸合わせを行う。
【0021】そして、図1に示すように、両結像レンズ
50R (50L )の基点円柱突起55aは光軸間隔B0
を含む線(X軸)で同側にオフセット距離Eだけオフセ
ットしている。
【0022】本例の片端固着構造の結像レンズ50
R (50L )は、周辺鍔部52を板バネ押え60で上か
ら弾力的に押さえ込まれており、縁欠き部54側がレン
ズ受け部16aから浮き上がるのを阻止している。本例
の板バネ押え60は、図4に示す如く、円形絞り開口6
1aを持つリング状開口絞り板61と、その絞り板61
の直径方向に相離反して一体的に張り出した屈曲脚片6
2,63と、フランジ成形プレスで形成された結像レン
ズのコバを被う遮光スカート64,65とを有してい
る。リング状開口絞り板61は、レンズの圧子受け突起
55a,55b,55cに対応した2等辺三角形の頂点
にプレス成形で膨出部とした圧子66a,66b,66
cを有している。屈曲脚片62,63の先端は二股状に
分かれており、図1に示す如く、この二股間にワッシャ
ー71を合わせて屈曲脚片62,63をネジ72でレン
ズ受け板16aに螺着される。リング状開口絞り板61
のうち屈曲脚片62,63との連結部分にはプレス成形
で膨出形成された開口変形抑制リブ77,78が形成さ
れている。
【0023】このように、CCDの取付構造において
は、ICパッケージ21R (21L )の裏面の中心限定
領域が熱硬化型接着剤18で基板17に接着(スポット
固定)されているため、温度変化が生じると、ICパッ
ケージ21R (21L )の裏面の中心限定領域は基板1
7の伸縮に追従するため、中心限定領域の局部領域が基
板17に対する不動部位となる。そして、ICパッケー
ジ21R (21L )の裏面の周辺領域は拘束されていな
いので実質的に自由膨張することになる。このため、I
Cパッケージ21R (21L )間の光軸間隔Bt は基板
17の熱膨張の影響を受けるに過ぎない。その光軸間隔
t は基板17即ち光導筒16の素材(アルミニウム)
の熱膨張率βと温度変化tに比例して決まるようにな
る。つまり、ICパッケージ21R (21L )間の光軸
間隔Bt は温度変化により次式で与えられる。 Bt =B0 (1+β・Δt) …(2) 従って、温度センサを配備することにより、光軸間隔B
t の温度補償を行うことができ、温度変化に依存しない
高精度測距が可能となる。
【0024】特に、固着代限定用の凹部17c,17c
が形成されており、接着剤の固着代が確実に限定できる
ため、左右の固着度合いを同等化できる。
【0025】更に、本例では、基板17とフレキシブル
印刷配線板11との間に粘着剤付きパッド40を挟んで
あり、リード端子貫通孔17aの底が塞がれているた
め、基板17とフレキシブル印刷配線板11との隙間に
塵埃等が進入せず、リード端子間やフレキシブル印刷配
線板11上の印刷配線間の短絡故障などを防止できる。
【0026】リード端子21aの根元がフリーになって
いるので、基板17の熱膨張によりリード端子21aの
根元にストレスが発生することはない。
【0027】また、この粘着剤付きパッド40は粘着剤
によりフレキシブル印刷配線板11を面接触で支持して
いるので、リード端子21aと半田22との固着部分に
過度なストレスが掛かり難くなる。更に、フレキシブル
印刷配線板11の制振作用を成すので、リード端子21
aの先端とフレキシブル印刷配線板11との接続故障等
を効果的に防止できる。
【0028】他方、温度変化によりいずれの結像レンズ
50R (50L )もレンズ受け部16aも熱膨張を起こ
す。結像レンズ50R (50L )の各点は基点円柱突起
55aをアンカー(投錨)点としてレンズ受け部16a
に対して熱膨張変位を起こすが、結像レンズ50R (5
L )の基点円柱突起55aは光軸SR (SL )に対し
て光軸間隔Bt を含む線(X軸)上で同側に同距離Eだ
けオフセットした位置であるため、いずれの結像レンズ
50R (50L )の軸心Oは光軸間隔Bt を含む線(X
軸)上で同方向に同距離だけ変位する。そのため、結像
レンズ50R (50L )自体が熱膨張しても、それに基
づく光軸間隔Bt の変化は生じない。熱膨張による影響
は、結像レンズ50R (50L )が取り付けられた基体
たるレンズ受け部16aから受けるだけである。即ち、
光軸間隔Bt はレンズ受け部16a即ち光導筒16の素
材(アルミニウム)の熱膨張率βと温度変化tに比例し
て一義的に決まるようになる。つまり、レンズ間の光軸
間隔Bt も、上記(2)式で与えられる。
【0029】このため、レンズ受け部16a上の結像レ
ンズ50R (50L )間に温度センサを設けて温度計測
を行うことにより、原理誤差の無い温度補償が可能とな
り、温度特性の向上により高精度測距が実現できる。こ
のように、光軸間隔Bt の温度依存性は結像レンズ自体
50R (50L )の熱膨張とは無関係になるため、熱膨
張率の大きなプラスチックレンズの使用が可能となり、
低コスト化を実現できる。
【0030】特に本例では、基点円柱突起53aの外
に、これを挟んで補助円柱突起53b,53bがレンズ
受け部16aの止め孔16bに投錨的に嵌合されている
ため、確実な固着化を実現できることは勿論のこと、基
点円柱突起53aの不動点としての性格が強くなり、ま
たレンズ50R (50L )自体の熱膨張をX軸方向に規
制できる。
【0031】更に、浮かせ球面突起56b,56cや浮
かせ小突起57a,57bは、レンズ受け部16aに対
し接触面積が狭く、点接触状態となっているので、レン
ズ50R (50L )自体の熱膨張を起こす際の摩擦抵抗
が僅少になり、滑性が高まり、殆ど自由膨張に近くな
る。なお、レンズ受け部16aの上に潤滑材をコートし
たものを採用することができる。
【0032】本例の板バネ押え60は3点式板バネ押え
となっているが、圧子受け突起55a,55b,55c
の頂面が凸曲面となっており、点接触しているため、レ
ンズ50R (50L )が熱膨張で変位する際、摩擦抵抗
を極力軽減できる。そしてまた、この板バネ押え60は
開口絞りとして兼用されているため、部品点数が削減し
ており、低コスト化が達成できる。
【0033】板バネ押え60をネジ72で締め付けてレ
ンズ受け板16aに螺着した場合、圧子66a,66
b,66cが圧子受け突起55a,55b,55cに圧
接すると、屈曲脚片62,63が撓曲するため、真円の
絞り開口61aが歪む虞れがある。しかし、本例では、
絞り開口61aの縁と屈曲脚片62,63の付け根との
間に開口変形抑制リブ77,78が形成されており、撓
み剛性を増強させてあるため、歪みが絞り開口61aの
縁まで波及し難くなっており、絞り開口61aの変形が
抑制されている。
【0034】また、板バネ押え60はリング状開口絞り
板61の縁を巡る遮光スカート64,65を有している
ため、結像レンズ50R (50L )のコバ(厚み側面)
を墨塗りせずに、そのまま結像レンズ50R (50L
を組み付けても、コバから入射する迷光を無くすことが
できる。高性能の測距装置を低コストで提供できる。
【0035】これら遮光スカート64,65により板バ
ネ押え60の撓み剛性も強くなっているので、絞り開口
61aの変形が抑制されている。
【0036】なお、上記基板17には各CCD20
R (20L )の1対のリード端子列が貫通する内側と外
側のリード端子貫通孔17a,17aが形成されている
が、CCD20R (20L )を基板17の両端に寄せる
ことにより、外側のリード端子列が両端外へはみ出るた
め、外側のリード端子貫通孔は省略できる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、光電変
換装置を搭載する基板とフレキシブル印刷配線板との隙
間に光電変換装置のリード端子が突き抜けるパッドを挟
み込んだ点を特徴とするものであるから、次のような効
果を奏する。
【0038】(1) リード端子貫通領域がパッドによ
り基板の裏面で塞がれているため、基板フレキシブル印
刷配線板との隙間に塵埃等が進入せず、フレキシブル印
刷配線板上の印刷配線間の短絡故障などを防止できる。
またリード端子の根元がフリーになっているので、基板
の熱膨張によりリード端子の根元にストレスが発生する
ことはない。
【0039】(2) パッドとして粘着剤付きパッドを
用いた場合は、粘着剤によりフレキシブル印刷配線板を
面接触で支持することになるので、リード端子の先端部
の固着部分に過度なストレスが掛かり難くなる。更に、
フレキシブル印刷配線板の制振作用を成すので、リード
端子の先端部とフレキシブル印刷配線板との接続故障等
を効果的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る測距装置を示す平面図
である。
【図2】図1中のA−A′線に沿って切断した状態を示
す切断矢視図である。
【図3】(A)は同測距装置に用いる結像レンズを示す
平面図、(B)は同結像レンズを示す底面図、(C)は
図3(A)中のC−C′線に沿って切断した状態を示す
切断矢視図である。
【図4】(A)は同測距装置に用いる板バネ押さえを示
す平面図、(B)は同板バネ押さえを示す側面図、
(C)は図4(A)中のC−C′線に沿って切断した状
態を示す切断矢視図である。
【図5】(A)は同測距装置に用いるCCD搭載基板を
示す部分平面図、(B)は同CCD搭載基板にCCDを
搭載した状態を示す部分平面図、(C)は図5(B)中
のC−C′線に沿って切断した切断矢視図である。
【図6】外光三角方式の測距装置の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図7】従来の写真カメラ搭載用測距ユニットを示す分
解斜視図である。
【図8】(A)は同測距ユニットにおいてCCD搭載基
板にCCDを搭載した状態を示す縦断面図、(B)はそ
の部分平面図である。
【図9】(A)は同測距ユニットにおける光導筒と2眼
レンズ板との熱膨張の関係を示す平面図、(B)は同光
導筒にCCD搭載基板をネジ止めした状態を示す底面図
である。
【符号の説明】
11…フィレキシブル印刷配線板 16…箱型光導筒 16R (16L )…窓 16a…レンズ受け部 16b…止め穴 17…アルミニウム製基板 17a…リード端子貫通孔 17b…取付孔 17c…接着代限定用凹部 18…熱硬化型接着剤 19…紫外線硬化型接着剤 20R ,20L …CCD 21R ,21L …ICパッケージ 22…半田 40…粘着剤付きパッド 50R ,50L …結像レンズ 51…レンズ曲面部 52…周辺鍔部 53…固着代用合わせ段部 53a…基点円柱突起 53b…補助円柱突起 54…調心用の縁欠き部 55a,55b,55c…圧子受け突起 56b,56c…滑り代用の浮かせ球面突起 57a,57b…浮かせ小突起 60…板バネ押え SR ,SL …光軸 O…軸心 61a…円形絞り開口 61…リング状開口絞り板 62,63…屈曲脚片 64,65…遮光スカート 66a,66b,66c…圧子 71…ワッシャー 72…ネジ 77,78…開口変形抑制リブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測距対象に臨んで結像間に視差を作る一
    対のレンズを前側に持つ光導筒の裏面取付面に、前記結
    像の照度分布を電気信号列に変換する光電変換装置を搭
    載する基板を固定して成る測距装置において、 前記基板のリード端子貫通領域に挿し込まれた前記光電
    変換装置のリード端子の先端部が前記基板の裏面に重ね
    たフレキシブル印刷配線板と固着しており、前記基板と
    前記フレキシブル印刷配線板との隙間には前記リード端
    子が突き抜けるパッドが挟まれて成ることを特徴とする
    測距装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記パッドは粘着剤
    付きパッドであることを特徴とする測距装置。
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