JPH1023871A - パスタ類、麺類の調理方法 - Google Patents
パスタ類、麺類の調理方法Info
- Publication number
- JPH1023871A JPH1023871A JP9086943A JP8694397A JPH1023871A JP H1023871 A JPH1023871 A JP H1023871A JP 9086943 A JP9086943 A JP 9086943A JP 8694397 A JP8694397 A JP 8694397A JP H1023871 A JPH1023871 A JP H1023871A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- noodles
- pasta
- water
- dried
- heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Noodles (AREA)
- Cookers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 この発明は、パスタ類または麺類を水和に必
要な水と智に耐熱容器に入れ、マイクロ波加熱によって
調理することを目的としたものである。 【解決手段】 耐熱容器内に中空状、溝付状、または凹
凸状の半乾燥または乾燥したパスタ類または麺類と、水
和必要量の水分とを収容し、マイクロ波加熱してパスタ
類または麺類を水和させることを特徴としたパスタ類、
麺類の調理方法。
要な水と智に耐熱容器に入れ、マイクロ波加熱によって
調理することを目的としたものである。 【解決手段】 耐熱容器内に中空状、溝付状、または凹
凸状の半乾燥または乾燥したパスタ類または麺類と、水
和必要量の水分とを収容し、マイクロ波加熱してパスタ
類または麺類を水和させることを特徴としたパスタ類、
麺類の調理方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパゲティ―、マ
カロニなどのパスタ類やこの他にそば、うどん、ビ―フ
ンなどを含む麺類を水和させて食用に供する調理方法に
関するものである。
カロニなどのパスタ類やこの他にそば、うどん、ビ―フ
ンなどを含む麺類を水和させて食用に供する調理方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にパスタ類を調理する際には、パス
タ類の重量の約10倍量の熱湯を用意し、この熱湯中に
乾燥したパスタ類を投入して、約2〜20分間で茹で上
げている。パスタ類を茹で上げた後には熱湯中からパス
タ類を取出して、皿盛りなどをするとともに、熱湯の処
分を行っている。
タ類の重量の約10倍量の熱湯を用意し、この熱湯中に
乾燥したパスタ類を投入して、約2〜20分間で茹で上
げている。パスタ類を茹で上げた後には熱湯中からパス
タ類を取出して、皿盛りなどをするとともに、熱湯の処
分を行っている。
【0003】またこの他に、電子レンジを利用した調理
方法が知られており、乾燥パスタに水を加え、これをマ
イクロ波加熱して、ス―プスパゲティ―を得ている。
方法が知られており、乾燥パスタに水を加え、これをマ
イクロ波加熱して、ス―プスパゲティ―を得ている。
【0004】さらに、実開昭59−159781号には
即席麺にゼラチン質被膜により被覆された香味油のソフ
トカプセルを混合させて、熱湯を注ぐ調理法が示されて
いる。
即席麺にゼラチン質被膜により被覆された香味油のソフ
トカプセルを混合させて、熱湯を注ぐ調理法が示されて
いる。
【0005】
【発明により解決すべき課題】しかし、従来の調理方法
のうち第1の方法によれば、長時間の茹で上げが必要で
あり、調理が面倒で、長時間を要するという問題点があ
る。また、当然に、湯の沸騰や茹で湯の廃棄処理が必要
となり、調理を益々面倒なものとしている。
のうち第1の方法によれば、長時間の茹で上げが必要で
あり、調理が面倒で、長時間を要するという問題点があ
る。また、当然に、湯の沸騰や茹で湯の廃棄処理が必要
となり、調理を益々面倒なものとしている。
【0006】また、第2の調理方法は、ス―プスパゲテ
ィ―の調理方法に関するものであり、マイクロ波加熱の
前に加える水は、乾燥パスタ類の水和に必要な量以上を
用いており、加熱後には、ス―プとして多くの水分が残
存している。
ィ―の調理方法に関するものであり、マイクロ波加熱の
前に加える水は、乾燥パスタ類の水和に必要な量以上を
用いており、加熱後には、ス―プとして多くの水分が残
存している。
【0007】さらに第3の調理方法は、つゆを有する麺
を得るための調理に関するものであり、上記と同様にス
―プ状でない乾燥パスタ類の調理に応用することはでき
ない。したがってソフトカプセルの香味油は麺もしくは
つゆへの香味を与えるために用いられているにすぎな
い。
を得るための調理に関するものであり、上記と同様にス
―プ状でない乾燥パスタ類の調理に応用することはでき
ない。したがってソフトカプセルの香味油は麺もしくは
つゆへの香味を与えるために用いられているにすぎな
い。
【0008】この発明は、上記課題を解決することを基
本的な目的とし、熱湯中での茹で上げが不要となり、短
時間で茹でたてのパスタ類、麺類が得られるパスタ類、
麺類の調理方法を提供するものである。
本的な目的とし、熱湯中での茹で上げが不要となり、短
時間で茹でたてのパスタ類、麺類が得られるパスタ類、
麺類の調理方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決する為の手段】即ち本発明は、耐熱容器内
に中空状、溝付状、または凹凸状の半乾燥または乾燥し
たパスタ類または麺類と、水和必要量の水分とを収容
し、マイクロ波加熱してパスタ類または麺類を水和させ
ることを特徴としたパスタ類、麺類の調理方法であり、
耐熱容器内に中空状、溝付状、または凹凸状の半乾燥ま
たは乾燥したパスタ類または麺類と、水和必要量の水分
と、食用油脂とを収容しマイクロ波加熱して麺類を水和
させることを特徴とした麺類の製造方法である。また他
の発明は、耐熱容器内に、肉厚が0.2〜1.0mmの中
空状、溝付状、または凹凸状の半乾燥または乾燥したパ
スタ類または麺類と、水和必要量の水分とを収容し、マ
イクロ波加熱してパスタ類または麺類を水和させること
を特徴とするパスタ類、麺類の調理方法であり、耐熱容
器内に、肉厚が0.2〜1.0mmの中空状、溝付状、ま
たは凹凸状のパスタ類または麺類と、水和必要量の水分
と、食用油脂とを収容しマイクロ波加熱してパスタ類ま
たは麺類を水和させることを特徴としたパスタ類、麺類
の製造方法である。
に中空状、溝付状、または凹凸状の半乾燥または乾燥し
たパスタ類または麺類と、水和必要量の水分とを収容
し、マイクロ波加熱してパスタ類または麺類を水和させ
ることを特徴としたパスタ類、麺類の調理方法であり、
耐熱容器内に中空状、溝付状、または凹凸状の半乾燥ま
たは乾燥したパスタ類または麺類と、水和必要量の水分
と、食用油脂とを収容しマイクロ波加熱して麺類を水和
させることを特徴とした麺類の製造方法である。また他
の発明は、耐熱容器内に、肉厚が0.2〜1.0mmの中
空状、溝付状、または凹凸状の半乾燥または乾燥したパ
スタ類または麺類と、水和必要量の水分とを収容し、マ
イクロ波加熱してパスタ類または麺類を水和させること
を特徴とするパスタ類、麺類の調理方法であり、耐熱容
器内に、肉厚が0.2〜1.0mmの中空状、溝付状、ま
たは凹凸状のパスタ類または麺類と、水和必要量の水分
と、食用油脂とを収容しマイクロ波加熱してパスタ類ま
たは麺類を水和させることを特徴としたパスタ類、麺類
の製造方法である。
【0010】前記本発明の作用を述べるに先立ち、発明
を実施するための具体的な説明を行なう。
を実施するための具体的な説明を行なう。
【0011】まず第1の発明について説明すると、パス
タ類とは、デュラムセモリナ、小麦粉を主成分とするス
パゲティ―、マカロニなどの麺をいう。
タ類とは、デュラムセモリナ、小麦粉を主成分とするス
パゲティ―、マカロニなどの麺をいう。
【0012】これを例示すれば、スパゲティ―、マカロ
ニ、エルボ、アルファベット、バ―ミセリ、ラザニエ、
カ―ル、フェットチ―ネ、ボカティ―ニ、ホイ―ル、シ
ェル、トリポリニ、ペンネ、トリベリ、テリ―ネ、ツイ
ストなどを挙げることができる。
ニ、エルボ、アルファベット、バ―ミセリ、ラザニエ、
カ―ル、フェットチ―ネ、ボカティ―ニ、ホイ―ル、シ
ェル、トリポリニ、ペンネ、トリベリ、テリ―ネ、ツイ
ストなどを挙げることができる。
【0013】また、上記パスタ類は、半乾燥、乾燥のい
ずれであってもよく、熱変成の度合い、有無などが限定
されるものではない。ここで、半乾燥パスタ類は、加熱
状態の違いから半生麺と即席麺とに分類することがで
き、その含有水分量は、一般には約20〜30%程度で
ある。
ずれであってもよく、熱変成の度合い、有無などが限定
されるものではない。ここで、半乾燥パスタ類は、加熱
状態の違いから半生麺と即席麺とに分類することがで
き、その含有水分量は、一般には約20〜30%程度で
ある。
【0014】また乾燥パスタ類は、同様に乾麺と即席麺
と分類することができ、その含有水分量は、一般には約
5〜20%程度である。
と分類することができ、その含有水分量は、一般には約
5〜20%程度である。
【0015】例えば、乾麺とした乾燥パスタ類では、原
料をパスタマシンなどで整形した後乾燥させており、一
方即席麺とした乾燥パスタ類では、同様に整形した後、
蒸煮処理、油揚げ処理、熱風処理などして、澱粉、蛋白
質などを予め熱変性させたものや、熱変性させた原料を
使用してパスタ状に整形したものを用いることができ
る。ただし、食感の点からは、熱変性させていない乾麺
とした乾燥パスタ類を用いるのが望ましい。
料をパスタマシンなどで整形した後乾燥させており、一
方即席麺とした乾燥パスタ類では、同様に整形した後、
蒸煮処理、油揚げ処理、熱風処理などして、澱粉、蛋白
質などを予め熱変性させたものや、熱変性させた原料を
使用してパスタ状に整形したものを用いることができ
る。ただし、食感の点からは、熱変性させていない乾麺
とした乾燥パスタ類を用いるのが望ましい。
【0016】上記パスタ類の形状は、特に限定されるも
のではないが、短時間での茹で上げが可能となるよう
に、肉厚を薄くするのが望ましく、例えば0.2〜1.
0mmの肉厚とする。ここで、肉厚を1.0mmを越えるも
のとすれば、茹で上げに時間がかかり、食感にむらが生
じる。一方、0.2mm未満とすれば、肉厚が薄くなりす
ぎて、弾力のない食感になってしまうためである。ただ
し、これは好ましい肉厚であって、本発明のように、パ
スタ類または麺類の表面積を増大させると、前記肉厚の
制限が緩和される。尚、ここで肉厚とは、図4(A)
(B)(C)に示すように、各種形状のパスタ類10に
おける図示tで表わす厚みをいう。
のではないが、短時間での茹で上げが可能となるよう
に、肉厚を薄くするのが望ましく、例えば0.2〜1.
0mmの肉厚とする。ここで、肉厚を1.0mmを越えるも
のとすれば、茹で上げに時間がかかり、食感にむらが生
じる。一方、0.2mm未満とすれば、肉厚が薄くなりす
ぎて、弾力のない食感になってしまうためである。ただ
し、これは好ましい肉厚であって、本発明のように、パ
スタ類または麺類の表面積を増大させると、前記肉厚の
制限が緩和される。尚、ここで肉厚とは、図4(A)
(B)(C)に示すように、各種形状のパスタ類10に
おける図示tで表わす厚みをいう。
【0017】また水との接触面積を増大させるように表
面積が大きな形状としては、例えば図5(A)(B)
(C)に示すように、断面形状を中空状、溝付き状、凹
凸状などとする。
面積が大きな形状としては、例えば図5(A)(B)
(C)に示すように、断面形状を中空状、溝付き状、凹
凸状などとする。
【0018】次に、水分は、半乾燥パスタ類または乾燥
パスタ類が水和して適度な食感を有するに至るに必要な
量とする。
パスタ類が水和して適度な食感を有するに至るに必要な
量とする。
【0019】具体的には、半乾燥パスタ類100重量部
に対しては、100〜250重量部の水を用い、乾燥パ
スタ類100重量部に対しては、150〜300重量部
の水を用いる。これをマイクロ波加熱して、パスタ類の
含水率が例えば60〜75重量%になるようにする。
に対しては、100〜250重量部の水を用い、乾燥パ
スタ類100重量部に対しては、150〜300重量部
の水を用いる。これをマイクロ波加熱して、パスタ類の
含水率が例えば60〜75重量%になるようにする。
【0020】尚、使用する水は常温のものでよいことは
勿論のこと、湯温のものであってもよい。
勿論のこと、湯温のものであってもよい。
【0021】また、水分としては全量をス―プ(例えば
液状のキノコス―プ)としたものや、一部をス―プとし
て残りを水としたものを用いることも可能である。
液状のキノコス―プ)としたものや、一部をス―プとし
て残りを水としたものを用いることも可能である。
【0022】さらに本発明の実施に用いる耐熱容器は、
マイクロ波加熱に耐え得るトレ―容器が好ましい。例え
ば、ナイロン、不飽和ポリエステル、ポリプロピレン、
フッ素樹脂、ポリ−4−メチルペンテン−1、ポリブテ
レンテレフタレ―ト、ポリフェニレンサルファイトなど
の合成樹脂、紙、さらに上記を複数ラミネ―トしたもの
を用いることが可能である。
マイクロ波加熱に耐え得るトレ―容器が好ましい。例え
ば、ナイロン、不飽和ポリエステル、ポリプロピレン、
フッ素樹脂、ポリ−4−メチルペンテン−1、ポリブテ
レンテレフタレ―ト、ポリフェニレンサルファイトなど
の合成樹脂、紙、さらに上記を複数ラミネ―トしたもの
を用いることが可能である。
【0023】この耐熱容器は、麺類の上面が水にかくれ
るような大きさ、深さなどを有するものを適宜選択す
る。また、必要に応じて耐熱容器の底面を凹凸状とした
ものを使用することができる。
るような大きさ、深さなどを有するものを適宜選択す
る。また、必要に応じて耐熱容器の底面を凹凸状とした
ものを使用することができる。
【0024】このように底面を凹凸状とすることによ
り、底部の外側では、下方からのマイクロ波の反射波を
受けやすくなり、加熱効率が向上する。また底部の内側
では、乾燥パスタ類よりも小さい凹凸形状とすることに
より、加熱後に若干余分な水が残った場合にも、凸部分
でパスタ類が支持され、凹部分に水が落込むので、パス
タ類が水に接触し続けて延びるようなことはない。
り、底部の外側では、下方からのマイクロ波の反射波を
受けやすくなり、加熱効率が向上する。また底部の内側
では、乾燥パスタ類よりも小さい凹凸形状とすることに
より、加熱後に若干余分な水が残った場合にも、凸部分
でパスタ類が支持され、凹部分に水が落込むので、パス
タ類が水に接触し続けて延びるようなことはない。
【0025】この凹凸形状の形成は、図6(A)〜
(C)に示されるように、例えば耐熱容器11aの底面
に所定間隔で突条12…12を設けたり、耐熱容器11
bの底面に環状の突条13を設けたり、耐熱容器11c
の底面に突部14を設けることなどにより行なう。
(C)に示されるように、例えば耐熱容器11aの底面
に所定間隔で突条12…12を設けたり、耐熱容器11
bの底面に環状の突条13を設けたり、耐熱容器11c
の底面に突部14を設けることなどにより行なう。
【0026】また、耐熱容器の全体形状は、長尺な麺類
では略直方体形状とするのが望ましい。このように耐熱
容器を略直方体形状とすることにより、容器に乾燥パス
タ類を均等に配置することができ、マイクロ波加熱時の
泡立ちを有効に防止することができる。
では略直方体形状とするのが望ましい。このように耐熱
容器を略直方体形状とすることにより、容器に乾燥パス
タ類を均等に配置することができ、マイクロ波加熱時の
泡立ちを有効に防止することができる。
【0027】この耐熱容器に、前記した半乾燥パスタ類
または乾燥パスタ類と水とを収容し、マイクロ波加熱す
る。このマイクロ波による加熱時間は、耐熱容器内への
パスタ類などの収容量によって異なるが、例えば400
〜600Wの電子レンジを用いて、1人前当り2〜10
分間加熱する。
または乾燥パスタ類と水とを収容し、マイクロ波加熱す
る。このマイクロ波による加熱時間は、耐熱容器内への
パスタ類などの収容量によって異なるが、例えば400
〜600Wの電子レンジを用いて、1人前当り2〜10
分間加熱する。
【0028】このようにして調理したパスタ類には、必
要に応じて、ミ―トソ―ス、ナポリタンソ―ス、ホワイ
トソ―ス、ボンゴレソ―ス、ブラウンソ―ス、タラコソ
―ス、ヤキソバソ―ス、和風ソ―ス、中華ソ―スなど
で、粉末状、ペ―スト状、液状であったり、さらに肉
類、魚介類、野菜類などの貝を含有する調味ソ―ス類を
軽く混ぜ合せたり、上面に盛付ける。
要に応じて、ミ―トソ―ス、ナポリタンソ―ス、ホワイ
トソ―ス、ボンゴレソ―ス、ブラウンソ―ス、タラコソ
―ス、ヤキソバソ―ス、和風ソ―ス、中華ソ―スなど
で、粉末状、ペ―スト状、液状であったり、さらに肉
類、魚介類、野菜類などの貝を含有する調味ソ―ス類を
軽く混ぜ合せたり、上面に盛付ける。
【0029】本発明で麺類とは、前述したパスタ類の他
に、うどん、そば類、中華麺や、ビ―フン、はるさめな
どの澱粉麺も含むものである。
に、うどん、そば類、中華麺や、ビ―フン、はるさめな
どの澱粉麺も含むものである。
【0030】この麺類を含有水分量で分類すれば、未乾
燥麺(約30〜65%)、半乾燥麺(約20〜30
%)、乾燥麺(約5〜20%)となる。
燥麺(約30〜65%)、半乾燥麺(約20〜30
%)、乾燥麺(約5〜20%)となる。
【0031】さらに、それぞれを加熱状態で分類すれ
ば、未乾燥麺は生麺と茹麺もしくは蒸麺とに分類でき、
半乾燥麺は、第1の発明と同様に半生麺(例えば特開昭
52−145539号の半乾めんや特開昭57−630
61号の半乾燥麺など)と即席麺(例えば特開昭51−
130545号の半乾燥麺など)、乾燥麺は乾麺と即席
麺とに分類される。
ば、未乾燥麺は生麺と茹麺もしくは蒸麺とに分類でき、
半乾燥麺は、第1の発明と同様に半生麺(例えば特開昭
52−145539号の半乾めんや特開昭57−630
61号の半乾燥麺など)と即席麺(例えば特開昭51−
130545号の半乾燥麺など)、乾燥麺は乾麺と即席
麺とに分類される。
【0032】これら麺類に対し、耐熱容器内に収容する
水分の量は、半乾燥麺、乾燥麺では前記第1の発明と同
程度であり、未乾燥麺では100重量部に対し、200
重量部以下程度とする。
水分の量は、半乾燥麺、乾燥麺では前記第1の発明と同
程度であり、未乾燥麺では100重量部に対し、200
重量部以下程度とする。
【0033】また、前記食用油脂には、動物性、植物性
のいずれを用いることもでき、例えばパ―ム油、小麦胚
芽油、大豆油、なたね油、トウモロコシ油、米油、サフ
ラワ―油、オリ―ブ油、ラ―ド、ヘッド、バタ―、ショ
―トニングなどを用い、また動物性油脂、植物性油脂を
混合したものを用いることもできる。
のいずれを用いることもでき、例えばパ―ム油、小麦胚
芽油、大豆油、なたね油、トウモロコシ油、米油、サフ
ラワ―油、オリ―ブ油、ラ―ド、ヘッド、バタ―、ショ
―トニングなどを用い、また動物性油脂、植物性油脂を
混合したものを用いることもできる。
【0034】この食用油脂の収容量は、食用油脂の状態
(固体、液体、エマルジョン化等)にもよるが、麺類1
00重量部に対して、0.1〜14重量部程度とする。
(固体、液体、エマルジョン化等)にもよるが、麺類1
00重量部に対して、0.1〜14重量部程度とする。
【0035】これは、収容量が多いと、油脂により麺類
の水和が妨げられて調理時間が長くなり、一方、収容量
が少ないと、食用油脂の添加による効果が不十分となる
ためである。
の水和が妨げられて調理時間が長くなり、一方、収容量
が少ないと、食用油脂の添加による効果が不十分となる
ためである。
【0036】この食用油脂の状態は、液状、固状のいず
れであってもよく、さらに粉末とすることも可能であ
る。
れであってもよく、さらに粉末とすることも可能であ
る。
【0037】粉末油脂は、例えばベ―スとなる油脂を乳
化させ、噴露乾燥することによって、ベ―スの油脂が微
粒子となり、これにコ―ティング剤でコ―ティングを施
すことにより得られる。この粉末油脂は、水分散性およ
び乳化安定性に優れたものが好ましく、具体的には粉末
マ―ガリンがよい。
化させ、噴露乾燥することによって、ベ―スの油脂が微
粒子となり、これにコ―ティング剤でコ―ティングを施
すことにより得られる。この粉末油脂は、水分散性およ
び乳化安定性に優れたものが好ましく、具体的には粉末
マ―ガリンがよい。
【0038】さらに、粉末マ―ガリンに、粉末アルコ―
ルなどの天然の消泡剤を併用すると、マイクロ波加熱時
の吹きこぼれを防止できる。
ルなどの天然の消泡剤を併用すると、マイクロ波加熱時
の吹きこぼれを防止できる。
【0039】したがって、乳化剤などの添加によりエマ
ルジョン化するのがより好適である。
ルジョン化するのがより好適である。
【0040】さらに食用油脂は、カプセル化して供給す
ることができる。
ることができる。
【0041】すなわち、食用油脂を、ゼラチンを主体と
してソルビットやグリセリンなどを添加したカプセル被
膜で封入して、ソフトカプセルを作る。このカプセルの
製造方法は特に限定されるものではなく、平板法、ロ―
タリ―法、特開昭60−40056号に示される点滴法
などを採用することができる。食用油脂をこのようにカ
プセル化することにより、変質、酸化を防止することが
でき、長期間の保存が可能となる。
してソルビットやグリセリンなどを添加したカプセル被
膜で封入して、ソフトカプセルを作る。このカプセルの
製造方法は特に限定されるものではなく、平板法、ロ―
タリ―法、特開昭60−40056号に示される点滴法
などを採用することができる。食用油脂をこのようにカ
プセル化することにより、変質、酸化を防止することが
でき、長期間の保存が可能となる。
【0042】尚、カプセル被膜の重量は、適宜定めるこ
とができるが、通常は、食用油脂も含むカプセル重量に
対し、5〜70%とする。食用油脂を含むカプセルは、
例えば、大きさを5〜25mm、重量を0.1〜5gとす
る。
とができるが、通常は、食用油脂も含むカプセル重量に
対し、5〜70%とする。食用油脂を含むカプセルは、
例えば、大きさを5〜25mm、重量を0.1〜5gとす
る。
【0043】上記食用油脂またはカプセル被膜には、乳
化剤を添加しておき、水分散性および乳化安定性を向上
させるのが好ましい。さらに、食用油脂やカプセル被膜
には、所望によりビタミン剤その他の添加剤を加えるこ
とも可能である。
化剤を添加しておき、水分散性および乳化安定性を向上
させるのが好ましい。さらに、食用油脂やカプセル被膜
には、所望によりビタミン剤その他の添加剤を加えるこ
とも可能である。
【0044】次に、食用油脂は、カゼインナトリウムな
どを壁材としてマイクロカプセル化することも可能であ
る。
どを壁材としてマイクロカプセル化することも可能であ
る。
【0045】このようなマイクロカプセル化により、前
記カプセル被膜と同様に、油脂の保存性が向上するとと
もに、水分を加えた際の拡散性が良好となる。
記カプセル被膜と同様に、油脂の保存性が向上するとと
もに、水分を加えた際の拡散性が良好となる。
【0046】これら発明では、耐熱容器内へのパスタ類
や水分などの収容順序は特に限定されるものではなく、
任意に定め得るもので、例えば麺類を収容し、その後に
水分を加え、次いで粉末の食用油脂を加える。
や水分などの収容順序は特に限定されるものではなく、
任意に定め得るもので、例えば麺類を収容し、その後に
水分を加え、次いで粉末の食用油脂を加える。
【0047】また、麺類収容後に、カプセル化した食用
油脂を収容しておき、水分を加えるようにすることもで
きる。さらに、食用油脂が水分中でエマルジョン化した
ものを耐熱容器内に収容し、その後そのまま調理に供す
ることができる。またはエマルジョンの収容に続いて不
足の水分を補給した後調理に供することもできる。
油脂を収容しておき、水分を加えるようにすることもで
きる。さらに、食用油脂が水分中でエマルジョン化した
ものを耐熱容器内に収容し、その後そのまま調理に供す
ることができる。またはエマルジョンの収容に続いて不
足の水分を補給した後調理に供することもできる。
【0048】耐熱性容器の対向壁は非平面であるから、
1つの方向で非直線状となればよく、例えば水平方向ま
たは垂直方向で非直線状とし、望ましくは、両方向で非
直線状とする。
1つの方向で非直線状となればよく、例えば水平方向ま
たは垂直方向で非直線状とし、望ましくは、両方向で非
直線状とする。
【0049】また、この耐熱容器に配置する麺類は、水
和前には、対向壁の間隔以下で、水和伸長時に対向壁間
隔を越えればよいので、麺類の種類、伸長率などにより
適宜長さを定めておく。また、耐熱容器に配置する麺類
には、上記長さの条件を満たさない、例えば短い麺が含
まれていてもよく、後述する曲げ作用を果たして、相互
の付着を防止できる程度に、長さの条件を満たす麺が配
置されていればよい。
和前には、対向壁の間隔以下で、水和伸長時に対向壁間
隔を越えればよいので、麺類の種類、伸長率などにより
適宜長さを定めておく。また、耐熱容器に配置する麺類
には、上記長さの条件を満たさない、例えば短い麺が含
まれていてもよく、後述する曲げ作用を果たして、相互
の付着を防止できる程度に、長さの条件を満たす麺が配
置されていればよい。
【0050】
【発明の実施の形態】本発明は、耐熱容器内に中空状、
溝付状、または凹凸状の半乾燥または乾燥したパスタ類
または麺類と、水和必要量の水分とを収容し、またはこ
れに食用油脂を収容し、マイクロ波加熱してパスタ類ま
たは麺類を水和させることを特徴としたパスタ類、麺類
の調理方法である。
溝付状、または凹凸状の半乾燥または乾燥したパスタ類
または麺類と、水和必要量の水分とを収容し、またはこ
れに食用油脂を収容し、マイクロ波加熱してパスタ類ま
たは麺類を水和させることを特徴としたパスタ類、麺類
の調理方法である。
【0051】次に前記パスタ類または麺類の肉厚を0.
2〜1.0mmとして、前記と同一調理方法を行ったもの
である。
2〜1.0mmとして、前記と同一調理方法を行ったもの
である。
【0052】
【実施例1】以下に、本発明の実施例を図1に基づいて
説明する。
説明する。
【0053】長さが180mmの溝付状の乾燥スパゲティ
―1(80g)を用意し、これをポリプロピレン製の耐
熱容器2に収容する(図1で乾燥スパゲティ―1は一部
のみ図示されている)。この耐熱容器2は略四角形状か
らなり、四辺に丸みをもたせた形状からなる。さらに容
器2の壁面は、垂直方向にも丸みがもたせてある。この
容器2を寸法で表わせば、長さ180mm、幅100mm、
深さ30mmの基本形状において、両側壁2bでそれぞれ
外方に10mm湾曲させ、対向壁2aで5mmずつ外方に湾
曲させたものである。
―1(80g)を用意し、これをポリプロピレン製の耐
熱容器2に収容する(図1で乾燥スパゲティ―1は一部
のみ図示されている)。この耐熱容器2は略四角形状か
らなり、四辺に丸みをもたせた形状からなる。さらに容
器2の壁面は、垂直方向にも丸みがもたせてある。この
容器2を寸法で表わせば、長さ180mm、幅100mm、
深さ30mmの基本形状において、両側壁2bでそれぞれ
外方に10mm湾曲させ、対向壁2aで5mmずつ外方に湾
曲させたものである。
【0054】この耐熱容器2へは、前記乾燥スパゲティ
―1に加え、水160gを収容し、500Wの電子レン
ジにより7分間の加熱を行なった。
―1に加え、水160gを収容し、500Wの電子レン
ジにより7分間の加熱を行なった。
【0055】この加熱により水が沸騰するとともに、乾
燥スパゲティ―への吸水がなされる。加熱の終了によ
り、水はほとんどが乾燥スパゲティ―への吸水と蒸散と
に消費された。
燥スパゲティ―への吸水がなされる。加熱の終了によ
り、水はほとんどが乾燥スパゲティ―への吸水と蒸散と
に消費された。
【0056】スパゲティ―は吸水により伸長し、容器の
対向壁2a、2aに突き当たって曲がり、両側壁2b、
2bの拡がりにより側方にまで拡がった。このようにし
て得られたスパゲティ―は、相互の付着がなく、均一に
復水して、シコシコした茹で上げの風味と食感があっ
た。この水和スパゲティ―の上面に、レトルト処理をし
たミ―トソ―ス120gを盛付けて、ミ―トソ―ススパ
ゲティ―として食することができた。
対向壁2a、2aに突き当たって曲がり、両側壁2b、
2bの拡がりにより側方にまで拡がった。このようにし
て得られたスパゲティ―は、相互の付着がなく、均一に
復水して、シコシコした茹で上げの風味と食感があっ
た。この水和スパゲティ―の上面に、レトルト処理をし
たミ―トソ―ス120gを盛付けて、ミ―トソ―ススパ
ゲティ―として食することができた。
【0057】尚、比較例として190×120×30mm
の直方体形状の耐熱性容器を用い、その他は前記実施例
1と同様にして調理を行なった。その結果は、風味、食
感ともに良好であったが、スパゲティ―の端部で相互の
付着があった。これは容器の対向壁が平面で形成されて
いるので、乾燥スパゲティ―が加水伸長して突き当たっ
た際に、端部の移動がなく、従って端部同士に付着現象
が生じてしまうためと考えられる。
の直方体形状の耐熱性容器を用い、その他は前記実施例
1と同様にして調理を行なった。その結果は、風味、食
感ともに良好であったが、スパゲティ―の端部で相互の
付着があった。これは容器の対向壁が平面で形成されて
いるので、乾燥スパゲティ―が加水伸長して突き当たっ
た際に、端部の移動がなく、従って端部同士に付着現象
が生じてしまうためと考えられる。
【0058】
【実施例2】次に他の実施例を以下に説明する。
【0059】水分含有量を21.3%とした溝付状の半
生スパゲティ―80gを、ポリプロピレン製からなり、
190×120×30mmの寸法を有する耐熱性容器に収
容した。
生スパゲティ―80gを、ポリプロピレン製からなり、
190×120×30mmの寸法を有する耐熱性容器に収
容した。
【0060】また、予め精製ラ―ド2g、グルタミン酸
ソ―ダ0.1g、食塩0.1g、HAP1g、薄口しょ
う油5gを1つの小袋に詰めて用意してあり、これを開
封して、内容物を前記容器内に収容した。次いで、水8
5gを加えて、500Wの電子レンジで6分間のマイク
ロ波加熱を行なった。加熱に従い、半生スパゲティ―へ
の吸水がなされるとともに、ラ―ドが溶解拡散して、泡
立ちを防止した。加熱終了後には、水分は吸水と蒸散と
に消費し尽されていた。また水和スパゲティ―は、表面
が食用油脂で被覆された状態にあり、相互の付着が有効
に防止された。また得られたスパゲティ―は良好な風味
と食感とを有しており、ミ―トソ―スなどをかけて食す
ることができた。
ソ―ダ0.1g、食塩0.1g、HAP1g、薄口しょ
う油5gを1つの小袋に詰めて用意してあり、これを開
封して、内容物を前記容器内に収容した。次いで、水8
5gを加えて、500Wの電子レンジで6分間のマイク
ロ波加熱を行なった。加熱に従い、半生スパゲティ―へ
の吸水がなされるとともに、ラ―ドが溶解拡散して、泡
立ちを防止した。加熱終了後には、水分は吸水と蒸散と
に消費し尽されていた。また水和スパゲティ―は、表面
が食用油脂で被覆された状態にあり、相互の付着が有効
に防止された。また得られたスパゲティ―は良好な風味
と食感とを有しており、ミ―トソ―スなどをかけて食す
ることができた。
【0061】
【実施例3】次に、長さ15cm、外径1.9mm、内径
0.9mmの中空状の乾燥スパゲティ―(ボカティ―ニ)
56gと粉末マ―ガリン7gとを170×150×25
mmの寸法を有するポリプロピレン製耐熱容器に収容し、
さらにこれに水道水120gを加えた。粉末マ―ガリン
は、直ちに水平面上に分散した状態となり、これを50
0Wの電子レンジで4分間マイクロ波加熱した。調理時
の泡立ちは防止されて、ふきこぼれにより電子レンジ内
がよごれることもなかった。その後、レトルト処理した
ミ―トソ―ス70gを上面に盛付け、スパゲティ―ミ―
トソ―スを得た。このスパゲティ―ミ―トソ―スは、ス
パゲティ―相互の付着がなくて、シコシコした弾力を有
し、しかも歯切れが良く、茹であげの風味、食感を有し
ていた。
0.9mmの中空状の乾燥スパゲティ―(ボカティ―ニ)
56gと粉末マ―ガリン7gとを170×150×25
mmの寸法を有するポリプロピレン製耐熱容器に収容し、
さらにこれに水道水120gを加えた。粉末マ―ガリン
は、直ちに水平面上に分散した状態となり、これを50
0Wの電子レンジで4分間マイクロ波加熱した。調理時
の泡立ちは防止されて、ふきこぼれにより電子レンジ内
がよごれることもなかった。その後、レトルト処理した
ミ―トソ―ス70gを上面に盛付け、スパゲティ―ミ―
トソ―スを得た。このスパゲティ―ミ―トソ―スは、ス
パゲティ―相互の付着がなくて、シコシコした弾力を有
し、しかも歯切れが良く、茹であげの風味、食感を有し
ていた。
【0062】
【実施例4】次に、他の実施例を以下に説明する。
【0063】緑豆澱粉91重量部、小麦粉9重量部、食
塩0.3重量部、水28重量部をパドルミキサ―で混合
し、620mmHgの減圧下で脱気処理を施しつつ、さらに
パドルミキサ―と連結したスパゲティ―用エクストル―
ダ―のホッパ―に供給した。このエクストル―ダ―は直
径45mm、長さ400mm、圧縮比1:1で毎分27回転
するスクリュ―を有し、先端部には直径1mmのダイスが
配置されている。このダイス温度を60℃に設定して、
押出成型した後、湿度70%、温度50℃で5時間乾燥
し、150mmの長さに切断して、はるさめ様の乾燥澱粉
麺を得た。
塩0.3重量部、水28重量部をパドルミキサ―で混合
し、620mmHgの減圧下で脱気処理を施しつつ、さらに
パドルミキサ―と連結したスパゲティ―用エクストル―
ダ―のホッパ―に供給した。このエクストル―ダ―は直
径45mm、長さ400mm、圧縮比1:1で毎分27回転
するスクリュ―を有し、先端部には直径1mmのダイスが
配置されている。このダイス温度を60℃に設定して、
押出成型した後、湿度70%、温度50℃で5時間乾燥
し、150mmの長さに切断して、はるさめ様の乾燥澱粉
麺を得た。
【0064】この乾燥澱粉麺100gを165×80×
30mmの寸法を有するポリプロピレン製の耐熱容器に収
容し、粉末油脂3gを加えるとともに、水210gを加
えた。これを500Wの電子レンジで7分間マイクロ波
加熱した。加熱時にはふきこぼれはなく、水が消費し尽
された後にも、麺の付着はなかった。
30mmの寸法を有するポリプロピレン製の耐熱容器に収
容し、粉末油脂3gを加えるとともに、水210gを加
えた。これを500Wの電子レンジで7分間マイクロ波
加熱した。加熱時にはふきこぼれはなく、水が消費し尽
された後にも、麺の付着はなかった。
【0065】得られた水和澱粉麺は、表面が滑らかで艶
があり、弾力感のある歯ごたえを有していた。
があり、弾力感のある歯ごたえを有していた。
【0066】
【実施例5】さらに他の実施例を以下に説明する。
【0067】内寸において、長さ190mm×幅120mm
×高さ30mmであるポリプロピレン製の直方体耐熱容器
内に、長さ180mm、太さ1.5mm径の乾燥スパゲティ
―80gと、1個宛0.4gのオリ―ブオイル入りゼラ
チンカプセル(オリ―ブオイル0.2g、ゼラチン被膜
0.2g)5個とを入れ、さらに水180gを加えた。
これを500Wの電子レンジに入れ、7分間のマイクロ
波加熱を行なった。この加熱により水が加熱されて湯温
が上がり、乾燥スパゲティ―への吸水がなされた。加熱
開始から約1分経過後に、食用油脂カプセルの溶解によ
り内部から水中へと食用油脂が流出し、泡立ちを防止し
た。すなわち加熱開始から約1分間は食用油脂の流出は
ごく僅かであるか、殆んどないので、乾燥スパゲティ―
への吸水は速やかに行われた。7分間の加熱により、水
はほとんどが蒸散と乾燥スパゲティ―への吸水に消費さ
れ、得られた水和スパゲティ―は、スパゲティ―相互の
付着がなく、均一に復水して、シコシコした茹であげの
風味と食感とがあった。また、加熱時に、泡立ちを防止
できるので、湯の吹きこぼれがなく、電子レンジ内を汚
すこともなかった。
×高さ30mmであるポリプロピレン製の直方体耐熱容器
内に、長さ180mm、太さ1.5mm径の乾燥スパゲティ
―80gと、1個宛0.4gのオリ―ブオイル入りゼラ
チンカプセル(オリ―ブオイル0.2g、ゼラチン被膜
0.2g)5個とを入れ、さらに水180gを加えた。
これを500Wの電子レンジに入れ、7分間のマイクロ
波加熱を行なった。この加熱により水が加熱されて湯温
が上がり、乾燥スパゲティ―への吸水がなされた。加熱
開始から約1分経過後に、食用油脂カプセルの溶解によ
り内部から水中へと食用油脂が流出し、泡立ちを防止し
た。すなわち加熱開始から約1分間は食用油脂の流出は
ごく僅かであるか、殆んどないので、乾燥スパゲティ―
への吸水は速やかに行われた。7分間の加熱により、水
はほとんどが蒸散と乾燥スパゲティ―への吸水に消費さ
れ、得られた水和スパゲティ―は、スパゲティ―相互の
付着がなく、均一に復水して、シコシコした茹であげの
風味と食感とがあった。また、加熱時に、泡立ちを防止
できるので、湯の吹きこぼれがなく、電子レンジ内を汚
すこともなかった。
【0068】この水和スパゲティ―の上面に、レトルト
処理をしたミ―トソ―ス120gを盛付けて、ミ―トソ
―ススパゲティ―として食することができた。
処理をしたミ―トソ―ス120gを盛付けて、ミ―トソ
―ススパゲティ―として食することができた。
【0069】
【実施例6】次に他の実施例を以下に説明する。
【0070】内寸において、長さ140mm×幅90mm×
高さ30mmであるポリプロピレン製の直方体耐熱容器内
に、肉厚0.4mm、長さ125mmのボカティ―ニ40g
と1.4gのサラダ油入りゼラチンカプセル(サラダ油
0.75g、コハク化ゼラチン被膜0.65g)1個と
を入れ、さらに水90gを加える。これを500Wの電
子レンジに入れ、4分間のマイクロ波加熱を行った。こ
の実施例でも、加熱の際に吹きこぼれはなく、加熱終了
後の水和スパゲティ―は、相互の付着がなく、しかも均
一に水和して加熱され、シコシコした弾力を有してい
た。この水和スパゲティ―に粉粒状のタラコソ―ス15
gを混ぜて、タラコスパゲティ―とした。上記タラコス
パゲティ―は、前記のように弾力を有し、風味、食感と
もに優れていた。
高さ30mmであるポリプロピレン製の直方体耐熱容器内
に、肉厚0.4mm、長さ125mmのボカティ―ニ40g
と1.4gのサラダ油入りゼラチンカプセル(サラダ油
0.75g、コハク化ゼラチン被膜0.65g)1個と
を入れ、さらに水90gを加える。これを500Wの電
子レンジに入れ、4分間のマイクロ波加熱を行った。こ
の実施例でも、加熱の際に吹きこぼれはなく、加熱終了
後の水和スパゲティ―は、相互の付着がなく、しかも均
一に水和して加熱され、シコシコした弾力を有してい
た。この水和スパゲティ―に粉粒状のタラコソ―ス15
gを混ぜて、タラコスパゲティ―とした。上記タラコス
パゲティ―は、前記のように弾力を有し、風味、食感と
もに優れていた。
【0071】
【実施例7】常法により、麺帯から切り出した中華麺線
を平箱に入れ、これを110℃の乾燥機の中で13分間
処理して、水分22%の半生中華麺を得た。
を平箱に入れ、これを110℃の乾燥機の中で13分間
処理して、水分22%の半生中華麺を得た。
【0072】この半生中華麺100gを、ポリプロピレ
ンと紙とをラミネ―トして構成した耐熱容器に収容し
た。
ンと紙とをラミネ―トして構成した耐熱容器に収容し
た。
【0073】また、水200g、大豆サラダ油4g、シ
ョ糖脂肪酸エステル1gにより、ゴ―リンホモゲナイザ
―(Gaulin Homogenizer)でエマルジョン205gを得
ている。このエマルジョンを上記耐熱容器に加え、50
0Wの電子レンジで6分間マイクロ波加熱をした。
ョ糖脂肪酸エステル1gにより、ゴ―リンホモゲナイザ
―(Gaulin Homogenizer)でエマルジョン205gを得
ている。このエマルジョンを上記耐熱容器に加え、50
0Wの電子レンジで6分間マイクロ波加熱をした。
【0074】上記エマルジョンによりサラダ油は均一に
拡散しており、泡立ちを有効に防止するとともに、水和
後には、中華麺相互の付着を有効に防止した。
拡散しており、泡立ちを有効に防止するとともに、水和
後には、中華麺相互の付着を有効に防止した。
【0075】尚、得られた中華麺は食感、風味ともに良
好であった。
好であった。
【0076】
【実施例8】次に、この実施例に用いられる耐熱容器3
は、図3に示されるように、底部4に凹凸条5…5が形
成されており、隣接する凹凸条5、5の間隔は約1mm
で、収容するシェルの大きさよりも小さくしてある。
は、図3に示されるように、底部4に凹凸条5…5が形
成されており、隣接する凹凸条5、5の間隔は約1mm
で、収容するシェルの大きさよりも小さくしてある。
【0077】この耐熱容器3に、肉厚0.4mmのシェル
70gと水130gとを収容し、さらに11gの粉末油
脂を加えた。粉末油脂は直ちに水面上に分散した状態と
なった。これを600Wの電子レンジで3.5分間マイ
クロ波加熱した。調理時吹きこぼれることなく、したが
って、電子レンジ内を汚すことはなかった。
70gと水130gとを収容し、さらに11gの粉末油
脂を加えた。粉末油脂は直ちに水面上に分散した状態と
なった。これを600Wの電子レンジで3.5分間マイ
クロ波加熱した。調理時吹きこぼれることなく、したが
って、電子レンジ内を汚すことはなかった。
【0078】得られたシェルは良好な歯ごたえがあり、
シェル同士の付着もなかった。これに粉末状の和風ソ―
ス18gと、調理した野菜類、肉類と共に軽く混ぜて食
に供した。
シェル同士の付着もなかった。これに粉末状の和風ソ―
ス18gと、調理した野菜類、肉類と共に軽く混ぜて食
に供した。
【0079】尚、容器の底部4には凹凸条5により隙間
ができ、下面からの反射波を受けて効率よく加熱され、
またシェルは凹凸条5で支持されるので、水分が過剰で
加熱後に水分が残ってしまった場合にも、水分は凹部に
残るので、シェルの水切れがよく、食感をより良好にす
る。
ができ、下面からの反射波を受けて効率よく加熱され、
またシェルは凹凸条5で支持されるので、水分が過剰で
加熱後に水分が残ってしまった場合にも、水分は凹部に
残るので、シェルの水切れがよく、食感をより良好にす
る。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1の発明では耐熱容器内に中空状、溝付状または凹凸
状の半乾燥または乾燥したパスタ類または麺類と水和必
要量の水分とを収容し、マイクロ波加熱してパスタ類を
水和させ、第2の発明では耐熱容器内に中空状、溝付状
または凹凸状の半乾燥または乾燥したパスタ類または麺
類と、水和必要量の水分と食用油脂とを収容し、マイク
ロ波加熱して麺類を水和させるので、相互の付着がな
く、食感、風味の良好なパスタ類、麺類(パスタ類を含
む)を調理することができ、しかも調理の手間が飛躍的
に簡略化されるという効果がある。
第1の発明では耐熱容器内に中空状、溝付状または凹凸
状の半乾燥または乾燥したパスタ類または麺類と水和必
要量の水分とを収容し、マイクロ波加熱してパスタ類を
水和させ、第2の発明では耐熱容器内に中空状、溝付状
または凹凸状の半乾燥または乾燥したパスタ類または麺
類と、水和必要量の水分と食用油脂とを収容し、マイク
ロ波加熱して麺類を水和させるので、相互の付着がな
く、食感、風味の良好なパスタ類、麺類(パスタ類を含
む)を調理することができ、しかも調理の手間が飛躍的
に簡略化されるという効果がある。
【0081】また第3の発明は、耐熱容器内に、肉厚が
0.2〜1.0mmの中空状、溝付状、または凹凸状の半
乾燥または乾燥したパスタ類または麺類と、水和必要量
の水分とを収容し、マイクロ波加熱してパスタ類または
麺類を水和させることを特徴とするパスタ類、麺類の調
理方法であるから、マイクロ波加熱にも拘らず短時間に
十分の調理できる効果がある。
0.2〜1.0mmの中空状、溝付状、または凹凸状の半
乾燥または乾燥したパスタ類または麺類と、水和必要量
の水分とを収容し、マイクロ波加熱してパスタ類または
麺類を水和させることを特徴とするパスタ類、麺類の調
理方法であるから、マイクロ波加熱にも拘らず短時間に
十分の調理できる効果がある。
【0082】次に第4の発明は、耐熱容器内に、肉厚が
0.2〜1.0mmの中空状、溝付状、または凹凸状のパ
スタ類または麺類と、水和必要量の水分と、食用油脂と
を収容しマイクロ波加熱してパスタ類または麺類を水和
させることを特徴としたパスタ類、麺類の製造方法であ
るから、マイクロ波加熱にも拘らず、短時間に食用油脂
が均質に調味される効果がある。
0.2〜1.0mmの中空状、溝付状、または凹凸状のパ
スタ類または麺類と、水和必要量の水分と、食用油脂と
を収容しマイクロ波加熱してパスタ類または麺類を水和
させることを特徴としたパスタ類、麺類の製造方法であ
るから、マイクロ波加熱にも拘らず、短時間に食用油脂
が均質に調味される効果がある。
【図1】本願発明の実施例1に用いられる包装麺類の平
面図。
面図。
【図2】同じく断面図。
【図3】同じく実施例8の耐熱容器の断面図。
【図4】(A)、(B)、(C)はこの発明に用いるパ
スタ類の肉厚を示す斜視図。
スタ類の肉厚を示す斜視図。
【図5】(A)、(B)、(C)はパスタ類の断面形状
を示す断面図。
を示す断面図。
【図6】(A)、(B)、(C)は同じく耐熱容器の変
更例を示す平面図。
更例を示す平面図。
1 乾燥スパゲティ― 2、3 耐熱容器 2a 対向壁 2b 側壁 4 底部 5 凹凸条
フロントページの続き (72)発明者 岸 恭正 横浜市神奈川区大口通83−2 大口ハウス 218 (72)発明者 長尾 豊彦 東京都日野市東平山1−1−42
Claims (4)
- 【請求項1】 耐熱容器内に中空状、溝付状、または凹
凸状の半乾燥または乾燥したパスタ類または麺類と、水
和必要量の水分とを収容し、マイクロ波加熱してパスタ
類または麺類を水和させることを特徴としたパスタ類、
麺類の調理方法。 - 【請求項2】 耐熱容器内に中空状、溝付状、または凹
凸状の半乾燥または乾燥したパスタ類または麺類と、水
和必要量の水分と、食用油脂とを収容しマイクロ波加熱
して麺類を水和させることを特徴とした麺類の製造方
法。 - 【請求項3】 耐熱容器内に、肉厚が0.2〜1.0mm
の中空状、溝付状、または凹凸状の半乾燥または乾燥し
たパスタ類または麺類と、水和必要量の水分とを収容
し、マイクロ波加熱してパスタ類または麺類を水和させ
ることを特徴とするパスタ類、麺類の調理方法。 - 【請求項4】 耐熱容器内に、肉厚が0.2〜1.0mm
の中空状、溝付状、または凹凸状のパスタ類または麺類
と、水和必要量の水分と、食用油脂とを収容しマイクロ
波加熱してパスタ類または麺類を水和させることを特徴
としたパスタ類、麺類の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9086943A JPH1023871A (ja) | 1987-07-17 | 1997-04-04 | パスタ類、麺類の調理方法 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17844587 | 1987-07-17 | ||
JP62-178445 | 1987-07-17 | ||
JP62-331326 | 1987-12-26 | ||
JP33132687 | 1987-12-26 | ||
JP9086943A JPH1023871A (ja) | 1987-07-17 | 1997-04-04 | パスタ類、麺類の調理方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63056571A Division JPH01257439A (ja) | 1987-07-17 | 1988-03-10 | パスタ類、麺類の調理方法および調理用耐熱容器、包装麺類 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1023871A true JPH1023871A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=27305303
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9086943A Pending JPH1023871A (ja) | 1987-07-17 | 1997-04-04 | パスタ類、麺類の調理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1023871A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007089564A (ja) * | 2005-08-30 | 2007-04-12 | Mamaa Makaroni Kk | 溝付きスパゲッティ |
-
1997
- 1997-04-04 JP JP9086943A patent/JPH1023871A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007089564A (ja) * | 2005-08-30 | 2007-04-12 | Mamaa Makaroni Kk | 溝付きスパゲッティ |
JP4606387B2 (ja) * | 2005-08-30 | 2011-01-05 | マ・マーマカロニ株式会社 | 溝付きスパゲッティ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5063072A (en) | One-step flavored pasta products and processes for preparing fast cooking pasta products | |
KR100632027B1 (ko) | 팝콘 커넬 및 펠렛의 혼합물 | |
US5500236A (en) | Non-fried flavored ramen noodles | |
US4208439A (en) | Preparation of pasta | |
AU3683599A (en) | Noodle product | |
JP5749047B2 (ja) | 電子レンジ調理用即席麺類およびその製造方法 | |
JPS62179365A (ja) | 複合食品 | |
WO1990003120A1 (en) | Process for producing extruded noodles capable of being instantly cooked | |
US20080220144A1 (en) | Flavored taco shells | |
US5693351A (en) | Process for preparing a filled pasta product | |
JP2016154541A (ja) | 電子レンジ調理用食品 | |
JP2897125B2 (ja) | パスタ類、麺類の調理方法 | |
JPH01257439A (ja) | パスタ類、麺類の調理方法および調理用耐熱容器、包装麺類 | |
JPH1023871A (ja) | パスタ類、麺類の調理方法 | |
RU2178656C2 (ru) | Способ приготовления пищевого продукта со слоями макаронного теста | |
TWI729655B (zh) | 含湯汁之煎燒點心用之已包裝冷凍食材 | |
JP2007195463A (ja) | 加工食品およびその製造方法 | |
JP2620062B2 (ja) | 耐水性成形加工食品 | |
JP4789276B2 (ja) | 生中華麺、生中華麺の製造方法及び生中華麺の調理方法 | |
US6787174B2 (en) | Method for manufacturing sautéed onion or sofrit in a rotary sautéing machine | |
JP6746825B1 (ja) | スープ入り焼き点心用包装済冷凍食材 | |
JPH10295302A (ja) | 早茹でパスタ及び早茹で麺の調理方法 | |
JP2784792B2 (ja) | 成形穀粒食品及び調理済み容器 | |
JPH0851946A (ja) | 油で揚げていない風味の良いラーメン麺類 | |
JP2610124B2 (ja) | 電子レンジ用容器入り冷凍麺 |