JPH10237871A - 排水ネット - Google Patents
排水ネットInfo
- Publication number
- JPH10237871A JPH10237871A JP9062041A JP6204197A JPH10237871A JP H10237871 A JPH10237871 A JP H10237871A JP 9062041 A JP9062041 A JP 9062041A JP 6204197 A JP6204197 A JP 6204197A JP H10237871 A JPH10237871 A JP H10237871A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weft
- drainage net
- warp
- drainage
- net
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
- Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Abstract
土木用の排水ネットを提供する。 【解決手段】 外部に連通する内部通水空隙を有する横
糸2と、可撓性を有する縦糸3とを、縦横にそれぞれ所
定間隔をあけて並列して略直角に交差させ、すべての交
差部4を固着して排水ネット1を構成する。土中の余剰
水を横糸2の内部通水空隙に吸収し、この通水空隙を通
じて横糸の一端側へ排水する。
Description
側に敷設し、余剰水を法面に排出することによって、余
剰水による盛土の破壊を未然に防止する土木用の排水ネ
ットに関する。
に、その地盤内に敷設して補強するネットには多種多様
のものがあり、また、それらのネットを敷設する工法も
一般化されている。
記ネットとは別に部分的に暗渠排水材を埋設することも
行われている。
盤を補強するネットは盛土等の造成地が崩れないように
唯その形状による抵抗や素材の高張力によて地盤のズレ
を防止するもので、地盤の崩壊の別の要因でもある地中
の余剰水による軟弱化を防止するものではない。
するだけのもので、強度的に崩壊を防止するものではな
く、地盤内の余剰水を均等に排出させるには、個々の排
水材をバランスよく設置することが必要となり、結果的
にその設置作業は非常に大きな手間を要するものになっ
ている。
補強用のネットと排水材の二つの材料を埋設することが
必要となり、このことが使用する材料費と手間賃を高め
経済性に問題を残すものとなっている。
で、排水機能を有し、かつ適度な強度もあわせ持った、
土木用の排水ネットの提供を目的とする。
め、本発明の請求項1に係る排水ネットは、外部に連通
する内部通水空隙を有する横糸と可撓性を有する縦糸と
を、縦横にそれぞれ所定間隔をあけて並列して略直角に
交差させ、すべての交差部を固着したことを特徴とす
る。
通する内部通水空隙を有するため、土中埋設時に余剰水
を内部通水空隙に吸収し、該空隙を通じて横糸の一端側
へ排出することができる。また、縦糸は可撓性を有する
故に、地盤に凹凸があっても排水ネットの敷設が可能と
なる。更に、この排水ネットは縦方向に巻くことがで
き、巻いた状態で使用現場まで運搬し、巻き戻して敷設
ができるので、作業全体が楽になる。
が、不織布、周面に多数の貫通孔を有するチュ−ブ、線
状物の集束体のいずれか、又は、これらの組み合わせで
構成されていることを特徴とする。ここで、チューブと
は管状体も含む概念である。
不織布、チューブ、線状物の集束体等が充分な内部通水
空隙を有するため、排水性が良好である。
に、表面より内部に連通する多数の孔を備えた合成樹脂
よりなる被覆部が一体化されていることを特徴とする。
よって補強され、同時に被覆部が表面より内部へ連通す
る多数の孔を有するため良好な吸水機能が維持されるこ
とになる。
糸の全長に亘って補強線体が一体化されていることを特
徴とする。
って一体化された補強線体によって横糸の引張強度が増
大し、これによって地盤のズレに対する抵抗力が高ま
り、地盤が崩壊する確率をより低下させることができ
る。
が縦糸よりも太いことを特徴とする。
太くすることによって、横糸の通水量を多くし、排水性
を一層向上させることができる。
を図面に基づいて説明する。
トを示すもので、(a)はその平面図、(b)はそのA
−A線断面図である。
通水空隙を有するテープ状の横糸2と、これより細いテ
ープ状の可撓性を有する縦糸3とを、縦横にそれぞれ所
定間隔をあけて並列して略直角に交差させ、そのすべて
の交差部4を固着したものである。
有するものであれば、その材質や材料構成は特に限定さ
れるものでないが、単一材としては透水性に優れた合成
繊維や植物繊維などからなる不織布が好適に使用され
る。
ば、その材質や材料構成は限定されるものではなく、例
えば合成樹脂製や、合成繊維製や、植物繊維製や、無機
繊維製の縦糸が好適に使用される。
め具を用いて止着するか、或は、接着剤で接着するか、
或は、双方の糸2,3が合成樹脂製又は合成繊維製の場
合には溶着するなどの手段によって固着されている。
取ることによって運搬しやすい荷姿となり、かつ工事現
場の敷設予定箇所で排水ネット1を巻き戻しながら広げ
て簡単に設置することができる。
ットの断面図である。
連通する多数の貫通孔61を周面に形成したチューブ6
からなる横糸2を、可撓性を有する縦糸3と交差させ、
交差部4を固着したものである。
しては合成樹脂製のものが好適に使用され、また、合成
樹脂製の暗渠排水管などもそのまま横糸として使用する
ことが可能である。
通する内部通水空隙を有するものであれば、その断面形
状や材質等が特に限定されるものではなく、断面形状は
矩形状、管状(チュ−ブ状)、円形状等、所望の形状と
することができ、図示しないが、例えば多数の線状物の
集束体で横糸2が形成されていてもよい。
るために縦糸3より太くすることが望ましいが、その断
面積は100cm2 程度までである。また、横糸2の長
さは、運搬性等を考慮すると7m以下とすることが望ま
しい。
示した断面図である。
周囲に、表面より内部に連通する多数の孔81を備えた
合成樹脂よりなる被覆部8を一体化させたもので、被覆
部8の孔81から水が吸収され、吸収された水が不織布
5の内部通水空隙を通じて横糸2の一端側へ排出される
ものである。このように被覆部8を一体化させると、被
覆部8の補強作用によって横糸2の強度、特に引張強度
等が向上する。
可塑性でかつ誘電率が高く、高周波溶着性の良い樹脂、
例えば塩化ビニル樹脂やエチレン一酢酸ビニル樹脂など
が好適に使用され、望ましくは酢酸ビニルの含有率が1
5〜35重量%のエチレン一酢酸ビニル共重合体が使用
される。このような樹脂の被覆部8を一体化させた横糸
2は、縦糸3との交差部4を高周波溶着により効率良く
固着できる利点がある。
たものであるが、例えば、帯状不織布5を上記の合成樹
脂で押出被覆する時に合成樹脂を連続発泡させることに
より、上記の孔81に代えて表面から内部に連通する連
続気泡を形成するようにしてもよい。
ューブ6を複数本並べてその周囲に上記の被覆部8を一
体化させたもの、図3(c)の横糸2は、チューブ6を
複数本並べて上下から不織布5,5で挟み、その周囲に
被覆部8を一体化させたもの、図3(d)の横糸2は、
不織布5と補強線体9とを積層して周囲に被覆部8を一
体化させたもの、図3(e)は、補強線体9をチュ−ブ
6と不織布5で上下から挟み、その周囲に被覆部8を一
体化させたものである。図3(d)(e)のように補強
線体9を横糸2の全長に亘って一体化させると、引張強
度が更に向上する利点がある。
の材料やこれらの組み合わせが可能であり、上記の他に
も、内部通水空隙を有する限り、織布なども好適に横糸
を形成する材料となり得る。
例を示すもので、図4は本発明の排水ネットを盛土によ
る人口地盤に使用した場合の断面図、図5は本発明の排
水ネットを河川の堤防に使用した場合の断面図である。
するために、法面に鋼鉄製の格子からなる断面略L字形
の補強材10が連続して積み上げられ、また盛土内には
略水平に順次、各補強材10の後端部から連続して地盤
を補強するネット11が埋設されている。そして、本発
明の排水ネット1は、各補強材10の中央部分(換言す
れば補強ネット11の中間部)に位置して略水平に埋設
され、排水ネット1の横糸2の端部が法面に露出してい
る。
土内の余剰水は横糸2に吸収され、横糸2の内部通水空
隙を通じて横糸2の端から法面外部へ排水される。
側に蛇かご12が最下部より積み上げられ、本発明の排
水ネット1は各蛇かご12の端部に接続するように土中
に順次、略水平に埋設されている。
り、激流が発生しても、蛇かご12によって激流が緩和
される上に、水位の上昇によって堤防地盤内へ逆浸透し
てきた水を、水位低下後に速みやかに排水ネット1の横
糸2を通じて蛇かご12側に排出することで地盤の軟弱
化を防止すると同時に、排水ネット1のネット形状が地
盤のズレや沈下を防止することになり、長期的に決壊す
ることの少ない堤防となりえる。
トは、排水機能と適度な強度を合わせ持つため、これを
地盤内に埋設した時に、地盤内の余剰水を横糸を通じて
排出して地盤の軟弱化を防止すると同時に、地盤のズレ
と沈下を防止し、長期に亘って地盤の破壊を防止できる
といった顕著な効果を奏する。また、本発明の排水ネッ
トのみ地盤内に埋設するだけで上記の効果が得られるこ
とから、工事に使用する材料費やその作業費を節減でき
るといった経済的効果も大である。
ので、(a)はその平面図であり、(b)はそのA−A
線断面図である。
図である。
いずれも構成が異なる横糸の断面図である。
ある。
である。
Claims (5)
- 【請求項1】外部に連通する内部通水空隙を有する横糸
と可撓性を有する縦糸とを、縦横にそれぞれ所定間隔を
あけて並列して略直角に交差させ、すべての交差部を固
着したことを特徴とする排水ネット。 - 【請求項2】横糸が、不織布、周面に多数の貫通孔を有
するチュ−ブ、線状物の集束体のいずれか、又は、これ
らの組合わせで構成されていることを特徴とする請求項
1に記載の排水ネット。 - 【請求項3】横糸に、表面より内部に連通する多数の孔
を備えた合成樹脂よりなる被覆部が一体化されているこ
とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排水ネッ
ト。 - 【請求項4】横糸の全長に亘って補強線体が一体化され
ていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいず
れかに記載の排水ネット。 - 【請求項5】横糸が縦糸よりも太いことを特徴とする請
求項1ないし請求項4のいずれかに記載の排水ネット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06204197A JP3864354B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 排水ネット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06204197A JP3864354B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 排水ネット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10237871A true JPH10237871A (ja) | 1998-09-08 |
JP3864354B2 JP3864354B2 (ja) | 2006-12-27 |
Family
ID=13188694
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06204197A Expired - Fee Related JP3864354B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 排水ネット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3864354B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020528975A (ja) * | 2017-05-30 | 2020-10-01 | エコール・ポリテクニーク・フェデラル・デ・ローザンヌ(イーピーエフエル)Ecole Polytechnique Federale De Lausanne(Epfl) | ジオテキスタイル |
CN115976731A (zh) * | 2023-03-21 | 2023-04-18 | 海底鹰深海科技股份有限公司 | 光纤网及其编织方法 |
-
1997
- 1997-02-28 JP JP06204197A patent/JP3864354B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020528975A (ja) * | 2017-05-30 | 2020-10-01 | エコール・ポリテクニーク・フェデラル・デ・ローザンヌ(イーピーエフエル)Ecole Polytechnique Federale De Lausanne(Epfl) | ジオテキスタイル |
CN115976731A (zh) * | 2023-03-21 | 2023-04-18 | 海底鹰深海科技股份有限公司 | 光纤网及其编织方法 |
CN115976731B (zh) * | 2023-03-21 | 2023-06-20 | 海底鹰深海科技股份有限公司 | 光纤网及其编织方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3864354B2 (ja) | 2006-12-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2147051C1 (ru) | Клееные композитные сетчатые строительные текстильные материалы | |
US4279535A (en) | Material and system for minimizing erosion | |
JPS6317971B2 (ja) | ||
JP2009052366A (ja) | 地下水槽 | |
JP4307967B2 (ja) | 軟弱地盤の表層処理方法 | |
ES2893465T3 (es) | Contenedor y uso del mismo | |
JPH10237871A (ja) | 排水ネット | |
JP4047310B2 (ja) | 補強土構造物 | |
KR100324502B1 (ko) | 텍스타일 지오그리드 | |
WO2021229205A1 (en) | Improvements in and relating to erosion prevention | |
JP3492120B2 (ja) | 土木用テープ状部材及びこのテープ状部材からなる土木用ネット部材 | |
KR200470293Y1 (ko) | 배수 기능을 갖는 지반 보강재 | |
JPH02300416A (ja) | 盛土用ジオテキスタイル | |
CA3016279C (en) | Anti-erosion system made of geo-synthetic material | |
JP3532464B2 (ja) | 水平ドレーンの施工方法 | |
JP2000073352A (ja) | 排水機能付き地盤強化ネット | |
JP2711477B2 (ja) | 盛土の補強構造 | |
CN117927301A (zh) | 用于隧道的复合排水管和隧道排水装置、排水系统 | |
JP2648879B2 (ja) | 盛土の補強構造 | |
TW202210689A (zh) | 防侵蝕系統中的相關改良 | |
WO1992010615A1 (en) | Soil treatment | |
JPS624486B2 (ja) | ||
KR20220141617A (ko) | 지반 조성용 드레인 | |
PL243884B1 (pl) | Okładzina hydro-izolacyjna | |
JP3295065B2 (ja) | 盛土補強用ジオグリッド及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060526 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060613 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060630 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060823 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060921 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091013 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091013 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101013 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101013 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |