JPH10236730A - ボビンチャック - Google Patents

ボビンチャック

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JPH10236730A
JPH10236730A JP10035620A JP3562098A JPH10236730A JP H10236730 A JPH10236730 A JP H10236730A JP 10035620 A JP10035620 A JP 10035620A JP 3562098 A JP3562098 A JP 3562098A JP H10236730 A JPH10236730 A JP H10236730A
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bobbin
tube
bobbin chuck
chuck
connection
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JP10035620A
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English (en)
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Adrian Ludwig
ルドウィッグ エイドリアン
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Maschinenfabrik Rieter AG
Original Assignee
Maschinenfabrik Rieter AG
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H54/00Winding, coiling, or depositing filamentary material
    • B65H54/02Winding and traversing material on to reels, bobbins, tubes, or like package cores or formers
    • B65H54/40Arrangements for rotating packages
    • B65H54/54Arrangements for supporting cores or formers at winding stations; Securing cores or formers to driving members
    • B65H54/547Cantilever supporting arrangements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2601/00Problem to be solved or advantage achieved
    • B65H2601/50Diminishing, minimizing or reducing
    • B65H2601/52Diminishing, minimizing or reducing entities relating to handling machine
    • B65H2601/524Vibration
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/30Handled filamentary material
    • B65H2701/31Textiles threads or artificial strands of filaments

Landscapes

  • Winding Filamentary Materials (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Servomotors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】内側の長手方向部品と外側のボビンチューブ担
持部品とからなる回転可能な片持ち式エレメントを具え
て、安定した高速度回転を可能とする。 【解決手段】化学繊維糸条を巻き取るための例えば12
00mmの長さ有するボビンチャックが、軸受部分とそれ
に支持された片持ち式部分とで構成されている。片持ち
式部分は、軸受によって直接支持されているシャフト6
4の延長部分66と、該シャフト延長部分66に2箇所
68,70で接続され、これに対して相対回転しないよ
うになっているボビンチューブを担持するチューブ状部
分60とで構成されている。シャフト延長部分66とチ
ューブ状部分60とは固有振動モードで自由に振動を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学繊維糸条を巻
き取るための巻き取り装置、特に該装置に設けられたボ
ビンチャックに関する。本発明の新規なボビンチャック
は、実質的に屑を出さないでボビン交換を行う自動ワイ
ンダ用に適しているが、これに限定はされない。
【0002】
【従来の技術】化学繊維糸条を巻き取るためのボビンチ
ャック即ちスピンドルは、普通、支持部材(例えば、い
わゆる回転ヘッド)に片持ち式に支持されている。この
ボビンチャックの(最高許容)回転速度は(最高達成)
巻き取り速度の決定要因であり、この巻き取り速度は、
通常、巻き取りの際には可能な限り一定に維持されてい
る。ボビンチャックの長さと製造される糸パッケージ
(ボビン)の最大直径とに応じて、所与のボビンチャッ
クの設計に対して適用可能な回転速度の範囲が決まる。
実用上のこの適用速度範囲は、少なくとも一つの臨界
(固有)回転速度によって制限され、該回転速度におい
ては、(振動に起因して)ボビンチャックが不安定な挙
動を示し、巻き取り装置の安全運転が阻害される。今日
では、適用速度範囲を限定するこの臨界回転速度は、最
低(第1)臨界回転速度ではないとするのが普通であ
る。即ち、ワインダの増速過程で第1臨界回転速度範囲
を通過してしまい、該第1臨界回転速度より高い回転速
度で運転するのが現在の技術水準になっている。
【0003】第1の解決原理を、US−B−38130
51及び3917182、EP−A−167708及び
234844を参照して述べる。振動を回避するための
ボビンチャック又はスピンドルの構成が、US−B−3
813051に開示されている。機台に固定された片持
ち式シャフトにローラー軸受が設けられ、これに円筒形
の回転可能なボビン支持エレメントが取付けられてい
る。この特許公報はボビンチャック駆動方式と摩擦ロー
ル駆動方式の両者に関するものではあるが(2欄、6〜
11行)、開示されている構成は明らかに後者の駆動方
式と思われる。US−B−3917182(DE−A−
2261709)はチャック駆動機構を具えたボビンチ
ャックを示し、その「臨界回転速度」(3欄、41〜4
5行)はボビンチャック(ボビンパッケージの有無に関
わらず)の運転速度の範囲より低くなるように構成され
ていることは明らかである。このボビンチャックは、機
台に固定された円筒形の片持ち構造部に設けられたロー
ラー軸受に支持された回転可能な中心シャフトを有す
る。
【0004】EP−A−167708(US−B−45
75015)は、他の問題点(即ち、ボビンチャックの
中心シャフトに設けられた長手方向のダクトを通って加
圧媒体を供給すること)に関する対策を示しているが、
DE−A−2261709に開示された軸受の構成は原
理的にそのまま維持されている。最後に、ヨーロッパ特
許公開公報EP−A−234844は、EP−A−16
7708のボビンチャックをバランスさせる方法を開示
している。
【0005】第2の解決原理を、US−B−30300
39、DE−A−2356014及びEP−B−217
276を参照して述べる。US−B−3030039
は、複数の糸条を同時に巻き取るように構成されたボビ
ンチャックに関するものであるが、振動問題については
特に考慮されていない。このチャックは、片持ち式の回
転可能なエレメントであると考えられる。開示されてい
る解決策は、支持部材に回転可能に支持された中心シャ
フト型スピンドルであり、該スピンドル自体がボビンチ
ューブを装着する円筒形部分を有する部材の支持体とし
て機能する。ボビンチューブ把持システムが前記円筒形
部分の内部に装着されている。DE−A−235601
4は、この構造特にボビンチューブ把持システムにおけ
るアンバランスの問題を取り扱っている。充分には説明
されていないが、このボビンチャックは中心シャフトに
(何らかの方法で)「連結」されることが必要な多数の
部品で構成されている。
【0006】EP−B−217276によれば、ボビン
チューブを支持するボビンチャックの円筒形部分が、軸
受に直接支持されたシャフトの一部で構成されている。
ボビンチャックのすべての小さな部品の円筒形エレメン
トの内部に装着され、遠心力に抗して該エレメントの内
壁の中心に保持される。このチャックの適用速度範囲
は、チャックの長さが1000mm以上の場合には、45
00m/分未満の巻き取り速度に限定される。そうしな
ければ、第2臨界回転速度が適用速度範囲内に入ってし
まう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、内側
の長手方向部品と外側のボビンチューブ担持部品とから
なる回転可能な片持ち式エレメントを具えて、安定した
高速度回転が可能なボビンチャックを提供するものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題は内側の長手方
向部分と外側のボビンチューブ担持部分とからなる回転
可能な片持ち式エレメントを具え、該ボビンチューブ担
持部分と内側部分とが互いに相対回転しないように固定
・接続されているボビンチャックであって、両方の部分
が、少なくともシステムの第2臨界回転速度においてそ
の固有振動モードに従って自由に振動可能となるよう
に、接続箇所(68,70)が配置されていることを特
徴とするボビンチャックによって達成される。本明細書
において、内側の長手方向部品とボビンチューブ担持部
品とは、共に「システム」と称する。
【0009】
【発明の実施の形態】チャックの長さは、1000mm
(例えば1200又は1500mm)以上に選ぶことが可
能であるが、この新規な構成はこれよりも短いボビンチ
ャックにも同様に適用可能である。ボビンチャックの長
さが長い場合には、ボビンチャック(又はシステム)の
挙動が不安定になるシステムの最低臨界回転速度を、適
用速度範囲を超えて高く設定することができる。好適実
施例においては、不安定な状態をもたらすシステムの最
低臨界回転速度は、ボビンチューブ担持部品の第2臨界
回転速度によって決まるシステムの第3臨界回転速度で
ある。適用速度範囲は、システムの第2臨界回転速度と
第3臨界回転速度との間に選ばれ、第2臨界回転速度と
第3臨界回転速度はできるだけ離れように構成されるこ
とが望ましい。
【0010】ボビンチューブ把持システムは、ボビンチ
ューブ担持部品の外周面に装着されることが望ましい
が、該部品の内側に配置されてもよい。ボビンチューブ
把持システムを作動させる装置はボビンチャックの外側
端から隔たった把持パックを具えると共に、該把持パッ
クの運動をボビンチャックの端まで伝達するための伝達
手段を具えている。円筒形内周面の内径が70〜130
mmの範囲にある標準チューブを取付けるための機構が設
けられている。現在、73、94、110又は125mm
の内径のチューブが使用されているが、125mmの内径
は普通に用いられる寸法ではないと考えられている。
【0011】接続は、ボビンチューブ担持部品を内側部
品上の連結エレメントに、収縮或いは接着剤によって接
続することで行われる。これら二つのエレメントは、そ
れぞれ長手方向部品と一体的に形成されることが好まし
い。しかし、ねじ等の固定エレメントを使用して相互係
合によって接続を行ってもよい。長手方向部品は中空シ
ャフトとして形成され、該シャフトの壁厚はシャフトの
長さ方向に沿って変化している。長手方向部品を中実シ
ャフトとして構成することもできるし、或いは単に加圧
流体用の長手方向ダクトを具えていてもよい。長手方向
部品は、複数のエレメントで構成されている。
【0012】
【実施例】本発明を図面に示すその種々の実施例に基づ
いて、以下に説明する。図1は本発明による開発を説明
する基礎として引用するEP−C−217276に図1
として開示された軸断面図であり、この図に模式的に示
されたボビンチャック10は、軸受部分12と該軸受部
分12に支持された片持ち式部分14とで構成されてい
る。軸受部分12は、回転軸20を形成する軸受エレメ
ントを有するハウジング16を具えている。軸受エレメ
ント18は中空シャフト24を担持し、該中空シャフト
はボビンチューブを担持する円筒形部分22に連結さ
れ、これと一体化されている。図1には、二つのボビン
チューブ26,260しか示されていないが、このボビ
ンチャック10は二つより多いボビンパッケージ28を
同時に形成するように構成することも可能である。前記
部分22内の中空空間30はボビンチャックの自由端を
カバー32によって封鎖され、その中にボビンチューブ
把持システムを具えている。この把持システムは、ボビ
ンチューブ把持エレメント34のためのピストン型の作
動装置36を具え、前記エレメント34は前記部分22
の壁の開口を通じて、対応するボビンチューブに対して
外向きに押圧されている。前記装置36は、シャフト2
4に設けられた圧縮空気ダクト40に接続されたチュー
ブ38を介して、圧縮空気を使用して作動せしめられ
る。
【0013】内側のチューブ26は、ストッパー42に
よってボビンチャックに沿って長手方向に位置決めされ
る。更に別のチューブ(例えばチューブ260)に対し
て、位置決めエレメント44が設けられ、ボビンチャッ
クの内側空間から突出し、再び前記空間内に戻るように
なっている。このようなエレメントを使用することによ
って、隣接するボビンチューブ26と260の間の距離
を自由に維持することができ、糸捕捉エレメント48
は、ボビンチューブが位置決めされた後で、ボビンチュ
ーブ同士の間のボビンチャックの内部空間から外に出て
くるように構成することができる。このタイプの糸捕捉
エレメントはEP−C−217276に述べられている
が、本発明の内容とは無関係なので、本明細書中では取
り上げない。中空内部空間30には、前記エレメント4
4、48のための操作装置50、52も設けられている
が、これらは本発明には無関係なので説明は省略する。
【0014】本発明の新規なボビンチャック(図2〜図
4)と従来技術の装置との基本的な差異は、ボビンチュ
ーブ担持部分60が、軸受62によって直接支持されて
いる中空シャフト64(図2の(A))と一体化されて
いない点にある。該シャフト64は中空の長手方向延長
部分(突出部分)66を具えており、これについては図
3、図4を参照して後に詳述する。軸受62は、適宜な
支持手段(図示しない)によってワインダ(例えばWO
93/17948又はEP655409に記載の機械)
に装着可能なハウジング16内に設けられている。ボビ
ンチューブ担持部分60は実質的にチューブ状をなす本
体(「チューブ」)を有し、その外径は可能な限り一定
に維持されると共に、両端が開放されている。このチュ
ーブ60はその中央部分の二箇所68と70(図3)に
おいて延長部分66に接続されており、該チューブ60
の両端部分は、後述するようにボビンチャックの他の部
分に対して振動できるように自由状態になっている。チ
ューブ60の「内側」端部(シャフト64の近傍)に、
該チューブ60はボビンチューブ用ストッパー65(図
2の(A))を具えているが、これは後述するようにバ
ランスリングとしても機能する。
【0015】延長部分66はチューブ60の前方部分
(図4)までは延在していないが、この前方部分にはE
P−B−270826に開示された(把持用)スプリン
グパック72が設けられ、ボビンチューブ把持システム
74を作動させる働きをしている。このシステム74
は、チューブ60の円筒形外周面上に配置されている。
図2〜図4は単に模式的に示した図であり、このタイプ
のボビンチューブ把持システムは、例えば、本出願人に
よって製造されているJ7/A2型機械から、又はDE
−A−19607916、EP−A−234844、D
E−A−3039064、EP−078978、US−
B−4223849等から公知である。ロッド76は把
持パック72の把持力又は把持運動をカバーエレメント
78に伝達するが、この実施例の場合、該カバーエレメ
ントは端部閉鎖エレメントとしてのみでなく、把持力を
システム74に伝達するエレメントとしても機能する。
前記カバーエレメント78はバランスのためにも使用で
きるが、この機能はこの構成においてはボビンチャック
内の円盤型エレメント73によって行うことができる。
後者のエレメントは、本来、ロッド76のガイドエレメ
ントとしての機能を有している。
【0016】中空延長部分66の壁厚は、シャフト64
に隣接する領域では比較厚いが、前記部分66の長手方
向にシャフトから遠ざかるにつれて、連続的に又は図示
のように急傾斜の肩部79によって減少している。更
に、延長部分66は二つのリングエレメント80と82
を具え、該リングエレメントはそれぞれ半径方向に突出
して前記接続箇所68、70を形成している。この例で
は、一方のリング82は延長部分66の外側端(シャフ
ト64から遠い方)に形成されている。各リングエレメ
ント80、82は、円筒形又は円錐形をなすチューブの
内周面に対する接続面を提供する。実際の接続は摩擦に
よって行われ、例えばチューブ60が収縮によって前記
エレメント80、82上に装着され、又は適宜な装置
(図示しない)によって前記両エレメントが互いに押圧
されて半径方向に外側に膨れてチューブに装着される。
別の実施例では、前記エレメント80、82の表面とチ
ューブ60の内周面との間に接着剤を注入・塗布し、こ
れによってエレメント同士の間の相対回転を防ぐ接続が
行われる。必要に応じて、固定エレメント81(例えば
ねじやピン等)を設けて、シャフトとチューブとの間の
相対回転を防止することもできる。
【0017】チューブ60の壁厚は、その長さの大部分
にわたって可能な限り一定に維持され、次に述べるよう
に両端領域において端に向かって段状に減少している。
更に、所定の箇所に、内側リング84(図3)が設けら
れ、これは長手方向部分の端部リング82用のストッパ
ーとしての機能を有する。この内側リング84の近傍に
は肩部86(図4)が設けられ、ロッド76に固定され
たピストン88のための端部ストッパーとして機能し、
チューブ60の内周面は該ピストンのための「シリンダ
ー」を形成している。把持パック72はこのピストン8
8と円盤型ストッパー89との間に圧縮されている。
【0018】図示のこれらのエレメントの機能を、図5
に示す模式図を参照して詳しく説明する。図5の(A)
〜(D)には、それぞれ、軸受62と、延長エレメント
66とチューブ60とを含むシャフト64が模式的に示
されている。図5の(A)では、例えばゼロに近い回転
速度においてこれらのエレメントが一体となって、バラ
ンス工学で云うところの「剛体の回転体」を形成してい
る。
【0019】比較的低い回転速度(例えば約600rp
m)において、ボビンチャックは図5の(B)に示すパ
ターンにしたがって運動し、即ち、延長部分66は軸受
の位置から離れる方向に次第に湾曲するが、チューブ6
0はまだ「剛体」のような挙動をとる。図5の(B)に
示すパターンは、延長部分66の振動挙動の第1「固有
モード」を表している。この状態を誘起する回転速度
は、延長部分66の「第1臨界」回転速度と呼ばれる。
この回転速度は、「システムの第1臨界回転速度」とも
呼ばれる。この回転速度は低速なので、適用速度範囲よ
り明らかに低く、ワインダの加速過程に通過してしま
い、何らの危険も伴わない。
【0020】約6800rpm等の比較的高い回転速度
では、チューブ60は接続箇所68、70に関して弾性
的に湾曲を始めるが、この場合にはチューブはほぼ直線
状態を維持している。これはチューブ60の振動挙動の
第1「固有モード」を表し、図5の(C)に示す振動パ
ターンが得られる。このパターンが誘起される回転速度
を、チューブ60の「第1臨界」回転速度及び/又は
「システムの第2臨界回転速度」と称する。この回転速
度はワインダの運転速度の範囲に入り、挙動は「良性」
(許容限界内)ではあるが問題を生じる。多くの場合、
この問題は次に述べる対策の一つ(又は複数)を行えば
充分に回避可能である。 1)バランス(例えば前述の図2のリング65又は図4
のカバーエレメント78等におけるバランス対策)。 2)適宜な段部を設けてチューブ60の端部領域におけ
る壁厚を薄くすること。 3)適宜な箇所に振動減衰材料を装着すること。
【0021】更に高い回転速度、例えば23500rp
m近傍では、チューブ60はそれ自体の長手軸方向に沿
って弾性湾曲を始め、図5の(D)に示す振動パターン
を生じる。両接続エレメント68と78(図3)は、こ
の湾曲線の節(node)に可能な限り近く配置され、
それによって、把持パック72(図4)もその対応する
付加重量と共に前記節の近傍に配置される。チューブの
この第2の固有振動を誘起する回転速度は、チューブ6
0の「第2臨界」回転速度及び/又は「システムの第3
臨界回転速度」と呼ばれている。
【0022】これらの振動の影響は、チューブを動的に
バランスさせることによって或る程度は緩和することが
できる。この場合、振動の挙動は良性ではなく有害であ
る。この固有振動のパターンが一旦生じると、回転速度
が更に増加するにつれて、遅かれ早かれ不安定な状態と
なり、「破壊事故」が起こる。可能ならば、動的バラン
スの調整は少なくとも三つの平面、例えばチューブ60
の両端とその間の適宜な中間点とで行われる。ボビンチ
ャックの取り得る回転速度の範囲の上限は、このバラン
ス方法の質によって決まってくる。延長部分66は、そ
の第2臨界回転速度がチューブ60の第2臨界回転速度
よりも著しく高くなるように設計され、それによって延
長部分の第2固有振動モードがボビンチャックの適用速
度範囲を決めるのに影響を与えないようにされている。
【0023】図2の(B)には、シャフト64が延長部
分66内に没入する「推移領域」の好ましい構成を示し
ている。図2の(A)によれば、シャフト64即ち延長
部分66とチューブ60との間にリング状の間隙Sが存
在している。この間隙Sは充分に大きく選ばれて、チュ
ーブ60の振動が内部のエレメントの接触を生じないよ
うにする必要がある。安全のために、例えばOリング等
の弾性エレメント90(図2の(B))を間隙Sに設
け、前述の接触を避けてもよい。
【0024】場合によっては、上述の対策を行っても、
システムの第2臨界回転速度における振動問題を制御す
ることが不可能なこともある。そうした場合には、これ
らの振動の一部を好ましくはエネルギー吸収又は振動吸
収手段を介してシャフト64に伝達して、第1臨界回転
速度におけるチューブ60の振動の「鎮静」効果を得る
ことができる。これらの手段は、チューブ60がその第
2臨界回転速度においてその固有振動モードに従う振動
を行わなければならない場合、高い回転速度における連
結効果を緩くすることのできる「連結手段」を提供す
る。「遠心力カップリング」はこの機能を満足するもの
である。好ましい実施例を図2の(B)を参照して説明
する。このカップリングは、シャフト64とチューブ6
0の間に装着され、シャフト64とチューブ60の間の
間隙Sを充填可能な所定の断面を有する、ゴム又はこれ
と類似の材料で作られた少なくとも一つのOリングで構
成されている。Oリングの材料は、システムの第2臨界
回転速度までのボビンチャックの回転速度において、断
面が実質的に一定に維持されるように選択される。シス
テムの第2臨界回転速度におけるチューブ60の振動
は、こうしてOリングに圧縮と膨張を繰り返して起こ
す。Oリングの材料は振動エネルギーの一部を吸収し、
該エネルギーは運動エネルギーとしてシャフト64に伝
達されることはなく、この吸収されたエネルギーは減衰
エレメント90によって熱の形で放出される。運動エネ
ルギーの別の部分はOリングを介してシャフト64に伝
達され、シャフトの材料の中で消失させられる。
【0025】Oリングは、Oリング90とシャフト64
との間で充分な接触が行われている限り、カップリング
として機能する。しかし、Oリングの材料は軟らかいも
のが選ばれているので、遠心力の影響の下でそれが半径
方向に延びる。即ち、その内周面はシャフト64から離
れて断面が変形する。こうして、所定の回転速度までは
シャフト64への振動伝達接触が可能となり、高い回転
速度でOリングが外側に押されてチューブ60の内周面
に押し付けられると直ちにその接触が失われる。システ
ムの第2、第3臨界回転速度の間の回転速度の所定の範
囲でカップリング(伝達)効果が消失するように、Oリ
ングの剛性は選ばれている。
【0026】図2〜図4のシャフト64の別の例が図6
と図7にそれぞれ示されている。図6のシャフト92は
(前記シャフト64のような中空シャフトではなく)実
質的に中実シャフトとして構成され、長手方向のダクト
94がその長手方向軸に沿って延在している。このきダ
クト94を通じて加圧流体が、図4のものと同じ把持パ
ック72に供給される。図7には、別エレメントの中空
シャフト96が「台座」98上に押し込まれている別の
実施例が示され、この構成では軸受部分の近傍における
シャフトの剛性が著しく増強されている。
【0027】
【発明の効果】本発明の構造によるボビンチャックは高
速度回転速度においても安定した回転を行わせることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による開発を説明する基礎として引用す
るEP−C−217276の図1の図面である。
【図2】(A)は本発明の第1のボビンチャックの「内
側端」部分(軸受の近傍)を示す軸断面図であり、
(B)は(A)の部分拡大軸断面図である。
【図3】図2に示したボビンチャックと同じボビンチャ
ックの中央部分を示す軸断面図である。
【図4】図2に示したボビンチャックと同じボビンチャ
ックの外側端(自由端)部分を示す軸断面図である。
【図5】図2〜図4のボビンチャックの「振動パター
ン」を示す模式図であって、(A)はゼロに近い回転速
度での振動パターン、(B)は(A)より高速での回転
速度での振動パターン、(C)は(B)よりも更に高速
での回転速度での振動パターン、(D)は最高速に近い
回転速度での振動パターンをそれぞれ示す。
【図6】他の実施例を示す軸断面図である。
【図7】さらに他の実施例を示す軸断面図である。
【符号の説明】
10…ボビンチャック 12…軸受部分 14…片持ち式部分 16…ハウジング 20…回転軸 22…円筒形部分 26,260…ボビンチューブ 28…ボビンパッケージ 60…ボビンチューブ担持部分(チューブ) 62…軸受 64…中空シャフト 66…延長部分 68,70…接続箇所 74…ボビン把持システム 80,82…リングエレメント 90…Oリング

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側の長手方向部分(66)と外側のボ
    ビンチューブ担持部分(60)とからなる回転可能な片
    持ち式エレメントを具え、該ボビンチューブ担持部分
    (60)と内側部分(66)とが互いに相対回転しない
    ように固定・接続されているボビンチャックであって、 両方の部分(60,66)が、少なくともシステムの第
    2臨界回転速度においてその固有振動モードに従って自
    由に振動可能となるように、接続箇所(68,70)が
    配置されていることを特徴とするボビンチャック。
  2. 【請求項2】 ボビンチャックの長さが、1200mmで
    あるが如く1000mmを超えていることを特徴とする請
    求項1に記載のボビンチャック。
  3. 【請求項3】 不安定な運転状態を生じる最低の臨界回
    転速度が、運転速度の範囲の上限より上にあることを特
    徴とする請求項1又は2に記載のボビンチャック。
  4. 【請求項4】 不安定な運転状態を生じる最低の臨界回
    転速度が、ボビンチューブ担持部分(60)の第2臨界
    回転速度であることを特徴とする請求項3に記載のボビ
    ンチャック。
  5. 【請求項5】 一方の部分から下方の部分に振動を伝達
    する伝達手段が設けられ、回転速度が増加するにつれて
    その伝達効果が無くなることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれか1項に記載のボビンチャック。
  6. 【請求項6】 ボビンチューブ担持部分(60)の外周
    面にボビンチューブ把持システム(74)が取付けら
    れ、該ボビンチューブ把持システム(74)のための操
    作装置(86,72,76)がボビンチューブ担持部分
    (60)の内部に配置されていることを特徴とする請求
    項1〜5のいずれか1項に記載のボビンチャック。
  7. 【請求項7】 前記操作装置が、ボビンチャックの外側
    端から離れて設けられた把持パック(72)を具え、該
    把持パック(72)の運動をボビンチャックの端部まで
    伝達するための伝達手段(76)が設けられていること
    を特徴とする請求項6に記載のボビンチャック。
  8. 【請求項8】 前記把持パック(72)が、第2臨界回
    転速度におけるボビンチューブ担持部分(60)の固有
    振動パターンの節の近傍に装着されていることを特徴と
    する請求項5又は7に記載のボビンチャック。
  9. 【請求項9】 前記内側長手方向部分(66)の互いに
    離れて設けられた二つのエレメント(80,82)を介
    して、前記接続が行われていることを特徴とする請求項
    1〜8のいずれか1項に記載のボビンチャック。
  10. 【請求項10】 前記接続が摩擦表面によって行われ、
    ボビンチューブ担持部分(60)が内側長手方向部分
    (66)に設けられた接続エレメント(80,82)の
    上に収縮によって装着されることを特徴とする請求項1
    〜9のいずれか1項に記載のボビンチャック。
  11. 【請求項11】 前記接続が接着剤によって行われ、ボ
    ビンチューブ担持部分(60)が内側長手方向部分(6
    6)に設けられた接続エレメント(80,82)に接着
    剤を介して装着されることを特徴とする請求項1〜9の
    いずれか1項に記載のボビンチャック。
  12. 【請求項12】 その形状に基づいて接続を確実にする
    接続確実化手段が設けられていることを特徴とする請求
    項10又は11に記載のボビンチャック。
JP10035620A 1997-02-18 1998-02-18 ボビンチャック Pending JPH10236730A (ja)

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