JPH10236298A - 車両の後輪制動力制御装置 - Google Patents
車両の後輪制動力制御装置Info
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- JPH10236298A JPH10236298A JP4605397A JP4605397A JPH10236298A JP H10236298 A JPH10236298 A JP H10236298A JP 4605397 A JP4605397 A JP 4605397A JP 4605397 A JP4605397 A JP 4605397A JP H10236298 A JPH10236298 A JP H10236298A
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Abstract
性能の不足や制動フィーリングの低下を招くことなく、
前輪側と後輪側との間の制動力に車両を安定させる差を
設けることができる後輪制動力制御装置の提供。 【解決手段】 ABS制御前であり(S110で「YE
S」)、ABS制御許可状態であり(S130で「YE
S」)、後輪制動力制御中でなく(S140で「N
O」)、マスターシリンダ圧≧40kgf/cm2 であ
り(S150で「YES」)、車両減速度Gx≧0.7
5Gであれば(S160で「YES」)、ステップS1
70〜S200の処理にて、運転者のブレーキペダルの
操作により生じるマスターシリンダ圧の変動に応じた速
度で、後輪側のホイールシリンダのブレーキ油圧が調整
される。
Description
制動力制御装置に関する。
因によって制動時に後輪に制動がかかり過ぎることによ
る車両不安定性を招かないように、制動時においては後
輪側の制動油圧に限界圧力を設け、前輪側の制動油圧が
上昇しても、後輪側は限界圧力を越える油圧にはならな
い様に設定されていた。
リンダ圧をチェックして、限界圧力以上となれば、後輪
側への制動油圧の供給回路を遮断して、後輪側のホイー
ルシリンダ圧を維持する制御を行っていた。
輪側の制動油圧に限界を設けると、マスターシリンダ圧
が限界圧力以上になるように運転者がブレーキペダルを
踏み込んでも、後輪側の制動力は上昇しないため、制動
性能の不足や制動フィーリングの低下を招くこととなっ
た。
輪側と後輪側との油圧差のみ設けて、前述の限界圧力は
無くすように構成したシステムが知られているが、この
ような差圧を形成する特別なバルブを設けることは、制
動油圧の制御上の障害となったり、コストアップ要因と
なると言う問題があった。
ド的な機構の変更を行わなくても、制動性能の不足や制
動フィーリングの低下を招くことなく、前輪側と後輪側
との間の制動力に車両を安定させる差を設けることがで
きる後輪制動力制御装置を提供することを目的とするも
のである。
車両の後輪制動力制御装置では、運転者の制動操作を後
輪側へそのまま伝達するのではなく、制動操作検出手段
が検出した制動操作量の時間変化量に応じて、後輪制動
力調整手段が、車輪制動力調整機構により後輪側へ供給
される制動力を増加・減少することにより、運転者の制
動操作を後輪側の制動力に反映させている。
み側である場合は、この時間変化に応じて、時間変化量
が大きければ、車輪制動力調整機構による後輪側への制
動力の供給率を大きくし、時間変化量が小さければ、車
輪制動力調整機構による後輪側への制動力の供給率を小
さくしている。
反映されるが、後輪側には、制動操作量が増加する場合
に制動操作量の時間変化に基づいて制動力の供給率が調
整される。このため、運転者が制動操作を強めている
(ブレーキペダルで言えば、踏み込んでいる状態)期間
においては、その期間全域で、後輪側に運転者の制動操
作量が100%そのまま反映されることはなく、必ず運
転者の制動操作量に比較して少ない制動力の供給しかな
されない期間が存在する。
る全期間によりもたらされた最終的な後輪側の制動力
も、前輪側が到達した制動力よりも小さいものとなる。
このため、後輪側では、前輪側に比較して制動力は小さ
いものとなり、特別なバルブを設ける等のハード的な機
構の変更を行わなくても、前輪側と後輪側との間の制動
力に、制動時に車両を安定させる差を設けることができ
る。
ば後輪側への制動力の供給率を大きくし、時間変化量が
小さければ後輪側への制動力の供給率を小さくしてい
る。このため運転者の制動操作の強さに対応して後輪制
動力の変化も生じさせることができ、制動性能の不足や
制動フィーリングの低下を招かない。
理に加えて、更に、次の処理を行っても良い。すなわ
ち、制動操作検出手段にて検出される制動操作量の時間
変化が踏み戻し側である場合は、この時間変化量が大き
ければ、車輪制動力調整機構による後輪側での制動力の
低下率を大きくし、時間変化量が小さければ、車輪制動
力調整機構による後輪側での制動力の低下率を小さくす
る処理を行っても良い。
る場合も、制動操作の戻しの程度に応じて後輪側の制動
力も低下するので、制動フィーリングを損なうことがな
い。また、車輪制動力調整機構が、後輪に対する制動力
の増加については、運転者の制動操作により発生するブ
レーキ液圧の後輪側に対する伝達と遮断とを適宜実行す
る制動力増加処理を行い、後輪に対する制動力の減少に
ついては、ブレーキ液圧の後輪側からの排出と遮断とを
適宜実行する制動力減少処理を行うタイプの調整機構で
あった場合には、次のようにすることができる。
作検出手段にて検出される制動操作量の時間変化が踏み
込み側である場合は、この時間変化に応じて、時間変化
量が大きければ、制動力増加処理における伝達期間の割
合を大きくし、時間変化量が小さければ、制動力増加処
理における伝達期間の割合を小さくする。このことによ
り、前述した運転者が制動操作を強めている場合の効果
が得られる。
整手段は、制動操作検出手段にて検出される制動操作量
の時間変化が踏み戻し側である場合は、この時間変化に
応じて、時間変化量が大きければ、制動力減少処理にお
ける排出期間の割合を大きくし、時間変化量が小さけれ
ば、制動力減少処理における排出期間の割合を小さくす
る構成を採用できる。このことにより、前述した運転者
が制動操作を緩めている場合の効果が得られる。
に基づいて、運転者が所定量以上の制動操作をしている
か否かを判定する制動操作判定手段を備え、後輪制動力
調整手段が、制動操作判定手段にて運転者が所定量以上
の制動操作をしていると検出された場合に、前述した後
輪制動力調整手段としての処理を行うようにしても良
い。このようにすれば、車両安定性が問題となるレベル
の制動力が生じた時に、前輪側の制動力と後輪側の制動
力との差を確保でき、車両安定性が問題とならない低制
動時には、低制動時に必要な制動力を確保できる。
ルの操作状態を、制動操作として検出しても良い。ブレ
ーキペダルの操作状態としては、ブレーキペダルの操作
によりブレーキ液圧を発生するマスターシリンダの圧力
として、マスター圧センサにより検出される値を用いて
も良く、ブレーキペダルの踏み込みストロークとして、
ストロークセンサにより検出される値を用いても良く、
ブレーキペダルの踏み込み力として、踏力センサにより
検出される値を用いても良い。
所定以上の車輪スリップを検出した場合に開始され、車
輪に加わるブレーキ力を調整して、路面状況に応じた高
い減速を車両に生じさせるブレーキ力制御において用い
られる車輪制動力調整機構を兼ねていても良い。この場
合、後輪制動力調整手段は、ブレーキ力制御が行われて
いない場合に機能させる。このブレーキ力制御として
は、具体的には、アンチロックブレーキシステム(AB
S)が挙げられ、車輪制動力調整機構は、例えば、AB
S制御のためのブレーキ液圧回路である。
手段をコンピュータシステムにて実現する機能は、例え
ば、コンピュータシステム側で起動するプログラムとし
て備えられる。このようなプログラムの場合、例えば、
フロッピーディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、
ハードディスク等の機械読み取り可能な記憶媒体に記憶
し、必要に応じてコンピュータシステムにロードして起
動することにより用いることができる。この他、ROM
やバックアップRAMを機械読み取り可能な記憶媒体と
して前記プログラムを記憶しておき、このROMあるい
はバックアップRAMをコンピュータシステムに組み込
んで用いても良い。
た車両の制動力制御装置の概略構成を表すブロック図で
ある。車両の各車輪(左前輪FL,右前輪FR,左後輪
RL,右後輪RR)には、各車輪FL〜RRに制動力を
与えるための油圧式のブレーキ装置(以下、ホイールシ
リンダ:W/Cという。)2FL,2FR,2RL,2
RR、および各車輪FL〜RRの回転速度を検出するた
めの車輪速度センサ4FL,4FR,4RL,4RRが
それぞれ設けられている。
る。)6から、変速機8および駆動軸11を介して出力
されるトルクは、ディファレンシャルギヤ10によって
左右後輪RL,RRの各々に分配されるようになってい
る。また、図示していない車体には前後方向の縦加速度
センサおよび左右方向の横加速度センサの両方の機能を
有するGセンサ14、ブレーキペダル32の操作時にオ
ン(ON)状態となるストップスイッチ36、ブレーキ
ペダル32の踏み込みによりブレーキ油圧を発生するマ
スターシリンダ(以下、M/Cともいう)34のブレー
キ油圧を検出するマスターシリンダ圧センサ38も設け
られている。これらGセンサ14、ストップスイッチ3
6およびマスターシリンダ圧センサ38からの検出信
号、更に、各車輪速度センサ4FL〜4RRからの検出
信号等が、電子制御装置(以下、ECUという)20に
入力されている。
に基づきマスターシリンダ34から各車輪FL〜RRの
ホイールシリンダ2FL〜2RRに至る油圧経路に設け
られた油圧回路40内の各種アクチュエータを制御する
ことにより、車両制動時に車輪FL〜RRに生じたスリ
ップを抑制するABS制御(前述したブレーキ力制御に
該当する。)およびABS制御外で行われる後輪RL,
RRについての後輪制動力制御を実行している。
AM等を備えたマイクロコンピュータを中心に構成され
ている。また、後述するABS制御および後輪制動力制
御等のECU20が実行する各処理は、プログラムとし
て前記ROM中に記憶され、必要に応じて実行される。
2に示すごとく、油圧回路40は、M/C34の2個の
油路から圧送されるブレーキ油を、左前輪FLと右後輪
RR、右前輪FRと左後輪RLにそれぞれ供給するため
の2系統の油圧経路42,44を備えている。
Lのホイールシリンダ2FLに至る経路42FLと、右
後輪RRのホイールシリンダ2RRに至る経路42RR
とには、それぞれ、その経路42FL,42RRを連通
する増圧位置とその経路を遮断する保持位置とに切換可
能な電磁式の増圧制御弁46FL,46RRと、各ホイ
ールシリンダ2FL,2RR内のブレーキ油を排出する
ための電磁式の減圧制御弁48FL,48RRとが設け
られている。
輪FRのホイールシリンダ2FRに至る経路44FR
と、左後輪RLのホイールシリンダ2RLに至る経路4
4RLとには、それぞれ、その経路44FR,44RL
を連通する増圧位置とその経路を遮断する保持位置とに
切換可能な電磁式の増圧制御弁46FR,46RLと、
各ホイールシリンダ2FR,2RL内のブレーキ油を排
出するための電磁式の減圧制御弁48FR,48RLと
が設けられている。
6RL,46RRは、通常、増圧位置となっており、E
CU20からの通電により保持位置に切り換えられる。
また、減圧制御弁48FL,48FR,48RL,48
RRは、通常、遮断状態になっており、ECU20から
の通電により連通状態となって、対応するホイールシリ
ンダ2FL〜2RR内のブレーキ油を排出する。
46FL,46RRよりもM/C34側の経路には、そ
の経路を連通・遮断するマスターシリンダカットバルブ
(以下、SM弁という)50aが設けられている。そし
て、このSM弁50aと並列に、M/C34側の油圧が
増圧制御弁46FL,46RR側の油圧より大きくなっ
たときに連通して、M/C34から出力された圧油を増
圧制御弁46FL,46RR側に供給するリリーフ弁5
4aが接続されている。
制御弁46FR,46RLよりもM/C34側の経路に
も、その経路を連通・遮断するSM弁50bが設けられ
ている。そして、このSM弁50bと並列に、M/C3
4側の油圧が増圧制御弁46FR,46RL側の油圧よ
り大きくなったときに連通して、M/C34から出力さ
れた圧油を増圧制御弁46FR,46RL側に供給する
リリーフ弁54bが接続されている。
F時には連通状態となっており、ECU20からの通電
により遮断状態に切り換えられる。そして更に、各油圧
経路42,44には、減圧制御弁48FL〜48RRか
ら排出されたブレーキ油を一時的に蓄えるリザーバ5
6,58が備えられ、更にそのブレーキ油を、SM弁5
0aと増圧制御弁46FL,46RRとの間の経路と、
SM弁50bと増圧制御弁46FR,46RLとの間の
経路とにそれぞれ圧送するポンプ60,62が備えられ
ている。なお、各ポンプ60,62からのブレーキ油の
吐出経路には、内部の油圧の脈動を抑えるアキュムレー
タ64,66がそれぞれ設けられている。
34を介してM/C34の上部に設けられたリザーバ6
8からポンプ60,62に直接ブレーキ油を供給するた
めの油供給経路42P,44Pが設けられており、これ
ら各油供給経路42P,44Pには、その経路を連通・
遮断するリザーバカットバルブ(以下、SR弁という)
70a,70bがそれぞれ配設されている。
断状態となっており、ECU20からの通電により連通
状態に切り換えられる。また、各ポンプ60,62は、
ABS制御等の実行時に、モータ80を介して駆動され
る。次に、ECU20にて行われるABS制御および後
輪制動力制御について説明する。
行わない場合は、図7に示す増圧モードが設定され、油
圧回路40の全ての電磁弁がオフ(OFF)となる。図
2は、その無制御状態を表している。具体的には、SM
弁50a,50b=連通位置、かつ、SR弁70a,7
0b=遮断位置であり、更に、増圧制御弁46FL〜4
6RR=連通位置、減圧制御弁48FL〜48RR=遮
断位置とされている。
RRにスリップが発生すると、図3に示す様に、各車輪
FL〜RR毎にABS制御を開始し、SM弁50a,5
0b=連通位置(OFF)かつSR弁70a,70b=
遮断位置(OFF)のままで、モータ80を駆動してポ
ンプ60,62を作動させ、更に、増圧制御弁46FL
〜46RRと減圧制御弁48FL〜48RRとをそれぞ
れON・OFF(通電・非通電)することにより、各車
輪FL〜RRのスリップ状態に応じて各ホイールシリン
ダ2FL〜2RR内のブレーキ油圧を、図7に示す減圧
モード,パルス増圧モードの2つの状態に適宜切り換え
る。
なわち車輪の減速度から過大なスリップ状態に落ち込み
つつあると判断すると、減圧モードを実行して、その車
輪に対応する増圧制御弁46FL〜46RRを遮断(O
N)させると共に減圧制御弁48FL〜48RRを連通
(ON)と遮断(OFF)とを繰り返して、対応するホ
イールシリンダ2FL〜2RRの油圧を減圧し、車輪の
ロックを防止する。また、このとき、ホイールシリンダ
2FL〜2RRから減圧された油量は、減圧制御弁48
FL〜48RRを介してリザーバ56,58に排出さ
れ、更にモータ80を駆動することによってリザーバ5
6,58に蓄積されたブレーキ油を通常のブレーキ系に
還流させる。
向が解消したと判断すると、パルス増圧モードを実行し
て、その車輪に対応する増圧制御弁46FL〜46RR
を連通(OFF)と遮断(OFF)とを繰り返させると
共に減圧制御弁48FL〜48RRを遮断(OFF)さ
せて、対応するホイールシリンダ2FL〜2RRの油圧
を増加させる。
W/C圧の減圧モードとパルス増圧モードとを繰り返し
て、車輪のロックを防止しつつ車両の安定性を確保す
る。また、ストップスイッチ36の状態からブレーキペ
ダル32が踏み込まれておらず、パルス増圧モードにて
十分な増圧がなされても車輪がロック傾向にならない場
合には、ABS制御を停止し、図7に示した増圧モー
ド、すなわち運転者がホイールシリンダ2FL〜2RR
の油圧を調整できる状態に戻す。
た場合の処理について、図4の後輪制動力制御開始判定
処理および図5の後輪制動力制御終了判定処理のフロー
チャートに基づいて説明する。これらの処理は繰り返し
実行されている。
において、ABS制御前か否かが判定される(S11
0)。ABS制御中であれば(S110で「NO」)、
通常のABS制御による出力(S120)が行われる。
ABS制御が行われていなければ(S110で「YE
S」)、次に、ABS制御許可状態にあるか否かが判定
される(S130)。このABS制御許可状態とは、ス
トップスイッチ36がオンとなっていて、かつシステム
が正常に動作可能(例えば、油圧回路40のソレノイド
が正常に駆動する状態等)である状態を意味する。この
ABS制御許可状態は、ECU20が繰り返しチェック
しているので、そのチェック結果を参照することにより
判断する。
で「NO」)、このまま処理を終了する。ABS制御許
可状態であれば(S130で「YES」)、次に、既に
後輪制動力制御中か否かが判定される(S140)。後
輪制動力制御中であれば(S140で「YES」)、こ
のまま処理を終了する。
「NO」)、次に、マスターシリンダ圧センサ38の検
出値に基づいて、マスターシリンダ34の圧力(M/C
圧)が40kgf/cm2 以上か否かが判定される(S
150)。M/C圧<40kgf/cm2 であれば(S
150で「NO」)、前輪FL,FRと後輪RL,RR
とでブレーキ油圧に差圧を設ける必要がある制動状態で
はないので、このまま処理は終了する。
(S150で「YES」)、次に、Gセンサ14の検出
値に基づいて、車両前後方向の減速度Gxが0.75G
より大きいか否か、すなわち、制動力がかかって車両が
減速状態にあるか否かが判定される(S160)。これ
はフェールセーフのために行われるものであり、車両の
減速度をチェックして、路面がドライ状態の場合の制動
時に達成される値以上の減速度が達成されているか否か
を判定する。
「NO」)、このまま処理を終了する。Gx≧0.75
Gであれば(S160で「YES」)、次にブレーキン
グ状態が判別される(S170)。すなわち、マスター
シリンダ圧センサ38の検出値の時間変化量を調べて、
図6に示すごとく、増加している場合(+)には踏み込
み状態と判別し、減少している場合(−)には踏み戻し
状態と判別し、増加も減少もしていない状態または増加
も減少もわずかである状態を固定状態として判別する。
と、油圧回路40の後輪RL,RR側を、ABS制御で
説明したパルス増圧モードの状態と同じ状態に切り替え
るとともに、増圧制御弁46RL,46RRに、周期T
1で、図6から求められるデューティ(t1/T1)×
100%の増圧パルスを図8(a)に示すごとく出力す
るパルス増圧出力を実行する。このことにより、両後輪
RL,RRのホイールシリンダ2RL,2RRでは、増
圧パルスのデューティに比例した速度で、ブレーキ油圧
が増加する。
されると、油圧回路40の後輪RL,RR側を、増圧制
御弁46RL,46RRと減圧制御弁48RL,48R
Rとを共に遮断して、図7の保持モードに示すごとくW
/C圧を保持する。したがって、固定状態では、両後輪
RL,RRの油圧の増減はない。
あると判別されると、油圧回路40の後輪RL,RR側
を、ABS制御で説明した減圧モードの状態と同じ状態
に切り替えるとともに、減圧制御弁48RL,48RR
に、周期T2で、図6から求められるデューティ(t2
/T2)×100%の増圧パルスを図8(b)に示すご
とく出力するパルス減圧出力を実行する。このことによ
り、両後輪RL,RRのホイールシリンダ2RL,2R
Rでは、減圧パルスのデューティに比例した速度で、ブ
レーキ油圧が減少する。
32の操作により生じるマスターシリンダ圧の変動に応
じた速度で、後輪RL,RR側のホイールシリンダ2R
L,2RRのブレーキ油圧が調整される。なお、このス
テップS170〜S200の処理を実行している状態
が、後輪制動力制御中の状態に該当する。
について説明する。まず、後輪制動力制御中であるか否
かが判定される(S210)。後輪制動力制御中でなけ
れば(S210で「NO」)、このまま処理を終了す
る。後輪制動力制御中であれば(S210で「YE
S」)、次にABS制御中であるか否かが判定される
(S220)。ABS制御中であれば(S220で「Y
ES」)、通常のABS出力が行われる(S230)。
O」)、マスターシリンダ(M/C)圧が30kgf/
cm2 未満か否かが判定される(S240)。もし、M
/C圧<30kgf/cm2 であれば(S240で「Y
ES」)、前輪FL,FRと後輪RL,RRとでブレー
キ油圧に差圧を設ける必要がある制動状態から脱却して
いるので、両後輪RL,RRとも、図7に示した増圧モ
ードと同じ状態に、油圧回路40の状態を戻す(S25
0)。
(S240で「NO」)、次に、M/C圧≧40kgf
/cm2 か否かが判定される(S260)。ここで、M
/C圧≧40kgf/cm2 でなければ(S260で
「NO」)、すなわち、30kgf/cm2 ≦M/C圧
<40kgf/cm2 であれば、このまま終了して、後
輪制動力制御を継続させる。
(S260で「YES」)、次に、車両前後方向の減速
度Gxが0.3G未満か否かが判定される(S27
0)。Gx≧0.3Gであれば(S270で「N
O」)、正常であるとして、このまま終了して、後輪制
動力制御を継続させる。もし、Gx<0.3Gであれば
(S270で「YES」)、十分なM/C圧が存在する
にも関らず、対応した減速度が車両に発生していないと
して、直ちに両後輪RL,RRを通常の増圧モードに戻
して(S250)、処理を終了する。
るため、図9のタイミングチャートに示すごとく、運転
者がブレーキペダル32の操作をして、M/C圧の増減
が行われた場合、まずM/C圧が40kgf/cm2 に
なるまでは、前輪FL,FRも後輪RL,RRも同様な
W/C圧にてブレーキ油圧が増加するが、M/C圧≧4
0kgf/cm2 では(時刻t01〜t02)、後輪制動力
制御処理が開始されて、踏み込み状態であると判断され
て、後輪側のW/C圧はM/C圧の時間変化量に応じた
増加となる。前輪側は、M/C圧がそのまま伝達され
る。したがって、後輪側のW/C圧は一点鎖線で示すご
とく、実線で示す前輪側のW/C圧よりも低い位置で増
加する。
状態と判断されると(時刻t02〜t03)、後輪側のW/
C圧は一定となる。また、運転者がブレーキペダル32
の踏み戻しを行って、M/C圧が減少して踏み戻し状態
となると(時刻t03〜t04)、後輪側のW/C圧はM/
C圧の時間変化量に応じた減少となる。以後、固定状態
(時刻t04〜05)、踏み込み状態(時刻t05〜06)、固
定状態(時刻t06〜07)の後に、運転者は完全にブレー
キペダル32を戻す操作を行うと踏み戻し状態に入り
(時刻t07〜08)、M/C圧=0に向かって減少して行
く。
C圧は、前輪側のW/C圧よりも低い位置で、前輪側の
W/C圧に類似した変動を示している。そして、M/C
圧<30kgf/cm2 となったとき(時刻t08)に、
前輪側も後輪側も共に、増圧モードとなり、前輪側W/
C圧と後輪側W/C圧とが同じとなる。なお、図9に示
したブレーキペダル32の操作期間中は、ABS制御に
は入らなかったものとする。
いるため、特別なバルブ等を設けなくても、ABS制御
に用いられる油圧回路40を利用して、ECU20によ
る制御のみで、前輪側W/C圧と後輪側W/C圧との間
に、制動時に車両を安定させる差を設けることができ
る。
でのブレーキペダル32の操作量の時間変化量が大きけ
れば、増圧パルスのデューティを大きくすることで、後
輪側へのブレーキ油圧の供給率を大きくし、ブレーキペ
ダル32の操作量の時間変化量が小さければ後輪側への
ブレーキ油圧の供給率を小さくしている。このため運転
者の制動操作の強さに対応して後輪制動力の変化も生じ
させることができ、制動性能の不足や制動フィーリング
の低下を招かない。
2の操作量の時間変化量が大きければ、減圧パルスのデ
ューティを大きくすることで、後輪側からのブレーキ油
圧の排出率(低下率)を大きくし、ブレーキペダル32
の操作量の時間変化量が小さければ後輪側からのブレー
キ油圧の排出率を小さくしている。このことにより、運
転者が制動操作を緩める場合も、制動操作の戻しの程度
に応じて後輪側の制動力も低下するので、制動フィーリ
ングを損なうことがない。
ル32の操作をしていることを、M/C圧のレベル(実
施の形態では所定量=40kgf/cm2 )で検出し、
所定量以上であることが検出された場合に、後輪制動力
制御を開始している。したがって、車両安定性が問題と
なる制動力の際に、前輪側の制動力と後輪側の制動力と
の差を確保できるとともに、車両安定性が問題とならな
い低制動時の時には、低制動時に必要な制動力を確保で
きる。
輪制動力調整機構に該当し、マスターシリンダ圧センサ
38が制動操作検出手段に該当し、ステップS170〜
S200が後輪制動力調整手段としての処理に該当し、
ステップS150が制動操作判定手段としての処理に該
当する。
検出手段としてのマスターシリンダ圧センサ38によ
り、運転者の制動操作を検出していたが、マスターシリ
ンダ圧センサ38の代りに、ブレーキペダル32の踏み
込みストロークを検出するストロークセンサを備えて、
ブレーキペダル32の操作状態を、ストロークセンサに
て検出される踏み込みストロークから検出するようにし
ても良い。
キペダル32の踏み込み力を検出する踏力センサを備
え、ブレーキペダル32の操作状態を、踏力センサにて
検出される踏み込み力から検出することとしても良い。
全体の構成を表わす概略構成図である。
路の構成説明図である。
を説明するタイミングチャートである。
制動力制御開始判定処理のフローチャートである。
制動力制御終了判定処理のフローチャートである。
ィとの関係を説明するためのグラフである。
る。
後輪 2FL,2FR,2RL,2RR…ホイールシリンダ
(W/C) 4FL,4FR,4RL,4RR…車輪速度センサ 14…Gセンサ 20…ECU 32…ブレーキペ
ダル 34…マスターシリンダ(M/C) 36…ストップス
イッチ(STP) 38…マスターシリンダ圧センサ 40…油圧回路 42,44…油圧経路 46FL,46FR,46RL,46RR…増圧制御弁 48FL,48FR,48RL,48RR…減圧制御弁 50a,50b…SM弁 54a,54b…リリーフ
弁 56,58…リザーバ 60,62…ポンプ 64,66…アキュムレータ 70a,70b…SR
弁 80…モータ
Claims (10)
- 【請求項1】制動操作に基づいて、少なくとも後輪側に
対して供給される制動力の増加と減少とを必要に応じて
調整する車輪制動力調整機構を備えた車両に用いられる
車両の後輪制動力制御装置であって、 運転者の制動操作を検出する制動操作検出手段と、 前記制動操作検出手段にて検出される制動操作量の時間
変化が踏み込み側である場合は、該時間変化に応じて、
時間変化量が大きければ、前記車輪制動力調整機構によ
る後輪側への制動力の供給率を大きくし、時間変化量が
小さければ、前記車輪制動力調整機構による後輪側への
制動力の供給率を小さくする後輪制動力調整手段と、 を備えたことを特徴とする車両の後輪制動力制御装置。 - 【請求項2】前記後輪制動力調整手段は、 前記制動操作検出手段にて検出される制動操作量の時間
変化が踏み込み側である場合は、該時間変化に応じて、
時間変化量が大きければ、前記車輪制動力調整機構によ
る後輪側への制動力の供給率を大きくし、時間変化量が
小さければ、前記車輪制動力調整機構による後輪側への
制動力の供給率を小さくし、 前記制動操作検出手段にて検出される制動操作量の時間
変化が踏み戻し側である場合は、該時間変化に応じて、
時間変化量が大きければ、前記車輪制動力調整機構によ
る後輪側での制動力の低下率を大きくし、時間変化量が
小さければ、前記車輪制動力調整機構による後輪側での
制動力の低下率を小さくすることを特徴とする請求項1
記載の車両の後輪制動力制御装置。 - 【請求項3】前記車輪制動力調整機構は、後輪に対する
制動力の増加については、運転者の制動操作により発生
するブレーキ液圧の後輪側に対する伝達と遮断とを適宜
実行する制動力増加処理を行い、後輪に対する制動力の
減少については、ブレーキ液圧の後輪側からの排出と遮
断とを適宜実行する制動力減少処理を行い、 前記後輪制動力調整手段は、前記制動操作検出手段にて
検出される制動操作量の時間変化が踏み込み側である場
合は、該時間変化に応じて、時間変化量が大きければ、
前記制動力増加処理における伝達期間の割合を大きく
し、時間変化量が小さければ、前記制動力増加処理にお
ける伝達期間の割合を小さくすることを特徴とする請求
項1または2記載の車両の後輪制動力制御装置。 - 【請求項4】前記後輪制動力調整手段は、前記制動操作
検出手段にて検出される制動操作量の時間変化が踏み戻
し側である場合は、該時間変化に応じて、時間変化量が
大きければ、前記制動力減少処理における排出期間の割
合を大きくし、時間変化量が小さければ、前記制動力減
少処理における排出期間の割合を小さくすることを特徴
とする請求項3記載の車両の後輪制動力制御装置。 - 【請求項5】更に、前記制動操作検出手段の検出結果に
基づいて、運転者が所定量以上の制動操作をしているか
否かを判定する制動操作判定手段を備え、 前記後輪制動力調整手段は、前記制動操作判定手段にて
運転者が所定量以上の制動操作をしていると検出された
場合に、前記後輪制動力調整手段としての処理を行うこ
とを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載の車両の後
輪制動力制御装置。 - 【請求項6】前記制動操作検出手段は、ブレーキペダル
の操作状態を検出することにより制動操作を検出する請
求項1〜5のいずれか記載の車両の後輪制動力制御装
置。 - 【請求項7】前記ブレーキペダルの操作によりブレーキ
液圧を発生するマスターシリンダの圧力を検出するマス
ターシリンダ圧センサを備え、 前記制動操作検出手段におけるブレーキペダルの操作状
態は、前記マスターシリンダ圧センサにて検出される圧
力から検出することを特徴とする請求項6記載の車両の
後輪制動力制御装置。 - 【請求項8】前記ブレーキペダルの踏み込みストローク
を検出するストロークセンサを備え、 前記制動操作検出手段におけるブレーキペダルの操作状
態は、前記ストロークセンサにて検出される踏み込みス
トロークから検出することを特徴とする請求項6記載の
車両の後輪制動力制御装置。 - 【請求項9】前記ブレーキペダルの踏み込み力を検出す
る踏力センサを備え、 前記制動操作検出手段におけるブレーキペダルの操作状
態は、前記踏力センサにて検出される踏み込み力から検
出することを特徴とする請求項6記載の車両の後輪制動
力制御装置。 - 【請求項10】前記車輪制動力調整機構は、車両の制動
時に、所定以上の車輪スリップを検出した場合に開始さ
れ、車輪に加わるブレーキ力を調整して、路面状況に応
じた高い減速を車両に生じさせるブレーキ力制御におけ
る車輪制動力調整機構を兼ねているとともに、 前記後輪制動力調整手段は、前記ブレーキ力制御が行わ
れていない場合に機能することを特徴とする請求項1〜
9のいずれか記載の車両の後輪制動力制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04605397A JP3250481B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 車両の後輪制動力制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04605397A JP3250481B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 車両の後輪制動力制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10236298A true JPH10236298A (ja) | 1998-09-08 |
JP3250481B2 JP3250481B2 (ja) | 2002-01-28 |
Family
ID=12736292
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP04605397A Expired - Fee Related JP3250481B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 車両の後輪制動力制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3250481B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001260838A (ja) * | 2000-03-16 | 2001-09-26 | Aisin Seiki Co Ltd | 車両の制動力配分制御方法 |
JP2005239134A (ja) * | 2004-01-30 | 2005-09-08 | Honda Motor Co Ltd | 自動二輪車のブレーキ装置 |
JP2014196682A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関の自動停止制御装置 |
-
1997
- 1997-02-28 JP JP04605397A patent/JP3250481B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4590676B2 (ja) * | 2000-03-16 | 2010-12-01 | 株式会社アドヴィックス | 車両の制動力配分制御方法 |
JP2005239134A (ja) * | 2004-01-30 | 2005-09-08 | Honda Motor Co Ltd | 自動二輪車のブレーキ装置 |
JP2014196682A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関の自動停止制御装置 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3250481B2 (ja) | 2002-01-28 |
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