JPH10236280A - 車両用icカード、icカードを用いたイグニッションスイッチ装置、およびステアリングロック装置 - Google Patents

車両用icカード、icカードを用いたイグニッションスイッチ装置、およびステアリングロック装置

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JPH10236280A
JPH10236280A JP4807497A JP4807497A JPH10236280A JP H10236280 A JPH10236280 A JP H10236280A JP 4807497 A JP4807497 A JP 4807497A JP 4807497 A JP4807497 A JP 4807497A JP H10236280 A JPH10236280 A JP H10236280A
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JP
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card
lock
switch
ignition switch
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JP4807497A
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Isao Takiguchi
勲 滝口
Daisuke Takanohashi
大介 鷹觜
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICカード自体を操作するだけで、従来のキ
ーと同じ操作を可能にし、これによって従来のICカー
ドに比べて、操作性を大幅に向上させるとともに、IC
カード自体とカード処理機構との通信を非接触化させ
て、信頼性を大幅に向上させる。 【解決手段】 ICカード2が挿入されたとき、このI
Cカード2が正規のICカードかどうかを判定し、これ
が正規のICカード2であり、さらに押し込まれたと
き、ステアリング軸45のロックを解除し、この状態
で、ICカード2の後端に設けられた回転スイッチ11
が回動操作されたとき、この回動角度を検出して、イグ
ニッションスイッチをACC位置、オン位置、スタート
位置に順次、切り換えて、エンジンをスタートさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両などのイグニ
ッションスイッチを動作させるICカード、このICカ
ードを使用して車両のイグニッション制御を実行するイ
グニッションスイッチ装置、およびICカードを使用し
てステアリングロックを解除するステアリングロック装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】キーを使用しないで、自動車などのイグ
ニッションスイッチを動作させるイグニッションスイッ
チ装置としては、従来より、特開平2−60859号公
報に示す「エンジンの始動装置」や特開昭63−714
55号公報に示す「モータ駆動によるステアリングロッ
ク制御装置」などが知られている。
【0003】これらの各提案のうち、特開平2−608
59号公報に示す「エンジンの始動装置」では、図11
に示すように、ICカード102がカード情報処理装置
103に挿入されたとき、ICカード102の内容(カ
ード内IDコードデータ、免許証の有効期限など)を読
み取るとともに、判別装置104によって前記カード内
IDコードデータが正規のIDコードデータかどうかな
どを判別し、前記カード内IDコードデータが正規のI
Dコードデータであり、免許などが有効であるとき、エ
ンジン始動スイッチ105の操作内容に基づき、エンジ
ンの駆動回路106を動作させて、エンジン107を始
動させる。
【0004】また、このエンジンの始動装置101で
は、前記カード内IDコードデータが正規のIDコード
データであり、免許などが有効である状態で、ACCス
イッチ、オンモードスイッチなどが操作されたとき、こ
れらの操作内容を取り込んで、指定された機器に対する
電源のオン/オフなどを行なう。
【0005】また、特開昭63−71455号公報に示
す「モータ駆動によるステアリングロック制御装置」で
は、図12に示すように、複数の押釦112が操作され
て、暗証番号などが入力されたとき、A/D変換器11
3によってこれをデジタルデータに変換するとともに、
ROM114およびRAM115を内蔵するCPU11
6によって、前記デジタルデータが正規の暗証番号など
であるかどうかを判定し、前記デジタルデータが正規の
暗証番号などと一致していれば、モータ作動装置117
を動作させて、ロータカムを駆動し、イグニッションス
イッチ118をロック位置、ACC位置、オン位置に順
次、切り換えさせながら、音声制御回路119内にある
音声発生回路120によって、これを音声で報知し、イ
グニッションスイッチ118がオン位置にある状態で、
図13に示す押釦121が押されたとき、イグニッショ
ンスイッチ118をスタート位置にして、エンジンをス
タートさせる。
【0006】これにより、キーなどを使用することな
く、イグニッションスイッチ118の現在位置を音声で
知らせながら、エンジンのスタートなどの操作を行なわ
せる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のエンジンの始動装置101、モータ駆動によるステ
アリングロック制御装置111においては、次に述べる
ような問題があった。
【0008】まず、エンジンの始動装置101では、I
Cカード102をカード情報処理装置103に挿入し
て、操作可能な状態にした後、エンジン始動スイッチ1
05など、ICカード情報処理装置103と離れた場所
にあるスイッチを操作しなければならないことから、操
作性が悪いという問題があった。
【0009】また、モータ駆動によるステアリングロッ
ク制御装置111では、複数の押釦112を操作して、
暗証番号などを入力して、モータに回転力を発生させ、
ロック解除などの機械的動作を行なわせた後、押釦12
1を操作して、エンジンをスタートさせなければなら
ず、エンジンをスタートさせるまでの手順が多過ぎて、
操作性が悪いという問題があった。
【0010】また、自動車が走行している最中に、何ら
かのノイズなどが混入すると、CPU116が誤動作し
てモータが動作し、ステアリングなどがロックされてし
まうという恐れもある。
【0011】本発明は上記の事情に鑑み、ICカード自
体を操作するだけで、従来のキーと同じ操作を行なうこ
とができ、これによって従来のICカードに比べて、操
作性を大幅に向上させることができるとともに、ICカ
ード自体の操作を非接触化させて、信頼性を大幅に向上
させることができる車両用ICカード、およびイグニッ
ションスイッチ装置を提供することを目的としている。
【0012】また、ICカードの挿入アクションを利用
してステアリング機構のロック解除を行なうことがで
き、これによって装置の信頼性を大幅に向上させること
ができるステアリングロック装置を提供することを目的
としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、板状に形成されたカード筐体
8と、このカード筐体内に設けられ、少なくとも固有の
IDコードデータが登録されたICチップと、前記カー
ド筐体の端部に回転可能に設けられた操作片を備え、前
記ICチップ内のデータを読み取るカード処理機構に前
記カード筐体が挿入されている状態で前記操作片が回動
操作された場合に、その回動操作内容に基づいたイグニ
ッションスイッチ制御を実行させるための回転スイッチ
とを備えたことを特徴とする車両用ICカードである。
【0014】請求項2の発明は、板状に形成されたカー
ド筐体と、このカード筐体内に設けられ、少なくとも固
有のIDコードデータが登録されたICチップと、前記
カード筐体の端部に回転可能に設けられた操作片を備え
この操作片が回動操作された場合にその回動操作内容に
基づいたイグニッションスイッチ制御を実行させるため
の回転スイッチとを有する車両用ICカードと、このI
Cカードの半挿入状態を検出する検出手段と、この検出
手段によってICカードの半挿入状態が検出されたとき
には、前記カード内IDコードデータと、車両側に設定
されているIDコードデータとを照合し、両コードデー
タの一致が確認された場合に、前記ICカードの全挿入
を許可するとともに、ステアリングロックの解除を許可
する手段と、前記ICカードの全挿入状態において前記
回転スイッチが回動操作された場合にその回動操作内容
に基づいたイグニッションスイッチ制御を実行する手段
とを有するカード処理機構と、を備えたことを特徴とす
るイグニッションスイッチ装置である。
【0015】請求項3の発明は、請求項2に記載のイグ
ニッションスイッチ装置において前記カード筐体の側面
にロック溝を設けるとともに、前記検出手段は、カード
挿入口の内奥の適宜位置に設けられるとともに先端部に
突起を有するロック片と、このロック片の突起が前記ロ
ック溝に嵌合したことを検出して半挿入状態を検出する
リミットスイッチとを備えたことを特徴とするイグニッ
ションスイッチ装置である。
【0016】請求項4の発明は、請求項2、または3に
記載のイグニッションスイッチ装置において、前記回転
スイッチは、前記操作片の両端に永久磁石を備え、前記
カード処理機構のイグニッション制御を実行する手段
は、前記操作片の回動角度を検出する複数の磁気抵抗素
子と、これらの磁気抵抗素子の検出出力に基づいて前記
回転スイッチの操作片がロック位置、ACC位置、オン
位置、およびスタート位置のいずれの位置にあるかを示
すスイッチ信号を生成するスイッチ位置検出回路とを備
えたことを特徴とするイグニッションスイッチ装置であ
る。
【0017】請求項5の発明は、請求項2乃至4のいず
れかに記載のイグニッションスイッチ装置において、前
記ICカードとカード処理機構との間でのデータの送受
は、電磁誘導や無線あるいは光通信等の非接触媒体を介
して実行されることを特徴とするイグニッションスイッ
チ装置である。
【0018】請求項6の発明は、板状に形成されたカー
ド筐体と、このカード筐体内に設けられ、少なくとも固
有のIDコードデータが登録されたICチップとを有す
る車両用ICカードと、このICカードの半挿入状態を
検出する検出手段と、この検出手段によってICカード
の半挿入状態が検出されたときには、前記カード内ID
コードデータと、車両側に設定されているIDコードデ
ータとを照合し、両コードの一致が確認された場合に、
前記ICカードの全挿入を許可するとともに、ステアリ
ングロックの解除を許可する手段とを有するカード処理
機構と、を備えたことを特徴とするステアリングロック
装置である。
【0019】請求項7の発明は、請求項6に記載のステ
アリングロック装置において、前記カード筐体の側面に
ロック溝を設けるとともに、前記検出手段は、カード挿
入口の内奥の適宜位置に設けられるとともに先端部に突
起を有するロック片と、このロック片の突起が前記ロッ
ク溝に嵌合したことを検出して半挿入状態を検出するリ
ミットスイッチとを備えたことを特徴とするステアリン
グロック装置である。
【0020】請求項8の発明は、請求項6、または7に
記載のステアリングロック装置において、前記ICカー
ドとカード処理機構との間でのデータの送受は、電磁誘
導や無線あるいは光通信等の非接触媒体を介して実行さ
れることを特徴とするステアリングロック装置である。
【0021】上記の構成において、請求項1の車両用I
Cカードは、固有のIDコードデータを記憶するととも
に、回転スイッチを備えているので、ステアリングロッ
クの解除から、イグニッション制御までをこのICカー
ドのみで行うことができ、車両利用者の利便性が飛躍的
に向上する。
【0022】また、上記の構成において、請求項2乃至
5のイグニッションスイッチ装置では、板状に形成され
たICカード自体に回転スイッチを設け、ICカードが
カード処理機構に挿入されている状態で、ICカードの
回転スイッチが操作されたとき、この操作内容に基づ
き、イグニッションスイッチの制御を行なうことによ
り、ICカード自体を操作するだけで、従来のキーと同
じ操作を行ない得るようにし、これによって従来のIC
カードに比べて、操作性を大幅に向上させるとともに、
ICカード自体の操作を非接触化させて、信頼性を大幅
に向上させる。また、このイグニッション装置では、カ
ード処理機構側に機械的なロック解除機構を設け、IC
カードの挿入アクションを利用してステアリング機構の
ロック解除を行ない得るようにしている。
【0023】また、上記の構成において、請求項6乃至
8のステアリングロック装置では、カード処理機構側に
機械的なロック解除機構を設け、ICカードの挿入アク
ションを利用してステアリング機構のロック解除を行な
い得るようにし、これによって装置の信頼性を大幅に向
上させる。
【0024】
【発明の実施の形態】
<ICカードを用いたイグニッションスイッチ装置>図
1は本発明によるICカードを用いたイグニッションス
イッチ装置(以下、ICカード式イグニッション装置)
の実施の形態を示す正面図である。また、第2図および
第3図は、本発明に係る車両用のICカードの構成を示
す斜視図である。
【0025】図1に示すICカード式イグニッションス
イッチ装置1は、運転者などによって携帯されるICカ
ード2と、このICカード2が挿入されたとき、このI
Cカード2に記憶されているカード内IDコードデータ
の読み出し処理、正規のICカードか否かの判定処理を
行ない、この状態でICカード2の後端に設けられた回
転スイッチ11が回されたとき、この回動角度を検出し
て、イグニッションスイッチ(図示は省略する)をAC
C位置、オン位置、スタート位置に順次、切り換えるカ
ード処理機構3と、ICカード2の挿入アクションを利
用して、ステアリング機構5のロック解除処理を行なう
ステアリングロック機構4とを備えており、カード処理
機構3にICカード2が挿入されたとき、このICカー
ド2が正規のICカード2かどうかを判定し、これが正
規のICカード2であり、このICカード2がさらに押
し込まれたとき、ステアリング機構5のロックを解除
し、この状態で、ICカード2の後端に設けられた回転
スイッチ11が回動操作されたとき、この回動角度を検
出して、イグニッションスイッチをACC位置、オン位
置、スタート位置に順次、切り換えて、エンジンをスタ
ートさせる。
【0026】ICカード2は、図2に示すように、先端
側にテーパ6が形成されるとともに、側面にロック溝1
2が形成された板状部材7によって構成されるカード筐
体8と、このカード筐体8内に埋め込まれるICチップ
9と、図3に示すように、各端部に永久磁石10が埋め
込まれ、カード筐体8の後面側に形成された切欠き部分
に回転自在に差し込まれる回転スイッチ11とを備えて
いる。このICカード2は運転者によって携帯され、図
4に示すように、カード処理機構3のカード挿入口16
に挿入されて、半挿入状態になったとき、このカード処
理機構3と電磁誘導方式(あるいは、無線方式、光通信
方式など)で通信を行ない、車両側に設定されているカ
ード内IDコードデータなどをカード処理機構3に送信
し、正規のICカードであると判定されたとき、ステア
リングロック機構4によって、ICカード2が完全挿入
可能な状態にされる。次いで、図5に示すように、運転
者によって、ICカード2がさらに押し込まれて、完全
に挿入されたとき、ステアリングロック機構4によって
この状態が保持された後、運転者によって回転スイッチ
11が回されたとき、カード処理機構3によって回転ス
イッチ11の回動角度が検知されて、イグニッションス
イッチがACC位置、オン位置、スタート位置に順次、
切り換えられる。
【0027】また、カード処理機構3は、図4に示すよ
うに、ステアリングロック機構4に固定され、図7に示
すようにその正面にカード挿入口16を構成する丸穴1
3が形成され奥側に板状の穴(角穴)14が形成された
矩形状の筐体15と、板状に形成された規制板20、こ
の規制板20の両端に垂設される2つのカードロック片
18およびこれらカードロック片18の先端に設けられ
る突起19によって構成され、角穴14内にスライド自
在に配置されるカードロック部21と、筐体15内のカ
ード挿入口16に近傍に配置され、このカード挿入口1
6にICカード2が挿入され、このICカード2の側面
によって、各カードロック片18が外側に開かれたと
き、これを検知するリミットスイッチ22と、図6に示
すようにリミットスイッチ22の検知結果に基づき、カ
ード処理機構3の各部、ステアリングロック機構4、イ
グニッションスイッチとなどを制御するコントロール回
路23とを備えている。
【0028】さらに、カード処理機構3は、カード挿入
口16にICカード2が半挿入されている状態にあると
き、コントロール回路23からの指示に基づき、ICカ
ード2と電磁誘導方式(あるいは、無線方式、光通信方
式など)で通信を行ない、ICカード2に記憶されてい
るカード内IDコードデータを読み出すとともに、この
カード内IDコードデータが正しいIDコードデータか
どうかをチェックし、正しいIDコードデータであると
き、ロック解除信号を出力するロック解除回路24と、
筐体15の丸穴13の周囲に埋め込まれ、図8に示すよ
うにICカード2がカード挿入口16内に完全に挿入さ
れた状態で、図9に示すようにICカード2の後端側に
設けられた回転スイッチ11が回されたとき、この回動
角度を検出する複数のホール素子25と、これらの各ホ
ール素子25の検出結果に基づき、回転スイッチ11が
ロック位置、ACC位置、オン位置、スタート位置のい
ずれの位置にあるかを示すスイッチ信号を生成し、これ
をコントロール回路23などに供給するスイッチ位置検
知回路26とを備えている。
【0029】そして、図4に示すように、ロック軸17
がロックされている状態で、運転者が携帯するICカー
ド2がカード挿入口16を構成する角穴14に挿入され
たとき、2つのカードロック片18の突起19がICカ
ード2の側部に形成されたロック溝12に嵌合してリミ
ットスイッチ22をオン状態にしながら、規制板20に
よってICカード2の挿入を規制して、これを半挿入状
態にする。
【0030】この後、リミットスイッチ22の検知結果
に基づき、ロック解除回路24を動作させて、ICカー
ド2が正規のICカード2かどうかをチェックし、IC
カード2が正規のICカード2であるとき、コントロー
ル回路23によってステアリングロック機構4を制御
し、ロック軸17のロックを解除させた後、ICカード
2がさらに押し込まれたとき、この押し込み力により、
カードロック部21およびロック軸17を奥側にスライ
ドさせ、ICカード2を完全挿入状態にする。この状態
で、運転者によってICカード2の後端側に設けられた
回転スイッチ11が回される毎に、スイッチ位置検知回
路26によって、これを検知するとともに、この検知結
果に基づき、コントロール回路23によって、イグニッ
ションスイッチなどを制御する。
【0031】また、ステアリングロック機構4は、ステ
アリング機構5とカード処理機構3との間に配置され、
固定具27などによってステアリング機構5と一定の位
置関係に固定されるロック筐体28と、このロック筐体
28内に形成された長穴29内にスライド自在に配置さ
れるカム30と、ロック筐体28の長穴29と連通する
ように形成された角穴31内に配置され、カム30の一
端によって作動軸32が押圧されたとき、これを検知し
てカム30のスライド位置などを制御するプッシュロッ
ク機構33と、長穴29内にスライド自在に配置され、
一端がカード処理機構3の規制板20に接続され、他端
がカム30に接続されるロック軸17と、ロック筐体2
8に形成された角穴34内に配置され、コントロール回
路23からロック解除信号が出力されたとき、作動軸3
5を引っ込めて、先端側をロック軸17のロック溝37
から抜き出し、ロック軸17をスライド可能な状態に
し、プッシュロック機構33からアンロック保持信号が
出力されたとき、作動軸35を突出させて、先端側をロ
ック軸17のアンロック溝38に嵌合させるロックアク
チュエータ36とを備えている。
【0032】さらに、ステアリングロック機構4は、ロ
ック筐体28内に形成された長穴29内に配置され、ロ
ック軸17をロック方向(矢印Aと逆の方向)に付勢す
る圧縮バネ39と、長穴29と直交するように、ロック
筐体28内に形成された長穴40内に、スライド自在に
配置されるステアリングロック軸41と、長穴40内の
一端側にスライド自在に配置された枠状部材(または、
コ字状部材など)によって構成され、長穴29内に挿通
されているカム30のテーパ部42によって一辺43が
矢印Bと逆方向に付勢されているとき、他辺44が挿通
されているステアリングロック軸41を矢印Bと逆方向
にスライドさせて、このステアリングロック軸41の先
端をステアリング機構5のステアリング軸45(図1参
照)から抜き出すロック用レバー47と、長穴40の終
端部分に配置され、カム30のテーパ部42によってロ
ック用レバー47が矢印Bと逆方向に付勢されていない
とき、ロック用レバー47を矢印B方向に付勢して、ス
テアリングロック軸41の先端をステアリング軸45の
ロック溝46(図1参照)に貫入させ、これをロックさ
せる圧縮バネ48とを備えている。
【0033】そして、カード処理機構3のコントロール
回路23からロック解除信号が出力されたとき、ロック
アクチュエータ36を動作させて、ロック軸17をスラ
イド可能な状態にするとともに、この状態で、ICカー
ド2が矢印A方向に押し込まれ、カード処理機構3のカ
ードロック部21、このカードロック部21に接続され
ているロック軸17、このロック軸17に接続されてい
るカム30が矢印A向にスライドし、アンロック位置に
達したとき、プッシュロック機構33によってこれを検
出して、ロックアクチュエータ36を動作させ、ロック
軸17をアンロック状態で固定させるとともに、カム3
0のテーパ部42によってロック用レバー47を矢印B
と逆方向に付勢して、ステアリングロック軸41を矢印
Bと逆方向にスライドさせ、このステアリングロック軸
41の先端をステアリング軸45のロック溝46から外
させ、ステアリング機構5をアンロック状態にする。
【0034】この後、運転者が自動車を停止させた状態
で、ICカード2を取り出すのに必要な操作を行なった
とき、ロックアクチュエータ36によって、ロック軸1
7のアンロック状態を解除するとともに、プッシュロッ
ク機構33によるカム30の移動規制を解除し、圧縮バ
ネ39の付勢力によって、ロック軸17を矢印Aと逆方
向に付勢して、このロック軸17およびこのロック軸1
7に接続されたカム30を矢印Aと逆方向にスライドさ
せ、ICカード2を半挿入状態に戻す。
【0035】また、この動作と並行して、カム30のテ
ーパ部42によるロック用レバー47の付勢を解除し
て、圧縮バネ48の付勢力により、ステアリングロック
軸41を矢印B方向にスライドさせて、このステアリン
グロック軸41の先端をステアリング軸45のロック溝
46に嵌合させ、ステアリング機構5をロックさせると
ともに、ロックアクチュエータ36によってロック軸1
7をロックさせる。
【0036】このようにこの実施の形態においては、I
Cカード2が挿入されたとき、このICカード2が正規
のICカードかどうかを判定し、これが正規のICカー
ド2であり、さらに押し込まれたとき、ステアリング軸
45のロックを解除し、この状態で、ICカード2の後
端に設けられた回転スイッチ11が回動操作されたと
き、この回動角度を検出して、イグニッションスイッチ
をACC位置、オン位置、スタート位置に順次、切り換
えて、エンジンをスタートさせるようにしているので、
ICカード2自体を操作するだけで、従来のキーと同じ
操作を行なうことができ、これによって従来のICカー
ドに比べて、操作性を大幅に向上させることができると
ともに、ICカード2自体とカード処理機構3との通信
を非接触化させて、信頼性を大幅に向上させることがで
きる。
【0037】また、この実施の形態では、ICカード2
の挿入アクションを利用してステアリング軸45のロッ
ク解除を行なうようにしているので、ICカード式イグ
ニッションスイッチ装置1の信頼性を大幅に向上させる
ことができる。
【0038】<ステアリングロック装置>前述したよう
に、図1から図9に示したICカード式イグニッション
スイッチ装置1は、ICカード2に回転スイッチ11を
設けて、ステアリングロック解除を実行するとともに、
イグニッション制御も実行するものであったが、ここで
説明するステアリングロック装置では、ICカード2と
して、図10に示すような回転スイッチを備えていない
ものを使用し、イグニッション制御は、既存のイグニッ
ションスイッチをそのまま使用するように構成したもの
である。
【0039】すなわち、図10に示すように、このIC
カード2は、先端側にテーパ6が形成されるとともに、
側面にロック溝12が形成された板状部材7によって構
成されるカード筐体8と、このカード筐体8内に埋め込
まれるICチップ9とから構成されている。
【0040】また、このICカード2をカード処理機構
に半挿入した状態、および完全挿入した状態も図4、お
よび図5と同様である。さらに、カード処理機構3の処
理回路(図示は省略する)も、図6に示した回路からホ
ール素子25と、スイッチ位置検知回路26とを除いた
構成となっている。
【0041】上記の構成において、図4に示したよう
に、ロック軸17がロックされている状態で、運転者が
携帯する図10に示したICカード2がカード挿入口1
6を構成する角穴14に挿入されたとき、2つのカード
ロック片18の突起19がICカード2の側部に形成さ
れたロック溝12に嵌合してリミットスイッチ22をオ
ン状態にしながら、規制板20によってICカード2の
挿入を規制して、これを半挿入状態にする。
【0042】この後、リミットスイッチ22の検知結果
に基づき、ロック解除回路24を動作させて、ICカー
ド2が正規のICカード2かどうかをチェックし、IC
カード2が正規のICカード2であるとき、コントロー
ル回路23によってステアリングロック機構4を制御
し、ロック軸17のロックを解除させる。そして、IC
カード2がさらに押し込まれたとき、この押し込み力に
より、カードロック部21およびロック軸17を奥側に
スライドさせ、ICカード2を完全挿入状態にする。こ
の状態で、運転者によって図示しないイグニッションス
イッチが操作されると、その操作位置がACC位置、オ
ン位置、あるいはスタート位置であるかによって順次、
切り換えて、エンジンのスタート等を実行させる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の車両用
ICカードによれば、固有のIDコードデータを記憶す
るとともに、回転スイッチを備えているので、ステアリ
ングロックの解除から、イグニッション制御までをこの
ICカードのみで正確に行うことができ、車両利用者の
利便性が飛躍的に向上する。
【0044】また、請求項2乃至5のイグニッションス
イッチ装置によれば、ICカード自体を操作するだけ
で、ステアリングロックの解除からエンジン始動等の従
来のキーと同じ操作を行なうことができ、従来のICカ
ードに比べて、操作性を大幅に向上させることができ
る。また、回転スイッチの永久磁石と、カード処理機構
側の磁気抵抗素子により、非接触でスイッチ操作が可能
となる。
【0045】請求項6乃至8のステアリングロック装置
は、カード処理機構側に機械的なロック解除機構を設
け、ICカードの挿入アクションを利用してステアリン
グ機構のロック解除を行ない得るようにし、これによっ
て装置の信頼性を大幅に向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るイグニッションスイッチ装置の実
施の形態の構成を示す正面図である。
【図2】図1に示すイグニッションスイッチ装置に使用
されるICカードの構成を示す斜視図である。
【図3】図2に示すICカードに設けられている回転ス
イッチの操作状態を示す斜視図である。
【図4】図1に示すカード処理機構、ステアリングロッ
ク機構の詳細な構成例、およびICカードの半挿入状態
を示す断面図である。
【図5】図4に示すカード処理機構、ステアリングロッ
ク機構の詳細な構成例、およびICカードの完全挿入状
態を示す断面図である。
【図6】図1に示すカード処理機構の回路構成例を示す
ブロック図である。
【図7】図1に示すカード処理機構の斜視図である。
【図8】図7に示すカード処理機構にICカードを挿入
した状態を示す斜視図である。
【図9】図7に示すカード処理機構にICカードを挿入
して、回転スイッチを操作した状態を示す斜視図であ
る。
【図10】本発明に係るステアリングロック装置に使用
されるICカードの構成を示す斜視図である。
【図11】従来から知られているエンジンの始動装置の
回路構成例を示すブロック図である。
【図12】従来から知られているモータ駆動によるステ
アリングロック制御装置の回路構成例を示すブロック図
である。
【図13】図12に示すモータ駆動によるステアリング
ロック制御装置の全体構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ICカード式イグニッションスイッチ装置 2 ICカード 3 カード処理機構 4 ステアリングロック機構 5 ステアリング機構 8 カード筐体 9 ICチップ 10 永久磁石 11 回転スイッチ 12 ロック溝 15 筐体 16 カード挿入口 17 ロック軸 18 カードロック片 19 突起 20 規制板 21 カードロック部 22 リミットスイッチ 23 コントロール回路 24 ロック解除回路 25 ホール素子 26 スイッチ位置検知回路 28 ロック筐体 29 長穴 30 カム 32 作動軸 33 プッシュロック機構 35 作動軸 36 ロックアクチュエータ 37 ロック 38 アンロック溝 39 圧縮バネ 41 ステアリングロック軸 45 ステアリング軸 46 ロック溝 47 ロック用レバー 48 圧縮バネ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状に形成されたカード筐体と、 このカード筐体内に設けられ、少なくとも固有のIDコ
    ードデータが登録されたICチップと、 前記カード筐体の端部に回転可能に設けられた操作片を
    備え、前記ICチップ内のデータを読み取るカード処理
    機構に前記カード筐体が挿入されている状態で前記操作
    片が回動操作された場合に、その回動操作内容に基づい
    たイグニッションスイッチ制御を実行させるための回転
    スイッチと、 を備えたことを特徴とする車両用ICカード。
  2. 【請求項2】 板状に形成されたカード筐体と、このカ
    ード筐体内に設けられ、少なくとも固有のIDコードデ
    ータが登録されたICチップと、前記カード筐体の端部
    に回転可能に設けられた操作片を備えこの操作片が回動
    操作された場合にその回動操作内容に基づいたイグニッ
    ションスイッチ制御を実行させるための回転スイッチと
    を有する車両用ICカードと、このICカードの半挿入
    状態を検出する検出手段と、この検出手段によってIC
    カードの半挿入状態が検出されたときには、前記カード
    内IDコードデータと、車両側に設定されているIDコ
    ードデータとを照合し、両コードデータの一致が確認さ
    れた場合に、前記ICカードの全挿入を許可するととも
    にステアリングロックの解除を許可する手段と、前記I
    Cカードの全挿入状態において前記回転スイッチが回動
    操作された場合にその回動操作内容に基づいたイグニッ
    ションスイッチ制御を実行する手段とを有するカード処
    理機構と、 を備えたことを特徴とするイグニッションスイッチ装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のイグニッションスイッ
    チ装置において、 前記カード筐体の側面にロック溝を設けるとともに、 前記検出手段は、カード挿入口の内奥の適宜位置に設け
    られるとともに先端部に突起を有するロック片と、この
    ロック片の突起が前記ロック溝に嵌合したことを検出し
    て半挿入状態を検出するリミットスイッチとを備えたこ
    とを特徴とするイグニッションスイッチ装置。
  4. 【請求項4】 請求項2、または3に記載のイグニッシ
    ョンスイッチ装置において、 前記回転スイッチは、前記操作片の両端に永久磁石を備
    え、 前記カード処理機構のイグニッション制御を実行する手
    段は、前記操作片の回動角度を検出する複数の磁気抵抗
    素子と、これらの磁気抵抗素子の検出出力に基づいて前
    記回転スイッチの操作片がロック位置、ACC位置、オ
    ン位置、およびスタート位置のいずれの位置にあるかを
    示すスイッチ信号を生成するスイッチ位置検出回路とを
    備えたことを特徴とするイグニッションスイッチ装置。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至4のいずれかに記載のイグ
    ニッションスイッチ装置において、 前記ICカードとカード処理機構との間でのデータの送
    受は、電磁誘導や無線あるいは光通信等の非接触媒体を
    介して実行されることを特徴とするイグニッションスイ
    ッチ装置。
  6. 【請求項6】 板状に形成されたカード筐体と、このカ
    ード筐体内に設けられ、少なくとも固有のIDコードデ
    ータが登録されたICチップとを有する車両用ICカー
    ドと、 このICカードの半挿入状態を検出する検出手段と、こ
    の検出手段によってICカードの半挿入状態が検出され
    たときには、前記カード内IDコードデータと、車両側
    に設定されているIDコードデータとを照合し、両コー
    ドの一致が確認された場合に、前記ICカードの全挿入
    を許可するとともに、ステアリングロックの解除を許可
    する手段とを有するカード処理機構と、 を備えたことを特徴とするステアリングロック装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のステアリングロック装
    置において、 前記カード筐体の側面にロック溝を設けるとともに、 前記検出手段は、カード挿入口の内奥の適宜位置に設け
    られるとともに先端部に突起を有するロック片と、この
    ロック片の突起が前記ロック溝に嵌合したことを検出し
    て半挿入状態を検出するリミットスイッチとを備えたこ
    とを特徴とするステアリングロック装置。
  8. 【請求項8】 請求項6、または7に記載のステアリン
    グロック装置において、 前記ICカードとカード処理機構との間でのデータの送
    受は、電磁誘導や無線あるいは光通信等の非接触媒体を
    介して実行されることを特徴とするステアリングロック
    装置。
JP4807497A 1997-03-03 1997-03-03 車両用icカード、icカードを用いたイグニッションスイッチ装置、およびステアリングロック装置 Pending JPH10236280A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030096944A (ko) * 2002-06-18 2003-12-31 현대자동차주식회사 차량의 도난 방지 시스템
JP2006264421A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Nissan Motor Co Ltd シフト格納構造
US7302817B2 (en) 2002-05-29 2007-12-04 Kabushiki Kaisha Tokai Rika Denki Seisakusho Apparatus for restricting activation of engine starting system
CN105383437A (zh) * 2014-08-29 2016-03-09 罗伯特博世汽车转向旺多姆公司 具有防盗锁的可调节的转向柱机构

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