JPH10236140A - ビスカスヒータ - Google Patents

ビスカスヒータ

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Publication number
JPH10236140A
JPH10236140A JP9042315A JP4231597A JPH10236140A JP H10236140 A JPH10236140 A JP H10236140A JP 9042315 A JP9042315 A JP 9042315A JP 4231597 A JP4231597 A JP 4231597A JP H10236140 A JPH10236140 A JP H10236140A
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JP
Japan
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rotor
peripheral portion
outer peripheral
grooves
viscous heater
Prior art date
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Pending
Application number
JP9042315A
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English (en)
Inventor
Takahiro Moroi
隆宏 諸井
Takashi Ban
孝志 伴
Tatsuya Hirose
達也 廣瀬
Satoshi Yagi
聖史 八木
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority to JP9042315A priority Critical patent/JPH10236140A/ja
Priority to CA002227712A priority patent/CA2227712A1/en
Priority to US09/018,167 priority patent/US5915341A/en
Priority to DE19807957A priority patent/DE19807957C2/de
Publication of JPH10236140A publication Critical patent/JPH10236140A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24VCOLLECTION, PRODUCTION OR USE OF HEAT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F24V40/00Production or use of heat resulting from internal friction of moving fluids or from friction between fluids and moving bodies

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】発熱有効領域の拡大を殊更に図ることなく、発
熱量の向上を図ることができるビスカスヒータを提供す
る。 【解決手段】中部ハウジング1、円筒状ステータ部材
2、前部ハウジング5及び後部ハウジング6によってヒ
ータハウジングが構成されている。ヒータハウジング内
には、発熱室7及びそれを取り囲む放熱室(ウォータジ
ャケット)8が区画されている。発熱室7内には前後駆
動軸片12A,12B及びロータ20が一体回転可能に
設けられると共に、粘性流体としてのシリコーンオイル
が入れられている。ロータ20の外周部及びステータ部
材2の内周部には、ロータ軸線方向に延びる複数の溝3
1,32がそれぞれ形成されており、これらの溝が剪断
向上手段として機能する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハウジング内に発
熱室及び放熱室を区画し、発熱室内に収納された粘性流
体をロータで剪断することにより発生した熱を放熱室内
の循環流体に熱交換するビスカスヒータに関する。
【0002】
【従来の技術】車載用の補助熱源として、車両のエンジ
ンの駆動力を利用するビスカスヒータが注目されてい
る。例えば、特開平2−246823号公報は、車両用
暖房装置に組み込まれるビスカスヒータを開示する。
【0003】このビスカスヒータでは、前部及び後部ハ
ウジングが対設された状態で相互に連結され、その内部
には発熱室と、この発熱室の外域にウォータジャケット
(放熱室)とが設けられている。前部ハウジングには軸
受装置を介して駆動軸が回動可能に支承されており、こ
の駆動軸の一端には発熱室内で一体回動可能にロータが
固定されている。ロータの前後外壁部及びそれらと対向
する発熱室の内壁部には、同心円状の凹凸条が相符合し
て形成されており、両者の近接配置によって当該内外壁
部間にラビリンス状のクリアランス(ラビリンス溝)を
確保している。そして、前記発熱室内に所要量の粘性流
体(例えばシリコーンオイル)を封入し、これを前記ラ
ビリンス溝にもいきわたらせている。
【0004】エンジンの駆動力が駆動軸に伝達される
と、駆動軸と共にロータが発熱室内で回転し、発熱室内
壁部とロータ外壁部との間に介在される粘性流体が前記
ロータで剪断されて流体摩擦に基づく熱を発生する。発
熱室で発生した熱は、前記ウォータジャケット内を流れ
る循環水に熱交換され、その加熱循環水は外部暖房回路
に供給されて車両の暖房に供される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のビスカスヒ
ータの発熱量は、粘性流体との接触面積、即ちロータ外
壁部及び発熱室内壁部の表面積が大きいほど向上する。
一方、ビスカスヒータを車両用暖房熱源に利用する場
合、エンジンルーム内で他の車両用補機類の搭載スペー
スを確保する観点からビスカスヒータの小型化が求めら
れている。このため、上記従来のビスカスヒータでは、
ロータの前後外壁部及びこれらと対向する発熱室の前後
内壁部との間にラビリンス溝を形成し、ロータ及びハウ
ジングの大型化を避けつつロータ外壁部及び発熱室内壁
部における表面積(発熱有効領域)を拡大してビスカス
ヒータの発熱量を向上させている。
【0006】しかし、上記ラビリンス溝を構成すべくロ
ータ及び発熱室内壁部に複雑な凹凸条を設けることに
は、製造技術面での限界や製造コストの高騰化という問
題があり、かかるラビリンス溝構成を採用することは実
際には困難である。特に、上記従来のビスカスヒータで
は、前記ラビリンス溝を構成する凹凸条はロータの軸線
周りに同心円状に形成されるものであるが、これらを極
めて精度良く製造しかつ組み付けなければ、駆動軸の微
妙な傾斜によってもロータがハウジング内壁部と干渉し
てしまうという不都合を生じる。
【0007】本発明の目的は、上記従来のビスカスヒー
タとは全く異なる着想に基づき、発熱有効領域の拡大を
殊更に図ることなく、発熱量の向上を図ることができる
ビスカスヒータを提供することにある。また、車両その
他の製品への搭載を容易とすることにも配慮したビスカ
スヒータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ハウ
ジング内に発熱室及び放熱室を区画し、前記発熱室内に
収納された粘性流体をロータで剪断することにより発生
した熱を前記放熱室内の循環流体に熱交換するビスカス
ヒータにおいて、ハウジング内に発熱室及び放熱室を区
画すべく前記ロータの外周部を囲むように区画手段を設
けると共に、前記ロータと前記区画手段との間隙の間隔
をロータの回転方向において変化せしめるように、前記
ロータ及び区画手段の少なくとも一方に粘性流体の剪断
力を向上させる剪断向上手段を設けたことををその要旨
とする。
【0009】このビスカスヒータによれば、ロータの外
周部を囲むように区画手段を設けたため、発熱室及びそ
の内部に収容されたロータの外周部を囲むように放熱室
が配設される。このロータにおいては、その回転時に周
速が最も大きいロータ外周面が主たる剪断作用面となる
が、放熱室がそのロータ外周面を囲んでいるため、ロー
タ外周面の近傍で発生した熱が最短の経路を経て効率的
に放熱室を流れる循環流体に伝えられる。また、ロータ
及び区画手段の少なくとも一方に剪断向上手段を設け、
ロータと区画手段との間隙の間隔をロータの回転方向に
おいて変化せしめているため、ロータと区画手段との相
対移動に伴う当該間隙の大小変化の繰り返しにより粘性
流体における分子鎖の拘束作用が助長される。この作用
のためにロータの回転に伴う粘性流体の従動回転がある
程度阻止され、結果的に粘性流体の剪断力が向上してビ
スカスヒータの発熱量が大きくなる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1に記載のビス
カスヒータにおいて、前記剪断向上手段は、前記ロータ
の外周部及びそれと対向する前記区画手段の内周部の少
なくとも一方において、ロータの回転方向以外の方向に
延在して形成された凹凸部によって構成されることを特
徴とする。
【0011】この構成によれば、剪断向上手段を構成す
る凹凸部をロータの回転方向以外の方向に延在させるこ
とで、静止側である区画手段の内周部とロータの外周部
との間の間隔をロータ回転方向に繰り返し大小変化させ
ることができる。従って、前述のように剪断力が向上し
て発熱量が大きくなる。また、ロータの回転時、剪断向
上手段の一部を構成する凹部には、粘性流体中に混入す
る気泡(気体)が集められる(気体捕縛作用)。このた
め、当該凹部以外の領域におけるロータの外周部と区画
手段の内周部との間隙領域(即ち発熱有効領域)から気
体が駆逐され、粘性流体の剪断効率が高められる。
【0012】請求項3の発明は、請求項2に記載のビス
カスヒータにおいて、前記凹凸部は前記ロータの外周部
及び前記区画手段の内周部の少なくとも一方において、
ロータの軸線方向に延びる複数の溝を形成することによ
り構成されることを特徴とする。
【0013】かかるロータ軸線方向に延びる溝の形成に
より、剪断向上手段を構成する凹凸部をロータの外周部
及び区画手段の内周部の少なくとも一方に容易に付与す
ることができる。
【0014】請求項4の発明は、請求項3に記載のビス
カスヒータにおいて、相対向する前記ロータの外周部及
び前記区画手段の内周部の双方に、ロータの軸線方向に
延びる複数の溝を形成すると共に、前記ロータ側の溝の
数を前記区画手段側の溝の数と異ならせてなることを特
徴とする。
【0015】仮にロータ側の溝と区画手段側の溝とを同
数とし、ロータ側及び区画手段側の溝をロータの軸線に
対して等角度間隔で配置した場合、ロータの回転時に、
ロータ側の複数の溝と区画手段側の複数の溝とが全て同
時に相対向する瞬間が周期的に生ずることになる。この
場合、剪断向上手段による分子拘束作用が周期性を帯
び、結果的にロータ回転の負荷変化が脈動的となって振
動や騒音を発生させる原因となる。これに対し、請求項
4の発明によれば、ロータ側の溝の数を区画手段側の溝
の数と異ならせて、ロータ側の溝配置の角度間隔と区画
手段側の溝配置の角度間隔とが同じとならないようにし
た。従って、ロータの回転時に、ロータ側の複数の溝と
区画手段側の複数の溝とが全て同時に相対向するという
事態は生じ得ず、剪断向上手段による分子拘束作用が周
期性を帯びることがない。従って、ロータ回転の負荷変
化が脈動的となることがなく、振動や騒音の発生が抑制
される。
【0016】請求項5の発明は、請求項1に記載のビス
カスヒータにおいて、前記ロータは、前後に所定間隔を
隔てた一対の円盤状支持部材と、両円盤状支持部材の外
周部に固着された複数の連結材とを備えてなり、前記ロ
ータの回転に伴い前記区画手段の内周部と対向しつつそ
れに沿って移動する前記複数の連結材が前記剪断向上手
段として機能することを特徴とする。
【0017】この構成によれば、複数の連結材が剪断向
上手段として機能する。更に、円盤状支持部材の外周部
に固着された複数の連結材間には隙間が存在し、これら
の隙間を介して、ロータの内部が外部と連通することに
なる。このため、ロータの内部空間を、粘性流体を追加
収容する粘性流体の貯留室とすることができ、粘性流体
をより多く確保してその劣化時期を遅らすことができ
る。また、ロータが一種のかご型を呈することは、ロー
タの起動トルクの低減に有効である。
【0018】請求項6の発明は、請求項1に記載のビス
カスヒータにおいて、前記剪断向上手段は、前記ロータ
の外周部及びそれと対向する前記区画手段の内周部の少
なくとも一方に散在して形成された複数の窪みによって
構成されている。
【0019】かかる窪みの形成によっても、剪断向上手
段をロータの外周部及び区画手段の内周部の少なくとも
一方に容易に付与することができる。請求項7の発明
は、請求項1〜6のいずれか一項に記載のビスカスヒー
タにおいて、前記ロータはその回転軸線からの半径より
も軸長の長い円筒状外周部を有していることを特徴とす
る。
【0020】この構成によれば、ロータ軸長に対するロ
ータ半径の短縮化、即ちヒータ本体の短径化が図られ
る。尚、回転時のロータの表面で最大周速を示すのはロ
ータ外周面であるが、当該ロータ外周面の周速度は、ロ
ータの角速度が一定のとき、ロータ半径の短縮に応じて
低下傾向を示す。しかし、ロータの相対的な長軸化はロ
ータ外周面積の増大をもたらす。このため、ロータ外周
面が主たる剪断作用面として、ロータ半径の短縮による
周速度低下の不利を補ってあまりある発熱量を確保す
る。
【0021】請求項8の発明は、請求項7に記載のビス
カスヒータにおいて、前記放熱室はその内部に螺旋状に
設定された循環流体の循環経路を備えてなることを特徴
とする。
【0022】循環経路を螺旋状に設定することで循環流
体の流れを整え、循環流体の短絡や滞留を防止して熱交
換効率を高めることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を車両の暖房装置
に組み込まれるビスカスヒータに具体化したいくつかの
実施形態を図面を参照しつつ説明する。
【0024】(第1実施形態)図1及び図3に示すよう
に、本実施形態のビスカスヒータのハウジングは、中部
ハウジング1、ステータ部材2、前部ハウジング5及び
後部ハウジング6によって構成されている。中部ハウジ
ング1は円筒状内周部を有する断面四角形状をなし、そ
の内部には略円筒状のステータ部材2が圧入されてい
る。中部ハウジング1及びステータ部材2の前部及び後
部には、ガスケット3,4を介して前部ハウジング5及
び後部ハウジング6が接合されている。こうして、区画
手段としてのステータ部材2内には発熱室7が区画され
る。尚、中部ハウジング1、前部ハウジング5及び後部
ハウジング6は四本の組付ボルト50(図3参照)によ
って相互連結されている。
【0025】ステータ部材2の外周面上には螺旋状に延
びる一条のリブ2aが突設されている。中部ハウジング
1内へのステータ部材2の圧入により、前記螺旋状リブ
2aは中部ハウジング1の内周面に密接する。こうし
て、ステータ部材2の外周面と中部ハウジング1の内周
面との間には、放熱室としてのウォータジャケット8が
構成される。中部ハウジング1の前端側外周部には車両
の暖房回路(図示略)から循環流体としての循環水をウ
ォータジャケット8に取り入れる入水ポート9Aが設け
られ、一方、中部ハウジング1の後端側外周部には当該
ウォータジャケット8から前記暖房回路へ循環水を送り
出す出水ポート9Bが設けられている。このウォータジ
ャケット8において、リブ2aは入水ポート9Aから出
水ポート9Bにいたる循環流体の螺旋状循環経路を設定
するための循環流体ガイド手段としての役目を果たす。
【0026】図1及び図2に示すように、発熱室7内に
はロータ20が収容されている。ロータ20の前後には
それぞれ駆動軸片12A,12Bが設けられている。前
側駆動軸片12Aは前部ハウジング5内に設けられた軸
受装置10によって回動可能に支承され、後側駆動軸片
12Bは後部ハウジング6内に設けられた軸受装置11
によって回動可能に支承されている。二つの駆動軸片1
2A,12Bは同一軸線C上にあり、ロータ20の前後
に分割配置されているもののロータ20を介してつなが
ることで一つの駆動軸として機能する。
【0027】図2に示すように、略円筒状のステータ部
材2によって囲まれたロータ20は、一対の円盤状の支
持部材21,22と、ステータ部材2の内周面と対向す
る円筒状の外周部材23を備えている。これら部材21
〜23はロータの軽量化のためにアルミニウム合金製と
なっている。円盤状支持部材21,22はそれぞれ円筒
状外周部材23の前後に圧入固定され、ロータ20は中
空なドラム状に形成されている。当該ロータ20(又は
円筒状外周部材23)は、その軸線C(駆動軸片12
A,12Bの軸線と一致)からの半径Rよりも軸長Lの
長い円筒状の外周面を有している。また、円盤状支持部
材21,22の中心部に形成された各凹部21a,22
a内には鋼製の円筒リング25,26がそれぞれ圧入さ
れている。円筒リング25,26の各内周部には内スプ
ライン25a,26aが形成され、これらは駆動軸片1
2A,12Bの各外周部に形成された外スプライン2
7,28とスプライン結合を構成する。このように、ロ
ータ20は二つの駆動軸片12A,12Bと一体回転可
能に構成されると共に、駆動軸片12A,12Bを介し
て軸受装置10,11により回動可能に支承されてい
る。
【0028】前部ハウジング5内には発熱室7に隣接し
て軸封装置としてのオイルシール13が設けられ、ま
た、後部ハウジング6内には発熱室7に隣接して軸封装
置としてのオイルシール14が設けられている。こうし
て、発熱室7内にロータ20を収容しつつ、発熱室7を
液密な内部空間としている。
【0029】液密な内部空間としての発熱室7内には、
粘性流体としてのシリコーンオイルが所要量満たされて
いる。このシリコーンオイルの充填量Vf は、ロータ2
0の外周面(外周部材23の外周面)とステータ部材2
の内周面との間のクリアランス、並びに、ロータ20の
前後両端面と前部及び後部ハウジング5,6との間の各
クリアランスの合計クリアランス容積Vc に対してシリ
コーンオイルの常温時充填率が50%〜80%の範囲と
なるように決められている。これは、発熱時のオイル膨
張を考慮したものである。尚、ロータ20の回転に伴
い、発熱室7の内壁面とロータ20の外表面との隙間に
は伸張粘性に基づいてシリコーンオイルが満遍なく介在
されるので、オイルの充填率が100%でないことはオ
イルの剪断発熱を殊更阻害するものではない。
【0030】図1に示すように、前部ハウジング5に設
けられた軸受装置16により、プーリ18が回動可能に
支承されている。このプーリ18は、ボルト17によっ
て前側駆動軸片12Aの端部に固着されている。当該プ
ーリ18はその外周部にかけられる動力伝達ベルト(図
示略)を介して、外部駆動源としての車両のエンジンと
駆動連結される。従って、プーリ18を介してのエンジ
ンの駆動力により前側駆動軸片12Aと共にロータ20
及び後側駆動軸片12Bが一体回転される。ロータ20
の回転に伴い、主として発熱室7の内周壁(ステータ部
材2の内周面)とロータ20の外周面(外周部材23の
外周面)との間隙においてシリコーンオイルが剪断され
て発熱する。この熱は、ステータ部材2を介してウォー
タジャケット8内を流れる循環水に熱交換され、この加
熱循環水が暖房回路を介して車室内の暖房等に供され
る。
【0031】ここで、平滑で凹凸のない外周面を持つと
した場合におけるロータの剪断発熱能力を近似計算す
る。粘性流体の粘性係数をμ、ロータ20の外周面と発
熱室7(ステータ部材2)の内周面との間隙をδ1 、ロ
ータ20の各端面とそれと対向する発熱室7の内端面と
の間隙をδ2 、ロータの角速度をωとすれば、ロータ2
0の各端面における発熱量Q1 は、 Q1 =πμω2 4 /δ2 となり、ロータ20の外周面における発熱量Q2 は、 Q2 =2πμω2 3 L/δ1 となる。このビスカスヒータでは、ロータ20の外周面
を主たる剪断作用面としていることから、δ1 <δ2
設定され、更に半径R<軸長Lであるため、Q1<Q2
となり、結果としてロータ20の外周面において大きな
発熱量Q2 が確保されることが理解できる。
【0032】更に図1及び図3に示すように、ドラム状
ロータ20の外周部(即ち外周部材23の外周面上)及
びそれと対向するステータ部材2の内周部には、複数条
の溝31,32がそれぞれ形成されている。これらの溝
31,32は、粘性流体の剪断力を向上させる剪断向上
手段を構成する。
【0033】ロータ20の外周部に形成された溝31及
びステータ部材2の内周部に形成された溝32は全てロ
ータ20の軸線方向に延びており互いに平行である。ロ
ータ20の軸線Cの延びる方向は、ロータ20の回転方
向Dないし周方向に対して直交する関係にある。この意
味で、溝31,32の各々は、ロータの回転方向D以外
の方向に延在するものである。また、ロータ20及びス
テータ部材2の各々にロータ回転方向Dに沿って複数の
溝31,32を配列することで、ロータ軸線方向に延在
する複数の凹凸部をロータ20の外周部及びステータ部
材2の内周部に付与することになる。
【0034】ロータ20の外周部に形成された溝31の
数は本実施形態では24条とされ、これらはロータ20
の周方向に沿って等角度間隔(即ち15°間隔)にて配
置されている。また、ステータ部材2の内周部に形成さ
れた溝32の数は本実施形態では36条とされ、これら
はステータ部材2の周方向に沿って等角度間隔(即ち1
0°間隔)にて配置されている。このように、ロータ2
0側の溝31の数と、ステータ部材2側の溝32の数と
は異なっている。
【0035】各溝31,32の深さは、ロータ20の外
周部とステータ部材2の内周部との間のクリアランス
(間隙)よりも深く設定されている。また、図3に示す
ように、各溝31,32は断面矩形状をなし、各溝を構
成する両側壁の頂部にはあえて面取り加工は施さず、角
張ったままのエッジ形状としている。
【0036】尚、溝31,32の形成によるロータ20
の外周面とステータ部材2の内周面との間のクリアラン
スの部分的増大が、粘性流体の剪断発熱能力をかえって
低下させる原因となることを避けるためには、ロータ2
0の外周部の面積に対する溝31の総占有面積、及び、
ステータ部材2の内周部の面積に対する溝32の総占有
面積がそれぞれ20%以下となるように溝31,32の
面積を設定することが望ましい。
【0037】次に、本実施形態のビスカスヒータの作用
及び効果を説明する。 ○ ロータ20の外周部とステータ部材2の内周部との
間隙の間隔が、ロータの回転方向Dにおいて溝31,3
2の存在により大きく又は小さくと変化している。この
ため、粘性流体の表面張力に加えて該間隙の間隔が大き
くなる部分(各溝31,32の位置)において、粘性流
体の分子鎖を拘束する作用が助長され、ロータ20の回
転に伴う粘性流体の剪断力が向上される。このため、か
かる溝31,32を形成しない場合に比して、ビスカス
ヒータの発熱量を大きくすることができる。
【0038】○ 軸線方向に延びる溝31,32は、ロ
ータ20の回転により主にロータ回転方向Dに相対移動
する粘性流体に対してほぼ直交する関係となる。このた
め、剪断向上手段を構成する溝31,32は、粘性流体
の剪断力を効果的に向上させることができる。
【0039】○ 発熱有効領域において凹部としての溝
31,32を採用したため、粘性流体中に混入している
気体(空気等)をこれらの溝31,32内に捕縛するこ
とができる。このため、ロータ20の外周面とステータ
部材2の内周面との間隙(溝31,32以外の部分の間
隙)から気体を排除することができ、この気体捕縛効果
により発熱能力の維持・向上を図ることができる。
【0040】○ ロータ20の外周部及びステータ部材
2の内周部において各溝31,32を構成する両側壁の
頂部を角張ったエッジ形状とした。このため、当該頂部
に面取り加工を施して丸みを付与した場合に比べて、粘
性流体の分子鎖の拘束作用を助長させることができ、よ
り効果的な剪断を達成することができる。また、溝3
1,32内に捕縛された気体が当該溝から逃げにくくな
るため、溝31,32の気体貯留機能が高まり、上記剪
断効率の向上に寄与することができる。
【0041】○ ロータ20側の溝31の数と、ステー
タ部材2側の溝32の数とを異ならせたことで、ロータ
20側の溝31の配置角度間隔と、ステータ部材2側の
溝32の配置角度間隔とが相違することとなる。このた
め、ロータ20の回転時において、ロータ20に形成さ
れた24条の溝31と、ステータ部材2に形成された3
6条の溝32とが全て同時に相対向するという事態が回
避される。故に、ロータ20の回転時におけるトルク変
動(負荷変動)が非常に小さくなり、トルク変動に基づ
く振動や騒音の発生が効果的に抑制される。
【0042】○ ステータ部材2側における溝32の数
を多くすることで、発熱室7とウォータジャケット(放
熱室)8とをつなぐ壁部の伝熱面積を大きく確保するこ
とができる。従って、発熱室7で発生した熱を効率的に
放熱室8を流れる循環流体に伝達することができる。こ
のことは、発熱室7での熱こもりを回避して、粘性流体
の熱劣化を遅延さるのに有効である。
【0043】尚、この第1実施形態は次のように変更す
ることもできる。 (変更例)ロータ20の外周部及びステータ部材2の内
周部の双方に溝31,32を形成したが、ロータ20の
外周部のみに溝31を形成しステータ部材2の内周部に
は溝を形成しないようにしてもよい。逆に、ロータ20
の外周部には溝を形成せず、ステータ部材2の内周部の
みに溝32を形成してもよい。これらの場合でも、前記
第1実施形態と同様の作用及び効果を奏することができ
る。
【0044】(変更例)図4に示すように、ロータ20
の外周部に形成する各溝31を断面くさび形としてもよ
い。この場合の各溝31は、ロータの回転方向Dの前側
ほど浅く、後側ほど深くなる断面くさび形状を呈するも
のである。この構成によれば、回転方向Dの後側に位置
する溝形成壁の頂部が角張ったエッジ形状となり、ロー
タ20の回転に伴う粘性流体の剪断力及び溝31の気体
貯留機能が高まることになる。尚、区画手段としてのス
テータ部材2の内周部に、これと同様の断面くさび形の
溝32を形成してもよい。
【0045】(第2実施形態)図1〜図3に示すビスカ
スヒータにおいて、そのドラム状のロータ20を図5に
示すようなかご型ロータ40で置換してもよい。このか
ご型ロータ40は、前記ドラム状ロータ20の外周部材
23を複数の連結材41で置換した構成に相当する。更
に詳細に説明すると、前後駆動軸片12A,12Bとそ
れぞれスプライン結合された一対の円盤状支持部材2
1,22を前後に所定間隔だけ隔てた状態で、これらの
外周部に複数の連結材41が固着されている。連結材4
1の各々はロータ40の軸長Lに相当する長さの長板状
又は棒状の部材として提供されている。これらの連結材
41はロータ40の周方向に沿って等角度間隔にて配置
されると共に、ロータ40の軸線方向(駆動軸片12
A,12Bの軸線方向)に延びて互いに平行である。隣
り合う連結材41間には隙間が確保されており、これら
の隙間を介して、かご型ロータ40の内部空間は発熱室
7と連通している。
【0046】このかご型ロータ40を用いれば、その内
部空間をシリコーンオイル(粘性流体)の貯留室とする
ことができ、シリコーンオイルをより多く確保してオイ
ルの劣化時期を遅らすことができる。また、ロータ40
をかご型とすることで、ロータの起動トルクを小さくす
ることができると共に、起動ショックを緩和することが
できる。そして、ロータ40の回転開始時には、各連結
材41がオイルを掻き上げると共に、遠心力の作用も加
わってロータ40の外周域にシリコーンオイルが一様に
広がり、各連結材41による剪断作用を受けることにな
る。
【0047】かご型ロータ40の回転に伴い、各連結材
41は、区画手段としてのステータ部材2の内周部と対
向しつつそれに沿って移動すると共に、ステータ部材2
の内周部との間隙の間隔をロータ回転方向Dにおいて変
化せしめることになる。このため、この第2実施形態で
は、複数の連結材41が剪断向上手段としての役目を果
たす。
【0048】(第3実施形態)ドラム状ロータ20に形
成されるべき剪断向上手段は、ロータの軸線方向に延び
る溝31(又は突条)に限定されるものではなく、図6
に示すように、ロータ20の外周部を構成する外周部材
23の外表面に形成された複数の窪み33であってもよ
い。図6は、ドラム状ロータの外周部材23を、その軸
線方向に延びる一辺に沿って切断・展開した状態を模式
的に示す。各窪み33は平面円形状をなしている。これ
らの窪み33は、外周部材23の外表面の全体に散在さ
れているものの、ロータ20の回転方向Dに沿った列を
なすと共に、各列において所定間隔(結果的に等角度間
隔)を隔てて配列されるという規則性を有している。
【0049】図7は、各窪み33の縦断面を示す。各窪
み33の断面形状は、矩形状(図7(A)参照)であっ
ても皿形状(図7(B)参照)であってもよい。但し、
窪み33の断面が矩形状であれば、その窪み33を形成
する周壁の頂部が角張ったエッジ形状となり、粘性流体
の剪断力及び気体貯留機能が高まることは前述した通り
である。これらの窪み33の形成方法としては、例えば
円筒状外周部材23の形成後にその外周面に対して円柱
状の電極を対向させて放電加工によって窪みを付与する
方法や、円筒状外周部材23の鍛造時に併せて窪みを形
成する方法があげられる。
【0050】かかる窪み33の形成によって、ステータ
部材2の内周部との間隙の間隔をロータ回転方向Dにお
いて変化せしめることになるため、これらの窪み33は
剪断向上手段として機能する。尚、ステータ部材2の内
周側に同様の窪みが形成されてもよい。また、各窪み3
3の平面形状は円形状に限られず、楕円形状や正方形等
の多角形状であってもよい。
【0051】尚、発明の実施の形態は上述の第1〜第3
実施形態に限定されるものではなく、次のように変更し
て実施することも可能である。 (変更例)前記第1〜第3実施形態では、ステータ部材
2の外周面に螺旋状のリブ2aを突設したが、このよう
なリブ2aに代えて、ステータ部材2の外周部のほぼ全
体に、先端が中部ハウジング1の内周面に接しない多数
の放熱フィンを形成してもよい。
【0052】(変更例)前記第1〜第3実施形態では図
1のビスカスヒータのように、駆動軸片12Aの端部に
プーリ18を直接固定したが、プーリ18と駆動軸片1
2Aとの間に電磁クラッチ機構を採用し、エンジンの駆
動力を必要に応じて駆動軸片12A等に選択的に伝達可
能としてもよい。
【0053】(変更例)前述のドラム状ロータ20又は
かご型ロータ40の前後端面に放射状の溝を形成すると
共に、当該前後端面と対向する発熱室の内壁面にも同様
の放射状の溝を形成してもよい。これらの放射状溝は、
略円柱状のロータの端面領域における粘性流体の剪断向
上手段として機能する。
【0054】(用語の定義)本明細書で言う「粘性流
体」とは、ロータの剪断作用を受けて流体摩擦に基づく
熱を発生するあらゆる媒体を意味するものである。故
に、高粘度の液体や半流動体に限定されず、ましてやシ
リコーンオイルに限定されるものではない。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように、各請求項に記載の
ビスカスヒータによれば、剪断向上手段を設けたこと
で、発熱有効領域の拡大を殊更に図ることなく発熱量の
向上を図ることができる。また、ロータに新形状を採用
したことで、車両その他の製品への搭載を容易化するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に従うビスカスヒータの縦断面
図。
【図2】図1のビスカスヒータのロータの内部を示す要
部縦断面図。
【図3】図2のX−X線における横断面図。
【図4】ロータの別例を示す要部横断面図。
【図5】第2実施形態に従うビスカスヒータ用ロータの
正面図。
【図6】第3実施形態に従うビスカスヒータ用ロータの
展開図。
【図7】ロータ外周面の窪みの態様を示す図6のY−Y
線での断面図。
【符号の説明】
1…中部ハウジング、2…ハウジング及び区画手段とし
てのステータ部材、2a…粘性流体の循環経路を設定す
るリブ、5…前部ハウジング、6…後部ハウジング、7
…発熱室、8…放熱室としてのウォータジャケット、2
0…ロータ、21,22…円盤状支持部材、31,32
…溝(剪断向上手段を構成する凹凸部を付与する)、3
3…窪み(剪断向上手段を構成する)、40…かご型ロ
ータ、41…連結材(剪断向上手段を構成する)、C…
軸線、D…ロータ回転方向、R…半径、L…軸長。
フロントページの続き (72)発明者 八木 聖史 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に発熱室及び放熱室を区画
    し、前記発熱室内に収納された粘性流体をロータで剪断
    することにより発生した熱を前記放熱室内の循環流体に
    熱交換するビスカスヒータにおいて、 ハウジング内に発熱室及び放熱室を区画すべく前記ロー
    タの外周部を囲むように区画手段を設けると共に、前記
    ロータと前記区画手段との間隙の間隔をロータの回転方
    向において変化せしめるように、前記ロータ及び区画手
    段の少なくとも一方に粘性流体の剪断力を向上させる剪
    断向上手段を設けたビスカスヒータ。
  2. 【請求項2】 前記剪断向上手段は、前記ロータの外周
    部及びそれと対向する前記区画手段の内周部の少なくと
    も一方において、ロータの回転方向以外の方向に延在し
    て形成された凹凸部によって構成される請求項1に記載
    のビスカスヒータ。
  3. 【請求項3】 前記凹凸部は、前記ロータの外周部及び
    前記区画手段の内周部の少なくとも一方において、ロー
    タの軸線方向に延びる複数の溝を形成することにより構
    成される請求項2に記載のビスカスヒータ。
  4. 【請求項4】 相対向する前記ロータの外周部及び前記
    区画手段の内周部の双方に、ロータの軸線方向に延びる
    複数の溝を形成すると共に、前記ロータ側の溝の数を前
    記区画手段側の溝の数と異ならせてなる請求項3に記載
    のビスカスヒータ。
  5. 【請求項5】 前記ロータは、前後に所定間隔を隔てた
    一対の円盤状支持部材と、両円盤状支持部材の外周部に
    固着された複数の連結材とを備えてなり、前記ロータの
    回転に伴い前記区画手段の内周部と対向しつつそれに沿
    って移動する前記複数の連結材が前記剪断向上手段とし
    て機能する請求項1に記載のビスカスヒータ。
  6. 【請求項6】 前記剪断向上手段は、前記ロータの外周
    部及びそれと対向する前記区画手段の内周部の少なくと
    も一方に散在して形成された複数の窪みによって構成さ
    れる請求項1に記載のビスカスヒータ。
  7. 【請求項7】 前記ロータはその回転軸線からの半径よ
    りも軸長の長い円筒状外周部を有している請求項1〜6
    のいずれか一項に記載のビスカスヒータ。
  8. 【請求項8】 前記放熱室は、その内部に螺旋状に設定
    された循環流体の循環経路を備えてなる請求項7に記載
    のビスカスヒータ。
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US09/018,167 US5915341A (en) 1997-02-26 1998-02-03 Viscous heater with shear force increasing means
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