JPH10235597A - ロール紙カット機構 - Google Patents

ロール紙カット機構

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JPH10235597A
JPH10235597A JP5983997A JP5983997A JPH10235597A JP H10235597 A JPH10235597 A JP H10235597A JP 5983997 A JP5983997 A JP 5983997A JP 5983997 A JP5983997 A JP 5983997A JP H10235597 A JPH10235597 A JP H10235597A
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JP
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cutter
roll paper
polishing
cutting
cutting mechanism
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JP5983997A
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Shuichi Endo
秀一 遠藤
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Copyer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一本のカッターの寿命を、その研磨により本来
の刃の性能以上に向上させるとともに、切断の対象とな
るロール紙の属性に応じてカッターの研磨時期を適正に
設定する。 【解決手段】カッター保持部102は、カッター101
を保持するとともに、カット方向にロール紙を切断する
最大範囲を超えた領域まで移動可能であり、その領域に
はカッター研磨部20が設けられる。カッター保持部1
02をカッター研磨部20へ移動させることにより、カ
ッターの研磨が行われる。カッターの研磨の時期は、ロ
ール紙の切断によるカッターの劣化に関連するロール紙
属性(サイズ、紙種等)に基づいて決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロール紙を記録媒
体とする画像形成装置、特にそのロール紙カット機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ロール紙を記録媒体とする画像形
成装置には、プロッタ、複写機、ファクシミリ等が知ら
れている。
【0003】従来のプロッタに搭載されたロール紙カッ
ト機構の構成を簡単に説明する。
【0004】ロール紙カット機構の一部を構成するカッ
ター保持部は、一枚刃のカッターを保持しているものと
する。カッター保持部は、ロール紙搬送方向と直角の方
向(左右方向)に延設されたガイドレールに沿って、そ
の延設方向に自在に移動可能に設置される。カッター保
持部は、カッター駆動モータから伝達される駆動力によ
り左右方向に走行する。
【0005】カッター保持部は、通常、カッター基点に
位置している。プロッタは、特定サイズの用紙を得る場
合、紙搬送モータの駆動によりロール紙をロール紙先端
とカット位置を考慮した特定長さまで搬送する。次に、
カット方向にカッター保持部を移動させることにより、
ロール紙を切断し特定の用紙サイズを得ることができ
る。カッター保持部はカット終了後、カッターをカッタ
ー基点に戻す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カッターは
ロール紙の切断を繰り返すうちに劣化するので、1つの
カッターがロール紙を切断できる回数は、その刃の性能
により限られている。所定回数切断動作を行ったカッタ
ーは新品に交換しなくてはならない。また、切断が可能
であったとしても使用していくにつれて切断した用紙側
面が荒くなることがある。
【0007】このような問題に対して、実開平1−11
0089号公報は、カッターの切断動作のための移動範
囲を超えた範囲まで移動範囲を拡大し、その拡大した範
囲にカッター(回転刃)を研ぐための研磨部を設ける用
紙切断装置を開示している。この装置において、カッタ
ーが所定枚数の用紙を切断したとき、自動的にカッター
を拡大範囲まで往復移動させることによりカッターを研
石ユニットに当接させて研磨を行う。
【0008】しかし、この公開公報には、切断の対象と
なる用紙のサイズ、紙種等について、何等記載されてい
ない。すなわち、単に所定枚数の用紙を切断したときカ
ッターの研磨を行ったのでは、切断距離の長い大サイズ
の用紙や固いロール紙の切断を繰り返した場合には、研
磨が必要となる時期であっても切断した用紙が未だ所定
枚数に達せず研磨が行われないという事態が起こりう
る。この事態を回避するために所定枚数を予め小さく設
定しておくことも考えられるが、この場合、カッターの
切れ味が鈍る前の必要以上に早い時期に研磨が行われる
ため、カッターの寿命を縮めてしまうという問題が生じ
る。
【0009】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであり、一本のカッターの寿命を、その研
磨により本来の刃の性能以上に向上させるとともに、切
断の対象となるロール紙の属性に応じてカッターの適正
な研磨時期を設定することができるロール紙カット機構
を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によるロール紙カ
ット機構は、ロール紙の搬送方向と直角のカット方向に
ロール紙を切断するロール紙カット機構において、ロー
ル紙を切断するカッターと、該カッターを保持するとと
もに、前記カット方向にロール紙を切断する最大範囲を
超えた領域まで移動可能なカッター保持部と、前記最大
範囲を超えた領域に配置された、前記カッターを研磨す
るカッター研磨部と、前記カッター保持部を前記カッタ
ー研磨部へ移動させて前記カッターの研磨を行わせる研
磨制御手段とを備え、該研磨制御手段は、ロール紙の切
断によるカッターの劣化に関連するロール紙属性に基づ
いて、前記カッターの研磨の時期を決定することを特徴
とする。
【0011】この構成により、ロール紙属性に基づいた
適正なカッター研磨時期を見いだすことができる。
【0012】前記ロール紙の切断によるカッターの劣化
に関連するロール紙属性は、例えば、ロール紙のサイズ
および紙種のうちの少なくとも1つである。ここでいう
ロール紙のサイズは、ロール紙の幅である。また、紙種
は、ロール紙の堅さや厚さ、材質等である。
【0013】前記研磨制御手段は、好ましくは、1回の
用紙切断によるカッターの劣化度に相当するカッターカ
ウント値をロール紙属性に応じて予め定めておき、1回
の用紙切断毎に当該カッターカウント値の積算値sを求
め、一方、第i回の研磨時期に対応してカッターカウン
ト値の基準積算値f(i)を予め定めておき、前記積算
値sが前記基準積算値f(i)に達する毎にカッターの
研磨を行う。
【0014】このように、1回の用紙切断によるカッタ
ーの劣化度に相当する指標としてのカッターカウント値
を導入することにより、1つのカッターの使用中に属性
の異なるロール紙が交換使用されても、それに応じてカ
ッターカウント値が変化するので、ロール紙属性の変化
も適正にカッターカウント値の積算値に反映される。そ
の結果、使用するロール紙のサイズや種別に関わらず、
カッターの劣化を的確に判断し、適正なカッター研磨時
期を見いだすことが可能となる。
【0015】前記カッター研磨部は、カッターを研磨す
るための砥石を有し、前記研磨制御手段は、前記第i回
の研磨時期に対応して、さらにカッターを前記砥石に対
して往復させる回数g(i)を予め定めておき、前記第
i回の研磨時に当該回数だけカッターを前記砥石に対し
て往復させることも可能である。
【0016】これにより、その研磨処理が何回目に行わ
れるものであるかによって研磨の往復回数を可変設定す
ることができる。研磨処理を繰り返すうちにカッター刃
面の復活に時間がかかるようになるのが通常であり、本
構成はこのような要請に柔軟に対処可能とするものであ
る。
【0017】前記研磨制御手段は、前記積算値sが予め
定めた最大値に達したとき、前記カッターの交換が必要
である旨を外部に出力することが望ましい。これによ
り、ユーザがカッター交換が必要となったことを認識す
ることができる。
【0018】前記ロール紙属性はユーザにが入力するこ
ともできるし、前記ロール紙属性を検出する手段を設け
ることもできる。
【0019】本発明によるロール紙カット機構は、別の
観点によれば、ロール紙の搬送方向と直角のカット方向
にロール紙を切断するロール紙カット機構において、ロ
ール紙を切断する片刃のカッターと、該カッターを保持
するとともに、前記カット方向にロール紙を切断する最
大範囲を超えた領域まで移動可能なカッター保持部と、
前記最大範囲を超えた領域に配置された、前記カッター
を研磨するカッター研磨部と、前記カッター保持部を前
記カッター研磨部へ移動させて前記カッターの研磨を行
わせる研磨制御手段とを備え、前記カッター保持部は、
ロール紙の搬送方向およびカット方向の両方向に直角な
方向を軸として前記片刃のカッターを回転可能に支持す
る手段と、用紙切断動作可能な通常位置に前記カッター
を弾性力で付勢する付勢手段と、前記カッターと連結さ
れカッターと共に回動可能なカム部材とを有し、前記カ
ッター研磨部は、前記カッター保持部がカッター研磨部
に移動してきたときに前記付勢力に抗して前記カム部材
に回転力を与えるカム押さえ部材と、当該回転力により
回転したカッターの刃面が当接する砥石部材とを有する
ことを特徴とする。
【0020】このようなカッター保持部およびカッター
研磨部の構成により、カッター保持部をカッター研磨部
の位置まで移動させる(さらに好ましくはそこで数回往
復させる)だけで自動的にカッターを研磨することがで
きる。また、カッター保持部を移動させるだけで、片刃
のカッターの角度を変えてその刃面を砥石の面に弾性に
よる所定の押圧力をもって当接させることができる。こ
のような比較的複雑な動作も、バネ等の付勢手段、カム
部材およびカム押さえからなる機械的機構により達成さ
れ、その駆動は通常のカッター切断動作に使用されるカ
ッター保持部の移動のみで済む。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下
は、画像形成装置としてプロッタを例に説明するが、ロ
ール紙を記録媒体として用い、これを紙搬送方向と直角
の方向に切断するロール紙カット機構を有するものであ
れば、複写機、ファクシミリ等、任意の画像形成装置に
本発明を適用することができる。
【0022】図1に、この実施の形態において本発明が
適用されるロール紙カット機構10の一部(左端部)の
構成を示す。
【0023】本実施の形態において、ロール紙カット機
構10の一部(図の左端部分)を構成するカッター保持
部102は、片刃のカッター101を保持しており、ロ
ール紙109の搬送方向Yと直角の方向Xに延設された
ガイドレール103に沿って、その延設方向に自在に移
動可能に設置されている。カッター保持部102にはガ
イドレール103と並行にベルト104が取り付けてあ
り、このベルト104に対してカッター駆動モータ10
6がプーリ107を介して左右方向Xに駆動力を伝達す
ることにより、カッター保持部102は左右方向Xに走
行する。プラテン110上では、ロール紙109が紙搬
送モータ108の駆動によりY方向に搬送される。ガイ
ドレール103の左端部にはカッター基点センサ105
が固定的に設けられ、一方、カッター保持部102には
カッター基点センサ105により検知される突起部11
2を有する。カッター基点センサ105は、カッター1
01が基点位置(以下、ホームポジションともいう)に
あることを検出するためのものである。本実施の形態で
は、カッター基点センサ105は、光が遮断されたこと
を検出する光学的センサ(フォトインタラプタ)を用い
ているが、近接スイッチのような機械的なものでもよ
い。カッター保持部102が所定の位置にあることを検
出できるものであれば任意の原理および構成のセンサを
用いることができる。
【0024】次に、このロール紙カット機構10により
ロール紙を切断する動作について簡単に説明する。
【0025】カッター保持部102は、用紙切断時以外
は、カッター基点、すなわちカッター基点センサ105
の位置にある。プロッタは、特定サイズの用紙を得る場
合、用紙上に画像を形成しながら、紙搬送モータ108
の駆動により、ロール紙先端とカット位置を考慮した特
定長さ分、ロール紙109を搬送する。次に、左右方向
Xにカッター保持部102を用紙サイズ(ここではX方
向の大きさ)分移動させることにより、ロール紙を切断
し、特定の用紙サイズ(ここではXおよびY方向の大き
さ)を得ることができる。カッター保持部102はカッ
ト終了後、カッター基点に戻される。そこで、ロール紙
の切断動作を終了し、研磨動作の必要性の有無の判断を
行う。このような動作を実現するための具体的な構成に
ついては後述する。
【0026】図2は、本実施の形態におけるカッター研
磨部20の構成およびカッター保持部102の内部構成
を示す。
【0027】カッター研磨部20は、図1に示したロー
ル紙カット機構10の右端部に位置し、この位置とカッ
ター基点位置との間隔は、本機構が設置された画像形成
装置の搬送可能なロール紙最大幅より広く取られてい
る。この広く取られた領域を本明細書では研磨領域とい
う。この研磨領域において、カッター保持部102の軌
道上には、カム押さえ204と、研磨手段であるセラミ
ック砥石205が配置されている。
【0028】一方、カッター保持部102の内部では、
カム202が片刃のカッター101と連結され、回転軸
206を中心にして、一体に回動可能となっている。カ
ム202の回転軸206にはバネ203が卷回されてい
る。本例では、カム202の平面形状はほぼ玉子形をし
ている。バネ203の一端207はカッター保持部10
2の本体に固着されるとともに、他端はカム202と連
動する部位に固着されている。したがって、カム202
に対して何ら外力が加わらない場合には、図3(a)に
示すように、バネ203の張力によりカム202の突出
部301が手前に向くような回転位置に保持されてい
る。カム202がそれ以上、反R方向に回転しないよう
にするための回転ストッパ(図示せず)が設けられてい
る。
【0029】なお、図3(a)(b)は、それぞれ、カ
ッター研磨部20を上側から見た平面図であるが、便宜
上、カム202およびカム押さえ204の部分と、カッ
ター101およびセラミック砥石205の部分とは左右
にずらして図示してある(正しい平面図では両部分は重
なって見える)。
【0030】カッター保持部102が、カム押さえ20
4の設置された研磨領域に達すると、図3(b)に示す
ように、カム202の突出部301がカム押さえ204
に当接してこれに押されることにより、カム202は、
バネ力に抗して、R方向に回転する。これに伴って、カ
ム202と連結されたカッター101もR方向に回転す
る。その結果、カッター101の刃面はセラミック砥石
205の表面に適度な弾性力をもって押圧される。これ
によって、カッター101の刃面に対して良好な研磨が
行われる。
【0031】ここで、図9により、本実施の形態を実現
するためのプロッタの、本発明に関与する部分のハード
ウエア構成を説明する。
【0032】このプロッタは、装置全体の動作をプログ
ラム制御するための中央演算処理装置(CPU)91、
このCPU91が実行するプログラムを格納するROM
92、プログラムの作業領域や各種パラメータ(後述す
るカッターカウンタを含む)の設定領域等を提供するR
AM93、ユーザの各種操作指示を受け付けるための操
作部94、ユーザへ各種情報を伝えるための表示部9
5、および前述したカッターセンサ105、カッター駆
動モータ106、紙搬送モータ108を有する。RAM
93の少なくとも一部の領域は、プロッタの電源切断時
にもその記憶データを保持するために、バッテリバック
アップされている。あるいはこのバッテリバックアップ
メモリに代えて、フラッシュメモリのような書き換え可
能な不揮発性メモリを用いてもよい。表示部95は、メ
ッセージ等を表示する液晶パネル等のディスプレイ、あ
るいはインジケータとして機能するLED等のランプで
構成することができる。
【0033】次に、本実施の形態の動作を、図4〜図6
のフローチャート、図7、図8のテーブルにより説明す
る。
【0034】図4は、プロッタの出荷時に、およびカッ
ターの交換時に実行される初期化処理である。この処理
では、後述する図6の処理で用いる各種パラメータを初
期設定する。すなわち、新たなカッターを使用開始して
から現在までの研磨処理(後述するステップ62)を行
った回数を示すパラメータである研磨回数i、およびカ
ッターカウント積算値sをそれぞれ”0”にリセットす
る(ステップ41、42)。カッターカウント積算値s
とは、新たなカッターを使用開始した後、現在までのカ
ッターカウント値を積算した値である。カッターカウン
ト値とは、本実施の形態では、カッターでロール紙を切
断する度に与えられる、カッター劣化の度合いを示す指
標であり、そのロール紙の属性に応じて重みづけされた
数値である。このカッターカウント値の具体例およびそ
の積算値sの具体例については、図7および図8を参照
して後述する。これらのパラメータの値は前述した、バ
ッテリバックアップされたRAM93(図9)に格納さ
れる。ついで、紙サイズ、紙種をデフォルト値に設定す
る(ステップ43,44)。さらに、1回の研磨処理時
にカッター101をセラミック砥石205に対して往復
させる回数を示すパラメータである往復回数rを”0”
にリセットする(ステップ45)。
【0035】図5は、ロール紙セット時にCPU91が
実行する処理のフローチャートを示す。新たなロール紙
がセットされたことは、図示しない公知のセンサにより
検出することができ、この検出出力に基づいて、CPU
91は図5の処理を開始する。まず、新たにセットされ
たロール紙の紙種の入力を、ユーザによる操作部94か
らの入力を受け付ける(ステップ51)。そのために、
表示部95でユーザに対する入力勧誘のガイダンスを行
ってもよい。同様に、紙サイズの入力を受ける(ステッ
プ52)。ユーザがこれらの入力を省略した場合には、
先のステップ43,44において設定されたデフォルト
値が用いられる。そこで、両入力情報に基づいて、前述
したカッターカウント値wを決定する(ステップ5
3)。その後、ユーザからのプロットの指示を受付可能
な状態とする(ステップ54)。
【0036】図5の処理例では、紙種および紙サイズの
入力をユーザから受け付けるようにしたが、いずれかま
たは両方の情報を自動的に検出する手段を設けた場合に
は、ユーザの入力は不要となる。
【0037】ここで、図7によりカッターカウント値w
の具体例を説明する。本実施の形態では、カッターカウ
ント値wをロール紙の紙種およびサイズに基づいて予め
決定し、図7のようなカッターカウントテーブル70を
構成する。このテーブル70は、前述したROM92ま
たはRAM93(以下、単にメモリという)に不揮発的
に記憶される。この例では、サイズを「A1R未満」
「A1R以上A0R未満」「A0R」の3段階に分類し
ている。この順にロール紙の幅が大きくなる。すなわ
ち、1回の用紙の切断時のカッター101の切断距離が
長くなり、その結果、カッター101の劣化の度合いが
大きくなると考えられる。また、紙種として、例えば6
4g紙のような「柔らかい」、普通紙のような「普
通」、および第2原図用紙のような「固い」の3段階に
分類している。この順に、用紙切断時のカッター101
の負荷が大きくなり、その結果、カッター101の劣化
の度合いが大きくなると考えられる。図7のテーブル7
0では、これらの用紙のサイズおよび紙種に応じて、1
回の用紙切断時のカッター101の劣化度に相当する値
として、カッターカウント値wを”1”から”3”の間
で選定している。先に説明した図5のステップ53で
は、このテーブル70に基づいて、カッターカウント値
wを決定する。
【0038】なお、図7のテーブル70に示したロール
紙の属性およびカッターカウント値wは単なる例示であ
り、本発明はこれらに限定されるものではない。例え
ば、紙種およびサイズの代わりに、あるいはこれらに加
えて、別の属性(例えば紙厚)を採用してもよい。ま
た、カッターカウント値wとして、図示以外の別の値も
考えられる。例えば、カッターカウント値wは整数値に
限るものではなく、少数値であってもよい。
【0039】さらに、図7のテーブル70の内容の記憶
は、図示のようなテーブル形式に限るものではなく、例
えば、プログラム内の条件判断ステップに固定値として
組込まれてもよい。
【0040】次に、図8に、研磨時期決定のための研磨
スケジュールテーブル80の構成例を示す。このテーブ
ル80の内容も予め選定され、前述したメモリに不揮発
的に記憶される。図8の例では、研磨回数iは1回目か
ら30回目までの各回について、カッターカウント積算
値sの基準値である基準積算値p=f(i)の好ましい
値を選定し、かつ、その回の研磨報復回数r=f(i)
の好ましい値を選定している。基準積算値pは、その値
に応じてカッター研磨の時期を定めるためのものであ
る。研磨回数iが、予め定められた最大値”30”に達
したときには、研磨を行わずカッター101の「交換要
求」を発するようにしている。この例では、カッターカ
ウント積算値sが”300”増加する毎に研磨処理を行
うように、基準積算値pを300きざみに設定してい
る。また、図8の例では、1回の研磨時のカッター10
1の往復回数rを2回から4回まで段階的に増加するよ
うにしている。これは、カッター101が古くなるにつ
れて研磨による刃面の復活に、より多くの研磨を要する
ことが想定されるからである。基準積算値pについて
も、例えば、研磨回数iが多くなるに伴い、段階的にそ
の値pの増加分を少なくするようにしてもよい。これに
より、カッター101が古くなってくるにつれて、研磨
の頻度を上げる等の柔軟な研磨スケジュールの設定が可
能となる。
【0041】このように、ロール紙種別に対して研磨ス
ケジュールテーブル80は共通とし、ロール紙属性に応
じたカッターカウント値wをカッターカウント積算値s
に反映させることにより、1つのカッター101の使用
途中で、ロール紙のサイズや紙種等のロール紙属性を任
意に変えても、カッターの劣化度を適正に評価すること
ができ、適正な研磨時期を見いだすことができる。さら
に、適正なカッター交換時期を検知することができる。
【0042】さて、以上説明した図4、図5の処理の結
果およびテーブル70,80の内容を利用して行う処理
を図6のフローチャートにより説明する。
【0043】図6の処理は、用紙切断終了時に実行され
る。このとき、現在セットされているロール紙の紙種、
紙サイズ、およびカッターカウント値wは既に求めら
れ、メモリに記憶されている。
【0044】まず、前回のカッターカウント積算値sに
今回の用紙切断によるカッターカウント値wを加算して
現在のカッターカウント積算値sを求める(ステップ6
1)。新たなカッター101による最初の用紙切断時に
は、前回のカッターカウント積算値sは”0”である
(図4のステップ42)。
【0045】次に、次回の研磨回数iについて定められ
ている基準積算値Pを求める。基準積算値pは、図8に
示したように、研磨回数iの関数として定まる。例え
ば、1回目の研磨時期に相当する基準積算値pの値は”
300”である。
【0046】このようにして求められたカッターカウン
ト積算値sと基準積算値pとを比較する(ステップ6
3)。カッターカウント積算値sが基準積算値p以上で
あれば、次のステップ64に進み、未満であれば、後の
ステップ66へ飛ぶ。
【0047】ステップ64では、カッターカウント積算
値sが基準積算値pの最大値pmax(図8の例では”9
000”)に達したか否かを調べる。達していれば、ユ
ーザに対して、カッター101の交換要求を発行する
(ステップ67)。この要求に応答して、カッター交換
が完了した後(ステップ68)、カッターカウント積算
値sおよび研磨回数iを”0”にリセットして(ステッ
プ69)、ステップ66へ進む。
【0048】先のステップ64でカッターカウント積算
値sが最大基準積算値pmaxに達していないと判断され
た場合には、カッター101の研磨処理を行う(ステッ
プ65)。
【0049】この研磨処理では、まず、今回の研磨回数
iについての関数である研磨往復回数rの値をテーブル
80から求める(651)。次に、カッター駆動モータ
106を駆動することにより、カッター101を研磨領
域まで移動させる(651)。ついで、カッター駆動モ
ータ106を駆動することにより、カッター101を研
磨領域内でr回往復動作させる(653)。そこで、研
磨回数iを”1”増分して、次回の研磨処理に備える
(654)。
【0050】最後に、カッター101をホームポジショ
ンに戻して(ステップ66)、図6の処理を終了する。
【0051】
【発明の効果】本発明のロール紙カット機構によれば、
一本のカッターの寿命を、その研磨により本来の刃の性
能以上に向上させるとともに、切断の対象となるロール
紙の属性に応じてカッターの研磨時期を適正に設定する
ことができる。
【0052】また、カッター保持部を移動動作させるだ
けで、片刃のカッターの刃面を適正に研磨することがで
きる。
【0053】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるロール紙カット機構の構成例を示
す斜視図である。
【図2】図1のロール紙カット機構のカッター研磨部の
構成を示す斜視図である。
【図3】図2に示したカッター研磨部の動作の説明図で
ある。
【図4】本発明の実施の形態における初期化処理の一例
を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態におけるロール紙セット処
理の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態における用紙切断終了時に
行われる処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】図5に示したロール紙セット処理で使用される
カッターカウントテーブルの構成例の説明図である。
【図8】図6の処理で使用される研磨スケジュールテー
ブルの構成例の説明図である。
【図9】本発明の実施の形態を実現するためのハードウ
エア構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10…ロール紙カット機構、20…カッター研磨部、1
01…カッター、102…カッター保持部、103…ガ
イドレール、104…ベルト、105…カッター基点セ
ンサ、106…カッター駆動モータ、107…プーリ、
108…紙搬送モータ、109…ロール紙、110…プ
ラテン、112…突起部、202…カム、203…バ
ネ、204…カム押さえ、205…セラミック砥石、2
06…中心軸、301…突出部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロール紙の搬送方向と直角のカット方向に
    ロール紙を切断するロール紙カット機構において、 ロール紙を切断するカッターと、 該カッターを保持するとともに、前記カット方向にロー
    ル紙を切断する最大範囲を超えた領域まで移動可能なカ
    ッター保持部と、 前記最大範囲を超えた領域に配置された、前記カッター
    を研磨するカッター研磨部と、 前記カッター保持部を前記カッター研磨部へ移動させて
    前記カッターの研磨を行わせる研磨制御手段とを備え、 該研磨制御手段は、ロール紙の切断によるカッターの劣
    化に関連するロール紙属性に基づいて、前記カッターの
    研磨の時期を決定することを特徴とするロール紙カット
    機構。
  2. 【請求項2】前記ロール紙の切断によるカッターの劣化
    に関連するロール紙属性は、ロール紙のサイズおよび紙
    種のうちの少なくとも1つである請求項1記載のロール
    紙カット機構。
  3. 【請求項3】前記研磨制御手段は、1回の用紙切断によ
    るカッターの劣化度に相当するカッターカウント値をロ
    ール紙属性に応じて予め定めておき、1回の用紙切断毎
    に当該カッターカウント値の積算値sを求め、一方、第
    i回の研磨時期に対応してカッターカウント値の基準積
    算値f(i)を予め定めておき、前記積算値sが前記基
    準積算値f(i)に達する毎にカッターの研磨を行うこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のロール紙カット
    機構。
  4. 【請求項4】前記カッター研磨部は、カッターを研磨す
    るための砥石を有し、前記研磨制御手段は、前記第i回
    の研磨時期に対応して、さらにカッターを前記砥石に対
    して往復させる回数g(i)を予め定めておき、前記第
    i回の研磨時に当該回数だけカッターを前記砥石に対し
    て往復させることを特徴とする請求項3記載のロール紙
    カット機構。
  5. 【請求項5】前記研磨制御手段は、前記積算値sが予め
    定めた最大値に達したとき、前記カッターの交換が必要
    である旨を外部に出力することを特徴とする請求項1記
    載のロール紙カット機構。
  6. 【請求項6】前記ロール紙属性はユーザにより入力され
    ることを特徴とする請求項1記載のロール紙カット機
    構。
  7. 【請求項7】前記ロール紙属性を検出する手段を有する
    ことを特徴とする請求項1記載のロール紙カット機構。
  8. 【請求項8】ロール紙の搬送方向と直角のカット方向に
    ロール紙を切断するロール紙カット機構において、 ロール紙を切断する片刃のカッターと、 該カッターを保持するとともに、前記カット方向にロー
    ル紙を切断する最大範囲を超えた領域まで移動可能なカ
    ッター保持部と、 前記最大範囲を超えた領域に配置された、前記カッター
    を研磨するカッター研磨部と、 前記カッター保持部を前記カッター研磨部へ移動させて
    前記カッターの研磨を行わせる研磨制御手段とを備え、 前記カッター保持部は、 ロール紙の搬送方向およびカット方向の両方向に直角な
    方向を軸として前記片刃のカッターを回転可能に支持す
    る手段と、 用紙切断動作可能な通常位置に前記カッターを弾性力で
    付勢する付勢手段と、 前記カッターと連結されカッターと共に回動可能なカム
    部材と、 を有し、 前記カッター研磨部は、 前記カッター保持部がカッター研磨部に移動してきたと
    きに前記付勢力に抗して前記カム部材に回転力を与える
    カム押さえ部材と、 当該回転力により回転したカッターの刃面が当接する砥
    石部材と、 を有することを特徴とするロール紙カット機構。
JP5983997A 1997-02-26 1997-02-26 ロール紙カット機構 Withdrawn JPH10235597A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP5344918B2 (ja) * 2006-07-25 2013-11-20 株式会社Rosecc 3次元自動切断方法及び装置
WO2014084120A1 (ja) * 2012-11-30 2014-06-05 三菱重工業株式会社 複合材料の切断装置

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