JPH10234788A - 介護用ベッド - Google Patents

介護用ベッド

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JPH10234788A
JPH10234788A JP7875797A JP7875797A JPH10234788A JP H10234788 A JPH10234788 A JP H10234788A JP 7875797 A JP7875797 A JP 7875797A JP 7875797 A JP7875797 A JP 7875797A JP H10234788 A JPH10234788 A JP H10234788A
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JP
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dome
floor
patient
air
switch
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JP7875797A
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Haruhiko Iizuka
晴彦 飯塚
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 介護者の負担を低減した介護用ベッド
の提供を目的とする。 【構成】 患者を支持する傾立・傾倒可能な床面
を含み、複数の床面を個別に動かす駆動機構と、患者の
下半身を覆う開閉自由のドームと、上記床面の下に設け
られた水槽と、水槽に設けられた排水口と、臀部を保持
する上記床面に設けた開閉機構と、上記第一のスイッチ
の信号により上記開閉装置を駆動し、水もしくは温水を
上記ドーム内で噴射する噴射装置とを備える構成であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、患者の排便処理や入
浴を容易にする介護ベッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来のベッドに付けられた排便機構
は、例えば特開平6−142141に見られるようにベ
ッドの臀部保持位置付近に便座を設ける構成になってい
る。また特開昭55−138453に見られる装置で
は、特に便座は設けていないが排便処理のため、患者を
密閉容器の中に裸体で収容し、水で洗う構成となってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら従来の
排便機構では、例えば特開平6−142141のように
患者の意思で排便ができる人のみを対象に構成されてお
り、意思によらない排泄の場合の処理は介護人は従来通
りの面倒さを余儀なくされるという問題点があった。ま
た特開昭55−138453のように患者を全身裸体で
密閉容器の中に収容する方法では、水を漏らさないよう
に固定形状のベッド上で水密容器の中に患者は収容され
ベッド上で上半身を起こすこともできず、食事をするの
も不自由な構成となっていた。また患者を物のように扱
い、見舞いの人との接触では人間らしい尊厳を維持する
ことが難しいという問題点があった。
【0004】本発明は、従来の介護用ベッドの上記の問
題点を解決し、ベッドにいながら上半身を起こして食事
をしたりすることができ、また意思に反しての排便にも
介護人の労力をほとんど必要としない介護用ベッドを提
供することを目的とする。また、加えてほとんど介護人
の労力を必要とせず入浴することもできる介護用ベッド
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成する介
護用ベッドは、傾立・傾倒可能な床面と患者の腹位置付
近より下を覆うドームとドーム内で患者の体を洗浄する
水・温水噴射機構を設け、上半身を起こした姿勢もとれ
るようにするとともに、排泄による身体の汚染を水また
は温水による洗浄で解消するようにした。またドームか
らの患者上半身側への水漏れを防ぐため、および排泄の
習慣づけのため、上半身を傾立状態にして洗浄すること
にした。
【0006】
【作用】請求項1の構成により、患者は下半身裸で居ら
れるため排泄処理にも衣類を脱ぐ必要はなく、処理を自
動的に行うことが出来る。また自動的に通常の排泄姿勢
になるため排泄の自覚が保たれ自分の意思での排泄の習
慣を維持することが出来る。また、意思によらない排泄
をした場合でも、通常の排泄姿勢で洗浄ができ、上半身
には水がかからないでしかも十分な洗浄が出来るため上
半身には衣類を付けていても排泄処理を自動的に行うこ
とが出来る。さらに、外見上は通常ベッドでの就寝状態
と大差なく、見舞客に対しても人間の尊厳を失わずに済
むという利点がある。
【0007】請求項2の構成によりベッドの下にある浴
槽にそのままの状態で入浴することができるため、従来
必要であった浴槽への移動という大変な労力が不要であ
り、介護人の労力は患者の上半身の衣類の着脱とドーム
の着脱のみという、極めて簡単な介護で済むという利点
がある。
【0008】請求項3の構成により、床面に設けた突起
が患者の体重で押されて変形し患者の体と密着するた
め、患者の意思によらない排泄の場合にも排泄物は突起
によりが患者の上半身まで汚すことを防ぐことが出来る
ため、洗浄が効果的に行えるという利点がある。
【0009】請求項4の構成により、排便を自動的に検
出するため患者の意思によらない排泄の場合にも完全に
自動的に排便処理を行えるという利点がある。
【0010】請求項5の構成により、誤ってスイッチを
押してもアームは下がらず、意に反した入浴を防ぐこと
が出来る。また頭部を持ち上げた姿勢で入浴することと
したため、顔が浴槽の水面下になることはなく不自由な
患者でも安全に入浴させることが出来る。
【0011】請求項6の構成により、裸身の下半身を覆
うドーム内の温度や湿度を最適に保つことが出来るた
め、洗浄水による湿度上昇とそれにより引き起こされる
化膿菌などの繁殖を防ぐことが出来る。またドームとい
う少ない容量の中で下半身回りの温度を少ないエネルギ
ーで最適に保つことが出来る。
【0012】請求項7の構成により、ドーム内の空気が
常に消毒された空気となり、化膿菌などの繁殖を効果的
に防ぐことが出来る。
【0013】請求項8の構成により、患者の排泄時の姿
勢をベッド中央部に寄せることが出来るため、排泄時の
臀部の位置を限定でき、洗浄処理を効率的に行うことが
できる。
【0014】
【実施例】 以下、本発明の実施例を説明する。図1〜
図3は本発明の概略構想図で、図1は患者がベッドの床
面に横たわっている状態を示す。図2は排便処理の状態
を示す。図3は床面下に設けた水槽を大きくし、浴槽と
した場合で床面全体を下げて湯につかっている状態を示
す。通常患者は下半身裸で、上半身は通常の衣類を着て
いる。ドームの上を含めて毛布や掛け布団がかけられ、
一見しての不自然さはない。図4は、本発明の実施例で
ある。ベッドの床面1〜2は水が浸透しない例えばウレ
タンのような柔らかい材質でつくられている。また床面
1〜2はフレーム3〜6で支持され、フレーム3〜6は
それぞれのフレームを駆動するためのローラー7〜10
が回転自由にはめ込まれている。ドーム16は、各床面
の傾立や傾倒に合わせて伸縮できる蛇腹構造を用いた構
造となっている。例えばゴムや合成樹脂のような水を遮
断でき、かつ患者の裸身が見えないように不透明な材質
で構成されている。またフレームに取り外し自由に固定
されている。従来の工具箱等の容器の蓋に見られる通常
のワンタッチの固定法でよい。通常はドーム16も含め
て毛布や掛け布団等で覆われているため、見舞いの人に
も違和感を抱かせない。ドーム16の図上左端には排水
口36があり、洗浄水を床面下の水槽18に流す役目を
する。排水口19は常時開いている。臀部支持の床面部
は、ちょうど床面1と床面2の境付近にあり、用便の意
思があるときに患者がドーム16の患者に向かう面に設
けられたスイッチ群の内、排泄処理スイッチ26を押す
と、図7で詳しく説明するが、床面1が倒立するととも
に床面1と床面2が図中左右に開く構造になっている。
シール板17はドーム16とベッド枠との間を遮蔽し、
臭いや水滴が外に出るのを防ぐために設けられているも
ので、ドーム16の動きに対応し変形でき空気や水を通
さないゴムや合成繊維等の柔らかい伸縮自在の構造にな
っている。また排気口35がベッド枠にも設けられ給気
口20から供給された乾燥空気の排気口21とともにシ
ール板で囲まれた空間の臭気を排出する。各排出口から
の排気は活性炭などを用いた脱臭器に入れられて脱臭さ
れ、室内もしくは室外に出ていく。脱臭器の代わりに化
学変化を応用した従来の消臭器を用いても良い。アーム
12〜15はそれぞれローラ7〜10につながってお
り、アームの動きがローラの動きとなりひいてはフレー
ム3〜6の動きとなる。アーム13は、他のアームと異
なり上下方向の動きの他左右方向へも動くことができ
る。給気口20から空気が導入され、ドーム16内を乾
燥させて排気口21および35から出ていく。
【0015】図5はフレーム3、5、6を動かすアーム
とローラの機構を示す実施例である。図5により機構を
説明すると、ローラ7はアーム12のローラ取り付け軸
52の回りに回転自由に取り付けられている。アーム1
2の他端には雌ネジ54が切られており、ここには同様
の雄ネジが切られた回転軸55がはめられている。アー
ム12はガイドにより上下方向の動きのみ自由となって
いる。アーム12の上下方向の動きを滑らかにするため
ベッド壁との間に車輪56が複数個設けられている。回
転軸55の他端には歯車減速機構58があり上下運動駆
動用のモータ59が設けられている。したがって上下運
動駆動用モータ59の回転により減速された回転を与え
られた回転軸55が回転すると、この回転により、ガイ
ドによって軸まわりの回転を抑えられたアーム12は上
下方向に動かされる。
【0016】図6は、図4におけるフレーム4を動かす
アーム13とローラ8の駆動機構を示す実施例である。
図5の実施例に図4における左右方向の動きを加えたも
のである。図6により新たに付加された機構を説明する
と、雌ねじ62が上記歯車減速機構58を回転自由に支
持している基部61に切られており、ここに雄ねじを切
られた回転軸63がはめられている。回転軸63は歯車
減速機構64と左右運動駆動用モータ65と連結されて
いる。図中左右方向の動きを円滑にするためガイド66
が上下に設けられ、その中を動く車輪70が上記機構の
上下に設けられている。したがって左右運動駆動用モー
タ65が作動すると、アーム13は図中左右に動くこと
が出来る。この動きは図4でも左右の動きに相当する。
【0017】図7は実施例の排泄処理位置での状態を示
す。排泄処理スイッチ26を押すと、上記図5、6の駆
動モータ9および15が作動し、ローラ7とローラ8は
図示する位置にまで移動する。これによりローラ8はフ
レーム4の左のストッパーにあたりフレーム4を左に動
かす。床面1はフレーム4の床面側にもうけたストッパ
ー33によりフレーム4の動きに合わせ左に移動する。
これらの動きによりフレーム3、4および床面1は図示
する位置に設定される。フレーム5、6は動かないため
フレーム4とフレーム5の間には図に示すような間隙が
生じる。
【0018】床面1および2の形状は図8に示すように
患者の臀部を支える中央部と側端部では異なる断面形状
をしている。したがって、図7の状態では、患者は通常
の洋式便器に座ったように床面の側端部で臀部を支えら
れている。床面がこの状態に設定されると、水槽用洗浄
水噴射ノズル25から洗浄水が噴射される。この状態で
患者が排泄すると、排泄物は上記間隙を通って水槽の中
に落ちる。また意識しない排泄の場合にはすでに床面1
に設けられた突起22により排泄物は床面1の上記突起
22より図中右側に限定されているため、大半は上記間
隙を通って水槽に落下する。突起22は患者の体重によ
って変形し患者の体と床面1を密着させることにより排
泄物が上記突起22の上側にまで回り込むのを防いでい
る。このため、洗浄水のおよぶ範囲内に排泄物を確保で
き、洗浄を確実に行うことが出来る。また。、突起22
は床面の下にローラをおき、従来のマッサージ器のよう
にローラによって押された床面が突出部となるように構
成しても良い。この場合は、ローラを移動できる構成と
することで、一カ所を常時圧迫することによる床ずれの
発生をより生じにくくすることができる。用便後、洗浄
水噴射スイッチ27を押すとドーム16内に設けられた
複数のノズル23、24が伸長し、患者および床面に向
かって水もしくは温水の洗浄水を噴射する。洗浄に使わ
れた洗浄水は上記間隙もしくはドーム16の排水口36
から全て床面下の水槽8に流れ、水槽8の排水口19か
ら排水される。一定時間経過後、もしくは患者が停止ス
イッチ28を押すと全洗浄水噴射は停止されノズルはも
との位置に収納される。ノズルの伸長収納機構は通常の
洗浄式トイレのノズルと同様の構造でよい。これと同時
に図7の床面位置から図4の床面位置にまで上記と逆の
手順で戻される。この状態になってから一定時間ドーム
16内には給気口20から乾燥空気が送り込まれ、残り
の湿気を取り去る。ドーム16の患者の胸部側の端部1
6’はたとえばゴムのカーテンのようなもので外部と遮
断されている。洗浄水噴射時は、胸部支持の床面1を傾
立位置にしたため端部16’は洗浄水噴射位置よりかな
り上にあり、洗浄水が患者の胸より上に飛散することは
あまりないため密封構造でなくてもよい。したがって。
以上の構成により、排泄処理は常に通常の洋式便座に腰
掛ける状態でなされるため、正常に排泄できる人の排泄
の習慣を崩すことなくまた、排泄に自覚のない患者に対
する排泄処理介護もほとんど人手を要しないという2つ
の利点を両立することができる。また、以上の実施例で
は、床面を移動させるのにアームを4本使用している
が、アーム14とアーム15をまとめて1本にして2つ
のローラ9、10を同時に動かしてもよい。またストッ
パー33、34の代わりに床面をフレームにボタンのよ
うなもので固定しても良い。更に、床面とフレームを同
一材料で一体にしてもよい。ただしこの場合は、突起2
2の部分はより柔らかい別の材料で作ることが望まし
い。また、上記実施例では釣り下げ型の床面移動方式と
したが、従来の介護用ベッドに見られるようなベッドの
下に駆動機構が入る方式に比較し、この駆動部分の大半
が浸水しないため、耐水処理が容易であるという利点
や、ベッド床面高さを比較的低く設定できるという利点
がある。
【0019】図9は他の実施例で、排泄処理時の状態を
示す。図7に加えローラー10が下降しフレーム6およ
び床面2の右端を傾倒することにより、より通常の洋式
便器に腰掛けた状態に近づけて患者の排泄時の習慣をよ
り意識できる構成となっている。また臀部洗浄後に臀部
に向けて乾燥空気を吹き出すノズル29を設けている。
上記洗浄水噴射スイッチ27が押され上記洗浄が行われ
た後、停止スイッチ28が押されると全洗浄水噴射は停
止され、その後上記乾燥空気噴射ノズル29から予め定
めた時間乾燥空気が吹き出され臀部を概略乾燥させるた
め、濡れた感覚がなくなりより早期に快適になることが
できる。その後再び停止スイッチが押されると乾燥空気
の吹き出しは停止され、床面1、2の位置は図4に示す
位置まで戻される。その後一定時間ドーム16内には乾
燥空気が給気口20から導入され、ドーム16内を乾燥
させる。図7、図9に示す乾燥空気は空調装置を備え、
そこで温度、湿度を調整された乾燥温風をつくりドーム
16に送るようにしたものである。空調装置は通常の家
庭用空調装置と同様の構造でも良いし、加温することに
より乾燥空気を作るような簡便なものでもよい。これに
よりドーム16内の乾燥は短時間で行える。また、同時
にドーム16内の湿度が過多になり細菌が繁殖しないよ
うに通常時も乾燥空気を送風することも効果的である。
【0020】図10は他の送風機構の他の実施例であ
る。ドーム16に設けた湿度センサー101、温度セン
サー102およびスイッチ26〜28および41〜44
からの信号により空調装置104は、温度、湿度を調整
された空気を作り、これを紫外線照射装置106に送
る。紫外線照射装置106は調節された空気の通路に紫
外線照射ランプを備えたもので、紫外線照射された乾燥
空気をドーム16内に送り込むことによりドーム16内
での細菌の繁殖をさらに抑えるようにしたものである。
【0021】図11は床面形状の他の実施例で、床面に
溝71をつけたもので、突起22の頭側には溝内の流れ
が突起で遮られないように溝71とは略垂直の溝72を
設けている。溝付きとすることで床面や患者の体の洗浄
や乾燥を容易にしたものである。
【0022】さらに、図12の実施例では床面を複数の
空気袋83〜87で構成し、空気圧縮機81により圧縮
された空気は分配器88により各空気袋83〜87に送
られる。分配器88はそれぞれの空気袋83〜87に対
応した電磁切換弁89〜93によって構成され、空気袋
と空気圧縮機または空気袋と大気圧開放端との連結を切
り替えている。排泄処理時には臀部をなるべく中央に位
置することが洗浄時間の短縮の観点から望ましい。この
ため、中央をはさんだ外側の空気袋82および84を膨
張させ患者の体を中央に寄せる働きをする。これにより
排泄物を上記床面の間隙に多く落とすことができる利点
がある。また洗浄時に体を支える空気袋を時間と共に変
えることによって患者の洗浄と床面の洗浄をより短時間
に済ませることが出来る。例えば最初は空気袋84と8
6を膨張させ他の空気袋は膨張させずに洗浄し、次に空
気袋83、85、87を膨張させ他の空気袋は膨張させ
ずに洗浄することによって洗浄を効果的にすることがで
きる。また同様の方法で乾燥も効果的にすることができ
る。図12では空気袋を5個使った例を示したがより多
くの空気袋でよりきめ細かく制御するとより効果的であ
ることは言うまでもない。また、空気袋の内圧も2段階
の例を示したがより細かく数段階に制御してもよいこと
は言うまでもない。
【0023】図13は他の実施例で、上記水槽8を大き
くして浴槽として使う例である。水槽8には給水口40
が新たに設けられ、患者が給水スイッチ41を押すと、
図7に示す洗浄水噴射ノズル25を作動させ、水槽8を
洗浄した後、排水口のすぐ後流に設けた電磁開閉弁37
を閉じるとともに給水口40から温水が送り込まれる。
上記洗浄水は消毒液を混ぜた水の専用タンクから専用ポ
ンプ、電磁開閉弁を介して上記洗浄水噴射ノズル25に
送る構成にするとより高い洗浄効果が得られる。温水が
設定した量だけ送り込まれた後、上記ドームと毛布等を
介護人が取り外し、ドーム脱着スイッチが脱になると、
入浴スイッチ42が有効となる。ドーム脱着スイッチは
ドームをフレームに取り付けたときにドームにより押さ
れる構造となっている。患者の上半身の衣類を脱がせた
後、入浴スイッチ42を押す。これによって床面は胸部
支持部1が緩い傾立位置になるまでローラ7は上昇し、
その後全ローラは下方に平行移動する。予め設定した位
置まで床面が下がり入浴をすることができる。ローラ7
〜10は機械的にそれ以上は下降できないような最下端
位置になっており、安全上患者の顔部が常に水面より上
にあるように構成されている。一定時間経過後、もしく
は停止スイッチ43が押されると、上記電磁開閉弁37
が開けられ、排水するとともに床面を上昇させ元の位置
まで戻される。ドーム16を取り付けた後に乾燥スイッ
チ44を押すと、その後一定時間はドーム16内に乾燥
空気が送られるため早期に乾燥する。
【0024】図14は床面を発泡材で構成し、無数の微
小な空気の通路を確保した場合の実施例を示す。管路を
通ってきた乾燥空気は、入り口91から床面下に入り、
枠93、95に支えられた床面部92に入る。床面部9
2は、例えば熱帯魚を飼う水槽の泡発生装置に似てお
り、細かく空いた空隙が多数存在し、床面部92に下か
ら入ってきた乾燥空気が上記空隙を通って上に抜けるた
め、床面92の表面は広く均一に早期に乾燥する。これ
により、患者や床面の乾燥は均一に促進される。
【0025】図15は図9の制御フローを示す図であ
る。図中比較・判断機能を表す菱形では論理正を下方向
に、論理否を横方向に表している。電源を入れた後、排
泄処理スイッチ26が押されたかどうかを判断し、押さ
れた場合は各アームに対応する複数の上下運動駆動用モ
ータ59と左右運動駆動用モータ65をそれぞれ駆動さ
せる。各アームのガイドおよびガイドに設けた位置セン
サーの信号を判断し、それぞれの排泄位置として定めら
れた位置にあるかどうかを判断する。予め定められた位
置に来たとき比較演算論理103は駆動用モータ59、
65にそれぞれ停止指令を出し電流を遮断される。位置
制御を正確にかつ円滑にするため位置目標値と位置現在
値を比較しその差に応じた電流を該当駆動用モータに送
るような一般的な技術を用いてもよいがここでは詳述し
ない。全アームが目標位置で停止した時、104のよう
に排泄準備完了の合図がブザー音または音声および表示
にてなされる。その後水槽洗浄ノズル25の電磁弁を開
く指令が105より出され、これにより洗浄水が水槽内
に噴出される。次に106では洗浄水噴射スイッチ27
が押されたかどうかを判断し、押されたと判断されたと
きは、他の洗浄水噴射ノズル27の電磁弁にも電流を送
り電磁弁を開き洗浄水を噴出させる。この時、より10
8では時間計測を行い、一定時間が経過したかどうかを
判断する。一定時間を経過していなくても停止スイッチ
28が押されたと109で判断すると全洗浄水噴射ノズ
ル25、26、27の電磁弁への電流カット指令を11
0は出し、洗浄水の噴射を停止する。停止スイッチが押
されなくても一定時間経過すると全洗浄水噴射ノズルの
電磁弁への電流はカットされ洗浄水の噴射は停止され
る。その後、111では一定時間乾燥空気噴射ノズル2
9からの臀部に向けた送風を行う。送風終了後、記憶位
置への移動を表示もしくは音または音声で合図したあと
113では再び駆動用モータに電流を送る指令を出し、
記憶してある元の位置までアームが来ると114で判断
されるとそれぞれの駆動用モータは電流をカットされ停
止する。この時点から再び時間計測を始め、一定時間経
過まで空調装置が作動され、ドームの給気口から乾燥空
気がドーム内に送られる。一定時間経過と判断した後は
空調装置の通作動を停止して送風を停止する。その後は
119により間歇的に乾燥空気をドーム内に送る指令が
出される。
【0026】図16は図13の実施例の場合の制御フロ
ーを示す。120で給水スイッチが押されたかどうかを
判断し、押された場合は、121により水槽の給湯口に
つながる給湯電磁弁が開かれ給湯が始まる。給湯量は流
量センサーによって検出しても水槽に設けた水位センサ
ーによって検出してもよいが、通常の風呂の給湯技術を
使う。設定量給湯できたことを122で判断した後、給
湯完了を合図する。これは音または音声および表示で行
う。フレームに取り付けられているドーム着脱スイッチ
の信号によりドームが取り外されたかどうかを検出し、
取り外されたと判断した後、入浴スイッチが押されると
42が押されると、129で入浴開始合図をする。これ
は音または音声および表示によって行う。アーム位置は
記憶され、入浴スイッチが押されると、音または音声お
よび表示によって床面の下降開始を知らせた後、駆動用
モータに通電しこれらを駆動し、入浴位置にまでアーム
を移動する。入浴位置に来ると133により駆動用モー
タへの通電は停止され、この時から時間計測を始める。
入浴時間が一定時間を越えると135により警報ブザー
を鳴らして、長時間入浴を警報する。停止スイッチが押
されると137により、上記電磁開閉弁が開かれ、排水
が始まる。その後再び、記憶しておいた復帰位置に来る
まで駆動用モータに通電する。復帰位置に来ると駆動用
モータへの通電を停止する。その後ドームがフレームに
取り付けられたかどうかを上記ドーム着脱スイッチから
の信号により、信号が「着」を一定時間維持すると14
1は取り付けられたと判断する。ドーム取り付け完了
後、乾燥スイッチが押されると、144は時間計測を始
め、145により空調装置を作動させ、一定時間経過す
るまで乾燥空気を給気口からドーム内に送る。一定時間
経過後は乾燥空気の供給を停止し、146は新たに時間
計測を行い予め設定した間隔で乾燥空気の送風を行う。
【0027】図17、図18は、上記図15、図16の
実施例では時間設定で行った乾燥空気の送風をドーム内
に取り付けた湿度センサーにより制御する実施例を示
す。ドーム内に取り付けた湿度センサーが、湿度設定値
huを越える値を示すとき空調装置を作動させ乾燥空気
をドーム内に導入する。湿度センサーが湿度設定値hd
以下を示すと空調装置の作動を停止する。湿度設定値に
はヒステリシス(hu〜hd)を持たせている。
【0028】図19は湿度検出による排泄検出の実施例
を示す。排泄時にみられるドーム内排泄位置近傍に設け
られた湿度センサーにより、湿度の値と湿度の急上昇を
検出し、排泄処理スイッチを自動的に作動させるもので
ある。ドーム内湿度が湿度値により設定された単位時間
当たりの湿度上昇率設定値hetを越えた時、また湿度
値も設定値heを越えると排泄処理スイッチを自動的に
作動させる。湿度センサーの出力は洗浄水噴射時は、無
効とされる。
【0029】図20は、排泄処理時に床面制御を行い、
排泄姿勢を調整することにより、排泄物を最適に上記間
隙に落とせるようにした方式の制御フローを示す。排泄
処理スイッチを押したかまたは、湿度により自動検出し
たあと、180では、図12の空気袋への圧縮空気を送
る電磁切換弁を切換え、電磁切換弁91のみ大気圧と空
気袋を連通させるように切換える。他の電機切換弁は空
気袋とポンプからの高圧とを連通させる。中央の空気袋
85のみを収縮状態にし、その回りの他の空気袋を膨張
状態にすることにより、例えば空気袋86と85の間に
あった臀部は、空気袋85が低くなり、86が高くなる
ことで中央の85側へ移動される。この効果を大きくす
るには臀部付近の床面の皮膚との摩擦係数を小さくなる
ような材質で作ることが望ましいことは言うまでもな
い。
【0030】
【発明の効果】 本発明の介護用ベッドは患者を支持す
る患者の身長方向に複数の部分に分割され、少なくとも
一つは傾立・傾倒可能な床面を含み、分割された複数の
床面を個別に動かす駆動機構と、上記複数の床面の内の
一部分と患者の下半身を覆う開閉自由のドームと、上記
床面の下に設けられた水槽と、水槽に設けられた排水口
と、第一のスイッチと、臀部を保持する上記床面に設け
た開閉機構と、上記第一のスイッチの信号により上記開
閉装置を駆動し、水もしくは温水を上記ドーム内で噴射
する噴射装置とを備える構成になっているため、患者は
意思による排泄の場合は言うに及ばず、意思によらない
排泄をした場合でも介護人の助けを借りずに排泄処理す
ることが出来るという効果を有する。さらに、第二のス
イッチと上記第二のスイッチの信号により、上記複数の
床面を鉛直方向へ移動させる床面駆動機構と、上記水槽
内に水もしくは温水を給排水する給排水機構を備える構
成としたため、介護者はほとんど大きな労力なしに患者
を入浴させることができるという効果がある。以上のよ
うに寝たきりの患者の介護で最も苦労の多い排泄と入浴
介護がほぼ自動的にまたは極めて軽微な労力で行えると
いう効果がある。さらに患者のベッド上での状態もこと
さら通常の場合とは異ならず、ベッド上で上半身を起こ
して食事することもでき、また上半身は衣類を身につけ
ていることができるため患者の尊厳を損なうことのない
介護用ベッドを提供できるという大きな効果がある。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の介護用ベッドの概略構成図で、通常
時の状態を示す。
【図2】 本発明の介護用ベッドの概略構成図で、排泄
処理時の状態を示す。
【図3】 本発明の介護用ベッドの概略構成図で、入浴
時の状態を示す。
【図4】 本発明の介護ベッドの排泄処理機構を示す。
【図5】 本発明の介護ベッドの可動部分1の構成を示
す。
【図6】 本発明の介護ベッドの可動部分2の構成を示
す。
【図7】 本発明の介護ベッドの排泄処理時の機構の動
きを示す。
【図8】 本発明の介護ベッドの床面の構成を示す。
【図9】 本発明の別の実施例の機構を示す。
【図10】 本発明の送風機構の実施例を示す。
【図11】 本発明の床面形状の他の実施例を示す。
【図12】 本発明の床面構成の他の実施例を示す。
【図13】 本発明の入浴機構の実施例を示す。
【図14】 本発明の別の床面の通気構造を示す。
【図15】 本発明の排泄処理機構の可動部分の制御フ
ローを示す。
【図16】 本発明の入浴機構の可動部分の制御フロー
を示す。
【図17】 本発明の排泄機構の乾燥空気の送風制御フ
ローを示す。
【図18】 本発明の入浴機構の乾燥空気の送風制御フ
ローを示す。
【図19】 本発明の排泄自動検出の制御フローを示
す。
【図20】 本発明の患者姿勢矯正機能付き排泄機構の
制御フローを示す。
【符号の説明】
1〜2 床面 3〜6 フレーム 7〜10 ローラ 11 ガイド 12〜15 アーム 16 ドーム 16’ ドーム端部(カーテン) 17 シール板 18 水槽 19 排水口 20 給気口 21 排気口 22 突起 23〜25 洗浄水噴射ノズル 26〜28 スイッチ 29 乾燥空気噴射ノズル 31〜34 ストッパー 41〜44 スイッチ 58 歯車減速機構 59 上下運動駆動用モータ 65 左右運動駆動用モータ 81 空気圧縮機 83〜87 空気袋 88 分配器
【手続補正書】
【提出日】平成9年6月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図13】
【図12】
【図14】
【図16】
【図15】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、患者の排便処理や入
浴を容易にする介護ベッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来のベッドに付けられた排便機構
は、例えば特開平6−142141に見られるようにベ
ッドの臀部保持位置付近に便座を設ける構成になってい
る。また特開昭55−138453に見られる装置で
は、特に便座は設けていないが排便処理のため、患者を
密閉容器の中に裸体で収容し、水で洗う構成となってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら従来の
排便機構では、例えば特開平6−142141のように
患者の意思で排便ができる人のみを対象に構成されてお
り、意思によらない排泄の場合の処理は介護人は従来通
りの面倒さを余儀なくされるという問題点があった。ま
た特開昭55−138453のように患者を全身裸体で
密閉容器の中に収容する方法では、水を漏らさないよう
に固定形状のベッド上で水密容器の中に患者は収容され
ベッド上で上半身を起こすこともできず、食事をするの
も不自由な構成となっていた。また患者を物のように扱
い、見舞いの人との接触では人間らしい尊厳を維持する
ことが難しいという問題点があった。
【0004】本発明は、従来の介護用ベッドの上記の問
題点を解決し、ベッドにいながら上半身を起こして食事
をしたりすることができ、また意思に反しての排便にも
介護人の労力をほとんど必要としない介護用ベッドを提
供することを目的とする。また、加えてほとんど介護人
の労力を必要とせず入浴することもできる介護用ベッド
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成する介
護用ベッドは、傾立・傾倒可能な床面と患者の腹位置付
近より下を覆うドームとドーム内で患者の体を洗浄する
水・温水噴射機構を設け、上半身を起こした姿勢もとれ
るようにするとともに、排泄による身体の汚染を水また
は温水による洗浄で解消するようにした。またドームか
らの患者上半身側への水漏れを防ぐため、および排泄の
習慣づけのため、上半身を傾立状態にして洗浄すること
にした。
【0006】
【作用】請求項1の構成により、患者は下半身裸で居ら
れるため排泄処理にも衣類を脱ぐ必要はなく、処理を自
動的に行うことが出来る。また自動的に通常の排泄姿勢
になるため排泄の自覚が保たれ自分の意思での排泄の習
慣を維持することが出来る。また、意思によらない排泄
をした場合でも、通常の排泄姿勢で洗浄ができ、上半身
には水がかからないでしかも十分な洗浄が出来るため上
半身には衣類を付けていても排泄処理を自動的に行うこ
とが出来る。さらに、外見上は通常ベッドでの就寝状態
と大差なく、見舞客に対しても人間の尊厳を失わずに済
むという利点がある。
【0007】請求項2の構成によりベッドの下にある浴
槽にそのままの状態で入浴することができるため、従来
必要であった浴槽への移動という大変な労力が不要であ
り、介護人の労力は患者の上半身の衣類の着脱とドーム
の着脱のみという、極めて簡単な介護で済むという利点
がある。
【0008】請求項3の構成により、床面に設けた突起
が患者の体重で押されて変形し患者の体と密着するた
め、患者の意思によらない排泄の場合にも排泄物は突起
によりが患者の上半身まで汚すことを防ぐことが出来る
ため、洗浄が効果的に行えるという利点がある。
【0009】請求項4の構成により、排便を自動的に検
出するため患者の意思によらない排泄の場合にも完全に
自動的に排便処理を行えるという利点がある。
【0010】請求項5の構成により、誤ってスイッチを
押してもアームは下がらず、意に反した入浴を防ぐこと
が出来る。また頭部を持ち上げた姿勢で入浴することと
したため、顔が浴槽の水面下になることはなく不自由な
患者でも安全に入浴させることが出来る。
【0011】請求項6の構成により、裸身の下半身を覆
うドーム内の温度や湿度を最適に保つことが出来るた
め、洗浄水による湿度上昇とそれにより引き起こされる
化膿菌などの繁殖を防ぐことが出来る。またドームとい
う少ない容量の中で下半身回りの温度を少ないエネルギ
ーで最適に保つことが出来る。
【0012】請求項7の構成により、ドーム内の空気が
常に消毒された空気となり、化膿菌などの繁殖を効果的
に防ぐことが出来る。
【0013】請求項8の構成により、患者の排泄時の姿
勢をベッド中央部に寄せることが出来るため、排泄時の
臀部の位置を限定でき、洗浄処理を効率的に行うことが
できる。
【0014】
【実施例】 以下、本発明の実施例を説明する。図1〜
図3は本発明の概略構想図で、図1は患者がベッドの床
面に横たわっている状態を示す。図2は排便処理の状態
を示す。図3は床面下に設けた水槽を大きくし、浴槽と
した場合で床面全体を下げて湯につかっている状態を示
す。通常患者は下半身裸で、上半身は通常の衣類を着て
いる。ドームの上を含めて毛布や掛け布団がかけられ、
一見しての不自然さはない。図4は、本発明の実施例で
ある。ベッドの床面1〜2は水が浸透しない例えばウレ
タンのような柔らかい材質でつくられている。また床面
1〜2はフレーム3〜6で支持され、フレーム3〜6は
それぞれのフレームを駆動するためのローラー7〜10
が回転自由にはめ込まれている。ドーム16は、各床面
の傾立や傾倒に合わせて伸縮できる蛇腹構造を用いた構
造となっている。例えばゴムや合成樹脂のような水を遮
断でき、かつ患者の裸身が見えないように不透明な材質
で構成されている。またフレームに取り外し自由に固定
されている。従来の工具箱等の容器の蓋に見られる通常
のワンタッチの固定法でよい。通常はドーム16も含め
て毛布や掛け布団等で覆われているため、見舞いの人に
も違和感を抱かせない。ドーム16の図上左端には排水
口36があり、洗浄水を床面下の水槽18に流す役目を
する。排水口19は常時開いている。臀部支持の床面部
は、ちようど床面1と床面2の境付近にあり、用便の意
思があるときに患者がドーム16の患者に向かう面に設
けられたスイッチ群の内、排泄処理スイッチ26を押す
と、図7で詳しく説明するが、床面1が倒立するととも
に床面1と床面2が図中左右に開く構造になっている。
シール板17はドーム16とベッド枠との間を遮蔽し、
臭いや水滴が外に出るのを防ぐために設けられているも
ので、ドーム16の動きに対応し変形でき空気や水を通
さないゴムや合成繊維等の柔らかい伸縮自在の構造にな
っている。また排気口35がベッド枠にも設けられ給気
口20から供給された乾燥空気の排気口21とともにシ
ール板で囲まれた空間の臭気を排出する。各排出口から
の排気は活性炭などを用いた脱臭器に入れられて脱臭さ
れ、室内もしくは室外に出ていく。脱臭器の代わりに化
学変化を応用した従来の消臭器を用いても良い。アーム
12〜15はそれぞれローラ7〜10につながってお
り、アームの動きがローラの動きとなりひいてはフレー
ム3〜6の動きとなる。アーム13は、他のアームと異
なり上下方向の動きの他左右方向へも動くことができ
る。給気口20から空気が導入され、ドーム16内を乾
燥させて排気口21および35から出ていく。
【0015】図5はフレーム3、5、6を動かすアーム
とローラの機構を示す実施例である。図5により機構を
説明すると、ローラ7はアーム12のローラ取り付け軸
52の回りに回転自由に取り付けられている。アーム1
2の他端には雌ネジ54が切られており、ここには同様
の雄ネシが切られた回転軸55がはめられている。アー
ム12はガイドにより上下方向の動きのみ自由となって
いる。アーム12の上下方向の動きを滑らかにするため
ベッド壁との間に車輪56が複数個設けられている。回
転軸55の他端には歯車減速機構58があり上下運動駆
動用のモータ59が設けられている。したがって上下運
動駆動用モータ59の回転により減速された回転を与え
られた回転軸55が回転すると、この回転により、ガイ
ドによって軸まわりの回転を抑えられたアーム12は上
下方向に動かされる。
【0016】図6は、図4におけるフレーム4を動かす
アーム13とローラ8の駆動機構を示す実施例である。
図5の実施例に図4における左右方向の動きを加えたも
のである。図6により新たに付加された機構を説明する
と、雌ねじ62が上記歯車減速機構58を回転自由に支
持している基部61に切られており、ここに雄ねじを切
られた回転軸63がはめられている。回転軸63は歯車
減速機構64と左右運動駆動用モータ65と連結されて
いる。図中左右方向の動きを円滑にするためガイド66
が上下に設けられ、その中を動く車輪70が上記機構の
上下に設けられている。したがって左右運動駆動用モー
タ65が作動すると、アーム13は図中左右に動くこと
が出来る。この動きは図4でも左右の動きに相当する。
【0017】図7は実施例の排泄処理位置での状態を示
す。排泄処理スイッチ26を押すと、上記図5、6の駆
動モータ9および15が作動し、ローラ7とローラ8は
図示する位置にまで移動する。これによりローラ8はフ
レーム4の左のストッパーにあたりフレーム4を左に動
かす。床面1はフレーム4の床面側にもうけたストッパ
ー33によりフレーム4の動きに合わせ左に移動する。
これらの動きによりフレーム3、4および床面1は図示
する位置に設定される。フレーム5、6は動かないため
フレーム4とフレーム5の間には図に示すような間隙が
生じる。
【0018】床面1および2の形状は図8に示すように
患者の臀部を支える中央部と側端部では異なる断面形状
をしている。したがって、図7の状態では、患者は通常
の洋式便器に座ったように床面の側端部で臀部を支えら
れている。床面がこの状態に設定されると、水槽用洗浄
水噴射ノズル25から洗浄水が噴射される。この状態で
患者が排泄すると、排泄物は上記間隙を通って水槽の中
に落ちる。また意識しない排泄の場合にはすでに床面1
に設けられた突起22により排泄物は床面1の上記突起
22より図中右側に限定されているため、大半は上記間
隙を通って水槽に落下する。突起22は患者の体重によ
って変形し患者の体と床面1を密着させることにより排
泄物が上記突起22の上側にまで回り込むのを防いでい
る。このため、洗浄水のおよぶ範囲内に排泄物を確保で
き、洗浄を確実に行うことが出来る。また。、突起22
は床面の下にローラをおき、従来のマッサージ器のよう
にローラによって押された床面が突出部となるように構
成しても良い。この場合は、ローラを移動できる構成と
することで、一カ所を常時圧迫することによる床ずれの
発生をより生じにくくすることができる。用便後、洗浄
水噴射スイッチ27を押すとドーム16内に設けられた
複数のノズル23、24が伸長し、患者および床面に向
かって水もしくは温水の洗浄水を噴射する。洗浄に使わ
れた洗浄水は上記間隙もしくはドーム16の排水口36
から全て床面下の水槽8に流れ、水槽8の排水口19か
ら排水される。一定時間経過後、もしくは患者が停止ス
イッチ28を押すと全洗浄水噴射は停止されノズルはも
との位置に収納される。ノズルの伸長収納機構は通常の
洗浄式トイレのノズルと同様の構造でよい。これと同時
に図7の床面位置から図4の床面位置にまで上記と逆の
手順で戻される。この状態になってから一定時間ドーム
16内には給気口20から乾燥空気が送り込まれ、残り
の湿気を取り去る。ドーム16の患者の胸部側の端部1
6’はたとえばゴムのカーテンのようなもので外部と遮
断されている。洗浄水噴射時は、胸部支持の床面1を傾
立位置にしたため端部16’は洗浄水噴射位置よりかな
り上にあり、洗浄水が患者の胸より上に飛散することは
あまりないため密封構造でなくてもよい。したがって。
以上の構成により、排泄処理は常に通常の洋式便座に腰
掛ける状態でなされるため、正常に排泄できる人の排泄
の習慣を崩すことなくまた、排泄に自覚のない患者に対
する排泄処理介護もほとんど人手を要しないという2つ
の利点を両立することができる。また、以上の実施例で
は、床面を移動させるのにアームを4本使用している
が、アーム14とアーム15をまとめて1本にして2つ
のローラ9、10を同時に動かしてもよい。またストッ
パー33、34の代わりに床面をフレームにボタンのよ
うなもので固定しても良い。更に、床面とフレームを同
一材料で一体にしてもよい。ただしこの場合は、突起2
2の部分はより柔らかい別の材料で作ることが望まし
い。また、上記実施例では釣り下げ型の床面移動方式と
したが、従来の介護用ベッドに見られるようなベッドの
下に駆動機構が入る方式に比較し、この駆動部分の大半
が浸水しないため、耐水処理が容易であるという利点
や、ベッド床面高さを比較的低く設定できるという利点
がある。
【0019】図9は他の実施例で、排泄処理時の状態を
示す。図7に加えローラー10が下降しフレーム6およ
び床面2の右端を傾倒することにより、より通常の洋式
便器に腰掛けた状態に近づけて患者の排泄時の習慣をよ
り意識できる構成となっている。また臀部洗浄後に臀部
に向けて乾燥空気を吹き出すノズル29を設けている。
上記洗浄水噴射スイッチ27が押され上記洗浄が行われ
た後、停止スイッチ28が押されると全洗浄水噴射は停
止され、その後上記乾燥空気噴射ノズル29から予め定
めた時間乾燥空気が吹き出され臀部を概略乾燥させるた
め、濡れた感覚がなくなりより早期に快適になることが
できる。その後再び停止スイッチが押されると乾燥空気
の吹き出しは停止され、床面1、2の位置は図4に示す
位置まで戻される。その後一定時間ドーム16内には乾
燥空気が給気口20から導入され、ドーム16内を乾燥
させる。図7、図9に示す乾燥空気は空調装置を備え、
そこで温度、湿度を調整された乾燥温風をつくりドーム
16に送るようにしたものである。空調装置は通常の家
庭用空調装置と同様の構造でも良いし、加温することに
より乾燥空気を作るような簡便なものでもよい。これに
よりドーム16内の乾燥は短時間で行える。また、同時
にドーム16内の湿度が過多になり細菌が繁殖しないよ
うに通常時も乾燥空気を送風することも効果的である。
【0020】図10は他の送風機構の他の実施例であ
る。ドーム16に設けた湿度センサー101、温度セン
サー102およびスイッチ26〜28および41〜44
からの信号により空調装置104は、温度、湿度を調整
された空気を作り、これを紫外線照射装置106に送
る。紫外線照射装置106は調節された空気の通路に紫
外線照射ランプを備えたもので、紫外線照射された乾燥
空気をドーム16内に送り込むことによりドーム16内
での細菌の繁殖をさらに抑えるようにしたものである。
【0021】図11は床面形状の他の実施例で、床面に
溝71をつけたもので、突起22の頭側には溝内の流れ
が突起で遮られないように溝71とは略垂直の溝72を
設けている。溝付きとすることで床面や患者の体の洗浄
や乾燥を容易にしたものである。
【0022】さらに、図12の実施例では床面を複数の
空気袋83〜87で構成し、空気圧縮機81により圧縮
された空気は分配器88により各空気袋83〜87に送
られる。分配器88はそれぞれの空気袋83〜87に対
応した電磁切換弁89〜93によって構成され、空気袋
と空気圧縮機または空気袋と大気圧開放端との連結を切
り替えている。排泄処理時には臀部をなるべく中央に位
置することが洗浄時間の短縮の観点から望ましい。この
ため、中央をはさんだ外側の空気袋82および84を膨
張させ患者の体を中央に寄せる働きをする。これにより
排泄物を上記床面の間隙に多く落とすことができる利点
がある。また洗浄時に体を支える空気袋を時間と共に変
えることによって患者の洗浄と床面の洗浄をより短時間
に済ませることが出来る。例えば最初は空気袋84と8
6を膨張させ他の空気袋は膨張させずに洗浄し、次に空
気袋83、85、87を膨張させ他の空気袋は膨張させ
ずに洗浄することによって洗浄を効果的にすることがで
きる。また同様の方法で乾燥も効果的にすることができ
る。図12では空気袋を5個使った例を示したがより多
くの空気袋でよりきめ細かく制御するとより効果的であ
ることは言うまでもない。また、空気袋の内圧も2段階
の例を示したがより細かく数段階に制御してもよいこと
は言うまでもない。
【0023】図13は他の実施例で、上記水槽8を大き
くして浴槽として使う例である。水槽8には給水口40
が新たに設けられ、患者が給水スイッチ41を押すと、
図7に示す洗浄水噴射ノズル25を作動させ、水槽8を
洗浄した後、排水口のすぐ後流に設けた電磁開閉弁37
を閉じるとともに給水口40から温水が送り込まれる。
上記洗浄水は消毒液を混ぜた水の専用タンクから専用ポ
ンプ、電磁開閉弁を介して上記洗浄水噴射ノズル25に
送る構成にするとより高い洗浄効果が得られる。温水が
設定した量だけ送り込まれた後、上記ドームと毛布等を
介護人が取り外し、ドーム脱着スイッチが脱になると、
入浴スイッチ42が有効となる。ドーム脱着スイッチは
ドームをフレームに取り付けたときにドームにより押さ
れる構造となっている。患者の上半身の衣類を脱がせた
後、入浴スイッチ42を押す。これによって床面は胸部
支持部1が緩い傾立位置になるまでローラ7は上昇し、
その後全ローラは下方に平行移動する。予め設定した位
置まで床面が下がり入浴をすることができる。ローラ7
〜10は機械的にそれ以上は下降できないような最下端
位置になっており、安全上患者の顔部が常に水面より上
にあるように構成されている。一定時間経過後、もしく
は停止スイッチ43が押されると、上記電磁開閉弁37
が開けられ、排水するとともに床面を上昇させ元の位置
まで戻される。ドーム16を取り付けた後に乾燥スイッ
チ44を押すと、その後一定時間はドーム16内に乾燥
空気が送られるため早期に乾燥する。
【0024】図14は床面を発泡材で構成し、無数の微
小な空気の通路を確保した場合の実施例を示す。管路を
通ってきた乾燥空気は、入り口91から床面下に入り、
枠93、95に支えられた床面部92に入る。床面部9
2は、例えば熱帯魚を飼う水槽の泡発生装置に似てお
り、細かく空いた空隙が多数存在し、床面部92に下か
ら入ってきた乾燥空気が上記空隙を通って上に抜けるた
め、床面92の表面は広く均一に早期に乾燥する。これ
により、患者や床面の乾燥は均一に促進される。
【0025】図15〜図16は図9の制御フローを示す
図である。図中比較・判断機能を表す菱形では論理正を
下方向に、論理否を横方向に表している。電源を入れた
後、排泄処理スイッチ26が押されたかどうかを判断
し、押された場合は各アームに対応する複数の上下運動
駆動用モータ59と左右運動駆動用モータ65をそれぞ
れ駆動させる。各アームのガイドおよびガイドに設けた
位置センサーの信号を判断し、それぞれの排泄位置とし
て定められた位置にあるかどうかを判断する。予め定め
られた位置に来たとき比較演算論理103は駆動用モー
タ59、65にそれぞれ停止指令を出し電流を遮断され
る。位置制御を正確にかつ円滑にするため位置目標値と
位置現在値を比較しその差に応じた電流を該当駆動用モ
ータに送るような一般的な技術を用いてもよいがここで
は詳述しない。全アームが目標位置で停止した時、10
4のように排泄準備完了の合図がブザー音または音声お
よび表示にてなされる。その後水槽洗浄ノズル25の電
磁弁を開く指令が105より出され、これにより洗浄水
が水槽内に噴出される。次に106では洗浄水噴射スイ
ッチ27が押されたかどうかを判断し、押されたと判断
されたときは、他の洗浄水噴射ノズル27の電磁弁にも
電流を送り電磁弁を開き洗浄水を噴出させる。この時よ
り108では時間計測を行い、一定時間が経過したかど
うかを判断する。一定時間を経過していなくても停止ス
イッチ28が押されたと109で判断すると全洗浄水噴
射ノズル25、26、27の電磁弁への電流カット指令
を110は出し、洗浄水の噴射を停止する。停止スイッ
チが押されなくても一定時間経過すると全洗浄水噴射ノ
ズルの電磁弁への電流はカットされ洗浄水の噴射は停止
される。その後、111では一定時間乾燥空気噴射ノズ
ル29からの臀部に向けた送風を行う。送風終了後、記
憶位置への移動を表示もしくは音または音声で合図した
あと113では再び駆動用モータに電流を送る指令を出
し、記憶してある元の位置までアームが来ると114で
判断されるとそれぞれの駆動用モータは電流をカットさ
れ停止する。この時点から再び時間計測を始め、一定時
間経過まで空調装置が作動され、ドームの給気口から乾
燥空気がドーム内に送られる。一定時間経過と判断した
後は空調装置の通作動を停止して送風を停止する。その
後は119により間歇的に乾燥空気をドーム内に送る指
令が出される。
【0026】図17〜図19は図13の実施例の場合の
制御フローを示す。120で給水スイッチが押されたか
どうかを判断し、押された場合は、121により水槽の
給湯口につながる給湯電磁弁が開かれ給湯が始まる。給
湯量は流量センサーによって検出しても水槽に設けた水
位センサーによって検出してもよいが、通常の風呂の給
湯技術を使う。設定量給湯できたことを122で判断し
た後、給湯完了を合図する。これは音または音声および
表示で行う。フレームに取り付けられているドーム着脱
スイッチの信号によりドームが取り外されたかどうかを
検出し、取り外されたと判断した後、入浴スイッチが押
されると42が押されると、129で入浴開始合図をす
る。これは音または音声および表示によって行う。アー
ム位置は記憶され、入浴スイッチが押されると、音また
は音声および表示によって床面の下降開始を知らせた
後、駆動用モータに通電しこれらを駆動し、入浴位置に
までアームを移動する。入浴位置に来ると133により
駆動用モータへの通電は停止され、この時から時間計測
を始める。入浴時間が一定時間を越えると135により
警報ブザーを鳴らして、長時間入浴を警報する。停止ス
イッチが押されると137により、上記電磁開閉弁が開
かれ、排水が始まる。その後再び、記憶しておいた復帰
位置に来るまで駆動用モータに通電する。復帰位置に来
ると駆動用モータへの通電を停止する。その後ドームが
フレームに取り付けられたかどうかを上記ドーム着脱ス
イッチからの信号により、信号が「着」を一定時間維持
すると141は取り付けられたと判断する。ドーム取り
付け完了後、乾燥スイッチが押されると、144は時間
計測を始め、145により空調装置を作動させ、一定時
間経過するまで乾燥空気を給気口からドーム内に送る。
一定時間経過後は乾燥空気の供給を停止し、146は新
たに時間計測を行い予め設定した間隔で乾燥空気の送風
を行う。
【0027】図20〜図24は、上記図15〜図16、
図17〜図19の実施例では時間設定で行った乾燥空気
の送風をドーム内に取り付けた湿度センサーにより制御
する実施例を示す。ドーム内に取り付けた湿度センサー
が、湿度設定値huを越える値を示すとき空調装置を作
動させ乾燥空気をドーム内に導入する。湿度センサーが
湿度設定値hd以下を示すと空調装置の作動を停止す
る。湿度設定値にはヒステリシス(hu〜hd)を持た
せている。
【0028】図25〜図26は湿度検出による排泄検出
の実施例を示す。排泄時にみられるドーム内排泄位置近
傍に設けられた湿度センサーにより、湿度の値と湿度の
急上昇を検出し、排泄処理スイッチを自動的に作動させ
るものである。ドーム内湿度が湿度値により設定された
単位時間当たりの湿度上昇率設定値hetを越えた時、
また湿度値も設定値heを越えると排泄処理スイッチを
自動的に作動させる。湿度センサーの出力は洗浄水噴射
時は、無効とされる。
【0029】図27〜図28は、排泄処理時に床面制御
を行い、排泄姿勢を調整することにより、排泄物を最適
に上記間隙に落とせるようにした方式の制御フローを示
す。排泄処理スイッチを押したかまたは、湿度により自
動検出したあと、180では、図12の空気袋への圧縮
空気を送る電磁切換弁を切換え、電磁切換弁91のみ大
気圧と空気袋を連通させるように切換える。他の電機切
換弁は空気袋とポンプからの高圧とを連通させる。中央
の空気袋85のみを収縮状態にし、その回りの他の空気
袋を膨張状態にすることにより、例えば空気袋86と8
5の間にあった臀部は、空気袋85が低くなり、86が
高くなることで中央の85側へ移動される。この効果を
大きくするには臀部付近の床面の皮膚との摩擦係数を小
さくなるような材質で作ることが望ましいことは言うま
でもない。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の介護用ベッドの概略構成図で、通常時
の状態を示す。
【図2】本発明の介護用ベッドの概略構成図で、排泄処
理時の状態を示す。
【図3】本発明の介護用ベッドの概略構成図で、入浴時
の状態を示す。
【図4】本発明の介護ベッドの排泄処理機構を示す。
【図5】本発明の介護ベッドの可動部分1の構成を示
す。
【図6】本発明の介護ベッドの可動部分2の構成を示
す。
【図7】本発明の介護ベッドの排泄処理時の機構の動き
を示す。
【図8】本発明の介護ベッドの床面の構成を示す。
【図9】本発明の別の実施例の機構を示す。
【図10】本発明の送風機構の実施例を示す。
【図11】本発明の床面形状の他の実施例を示す。
【図12】本発明の床面構成の他の実施例を示す。
【図13】本発明の入浴機構の実施例を示す。
【図14】本発明の別の床面の通気構造を示す。
【図15】本発明の排泄処理機構の可動部分制御フロー
の第1段階を示す。
【図16】図15に続く排泄処理機構の可動部分制御フ
ローの続きを示す。
【図17】本発明の入浴機構の可動部分制御フローの第
1段階を示す。
【図18】図17に続く入浴機構の可動部分制御フロー
の第2段階を示す。
【図19】図18に続く入浴機構の可動部分制御フロー
の第3段階を示す。
【図20】本発明の排泄機構の乾燥空気送風制御フロー
の第1段階を示す。
【図21】図20に続く排泄機構の乾燥空気送風制御フ
ローの第2段階を示す
【図22】本発明の入浴機構の乾燥空気送風制御フロー
の第1段階を示す。
【図23】図22に続く入浴機構の乾燥空気送風制御フ
ローの第2段階を示す
【図24】図23に続く入浴機構の乾燥空気送風制御フ
ローの第3段階を示す
【図25】本発明の排泄自動検出の制御フローの第1段
階を示す。
【図26】図25に続く排泄自動検出の制御フローの第
2段階を示す。
【図27】本発明の患者姿勢矯正機能付き排泄機構の制
御フローの第1段階を 示す。
【図28】図27に続く患者姿勢矯正機能付き排泄機構
の制御フローの第2段 階を示す。
【符号の説明】 1〜2 床面 3〜6 フレーム 7〜10 ローラ 11 ガイド 12〜15 アーム 16 ドーム 16’ ドーム端部(カーテン) 17 シール板 18 水槽 19 排水口 20 給気口 21 排気口 22 突起 23〜25 洗浄水噴射ノズル 26〜28 スイッチ 29 乾燥空気噴射ノズル 31〜34 ストッパー 41〜44 スイッチ 58 歯車減速機構 59 上下運動駆動用モータ 65 左右運動駆動用モータ 81 空気圧縮機 83〜87 空気袋 88 分配器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者を支持する患者の身長方向に複数の
    部分に分割され、少なくとも一つは傾立・傾倒可能な床
    面を含み、分割された複数の床面を個別に動かす駆動機
    構と、上記複数の床面の内の一部分と患者の下半身を覆
    う開閉自由のドームと、上記床面の下に設けられた水槽
    と、水槽に設けられた排水口と、第一のスイッチと臀部
    を支持する上記床面に設けた開閉機構と、上記第一のス
    イッチの信号により頭部と胸部を支持する上記床面を傾
    立位置にするとともに上記開閉装置を駆動し、水もしく
    は温水を上記ドーム内で噴射する噴射装置とを備えるこ
    とを特徴とする介護用ベッド。
  2. 【請求項2】 第二のスイッチと上記第二のスイッチの
    信号により、上記複数の床面を鉛直方向へ移動させる床
    面駆動機構と、上記水槽内に水もしくは温水を給排水す
    る給排水機構を備えることを特徴とする特許請求範囲第
    1項の介護用ベッド。
  3. 【請求項3】 上記臀部を支持する床面の上半身側に患
    者の体重により変形可能な突起を設けたことを特徴とす
    る特許請求範囲第3項の介護用ベッド。
  4. 【請求項4】 排便検出センサーを備え、上記排便検出
    センサーの出力により上記第一のスイッチを駆動するこ
    とを特徴とする特許請求範囲第1項の介護用ベッド。
  5. 【請求項5】 上記ドームの開閉センサーを設け、上記
    第二のスイッチと上記ドーム開閉センサーの両方の信号
    により、上記頭部および胸部を支持する床面を水平より
    傾立方向とし、上記複数の可動床面を全て鉛直方向下に
    移動させる床面駆動機構を備えることを特徴とする特許
    請求範囲第2項の介護用ベッド。
  6. 【請求項6】 上記ドームに給・排気口と温度および湿
    度センサーとを供え、空調装置と上記空調装置からの温
    度および湿度が調整された空気を上記吸気口からドーム
    に送り込み、上記排気口から排出することによりドーム
    内の温度および湿度を調整することを特徴とする特許請
    求範囲第1項の介護用ベッド。
  7. 【請求項7】 紫外線照射装置を備え、上記紫外線照射
    装置を通した空気を上記ドームの吸気口から導入するこ
    とを特徴とする特許請求範囲第6項の介護用ベッド。
  8. 【請求項8】 身体の左右方向に少なくとも3つ以上に
    分けられた、高さ変化可能な要素で床面を構成し、排泄
    処理時には上記床面の中央部分を周囲の床面よりも低い
    状態とすることを特徴とする特許請求範囲第1項の介護
    用ベッド。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001070162A1 (en) * 2000-03-21 2001-09-27 Yukio Ohyama All-purpose care bed
JP2007330760A (ja) * 2006-05-19 2007-12-27 Tadashi Abe 排泄物処理用介護カプセル
CN110250798A (zh) * 2019-07-17 2019-09-20 厦门大学嘉庚学院 气囊式多功能折叠床垫及其工作方法
CN115317272A (zh) * 2022-10-11 2022-11-11 吉林大学 一种基于护理床用术后辅助患者排尿装置

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