JPH10234679A - 触覚センサ - Google Patents

触覚センサ

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JPH10234679A
JPH10234679A JP3767997A JP3767997A JPH10234679A JP H10234679 A JPH10234679 A JP H10234679A JP 3767997 A JP3767997 A JP 3767997A JP 3767997 A JP3767997 A JP 3767997A JP H10234679 A JPH10234679 A JP H10234679A
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vibrator
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生体のような柔らかい組織の物性を比較する場
合に良好な分解能が得られる触覚センサを提供する。 【解決手段】圧電膜21と、圧電膜21を含む機械的振
動部の振動特性を測定する計測器27とを有し、機械的
振動部を被測定物に接触させたときに生じる機械的振動
部の共振状態を検出することで、被測定物の硬さを測定
する触覚センサにおいて、機械的振動部に接するように
設置され、機械的振動部に負荷を与えるための磁性流体
23と、磁性流体23の機械的インピーダンスを制御す
る制御回路20とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体などの物体に
接触させて、その接触部分における生体の硬さを検知す
る触覚センサに関する。
【0002】
【従来の技術】超音波振動するプローブを測定対象物
(被測定物)に接触させ、その時のプローブの共振状態
の変化を計測することによって、測定対象物の硬さを測
定する触覚センサが従来より知られている。例えば、特
公昭40−27236号公報及び特開平2−29052
9号公報はこのような触覚センサを開示している。
【0003】図13は上記した触覚センサによって測定
対象物の硬さを測定するときの概略構成を示している。
この構成では、まず、測定対象物15に接触させる振動
子11を含む振動系を、フィルタ回路14を含む帰還ル
ープから構成される自励発振回路13によって共振させ
る。そして、振動子11あるいはこの振動子11と機械
的に結合された接触子12が測定対象物15と接触した
ときの自励発振回路13の発振周波数の変化を周波数測
定部16にて測定するか、あるいは自励発振回路13の
電圧の変化を電圧測定部17にて測定して測定対象物1
5の機械的インピーダンスを求めこれより硬さ情報を得
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の触覚センサにおいては、例えば、セラミック振
動子を使った触覚センサで生体のような柔らかい組識の
物性比較を行なうときのように、センサ側の弾性係数と
測定対象物側の弾性係数との差が大きい場合は、周波数
変化量の差を求めても分解能が良好でないという欠点が
あった。
【0005】本発明の触覚センサはこのような課題に着
目してなされたものであり、その目的とするところは、
センサ側の機械的インピーダンスを変化させて振動特性
を変化させることにより、特に生体のような柔らかい組
織の物性を比較する場合に良好な分解能が得られる触覚
センサを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の触覚センサは、振動子と、この振動子を
含む機械的振動部の振動特性を測定する機械的振動測定
手段とを有し、前記機械的振動部を被測定物に接触させ
たときに生じる前記機械的振動部の共振状態を検出する
ことで、前記被測定物の硬さを測定する触覚センサにお
いて、前記機械的振動部に関連して設置され、前記機械
的振動部に負荷を与えるための加圧体と、この加圧体の
機械的インピーダンスを制御する制御手段とを具備す
る。
【0007】すなわち、本発明の触覚センサは、振動子
を含む機械的振動部を被測定物に接触させたときに生じ
る前記機械的振動部の共振状態を検出することで、前記
被測定物の硬さを測定するにあたって、前記機械的振動
部に負荷を与えるために加圧体を前記機械的振動部に関
連して設置するとともに、制御手段によってこの加圧体
の機械的インピーダンスを制御するようにする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
を参照して詳細に説明する。まず、本実施形態の概略を
説明する。図1は、共振している振動子を測定対象物に
押し当てたときの共振周波数の変化量から、測定対象物
の機械的インピーダンスを測定する原理を説明するため
の図である。図1に示すセンサと測定対象物が接し、一
つの振動体となる時の運動方程式は以下の式で表すこと
ができる。
【0009】
【数1】
【0010】ここで、mS :センサ側質量、mT :測定
対象側質量、ηS :センサ側粘性係数、ηT :測定対象
側粘性係数、kS :センサ側弾性係数、kT :測定対象
側弾性係数、x :変位である。上記の式より共振周波
数を求め、この共振周波数と、センサが測定対象物に接
する前のセンサ単体の共振周波数との差を求めると、次
式のようになる。
【0011】
【数2】
【0012】この式において、測定対象物が生体組識の
様に柔らかいものであった場合はセンサ側の弾性係数k
S と測定対象物側の弾性係数kT の値とが大きく異な
り、測定対象物の物性値の違いである弾性係数kT を読
み取るには分解能が低すぎる。
【0013】そこで本実施形態では、振動子に接するよ
うに設けられたレオロジー特性可変な流体の見かけ上の
粘性や密度等を変化させることにより振動子に圧力を印
加し、センサ側の機械的インピーダンスである弾性ks
の値を測定対象物の弾性係数kt に合わせて変化させて
制御するようにする。
【0014】また、2個以上組み立てた触覚センサの個
体差のバラツキがなくなるように、センサ側の共振周波
数やゲインが同じになるように振動特性を制御する。ま
た、振動子の電極部分と電気的に導通させる弾性支持部
材を設けることによって、リード線を振動子に直接半田
付けすることを不要にするとともに、振動子の節を弾性
支持することによって半田の重さや圧電体に加えた熱に
よる影響を減らして安定した振動特性を得るようにす
る。
【0015】さらに、センサ先端部を支持する支持手段
をネジ機構などにより任意の角度で保持できるような固
定手段を設け、この固定手段を手元に設けられた操作手
段によって操作したり、操作手段から固定手段に力を作
用させることで制御する。
【0016】図2(a)は本発明の第1実施形態に係る
触覚センサの構成を示す図である。弾性チューブ26
と、この弾性チューブ26の先端部に取り付けられた筒
22の内部には磁性流体23が封入されている。筒22
の先端には圧電膜21が設けられ、この圧電膜21と磁
性流体23とは磁性流体23を電気的に絶縁するための
弾性膜24で仕切られている。また、弾性チューブ26
には磁性流体23に磁場を作用させるためにコイル25
が巻かれている。圧電膜21は計測器27を介してコイ
ル25の両端を接続している制御回路20に接続されて
いる。また、圧電膜1は図2(b)に示すように、振動
電極27と検出電極28とGND電極29とを具備し、
PVDFなどのように柔軟な高分子圧電膜からなる。
【0017】ここで、弾性チューブ26とコイル25と
は、磁性流体23の見かけ上の密度等を変えることで、
センサ側の振動特性を変えるのに十分な磁場を発生でき
るだけの長さと巻数を有するものとする。
【0018】上記した構成において、圧電膜21の振動
特性を計測器27により計測しながら、制御回路20に
より弾性チューブ26に巻かれたコイル25に電流を流
すことで磁場を発生させ、この磁場を磁性流体23に作
用させて図示せぬ測定対象物に筒22の先端を押し当て
る。このとき磁性流体23は機械的振動部としての圧電
膜21に負荷を与える加圧体として作用する。
【0019】このときの磁場の制御方法として、圧電膜
21の周波数応答とゲイン及びフェーズを検出する。そ
して、センサの出力が最大となるようにコイル25に電
流を流して磁性流体23に磁場を作用させて見かけ上の
密度等を変化させて圧電膜21に圧力をかけ、センサ側
の弾性係数等が図示せぬ測定対象物の機械インピーダン
スに近づくように制御する。又は、センサの組み立て完
了時に圧電膜21から共振周波数とゲインを測定し、そ
れらが同じになるようにコイル25に流す電流値を設定
する。
【0020】上記した第1実施形態によれば、触覚セン
サの分解能が向上し、組み立て終了時におけるセンサの
個体差が少なくなる。図3(a)は本発明の第2実施形
態に係る触覚センサの構成を示す図である。筒32には
電気粘性流体としてのER流体33が封入されており、
筒32の先端には圧電膜31が設けられ、この圧電膜3
1とER流体33とはER流体33を電気的に絶縁する
ための弾性膜34によって仕切られている。また、ER
流体33中にはER流体33に電場を作用させるための
一対の電極32が挿入され、この一対の電極32は制御
回路30に接続されている。さらに、圧電膜31は計測
器36を介して制御回路30に接続されている。
【0021】また、圧電膜31は図3(b)に示すよう
に、振動電極37と検出電極38とGND電極39とを
具備し、PVDFなどのように柔軟な高分子圧電膜から
なる。
【0022】上記した構成において、圧電膜31の振動
特性を計測器36により計測しながら、制御回路30に
より電極35に電圧をかけることで電場を発生させ、電
気粘性流体33に作用させて図示せぬ測定対象物に筒3
2の先端を押し当てる。このとき電気粘性流体33は機
械的振動部としての圧電膜31に負荷を与える加圧体と
して作用する。
【0023】このときの電場の制御方法として、まず圧
電膜31の周波数応答とゲイン及びフェーズを検出す
る。そして、センサの出力が最大となるように電極35
に電圧をかけて電気粘性流体33に電場を作用させて見
かけ上の粘性等を変化させる。これによって圧電膜31
に圧力をかけてセンサ側の機械的インピーダンスが図示
せぬ測定対象物の機械的インピーダンスに近づくように
制御する。又は、センサの組み立て完了時に圧電体31
から共振周波数とゲインを測定し、それらが同じになる
ように電極35にかける電圧値を設定する。
【0024】上記した第2実施形態によれば、触覚セン
サの分解能が向上し、組み立て時におけるセンサの個体
差が少なくなる。図4(a)は本発明の第3実施形態に
係る触覚センサの構成を示す図である。
【0025】弾性チューブ116と、この弾性チューブ
116の先端部に取り付けられた筒112の内部には磁
性流体113が封入されている。この筒112の内部に
は振動電極とこの振動電極の振動状態を検出するための
検出電極とを有し、リード線を半田付けした後、コーテ
ィング等を施して電気的に絶縁処理された振動子111
が磁性流体113に接するように設けられている。ま
た、弾性チューブ116には磁性流体113に磁場を作
用させるためにコイル115が巻かれている。振動子1
11は計測器114を介してコイル115の両端を接続
している制御回路117に接続されている。
【0026】ここで、弾性チューブ116とコイル11
5とは磁性流体113の見かけ上の密度等を変えること
で、センサ側の振動特性を変えるのに十分な磁場を発生
できるだけの長さと巻数を有するものとする。
【0027】また、図4(b)は、図4(a)の点線a
−a′で示す部分の断面形状を示している。上記した構
成において、振動子111の振動特性を計測しながら、
制御回路117によって弾性チューブ116に巻かれた
コイル115に電流を流すことで磁場を発生させて磁性
流体113に作用させて図示せぬ測定対象物に筒112
の先端を押し当てる。このとき磁性流体113は機械的
振動部としての振動子111に負荷を与える加圧体とし
て作用する。
【0028】このときの磁場の制御方法として、振動子
111の周波数応答とゲイン及びフェーズを検出し、セ
ンサの出力が最大となるようにコイル115に電流を流
して磁性流体113に磁場を作用させる。これによって
見かけ上の密度等を変化させて振動子111に圧力をか
け、センサ側の弾性係数等が測定対象物の機械的インピ
ーダンスに近づくように制御する。又、センサの組み立
て完了時に圧電膜111から共振周波数とゲインを測定
して、それらが同じになるようにコイル115に流す電
流値を設定して出荷する。
【0029】上記した第3実施形態によれば、触覚セン
サの分解能が向上し、組み立て終了時におけるセンサの
個体差が少なくなる。図5(a)は本発明の第4実施形
態に係る触覚センサの構成を示す図である。筒122に
は電気粘性流体としてのER流体123が封入されてい
る。また、この筒112の内部には振動電極とこの振動
電極の振動状態を検出するための検出電極とを有し、リ
ード線を半田付けした後、コーティング等を施して電気
的に絶縁処理された振動子121がER流体123に接
するように設けられている。また、ER流体123中に
はER流体123に電場を作用させるための一対の電極
125が挿入され、この一対の電極125は制御回路1
24に接続されている。さらに、振動子121は計測器
126を介して制御回路124に接続されている。
【0030】また、図5(b)は、図5(a)の点線b
−b′で示す部分の断面形状を示している。上記した構
成において、振動子121の振動特性を計測しながら、
制御回路124によって電極125に電圧をかけること
で電場を発生させ、ER流体123に作用させて図示せ
ぬ測定対象物に筒122の先端を押し当てる。このとき
ER流体123は機械的振動部としての振動子121に
負荷を与える加圧体として作用する。
【0031】このときの電場の制御方法として、振動子
121の周波数応答とゲイン及びフェーズを検出し、セ
ンサの出力が最大となるように、電極125に電圧をか
けて電気粘性流体123に電場を作用させる。これによ
って見かけ上の粘性等を変化させて振動子121に圧力
をかけてセンサ側の機械的インピーダンスが測定対象物
の機械的インピーダンスに近づくように制御する。又
は、センサの組み立て完了時に振動子121から共振周
波数とゲインを測定して、それらが同じになるように電
極125にかける電圧値を設定する。
【0032】上記した第4実施形態によれば、触覚セン
サの分解能が向上し、組み立て終了時におけるセンサの
個体差が少なくなる。図6は本発明の第5実施形態に係
る触覚センサの構成を示す図である。弾性チューブ13
8及びこの弾性チューブ138の一端に取り付けられた
筒137の内部には空気などの気体133が封入されて
いる。筒137の先端には圧電膜131が設けられてい
る。この圧電膜131は計測器132を介して制御回路
137に接続されている。また、弾性チューブ138の
他端にはバルブ134が取り付けられ、このバルブ13
4は気体133の量を制御するためにバルブ制御回路1
36を介して制御回路137に接続されるとともにポン
プ135に接続されている。また、圧電膜131は、振
動電極とこの振動電極の振動状態を検出するための検出
電極とを具備し、PVDFなどのように柔軟な高分子圧
電膜からなる。
【0033】上記した構成において、計測器132によ
り圧電膜131の振動特性を計測しながら、ポンプ13
5により一定圧力または一定流量の気体133で圧電膜
131に圧力をかけ、センサ先端を図示せぬ測定対象物
に押し当てる。このとき気体133は機械的振動部とし
ての圧電膜131に負荷を与える加圧体として作用す
る。
【0034】このときの気体133の制御方法として、
圧電膜131の周波数応答とゲイン及びフェーズを検出
し、センサの出力が最も最大となるように圧電膜131
に圧力を作用させる。これによってセンサ側の見かけ上
の弾性係数等を変化させて、センサ側の機械的インピー
ダンスが測定対象物の機械的インピーダンスに近づくよ
うに制御する。又は、センサの組み立て完了時に圧電膜
131から共振周波数とゲインを測定し、それらが同じ
になるように気体133により圧力をかけるようにバル
ブ134等を設定する。
【0035】上記した第5実施形態によれば、触覚セン
サの分解能が向上し、組み立て終了時におけるセンサの
個体差が少なくなる。図7は本発明の第6実施形態に係
る触覚センサの構成を示す図である。本実施形態の触覚
センサは、振動電極45と、この振動電極45の振動状
態を検出する検出電極46とGND電極47とを共振さ
せたいモードの節に有する圧電体48(図7(a))
と、この圧電体48の振動の節の位置で電気的に導通さ
せつつ、弾性的に支持するために、内面に内部電極4
1、42、43が設けられた弾性支持部材44(図7
(b))とから構成される。図7(c)は圧電体48が
弾性支持部材44の内部で支持されているようすを示し
ている。
【0036】上記した構成において、圧電体48の振動
電極45、検出電極46、GND電極47がそれぞれ、
共振モードの節の位置で弾性支持部材44の内面に設け
られた内部電極41、42、43と接することで、電気
的に導通する。
【0037】図8は上記した第6実施形態の変形例を示
す図である。この変形例では図8(a)に示すように一
部に切り欠け部を有し、電極51、52、53が設けら
れたドーナツ状の弾性支持部材54を用いる。このよう
な弾性支持部材54に円筒状の圧電体58を図8(b)
に示すように装着したときに、弾性支持部材54の電極
41、42、43が圧電体58の図示せぬ振動電極、検
出電極、GND電極と接することで電気的に導通する。
【0038】上記した第6実施形態によれば、圧電体へ
のリード線の直接の半田付けをすることなく、圧電体を
共振させることが可能となり、加えた熱や半田の重さに
よる圧電体の振動特性への悪影響を減らすことができ
る。
【0039】図9は本発明の第7実施形態に係る触覚セ
ンサの構成を示す図である。第7実施形態の触覚センサ
は、接触部68を有し、圧電体61の振動の節を支持す
る支持板62が設けられたセンサ本体部63(図9
(a))に、手元で回転させることができるワイヤ65
の先端に設けられた、送りネジ部を有する固定手段64
をボールジョイント66により角度保持材67を介して
接続した構成(図9(b))を有する。
【0040】上記した構成において、図10(a)に示
すように、測定対象物80に対して矢印で示す任意の押
し当て角度方向に近づけられた触覚センサを手元のワイ
ヤ65を回転させることにより、送りネジ部を有する固
定手段64は任意の回転位置で保持され、センサ本体部
73が図10(b)に示すように任意の角度で保持され
る。図11はこのときの状態を詳細に示す図である。
【0041】上記した第7実施形態によれば、種々の測
定対象物に対して常に触覚センサ本体側面に設けられた
接触部68を同じ方向から押し当てることが可能とな
り、触覚センサの出力値のバラツキが少なくなる。又、
触覚センサ本体に角度保持材67を納めることが可能な
溝69を設けることにより、例えば内視鏡下での使用時
にカンシ挿入口からカンシを挿入するにあたって角度保
持材67が邪魔になることがない。そして、送りネジで
あることからネジの軸の方向に対して位置がしっかり固
定され、微少な角度調節も可能になる。
【0042】図12は本発明の第8実施形態に係る触覚
センサの構成を示す図である。第8実施形態の触覚セン
サは、センサ本体部93に接する固定手段94に、圧力
を伝えるシリコンゲル95とこのシリコンゲル95に手
元から圧力を作用させるプッシュ・プルワイヤなどから
なる操作部100を設けた構成を有する。
【0043】上記した構成において、図10に示すよう
な測定対象物80に対し、任意の押し当て角度の方向に
近づけられた触覚センサを手元の操作部100を押すこ
とにより、シリコンゲル95を介して固定手段94に圧
力を伝え、センサ本体部93が任意の角度で保持され
る。
【0044】上記した第8実施形態によれば、種々の測
定対象物に対して常に触覚センサ本体側面に設けられた
接触部98を同じ方向から押し当てることが可能とな
り、触覚センサの出力値のバラツキが少なくなる。又、
触覚センサ本体に角度保持部材97を納めることが可能
な溝99を設けることにより、例えば内視鏡下での使用
時にカンシ挿入口からカンシを挿入するにあたって角度
保持材97が邪魔になることがない。 A. 上記した具体的実施形態には、以下のような構成
を有する発明が含まれている。 (1)振動子と、この振動子を含む機械的振動部の振動
特性を測定し、前記機械的振動部を測定対象物に接触さ
せた時に生じる前記機械的振動部の共振状態の変化量を
読みとることで、前記測定対象物の硬さを測定する触覚
センサにおいて、前記機械的振動部に関連して配置さ
れ、前記機械的振動部に負荷を加えるための加圧体と、
この加圧体の機械的インピーダンスを制御する制御手段
とを具備することを特徴とする触覚センサ。 (1−1)前記加圧体がレオロジー特性可変な流体から
なり、前記制御手段でレオロジー特性を制御する構成
(1)に記載の触覚センサ。 (1−2)前記加圧体が磁性流体からなり、前記制御手
段がコイルからなる構成(1)に記載の触覚センサ。 (1−3)前記加圧体が電気粘性流体からなり、前記制
御手段が電極からなる構成(1)に記載の触覚センサ。 (1−4)前記加圧体が気体である構成(1)に記載の
触覚センサ。 (1−5)前記加圧体がポンプとバルブとを含む構成
(1−4)に記載の触覚センサ。 (1−6)前記振動子がPVDFを含む高分子圧電体で
ある構成(1)に記載の触覚センサ。 (2)振動子と、この振動子を含む機械的振動部の振動
特性を測定し、前記機械的振動部を測定対象物に接触さ
せた時に生じる前記機械的振動部の共振状態の変化量を
読みとることで、前記測定対象物の硬さを測定する触覚
センサにおいて、前記振動子の振動の節部に電極部材を
設けたことを特徴とする触覚センサ。 (2−1)前記電極部材が弾性変形する部材であること
を特徴とする構成(2)に記載の触覚センサ。 (2−2)前記電極部材が2つ以上の電極を有すること
を特徴とする構成(2)に記載の触覚センサ。 (3)振動子と、この振動子を含む機械的振動部の振動
特性を測定し、前記機械的振動部を測定対象物に接触さ
せた時に生じる前記機械的振動部の共振状態の変化量を
読みとることで、前記測定対象物の硬さを測定する触覚
センサにおいて、触覚センサを支持する軸部材が中心軸
に対して、屈曲することを特徴とする触覚センサ。 (3−1)前記軸部材の屈曲を操作する操作手段を設け
た構成(3)に記載の触覚センサ。 (3−2)前記操作手段がプッシュ・プルワイヤからな
る構成(3−1)に記載の触覚センサ。 (3−3)前記操作手段が送りネジ部を有する構成(3
−1)に記載の触覚センサ。 (3−4)前記軸部材と、前記操作手段とが屈曲可能な
ジョイントで連結されている構成(3−1)に記載の触
覚センサ。 (3−5)前記ジョイントがボールジョイントである構
成(3−4)に記載の触覚センサ。 (3−6)前記ジョイントが弾性部材である構成(3−
4)に記載の触覚センサ。 B. 上記した各構成に対する「発明が解決しようとす
る課題」は以下の通りである。 (1)〜(1−6) 従来の触覚センサにおいては、測定対象物の機械的イン
ピーダンスの測定において、セラミック振動子を使った
触覚センサで生体のような柔らかい組識の物性比較を行
なうときのように、センサ側の弾性係数と測定対象物側
の弾性係数との差が大きい場合は、周波数変化量の差を
求めても分解能が良好でないという欠点があった。
【0045】本発明は、センサ側の機械的インピーダン
スを可変とすることにより振動特性を変化させて、特に
生体組織のような柔らかい物体の物性を比較する場合に
良好な分解能が得られる触覚センサを提供することを目
的とする。 (2)〜(2−2) 従来の触覚センサにおいては、振動子にリード線を半田
付けするときに加えた熱や半田の重さ等により振動子の
共振周波数、ゲイン等の振動特性が大きく変化してしま
うという欠点があった。
【0046】本発明は、組み立て時のセンサ出力のバラ
ツキを減らすために振動子の半田付けを不要とする構成
の触覚センサを提供することを目的とする。 (3)〜(3−6) 従来の触覚センサにおいては、例えば内視鏡下等でセン
サを用いた場合、測定対象物への押し当て角度が定まっ
ており、精度の良い出力値が得られないという欠点があ
った。
【0047】本発明は、センサの押し当て角度を調整で
きるような操作手段を設けることで精度の良い出力値が
得られる触覚センサを提供することを目的とする。 C.上記した各構成の効果は以下の通りである。 (1)〜(1−6) 触覚センサの分解能が良くなり、組み立て終了時におけ
るセンサの個体差が少なくなる。 (2)〜(2−2) 振動子へのリード線の直接の半田付けをすることなく、
振動子を共振させることが可能となり、加えた熱や半田
の重さ等による振動子の振動特性への悪影響を減らすこ
とが出来る。 (3)〜(3−6) 様々な測定対象物に対して常に触覚センサ本体側面に設
けられた接触部を同じ方向から押し当てることが可能と
なり、触覚センサの出力値にバラツキが少なくなる。
又、触覚センサ本体に角度保持材を収められる溝を設け
ておくことにより、内視鏡下での使用時にカンシ挿入口
からカンシを挿入するにあたって角度保持部材が邪魔に
なることがない。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、センサ側の機械的イン
ピーダンスを変化させて振動特性を変化させるようにし
たので、特に生体のような柔らかい組織の物性を比較す
る場合に良好な分解能が得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の概略を説明するための図で
ある。
【図2】本発明の第1実施形態に係る触覚センサの構成
を示す図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る触覚センサの構成
を示す図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係る触覚センサの構成
を示す図である。
【図5】本発明の第4実施形態に係る触覚センサの構成
を示す図である。
【図6】本発明の第5実施形態に係る触覚センサの構成
を示す図である。
【図7】本発明の第6実施形態に係る触覚センサの構成
を示す図である。
【図8】第6実施形態の変形例を示す図である。
【図9】本発明の第7実施形態に係る接触センサの構成
を示す図である。
【図10】第7実施形態の作用を説明するための図であ
る。
【図11】センサ本体部が任意の角度で保持された状態
を詳細に示す図である。
【図12】本発明の第8実施形態に係る触覚センサの構
成を示す図である。
【図13】従来の触覚センサによって測定対象物の硬さ
を測定するときの概略構成を示す図である。
【符号の説明】
11、111、121…振動子、12…接触子、13…
自励発振回路、14…フィルタ回路、15…測定対象
物、20、30…制御回路、21、31、131…圧電
膜、22、32、112、122、132…筒、23、
113…磁性流体、24、34…弾性膜、25、115
…コイル、26、116、136…弾性チューブ、3
3、123…ER流体、35、41、42、43、5
1、52、53、125…電極、44、54…弾性支持
部材、45、55…振動電極、46、56…検出電極、
47、57…GND電極、48、58、61、91…圧
電体、62、92…支持板 63、73、93…センサ
本体部、64、74、94…固定手段、65、75…ワ
イヤ、66、76…ボールジョイント、67、77、9
7…角度保持材、68、78、98…接触部、69、7
9、99…溝 90…バネ、95…シリコンゲル、13
3…気体、134…バルブ、135…ポンプ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動子と、この振動子を含む機械的振動
    部の振動特性を測定する機械的振動測定手段とを有し、
    前記機械的振動部を被測定物に接触させたときに生じる
    前記機械的振動部の共振状態を検出することで、前記被
    測定物の硬さを測定する触覚センサにおいて、 前記機械的振動部に関連して設置され、前記機械的振動
    部に負荷を与えるための加圧体と、 この加圧体の機械的インピーダンスを制御する制御手段
    と、を具備したことを特徴とする触覚センサ。
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