JPH07243846A - 変位測定プローブ - Google Patents

変位測定プローブ

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JPH07243846A
JPH07243846A JP6101590A JP10159094A JPH07243846A JP H07243846 A JPH07243846 A JP H07243846A JP 6101590 A JP6101590 A JP 6101590A JP 10159094 A JP10159094 A JP 10159094A JP H07243846 A JPH07243846 A JP H07243846A
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JP
Japan
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displacement
probe
vibrating
holding member
deforming
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JP6101590A
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English (en)
Inventor
Nobuhiro Shinada
伸宏 品田
Yasuo Suzuki
康夫 鈴木
Osamu Arai
治 荒井
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型で簡単な構造を有し、接触子の振動が変
位検出部に伝わらず、倣い測定が高精度に行える変位測
定プローブを提供する。 【構成】 保持部材14は、接触子を保持する一端と接
触子の変位を検出する検知手段37の係合位置との間に
設けられた振動手段42は、振動手段42と測定子1と
の機械的固有振動数で測定子1を振動させる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変位測定プローブに関
するものである。さらに詳しくは三次元座標測定機に装
備され、被測定物に接触させて形状を測定する変位プロ
ーブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、変位測定プローブは三次元座標測
定機に装備され、被測定物の形状の倣い測定に使用され
ている。この測定法では、測定子を被測定物の表面に接
触させながら測定子の変位が或る一定値となるように、
プローブを取付けた三次元座標測定機を制御して、被測
定物の形状を倣いながら測定する。この際、測定子と被
測定物の表面との間の摩擦が大きいと、測定子が被測定
物の表面を滑らかに倣い移動することができず、測定子
が停止したり、飛び跳ねたりして測定誤差を大きくする
原因となっていた。
【0003】この問題を解決するための技術の1例が、
日経メカニカル 1992.5.18号の97〜98ペ
ージに記載されている。これは図6に示すように、測定
子101を先端に有する測定子軸102は薄板弾性体1
03、104によって支持され、X、Y、Zの3方向
(Y方向は不図示)に変位可能となっており、その変位
は差動トランスの変位検出部105、106により検出
される。測定子軸102の上端に設けられたモータ10
7により偏心円板108を回転させ、その遠心力を利用
して測定子軸102に振動を与える。この振動が測定子
101に伝わり、測定子101と被測定物表面との間の
摩擦を軽減させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし前述した従来の
技術においては、モータ及び偏心円板を取り付けるため
に構造が複雑になり、装置全体が大型化し、且つ質量の
大きい測定子軸全体を振動させるために変位検出部にも
振動が伝わり、この振動が誤差の重要な原因となると言
う問題があった。又振動周波数と測定子部分の機械的固
有振動数との関係を適正にし、測定子を円滑な倣い移動
させるための配慮がなされていなかった。
【0005】本発明は上記の課題に鑑み、小型で簡単な
構造を有し、接触子の振動が検出手段に伝わらず、倣い
測定が高精度に行え、併せて、振動周波数が適正になる
ように構成された変位測定プローブを提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明は、被測定物の表面に接触しながら倣い移動する接触
子と、一端において前記接触子を保持する保持部材と、
前記保持部材の他端に取り付けられ、前記接触子の変位
を受けて変形する変形手段と、前記変形手段に係合して
前記接触子の変位を検知する検知手段と、を具備する変
位測定プローブにおいて、前記保持部材は、前記接触子
を円滑に倣い移動させるために振動させる振動手段を具
備することを特徴とするものである。
【0007】この構成にあっては、以下の構成が好まし
い。即ち、更に前記振動手段は、前記保持部材の全部を
形成していることが好ましい。また、前記振動手段は前
記保持部材の一部を形成していることが好ましい。更
に、前記振動手段は、前記保持部材と前記接触子とに隣
接する位置に形成されていることが好ましい。また、更
に前記振動手段は圧電素子からなることが好ましい。更
に、前記変形手段は、水平の一方向に変形可能な第1の
変形手段と、前記第1の変形手段に係合し、水平の他の
方向に変形可能な第2の変形手段と、前記第2の変形手
段に係合し、且つ前記保持部材の他端が取り付けられ、
垂直方向に変形する第3の変形手段とからなり、前記検
知手段は、前記第1の変形手段に係合して前記一方向の
変位を検知する第1の検知手段と、前記第2の変形手段
に係合して前記他の方向の変位を検知する第2の検知手
段と、前記第3の変形手段に係合して前記垂直方向の変
位を検知する第3の検知手段とからなることが望まし
い。
【0008】請求項7に記載された発明は、被測定物の
表面に接触しながら倣い移動する接触子と、一端におい
て前記接触子を保持する保持部材と、前記保持部材の他
端に取り付けられ、前記接触子の変位を受けて変形する
変形手段と、前記変形手段に係合して前記接触子の変位
を検知する検知手段とを具備する変位測定プローブにお
いて、 前記接触子を振動させて円滑に倣い移動させる
ために、前記保持部材の全部又は一部を形成している振
動手段と、前記振動手段の振動周波数を前記振動手段と
前記接触子との機械的固有振動数に一致するように制御
する振動周波数制御手段とを具備することを特徴とする
ものである。
【0009】この構成にあっては、以下の構成が好まし
い。即ち、前記振動手段と前記接触子との機械的固有振
動数と、前記振動手段の振動周波数との共振状態を検出
する検出手段を具備し、前記振動周波数制御手段は、前
記検出手段により検出された前記共振状態に基づいて、
前記振動周波数を制御することが好ましい。また、前記
振動手段は圧電素子からなり、前記検出手段は前記圧電
素子の電極間の電気特性を監視して前記共振状態を検出
するが好ましい。
【0010】
【作用】請求項1に記載された発明では、接触子は保持
部材に保持された状態で、保持部材が有する振動手段に
より振動して、被測定物の表面に接触しながら倣い移動
する。接触子の変位は変形手段を介して検知手段により
検知され、測定される。
【0011】請求項7に記載された発明では、振動周波
数制御手段が振動手段の振動周波数を振動手段と接触子
との機械的固有振動数に一致するように制御され、又検
出手段により検出された共振状態は振動周波数制御手段
にフィードバックされる。
【0012】
【実施例】本発明の一実施例を図1により説明する。図
1は本実施例の側面図を示している。三次元測定機のZ
軸スピンドル(不図示)にはプローブホールダ11が取
り付けられている。変位測定プローブのプローブ本体1
4の上部にシャンク12が設けられており、シャンク1
2をZ軸スピンドル(不図示)に取り付けられたプロー
ブホールダ11に挿入し、プローブ本体14を保持して
いる。その先端にはカバー13がプローブ本体14を覆
って保護している。カバー13上部には脚15が固定さ
れ、脚15を介して固定部材16が固設されている。
【0013】固定部材16から板バネ17が2枚対向し
て設けられ、それぞれには板バネ中継部材18が対向し
て垂直下方に垂下している。板バネ中継部材18の下部
にはそれぞれ対向して設けられている板バネ19を介し
てX軸変位部材20が設けられている。X軸変位部材2
0は板バネ17及び板バネ19の弾性力に付勢されて、
水平のX方向に復元的に変位可能となっている。
【0014】固定部材16とX軸変位部材20との間に
は、X方向の変位を検出する変位検知手段が設けられて
いる。すなわち、固定部材16には下方に向かってエン
コーダヘッド21が固設され、X軸変位部材20には上
方に向かってエンコーダスケール22が固設されてい
る。詳述すれば、エンコーダヘッド21は、発光部と受
光部とを有しており、発光部と受光部との間に、エンコ
ーダスケール22が配置されている。従って、X軸変位
部材20のX軸変位はエンコーダスケール22の変位と
して板バネ17、板バネ中継部材18、板バネ19を介
してエンコーダヘッド21で読み取られるようになって
いる。
【0015】X軸変位部材20から板バネ23が2枚対
向して(一方は不図示)、板バネ17と直角に交わる角
度位置に垂下して設けられ、それぞれには板バネ中継部
材24が対向して垂下している。板バネ中継部材24の
下部にはそれぞれ対向して設けられている板バネ26を
介してY軸変位部材27が設けられている。Y軸変位部
材27は板バネ23及び板バネ26の弾性力に付勢され
て、水平のY方向に復元的に変位可能となっている。
【0016】X軸変位部材20とY軸変位部27との間
には、Y方向の変位を検出する変位検知手段が設けられ
ている。すなわち、X軸変位部材20には下方に向かっ
てエンコーダヘッド28が固設され、Y軸変位部材27
には上方に向かってエンコーダスケール29が固設され
ている。詳述すれば、エンコーダヘッド28は、発光部
と受光部とを有しており、発光部と受光部との間に、エ
ンコーダスケール29が配置されている。従って、Y軸
変位部材27のY軸変位はエンコーダスケール29の変
位として板バネ23、板バネ中継部材24、板バネ25
を介してエンコーダヘッド28で読み取られるようにな
っている。
【0017】Y軸変位部材27には、Y軸変位部の一端
から下方に延在する板部30が形成され、板部30と対
向する板部31を有するZ軸変位部材32が設けられて
いる。板部30から板バネ33が2枚対向して、水平
(紙面左右方向)に設けられ、それぞれには板バネ中継
部材34が対向して水平に設けられている。板バネ中継
部材34の板バネ33と係合する側と反対側にそれぞれ
対向して設けられている板バネ35を介してZ軸変位部
材32の板部31と係合している。
【0018】Y軸変位部材27とZ軸変位部材32との
間には、Z方向の変位を検出する変位検知手段が設けら
れている。Y軸変位部材27には水平方向に向かってエ
ンコーダヘッド36が固設され、Z軸変位部材32には
水平方向に向かってエンコーダスケール37が固設され
ている。詳述すれば、エンコーダヘッド36は、発光部
と受光部とを有しており、発光部と受光部との間に、エ
ンコーダスケール37が配置されている。従って、Z軸
変位部材32のZ軸変位はエンコーダスケール37の変
位として板バネ32、板バネ中継部材33、板バネ34
を介してエンコーダヘッド36で読み取られるようにな
っている。
【0019】Z軸変位部材32には突出部40が設けら
れ、突出部40は、固定部材16からワイヤ41でコイ
ルバネ50を介し吊下げられている。ワイヤ41は固定
部材16に設けられたプーリ43、44及び歯車51、
52を介し、モータ47に駆動され、Z軸変位部材32
を所定位置に保持するようになっている。Z軸変位部材
32は板バネ33、板バネ35及びコイルバネ50の弾
性力に付勢されて、Z方向に復元的に変位可能となって
いる。
【0020】Z軸変位部材32には下方に向かって保持
部材としての測定子軸2の一端が植設され、測定子軸2
の他端には振動子42を介して測定子1が取り付けられ
ている。
【0021】測定子1は図2に示すようにほぼ球形をな
している。表面の一点で被測定物に接触し倣い移動する
部材であり、測定子軸2の先端に支持されている。振動
子42は測定子軸2と測定子1との間に設けられてい
る。振動子42は比較的低電圧で変位量が大きい積層型
圧電セラミックからなる圧電セラミック部42aと、そ
れを測定子軸2の軸方向に両側から挟む電極42b及び
電極42cとから形成されている。測定子軸2から電極
42b、圧電セラミック部42a、電極42c、測定子
1まで互いに接着固定されている。
【0022】この振動子42は円柱形状をしており、そ
して一端が測定子軸2の先端に取り付けられ、他端には
測定子1が取り付けられるのが望ましい。このようにす
れば円滑な倣い(摺動)移動させることができる。
【0023】振動子42には信号線48を介して駆動回
路45が接続されており、駆動回路45には交流電源4
6が接続されている。この信号線48は、測定子軸2の
内部を通しても良いし、測定子軸2の周囲をはわせても
良い。はわせた後はカバーを取り付けて外観を良くする
ことが望ましい。
【0024】すなわち、駆動回路45は交流電源4から
の交流電圧を電極42b、42cに印加し振動子42を
振動させる。なお本実施例では圧電セラミック部42a
は、測定子軸2の軸方向に積層された積層型圧電セラミ
ックを有しているため、電極42b、42cに交流電圧
が印加されると測定子軸2の軸方向に振動(収縮膨張)
する。
【0025】次に、共振状態を検出し、フィードバック
する回路について図3により説明する。測定子1は被測
定物70に接触し変位する。測定子軸2に設けられた圧
電セラミック部42aに交流電圧を印加する電極42
b、42cから駆動回路45に接続する信号線48は分
岐して位相差検出手段61に接続し、振動子42の電極
間の電圧と電流の位相差は位相差検出手段61に伝達さ
れる。位相差検出手段61にはCPU62が接続し、検
出された電圧と電流の位相差の変化はCPU62に伝達
される。CPU62は交流電源46に接続し、交流電源
46の周波数を変化させる。
【0026】共振状態における周波数と振幅の関係を図
4により説明する。周波数fを横軸に、振幅Aを縦軸に
とり、電極42b、42cの間に印加する交流電圧をE
とすると、周波数−振幅曲線は周波数fの増大と共に振
幅Aが増大し、共振周波数付近で急激に振幅は大きくな
り、共振周波数f0において極大値を取り、それより周
波数fが増大すると振幅Aが減少するような鋭く尖った
曲線となる。測定子1が被測定物70に接触し円滑に倣
い移動するに必要な振幅の大きさがA0の場合、印加電
圧E0で周波数を共振周波数f0とすれば、必要な振幅
A0が得られる。もし測定子を共振周波数でないf1で
振動させようとすると、印加電圧E1による周波数−振
幅曲線は、印加電圧E0の場合に比べてなだらかな曲線
となり、振幅A0を得るためには、E1はE0より大き
くしなくてはならない。
【0027】次に動作に付いて説明する。X軸方向変位
部材20、Y軸方向変位部材27、Z軸方向変位部材3
2の各エンコーダヘッドとエンコーダスケールは測定子
1と測定対象物の表面との接触量を見ているものであ
る。すなわち、本実施例における変位測定プローブを三
次元測定機などの座標測定機に取り付けて、測定対象物
の表面形状を測定する場合を例に、以下説明する。
【0028】三次元測定機のプローブホールダ11に変
位測定プローブのシャンク12が取り付けられる。そし
て、測定子1を測定対象物の表面に接触させて、変位測
定プローブを移動させると、測定子1は形状に従って倣
い移動する。測定子1は測定子軸2とプローブ本体14
を介しプローブホールダ11に支持されているから、倣
い移動の際プローブホールダ11の移動方向に応じて測
定子1が所定の方向に変位する。その変位量は、X方向
の変位量はエンコーダヘッド21とエンコーダスケール
22により、Y方向の変位量はエンコーダヘッド28と
エンコーダスケール29により、Z方向の変位量はエン
コーダヘッド36とエンコーダスケール37によりそれ
ぞれ測定される。
【0029】各方向の変位量に基づいて三次元測定機を
駆動し、変位測定プローブを移動する。詳述すると、測
定子1が測定対象物の表面形状に応じて、X方向、Y方
向、Z方向に変位するが、その変位量が所定値、例えば
1mm程度になるように三次元測定機を駆動する。即
ち、変位測定プローブのエンコーダヘッドとエンコーダ
スケールとから所定値である変位量が検出されると、三
次元測定機のZ軸スピンドルが変位測定プローブ内の変
位量を所定値に保つように移動する。従って三次元測定
機本体における測定子1の移動量と、変位測定プローブ
における変位量(上述した所定値)とを加算したものが
測定対象物の表面形状の測定値になる。
【0030】測定子1が測定対象物の表面を倣い移動す
るとき、交流電源46を入れ、駆動回路45から交流電
圧を電極42b、42cに印加すると、振動子42のセ
ラミック部42aが両電極の方向に収縮膨張し、測定子
1は測定子軸2の軸方向に振動するから、測定対象物に
対して所定の押圧力で接触する状態と、非接触の状態と
が繰り返される。測定子1が何らかの原因で、例えば測
定子1と測定対象物との間の摩擦抵抗が大きい場合、測
定対象物の表面にひっかかり円滑に移動しないことが起
こった時は、非接触の状態で測定子が測定対象物から離
れ、もし離れなくても接触の押圧力が小さくなるから、
測定子1のひっかかりは解除され、移動は円滑に行われ
る。振動の振幅は被測定物の面性状に依存するが通常数
μm程度が適当である。
【0031】振動子42の設置位置は、最下部のZ軸方
向の変位を検出するための部材であるエンコーダスケー
ル37を固定するZ軸変位部材32に設けられた測定子
軸2である必要がある。もし振動子42をX軸変位部材
20、Y軸変位部材27に設置すると途中に介在する弾
性部材(本実施例における板バネ)のために振動子42
の振動が測定子1に伝わらなくなるからである。従って
振動子42はできるだけ測定子1に近接した位置がよ
い。また振動子42がX軸変位部材20、Y軸変位部材
27に設置されると、エンコーダスケール37を振動さ
せて著しく精度は低下してしまう。尚、本実施例では、
測定子軸2とZ軸変位部材32との質量比が大きく異な
る為、測定子軸2の振動子42の振動がエンコーダスケ
ール37に伝わることはない。
【0032】次に、測定子1が被測定物70に接触し変
位する動作に伴う、共振状態のフィードバックについて
説明する。先ずCPU62は、測定子1が振動子42と
測定子1とから合成された合成部分(不図示)の共振周
波数(機械的固有振動数と同じ、以下共振周波数を使用
する場合がある)で振動するように、交流電源46の周
波数をその共振周波数と一致させて設定すると、駆動回
路45はその周波数で、振動子42の電極42b、42
c間に交流電圧を印加する。振動子42の圧電セラミッ
ク部42aはその周波数で伸縮し、振動が発生する。
【0033】測定子1の質量は振動子42の質量に比べ
ると小さいが、無視し得る程ではないから、振動子42
と測定子1とから合成された合成部分(不図示)の共振
周波数で振動するようにする。共振周波数で振動するよ
うにすると、駆動回路45のゲインを大きくしなくて
も、測定子1の振幅は最も大きくなる。言い換えれば、
円滑な倣い移動のために所要の振幅を得るための駆動回
路45のゲインは、共振周波数で振動するとき最も小さ
く、消費電力も小さくて済むから振動子42等に発生す
る熱量は小さく、測定子1等の熱膨張による測定誤差が
小さくなる。従って共振周波数による振動は測定精度低
下の恐れを減少する。
【0034】次に測定子1を被測定物70に接触させ、
変位させると、測定子1の振動数は被測定物70の影響
を受け、共振周波数から離れるような力が作用する。振
動子42では、交流電源46からの電流の位相と、電極
42b、42c間に印加される電圧の位相との間の位相
差は、共振状態での極小値から増大して変化する。
【0035】位相差検出手段61はこの位相差を検出し
て、位相差の変化をCPU62に伝達する。CPU62
は位相差を共振状態における一定の大きさに保持するよ
うに、交流電源46の周波数を維持させる。このように
して共振状態が保持される。
【0036】次に第2の実施例について図5により説明
する。第2の実施例は、Z軸変位部材32より上部の構
成及び共振周波数のフィードバック機構は上述した一実
施例と同一であり、振動子42及び測定子1の部分が異
なるのみであので説明の詳述は省略する。本実施例では
図1の示す測定子軸2に相当するものは存在せず、振動
子42が直接Z軸変位部材32に取り付けられている。
これは言い換えると振動子42が測定子軸2を形成して
いるのと同等の状態である。振動子42及び測定子1の
合成部分(不図示)の共振周波数で振動させると、質量
の大きいZ軸変位部材32より上部の構成部分と無関係
に、測定子1は倣い移動のために良好な状態で振動す
る。
【0037】各実施例において、エンコーダスケールと
エンコーダヘッドとに代えて、他の変位センサを使用
し、又適当なダンパ、例えばマグネットと銅板とからな
る磁気ダンパを設けてもよい。
【0038】又、各実施例において、共振周波数のフィ
ードバック機構は上述したものに限定されるものではな
い。
【0039】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載された発明によ
れば、接触子は保持部材に保持された状態で、保持部材
が有する振動手段により振動しながら、被測定物の表面
に接触しながら倣い移動する。接触子の変位は小型で簡
単な構造を有する変形手段を介して検知手段により検知
され、測定される。このとき振動手段により与えられた
接触子の振動は変形手段に吸収されて検知手段に伝わら
ないから、接触子による変位測定が高精度に行える。
【0040】請求項7に記載された発明では、振動手段
の振動数は、振動手段と接触子との機械的固有振動数に
なるように振動周波数制御手段により制御されるように
構成されているから、接触子の倣い移動は常に消費電力
が小さく、発熱による測定精度の低下の恐れが少なく、
接触子による変位測定が高精度に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる一実施例の側面図。
【図2】本発明にかかる一実施例の測定子とその近傍部
分の側面図。
【図3】本発明にかかる一実施例の振動周波数制御のブ
ロック図。
【図4】本発明にかかる共振周波数と振幅との関係を示
す図。
【図5】本発明にかかる第2の実施例の測定子とその近
傍部分の側面図。
【図6】従来例の側面図。
【符号の説明】
1・・・・測定子 2・・・・測定子軸 11・・・・プローブホールダ 14・・・・プローブ本体 16・・・・固定部材 17、19、23、26、33、35・・・・板バネ 18、24、34・・・・板バネ中継部材 20・・・・X軸変位部材 21、28、36・・・・エンコーダヘッド 22、29、37・・・・エンコーダスケール 27・・・・Y軸変位部材 30、31・・・・板部 32・・・・Z軸変位部材 42・・・・振動子 42a・・・・セラミック部 42b、42c・・・・電極 45・・・・駆動回路 46・・・・交流電源 50・・・・コイルバネ 61・・・・位相差検出手段 62・・・・CPU

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定物の表面に接触しながら倣い移動す
    る接触子と、一端において前記接触子を保持する保持部
    材と、前記保持部材の他端に取り付けられ、前記接触子
    の変位を受けて変形する変形手段と、前記変形手段に係
    合して前記接触子の変位を検知する検知手段とを具備す
    る変位測定プローブにおいて、 前記保持部材は、前記接触子を円滑に倣い移動させるた
    めに振動させる振動手段を具備することを特徴とする変
    位測定プローブ。
  2. 【請求項2】前記振動手段は、前記保持部材の全部を形
    成していることを特徴とする請求項1に記載の変位測定
    プローブ。
  3. 【請求項3】前記振動手段は、前記保持部材の一部を形
    成していることを特徴とする請求項1に記載の変位測定
    プローブ。
  4. 【請求項4】前記振動手段は、前記保持部材と前記接触
    子とに隣接する位置に形成されていることを特徴とする
    請求項3に記載の変位測定プローブ。
  5. 【請求項5】前記振動手段は圧電素子からなることを特
    徴とする請求項1、2、3又は4に記載の変位測定プロ
    ーブ。
  6. 【請求項6】前記変形手段は、水平の一方向に変形可能
    な第1の変形手段と、前記第1の変形手段に係合し、水
    平の他の方向に変形可能な第2の変形手段と、前記第2
    の変形手段に係合し、且つ前記保持部材の他端が取り付
    けられ、垂直方向に変形する第3の変形手段とからな
    り、前記検知手段は、前記第1の変形手段に係合して前
    記一方向の変位を検知する第1の検知手段と、前記第2
    の変形手段に係合して前記他の方向の変位を検知する第
    2の検知手段と、前記第3の変形手段に係合して前記垂
    直方向の変位を検知する第3の検知手段とからなること
    を特徴とする請求項1に記載の変位測定プローブ。
  7. 【請求項7】被測定物の表面に接触しながら倣い移動す
    る接触子と、一端において前記接触子を保持する保持部
    材と、前記保持部材の他端に取り付けられ、前記接触子
    の変位を受けて変形する変形手段と、前記変形手段に係
    合して前記接触子の変位を検知する検知手段とを具備す
    る変位測定プローブにおいて、 前記接触子を振動させて円滑に倣い移動させるために、
    前記保持部材の全部又は一部を形成している振動手段
    と、前記振動手段の振動周波数を前記振動手段と前記接
    触子との機械的固有振動数に一致するように制御する振
    動周波数制御手段とを具備することを特徴とする変位測
    定プローブ。
  8. 【請求項8】前記振動手段と前記接触子との機械的固有
    振動数と、前記振動手段の振動周波数との共振状態を検
    出する検出手段を具備し、前記振動周波数制御手段は、
    前記検出手段により検出された前記共振状態に基づい
    て、前記振動周波数を制御することを特徴とする請求項
    7に記載の変位測定プローブ。
  9. 【請求項9】前記振動手段は圧電素子からなり、前記検
    出手段は前記圧電素子の電極間の電気特性を監視して前
    記共振状態を検出することを特徴とする請求項7又は8
    に記載の変位測定プローブ。
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