JPH10233873A - フィルムスキャナ - Google Patents

フィルムスキャナ

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Publication number
JPH10233873A
JPH10233873A JP9037727A JP3772797A JPH10233873A JP H10233873 A JPH10233873 A JP H10233873A JP 9037727 A JP9037727 A JP 9037727A JP 3772797 A JP3772797 A JP 3772797A JP H10233873 A JPH10233873 A JP H10233873A
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JP
Japan
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film
gear
cartridge
closing
door
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JP9037727A
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English (en)
Inventor
Takemi Miyazaki
岳美 宮崎
Masao Matsueda
正夫 松枝
Noriyuki Kazaoka
典幸 楓岡
Akihiko Ito
彰彦 伊藤
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カートリッジのライトロックドアを確実に開
閉することを可能とし、カートリッジ及びフィルムを何
かトラブルがあった時に容易に取り出すことが可能なフ
ィルムスキャナを提供する。 【解決手段】 ドア開閉軸を回転するドア開閉爪軸に取
り付けたレバーと該軸支部材との間に、ドア開閉爪軸を
所定角度以上回転した時は角度が広がるように回転付勢
するスプリングを懸架し、ドア開閉爪軸を回転する太陽
ギヤにより回転される遊星ギヤと噛み合う噛み合いギヤ
には、スプリングにより噛み合いギヤが回された位置で
の遊星ギヤとの噛み合いギヤ部を切り欠いて噛み合わな
いようにする。又、フィルムを案内するガイド部材の一
部を取り外すことにより、カートリッジ及びフィルムを
抜き取り可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、APSカートリッ
ジに収納された現像済みフィルムの画像を読み取るフィ
ルムスキャナに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、図3及び図4に示すようなAPS
フィルム及びカートリッジが発表されている。
【0003】フィルム4は、磁気記録層を有し、この磁
気記録層にフィルムの種類、感度等の情報のみならず、
撮影環境情報等の各種情報をも記録可能となっている。
【0004】そしてフィルム4は、カートリッジ60に
収容されている。カートリッジ60は、カートリッジ6
0内にフィルム4を巻き取った状態でも、図示しない巻
き取りスプールを回転させることにより、再びカートリ
ッジ60外部へフィルム4を繰出すことが可能な構造と
なっている。従って、このフィルム4においては現像処
理時、カートリッジ60から分離されて現像処理が行な
われ、現像処理後フィルム4がカートリッジ60に収納
された状態で返却されるようになっている。
【0005】更に、フィルム4は、パーフォレーション
7が各コマごとの前後に一つずつ設けられている。
【0006】一方、カートリッジ60の一方の端面(表
示盤)には、フィルム4が未使用である表示60a、途
中まで撮影済である表示60b、撮影済であるが未現像
である表示60c、現像済である表示60dが設けられ
ている。そして、更にこの面には現像済みの時は、穴の
中の爪を折ることによりフィルムが現像済みであること
を自動的に検知させる現像済み表示穴60eが設けてあ
る。又、60fはフィルム4を前記のようにカートリッ
ジ60から繰り出したり、巻き取ったりするフィルムの
出入口であるライトロックドアで、図示ドア開閉軸60
gの逆側に設けた穴にドア開閉爪軸を挿入し回転させる
ことにより、このライトロックドア60fを開閉するよ
うになっている。
【0007】そしてフィルムに記録された画像に光を照
射し、透過光または反射光を光電変換器で受け、アナロ
グ画像データを取得するフィルムスキャナはよく知られ
ている。
【0008】例えば、特願平07−312389号に、
フィルムが巻回されたスプールを内蔵するカートリッジ
内のフィルムと、複数コマを有する裸フィルムの双方を
処理可能であるフィルムスキャナが記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、APS
カートリッジ内のフィルムの出入口であるライトロック
ドアは回動往復することにより開閉するが、モータとギ
ヤ列のみにより開閉を行う場合、回転量不足だとライト
ロックドアが完全に閉じていない、或いは完全に開いて
いない状態となり、又回転量が大きいと、完全に閉じ
た、或いは開いた状態からそれ以上ライトロックドアを
回転させようとしてカートリッジに負担がかかるため、
丁度良い位置でモータを止める必要がある。ところが、
ライトロックドアの回転量は固体差が大きいため、あら
ゆるカートリッジに対して適性な位置でモータを止める
ことが出来ない、という問題が存在した。
【0010】又、APSカートリッジのフィルムの画像
を読み取る場合、カートリッジのフィルムスキャナへの
装填及びフィルムスキャナからの取り出しは、スプール
の軸方向に、フィルムが完全にカートリッジ内に収納さ
れた状態で行われる。そして、カートリッジからのフィ
ルムの出し入れは、カートリッジがフィルムスキャナに
装填された状態で、スプールをモータ駆動することによ
って行われる。カートリッジから出たフィルムは、フィ
ルムスキャナのレール面と上下方向のフィルム位置を規
制するために設けられた壁によって形成された空間内を
通過する。従って、何かトラブルがあって、フィルムの
一部がカートリッジの外に残ったままモータによる巻き
取りが不可能となった場合には、このフィルム上下位置
規制壁にフィルムが引っ掛かり、カートリッジをスプー
ルの軸方向に引き抜いて取り出すことが出来ない。
【0011】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたものである。即ち、カートリッジのライトロックド
アを確実に開閉することを可能とし、カートリッジ及び
フィルムを何かトラブルがあった時に容易に取り出すこ
とが可能なフィルムスキャナを提供することを目的とし
たものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記構
成を採ることによって達成される。
【0013】即ち、カートリッジのライトロックドアを
開閉するドア開閉軸を回転して前記ライトロックドアを
開け、収納されているフィルムを送り出すことを可能と
し、前記フィルムを前記カートリッジ内に巻き戻した後
は、前記ドア開閉軸を逆転して前記ライトロックドアを
閉じる機能を有するフィルムに記録された画像を読み取
るフィルムスキャナであって、前記ドア開閉軸を回転す
るドア開閉爪軸に取り付けたレバーと該ドア開閉爪軸の
軸支部材との間に、該ドア開閉爪軸を所定角度以上左右
両方向に回転した時は該角度が広がるように回転付勢す
るスプリングを懸架し、前記ドア開閉爪軸を回転する遊
星ギヤを有するギヤ列の中の、太陽ギヤにより回転され
る遊星ギヤと噛み合う噛み合いギヤには、前記スプリン
グにより前記噛み合いギヤが回された位置での前記遊星
ギヤとの噛み合いギヤ部を切り欠いて、この位置では両
ギヤが噛み合わないように構成したことを特徴とするフ
ィルムスキャナ。
【0014】又、カートリッジのフィルムの送り出し及
び巻き戻し機構を有し、前記フィルムに記録された画像
を読み取るフィルムスキャナにおいて、前記フィルムを
案内するガイド部材の一部を取り外すことにより、前記
カートリッジ及びフィルムを抜き取り可能に構成したこ
とを特徴とするフィルムスキャナ。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図1
〜図18により説明するが、本発明は以下に説明する実
施の形態に限定されるものではない。
【0016】図1は本発明の実施の1形態のフィルムス
キャナの構成斜視図である。図2は図1におけるフィル
ムキャリアの上面図である。図3は使用するカートリッ
ジの斜視図である。図4は使用するフィルムの図であ
る。図5は図1におけるフィルムキャリアのカートリッ
ジ保持部周辺正面図の拡大図で、(a)は未現像フィル
ムのカートリッジを装填した場合の図、(b)は現像済
みフィルムのカートリッジを装填した場合の図である。
図6は図1におけるフィルムキャリアの第1ユニットの
正面図である。図7は図6における第2ユニットを含め
た下面図である。
【0017】更に、図8は歯車列の摩擦クラッチ部周辺
の断面図で、(a)は第1の歯車列の摩擦クラッチギヤ
の断面図、(b)は第2の歯車列の巻き戻しギヤの断面
図である。図9は図6における第2ユニットを含めた上
面図である。図10は図6における第3の歯車列を抜き
出した図で、更に図9における第4、第5の歯車列を抜
き出した正面側断面図である。図11は図6における第
2ユニットを含めたA−A断面図で、(a)はフィルム
を圧板が押圧状態の図、(b)は押圧していない状態の
図である。図12は図10における第3の歯車列拡大下
面図で、(a)はライトロックドアが開状態の図、
(b)は閉状態の図である。図13はフィルムを案内す
るガイド部材の説明斜視図である。
【0018】先ず、図1〜図4を用いてスキャナの全体
説明を行なう。これらの図において、本実施の形態のス
キャナ5は、光源部10と、カートリッジ60のフィル
ム4を搬送するフィルム搬送部11と、カートリッジ6
0より送り出され搬送されたフィルム4からの透過光を
受け、アナログ電気信号を発生する検出部12との3つ
のパートに大別される。
【0019】光源部10において、15はハロゲンラン
プ等の光源、16は光源15で発生する熱を吸収する吸
熱フィルタ、18は光源15から出射された光を拡散反
射し、スリット17より線状の光を出射する光拡散箱で
ある。
【0020】フィルム搬送部11において、21は矢印
A方向に移動可能に設けられた本スキャン用ステージ、
22は本スキャン用ステージ21上に設けられ、カート
リッジ60から送り出されたフィルム4を矢印I方向に
挟持搬送するフィルムキャリアである。
【0021】検出部12において、25はフィルムキャ
リア22に挟持されたフィルム4を透過した透過光を収
束するレンズ、26はレンズ25によって収束されたフ
ィルム4の透過光を受け、アナログ画像信号を発生する
CCDラインセンサである。尚、レンズ25及びCCD
ラインセンサ26は図示しないオートフォーカス機構に
よって、一体的に光軸方向に駆動される。
【0022】次に、図2を用いてフィルム搬送部11の
本スキャン用ステージ21の駆動機構を説明する。
【0023】スキャナのベース上には、フィルム4の搬
送方向に沿って、断面形状が円形の第1及び第2のガイ
ドレール31、32が平行に配設されている。
【0024】本スキャン用ステージ21の第1のガイド
レール31に沿った面には第1のガイドレール31に摺
動可能に係合する第1のスライダ37が、第2のガイド
レール32に沿った面には第2のガイドレール32に摺
動可能に嵌合する第2及び第3のスライダ38,39が
それぞれ取付けられており、本スキャン用ステージ21
は第1及び第2のガイドレール31,32に沿ってのみ
直線移動可能となっている。
【0025】更に、本スキャン用ステージ21の第2及
び第3のスライダ38,39の間には、ラックプレート
40が設けられている。一方、ベースには、ラックプレ
ート40に噛合し、図示しないステッピングモータ及び
減速歯車列によって回転駆動されるピニオン41が回転
可能に設けられ、この図示しないステッピングモータを
駆動することにより、本スキャン用ステージ21は第1
及び第2のガイドレール31,32に沿って駆動される
ようになっている。
【0026】次に、図1〜図13を用いてフィルムキャ
リア22を説明する。これらの図において、フィルムキ
ャリア22は、フィルム4を挟持するように設けられた
第1ユニット50と第2ユニット51とから構成されて
いる。第1ユニット50と第2ユニット51とには、光
拡散箱18から出射した線状の光が通過する窓(開口)
50a及び51aがそれぞれ開設されている。
【0027】第1ユニット50及び第2ユニット51の
対向面には、鏡面加工が施され、搬送するフィルム4の
上端及び下端近傍に摺接可能な搬送プレート52が設け
られている。
【0028】フィルムキャリア22の一方の端部には、
フィルムのカートリッジ60がセットされるカートリッ
ジ保持部61が形成されている。そして、カートリッジ
60は、第1及び第2ユニット50,51の一方の端部
上面に開閉可能に設けられた蓋55を介して、フィルム
キャリア22外部からカートリッジ保持部61に装填可
能となっている。
【0029】ここで、カートリッジ60をカートリッジ
保持部61に装填した時の、カートリッジ60に関する
各種スイッチ、センサについて図5、図9により説明す
る。
【0030】先ず図5において、カートリッジ60を装
填して蓋55を閉じると、蓋55に取り付けられた回転
軸56aにより回転可能で、検出板ばね57により時計
方向に付勢された現像済み検出レバー56の現像済み検
出部56bの先端が、カートリッジ60に設けた現像済
みの時には爪が折り取られる現像済み表示穴60eの穴
の中に挿入され、現像済み検出レバー56の他端のスイ
ッチ作動部56cがマイクロスイッチ58aには作用せ
ず、マイクロスイッチ58aが不作動の状況を(b)は
示している。そして、フィルムが未現像の場合は、カー
トリッジ60の前記爪が折り取られていない現像済み表
示穴60eの穴の中に、現像済み検出部56bの先端が
挿入出来ず、スイッチ作動部56cがマイクロスイッチ
58aを作動している状況を(a)は示している。
【0031】そして、このようにフィルムが未現像でマ
イクロスイッチ58aが作動している時には、フィルム
スキャンは行われないようになっており、フィルムスキ
ャン時のフィルム露出でフィルムに露光被りが生じ、ユ
ーザからの重大なクレームが発生しないようになってい
る。従って、マイクロスイッチ58aが不作動の場合の
み、フィルムスキャンが行われることになる。
【0032】又、蓋55にはスイッチ作動部55bが設
けられていて、このスイッチ作動部55bによりマイク
ロスイッチ58bを作動するようになっており、これに
より蓋55が閉まったことを検出して、フィルムスキャ
ンが開始可能のようになっている。そして、図9におい
てスイッチ64は、カートリッジ60が在るか、無いか
を検出するスイッチで、カートリッジ60の側面で押圧
されて作動するスイッチであり、このスイッチ64と前
記マイクロスイッチ58bの作動により、フィルムスキ
ャンが開始出来ることになる。
【0033】更に、図9の63はフォトセンサで、カー
トリッジ60のスプール鍔に設けた放射状バーコード
の、例えば露光条件情報としてのフィルム感度等を読み
取っているが、フィルムスキャン終了後にフィルムをカ
ートリッジに巻き戻した時には、カートリッジ上面に前
述した図3で示す未使用表示60a、途中まで撮影済み
表示60b、撮影済み未現像表示60c、現像済み表示
60dの表示を行うためのスプール鍔の回転制御のため
の情報も読み取っている。
【0034】又図6において、このカートリッジ保持部
61の底面には、カートリッジ60のスプールに係合
し、スプールと一体となって回転可能なスプール軸62
が設けられている。このスプール軸62は後で詳述する
第2の歯車列に組み込まれている。
【0035】図6、図7において、窓50aの両サイド
には、フィルム4を挟持搬送する第1のフィルム搬送部
67と、第2のフィルム搬送部68とが設けられてい
る。
【0036】各フィルム搬送部67,68は、各ユニッ
ト50,51の対向面に突出し、フィルム4を挟持可能
に設けられたローラ対69,70及びローラ対71,7
2より構成されている。そして、ローラ対69,70及
びローラ対71,72のうち、第1ユニット50側に設
けられたローラ69,71には駆動力が作用し、第2ユ
ニット51側に設けられたローラ70,72は、ローラ
間にフィルム4が介在する場合にはフィルム4を介し
て、またフィルム4がない場合には直接ローラ69,7
1に押接し、従動可能となっている。
【0037】フィルムキャリア22の他方の端部の下方
には、第1の駆動モータ75が設けられている。この第
1の駆動モータ75の出力軸には、ピニオン76が固着
されている。
【0038】77は第1ユニット50の下部に回転可能
に設けられ、基端側にピニオン76に噛合する大径ギヤ
76aと一体の小径ギヤ76bが噛合するギヤ部77a
と、先端側にプーリ部77bとが形成されたギヤプーリ
である。
【0039】78はローラ71が固着され、第1ユニッ
ト50に二つの軸受ホルダ150によって固定された二
つの軸受151を介して回転可能に設けられたシャフト
79の下部に固着されたプーリ、80はローラ69が固
着され、第1ユニット50に二つの軸受ホルダ152に
よって固定された二つの軸受153を介して回転可能に
設けられたシャフト81の下部に固着され、上部にギヤ
部80a、下部にプーリ部80bが形成されたギヤプー
リ、82はプーリ78の近傍に設けられ、ベルト83に
抱角とテンションを与えるプーリである。そして、ギヤ
プーリ77のプーリ部77b、プーリ78、プーリ8
2、ギヤプーリ80のプーリ部80bには、ベルト83
が巻掛けられ、第1の駆動モータ75により、第1のフ
ィルム搬送部67のローラ69及び第2のフィルム搬送
部68のローラ71は駆動されるようになっている。
【0040】前記第2の歯車列は、巻き戻しギヤ98、
スプールギヤ97と、ギヤプーリ80との間に設けられ
た遊星歯車機構を介して駆動される。
【0041】次に、この遊星歯車機構の説明を行なう。
本実施の形態の遊星歯車機構は、太陽ギヤ91と、この
太陽ギヤ91のシャフトに回転可能に設けられたレバー
93と、レバー93の一端に回転可能に設けられ、太陽
ギヤ91に噛合し、スプールギヤ97に噛合可能な第1
の遊星ギヤ94と、レバー93の他端部に回転可能に設
けられ、太陽ギヤ91と一体で回転する大径太陽ギヤ9
1aに噛合し、巻き戻しギヤ98に噛合可能な第2の遊
星ギヤ95と一体で回転する大径ギヤ部95aとから構
成されている。
【0042】太陽ギヤ91は、ギヤプーリ80のギヤ部
80aと、太陽ギヤ91間に設けられ、両者に噛合する
ギヤ96a,96bを介し、第1の駆動モータ75によ
り駆動されるようになっている。
【0043】第1の遊星ギヤ94はレバー93上に立設
されたシャフトに回転可能に設けられている。そして、
第1の遊星ギヤ94は太陽ギヤ91に噛合し、太陽ギヤ
91上を公転する遊星ギヤとしてスプールギヤ97に噛
合可能に構成されている。
【0044】更に、第2の遊星ギヤ95はレバー93上
に立設されたシャフトに回転可能に設けられている。そ
して、第2の遊星ギヤ95は太陽ギヤ91と一体で回転
する大径太陽ギヤ91aに噛合し、大径太陽ギヤ91a
上を公転する遊星ギヤとして、この第2の遊星ギヤ95
と一体の大径ギヤ95aは巻き戻しギヤ98に噛合可能
に構成されている。
【0045】更に図8(b)において、巻き戻しギヤ9
8はスプールギヤ97の軸97aにスペーサ98aを間
に挟んで回転可能に挿入され、摩擦クラッチばね99a
により摩擦クラッチ板99が、同じくスペーサ99bを
間に挟んで回転可能に巻き戻しギヤ98に押圧され、巻
き戻しギヤ98とスプールギヤ97との間には摩擦クラ
ッチが形成されている。そして、スプールギヤ97の軸
97aの先端には、スプールばね101により軸方向に
伸縮可能としたスプール軸62を設けたスプール軸部1
00が取り付けられている。
【0046】このスプール軸62はカートリッジ60の
スプールに係合し、第1の駆動モータ75の駆動力が前
記説明した駆動系により伝達され、カートリッジ60の
スプールを回転してフィルムの送り出し及び巻き戻しを
行うことになる。
【0047】そして、前記遊星歯車機構を有する第2の
歯車列の各ギヤの歯数は、下記のような条件になるよう
に選定されている。
【0048】フィルム送り出し時:V1>V2 フィルム巻き戻し時:V1<V3 V1 : 第1のフィルム搬送部67のフィルム搬送速
度 V2 : 第1の遊星ギヤ94によって駆動されるスプ
ールギヤ97のフィルム送り速度 V3 : 第2の遊星ギヤ95の大径ギヤ部95aによ
って駆動される巻き戻しギヤ98のフィルム送り速度 このような速度差を設けることにより、送り出し時は第
1のフィルム搬送部67にフィルムがかかり搬送され始
めると、フィルムが速度差により引っ張られる形とな
り、フィルムの弛みの発生を防止する。又、この時フィ
ルムが送り出しのスピードよりも速く引き出される事と
なるため、スプールギヤ97が第1の遊星ギヤ94に回
転させられる速度よりも速くなり、第1の遊星ギヤ94
との嵌合が外れ、フィルムの搬送には負荷とならない様
になっている。
【0049】又、巻き戻し時は、逆に巻き込み速度が速
くなっているため、カートリッジ内でのフィルムの弛み
の発生を無くしている。又、摩擦クラッチ機構を採用し
ているため、搬送速度に影響を与えることなく、速度差
を吸収できる構造としている。
【0050】次に図11において、第1ユニット50の
窓50aの周縁には段部が形成され、この段部にはフィ
ルム4が当接可能な金属製のプレート161が配設され
ている。また、窓50aの上縁部近傍と下縁部近傍に
は、先端部にはプレート161に対向し、フィルム4の
上部及び下部をプレート161に押圧する押さえ板16
2が取付けられた板ばね163が設けられている。
【0051】第2ユニット51には、圧板110が第2
ユニット側シャフト164を中心に回転可能に設けられ
ている。この圧板110の上部には、基端部が第2ユニ
ット51に係止されたスプリング111の先端部が押圧
し、圧板110は第1ユニット50方向に付勢され、フ
イルム4を第1ユニット50のプレート161へ押圧
し、フィルム4の平面性を確保している。
【0052】次に図9、図10において、第1ユニット
50の他方の端部の上部には、第2の駆動モータ112
が設けられている。この第2の駆動モータ112の出力
軸には、ピニオン113が固着されている。このピニオ
ン113の回転は、ギヤ114,115,116,11
7からなる第4の歯車列を介して、カムギヤ118に伝
達されるようになっている。
【0053】カムギヤ118は、歯車列のうちの最後の
ギヤ117に噛合するギヤ部118aと、カム部118
bとから構成されている。カム部118bは、第1ユニ
ット50に開設された穴50bを介して、圧板110に
当接可能で、圧板110を第1ユニット50から離反/
当接させる形状に設定されている。即ち、図9におい
て、カム部118bの大径部(図において範囲D)が圧
板110に当接することにより、圧板110を第1ユニ
ット50から離反させ、それ以外のカム部118bが圧
板110に当接することにより、圧板110を第1ユニ
ット50に当接させるような形状に設定されている。そ
して、このカムギヤ118の回転制御は、第1ユニット
に設けられたフォトセンサ118cを用い、カムギヤ1
18の回転位置を検出し、前記第2の駆動モータ112
を駆動することにより行なわれる。
【0054】また、カムギヤ118へ伝達された回転力
は、カムギヤ118のギヤ部118aに噛合するギヤ1
19,120,121,122,123,124,12
5からなる第5の歯車列を介して、ギヤ125に伝達さ
れる。このギヤ125のシャフト126は、下方に延出
し、遊星歯車機構を含む第3の歯車列(ライトロックド
ア開閉機構)のギヤ127へと伝達される。
【0055】次に、図6を用いて、本実施の形態のスキ
ャナ内のセンサを説明する。202aは2個並んでお
り、フィルムの駒間のパーフォレーションを検出するフ
ォトセンサ、202bはフィルムの終端部を検出するフ
ォトセンサである。
【0056】又、磁気ヘッドを設けることにより、フィ
ルムの磁気記録層に対してデータのリード/ライトを行
なうようにすることが出来る。
【0057】次に図6、図7、図8、図9により、遊星
歯車機構を含む第1の歯車列の説明をする。第1の駆動
モータ75の軸にはピニオン76が取り付けられてい
て、このピニオン76と噛合する前記大径ギヤ76aと
一体の小径ギヤ76bは、太陽ギヤ84と噛合する前記
ギヤプーリ77のギヤ部77aと噛合している。そし
て、太陽ギヤ84の軸に回動可能に取り付けられたレバ
ー85aの先端には、太陽ギヤ84上を公転噛合する遊
星ギヤ85が設けてあり、この遊星ギヤ85は摩擦クラ
ッチギヤ86と噛合している。
【0058】図8(a)において、摩擦クラッチギヤ8
6は巻き取りドラムギヤ87の軸87aにスペーサ86
cを間に挟んで挿入され、更にスペーサ86dを間に挟
んで摩擦クラッチ板86aが、摩擦クラッチばね86b
により巻き取りドラムギヤ87に押圧され、摩擦クラッ
チギヤ86と巻き取りドラムギヤ87は摩擦クラッチを
形成している。そして、軸87aの先端には巻き取りド
ラム軸88aが取り付けられ、この巻き取りドラム軸8
8aは巻き取りドラム88内に挿入され、巻き取りドラ
ム88の切り欠き部に巻き取りドラム軸88aの噛み合
い突起88bが係合し、摩擦クラッチギヤ86の回転駆
動力は巻き取りドラム88に伝達されることになる。
【0059】更に、巻き取りドラム88には、ドラムロ
ーラ89が取り付けられ、図示せざるばねによりドラム
88側に付勢されたドラムローラレバー89aが2個配
設されていて、送り出されたフィルムの先端をこのドラ
ムローラレバー89aが巻き取りドラム88に巻き付く
ように案内し、ドラムローラ89によりフィルムの先端
が巻き取りドラム88に押さえ込まれて、巻き取りドラ
ム88に巻き付けられることになる。このようにして、
カートリッジ60から送り出されたフィルムは巻き取り
ドラム88に自動的に巻き付き、巻き取られる。
【0060】巻き取られる速度をV4とすると以下の関
係になる。
【0061】V4>V1 この時、ローラ71による搬送速度V1よりも巻き取り
の速度が速いため、フィルムが引っ張られる格好とな
り、フィルムの弛みの発生を押さえ、更に摩擦クラッチ
機構を入れているためV1のフィルム搬送速度に影響す
ることなく巻き取りの速度を変化させ、搬送と巻き取り
の速度差を吸収している。
【0062】そして、前記遊星歯車機構は前記第1の駆
動モータ75のピニオン76の矢印方向の回転により、
巻き取りドラム88は巻き取り回転してフィルムが巻き
込まれることになるが、第1の駆動モータ75を逆転す
ると、前記第2の歯車列の方向へは回転が伝達され、カ
ートリッジ60のスプールへのフィルムの巻き戻しは行
われるが、遊星ギヤ85の摩擦クラッチギヤ86との噛
合は断たれ、巻き取りドラム88はフィルムに引っ張ら
れて回転することになる。
【0063】次に図10、図12により、本実施の形態
の遊星歯車機構を含む第3の歯車列(ライトロックドア
開閉機構)の説明をする。図10に示す第2の駆動モー
タ112の回動力は、第4、第5の歯車列により伝達さ
れ、最後のギヤ125からその回動力はシャフト126
により下方のギヤ127に伝達される。このギヤ127
は太陽ギヤ128と一体の大径ギヤ128aと噛合し、
太陽ギヤ128と同軸に回転するレバー129a先端の
遊星ギヤ129が、太陽ギヤ128上を公転する遊星ギ
ヤとして噛合回転するようになっている。
【0064】図12において、カートリッジのフィルム
出入り口であるライトロックドアを、開閉するドア開閉
爪軸131aと一体に回転するドア開閉爪軸ギヤ131
には、ドア開閉爪軸レバー132が取り付けられてい
る。そして、このドア開閉爪軸レバー132とドア開閉
爪軸ギヤ131の取り付け基板との間には、V形スプリ
ング134が図示のようにそのV形の角度を開く方向に
付勢して取り付けられている。図(a)の状態はライト
ロックドアが開の状態であり、図(b)の状態はライト
ロックドアが閉の状態であるが、ドア開閉爪軸レバー1
32はV形スプリング134により回転付勢されてドア
が開閉の過程において、V形スプリング134がそのV
形角度を最小角度にした後、その角度を乗り越えて大き
くなり、それぞれ開閉位置のストッパによりドア開閉爪
軸レバー132は止められるようになっている。
【0065】又、ドア開閉爪軸ギヤ131は、前記遊星
ギヤ129と噛合する切り欠き部130aを有する切り
欠きギヤ130と噛合するようになっている。そして、
前記ドア開閉爪軸レバー132のそれぞれの開閉位置に
おいて、遊星ギヤ129により切り欠きギヤ130を噛
合回転したときは、切り欠きギヤ130はV形スプリン
グ134により一気に回転して、前記ストッパにより停
止するが、その切り欠きギヤ130の停止位置におい
て、遊星ギヤ129と切り欠きギヤ130は噛み合わな
いように、切り欠き部130aをその位置に設けるよう
に構成されている。そして、遊星ギヤ129を逆転した
時は、前回と同様に切り欠きギヤ130はV形スプリン
グ134により一気に回転して、前記ストッパにより停
止し、その切り欠きギヤ130の停止位置において、遊
星ギヤ129と切り欠きギヤ130は噛み合わないよう
に、前記切り欠き部130aがその位置となるように構
成されている。
【0066】即ち、カートリッジ60のドア開閉軸穴を
回転するドア開閉爪軸131aに取り付けたドア開閉爪
軸レバー132とドア開閉爪軸131aの基板との間
に、ドア開閉爪軸131aを所定角度以上左右両方向に
回転した時は角度が広がるように回転付勢するV形スプ
リング134を懸架し、ドア開閉爪軸131aを回転す
る遊星ギヤ129を有するギヤ列の中の、太陽ギヤ12
8により回転される遊星ギヤ129と噛み合う噛み合い
ギヤの切り欠きギヤ130には、V形スプリング134
により切り欠きギヤ130が回された位置での遊星ギヤ
129との噛み合いギヤ部を切り欠いて切り欠き部13
0aを設け、この位置では両ギヤが噛み合わないように
構成されている。
【0067】そして、ドア開閉爪軸131aの所定角度
の回転により、切り欠きギヤ130の切り欠き部130
aが遊星ギヤ129と噛み合わないようになっており、
又、遊星ギヤ列を有するギヤ列はモータにより回転し、
モータの一方向の回転によりドア開閉爪軸131aを回
転してライトロックドアを開け、モータの反対方向の回
転によりドア開閉爪軸131aを逆転してライトロック
ドアを閉じるようにしてある。
【0068】このようにライトロックドアの開閉機構が
構成されたので、カートリッジ60のライトロックドア
を開閉するための回転量は固体差が大きいが、ライトロ
ックドアを開閉するドア開閉爪軸の回転量のバラツキ
は、V形スプリング134の弾性変形の中に吸収されて
しまい、従ってライトロックドアは常に安定して確実に
開閉が行われることになる。
【0069】更に、前記ギヤ列を回転するモータである
第2の駆動モータ112の駆動力により、前述したライ
トロックドア60fが開いている開の時に、フィルム4
の平面性を出す圧板110を作動するようになってい
る。
【0070】即ち、第2の駆動モータ112を駆動し、
ライトロックドア60fを開いてフィルム4を巻き取り
ドラム88に巻き取り終わる迄は、カム部118bは圧
板110を作動してフィルム4を押圧しない。次に、フ
ィルム4をカートリッジ60に巻き込んで1駒巻き戻す
と、駆動モータ112を駆動し、カム部118bを回転
し、圧板110をフィルム4に押圧してフィルム4の平
面性を出すようにする。そして、本スキャンを行うと駆
動モータ112によりカム部118bを回転し、圧板1
10をフィルム4に押圧しないようにし、フィルム4を
カートリッジ60に巻き込んで1駒巻き戻す。そして、
再び駆動モータ112によりカム部118bを回転し、
圧板110をフィルム4に押圧してフィルム4の平面性
を出し、本スキャンを行う。以下これを繰り返し、全駒
の本スキャンが完了すると、残りのフィルム4は全部カ
ートリッジ60内に巻き込み、駆動モータ112を逆転
し、ライトロックドア60fを閉めることになる。
【0071】このように、駆動モータ112を同一方向
に回転し続けても、ライトロックドア60fには駆動力
が伝わらず影響を及ぼさないことを利用し、カム部11
8bの駆動を何時でも行うことを可能とした。これによ
り、本スキャン時にライトロックドア60fを開けた状
態で圧板110を駆動させる事を1つのモータ112で
行うことを可能とした。そして更に、フィルムの動きを
スムーズにし、かつ必要な時には圧板を押圧してフィル
ムの平面性を出すことを可能とした。
【0072】次に、図13により本実施の形態のフィル
ムスキャナのフィルムを案内するガイド部材について説
明をする。
【0073】図13において、カートリッジ60のフィ
ルム4はカートリッジ60のライトロックドア60fか
ら出て、本図では分かりやすくするためガイド部材44
を取り付けるためのねじ45を外し、ガイド部材44を
レール面43から離して示してあるが、従来の状態では
フィルム4はレール面43とガイド部材44及び壁44
aにより形成された空間を通過し、レール面のガイド部
材44の続きとしての溝43aへとフィルムは進むこと
になる。従って、カートリッジ60をフィルムスキャナ
から取り出す時は、カートリッジ60の中にフィルムを
完全に巻き戻してからカートリッジ60をその軸方向に
に引き出すことによって取り出すことが可能であった。
【0074】しかし、何かのトラブルにより、フィルム
がカートリッジから出た状態で、カートリッジを取り出
す必要が生じても困らない手段を講じておく必要があっ
た。そこで、ガイド部材44をねじ45を外すことによ
り、レール面から取り外すことが出来るようにしたもの
が本発明である。このように構成することにより、ねじ
45を外すことにより、フィルム4はカートリッジ60
を外すのに障害とならないので、容易にカートリッジ6
0を取り出すことが可能になる。ガイド部材44の取り
付けはねじに限ったものではなく、爪による引っかけ、
第1ユニット50、第2ユニット51のユニットの挟み
込みによる固定等、固定方法に限定されるものではな
い。
【0075】次に、図14を用いて本実施の形態のフィ
ルムスキャナの電気的接続を説明する。190は制御
部、301はCCDラインセンサ26で読み取った画像
データを記憶する画像メモリ、302はCCDラインセ
ンサよりのアナログ画像データをAD変換するAD変換
器、303は本スキャナと外部機器との接続を行なうイ
ンターフェース回路である。また、304は前述した本
スキャン用ステージ21を駆動するステッピングモータ
である。
【0076】次に、上記構成のフィルムキャリアの制御
部190によるスキャナの作動を図15,16,17,
18を参照しつつ説明する。図15,16,17,18
は、本実施の形態のスキャナの作動を説明するフロー図
1,2,3,4である。
【0077】図15,16,17,18において、先ず
スタートはフィルムスキャナの電源をONする。そし
て、カートリッジ保持部61の蓋55が閉められている
か否かがステップA1〜ステップA4の各ステップによ
り確認され、蓋55は閉められていることが確認され
る。
【0078】次に、カートリッジ保持部61内にカート
リッジ60が残っているか否かが確認され、カートリッ
ジ60が残っている時にはフィルム4はステップB1〜
ステップB11の各ステップにより巻き戻され、カート
リッジ60はカートリッジ保持部61から取り出され
る。
【0079】このようにして、蓋55が閉められ、カー
トリッジ保持部61が空であることが確認されると、イ
ニシャライズが行われる(ステップS1)。このイニシ
ャライズではスキャナ5の本スキャン用ステージ21を
初期位置に、ドア開閉爪軸131aを閉位置に、圧板1
10を押圧していない状態等にする。イニシャライズが
終了(ステップS2)すると、釦を押してEXEC/N
EXTを入力して表示し(ステップS3)、EXEC/
NEXTキーを立ち下げ(ステップS4)、表示を消す
(ステップS5)。そして、「カートリッジを入れて下
さい。」を表示し(ステップS6)、ユーザはカートリ
ッジ60をカートリッジ保持部61に入れることにな
る。
【0080】次に、カートリッジ60がカートリッジ保
持部61に入れられ、カートリッジ保持部61の蓋55
が閉められていることをを確認し(ステップS7)、カ
ートリッジ60が入っていて、かつ蓋55が閉められて
いればこれに関する表示は消し(ステップS8)、カー
トリッジ60の現像済み表示穴60eの爪IPIが折ら
れているか否かを確認し(ステップS9)、折られてい
なければ現像済みでないフィルムなので「現像済みのカ
ートリッジではありません。カートリッジを取り出して
下さい。」を表示する(ステップS10)。このよう
に、カートリッジを入れて未現像フィルムの場合は警告
表示をし、ユーザに取り出させて客に返却する等の処置
をさせるようにする。即ち、未現像フィルムの場合は蓋
55を開け(ステップS11)、前記表示を消し(ステ
ップS12)、前記イニシャライズ終了(ステップ2)
まで戻ることになる。
【0081】爪IPIが折られていれば、フィルムが現
像済みなので次のステップへと進むことになる。そし
て、第2の駆動モータ112による第4、第5の歯車
列、そしてライトロックドア開閉機構である第3の歯車
列の駆動により、ライトロックドアを開き(ステップS
13)、又圧板110もフィルム4を押圧せずに退避状
態にして開き(ステップS14)駆動モータ112は停
止する。
【0082】そして、第1の駆動モータ75による第
1、第2の歯車列、第1、第2のフィルム搬送部を含む
フィルム巻き上げ機構により、フィルム巻き上げを開始
し(ステップS15)、フィルムを止めるためのタイマ
ーをセットし(ステップS16)、第1の駆動モータ7
5によりフォトセンサ202bにパーフォがかかるまで
フィルムを搬送し(ステップ17)、前記タイマーがオ
ーバーとなるまで(ステップS18)、タイマーセット
(ステップS16)へ戻ることになる。タイマーがオー
バーとなれば、フィルムの繰り出しが異常ということで
終了処理がとられることになる(ステップS19)。
【0083】パーフォがフォトセンサ202bに検出さ
れると、タイムラグをおいて(ステップS20)、フィ
ルムが停止する(ステップS21)。そして、スキャン
キーが立ち下がらないと立ち下がるまで繰り返し(ステ
ップS22)、立ち下がると駆動モータ112を回転さ
せ、圧板110をフィルムに押し付けて停止し(ステッ
プ23)、レンズ25のAFを行う(ステップ24)。
AFが正常に作動しなかったら(ステップS25)、A
F異常終了の処理が行われる(ステップS26)。AF
が正常に作動したら駆動モータ112を回転させ、圧板
110を退避させ、モータを停止する(ステップS2
7)。
【0084】そして、プリスキャンのためのフィルム巻
き上げを開始する(ステップS28)。次に、フィルム
を止めるためのタイマーをセットし(セットS29)、
第1の駆動モータ75によりフォトセンサ202bに終
端パーフォがかかるまでフィルムを搬送し(ステップS
30)、前記タイマーがオーバーとなるまで(ステップ
S31)、タイマーセット(ステップS29)へ戻るこ
とになる。タイマーがオーバーとなれば、プリスキャン
が異常ということで終了処理がとられることになる(ス
テップS32)。終端パーフォがフォトセンサ202b
に検出されると、タイムラグをおいて(ステップS3
3)、プリスキャンのためのフィルム搬送が停止し、全
駒のプリスキャンが終了する(ステップS34)。
【0085】そして、画像の補正としてのRGB補正、
明るさ補正、駒位置補正等が行われ(ステップS3
5)、スキャンキーが立ち下がらないと立ち下がるまで
繰り返し(ステップS36)、立ち下がると駆動モータ
75を逆転させ、最後の駒から本スキャンを行って、逐
次各駒の本スキャンを全部行うことになる(ステップS
37)。全ての駒を本スキャンすると、駆動モータ75
により残りのフィルム4のカートリッジ60内への巻き
戻しを開始し(ステップS38)、カートリッジ60内
に巻き戻す。この時の巻き戻し量の制御は、フォトセン
サ202bを使い、フォトセンサ202bの出力変化か
らフィルム4の先端を読み取り(ステップS39)、さ
らにその先は駆動モータ75のパルス制御により(ステ
ップS40)、フィルム4を全てカートリッジ60内に
収納する。
【0086】次に、フォトセンサ63の出力から表示を
現像済みにセットし、第1の駆動モータ75を停止し
(ステップS41)、第2の駆動モータ112を逆転し
てライトロックドア60fを閉じ、駆動モータ112を
停止する(ステップS42)。そして、カートリッジ6
0を取り出して(ステップS43)、蓋55を閉め(ス
テップS44)、表示を消し(ステップS45)、一連
の作業は終了することになる。
【0087】次の作業は、ステップS6で新たなカート
リッジを入れることにより始まる。
【0088】なお、ステップS37の本スキャンについ
て、更にC1〜C8のフローにより説明する。
【0089】先ず、本スキャンする駒まで駆動モータ7
5を逆転させて戻す(ステップC1)。この時の位置規
制はフォトセンサ202aで行う(ステップC2)。タ
イムラグをおいて(ステップC3)、駆動モータ75を
停止してフィルム4を停止する(ステップC4)。駆動
モータ112により圧板110をフィルム4に押圧した
後駆動モータ112を停止する(ステップC5)。本ス
キャン用ステージ21をステッピングモータ304によ
り動かして本スキャンを行う(ステップC6)。そし
て、駆動モータ112により圧板110をフィルム4か
ら退避した後駆動モータ112を停止し(ステップC
7)、規定駒数まで本スキャンが行われるようにステッ
プC1に戻る(ステップC8)。以下これを繰り返して
本スキャンは行われる。
【0090】
【発明の効果】本発明により、固体差の大きいカートリ
ッジのライトロックドアを確実に開閉することが可能
で、かつ1個のモータで圧板の駆動とライトロックドア
の駆動を行うことが可能となり、更にカートリッジ及び
フィルムを何かトラブルがあった時に容易に取り出すこ
とが可能なフィルムスキャナが提供されることとなっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の1形態のフィルムスキャナの構
成斜視図である。
【図2】図1におけるフィルムキャリアの上面図であ
る。
【図3】使用するカートリッジの斜視図である。
【図4】使用するフィルムの図である。
【図5】図1におけるフィルムキャリアのカートリッジ
保持部周辺正面図の拡大図である。
【図6】図1におけるフィルムキャリアの第1ユニット
の正面図である。
【図7】図6における第2ユニットを含めた下面図であ
る。
【図8】歯車列の摩擦クラッチ部周辺の断面図である。
【図9】図6における第2ユニットを含めた上面図であ
る。
【図10】図6における第3の歯車列を抜き出した図、
及び図9における第4、第5の歯車列を抜き出した正面
側断面図である。
【図11】図6における第2ユニットを含めたA−A断
面図である。
【図12】図10における第3の歯車列拡大下面図であ
る。
【図13】フィルムを案内するガイド部材の説明斜視図
である。
【図14】図1における電気的接続を示すブロック図で
ある。
【図15】本実施の形態のスキャナの作動を説明するフ
ロー図1である。
【図16】本実施の形態のスキャナの作動を説明するフ
ロー図2である。
【図17】本実施の形態のスキャナの作動を説明するフ
ロー図3である。
【図18】本実施の形態のスキャナの作動を説明するフ
ロー図4である。
【符号の説明】
5 スキャナ 10 光源部 11 フィルム搬送部 12 検出部 21 本スキャン用ステージ 22 フィルムキャリア 50 第1ユニット 51 第2ユニット 60 カートリッジ 61 カートリッジ保持部 67 第1のフィルム搬送部 68 第2のフィルム搬送部
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 彰彦 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カートリッジのライトロックドアを開閉
    するドア開閉軸を回転して前記ライトロックドアを開
    け、収納されているフィルムを送り出すことを可能と
    し、前記フィルムを前記カートリッジ内に巻き戻した後
    は、前記ドア開閉軸を逆転して前記ライトロックドアを
    閉じる機能を有するフィルムに記録された画像を読み取
    るフィルムスキャナであって、前記ドア開閉軸を回転す
    るドア開閉爪軸に取り付けたレバーと該ドア開閉爪軸の
    軸支部材との間に、該ドア開閉爪軸を所定角度以上左右
    両方向に回転した時は該角度が広がるように回転付勢す
    るスプリングを懸架し、前記ドア開閉爪軸を回転する遊
    星ギヤを有するギヤ列の中の、太陽ギヤにより回転され
    る遊星ギヤと噛み合う噛み合いギヤには、前記スプリン
    グにより前記噛み合いギヤが回された位置での前記遊星
    ギヤとの噛み合いギヤ部を切り欠いて、この位置では両
    ギヤが噛み合わないように構成したことを特徴とするフ
    ィルムスキャナ。
  2. 【請求項2】 前記ドア開閉爪軸の所定角度の回転によ
    り、前記噛み合いギヤの切り欠き部が前記遊星ギヤと噛
    み合わない位置を設けた請求項1に記載のフィルムスキ
    ャナ。
  3. 【請求項3】 前記遊星ギヤ列を有するギヤ列はモータ
    により回転し、該モータの一方向の回転により前記ドア
    開閉爪軸を回転して前記ライトロックドアを開け、前記
    モータの反対方向の回転により前記ドア開閉爪軸を逆転
    して前記ライトロックドアを閉じる請求項1又は2に記
    載のフィルムスキャナ。
  4. 【請求項4】 前記ギヤ列を回転するモータの駆動力に
    より、前記ライトロックドアが開の時にフィルムの平面
    性を出す圧板を作動する請求項3に記載のフィルムスキ
    ャナ。
  5. 【請求項5】 カートリッジのフィルムの送り出し及び
    巻き戻し機構を有し、前記フィルムに記録された画像を
    読み取るフィルムスキャナにおいて、前記フィルムを案
    内するガイド部材の一部を取り外すことにより、前記カ
    ートリッジ及びフィルムを抜き取り可能に構成したこと
    を特徴とするフィルムスキャナ。
  6. 【請求項6】 前記取り外すガイド部材はねじによりね
    じ止めされていて、該ねじを外して前記ガイド部材を取
    り外す請求項5に記載のフィルムスキャナ。
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