JPH10233669A - 半導体リレー - Google Patents

半導体リレー

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Publication number
JPH10233669A
JPH10233669A JP9037882A JP3788297A JPH10233669A JP H10233669 A JPH10233669 A JP H10233669A JP 9037882 A JP9037882 A JP 9037882A JP 3788297 A JP3788297 A JP 3788297A JP H10233669 A JPH10233669 A JP H10233669A
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JP
Japan
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mosfet
emitting element
light emitting
turned
relay
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9037882A
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English (en)
Inventor
Takeshi Nobe
武 野辺
Shigeo Akiyama
茂夫 秋山
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10233669A publication Critical patent/JPH10233669A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リレー出力端間に接続された半導体スイッチ素
子に過電流が流れた時に熱破壊されるのを防ぐことがで
きる半導体リレーを提供する。 【解決手段】発光素子1及び光起電力素子2は互いに対
向する。半導体スイッチ素子たるMOSFET3は、光
起電力素子2の光起電力がゲート・ソース間に印加され
るとオン状態になる。リレー入力端子6a,6b間には
MOSFET8が接続されている。MOSFET8のゲ
ートには温度検出素子5が接続されている。MOSFE
T8は、リレー入力端子6a,6b間に制御入力がある
と、オン状態になる。MOSFET3の発熱によりダイ
オード10の電圧降下が減少すると、MOSFET11
がオン状態となり、MOSFET8のゲート電圧が閾値
よりも小さくなってMOSFET8がオフ状態となる。
抵抗9の抵抗値は、抵抗9を介して発光素子1に流れる
電流がμAオーダになるように設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光素子と光起電
力素子とを光結合し、光起電力素子の出力によって半導
体スイッチ素子をオン・オフさせる半導体リレーに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の半導体リレーとして
は、図9に示すように、制御入力によって点灯・消灯す
る発光ダイオードよりなる発光素子1と、発光素子1に
対置され発光素子1の光を受光して光起電力を発生する
フォトダイオードや太陽電池を複数個直列に接続した光
起電力ダイオードアレイよりなる光起電力素子2と、光
起電力素子2の光起電力によってオン・オフする半導体
スイッチ素子たるMOSFET3と、MOSFET3の
ゲート・ソース間に接続された後述の制御回路4とを備
えたものが提案されている。ここで、MOSFET3は
エンハンスメント型(ノーマリ・オフ型)であって、ゲ
ート電圧が零の時はドレイン電流が流れずオフ状態であ
る。
【0003】以下、上記半導体リレーの動作について簡
単に説明する。リレー入力端子6a,6b間に制御入力
が与えられていない時、つまり、発光素子1に電流が流
れていない時は、光起電力素子2の光起電力がないの
で、MOSFET3が高インピーダンス状態(オフ状
態)にあり、リレー出力端子7a,7b間はオフ状態で
ある。
【0004】これに対し、リレー入力端子6a,6b間
に制御入力が与えられ、発光素子1が発光すると、光起
電力素子2は、発光素子1からの光を受光して電子−正
孔対を発生し光起電力を出力する。すると、この光起電
力がMOSFET3のゲート・ソース間に印加されるの
で、MOSFET3が高インピーダンス状態(オフ状
態)から低インピーダンス状態(オン状態)へ移行し、
リレー出力端子7a,7b間がオン状態となる。また、
リレー入力端子6a,6b間への制御入力が遮断される
と、光起電力素子2の光起電力がなくなって、MOSF
ET3のゲート静電容量に蓄積された電荷が制御回路4
を介して放電され、リレー出力端子7a,7b間がオン
状態からオフ状態へ戻る。
【0005】以上の動作により、リレー出力端子7a,
7b間に接続される負荷への電流を制御入力に応じてオ
ン、オフすることができるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
半導体リレーにおいては、リレー出力端子7a,7b間
がオン状態の時に負荷の短絡などの故障が発生すると、
MOSFET3のドレイン・ソース間に過大な電流が流
れ、MOSFET3の発熱温度が高くなってMOSFE
T3が熱破壊してしまったり周辺部品が熱破壊されてし
まい半導体リレー全体が破壊されてしまうことがあっ
た。このため、MOSFET3の発熱温度が所定温度以
上になった場合に、MOSFET3を強制的にオフさせ
ることによって半導体リレーを破壊から保護することが
考えられる。しかしながら、このような保護を行うため
には、MOSFET3の温度が所定温度以上になった時
にMOSFET3を強制的にオフさせる保護回路を設け
る必要があって、この保護回路を設けることによってM
OSFET3のゲート消費電流が増大するとともにスイ
ッチング速度が遅くなり、半導体リレーの出力特性が悪
化してしまうという不具合があった。
【0007】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、リレー出力端間に接続された半導体
スイッチ素子に過電流が流れた時に熱破壊されるのを防
止できる半導体リレーを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、制御入力により点灯・消灯する
発光素子と、前記発光素子に光結合した光起電力素子
と、前記光起電力素子の光起電力が制御端に印加される
ことによって前記発光素子の点灯・消灯に応じてオン・
オフされる半導体スイッチ素子と、周囲温度を検出し該
周囲温度が所定温度以上になると前記発光素子を消灯さ
せる温度検出素子とを備えて成ることを特徴とするもの
であり、発光素子が点灯している時に前記半導体スイッ
チ素子に過電流が流れて温度検出素子の周囲温度が所定
温度以上になると前記発光素子が消灯されるので、従来
のような保護回路を設けることなしに前記半導体スイッ
チ素子がオフして前記半導体スイッチ素子に過電流が流
れ続けるのを防止でき、その結果、リレーの出力特性を
維持しつつ半導体スイッチ素子が熱破壊されたり周辺部
品が熱破壊されたりすることを防止することができる。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、温度検出素子によって半導体素子がオフされた時に
発光素子の消灯を維持させる自己保持回路を付加したの
で、半導体スイッチ素子の温度が低くなっても発光素子
の消灯が維持されるから、半導体スイッチ素子がオンす
ることもなく、安全性が向上する。請求項3の発明は、
請求項1又は請求項2の発明において、温度検出素子
が、半導体スイッチ素子の近傍に配設されているので、
半導体スイッチ素子の温度上昇の検出を迅速且つ効率良
く行うことが、迅速に半導体スイッチ素子をオフさせる
ことが可能となる。
【0010】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
の発明において、温度検出素子の一部がダイオード及び
抵抗により構成され、前記ダイオード及び前記抵抗が、
半導体スイッチ素子のゲート電極材料であるポリシリコ
ンにより形成されているので、前記ダイオード及び前記
抵抗を形成するのに別途製造装置を用意する必要もな
く、簡単に形成することができる。しかも、半導体スイ
ッチ素子と同一基板に集積化することが可能となり、部
品点数を削減できるので、温度検出素子を設けたことに
よるリレー全体のサイズの大型化を防ぐことが可能にな
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。 (実施形態1)図1に本実施形態の回路図を示す。本実
施形態の基本構成は図9に示した従来構成と略同じであ
って、制御入力によって点灯・消灯する発光ダイオード
よりなる発光素子1と、発光素子1に対置され発光素子
1の光を受光して光起電力を発生する光起電力ダイオー
ドアレイよりなる光起電力素子2と、光起電力素子2の
光起電力によってオン・オフする半導体スイッチ素子た
るMOSFET3と、MOSFET3のゲート・ソース
間に接続された制御回路4とを備えている。ここで、M
OSFET3はエンハンスメント型であって、ゲート電
圧が零の時はドレイン電流が流れずオフ状態である。ま
た、制御回路4は、光起電力素子2に光起電力が発生し
た時には、MOSFET3のゲート・ソース間電圧が速
やかに上昇するように高インピーダンス状態になり、光
起電力素子2の光起電力がなくなった時には、MOSF
ET3のゲート・ソース間電圧が速やかに降下するよう
に低インピーダンス状態になる。
【0012】ところで、本実施形態では、一方の入力端
子6aにドレインが接続され発光素子1のアノードにソ
ースが接続されるMOSFET(絶縁ゲート型半導体装
置)8を備えている。また、MOSFET8のゲートに
は温度検出素子5が接続されている。ここに、温度検出
素子5は、MOSFET8のゲート・ドレイン間に接続
される抵抗9と、MOSFET8のゲート・ソース間に
接続される抵抗15と複数のダイオード10との直列回
路と、一端がMOSFET8のゲートに接続される抵抗
14と、抵抗14の他端と発光素子1のアノードとの間
にドレイン・ソース間が接続されゲートが抵抗15とダ
イオード10との接続点に接続されるMOSFET12
と、一端がMOSFET8のゲートに接続される抵抗1
3と、抵抗13の他端と発光素子1のアノードとの間に
ドレイン・ソース間が接続されゲートが抵抗14とMO
SFET12との接続点に接続されるMOSFET11
とで構成される。なお、MOSFET8、11、12は
エンハンスメント型である。また、MOSFET8の替
わりにIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジス
タ)を使用してもよい。ダイオード10の数は複数でな
く、1つでもよい。
【0013】以下、本実施形態の動作を説明する。リレ
ー入力端子6a,6b間に制御入力が与えられていない
時は、発光素子1が消灯しており、光起電力素子2の光
起電力がないので、半導体スイッチ素子たるMOSFE
T3がオフ状態であり、リレー出力端子7a,7b間は
オフ状態である。
【0014】一方、リレー入力端子6a,6b間に制御
入力が与えられると、直列接続された複数のダイオード
10での電圧降下が生じることにより、MOSFET1
2がオン状態となる。なお、MOSFET11はオフ状
態である。ここに、抵抗14は抵抗13に比べて十分大
きな抵抗値のものを使用する。入力端子6a,6b間に
印加された電圧(制御入力)は、抵抗9と抵抗14とに
より分圧される。入力端子6a,6b間の電圧が所定電
圧以上であれば、MOSFET8のゲート電圧が閾値よ
り大きくなり、MOSFET8がオン状態になる。MO
SFET8がオン状態になると、リレー入力端子6a、
MOSFET8、発光素子1、リレー入力端子6bの経
路で電流が流れ発光素子1が発光する。発光素子1が発
光すると、従来と同様に光起電力素子2に光起電力が発
生しMOSFET3がオン状態となる。
【0015】これに対し、リレー出力端子7a,7b間
に、つまりMOSFET3のドレイン・ソース間に、過
大な電流が流れてMOSFET3の発熱温度が高くなる
と、各ダイオード10での電圧降下が減少し、MOSF
ET12のゲート電圧が閾値電圧よりも小さくなってM
OSFET12がオフ状態になり、MOSFET11が
オン状態になる。MOSFET11がオン状態になる
と、入力端子6a,6b間に印加された電圧は、抵抗9
と抵抗13により分圧される。ここに、抵抗13の抵抗
値は、抵抗14の抵抗値に比べて小さく設定してあり、
MOSFET8のゲート電圧が閾値よりも小さくなるよ
う設定されている。要するに、抵抗14の抵抗値はMO
SFET12がオン状態になった時にMOSFET8の
ゲート電圧が閾値以上になるように設定され、抵抗13
の抵抗値はMOSFET11がオン状態になった時にM
OSFET8のゲート電圧が閾値よりも小さくなるよう
に設定される。
【0016】したがって、MOSFET11がオン状態
になると、MOSFET8がオフ状態となり、リレー入
力端子6a、抵抗9、抵抗13、MOSFET11、発
光素子1、リレー入力端子6bの経路で電流が流れる。
ここに、抵抗9の抵抗値はこの経路で流れる電流がマイ
クロアンペアオーダとなるように設定されており、発光
素子1が発光できなくなって、その結果、光起電力素子
2に光起電力が発生しなくなり、MOSFET3がオフ
状態になる。つまり、リレー出力端子7a,7b間のM
OSFET3がオン状態からオフ状態になり、MOSF
ET3に過電流が流れ続けるのを防止でき、過電流によ
るMOSFET3の発熱によってMOSFET3自身や
周辺部品が熱破壊されてしまい半導体リレーが破壊され
るのを防止することができるのである。しかも、従来の
ような保護回路をMOSFET3に接続する必要がない
ので、MOSFET3のゲート消費電流が増大したりM
OSFET3のスイッチング速度が遅くなるという不具
合をなくすことができる。要するに、本実施形態では、
半導体リレーの出力特性の変更なしに、半導体スイッチ
素子たるMOSFET3や周辺部品の破壊を防止するこ
とができるのである。
【0017】ここに、リレー入力端子6a,6b間に印
加される電圧を入力電圧(制御入力)、リレー入力端子
6a,6b間に流れる電流を入力電流とすると、本実施
形態の半導体リレーの入力特性は図2に示すようになっ
ており、が温度が低い時の入力特性を示し、が温度
が高い時の入力特性を示す。つまり、MOSFET3に
過電流が流れて発熱温度が高くなると、温度検出素子5
が設けてあることによってのように入力電流が小さく
なり、発光素子1が発光しなくなるのである。
【0018】ところで、本実施形態の半導体リレーのチ
ップはトランスファーモールドにより作られたパッケー
ジに納装されるが、例えば図3に示すように配設され
る。つまり、リレー入力端子6aのリードフレーム上
に、温度検出素子5が接続されたMOSFET8を配置
する。また、リレー入力端子6bのリードフレーム上に
は、リードフレーム側がカソードとなるように発光素子
1が配置される。発光素子1のアノードと温度検出素子
5とはワイヤボンディングによって接続される。光起電
力素子2及びMOSFET3はリレー入力端子7aのリ
ードフレーム上に配置され、光起電力素子2は発光素子
1からの光を受光できかつ入出力間絶縁が得られるよう
になっている。また、MOSFET3のソースはリレー
入力端子7bにワイヤボンディングによって接続され
る。ここに、本実施形態では、温度検出素子5が、MO
SFET3の近傍に配設してあるので、過電流によるM
OSFET3の発熱を素早く検知することができ、過電
流によりMOSFET3が発熱した時に迅速に発光素子
1を消灯させることができる。
【0019】なお、抵抗9,13,14,15及び各ダ
イオード10をMOSFETのゲート電極材料であるポ
リシリコンにより形成するようにすれば、MOSFET
8,11,12と、抵抗9,13,14,15と、各ダ
イオード10とを1つのシリコン基板に形成し1チップ
化することができるので、部品を削減できるとともに半
導体リレー全体のサイズを小型化することができる。つ
まり、MOSFET8及び温度検出素子5を設けたこと
によって半導体リレー全体のサイズが大きくなるという
不都合をなくすことができる。また、各抵抗9,13,
14,15及び各ダイオード10をポリシリコン膜によ
り形成するようにすれば、別途製造装置を用意する必要
もなく、簡単に形成することができる。
【0020】(実施形態2)図4に本実施形態の回路図
を示す。本実施形態の基本構成及び基本動作は実施形態
1と略同じであり、実施形態1の半導体リレーに、MO
SFET16,17,18及び抵抗19,20からなる
自己保持回路21を付加した点で実施形態1と相違す
る。ここに、自己保持回路21は、MOSFET3の発
熱を温度検出素子5が検出してMOSFET8がオフさ
れることにより発光素子1が消灯された時に、MOSF
ET3のオフ状態を保持させて発光素子1の消灯状態を
保持させる回路である。以下、実施形態1と相違する点
についてのみ説明する。なお、各MOSFET3,8,
11,12,16,17,18はエンハンスメント型で
ある。
【0021】本実施形態では、MOSFET3のドレイ
ン・ソース間に過大な電流が流れてMOSFET3の発
熱温度が高くなって、MOSFET11がオン状態にな
った後は、MOSFET3の発熱温度が下がっても自己
保持回路21があることによってMOSFET11のオ
ン状態が保持される。つまり、発光素子1が消灯されて
MOSFET3の発熱温度が下がっても、リレー入力端
子6a,6b間の制御入力をリセットしないかぎり、制
御入力があっても発光素子1が発光しないようになって
いる。したがって、負荷が短絡してMOSFET3に過
電流が流れたような場合に、負荷が短絡したまま再びM
OSFET3がオン状態になることを防ぐことができる
ので、安全性が向上する。
【0022】なお、本実施形態においても、実施形態1
と同様に、抵抗9,13,14,15,19,20と、
各ダイオード10とをポリシリコン膜により形成するこ
とで、MOSFET8,11,12,16,17,18
と、抵抗9,13,14,15,19,20と、各ダイ
オード10とを1チップに形成してあり、実施形態1と
同様の効果が得られる。
【0023】(実施形態3)図5に本実施形態の回路図
を示す。本実施形態の基本構成は実施形態1と略同じで
あり、MOSFET8がディプレション型である点、温
度検出素子5がMOSFET8のソースと発光素子1の
アノードとの間に接続される点、MOSFET8のゲー
トが発光素子1のアノードに直接接続される点などが実
施形態1と相違する。なお、実施形態1と同様の構成要
素には同一の符号を付してある。以下、動作について説
明する。
【0024】リレー入力端子6a,6b間に制御入力が
与えられていない時は、発光素子1が消灯しており、光
起電力素子2の光起電力がないので、半導体スイッチ素
子たるMOSFET3がオフ状態であり、リレー出力端
子7a,7b間はオフ状態である。一方、リレー入力端
子6a,6b間に制御入力が与えられると、直列接続さ
れた複数のダイオード10での電圧降下が生じることに
より、MOSFET12がオン状態となる。なお、MO
SFET11はオフ状態である。したがって、制御入力
が与えられると、リレー入力端子6a、MOSFET
8、抵抗14、MOSFET12、発光素子1、リレー
入力端子6bの経路で電流が流れ、発光素子1が発光す
る。発光素子1が発光すると、従来と同様に光起電力素
子2に光起電力が発生しMOSFET3がオン状態とな
る。ここに、抵抗14は抵抗13に比べて十分大きな抵
抗値のものを使用する。
【0025】これに対し、リレー出力端子7a,7b間
に、つまりMOSFET3のドレイン・ソース間に、過
大な電流が流れてMOSFET3の発熱温度が高くなる
と、各ダイオード10での電圧降下が減少し、MOSF
ET12のゲート電圧が閾値電圧よりも小さくなってM
OSFET12がオフ状態になり、MOSFET11が
オン状態なる。MOSFET11がオン状態になると、
リレー入力端子6a、MOSFET8、抵抗13、MO
SFET11、発光素子1、リレー入力端子6bの経路
で電流が流れる。ここに、抵抗13の抵抗値は、抵抗1
4に比べて大きな抵抗値で且つこの経路で流れる電流が
マイクロアンペアオーダとなるように設定されている。
したがって、MOSFET11がオン状態になると、発
光素子1が発光できなくなって、その結果、光起電力素
子2に光起電力が発生しなくなり、MOSFET3がオ
フ状態になる。つまり、リレー出力端子7a,7b間が
オン状態からオフ状態になり、半導体スイッチ素子たる
MOSFET3に過電流が流れ続けるのを防止でき、過
電流による発熱によってMOSFET3や周辺部品が破
壊されてしまうのを防止することができるのである。し
かも、従来のような保護回路をMOSFET3に接続す
る必要がないので、MOSFET3のゲート消費電流が
増大したりMOSFET3のスイッチング速度が遅くな
るという不具合をなくすことができる。要するに、本実
施形態も、実施形態1と同様に、半導体リレーの出力特
性の変更なしに、半導体スイッチ素子たるMOSFET
3や周辺部品の破壊を防止することができるのである。
【0026】ここに、リレー入力端子6a,6b間に印
加される電圧を入力電圧、リレー入力端子6a,6b間
に流れる電流を入力電流とすると、本実施形態の半導体
リレーの入力特性は図6に示すようになっており、が
温度が低い時の入力特性を示し、が温度が高い時の入
力特性を示す。つまり、MOSFET3に過電流が流れ
て発熱温度が高くなると、温度検出素子5を設けてある
ことによって入力電流が小さくなり、発光素子1が発光
しなくなるのである。
【0027】ところで、本実施形態の半導体リレーのチ
ップは、実施形態1と同様に、例えば図7に示すように
配設される。つまり、リレー入力端子6aのリードフレ
ーム上に、温度検出素子5が接続されたMOSFET8
を配置する。また、入力端子6bのリードフレーム上に
は、リードフレーム側がカソードとなるように発光素子
1が配置される。発光素子1のアノードと温度検出素子
5とはワイヤボンディングによって接続される。光起電
力素子2及びMOSFET3はリレー入力端子7aのリ
ードフレーム上に配置され、光起電力素子2は発光素子
1からの光を受光できかつ入出力間絶縁が得られるよう
になっている。また、MOSFET3のソースはリレー
入力端子7bにワイヤボンディングによって接続され
る。ここに、本実施形態では、温度検出素子5が、MO
SFET3の近傍に配設してあるので、過電流によるM
OSFET3の発熱を素早く検知することができ、過電
流によりMOSFET3が発熱した時に迅速に発光素子
1を消灯させることができる。
【0028】なお、抵抗13,14,15及び各ダイオ
ード10をMOSFETのゲート電極材料であるポリシ
リコンにより形成するようにすれば、MOSFET8,
11,12と、抵抗13,14,15と、各ダイオード
10とを1つのシリコン基板に形成し1チップ化するこ
とができるので、部品を削減できるとともに半導体リレ
ー全体のサイズを小型化することができる。つまり、M
OSFET8及び温度検出素子5を設けたことによって
半導体リレー全体のサイズが大きくなるという不都合を
なくすことができる。また、抵抗13,14,15及び
ダイオード10をポリシリコン膜により形成するように
すれば、別途製造装置を用意する必要もなく、簡単に形
成することができる。
【0029】(実施形態4)図8に本実施形態の回路図
を示す。本実施形態の基本構成及び基本動作は実施形態
3と略同じであり、実施形態3の半導体リレーに、MO
SFET16,17,18及び抵抗19,20からなる
自己保持回路21を付加した点で実施形態3と相違す
る。ここに、自己保持回路21は、MOSFET3の発
熱を温度検出素子5が検出してMOSFET11がオン
状態になった時にMOSFET11のオン状態を保持さ
せることにより発光素子1の消灯を維持させる回路であ
る。以下、実施形態3と相違する点についてのみ説明す
る。なお、MOSFET3,11,12,16,17,
18はエンハンスメント型であり、MOSFET8のみ
ディプレッション型である。
【0030】本実施形態では、MOSFET3のドレイ
ン・ソース間に過大な電流が流れてMOSFET3の発
熱温度が高くなって、MOSFET11がオン状態にな
った後は、MOSFET3の発熱温度が下がっても自己
保持回路21があることによってMOSFET11のオ
ン状態が保持される。つまり、発光素子1が消灯される
ことによりMOSFET3の発熱温度が下がっても、リ
レー入力端子6a,6b間の制御入力をリセットしない
かぎり、制御入力があっても発光素子1が発光しないよ
うになっている。したがって、負荷が短絡してMOSF
ET3に過電流が流れたような場合に、負荷が短絡した
まま再びMOSFET3がオン状態になることを防ぐこ
とができるので、安全性が向上する。
【0031】なお、本実施形態においても、実施形態3
と同様に、抵抗13,14,15,19,20と、各ダ
イオード10とをポリシリコン膜により形成すること
で、各MOSFET8,11,12,16,17,18
と、各抵抗13,14,15,19,20と、各ダイオ
ード10とを1チップに形成してあり、実施形態3と同
様の効果が得られる。
【0032】
【発明の効果】請求項1の発明は、制御入力により点灯
・消灯する発光素子と、前記発光素子に光結合した光起
電力素子と、前記光起電力素子の光起電力が制御端に印
加されることによって前記発光素子の点灯・消灯に応じ
てオン・オフされる半導体スイッチ素子と、周囲温度を
検出し該周囲温度が所定温度以上になると前記発光素子
を消灯させる温度検出素子とを備えているので、発光素
子が点灯している時に前記半導体スイッチ素子に過電流
が流れて温度検出素子の周囲温度が所定温度以上になる
と前記発光素子が消灯されるから、従来のような保護回
路を設けることなしに前記半導体スイッチ素子がオフし
て前記半導体スイッチ素子に過電流が流れ続けるのを防
止でき、その結果、リレーの出力特性を維持しつつ半導
体スイッチ素子が熱破壊されたり周辺部品が熱破壊され
たりすることを防止することができるという効果があ
る。
【0033】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、温度検出素子によって半導体素子がオフされた時に
発光素子の消灯を維持させる自己保持回路を付加したの
で、半導体スイッチ素子の温度が低くなっても発光素子
の消灯が維持されるから、半導体スイッチ素子がオンす
ることもなく、安全性が向上するという効果がある。請
求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明におい
て、温度検出素子が、半導体スイッチ素子の近傍に配設
されているので、半導体スイッチ素子の温度上昇の検出
を迅速且つ効率良く行うことが、迅速に半導体スイッチ
素子をオフさせることが可能となるという効果がある。
【0034】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
の発明において、温度検出素子の一部がダイオード及び
抵抗により構成され、前記ダイオード及び前記抵抗が、
半導体スイッチ素子のゲート電極材料であるポリシリコ
ンにより形成されているので、前記ダイオード及び前記
抵抗を形成するのに別途製造装置を用意する必要もな
く、簡単に形成することができる。しかも、半導体スイ
ッチ素子と同一基板に集積化することが可能となり、部
品点数を削減できるので、温度検出素子を設けたことに
よるリレー全体のサイズの大型化を防ぐことが可能にな
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す回路図である。
【図2】同上の動作説明図である。
【図3】同上のチップ配置図である。
【図4】実施形態2を示す回路図である。
【図5】実施形態3を示す回路図である。
【図6】同上の動作説明図である。
【図7】同上のチップ配置図である。
【図8】実施形態4を示す回路図である。
【図9】従来例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 発光素子 2 光起電力素子 3 MOSFET 4 制御回路 5 温度検出素子 6a,6b リレー入力端子 7a,7b リレー出力端子 8 MOSFET 9 抵抗 10 ダイオード 11 MOSFET 12 MOSFET

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御入力により点灯・消灯する発光素子
    と、前記発光素子に光結合した光起電力素子と、前記光
    起電力素子の光起電力が制御端に印加されることによっ
    て前記発光素子の点灯・消灯に応じてオン・オフされる
    半導体スイッチ素子と、周囲温度を検出し該周囲温度が
    所定温度以上になると前記発光素子を消灯させる温度検
    出素子とを備えて成ることを特徴とする半導体リレー。
  2. 【請求項2】 温度検出素子によって半導体素子がオフ
    された時に発光素子の消灯を維持させる自己保持回路を
    付加したことを特徴とする請求項1記載の半導体リレ
    ー。
  3. 【請求項3】 温度検出素子は、半導体スイッチ素子の
    近傍に配設されて成ることを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載の半導体リレー。
  4. 【請求項4】 温度検出素子の一部がダイオード及び抵
    抗により構成され、前記ダイオード及び前記抵抗は、半
    導体スイッチ素子のゲート電極材料であるポリシリコン
    により形成されて成ることを特徴とする請求項1乃至請
    求項3記載の半導体リレー。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008033984A3 (en) * 2006-09-13 2008-08-21 Cree Led Lighting Solutions Circuitry for supplying electrical power to loads
US8049709B2 (en) 2007-05-08 2011-11-01 Cree, Inc. Systems and methods for controlling a solid state lighting panel
US8941331B2 (en) 2005-11-18 2015-01-27 Cree, Inc. Solid state lighting panels with variable voltage boost current sources

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