JPH10233033A - 光ピックアップ - Google Patents

光ピックアップ

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JPH10233033A
JPH10233033A JP9333853A JP33385397A JPH10233033A JP H10233033 A JPH10233033 A JP H10233033A JP 9333853 A JP9333853 A JP 9333853A JP 33385397 A JP33385397 A JP 33385397A JP H10233033 A JPH10233033 A JP H10233033A
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JP
Japan
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light
wavelength
optical
less
photodetector
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Application number
JP9333853A
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English (en)
Inventor
Koki Kojima
光喜 小島
Fuminobu Furukawa
文信 古川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる記録密度の光ディスクを記録再生する
ことができ、しかも小型化、薄型化を実現した光ピック
アップを提供することを目的とする。 【解決手段】 DVD用の光源と光検出器とを有する第
1の光学ユニット4と、CD用の光源と光検出器とを有
する第2の光学ユニット8と、第1の波長の光と、第2
の波長の光とをほぼ同一の光軸に導き、かつ、光ディス
クからの反射光を第1の光検出器と第2の光検出器とに
それぞれ導くビームスプリッタ10と、開口数(NA)
が0.6以上で焦点距離が2.5mm以下の対物レンズ
16とを有し、対物レンズ16の入射有効径が3.0m
m以下で、作動距離が1.2mm以下で、光ディスク下
面から起算した光ピックアップ全体の厚みが7.5mm
以下の光ピックアップである。異なる記録密度の光ディ
スクを再生でき、小型薄型化を実現した光ピックアップ
を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高密度光ディス
ク、コンパクトディスク等の異なる記録密度の記録媒体
を記録再生するための光ピックアップに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】以下に従来の高密度光ディスク及び低密
度光ディスクの記録再生用の光ピックアップについて説
明する。なお説明の便宜のため、高密度光ディスクの例
にDVD(デジタルビデオディスク)を、低密度光ディ
スクの例にCD(コンパクトディスク)を用いて説明す
る。
【0003】図11は従来の光ピックアップの平面図と
その要部断面図である。図11において、50は高密度
光ディスク用光ピックアップで、高密度光ディスク52
にレーザ光53を集光するための高密度光ディスク用対
物レンズ54を対物レンズ保持筒51に接着固定する。
また、対物レンズ保持筒51にはフォーカス方向とトラ
ッキング方向に動作するためのフォーカスコイルとトラ
ッキングコイルとからなるコイルユニット55が接着さ
れて固定されている。他方、コイルユニット55は永久
磁石に嵌合し、対物レンズ保持筒51をフォーカス方向
とトラッキング方向に駆動するための磁気回路を構成す
る。対物レンズ保持筒51は非磁性の導電性の線状弾性
部材57で、中立位置に保持され、コイルユニット55
への電力の供給が行われる。ここで、高密度光ディスク
用対物レンズは開口数が0.6で焦点距離が3.3mm
程度のものを使用している。
【0004】以上のように構成された高密度光ディスク
用光ピックアップ50の光学系について説明する。61
は高密度光ディスク用光学ユニットであって、波長63
5〜650nmのレーザ光53の発光素子と受光素子を
内蔵する。レーザ光53は、コリメータレンズ62を透
過し、平行光となり、多層膜コーティングされた立ち上
げミラー63の表面で完全反射し、高密度光ディスク用
対物レンズ54によって集光され、高密度光ディスク5
2に光学スポットを結ぶ。
【0005】次に、高密度光ディスク52から反射した
レーザ光53は前述と逆の経路で高密度光ディスク用光
学ユニット61に再入射し、回折格子(図示省略)を通
過して受光素子(図示省略)にて受光される。受光素子
により光電変換された光学的情報に基づいて、フォーカ
ス検出は公知のホログラムフーコー法により、またトラ
ック検出は公知の位相差法により検出される。こうし
て、高密度光ディスク用対物レンズ54を高密度光ディ
スク52に常時焦点を合わせ、かつ情報トラックを追従
するように制御している。
【0006】高密度光ディスク(DVD)52は、スピ
ンドルモータ71によって回転駆動される。
【0007】次に、低密度光ディスク(CD)について
説明する。70は低密度光ディスク用光ピックアップ
で、その構成及び動作は高密度光ディスク用光ピックア
ップ50と同様なので説明の重複を省略する。光学系に
おいて、64は低密度光ディスク用光学ユニットであっ
て、波長780nmのレーザ光65の発光素子と受光素
子を内蔵する。レーザ光65は、多層膜コーティングさ
れた立ち上げミラー66の表面で完全反射し、低密度光
ディスク用対物レンズ67によって集光され、低密度光
ディスク68に光学スポットを結ぶ。
【0008】次に、低密度光ディスク68から反射した
レーザ光65は前述と逆の経路で低密度光ディスク用光
学ユニット64に再入射し、回折格子を通過して受光素
子にて受光される。受光素子により光電変換された光学
的情報に基づいて、フォーカス検出は公知のホログラム
フーコー法により、またトラック検出は公知の3ビーム
法により検出される。こうして、低密度光ディスク用対
物レンズ67を低密度光ディスク68に常時焦点を合わ
せ、かつ情報トラックを追従するように制御している。
【0009】このように、高密度光ディスク用光ピック
アップ50及び低密度光ディスク用光ピックアップ70
を独立でおのおの構成することで、光ディスクを記録再
生できるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上に
説明した従来の光ピックアップの構成では、高密度光デ
ィスク用光ピックアップと低密度光ディスク用光ピック
アップとの独立した2系統の光学系を有するため、部品
点数が多く、光ピックアップ部を小型化、薄型化が困難
であると言う課題を有していた。また、以上の2種類の
対物レンズは、その光学特性とフォーカス制御とに起因
して、対物レンズの作動距離を1.5mm以上に設定す
ることがあり、この長い作動距離も光ピックアップ部を
小型化する障害となっていた。
【0011】本発明は、異なる記録密度の光ディスクを
記録再生することができ、しかも小型化、薄型化を実現
した光ピックアップを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の光ピックアップ
は、DVD用の第1の波長の光を出射する第1の光源
と、光ディスクからの反射光を検出する第1の光検出器
と、CD用の第2の波長の光を出射する第2の光源と、
光ディスクからの反射光を検出する第2の光検出器と、
第1の波長の光と、第2の波長の光とをほぼ同一の光軸
に導き、かつ、光ディスクからの反射光を第1の光検出
器と第2の光検出器とにそれぞれ導くビームスプリッタ
と、第1の波長の光における開口数(NA)が0.6以
上で焦点距離が2.5mm以下であって第1の波長の光
と第2の波長の光とを光ディスクに合焦させる対物レン
ズとを有し、対物レンズの入射有効径が3.0mm以下
で、作動距離が1.2mm以下であって、光ディスク下
面から起算した光ピックアップ全体の厚みが7.5mm
以下であることを特徴とするものである。
【0013】さらに、対物レンズの屈折特性と光の入射
有効径とを適切に設定することにより、第1の波長の光
に対して1.4mm以下で第2の波長の光に対して1.
2mm以下の作動距離を確保することができる。
【0014】以上の構成により、異なる記録密度の光デ
ィスクを記録再生することができ、しかも、部品点数が
少なく小型かつ薄型を実現した光ピックアップを提供す
ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1から3に記載の
発明は、光ディスク記録媒体の情報を再生する光ピック
アップであって、第1の波長の光を出射する第1の光源
と、光ディスクからの反射光を検出する第1の光検出器
と、第2の波長の光を出射する第2の光源と、光ディス
クからの反射光を検出する第2の光検出器と第1の波長
の光と第2の波長の光とをほぼ同一の光軸に導きかつ光
ディスクからの反射光を第1の光検出器と第2の光検出
器とにそれぞれ導く光路変更手段と、第1の波長の光と
第2の波長の光とを光ディスクに合焦させる対物レンズ
とを有し、対物レンズは第1の波長の光における開口数
(NA)が0.6以上で焦点距離が2.5mm以下であ
ることを特徴とする光ピックアップである。
【0016】特に、請求項2記載の発明は対物レンズの
作動距離が1.2mm以下であることを特徴とし、請求
項3記載の発明は対物レンズの第1の波長の光における
作動距離が1.4mm以下で第2の波長の光における作
動距離が1.2mm以下であることを特徴としたもので
ある。
【0017】以上の構成により、光ピックアップの厚み
を光ディスクの下面から起算して7.5mm以下に実現
できることから、ディスク装置全体の厚みをも大幅に薄
くすることができる。特に、光ピックアップの厚みを
7.5mm以下にすると、光ディスクの収納排出を行う
トレイ部をも含めた装置全体の厚みを12.7mm(1
/2インチ)以下にすることができる作用効果を有する
ものである。
【0018】本発明の請求項4から6、請求項14、及
び請求項15に記載の発明は請求項1に記載の光学的条
件に加えて、入射有効径が3.0mm以下であって第1
の波長の光における開口数(NA)が0.6以上で焦点
距離が2.5mm以下で第1の波長の光と第2の波長の
光とを光ディスクに合焦させる対物レンズを有すること
を特徴とする光ピックアップである。
【0019】特に、請求項5記載の発明は対物レンズの
作動距離が1.2mm以下であることを特徴とし、請求
項6記載の発明は対物レンズの第1の波長の光における
作動距離が1.4mm以下で、第2の波長の光における
作動距離が1.2mm以下であることを特徴としたもの
である。
【0020】以上の構成により、光ピックアップの厚み
を光ディスクの下面から起算して7.5mm以下に実現
できることから、ディスク装置全体の厚みをも大幅に薄
くすることができる。特に、光ピックアップの厚みを
7.5mm以下にすると、光ディスクの収納排出を行う
トレイ部をも含めた装置全体の厚みを12.7mm(1
/2インチ)以下にすることができる作用効果を有する
ものである。
【0021】本発明の請求項7から9、請求項16、及
び請求項17に記載の発明は、請求項4から6に記載の
光学的条件に加えて、第1の波長の光に対する透過光束
の径と、第2の波長の光に対する透過光束の径とが異な
る透過光束の径を有する光束径変更手段を有することを
特徴とする光ピックアップである。
【0022】以上の構成により、2種類の異なる波長の
光に対して異なるNAで対物レンズを機能させ、なおか
つ対物レンズの光学的特性を十分に発揮させることがで
きる。さらに、光ピックアップの厚みを光ディスクの下
面から起算して7.5mm以下に実現できることから、
ディスク装置全体の厚みをも大幅に薄くすることができ
る。特に、光ピックアップの厚みを7.5mm以下にす
ると、光ディスクの収納排出を行うトレイ部をも含めた
装置全体の厚みを12.7mm(1/2インチ)以下に
することができる作用効果を有するものである。
【0023】本発明の請求項10から13、請求項1
8、及び請求項19に記載の発明は、請求項4から6に
記載の光学的条件に加えて、第1の波長の光を拡散光か
ら平行光に変換し第2の波長の光の拡散角度を減少させ
るコリメータレンズを有し、無限系の光学構成としたも
のである。
【0024】以上の構成により、対物レンズの位置を幾
何学的光学条件から開放し、構造的な設計自由度を増す
ものである。さらに、光ピックアップの厚みを光ディス
クの下面から起算して7.5mm以下に実現できること
から、ディスク装置全体の厚みをも大幅に薄くすること
ができる。特に、光ピックアップの厚みを7.5mm以
下にすると、光ディスクの収納排出を行うトレイ部をも
含めた装置全体の厚みを12.7mm(1/2インチ)
以下にすることができる作用効果を有するものである。
【0025】本発明の請求項20から21に記載の発明
は、請求項4から6に記載の光学的条件に加えて、第1
の波長の光に対する透過光束の径と第2の波長の光に対
する透過光束の径とが異なる透過光束の径を有する光束
径変更手段と、第1の波長の光を拡散光から平行光に変
換し第2の波長の光の拡散角度を減少させるコリメータ
レンズとを有し、無限系の光学構成としたものである。
【0026】以上の構成により、2種類の異なる波長の
光に対して異なるNAで対物レンズを機能させ、なおか
つ対物レンズの光学的特性を十分に発揮させ、さらに、
対物レンズの位置を幾何学的光学条件から開放し、構造
的な設計自由度を増すことができる。しかも、光ピック
アップの厚みを光ディスクの下面から起算して7.5m
m以下に実現できることから、ディスク装置全体の厚み
をも大幅に薄くすることができる。特に、光ピックアッ
プの厚みを7.5mm以下にすると、光ディスクの収納
排出を行うトレイ部をも含めた装置全体の厚みを12.
7mm(1/2インチ)以下にすることができる作用効
果を有するものである。
【0027】以下、本発明の実施の形態について、図に
基づいて説明する。 (実施の形態1)本発明の実施の形態1について図を参
照しながら説明する。図1は本発明の実施の形態1にお
ける光ピックアップの構成を示す図である。図1におい
て、4は光学ユニットで、光学ユニット4は、高密度光
ディスク用の光を出射する光源2や高密度光ディスクで
反射された光を受光する受光素子3等が基板部に載置さ
れ、それらの部材を包含するように、光の通路としての
側壁部、その開口窓である出射部等により形成されてい
る。
【0028】光源2の発振波長は800nm以下である
ことが、光源から出射された光が記録媒体上に収束する
際のビームスポットを容易に記録媒体に形成されている
トラックのピッチ程度の大きさにすることができるので
好ましい。更に光源の発振波長が650nm以下であれ
ば、非常に高密度で情報が記録されている記録媒体をも
再生することができる程度に小さなビームスポットを形
成できるので、大容量の記憶手段を容易に実現すること
ができ、特に高密度光ディスクに対する記録再生に供さ
れる光源としては好ましい。ここではDVDを再生する
光源であることを前提として、波長が600〜680n
m程度、この範囲でも特に630〜660nmの光源を
用いている。
【0029】光学ユニット4の出射部には光学部材5が
接合されている。この光学部材5は、光源2から出射さ
れて記録媒体で反射されてきた光を受光素子3の所定の
位置に導く働きを有している。ここでは光学部材5に形
成された回折格子5aを用いて戻り光を誘導している。
【0030】光学部材5は、透明な板状部材で形成され
ており、出射光の光軸と略垂直に交わる面の少なくとも
一方側に光路を分割するための回折格子5aが形成され
ている。ここで光学部材5は全体として平行平面板状に
形成されていることが収差の発生等を防止でき、従って
良好な再生信号形成若しくはフォーカス・トラッキング
信号形成を行うことができるので好ましい。さらに光学
部材5はその上面及び下面が透過する光の光軸に対して
正確にほぼ垂直となるように取り付けられていること
が、非点収差の発生を防止でき、スポットのぼけによる
再生信号の劣化を防止することができる。
【0031】8は光学ユニットであり、光学ユニット8
は、低密度光ディスク用の光を出射する光源6や低密度
光ディスクで反射された光を受光する受光素子7等が基
板部に載置され、それらの部材を包含するように設けら
れている側壁部等により形成されている。なお以下光学
ユニット8については特に光学ユニット4と異なる部分
について説明する。
【0032】光源6の発振波長は800nm以下である
ことが、光源から出射された光が記録媒体上に収束する
際のビームスポットを容易に記録媒体に形成されている
トラックのピッチ程度の大きさにすることができるので
好ましい。特に光源6としては光源2よりも発振波長が
長いものを用いることができ、例えばCDを再生する場
合には780nm程度で十分な大きさのビームスポット
を低密度光ディスク上に形成することができる。
【0033】光学部材9は、その構成はほぼ光学部材5
と同様であるが、形成された回折格子9aに違いがある
場合があるので、回折格子9aについて説明する。受光
素子7における受光部の配置は、受光素子3の受光部の
配置とは異なっている場合が多い。従って受光素子7に
光ディスクからの光を導く際に回折格子9aでフォーカ
スエラー信号等を形成している場合には、回折格子9a
の形状は回折格子5aの構成とは異ならせて、それぞれ
の光ディスクに最適な信号形成を行うことが、より正確
な信号形成及び動作制御を行うことができ、より信頼性
の高い、誤動作の少ない光ピックアップを実現すること
ができるので好ましい構成である。
【0034】また、特に3ビーム方法によるトラッキン
グ制御を行う場合は、光学部材9の光源側にビーム形成
部9bなる回析格子を設ける。そしてビーム形成部9b
は出射光が透過するとともにディスク反射光が回析格子
9aで回析され、受光素子7へ向う光路にかからない位
置に設けられる。
【0035】以上のように2種類の光源を用いることに
より、本発明は次のような優れた特徴を有する。即ち、
上述のように、異なる種類の記録媒体に適したビームス
ポットを形成することができる。また、光源の波長を媒
体の記録特性に合致した波長に設定することができる。
さらに、上述の例のDVDとCDとでは、ディスク下面
から情報記録層までの深さが異なるから、このそれぞれ
の深さの情報記録層に焦点を結ぶように、対物レンズ及
び光の入射有効径を設定することができる。
【0036】10はビームスプリッタで、光学ユニット
4からのレーザ光および光学ユニット8からのレーザ光
の双方を光ディスクに導く働きを有し、光ディスクから
の反射光を受光素子3と受光素子7とにそれぞれ導く働
きを有している。光学ユニット4からの光を高い割合で
反射するとともに光学ユニット8からの光を高い割合で
透過する様な性質を有するものである。
【0037】16は対物レンズであって、高密度光ディ
スクの記録再生と低密度光ディスクの記録再生とに共用
可能であり、高密度光ディスクでの記録再生に必要な
(つまり、光源2の波長の光に対して)開口数0.6以
上の対物レンズで、高密度光ディスクに対する焦点距離
が2.5mm以下あるいは高密度光ディスクに対する作
動距離(Working Distance対物レンズ16の出射側先端
面から光ディスク下面までの距離、以下同じ)が1.2
mm以下である。光ディスクの記録再生に対物レンズ1
6に入射する光束径としては開口数と焦点距離(対物レ
ンズの片側から平行光線を入射させ片面の出射光が焦点
を結んだとき、対物レンズの中心から焦点までの距離、
以下同じ)の2倍より大きい光束径を要する。そして、
光束径の大きさはそのまま光ピックアップの大きさに寄
与する。従って、光学部品の大きさを規定し光ピックア
ップの大きさを決定する要因の一つとなる。即ち、対物
レンズの焦点距離が短い方が光ピックアップの小型・薄
型化には好ましい。また、作動距離は光ピックアップの
高さを制限する要因の一つで、作動距離が短いほうが光
ピックアップの薄型にとって好ましい。また対物レンズ
の材料は、ガラスでもプラスチックでもよいが、耐湿度
特性の点でガラスが好ましい。
【0038】次に本発明の実施の形態における光学系の
配置について説明する。光学ユニット4と光学ユニット
8とは、ビームスプリッタ10を起点として略90度の
角度をなすように配置されており、ビームスプリッタ1
0から対物レンズ16に至る光の光軸に対して略平行な
方向に光学ユニット8が配置され、ビームスプリッタ1
0から対物レンズ16に至る光の光軸に対して略垂直な
方向に光学ユニット4が配置される。光学ユニット4の
光源から対物レンズ16までの光路の距離をL1、光学
ユニット8から対物レンズまでの光路の距離をL2とす
ると、L1>L2の光路の関係となるように光学ユニッ
ト4および8は配置されている。
【0039】図2は、図1のA−A線断面図であって、
上述の各構成要素の厚みを説明する図である。図におい
て、13は光ビームであって、光学ユニット4または光
学ユニット8から出射された光の軌跡を表す。19は立
ち上げミラーであって、光ビーム13を対物レンズ16
の光軸に一致するように反射する。
【0040】上述のように対物レンズ16は、高密度光
ディスクに対して焦点距離が2.5mm以下、作動距離
が1.2mm以下に設定され、L1>L2となるように
光学ユニット4および8が配置されている。そして、光
源2及び6の出射光は拡散光であるから、以上の配置条
件では対物レンズ16の入射光束が最も拡散した位置と
なる。そこで、装置全体を所望の大きさと厚みに構成す
るために、本実施の形態1において(有限系の光学系)
は、対物レンズ16の透過光束の入射有効径(対物レン
ズ16が集光作用をする最大径、換言すれば2×NA×
f(焦点距離)よりも若干大きな値で表される、以下同
じ)を3.0mm以下とした。その結果、さらに上述の
光学要素を支持するための周辺機構部材を含めた装置全
体の厚みを規定することができ、高密度光ディスク17
の下面から起算した装置全体の厚みを7.5mm以下に
構成することができる。
【0041】次に、光学ユニット4と光学ユニット8に
設けられている回折格子5及び回折格子9の形状及び受
光素子の構成について図3及び図4を用いて説明する。
図3は本発明の実施の形態における回折格子の形状を示
す図で、図4は本発明の実施の形態における受光素子の
構成を示す図である。
【0042】図3において回折格子5は光学ユニット4
に対応するもので、図に示すように5b、5c、5dの
三つの分割された領域を有する。また回折格子9は光学
ユニット8に対応するもので、図に示すように9b、9
cの二つの分割された領域を有する。
【0043】また図4において、光学ユニット4の基板
部上に受光素子が配置されており、中心に4分割の受光
部が形成され、4分割受光部の両脇に一つずつの受光部
が形成されている。そして光学ユニット8の基板上には
受光素子が配置されており、5分割の受光部が形成され
ている。
【0044】なお光学ユニット4の向きは回折格子5a
の半円部分を完全に2分割している分割線Aが高密度光
ディスクの半径方向と略直交するように配置し、更に光
源2の取付け方向は出射光のファーフィールドパターン
の長軸方向が高密度光ディスクの半径方向と平行になる
ように構成されていることが好ましい。
【0045】次に以上のような構成を有する光ピックア
ップにおける再生動作について以下それぞれ説明する。
なお本実施の形態においては、低密度光ディスクとして
コンパクトディスク(以下CDと略す)を、高密度光デ
ィスクとしてデジタルビデオディスク(以下DVDと略
す)を使用している。
【0046】まずDVDの再生動作について説明する。
光源2から発振波長635〜650nmの波長で出射さ
れた光は、回折格子5を透過し、ビームスプリッタ10
に入射する。そして入射した光は、ビームスプリッタ1
0で少なくとも90%以上が反射されて、その光軸を略
90度折曲げられてビームスプリッタ10から出射され
る。出射光は対物レンズ16に入射し、対物レンズ16
の集光作用により、DVD17の記録データ層に結像さ
れる。DVD17で反射された光は、再び対物レンズ1
6を透過した後、ビームスプリッタ10で反射されて、
その光軸を光学ユニット4の方向に折り曲げられて回折
格子に入射する。回折格子に入射した光は3分割されて
いる領域5b、5c、5dでそれぞれ回折されて受光素
子3に形成されている受光部にそれぞれ入射する。
【0047】以下回折格子5で回折された光と受光素子
3に入射する光の関係について説明する。回折格子5b
で回折された光(1次回折光)は、受光素子3に形成さ
れている受光部に入射する。この受光部は4分割されて
おり、領域A、B、C、Dが形成されている。次に領域
5cおよび5dに入射した光は、受光素子3の受光部3
b及び3cに入射する。以上のように入射してきた光に
よる各種信号の形成方法について説明する。まずRF信
号は受光素子に形成されている受光部3a、3b、3c
に入射してきた光が光電変換され、変換後の電流信号を
電圧信号に変換し、その電圧信号の総和により形成され
る。
【0048】次にフォーカス誤差信号はここではいわゆ
るホログラムフーコー法を用いており、受光部に形成さ
れた領域A、Cの和信号と領域B、Dの和信号との差動
出力により形成され、この信号に基づいて対物レンズ1
6を保持するアクチュエータをフォーカス方向に動作さ
せる。最後にトラッキング誤差信号は、受光部3b及び
3cからの電圧信号をそれぞれコンパレータでディジタ
ル波形に変換して、それらの位相差に応じたパルスを積
分回路を通してアナログ波形に変換することで形成され
る。このトラッキング誤差信号に基づいて対物レンズ1
6を保持するアクチュエータをトラッキング方向に動作
させる。
【0049】次にCDの再生動作について説明する。光
源6から発振波長770〜790nmの波長で出射され
た光は、光学ユニット8のビーム形成部9bで3ビーム
が形成され、回折格子9を通過し、ビームスプリッタ1
0に入射する。ビームスプリッタ10に入射した光は、
少なくともその90%以上がビームスプリッタ10を透
過して、そのままビームスプリッタ10から出射され、
対物レンズ16へ入射し、対物レンズ16の集光作用に
よりCD18上に結像する。
【0050】その後CD18で反射された光は、再び対
物レンズ16、ビームスプリッタ10を透過した後、回
折格子9に入射する。回折格子9に入射した光は、2分
割されている領域9b、9cで回折されて受光素子に形
成されている5分割された領域E、F、G、H、Iに入
射する。
【0051】以上のように入射してきた光による各種信
号の形成方法について説明する。RF信号は、受光素子
7に形成されている受光部E、F、Gに入射きた光が光
電変換され、変換後の電流信号を電圧信号に変換し、そ
の電圧信号の総和により形成される。次にフォーカス誤
差信号はここではいわゆるホログラムフーコー法を用い
ており、受光部に形成された領域Eと領域Fとの差動出
力により形成され、この信号に基づいて対物レンズ16
を保持するアクチュエータをフォーカス方向に動作させ
る。最後にトラッキング誤差信号は、いはゆる3ビーム
法を用いており、この信号に基づいて対物レンズ16を
保持するアクチュエータをトラッキング方向に動作させ
る。
【0052】なお、本実施の形態に説明した構成に限定
するものでなく、例えば光学ユニット4と光学ユニット
8の配置を交換してもよい。また本実施の形態において
は高密度光ディスクを再生する光源に波長650nm近
傍の光を用い、低密度光ディスクを再生する光源に波長
780nm近傍の光を用いていたが、本発明はこれに限
定されるものでなく、例えば低密度光ディスク用に65
0nmの光源を用い、高密度光ディスク用に400nm
の光源を用いてもよい。波長フィルタ15と対物レンズ
16の光路中に波長635〜650nmと波長780n
mの光を反射する立ち上げミラーを設けてもよい。さら
にビームスプリッタ10の代わりに波長635〜650
nmのレーザ光のS偏向成分は反射し、波長780nm
のレーザ光のP偏向成分を透過する偏向ビームスプリッ
タを用いてもよい。また光学ユニットのレーザ光波長
は、高密度ディスクの録再に対応した短波長レーザ光に
変更してもよい。
【0053】以上、詳細に説明したように、本発明によ
れば、作動距離を1.2mm以下に特定したものであ
る。その結果、開口数との関連により定まる対物レンズ
16の入射有効径を3.0mm以下に定めることができ
る。さらにそれによって対物レンズの大きさ、径を特定
することができ光ピックアップの小形化、軽量化に大き
く貢献することができる。
【0054】さらに加えて、対物レンズ16の入射有効
径を特定することによって、有限光学系の最大径(拡散
光の最大径が対物レンズ16の入射有効径であるから)
を特定することができる。従って、駆動系の各部品の空
間を確しかめつつ、かつ、光束の通過する空間を最大限
に確保することができる。しかも光ピックアップ全体の
厚み(光ディスク下面から起算した光ピックアップ全体
の厚みで、前述の作動距離を含む)を7.5mm以下に
構成することができる。こうして、光ピックアップの厚
みを7.5mm以下にすることにより光ディスクの収納
・排出を行うトレイ部をも含めたディスク装置全体の厚
みを12.7mm(1/2インチ)以下に構成すること
ができ、小型・軽量で様々な装置に利用可能な光ピック
アップを提供することができる。
【0055】(実施の形態2)次に、第2の実施の形態
について図5を用いて説明する。図5は、本発明の実施
の形態2による光ピックアップ装置の構成を示す図であ
る。図5において4、8はそれぞれ光学ユニット、10
はビームスプリッタ、及び16は対物レンズである。以
上の構成要素とその配置は実施の形態1と同様であるか
ら同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0056】本実施の形態2は実施の形態1に対して波
長フィルタ15を有する点が異なる。15は波長フィル
タであって、波長フィルタ15は光源2から出射された
光を透過する。一方光源6から出射された光は反射若し
くは吸収するように形成されている。したがって、光源
2からの光と光源6からの光の双方の光束の径を規制す
る絞りの役割を担うものである。
【0057】この波長フィルタ15をビームスプリッタ
10と対物レンズ16との間、または光学ユニット8と
ビームスプリッタ10との間のいずれかの位置に配置さ
れることが、それぞれの光源に対応するように波長フィ
ルタ15を複数設ける必要が生じることがなく、さらに
ビームが拡がってしまう前であることから波長フィルタ
15の大きさを最小限に抑制することができるので、生
産性向上及びコスト削減の観点から非常に好ましい構成
である。その中でも、特にビームスプリッタ10に予め
位置あわせを行った状態で波長フィルタ15を接合して
設けることにより、光ピックアップの組立時において、
位置あわせを行う部材の点数を削減することができ、光
ピックアップの生産性を向上させることができるととも
に光の光軸と波長フィルタ15の中心軸のずれを最小限
に抑制することができるので最も好ましい構成である。
【0058】図6は図5のB−B線断面図である。図6
において光ビーム13は、光学ユニット8から出射され
たCDの場合には波長フィルタ15によって光束径が絞
られる(図中二点鎖線で表示)。他方、光学ユニット4
(図示省略)から出射されたDVDの場合には波長フィ
ルタ15を透過する(図中点線で表示)。そして、2つ
の光源の光は拡散光としてそれぞれ立ち上げミラー19
で反射されて対物レンズ16に入射する。
【0059】実施の形態1に説明したと同様に、対物レ
ンズ16は高密度光ディスク17に対して焦点距離が
2.5mm以下、作動距離が1.2mm以下に設定さ
れ、L1>L2となるように光学ユニット4および8が
配置されている。そして、光源2及び6の出射光は拡散
光であるから、以上の配置条件では対物レンズ16の入
射光束が最も拡散した位置となる。そこで、装置全体を
所望の大きさと厚みに仕上げるために、本実施の形態2
(有限系の光学系)においても、対物レンズ16の透過
光束の入射有効径を3.0mm以下とした。その結果、
駆動系の各部品の空間を確しかめつつ、かつ、光束の通
過する空間を最大限に確保することができる。しかも、
上述の光学要素を支持するための周辺機構部材を含めた
装置全体の厚みを規定することができ、高密度光ディス
ク17の下面から起算した装置全体の厚みを7.5mm
以下に構成することができる。
【0060】なお本実施の形態に説明した構成に限定す
るものでなく、例えば波長フィルタ15に代えて、光学
ユニット8とビームスプリッタ10との間に絞り部材
(図示省略)を設け、光源6からの光に対して開口数
(NA)0.4から0.6の範囲で対物レンズ16が動
作するように絞り部材の絞り開口径を設けてもよい。
【0061】さらに、光学ユニット4と光学ユニット8
の配置を交換することや、異なる波長にしても良いこと
は実施の形態1に説明したことと同様である。
【0062】以上のように本発明によれば、2種類の異
なる波長の光に対して異なるNAで対物レンズを機能さ
せ、なおかつ対物レンズの光学的特性を十分に発揮させ
ることができる。さらに、光ピックアップの厚みを光デ
ィスクの下面から起算して7.5mm以下に実現できる
ことから、光ディスク装置全体の厚みをも大幅に薄くす
ることができる。特に、光ピックアップの厚みを7.5
mm以下にすると、光ディスクの収納排出を行うトレイ
部をも含めた装置全体の厚みを12.7mm(1/2イ
ンチ)以下にすることができる作用効果を有するもので
ある。
【0063】(実施の形態3)次に、第3の実施の形態
について図7を用いて説明する。図7は、本発明の実施
の形態3による光ピックアップ装置の構成を示す図であ
る。図7において4、8はそれぞれ光学ユニット、10
はビームスプリッタ、及び16は対物レンズである。以
上の構成要素とその配置は実施の形態1と同様であるか
ら同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0064】本実施の形態3は実施の形態1に対してコ
リメータレンズ14を有する点が異なる。14はコリメ
ータレンズであって、焦点距離が11から18mmの範
囲で、開口数が0.1から0.14の範囲に設定され
る。そして、ビームスプリッタ10の光出射面と対物レ
ンズ16との間に配置される。図7において、コリメー
タレンズ14と光源との関係は、光源2をコリメータレ
ンズ14の焦点距離の位置に配置し、光源6をコリメー
タレンズ14の焦点距離よりも近づけて配置する。即
ち、光学ユニット4の光源からコリメータレンズ14ま
での光路の距離をL1、光学ユニット8の光源からコリ
メータレンズ14までの光路の距離をL2とすると、L
1>L2の光路の関係となるように光学ユニット4およ
び8は配置されている。その結果、光源2の出射光はコ
リメータレンズ14を透過した後平行光となり、光源6
の出射光はコリメータレンズ14を透過した後拡散の角
度が減少した光となる。
【0065】次に、以上のように構成された実施の形態
3の光ピックアップにおける再生動作について以下それ
ぞれ説明する。まず、DVDの再生動作について説明す
る。実施の形態1の場合と同様に、光源2から出射され
た光はビームスプリッタ10に入射する。そしてビーム
スプリッタ10に入射した光は少なくとも90%以上が
反射されて、その光軸を略90度折曲げられてビームス
プリッタ10から出射する。さらに、コリメータレンズ
14に入射し、コリメータレンズ14により発散光から
平行光に変換されて対物レンズ16に入射し、対物レン
ズ16の集光作用により、DVD17の記録データ層に
結像される。
【0066】DVD17で反射された光は、再び対物レ
ンズ16、コリメータレンズ14を透過した後、ビーム
スプリッタ10で反射されて、その光軸を光学ユニット
4の方向に折り曲げられて光学ユニット4に入射する。
入射した後の受光部の検出動作並びに信号再生動作は実
施の形態1の場合と同様である。
【0067】次にCDの再生動作について説明する。光
源6から出射された光は3ビームに形成されビームスプ
リッタ10に入射する。ビームスプリッタ10に入射し
た光は、少なくともその90%以上がビームスプリッタ
10を透過してコリメータレンズ14に入射する。さら
に、コリメータレンズ14により拡散光の拡散角度を減
少された光に変換され対物レンズ16へ入射し、対物レ
ンズ16の集光作用によりCD18上に結像する。
【0068】CD18で反射された光は、再び対物レン
ズ16、コリメータレンズ14、及びビームスプリッタ
10を透過した後、光学ユニット8に入射する。光学ユ
ニット8に入射した後の受光部の検出動作並びに信号再
生動作は実施の形態1の場合と同様である。
【0069】図8は図7のC−C線断面図である。図8
において光ビーム13は、光学ユニット8から出射され
たCDの場合にはコリメータレンズ14によって拡散光
の拡散角度を減少させられ(図中二点鎖線で表示)る。
他方、光学ユニット4(図示省略)から出射されたDV
Dの場合にはコリメータレンズ14によって拡散光を平
行光に変換され(図中点線で表示)る。そして、それぞ
れ立ち上げミラー19で反射されて対物レンズ16に入
射する。
【0070】実施の形態1に説明したと同様に、対物レ
ンズ16は高密度光ディスク17に対して焦点距離が
2.5mm以下、作動距離が1.2mm以下に設定さ
れ、L1>L2となるように光学ユニット4および8が
配置されている。そして、光源2及び光源6の出射光は
コリメータレンズ14によって、平行光に変換されまた
は拡散光の拡散角度が減じられるから、以上の配置条件
ではコリメータレンズ14を透過した後のDVDの光ビ
ーム13の並行光束径が最大径となる。
【0071】そこで、装置全体を所望の大きさと厚みに
仕上げるために、本実施の形態3(無限系の光学系)に
おいても、対物レンズ16の透過光束の入射有効径を
3.0mm以下とし、コリメータレンズ14の並行光束
径を3.8mm以下とした。その結果、さらに上述の光
学要素を支持するための周辺機構部材を含めた装置全体
の厚みを規定することができ、高密度光ディスク17の
下面から起算した装置全体の厚みを7.5mm以下に構
成することができる。
【0072】なお本実施の形態3に説明した構成に限定
するものでなく、例えば低密度光ディスク用に650n
mの光源を用い、高密度光ディスク用に400nmの光
源を用いてもよい。
【0073】以上のように本発明によれば、対物レンズ
の位置を幾何学的光学条件から開放し、構造的な設計自
由度を増すものである。さらに、光ピックアップの厚み
を光ディスクの下面から起算して7.5mm以下に実現
できることから、光ディスク装置全体の厚みをも大幅に
薄くすることができる。特に、光ピックアップの厚みを
7.5mm以下にすると、光ディスクの収納排出を行う
トレイ部をも含めた装置全体の厚みを12.7mm(1
/2インチ)以下にすることができる作用効果を有する
ものである。
【0074】(実施の形態4)次に、第4の実施の形態
について図9を用いて説明する。図9は、本発明の実施
の形態4による光ピックアップ装置の構成を示す図であ
る。図9において4、8はそれぞれ光学ユニット、10
はビームスプリッタ、及び16は対物レンズである。以
上の構成要素とその配置は実施の形態1と同様であるか
ら同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0075】本実施の形態4は実施の形態1に対してコ
リメータレンズ14と波長フィルタ15とを有する点が
異なる。なお、コリメータレンズ14は実施の形態3
で、波長フィルタ15は実施の形態2でそれぞれ説明し
たので、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0076】実施の形態2に説明したように、波長フィ
ルタ15はビームスプリッタ10の光出射面に配置され
る。また、実施の形態3に説明したように、コリメータ
レンズ14は高密度ディスクでの焦点距離が11から1
8mmの範囲で、開口数が0.1から0.14の範囲に
あり、波長フィルタ15と対物レンズ16との間に配置
される。また、コリメータレンズ14と光源との関係
は、光源2をコリメータレンズ14の焦点距離の位置に
配置し、光源6をコリメータレンズ14の焦点距離より
も近づけて配置する。即ち、光学ユニット4の光源から
コリメータレンズ14までの光路の距離をL1、光学ユ
ニット8の光源からコリメータレンズ14までの光路の
距離をL2とすると、L1>L2の光路の関係となるよ
うに光学ユニット4および8は配置されている。
【0077】その結果、波長フィルタ15は光束径を制
御する絞りの作用を行い、光源2の出射光はコリメータ
レンズ14を透過した後平行光となり、光源6の出射光
はコリメータレンズ14を透過した後拡散の角度が減少
した光となる事もまた前述の通りである。
【0078】図10は図9のD−D線断面図である。図
10において光ビーム13は、光学ユニット8から出射
されたCDの場合には波長フィルタ15によって光束径
が絞られコリメータレンズ14によって拡散光の角度を
減少させられる(図中二点鎖線で表示)。他方、光学ユ
ニット4(図示省略)から出射されたDVDの場合には
コリメータレンズ14によって拡散光を平行光に変換さ
れる(図中点線で表示)。そして、それぞれ立ち上げミ
ラー19で反射されて対物レンズ16に入射する。
【0079】実施の形態1に説明したと同様に、対物レ
ンズ16は高密度光ディスク17に対して焦点距離が
2.5mm以下、作動距離が1.2mm以下に設定され
る。また、実施の形態3に説明したと同様に、L1>L
2となるように光学ユニット4および8が配置されてい
る。そして、光源2及び光源6の出射光はコリメータレ
ンズ14によって、平行光に変換されまたは拡散光の角
度が減じられるから、以上の配置条件ではコリメータレ
ンズ14を透過した後のDVDの光ビーム13の並行光
束径が最大径となる。そこで、装置全体を所望の大きさ
と厚みに仕上げるために、本実施の形態4(無限系の光
学系)においても、対物レンズ16の透過光束の入射有
効径を3.0mm以下とし、コリメータレンズ14の並
行光束径を3.8mm以下とした。その結果、さらに上
述の光学要素を支持するための周辺機構部材を含めた装
置全体の厚みを規定することができ、高密度光ディスク
17の下面から起算した装置全体の厚みを7.5mm以
下に構成することができる。
【0080】なお本実施の形態4に説明した構成に限定
するものでなく、例えばコリメータレンズ14と波長フ
ィルタ15の位置を入れ替えて、波長フィルタ15をコ
リメータレンズ14と対物レンズとの光路中に配置して
もよい。また波長フィルタ15に代えて、光学ユニット
8とビームスプリッタ10との間に絞り部材(図示省
略)を設け、光源6からの光に対して開口数(NA)
0.4から0.6の範囲で対物レンズ16が動作するよ
うに絞り部材の絞り開口径を設けてもよい。さらに光学
ユニット4と光学ユニット8の配置を交換してもよい。
【0081】また本実施の形態においては高密度光ディ
スクを再生する光源に波長650nm近傍の光を用い、
低密度光ディスクを再生する光源に波長780nm近傍
の光を用いていたが、本発明はこれに限定されるもので
なく、例えば低密度光ディスク用に650nmの光源を
用い、高密度光ディスク用に400nmの光源を用いて
もよい。
【0082】以上のように、本発明によれば、2種類の
異なる波長の光に対して異なるNAで対物レンズを機能
させ、なおかつ対物レンズの光学的特性を十分に発揮さ
せ、さらに、対物レンズの位置を幾何学的光学条件から
開放し、構造的な設計自由度を増すことができる。しか
も、光ピックアップの厚みを光ディスクの下面から起算
して7.5mm以下に実現できることから、光ディスク
装置全体の厚みをも大幅に薄くすることができる。特
に、光ピックアップの厚みを7.5mm以下にすると、
光ディスクの収納排出を行うトレイ部をも含めた装置全
体の厚みを12.7mm(1/2インチ)以下にするこ
とができる作用効果を有するものである。
【0083】(実施の形態5)次に、対物レンズ16の
光学特性についてさらに他の実施の形態を説明する。前
述の実施の形態1から4において、対物レンズは、高密
度光ディスクの記録再生と低密度光ディスクの記録再生
とに共用可能であり、高密度光ディスク用の短い波長の
光に対して開口数0.6、焦点距離が2.5mm以下、
作動距離が1.2mm以下であるとして説明してきた。
【0084】しかしながら、幾何学的光学条件が同じで
対物レンズの厚みを薄くすると、薄くなった厚みに相当
する作動距離の増加が図れることとなる。そこで、高密
度光ディスク用の短い波長の光は、対物レンズの全周囲
を使用しNA0.6の条件で光ディスク下面から0.6
mmの深さの記録層に焦点を結ぶこと、そして、低密度
光ディスク用の長い波長の光は、対物レンズの中心部分
を使用しNA0.45の条件で光ディスク下面から1.
2mmの深さの記録層に焦点を結ぶことに基づいて、対
物レンズの材質及び屈折率を適切に選定すると、幾何学
的光学条件が同じで対物レンズの厚みを薄くすることが
可能となる。
【0085】その結果、短い波長の光に対して作動距離
1.4mm以下、長い波長の光に対して作動距離1.2
mm以下に設定することができる。そして、作動距離が
増加すると、光ディスクの反りやねじれによるディスク
面の変動やフォーカス制御の異常時に、対物レンズが光
ディスク下面に接触する事態を起こすことが無くなり、
小型かつ薄型を実現しさらにより制御しやすい光ピック
アップを提供することができる。
【0086】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、2つの光
学ユニットと一つの光学系とを有し、2つの光学ユニッ
トは1つの光学系を共用するので、異なる記録密度の光
ディスクを記録再生することができ、しかも焦点距離が
2.5mm以下あるいは作動距離が1.2mm以下の1
つの対物レンズを用いることにより、小型・薄型の光ピ
ックアップを提供することができる。
【0087】さらに、対物レンズの屈折特性と光の入射
有効径とを適切に設定することにより、第1の波長の光
に対して1.4mm以下で第2の波長の光に対して1.
2mm以下の作動距離を確保することができる。
【0088】さらに、本発明によれば、光ピックアップ
の厚みを光ディスクの下面から起算して7.5mm以下
に実現できることから、ディスク装置全体の厚みをも大
幅に薄くすることができる。
【0089】特に、光ピックアップの厚みを7.5mm
以下にすることができれば、光ディスクの収納排出を行
うトレイ部をも含めた装置全体の厚みを12.7mm
(1/2インチ)以下にすることができ、デスクトップ
型のコンピュータ装置においては1台用の外部記憶装置
実装スロットに2台実装することができ、ノート型及び
手帳型のコンピュータ装置においてもCD、DVD兼用
型のディスク装置を実装することができる。さらに、ポ
ケット可搬型のDVD装置をも提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における光ピックアップ
の構成を示す図
【図2】図1のA−A線断面図
【図3】本発明の実施の形態における回折格子の形状を
示す図
【図4】本発明の実施の形態における受光素子の構成を
示す図
【図5】本発明の実施の形態2による光ピックアップ装
置の構成を示す図
【図6】図5のB−B線断面図
【図7】本発明の実施の形態3による光ピックアップ装
置の構成を示す図
【図8】図7のC−C線断面図
【図9】本発明の実施の形態4による光ピックアップ装
置の構成を示す図
【図10】図9のD−D線断面図
【図11】従来の光ピックアップの平面図とその要部断
面図
【符号の説明】
2、6 光源 3、7 受光素子 4、8 光学ユニット 5、9 光学部材 5a 回折格子 9b ビーム形成部 10 ビームスプリッタ 13 光ビーム 14、62 コリメータレンズ 15 波長フィルタ 16 対物レンズ 17、52 高密度光ディスク(DVD) 18 低密度光ディスク(CD) 19、63、66 立ち上げミラー 50 高密度光ディスク用光ピックアップ 51 対物レンズ保持筒 53、65 レーザ光 54 高密度光ディスク用対物レンズ 55 コイルユニット 57 線状弾性部材 61 高密度光ディスク用光学ユニット 64 低密度光ディスク用光学ユニット 67 低密度光ディスク用対物レンズ 68 低密度光ディスク 70 低密度光ディスク用光ピックアップ 71 スピンドルモータ

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ディスク記録媒体の情報を再生する光ピ
    ックアップであって、 第1の波長の光を出射する第1の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第1の光検出器と、 第2の波長の光を出射する第2の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第2の光検出器と、 前記第1の波長の光と、前記第2の波長の光とをほぼ同
    一の光軸に導き、かつ、光ディスクからの反射光を前記
    第1の光検出器と前記第2の光検出器とにそれぞれ導く
    光路変更手段と、 前記第1の波長の光と前記第2の波長の光とを光ディス
    クに合焦させる対物レンズとを有し、 前記対物レンズは、前記第1の波長の光における開口数
    (NA)が0.6以上で焦点距離が2.5mm以下であ
    ることを特徴とする光ピックアップ。
  2. 【請求項2】前記対物レンズは作動距離が1.2mm以
    下であることを特徴とする請求項1記載の光ピックアッ
    プ。
  3. 【請求項3】前記対物レンズは前記第1の波長の光にお
    ける作動距離が1.4mm以下で、前記第2の波長の光
    における作動距離が1.2mm以下であることを特徴と
    する請求項1記載の光ピックアップ。
  4. 【請求項4】光ディスク記録媒体の情報を再生する光ピ
    ックアップであって、 第1の波長の光を出射する第1の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第1の光検出器と、 第2の波長の光を出射する第2の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第2の光検出器と、 前記第1の波長の光と、前記第2の波長の光とをほぼ同
    一の光軸に導き、かつ、光ディスクからの反射光を前記
    第1の光検出器と前記第2の光検出器とにそれぞれ導く
    光路変更手段と、 入射有効径が3.0mm以下であって、前記第1の波長
    の光における開口数(NA)が0.6以上で焦点距離が
    2.5mm以下で前記第1の波長の光と前記第2の波長
    の光とを光ディスクに合焦させる対物レンズとを有する
    ことを特徴とする光ピックアップ。
  5. 【請求項5】前記対物レンズは作動距離が1.2mm以
    下であることを特徴とする請求項4記載の光ピックアッ
    プ。
  6. 【請求項6】前記対物レンズは前記第1の波長の光にお
    ける作動距離が1.4mm以下で、前記第2の波長の光
    における作動距離が1.2mm以下であることを特徴と
    する請求項4記載の光ピックアップ。
  7. 【請求項7】光ディスク記録媒体の情報を再生する光ピ
    ックアップであって、 第1の波長の光を出射する第1の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第1の光検出器と、 第2の波長の光を出射する第2の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第2の光検出器と、 前記第1の波長の光と、前記第2の波長の光とをほぼ同
    一の光軸に導き、かつ、光ディスクからの反射光を前記
    第1の光検出器と前記第2の光検出器とにそれぞれ導く
    光路変更手段と、 前記第1の波長の光に対する透過光束の径と、前記第2
    の波長の光に対する透過光束の径とが異なる透過光束の
    径を有する光束径変更手段と、 入射有効径が3.0mm以下であって、前記第1の波長
    の光における開口数(NA)が0.6以上で焦点距離が
    2.5mm以下で前記第1の波長の光と前記第2の波長
    の光とを光ディスクに合焦させる対物レンズとを有する
    ことを特徴とする光ピックアップ。
  8. 【請求項8】前記対物レンズは作動距離が1.2mm以
    下であることを特徴とする請求項7記載の光ピックアッ
    プ。
  9. 【請求項9】前記対物レンズは前記第1の波長の光にお
    ける作動距離が1.4mm以下で、前記第2の波長の光
    における作動距離が1.2mm以下であることを特徴と
    する請求項7記載の光ピックアップ。
  10. 【請求項10】光ディスク記録媒体の情報を再生する光
    ピックアップであって、 第1の波長の光を出射する第1の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第1の光検出器と、 第2の波長の光を出射する第2の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第2の光検出器と、 前記第1の波長の光と、前記第2の波長の光とをほぼ同
    一の光軸に導き、かつ、光ディスクからの反射光を前記
    第1の光検出器と前記第2の光検出器とにそれぞれ導く
    光路変更手段と、 前記第1の波長の光を拡散光から平行光に変換し、前記
    第2の波長の光の拡散角度を減少させるコリメータレン
    ズと、 前記第1の波長の光における開口数(NA)が0.6以
    上で焦点距離が2.5mm以下で前記第1の波長の光と
    前記第2の波長の光とを光ディスクに合焦させる対物レ
    ンズとを有し、 前記コリメータレンズを透過した後の平行光束径が3.
    8mm以下で、前記対物レンズの入射有効径が3.0m
    m以下であることを特徴とすることを特徴とする光ピッ
    クアップ。
  11. 【請求項11】前記コリメータレンズは、前記第1の波
    長の光における開口数が0.1から0.14で焦点距離
    が11mmから18mmの範囲であることを特徴とする
    請求項10記載の光ピックアップ。
  12. 【請求項12】前記対物レンズは作動距離が1.2mm
    以下であることを特徴とする請求項10記載の光ピック
    アップ。
  13. 【請求項13】前記対物レンズは前記第1の波長の光に
    おける作動距離が1.4mm以下で、前記第2の波長の
    光における作動距離が1.2mm以下であることを特徴
    とする請求項10記載の光ピックアップ。
  14. 【請求項14】光ディスク記録媒体の情報を再生する光
    ピックアップであって、 第1の波長の光を出射する第1の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第1の光検出器とを有する第1の
    光学ユニットと、 第2の波長の光を出射する第2の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第2の光検出器とを有する第2の
    光学ユニットと、 前記第1の波長の光と、前記第2の波長の光とをほぼ同
    一の光軸に導き、かつ、光ディスクからの反射光を前記
    第1の光検出器と前記第2の光検出器とにそれぞれ導く
    光路変更手段と、 作動距離が1.2mm以下であって、入射有効径が3.
    0mm以下で、前記第1の波長の光における開口数(N
    A)が0.6以上で、焦点距離が2.5mm以下で、な
    おかつ、前記第1の波長の光と前記第2の波長の光とを
    光ディスクに合焦させる対物レンズとを有し、 光ディスク下面から起算した光ピックアップ全体の厚み
    が7.5mm以下であることを特徴とする光ピックアッ
    プ。
  15. 【請求項15】光ディスク記録媒体の情報を再生する光
    ピックアップであって、 第1の波長の光を出射する第1の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第1の光検出器とを有する第1の
    光学ユニットと、 第2の波長の光を出射する第2の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第2の光検出器とを有する第2の
    光学ユニットと、 前記第1の波長の光と、前記第2の波長の光とをほぼ同
    一の光軸に導き、かつ、光ディスクからの反射光を前記
    第1の光検出器と前記第2の光検出器とにそれぞれ導く
    光路変更手段と、 前記第1の波長の光における作動距離が1.4mm以
    下、且つ前記第2の波長の光における作動距離が1.2
    mm以下であって、入射有効径が3.0mm以下で、前
    記第1の波長の光における開口数(NA)が0.6以上
    で、焦点距離が2.5mm以下で、なおかつ、前記第1
    の波長の光と前記第2の波長の光とを光ディスクに合焦
    させる対物レンズとを有し、 光ディスク下面から起算した光ピックアップ全体の厚み
    が7.5mm以下であることを特徴とする光ピックアッ
    プ。
  16. 【請求項16】光ディスク記録媒体の情報を再生する光
    ピックアップであって、 第1の波長の光を出射する第1の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第1の光検出器とを有する第1の
    光学ユニットと、 第2の波長の光を出射する第2の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第2の光検出器とを有する第2の
    光学ユニットと、 前記第1の波長の光と、前記第2の波長の光とをほぼ同
    一の光軸に導き、かつ、光ディスクからの反射光を前記
    第1の光検出器と前記第2の光検出器とにそれぞれ導く
    光路変更手段と、 前記第1の波長の光に対する透過光束の径と、前記第2
    の波長の光に対する透過光束の径とが異なる透過光束の
    径を有する光束径変更手段と、 作動距離が1.2mm以下であって、入射有効径が3.
    0mm以下で、前記第1の波長の光における開口数(N
    A)が0.6以上で、焦点距離が2.5mm以下で、な
    おかつ、前記第1の波長の光と前記第2の波長の光とを
    光ディスクに合焦させる対物レンズとを有し、 光ディスク下面から起算した光ピックアップ全体の厚み
    が7.5mm以下であることを特徴とする光ピックアッ
    プ。
  17. 【請求項17】光ディスク記録媒体の情報を再生する光
    ピックアップであって、 第1の波長の光を出射する第1の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第1の光検出器とを有する第1の
    光学ユニットと、 第2の波長の光を出射する第2の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第2の光検出器とを有する第2の
    光学ユニットと、 前記第1の波長の光と、前記第2の波長の光とをほぼ同
    一の光軸に導き、かつ、光ディスクからの反射光を前記
    第1の光検出器と前記第2の光検出器とにそれぞれ導く
    光路変更手段と、 前記第1の波長の光に対する透過光束の径と、前記第2
    の波長の光に対する透過光束の径とが異なる透過光束の
    径を有する光束径変更手段と、 前記第1の波長の光における作動距離が1.4mm以
    下、かつ前記第2の波長の光における作動距離が1.2
    mm以下であって、入射有効径が3.0mm以下で、前
    記第1の波長の光における開口数(NA)が0.6以上
    で、焦点距離が2.5mm以下で、なおかつ、前記第1
    の波長の光と前記第2の波長の光とを光ディスクに合焦
    させる対物レンズとを有し、 光ディスク下面から起算した光ピックアップ全体の厚み
    が7.5mm以下であることを特徴とする光ピックアッ
    プ。
  18. 【請求項18】光ディスク記録媒体の情報を再生する光
    ピックアップであって、 第1の波長の光を出射する第1の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第1の光検出器とを有する第1の
    光学ユニットと、 第2の波長の光を出射する第2の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第2の光検出器とを有する第2の
    光学ユニットと、 前記第1の波長の光と、前記第2の波長の光とをほぼ同
    一の光軸に導き、かつ、光ディスクからの反射光を前記
    第1の光検出器と前記第2の光検出器とにそれぞれ導く
    光路変更手段と、 前記第1の波長の光における開口数が0.1から0.1
    4で焦点距離が11mmから18mmの範囲であって、
    前記第1の波長の光を拡散光から平行光に変換し、前記
    第2の波長の光の拡散角度を減少させるコリメータレン
    ズと、 作動距離が1.2mm以下であって、前記コリメータレ
    ンズを透過した後の平行光束径が3.8mm以下、かつ
    前記対物レンズの入射有効径が3.0mm以下で、前記
    第1の波長の光における開口数(NA)が0.6以上
    で、焦点距離が2.5mm以下で、なおかつ、前記第1
    の波長の光と前記第2の波長の光とを光ディスクに合焦
    させる対物レンズとを有し、 光ディスク下面から起算した光ピックアップ全体の厚み
    が7.5mm以下であることを特徴とする光ピックアッ
    プ。
  19. 【請求項19】光ディスク記録媒体の情報を再生する光
    ピックアップであって、 第1の波長の光を出射する第1の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第1の光検出器とを有する第1の
    光学ユニットと、 第2の波長の光を出射する第2の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第2の光検出器とを有する第2の
    光学ユニットと、 前記第1の波長の光と、前記第2の波長の光とをほぼ同
    一の光軸に導き、かつ、光ディスクからの反射光を前記
    第1の光検出器と前記第2の光検出器とにそれぞれ導く
    光路変更手段と、 前記第1の波長の光に対する透過光束の径と、前記第2
    の波長の光に対する透過光束の径とが異なる透過光束の
    径を有する光束径変更手段と、 前記第1の波長の光における開口数が0.1から0.1
    4で焦点距離が11mmから18mmの範囲であって、
    前記第1の波長の光を拡散光から平行光に変換し、前記
    第2の波長の光の拡散角度を減少させるコリメータレン
    ズと、 前記第1の波長の光における作動距離が1.4mm以
    下、かつ前記第2の波長の光における作動距離が1.2
    mm以下であって、入射有効径が3.0mm以下で、前
    記第1の波長の光における開口数(NA)が0.6以上
    で、焦点距離が2.5mm以下で、なおかつ、前記第1
    の波長の光と前記第2の波長の光とを光ディスクに合焦
    させる対物レンズとを有し、 光ディスク下面から起算した光ピックアップ全体の厚み
    が7.5mm以下であることを特徴とする光ピックアッ
    プ。
  20. 【請求項20】光ディスク記録媒体の情報を再生する光
    ピックアップであって、 第1の波長の光を出射する第1の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第1の光検出器とを有する第1の
    光学ユニットと、 第2の波長の光を出射する第2の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第2の光検出器とを有する第2の
    光学ユニットと、 前記第1の波長の光と、前記第2の波長の光とをほぼ同
    一の光軸に導き、かつ、光ディスクからの反射光を前記
    第1の光検出器と前記第2の光検出器とにそれぞれ導く
    光路変更手段と、 前記第1の波長の光に対する透過光束の径と、前記第2
    の波長の光に対する透過光束の径とが異なる透過光束の
    径を有する光束径変更手段と、 前記第1の波長の光における開口数が0.1から0.1
    4で焦点距離が11mmから18mmの範囲であって、
    前記第1の波長の光を拡散光から平行光に変換し、前記
    第2の波長の光の拡散角度を減少させるコリメータレン
    ズと、 作動距離が1.2mm以下であって、前記コリメータレ
    ンズを透過した後の平行光束径が3.8mm以下、かつ
    前記対物レンズの入射有効径が3.0mm以下で、前記
    第1の波長の光における開口数(NA)が0.6以上
    で、焦点距離が2.5mm以下で、なおかつ、前記第1
    の波長の光と前記第2の波長の光とを光ディスクに合焦
    させる対物レンズとを有し、 光ディスク下面から起算した光ピックアップ全体の厚み
    が7.5mm以下であることを特徴とする光ピックアッ
    プ。
  21. 【請求項21】光ディスク記録媒体の情報を再生する光
    ピックアップであって、 第1の波長の光を出射する第1の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第1の光検出器とを有する第1の
    光学ユニットと、 第2の波長の光を出射する第2の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第2の光検出器とを有する第2の
    光学ユニットと、 前記第1の波長の光と、前記第2の波長の光とをほぼ同
    一の光軸に導き、かつ、光ディスクからの反射光を前記
    第1の光検出器と前記第2の光検出器とにそれぞれ導く
    光路変更手段と、 前記第1の波長の光における開口数が0.1から0.1
    4で焦点距離が11mmから18mmの範囲であって、
    前記第1の波長の光を拡散光から平行光に変換し、前記
    第2の波長の光の拡散角度を減少させるコリメータレン
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    mm以下であって、入射有効径が3.0mm以下で、前
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