JPH1023203A - 紙分類装置 - Google Patents

紙分類装置

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JPH1023203A
JPH1023203A JP8191447A JP19144796A JPH1023203A JP H1023203 A JPH1023203 A JP H1023203A JP 8191447 A JP8191447 A JP 8191447A JP 19144796 A JP19144796 A JP 19144796A JP H1023203 A JPH1023203 A JP H1023203A
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JP8191447A
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English (en)
Inventor
Takahiro Watanabe
孝宏 渡邊
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙ジャムを起こす可能性のある紙を排紙する
ことができる紙分類装置を提供する。 【解決手段】 光源2,ある模様を写し込んだスライド
3、および、紙面上にその模様を結像させるレンズ4か
らなる投影手段により、スライド3の模様を紙面上に投
影する。紙面上に投影された模様を撮像するCCDカメ
ラ5によって得られた画像を画像処理装置6において解
析して紙1の変形の度合を得る。その変形の度合に応じ
て複写機あるいはプリンタ等で使用できる紙と、使用で
きない紙とに分類する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙分類装置、より
詳細には、複写機やプリンタなどに使用する紙の変形,
地合い,繊維配向などを測定する測定装置に関し、シー
ト状物体の表面の状態観察などに用いて好適な紙分類装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機やプリンタなどにおいて、変形が
著しい紙を用いると、機械の中に紙が詰まる、いわゆ
る、紙ジャムが発生する。事前にこの紙の変形を検知す
ることができると、紙ジャムによるトラブルを防止する
ことが可能であり、従来より、画像処理を用いた表面検
査システムが、多数提案されている。
【0003】図11は、従来技術による表面検査システ
ムの一例を説明するための要部構成図で、図中、21,
21´は被検査対象、22は光源,23はCCDカメ
ラ、24は画像処理装置である。
【0004】図11に示した例は、湾曲していない被検
査対象21と湾曲している被検査対象21´とにおい
て、光源22およびCCDカメラ23からなる撮像系で
得られる湾曲していない被検査対象21の画像と、湾曲
している被検査対象21´の画像の間の違いを画像処理
装置24による画像処理にて検出することができるよう
にしたものである。
【0005】図12は、従来技術による表面検査システ
ムの他の例を説明するための要部構成図で、図中、25
は光ファイバで、その他、図11と同じ作用をする部分
には図11と同じ符号が付してある。
【0006】図12に示した例は、紙などのシート状物
体のしわや凹凸を検出する方法として、照明方法に工夫
を加えたもので、シート状の被検査対象21を光源22
および光ファイバ25からなる照明手段により、被検査
対象21の表面を横方向から照射すると、被検査対象2
1の表面に存在する微小な凹凸が影をつくるので、それ
による輝度変化をCCDカメラ23などの撮像手段によ
り画像化し、画像処理装置24によりその凹凸の有無を
調べることができるようにしたものである。
【0007】また、しわを検出するものとして、例え
ば、特開平4−305145号公報に開示されたものが
ある。この公報のものは、テープやファイル等の被検査
体表面を照明し、その反射光を撮像して得られた画像を
デジタル化し処理することにより、しわ欠陥を検出する
というものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図11に示し
た例において、湾曲していない被検査対象21と、湾曲
している被検査対象21´との二つの画像間で輝度の変
化が少ないため、被検査対象の湾曲を検知することは非
常に困難である。
【0009】また、図12に示した例においても、湾曲
した被検査対象21´に対しては、横方向からの照明が
できず、また、前記特開平4−305145号公報のも
のは、紙全体が湾曲しているような変形は検出すること
ができず、現状では、紙ジャムの原因となる紙の変形を
うまく測定する方法がなく、紙ジャムを引き起こす可能
性のある紙を排除できる紙分類装置がなかった。
【0010】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなさ
れたもので、複写機あるいはプリンタにおいて、使用す
る紙の変形量などを容易に計測し、紙ジャムを起こす可
能性のある紙を排紙することができる紙分類装置を提供
することを目的としてなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、紙面
上に模様を投影する投影手段と、該投影手段により投影
された前記模様を撮像する撮像手段と、該撮像手段によ
り撮像された前記模様の画像を解析する画像解析手段と
を有することを特徴としたもので、紙面の湾曲などの変
形を模様の歪みとして検出することができ、画像解析に
よりその度合を知ることができるようにしたものであ
る。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、記紙面上に投影される模様が周期性を有することを
特徴としたもので、紙の変形を周期のずれとして、数値
で検出することができるようにしたものである。
【0013】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記紙面上に投影される模様の周期性が複数の空間
周波数を有することを特徴としたもので、湾曲のような
紙全体に及ぶ変形と、折れや破れなど、局所的な変形と
を同時に検出することができるようにしたものである。
【0014】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、前記投影手段が異なる色の光で複数の模様を投影す
ることを特徴としたもので、ある模様のみを選択的に抽
出し、画像解析を実施することができるようにしたもの
である。
【0015】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、前記投影手段が異なる単波長の光で複数の模様を投
影することを特徴としたもので、ある模様のみを選択的
に撮像し、画像解析を実施することができるようにした
ものである。
【0016】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、前記撮像手段が、ある特定の単波長のみを選択して
撮像する複数個の撮像手段を有することを特徴としたも
ので、画像解析を並列して実施することができるように
したものである。
【0017】請求項7の発明は、紙の表裏面に模様を投
影する投影手段と、該投影手段により投影された前記模
様を撮像する撮像手段と、該撮像手段により撮像された
前記模様の画像を解析する画像解析手段とを有すること
を特徴としたもので、紙面の表裏面を同時に計測するこ
とができるようにしたものである。
【0018】請求項8の発明は、請求項7の発明におい
て、前記投影手段が前記紙の表裏面にそれぞれ異なった
単波長の光で前記模様を投影し、かつ、前記撮像手段
が、ある特定の単波長を選択して撮像することを特徴と
したもので、透明性が高く、容易に裏面の照明光を透過
してしまう紙でも表裏面を同時に計測することができる
ようにしたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による紙分類装置
の一実施例を説明するための要部構成図で、図中、1は
紙、2は光源、3はスライド、4はレンズ、5はCCD
カメラ、6は画像処理装置である。
【0020】図1に示した実施例は、光源2,ある模様
を写し込んだスライド3、および、紙面上にその模様を
結像させるレンズ4からなる投影手段により、スライド
3の模様を紙面上に投影し、紙面上に投影された模様を
撮像するCCDカメラ5によって得られた画像を画像処
理装置6において解析し、紙1の変形の度合に応じて、
複写機あるいはプリンタ等で使用できる紙と、使用でき
ない紙とに分類することができるようにしたものであ
る。
【0021】図2は、本発明による紙分類装置の他の実
施例を説明するための要部構成図で、図中、7はハーフ
ミラーで、その他、図1と同じ作用をする部分には図1
と同じ符号が付してある。
【0022】図2に示した実施例は、光源2,ある模様
を写し込んだスライド3、および、紙面上にその模様を
結像させるレンズ4からなる投影手段により、スライド
3の模様をハーフミラー7を通して紙面上に模様を投影
し、紙面上の模様をハーフミラー7、および、CCDカ
メラ5により撮像し、それによって得られた画像を、画
像処理装置6において解析し、紙の変形の度合に応じ
て、複写機あるいはプリンタ等で使用できる紙と、使用
できない紙とに分類することができるようにしたもので
ある。
【0023】図3は、図1あるいは図2に示した実施例
おいて、投影する模様として円を用いた場合の紙の変形
の検出を説明するための図で、図中、1´は湾曲した紙
で、その他、図1あるいは図2と同じ作用をする部分に
は図1あるいは図2と同じ符号が付してある。
【0024】図3(B)は、湾曲していない紙1に対し
て垂直方向(図3(A)中、B方向)から投影した場合
に紙面上に表われる模様である。この場合、模様として
円を投影しており、紙面上にも歪みのない円が投影され
る。一方、図3(D)は、全体が湾曲している紙1´に
対して垂直方向(図3(C)中、D方向)から投影した
場合である。このとき、円の形が紙1´の変形によって
くずれ、楕円になっている。
【0025】画像処理により、投影された円の楕円率を
算出することにより、紙1の湾曲の度合を知ることがで
きる。ここでは、円を紙面に対して垂直方向から投影し
た場合で説明したが、本発明は、投影方向が紙面に対し
て垂直方向に限るものではないことは容易に理解できよ
う。
【0026】請求項1の発明は、上述のように、紙面に
模様を投影し、紙の湾曲などの変形をその模様の歪みと
して検出し、画像解析により、その紙の変形の度合を知
ることができるようにしたものである。
【0027】図4は、本発明による紙分類装置の他の実
施例を説明するための要部構成図で、図中、Lはスリッ
ト光、dは格子の間隔、θは紙1とスリット光Lとのな
す角で、その他、図1乃至図3と同じ作用をする部分に
は図1乃至図3と同じ符号が付してある。
【0028】図4に示した実施例は、紙面1に投影する
模様に周期性を持たせ、等間隔dの格子を紙1に対して
角度θで投影した場合の例である。湾曲のない平担な紙
1に間隔dの周期でスリット光Lが角度θで投影された
とき、紙面上では、間隔d/sinθの格子模様が表れ
る。一方、湾曲した紙1´では、その格子間隔dが、変
形の度合により変化する。例えば、紙面上で変形が最も
大きい部分では、格子間隔dが平担な紙面に投影された
場合と比較して、図3に示したように、△だけ間隔が狭
くなる。
【0029】請求項2の発明は、上述のように、投影す
る模様に周期性を持たせることにより、紙の変形の度合
を数値として容易に検出することができるようにしたも
のである。
【0030】図5は、本発明による紙分類装置の他の実
施例を説明するための図で、図5(B)は、図5(A)
のB部拡大図で、図中、8,8aは正方格子、8bは格
子が乱れている箇所である。
【0031】図5に示した実施例は、紙面上に投影する
模様に複数の周期性を持たせた場合で、投影する模様は
縦横とも等間隔の正方格子であるが、その正方格子8は
さらに細かい正方格子8aからなっており、図5(A)
に示したように、周波数の低い正方格子8では、格子の
乱れは検出できないが、図5(B)に示したように、周
波数の高い正方格子8aでは、格子が乱れている場所8
bが検出することができるようにしたものである。図5
に示した実施例では、高周波の模様において、検出でき
る局所的な変形を検出しているが、逆に、紙のカールの
ような紙全体におよぶ変形では低周波の模様において検
出することができる。
【0032】請求項3の発明は、上述のように、投影す
る模様に複数の周期性を持たせることにより、その周波
数に応じた紙面の変形が検出できるようにしたものであ
る。
【0033】図6は、本発明による紙分類装置の他の実
施例を説明するための要部構成図で、図中、2´は光
源、3´はスライド、4´はレンズ、6´は画像処理装
置、9,9´は色フィルタ、10は色抽出手段で、その
他、図1乃至図5と同じ作用をする部分には図1乃至図
5と同じ符号が付してある。
【0034】請求項4の発明は、図6に示したように、
光源2,色フィルタ9、ある模様を写し込んだスライド
3および紙面上にその模様を結像させるレンズ4によ
り、紙面上に、ある色の光での模様を投影し、他方、光
源2´,色フィルタ9´,ある模様を写し込んだスライ
ド3´および紙面上に結像させるレンズ4´により、も
う一つ別の色の光で異なる模様を投影し、紙面上に投影
された色の異なる二つの模様がCCDカメラ5により撮
像され、それぞれの色ごとに画像を分離するための色抽
出手段10により、それぞれ、二つの画像処理装置6,
6´に送られ、それぞれの模様の変形から、紙の変形の
度合を算出し、紙を分類することができるようにしたも
ので、これにより、複数の模様の変化を並列に処理する
ことが可能となり、紙の分類処理を高速に実施すること
ができるようにしたものである。
【0035】なお、投影する二つの模様は、例えば、周
期性を有する模様であって、異なる周波数を有するもの
などが好ましい。
【0036】図7は、本発明による紙分類装置の他の実
施例を説明するための要部構成図で、11,11´はバ
ンドパスフィルタ、12はフィルタで、その他、図1乃
至図6と同じ作用をする部分には図1乃至図6と同じ符
号が付してある。
【0037】請求項5の発明は、図7に示したように、
光源2,特定の波長のみを透過する干渉フィルタなどの
バンドパスフィルタ11,ある模様を写し込んだスライ
ド3および紙面上にその模様を結像させるレンズ4によ
り、紙面上に、ある波長の光で模様を投影し、他方、光
源2´バンドパスフィルタ11とは異なる特定の波長の
みを透過する干渉フィルタなどのバンドパスフィルタ1
1´,ある模様を写し込んだスライド3´および紙面上
にその模様を結像させるレンズ4´により、もう一つ別
の波長の光で異なる模様を投影してそれぞれの波長を透
過する二つのフィルタ12をCCDカメラ5の前に配置
し、各々のフィルタを切替えることにより、紙面上に投
影された波長の異なる二つの模様のうち、一方の波長の
光による模様のみを撮像し、CCDカメラ5により得ら
れた画像から、画像処理装置6において、紙1の変形度
を算出し、分類処理を実施することができるようにした
ものである。
【0038】単波長の光を用いることにより、光量が減
少するが、それぞれの模様の分離は、異なる色を用いる
場合よりも優れている。なお、投影する二つの模様は、
例えば、周期性を有する模様であって異なる周波数を有
するものなどが好ましい。
【0039】図8は、本発明による紙分類装置の他の実
施例を説明するための要部構成図で、図中、12´はフ
ィルタで、その他、図1乃至図7と同じ作用をする部分
には図1乃至図7と同じ符号が付してある。
【0040】請求項6の発明は、図8に示したように、
光源2,特定の波長のみを透過する干渉フィルタなどの
バンドパスフィルタ11,ある模様を写し込んだスライ
ド3および紙面上にその模様を結像させるレンズ4によ
り、紙面上にある波長の光で模様を投影し、他方、光源
2´バンドパスフィルタ11とは異なる特定の波長のみ
を透過する干渉フィルタなどのバンドパスフィルタ11
´,ある模様を写し込んだスライド3´および紙面上に
その模様を結像させるレンズ4´により、もう一つ別の
波長の光で異なる模様を投影し、紙面上に投影された波
長の異なる二つの模様は、一方の波長の光を透過するフ
ィルタ12をCCDカメラ5の前に配して一つの模様の
みを撮像し、また、他方の波長の光を透過するフィルタ
12´をCCDカメラ5´の前に配置してもう一つの模
様のみを撮像し、それぞれ独立に得られた画像が画像処
理装置6,6´に送られ、画像計測により紙の変形の度
合を算出するようにしたもので、複数の波長に対応した
数だけの撮像手段を設けることにより、複数の模様をよ
りよく分離して撮像し、それぞれの画像を複数の画像処
理装置で処理を実施することができるので、より高速で
かつ精度よい処理ができるようにしたものである。
【0041】なお、投影する二つの模様は、例えば、周
期性を有する模様であって異なる周波数を有するものな
どが好ましい。
【0042】図9は、本発明による紙分類装置の他の実
施例を説明するための要部構成図で、図中、図1乃至図
8と同じ作用をする部分には図1乃至図8と同じ符号が
付してある。
【0043】請求項7の発明は、図9に示したように、
光源2,ある模様を写し込んだスライド3および紙面上
にその模様を結像させるレンズ4により、ハーフミラー
7を通して、一方の紙面上に、ある模様を投影し、その
模様をハーフミラー7およびCCDカメラ5により撮像
してそれによって得られた画像を画像処理装置6におい
て解析し、同様に、光源2´,ある模様を写し込んだス
ライド3´および紙面上にその模様を結像させるレンズ
4´により、ハーフミラー7´を通して、もう一方の紙
面上に、ある模様を投影し、その模様をハーフミラー7
´およびCCDカメラ5´により撮像してそれによって
得られた画像を画像処理装置6´において解析するよう
にしたもので、これにより、紙の両面の状態を確認する
ことができるので、その紙が両面コピーあるいは両面プ
リントに適した紙であるかどうかを判断することができ
るようにしたものである。
【0044】図10は、本発明による紙分類装置の他の
実施例を説明するための要部構成図で、図中、13,1
3´はバンドパスフィルタで、その他、図1乃至図9と
同じ作用をする部分には図1乃至図9と同じ符号が付し
てある。
【0045】図8の発明は、図10に示したように、光
源2,ある特定の波長のみを透過するバンドパスフィル
タ11,ある模様を写し込んだスライド3および紙面上
にその模様を結像させるレンズ4により、ハーフミラー
7を通して、一方の紙面上に、ある模様を投影し、その
模様をハーフミラー7,バンドパスフィルタ11と同じ
波長のみを透過するバンドパスフィルタ13およびCC
Dカメラ5により撮像してそれによって得られた画像を
画像処理装置6において解析し、同様に、光源2´,バ
ンドパスフィルタ11とは異なるある特定の波長のみを
透過するバンドパスフィルタ11´,ある模様を写し込
んだスライド3´および紙面上にその模様を結像させる
レンズ4´により、ハーフミラー7´を透過して、もう
一方の紙面上に、ある模様を投影し、その模様をハーフ
ミラー7´,バンドパスフィルタ11´と同じ波長のみ
を透過するバンドパスフィルタ13´およびCCDカメ
ラ5´により撮像してそれによって得られた画像を画像
処理装置6´において解析するようにしたものである。
【0046】請求項7の発明では、特に薄い紙におい
て、裏面の模様が透けてしまい、片面のみの紙面の状態
をうまく解析できない場合があるが、請求項8の発明
は、それぞれの面について、異なる波長を用いることに
より、片面のみの状態を解析することができるように
し、これにより、紙の両面の状態をより確実に確認する
ことができるので、その紙が両面コピーあるいは両面プ
リントに適した紙であるかどうかを判断することができ
るようにしたもである。
【0047】
【発明の効果】請求項1の発明は、紙面上に模様を投影
する投影手段と、該投影手段により投影された前記模様
を撮像する撮像手段と、該撮像手段により撮像された前
記模様の画像を解析する画像解析手段とを有するので、
紙面の湾曲などの変形を模様の歪みとして検出して画像
解析によりその紙の変形の度合を知ることができ、これ
により、紙を分類することができる。
【0048】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、記紙面上に投影される模様が周期性を有するので、
紙の変形を周期のずれとして数値で検出することがで
き、これにより、紙の変形の度合による紙の分類をより
精度よく実施することができる。
【0049】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記紙面上に投影される模様の周期性が複数の空間
周波数を有するので、湾曲のような紙全体に及ぶ変形
と、折れや破れなど、局所的な変形とを同時に検出する
ことができる。
【0050】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、前記投影手段が異なる色の光で複数の模様を投影す
るので、ある模様のみを選択的に抽出して画像解析を実
施することができ、これにより、紙の変形をより精度よ
く検出することができる。
【0051】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、前記投影手段が異なる単波長の光で複数の模様を投
影するので、ある模様のみを選択的に撮像して画像解析
を実施することができ、これにより、紙の変形をより精
度よく検出することができる。
【0052】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、前記撮像手段が、ある特定の単波長のみを選択して
撮像する複数個の撮像手段であるので、画像解析を並列
して実施することができ、これにより、紙の変形の検出
をより早く実施することができる。
【0053】請求項7の発明は、紙の表裏面に模様を投
影する投影手段と、該投影手段により投影された前記模
様を撮像する撮像手段と、該撮像手段により撮像された
前記模様の画像を解析する画像解析手段とを有するの
で、紙面の表裏を同時に計測することができ、これによ
り、紙分類を効率良く実施することができる。
【0054】請求項8の発明は、請求項7の発明におい
て、前記投影手段が前記紙の表裏面にそれぞれ異なった
単波長の光で前記模様を投影し、かつ、前記撮像手段
が、ある特定の単波長を選択して撮像するので、透明性
が高く、容易に裏面の照明光を透過してしまう紙でも表
裏を同時に計測することができ、これにより、紙分類を
効率良く実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による紙分類装置の一実施例を説明す
るための要部構成図である。
【図2】 本発明による紙分類装置の他の実施例を説明
するための要部構成図である。
【図3】 図1あるいは図2に示した実施例において、
投影する模様として円を用いた場合の紙の変形の検出を
説明するための図である。
【図4】 本発明による紙分類装置の他の実施例を説明
するための要部構成図である。
【図5】 本発明による紙分類装置の他の実施例を説明
するための図である。
【図6】 本発明による紙分類装置の他の実施例を説明
するための要部構成図である。
【図7】 本発明による紙分類装置の他の実施例を説明
するための要部構成図である。
【図8】 本発明による紙分類装置の他の実施例を説明
するための要部構成図である。
【図9】 本発明による紙分類装置の他の実施例を説明
するための要部構成図である。
【図10】 本発明による紙分類装置の他の実施例を説
明するための要部構成図である。
【図11】 従来技術による表面検査システムの一例を
説明するための要部構成図である。
【図12】 従来技術による表面検査システムの他の例
を説明するための要部構成図である。
【符号の説明】
1…紙、1´…湾曲した紙、2,2´,22…光源、
3,3´…スライド、4,4´…レンズ、5,23…C
CDカメラ、6,6´,24…画像処理装置、7…ハー
フミラー、8,8a…正方格子、8b…格子が乱れてい
る箇所、9,9´…色フィルタ、10…色抽出手段、1
1,11´,13,13´…バンドパスフィルタ、1
2,12´…フィルタ、21,21´…被検査対象、2
5…光ファイバ、L…スリット光、d…格子の間隔、θ
…紙1とスリット光Lとのなす角。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06T 7/00 G06F 15/62 400

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙面上に模様を投影する投影手段と、該
    投影手段により投影された前記模様を撮像する撮像手段
    と、該撮像手段により撮像された前記模様の画像を解析
    する画像解析手段とを有することを特徴とする紙分類装
    置。
  2. 【請求項2】 前記紙面上に投影される模様が周期性を
    有することを特徴とする請求項1に記載の紙分類装置。
  3. 【請求項3】 前記紙面上に投影される模様の周期性が
    複数の空間周波数を有することを特徴とする請求項2に
    記載の紙分類装置。
  4. 【請求項4】 前記投影手段が異なる色の光で複数の模
    様を投影することを特徴とする請求項1に記載の紙分類
    装置。
  5. 【請求項5】 前記投影手段が異なる単波長の光で複数
    の模様を投影することを特徴とする請求項1に記載の紙
    分類装置。
  6. 【請求項6】 前記撮像手段が、ある特定の単波長のみ
    を選択して撮像する複数個の撮像手段を有することを特
    徴とする請求項5に記載の紙分類装置。
  7. 【請求項7】 紙の表裏面に模様を投影する投影手段
    と、該投影手段により投影された前記模様を撮像する撮
    像手段と、該撮像手段により撮像された前記模様の画像
    を解析する画像解析手段とを有することを特徴とする紙
    分類装置。
  8. 【請求項8】 前記投影手段が前記紙の表裏面にそれぞ
    れ異なった単波長の光で前記模様を投影し、かつ、前記
    撮像手段が、ある特定の単波長を選択して撮像すること
    を特徴とする請求項7に記載の紙分類装置。
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