JPH10231557A - 構造材の接続構造 - Google Patents

構造材の接続構造

Info

Publication number
JPH10231557A
JPH10231557A JP3494497A JP3494497A JPH10231557A JP H10231557 A JPH10231557 A JP H10231557A JP 3494497 A JP3494497 A JP 3494497A JP 3494497 A JP3494497 A JP 3494497A JP H10231557 A JPH10231557 A JP H10231557A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
structural
shape
connection structure
flanges
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3494497A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromitsu Ishikawa
博光 石川
Nobuyasu Hagisawa
亘保 萩澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Light Metal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Light Metal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Light Metal Co Ltd filed Critical Nippon Light Metal Co Ltd
Priority to JP3494497A priority Critical patent/JPH10231557A/ja
Publication of JPH10231557A publication Critical patent/JPH10231557A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】断面H形状やI形状を有する建物等の梁や柱等
の構造材同士を略へ形状等に接続する構造をボルト数等
を減らし、容易に且つ体裁良く組立てる。 【解決手段】一対の平行なフランジ4,4と、これらの
中央部を直角に結合したウェブ6からなる断面H形状を
有するアルミ合金製の押出形材の構造材2,2を、それ
らの長手方向に沿って略へ形状等になるように各々の端
面8を対向させ、各構造材2の上下のフランジ4とウェ
ブ6に囲まれた空間7,7内に跨って接続材10を配置
し、各構造材2の上方のフランジ4から各接続材10の
中空部16と下方のフランジ4を貫通する複数の長尺な
ボルト18の各ネジ部にナット19を螺着した構造材の
接続構造1。尚、上記接続材10もアルミ合金の中空押
出形材が用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断面H形状やI形
状を有する建物の梁や柱等の構造材同士、或いは特殊な
構築物の構造材同士を任意の角度を持って体裁良く接続
する構造に関し、特にその組立て工数と部品数の低減を
図ったものである。
【0002】
【従来の技術】一般に断面H形や断面I形の柱同士や梁
同士、或いは、柱と梁の接続構造は、図6(A)及び(B)
に示すように、例えば形鋼からなる断面H形の梁100
同士を直線状に突き合わせ、各々のフランジ101の内
側面に跨って水平な接続プレート103を配置し、各ウ
ェブ102の両側面に跨って垂直な接続プレート104
を配置すると共に、これらの各プレート103,10
4、及びフランジ101、ウェブ102を貫通する多数
のボルト106の各ネジ部にナット108を螺合して締
結している。この構造では、予め工場内等で梁100と
なる形鋼に多数のボルト孔を穿設しておく必要がある。
また、現場においては、垂直な接続プレート104に千
鳥状に多数のボルト106を貫通しナット108と螺合
した後、各水平な接続プレート103を配置して多数の
ボルト106、ナット108を螺合するため、接続プレ
ート103,104の位置合わせが煩雑なため工数が多
くなり、且つ各ボルト106、ナット108が互い接近
しているため締結作業自体も行い難かった。
【0003】また、図6(C)及び(D)に示すように、建
物の棟部を構成するため、断面H形を有し端面をやや斜
めに切断した一対の梁110同士を互いに傾斜して突き
合わせ、各々フランジ111の内側面に接触する水平片
113とウェブ112の各側面に接触する垂直片114
とからなる板曲げ加工による断面略チャンネル状の接続
材115を各梁110の両側から挿入して跨らせる。そ
して、各接続材115の垂直片114と梁110のウェ
ブ112を貫通する多数のボルト116のネジ部にナッ
ト118を螺合し締結している。この構造においても、
予めウェブ112に多数のボルト孔を穿設すると共に、
梁110同士間に接続材115をセットした後、その各
垂直片114に千鳥状にボルト116を通してナット1
18と螺合するため、現場での工数が多くなる。
【0004】更に、何れの構造においても各梁100,
110は所謂H形鋼又はI形鋼を用いるため、重量が重
くなり組立て加工や現場における位置合わせが行い難
く、作業者にとって危険な作業であると共に、所定位置
に持ち上げるため特殊な設備も必要となっていた。
【0005】また、特表平5−505441号公報に
は、乗物等のフレーム構造における直線部材を相互に連
結するため押出加工された接続部に関し、中央の中空コ
ア部分10と、この周囲から異なる方向に突出する中空
フランジ20,40,50を一体に有する押出形材からな
る接続部(材)8が提案されている(該公報の図1参照)。
これは、接続部8の上記中空フランジ20,40,50を
雄とし、これらに直線部材60,70,80の中空部を雌
として互いに嵌合し、係る嵌合部の周囲82等に溶接部
84等を設けることで、接続部8を介して直線部材6
0,70,80を連結するものである(上記公報の図4,
5参照)。
【0006】しかし、上記各嵌合部は、アルミニウム合
金の押出形材同士を溶接付けすることを前提とし、建物
等の現場用には不向きで、接続部8の断面形状が特殊な
ため、建物等の構造材同士の接続用に不適当で、且つ強
度上からも不安定である。更に、直線部材60等の連結
後には、これらを接続部8単独で連結されるため、その
連結強度が不十分になるおそれもあり、且つその中空コ
ア部分10が露出するため、外観上の点からも好ましく
なかった。
【0007】
【発明が解決すべき課題】本発明は、以上のような従来
の技術が抱える問題点を解決し、前記多数のボルトやナ
ットを用いることなく、少ないボルト等を作業性良くセ
ットでき、各種の接続形態も容易に且つ外観上体裁良く
組立てられると共に、断面H形状又は断面I形状の構造
材や前記接続プレートの軽量化等も可能にした構造材の
接続構造を提供することを目的とする。尚、本明細書に
おいては、断面I形状の構造材も断面H形状の構造材に
含まれるものとする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の課題を
解決するため、互いに接続される複数の構造材同士に跨
って配置される接続材を各構造材の一対のフランジと共
に貫通するボルトによって固定することに着想して成さ
れたものである。即ち、本発明の構造材の接続構造は、
一対の互いに平行なフランジと、これらのフランジの中
央部を直角に結合したウェブとからなる断面H形状を有
する複数の構造材の接続構造であって、複数の構造材同
士がそれらの長手方向に沿って直線状、略へ形状、又は
L形状、Y形状、T形状、或いは+形状になるように各
構造材の端面同士を対向させ、上記複数の構造材の各フ
ランジとウェブに囲まれた空間内同士に跨って接続材を
配置し、各構造材の一対のフランジと上記接続材を貫通
する複数の長尺なボルトの各ネジ部にナットを螺着した
ことを特徴とする。
【0009】係る構造により、ボルト等の数を著しく低
減でき、現場等における組立て作業を容易にできると共
に、接続角度も自由に設計することができ、且つ体裁の
良い外観を得ることが可能となる。また、本発明には、
上記複数の構造材同士がそれらの長手方向に前記略へ形
状等になるように傾斜して各構造材の端面同士を対向さ
せ、前記フランジと接続材を貫通する前記ボルトのボル
ト頭側とこれに螺着する前記ナット側に傾斜座金を介在
させた構造材の接続構造も含まれる。係る構造によれ
ば、各構造材を接続する際に、複数の長尺なボルトを互
いに平行にしてフランジや接続材に貫通でき、作業性を
容易に向上させ得る。
【0010】更に、前記構造材同士が3本以上であり、
正面視及び/又は平面視等において各構造材の長手方向
に沿って直線状、略へ形状、L形状、又はY形状、T形
状、或いは+形状になるように各構造材の端面同士を対
向させ、互いに隣接する複数の構造材同士の各フランジ
とウェブに囲まれた空間同士内に跨って断面略へ形状、
L形状、又は、下駄形状に形成した接続材を配置し、各
構造材の一対のフランジと接続材を貫通するボルトのネ
ジ部にナットを螺着したことを特徴とする構造材の接続
構造も含まれる。この構造によれば、複数の構造材を接
続材を選定することにより、正面視や平面視等にて互い
にY形状や+形状等に容易に接続することが可能にな
る。
【0011】また、本発明には、前記構造材がアルミニ
ウム合金製の押出形材からなる接続構造も含まれる。こ
れにより、前記各接続構造における構造材の強度を形鋼
と同等に保ちつつ、その重量を略半減させ得るので、工
場内等での孔明け加工等や、現場における位置合わせ等
の作業を一層容易で且つ安全なものとし、構造体全体も
軽量化できると共に、現場での特殊な移送用設備も減ら
し得る。
【0012】加えて、前記接続材が、アルミニウム合金
製の押出形材からなり、且つ前記ボルトを貫通させる中
空部及び/又は複数の通し孔等を一体に形成したものに
よる接続構造も含まれる。これにより、接続材を貫通す
る前記ボルト用の中空部又は通し孔、或いは中空部内に
ボルトを貫通させるための通し用ガイドや同リブ、更に
は所謂ビスホール又はビス溝等を予め一体に形成でき、
且つ接続材自体も軽量化できるので、一層加工性や組立
て作業性を高めることが可能になる。尚、接続材自体の
断面形状を適宜選択することで、更に軽量化し得る。
【0013】
【実施の形態】以下において、本発明の実施に好適な形
態を図面と共に説明する。図1は、梁となる構造材2同
士を略へ形状に接続する接続構造1に関する。同図(A)
に示すように、この接続構造1は、左右一対の構造材
2,2同士を長手方向に沿って略へ形状になるように、
各構造材2の傾斜した端面8,8が面接触するように対
向させ、二つの構造材2間に跨り、且つそれらの上下の
フランジ4とウェブ6とに囲まれた空間7,7内に略矢
羽根形状の接続材10を配置する。次に、各構造材2の
上方から上下のフランジ4と上記接続材10の中空部1
6に対して、やや斜め方向に複数の長尺なボルト18を
貫通させ、これらのボルト18先端の各ネジ部にナット
19を螺着して組立てられる。上記構造材2は、図1
(B)に示すように、上下の互いに平行な一対のフランジ
4,4と、これらの中央部を直角に結合したウェブ6と
からなる断面H形状を有し、アルミニウム合金(JIS A60
63-T5又はT6、同6N01-T5又はT6、同A7003-T5、同A7N01
-T5又はT6等)の押出形材からなる。
【0014】また、上記接続材10は、図1(C)に示す
ように、全体が略矢羽根形状を呈し、上面12と下面1
4に各構造材2の傾斜に沿った左右対称のテーパが付さ
れ、且つその内部には垂直方向の中空部16が貫通して
いる。この中空部16は、接続材10の断面形状に相似
形の角筒状である。そして、端面8を傾斜させた一対の
構造材2を対向させ、それらの両側における各フランジ
4とウェブに囲まれた空間7,7内に跨って接続材10
を配置し、各構造材2の上方から長尺なボルト18を、
上下の各フランジ4の図示しない透孔と接続材10の中
空部16内に貫通させ、下方のフランジ4から垂下した
ボルト18のネジ部にナット19を螺着する。係るボル
ト18とナット19により、上下のフランジ4,4と接
続材10は略垂直方向に強く締結され、且つ上下の各フ
ランジ4と接続材10間の摩擦力により、一対の構造材
2を略へ形状に強固に接続する接続構造1を得ることが
できる。
【0015】以上のような接続構造1によれば、構造材
2を少ないボルト18とナット19により、所望の角度
で容易に接続することが可能となる。また、接続材10
を上記空間7,7内に納め、且つ接続される一対の構造
材2同士の間に隙間が生じないので外観上も良好とな
る。更に、構造材2をアルミニウム合金の押出形材とし
たことにより、構造材2自体を軽量化でき、その孔明け
加工や接続作業を一層少ない労力で行えると共に、建物
等の構造体の軽量化にも寄与し得る。また、前記一対の
構造材2の各端面8を垂直に切断し、且つ接続材10の
上・下面12,14を水平にして全体矩形状とすると、
一対の梁、或いは柱や桁等の構造材2同士をその長手方
向に沿って直線状に接続することもできる。
【0016】更に、前記接続材10もアルミニウム合金
の押出形材として、その中空部16を予め押出加工時に
一体に形成しておくことにより、前記上・下面12,1
4を所望の角度に切断するだけで、一層組立て作業も行
い易くし、軽量化にも寄与することが可能になる。勿
論、接続材10に中空部16と同様な中空部を有する形
鋼や鋼板等の曲げ加工材等を用いても良い。尚、前記ボ
ルト18には、高力ボルト(JIS B1186-1979)の他、アル
ミニウム合金(JIS A6061-T6、同A2024-T4)製、ステンレ
ス鋼製、又はチタン合金製等のボルトが用いられる。ま
た、ボルト18のボルト頭及びナット19と構造材2の
各フランジ4の間には平座金を介在させることもでき
る。
【0017】図2は、構造材2同士を略へ形状に接続す
る異なる形態の接続構造20に関する。尚、前記の形態
と同じ部分や要素には同じ符号を用いるものとする。図
2(A)及び(B)に示すように、この接続構造20は、左
右一対の梁たる構造材2,2同士を長手方向に沿って略
へ形状になるように、各構造材2の傾斜した端面8,8
を面接触するように対向させ、二つの構造材2間に跨
り、且つそれらのフランジ4とウェブ6に囲まれた空間
7,7内に略矢羽根形状の接続材22を配置する。そし
て、各構造材2の上方から上下のフランジ4と上記接続
材22に垂直方向に長尺なボルト18を貫通させ、これ
らのボルト18先端のネジ部にナット19を螺着して組
立てられる。上記構造材2も前記同様のアルミニウム合
金からなる押出形材である。
【0018】また、上記接続材22は、図2(C)に示す
ように、全体が略矢羽根形状を呈し、上面23と下面2
4が各構造材2の傾斜に沿った左右対称のテーパを付さ
れ、且つその中央部25が両側面共に薄肉とされ、左右
の各角柱部26の略中心に垂直方向に通し孔28がそれ
ぞれ貫通している。この接続材22もアルミニウム合金
の押出形材からなり、その通し孔28も接続材22を押
出加工して製造する際、予め一体に形成される。そし
て、係る押出形材の押出方向の両縁を上記上面23と下
面24に倣って切断するのみで、この接続材22を得る
ことができる。また、通し孔28を貫通するボルト18
のボルト頭とこれに螺着するナット19を該通し孔28
の中心軸に対し同軸とするため、上記ボルト頭やナット
19と構造材2の各フランジ4との間には傾斜座金30
が挿入される。この傾斜座金30はフランジ4側の表面
のみを傾斜面32としたものである。
【0019】そして、端面8が傾斜する一対の構造材2
を対向させ、それらの両側における上下のフランジ4と
ウェブ6に囲まれた空間7,7内に跨り前記接続材22
を配置し、且つ接続材22の各通し孔28の上下に位置
する各フランジ4の外側には前記傾斜座金30を配設す
る。次いで、各構造材2の上方から長尺なボルト18を
上下の各フランジ4の図示しない透孔と接続材22の通
し孔28内を貫通させ、下方に垂下したボルト18のネ
ジ部にナット19を螺着する。係るボルト18とナット
19により、上下の各フランジ4,4と接続材10は垂
直方向に強く締結され、上下の各フランジ4と接続材1
0間の摩擦力により、一対の構造材2を略へ形状に強固
に接続する接続構造20を得ることができる。
【0020】以上の接続構造20によれば、構造材2を
少ないボルト18とナット19により、所望の角度で容
易に体裁良く接続可能とする。また、ボルト18は垂直
に差し降ろすのみで前記フランジ4や通し孔28内を容
易に貫通できる。更に、構造材2と共に接続材22も薄
肉のアルミニウム合金の押出形材とし、予めその通し孔
28を一体に形成し得るので、軽量化と共に孔明け加工
も省略できる。また、前記一対の構造材2の各端面8を
垂直に切断し、且つ接続材22の上・下面23,24を
平坦面とし全体を矩形状とすることにより、一対の梁、
柱、又は桁等の構造材2同士をその長手方向に沿って直
線状に接続することもできる。尚、前記傾斜座金30を
各構造材2のフランジ4上の所定の位置に容易に配設す
るため、予め構造用接着剤(JIS K 6800)を用いてフラン
ジ4上に仮付けしておくこともできる。
【0021】図3は梁となる構造材2同士を略へ形状に
接続する更に別の接続構造40に関する。同図(A)の正
面図及び(B)の平面図に示すように、3本の各構造材2
の端面9は平面視でそのウェブ6を中心に左右のフラン
ジ4,4を30度ずつ対称に傾斜させて120度の鈍角
とし、且つその側面視で前記同様に傾斜させたものであ
る。これらの構造材2を互いに120度ずつ水平方向に
角度を置いて、それぞれの端面9を互いに面接触するよ
うに対向させ、隣接する二つの構造材2間に跨り、且つ
それらの上下のフランジ4とウェブ6に囲まれた空間
7,7内に平面視で断面略へ形状の接続材42を配置す
る。更に、各構造材2の上方から上下のフランジ4と上
記接続材42に垂直方向に長尺なボルト18を貫通さ
せ、これらのボルト18先端のネジ部にナット19を螺
着することによって組立てられる。尚、上記ボルト18
の両端と各フランジ4との間にも傾斜座金30が介在さ
れる。
【0022】各構造材2も前記同様のアルミニウム合金
の押出形材である。また、上記接続材42は、図3(C)
に示すように、上・下面43,44を二つの異なる方向
に各々傾斜させた面とし、左右の側片46間を互いに1
20度の角度を置いて対称に形成され、且つ、各側片4
6内に垂直方向に沿う通し孔48を穿設したものであ
る。この接続材42も上記同様のアルミニウム合金の押
出形材からなり、上記通し孔48は予め一体に形成され
ており、その押出し方向の両縁を上・下面43,44に
倣って切断することで成形される。尚、通し孔48に替
えて前記と同様にL形状の垂直な中空部を1つ又は複数
形成しても良い。この場合、その中空部内に上記通し孔
48に替えてボルト18貫通用の通し用ガイドとなるパ
イプ部分や一対のリブ、或いは、所謂ビスホール又はビ
ス溝等を一体に内設しても良い。
【0023】以上のような接続構造40によれば、3本
の構造材2を少ないボルト18とナット19により、平
面視及び/又は正面視でY形状で、且つ互いに所望の角
度を持って容易に体裁良く接続可能となると共に、ボル
ト18は垂直に差し通すのみで前記フランジ4や通し孔
48内を容易に貫通できる。また、構造材2と共に接続
材42もアルミニウム合金の押出形材とし、予め通し孔
48を一体に形成したので、前記同様の軽量化と共に、
孔明け加工も省略できる。また、前記3本の構造材2の
各端面9をその側面視で垂直にし、且つ前記接続材42
の上・下面43,44を一つの平坦面として、接続材4
2を全体矩形状のアングルとすることにより、3本の梁
や柱、或いは桁等の構造材2同士を同一平面内において
直線状に接続することもできる。
【0024】図4は、梁とする構造材2同士を平面視で
+字形状に接続する接続構造50等に関する。同図(A)
は4本の構造材2の端面9を各々のウェブ6を中心に平
面視で90度の角形とし、各構造材2を平面視で+形状
で、且つ正面視及び側面視で略へ形状に接続したものを
示す。互いに90度の角度を置いて隣接し合う各構造材
2,2に跨って、図4(B)の斜視図に示す断面L形状の
接続材52が各構造材2のフランジ4,4とウェブ6に
囲まれた空間7,7内に配置される。この接続材52は
断面が直角のアングル体で、上・下面53,55が各々
傾斜し、平行四辺形体を呈する一対の側片54内には垂
直方向に通し孔56が穿設されている。この接続材52
も前記同様のアルミニウム合金の押出形材からなり、予
め通し孔56が一体に形成され、その押出方向と斜めに
切断したものである。
【0025】尚、上記接続材52の側片54を水平向き
にし、各構造材2の端面9もその側面視で垂直とし、且
つ平面視で45度の単一の傾斜面として、その両側に上
記接続材52を互いに平行に一対配置することで、互い
に直角状に対向し合う一対の構造材2同士を平面視でL
形状に接続することもできる。係る接続構造50によれ
ば、4本の梁同士の他、梁と柱、柱と桁等を正面視や平
面視で+形状に、或いは2本の梁等のみを一対の接続材
52を平行に用いてL形状に、少ないボルト18等によ
り容易に且つ体裁良く接続することが可能となる。ま
た、構造材2と接続材52を前記同様の押出形材とし
て、軽量化と共に、加工・組立て作業の容易化も図るこ
とができる。
【0026】図4(C)は梁となる3本の構造材2を用い
て+形状に接続する異なる形態の接続構造60の平面図
である。即ち、先ず、図4(C)に示すように、垂直方向
の一本の構造材2aを配置し、その両側の各フランジ4
とウェブ6に囲まれた空間7,7内に、図4(D)に示す
断面下駄形状の接続材62の長片64を各々配置し、こ
の長片64の両側に穿設した通し孔66内に上方のフラ
ンジ4側からボルト18を貫通して、下方のフランジ4
から垂下する図示しないネジ部に前記同様ナット19を
螺着する。次に、上記接続材62の長片64から図4
(D)で左方向に斜め下向きに延びる一対の平行な各短片
68が、傾斜した端面8の側から上下のフランジ4とウ
ェブ6に囲まれた空間7,7内に挿入されるよう、左右
の斜め下方向から対称に一対の構造材2bを構造材2a
の両側に配置する。そして、各短片68の先端寄りに穿
設した通し孔69内にも上方のフランジ4側から傾斜座
金30を介してボルト18を貫通し、そのネジ部に上記
と同様ナット19を螺着することにより、3本の構造材
2a,2bを+形に接続する接続構造60が得られる。
【0027】上記接続材62も断面下駄形状のアルミニ
ウム合金の押出形材を所定長さと端面形状に切断して得
られ、各通し孔66,69も予め一体に形成されてい
る。係る接続構造60によれば、構造材2bの端面8を
その側面視で傾斜させ、一対の接続材62を用いること
で、少ないボルト18等により、平面視で+形状で且つ
正面視で略へ形状に容易に体裁良く接続することが可能
となる。また、各接続材62の短片68を上下面が水平
な矩形状とし、且つ一対の構造材2bの端面8をその側
面視で垂直にすると、上記の構造材2a,2bをその正
面視で直線状に接続できる。尚、構造材2bを1本と
し、且つ一個の接続材62を用いることで、1本ずつの
構造材2a,2bを平面視でT形に接続することも容易
に行い得る。
【0028】以上の各接続構造50,60では、アング
ル状の接続材52や断面下駄形状の接続材62を用いた
が、接続材52の各側片54同士間の角度や、接続材6
2の長片64に対する短片68の傾斜角度を調整するこ
とにより、複数の構造材2を互いに任意の角度で接続す
ることが可能となる。また、梁たる構造材2を柱や桁等
の別の構造材に置換することで、任意の角度による2本
乃至4本の構造材2相互の接続が正面視や平面視等にお
いても容易に行うことが可能となる。
【0029】図5(A)は異なる形態の構造材70の断面
図を示し、これは上下の互いに平行な一対のフランジ7
2の中間に左右一対のウェブ74を互いに平行にして結
合し、各フランジ72とウエブ74との間に上下に細長
い中空部76を長手方向の全長に設け、その両側に空間
77を形成したアルミニウム合金の押出形材である。係
る中空部76を有する断面形状とすることにより、梁と
して用いると撓みにくく剛性が増すと共に、前記の各接
続材10,22,42,52,62を配置するにも何ら
支障を来すことがなく、軽量化と相まって各種の強固な
接続構造を得ることを可能とする。尚、同様の断面形状
を柱や桁等に用いることもできる。また、図5(B)は別
の構造材80の断面図を示し、上下のフランジ82とこ
れらを中央で直角に接合するウェブ84及びこれら囲ま
れた空間87とからなり、且つこのウェブ84の上方か
ら約3分の一の高さから左右方向に小フランジ86をそ
れぞれ一体に突設した前記同様の押出形材である。係る
小フランジ86を一体に設けて梁に用いると、ウェブ8
4部分の座屈に対する優れた補強となると共に、前記各
接続材10等の配置も支障なく行うことができる。尚、
この構造材80の断面形状も柱や桁等に適用することが
できる。
【0030】本発明は、以上に説明した各形態に限定さ
れるものではない。例えば、前記構造材2等には、所謂
H形鋼やI形鋼を使用することもできる。また、前記構
造材2等をアルミニウム合金の押出形材とする際、その
フランジ4におけるボルト18のボルト頭、ナット1
9、或いは、傾斜座金30が面接触する部分のみを長手
方向に沿って厚肉にして、補強することもできる。或い
は構造材2等のフランジ4やウェブ6等の前記接続材1
0等の配置に支障のない位置に所謂ビスホール又はビス
溝を長手方向に沿って一体に併設することもできる。
【0031】更に、前記接続材22,42等を幅方向に
大きくして、ボルト18を貫通させる通し孔28,48
等を構造材2の幅方向に沿って2列以上に穿設しても良
い。また、前記接続材42,52を、通し孔48,56
を一体に有する接続材22と同様の押出形材とし、その
中央部を薄肉としてこの中央部で左右対称に折り曲げ
て、内隅に所望の角度を有する各側片46,54を形成
することもできる。加えて、前記接続材52,62にも
前記接続材10の中空部16と同様の断面に倣った中空
部を設け、この中空部の内側面や中空部を複数に区切る
仕切片に、前記ボルト18を貫通させるための通し用ガ
イドとなるパイプ部分や一対のリブ、或いは、所謂ビス
ホール又はビス溝等を所望数内設することもできる。
尚、前記ナット19を所謂ダブルナットとしたり、袋ナ
ットとしても良い。
【0032】
【発明の効果】以上において説明した本発明の構造材の
接続構造によれば、少ない加工で済み、少数のボルト・
ナットを用いてこれらを作業性良くセットでき、各種の
接続形態を容易に且つ外観も簡素で体裁良く組立てるこ
とが可能となる。また、請求項4の発明によれば、梁等
の構造材を著しく軽量化できるので、その孔明けや端面
の切り欠き加工を簡単に行え、構造材同士や接続材の位
置合わせ、或いは、組立て作業等も一層容易に行うこと
ができる。且つ、建物等の構造体全体の軽量化も図ら
れ、現場での特殊な作業用設備を減らせ得る。更に、請
求項5の発明によれば、接続材における通し孔等用の孔
明け加工等も省けるので、より少ない加工により、各種
の接続構造を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の接続構造の一つの形態を示す正
面図、(B)は(A)中のB−B断面図、(C)はこれに用い
る接続材の斜視図である。
【図2】(A)は本発明の接続構造の異なる形態を示す正
面図、(B)は(A)中のB−B断面図、(C)はこれに用い
る接続材等の斜視図である。
【図3】(A)は本発明の接続構造の別の形態を示す正面
図、(B)は(A)の平面図、(C)はこれに用いる接続材等
の斜視図である。
【図4】(A)及び(C)は各々更に別の形態の接続構造を
示す平面図、(B)及び(D)はこれらに用いる各接続材の
斜視図である。
【図5】(A)及び(B)は共に異なる形態の構造材の断面
図である。
【図6】(A)及び(C)はそれぞれ従来の梁同士の接続構
造を示す正面図、(B)は(A)中のB−B断面図、(D)は
(C)中のD−D断面図である。
【符号の説明】
1,20,40,50,60…………接続構造 2,70,80………………………構造材 4,72,82………………………フランジ 6,74,84………………………ウェブ 7,77,87……………………空間 8,9………………………………端面 10,22,42,52,62………接続材 16…………………………………中空部 28,48,56,66,69………通し孔 18…………………………………ボルト 19…………………………………ナット 30…………………………………傾斜座金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04B 1/58 506 E04B 1/58 506F

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の互いに平行なフランジと、これらの
    フランジの中央部を直角に結合したウェブとからなる断
    面H形状を有する複数の構造材の接続構造であって、 複数の構造材同士がそれらの長手方向に沿って直線状、
    略へ形状、又はL形状、Y形状、T形状、或いは+形状
    になるように各構造材の端面同士を対向させ、 上記複数の構造材の各フランジとウェブに囲まれた空間
    内同士に跨って接続材を配置し、 各構造材の一対のフランジと上記接続材を貫通する複数
    の長尺なボルトの各ネジ部にナットを螺着したことを特
    徴とする構造材の接続構造。
  2. 【請求項2】前記複数の構造材同士がそれらの長手方向
    に前記略へ形状等になるように傾斜して各構造材の端面
    同士を対向させ、 前記フランジと接続材を貫通する前記ボルトのボルト頭
    側とこれに螺着する前記ナット側に傾斜座金を介在させ
    たことを特徴とする請求項1に記載の構造材の接続構
    造。
  3. 【請求項3】前記構造材同士が3本以上であり、正面視
    及び/又は平面視等において各構造材の長手方向に沿っ
    て直線状、略へ形状、L形状、又はY形状、T形状、或
    いは+形状になるように各構造材の端面同士を対向さ
    せ、 互いに隣接する複数の構造材同士の各フランジとウェブ
    に囲まれた空間内同士に跨って断面略へ形状、L形状、
    又は下駄形状に形成した接続材を配置し、 各構造材の一対のフランジと接続材を貫通するボルトの
    ネジ部にナットを螺着したことを特徴とする請求項1又
    は2に記載の構造材の接続構造。
  4. 【請求項4】前記構造材が、アルミニウム合金製の押出
    形材からなることを特徴とする請求項1乃至3の何れか
    に記載の構造材の接続構造。
  5. 【請求項5】前記接続材が、アルミニウム合金製の押出
    形材からなり、且つ前記ボルトを貫通させる中空部及び
    /又は複数の通し孔等を一体に形成したものであること
    を特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の構造材の
    接続構造。
JP3494497A 1997-02-19 1997-02-19 構造材の接続構造 Pending JPH10231557A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3494497A JPH10231557A (ja) 1997-02-19 1997-02-19 構造材の接続構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3494497A JPH10231557A (ja) 1997-02-19 1997-02-19 構造材の接続構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10231557A true JPH10231557A (ja) 1998-09-02

Family

ID=12428291

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3494497A Pending JPH10231557A (ja) 1997-02-19 1997-02-19 構造材の接続構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10231557A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107816131A (zh) * 2017-11-07 2018-03-20 北京工业大学 一种可穿管线的双腹板h型铝合金框架结构
KR20200032550A (ko) * 2018-09-18 2020-03-26 박동기 무용접 조립식 앙카베이스 시스템

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107816131A (zh) * 2017-11-07 2018-03-20 北京工业大学 一种可穿管线的双腹板h型铝合金框架结构
KR20200032550A (ko) * 2018-09-18 2020-03-26 박동기 무용접 조립식 앙카베이스 시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4616950A (en) Timber joining devices
US3960458A (en) Fittings for connecting columns and beams of steel frame construction
US5419089A (en) Apparatus and methods for improved construction
JP4710067B2 (ja) 柱梁接合構造
KR100947339B1 (ko) 기둥-슬래브 접합부의 수직걸림형 전단보강체
JPH09268655A (ja) 軸組固定具及び軸組構造
US11326337B2 (en) Building structure, building, and building method
JPH10231557A (ja) 構造材の接続構造
JP2006200137A (ja) スチールハウス梁用h形鋼、スチールハウスの枠組構造及びスチールハウス
JPH10266342A (ja) 構造材の接続構造
JP3209111U (ja) たて枠材およびスチールハウス
JP3596280B2 (ja) 建物用構造体
CN109736433B (zh) 一种结构梁及框架式梁柱结构
JP4062278B2 (ja) 柱梁用接合構造
JPH10273935A (ja) 構造材の連結構造
JPH0626107A (ja) 建築・土木構造用継手、その構築法および器具
JP3525667B2 (ja) 構造材の曲折構造
JP3787140B2 (ja) 壁体の構造
JPH09228486A (ja) アルミニウム合金製部材の連結構造及び連結部材の成形方法
JP3341144B2 (ja) 鉄骨構造建築物における柱と小屋ばりの結合部構造及びこの結合部に使用される結合板
JP3545492B2 (ja) 梁の接続構造
JP2809430B2 (ja) 木質建築軸組構造
JPH10280531A (ja) 建物用構造材とこれを用いた構造材の連結構造
JP2004270446A (ja) 構造材の結合構造
JP2749310B2 (ja) 鉄骨構造体

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20021119