JPH10231289A - 四環系キノリン誘導体 - Google Patents
四環系キノリン誘導体Info
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- JPH10231289A JPH10231289A JP33377697A JP33377697A JPH10231289A JP H10231289 A JPH10231289 A JP H10231289A JP 33377697 A JP33377697 A JP 33377697A JP 33377697 A JP33377697 A JP 33377697A JP H10231289 A JPH10231289 A JP H10231289A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の目的は、免疫抑制活性を有する四環
系キノリン誘導体およびその中間体を提供することにあ
る。 【解決手段】 本発明は、式(I) {式中、R1 は、COOH、CHO、COY[式中、Y
は、NR3 R4 (式中、R3 およびR4 は、同一または
異なって、水素原子、炭素数1〜18のアルキル、置換
もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ア
ラルキルを表すか、R3 およびR4 が隣接する窒素原子
と一緒になって複素環基を表す)またはOR5 (式中、
R5 は、炭素数1〜4のアルキルまたは置換もしくは非
置換アラルキルを表す)を表す]またはCH2 Z(式
中、Zは、ハロゲン原子またはヒドロキシを表す)を表
す。X1 は、水素原子またはヒドロキシを表し、X2 は
水素原子を表すか、またはX1 とX2 が一緒になって酸
素原子を表す。ただし、R1 がCOOHである場合、X
1 およびX2 は同時に水素ではない。}で表される四環
系キノリン誘導体を提供する。
系キノリン誘導体およびその中間体を提供することにあ
る。 【解決手段】 本発明は、式(I) {式中、R1 は、COOH、CHO、COY[式中、Y
は、NR3 R4 (式中、R3 およびR4 は、同一または
異なって、水素原子、炭素数1〜18のアルキル、置換
もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ア
ラルキルを表すか、R3 およびR4 が隣接する窒素原子
と一緒になって複素環基を表す)またはOR5 (式中、
R5 は、炭素数1〜4のアルキルまたは置換もしくは非
置換アラルキルを表す)を表す]またはCH2 Z(式
中、Zは、ハロゲン原子またはヒドロキシを表す)を表
す。X1 は、水素原子またはヒドロキシを表し、X2 は
水素原子を表すか、またはX1 とX2 が一緒になって酸
素原子を表す。ただし、R1 がCOOHである場合、X
1 およびX2 は同時に水素ではない。}で表される四環
系キノリン誘導体を提供する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、免疫抑制活性を有
する四環系キノリン誘導体およびその中間体に関する。
する四環系キノリン誘導体およびその中間体に関する。
【0002】
一般式(III)
【0003】
【化5】
【0004】で表される化合物[以下、化合物(II
I)という。他の式番号の化合物についても同様であ
る]は、免疫抑制剤としての生物活性を有することが知
られている(特開平4−342710号公報)。
I)という。他の式番号の化合物についても同様であ
る]は、免疫抑制剤としての生物活性を有することが知
られている(特開平4−342710号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、免疫
抑制活性を有する四環系キノリン誘導体およびその中間
体を提供することにある。
抑制活性を有する四環系キノリン誘導体およびその中間
体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(I)
【0007】
【化6】
【0008】{式中、R1 は、COOH、CHO、CO
Y[式中、Yは、NR3 R4 (式中、R3 およびR
4 は、同一または異なって、水素原子、炭素数1〜18
のアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換
もしくは非置換アラルキルを表すか、R3 およびR4 が
隣接する窒素原子と一緒になって複素環基を表す)また
はOR5 (式中、R5 は、炭素数1〜4のアルキルまた
は置換もしくは非置換アラルキルを表す)を表す]また
はCH2 Z(式中、Zは、ハロゲン原子またはヒドロキ
シを表す)を表す。X1 は、水素原子またはヒドロキシ
を表し、X2 は水素原子を表すか、またはX1 とX2 が
一緒になって酸素原子を表す。ただし、R1 がCOOH
である場合、X1 およびX2 は同時に水素ではない。}
で表される四環系キノリン誘導体を提供する。また、本
発明は式(II)
Y[式中、Yは、NR3 R4 (式中、R3 およびR
4 は、同一または異なって、水素原子、炭素数1〜18
のアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換
もしくは非置換アラルキルを表すか、R3 およびR4 が
隣接する窒素原子と一緒になって複素環基を表す)また
はOR5 (式中、R5 は、炭素数1〜4のアルキルまた
は置換もしくは非置換アラルキルを表す)を表す]また
はCH2 Z(式中、Zは、ハロゲン原子またはヒドロキ
シを表す)を表す。X1 は、水素原子またはヒドロキシ
を表し、X2 は水素原子を表すか、またはX1 とX2 が
一緒になって酸素原子を表す。ただし、R1 がCOOH
である場合、X1 およびX2 は同時に水素ではない。}
で表される四環系キノリン誘導体を提供する。また、本
発明は式(II)
【化7】 [式中、R1aは、CONR3 R4 (式中、R3 およびR
4 は、前記と同義である)またはCH2 Z(式中、Z
は、前記と同義である)を表し、R2 は、水素原子、炭
素数1〜4のアルキル、または置換もしくは非置換のア
ラルキルを表す。]で表されるキノリン誘導体をフリー
デル−クラフツ(Friedel−Crafts)反応
条件下で反応させることを特徴とする式(I−a)
4 は、前記と同義である)またはCH2 Z(式中、Z
は、前記と同義である)を表し、R2 は、水素原子、炭
素数1〜4のアルキル、または置換もしくは非置換のア
ラルキルを表す。]で表されるキノリン誘導体をフリー
デル−クラフツ(Friedel−Crafts)反応
条件下で反応させることを特徴とする式(I−a)
【化8】 (式中、R1aは前記と同義である)で表される四環系キ
ノリン誘導体の製造法および化合物(II)を提供す
る。
ノリン誘導体の製造法および化合物(II)を提供す
る。
【発明の実施の形態】化合物(I)、(I−a)および
(II)の式中の各基の定義において、炭素数1〜4の
アルキルは直鎖または分枝状のアルキルを表し、例え
ば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、sec−ブチル、tert−ブチルなどがあげられ
る。また、炭素数1〜18のアルキルは直鎖または分枝
状のアルキルを表し、例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ヘキ
シル、オクチル、デシル、オクタデシル、イソプロピ
ル、イソペンチルなどがあげられる。ハロゲンとして
は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等の各原子を表す。ア
リールとしては、例えば、フェニル、ナフチルなどがあ
げられる。アラルキルとしては炭素数7〜15の、例え
ば、ベンジル、フェネチル、ナフチルメチルなどがあげ
られる。また、置換アリールおよび置換アラルキルにお
けるアリール部分の置換基としては、同一または異なっ
て、置換数1〜3の、例えば、低級アルキル、ハロゲ
ン、ニトロなどがあげられる。低級アルキルは、前記の
炭素数1〜4のアルキルと同義であり、ハロゲンとして
は、前記にあげられたものを表す。また、隣接する窒素
と一緒になって形成される複素環基は、その炭素数が4
〜6のものであり、例えば、ピロリジニル、ピペリジ
ノ、ホモピペリジノ、モルホリノなどがあげられる。以
下に本発明の化合物の製造法について説明する。
(II)の式中の各基の定義において、炭素数1〜4の
アルキルは直鎖または分枝状のアルキルを表し、例え
ば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、sec−ブチル、tert−ブチルなどがあげられ
る。また、炭素数1〜18のアルキルは直鎖または分枝
状のアルキルを表し、例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ヘキ
シル、オクチル、デシル、オクタデシル、イソプロピ
ル、イソペンチルなどがあげられる。ハロゲンとして
は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等の各原子を表す。ア
リールとしては、例えば、フェニル、ナフチルなどがあ
げられる。アラルキルとしては炭素数7〜15の、例え
ば、ベンジル、フェネチル、ナフチルメチルなどがあげ
られる。また、置換アリールおよび置換アラルキルにお
けるアリール部分の置換基としては、同一または異なっ
て、置換数1〜3の、例えば、低級アルキル、ハロゲ
ン、ニトロなどがあげられる。低級アルキルは、前記の
炭素数1〜4のアルキルと同義であり、ハロゲンとして
は、前記にあげられたものを表す。また、隣接する窒素
と一緒になって形成される複素環基は、その炭素数が4
〜6のものであり、例えば、ピロリジニル、ピペリジ
ノ、ホモピペリジノ、モルホリノなどがあげられる。以
下に本発明の化合物の製造法について説明する。
【0009】まず、R1 がCONR3 R4 である場合の
化合物(I)、化合物(II)の製造法を説明する。
化合物(I)、化合物(II)の製造法を説明する。
【0010】
【化9】
【0011】(式中、R2aは、前記、R2 の定義中の炭
素数1〜4のアルキルまたは、置換もしくは非置換のア
ラルキルを表す。) 原料化合物(VI)は、市販の化合物(VII)と特開
平4−342710号公報記載の方法により得られる化
合物(IV)をビチンガー−ボルシュ(Pfitzin
ger−Borsche)反応により縮合し、化合物
(V)を得た後、常法によりエステル化して得ることが
できる。上記のビチンガー−ボルシュ反応は、特開平2
−23361号公報記載の方法に準じて実施することが
できる。
素数1〜4のアルキルまたは、置換もしくは非置換のア
ラルキルを表す。) 原料化合物(VI)は、市販の化合物(VII)と特開
平4−342710号公報記載の方法により得られる化
合物(IV)をビチンガー−ボルシュ(Pfitzin
ger−Borsche)反応により縮合し、化合物
(V)を得た後、常法によりエステル化して得ることが
できる。上記のビチンガー−ボルシュ反応は、特開平2
−23361号公報記載の方法に準じて実施することが
できる。
【0012】さらに、化合物(VI)を以下の工程1〜
5の順に処理することにより、本発明の四環系キノリン
誘導体を得ることができる。
5の順に処理することにより、本発明の四環系キノリン
誘導体を得ることができる。
【0013】
【化10】
【0014】(式中、R2a、R3 およびR4 は、前記と
同義である) 工程1:化合物(II−a)の合成 化合物(II−a)は、化合物(VI)を反応溶媒中、
1〜20当量、好ましくは2〜10当量の塩化チオニ
ル、塩化ホスホリル、塩化オキサリル、五塩化リン等の
塩素化剤および0.01〜1当量のジメチルホルムアミ
ドの存在下、0〜100℃好ましくは、40〜80℃で
0.1〜10時間反応させることにより化合物(VI)
の酸クロリドとした後、該酸クロリドと1〜20当量、
好ましくは1.5〜10当量のアンモニア、一級もしく
は二級アミンまたはその塩酸塩を1〜20当量のトリエ
チルアミン、ピリジン、置換ピリジン、イミダゾール、
置換ベンジルアミン等の塩基の存在下、反応溶媒中0〜
100℃で、0.5〜24時間反応させることにより得
ることができる。上記の一級もしくは二級アミンとして
は、メチルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミ
ン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミン、n−ヘキ
シルアミン、n−オクチルアミン、ピペリジン等が好ま
しく使用できる。上記の各々の工程に用いられる反応溶
媒は、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、塩化メ
チレン、クロロホルム、エチレンジクロリド等のハロゲ
ン化炭化水素、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブ
チル、酢酸イソブチル等のエステル系溶媒等、またはこ
れらの混合溶液があげられ、その使用量は、化合物(V
I)またはその酸クロリドの1〜100倍重量である。 工程2:化合物(II−b)の合成 化合物(II−b)は、化合物(II−a)を、1〜2
0当量の水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リ
チウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等の塩基および
1〜200当量の水の存在下、必要であれば反応溶媒
中、0〜100℃で、0.5〜24時間反応させること
により得ることができる。反応溶媒としては、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類、
ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等
のエーテル系溶媒等があげられ、その使用量は、化合物
(II−a)の1〜50倍重量である。 工程3:化合物(I−aa)の合成 化合物(I−aa)は、化合物(II−a)または化合
物(II−b)をフリーデル−クラフツ(Friede
l−Crafts)反応条件下で反応させることにより
得ることができる。
同義である) 工程1:化合物(II−a)の合成 化合物(II−a)は、化合物(VI)を反応溶媒中、
1〜20当量、好ましくは2〜10当量の塩化チオニ
ル、塩化ホスホリル、塩化オキサリル、五塩化リン等の
塩素化剤および0.01〜1当量のジメチルホルムアミ
ドの存在下、0〜100℃好ましくは、40〜80℃で
0.1〜10時間反応させることにより化合物(VI)
の酸クロリドとした後、該酸クロリドと1〜20当量、
好ましくは1.5〜10当量のアンモニア、一級もしく
は二級アミンまたはその塩酸塩を1〜20当量のトリエ
チルアミン、ピリジン、置換ピリジン、イミダゾール、
置換ベンジルアミン等の塩基の存在下、反応溶媒中0〜
100℃で、0.5〜24時間反応させることにより得
ることができる。上記の一級もしくは二級アミンとして
は、メチルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミ
ン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミン、n−ヘキ
シルアミン、n−オクチルアミン、ピペリジン等が好ま
しく使用できる。上記の各々の工程に用いられる反応溶
媒は、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、塩化メ
チレン、クロロホルム、エチレンジクロリド等のハロゲ
ン化炭化水素、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブ
チル、酢酸イソブチル等のエステル系溶媒等、またはこ
れらの混合溶液があげられ、その使用量は、化合物(V
I)またはその酸クロリドの1〜100倍重量である。 工程2:化合物(II−b)の合成 化合物(II−b)は、化合物(II−a)を、1〜2
0当量の水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リ
チウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等の塩基および
1〜200当量の水の存在下、必要であれば反応溶媒
中、0〜100℃で、0.5〜24時間反応させること
により得ることができる。反応溶媒としては、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類、
ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等
のエーテル系溶媒等があげられ、その使用量は、化合物
(II−a)の1〜50倍重量である。 工程3:化合物(I−aa)の合成 化合物(I−aa)は、化合物(II−a)または化合
物(II−b)をフリーデル−クラフツ(Friede
l−Crafts)反応条件下で反応させることにより
得ることができる。
【0015】具体的には、化合物(I−aa)は、化合
物(II−a)または化合物(II−b)を、その10
〜500倍重量の硫酸、トリフルオロ酢酸、メタンスル
ホン酸、ベンゼンスルホン酸、トリフルオロメタンスル
ホン酸等の強酸中で20〜200℃、2〜24時間処理
することにより得ることができる。 工程4:化合物(I−b)[化合物(I);X1 が、ヒ
ドロキシを表し、X2 が水素原子である場合]の合成 化合物(I−b)は、化合物(I−aa)を、0.25
〜10当量、好ましくは0.5〜5当量の水素化ホウ素
ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化トリメトキ
シホウ素ナトリウム等の還元剤と、1〜50倍重量のメ
タノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコー
ル溶媒もしくはジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド等の反応溶媒中、−20〜80℃、好ましくは0
〜60℃で、0.5〜24時間反応させることにより得
ることができる。 工程5:化合物(I−c)[化合物(I);X1 および
X2 が水素原子である場合]の合成 化合物(I−c)は、化合物(I−b)を20〜200
倍重量の酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸等
の有機酸中、20〜200倍重量の無水酢酸、無水トリ
フルオロ酢酸、無水メタンスルホン酸等の有機酸無水
物、および20〜400倍重量のヨウ化水素酸、臭化水
素酸等のハロゲン化水素酸と処理することにより得るこ
とができる。反応は、50〜150℃で、0.5〜24
時間行う。
物(II−a)または化合物(II−b)を、その10
〜500倍重量の硫酸、トリフルオロ酢酸、メタンスル
ホン酸、ベンゼンスルホン酸、トリフルオロメタンスル
ホン酸等の強酸中で20〜200℃、2〜24時間処理
することにより得ることができる。 工程4:化合物(I−b)[化合物(I);X1 が、ヒ
ドロキシを表し、X2 が水素原子である場合]の合成 化合物(I−b)は、化合物(I−aa)を、0.25
〜10当量、好ましくは0.5〜5当量の水素化ホウ素
ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化トリメトキ
シホウ素ナトリウム等の還元剤と、1〜50倍重量のメ
タノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコー
ル溶媒もしくはジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド等の反応溶媒中、−20〜80℃、好ましくは0
〜60℃で、0.5〜24時間反応させることにより得
ることができる。 工程5:化合物(I−c)[化合物(I);X1 および
X2 が水素原子である場合]の合成 化合物(I−c)は、化合物(I−b)を20〜200
倍重量の酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸等
の有機酸中、20〜200倍重量の無水酢酸、無水トリ
フルオロ酢酸、無水メタンスルホン酸等の有機酸無水
物、および20〜400倍重量のヨウ化水素酸、臭化水
素酸等のハロゲン化水素酸と処理することにより得るこ
とができる。反応は、50〜150℃で、0.5〜24
時間行う。
【0016】また、本発明の四環系キノリン誘導体は、
それ自身で免疫抑制活性を有するが、さらに該四環系キ
ノリン誘導体を中間体として、特開平4−342710
号公報記載の免疫抑制活性をもつ化合物(III)を以
下の工程6に従って合成することもできる。 工程6:化合物(III)の合成 化合物(III)は、化合物(I−c)を1〜50倍重
量の酢酸中、1〜20当量の亜硝酸ナトリウム、亜硝酸
カリウム等の亜硝酸塩類、もしくは亜硝酸ブチル、亜硝
酸アミル等の亜硝酸エステル類と5〜200倍重量の無
水酢酸と、0〜100℃で、1〜24時間反応させ、つ
づいて1〜50当量の水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム等の塩基と、1〜100倍量のメタノール、エタノー
ル、イソプロパノール等のアルコール溶媒もしくはこれ
らの混合溶媒中、20℃〜溶媒の沸点範囲の温度で、1
〜24時間処理することにより得ることができる。
それ自身で免疫抑制活性を有するが、さらに該四環系キ
ノリン誘導体を中間体として、特開平4−342710
号公報記載の免疫抑制活性をもつ化合物(III)を以
下の工程6に従って合成することもできる。 工程6:化合物(III)の合成 化合物(III)は、化合物(I−c)を1〜50倍重
量の酢酸中、1〜20当量の亜硝酸ナトリウム、亜硝酸
カリウム等の亜硝酸塩類、もしくは亜硝酸ブチル、亜硝
酸アミル等の亜硝酸エステル類と5〜200倍重量の無
水酢酸と、0〜100℃で、1〜24時間反応させ、つ
づいて1〜50当量の水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム等の塩基と、1〜100倍量のメタノール、エタノー
ル、イソプロパノール等のアルコール溶媒もしくはこれ
らの混合溶媒中、20℃〜溶媒の沸点範囲の温度で、1
〜24時間処理することにより得ることができる。
【0017】次に化合物(I)(R1 がCOOH、CH
O、COOR5 、CH2 Zである場合)、化合物(I
I)(R1aが、CH2 Zである場合)の製造法を以下に
示す。
O、COOR5 、CH2 Zである場合)、化合物(I
I)(R1aが、CH2 Zである場合)の製造法を以下に
示す。
【0018】
【化11】
【0019】
【化12】
【0020】(式中、R2aおよびR5 は、前記と同義で
あり、Za は、前記のZの定義中のハロゲン原子を表
す) 原料である化合物(VI)は、前記の方法で製造するこ
とができる。 工程7:化合物(II−c)の合成 化合物(II−c)は、化合物(VI)を反応溶媒中、
1〜20当量、好ましくは2〜10当量の塩化チオニ
ル、塩化ホスホリル、塩化オキサリル、五塩化リン等の
塩素化剤および0.01〜1当量のジメチルホルムアミ
ドの存在下、0〜100℃、好ましくは40〜80℃で
0.1〜10時間反応させることにより化合物(VI)
の酸クロリドとした後、該酸クロリドと1〜20当量、
好ましくは1.2〜2当量の水素化ホウ素ナトリウム、
水素化ホウ素リチウム、水素化アルミニウムリチウム、
水素化トリ−t−ブトキシアルミニウムリチウム等の還
元剤と反応溶媒中、−40〜50℃、好ましくは−10
〜10℃で0.1〜10時間反応させることにより得る
ことができる。上記の酸クロリド化工程に用いられる反
応溶媒は、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、塩
化メチレン、クロロホルム、エチレンジクロリド等のハ
ロゲン化炭化水素、酢酸エチル、酢酸イソプロピル等の
エステル系溶媒等、またはこれらの混合溶媒があげられ
る。また還元工程に用いられる反応溶媒は、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテ
ル系溶媒があげられる。溶媒の使用量は、化合物(V
I)またはその酸クロリドの1〜100倍重量である。 工程8:化合物(II−d)の合成 化合物(II−d)は、化合物(II−c)を反応溶媒
中、1〜20当量、好ましくは1.2〜2当量の塩化チ
オニル、オキシ塩化リン、五塩化リン、三臭化リン、五
臭化リン等のハロゲン化剤と、−20〜100℃、好ま
しくは10〜30℃で0.1〜10時間反応させること
により得ることができる。ここで反応溶媒としてはベン
ゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、塩化メチレン、ク
ロロホルム、エチレンジクロリド等のハロゲン化炭化水
素、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタ
ン等のエーテル系溶媒等、または、これらの混合溶媒が
あげられ、その使用量は、化合物(II−c)の1〜1
00倍重量である。 工程9:化合物(II−f)の合成 化合物(II−f)は、化合物(II−d)を1〜10
0当量の塩酸、臭化水素酸、硫酸等の鉱酸と、必要であ
れば1〜100当量の水または酢酸、プロピオン酸等の
有機酸の存在下、0〜100℃で0.5〜20時間反応
させることにより得ることができる。 工程10:化合物(I−ab)の合成 化合物(I−ab)は、化合物(II−d)または化合
物(II−f)をフリーデル−クラフツ(Friede
l−Crafts)反応条件下で反応させることにより
得ることができる。具体的には、化合物(I−ab)
は、化合物(II−d)または化合物(II−f)を、
ルイス酸の存在下もしくは非存在下、その10〜500
倍量の硫酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベ
ンゼンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸等の
強酸中で20〜200℃、2〜24時間処理することに
より得ることができる。 工程11:化合物(II−e)の合成 化合物(II−e)は、化合物(II−c)を、1〜2
0当量の水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リ
チウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等の塩基および
1〜200当量の水の存在下、必要であれば反応溶媒
中、0℃〜反応溶媒の沸点温度で、0.5〜24時間反
応させることにより得ることができる。反応溶媒として
は、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のア
ルコール類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメト
キシエタン等のエーテル系溶媒等があげられ、その使用
量は、化合物(II−c)の1〜100倍重量である。 工程12(1):化合物(I−ac)の合成 化合物(I−ac)は、化合物(I−ab)を、1〜3
0当量の酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等の酢酸塩類
と、1〜100当量の酢酸中で30〜110℃、2〜4
8時間反応させることによりアセトキシ体とした後、1
〜100当量の水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化リチウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等の塩基
および1〜200当量の水の存在下、必要であれば反応
溶媒中、0.1〜10時間反応することにより得ること
ができる。反応溶媒としては、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール等のアルコール類、ジオキサン、
テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル系
溶媒等があげられ、その使用量は、化合物(I−ab)
の1〜100倍重量である。 工程12(2):化合物(I−ac)の合成 また化合物(I−ac)は、化合物(II−e)を、フ
リーデル−クラフツ(Friedel−Crafts)
反応条件下で反応させることにより得ることができる。
具体的には、化合物(I−ac)は、化合物(II−
e)を、ルイス酸の存在下もしくは非存在下、その10
〜500倍量の硫酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホ
ン酸、ベンゼンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホ
ン酸等の強酸中で20〜200℃、2〜24時間処理す
ることにより得ることができる。 工程13:化合物(I−d)の合成 化合物(I−d)は、化合物(I−ac)を反応溶媒
中、1〜20当量の二酸化マンガン、二酸化ニッケル等
の酸化剤と、0〜100℃で1〜48時間反応させるこ
とにより得ることができる。反応溶媒としては、ペンタ
ン、ヘキサン等の炭化水素、ベンゼン、トルエン等の芳
香族炭化水素、塩化メチレン、クロロホルム、エチレン
ジクロリド等のハロゲン化炭化水素等、またはこれらの
混合溶媒があげられ、その使用量は、化合物(I−a
c)の1〜200倍重量である。
あり、Za は、前記のZの定義中のハロゲン原子を表
す) 原料である化合物(VI)は、前記の方法で製造するこ
とができる。 工程7:化合物(II−c)の合成 化合物(II−c)は、化合物(VI)を反応溶媒中、
1〜20当量、好ましくは2〜10当量の塩化チオニ
ル、塩化ホスホリル、塩化オキサリル、五塩化リン等の
塩素化剤および0.01〜1当量のジメチルホルムアミ
ドの存在下、0〜100℃、好ましくは40〜80℃で
0.1〜10時間反応させることにより化合物(VI)
の酸クロリドとした後、該酸クロリドと1〜20当量、
好ましくは1.2〜2当量の水素化ホウ素ナトリウム、
水素化ホウ素リチウム、水素化アルミニウムリチウム、
水素化トリ−t−ブトキシアルミニウムリチウム等の還
元剤と反応溶媒中、−40〜50℃、好ましくは−10
〜10℃で0.1〜10時間反応させることにより得る
ことができる。上記の酸クロリド化工程に用いられる反
応溶媒は、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、塩
化メチレン、クロロホルム、エチレンジクロリド等のハ
ロゲン化炭化水素、酢酸エチル、酢酸イソプロピル等の
エステル系溶媒等、またはこれらの混合溶媒があげられ
る。また還元工程に用いられる反応溶媒は、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテ
ル系溶媒があげられる。溶媒の使用量は、化合物(V
I)またはその酸クロリドの1〜100倍重量である。 工程8:化合物(II−d)の合成 化合物(II−d)は、化合物(II−c)を反応溶媒
中、1〜20当量、好ましくは1.2〜2当量の塩化チ
オニル、オキシ塩化リン、五塩化リン、三臭化リン、五
臭化リン等のハロゲン化剤と、−20〜100℃、好ま
しくは10〜30℃で0.1〜10時間反応させること
により得ることができる。ここで反応溶媒としてはベン
ゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、塩化メチレン、ク
ロロホルム、エチレンジクロリド等のハロゲン化炭化水
素、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタ
ン等のエーテル系溶媒等、または、これらの混合溶媒が
あげられ、その使用量は、化合物(II−c)の1〜1
00倍重量である。 工程9:化合物(II−f)の合成 化合物(II−f)は、化合物(II−d)を1〜10
0当量の塩酸、臭化水素酸、硫酸等の鉱酸と、必要であ
れば1〜100当量の水または酢酸、プロピオン酸等の
有機酸の存在下、0〜100℃で0.5〜20時間反応
させることにより得ることができる。 工程10:化合物(I−ab)の合成 化合物(I−ab)は、化合物(II−d)または化合
物(II−f)をフリーデル−クラフツ(Friede
l−Crafts)反応条件下で反応させることにより
得ることができる。具体的には、化合物(I−ab)
は、化合物(II−d)または化合物(II−f)を、
ルイス酸の存在下もしくは非存在下、その10〜500
倍量の硫酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベ
ンゼンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸等の
強酸中で20〜200℃、2〜24時間処理することに
より得ることができる。 工程11:化合物(II−e)の合成 化合物(II−e)は、化合物(II−c)を、1〜2
0当量の水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リ
チウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等の塩基および
1〜200当量の水の存在下、必要であれば反応溶媒
中、0℃〜反応溶媒の沸点温度で、0.5〜24時間反
応させることにより得ることができる。反応溶媒として
は、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のア
ルコール類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメト
キシエタン等のエーテル系溶媒等があげられ、その使用
量は、化合物(II−c)の1〜100倍重量である。 工程12(1):化合物(I−ac)の合成 化合物(I−ac)は、化合物(I−ab)を、1〜3
0当量の酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等の酢酸塩類
と、1〜100当量の酢酸中で30〜110℃、2〜4
8時間反応させることによりアセトキシ体とした後、1
〜100当量の水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化リチウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等の塩基
および1〜200当量の水の存在下、必要であれば反応
溶媒中、0.1〜10時間反応することにより得ること
ができる。反応溶媒としては、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール等のアルコール類、ジオキサン、
テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル系
溶媒等があげられ、その使用量は、化合物(I−ab)
の1〜100倍重量である。 工程12(2):化合物(I−ac)の合成 また化合物(I−ac)は、化合物(II−e)を、フ
リーデル−クラフツ(Friedel−Crafts)
反応条件下で反応させることにより得ることができる。
具体的には、化合物(I−ac)は、化合物(II−
e)を、ルイス酸の存在下もしくは非存在下、その10
〜500倍量の硫酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホ
ン酸、ベンゼンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホ
ン酸等の強酸中で20〜200℃、2〜24時間処理す
ることにより得ることができる。 工程13:化合物(I−d)の合成 化合物(I−d)は、化合物(I−ac)を反応溶媒
中、1〜20当量の二酸化マンガン、二酸化ニッケル等
の酸化剤と、0〜100℃で1〜48時間反応させるこ
とにより得ることができる。反応溶媒としては、ペンタ
ン、ヘキサン等の炭化水素、ベンゼン、トルエン等の芳
香族炭化水素、塩化メチレン、クロロホルム、エチレン
ジクロリド等のハロゲン化炭化水素等、またはこれらの
混合溶媒があげられ、その使用量は、化合物(I−a
c)の1〜200倍重量である。
【0021】また化合物(I−d)は、化合物(I−a
c)を1〜20当量の無水酢酸、無水メタンスルホン
酸、無水トリフルオロ酢酸等の有機酸無水物、および5
〜100倍重量のジメチルスルホキシドと処理すること
により得ることができる。反応は0〜100℃で、1〜
24時間行う。 工程14(1):化合物(I−e)の合成 化合物(I−e)は、化合物(I−d)を反応溶媒中、
1〜10当量のリン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素
カリウム、リン酸二水素アンモニウム等のリン酸塩と、
1〜20当量の亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸カリウム
等の亜塩素酸塩を、1〜100倍重量の水の存在下、−
20〜100℃、好ましくは0〜50℃で、0.5〜1
0時間反応させることにより得ることができる。ここで
反応溶媒としては、ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド等、ま
たはこれらの混合溶媒があげられ、その使用量は化合物
(I−d)の1〜200倍量である。 工程14(2):化合物(I−e)の合成 また、化合物(I−e)は、化合物(I−ac)を1〜
20当量の無水クロム酸、過マンガン酸カリウム等の酸
化剤および1〜100倍重量の硫酸、または酢酸、メタ
ンスルホン酸等の有機酸の存在下、必要であれば反応溶
媒中、−20〜100℃で、0.5〜24時間反応させ
ることにより得ることができる。反応溶媒としては、
水、またはアセトン、メチルエチルケトン等のケトン類
があげられ、その使用量は、化合物(I−ac)の1〜
200倍重量である。 工程15:化合物(I−f)の合成 化合物(I−f)は、化合物(I−e)を反応溶媒中、
1〜20当量、好ましくは1.2〜5当量の炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、水酸化リチウム等の塩基存在下、
1〜20当量、好ましくは2〜10当量のヨウ化メチ
ル、ヨウ化エチル、臭化エチル等のハロゲン化アルキル
または臭化ベンジル等のハロゲン化アラルキルと反応す
ることにより得ることができる。ここで、反応溶媒とし
ては、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、塩化メ
チレン、クロロホルム、エチレンジクロリド等のハロゲ
ン化炭化水素、アセトン、メチルエチルケトン等のケト
ン類等、またはこれらの混合溶媒があげられ、その使用
量は、化合物(I−e)の1〜200倍重量である。 工程16:化合物(I−g)の合成 化合物(I−g)は、化合物(I−f)を、0.25〜
10当量、好ましくは0.5〜5当量の水素化ホウ素ナ
トリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化トリメトキシ
ホウ素ナトリウム等の還元剤と、1〜200倍重量のメ
タノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコー
ル溶媒もしくはジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド等の反応溶媒中、−20〜80℃、好ましくは0
〜60℃で、0.5〜20時間反応することにより得る
ことができる。
c)を1〜20当量の無水酢酸、無水メタンスルホン
酸、無水トリフルオロ酢酸等の有機酸無水物、および5
〜100倍重量のジメチルスルホキシドと処理すること
により得ることができる。反応は0〜100℃で、1〜
24時間行う。 工程14(1):化合物(I−e)の合成 化合物(I−e)は、化合物(I−d)を反応溶媒中、
1〜10当量のリン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素
カリウム、リン酸二水素アンモニウム等のリン酸塩と、
1〜20当量の亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸カリウム
等の亜塩素酸塩を、1〜100倍重量の水の存在下、−
20〜100℃、好ましくは0〜50℃で、0.5〜1
0時間反応させることにより得ることができる。ここで
反応溶媒としては、ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド等、ま
たはこれらの混合溶媒があげられ、その使用量は化合物
(I−d)の1〜200倍量である。 工程14(2):化合物(I−e)の合成 また、化合物(I−e)は、化合物(I−ac)を1〜
20当量の無水クロム酸、過マンガン酸カリウム等の酸
化剤および1〜100倍重量の硫酸、または酢酸、メタ
ンスルホン酸等の有機酸の存在下、必要であれば反応溶
媒中、−20〜100℃で、0.5〜24時間反応させ
ることにより得ることができる。反応溶媒としては、
水、またはアセトン、メチルエチルケトン等のケトン類
があげられ、その使用量は、化合物(I−ac)の1〜
200倍重量である。 工程15:化合物(I−f)の合成 化合物(I−f)は、化合物(I−e)を反応溶媒中、
1〜20当量、好ましくは1.2〜5当量の炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、水酸化リチウム等の塩基存在下、
1〜20当量、好ましくは2〜10当量のヨウ化メチ
ル、ヨウ化エチル、臭化エチル等のハロゲン化アルキル
または臭化ベンジル等のハロゲン化アラルキルと反応す
ることにより得ることができる。ここで、反応溶媒とし
ては、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、塩化メ
チレン、クロロホルム、エチレンジクロリド等のハロゲ
ン化炭化水素、アセトン、メチルエチルケトン等のケト
ン類等、またはこれらの混合溶媒があげられ、その使用
量は、化合物(I−e)の1〜200倍重量である。 工程16:化合物(I−g)の合成 化合物(I−g)は、化合物(I−f)を、0.25〜
10当量、好ましくは0.5〜5当量の水素化ホウ素ナ
トリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化トリメトキシ
ホウ素ナトリウム等の還元剤と、1〜200倍重量のメ
タノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコー
ル溶媒もしくはジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド等の反応溶媒中、−20〜80℃、好ましくは0
〜60℃で、0.5〜20時間反応することにより得る
ことができる。
【0022】また、化合物(I−g)から特開平4−3
42710号公報記載の免疫抑制活性をもつ化合物(I
II)を以下の工程17に従って合成することもでき
る。 工程17:化合物(III)の合成 化合物(III)は、化合物(I−g)を5〜100倍
重量の酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸等の
有機酸中、5〜100倍重量の無水酢酸、無水トリフル
オロ酢酸、無水メタンスルホン酸等の有機酸無水物、お
よび5〜100倍重量のヨウ化水素酸、臭化水素酸等の
ハロゲン化水素酸と処理することにより得ることができ
る。反応は50〜150℃で、0.5〜24時間行う。
42710号公報記載の免疫抑制活性をもつ化合物(I
II)を以下の工程17に従って合成することもでき
る。 工程17:化合物(III)の合成 化合物(III)は、化合物(I−g)を5〜100倍
重量の酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸等の
有機酸中、5〜100倍重量の無水酢酸、無水トリフル
オロ酢酸、無水メタンスルホン酸等の有機酸無水物、お
よび5〜100倍重量のヨウ化水素酸、臭化水素酸等の
ハロゲン化水素酸と処理することにより得ることができ
る。反応は50〜150℃で、0.5〜24時間行う。
【0023】上述した製法における中間体および目的化
合物は、有機合成化学で常用される後処理法、例えば、
抽出、洗浄、乾燥、濃縮等に付した後、カラムクロマト
グラフィー等の手法を用いて容易に単離精製することが
できる。また中間体においては特に精製することなく、
反応後にそのまま、あるいは後処理後、次の反応に供す
ることも可能である。
合物は、有機合成化学で常用される後処理法、例えば、
抽出、洗浄、乾燥、濃縮等に付した後、カラムクロマト
グラフィー等の手法を用いて容易に単離精製することが
できる。また中間体においては特に精製することなく、
反応後にそのまま、あるいは後処理後、次の反応に供す
ることも可能である。
【0024】以上のようにして合成される本発明の化合
物は、免疫抑制活性を有し、その薬理作用について試験
例で説明する。
物は、免疫抑制活性を有し、その薬理作用について試験
例で説明する。
【0025】試験例1 溶血斑形成細胞(PFC)の抑制作用 ジェーンらの方法[サイエンス(Science ),140 ,40
5(1963) ]に山本らの方法[ドラッグス・エクスペリメ
ンタル・クリニカル・リサーチ(Drugs Exp. Clin. Re
s. ),III(1),5-10(1982)]を加えて改良した方法で
PFCの抑制作用の測定を行った。すなわちBalb/
c系雄性マウス(7週令)(チャールズリバー社)に1
×108 個ヒツジ赤血球(バイオテスト研究所)を尾静
脈投与で感作し、6〜7日後に脾臓を摘出した。次に摘
出した脾臓をhanks’液(日水製薬)中に潰して細
胞浮遊液とし、ろ過後、1200rpm で5分間遠心分離
した。遠心分離後、上清を捨てTris・NH4 Cl溶
液で処理して赤血球を除去し、hanks’液で3回洗
浄を行った。上清を捨てた後、細胞を10%ウシ胎児血
清(ギブコ社)、ストレプトマイシン[明治製菓
(株)]50μg/ml、ペニシリン[明治製菓(株)]
50μU/ml および2−メルカプトエタノール(5×
10-5M)を含むRPMI−1640培地(日水製薬)
に懸濁した。次にマイクロカルチャプレート(ヌンク
社、24穴)の各穴に1穴あたり、生細胞の数で1×1
07 個、ヒツジ赤血球5×106 個およびジメチルスル
ホキシドに溶解した試験化合物(10-2M)を前述のR
PMI−1640培地で希釈して10-5Mとしたものを
合わせ、全量で2mlとし、37℃で5日間培養した。
5(1963) ]に山本らの方法[ドラッグス・エクスペリメ
ンタル・クリニカル・リサーチ(Drugs Exp. Clin. Re
s. ),III(1),5-10(1982)]を加えて改良した方法で
PFCの抑制作用の測定を行った。すなわちBalb/
c系雄性マウス(7週令)(チャールズリバー社)に1
×108 個ヒツジ赤血球(バイオテスト研究所)を尾静
脈投与で感作し、6〜7日後に脾臓を摘出した。次に摘
出した脾臓をhanks’液(日水製薬)中に潰して細
胞浮遊液とし、ろ過後、1200rpm で5分間遠心分離
した。遠心分離後、上清を捨てTris・NH4 Cl溶
液で処理して赤血球を除去し、hanks’液で3回洗
浄を行った。上清を捨てた後、細胞を10%ウシ胎児血
清(ギブコ社)、ストレプトマイシン[明治製菓
(株)]50μg/ml、ペニシリン[明治製菓(株)]
50μU/ml および2−メルカプトエタノール(5×
10-5M)を含むRPMI−1640培地(日水製薬)
に懸濁した。次にマイクロカルチャプレート(ヌンク
社、24穴)の各穴に1穴あたり、生細胞の数で1×1
07 個、ヒツジ赤血球5×106 個およびジメチルスル
ホキシドに溶解した試験化合物(10-2M)を前述のR
PMI−1640培地で希釈して10-5Mとしたものを
合わせ、全量で2mlとし、37℃で5日間培養した。
【0026】培養終了後、細胞を2000rpm で5分間
遠心分離し、上清除去後、1mlのhanks’液で懸濁
し、再度遠心分離し、1mlのhanks'液で懸濁した。この
懸濁液50μl を予め50℃に加温した0.25%アガ
ロース・hanks'溶液400μl にヒツジ赤血球50μl
とともに加えてスライドグラス上にまき、プラークアッ
セイプレートにのせ、リン酸緩衝液で40倍希釈したモ
ルモット補体(ゼダーレン研究所)とともに37℃で1
〜2時間反応させ、出現する直接溶血斑細胞数(ダイレ
クトPFC数)を計測した。
遠心分離し、上清除去後、1mlのhanks’液で懸濁
し、再度遠心分離し、1mlのhanks'液で懸濁した。この
懸濁液50μl を予め50℃に加温した0.25%アガ
ロース・hanks'溶液400μl にヒツジ赤血球50μl
とともに加えてスライドグラス上にまき、プラークアッ
セイプレートにのせ、リン酸緩衝液で40倍希釈したモ
ルモット補体(ゼダーレン研究所)とともに37℃で1
〜2時間反応させ、出現する直接溶血斑細胞数(ダイレ
クトPFC数)を計測した。
【0027】試験化合物による抗体産生の抑制率は次式
より求めた。
より求めた。
【0028】
【数1】
【0029】結果を第1表に示す。
【0030】
【表1】
【0031】以下に、実施例および参考例を示す。各化
合物の物理化学データは次の機器類によって測定した。 融点:Mettler FP61 MS( 質量分析):日本電子 JMS-D300 (EI法により測
定)1 H-NMR:日本ブルカー AC-300(300MHz) 日本電子 JNM-400 (400MHz) IR:堀場 FT-200 (KBr 法により測定)
合物の物理化学データは次の機器類によって測定した。 融点:Mettler FP61 MS( 質量分析):日本電子 JMS-D300 (EI法により測
定)1 H-NMR:日本ブルカー AC-300(300MHz) 日本電子 JNM-400 (400MHz) IR:堀場 FT-200 (KBr 法により測定)
【0032】
【0033】実施例1:N−メチル−2−[4−(2−
フルオロフェニル)フェニル]−3−(2−メトキシカ
ルボニルエチル)−6−フルオロキノリン−4−カルボ
キサミド[化合物(II−a);R2a=CH3 ,R3 =
CH3 ,R4 =H] 参考例2で得られた化合物(VI;R2a=CH3 )1.
00g(2.24mmol)をトルエン50mlに懸濁
し、これにジメチルホルムアミド0.1mlと塩化チオ
ニル1.06g(8.94mmol)を加え、60℃で
2時間撹拌した。反応液に水40mlを加え分液し、有
機層を飽和食塩水30mlで洗浄後、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下留去した
後、残渣にエチレンジクロリド50mlを加えて溶解し
た。メチルアミン塩酸塩0.30g(4.47mmo
l)とトリエチルアミン0.91g(8.94mmo
l)を加え、40℃で2時間撹拌した。反応液に水30
mlを加え分液し、有機層を飽和食塩水30mlで洗浄
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別
し、溶媒を減圧下留去した後、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:
1)で精製し、標記化合物の結晶を0.80g(1.7
4mmol、収率77%)得た。 融点:214 〜215 ℃(分解) MS(m/z) :460(M + )1 H-NMR(400MHz,CDCl3 ) δ(ppm) :8.11(1H,dd,J=8.4,
5.7Hz), 7.70(1H,dd,J=8.2,1.6Hz), 7.59(2H,d,J=8.2H
z), 7.52-7.43(2H,m), 7.45(1H,d,J=8.8Hz), 7.38-7.33
(1H,m), 7.24(1H,ddd,J=7.5,7.5,1.2Hz), 7.18(1H,ddd,
J=10.7,8.2,1.1Hz),6.82(1H,brt,J=4.9Hz), 3.53(3H,
s), 3.22(2H,t,J=7.6Hz), 3.15(3H,d,J=4.9Hz), 2.43(2
H,brt) IR(KBr) ν(cm -1) :3290,1731,1635,1552,1487,129
4,1234,1194,838,763
フルオロフェニル)フェニル]−3−(2−メトキシカ
ルボニルエチル)−6−フルオロキノリン−4−カルボ
キサミド[化合物(II−a);R2a=CH3 ,R3 =
CH3 ,R4 =H] 参考例2で得られた化合物(VI;R2a=CH3 )1.
00g(2.24mmol)をトルエン50mlに懸濁
し、これにジメチルホルムアミド0.1mlと塩化チオ
ニル1.06g(8.94mmol)を加え、60℃で
2時間撹拌した。反応液に水40mlを加え分液し、有
機層を飽和食塩水30mlで洗浄後、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下留去した
後、残渣にエチレンジクロリド50mlを加えて溶解し
た。メチルアミン塩酸塩0.30g(4.47mmo
l)とトリエチルアミン0.91g(8.94mmo
l)を加え、40℃で2時間撹拌した。反応液に水30
mlを加え分液し、有機層を飽和食塩水30mlで洗浄
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別
し、溶媒を減圧下留去した後、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:
1)で精製し、標記化合物の結晶を0.80g(1.7
4mmol、収率77%)得た。 融点:214 〜215 ℃(分解) MS(m/z) :460(M + )1 H-NMR(400MHz,CDCl3 ) δ(ppm) :8.11(1H,dd,J=8.4,
5.7Hz), 7.70(1H,dd,J=8.2,1.6Hz), 7.59(2H,d,J=8.2H
z), 7.52-7.43(2H,m), 7.45(1H,d,J=8.8Hz), 7.38-7.33
(1H,m), 7.24(1H,ddd,J=7.5,7.5,1.2Hz), 7.18(1H,ddd,
J=10.7,8.2,1.1Hz),6.82(1H,brt,J=4.9Hz), 3.53(3H,
s), 3.22(2H,t,J=7.6Hz), 3.15(3H,d,J=4.9Hz), 2.43(2
H,brt) IR(KBr) ν(cm -1) :3290,1731,1635,1552,1487,129
4,1234,1194,838,763
【0034】実施例2:N−n−プロピル−2−[4−
(2−フルオロフェニル)フェニル]−3−(2−メト
キシカルボニルエチル)−6−フルオロキノリン−4−
カルボキサミド[化合物(II−a);R2a=CH3 ,
R3 =(CH2 )2 CH3 ,R 4 =H] 参考例2で得られた化合物(VI;R2a=CH3 )60
0mg(1.34mmol)をトルエン18mlに懸濁
し、これにジメチルホルムアミド0.1mlと塩化チオ
ニル640mg(5.37mmol)を加え、60℃で
1時間撹拌した。反応液を5℃まで冷却し、トリエチル
アミン2.03g(20.1mmol)とn−プロピル
アミン316mg(5.35mmol)を加え、室温で
4時間撹拌した。反応液に水20ml、1規定塩酸20
ml、酢酸エチル30mlを加えて分液後、有機層を水
20ml、飽和食塩水20mlで洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下留
去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(トルエン:酢酸エチル=5:1)で精製し、標記化合
物の結晶を568mg(1.16mmol、収率87
%)得た。 融点:166 〜167 ℃(分解) MS(m/z) :488(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.10(1H,dd,J=9.7,5.2
Hz), 7.70(2H,d,J=8.0Hz), 7.59(2H,d,J=8.0Hz), 7.53-
7.45(3H,m),7.39-7.32(1H,m), 7.30-7.16(2H,m),6.89(1
H,brt,J=5.6Hz), 3.63-3.53(2H,m), 3.53(3H,s), 3.23
(2H,t,J=7.5Hz), 2.44(2H,brs), 1.80-1.67(2H,m), 1.0
5(3H,t,J=7.3Hz) IR(KBr) ν(cm -1) :3290,2970,1735,1642,1538,148
5,1133,1102,835,763
(2−フルオロフェニル)フェニル]−3−(2−メト
キシカルボニルエチル)−6−フルオロキノリン−4−
カルボキサミド[化合物(II−a);R2a=CH3 ,
R3 =(CH2 )2 CH3 ,R 4 =H] 参考例2で得られた化合物(VI;R2a=CH3 )60
0mg(1.34mmol)をトルエン18mlに懸濁
し、これにジメチルホルムアミド0.1mlと塩化チオ
ニル640mg(5.37mmol)を加え、60℃で
1時間撹拌した。反応液を5℃まで冷却し、トリエチル
アミン2.03g(20.1mmol)とn−プロピル
アミン316mg(5.35mmol)を加え、室温で
4時間撹拌した。反応液に水20ml、1規定塩酸20
ml、酢酸エチル30mlを加えて分液後、有機層を水
20ml、飽和食塩水20mlで洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下留
去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(トルエン:酢酸エチル=5:1)で精製し、標記化合
物の結晶を568mg(1.16mmol、収率87
%)得た。 融点:166 〜167 ℃(分解) MS(m/z) :488(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.10(1H,dd,J=9.7,5.2
Hz), 7.70(2H,d,J=8.0Hz), 7.59(2H,d,J=8.0Hz), 7.53-
7.45(3H,m),7.39-7.32(1H,m), 7.30-7.16(2H,m),6.89(1
H,brt,J=5.6Hz), 3.63-3.53(2H,m), 3.53(3H,s), 3.23
(2H,t,J=7.5Hz), 2.44(2H,brs), 1.80-1.67(2H,m), 1.0
5(3H,t,J=7.3Hz) IR(KBr) ν(cm -1) :3290,2970,1735,1642,1538,148
5,1133,1102,835,763
【0035】実施例3:N−n−ブチル−2−[4−
(2−フルオロフェニル)フェニル]−3−(2−メト
キシカルボニルエチル)−6−フルオロキノリン−4−
カルボキサミド[化合物(II−a);R2a=CH3 ,
R3 =(CH2 )3 CH3 ,R4=H] n−プロピルアミンの代わりにn−ブチルアミン196
mg(2.68mmol)を用いる以外は、実施例2に
準じて処理し、標記化合物の結晶を559mg(1.1
1mmol、収率83%)得た。 融点:170 〜171 ℃(分解) MS(m/z) :502(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.12(1H,dd,J=10.0,5.
5Hz), 7.71(2H,dd,J=8.4,1.5Hz), 7.60(2H,d,J=8.4Hz),
7.53-7.44(3H,m), 7.40-7.32(1H,m), 7.28-7.16(2H,
m), 6.79(1H,brt,J=5.7Hz), 3.65-3.58(2H,m), 3.54(3
H,s), 3.24(2H,t,J=7.6Hz), 2.44(2H,brs), 1.73-1.63
(2H,m), 1.54-1.42(2H,m), 1.00(3H,t,J=7.3Hz) IR(KBr) ν(cm -1) :3280,2970,1735,1642,1543,148
8,1205,837,758
(2−フルオロフェニル)フェニル]−3−(2−メト
キシカルボニルエチル)−6−フルオロキノリン−4−
カルボキサミド[化合物(II−a);R2a=CH3 ,
R3 =(CH2 )3 CH3 ,R4=H] n−プロピルアミンの代わりにn−ブチルアミン196
mg(2.68mmol)を用いる以外は、実施例2に
準じて処理し、標記化合物の結晶を559mg(1.1
1mmol、収率83%)得た。 融点:170 〜171 ℃(分解) MS(m/z) :502(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.12(1H,dd,J=10.0,5.
5Hz), 7.71(2H,dd,J=8.4,1.5Hz), 7.60(2H,d,J=8.4Hz),
7.53-7.44(3H,m), 7.40-7.32(1H,m), 7.28-7.16(2H,
m), 6.79(1H,brt,J=5.7Hz), 3.65-3.58(2H,m), 3.54(3
H,s), 3.24(2H,t,J=7.6Hz), 2.44(2H,brs), 1.73-1.63
(2H,m), 1.54-1.42(2H,m), 1.00(3H,t,J=7.3Hz) IR(KBr) ν(cm -1) :3280,2970,1735,1642,1543,148
8,1205,837,758
【0036】実施例4:N−n−ヘキシル−2−[4−
(2−フルオロフェニル)フェニル]−3−(2−メト
キシカルボニルエチル)−6−フルオロキノリン−4−
カルボキサミド[化合物(II−a);R2a=CH3 ,
R3 =(CH2 )5 CH3 ,R 4 =H] n−プロピルアミンの代わりにn−ヘキシルアミン27
0mg(2.68mmol)を用いる以外は、実施例2
に準じて処理し、標記化合物の結晶を589mg(1.
10mmol、収率83%)得た。 融点:154 〜156 ℃(分解) MS(m/z) :530(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.11(1H,dd,J=10.0,5.
5Hz), 7.70(2H,dd,J=8.3,1.6Hz), 7.59(2H,d,J=8.3Hz),
7.53-7.44(3H,m), 7.40-7.32(1H,m), 7.28-7.22(1H,
m), 7.19(1H,ddd,J=10.7,8.1,1.3Hz), 6.80(1H,brt,J=
5.7Hz), 3.64-3.57(2H,m), 3.54(3H,s), 3.24(2H,t,J=
7.6Hz), 2.44(2H,brs), 1.76-1.66(2H,m), 1.47-1.34(6
H,m), 0.93(3H,t,J=7.2Hz) IR(KBr) ν(cm -1) :3250,2955,1738,1635,1560,148
5,1208,1168,847,755
(2−フルオロフェニル)フェニル]−3−(2−メト
キシカルボニルエチル)−6−フルオロキノリン−4−
カルボキサミド[化合物(II−a);R2a=CH3 ,
R3 =(CH2 )5 CH3 ,R 4 =H] n−プロピルアミンの代わりにn−ヘキシルアミン27
0mg(2.68mmol)を用いる以外は、実施例2
に準じて処理し、標記化合物の結晶を589mg(1.
10mmol、収率83%)得た。 融点:154 〜156 ℃(分解) MS(m/z) :530(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.11(1H,dd,J=10.0,5.
5Hz), 7.70(2H,dd,J=8.3,1.6Hz), 7.59(2H,d,J=8.3Hz),
7.53-7.44(3H,m), 7.40-7.32(1H,m), 7.28-7.22(1H,
m), 7.19(1H,ddd,J=10.7,8.1,1.3Hz), 6.80(1H,brt,J=
5.7Hz), 3.64-3.57(2H,m), 3.54(3H,s), 3.24(2H,t,J=
7.6Hz), 2.44(2H,brs), 1.76-1.66(2H,m), 1.47-1.34(6
H,m), 0.93(3H,t,J=7.2Hz) IR(KBr) ν(cm -1) :3250,2955,1738,1635,1560,148
5,1208,1168,847,755
【0037】実施例5:N−n−オクチル−2−[4−
(2−フルオロフェニル)フェニル]−3−(2−メト
キシカルボニルエチル)−6−フルオロキノリン−4−
カルボキサミド[化合物(II−a);R2a=CH3 ,
R3 =(CH2 )7 CH3 ,R 4 =H] 参考例2で得られた化合物(VI;R2a=CH3 )3.
00g(6.70mmol)、およびn−プロピルアミ
ンの代わりにn−オクチルアミン3.44g(26.8
mmol)を用い、実施例2に準じて処理し、標記化合
物の結晶を2.85g(5.10mmol、収率76
%)得た。 融点:137 〜138 ℃(分解) MS(m/z) :558(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.11(1H,dd,J=10.0,5.
4Hz), 7.70(2H,d,J=8.1Hz), 7.59(2H,d,J=8.1Hz), 7.50
-7.45(3H,m), 7.39-7.32(1H,m), 7.27-7.16(2H,m), 6.8
3(1H,brt,J=5.5Hz), 3.63-3.56(2H,m), 3.53(3H,s), 3.
23(2H,t,J=6.5Hz),2.44(2H,brs), 1.70-1.66(2H,m), 1.
41-1.30(10H,m), 0.89(3H,t,J=6.6Hz)IR(KBr) ν(cm
-1) :3249,2944,1735,1635,1552,1485,1309,1249,120
5,1166,846,756
(2−フルオロフェニル)フェニル]−3−(2−メト
キシカルボニルエチル)−6−フルオロキノリン−4−
カルボキサミド[化合物(II−a);R2a=CH3 ,
R3 =(CH2 )7 CH3 ,R 4 =H] 参考例2で得られた化合物(VI;R2a=CH3 )3.
00g(6.70mmol)、およびn−プロピルアミ
ンの代わりにn−オクチルアミン3.44g(26.8
mmol)を用い、実施例2に準じて処理し、標記化合
物の結晶を2.85g(5.10mmol、収率76
%)得た。 融点:137 〜138 ℃(分解) MS(m/z) :558(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.11(1H,dd,J=10.0,5.
4Hz), 7.70(2H,d,J=8.1Hz), 7.59(2H,d,J=8.1Hz), 7.50
-7.45(3H,m), 7.39-7.32(1H,m), 7.27-7.16(2H,m), 6.8
3(1H,brt,J=5.5Hz), 3.63-3.56(2H,m), 3.53(3H,s), 3.
23(2H,t,J=6.5Hz),2.44(2H,brs), 1.70-1.66(2H,m), 1.
41-1.30(10H,m), 0.89(3H,t,J=6.6Hz)IR(KBr) ν(cm
-1) :3249,2944,1735,1635,1552,1485,1309,1249,120
5,1166,846,756
【0038】実施例6:ピペリジノ−2−[4−(2−
フルオロフェニル)フェニル]−3−(2−メトキシカ
ルボニルエチル)−6−フルオロキノリン−4−カルボ
キサミド[化合物(II−a);R2a=CH3 ,R3-R
4 =(CH2 )5 ] 参考例2で得られた化合物(VI;R2a=CH3 )7.
00g(15.6mmol)、およびn−プロピルアミ
ンの代わりにピペリジン2.67g(31.1mmo
l)を用い、実施例2に準じて処理し、標記化合物の結
晶を3.45g(6.7mmol、収率43%)得た。 融点:176 〜178 ℃(分解) MS(m/z) :514(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.15(1H,dd,J=9.2,5.4
Hz), 7.70(2H,dd,J=8.2,1.5Hz), 7.60(2H,d,J=8.2Hz),
7.53-7.46(2H,m), 7.39-7.32(2H,m), 7.28-7.16(2H,m),
4.07-4.02(1H,m), 3.83-3.82(1H,m), 3.59(3H,s), 3.2
8-3.17(3H,m), 3.09-2.99(1H,m), 2.64(1H,ddd,J=16.8,
11.7,5.0Hz), 2.32(1H,ddd,J=16.8,11.7,5.0Hz), 1.78-
1.50(4H,m), 1.28-1.24(2H,m)
フルオロフェニル)フェニル]−3−(2−メトキシカ
ルボニルエチル)−6−フルオロキノリン−4−カルボ
キサミド[化合物(II−a);R2a=CH3 ,R3-R
4 =(CH2 )5 ] 参考例2で得られた化合物(VI;R2a=CH3 )7.
00g(15.6mmol)、およびn−プロピルアミ
ンの代わりにピペリジン2.67g(31.1mmo
l)を用い、実施例2に準じて処理し、標記化合物の結
晶を3.45g(6.7mmol、収率43%)得た。 融点:176 〜178 ℃(分解) MS(m/z) :514(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.15(1H,dd,J=9.2,5.4
Hz), 7.70(2H,dd,J=8.2,1.5Hz), 7.60(2H,d,J=8.2Hz),
7.53-7.46(2H,m), 7.39-7.32(2H,m), 7.28-7.16(2H,m),
4.07-4.02(1H,m), 3.83-3.82(1H,m), 3.59(3H,s), 3.2
8-3.17(3H,m), 3.09-2.99(1H,m), 2.64(1H,ddd,J=16.8,
11.7,5.0Hz), 2.32(1H,ddd,J=16.8,11.7,5.0Hz), 1.78-
1.50(4H,m), 1.28-1.24(2H,m)
【0039】実施例7:N−メチル−2−[4−(2−
フルオロフェニル)フェニル]−3−(2−カルボキシ
エチル)−6−フルオロキノリン−4−カルボキサミド
[化合物(II−b);R3 =CH3 ,R4 =H] 実施例1で得られた化合物605mg(1.31mmo
l)をメタノール20mlに溶解し、これに1規定水酸
化ナトリウム水溶液1.95mlを加え、50℃で4時
間撹拌した。溶媒を減圧留去し、残渣に水30mlと1
規定塩酸3mlを加えて酢酸エチル30mlで抽出し
た。有機層を飽和食塩水20mlで洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下
留去して、標記化合物の結晶を590mg(1.31m
mol、収率100%)得た。 融点:243 〜244 ℃(分解) MS(m/z) :446(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3-CD3OD)δ(ppm) :8.10(1H,dd,J=
9.2,5.4Hz), 7.71(2H,dd,J=8.2,1.4Hz), 7.60(2H,d,J=
8.2Hz), 7.55-7.43(3H,m), 7.41-7.35(1H,m), 7.26(1H,
ddd,J=7.5,7.5,1.2Hz), 7.19(1H,ddd,J=10.8,8.2,1.2H
z), 3.18(2H,t,J=7.7Hz), 3.11(3H,s), 2.41(2H,brt) IR(KBr) ν(cm -1) :3420,2943,1706,1637,1561,148
3,1409,1180,843,761
フルオロフェニル)フェニル]−3−(2−カルボキシ
エチル)−6−フルオロキノリン−4−カルボキサミド
[化合物(II−b);R3 =CH3 ,R4 =H] 実施例1で得られた化合物605mg(1.31mmo
l)をメタノール20mlに溶解し、これに1規定水酸
化ナトリウム水溶液1.95mlを加え、50℃で4時
間撹拌した。溶媒を減圧留去し、残渣に水30mlと1
規定塩酸3mlを加えて酢酸エチル30mlで抽出し
た。有機層を飽和食塩水20mlで洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下
留去して、標記化合物の結晶を590mg(1.31m
mol、収率100%)得た。 融点:243 〜244 ℃(分解) MS(m/z) :446(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3-CD3OD)δ(ppm) :8.10(1H,dd,J=
9.2,5.4Hz), 7.71(2H,dd,J=8.2,1.4Hz), 7.60(2H,d,J=
8.2Hz), 7.55-7.43(3H,m), 7.41-7.35(1H,m), 7.26(1H,
ddd,J=7.5,7.5,1.2Hz), 7.19(1H,ddd,J=10.8,8.2,1.2H
z), 3.18(2H,t,J=7.7Hz), 3.11(3H,s), 2.41(2H,brt) IR(KBr) ν(cm -1) :3420,2943,1706,1637,1561,148
3,1409,1180,843,761
【0040】実施例8:N−n−プロピル−2−[4−
(2−フルオロフェニル)フェニル]−3−(2−カル
ボキシエチル)−6−フルオロキノリン−4−カルボキ
サミド[化合物(II−b);R3 =(CH2 )2 CH
3 ,R4 =H] 実施例2で得られた化合物945mg(1.93mmo
l)を用い、実施例7に準じて処理し、標記化合物の結
晶を926mg(1.93mmol、収率100%)得
た。 融点:220 〜221 ℃(分解) MS(m/z) :474(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3-CD3OD)δ(ppm) :8.10(1H,dd,J=
9.8,5.4Hz), 7.73(2H,dd,J=8.2,1.2Hz), 7.61(2H,d,J=
8.2Hz), 7.56-7.45(3H,m),7.42-7.35(1H,m),7.30-7.17
(2H,m), 3.52(2H,t,J=7.2Hz), 3.20(2H,t,J=8.1Hz), 2.
45(2H,brs), 1.80-1.68(2H,m), 1.06(3H,t,J=7.4Hz) IR(KBr) ν(cm -1) :3285,2970,1708,1642,1547,149
4,1453,1235,837,758
(2−フルオロフェニル)フェニル]−3−(2−カル
ボキシエチル)−6−フルオロキノリン−4−カルボキ
サミド[化合物(II−b);R3 =(CH2 )2 CH
3 ,R4 =H] 実施例2で得られた化合物945mg(1.93mmo
l)を用い、実施例7に準じて処理し、標記化合物の結
晶を926mg(1.93mmol、収率100%)得
た。 融点:220 〜221 ℃(分解) MS(m/z) :474(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3-CD3OD)δ(ppm) :8.10(1H,dd,J=
9.8,5.4Hz), 7.73(2H,dd,J=8.2,1.2Hz), 7.61(2H,d,J=
8.2Hz), 7.56-7.45(3H,m),7.42-7.35(1H,m),7.30-7.17
(2H,m), 3.52(2H,t,J=7.2Hz), 3.20(2H,t,J=8.1Hz), 2.
45(2H,brs), 1.80-1.68(2H,m), 1.06(3H,t,J=7.4Hz) IR(KBr) ν(cm -1) :3285,2970,1708,1642,1547,149
4,1453,1235,837,758
【0041】実施例9:N−n−ブチル−2−[4−
(2−フルオロフェニル)フェニル]−3−(2−カル
ボキシエチル)−6−フルオロキノリン−4−カルボキ
サミド[化合物(II−b);R3 =(CH2 )3 CH
3 ,R4 =H] 実施例3で得られた化合物528mg(1.05mmo
l)を用い、実施例7に準じて処理し、標記化合物の結
晶を517mg(1.05mmol、収率100%)得
た。 融点:238 〜240 ℃(分解) MS(m/z) :488(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.11(1H,dd,J=9.0,5.5
Hz), 7.67(2H,dd,J=8.3,1.5Hz), 7.56(2H,d,J=8.3Hz),
7.51-7.42(3H,m), 7.39-7.32(1H,m), 7.26-7.14(2H,m),
6.53(1H,brt,J=5.7Hz), 3.60-3.53(2H,m), 3.19(2H,t,
J=7.7Hz), 2.44(2H,brs), 1.70-1.60(2H,m), 1.50-1.40
(2H,m), 0.97(3H,t,J=7.3Hz) IR(KBr) ν(cm -1) :3280,2993,1710,1642,1543,148
7,1455,1237,838,759
(2−フルオロフェニル)フェニル]−3−(2−カル
ボキシエチル)−6−フルオロキノリン−4−カルボキ
サミド[化合物(II−b);R3 =(CH2 )3 CH
3 ,R4 =H] 実施例3で得られた化合物528mg(1.05mmo
l)を用い、実施例7に準じて処理し、標記化合物の結
晶を517mg(1.05mmol、収率100%)得
た。 融点:238 〜240 ℃(分解) MS(m/z) :488(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.11(1H,dd,J=9.0,5.5
Hz), 7.67(2H,dd,J=8.3,1.5Hz), 7.56(2H,d,J=8.3Hz),
7.51-7.42(3H,m), 7.39-7.32(1H,m), 7.26-7.14(2H,m),
6.53(1H,brt,J=5.7Hz), 3.60-3.53(2H,m), 3.19(2H,t,
J=7.7Hz), 2.44(2H,brs), 1.70-1.60(2H,m), 1.50-1.40
(2H,m), 0.97(3H,t,J=7.3Hz) IR(KBr) ν(cm -1) :3280,2993,1710,1642,1543,148
7,1455,1237,838,759
【0042】実施例10:N−n−ヘキシル−2−[4
−(2−フルオロフェニル)フェニル]−3−(2−カ
ルボキシエチル)−6−フルオロキノリン−4−カルボ
キサミド[化合物(II−b);R3 =(CH2 )5 C
H3 ,R4 =H] 実施例4で得られた化合物476mg(0.90mmo
l)を用い、実施例7に準じて処理し、標記化合物の結
晶を517mg(0.89mmol、収率99%)得
た。 融点:217 〜218 ℃(分解) MS(m/z) :516(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.11(1H,dd,J=9.8,5.6
Hz), 7.68(2H,dd,J=8.3,1.5Hz), 7.56(2H,d,J=8.3Hz),
7.51-7.43(3H,m), 7.39-7.32(1H,m), 7.27-7.22(1H,m),
7.18(1H,ddd,J=10.8,8.2,1.2Hz), 6.53(1H,brt,J=5.8H
z), 3.60-3.53(2H,m), 3.19(2H,t,J=7.7Hz), 2.45(2H,b
rs), 1.71-1.62(2H,m), 1.43-1.26(6H,m),0.89(3H,t,J=
7.0Hz) IR(KBr) ν(cm -1) :3280,2925,1703,1639,1543,149
0,1236,837,758
−(2−フルオロフェニル)フェニル]−3−(2−カ
ルボキシエチル)−6−フルオロキノリン−4−カルボ
キサミド[化合物(II−b);R3 =(CH2 )5 C
H3 ,R4 =H] 実施例4で得られた化合物476mg(0.90mmo
l)を用い、実施例7に準じて処理し、標記化合物の結
晶を517mg(0.89mmol、収率99%)得
た。 融点:217 〜218 ℃(分解) MS(m/z) :516(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.11(1H,dd,J=9.8,5.6
Hz), 7.68(2H,dd,J=8.3,1.5Hz), 7.56(2H,d,J=8.3Hz),
7.51-7.43(3H,m), 7.39-7.32(1H,m), 7.27-7.22(1H,m),
7.18(1H,ddd,J=10.8,8.2,1.2Hz), 6.53(1H,brt,J=5.8H
z), 3.60-3.53(2H,m), 3.19(2H,t,J=7.7Hz), 2.45(2H,b
rs), 1.71-1.62(2H,m), 1.43-1.26(6H,m),0.89(3H,t,J=
7.0Hz) IR(KBr) ν(cm -1) :3280,2925,1703,1639,1543,149
0,1236,837,758
【0043】実施例11:N−n−オクチル−2−[4
−(2−フルオロフェニル)フェニル]−3−(2−カ
ルボキシエチル)−6−フルオロキノリン−4−カルボ
キサミド[化合物(II−b);R3 =(CH2 )7 C
H3 ,R4 =H] 実施例5で得られた化合物2.70g(4.83mmo
l)を用い、実施例7に準じて処理し、標記化合物の結
晶を2.60g(4.78mmol、収率99%)得
た。 融点:201 〜202 ℃(分解) MS(m/z) :544(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3-CD3OD)δ(ppm) :8.09(1H,dd,J=
9.2,5.3Hz), 7.72(2H,dd,J=8.3,1.5Hz), 7.60(2H,d,J=
8.3Hz), 7.56-7.44(3H,m), 7.41-7.34(1H,m), 7.27(1H,
ddd,J=7.5,7.5,1.3Hz), 7.19(1H,ddd,J=10.8,8.2,1.2H
z), 3.54(2H,t,J=7.1Hz),3.19(2H,t,J=8.1Hz), 2.44(2
H,brs), 1.76-1.66(2H,m), 1.43-1.20(10H,m),0.90(3H,
t,J=6.8Hz) IR(KBr) ν(cm -1) :3305,2930,1701,1645,1537,148
5,1359,1234,1197,838,759
−(2−フルオロフェニル)フェニル]−3−(2−カ
ルボキシエチル)−6−フルオロキノリン−4−カルボ
キサミド[化合物(II−b);R3 =(CH2 )7 C
H3 ,R4 =H] 実施例5で得られた化合物2.70g(4.83mmo
l)を用い、実施例7に準じて処理し、標記化合物の結
晶を2.60g(4.78mmol、収率99%)得
た。 融点:201 〜202 ℃(分解) MS(m/z) :544(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3-CD3OD)δ(ppm) :8.09(1H,dd,J=
9.2,5.3Hz), 7.72(2H,dd,J=8.3,1.5Hz), 7.60(2H,d,J=
8.3Hz), 7.56-7.44(3H,m), 7.41-7.34(1H,m), 7.27(1H,
ddd,J=7.5,7.5,1.3Hz), 7.19(1H,ddd,J=10.8,8.2,1.2H
z), 3.54(2H,t,J=7.1Hz),3.19(2H,t,J=8.1Hz), 2.44(2
H,brs), 1.76-1.66(2H,m), 1.43-1.20(10H,m),0.90(3H,
t,J=6.8Hz) IR(KBr) ν(cm -1) :3305,2930,1701,1645,1537,148
5,1359,1234,1197,838,759
【0044】実施例12:N−メチル−6,7−ジヒド
ロ−10−フルオロ−3−(2−フルオロフェニル)−
5−オキソ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ
[1,2−b]キノリン−8−カルボキサミド[化合物
(I−aa);R3 =CH3 ,R4=H] 実施例7で得られた化合物973mg(2.18mmo
l)をトリフルオロメタンスルホン酸97mlに溶解
し、120℃で5時間撹拌した。反応液を水600ml
に注ぎ、炭酸ナトリウムを加えて中和した後、酢酸エチ
ル200mlで2回抽出した。有機層を水150ml、
飽和食塩水150mlで洗浄後、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下留去した後、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキ
サン:酢酸エチル=3:2)で精製し、標記化合物の結
晶を143mg(0.33mmol、収率18%)得
た。 融点:240 〜241 ℃(分解) MS(m/z) :428(M + )1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ(ppm) :8.81(1H,brq,J=4.6H
z), 8.21(1H,dd,J=9.3,5.4Hz), 8.10(1H,d,J=8.1Hz),
8.00(1H,ddd,J=8.1,1.7,1.7Hz), 7.79(1H,s), 7.75(1H,
ddd,J=8.5,8.5,2.9Hz), 7.67(1H,ddd,J=7.8,7.8,1.7H
z), 7.54-7.36(3H,m),3.08(4H,brs), 2.95(3H,d,J=4.6H
z) IR(KBr) ν(cm -1) :3224,3068,1670,1623,1556,149
6,1452,1353,1311,1236,829,754
ロ−10−フルオロ−3−(2−フルオロフェニル)−
5−オキソ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ
[1,2−b]キノリン−8−カルボキサミド[化合物
(I−aa);R3 =CH3 ,R4=H] 実施例7で得られた化合物973mg(2.18mmo
l)をトリフルオロメタンスルホン酸97mlに溶解
し、120℃で5時間撹拌した。反応液を水600ml
に注ぎ、炭酸ナトリウムを加えて中和した後、酢酸エチ
ル200mlで2回抽出した。有機層を水150ml、
飽和食塩水150mlで洗浄後、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下留去した後、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキ
サン:酢酸エチル=3:2)で精製し、標記化合物の結
晶を143mg(0.33mmol、収率18%)得
た。 融点:240 〜241 ℃(分解) MS(m/z) :428(M + )1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ(ppm) :8.81(1H,brq,J=4.6H
z), 8.21(1H,dd,J=9.3,5.4Hz), 8.10(1H,d,J=8.1Hz),
8.00(1H,ddd,J=8.1,1.7,1.7Hz), 7.79(1H,s), 7.75(1H,
ddd,J=8.5,8.5,2.9Hz), 7.67(1H,ddd,J=7.8,7.8,1.7H
z), 7.54-7.36(3H,m),3.08(4H,brs), 2.95(3H,d,J=4.6H
z) IR(KBr) ν(cm -1) :3224,3068,1670,1623,1556,149
6,1452,1353,1311,1236,829,754
【0045】実施例13:N−n−プロピル−6,7−
ジヒドロ−10−フルオロ−3−(2−フルオロフェニ
ル)−5−オキソ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプ
タ[1,2−b]キノリン−8−カルボキサミド[化合
物(I−aa−1);R3 =(CH2 )2 CH3 ,R4
=H] 実施例8で得られた化合物823mg(1.73mmo
l)を用い、実施例12に準じて処理し、標記化合物の
結晶を118mg(0.26mmol、収率15%)得
た。 融点:184 〜185 ℃(分解) MS(m/z) :456(M + )1 H-NMR(300MHz,CD3OD)δ(ppm) :8.17(1H,dd,J=9.3,5.4
Hz), 8.09(1H,d,J=8.2Hz), 7.96(1H,ddd,J=8.2,1.8,1.8
Hz), 7.90(1H,s), 7.58-7.37(4H,m), 7.31-7.18(2H,m),
3.54(2H,brs), 3.22-3.10(4H,m), 1.80-1.68(2H,m),
1.06(3H,t,J=7.4Hz) IR(KBr) ν(cm -1) :3280,2970,1685,1639,1553,1498,
1356,1295,1218,839,758
ジヒドロ−10−フルオロ−3−(2−フルオロフェニ
ル)−5−オキソ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプ
タ[1,2−b]キノリン−8−カルボキサミド[化合
物(I−aa−1);R3 =(CH2 )2 CH3 ,R4
=H] 実施例8で得られた化合物823mg(1.73mmo
l)を用い、実施例12に準じて処理し、標記化合物の
結晶を118mg(0.26mmol、収率15%)得
た。 融点:184 〜185 ℃(分解) MS(m/z) :456(M + )1 H-NMR(300MHz,CD3OD)δ(ppm) :8.17(1H,dd,J=9.3,5.4
Hz), 8.09(1H,d,J=8.2Hz), 7.96(1H,ddd,J=8.2,1.8,1.8
Hz), 7.90(1H,s), 7.58-7.37(4H,m), 7.31-7.18(2H,m),
3.54(2H,brs), 3.22-3.10(4H,m), 1.80-1.68(2H,m),
1.06(3H,t,J=7.4Hz) IR(KBr) ν(cm -1) :3280,2970,1685,1639,1553,1498,
1356,1295,1218,839,758
【0046】実施例14:N−n−ブチル−6,7−ジ
ヒドロ−10−フルオロ−3−(2−フルオロフェニ
ル)−5−オキソ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプ
タ[1,2−b]キノリン−8−カルボキサミド[化合
物(I−aa−2);R3 =(CH2 )3 CH3 ,R4
=H] 実施例9で得られた化合物667mg(1.37mmo
l)を用い、実施例12に準じて処理し、標記化合物の
結晶を121mg(0.26mmol、収率19%)得
た。 融点:243 〜244 ℃(分解) MS(m/z) :470(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.13(1H,dd,J=9.0,5.3
Hz), 8.07(1H,d,J=8.1Hz), 7.91(1H,ddd,J=8.1,1.8,1.8
Hz), 7.86(1H,s),7.69(1H,dd,J=8.2,1.5Hz), 7.60-7.34
(3H,m), 7.29-7.15(2H,m), 6.29(1H,brt,J=5.7Hz), 3.6
2-3.56(2H,m), 3.18(2H,brt,J=5.8Hz), 3.05(2H,brs),
1.73-1.62(2H,m), 1.51-1.42(2H,m), 0.99(3H,t,J=7.3H
z) IR(KBr) ν(cm -1) :3280,2960,1682,1639,1553,149
7,1346,1286,839,758
ヒドロ−10−フルオロ−3−(2−フルオロフェニ
ル)−5−オキソ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプ
タ[1,2−b]キノリン−8−カルボキサミド[化合
物(I−aa−2);R3 =(CH2 )3 CH3 ,R4
=H] 実施例9で得られた化合物667mg(1.37mmo
l)を用い、実施例12に準じて処理し、標記化合物の
結晶を121mg(0.26mmol、収率19%)得
た。 融点:243 〜244 ℃(分解) MS(m/z) :470(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.13(1H,dd,J=9.0,5.3
Hz), 8.07(1H,d,J=8.1Hz), 7.91(1H,ddd,J=8.1,1.8,1.8
Hz), 7.86(1H,s),7.69(1H,dd,J=8.2,1.5Hz), 7.60-7.34
(3H,m), 7.29-7.15(2H,m), 6.29(1H,brt,J=5.7Hz), 3.6
2-3.56(2H,m), 3.18(2H,brt,J=5.8Hz), 3.05(2H,brs),
1.73-1.62(2H,m), 1.51-1.42(2H,m), 0.99(3H,t,J=7.3H
z) IR(KBr) ν(cm -1) :3280,2960,1682,1639,1553,149
7,1346,1286,839,758
【0047】実施例15:N−n−ヘキシル−6,7−
ジヒドロ−10−フルオロ−3−(2−フルオロフェニ
ル)−5−オキソ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプ
タ[1,2−b]キノリン−8−カルボキサミド[化合
物(I−aa−3);R3 =(CH2 )5 CH3 ,R4
=H] 実施例10で得られた化合物700mg(1.36mm
ol)を用い、実施例12に準じて処理し、標記化合物
の結晶を89mg(0.18mmol、収率13%)得
た。 融点:205 〜206 ℃(分解) MS(m/z) :498(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.17(1H,dd,J=9.1,5.2
Hz), 8.09(1H,d,J=8.2Hz), 7.92(1H,ddd,J=8.2,1.8,1.8
Hz), 7.89(1H,s), 7.54-7.35(4H,m), 7.29-7.16(2H,m),
6.08(1H,brt,J=5.8Hz), 3.65-3.58(2H,m), 3.22(2H,br
t,J=5.8Hz), 3.09(2H,brs), 1.75-1.65(2H,m), 1.49-1.
29(6H,m), 0.92(3H,t,J=7.1Hz) IR(KBr) ν(cm -1) :3285,2930,1682,1638,1554,149
7,1355,1236,1187,840,759
ジヒドロ−10−フルオロ−3−(2−フルオロフェニ
ル)−5−オキソ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプ
タ[1,2−b]キノリン−8−カルボキサミド[化合
物(I−aa−3);R3 =(CH2 )5 CH3 ,R4
=H] 実施例10で得られた化合物700mg(1.36mm
ol)を用い、実施例12に準じて処理し、標記化合物
の結晶を89mg(0.18mmol、収率13%)得
た。 融点:205 〜206 ℃(分解) MS(m/z) :498(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.17(1H,dd,J=9.1,5.2
Hz), 8.09(1H,d,J=8.2Hz), 7.92(1H,ddd,J=8.2,1.8,1.8
Hz), 7.89(1H,s), 7.54-7.35(4H,m), 7.29-7.16(2H,m),
6.08(1H,brt,J=5.8Hz), 3.65-3.58(2H,m), 3.22(2H,br
t,J=5.8Hz), 3.09(2H,brs), 1.75-1.65(2H,m), 1.49-1.
29(6H,m), 0.92(3H,t,J=7.1Hz) IR(KBr) ν(cm -1) :3285,2930,1682,1638,1554,149
7,1355,1236,1187,840,759
【0048】実施例16:N−n−オクチル−6,7−
ジヒドロ−10−フルオロ−3−(2−フルオロフェニ
ル)−5−オキソ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプ
タ[1,2−b]キノリン−8−カルボキサミド[化合
物(I−aa−4);R3 =(CH2 )7 CH3 ,R4
=H] 実施例11で得られた化合物500mg(0.92mm
ol)を用い、実施例12に準じて処理し、標記化合物
の結晶を75mg(0.14mmol、収率16%)得
た。 融点:181 〜182 ℃(分解) MS(m/z) :526(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.16(1H,dd,J=9.1,5.5
Hz), 8.10(1H,d,J=8.0Hz), 7.92(1H,d,J=8.0Hz), 7.90
(1H,s), 7.56-7.44(2H,m), 7.40-7.36(1H,m), 7.29-7.1
7(2H,m), 6.08(1H,brt,J=5.8Hz), 3.62(2H,q,J=6.6Hz),
3.22(2H,brt,J=5.8Hz), 3.09(2H,brs), 1.73-1.62(2H,
m), 1.43-1.23(10H,m), 0.89(3H,brt,J=6.6Hz) IR(KBr) ν(cm -1) :3271,2927,1672,1637,1552,149
4,1448,1353,1309,1234,833,756
ジヒドロ−10−フルオロ−3−(2−フルオロフェニ
ル)−5−オキソ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプ
タ[1,2−b]キノリン−8−カルボキサミド[化合
物(I−aa−4);R3 =(CH2 )7 CH3 ,R4
=H] 実施例11で得られた化合物500mg(0.92mm
ol)を用い、実施例12に準じて処理し、標記化合物
の結晶を75mg(0.14mmol、収率16%)得
た。 融点:181 〜182 ℃(分解) MS(m/z) :526(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.16(1H,dd,J=9.1,5.5
Hz), 8.10(1H,d,J=8.0Hz), 7.92(1H,d,J=8.0Hz), 7.90
(1H,s), 7.56-7.44(2H,m), 7.40-7.36(1H,m), 7.29-7.1
7(2H,m), 6.08(1H,brt,J=5.8Hz), 3.62(2H,q,J=6.6Hz),
3.22(2H,brt,J=5.8Hz), 3.09(2H,brs), 1.73-1.62(2H,
m), 1.43-1.23(10H,m), 0.89(3H,brt,J=6.6Hz) IR(KBr) ν(cm -1) :3271,2927,1672,1637,1552,149
4,1448,1353,1309,1234,833,756
【0049】実施例17:ピペリジノ−6,7−ジヒド
ロ−10−フルオロ−3−(2−フルオロフェニル)−
5−オキソ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ
[1,2−b]キノリン−8−カルボキサミド[化合物
(I−aa);R3 −R4 =(CH 2 )5 ] 実施例6で得られた化合物500mg(0.92mmo
l)を用い、実施例12に準じて処理し、標記化合物の
結晶を75mg(0.14mmol、収率16%)得
た。 融点:228 〜229 ℃(分解) MS(m/z) :482(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.20(1H,dd,J=9.2,5.4
Hz), 8.13(1H,d,J=8.6Hz), 7.96-7.92(2H,m), 7.56-7.4
6(2H,m), 7.42-7.32(2H,m), 7.29-7.16(2H,m), 4.02-3.
86(2H,m), 3.22-3.14(5H,m), 3.13-2.95(1H,m), 1.81-
1.73(4H,m), 1.50-1.43(2H,m)
ロ−10−フルオロ−3−(2−フルオロフェニル)−
5−オキソ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ
[1,2−b]キノリン−8−カルボキサミド[化合物
(I−aa);R3 −R4 =(CH 2 )5 ] 実施例6で得られた化合物500mg(0.92mmo
l)を用い、実施例12に準じて処理し、標記化合物の
結晶を75mg(0.14mmol、収率16%)得
た。 融点:228 〜229 ℃(分解) MS(m/z) :482(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.20(1H,dd,J=9.2,5.4
Hz), 8.13(1H,d,J=8.6Hz), 7.96-7.92(2H,m), 7.56-7.4
6(2H,m), 7.42-7.32(2H,m), 7.29-7.16(2H,m), 4.02-3.
86(2H,m), 3.22-3.14(5H,m), 3.13-2.95(1H,m), 1.81-
1.73(4H,m), 1.50-1.43(2H,m)
【0050】実施例18:N−メチル−6,7−ジヒド
ロ−10−フルオロ−3−(2−フルオロフェニル)−
5−ヒドロキシ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ
[1,2−b]キノリン−8−カルボキサミド[化合物
(I−b);R3 =CH3 ,R 4 =H] 実施例12で得られた化合物64mg(0.15mmo
l)をメタノール6mlに溶解し、水素化ホウ素ナトリ
ウム5.7mg(0.15mmol)を加えて室温で1
時間撹拌した。反応液にアセトン1mlを加え、30分
撹拌した後、溶媒を減圧下留去した。水30mlを加え
て酢酸エチル20mlで2回抽出し、有機層を飽和食塩
水30mlで洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
乾燥剤を濾別し溶媒を減圧下留去した後、標記化合物の
結晶を65mg(0.15mmol、収率100%)得
た。 融点:232 〜234 ℃(分解) MS(m/z) :430(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3-CD3OD)δ(ppm) :8.15(1H,dd,J=
9.2,5.3Hz), 7.86(1H,d,J=7.9Hz), 7.76(1H,brs), 7.71
(1H,d,J=7.9Hz), 7.58-7.34(4H,m), 7.27(1H,ddd,J=7.
5,7.5,1.3Hz), 7.20(1H,ddd,J=10.9,8.2,1.2Hz), 4.82
(1H,brs), 3.12(3H,s),2.90-2.58(3H,m), 2.32-2.13(1
H,m)
ロ−10−フルオロ−3−(2−フルオロフェニル)−
5−ヒドロキシ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ
[1,2−b]キノリン−8−カルボキサミド[化合物
(I−b);R3 =CH3 ,R 4 =H] 実施例12で得られた化合物64mg(0.15mmo
l)をメタノール6mlに溶解し、水素化ホウ素ナトリ
ウム5.7mg(0.15mmol)を加えて室温で1
時間撹拌した。反応液にアセトン1mlを加え、30分
撹拌した後、溶媒を減圧下留去した。水30mlを加え
て酢酸エチル20mlで2回抽出し、有機層を飽和食塩
水30mlで洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
乾燥剤を濾別し溶媒を減圧下留去した後、標記化合物の
結晶を65mg(0.15mmol、収率100%)得
た。 融点:232 〜234 ℃(分解) MS(m/z) :430(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3-CD3OD)δ(ppm) :8.15(1H,dd,J=
9.2,5.3Hz), 7.86(1H,d,J=7.9Hz), 7.76(1H,brs), 7.71
(1H,d,J=7.9Hz), 7.58-7.34(4H,m), 7.27(1H,ddd,J=7.
5,7.5,1.3Hz), 7.20(1H,ddd,J=10.9,8.2,1.2Hz), 4.82
(1H,brs), 3.12(3H,s),2.90-2.58(3H,m), 2.32-2.13(1
H,m)
【0051】実施例19:N−n−プロピル−6,7−
ジヒドロ−10−フルオロ−3−(2−フルオロフェニ
ル)−5−ヒドロキシ−5H−ベンゾ[6,7]シクロ
ヘプタ[1,2−b]キノリン−8−カルボキサミド
[化合物(I−b);R3 =(CH2 )2 CH3 ,R4
=H] 実施例13で得られた化合物47mg(0.10mmo
l)を用い、実施例18に準じて処理し、標記化合物の
結晶を48mg(0.10mmol、収率100%)得
た。 融点:208 〜209 ℃(分解) MS(m/z) :458(M + )1 H-NMR(300MHz,CD3OD)δ(ppm) :8.12(1H,dd,J=9.1,5.3
Hz), 7.82(1H,d,J=7.9Hz), 7.65-7.60(2H,m), 7.52-7.1
1(6H,m), 4.81(1H,brs), 3.55(2H,brt,J=6.7Hz),2.75-
2.51(2H,m), 1.78-1.73 (2H,m) 1.38-1.22(2H,m), 1.09
(3H,t,J=7.5Hz)
ジヒドロ−10−フルオロ−3−(2−フルオロフェニ
ル)−5−ヒドロキシ−5H−ベンゾ[6,7]シクロ
ヘプタ[1,2−b]キノリン−8−カルボキサミド
[化合物(I−b);R3 =(CH2 )2 CH3 ,R4
=H] 実施例13で得られた化合物47mg(0.10mmo
l)を用い、実施例18に準じて処理し、標記化合物の
結晶を48mg(0.10mmol、収率100%)得
た。 融点:208 〜209 ℃(分解) MS(m/z) :458(M + )1 H-NMR(300MHz,CD3OD)δ(ppm) :8.12(1H,dd,J=9.1,5.3
Hz), 7.82(1H,d,J=7.9Hz), 7.65-7.60(2H,m), 7.52-7.1
1(6H,m), 4.81(1H,brs), 3.55(2H,brt,J=6.7Hz),2.75-
2.51(2H,m), 1.78-1.73 (2H,m) 1.38-1.22(2H,m), 1.09
(3H,t,J=7.5Hz)
【0052】実施例20:N−n−ブチル−6,7−ジ
ヒドロ−10−フルオロ−3−(2−フルオロフェニ
ル)−5−ヒドロキシ−5H−ベンゾ[6,7]シクロ
ヘプタ[1,2−b]キノリン−8−カルボキサミド
[化合物(I−b−1);R3 =(CH2 )3 CH3 ,
R4 =H] 実施例14で得られた化合物70mg(0.15mmo
l)を用い、実施例18に準じて処理し、標記化合物の
結晶を72mg(0.15mmol、収率100%)得
た。 融点:207 〜209 ℃(分解) MS(m/z) :472(M + )1 H-NMR(300MHz,CD3OD)δ(ppm) :8.14(1H,dd,J=9.1,5.3
Hz), 7.83(1H,d,J=7.8Hz), 7.67-7.63(2H,m), 7.52-7.3
4(4H,m), 7.27-7.14(2H,m), 4.83(1H,brs), 3.57(2H,br
t,J=6.2Hz), 2.85-2.54(3H,m), 2.35-2.19(1H,m), 1.77
-1.66(2H,m), 1.57-1.45(2H,m), 1.03(3H,t,J=7.3Hz)
ヒドロ−10−フルオロ−3−(2−フルオロフェニ
ル)−5−ヒドロキシ−5H−ベンゾ[6,7]シクロ
ヘプタ[1,2−b]キノリン−8−カルボキサミド
[化合物(I−b−1);R3 =(CH2 )3 CH3 ,
R4 =H] 実施例14で得られた化合物70mg(0.15mmo
l)を用い、実施例18に準じて処理し、標記化合物の
結晶を72mg(0.15mmol、収率100%)得
た。 融点:207 〜209 ℃(分解) MS(m/z) :472(M + )1 H-NMR(300MHz,CD3OD)δ(ppm) :8.14(1H,dd,J=9.1,5.3
Hz), 7.83(1H,d,J=7.8Hz), 7.67-7.63(2H,m), 7.52-7.3
4(4H,m), 7.27-7.14(2H,m), 4.83(1H,brs), 3.57(2H,br
t,J=6.2Hz), 2.85-2.54(3H,m), 2.35-2.19(1H,m), 1.77
-1.66(2H,m), 1.57-1.45(2H,m), 1.03(3H,t,J=7.3Hz)
【0053】実施例21:N−n−ヘキシル−6,7−
ジヒドロ−10−フルオロ−3−(2−フルオロフェニ
ル)−5−ヒドロキシ−5H−ベンゾ[6,7]シクロ
ヘプタ[1,2−b]キノリン−8−カルボキサミド
[化合物(I−b);R3 =(CH2 )5 CH3 ,R4
=H] 実施例15で得られた化合物45mg(0.09mmo
l)を用い、実施例18に準じて処理し、標記化合物の
結晶を42mg(0.08mmol、収率93%)得
た。 融点:196 〜198 ℃(分解) MS(m/z) :500(M + )1 H-NMR(300MHz,CD3OD)δ(ppm) :8.13(1H,dd,J=9.1,5.2
Hz), 7.79(1H,d,J=7.8Hz), 7.70-7.33(6H,m), 7.23-7.1
4(2H,m), 4.74(1H,brs), 3.57(2H,brt,J=6.3Hz),2.85-
2.55(3H,m), 2.40-2.15(1H,m), 1.80-1.74(2H,m), 1.55
-1.24(6H,m), 0.94(3H,t,J=7.5Hz)
ジヒドロ−10−フルオロ−3−(2−フルオロフェニ
ル)−5−ヒドロキシ−5H−ベンゾ[6,7]シクロ
ヘプタ[1,2−b]キノリン−8−カルボキサミド
[化合物(I−b);R3 =(CH2 )5 CH3 ,R4
=H] 実施例15で得られた化合物45mg(0.09mmo
l)を用い、実施例18に準じて処理し、標記化合物の
結晶を42mg(0.08mmol、収率93%)得
た。 融点:196 〜198 ℃(分解) MS(m/z) :500(M + )1 H-NMR(300MHz,CD3OD)δ(ppm) :8.13(1H,dd,J=9.1,5.2
Hz), 7.79(1H,d,J=7.8Hz), 7.70-7.33(6H,m), 7.23-7.1
4(2H,m), 4.74(1H,brs), 3.57(2H,brt,J=6.3Hz),2.85-
2.55(3H,m), 2.40-2.15(1H,m), 1.80-1.74(2H,m), 1.55
-1.24(6H,m), 0.94(3H,t,J=7.5Hz)
【0054】実施例22:N−n−オクチル−6,7−
ジヒドロ−10−フルオロ−3−(2−フルオロフェニ
ル)−5−ヒドロキシ−5H−ベンゾ[6,7]シクロ
ヘプタ[1,2−b]キノリン−8−カルボキサミド
[化合物(I−b−2);R3 =(CH2 )7 CH3 ,
R4 =H] 実施例16で得られた化合物117mg(0.22mm
ol)を用い、実施例18に準じて処理し、標記化合物
の結晶を120mg(0.22mmol、収率100
%)得た。 融点:175 〜176 ℃(分解) MS(m/z) :528(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3-CD3OD)δ(ppm) :8.15(1H,dd,J=
9.1,5.4Hz), 7.87(1H,d,J=8.0Hz), 7.71(1H,d,J=8.0H
z), 7.59-7.36(5H,m), 7.30-7.17(2H,m), 4.89(1H,br
s), 3.56(2H,brt), 2.90-2.61(3H,m), 2.55(1H,brs),
1.76-1.70(2H,m), 1.55-1.27(10H,m), 0.91-0.88(3H,m)
ジヒドロ−10−フルオロ−3−(2−フルオロフェニ
ル)−5−ヒドロキシ−5H−ベンゾ[6,7]シクロ
ヘプタ[1,2−b]キノリン−8−カルボキサミド
[化合物(I−b−2);R3 =(CH2 )7 CH3 ,
R4 =H] 実施例16で得られた化合物117mg(0.22mm
ol)を用い、実施例18に準じて処理し、標記化合物
の結晶を120mg(0.22mmol、収率100
%)得た。 融点:175 〜176 ℃(分解) MS(m/z) :528(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3-CD3OD)δ(ppm) :8.15(1H,dd,J=
9.1,5.4Hz), 7.87(1H,d,J=8.0Hz), 7.71(1H,d,J=8.0H
z), 7.59-7.36(5H,m), 7.30-7.17(2H,m), 4.89(1H,br
s), 3.56(2H,brt), 2.90-2.61(3H,m), 2.55(1H,brs),
1.76-1.70(2H,m), 1.55-1.27(10H,m), 0.91-0.88(3H,m)
【0055】実施例23:N−メチル−6,7−ジヒド
ロ−10−フルオロ−3−(2−フルオロフェニル)−
5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−b]キ
ノリン−8−カルボキサミド[化合物(I−c);R3
=CH3 ,R4 =H] 実施例18で得られた化合物64mg(0.15mmo
l)を酢酸1.2mlに溶解し、無水酢酸1.2mlと
57%ヨウ化水素酸2.4mlを加えて100℃で3時
間撹拌した。反応液に水20mlと10%チオ硫酸ナト
リウム水溶液10mlを加え、室温で30分撹拌した
後、炭酸水素ナトリウムで中和した。酢酸エチル20m
lで2回抽出し、有機層を飽和食塩水20mlで洗浄
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、
溶媒を減圧下留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=8:1)で精
製し、標記化合物の結晶を47mg(0.11mmo
l、収率76%)得た。 融点:240 〜241 ℃(分解) MS(m/z) :414(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.13(1H,dd,J=9.1,5.5
Hz), 7.86(1H,d,J=7.9Hz), 7.62(1H,ddd,J=7.9,1.6,1.6
Hz), 7.53-7.31(5H,m), 7.26-7.14(2H,m), 6.10(1H,br
q,J=4.9Hz), 3.12(3H,d,J=4.9Hz), 2.72-2.61(4H,m),
2.30-2.23(2H,m)IR(KBr) ν(cm -1) :3269,2941,163
9,1550,1494,1452,1406,1238,1174,835,754
ロ−10−フルオロ−3−(2−フルオロフェニル)−
5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−b]キ
ノリン−8−カルボキサミド[化合物(I−c);R3
=CH3 ,R4 =H] 実施例18で得られた化合物64mg(0.15mmo
l)を酢酸1.2mlに溶解し、無水酢酸1.2mlと
57%ヨウ化水素酸2.4mlを加えて100℃で3時
間撹拌した。反応液に水20mlと10%チオ硫酸ナト
リウム水溶液10mlを加え、室温で30分撹拌した
後、炭酸水素ナトリウムで中和した。酢酸エチル20m
lで2回抽出し、有機層を飽和食塩水20mlで洗浄
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、
溶媒を減圧下留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=8:1)で精
製し、標記化合物の結晶を47mg(0.11mmo
l、収率76%)得た。 融点:240 〜241 ℃(分解) MS(m/z) :414(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.13(1H,dd,J=9.1,5.5
Hz), 7.86(1H,d,J=7.9Hz), 7.62(1H,ddd,J=7.9,1.6,1.6
Hz), 7.53-7.31(5H,m), 7.26-7.14(2H,m), 6.10(1H,br
q,J=4.9Hz), 3.12(3H,d,J=4.9Hz), 2.72-2.61(4H,m),
2.30-2.23(2H,m)IR(KBr) ν(cm -1) :3269,2941,163
9,1550,1494,1452,1406,1238,1174,835,754
【0056】実施例24:N−n−プロピル−6,7−
ジヒドロ−10−フルオロ−3−(2−フルオロフェニ
ル)−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−
b]キノリン−8−カルボキサミド[化合物(I−c−
1);R3 =(CH2 )2 CH 3 ,R4 =H] 実施例19で得られた化合物48mg(0.10mmo
l)を用い、実施例23に準じて処理し、標記化合物の
結晶を30mg(0.07mmol、収率65%)得
た。 融点:209 〜212 ℃(分解) MS(m/z) :442(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.16(1H,dd,J=10.0,5.
5Hz), 7.88(1H,d,J=7.9Hz), 7.63(1H,ddd,J=7.9,1.6,1.
6Hz), 7.54-7.45(4H,m), 7.42-7.31(1H,m), 7.27-7.15
(2H,m), 6.03(1H,brt,J=5.8Hz), 3.60-3.54(2H,m), 2.7
5(2H,t,J=6.9Hz),2.66(2H,t,J=7.0Hz), 2.31-2.24(2H,
m), 1.79-1.66(2H,m), 1.05(3H,t,J=7.4Hz)IR(KBr)
ν(cm -1) :3280,2890,1640,1543,1496,1455,1352,123
7,1176,835,754
ジヒドロ−10−フルオロ−3−(2−フルオロフェニ
ル)−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−
b]キノリン−8−カルボキサミド[化合物(I−c−
1);R3 =(CH2 )2 CH 3 ,R4 =H] 実施例19で得られた化合物48mg(0.10mmo
l)を用い、実施例23に準じて処理し、標記化合物の
結晶を30mg(0.07mmol、収率65%)得
た。 融点:209 〜212 ℃(分解) MS(m/z) :442(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.16(1H,dd,J=10.0,5.
5Hz), 7.88(1H,d,J=7.9Hz), 7.63(1H,ddd,J=7.9,1.6,1.
6Hz), 7.54-7.45(4H,m), 7.42-7.31(1H,m), 7.27-7.15
(2H,m), 6.03(1H,brt,J=5.8Hz), 3.60-3.54(2H,m), 2.7
5(2H,t,J=6.9Hz),2.66(2H,t,J=7.0Hz), 2.31-2.24(2H,
m), 1.79-1.66(2H,m), 1.05(3H,t,J=7.4Hz)IR(KBr)
ν(cm -1) :3280,2890,1640,1543,1496,1455,1352,123
7,1176,835,754
【0057】実施例25:N−n−ブチル−6,7−ジ
ヒドロ−10−フルオロ−3−(2−フルオロフェニ
ル)−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−
b]キノリン−8−カルボキサミド[化合物(I−c−
2);R3 =(CH2 )3 CH3,R4 =H] 実施例20で得られた化合物42mg(0.09mmo
l)を用い、実施例23に準じて処理し、標記化合物の
結晶を31mg(0.07mmol、収率76%)得
た。 融点:201 〜203 ℃(分解) MS(m/z) :456(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.19(1H,dd,J=10.0,5.
5Hz), 7.88(1H,d,J=7.9Hz), 7.63(1H,ddd,J=7.9,1.5,1.
5Hz), 7.54-7.46(4H,m), 7.39-7.31(1H,m), 7.27-7.15
(2H,m), 5.94(1H,brt,J=6.0Hz), 3.66-3.59(2H,m), 2.7
4(2H,t,J=6.8Hz),2.67(2H,t,J=6.9Hz), 2.35-2.25(2H,
m), 1.75-1.65(2H,m), 1.53-1.42(2H,m), 1.01(3H,t,J=
7.3Hz) IR(KBr) ν(cm -1) :3280,2935,1640,1551,1497,145
5,1353,1238,1177,834,758
ヒドロ−10−フルオロ−3−(2−フルオロフェニ
ル)−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−
b]キノリン−8−カルボキサミド[化合物(I−c−
2);R3 =(CH2 )3 CH3,R4 =H] 実施例20で得られた化合物42mg(0.09mmo
l)を用い、実施例23に準じて処理し、標記化合物の
結晶を31mg(0.07mmol、収率76%)得
た。 融点:201 〜203 ℃(分解) MS(m/z) :456(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.19(1H,dd,J=10.0,5.
5Hz), 7.88(1H,d,J=7.9Hz), 7.63(1H,ddd,J=7.9,1.5,1.
5Hz), 7.54-7.46(4H,m), 7.39-7.31(1H,m), 7.27-7.15
(2H,m), 5.94(1H,brt,J=6.0Hz), 3.66-3.59(2H,m), 2.7
4(2H,t,J=6.8Hz),2.67(2H,t,J=6.9Hz), 2.35-2.25(2H,
m), 1.75-1.65(2H,m), 1.53-1.42(2H,m), 1.01(3H,t,J=
7.3Hz) IR(KBr) ν(cm -1) :3280,2935,1640,1551,1497,145
5,1353,1238,1177,834,758
【0058】実施例26:N−n−ヘキシル−6,7−
ジヒドロ−10−フルオロ−3−(2−フルオロフェニ
ル)−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−
b]キノリン−8−カルボキサミド[化合物(I−c−
3);R3 =(CH2 )5 CH 3 ,R4 =H] 実施例21で得られた化合物54mg(0.12mmo
l)を用い、実施例23に準じて処理し、標記化合物の
結晶を41mg(0.08mmol、収率78%)得
た。 融点:191 〜194 ℃(分解) MS(m/z) :484(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.17(1H,dd,J=10.1,5.
5Hz), 7.88(1H,d,J=7.9Hz), 7.63(1H,ddd,J=7.9,1.5,1.
5Hz), 7.54-7.45(4H,m), 7.39-7.31(1H,m), 7.27-7.15
(2H,m), 5.97(1H,brt,J=5.8Hz), 3.65-3.58(2H,m), 2.7
5(2H,t,J=6.8Hz),2.67(2H,t,J=7.0Hz), 2.32-2.20(2H,
m), 1.74-1.65(2H,m), 1.47-1.33(6H,m), 0.92(3H,t,J=
7.0Hz) IR(KBr) ν(cm -1) :3280,2830,1640,1548,1497,145
4,1353,1237,1177,838,752
ジヒドロ−10−フルオロ−3−(2−フルオロフェニ
ル)−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−
b]キノリン−8−カルボキサミド[化合物(I−c−
3);R3 =(CH2 )5 CH 3 ,R4 =H] 実施例21で得られた化合物54mg(0.12mmo
l)を用い、実施例23に準じて処理し、標記化合物の
結晶を41mg(0.08mmol、収率78%)得
た。 融点:191 〜194 ℃(分解) MS(m/z) :484(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.17(1H,dd,J=10.1,5.
5Hz), 7.88(1H,d,J=7.9Hz), 7.63(1H,ddd,J=7.9,1.5,1.
5Hz), 7.54-7.45(4H,m), 7.39-7.31(1H,m), 7.27-7.15
(2H,m), 5.97(1H,brt,J=5.8Hz), 3.65-3.58(2H,m), 2.7
5(2H,t,J=6.8Hz),2.67(2H,t,J=7.0Hz), 2.32-2.20(2H,
m), 1.74-1.65(2H,m), 1.47-1.33(6H,m), 0.92(3H,t,J=
7.0Hz) IR(KBr) ν(cm -1) :3280,2830,1640,1548,1497,145
4,1353,1237,1177,838,752
【0059】実施例27:N−n−オクチル−6,7−
ジヒドロ−10−フルオロ−3−(2−フルオロフェニ
ル)−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−
b]キノリン−8−カルボキサミド[化合物(I−c−
4);R3 =(CH2 )7 CH 3 ,R4 =H] 実施例22で得られた化合物89mg(0.17mmo
l)を用い、実施例23に準じて処理し、標記化合物の
結晶を62mg(0.12mmol、収率72%)得
た。 融点:149 〜150 ℃(分解) MS(m/z) :512(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.16(1H,dd,J=10.1,5.
4Hz), 7.87(1H,d,J=7.9Hz), 7.63(1H,d,J=7.9Hz), 7.53
-7.44(4H,m),7.38-7.31(1H,m),7.26-7.15(2H,m),6.01(1
H,brt,J=5.7Hz), 3.59(2H,brq,J=6.9Hz), 2.76-2.64(4
H,m), 2.31-2.24(2H,m), 1.73-1.58(m,2H), 1.52-1.15
(10H,m), 0.91-0.87(3H,m) IR(KBr) ν(cm -1) :3265,2929,1637,1542,1494,1450,
1350,1236,1174,833,750
ジヒドロ−10−フルオロ−3−(2−フルオロフェニ
ル)−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−
b]キノリン−8−カルボキサミド[化合物(I−c−
4);R3 =(CH2 )7 CH 3 ,R4 =H] 実施例22で得られた化合物89mg(0.17mmo
l)を用い、実施例23に準じて処理し、標記化合物の
結晶を62mg(0.12mmol、収率72%)得
た。 融点:149 〜150 ℃(分解) MS(m/z) :512(M + )1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.16(1H,dd,J=10.1,5.
4Hz), 7.87(1H,d,J=7.9Hz), 7.63(1H,d,J=7.9Hz), 7.53
-7.44(4H,m),7.38-7.31(1H,m),7.26-7.15(2H,m),6.01(1
H,brt,J=5.7Hz), 3.59(2H,brq,J=6.9Hz), 2.76-2.64(4
H,m), 2.31-2.24(2H,m), 1.73-1.58(m,2H), 1.52-1.15
(10H,m), 0.91-0.87(3H,m) IR(KBr) ν(cm -1) :3265,2929,1637,1542,1494,1450,
1350,1236,1174,833,750
【0060】実施例28:2−[4−(2−フルオロフ
ェニル)フェニル]−3−(2−メトキシカルボニルエ
チル)−4−ヒドロキシメチル−6−フルオロキノリン
[化合物(II−c);R2a=CH3 ] 参考例2で得られた化合物(VI;R2a=CH3 )2.
00g(4.47mmol)をトルエン60mlに懸濁
し、これにジメチルホルムアミド0.6mlと、塩化チ
オニル2.12g(17.8mmol)を加え、55℃
で2.5時間攪拌した。反応液に水50mlを加えて分
液し、有機層を飽和食塩水30mlで二回洗浄後、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を
減圧下留去した後、残渣にテトラヒドロフラン40ml
を加えて溶解した。氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム
0.34g(8.94mmol)を加え、室温で1.5
時間攪拌した。反応液に水40mlと1M塩酸水40m
lを加え、クロロホルム30mlで三回抽出した後、有
機層を飽和食塩水30mlで二回洗浄した。、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を濾別後、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:酢酸エ
チル=16:1)により精製し、標記化合物の結晶を
1.46g(3.35mmol、収率75%)得た。 融点 :189 〜192 ℃(dec.) MS(m/z) :433( M+ )1 H-NMR(300Mz,CDCl3) δ(ppm) : 8.11(1H,dd,J=9.2,5.
6Hz), 7.90(1H,dd,J=10.4,2.7Hz), 7.75-7.65(2H,m),
7.65-7.42(4H,m), 7.40-7.30(1H,m), 7.30-7.10(2H,m),
5.18(2H,d,J=5.8Hz), 3.55(3H,s), 3.35(2H,t,J=7.2H
z), 3.26(1H,t,J=5.9Hz), 2.46(2H,t,J=7.2Hz) IR(KBr) ν(cm -1) :3453,1735,1487,1450,1292,1242,
1191,1033,858,748
ェニル)フェニル]−3−(2−メトキシカルボニルエ
チル)−4−ヒドロキシメチル−6−フルオロキノリン
[化合物(II−c);R2a=CH3 ] 参考例2で得られた化合物(VI;R2a=CH3 )2.
00g(4.47mmol)をトルエン60mlに懸濁
し、これにジメチルホルムアミド0.6mlと、塩化チ
オニル2.12g(17.8mmol)を加え、55℃
で2.5時間攪拌した。反応液に水50mlを加えて分
液し、有機層を飽和食塩水30mlで二回洗浄後、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を
減圧下留去した後、残渣にテトラヒドロフラン40ml
を加えて溶解した。氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム
0.34g(8.94mmol)を加え、室温で1.5
時間攪拌した。反応液に水40mlと1M塩酸水40m
lを加え、クロロホルム30mlで三回抽出した後、有
機層を飽和食塩水30mlで二回洗浄した。、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を濾別後、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:酢酸エ
チル=16:1)により精製し、標記化合物の結晶を
1.46g(3.35mmol、収率75%)得た。 融点 :189 〜192 ℃(dec.) MS(m/z) :433( M+ )1 H-NMR(300Mz,CDCl3) δ(ppm) : 8.11(1H,dd,J=9.2,5.
6Hz), 7.90(1H,dd,J=10.4,2.7Hz), 7.75-7.65(2H,m),
7.65-7.42(4H,m), 7.40-7.30(1H,m), 7.30-7.10(2H,m),
5.18(2H,d,J=5.8Hz), 3.55(3H,s), 3.35(2H,t,J=7.2H
z), 3.26(1H,t,J=5.9Hz), 2.46(2H,t,J=7.2Hz) IR(KBr) ν(cm -1) :3453,1735,1487,1450,1292,1242,
1191,1033,858,748
【0061】実施例29:2−[4−(2−フルオロフ
ェニル)フェニル]−3−(2−メトキシカルボニルエ
チル)−4−クロロメチル−6−フルオロキノリン[化
合物(II−d);R2a=CH3 ,Za =Cl] 実施例28で得られた化合物(II−c;R2a=C
H3 )1.26g(2.91mmol)をエチレンジク
ロリド25mlに懸濁し、これに氷冷下で塩化チオニル
0.69g(5.83mmol)を加え、室温で1時間
攪拌した。反応液に水20mlを加え、炭酸水素ナトリ
ウムで中和後、分液した。有機層を飽和食塩水20ml
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を
濾別し、溶媒を減圧下留去した後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(クロロホルム)により精製
し、標記化合物の結晶を1.31g(2.88mmo
l、収率99%)得た。 融点 :129 〜131 ℃(dec.) MS(m/z) :451( M+ ,35Cl), 453( M+ ,37Cl)1 H-NMR(300Mz,CDCl3) δ(ppm) :8.16(1H,dd,J=9.2,5.6
Hz), 7.80-7.75(3H,m),7.60-7.45(4H,m), 7.45-7.30(1
H,m), 7.30-7.10(2H,m), 5.09(2H,s), 3.62(3H,s), 3.3
5-3.20(2H,m), 2.58-2.48(2H,m) IR(KBr) ν(cm -1) :2991,1730,1622,1485,1450,1371,
1294,1195,1122,848,763,719
ェニル)フェニル]−3−(2−メトキシカルボニルエ
チル)−4−クロロメチル−6−フルオロキノリン[化
合物(II−d);R2a=CH3 ,Za =Cl] 実施例28で得られた化合物(II−c;R2a=C
H3 )1.26g(2.91mmol)をエチレンジク
ロリド25mlに懸濁し、これに氷冷下で塩化チオニル
0.69g(5.83mmol)を加え、室温で1時間
攪拌した。反応液に水20mlを加え、炭酸水素ナトリ
ウムで中和後、分液した。有機層を飽和食塩水20ml
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を
濾別し、溶媒を減圧下留去した後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(クロロホルム)により精製
し、標記化合物の結晶を1.31g(2.88mmo
l、収率99%)得た。 融点 :129 〜131 ℃(dec.) MS(m/z) :451( M+ ,35Cl), 453( M+ ,37Cl)1 H-NMR(300Mz,CDCl3) δ(ppm) :8.16(1H,dd,J=9.2,5.6
Hz), 7.80-7.75(3H,m),7.60-7.45(4H,m), 7.45-7.30(1
H,m), 7.30-7.10(2H,m), 5.09(2H,s), 3.62(3H,s), 3.3
5-3.20(2H,m), 2.58-2.48(2H,m) IR(KBr) ν(cm -1) :2991,1730,1622,1485,1450,1371,
1294,1195,1122,848,763,719
【0062】実施例30:2−[4−(2−フルオロフ
ェニル)フェニル]−3−(2−カルボキシエチル)−
4−ヒドロキシメチル−6−フルオロキノリン[化合物
(II−e)] 実施例28で得られた化合物(II−c;R2a=C
H3 )1.50g(3.50mmol)をメタノール7
5.0mlに懸濁し、これに1M水酸化ナトリウム水溶
液5.2ml(5.20mmol)を加え、55℃で3
時間攪拌した。反応液に水300mlと1M塩酸水6
0.0mlを加え、酢酸エチル300mlで3回抽出し
た。有機層を飽和食塩水200mlで洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧
下留去して、標記化合物の結晶を1.43g(3.47
mmol、収率99%)得た。 融点 :186 〜189 ℃(dec.) MS(m/z) :419( M+ )1 H-NMR(300Mz,DMSO-d6) δ(ppm) : 8.15-7.95(2H,m),
7.80-7.55(6H,m), 7.55-7.41(1H,m), 7.40-7.30(2H,m),
4.99(2H,s), 3.11(2H,brt,J=8.2Hz), 2.41(2H,brt,J=
8.2Hz) IR(KBr) ν(cm -1) :3444,2974,1685,1623,1487,1454,
1352,1296,1217,1006,842,759
ェニル)フェニル]−3−(2−カルボキシエチル)−
4−ヒドロキシメチル−6−フルオロキノリン[化合物
(II−e)] 実施例28で得られた化合物(II−c;R2a=C
H3 )1.50g(3.50mmol)をメタノール7
5.0mlに懸濁し、これに1M水酸化ナトリウム水溶
液5.2ml(5.20mmol)を加え、55℃で3
時間攪拌した。反応液に水300mlと1M塩酸水6
0.0mlを加え、酢酸エチル300mlで3回抽出し
た。有機層を飽和食塩水200mlで洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧
下留去して、標記化合物の結晶を1.43g(3.47
mmol、収率99%)得た。 融点 :186 〜189 ℃(dec.) MS(m/z) :419( M+ )1 H-NMR(300Mz,DMSO-d6) δ(ppm) : 8.15-7.95(2H,m),
7.80-7.55(6H,m), 7.55-7.41(1H,m), 7.40-7.30(2H,m),
4.99(2H,s), 3.11(2H,brt,J=8.2Hz), 2.41(2H,brt,J=
8.2Hz) IR(KBr) ν(cm -1) :3444,2974,1685,1623,1487,1454,
1352,1296,1217,1006,842,759
【0063】実施例31:2−[4−(2−フルオロフ
ェニル)フェニル]−3−(2−カルボキシエチル)−
4−クロロメチル−6−フルオロキノリン[化合物(I
I−f);Za =Cl] 実施例29で得られた化合物(II−d;R2a=CH3,
Za =Cl)700mg(1.55mmol)を酢酸2
8.0mlに溶解し、これに濃塩酸7.0mlを加え、
55℃で2時間攪拌した。反応液に水300mlを加
え、炭酸水素ナトリウムで中和後、酢酸エチル200m
lで3回抽出した。有機層を飽和食塩水150mlで洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別
し、溶媒を減圧下留去して、標記化合物の結晶を667
mg(1.52mmol、収率98%)得た。 融点 :194 〜197 ℃(dec.) MS(m/z) :437(M + ,35Cl), 439(M + ,37Cl)1 H-NMR(300Mz,CDCl3) δ(ppm) :8.13(1H,dd,J=9.2,5.6
Hz), 7.79(1H,dd,J=10.2,2.6Hz), 7.73(2H,dd,J=7.6,0.
8Hz), 7.58(2H,d,J=8.1Hz), 7.50-7.33(1H,m),7.31-7.1
0(2H,m), 5.14(2H,s), 3.29(2H,brt,J=8.2Hz), 2.51(2
H,brt,J=8.2Hz)IR(KBr) ν(cm -1) :3448,3076,2945,1
710,1625,1502,1483,1340,1240,1201,1008,833,761
ェニル)フェニル]−3−(2−カルボキシエチル)−
4−クロロメチル−6−フルオロキノリン[化合物(I
I−f);Za =Cl] 実施例29で得られた化合物(II−d;R2a=CH3,
Za =Cl)700mg(1.55mmol)を酢酸2
8.0mlに溶解し、これに濃塩酸7.0mlを加え、
55℃で2時間攪拌した。反応液に水300mlを加
え、炭酸水素ナトリウムで中和後、酢酸エチル200m
lで3回抽出した。有機層を飽和食塩水150mlで洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別
し、溶媒を減圧下留去して、標記化合物の結晶を667
mg(1.52mmol、収率98%)得た。 融点 :194 〜197 ℃(dec.) MS(m/z) :437(M + ,35Cl), 439(M + ,37Cl)1 H-NMR(300Mz,CDCl3) δ(ppm) :8.13(1H,dd,J=9.2,5.6
Hz), 7.79(1H,dd,J=10.2,2.6Hz), 7.73(2H,dd,J=7.6,0.
8Hz), 7.58(2H,d,J=8.1Hz), 7.50-7.33(1H,m),7.31-7.1
0(2H,m), 5.14(2H,s), 3.29(2H,brt,J=8.2Hz), 2.51(2
H,brt,J=8.2Hz)IR(KBr) ν(cm -1) :3448,3076,2945,1
710,1625,1502,1483,1340,1240,1201,1008,833,761
【0064】実施例32;6,7−ジヒドロ−10−フ
ルオロ−3−(2−フルオロフェニル)−5−オキソ−
8−クロロメチル−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプ
タ[1,2−b]キノリン[化合物(I−ab);Za
=Cl] 実施例31で得られた化合物(II−f;Za =Cl)
880mg(2.00mmol)をトリフルオロメタン
スルホン酸44.0mlに溶解し、130℃で2時間攪
拌した。反応液を水500mlに注ぎ、炭酸ナトリウム
で中和後、酢酸エチル200mlで3回抽出した。有機
層を水150mlで2回、飽和食塩水150mlで一回
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾
別し、溶媒を減圧下留去した後、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=10:
1)により精製し、標記化合物の結晶を580mg
(1.44mmol、収率72%)得た。 融点 :214 〜216 ℃(dec.) MS(m/z) :419( M+ ,35Cl), 421( M+ ,37Cl)1 H-NMR(300Mz,CDCl3) δ(ppm) :8.20(1H,dd,J=9.2,5.6
Hz), 8.12(1H,dd,J=7.8,0.4Hz), 7.94(1H,dt,J=8.1,1.8
Hz), 7.91(1H,brt,J=2.7Hz), 7.72(1H,dd,J=10.0,2.6H
z), 7.60-7.45(2H,m), 7.45-7.30(1H,m), 7.30-7.10(2
H,m), 5.05(2H,s),3.40-3.36(2H,m), 3.15-3.11(2H,m) IR(KBr) ν(cm -1) :3423, 3068,1676,1622,1504,148
3,1352,1236,1197,1124,831,754
ルオロ−3−(2−フルオロフェニル)−5−オキソ−
8−クロロメチル−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプ
タ[1,2−b]キノリン[化合物(I−ab);Za
=Cl] 実施例31で得られた化合物(II−f;Za =Cl)
880mg(2.00mmol)をトリフルオロメタン
スルホン酸44.0mlに溶解し、130℃で2時間攪
拌した。反応液を水500mlに注ぎ、炭酸ナトリウム
で中和後、酢酸エチル200mlで3回抽出した。有機
層を水150mlで2回、飽和食塩水150mlで一回
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾
別し、溶媒を減圧下留去した後、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=10:
1)により精製し、標記化合物の結晶を580mg
(1.44mmol、収率72%)得た。 融点 :214 〜216 ℃(dec.) MS(m/z) :419( M+ ,35Cl), 421( M+ ,37Cl)1 H-NMR(300Mz,CDCl3) δ(ppm) :8.20(1H,dd,J=9.2,5.6
Hz), 8.12(1H,dd,J=7.8,0.4Hz), 7.94(1H,dt,J=8.1,1.8
Hz), 7.91(1H,brt,J=2.7Hz), 7.72(1H,dd,J=10.0,2.6H
z), 7.60-7.45(2H,m), 7.45-7.30(1H,m), 7.30-7.10(2
H,m), 5.05(2H,s),3.40-3.36(2H,m), 3.15-3.11(2H,m) IR(KBr) ν(cm -1) :3423, 3068,1676,1622,1504,148
3,1352,1236,1197,1124,831,754
【0065】実施例33:6,7−ジヒドロ−10−フ
ルオロ−3−(2−フルオロフェニル)−5−オキソ−
8−ヒドロキシメチル−5H−ベンゾ[6,7]シクロ
ヘプタ[1,2−b]キノリン[化合物(I−ac)] 実施例32で得られた化合物(I−ab;Za =Cl)
350mg(0.83mmol)を酢酸17.5mlに
懸濁し、酢酸ナトリウム527mg(6.42mmo
l)を加えて110℃で22時間攪拌した。反応液に水
200mlを加え、炭酸水素ナトリウムで中和後、酢酸
エチル100mlで2回抽出した。有機層を水110m
lで2回、飽和食塩水100mlで1回洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減
圧下留去した後、残渣をメタノール16mlに懸濁し、
1M水酸化ナトリウム水溶液0.85ml(0.85m
mol)を加えて室温で2時間撹袢した。反応液に水1
00mlを加え、酢酸エチル100mlで2回抽出した
後、有機層を飽和食塩水50mlで3回洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減
圧下留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(トルエン:酢酸エチル=1:1)により精製
し、標記化合物の結晶を323mg(0.81mmo
l、収率97%)得た。 融点 :208 〜211 ℃(dec.) MS(m/z) :401(M + )1 H-NMR(300Mz,CDCl3) δ(ppm) :8.17(1H,dd,J=9.2,5.6
Hz), 8.12(1H,d,J=8.0Hz), 7.93(1H,dt,J=8.1,1.8Hz),
7.88(1H,brt,J=1.5Hz), 7.81(1H,dd,J=10.3,2.7Hz), 7.
60-7.45(2H,m), 7.45-7.30(1H,m), 7.30-7.10(2H,m),
5.21(2H,s), 3.43-3.35(2H,m), 3.15-3.00(2H,m), 2.02
(1H,brs) IR(KBr) ν(cm -1) :3421,3053,1668,1625,1504,1481,
1369,1230,1191,1022,828,752
ルオロ−3−(2−フルオロフェニル)−5−オキソ−
8−ヒドロキシメチル−5H−ベンゾ[6,7]シクロ
ヘプタ[1,2−b]キノリン[化合物(I−ac)] 実施例32で得られた化合物(I−ab;Za =Cl)
350mg(0.83mmol)を酢酸17.5mlに
懸濁し、酢酸ナトリウム527mg(6.42mmo
l)を加えて110℃で22時間攪拌した。反応液に水
200mlを加え、炭酸水素ナトリウムで中和後、酢酸
エチル100mlで2回抽出した。有機層を水110m
lで2回、飽和食塩水100mlで1回洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減
圧下留去した後、残渣をメタノール16mlに懸濁し、
1M水酸化ナトリウム水溶液0.85ml(0.85m
mol)を加えて室温で2時間撹袢した。反応液に水1
00mlを加え、酢酸エチル100mlで2回抽出した
後、有機層を飽和食塩水50mlで3回洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減
圧下留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(トルエン:酢酸エチル=1:1)により精製
し、標記化合物の結晶を323mg(0.81mmo
l、収率97%)得た。 融点 :208 〜211 ℃(dec.) MS(m/z) :401(M + )1 H-NMR(300Mz,CDCl3) δ(ppm) :8.17(1H,dd,J=9.2,5.6
Hz), 8.12(1H,d,J=8.0Hz), 7.93(1H,dt,J=8.1,1.8Hz),
7.88(1H,brt,J=1.5Hz), 7.81(1H,dd,J=10.3,2.7Hz), 7.
60-7.45(2H,m), 7.45-7.30(1H,m), 7.30-7.10(2H,m),
5.21(2H,s), 3.43-3.35(2H,m), 3.15-3.00(2H,m), 2.02
(1H,brs) IR(KBr) ν(cm -1) :3421,3053,1668,1625,1504,1481,
1369,1230,1191,1022,828,752
【0066】実施例34;6,7−ジヒドロ−10−フ
ルオロ−3−(2−フルオロフェニル)−5−オキソ−
8−ヒドロキシメチル−5H−ベンゾ[6,7]シクロ
ヘプタ[1,2−b]キノリン[化合物(I−ac)] 実施例30で得られた化合物(II−e)610mg
(1.45mmol)をトリフルオロメタンスルホン酸
61.0mlに溶解し、130℃で20時間攪拌した。
反応液を水600mlに注ぎ、炭酸ナトリウムで中和
後、酢酸エチル250mlで3回抽出した。有機層を水
200mlで1回、飽和食塩水200mlで2回洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別
し、溶媒を減圧下留去した後、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=5:1)
により精製し、標記化合物の結晶を78mg(0.19
mmol、収率13%)得た。
ルオロ−3−(2−フルオロフェニル)−5−オキソ−
8−ヒドロキシメチル−5H−ベンゾ[6,7]シクロ
ヘプタ[1,2−b]キノリン[化合物(I−ac)] 実施例30で得られた化合物(II−e)610mg
(1.45mmol)をトリフルオロメタンスルホン酸
61.0mlに溶解し、130℃で20時間攪拌した。
反応液を水600mlに注ぎ、炭酸ナトリウムで中和
後、酢酸エチル250mlで3回抽出した。有機層を水
200mlで1回、飽和食塩水200mlで2回洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別
し、溶媒を減圧下留去した後、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=5:1)
により精製し、標記化合物の結晶を78mg(0.19
mmol、収率13%)得た。
【0067】実施例35:6,7−ジヒドロ−10−フ
ルオロ−3−(2−フルオロフェニル)−5−オキソ−
8−ホルミル−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ
[1,2−b]キノリン[化合物(I−d)] 実施例33または実施例34で得られた化合物(I−a
c)200mg(0.50mmol)をジメチルスルホ
キシド6.0mlに溶解し、無水酢酸0.24ml
(2.49mmol)を加えて室温で17時間攪拌し
た。反応液に、氷冷下でメタノール1.0mlを加えて
2時間攪拌した後、水20mlを加えて酢酸エチル60
mlで抽出した。有機層を水20mlで3回、飽和食塩
水20mlで1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下留去した後、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢
酸エチル=10:1)により精製し、標記化合物の結晶
を180mg(0.45mmol、収率90%)得た。 融点 :185 〜189 ℃(dec.) MS(m/z) :399(M + )1 H-NMR(300Mz,CDCl3) δ(ppm) :11.02(1H,s), 8.32-8.
20(2H,m), 8.15(1H,d,J=8.1Hz), 7.96(1H,dt,J=8.1,1.8
Hz), 7.92(1H,brt,J=1.5Hz), 7.60-7.50(2H,m),7.45-7.
30(1H,m), 7.30-7.15(2H,m), 5.66(2H,s), 3.60-3.50(2
H,m), 3.20-3.15(2H,m) IR(KBr) ν(cm -1) :3442,1692,1676,1623,1496,1452,
1348,1236,1207,833,754
ルオロ−3−(2−フルオロフェニル)−5−オキソ−
8−ホルミル−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ
[1,2−b]キノリン[化合物(I−d)] 実施例33または実施例34で得られた化合物(I−a
c)200mg(0.50mmol)をジメチルスルホ
キシド6.0mlに溶解し、無水酢酸0.24ml
(2.49mmol)を加えて室温で17時間攪拌し
た。反応液に、氷冷下でメタノール1.0mlを加えて
2時間攪拌した後、水20mlを加えて酢酸エチル60
mlで抽出した。有機層を水20mlで3回、飽和食塩
水20mlで1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下留去した後、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢
酸エチル=10:1)により精製し、標記化合物の結晶
を180mg(0.45mmol、収率90%)得た。 融点 :185 〜189 ℃(dec.) MS(m/z) :399(M + )1 H-NMR(300Mz,CDCl3) δ(ppm) :11.02(1H,s), 8.32-8.
20(2H,m), 8.15(1H,d,J=8.1Hz), 7.96(1H,dt,J=8.1,1.8
Hz), 7.92(1H,brt,J=1.5Hz), 7.60-7.50(2H,m),7.45-7.
30(1H,m), 7.30-7.15(2H,m), 5.66(2H,s), 3.60-3.50(2
H,m), 3.20-3.15(2H,m) IR(KBr) ν(cm -1) :3442,1692,1676,1623,1496,1452,
1348,1236,1207,833,754
【0068】実施例36:6,7−ジヒドロ−10−フ
ルオロ−3−(2−フルオロフェニル)−5−オキソ−
5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−b]キ
ノリン−8−カルボン酸[化合物(I−e)] 実施例35で得られた化合物(I−d)80mg(0.
200mmol)をジメチルスルホキシド8.0mlに
溶解し、87%亜塩素酸83mg(0.800mmo
l)と水1.0mlを加えて室温で2時間攪拌した。反
応液に1M塩酸水1.0mlと水20mlを加えて酢酸
エチル20mlで3回抽出した。有機層を水20mlで
2回、飽和食塩水20mlで1回洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下留
去して標記化合物の結晶を81mg(0.195mmo
l、収率98%)得た。 融点:285 〜290 ℃(dec.) MS(m/z) :415( M+ )1 H-NMR(300Mz,DMSO-d6) δ(ppm) :8.21(1H,dd,J=9.2,
5.6Hz), 8.10(1H,d,J=8.2Hz), 7.99(1H,dt,J=8.2,1.7H
z), 7.80-7.73(2H,m), 7.67(1H,dt,J=1.7,7.9Hz),7.57
(1H,dd,J=9.8,1.8Hz), 7.52-7.47(1H,m), 7.42-7.35(2
H,m), 3.16-3.07(4H,m) IR(KBr) ν(cm -1) :3473,3076,1717,1695,1627,1502,
1479,1454,1361,1228,1190,1112,837,761
ルオロ−3−(2−フルオロフェニル)−5−オキソ−
5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−b]キ
ノリン−8−カルボン酸[化合物(I−e)] 実施例35で得られた化合物(I−d)80mg(0.
200mmol)をジメチルスルホキシド8.0mlに
溶解し、87%亜塩素酸83mg(0.800mmo
l)と水1.0mlを加えて室温で2時間攪拌した。反
応液に1M塩酸水1.0mlと水20mlを加えて酢酸
エチル20mlで3回抽出した。有機層を水20mlで
2回、飽和食塩水20mlで1回洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下留
去して標記化合物の結晶を81mg(0.195mmo
l、収率98%)得た。 融点:285 〜290 ℃(dec.) MS(m/z) :415( M+ )1 H-NMR(300Mz,DMSO-d6) δ(ppm) :8.21(1H,dd,J=9.2,
5.6Hz), 8.10(1H,d,J=8.2Hz), 7.99(1H,dt,J=8.2,1.7H
z), 7.80-7.73(2H,m), 7.67(1H,dt,J=1.7,7.9Hz),7.57
(1H,dd,J=9.8,1.8Hz), 7.52-7.47(1H,m), 7.42-7.35(2
H,m), 3.16-3.07(4H,m) IR(KBr) ν(cm -1) :3473,3076,1717,1695,1627,1502,
1479,1454,1361,1228,1190,1112,837,761
【0069】実施例37:6,7−ジヒドロ−10−フ
ルオロ−3−(2−フルオロフェニル)−5−オキソ−
5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−b]キ
ノリン−8−カルボン酸[化合物(I−e)] 実施例33で得られた化合物(I−ac)160mg
(0.399mmol)をアセトン6.4mlに懸濁
し、これに氷冷下で無水クロム酸0.32g(3.19
mmol)を硫酸0.3mlと水1.0mlに溶解して
加え、1.5時間攪拌した。イソプロパノール5.0m
lを加えて、更に氷冷下30分間攪拌後、水40mlを
加えて酢酸エチル50mlで3回抽出した。有機層を水
50mlで1回、飽和食塩水50mlで2回洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒
を減圧下留去して標記化合物の結晶を164mg(0.
395mmol、収率99%)得た。
ルオロ−3−(2−フルオロフェニル)−5−オキソ−
5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−b]キ
ノリン−8−カルボン酸[化合物(I−e)] 実施例33で得られた化合物(I−ac)160mg
(0.399mmol)をアセトン6.4mlに懸濁
し、これに氷冷下で無水クロム酸0.32g(3.19
mmol)を硫酸0.3mlと水1.0mlに溶解して
加え、1.5時間攪拌した。イソプロパノール5.0m
lを加えて、更に氷冷下30分間攪拌後、水40mlを
加えて酢酸エチル50mlで3回抽出した。有機層を水
50mlで1回、飽和食塩水50mlで2回洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒
を減圧下留去して標記化合物の結晶を164mg(0.
395mmol、収率99%)得た。
【0070】実施例38:6,7−ジヒドロ−10−フ
ルオロ−3−(2−フルオロフェニル)−5−オキソ−
5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−b]キ
ノリン−8−カルボン酸メチル[化合物(I−f;R5
=CH3 )] 実施例36および実施例37で得られた化合物(I−
e)81mg(0.195mmol)をアセトン8.1
mlに懸濁し、炭酸カリウム40mg(0.29mmo
l)とヨウ化メチル82mg(0.590mmol)を
加えて45℃で5時間攪拌した。反応液に、1M塩酸水
1.0mlと水30mlを加えて酢酸エチル20mlで
3回抽出した。有機層を水20mlで3回、飽和食塩水
20mlで1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下留去した後、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸
エチル=20:1)により精製し、標記化合物の結晶を
64mg(0.45mmol、収率77%)得た。 融点 :209 〜212 ℃(dec.) MS(m/z) :429( M+ )1 H-NMR(300Mz,CDCl3) δ(ppm) :8.20(1H,dd,J=9.2,5.5
Hz), 8.14(1H,dd,J=7.9,0.4Hz), 8.00-7.90(2H,m), 7.6
0-7.50(2H,m), 7.45(1H,dd,J=9.5,2.7Hz), 7.43-7.30(1
H,m), 7.30-7.15(2H,m), 4.13(3H,s), 3.25-3.10(4H,m) IR(KBr) ν(cm -1) :3446,3043,2956,1735,1685,1625,
1584,1496,1373,1292,1213,1188,833,750
ルオロ−3−(2−フルオロフェニル)−5−オキソ−
5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−b]キ
ノリン−8−カルボン酸メチル[化合物(I−f;R5
=CH3 )] 実施例36および実施例37で得られた化合物(I−
e)81mg(0.195mmol)をアセトン8.1
mlに懸濁し、炭酸カリウム40mg(0.29mmo
l)とヨウ化メチル82mg(0.590mmol)を
加えて45℃で5時間攪拌した。反応液に、1M塩酸水
1.0mlと水30mlを加えて酢酸エチル20mlで
3回抽出した。有機層を水20mlで3回、飽和食塩水
20mlで1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下留去した後、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸
エチル=20:1)により精製し、標記化合物の結晶を
64mg(0.45mmol、収率77%)得た。 融点 :209 〜212 ℃(dec.) MS(m/z) :429( M+ )1 H-NMR(300Mz,CDCl3) δ(ppm) :8.20(1H,dd,J=9.2,5.5
Hz), 8.14(1H,dd,J=7.9,0.4Hz), 8.00-7.90(2H,m), 7.6
0-7.50(2H,m), 7.45(1H,dd,J=9.5,2.7Hz), 7.43-7.30(1
H,m), 7.30-7.15(2H,m), 4.13(3H,s), 3.25-3.10(4H,m) IR(KBr) ν(cm -1) :3446,3043,2956,1735,1685,1625,
1584,1496,1373,1292,1213,1188,833,750
【0071】実施例39:6,7−ジヒドロ−10−フ
ルオロ−3−(2−フルオロフェニル)−5−ヒドロキ
シ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−
b]キノリン−8−カルボン酸メチル[化合物(I−
g;R5 =CH3 )] 実施例38で得られた化合物(I−f;R5 =CH3 )
70mg(0.160mmol)をメタノール7.0m
lに懸濁し、氷冷下で水素化ホウ素ナトリウム13mg
(0.35mmol)を加え、室温で5時間攪拌した。
反応液にアセトン2.0mlを加えて室温で2.5時間
攪拌した後、溶媒を減圧下留去した。残渣に水15ml
と1M塩酸水2mlを加え、酢酸エチル20mlで2回
抽出した。有機層を水10mlで2回、飽和食塩水10
mlで3回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下留去した後、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチ
ル=20:1)により精製し、標記化合物の結晶を66
mg(0.150mmol、収率94%)得た。 融点 :259 〜263 ℃(dec.) MS(m/z) :431( M+ )1 H-NMR(300Mz,CDCl3-CF3CO2D) δ(ppm) :8.45(1H,dd,J
=9.4,4.6Hz), 7.90-7.55(5H,m), 7.55-7.35(2H,m), 7.3
5-7.15(2H,m), 5.26(1H,brs), 4.22(3H,s), 3.00-2.65
(4H,m) IR(KBr) ν( cm-1) :3469,3273,2952,1731,1627,1500,
1481,1446,1353,1236,1074,833,759参考例
ルオロ−3−(2−フルオロフェニル)−5−ヒドロキ
シ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−
b]キノリン−8−カルボン酸メチル[化合物(I−
g;R5 =CH3 )] 実施例38で得られた化合物(I−f;R5 =CH3 )
70mg(0.160mmol)をメタノール7.0m
lに懸濁し、氷冷下で水素化ホウ素ナトリウム13mg
(0.35mmol)を加え、室温で5時間攪拌した。
反応液にアセトン2.0mlを加えて室温で2.5時間
攪拌した後、溶媒を減圧下留去した。残渣に水15ml
と1M塩酸水2mlを加え、酢酸エチル20mlで2回
抽出した。有機層を水10mlで2回、飽和食塩水10
mlで3回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下留去した後、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチ
ル=20:1)により精製し、標記化合物の結晶を66
mg(0.150mmol、収率94%)得た。 融点 :259 〜263 ℃(dec.) MS(m/z) :431( M+ )1 H-NMR(300Mz,CDCl3-CF3CO2D) δ(ppm) :8.45(1H,dd,J
=9.4,4.6Hz), 7.90-7.55(5H,m), 7.55-7.35(2H,m), 7.3
5-7.15(2H,m), 5.26(1H,brs), 4.22(3H,s), 3.00-2.65
(4H,m) IR(KBr) ν( cm-1) :3469,3273,2952,1731,1627,1500,
1481,1446,1353,1236,1074,833,759参考例
【0072】参考例1:2−[4−(2−フルオロフェ
ニル)フェニル]−3−(2−カルボキシエチル)−6
−フルオロキノリン−4−カルボン酸[化合物(V)] 5−フルオロイサチン8.30g(50.3mmol)
と水酸化カリウム13.3g(201mmol)を水2
0mlに加えた。これに室温下で4−[4−(2−フル
オロフェニル)ベンゾイル]酪酸メチル10.1g(3
3.5mmol)をエタノール80mlとジオキサン4
0mlに溶解して添加し、55℃に保ちながら13時間
撹拌した。減圧下でエタノールを留去し、水150ml
とジエチルエーテル75mlを加え分液した。水層に酢
酸40mlと水50mlを加え、氷冷下2時間撹拌し
た。析出した固体を濾集し、減圧乾燥により溶媒を留去
して粗結晶14.0gを得た。これを酢酸エチル140
mlに懸濁し、75℃で10分間撹拌した後、氷冷下3
時間撹拌した。固体を濾集し、減圧乾燥により溶媒を留
去して標記化合物の結晶を12.9g(29.8mmo
l、収率89%)得た。 融点:220 〜221 ℃(分解) MS(m/z) :433(M + )1 H-NMR(300MHz,DMSO-d6)δ(ppm) :8.09(1H,dd,J=9.2,
5.5Hz), 7.73-7.56(6H,m),7.47(1H,dd,J=9.8,2.8Hz),
7.42-7.38(1H,m), 7.33-7.28(2H,m), 3.04-2.99(2H,m),
2.34-2.28(2H,m) IR(KBr) ν(cm -1) :3444,2981,1730,1622,1591,1484,
1404,1245,1203,831,759
ニル)フェニル]−3−(2−カルボキシエチル)−6
−フルオロキノリン−4−カルボン酸[化合物(V)] 5−フルオロイサチン8.30g(50.3mmol)
と水酸化カリウム13.3g(201mmol)を水2
0mlに加えた。これに室温下で4−[4−(2−フル
オロフェニル)ベンゾイル]酪酸メチル10.1g(3
3.5mmol)をエタノール80mlとジオキサン4
0mlに溶解して添加し、55℃に保ちながら13時間
撹拌した。減圧下でエタノールを留去し、水150ml
とジエチルエーテル75mlを加え分液した。水層に酢
酸40mlと水50mlを加え、氷冷下2時間撹拌し
た。析出した固体を濾集し、減圧乾燥により溶媒を留去
して粗結晶14.0gを得た。これを酢酸エチル140
mlに懸濁し、75℃で10分間撹拌した後、氷冷下3
時間撹拌した。固体を濾集し、減圧乾燥により溶媒を留
去して標記化合物の結晶を12.9g(29.8mmo
l、収率89%)得た。 融点:220 〜221 ℃(分解) MS(m/z) :433(M + )1 H-NMR(300MHz,DMSO-d6)δ(ppm) :8.09(1H,dd,J=9.2,
5.5Hz), 7.73-7.56(6H,m),7.47(1H,dd,J=9.8,2.8Hz),
7.42-7.38(1H,m), 7.33-7.28(2H,m), 3.04-2.99(2H,m),
2.34-2.28(2H,m) IR(KBr) ν(cm -1) :3444,2981,1730,1622,1591,1484,
1404,1245,1203,831,759
【0073】参考例2:2−[4−(2−フルオロフェ
ニル)フェニル]−3−[(2−メトキシカルボニル)
エチル]−6−フルオロキノリン−4−カルボン酸[化
合物(VI);R2a=CH3 ] 参考例1で得られた化合物7.00g(16.2mmo
l)をトルエン210mlに懸濁させ、塩化チオニル
4.04g(34.0mmol)を加えて50℃で3時
間撹拌した。メタノール13.0mlを加えた後、室温
で1時間、氷冷下2時間撹拌した。析出した固体を濾集
し、減圧乾燥により溶媒を留去して、標記化合物の結晶
を7.20g(16.1mmol、収率99%)得た。 融点:243 〜244 ℃(分解) MS(m/z) :447(M + )1 H-NMR(300MHz,CD3OD)δ(ppm) :8.05(1H,dd,J=9.2,5.3
Hz), 7.78-7.50(7H,m),7.39-7.32(1H,m), 7.29-7.14(2
H,m), 3.52(3H,s), 3.30-3.17(2H,brt), 2.54-2.47(2H,
brt) IR(KBr) ν(cm -1) :3450,2980,1731,1625,1581,148
3,1240,1199,831,759
ニル)フェニル]−3−[(2−メトキシカルボニル)
エチル]−6−フルオロキノリン−4−カルボン酸[化
合物(VI);R2a=CH3 ] 参考例1で得られた化合物7.00g(16.2mmo
l)をトルエン210mlに懸濁させ、塩化チオニル
4.04g(34.0mmol)を加えて50℃で3時
間撹拌した。メタノール13.0mlを加えた後、室温
で1時間、氷冷下2時間撹拌した。析出した固体を濾集
し、減圧乾燥により溶媒を留去して、標記化合物の結晶
を7.20g(16.1mmol、収率99%)得た。 融点:243 〜244 ℃(分解) MS(m/z) :447(M + )1 H-NMR(300MHz,CD3OD)δ(ppm) :8.05(1H,dd,J=9.2,5.3
Hz), 7.78-7.50(7H,m),7.39-7.32(1H,m), 7.29-7.14(2
H,m), 3.52(3H,s), 3.30-3.17(2H,brt), 2.54-2.47(2H,
brt) IR(KBr) ν(cm -1) :3450,2980,1731,1625,1581,148
3,1240,1199,831,759
【0074】参考例3:6,7−ジヒドロ−10−フル
オロ−3−(2−フルオロフェニル)−5H−ベンゾ
[6,7]シクロヘプタ[1,2−b]キノリン−8−
カルボン酸[化合物(III)] 実施例27で得られた化合物57mg(0.11mmo
l)を酢酸0.6mlおよび無水酢酸3.0mlに溶解
し、5℃で亜硝酸ナトリウム38mg(0.55mmo
l)を加えて一晩撹拌した。反応液に水40mlを加え
て室温で30分撹拌した後、炭酸ナトリウムで中和し
た。酢酸エチル30mlで2回抽出し、有機層を水20
mlと飽和食塩水20mlで洗浄後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下留去し
た後、残渣に水酸化カリウムの飽和エタノール溶液2m
lを加えて80℃で3時間撹拌した。溶媒を減圧下留去
し、水60mlとジエチルエーテル40mlを加えて撹
拌した後、分液した。水層に2規定塩酸を加えてpH
2.0とし、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有
機層を水80ml、飽和食塩水80mlで洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を
減圧下留去した後、残渣にクロロホルム3.0mlを加
えて氷冷下撹拌し、析出した結晶を濾集した。減圧乾燥
により溶媒を留去して標記化合物の結晶を33mg
(0.08mmol、収率74%)得た。 融点:230 〜234 ℃(分解) MS(m/z) :401(M + )1 H-NMR(300MHz,DMSO-d6)δ(ppm) :8.18(1H,dd,J=9.2,
5.7Hz), 7.85(1H,d,J=7.9Hz), 7.72(1H,ddd,J=8.4,1.5,
1.5Hz), 7.65-7.55(4H,m), 7.49-7.43(1H,m), 7.38-7.3
2(2H,m), 2.67-2.57(4H,m), 2.26-2.19(2H,m) IR(KBr) ν(cm -1) :3431,2954,1712,1625,1504,1481,
1350,1238,1172,989,759
オロ−3−(2−フルオロフェニル)−5H−ベンゾ
[6,7]シクロヘプタ[1,2−b]キノリン−8−
カルボン酸[化合物(III)] 実施例27で得られた化合物57mg(0.11mmo
l)を酢酸0.6mlおよび無水酢酸3.0mlに溶解
し、5℃で亜硝酸ナトリウム38mg(0.55mmo
l)を加えて一晩撹拌した。反応液に水40mlを加え
て室温で30分撹拌した後、炭酸ナトリウムで中和し
た。酢酸エチル30mlで2回抽出し、有機層を水20
mlと飽和食塩水20mlで洗浄後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下留去し
た後、残渣に水酸化カリウムの飽和エタノール溶液2m
lを加えて80℃で3時間撹拌した。溶媒を減圧下留去
し、水60mlとジエチルエーテル40mlを加えて撹
拌した後、分液した。水層に2規定塩酸を加えてpH
2.0とし、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有
機層を水80ml、飽和食塩水80mlで洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を
減圧下留去した後、残渣にクロロホルム3.0mlを加
えて氷冷下撹拌し、析出した結晶を濾集した。減圧乾燥
により溶媒を留去して標記化合物の結晶を33mg
(0.08mmol、収率74%)得た。 融点:230 〜234 ℃(分解) MS(m/z) :401(M + )1 H-NMR(300MHz,DMSO-d6)δ(ppm) :8.18(1H,dd,J=9.2,
5.7Hz), 7.85(1H,d,J=7.9Hz), 7.72(1H,ddd,J=8.4,1.5,
1.5Hz), 7.65-7.55(4H,m), 7.49-7.43(1H,m), 7.38-7.3
2(2H,m), 2.67-2.57(4H,m), 2.26-2.19(2H,m) IR(KBr) ν(cm -1) :3431,2954,1712,1625,1504,1481,
1350,1238,1172,989,759
【0075】参考例4:6,7−ジヒドロ−10−フル
オロ−3−(2−フルオロフェニル)−5H−ベンゾ
[6,7]シクロヘプタ[1,2−b]キノリン−8−
カルボン酸[化合物(III)] 実施例39で得られた化合物(I−g;R5 =CH3 )
35mg(0.080mmol)を酢酸1.8mlに溶
解し、無水酢酸1.8mlとヨウ化水素酸1.8mlを
加えて110℃で2.5時間攪拌した。反応液に5%チ
オ硫酸ナトリウム水溶液50mlを加え、炭酸水素ナト
リウムで中和した。酢酸エチル100mlで2回抽出し
た後、有機層を水100mlで2回、飽和食塩水100
mlで1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下留去した後、残渣に2.
5M水酸化カリウム水溶液50mlとジエチルエーテル
100mlを加えて攪拌し、不溶物を濾去した。分液
し、水層に濃塩酸を加えてpH2とした後、酢酸エチル
150mlで抽出した。有機層を水100mlで3回、
飽和食塩水100mlで1回洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下留去し
た後、残渣に塩化メチレン3.0mlを加えて攪拌後、
固体を濾集し、減圧乾燥により溶媒を留去して標記化合
物を25mg(0.062mmol、収率78%)得
た。 融点 :230 〜234 ℃(dec.) MS(m/z) :401( M+ )1 H-NMR(300Mz,DMSO-d6) δ(ppm) :8.18(1H,dd,J=9.2,
5.7Hz), 7.85(1H,d,J=7.9Hz), 7.72(1H,ddd,J=8.4,1.5,
1.5Hz), 7.65-7.55(4H,m), 7.49-7.43(1H,m), 7.38-7.3
2(2H,m), 2.67-2.57(4H,m), 2.26-2.19(2H,m) IR(KBr) ν(cm -1) :3431,2954,1712,1625,1504,1481,
1350,1238,1172,989,759
オロ−3−(2−フルオロフェニル)−5H−ベンゾ
[6,7]シクロヘプタ[1,2−b]キノリン−8−
カルボン酸[化合物(III)] 実施例39で得られた化合物(I−g;R5 =CH3 )
35mg(0.080mmol)を酢酸1.8mlに溶
解し、無水酢酸1.8mlとヨウ化水素酸1.8mlを
加えて110℃で2.5時間攪拌した。反応液に5%チ
オ硫酸ナトリウム水溶液50mlを加え、炭酸水素ナト
リウムで中和した。酢酸エチル100mlで2回抽出し
た後、有機層を水100mlで2回、飽和食塩水100
mlで1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下留去した後、残渣に2.
5M水酸化カリウム水溶液50mlとジエチルエーテル
100mlを加えて攪拌し、不溶物を濾去した。分液
し、水層に濃塩酸を加えてpH2とした後、酢酸エチル
150mlで抽出した。有機層を水100mlで3回、
飽和食塩水100mlで1回洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下留去し
た後、残渣に塩化メチレン3.0mlを加えて攪拌後、
固体を濾集し、減圧乾燥により溶媒を留去して標記化合
物を25mg(0.062mmol、収率78%)得
た。 融点 :230 〜234 ℃(dec.) MS(m/z) :401( M+ )1 H-NMR(300Mz,DMSO-d6) δ(ppm) :8.18(1H,dd,J=9.2,
5.7Hz), 7.85(1H,d,J=7.9Hz), 7.72(1H,ddd,J=8.4,1.5,
1.5Hz), 7.65-7.55(4H,m), 7.49-7.43(1H,m), 7.38-7.3
2(2H,m), 2.67-2.57(4H,m), 2.26-2.19(2H,m) IR(KBr) ν(cm -1) :3431,2954,1712,1625,1504,1481,
1350,1238,1172,989,759
【0076】
【発明の効果】本発明により、免疫抑制活性を有する四
環系キノリン誘導体が提供される。
環系キノリン誘導体が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河西 政次 神奈川県藤沢市鵠沼松ケ丘3−12−15 (72)発明者 中島 博志 静岡県駿東郡長泉町納米里410−1 (72)発明者 中里 宜資 アメリカ合衆国、マサチューセッツ州 02146、ブルックライン、ポンドアヴェニ ュー 33、#301
Claims (3)
- 【請求項1】 式(I) 【化1】 {式中、R1 は、COOH、CHO、COY[式中、Y
は、NR3 R4 (式中、R3 およびR4 は、同一または
異なって、水素原子、炭素数1〜18のアルキル、置換
もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ア
ラルキルを表すか、R3 およびR4 が隣接する窒素原子
と一緒になって複素環基を表す)またはOR5 (式中、
R5 は、炭素数1〜4のアルキルまたは置換もしくは非
置換アラルキルを表す)を表す]またはCH2 Z(式
中、Zは、ハロゲン原子またはヒドロキシを表す)を表
す。X1 は、水素原子またはヒドロキシを表し、X2 は
水素原子を表すか、またはX1 とX2 が一緒になって酸
素原子を表す。ただし、R1 がCOOHである場合、X
1 およびX2 は同時に水素ではない。}で表される四環
系キノリン誘導体。 - 【請求項2】 式(II) 【化2】 [式中、R1aは、CONR3 R4 (式中、R3 およびR
4 は、前記と同義である)またはCH2 Z(式中、Z
は、前記と同義である)を表す。R2 は、水素原子、炭
素数1〜4のアルキル、または置換もしくは非置換のア
ラルキルを表す。]で表されるキノリン誘導体をフリー
デル−クラフツ(Friedel−Crafts)反応
条件下で反応させることを特徴とする式(I−a) 【化3】 (式中、R1aは前記と同義である)で表される四環系キ
ノリン誘導体の製造法。 - 【請求項3】 式(II) 【化4】 (式中、R1aおよびR2 は、前記と同義である。)で表
されるキノリン誘導体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33377697A JPH10231289A (ja) | 1996-12-06 | 1997-12-04 | 四環系キノリン誘導体 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32660396 | 1996-12-06 | ||
JP34105196 | 1996-12-20 | ||
JP8-326603 | 1996-12-20 | ||
JP8-341051 | 1996-12-20 | ||
JP33377697A JPH10231289A (ja) | 1996-12-06 | 1997-12-04 | 四環系キノリン誘導体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10231289A true JPH10231289A (ja) | 1998-09-02 |
Family
ID=27340184
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33377697A Withdrawn JPH10231289A (ja) | 1996-12-06 | 1997-12-04 | 四環系キノリン誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10231289A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001024785A2 (en) * | 1999-10-01 | 2001-04-12 | Institute Of Molecular And Cell Biology | Dihydroorotate dehydrogenase inhibitors for the treatment of viral-mediated diseases |
WO2015077535A2 (en) | 2013-11-22 | 2015-05-28 | Genzyme Corporation | Novel methods for treating neurodegenerative diseases |
JP2021519334A (ja) * | 2018-03-26 | 2021-08-10 | クリア クリーク バイオ, インコーポレイテッド | ジヒドロオロト酸デヒドロゲナーゼを阻害するための組成物および方法 |
-
1997
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