JPH10230587A - シリンダ洗浄装置および洗浄方法 - Google Patents

シリンダ洗浄装置および洗浄方法

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JPH10230587A
JPH10230587A JP9051084A JP5108497A JPH10230587A JP H10230587 A JPH10230587 A JP H10230587A JP 9051084 A JP9051084 A JP 9051084A JP 5108497 A JP5108497 A JP 5108497A JP H10230587 A JPH10230587 A JP H10230587A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 爪際、爪と爪との間のシリンダ外表面、およ
び爪自体をも洗浄することが可能で、その作業を軽減さ
せること。 【解決手段】 保持具10は押圧部材8とほぼ同じ巾の
台部10Aを有し、この台部10Aの中央部分かつシリ
ンダの長手方向に沿って伸びた突出部10Bを形成した
逆T字形断面になっており、サイドプレート5に固定さ
れたサポートバーに対して、位置調節の為に移動可能に
支持され、移動後の位置で固定される。押圧部材8は第
1押圧部11に一体形成により第2押圧部11Bが隣設
されている。第1押圧部11は上面と正面にまたがっ
て、所定間隔で斜め切除して分割形成された、シリンダ
の長手方向の全長にわたって多数並設された柔軟性を持
った薄い片11aが設けられている。第2押圧部12の
第1押圧部11側は保持具10の突出部10Bに位置さ
れ、肉薄部分により形成されており、保持具の突出部1
0Bの作用によってエッジ効果が生ずる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は巻紙や枚葉紙印刷機
のシリンダ洗浄装置に係り、特にシート状部材としての
枚葉紙を把持する爪を持つ圧胴の洗浄、およびブランケ
ット胴などのシリンダを洗浄するのに好適なシリンダ洗
浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】巻紙式輪転機や枚葉紙印刷機には、圧
胴、ブランケット胴などのシリンダの外周面にインクな
どが付着し印刷用紙などを汚すことを防止するために、
シリンダの外周面を洗浄するシリンダ洗浄装置が設けら
れている。シリンダ洗浄装置としては洗浄布を背面から
パッドやブレードなどの押圧部材によりシリンダの外周
面に押圧し、相対的に移動させて洗浄を行う型式のもの
が広く用いられている。洗浄布の供給・巻取り機構およ
び押圧部材は洗浄ユニットとして構成されている。押圧
部材による洗浄布のシリンダ外表面への圧接方式として
は、洗浄ユニットをシリンダに対して所定の間隔で定置
させ、洗浄時にパッド内に圧縮空気を供給して膨張させ
洗浄布をシリンダ外表面に圧接するもの、また洗浄ユニ
ットをシリンダに対して直線的に移動させる機構、ある
いは洗浄ユニットを軸に支持し、この軸回りに回動させ
る機構を設け、洗浄布の供給タイミングに合わせてシリ
ンダ方向に移動させ、押圧部材により洗浄布をシリンダ
外表面に圧接するものなどが知られている。このように
構成されたシリンダ洗浄装置を枚葉紙印刷機の圧胴に適
用する場合、枚葉紙を把持する爪部分では圧胴の端面な
どに設けたカムによって作動するレバーを介して洗浄ユ
ニットをシリンダ外表面から離間させる方式、または洗
浄ユニットの駆動部にエアシリンダを用い、このエアシ
リンダを押圧部材が爪の部分を通過するタイミングで作
動させ、洗浄ユニットをシリンダ外表面から離間させる
方式により洗浄ユニットを圧胴から離間させ、爪の通過
直後に離間させた押圧部材をシリンダ方向に移動させ、
洗浄布を爪際に圧接することにより行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のシリンダ洗浄装
置では、なるべく爪際を洗浄する為に、特開平6−23
8881号公報に記載されているように、押圧部材のシ
リンダ外表面に最初に接触する部分すなわち押圧部材の
端部に角張った形状で硬めの部材を配置させたり、ドク
ターを配置させる構造のものが多く採用されている。ま
た、シリンダ外表面から離間させた押圧部材を爪の通過
直後に再度シリンダ外表面に強く接触させる時に、押圧
部材および洗浄布が爪に接触して爪を変形または破損さ
せることのないように、またシリンダを回転させながら
洗浄操作をするために、爪の先端から若干離れた所に接
触させざるを得ない状況であり、爪際まで洗浄するとい
っても限界があった。通常の洗浄では爪の先端から4m
m程度離れた所に接触する場合が多い。このような装
置、方法によりシリンダを洗浄するので、爪際、爪と爪
との間のシリンダ外表面、および爪自体を洗浄できない
といった問題点があった。これらの部分は結構インキが
飛来し汚れが蓄積するために、時々、印刷機の運転を止
めて人間の手で拭かなければならない現状である。圧胴
の周囲の狭い環境および爪が数多く設けられている。例
えば、40インチのシリンダでは22個の爪が設けられ
ている。その為、洗浄作業は容易でなく、しかも汚れ易
いため、改善が望まれている。また洗浄布の背面に押圧
部材を当てて洗浄布をシリンダ外表面に圧接する場合、
押圧力により洗浄布に浸込ませた溶剤を絞り出す作用が
働き、シリンダ外表面に充分な溶剤供給が行われにくく
なる。押圧力を弱くすると洗浄布の拭取り効果が低下
し、洗浄時間が長くかかるとともに、洗浄布の使用量も
多くなって経済的でない。本発明の目的は爪際、爪と爪
との間のシリンダ外表面、および爪自体をも洗浄するこ
とが可能で、前記のような作業を軽減させることができ
るシリンダ洗浄装置および方法を提供することをにあ
る。また他の目的は洗浄布をシリンダに圧接したときの
押圧力により洗浄布に浸込ませた溶剤が逃げ出しにくい
表面構造を持った押圧部材を備えたシリンダ洗浄装置を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明はシリンダの外周面に洗浄布を押圧
部材で圧接して洗浄するシリンダ洗浄装置において、押
圧部材は第1押圧部と第2押圧部からなり、第1押圧部
は緩衝作用を有し、第1押圧部と第2押圧部が隣設され
た構成にある。また請求項1に関連した他の発明は次の
構成の単独または組合わせた押圧部材に特徴を有する。 (1)第1押圧部の端部が緩衝作用を有する。 (2)第2押圧部が緩衝作用を有する。 (3)押圧部材の第1押圧部と第2押圧部が別部材から
なっている。 (4)押圧部材の洗浄布押圧面が凹状に形成されてい
る。 (5)第1押圧部が細かく分割された部材からなってい
る。 (6)押圧部材の押圧部は長手方向ほぼ全幅に渡って、
または長手方向の両端部に、凹部と凸部が交互に繰り返
された表面構造になっている。 (7)第1押圧部および第2押圧部は長手方向ほぼ全幅
に渡って凹部と凸部が交互に繰り返された、異なる表面
構造になっている。 (8)押圧部材の凹部と凸部が交互に繰り返された表面
構造が鋸歯状、山形状、波形状、矩形波状の一または複
数の断面形状によって形成されている。 (9)押圧部材が中空部材である。 (10)中空部材が円筒状体である。 (11)押圧部材の第1押圧部がブラシ体または櫛歯状
体からなる。 (13)押圧部材が保持具に保持されている。 (14)押圧部材をシリンダの回転方向に移動可能に支
持する支持手段が設けられている。 (15)シリンダの回転方向に於ける前記押圧部材の厚
みが均一でない。 (16)第2押圧部の少なくとも第1押圧部側を保持す
る保持具の厚みを第1押圧部を保持する保持具より厚く
する。
【0005】また他の発明に係るシリンダ洗浄装置は、
上記の押圧部材で、シート状部材を把持する爪を有する
シリンダの外周面に洗浄布を圧接して洗浄することを特
徴とする。また他の発明に係るシリンダ洗浄装置は、上
記の押圧部材の押圧部が長手方向ほぼ全幅に渡って凹部
と凸部が交互に繰り返された表面構造であって、好まし
くは円筒状の中空部材からなる押圧部材で、爪の無いシ
リンダの外周面に洗浄布を圧接して洗浄することを特徴
とする。更に他の発明に係るシリンダ洗浄方法はシート
状部材を把持する爪を有するシリンダにおいて、爪に対
して緩衝作用を有する押圧部を備えた押圧部材が洗浄布
をシリンダの外周面に圧接して洗浄を開始するとき、押
圧部により洗浄布を爪に接触させることを特徴とする。
本発明によれば、シート状部材を把持する爪を有するシ
リンダの外周面に洗浄布を圧接して洗浄する場合、押圧
部の一部分、例えば端部に緩衝作用を有する部分を設け
ることにより、緩衝部分が洗浄布を介して爪部に接触し
ても爪を破壊する危険性が低くなるとともに、爪際、爪
間、爪の洗浄も可能となる。押圧部の表面を凹凸構造に
することにより、凸部によって洗浄布をシリンダ外表面
に確実に接触させるとともに、凹部に対向する洗浄布部
分に浸込んでいる溶剤が接触圧が低い為に逃げないで残
留するので、平面構造の押圧部材の中央部分におけるよ
うな溶剤不足現象が起こりにくく、洗浄効果が確保でき
る。また押圧部材の第1押圧部と第2押圧部を別部材と
することにより、第1押圧部での緩衝作用の強弱を調整
し易くし、かつ長期使用に伴う材質形状変化が起こった
ときに取換えが容易となる。また押圧部の洗浄布押圧面
が凹状、特にシリンダ面の曲率に合わせて形成すること
により、洗浄布のシリンダ外表面への接触が均一とな
り、洗浄効果が上がるとともに、接触面積が広くなるの
で、同じ洗浄効果を得るのに押圧力の低下が可能とな
る。また押圧部を細かく分割形成して緩衝作用を持たせ
る場合、同一部材を切削加工により行うことができ、同
時に爪に当たる部位を取り除く加工もできる。また押圧
部材を位置調節可能に支持することにより、長期使用に
伴い、機械各部のゆるみ等により若干押圧部材のシリン
ダ外表面、爪部への接触箇所が変化するので、望ましい
配置に調節できる。また押圧部材の厚みが薄い部分では
洗浄布を強くシリンダ外表面に押圧できる為、押圧部材
の厚みを調節することで、洗浄効果を確保する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に洗浄時のシリンダ洗浄装置
の作動を示す。シリンダ洗浄装置1は洗浄すべきシリン
ダとしての圧胴2に対して可動自在に装備されており、
洗浄布3をシリンダ外表面に接触させたり、爪部4で逃
がしたりするための接離機構が設けられている。図示を
省略した接離機構はシリンダ洗浄装置1を支軸回りに揺
動可能に支持し、爪部4を通過する直前のタイミングで
図1(1)に示す位置に動かすための揺動動作を行って
洗浄布3をシリンダ外表面から離し、また爪部4の通過
直後のタイミングで図1(2)に示す位置に動かす揺動
動作を行って洗浄布3を図1(3)の接触状態にする。
接離機構は洗浄布3を爪部4を通過する際にシリンダ外
表面から離し、洗浄布3が爪部4に干渉しないようにす
る機能を有するものである。他の機構としてはシリンダ
洗浄装置1をシリンダ外表面に対して近づけたり、遠ざ
けたりする往復動機構でも実施できる。また洗浄布3を
押圧するパッド自体を往復動させ、同時に洗浄布3もパ
ッドの動きに合わせて緊張させることにより洗浄布と爪
部の干渉を避さけることができる。更にパッドをエアの
供給によって膨張させるエアパッド機構でも同様の機能
が実現できる。
【0007】シリンダ洗浄装置1は主要部として洗浄布
供給ロール6、洗浄布巻取り軸7、押圧部材8、および
洗浄布巻取り軸7の駆動機構(図示せず)を備えてお
り、フレームを構成するサイドプレート5に上記主要部
が設けられている。洗浄布3が洗浄布巻取り軸7に巻取
られることにより、洗浄布供給ロール6から供給される
洗浄布3は押圧部材8の押付けによってシリンダ外表面
に圧接され、洗浄を行う。
【0008】図2に示す押圧部材8は保持具10に保持
したものである。図3は第1押圧部側の正面図である。
保持具10は押圧部材8とほぼ同じ巾の台部10Aを有
し、この台部10Aの中央部分かつシリンダの長手方向
に沿って伸びた突出部10Bを形成した逆T字形断面に
なっている。保持具10はサイドプレート5に固定され
たサポートバーに対して、位置調節の為に移動可能に支
持され、移動後の位置で固定される。保持具10の移動
方向はシリンダ回転方向である。位置調節機構としては
保持具10を案内部に支持し、シリンダ回転方向の端面
を調節ねじで押し、図2の矢印方向に動かして調節す
る。すなわち、爪際が洗浄できるように押圧部材8の位
置調節が可能になっている。
【0009】押圧部材8はシリンダ回転方向に対して、
爪部に対峙する第1押圧部11と、第1押圧部11に一
体形成により隣設された第2押圧部11Bからなってい
る。第1押圧部11は上面と正面にまたがって、所定間
隔で斜め切除して分割形成された多数の薄い片11aに
よって構成されている。第1押圧部11は、図3に示す
ようにシリンダの長手方向の全長にわたって多数並設さ
れた柔軟性を持った薄い片によって構成され、爪部に対
して緩衝作用を有するものとなっている。
【0010】第2押圧部12の第1押圧部11側は保持
具10の突出部10Bに位置され、肉薄部分により形成
されており、保持具の突出部10Bの作用によってエッ
ジ効果が生ずる。第1押圧部11が爪際に接触した直後
に第2押圧部12の薄肉部分が保持具の突出部10Bに
押されて爪際に圧接され、洗浄が行われる。肉薄部分に
続く厚肉部分は広い面積を持っており、シリンダ回転方
向の所定幅の外表面に洗浄布を圧接して洗浄する。
【0011】図4は押圧部材の変形例を示す。本例は第
1押圧部11Aにおいて、爪部に相対する部分に削除部
13を設け、爪部との干渉をより少なくしたものであ
る。第1押圧部11の爪通過タイミングで洗浄布を圧接
した場合、第1押圧部11の削除部13に爪部が入るた
め、爪際および爪周囲のシリンダ外表面の洗浄が押圧部
材8と爪の干渉なくできる。尚、削除部13はシリンダ
洗浄装置1を印刷機に配置するとき、その爪部の位置に
合わせて、現場で形成することもできる。
【0012】図5に押圧部材の変形例を示す。押圧部材
8の洗浄布押圧面は凹部と凸部が交互に繰り返された表
面構造になっている。図5(1)の押圧部材の押圧部の
全面には断面矩形波状の凹凸表面が形成されている。図
5(2)の押圧部材にはその端部に図2に示す薄い片を
形成し、かつ押圧部の全面を凹凸表面、例えば図示の如
く鋸歯状の凹凸表面が形成されている。表面構造として
は山形状(図5a)、波形状(図5b)、鋸歯状(図5
c)でかつシリンダの軸に平行な凹部と凸部として形成
されている。また図6に示す押圧部材8の表面構造は実
線で描かれた部分が凹凸部の境界を表す。表面構造とし
てはシリンダの軸に対して非平行な凹凸表面(図6
a)、網目模様の凹凸表面(図6b)、シリンダの軸に
対して平行かつ所定長さの不連続な凹凸表面(図6
c)、窪みまたは突隆部分を点在させた凹凸表面(図6
d)、およびシリンダの軸に平行な連続した凹凸表面部
分とシリンダの回転方向に沿って伸びる凹凸表面部分を
組合わせた凹凸表面(図6e)などが適用できる。また
凹凸表面を必要な場所、部分に設ける、例えば図6fに
示すように両端部分の所定の範囲に設ける。
【0013】押圧部材の洗浄布押圧面を凹凸表面とする
ことにより、凸部によって洗浄布をシリンダ外表面に確
実に接触させることができる。更にシリンダ外表面への
洗浄布の接触圧が凹部の箇所で低くなる為、凸部で押圧
されている洗浄布の部分から逃げ出した洗浄液が凹部に
浸出して溜まり、または凹部に対向した洗浄布部分に保
留することができる。その後、凹部に溜まった洗浄液、
あるいは凹部に対向した洗浄布部分に保留された洗浄液
はシリンダの回転によって再び洗浄布に浸込んで洗浄に
作用する。
【0014】図6fのような特定部分に凹凸表面構造を
採用することにより、例えばオフセット輪転機のシリン
ダ両脇部分の洗浄効果を高めるのに好適である。オフセ
ット輪転機では紙巾を超えた版胴の表面にもインキ等が
載り、この為、この箇所に対応するブランケット胴の両
端部の汚れは中央部分よりも多くなる。この部分の汚れ
が多くなると回転に伴って汚れが飛散(フライング)す
ることもある。このようにブランケット胴の両端部(両
脇)の汚れは中央部分より洗浄効果が上がりにくい。し
かし、図6fのように押圧部材の両端部を凹凸表面とす
ることで、洗浄効果が高められる。
【0015】図7に押圧部材の他の実施形態を示す。押
圧部材8は第1押圧部11と第2押圧部12を別部材に
よって構成されている。第1押圧部11はブラシ体また
は櫛歯状体によって形成されている。第1押圧部の基部
14は保持具10に隣設され、この基部14にブラシま
たは櫛歯が植設され、爪部に対して緩衝作用を持たせて
いる。ブラシまたは櫛歯で押されている洗浄布が爪に触
れてたりしたとき、ブラシや櫛歯がシリンダ回転方向と
は逆方向に曲げれる力が作用するが、ブラシや櫛歯が曲
げられる方向にはL形保持具10の立上り部分10Cと
第2押圧部12のエッジ部分があるため、それらの部分
でブラシや櫛歯の背部が支えられ、挫屈が起きない。図
8に示す押圧部材8はシリンダ外表面の曲率に合わせた
凹状表面8aに形成されたものである。このような表面
構造を採ることにより、洗浄布がシリンダ外表面の比較
的広い範囲に均一に接触し、洗浄効果が高められる。
【0016】上記の実施形態では枚葉紙印刷機の圧胴洗
浄について説明したが、巻紙式印刷機のブランケット胴
などのシリンダの洗浄の場合には、中空の押圧部材、例
えば円筒状体、あるいは他の部材との間に中空を形成し
て使用する押圧部材、例えば円弧状体を用い、この押圧
部材の少なくとも洗浄布押圧部分を長手方向ほぼ全幅に
渡って凹部と凸部が交互に繰り返された表面構造とす
る。図9に示す円筒状の押圧部材15や図10に示す円
弧状の押圧部材16には断面矩形波状の凹凸表面17に
なっている。凹凸表面は図示の構造に限定されるもので
なく、鋸歯状、山形状、波形状、矩形波状の一または複
数の断面形状によって形成される。また凹凸表面も押圧
部材の一部分でなく、全体に設けるようにしても構わな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 洗浄時のシリンダ洗浄装置の作動を示す説明
図である。
【図2】 図3に於ける保持具に保持された押圧部材の
A−A断面図である。
【図3】 押圧部材の第1押圧部側の正面図である。
【図4】 押圧部材の変形例を示す正面図である。
【図5】 押圧部材の表面構造を断面形状による実施例
の説明図である。
【図6】 押圧部材の表面構造を表面模様による実施例
の説明図である。
【図7】 複数の別部材で構成される押圧部材の断面図
である。
【図8】 凹状表面を持つ押圧部材の断面図である。
【図9】 円筒状の押圧部材の表面構造の説明図であ
る。
【図10】 円弧状の押圧部材の表面構造の説明図であ
る。
【符号の説明】
1…シリンダ洗浄装置、2…シリンダ、3…洗浄布、4
…爪部、5…サイドプレート、6…洗浄布供給ロール、
7…洗浄布巻取り軸、8…押圧部材、10…保持具、1
1…第1押圧部、12…第2押圧部、13…削除部、1
4…第1押圧部の基部
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】追加
【補正内容】
【図9】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】追加
【補正内容】
【図10】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 良三 東京都江東区東陽2丁目4番34号 日本ボ ールドウィン株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダの外周面に洗浄布を押圧部材で
    圧接して洗浄するシリンダ洗浄装置において、 前記押圧部材は第1押圧部と第2押圧部からなり、 前記第1押圧部は緩衝作用を有し、 前記第1押圧部と第2押圧部が隣設されていることを特
    徴とするシリンダ洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記第1押圧部が前記押圧部材の端部で
    あることを特徴とする請求項1記載のシリンダ洗浄装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第2押圧部が緩衝作用を有すること
    を特徴とする請求項1または2記載のシリンダ洗浄装
    置。
  4. 【請求項4】 前記押圧部材の第1押圧部と第2押圧部
    が別部材により構成されていることを特徴とする請求項
    1記載のシリンダ洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記押圧部材の洗浄布押圧面が凹状に形
    成されていることを特徴とする請求項1記載のシリンダ
    洗浄装置。
  6. 【請求項6】 前記第1押圧部が細かく分割された部材
    により構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    シリンダ洗浄装置。
  7. 【請求項7】 前記押圧部材の押圧部は長手方向ほぼ全
    幅に渡って凹部と凸部が交互に繰り返された表面構造に
    なっていることを特徴とする請求項1,2,3記載のシ
    リンダ洗浄装置。
  8. 【請求項8】 前記押圧部材の押圧部は長手方向の端部
    が凹部と凸部が交互に繰り返された表面構造になってい
    ることを特徴とする請求項1記載のシリンダ洗浄装置。
  9. 【請求項9】 前記第1押圧部および第2押圧部は長手
    方向ほぼ全幅に渡って凹部と凸部が交互に繰り返され
    た、異なる表面構造になっていることを特徴とする請求
    項7記載のシリンダ洗浄装置。
  10. 【請求項10】 前記押圧部材の凹部と凸部が交互に繰
    り返された表面構造が鋸歯状、山形状、波形状、矩形波
    状の一または複数の断面形状によって形成されているこ
    とを特徴とする請求項7または8記載のシリンダ洗浄装
    置。
  11. 【請求項11】 前記押圧部材の第1押圧部がブラシ体
    または櫛歯状体からなることを特徴とする請求項1記載
    のシリンダ洗浄装置。
  12. 【請求項12】 前記押圧部材が保持具に保持されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のシリンダ洗浄装置。
  13. 【請求項13】 前記押圧部材をシリンダの回転方向に
    移動可能に支持する支持手段が設けられていることを特
    徴とする請求項1または12記載のシリンダ洗浄装置。
  14. 【請求項14】 前記シリンダの回転方向に於ける前記
    押圧部材の厚みが均一でないことを特徴とする請求項1
    または12記載のシリンダ洗浄装置。
  15. 【請求項15】 前記第2押圧部の少なくとも前記第1
    押圧部側を保持する保持具の厚みを前記第1押圧部を保
    持する保持具より厚くしたことを特徴とする請求項12
    記載のシリンダ洗浄装置。
  16. 【請求項16】 前記押圧部材が中空部材であることを
    特徴とする請求項7記載のシリンダ洗浄装置。
  17. 【請求項17】 前記中空部材が円筒状体であることを
    特徴とする請求項16記載のシリンダ洗浄装置。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至15のいずれか記載の押
    圧部材で、シート状部材を把持する爪を有するシリンダ
    の外周面に洗浄布を圧接して洗浄することを特徴とする
    シリンダ洗浄装置。
  19. 【請求項19】 請求項7、16または17記載の押圧
    部材で、爪の無いシリンダの外周面に洗浄布を圧接して
    洗浄することを特徴とするシリンダ洗浄装置。
  20. 【請求項20】 シート状部材を把持する爪を有するシ
    リンダの外周面に、洗浄布を押圧部材で圧接して洗浄す
    るシリンダ洗浄方法において、 前記爪に対して緩衝作用を有する押圧部を備えた押圧部
    材が前記洗浄布をシリンダの外周面に圧接して洗浄を開
    始するとき、前記押圧部により洗浄布を前記爪に接触さ
    せることを特徴とするシリンダ洗浄方法。
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