JPH10229805A - 引伸し麺の製造方法及び製造装置 - Google Patents

引伸し麺の製造方法及び製造装置

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JPH10229805A
JPH10229805A JP4985197A JP4985197A JPH10229805A JP H10229805 A JPH10229805 A JP H10229805A JP 4985197 A JP4985197 A JP 4985197A JP 4985197 A JP4985197 A JP 4985197A JP H10229805 A JPH10229805 A JP H10229805A
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JP
Japan
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noodle
rollers
stretched
roller
noodles
Prior art date
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Pending
Application number
JP4985197A
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English (en)
Inventor
Moriyoshi Matsunaga
守由 松永
Noriaki Fujikake
則明 藤掛
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TOKYO MENKI KK
TOOKIYOO MENKI KK
Original Assignee
TOKYO MENKI KK
TOOKIYOO MENKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のロ−ルによる麺帯圧延方法による製麺
方法では、コシがあって歯応えのある美味な手延べ風麺
を得ることができないので、本発明はそのような麺の製
造を可能ならしめる引伸し麺の製造方法及び製造装置を
提供することを課題とする。 【解決手段】 粗麺帯24を、後段に行くに従い回転速
度が速くなるように設定された複数段の引伸しロ−ラ−
4〜7を通過させることにより、徐々に引伸して所定厚
にする。引伸しロ−ラ−4〜7は、垂直方向ジグザグに
配置したり、縦一列に配置する。そして、好ましくは、
引伸しロ−ラ−4〜7を構成する一対のロ−ラ−の少な
くとも一方に、当該ロ−ラ−に所定以上の荷重がかかっ
た際に当該ロ−ラ−の移動を許容する機構11を配備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、麺生地を圧延する
ことなく引伸すことにより製造される手延べ麺風の引伸
し麺の製造方法及び製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】機械的に製造される麺は一般に、粗麺帯
を多数段に設置された圧延ロ−ルを通過させ、圧延を繰
り返すことにより次第に薄くして所定厚にした後切り出
して製造されるが、この方法によった場合は手延べ麺に
近い麺を製造することができない。即ち、手延べ麺は、
20〜30mm位の太い麺線を1本宛延ばしながら竹棒
等に掛け、竹棒等を引くことにより麺線を徐々に細くす
るという方法で製造される。そのようにすることによ
り、手延べ麺独特のコシがあって歯応えのある美味な食
感が得られるのであるが、上記製麺装置によった場合は
麺帯に加えられる力の種類と方向が手延べ麺の場合と異
なるために、手延べ麺風の麺を得ることが難しい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
ロ−ルによる麺帯圧延方法による製麺方法では、コシが
あって歯応えのある美味な手延べ風麺を得ることができ
ないので、本発明はそのような麺の製造を可能ならしめ
る引伸し麺の製造方法及び製造装置を提供することを課
題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、粗麺帯を、後
段に行くに従い回転速度が速くなるように設定された複
数段の引伸しロ−ラ−を通過させることにより、徐々に
引伸して所定厚にすることを特徴とする引伸し麺の製造
方法、並びに、引伸しロ−ラ−を複数段配し、前記引伸
しロ−ラ−は後段に行くに従い回転速度が速くなるよう
に設定して成る引伸し麺の製造装置、を以て上記課題を
解決した。
【0005】前記引伸しロ−ラ−は、垂直方向ジグザグ
に配置したり、縦一列に配置する。そして、好ましく
は、前記引伸しロ−ラ−を構成する一対のロ−ラ−の少
なくとも一方に、当該ロ−ラ−に所定以上の荷重がかか
った際に当該ロ−ラ−の移動を許容する機構を配備す
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
依拠して説明する。本発明に係る引伸し麺の製造方法
は、ドウを例えば6mm程の厚さに成型した粗麺帯を、
後段に行くに従い回転速度が速くなるように設定された
複数段の引伸しロ−ラ−を通過させることにより、徐々
に引伸して所定厚にするものである。
【0007】図1は本発明に係る方法を実施するための
製造装置の構成例を示すもので、図中1はボックスフレ
−ムで、上面端部に粗麺帯24を搬入する麺帯搬入口2
を有すると共に、側面下部に最終麺圧にされた麺帯25
を搬出する麺帯搬出口3を有する。ボックスフレ−ム1
内には複数の引伸しロ−ラ−4〜7が配設される。図示
した例では4組の引伸しロ−ラ−4〜7が垂直方向ジグ
ザグに配列されていて、その1つ(引伸しロ−ラ−4)
が麺帯搬入口2の下に横置きに配置され、別の1つ(引
伸しロ−ラ−7)が麺帯搬出口3に近接して縦置きに配
置されている。
【0008】引伸しロ−ラ−4〜7は通例単独駆動とさ
れ、後段に行くに従って回転速度、即ち麺帯引張速度が
速くなるように設定される。例えば、引伸しロ−ラ−5
の回転速度を引伸しロ−ラ−4の約1.5倍の速さと
し、以後同様に後段の引伸しロ−ラ−の回転速度を前段
の引伸しロ−ラ−の約1.5倍の速さとする。また、通
例各引伸しロ−ラ−4〜7には変速手段が設置され、回
転速度を調整することにより麺帯引張速度の調整、換言
すれば麺厚の調整が可能となるようにされる。
【0009】ボックスフレ−ム1内には、必要に応じ、
端部に麺帯通過口を残して仕切板8が複数段設置され
る。この麺帯通過口は、各段の仕切板8において交互に
反対側端部に設けられる。9は麺帯搬出口3近くに設置
されたカッタ−で、その切刃により麺帯25をカットし
て麺線26を生成する。10は麺線23を次工程に搬送
するコンベアである。
【0010】好ましくは各引伸しロ−ラ−4〜7に、ロ
−ラ−間隔にある程度の自由性を持たせるロ−ラ−間隔
調整機構11が設置される。この機構は、麺帯が無理に
引張られることにより、引伸しロ−ラ−4〜7において
結果として圧延されてしまうことを防止するためのもの
である。そのために本発明では、エア圧によりロ−ラ−
軸を支持し、ロ−ラ−軸にかかる荷重が当該エア圧を越
えるとロ−ラ−軸が移動してロ−ラ−間隔が拡がるとい
うロ−ラ−間隔調整機構11を採用している。
【0011】図2はロ−ラ−間隔調整機構11を組み込
んだロ−ラ−ユニットを示すもので、(A)はその正面
図、(B)はその側面図、(C)はその平面図である。
そこにおいて13、14は4本のステ−15を介して対
設された軸受ブラケットで、引伸しロ−ラ−4〜7を軸
支する軸受ケ−ス16を内蔵する。引伸しロ−ラ−4〜
7は、駆動側ロ−ラ−17と従動側ロ−ラ−18とから
成り、両ロ−ラ−のロ−ラ−軸は、後面側の軸受ブラケ
ット14から突出状態にされる。そして各突出部に、互
いに噛合するギアが取り付けられ、同期回転駆動され
る。両ロ−ラ−17、18の表面には、通例ウレタン樹
脂等の弾力性のある素材が用いられ、麺帯に対し過度の
押圧力が加わらないよう配慮される。
【0012】このロ−ラ−ユニットにおいては、駆動側
ロ−ラ−17と従動側ロ−ラ−18の少なくとも一方の
ロ−ラ−軸が、ロ−ラ−間圧力に応じて水平方向に移動
し得る構成となっている。図示した例では従動側ロ−ラ
−18の方が移動し得るようになっている。そのために
従動側ロ−ラ−18の軸受ケ−ス16が、軸受ブラケッ
ト13、14に形成された移動室19内に水平方向に摺
動可能な状態に収められ、軸受ブラケット13、14
に、軸受ケ−ス16に常時当接するピストン20が設置
され、ピストン20に所定圧のエア圧が供給される。
【0013】エア圧は、正面側の軸受ブラケット13に
設置されるエア供給孔21から供給され、エアチュ−ブ
22を介して後面側の軸受ブラケット14の方に供給さ
れる。エア圧は、図示せぬレギュレ−タにより各段ごと
に調整可能とされる。かくして従動側ロ−ラ−18にエ
ア圧に勝る荷重が加わると、軸受ケ−ス16がピストン
20を押し戻すように移動室19内を摺動して従動側ロ
−ラ−18が移動し、過度なロ−ル間圧力を逃がす。
【0014】上記構成において、例えば6mmに成型さ
れた粗麺帯24は麺帯搬入口2からボックスフレ−ム1
内に供給され、第1の引伸しロ−ラ−4から第2の引伸
しロ−ラ−5へと通される。引伸しロ−ラ−4の回転速
度は粗麺帯24の供給速度よりも、例えば1.5倍速い
ので、引伸しロ−ラ−4から出てくる麺帯は引張られて
薄くなり、約4.2mmとなる。次いで麺帯は、引伸し
ロ−ラ−4よりも例えば1.5倍回転速度の速い引伸し
ロ−ラ−5に引張られて更に薄くなり、約2.9mmと
なって送り出される。かかる作用が引伸しロ−ラ−6、
7においても行われ、最終的に約1.4mmとなって麺
帯搬出口から搬出され、カッタ−9で切り出された後コ
ンベア10で次工程に搬送される。
【0015】上記工程中麺帯が各引伸しロ−ラ−4〜7
を通過中、麺帯に過度の引張力がかかり、ロ−ラ−軸に
かかる荷重がピストン20にかかるエア圧を上回ると、
軸受ケ−ス16がピストン20を押し戻して移動室19
内を摺動する。その結果ロ−ラ−間隔が拡がり、麺帯に
無理な引張力がかかって生地のずれが生ずることが防止
される。なおピストン20にエア圧に代えてスプリング
圧を加えることも考えられるが、エア圧は微調整可能で
あるのに対し、スプリング圧は微調整困難という欠点が
ある。
【0016】引伸しロ−ラ−4〜7の配列は、上記例の
ようなジグザグ状に限らず、図3に示すような縦一列型
あるいは横一列型であってもよい。
【0017】なお、麺帯引張りに際し、麺帯が薄くなら
ずにその幅のみが狭くなっていく事態の発生もあり得る
が(図4)、その場合の対処法としては、各引伸しロ−
ラ−4〜7の間隔を極力狭くして、麺帯幅が狭くなる余
裕を与えないようにすることが考えられる。また、麺帯
の一部に欠損個所が生じた場合に引伸されると、その個
所に引伸力が集中してその個所から切れやすくなるが、
ロ−ラ−間隔を狭くすることによりそのような事態の発
生を防止することができる。
【0018】他の対処法としては、麺帯を引伸し操作の
前に角型切刃ロ−ル28でカットして太めの麺線29状
態にしていくことが考えられる(図5)。但し、この場
合は、角型切刃ロ−ル28から出た麺線29同志が引伸
しロ−ラ−4に入るときに重なり合う虞があるが、この
麺線29の重なり合いを防ぐために、角型切刃ロ−ル2
8から出てくる麺線29の自然の動きを利用することが
できる。
【0019】即ち、角型切刃ロ−ル28から出てくる麺
線29には、一方のロ−ルの刃型に嵌まったもの29a
と、他方のロ−ルの刃型に嵌まったもの29bとがあ
り、それぞれスクレ−パ−(カスリ)30により剥がさ
れて出てくるが、上記2種類のもの29a、29bが1
本置きに分かれて出てくる性質がある(図6参照)。そ
こで、この左右二手に別れた麺線29a、29bを左右
に離した別個の引伸しロ−ラ−4a、4bに供給するの
である(図7参照)。この場合各麺線29a、29b
は、それぞれ隣接するものとの間に間隔があるために、
重なり合って引伸しロ−ラ−4a、4bに供給されるこ
とが防止される。
【0020】
【発明の効果】本発明は上述した通りであって、簡易で
コンパクトな装置にて、圧延することなく麺帯を引伸ば
すという手延べに近い方法により所望の麺厚にまで薄く
することができ、しかも、実際の手延べ作業のように1
本の麺線を細くしていくのではなく麺帯の状態において
引伸すので、手延べ麺に近いコシがあって歯応えのある
美味な麺を効率よく量産し得る効果がある。請求項5記
載の発明においては、引伸しロ−ラ−のロ−ラ−間隔を
ロ−ラ−荷重の多少に応じて自動調整できるので、引張
り過程中麺帯に無理な力が加わって生地がズレることを
防止し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る装置の構成例を示す図である。
【図2】 本発明に係る装置におけるロ−ラ−間隔調整
機構の正面、側面及び平面を示す図である。
【図3】 本発明に係る装置の他の構成例を示す図であ
る。
【図4】 麺帯引張りに際し、麺厚は変わらずに麺幅の
みが変化していく様子を示す図である。
【図5】 本発明に係る装置の更に他の構成例を示す図
である。
【図6】 角型切刃ロ−ルから出てくる麺線の動きを示
す図である。
【図7】 本発明に係る装置の更に他の構成例を示す図
である。
【符号の説明】
1 ボックスフレ−ム 2 麺帯搬入口 3 麺帯搬出口 4〜7 引伸しロ−ラ− 8 仕切板 9 カッタ− 11 ロ−ラ−間隔調整機構

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗麺帯を、後段に行くに従い回転速度が
    速くなるように設定された複数段の引伸しロ−ラ−を通
    過させることにより、徐々に引伸して所定厚にすること
    を特徴とする引伸し麺の製造方法。
  2. 【請求項2】 引伸しロ−ラ−を複数段配し、前記引伸
    しロ−ラ−は後段に行くに従い回転速度が速くなるよう
    に設定して成る引伸し麺の製造装置。
  3. 【請求項3】 前記引伸しロ−ラ−を垂直方向ジグザグ
    に配置した請求項2に記載の引伸し麺の製造装置。
  4. 【請求項4】 前記引伸しロ−ラ−を縦一列に配置した
    請求項2に記載の引伸し麺の製造装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の製造装置において、第
    1の引伸しロ−ラ−の前段に角型切刃ロ−ルを設置し、
    麺帯を太めの麺線状態にして前記第1の引伸しロ−ラ−
    に供給するようにしたことを特徴とする引伸し麺の製造
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の製造装置を2列配置
    し、その前段に角型切刃ロ−ルを設置し、麺帯を太めの
    麺線状態にすると共に1本置きに二手に分け、それぞれ
    別個に前記製造装置に供給するようにしたことを特徴と
    する引伸し麺の製造装置。
  7. 【請求項7】 前記引伸しロ−ラ−を構成する一対のロ
    −ラ−の少なくとも一方に、当該ロ−ラ−に所定以上の
    荷重がかかった際に当該ロ−ラ−の移動を許容する機構
    を備えた請求項2乃至6のいずれかに記載の引伸し麺の
    製造装置。
JP4985197A 1997-02-18 1997-02-18 引伸し麺の製造方法及び製造装置 Pending JPH10229805A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013158313A (ja) * 2012-02-07 2013-08-19 Yamato Seisakusho:Kk 麺生地圧延装置
KR101465550B1 (ko) * 2013-10-17 2014-11-26 이근영 수직형 면 제조장치
CN105010452A (zh) * 2015-08-14 2015-11-04 河南国建食品机械制造有限公司 线面拉伸装置及使用该拉伸装置的线面生产机

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