JPH10229317A - 弾性表面波フィルタ用重み付け電極 - Google Patents

弾性表面波フィルタ用重み付け電極

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JPH10229317A
JPH10229317A JP9047188A JP4718897A JPH10229317A JP H10229317 A JPH10229317 A JP H10229317A JP 9047188 A JP9047188 A JP 9047188A JP 4718897 A JP4718897 A JP 4718897A JP H10229317 A JPH10229317 A JP H10229317A
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JP
Japan
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electrode
weighting
acoustic wave
floating
surface acoustic
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Application number
JP9047188A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Yamada
義博 山田
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】弾性表面波フィルタ用重み付け電極において、
交叉幅の狭い部分の回折効果により誤差が生じるため、
フィルタ特性が劣化し易いというアポダイズド電極、量
子化誤差が大きくなるため所望の特性が得にくいという
間引き電極の各問題点を解消する重み付け電極の提供。 【解決手段】λ(弾性表面波波長)/2間隔で互いに隣
合う複数の電極指11〜14間で左隣の電極指11,12と右隣
の電極指13,14とから等距離の位置に浮き電極15を設
け、浮き電極15と左隣の電極指11,12がなす交叉幅w
1,w2の和と、浮き電極15と右隣の電極指13,14がなす
交叉幅w3,w4の和とを一定とし、また、これらは場所
によらず一定とする。各タップの重み付け係数k1,k2
は、k1=k2=w1−w3=w4−w2となり、k3(=k
4)以降も同様になり、λ/4間隔サンプリングで、2回
同じ重み付け係数が繰り返された任意の重み付け係数で
表現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾性表面波フィル
タに関し、特に弾性表面波フィルタの重み付け電極に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の弾性表面波フィルタに用いる重み
付け電極としては、例えば図4に示すように、電極指の
交叉幅wを電極指の配置場所により重み付け関数に比例
して変化させるアポダイズド電極、あるいは図5に示す
ように、交叉幅wは一定で、この交叉幅を有する電極指
の密度を重み付け関数に比例して変化させる間引き電極
などが、主に用いられている。図4において、46、4
7はバス電極、41、44は電極指である。また図5に
おいて、56、57はバス電極、51、54は電極指で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これら従来
の重み付け電極にはそれぞれ問題点を有しており、場合
によって使い分けているのが実状である。
【0004】すなわち、図4に示すアポダイズド電極
は、重み付け関数を忠実に交叉幅により表現することが
できるが、フィルタ特性が劣化しやすい、という問題点
を有している。
【0005】その理由は、重み付け係数の小さい部分、
即ち交叉幅wの狭い部分は弾性表面波の回折効果により
誤差が生じるからである。
【0006】一方、図5に示した間引き電極は、交叉幅
wが一定であるためフィルタ特性は劣化し難いが、所望
の特性が得難い、という問題点を有している。
【0007】その理由は、交叉幅の有無による密度の高
低で重み付け関数を表現するため、アポダイズド電極に
比べ量子化誤差が大きいからである。
【0008】したがって、本発明は、上記従来技術の問
題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、上記
従来技術の不都合を改善し、特に、間引き電極に特有の
量子化誤差を低減可能とする弾性表面波フィルタ用重み
付け電極を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の弾性表面波フィルタ用重み付け電極は、圧電基板上
に形成され交叉指状電極で構成された弾性表面波フィル
タ用重み付け電極において、弾性表面波の波長をλとし
てλ/2間隔で互いに隣合う複数の電極指を有すると共
に、互いに隣り合う各電極指相互間に、左隣の電極指と
右隣の電極指とから等距離の位置に浮き電極を設けたこ
とを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態につ
いて以下に説明する。本発明は、その好ましい実施の形
態として、圧電基板上に形成され交叉指状電極で構成さ
れた弾性表面波フィルタ用重み付け電極において、λを
弾性表面波の波長としてλ/2間隔で互いに隣合う複数
の電極指を有すると共に、この各複数の電極指(図1の
11〜14)相互間に浮き電極(図1の15)を有して
いる。
【0011】また、浮き電極(図1の15)は、左隣の
電極指(図1の11、12)と、右隣の電極指(図1の
13、14)と、から等距離の位置に設けられている。
【0012】この浮き電極(図1の15)と、左隣の電
極指(図1の11、12)と、がなす交叉幅(図1のw
1、w2)の和と、この浮き電極(図1の15)と、右
隣の電極指(図1の13、14)とがなす交叉幅(図1
のw3、w4)の和と、を一定とし、また、これらの和
は場所によらず、一定としている。
【0013】このため、各タップの重み付け係数(図1
のk1、k2)は、次式(1)となる。
【0014】 k1=k2=w1−w3=w4−w2 …(1)
【0015】またk3(=k4)以降も同様となり、λ
/4間隔サンプリングで、2回同じ重み付け係数が繰り
返された、任意の重み付け係数で表現することができ
る。
【0016】また、場所によらず一定の交叉幅、すなわ
ち図1のw1〜w4において、 w1+w2=w3+w4 …(2) であることから、回折効果によるフィルタ特性の劣化が
少ない。
【0017】
【実施例】上記した本発明の実施の形態について更に詳
細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施例の構成を示す平
面図である。図1を参照すると、本実施例は、圧電基板
上に形成され交叉指電極で構成された互いに隣合う複数
の電極指11〜14を有すると共に、この各複数の電極
指11〜14の相互の間にそれぞれ浮き電極15が設け
られている。
【0019】図1を参照して、電極指11及び電極指1
3はいずれもバス電極16と接続され、電極指12及び
電極指14はいずれもバス電極17と接続されている。
また、浮き電極15は、左隣の電極指11、12と、右
隣の電極指13、14とから等距離の位置に設けられて
いる。
【0020】電極指11と浮き電極15との交叉幅w1
と、電極指12と浮き電極15との交叉幅w2との和
(w1+w2)、および電極指13と浮き電極15との
交叉幅w3と、電極指14と浮き電極15との交叉幅w
4との和(w3+w4)は、同じであり、かつ、場所に
よらず一定となるように構成されている。
【0021】次に、本実施例の動作について、図1、図
2および図3を参照して詳細に説明する。図2は、本実
施例の動作を説明するための等価回路を示す図である。
また図3は、本実施例における重み付け係数を説明する
ための図である。
【0022】弾性表面波は交叉部を有する2本の電極指
間に電圧が印加されることによって励振され、この大き
さは交叉部の静電容量に比例し、印加される電圧にも比
例する。したがって、励振される弾性表面波の大きさ
は、交叉部に蓄積される電荷量に比例することになる。
また、励振される弾性表面波の極性は、印加された電圧
による電界の方向で決定される。
【0023】電極指11、12と浮き電極15とは交叉
部を有し、電極指11、12と浮き電極15とにより励
振される弾性表面波の大きさをk11、k12とする
と、k11とk12とは互いに逆極性であり、電極指1
1、12と浮き電極15とによるタップで励振される弾
性表面波の大きさをk1とすると次式(3)となる。
【0024】k1=k11−k12 …(3)
【0025】同様に、浮き電極15と電極指13、14
とは交叉部を有し、浮き電極15と電極指13、14と
により励振される弾性表面波の大きさをk13、k14
とすると、k13とk14とは逆極性であり、浮き電極
15と電極指13、14とによるタップで励振される弾
性表面波の大きさをk2とすると、次式(4)となる。
【0026】k2=k14−k13 …(4)
【0027】また、各交叉部に蓄積される電荷量は、図
2に示す回路で考えることができる。両バス電極16、
17間に印加される電圧をV、浮き電極15とその両隣
の各電極指11〜14との交叉部による静電容量をC1
〜C4、電荷量をQ1〜Q4とすると、次式(5)〜
(8)で与えられる。
【0028】 Q1=C1(C2+C4)/(C1+C2+C3+C4)×V …(5) Q2=C2(C1+C3)/(C1+C2+C3+C4)×V …(6) Q3=C3(C2+C4)/(C1+C2+C3+C4)×V …(7) Q4=C4(C1+C3)/(C1+C2+C3+C4)×V …(8)
【0029】各交叉部により励振される弾性表面波の大
きさk11〜k14は電荷量Q1〜Q14に比例するこ
とから、次式(9)、(10)となる。
【0030】
【数1】
【0031】したがって、k1、k2は次式(11)、
(12)となる。
【0032】
【数2】
【0033】また、各静電容量C1〜C4は、各交叉幅
w1〜w4に比例することから、k1、k2は次式(1
3)、(14)となる。
【0034】
【数3】
【0035】さらに、 (w1+w2)=(w3+w4)=一定 であるから、 w1−w3=w4−w2 であり、次式(15)が導かれる。
【0036】
【数4】
【0037】次のタップ以降で励振される弾性表面波の
大きさも同様になり、各タップで励振される弾性表面の
大きさ、すなわち、各タップの重み付け係数は、図3に
示すようになる。
【0038】したがって、λ/4間隔サンプリングで、
2回同じ重み付け係数が繰り返された、任意の重み付け
係数で表現することができる。
【0039】また、場所によらず一定の交叉幅(w1+
w2=w3+w4)であることから、回折効果によるフ
ィルタ特性の劣化が少ない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
下記記載の効果を奏する。
【0041】(1)本発明の第1の効果は、任意の重み
付け係数を表現することができる、ということである。
これにより、上記した従来の間引き電極のような量子化
誤差による設計上の制限がなくなる。
【0042】その理由は、本発明においては、同一バス
バーに接続された電極指の長さの差で重み付け係数を表
現することができる、ためである。
【0043】(2)本発明の第2の効果は、アポダイズ
ド電極のような回折効果によるフィルタ特性の劣化を低
減することができる、ということである。
【0044】その理由は、本発明においては、交叉幅の
和が場所によらず一定とされている、ことによる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す平面図である。
【図2】本発明の一実施例の動作を説明するための回路
を示す図である。
【図3】本発明の一実施例の重み付け係数を説明するた
めの図である。
【図4】従来のアポダイズド電極の構成を示す平面図で
ある。
【図5】従来の間引き電極の構成を示す平面図である。
【符号の説明】
11、12、13、14、41、44、51、54 電
極指 15 浮き電極 16、17、46、47、56、57 バス電極 λ 弾性表面波の波長 w1、w2、w3、w4、w 交叉幅 k1、k2、k3、k4 重み付け係数 C1、C2、C3、C4 静電容量 Q1、Q2、Q3、Q4 電荷量 V 電圧

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電基板上に形成され交叉指状電極で構成
    された弾性表面波フィルタ用重み付け電極において、 弾性表面波の波長をλとしてλ/2間隔で互いに隣合う
    複数の電極指を有すると共に、互いに隣り合う各電極指
    相互間に、左隣の電極指と右隣の電極指とから等距離の
    位置に浮き電極を設けたことを特徴とする弾性表面波フ
    ィルタ用重み付け電極。
  2. 【請求項2】圧電基板上に形成され交叉指状電極で構成
    された弾性表面波フィルタ用重み付け電極において、 対向するバス電極から直交するように互いに対向して延
    在し先端が互いに所定間隔離間してなる電極指対を弾性
    表面波の波長をλとしてλ/2の間隔で複数備え、 互いに隣り合う前記各電極指対の間に、前記各電極指か
    らから等距離の位置に浮き電極を設けたことを特徴とす
    る弾性表面波フィルタ用重み付け電極。
  3. 【請求項3】前記浮き電極の左隣に配置され互いに対向
    する前記電極指対と前記浮き電極とがなす各交叉幅の和
    と、 前記浮き電極の右隣に配置され互いに対向する前記電極
    指対と前記浮き電極とがなす各交叉幅の和と、を一定と
    し、且つ、これらの和は、前記電極指対の配置場所によ
    らず一定となるようにした、ことを特徴とする請求項2
    記載の弾性表面波フィルタ用重み付け電極。
JP9047188A 1997-02-14 1997-02-14 弾性表面波フィルタ用重み付け電極 Pending JPH10229317A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7034634B2 (en) 2003-03-28 2006-04-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Surface acoustic wave (SAW) resonator, SAW filter and SAW antenna duplexer using the SAW resonator
KR20220020975A (ko) * 2019-07-25 2022-02-21 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 탄성파 필터

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7034634B2 (en) 2003-03-28 2006-04-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Surface acoustic wave (SAW) resonator, SAW filter and SAW antenna duplexer using the SAW resonator
US7138890B2 (en) 2003-03-28 2006-11-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Surface acoustic wave (SAW) resonator SAW filter and SAW antenna duplexer using the SAW resonator
KR20220020975A (ko) * 2019-07-25 2022-02-21 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 탄성파 필터

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990608