JPH10228850A - パッファ式ガス遮断器 - Google Patents
パッファ式ガス遮断器Info
- Publication number
- JPH10228850A JPH10228850A JP3170697A JP3170697A JPH10228850A JP H10228850 A JPH10228850 A JP H10228850A JP 3170697 A JP3170697 A JP 3170697A JP 3170697 A JP3170697 A JP 3170697A JP H10228850 A JPH10228850 A JP H10228850A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- puffer
- puffer chamber
- breaking
- action
- supply
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】投入動作完了直後の遮断動作での遮断性能の低
下のない信頼性の高いパッファ式ガス遮断器を提供す
る。 【解決手段】パッファ式ガス遮断器は、流路９と容器内
空間との間に逆止弁を介して給気口を設けた。
下のない信頼性の高いパッファ式ガス遮断器を提供す
る。 【解決手段】パッファ式ガス遮断器は、流路９と容器内
空間との間に逆止弁を介して給気口を設けた。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は電力用ガス遮断器に
係り、特に、遮断アークの熱エネルギを利用してパッフ
ァ室の圧力を効率良く高めることが可能なパッファ式ガ
ス遮断器に関する。
係り、特に、遮断アークの熱エネルギを利用してパッフ
ァ室の圧力を効率良く高めることが可能なパッファ式ガ
ス遮断器に関する。
【０００２】
【従来の技術】電力系統の大容量化によって変電所等に
使用される遮断器に要求される遮断容量も増加してい
る。これに対し、小形，低操作力で且つ信頼性の高い遮
断器が望まれている。一般に、本発明の対象としている
パッファ式ガス遮断器で遮断性能を向上するためには、
ＳＦ6 等の消弧性ガスのアークへの吹き付け圧力をより
高めることが重要である。これは大きなパッファシリン
ダを大操作力で駆動すれば達成可能であるが、遮断器自
体が大形化すると共に信頼性の低下をもたらす原因とな
る。
使用される遮断器に要求される遮断容量も増加してい
る。これに対し、小形，低操作力で且つ信頼性の高い遮
断器が望まれている。一般に、本発明の対象としている
パッファ式ガス遮断器で遮断性能を向上するためには、
ＳＦ6 等の消弧性ガスのアークへの吹き付け圧力をより
高めることが重要である。これは大きなパッファシリン
ダを大操作力で駆動すれば達成可能であるが、遮断器自
体が大形化すると共に信頼性の低下をもたらす原因とな
る。
【０００３】以上のような背景から、遮断するアーク自
体の熱エネルギを利用してガスの吹き付け圧力を高める
方法が種々提案されている。その従来技術例として特開
昭63−276842号，特開平1−309226 号公報に開示された
パッファ式ガス遮断器がある。その例をそれぞれ図３，
図４により説明する。
体の熱エネルギを利用してガスの吹き付け圧力を高める
方法が種々提案されている。その従来技術例として特開
昭63−276842号，特開平1−309226 号公報に開示された
パッファ式ガス遮断器がある。その例をそれぞれ図３，
図４により説明する。
【０００４】図３の従来技術例は、開離すなわち遮断動
作初期の状態を示している。遮断部は、通電およびアー
ク発生部である固定接触子１，可動接触子２と、可動接
触子２が固定されたシリンダ部３ａとシャフト部３ｂか
らなるパッファシリンダ３と、パッファシリンダ３とパ
ッファ室４を形成する固定のパッファピストン５等で構
成されている。６と７はパッファ室４で圧縮されたガス
を両接触子１，２間に生じるアーク８に吹き付ける絶縁
物ノズルとカバーである。ここでシャフト部３ｂには一
方が可動接触子２の中空部２ａと、他方が排気口３ｃと
連通するシャフト中空部３ｄが設けられ、更にパッファ
ピストン５には遮断動作初期のみ排気口３ｃとパッファ
室４を連通する流路９が形成されている。図中に矢印で
ガス流１０を示しているように、遮断動作初期に両接触
子１，２間に生じたアーク８によって加熱された高温ガ
スは可動接触子２の中空部２ａからシャフト中空部３
ｄ，排気口３ｃ，流路９を介してパッファ室４に流入
し、パッファ室４内のガスを加熱して圧力を高めること
ができる。結果として、両接触子１，２間に生じるアー
ク８への強力な吹き付けが可能となり遮断性能を向上で
きる。
作初期の状態を示している。遮断部は、通電およびアー
ク発生部である固定接触子１，可動接触子２と、可動接
触子２が固定されたシリンダ部３ａとシャフト部３ｂか
らなるパッファシリンダ３と、パッファシリンダ３とパ
ッファ室４を形成する固定のパッファピストン５等で構
成されている。６と７はパッファ室４で圧縮されたガス
を両接触子１，２間に生じるアーク８に吹き付ける絶縁
物ノズルとカバーである。ここでシャフト部３ｂには一
方が可動接触子２の中空部２ａと、他方が排気口３ｃと
連通するシャフト中空部３ｄが設けられ、更にパッファ
ピストン５には遮断動作初期のみ排気口３ｃとパッファ
室４を連通する流路９が形成されている。図中に矢印で
ガス流１０を示しているように、遮断動作初期に両接触
子１，２間に生じたアーク８によって加熱された高温ガ
スは可動接触子２の中空部２ａからシャフト中空部３
ｄ，排気口３ｃ，流路９を介してパッファ室４に流入
し、パッファ室４内のガスを加熱して圧力を高めること
ができる。結果として、両接触子１，２間に生じるアー
ク８への強力な吹き付けが可能となり遮断性能を向上で
きる。
【０００５】図４の従来技術例は、図３と同様に遮断動
作初期の状態を示している。図３と異なる点は、パッフ
ァピストン５の流路９部に、パッファ室４内から流路９
方向へのガス流のみを閉止する逆止弁１１を設置してい
るところにある。このような構成によっても両接触子
１，２間に生じるアーク８により加熱された高温ガスを
パッファ室４内に導き、パッファ室４内のガスを加熱し
て圧力を高めることが可能である。図３と同様にアーク
８への強力な吹き付けが可能となり遮断性能を向上でき
る。
作初期の状態を示している。図３と異なる点は、パッフ
ァピストン５の流路９部に、パッファ室４内から流路９
方向へのガス流のみを閉止する逆止弁１１を設置してい
るところにある。このような構成によっても両接触子
１，２間に生じるアーク８により加熱された高温ガスを
パッファ室４内に導き、パッファ室４内のガスを加熱し
て圧力を高めることが可能である。図３と同様にアーク
８への強力な吹き付けが可能となり遮断性能を向上でき
る。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかし、いずれの従来
技術例でも投入動作の後期では、絶縁物ノズル６のスロ
ート部６ａが固定接触子１で塞がれると、パッファ室４
内へのガスの供給が断たれ、且つパッファ室４の容積が
投入動作と共に増大するため、パッファ室４内の圧力が
容器の充填圧力に対して負圧力となる。投入動作完了直
後に遮断動作を開始する連続動作責務では、遮断動作開
始時に負圧力の状態でパッファ室４を圧縮するため、パ
ッファ室４内の圧力上昇が減少してしまう欠点があっ
た。すなわち、投入動作完了直後の遮断動作での遮断性
能が低下する問題があった。
技術例でも投入動作の後期では、絶縁物ノズル６のスロ
ート部６ａが固定接触子１で塞がれると、パッファ室４
内へのガスの供給が断たれ、且つパッファ室４の容積が
投入動作と共に増大するため、パッファ室４内の圧力が
容器の充填圧力に対して負圧力となる。投入動作完了直
後に遮断動作を開始する連続動作責務では、遮断動作開
始時に負圧力の状態でパッファ室４を圧縮するため、パ
ッファ室４内の圧力上昇が減少してしまう欠点があっ
た。すなわち、投入動作完了直後の遮断動作での遮断性
能が低下する問題があった。
【０００７】本発明の目的は、投入動作完了直後の遮断
動作での遮断性能の低下を防止すると共に、遮断動作時
のアーク自体の熱エネルギを遮断に有効に利用した信頼
性の高いパッファ式ガス遮断器を提供することにある。
動作での遮断性能の低下を防止すると共に、遮断動作時
のアーク自体の熱エネルギを遮断に有効に利用した信頼
性の高いパッファ式ガス遮断器を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のパッファ式ガス遮断器では、流路９と容器
内空間との間に逆止弁を介して給気口を設けた。
に、本発明のパッファ式ガス遮断器では、流路９と容器
内空間との間に逆止弁を介して給気口を設けた。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面によ
り説明する。
り説明する。
【００１０】図１，図２は本発明の実施例で、パッファ
式ガス遮断器遮断部の縦断面図を投入動作後期の状態で
示している。遮断部は図示していない容器内空間に設け
られている。
式ガス遮断器遮断部の縦断面図を投入動作後期の状態で
示している。遮断部は図示していない容器内空間に設け
られている。
【００１１】図１は本発明の第１の実施例で、従来技術
例と異なる点は、流路９に流路９から容器内空間へのガ
ス流のみを閉止する逆止弁１２と給気口１３を設けたと
ころにある。投入動作後期で絶縁物ノズル６のスロート
部６ａが固定接触子１で塞がれるとパッファ室４へのガ
スの供給は断たれてしまうが、図中のガス流１０で示す
ように、逆止弁１２により給気口１３が開放されるため
に給気口１３からのガスがパッファ室４内に供給され
る。これにより、投入動作時にパッファ室４内圧力が充
填圧力に対して負圧力となることが防止でき、引き続き
行われる遮断動作でのパッファ室４内圧力上昇の減少、
すなわち、遮断性能の低下を防止できる。図２は本発明
の異なる実施例で、流路９とパッファ室４間に逆止弁１
１を設けた場合の実施例を示す。図１と同様に投入動作
後期の状態を示している。このような構成でも逆止弁１
２と給気口１３を設けることで図１とまったく同じ効果
を得ることができる。
例と異なる点は、流路９に流路９から容器内空間へのガ
ス流のみを閉止する逆止弁１２と給気口１３を設けたと
ころにある。投入動作後期で絶縁物ノズル６のスロート
部６ａが固定接触子１で塞がれるとパッファ室４へのガ
スの供給は断たれてしまうが、図中のガス流１０で示す
ように、逆止弁１２により給気口１３が開放されるため
に給気口１３からのガスがパッファ室４内に供給され
る。これにより、投入動作時にパッファ室４内圧力が充
填圧力に対して負圧力となることが防止でき、引き続き
行われる遮断動作でのパッファ室４内圧力上昇の減少、
すなわち、遮断性能の低下を防止できる。図２は本発明
の異なる実施例で、流路９とパッファ室４間に逆止弁１
１を設けた場合の実施例を示す。図１と同様に投入動作
後期の状態を示している。このような構成でも逆止弁１
２と給気口１３を設けることで図１とまったく同じ効果
を得ることができる。
【００１２】
【発明の効果】本発明によれば、投入動作完了直後の遮
断動作での遮断性能の低下を防止でき、遮断動作時のア
ーク自体の熱エネルギを遮断に有効に利用した信頼性の
高いパッファ式ガス遮断器を提供できる。
断動作での遮断性能の低下を防止でき、遮断動作時のア
ーク自体の熱エネルギを遮断に有効に利用した信頼性の
高いパッファ式ガス遮断器を提供できる。
【図１】本発明の実施例を示すパッファ式ガス遮断器遮
断部の縦断面図。
断部の縦断面図。
【図２】本発明の異なる実施例を示すパッファ式ガス遮
断器遮断部の縦断面図。
断器遮断部の縦断面図。
【図３】従来技術例を示すパッファ式ガス遮断器遮断部
の縦断面図。
の縦断面図。
【図４】異なる従来技術例を示すパッファ式ガス遮断器
遮断部の縦断面図。
遮断部の縦断面図。
１…固定接触子、２…可動接触子、２ａ…中空部、３…
パッファシリンダ、３ａ…シリンダ部、３ｂ…シャフト
部、３ｃ…排気口、４…パッファ室、５…パッファピス
トン、６…絶縁物ノズル、６ａ…スロート部、７…カバ
ー、１０…ガス流、１２…逆止弁、１３…給気口。
パッファシリンダ、３ａ…シリンダ部、３ｂ…シャフト
部、３ｃ…排気口、４…パッファ室、５…パッファピス
トン、６…絶縁物ノズル、６ａ…スロート部、７…カバ
ー、１０…ガス流、１２…逆止弁、１３…給気口。
Claims (1)
- 【請求項１】消弧性ガスを充填した容器内に開離可能な
固定接触子と可動接触子と、シリンダ部とシャフト部か
らなるパッファシリンダとパッファピストンとで形成さ
れたパッファ室と、前記シャフト部に一方が前記可動接
触子の中空部と連通し、他方に排気口を有するシャフト
中空部と、開離した前記両接触子間に生じたアークに前
記パッファ室で圧縮された消弧性ガスを吹き付ける絶縁
物ノズルとを備えたパッファ式ガス遮断器において、前
記両接触子の開離動作初期に前記排気口と前記パッファ
室間を連通する流路を設け、前記流路と前記容器内空間
との間に逆止弁を介して給気口を設けたことを特徴とす
るパッファ式ガス遮断器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3170697A JPH10228850A (ja) | 1997-02-17 | 1997-02-17 | パッファ式ガス遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3170697A JPH10228850A (ja) | 1997-02-17 | 1997-02-17 | パッファ式ガス遮断器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10228850A true JPH10228850A (ja) | 1998-08-25 |
Family
ID=12338522
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3170697A Pending JPH10228850A (ja) | 1997-02-17 | 1997-02-17 | パッファ式ガス遮断器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10228850A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108091518A (zh) * | 2017-12-23 | 2018-05-29 | 中国西电电气股份有限公司 | 一种高压交流断路器及其灭弧室和动触头 |
-
1997
- 1997-02-17 JP JP3170697A patent/JPH10228850A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108091518A (zh) * | 2017-12-23 | 2018-05-29 | 中国西电电气股份有限公司 | 一种高压交流断路器及其灭弧室和动触头 |
| CN108091518B (zh) * | 2017-12-23 | 2019-03-19 | 中国西电电气股份有限公司 | 一种高压交流断路器及其灭弧室和动触头 |
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