JPH10228260A - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

プラズマディスプレイ装置

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JPH10228260A
JPH10228260A JP9028997A JP2899797A JPH10228260A JP H10228260 A JPH10228260 A JP H10228260A JP 9028997 A JP9028997 A JP 9028997A JP 2899797 A JP2899797 A JP 2899797A JP H10228260 A JPH10228260 A JP H10228260A
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JP
Japan
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display
pdp
voltage
discharge
plasma display
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Application number
JP9028997A
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English (en)
Inventor
Koichi Sakida
康一 崎田
Yasunobu Hashimoto
康宣 橋本
Seiichi Iwasa
誠一 岩佐
Nobuyoshi Kondo
信義 近藤
Kenji Ishiwatari
健司 石渡
Yasushi Yoneda
靖司 米田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマディスプレイ装置に関し、表示がオ
フ状態のときには、PDPの駆動回路を画面が表示され
ないように作動させて、駆動回路の熱でPDPを暖めて
おくことにより、低温環境においても、表示をオン状態
にした後、即時に安定した画面を表示する。 【解決手段】 複数の放電用の電極を有するプラズマデ
ィスプレイパネルと、そのプラズマディスプレイパネル
の背面側に配置され、プラズマディスプレイパネルの電
極に電圧を印加して放電を生じさせるための駆動制御回
路とからなり、駆動制御回路により、プラズマディスプ
レイパネルの表示がオフ状態のとき、プラズマディスプ
レイパネルの電極に表示用の放電が生じないような電圧
を印加させて当該回路内で熱を発生させ、この熱により
プラズマディスプレイパネルを暖める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はプラズマディスプ
レイ装置に関し、特に、寒冷地および低温場所における
プラズマディスプレイパネル(PDP)の予熱装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】実験的には気体放電現象を利用したプラ
ズマディスプレイ装置は周囲温度に影響され、特に低温
環境においては表示をオン状態にしても即座に立ち上が
らず、画面が安定した表示となるまでに時間を要してい
た。特に、大画面ディスプレイの場合、パネルサイズが
大きくなるにしたがい、その熱容量も増加するので、安
定表示までの時間は長くなる傾向にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、寒冷地あ
るいは低温場所においては、表示をオン状態にした後
も、画面が安定に表示されるまでPDPが温まるのを待
つ必要があった。
【0004】この発明は、このような事情を考慮してな
されたもので、表示がオフ状態のときに、パネルを予熱
できるようにしておくもので、さらに具体的にはPDP
の駆動回路を画面が表示されないように作動させて、駆
動回路の熱でPDPを暖めておくことにより、低温環境
においても、表示をオン状態にした後、即時に安定した
画面を表示することが可能なプラズマディスプレイ装置
を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数の放電
用の電極を有するプラズマディスプレイパネルと、その
プラズマディスプレイパネルの背面側に配置され、プラ
ズマディスプレイパネルの電極に電圧を印加して放電を
生じさせるための駆動制御回路とを備え、前記駆動制御
回路が、プラズマディスプレイパネルの表示がオフ状態
のとき、プラズマディスプレイパネルの電極に表示用の
放電が生じないような電圧を印加して当該回路内で熱を
発生させ、この熱によりプラズマディスプレイパネルを
暖めることを特徴とするプラズマディスプレイ装置であ
る。
【0006】この発明によれば、駆動制御回路は、プラ
ズマディスプレイパネルの表示がオフ状態のとき、プラ
ズマディスプレイパネルの電極に表示用の放電が生じな
いような電圧を印加し、それによりプラズマディスプレ
イパネルの画面が表示されないようにするので、表示が
オフ状態の時には、プラズマディスプレイパネルの画面
は表示されず、駆動制御回路内で発生された熱によりプ
ラズマディスプレイパネルは暖められる。そして、表示
がオン状態になった時には、通常の表示が行われるが、
その時にはプラズマディスプレイパネルは暖められてい
るので、直ちに安定した画面の表示が可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】この発明において、プラズマディ
スプレイパネルとしては、セルおよびそのセル内の放電
空間に配置された放電用の電極を有するものであればよ
く、単色、多色、フルカラー表示用等いずれのプラズマ
ディスプレイパネルであってもよい。このプラズマディ
スプレイパネルとしては、例えば、AC駆動形式の面放
電型PDPなどを適用することができる。
【0008】駆動制御回路は、プラズマディスプレイパ
ネルの対をなす電極間に電圧を印加してそれらの電極間
に放電を生じさせることが可能な従来周知の駆動回路
に、プラズマディスプレイパネルの表示がオフ状態のと
き、プラズマディスプレイパネルの電極間で放電が生じ
ないような電圧を電極間に印加することが可能な制御回
路を加えたものを適用することができる。
【0009】この駆動制御回路は、駆動制御回路内で発
生する熱によりプラズマディスプレイパネルを暖めるこ
とが可能な程度に、ラズマディスプレイパネルの近傍に
配置されている必要がある。
【0010】プラズマディスプレイパネルが、アドレス
期間において特定の電極に電圧を印加することにより特
定の電極だけに壁電荷を形成し、その後維持放電期間に
おいて維持電圧を印加することにより特定の電極だけに
放電を維持させるAC駆動形式の面放電型プラズマディ
スプレイパネルである場合には、アドレス期間における
壁電荷の形成を抑制し、それによって、維持放電期間中
に通常の維持電圧を印加しても、いずれの電極にも放電
が起こらないように駆動制御回路を制御することで、プ
ラズマディスプレイパネルの画面が表示されないように
することができる。
【0011】あるいは、維持放電期間中に印加する維持
電圧の値を通常の維持電圧よりも低くして放電が起こら
ない値になるように駆動制御回路を制御することで、プ
ラズマディスプレイパネルの画面が表示されないように
してもよい。
【0012】以下、図面に示す実施の形態に基づいてこ
の発明を詳述する。なお、これによってこの発明が限定
されるものではない。以下においては、カラー表示用の
AC駆動形式の3電極面放電型PDPと、それを駆動す
る駆動制御回路からなるプラズマディスプレイ装置を例
に挙げて説明する。
【0013】図1は本発明のプラズマディスプレイ装置
の全体構成を示す説明図であり、装置を分解して示した
ものである。この図に示すように、本発明のプラズマデ
ィスプレイ装置は、裏側筐体1と、駆動制御回路が設け
られた駆動制御回路基板2と、フレーム3と、カラー表
示用のAC駆動形式の3電極面放電型のPDP4と、表
側筐体5とから構成されており、図中矢印で示すよう
に、裏側筐体1内に駆動制御回路基板2、フレーム3、
PDP4、表側筐体5を順次装着するようになってい
る。
【0014】駆動制御回路は、PDP4の放電セルを構
成する電極間に電圧を印加してそれらの電極間に放電を
生じさせることが可能であり、PDP4の裏側(背面
側)にフレーム3を介して配置されている。図中、PD
P4と駆動制御回路とを接続する配線は省略している。
なお、表示のオンオフは表示データの入力有無で決定さ
れるが、電源スイッチとは別に表示をオンオフする表示
スイッチを設けても良い。
【0015】図2はPDP4の構成を示す説明図であ
る。この図に示すように、PDP4は、ガラスからなる
前面側基板11の内面に、マトリクス表示のラインL毎
に表示用の一対の表示電極X,Yが配列されている。表
示電極X,Yは、それぞれが透明電極41と、透明電極
41の電気抵抗による電圧低下を防ぐためのバス電極4
2とからなっている。この表示電極X,YはAC駆動の
ための誘電体層17で被覆されている。誘電体層17の
表面にはMgOからなる保護膜18が蒸着されている。
【0016】一方、ガラスからなる背面側基板21の内
面には、下地層22の上にストライプ状のアドレス電極
Aが配列され、その上に絶縁層24が形成されている。
絶縁層24上には、放電セルを区画するための隔壁29
がアドレス電極間に形成されている。隔壁29間の溝に
は、アドレス電極Aおよび隔壁の内壁面を被覆するよう
にして、赤、青、緑の蛍光体層28R,28G,28B
が塗分けられている。前面側基板11と背面側基板21
との間の放電空間30には、Ne+Xeの混合ガスが封
入されている。
【0017】表示時には、表示電極X,Yとアドレス電
極Aとが交差する領域(サブピクセル)がマトリクス表
示領域となる。カラー表示の1ピクセル(画素)はライ
ンL方向に並ぶ3つのサブピクセルで構成される。
【0018】隔壁29は、放電空間30をサブピクセル
毎に分割し、かつ放電空間30の間隔を一定に保つもの
であり、この隔壁29により、アドレス放電時の隣接セ
ルへの影響を断ち、光のクロストークが防止される。
【0019】図3はPDP4の電極配置を示す説明図で
ある。この図に示すように、PDP4では、各サブピク
セルに、表示電極Xおよび表示電極Yn(nは正の整
数、以下単に表示電極Yとする)と、これに直交するア
ドレス電極An(nは正の整数、以下単にアドレス電極
Aとする)との3種類の電極を配置している。
【0020】表示放電(表示セル)に使用される表示電
極X,Yの内、表示電極Xは、共通に結線されて集中ド
ライバで駆動される。もう一方の表示電極Yは、表示放
電に使用されるとともに、情報を書込むときのスキャン
電極としても使用される。アドレス電極Aは、情報を書
込むときのアドレス放電(アドレスセル)にのみ使用さ
れる。
【0021】アドレス時には1本のスキャン電極(表示
電極Y)とアドレス電極Aとからなるアドレスセルでア
ドレス放電が発生するが、アドレス電極Aには同時に1
セル分の放電電流しか流れない。また、このときの電圧
は、スキャン電極との組み合わせで決まる。
【0022】図4は駆動制御回路の構成を示すブロック
図である。この図に示すように、駆動制御回路は、PD
P4の温度を検出する温度センサ6と、PDP4の表示
をコントロールするための制御信号を出力する制御回路
7と、制御回路7からの制御信号を受けてアドレス電
極、X電極およびY電極に電圧を印加するドライブ回路
8から構成されている。
【0023】制御回路7は、温度センサ6からの信号を
受けるとともに、赤、緑、青の色信号RGB、クロック
信号CLOCK、ブランク信号BLANK、水平同期信
号HSINC、垂直同期信号VSINCの信号を受ける
ディスプレイコントローラ7a、I/Oバッファ7b、
フレームメモリ7c、直流電圧を受けて所定の駆動電圧
波形を生成するDC/DCコンバータ7dから構成され
ている。
【0024】ドライブ回路8は、アドレス電極に電圧を
印加するアドレスドライバ8a、表示電極のY電極に電
圧を印加するスキャンドライバ8b、表示電極のX電極
に電圧を印加するサステインパルス発生回路8cから構
成されている。
【0025】温度センサ6は、PDP4の表示がオフ状
態のときには、PDP4の温度を常時検出しており、P
DP4の表示に支障が生じる温度以下になったときに
は、制御回路7のディスプレイコントローラ7aに信号
を与えるようになっている。この駆動制御回路は、AD
S(アドレス表示期間分離サブフィールド)法と呼ばれ
る階調駆動法により、PDP4に8ビットの高階調表示
をさせることが可能である。
【0026】図5はADSサブフィールド法の階調駆動
法を示す説明図である。この図に示すように、この階調
駆動法では、1SF(サブフィールド)をアドレス期間
と表示(維持放電)期間とに分離した階調駆動法を適用
している。
【0027】通常、テレビ表示等に用いられるNTSC
方式では、1秒間に30フレームの画像が形成され、1
ラインおきのインターレース走査により、1フレームが
2フィールドからなるので、1秒間に60フィールドの
画面が形成される。
【0028】したがって、このADSサブフィールド法
では、1秒間を60個のフィールドで構成する(1フィ
ールド=1.67ms)。さらに1フィールドをSF1
〜SF8までの8つのSFに分け、各SF毎にアドレス
期間と表示期間を設けてそれぞれアドレス放電と表示放
電を行い、各SFの表示放電における輝度の相対比が
1:2:4:8:16:32:64:128になるよう
に、表示電極X,Yの放電回数を設定している。
【0029】アドレス期間に表示電極Yとアドレス電極
Aとの間に印加される電圧、および表示期間に表示電極
Xと表示電極Yとの間に印加される電圧は、いずれも波
形が矩形の電圧(パルス電圧)であり、上記表示電極
X,Yの放電回数とは、サステインパルス数を意味す
る。
【0030】このようにして、各SFの点灯、非点灯を
表示輝度のデータにしたがってコントロールし、8つの
SFの組み合わせで256段階の輝度を有する高階調表
示を実現する。
【0031】図6はPDP4の放電セルに印加される電
圧波形を示す説明図であり、PDP4の表示がオン状態
の場合を示したものである。図6(a)はPDP4内の
ある1つの放電セルに加える印加電圧Vs(t)を示
し、図6(b)は放電によって生じた電荷による電圧で
壁電圧Vw(t)と呼ばれるものを示している。
【0032】図6(c)に示すように、放電セルには、
印加電圧Vs(t)と壁電圧Vw(t)と和の電圧が加
えられる。このVs(t)とVw(t)と和の電圧が放
電開始電圧Vfを超えると放電が起こり、放電維持最小
電圧Vsminよりも小さくなると放電が止まる。図6
(d)は放電によって生ずる放電セルの発光強度を示し
ている。
【0033】この駆動方法では、上述したように、SF
を全画面にわたり時間的に共通のアドレス期間と維持放
電期間に分離した階調駆動法を適用しており、この具体
的な駆動電圧の波形を図7により説明する。図7はPD
P4の表示がオン状態の場合を示したものである。
【0034】この図に示すように、駆動期間はアドレス
期間と維持放電期間とに分けられる。アドレス期間で
は、先ず前の画面内容をリセットするため表示電極のX
電極に2つの消去パルスを印加するとともに、表示電極
のYn電極に書き込みパルスを印加する。その後、新し
い画面内容を書込むためアドレス電極にアドレスパルス
を印加し、アドレス電極とX電極との間で放電が起こら
ないようにX電極に電圧を印加しながら、Yn電極を走
査する。すなわち、Yn電極への印加電圧を走査時点で
下げてアドレス電極とYn電極間の電位差を高めること
により、アドレス電極とYn電極との間で放電が生ずる
ようにする。
【0035】その後、書込んだ表示内容を維持するため
の維持放電期間では、X電極とYn電極との間で交互に
維持放電パルスを印加して維持放電が起こるようにす
る。
【0036】このようにして、アドレス期間中では、放
電させたい表示セルにだけ壁電荷を蓄積させることによ
り放電させたいアドレスセルを選択する。その後に続く
維持放電期間では、選択された表示セルには壁電圧が生
じているためセルに加わる電圧が増加している。そのた
め、維持放電期間のパルス電圧により選択された表示セ
ルは放電開始電圧を超え、放電が持続する。
【0037】図6で説明したように、表示セルに加わる
電圧が放電開始電圧Vfを超えない限りは、持続放電は
起こらず、PDP4の画面には画像が表示されない。し
たがって、本発明ではPDP4の表示がオフ状態である
時には、駆動制御回路により、表示セルに加わる電圧が
放電開始電圧Vfを超えないように制御する。このとき
駆動制御回路は動作しているので、駆動制御回路では熱
が発生する。
【0038】このように、PDP4の表示がオフ状態の
時には、維持電圧Vsと壁電圧Vwの大きさを調整し
て、表示セルに加わる電圧が放電開始電圧Vfを超えな
いように制御し、これにより、PDP4の画面を消去さ
せた状態に保ちながら、このときに発生する駆動制御回
路の熱によりPDP4を暖める。
【0039】次に、このように、表示セルに加わる電圧
が放電開始電圧を超えないように制御する場合の具体的
な駆動電圧の波形を説明する。
【0040】図8は維持放電パルスだけを印加する場合
の駆動電圧波形を示す説明図である。この例において
は、アドレス期間用のパルス列を制御する。すなわちア
ドレス電極、X電極、Yn電極の全ての電極に電圧を印
加しないようにして、その期間中に表示セルに壁電荷が
生じないようにする。壁電荷がないので維持放電パルス
を印加しても表示セルには放電が起こらず、PDP4の
画面を消去させた状態に保つことができる。
【0041】図9は走査用の表示電極Ynに走査パルス
を印加しない場合の駆動電圧波形を示す説明図である。
この例においても、アドレス期間用のパルス列を制御す
る。すなわち、PDP4の表示がオン状態の時と同様
に、表示電極のX電極に2つの消去パルスを印加すると
ともに、表示電極のYn電極に書き込みパルスを印加
し、さらにアドレス電極にアドレスパルスを印加する
が、Yn電極への印加電圧は通常のアドレス動作とは異
なるように走査時点で0レベルにせずに、つまり全ての
Y電極に同じパルスを印加して、アドレス電極とYn
極間の電位差を高めないことにより、アドレス電極とY
n電極との間で放電が生じないようにする。その後、維
持放電期間用のパルスでは、PDP4の表示がオン状態
の時と同様に、X電極とY電極との間で交互に維持放電
パルスを印加する。このときも維持放電は発生しない。
【0042】この方法では、アドレス電極には電圧が印
加されるが、Y電極にはその電圧を打ち消すようなパル
スが印加されるので、表示セルには壁電荷が生じない。
したがって、維持放電は起こらず、PDP4の画面を消
去させた状態に保つことができる。
【0043】図10は維持放電パルスの電圧を下げた場
合の駆動電圧波形を示す説明図である。この例において
は、アドレス期間用のパルス列は、PDP4の表示がオ
ン状態の時と同じパルスをアドレス電極、X電極、Yn
電極に印加する。そして、その後の維持放電期間用のパ
ルスを制御する。すなわち通常の維持放電パルスよりも
低い電圧のパルスを印加する。したがって、表示セルは
選択され壁電荷は生じるが、その期間中のパルス電圧の
値を下げているため、維持放電は起こらず、PDP4の
画面を消去させた状態に保つことができる。
【0044】このようにして、PDPの表示がオフ状態
の時には、駆動制御回路によってPDPに維持放電が起
こらないように制御することにより、PDPの画面を消
去させた状態に保ちながら、駆動制御回路内で発生する
熱によりPDPを暖めることができる。これにより、低
温環境においても、表示をオン状態にした後、即時に安
定した画面を表示することが可能なプラズマディスプレ
イ装置とすることができる。
【0045】なお、以上の実施例において非表示状態で
駆動制御回路を予熱のために動作させる際には、その予
熱動作に応答して、装置に付設された冷却ファン等の駆
動制御回路素子を冷却するための冷却手段の動作を止め
るような制御を行う構成を採るのが好ましい。そして、
表示の開始またはパネルの温度が所定の温度になったこ
とを検知してから冷却手段を動作させるようにする。ま
た、本発明は以上の実施例に限定されることなく、例え
ばパネルの一部に予熱用の抵抗導体を付設して非表示状
態時に電熱を発生させるように構成しても良いし、装置
筐体の中にパネルを背面から予熱する赤外線ランプ等の
熱源を配設するようにしても良い。いずれの場合も、駆
動制御回路素子を冷却する冷却手段に対して動作状態と
非動作状態とが反対になるように制御する。
【0046】
【発明の効果】この発明によれば、寒冷地あるいは低温
な場所においても、表示をオン状態にした後、プラズマ
ディスプレイパネルが暖まる時間を待つことなく、即時
に安定した画面を表示することが可能となり、プラズマ
ディスプレイ装置の性能向上と低価格化に寄与するとこ
ろが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラズマディスプレイ装置の全体構成
を示す説明図である。
【図2】PDPの構成を示す説明図である。
【図3】PDPの電極配置を示す説明図である。
【図4】駆動制御回路の構成を示すブロック図である。
【図5】ADSサブフィールド法の階調駆動法を示す説
明図である。
【図6】PDPの放電セルに印加される電圧波形を示す
説明図である。
【図7】PDPの駆動電圧の波形を示す説明図である。
【図8】維持放電パルスだけを印加する場合の駆動電圧
波形を示す説明図である。
【図9】走査用の表示電極Ynに走査パルスを印加しな
い場合の駆動電圧波形を示す説明図である。
【図10】維持放電パルスの電圧を下げた場合の駆動電
圧波形を示す説明図である。
【符号の説明】
1 裏側筐体 2 駆動制御回路基板 3 フレーム 4 カラー表示用のAC駆動形式の3電極面放電型のP
DP 5 表側筐体 6 温度センサ 7 制御回路 7a ディスプレイコントローラ 7b I/Oバッファ 7c フレームメモリ 7d DC/DCコンバータ 8 ドライブ回路 8a アドレスドライバ 8b スキャンドライバ 8c サステインパルス発生回路 11 前面側基板 17 誘電体層 18 保護膜 21 背面側基板 22 下地層 24 絶縁層 28R,28G,28B 蛍光体層 29 隔壁 30 放電空間 41 透明電極 42 バス電極 A アドレス電極 X,Y 表示電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩佐 誠一 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 近藤 信義 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 石渡 健司 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 米田 靖司 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の放電用の電極を有するプラズマデ
    ィスプレイパネルと、 そのプラズマディスプレイパネルの背面側に配置され、
    プラズマディスプレイパネルの電極に電圧を印加して放
    電を生じさせるための駆動制御回路とを備え、 前記駆動制御回路が、プラズマディスプレイパネルの表
    示がオフ状態のとき、プラズマディスプレイパネルの電
    極に表示用の放電が生じないような電圧を印加して当該
    回路内で熱を発生させ、この熱によりプラズマディスプ
    レイパネルを暖めることを特徴とするプラズマディスプ
    レイ装置。
  2. 【請求項2】 プラズマディスプレイパネルの一部に、
    当該パネルが非表示状態にある時パネルを予熱するため
    の予熱手段を設けると共に、該予熱手段の動作中はパネ
    ルを駆動するための回路素子を冷却する冷却手段を非動
    作状態に制御する回路を設けたことを特徴とするプラズ
    マディスプレイ装置。
JP9028997A 1997-02-13 1997-02-13 プラズマディスプレイ装置 Pending JPH10228260A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100679440B1 (ko) * 2001-10-26 2007-02-07 파이오니아 가부시키가이샤 교류형 플라즈마표시패널의 구동방법
KR100680709B1 (ko) 2004-12-23 2007-02-08 엘지전자 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널의 구동 장치

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