JPH1022798A - デジタル周波数分割器位相シフタ - Google Patents

デジタル周波数分割器位相シフタ

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JPH1022798A
JPH1022798A JP8342182A JP34218296A JPH1022798A JP H1022798 A JPH1022798 A JP H1022798A JP 8342182 A JP8342182 A JP 8342182A JP 34218296 A JP34218296 A JP 34218296A JP H1022798 A JPH1022798 A JP H1022798A
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counter
circuit
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JP8342182A
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Steve I Hsu
スティーブ・アイ・フス
Howard S Nussbaum
ハワード・エス・ヌスバウム
William P Posey
ウイリアム・ピー・ポジー
Stephen D Taylor
スティーブン・ディー・テイラー
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Raytheon Co
Original Assignee
Hughes Aircraft Co
HE Holdings Inc
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H17/00Networks using digital techniques
    • H03H17/08Networks for phase shifting

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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Control Of Multiple Motors (AREA)
  • Networks Using Active Elements (AREA)
  • Manipulation Of Pulses (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
  • Pulse Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、非常に正確な位相シフトを与える位
相シフト回路を提供することを目的とし、また正確な位
相関係を有する複数の信号を生成する信号発生器を提供
することを目的とする。 【解決手段】カウンタ係数が係数制御信号によってNま
たはN+Mに設定される高速二重係数デジタルカウンタ
102 と、係数制御信号を生成し、出力信号によってクロ
ックされ、カウント値によって定められた出力信号パル
スの数Pのカウント動作を開始し、カウントが終わった
とき停止するプログラム可能なデジタルカウンタ回路11
2 とを具備し、係数制御信号はプログラム可能なカウン
タがカウントを停止したとき係数としてNを選択する第
1の状態となり、エネーブルされたときに係数としてN
+Mを選択する第2の状態となり、プログラム可能なカ
ウンタが位相シフトされることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はRF位相シフタに関
し、特に非常に正確な位相シフタを提供するためにデジ
タルカウンタを使用する位相シフタに関する。
【0002】
【従来の技術】レーダ受信機/励起装置において使用さ
れる通常の電子位相シフタは、連続した位相シフト範囲
を提供することができるバラクターダイオード同調され
た位相シフタと、1組の予め定められた固定したフェー
ズドシフタまたはライン長を切替えるためにスイッチを
使用する位相シフタとを含んでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に高速バイ・フェ
ーズ変調器( 180°の位相シフト)としてミキサが使用
される。これらの通常の位相シフタの位相の正確度は厳
密に制限されており、それはまた有効な位相状態の数を
制限する。
【0004】本発明の目的は、正確な位相関係を有する
複数の信号を生成する信号発生器を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の信号発生器は、
複数のデジタル周波数分割器位相シフト回路装置を含ん
でいる。各装置は所定の周波数を有する入力波形に応答
し、周波数が入力波形周波数の予め定められた比であ
り、位相が所定の1組のディスクリートな位相変化によ
って選択されるユニット出力信号を供給する。さらに信
号発生器は、複数の可能な位相状態を有する出力信号を
得るために複数のユニット出力信号を組合わせる信号混
合手段を具備している。
【0006】本発明による位相シフタの主な利点は、通
常の位相シフタより何桁も良好に所定の信号に非常に正
確な位相シフトを与えることである。第2の利点は、そ
れが類似した設計および複雑さの付加的な素子を追加す
るだけで非常に多数の位相状態を生成することができる
ことである。これは、もっと多くの位相状態を生成する
ためにはるかに複雑で正確なハードウェアが要求される
通常の位相シフタでは不可能である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下の本発明の実施形態の詳細な
説明および添付図面から本発明のこれらおよびその他の
特徴および利点がさらに明らかになるであろう。本発明
によるデジタル周波数分割器位相シフタ用の基本的な構
成ブロック装置は、図1に示されているように周波数分
割器(Nで分割)52およびその関連した位相制御回路54
である。分割器52は、低雑音の外部基準信号源のような
信号源からのクロック信号の周波数Fclkを分割す
る。位相制御回路54は位相ストローブ信号、およびこの
位相ストローブ信号による命令で導入された位相シフト
量(ΔΦ)を示す位相シフト制御信号に応答する。
【0008】分割器52の出力(Fclk/N)は、図2
のa乃至fに示されているように一定の入力クロック信
号に対して正確に 360°/Nの均一な間隔を付けられた
N個の可能な位相状態を有する。分割器の出力位相は入
力クロック信号の位相と同期しており、したがって分割
器回路の位相雑音以外に入力クロックに関する位相エラ
ーはない。水晶発振器から得られる信号源のような高ス
ペクトル純度の入力クロック信号を使用すると、入力信
号源からの位相エラーは本質的にゼロである。周波数分
割器による位相エラーも小さい。例えば、位相雑音は典
型的にECL装置に対して-145dBc/Hz、またTT
L装置に対して-160dBc/Hzより良好である。ほと
んどの場合、分割器位相雑音は無視されることができ
る。
【0009】周波数分割器出力信号の位相シフトは、周
波数分割器の位相状態を変化させることによって行われ
る。図3および4は、周波数分割器出力位相状態を変化
させる簡単な“パルス飲み込み(swallowing)”技術を示
す。ここにおいて、入力信号Fclkは、周波数分割関
数62を適用される前にアンドゲート60によって最初にゲ
ートされる。信号Fclkはアンドゲート60への1つの
入力である。ゲート信号は別の入力である。図4のa
は、入力信号Fclkの波形を示す。図4のbは、アン
ドゲート60をゲート制御するゲート信号の波形を示す。
図4のcは、Aにおける結果的な波形であるアンドゲー
トの出力を示す。図4のdはBにおける波形、すなわち
周波数分割器62の出力を示す。ゲート動作中、入力クロ
ックパルスは“飲み込まれ”る。すなわち、それは周波
数分割器の入力に送られない。したがって、周波数分割
器はゲート動作中に“飲み込まれ”たパルスを認知せ
ず、その結果これはゲートされた信号Fclkのパルス
の数だけ分割器出力波形をシフトさせる。ゲート動作の
結果、Bにおける信号は 240°の例示的な値だけシフト
されたパルスであることが認められる。
【0010】単一の周波数分割器/位相制御構成ブロッ
ク装置の使用における主な制限は、制限された位相分解
能および/または遅い位相切替え速度である。位相切替
え速度は、分割器の出力周波数に直接関連している。出
力周波数が高くなると、それだけ分割器による位相変化
が速くなり、また位相シフト装置がその一部分であるシ
ステムを構成している別の素子による位相設定が速くな
る。例えば、本発明による位相シフト素子を使用したレ
ーダ励起装置システムの場合、励起装置システムは典型
的にミキサ、増幅器およびフィルタを含んでいる。した
がって、過渡応答の影響、すなわちフィルタおよびその
他の素子による位相切替え速度は位相シフタ装置の重要
なパラメータである。一般に、フィルタを通る位相設定
は高周波で速い。これは高周波によって位相シフトされ
た信号が通過することのできる広いフィルタ帯域幅が許
されるためである。しかし、出力周波数がクロック周波
数から分割されるため、位相シフトされた信号の周波数
は固有的に低い。さらに位相状態の数の増加は分割器の
比の直接的な増大を要求し、それが一層その周波数を低
くし、したがって位相切替え速度を低下させる。最後
に、デジタルカウンタの速度はデジタル半導体技術によ
って制限されることが多い。本発明はこれらの制限を解
決しようとするものである。
【0011】分割器出力周波数を高くする1つの方法
は、周波数分割器およびその間連した位相制御回路の動
作周波数を最大にすることである。図5は、分割器52の
機能(図1)を実行する高速二重係数カウンタ102 と、
その関連した位相制御回路54の機能(図1)を実行する
プログラム可能なカウンタ回路110 とを組合せた回路10
0 を示す。このタイプの回路は、所定の論理系統内にお
いて可能な最高速度を実現する。例えば例示的な論理系
統はGaAs並びにTTLおよびECL系統も含み、例
えば 100k ELC、高速TTL等の付加的な系統が広
義のTTLおよびECL内にはいる。さらに、所定の論
理系統内には異なる速度を有する異なるタイプの装置が
存在する。例えばフリップ・フロップ装置は二重係数カ
ウンタより速く、二重係数カウンタはプログラム可能な
カウンタより速い。速度差が生じるのは装置のフィード
バック信号路のような複雑性のためである。図5の回路
は、回路を構成するために使用される所定の論理系統の
装置に著しく速い動作を実行させる。
【0012】プログラム可能なカウンタ回路110 は、プ
ログラム可能なカウンタ112 と、エッジ検出器およびク
ロック同期回路114 とを含む。プログラム可能なカウン
タ112 はその並列なデータ入力で位相シフトカウント値
Pを受信し、そのPE(並列エネーブル)ポートで回路
114 からの信号を受信し、この信号はアクチブな時にP
データがロードされるように動作する。回路114 からの
アクチブ信号はまたTC(最終カウント)の状態を低い
状態にする。TC信号は高い状態に反転される。反転さ
れた信号は、係数をN−1係数に変化させるように二重
係数カウンタ102 の係数制御ポートに送られる。反転さ
れたTC信号はまたプログラム可能なカウンタ112 のC
E(カウントエネーブル)ポートに送られ、それによっ
てカウンタ112 がCLK(クロック)ポートで受信され
たクロックパルスをカウントできるようになる。二重係
数カウンタ102 の出力はクロック信号を供給するように
このCLKポートに接続され、また回路114 にも接続さ
れる。プログラム可能なカウンタ112 のカウントがその
最終カウントに到達してしまうと、TC信号が高くな
る。高い状態は反転され、カウンタ102 の係数を切換
え、カウンタ112 がカウントを停止するようにCEポー
トをディスエーブルする。
【0013】回路114 は位相シフトストローブ信号に応
答してカウンタ112 用の並列エネーブル信号を生成し、
この信号はカウンタ102 から出力された信号に同期され
る。回路114 は縦続されたD型フリップ・フロップ回路
114A, 114Bおよび 114C、並びにナンドゲート 114
Dを含む。回路114 はクロック信号にPE信号を同期
し、位相シフトストローブ信号に関して少なくとも1ク
ロックサイクルだけPEアクチブ信号状態を遅延する。
【0014】図6のa乃至fにおいて、回路100 のタイ
ミング図を示す。図6のcは位相シフトストローブ信号
を示し、図6のdは、図6のbのクロック信号と同期す
るように遅延された結果的なPE信号を示す。図6のe
はTC信号を示す。図6のfは結果的な位相シフトを与
えられたFout信号を示す。
【0015】二重係数カウンタ102 は、通常1だけ分離
される2つの固定した分割比(NおよびN−1)を有す
る。二重係数カウンタ102 は比較的簡単な装置であり、
それによって所定の論理系統のほぼピーク速度で動作す
ることが可能になる。固定したデジタル分割器は低速度
の位相制御回路を使用して位相状態の変化を誘導できな
いため、これを使用することはできない。位相状態はプ
ログラム可能なカウンタ110 によって制御され、またそ
の最大速度はその複雑さ故に、所定の論理系統のピーク
動作周波数の数分の1である。プログラム可能なカウン
タの遅い速度は、高速二重係数カウンタ102 の速度の低
下を招かない。それはこのカウンタが高速二重係数カウ
ンタの出力で発生される低いクロック速度で動作しなけ
ればならない、すなわちFout=Fclk/Nである
ためである。位相変化は二重係数カウンタ102 の分割比
を制御することによって行われる。
【0016】二重係数カウンタ102 は、通常2つの分割
比の一方で動作する。例えば図6のbのタイミング図は
N分割比で通常動作する分割器を示す。この通常の動作
期間中、カウントはプログラム可能なカウンタでディス
エーブルされる。位相変化を開始する命令により、プロ
グラム可能なカウンタ110 が所定の位相変化に対応した
カウント(P)でロードされ、カウントがエネーブルさ
れる。プログラム可能なカウンタ110 がエネーブルされ
ている間、二重係数カウンタ102 は他方の分割比(この
例ではN−1)で動作する。二重係数カウンタが他方の
分割比でカウントするたびに、 360°/N[または(N
−1)が通常使用されている場合には 360°/(N−
1)]に対応した位相変化が発生する。プログラム可能
なカウンタ110 は位相シフトカウント(P)によって定
められたカウントを終了し、その後それ自身ディスエー
ブルする。さらに二重係数カウンタ102 は通常の分割比
(N)に復帰する。全体的な位相シフト量は( 360°/
N)Pに等しい。二重係数カウンタおよびプログラム可
能なカウンタは、ここにおいて参照として含まれている
本出願人の別出願明細書にさらに詳細に記載されてい
る。
【0017】回路100 は市販の素子によって構成される
ことができる。例えば、ナショナル・セミコンダクタ1
1C90の二重係数カウンタ(10および11で分割)およ
びモトローラ10016の4ビットのプログラム可能な
カウンタを使用するプロトタイプは、 800MHzのクロ
ック周波数で動作することが試験されている。さらに、
リン化インジウム(InP)ベースのヘテロ接合バイポ
ーラトランジスタ(HBT)技術を使用する二重係数お
よびプログラム可能なカウンタは、14GHzを越えるク
ロック周波数で動作することが証明されている。
【0018】切替え速度を改良し、かつ位相分解能を高
める第2の技術は、各装置が低い分割比を有する二重係
数周波数分割器を含んでいる複数の基本的な位相シフタ
装置を使用することである。装置の出力はミキサおよび
フィルタを使用して結合される。多数の位相シフト装置
の使用は、同じ分割比で単一の位相シフト装置を使用す
る場合に比較して位相状態の数を大幅に増加させる。し
たがって、所定の数の位相状態に対して、単一の位相シ
フト装置を使用した場合と比較して、各二重係数分割器
の比を小さくしておくことができる。これは、個々の二
重係数分割器の出力周波数を高い状態に保ち、それが位
相切替え速度を改良する。
【0019】図7のaは、2個のデジタル位相シフタ装
置 134Aおよび 134Bの並列構造を使用する位相シフト
回路130 の簡単な概略図であり、ここにおいて各装置は
図3に示されているゲートされた回路である。単一の信
号源が両方の回路 134Aおよび 134Bに同じ入力信号を
供給することができるが、一般的な場合を示すために2
個の入力信号源 132Aおよび 132Bが存在している。一
般に、2つの入力信号は同じ周波数のものである必要さ
えない。分割器 134Aが除数2の分割装置であると仮定
すると、図3および4に示されているようにゲートされ
た入力は相対位相が0°および 180°の2つの可能な出
力信号位相状態を生成する。さらに分割器 134Bが除数
3の分割装置であると仮定すると、図3および4に示さ
れているようにゲートされた入力は0°、 120°および
240°の3つの可能な出力信号位相状態を生成する。2
個の分割器 134Aおよび 134Bからの出力信号はミキサ
136で結合される。ミキサ 136の出力は入力信号の周波
数の和である生成成分を含み、分割器 134Aおよび 134
Bの異なる可能な位相状態に対して図7のbに示された
位相関係を生じさせる。したがって図7のaおよびb
は、位相シフタの状態の全体の数を増加するために1以
上の周波数分割器位相シフタが本発明にしたがって使用
できることを示す。
【0020】図8は、図1の基本的な装置の並列構造を
使用した周波数分割器回路の1実施形態を示す。このデ
ジタル位相シフタ150 では、基本的な位相シフト装置の
いくつかの出力が並列に結合されている。全ての装置の
分割比が対の互いに素数のルートから成るならば、位相
状態の合計数は、中国式剰余定理によって与えられるよ
うに、その分割比を乗算したものに等しい。例えば、+
10および+9 は対の互いに素数(互いに排他的な素数)
のルートから成る。+10のルートは2および5であり
(2×5=10)、+9のルートは3および3である(3
×3=9)。+10からの素数2および5は、+9からの
素数3と重複しない。したがって、互いに排他的な状態
が生じる。この状態が保持されない場合、位相状態の合
計数は分割比を乗算したものより小さい。
【0021】図8の例示的な回路150 において、3個の
二重係数周波数分割器160 ,162 および164 が使用され
ている。各分割器を制御する位相制御回路は、タイミン
グおよび制御回路170 に配置される。分割器160 は通常
9の分割比で動作し、タイミングおよび制御回路170 か
らの制御信号によって選択的に8による分割モードにさ
れる。分割器162 は通常10の分割比で動作し、タイミン
グおよび制御回路170からの制御信号によって選択的に
11による分割モードにされる。分割器164 は通常11の
分割比で動作し、回路170 からの制御信号によって選択
的に10による分割モードにされる。
【0022】120MHzの入力基準信号は、 9、10およ
び11倍の入力信号周波数の周波数倍数成分を生成するよ
うに周波数乗算器180 を通過される。乗算器出力は、10
80MHz、1200MHzおよび1320MHzの所望の周波数
倍数成分をそれぞれ分離するように3つのバンドパスフ
ィルタ(BPF)182 、184 および186 を通過させられ
る。BPF出力は、 540MHz、 600MHzおよび 660
MHzの周波数をそれぞれ有する信号を生じるように固
定した除数2による分割回路188 、190 および192 によ
ってそれぞれ周波数分割される。その後これらの信号
は、3つの分割器160 、162 および164 の出力周波数が
周波数分割器の通常の分割比による動作中60MHzに設
定されるように二重係数分割器160 、162 および164 を
通過される。
【0023】その後二重係数分割器(160 、162 および
164 )の出力は、増幅器202 、204および206 をそれぞ
れ通って各ミキサ208 、210 および212 に送られる。第
1のミキサ208 において、除数11による分割回路164
からの60MHzの出力信号は、固定した分割器190 の出
力を通ってパワー分割装置194 から得られた 600MHz
の局部発振器(LO)信号と混合される。BPF214 は
540MHzで差周波数を分離するために使用され、この
差周波数は増幅器216 による増幅後に第2のミキサ段21
0 に対するLO信号になる。したがって、除数10によ
る分割回路162からの60MHzの信号は、増幅器216 の
出力で得られたこの 540MHzのLO信号と混合され
る。BPF218 は、ミキサ210 の動作によって合計され
た 600MHzの周波数成分を濾波するために使用され
る。この合計された周波数成分は増幅段220 を通過され
る。最後に、ミキサ212 で混合処理がもう1度繰り返さ
れる。ここにおいて、二重係数分割器回路160 からの60
MHzの信号と増幅段220 の 600MHzの出力が混合さ
れ、混合動作の結果生じた差成分がBPF222 によって
選択されて 540MHzの出力信号が生じる。
【0024】位相シフト回路150 の位相状態の合計数は
990(11×10× 9)であり、位相分解能は約0.3636°で
ある。1実施形態において、タイミングおよび制御回路
170は3つの対応した位相値にアクセスするための検索
表の値としてΔΦ位相制御信号を使用する検索表を含む
ことができる。例えば所望の値Bを得るために、分割器
160 は位相シフトB1 を行なうように位相制御信号に要
求してもよく、分割器162 は位相シフトB2 を行なうよ
うに位相制御信号に要求してもよく、また分割器164 は
位相シフトB3 を行なうように位相制御信号に要求して
もよい。3つの位相シフトB1 、B2 およびB3 の和は
Bに等しい。その後、位相制御論理回路170 は検索表か
らの適切な位相シフト命令を分割器160 、162 および16
4 に与え、位相変化は位相ストローブ命令を受取った時
に実行される。
【0025】各分割器回路160 、162 および164 並びに
位相制御回路170 は、図5の二重係数カウンタ102 、プ
ログラム可能なカウンタ112 およびエッジ検出器論理お
よびクロック同期回路114 を使用して構成されることが
できるが、その代わりに図3の位相シフト回路のような
任意の分割器ベースの位相シフタを使用することができ
る。
【0026】ミキサ208 、210 および212 によって生成
された任意のスプリアス信号は位相エラーの一因とな
る。そのためミキサの出力には適切な濾波が必要であ
り、濾波が使えない場合には、その相互変調積が制御さ
れなければならない。図7に示された構造において、位
相シフタにおける全ての信号は60MHzの倍数である。
したがって、搬送波から60MHzの内側にスプリアス信
号は存在しない。また、ワトキンス−ジョンソン社(33
3 Hillview Avenue,Palo Alto,CA 94304)から入手可能
なWJM2Eミキサのような高レベルのミキサは良好な
ミキサ相互変調積抑制を行なう。
【0027】最後に、周波数分割器/位相制御構成ブロ
ックを別のRF処理素子と組合わせることによって、任
意の所望の位相シフタ構造のほとんどを構成することが
できる。
【0028】本発明による並列構造により、要求された
数の位相状態を獲得できることが証明される。最初に、
i=1,…NであるM(i)をカウンタのモジュロサイ
ズとして定め、i=1,…Nであるm(i)をモジュロ
サイズが互いに素である場合の位相設定であると定め
る。システムの出力s(t)は以下の式によって与えら
れる。
【0029】
【数1】 ここでtは時間変数であり、ωは基本周波数であり、φ
は先行する位相シフトを与える前の位相であり、i=
1,…Nとするm(i)は位相シフタの設定であり、i
=1,…NとするM(i)は位相シフタにおけるカウン
タのモジュロサイズである。
【0030】この式の等価の式は、以下のように表わさ
れる。
【0031】
【数2】 目的を達成するために、システムに対して1組の値{m
(i);0≦m(i)≦M(i)−1}は、インターバ
ル0乃至(M−1)における全てのqに対し、
【数3】 が成立するように定められなければならない。
【0032】数学理論においてよく知られた理論である
中国式剰余定理により、セット{m(i)}の決定に対
する解が得られ、qの各値に対して特有のセット{m
(i)}がqを生成することが証明される。この理論に
より、qをその余りによって表わすことができることが
明らかである。qの余りは次の式によって得られる。
【0033】ri =qmod M(i) したがって、m(i)は次の式によって得られる。
【0034】m(i)=(r(i)a(i))mod M(i) ここで、ai は以下の条件を満たす。
【0035】
【数4】 a(i)に対して以下の形態で式を書き替えると、M
(i)およびM/M(i)の最大公約数が1であるた
め、ユークリッドアルゴリズムの系はa(i)およびs
に対してその式を解くことができることを保証する。
【0036】
【数5】 上述のように、所望の位相状態の任意のものを得るため
のこの構成により1組のしきい値{m(i)}を発見す
ることができる。その代わりに、位相シフタの設定はi
=1,…Nとしてn(i)の全ての可能な値の列挙によ
って決定されることができ、それらが設定する位相を決
定する。
【0037】本発明は、多数の可能な位相状態を有する
信号を生成する信号発生器として、或いは位相シフト装
置として使用されることができる。例えば図8の回路
は、多数の可能な位相状態を有する出力信号を生成する
信号発生器として使用されることができる。さらに図8
の回路または図1の回路でさえ位相シフト回路中で使用
することができる。図9は、入力信号の位相をシフトす
るための簡単な位相シフト回路200 を示す。説明上、入
力信号の周波数は 100MHzだけであると仮定する。こ
の入力信号は固定した周波数とミキサ202 で混合され、
信号発生器204 からの固定した位相の信号は10MHzの
信号周波数を有する。ミキサ出力は、ミキサ出力の和成
分を分離するために 110MHzを中心とするバンドパス
フィルタ(BPF)206 を通過させられる。その後 110
MHzのこの和信号は、ミキサ208において装置210 か
らの10MHzの周波数を有する位相変調された信号と混
合される。位相変調された信号は、例えば図8の回路15
0 によって供給されることができる。ミキサ208 の出力
の差成分はBPF212 によって選択され、 100MHzの
出力信号に位相変調を与える。
【0038】上述の実施形態は、本発明の原理を表わす
可能性のある特定の実施形態の一例に過ぎないことが理
解される。当業者は、本発明の技術的範囲を逸脱するこ
となくこれらの原理にしたがってその他の構成を容易に
認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるデジタル周波数分割器位相シフタ
の基本的な構成ブロック装置の概略的なブロック図。
【図2】図1の位相シフタの動作を表わし、位相シフタ
に対する入力信号、分割器出力、および分割器出力に対
して可能なN個の各位相状態をそれぞれ示した波形図。
【図3】パルス飲み込みを行なうためにゲートを使用す
る位相シフタの概略図。
【図4】図3の位相シフタのパルス飲み込み能力を表わ
し、入力波形、ゲート波形、位相シフタにゲートされた
入力波形、および位相シフタのパルス飲み込みされた出
力をそれぞれ示した図。
【図5】図1のデジタル位相シフタ装置の特定の回路装
置の概略図。
【図6】図5の回路の動作を表わし、入力信号波形、回
路により位相シフトされていない出力波形、非同期位相
変化トリガー信号、PEおよびTC/M信号波形、位相
シフトを有する回路出力波形をそれぞれ示した波形図。
【図7】可能な位相状態数を増加させる本発明による位
相シフト装置の並列構造の概略図、およびこの2個の位
相シフト装置の異なる状態から結果的に得られる可能な
位相状態図。
【図8】多数の分割器装置を並列構造で使用するデジタ
ル位相シフタの概略的な回路図。
【図9】位相シフト回路として本発明の1実施形態を示
した簡単化された回路ブロック図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハワード・エス・ヌスバウム アメリカ合衆国、カリフォルニア州 90049、ロサンゼルス、カシミア・テラス 516 (72)発明者 ウイリアム・ピー・ポジー アメリカ合衆国、カリフォルニア州 90274、パロス・バーデス・エステイツ、 バイア・パビオン 4061 (72)発明者 スティーブン・ディー・テイラー アメリカ合衆国、カリフォルニア州 91301、アグーラ、イースト・ベイベリ ー・ストリート 6333

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力信号の前の位相に関して出力信号の
    位相を正確に設定する周期的なパルス列に応答するデジ
    タル位相シフト回路において、 カウンタ係数が係数制御信号によってNまたはN+Mに
    設定され、パルス列に応答し、回路出力信号を供給する
    高速二重係数デジタルカウンタと、 前記係数制御信号を生成し、前記回路出力信号によって
    クロックされ、所定の位相変化に対応した位相シフトカ
    ウント値をロードし、前記カウント値によって決定され
    た出力信号パルスの数Pをカウントする動作を開始する
    ように位相シフト開始信号によってエネーブルされ、前
    記パルスの数Pのカウントが終わったときにカウントが
    停止されるプログラム可能なデジタルカウンタ回路とを
    具備し、前記係数制御信号は、前記プログラム可能なカ
    ウンタがカウントを停止したときに前記係数としてNを
    選択する第1の状態を有し、前記プログラム可能なカウ
    ンタがエネーブルされた時に前記係数としてN+Mを選
    択する第2の状態を有し、それにおいて前記プログラム
    可能なカウンタが位相シフトされることを特徴とするデ
    ジタル位相シフト回路。
  2. 【請求項2】 正確な位相関係を有する複数の信号を生
    成する信号発生器において、 周波数が前記入力波形周波数の予め定められた周波数分
    割比を有し、位相が所定の組のディスクリートな位相変
    化によって選択されるユニット出力信号を供給する、所
    定の周波数を有する入力波形に応答する複数のデジタル
    周波数分割器位相シフト回路装置と、 複数の回路装置のディスクリートな位相変化の組の組合
    せである複数の可能な位相状態を有する出力信号を得る
    ために前記複数のユニット出力信号を結合する手段とを
    具備していることを特徴とする信号発生器。
JP8342182A 1995-12-21 1996-12-20 デジタル周波数分割器位相シフタ Pending JPH1022798A (ja)

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