JPH10227511A - 空気調和装置の伝送制御装置 - Google Patents

空気調和装置の伝送制御装置

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JPH10227511A
JPH10227511A JP9030370A JP3037097A JPH10227511A JP H10227511 A JPH10227511 A JP H10227511A JP 9030370 A JP9030370 A JP 9030370A JP 3037097 A JP3037097 A JP 3037097A JP H10227511 A JPH10227511 A JP H10227511A
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transmission
unit
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air conditioner
control unit
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Morikuni Natsume
守邦 夏目
Masaharu Sogabe
正晴 曽我部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調機ユニットの接続台数の拡大を図り、大
規模空調を可能にすると共に、制御範囲の拡大や制御精
度の向上を図る。 【解決手段】 室外ユニット(30)と室内ユニット(4
0,40,…)とがデータ伝送可能に接続されて1つの伝
送グループ(2A,2B,…)を構成する。複数の各伝送グ
ループ(2A,2B,…)は、データ伝送可能にメインライ
ン(5A)を介して接続し、メインライン(5A)には集中
制御ユニットを接続する。複数の伝送グループ(2A,2
B,…)のうち、集中制御ユニットからの伝送距離が所
定距離以上である伝送グループ(2A,2B,…)と集中制
御ユニットとの間のメインライン(5A)にはルータ(8
0)を設ける。ルータ(80)は、集中制御ユニットに関
するデータの通過を許容し、室外ユニット(30)及び室
内ユニット(40,40,…)に関するデータの通過を阻止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和装置の伝
送制御装置に関し、特に、空調機ユニットの制御台数対
策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気調和装置には、特開平8
−170851号公報に開示されているように、1台の
室外ユニットに複数台の室内ユニットが内外伝送路によ
って接続されて1つの空調グループが構成されると共
に、この複数の各空調グループの室外ユニットが集中伝
送路を介して集中コントローラに接続されているものが
ある。
【0003】具体的に、図14に示すように、2つの空
調グループ(a,a)が構成され、各空調グループ
(a,a)は、室外ユニット(b)に複数台の室内ユニ
ット(c,c,…)が内外伝送路(d)を介して接続さ
れると共に、各空調グループ(a,a)の各室内ユニッ
ト(c,c,…)は1つのリモコン(e)がリモコンラ
イン(f)を介して接続されている。更に、各空調グル
ープ(a,a)の各室外ユニット(b)は集中伝送路
(g)を介して集中コントローラ(h)が接続されてい
る。
【0004】上記集中コントローラ(h)が出力する運
転信号等のデータは、集中伝送路(g)を経て室外ユニ
ット(b)に送信され、この室外ユニット(b)から内
外伝送路(d)を経て各室内ユニット(c,c,…)に
送信される。また、上記各室内ユニット(c,c,…)
が出力する状態信号等のデータは、内外伝送路(d)を
経て室外ユニット(b)に送信される一方、集中コント
ローラ(h)に対するデータは、集中伝送路(g)を経
て集中コントローラ(h)に送信される。このデータ伝
送によって空調運転を制御している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した空気調和装置
において、集中コントローラ(h)から延びる集中伝送
路(g)は、途中で分岐されて室外ユニット(b,b)
がマルチポイント状に接続され、該室外ユニット(b)
で集中伝送路(g)と内外伝送路(d)とが接続されて
いる。一方、上記内外伝送路(d)は、室外ユニット
(b)から延びて途中で分岐され、室内ユニット(c,
c,…)がマルチポイント状に接続されている。
【0006】したがって、上記集中伝送路(g)と内外
伝送路(d)とが1本の伝送路を構成し、例えば、集中
コントローラ(h)が送信するデータは、集中伝送路
(g)と内外伝送路(d)とを連続して伝送することに
なる。この結果、伝送距離が長くなるに従って信号の鈍
り等が生ずるため、集中コントローラ(h)と最遠方に
位置する室内ユニット(c)との間の伝送距離の制約を
受け、接続台数が制限さるという問題があった。
【0007】つまり、他の従来例として図15に示すよ
うに、集中コントローラ(h)から延びる集中伝送路
(g)を途中で分岐し、メインと成る親機の室内ユニッ
ト(c,c)をマルチポイント状に接続する一方、空調
グループ(a,a)内においては、親機の室内ユニット
(c)と他の子機の各室内ユニット(c,c,…)とを
リモコンライン(f)を介して接続しているものがあ
る。この従来例では、集中コントローラ(h)からのデ
ータ及び室内ユニット(c,c,…)からのデータは、
何れも一旦親機の室内ユニット(c)が受け取り、該親
機の室内ユニット(c)が他の子機の室内ユニット
(c,c,…)又は集中コントローラ(h)に送信す
る。
【0008】この結果、上記集中伝送路(g)とリモコ
ンライン(f)とがそれぞれ別個に伝送距離の制約を受
ける。つまり、集中コントローラ(h)と最遠方に位置
する親機の室内ユニット(c)との間で伝送距離の制約
を受けると共に、親機の室内ユニット(c)と最遠方に
位置する子機の室内ユニット(c)との間で伝送距離の
制約を受ける。
【0009】したがって、上記図14に示す空気調和装
置では、図15に示す空気調和装置に比して伝送距離が
短いという問題があった。しかも、この伝送距離に対応
して室内ユニット(c,c,…)の接続台数、つまり、
制御台数が少なくなり、大規模空調を行うことができな
いという問題があった。
【0010】また、図15の空気調和装置では、図16
に示すように、各室内ユニット(c,c,…)にそれぞ
れ室外ユニット(b)を接続できるのに比して、図14
の空気調和装置では、集中コントローラ(h)に室外ユ
ニット(b)を介して室内ユニット(c,c,…)を接
続するので、室外ユニット(b)の接続台数が少なくな
ると共に、配線分岐数が制約されるという問題があっ
た。そして、上記室外ユニット(b,b)の順次起動な
どの制御を要することになり、制御上の制約を受けると
いう問題があった。
【0011】また、上記図15に示す空気調和装置で
は、集中伝送路(g)に異常が生じても(図15×印参
照)、リモコンライン(f)は正常にデータ伝送するこ
とができるので、空調グループ(a,a)の空調運転を
行うことができる。これに対し、上記図14に示す空気
調和装置では、集中伝送路(g)に異常が生じると(図
14×印参照)、制御系統全体が停止し、装置全体が空
調運転を行うことができないという問題があった。
【0012】一方、図15及び図16の空気調和装置で
は、各空調グループ(a,a)内において、集中コント
ローラ(h)のデータ及び室内ユニット(c,c,…)
のデータがリモコンライン(f)を伝送するので、多量
のデータを高速に伝送することができず、制御範囲の拡
大や制御精度の向上を図ることができないという問題が
あった。
【0013】本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもの
で、空調機ユニットの接続台数の拡大を図り、大規模空
調を可能にすると共に、制御範囲の拡大や制御精度の向
上を図ることを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
−発明の概要− 本発明は、室外ユニット(30)と室内ユニット(40,4
0,…)とがデータ伝送可能に接続されて1つの伝送グ
ループ(2A,2B,…)を構成する。複数の各伝送グルー
プ(2A,2B,…)は、データ伝送可能にメインライン
(5A)を介して接続し、メインライン(5A)には集中制
御ユニットを接続する。複数の伝送グループ(2A,2B,
…)のうち、集中制御ユニットからの伝送距離が所定距
離以上である伝送グループ(2A,2B,…)と集中制御ユ
ニットとの間のメインライン(5A)にはルータ(80)を
設ける。ルータ(80)は、集中制御ユニットに関するデ
ータの通過を許容し、室外ユニット(30)及び室内ユニ
ット(40,40,…)に関するデータの通過を阻止する。
【0015】−発明の特定事項− 具体的に、図1に示すように、請求項1に係る発明が講
じた手段は、先ず、複数の空調機ユニット(30,40,
…)がデータ伝送可能にブランチライン(5B)を介して
接続されて成る伝送グループ(2A,2B,…)が複数構成
されている。そして、該各伝送グループ(2A,2B,…)
は、データ伝送可能にメインライン(5A)を介して接続
されると共に、上記ブランチライン(5B)とメインライ
ン(5A)とが構成する伝送ライン(50)には、空調機ユ
ニット(30,40,…)を集中制御する集中制御ユニット
(60)が接続されている。加えて、上記複数の伝送グル
ープ(2A,2B,…)のうち、集中制御ユニット(60)か
らの伝送距離が所定距離以上である伝送グループ(2A,
2B,…)と集中制御ユニット(60)との間の伝送ライン
には中継ユニット(80)が設けられている。更に、該中
継ユニット(80)は、集中制御ユニット(60)に関する
データの通過を許容する転送手段(81)と、各伝送グル
ープ(2A,2B,…)の空調機ユニット(30,40,…)に
関するデータの通過を阻止する阻止手段(82)が設けら
れている。
【0016】請求項2記載の発明が講じた手段は、上記
請求項1記載の発明において、集中制御ユニット(60)
が、メインライン(5A)に接続される一方、中継ユニッ
ト(80)は、メインライン(5A)に接続されるメイン処
理手段(8a)と、ブランチライン(5B)に接続されるブ
ランチ処理手段(8b)とを備えた構成としている。そし
て、該メイン処理手段(8a)とブランチ処理手段(8b)
とは、相互にデータ伝送可能に接続されると共に、それ
ぞれ転送手段(81)及び阻止手段(82)が設けられてい
る。
【0017】請求項3記載の発明が講じた手段は、上記
請求項1記載の発明において、空調機ユニット(30,4
0,…)が、室外ユニット(30)又は室内ユニット(4
0)で構成されたものである。そして、伝送グループ(2
A,2B,…)は、室外ユニット(30)に複数台の室内ユ
ニット(40,40,…)がブランチライン(5B)を介して
接続されてなる複数の空調グループ(20,20,…)を備
え、該各空調グループ(20,20,…)の室外ユニット
(30)がブランチライン(5B)を介して接続されてい
る。
【0018】請求項4記載の発明が講じた手段は、上記
請求項2記載の発明において、メイン処理手段(8a)
は、集中制御ユニット(60)から空調機ユニット(30,
40,…)へ送信されるデータと、空調機ユニット(30,
40,…)から集中制御ユニット(60)へ送信されるデー
タと、集中制御ユニット(60)から他の集中制御ユニッ
ト(60)へ送信されるデータとを受信してブランチ処理
手段(8b)に転送する構成としている。一方、ブランチ
処理手段(8b)は、集中制御ユニット(60)から空調機
ユニット(30,40,…)へ送信されるデータと、空調機
ユニット(30,40,…)から集中制御ユニット(60)へ
送信されるデータと、集中制御ユニット(60)から他の
集中制御ユニット(60)へ送信されるデータとを受信し
てメイン処理手段(8a)に転送する。
【0019】−作用− 上記の発明特定事項により、請求項1記載の発明では、
先ず、集中制御ユニット(60)が出力する運転指令や停
止指令の他、温度設定指令などの各種データは、伝送ラ
イン(50)を伝送し、特に、請求項2記載の発明では、
メインライン(5A)を伝送する。
【0020】そして、請求項4記載の発明では、この集
中制御ユニット(60)からのデータは、各伝送グループ
(2A,2B,2C)に伝送されることになる。その際、伝送
グループ(2C)がルータ(80)を介さずに直接にメイン
ライン(5A)に接続されている場合、上記データがこの
伝送グループ(2C)における空調機ユニット(30,40,
…)に入力し、具体的に、請求項3記載の発明では、各
空調グループ(20,20,…)の室外ユニット(30)に入
力し、該室外ユニット(30)から各空調グループ(20,
20,…)の室内ユニット(40,40,…)にブランチライ
ン(5B)を介して伝送される。
【0021】上記伝送グループ(2A,2B)が中継ユニッ
ト(80)を介してメインライン(5A)に接続されている
場合、集中制御ユニット(60)からのデータが中継ユニ
ット(80)のメイン処理手段(8a)に入力する。この集
中制御ユニット(60)から室外ユニット(30)又は室内
ユニット(40,40,…)へのデータは、メイン処理手段
(8a)の転送手段(81)が通過を許容するので、ブラン
チ処理手段(8b)に転送され、該ブランチ処理手段(8
b)からブランチライン(5B)を介して各空調グループ
(20,20,…)の室外ユニット(30)に入力し、該室外
ユニット(30)から各空調グループ(20,20,…)の室
内ユニット(40,40,…)にブランチライン(5B)を介
して伝送される。
【0022】また、例えば、室内ユニット(40,40,
…)が出力する運転状態などの集中制御ユニット(60)
への各種データは、各伝送グループ(2A,2B,2C)から
メインライン(5A)を介して集中制御ユニット(60)に
伝送される。その際、伝送グループ(2C)が中継ユニッ
ト(80)を介さずに直接にメインライン(5A)に接続さ
れている場合、上記データが、伝送グループ(2C)にお
ける各空調グループ(20,20,…)の室外ユニット(3
0)にブランチライン(5B)を介して入力し、該室外ユ
ニット(30)から集中制御ユニット(60)にメインライ
ン(5A)を介して伝送される。
【0023】上記伝送グループ(2A,2B)が中継ユニッ
ト(80)を介してメインライン(5A)に接続されている
場合、室内ユニット(40,40,…)からのデータが、伝
送グループ(2A,2B)における各空調グループ(20,2
0,…)の室外ユニット(30)にブランチライン(5B)
を介して入力し、該室外ユニット(30)から中継ユニッ
ト(80)のブランチ処理手段(8b)に入力する。この室
内ユニット(40,40,…)から集中制御ユニット(60)
へのデータは、ブランチ処理手段(8b)の転送手段(8
1)が通過を許容するので、メイン処理手段(8a)に転
送され、該メイン処理手段(8a)からメインライン(5
A)を介して集中制御ユニット(60)にメインライン(5
A)を介して伝送される。
【0024】一方、上記室外ユニット(30)と室内ユニ
ット(40,40,…)との間で伝送される各種データや、
室外ユニット(30)の室外制御データは、ブランチライ
ン(5B)を介して伝送する。その際、上記伝送グループ
(2A,2B)が中継ユニット(80)を介してメインライン
(5A)に接続されている場合、上記データが中継ユニッ
ト(80)のブランチライン処理手段(8b)に入力するこ
とになるが、集中制御ユニット(60)へのデータではな
いので、該ブランチ処理手段(8b)の阻止手段(82)が
メイン処理手段(8a)への転送を阻止する。この結果、
上記データは、メインライン(5A)を伝送することな
く、上記伝送グループ(2A,2B)の内部でのみ伝送し、
集中制御ユニット(60)及び他の伝送グループ(2C)に
伝送することはない。
【0025】上記伝送グループ(2C)が中継ユニット
(80)を介さずに直接にメインライン(5A)に接続され
ている場合、室外ユニット(30)と室内ユニット(40,
40,…)との間で伝送される各種データなどは、この伝
送グループ(2C)のブランチライン(5B)のみならず、
メインライン(5A)をも伝送する。そして、上記データ
は、集中制御ユニット(60)に入力するが、該集中制御
ユニット(60)はデータを破棄する一方、各データは、
中継ユニット(80)のメイン処理手段(8a)に入力す
る。このメイン処理手段(8a)は、上記データが集中制
御ユニット(60)に関するデータではないので、該メイ
ン処理手段(8a)の阻止手段(82)がこのデータのブラ
ンチ処理手段(8b)への転送を阻止する。この結果、上
記データは、他の伝送グループ(2A,2B)に転送される
ことはない。
【0026】
【発明の効果】したがって、本発明によれば、集中制御
ユニット(60)に対して伝送距離が長くなる伝送グルー
プ(2A,2B)は中継ユニット(80)を介してメインライ
ン(5A)に接続するようにしたために、伝送距離の制約
を緩和することができ、長距離伝送を行うことができ
る。この結果、長距離伝送に対応して集中制御ユニット
(60)に対する空調機ユニット(30,40,…)の接続台
数を従来に比して多くすることができるので、大規模空
調を行うことができる。
【0027】また、上記メインライン(5A)に異常箇所
が生じても、中継ユニット(80)以降ではデータ伝送を
行うことができるので、伝送異常に対する信頼性を向上
させることができる。
【0028】特に、請求項3記載の発明によれば、上記
中継ユニット(80)の単位で管理することができるの
で、室外ユニット(30)の接続台数を増大させることが
できる一方、該中継ユニット(80)に接続されている伝
送グループ(2A,2B,…)の内で室外ユニット(30)の
順次起動などの制御を行うことができる。この結果、空
調制御系統(10)全体としは、室外ユニット(30)の順
次起動などの制御を行う必要がないので、制御上の制約
を緩和することができると共に、配線分岐数の増大を図
ることができる。
【0029】また、リモコンラインなどを介することな
く集中制御ユニット(60)と空調機ユニット(30,40,
…)との間のデータ伝送を行うことができるので、該集
中制御ユニット(60)と空調機ユニット(30,40,…)
との間で高速伝送を行うことができる。この結果、多量
のデータ伝送を行うことができるので、制御精度の向上
を図ることができると共に、制御範囲の拡大を図ること
ができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0031】−全体構成− 図2に示すように、空気調和装置の空調制御系統(10)
は、3つの伝送グループ(2A,2B,2C)を有し、該各伝
送グループ(2A,2B,2C)は、冷媒循環回路(図示省
略)に対応する4つの空調グループ(20,20,…)から
構成されている。該各冷媒循環回路は、室外ユニット
(30)に対して複数台の室内ユニット(40,40,…)が
冷媒配管によって互いに並列状態で接続されて構成さ
れ、該室外ユニット(30)及び室内ユニット(40,40,
…)がそれぞれ空調機ユニットを構成している。
【0032】尚、図示しないが、上記室外ユニット(3
0)は、少なくとも圧縮機と四路切換弁とファンを有す
る室外熱交換器と室外電動膨張弁とを備える一方、室内
ユニット(40,40,…)は、図示しないが、少なくとも
室内電動膨張弁とファンを有する室内熱交換器とを備え
ている。そして、上記冷媒循環回路は、冷房運転モード
と暖房運転モードとに冷媒循環方向が可逆になるように
構成されている。
【0033】上記各空調グループ(20,20,…)は、室
外ユニット(30)と各室内ユニット(40,40,…)とが
1つのブランチライン(5B)によって相互にデータ伝送
可能に接続されて1の制御グループを構成している。ま
た、上記各伝送グループ(2A,2B,2C)において、4つ
の各空調グループ(20,20,…)の室外ユニット(30,
30,…)は、ブランチライン(5B)を介して相互にデー
タ伝送可能に接続され、つまり、4つの空調グループ
(20,20,…)は、相互にデータ伝送可能に接続されて
1つの伝送グループ(2A,2B,2C)を構成している。
【0034】一方、上記伝送グループ(2A,2B,2C)に
おける1つの空調グループ(20,20,…)の室外ユニッ
ト(30)は、メインライン(5A)が接続され、該メイン
ライン(5A)には集中コントローラ(60)が接続されて
いる。該集中コントローラ(60)は、全室外ユニット
(30,30,…)及び全室内ユニット(40,40,…)を集
中制御し、各室内ユニット(40,40,…)の運転及び停
止の他、設定温度などを入力する集中制御ユニットを構
成している。
【0035】上記メインライン(5A)とブランチライン
(5B)とは室外ユニット(30)で接続されて該メインラ
イン(5A)とブランチライン(5B)とが1つの伝送ライ
ン(50)を構成している。この伝送ライン(50)のデー
タ伝送、つまり、上記集中コントローラ(60)と室外ユ
ニット(30)と室内ユニット(40,40,…)との間のデ
ータ伝送は、AMI(Alternate Mark Inversion)通信方
式の平衡通信方式が採用され、予め設定された極性で半
2重のデータ伝送を行うように構成され、上記伝送ライ
ン(50)のメインライン(5A)及びブランチライン(5
B)は、正側と負側との2本の信号線で構成されてい
る。
【0036】尚、上記各空調グループ(20,20,…)に
おける室内ユニット(40,40,…)は、図2では図示し
ないが、1つのリモコン(70)がリモコンライン(71)
を介して接続され、該リモコン(70)によって室内ユニ
ット(40,40,…)の運転及び停止の他、設定温度など
を入力可能に構成されている。
【0037】本発明の特徴として、上記集中コントロー
ラ(60)からの伝送距離が所定距離以上である伝送グル
ープ(2A,2B,2C)は、中継ユニットであるルータ(8
0)を介してメインライン(5A)に接続されている。つ
まり、上記集中コントローラ(60)と室内ユニット(4
0,40,…)との間の伝送距離が長くなると、伝送信号
が鈍ることになり、正常にデータ伝送を行うことができ
なくなる。そこで、上記集中コントローラ(60)と各伝
送グループ(2A,2B,2C)との間において、集中コント
ローラ(60)から最遠方に位置する室内ユニット(40,
40,…)と集中コントローラ(60)との伝送距離が、例
えば、1km以上になる場合、ルータ(80)を設けるよう
にしている。
【0038】図2においては、上段の第1の伝送グルー
プ(2A)及び第2の伝送グループ(2B)は、集中コント
ローラ(60)との伝送距離が長くなるとしてルータ(8
0)を介して集中コントローラ(60)に接続され、最下
段の第3の伝送グループ(2C)は、集中コントローラ
(60)との伝送距離が短いとして直接に集中コントロー
ラ(60)に接続されている。
【0039】上記ルータ(80)は、図5に示すように、
メイン処理手段であるメインバスCPU(8a)と、ブラ
ンチ処理手段であるブランチバスCPU(8b)とを備え
ている。該メインバスCPU(8a)は、メインライン
(5A)に接続されると共に、転送手段(81)及び阻止手
段(82)を備える一方、ブランチCPUは、ブランチラ
イン(5B)に接続されると共に、転送手段(81)及び阻
止手段(82)を備えている。そして、上記メインバスC
PU(8a)とブランチバスCPU(8b)は相互にデータ
伝送可能に接続されている。
【0040】上記メインバスCPU(8a)はメインライ
ン(5A)を伝送するデータは全て受信し、図3に示すよ
うに、該メインバスCPU(8a)の転送手段(81)は、
集中コントローラ(60)から室外ユニット(30)又は室
内ユニット(40,40,…)へ送信されるデータDと、室
外ユニット(30)又は室内ユニット(40,40,…)から
集中コントローラ(60)へ送信されるデータDとを受信
してブランチバスCPU(8b)に転送する。また、上記
メインバスCPU(8a)の阻止手段(82)は、図4に示
すように、室外ユニット(30)と室内ユニット(40,4
0,…)との間で授受するグループデータC及び室外ユ
ニット(30)の室外制御データCの通過を阻止し、つま
り、ブランチバスCPU(8b)への転送を阻止する。
【0041】上記ブランチバスCPU(8b)はブランチ
ライン(5B)を伝送するデータは全て受信し、該ブラン
チバスCPU(8b)の転送手段(81)は、図3に示すよ
うに、集中コントローラ(60)から室外ユニット(30)
又は室内ユニット(40,40,…)へ送信されるデータD
と、室外ユニット(30)又は室内ユニット(40,40,
…)から集中コントローラ(60)へ送信されるデータD
とを受信してメインバスCPU(8a)に転送する。ま
た、上記ブランチバスCPU(8b)の阻止手段(82)
は、図4に示すように、室外ユニット(30)と室内ユニ
ット(40,40,…)との間で授受するグループデータC
及び室外ユニット(30)の室外制御データCの通過を阻
止し、つまり、メインバスCPU(8a)への転送を阻止
する。
【0042】尚、上記メインバスCPU(8a)及びブラ
ンチバスCPU(8b)の各転送手段(81)は、集中コン
トローラ(60)から他の集中コントローラ(60)へ送信
されるデータDをも受信してブランチバスCPU(8b)
又はメインバスCPU(8a)に転送するように構成され
ている。つまり、図2に示す実施形態では1台の集中コ
ントローラ(60)を設けているが、2台以上の集中コン
トローラ(60,60,…)を設けた場合、この集中コント
ローラ(60,60,…)の間のデータ伝送を可能にしてい
る。
【0043】上記ルータ(80)には、各メインバスCP
U(8a)及びブランチバスCPU(8b)に対応してEE
PROM(8c)が設けられると共に、必要に応じてSR
AM(8d)が設けられている。
【0044】また、上記ルータ(80)は、図6に示すよ
うに、室外ユニット(30)に搭載され、該室外ユニット
(30)の制御基板(31)に接続されている。つまり、上
記ルータ(80)は、集中コントローラ(60)から延びる
にメインライン(5A)が接続され、各伝送グループ(2
A,2B,2C)の室外ユニット(30)を繋ぐ渡り配線であ
るブランチライン(5B)が接続される一方、上記室外ユ
ニット(30)は、各空調グループ(20,20,…)の室内
ユニット(40,40,…)を繋ぐ渡り配線であるブランチ
ライン(5B)が接続されている。
【0045】尚、上記ルータ(80)のメインバスCPU
(8a)及びブランチバスCPU(8b)は、データマップ
(83)を備え、メインバスCPU(8a)とブランチバス
CPU(8b)との間のデータ授受によって集中コントロ
ーラ(60)の機種データなどの各種のデータを更新して
記憶している。
【0046】−データの伝送動作− 次に、上記空気調和装置における空調制御系統(10)の
データ伝送動作について説明する。
【0047】先ず、集中コントローラ(60)が出力する
運転指令や停止指令の他、温度設定指令などの各種デー
タは、メインライン(5A)を伝送する。
【0048】この集中コントローラ(60)からのデータ
Dは、各伝送グループ(2A,2B,2C)に伝送されること
になる。その際、伝送グループ(2C,…)がルータ(8
0)を介さずに直接にメインライン(5A)に接続されて
いる場合、つまり、図2の第3の伝送グループ(2C)で
は、図3に示すように、上記データDが第3の伝送グル
ープ(2C)における各空調グループ(20,20,…)の室
外ユニット(30)に入力し、該室外ユニット(30)から
各空調グループ(20,20,…)の室内ユニット(40,4
0,…)にブランチライン(5B)を介して伝送される。
【0049】上記伝送グループ(2A,2B,…)がルータ
(80)を介してメインライン(5A)に接続されている場
合、つまり、図2の第1の伝送グループ(2A)及び第2
の伝送グループ(2B)では、図3に示すように、集中コ
ントローラ(60)からのデータDがルータ(80)のメイ
ンバスCPU(8a)に入力する。この集中コントローラ
(60)から室外ユニット(30)又は室内ユニット(40,
40,…)へのデータDは、メインバスCPU(8a)の転
送手段(81)が通過を許容するので、ブランチバスCP
U(8b)に転送され、該ブランチバスCPU(8b)から
ブランチライン(5B)を介して各空調グループ(20,2
0,…)の室外ユニット(30)に入力し、該室外ユニッ
ト(30)から各空調グループ(20,20,…)の室内ユニ
ット(40,40,…)にブランチライン(5B)を介して伝
送される。
【0050】また、上記室内ユニット(40,40,…)が
出力する運転状態などの集中コントローラ(60)への各
種データDは、各伝送グループ(2A,2B,2C)からメイ
ンライン(5A)を介して集中コントローラ(60)に伝送
される。その際、伝送グループ(2C,…)がルータ(8
0)を介さずに直接にメインライン(5A)に接続されて
いる場合、つまり、図2の第3の伝送グループ(2C)で
は、図3に示すように、上記データDが、第3の伝送グ
ループ(2C)における各空調グループ(20,20,…)の
室外ユニット(30)にブランチライン(5B)を介して入
力し、該室外ユニット(30)から集中コントローラ(6
0)にメインライン(5A)を介して伝送される。
【0051】上記伝送グループ(2A,2B,…)がルータ
(80)を介してメインライン(5A)に接続されている場
合、つまり、図2の第1の伝送グループ(2A)及び第2
の伝送グループ(2B)では、図3に示すように、室内ユ
ニット(40,40,…)からのデータDが、第1の伝送グ
ループ(2A)及び第2の伝送グループ(2B)における各
空調グループ(20,20,…)の室外ユニット(30)にブ
ランチライン(5B)を介して入力し、該室外ユニット
(30)からルータ(80)のブランチバスCPU(8b)に
入力する。この室内ユニット(40,40,…)から集中コ
ントローラ(60)へのデータDは、ブランチバスCPU
(8b)の転送手段(81)が通過を許容するので、メイン
バスCPU(8a)に転送され、該メインバスCPU(8
a)からメインライン(5A)を介して集中コントローラ
(60)にメインライン(5A)を介して伝送される。
【0052】一方、上記室外ユニット(30)と室内ユニ
ット(40,40,…)との間で伝送される各種データC
や、室外ユニット(30)の室外制御データCは、ブラン
チライン(5B)を介して伝送する。その際、上記伝送グ
ループ(2A,2B,…)がルータ(80)を介してメインラ
イン(5A)に接続されている場合、つまり、図2の第1
の伝送グループ(2A)及び第2の伝送グループ(2B)で
は、図4に示すように、上記データCがルータ(80)の
ブランチバスCPU(8b)に入力することになるが、集
中コントローラ(60)へのデータDではないので、該ブ
ランチバスCPU(8b)の阻止手段(82)がメインバス
CPU(8a)への転送を阻止する。この結果、上記デー
タCは、メインライン(5A)を伝送することなく、第1
の伝送グループ(2A)又は第2の伝送グループ(2B)の
内部でのみ伝送し、集中コントローラ(60)及び第3の
伝送グループ(2C)に伝送することはない。
【0053】上記伝送グループ(2C,…)がルータ(8
0)を介さずに直接にメインライン(5A)に接続されて
いる場合、つまり、図2の第3の伝送グループ(2C)で
は、図4に示すように、室外ユニット(30)と室内ユニ
ット(40,40,…)との間で伝送される各種データCな
どは、第3の伝送グループ(2C)のブランチライン(5
B)のみならず、メインライン(5A)をも伝送する。そ
して、上記データCは、集中コントローラ(60)に入力
するが、該集中コントローラ(60)はデータCを破棄す
る一方、各データCは、ルータ(80)のメインバスCP
U(8a)に入力する。このメインバスCPU(8a)は、
上記データCが集中コントローラ(60)に関するデータ
ではないので、該メインバスCPU(8a)の阻止手段
(82)がこのデータCのブランチバスCPU(8b)への
転送を阻止する。この結果、上記データCは、他の第1
の伝送グループ(2A)又は第2の伝送グループ(2B)に
転送されることはない。
【0054】−従来システムとの比較− そこで、本発明と従来システムとを概略図に基づいて比
較する。
【0055】先ず、図7に示す本発明の空気調和装置
と、図8に示す従来システムに構成した空気調和装置と
は、何れも1つの空調グループ(20)より成る3つの伝
送グループ(2A,2B,2C)を備え、各空調グループ(2
0)の室内ユニット(40,40,…)は1つのリモコン(7
0)がリモコンライン(71)を介して接続されている。
図7の本発明の空気調和装置の第3の伝送グループ(2
C)はルータ(80)を介してメインライン(5A)に接続
されている。そして、一般に、1の端末機から最遠方に
位置する端末機までの伝送距離Lが1km(総配線長さ2
km)に制約されている。
【0056】したがって、図8に示す従来システムの空
気調和装置においては、集中コントローラ(60)から第
3の伝送グループ(2C)の最遠方位置の室内ユニット
(40)との間の伝送距離Lが1km以上に成る場合があ
る。その際、上記第3の伝送グループ(2C)を接続する
ことができず、第1の伝送グループ(2A)と第2の伝送
グループ(2B)のみしか接続できないことになる。
【0057】これに対し、図7の本発明の空気調和装置
においては、集中コントローラ(60)からルータ(80)
までの伝送距離Lが1kmまで許容され、このルータ(8
0)から第3の伝送グループ(2C)の最遠方位置の室内
ユニット(40)までの伝送距離Lが1kmまで許容され
る。この結果、上記集中コントローラ(60)に対して第
1の伝送グループ(2A)から第3の伝送グループ(2C)
まで接続することができ、室内ユニット(40,40,…)
の接続台数が従来に比して増加する。
【0058】例えば、図7の本発明の空気調和装置にお
いては、1台の集中コントローラ(60)に対して最大6
4グループの空調グループ(20,20,…)を接続するこ
とができ、1つの空調グループ(20)には、1台の室外
ユニット(30)に最大16台の室内ユニット(40,40,
…)を接続することができ、よって、最大1024台の
室内ユニット(40,40,…)を接続することができる。
【0059】また、ルータ(80)以降には、128台の
室内ユニット(40,40,…)を接続することができ、1
6台の室内ユニット(40,40,…)を有する空調グルー
プ(20)を8グループ接続することができ、また、最大
10台の室外ユニット(30,30,…)を接続することが
でき、つまり、10グループの空調グループ(20,20,
…)を接続することができる。その際、10の各空調グ
ループ(20,20,…)の室内ユニット(40,40,…)は
16台より少なくなる。
【0060】また、後述する図9のように、2台の集中
コントローラ(60,60)を設けた場合、最大128グル
ープの空調グループ(20,20,…)を接続することがで
き、1つの空調グループ(20)には、1台の室外ユニッ
ト(30)に最大16台の室内ユニット(40,40,…)を
接続することができ、よって、最大2048台の室内ユ
ニット(40,40,…)を接続することができる。
【0061】これに対し、図8に示す従来システムの空
気調和装置においては、最大10台の室外ユニット(3
0,30,…)が接続することができるのみで、つまり、
10グループの空調グループ(20,20,…)を接続する
ことができるのみである。よって、20台の室外ユニッ
ト(30,30,…)を設け、つまり、20グループの空調
グループ(20,20,…)で、各空調グループ(20,20,
…)に4台の室内ユニット(40,40,…)を設け、合計
で80台の室内ユニット(40,40,…)を設ける場合、
2系統の空調制御系統(10,10)を設ける必要があっ
た。
【0062】図7の本発明の空気調和装置においては、
ルータ(80)を設けることによって1系統の空調制御系
統(10)のみでよい。
【0063】また、図9に示す本発明の空気調和装置
と、図10に示す従来システムに構成した空気調和装置
とを比較する。この両空気調和装置は、何れも1つの空
調グループ(20)より成る4つの伝送グループ(2A,2
B,2C,2D)を備え、各空調グループ(20)の室内ユニ
ット(40,40,…)は1つのリモコン(70)がリモコン
ライン(71)を介して接続されると共に、メインライン
(5A)に2つの集中コントローラ(60,60)が接続され
ている。
【0064】この図10に示す従来システムの空気調和
装置においては、メインライン(5A)の一箇所がショー
トすると(図10×印参照)、メインライン(5A)の全
体がダウンして伝送を行うことができなくなる。
【0065】これに対し、図9の本発明の空気調和装置
においては、メインライン(5A)の途中にルータ(80)
を介在させていることから、メインライン(5A)の一箇
所がショートしても(図9×印参照)、1の集中コント
ローラ(60)と第3の伝送グループ(2C)と第4の伝送
グループ(2C,2D)との間では、システムダウンするこ
となく伝送を行うことができる。この結果、伝送異常に
対する信頼性が向上する。
【0066】−本実施形態1の効果− 以上のように、本実施形態によれば、集中コントローラ
(60)に対して伝送距離が長くなる伝送グループ(2A,
2B)はルータ(80)を介してメインライン(5A)に接続
するようにしたために、伝送距離の制約を緩和すること
ができ、長距離伝送を行うことができる。この結果、長
距離伝送に対応して集中コントローラ(60)に対する室
内ユニット(40,40,…)の接続台数を従来に比して多
くすることができるので、大規模空調を行うことができ
る。
【0067】また、上記メインライン(5A)に異常箇所
が生じても、ルータ(80)以降ではデータ伝送を行うこ
とができるので、伝送異常に対する信頼性を向上させる
ことができる。
【0068】また、ルータ(80)の単位で管理すること
ができるので、室外ユニット(30)の接続台数を増大さ
せることができる一方、該ルータ(80)に接続されてい
る伝送グループ(2A,2B,2C)の内で室外ユニット(3
0)の順次起動などの制御を行うことができる。この結
果、空調制御系統(10)全体としは、室外ユニット(3
0)の順次起動などの制御を行う必要がないので、制御
上の制約を緩和することができると共に、配線分岐数の
増大を図ることができる。
【0069】また、リモコンライン(71)を介すること
なく集中コントローラ(60)と室内ユニット(40,40,
…)との間のデータ伝送を行うことができるので、該集
中コントローラ(60)と室内ユニット(40,40,…)と
の間で高速伝送を行うことができる。この結果、多量の
データ伝送を行うことができるので、制御精度の向上を
図ることができると共に、制御範囲の拡大を図ることが
できる。
【0070】−変形例1− 図11は、具体的なシステム例を示している。この変形
例は、学校などのように複数の建屋(1A,1B)がある場
合のシステム例であって、第1の建屋(1A)には、室外
ユニット(30)及び室内ユニット(40,40,…)が設置
されて第1の伝送グループ(2A)が構成され、該第1の
伝送グループ(2A)に集中コントローラ(60)が接続さ
れている。更に、第2の建屋(1B)には、室外ユニット
(30)及び室内ユニット(40,40,…)が設置されて第
2の伝送グループ(2B)が構成されている。
【0071】この第1の建屋(1A)の伝送グループ(2
A)に対して第2の建屋(1B)の伝送グループ(2B)を
接続する際、ルータ(80)を介して接続する。この結
果、第1の建屋(1A)の伝送グループ(2A)と第2の建
屋(1B)の伝送グループ(2B)とを1つの集中コントロ
ーラ(60)で管理することができる。
【0072】−変形例2− 図12は、伝送グループ(2A,2B,2C,2D)を増設した
場合のシステム例を示している。この変形例は、4つの
伝送グループ(2A,2B,2C,2D)を示しているが、例え
ば、第1の伝送グループ(2A)から第3の伝送グループ
(2C)まで既に設置されているとする。この既存状態か
ら第4の伝送グループ(2D)を増設する場合、メインラ
イン(5A)にルータ(80)を介して第4の伝送グループ
(2D)を接続する。これによって、各種の増設に対応す
ることができる。
【0073】−変形例3− 図13は、空調グループ(20,20,…)の変形例を示し
ている。この変形例は、3つの空調グループ(20,20,
…)を備えた2つの伝送グループ(2A,2B)を示してい
る。この各伝送グループ(2A,2B)における3つの空調
グループ(20,20,…)のうち、第3の空調グループ
(20,20,…)の室内ユニット(40,40,…)は分岐ユ
ニット(11,11,…)を介してブランチライン(5B)に
接続されている。この分岐ユニット(11,11,…)に
は、1つの室内ユニット(40)を接続しているが、複数
の室内ユニット(40,40,…)を接続することができ、
該分岐ユニット(11,11,…)は、室外ユニット(30)
からのデータを室内ユニット(40,40,…)に分配する
一方、室内ユニット(40,40,…)からのデータを室外
ユニット(30)及び他の分岐ユニット(11,11,…)に
伝送する。
【0074】
【発明の他の実施の形態】本実施形態においては、2つ
の伝送グループ(2A,2B)を設けた場合から4つの伝送
グループ(2A,2B,2C,2D)を設けた場合について説明
したが、本発明は、5つ以上の伝送グループ(2A,2B,
…)を設けてもよいことは勿論であり、各空調グループ
(20,20,…)の構成も実施形態に限定されないことは
勿論である。
【0075】また、本実施形態では、1台の集中コント
ローラ(60)をメインライン(5A)に接続したが、図9
に示すように、メインライン(5A)に2台以上の集中コ
ントローラ(60)を接続するようにしてもよく、また、
図2の鎖線で示すように1の伝送グループ(2C)のブラ
ンチライン(5B)など、伝送ライン(50)の任意の箇所
に集中コントローラ(60)を接続するようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】空調制御系統を示すシステム図である。
【図3】集中コントローラに関するデータの流れを示す
空調制御系統のシステム図である。
【図4】室内ユニット等に関するデータの流れを示す空
調制御系統のシステム図である。
【図5】ルータの構成を示すブロック図である。
【図6】ルータの配置状態を示す要部のシステム図であ
る。
【図7】伝送距離を説明するための本発明の空調制御系
統のシステム図である。
【図8】伝送距離を説明するための従来構成の空調制御
系統のシステム図である。
【図9】伝送異常を説明するための本発明の空調制御系
統のシステム図である。
【図10】伝送異常を説明するための従来構成の空調制
御系統のシステム図である。
【図11】具体的な適用例を示す空調制御系統のシステ
ム図である。
【図12】増設の適用例を示す空調制御系統のシステム
図である。
【図13】他の変形例を示す空調制御系統のシステム図
である。
【図14】従来例の空調制御系統を示すシステム図であ
る。
【図15】他の従来例の空調制御系統を示すシステム図
である。
【図16】室外ユニットを図示した従来例の空調制御系
統を示すシステム図である。
【符号の説明】
10 空調制御系統 2A,2B,… 伝送グループ 20 空調グループ 30 室外ユニット 40 室外ユニット 50 伝送ライン 5A メインライン 5B ブランチライン 60 集中コントローラ(集中制御ユニット) 80 ルータ(中継ユニット) 81 転送手段 82 阻止手段 83 データマップ 8a メインバスCPU(メイン処理手段) 8b ブランチバスCPU(ブランチ処理手
段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の空調機ユニット(30,40,…)が
    データ伝送可能にブランチライン(5B)を介して接続さ
    れて成る伝送グループ(2A,2B,…)が複数構成され、 該各伝送グループ(2A,2B,…)は、データ伝送可能に
    メインライン(5A)を介して接続され、 上記ブランチライン(5B)とメインライン(5A)とが構
    成する伝送ライン(50)には、空調機ユニット(30,4
    0,…)を集中制御する集中制御ユニット(60)が接続
    される一方、 上記複数の伝送グループ(2A,2B,…)のうち、集中制
    御ユニット(60)からの伝送距離が所定距離以上である
    伝送グループ(2A,2B,…)と集中制御ユニット(60)
    との間の伝送ラインには中継ユニット(80)が設けら
    れ、 該中継ユニット(80)は、集中制御ユニット(60)に関
    するデータの通過を許容する転送手段(81)と、上記各
    伝送グループ(2A,2B,…)の空調機ユニット(30,4
    0,…)に関するデータの通過を阻止する阻止手段(8
    2)が設けられていることを特徴とする空気調和装置の
    伝送制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の空気調和装置の伝送制御
    装置において、 集中制御ユニット(60)は、メインライン(5A)に接続
    され、 中継ユニット(80)は、メインライン(5A)に接続され
    るメイン処理手段(8a)と、ブランチライン(5B)に接
    続されるブランチ処理手段(8b)とを備える一方、 該メイン処理手段(8a)とブランチ処理手段(8b)と
    は、相互にデータ伝送可能に接続されると共に、それぞ
    れ転送手段(81)及び阻止手段(82)が設けられている
    ことを特徴とする空気調和装置の伝送制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の空気調和装置の伝送制御
    装置において、 空調機ユニット(30,40,…)は、室外ユニット(30)
    又は室内ユニット(40)で構成され、 伝送グループ(2A,2B,…)は、室外ユニット(30)に
    複数台の室内ユニット(40,40,…)がブランチライン
    (5B)を介して接続されてなる複数の空調グループ(2
    0,20,…)を備え、 該各空調グループ(20,20,…)の室外ユニット(30)
    がブランチライン(5B)を介して接続されていることを
    特徴とする空気調和装置の伝送制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の空気調和装置の伝送制御
    装置において、 メイン処理手段(8a)は、集中制御ユニット(60)から
    空調機ユニット(30,40,…)へ送信されるデータと、
    空調機ユニット(30,40,…)から集中制御ユニット
    (60)へ送信されるデータと、集中制御ユニット(60)
    から他の集中制御ユニット(60)へ送信されるデータと
    を受信してブランチ処理手段(8b)に転送する一方、 ブランチ処理手段(8b)は、集中制御ユニット(60)か
    ら空調機ユニット(30,40,…)へ送信されるデータ
    と、空調機ユニット(30,40,…)から集中制御ユニッ
    ト(60)へ送信されるデータと、集中制御ユニット(6
    0)から他の集中制御ユニット(60)へ送信されるデー
    タとを受信してメイン処理手段(8a)に転送することを
    特徴とする空気調和装置の伝送制御装置。
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