JPH10227365A - ゲートバルブ - Google Patents

ゲートバルブ

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JPH10227365A
JPH10227365A JP8671997A JP8671997A JPH10227365A JP H10227365 A JPH10227365 A JP H10227365A JP 8671997 A JP8671997 A JP 8671997A JP 8671997 A JP8671997 A JP 8671997A JP H10227365 A JPH10227365 A JP H10227365A
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valve
valve rod
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cylinder
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構造が簡素化されて安価であり、弁体の動きが
スムーズで高速であり、弁体を傾動させる力が強く開口
部のシール性を向上させることができるゲートバルブを
提供する。 【解決手段】開口部50を密封可能な弁体2と、弁体2
が固定された弁ロッド6と、弁ロッド6の他端部に回転
自在に設けられたローラ24と、ローラ24を弁ロッド
6が直動する際にローラ24を保持する第1保持部22
aと、弁ロッド6を傾斜させる傾斜面22bと、弁ロッ
ド6が所定の角度まで傾斜するとローラ24を保持する
第2保持部22cとを有するローラ受け部材22と、ロ
ーラ受け部材22を直動させる駆動手段と、弁体2が開
口部50を閉じる所定の位置で弁ロッドの直動を規制す
るストッパ18とを有するゲートバルブ1とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、半導体製
造工程等において使用される真空処理室の開口部を開閉
可能でかつ密封可能なゲートバルブに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工程におけるドライエッチン
グ工程やスパッタリング工程やエピタキシャルウェハ形
成工程等においては、例えば図17に示すような、複数
の真空処理室が接続されたマルチチャンバ構成の真空処
理装置が使用される。図17の真空処理装置101は、
ウェハWの搬出入が行われる搬送室102の外周に、各
種の処理を行う複数の真空処理室105が接続可能とな
っている。ウェハWの搬送室102と各真空処理室10
5との間の移動は、ゲートGを通じて行われる。ゲート
Gの開閉および密封は、図示しないゲートバルブによっ
て行われる。
【0003】図17の真空処理装置101では、ウェハ
Wを、搬出入路104の搬出入口103を通じて図示し
ない搬送装置によって搬送室102内に搬入し、搬送室
102内に設けられた真空搬送ロボット107によって
保持する。ウェハWが真空搬送ロボット107によって
保持されると、搬出入口103を閉じ、搬送室102内
を真空引きする。このとき、上記の各ゲートバルブは各
ゲートを密封した状態となっている。搬送室102内の
真空引きが完了すると、各ゲートバルブを駆動してゲー
トGを開き、真空搬送ロボット107によってウェハW
を所定の真空処理室に搬送する。当該真空処理室におい
て、処理を行うために、各ゲートバルブを駆動してゲー
トGを閉じ、ウェハWの所定の処理を行う。ウェハWの
所定の処理が完了したら、ゲートバルブを駆動してゲー
トGを開き、再度真空搬送ロボット107によってウェ
ハWを当該真空処理室から取出し、搬出入口103を通
じて真空処理装置101外に自動的に搬出される。
【0004】上記のような真空処理装置101における
ゲートGを開閉しかつ密封可能なゲートバルブ106の
構造として、例えば、図18および図19に示すような
構造が知られている。図18において、搬送室202
は、ゲートGを通じて真空処理室203と連通してい
る。このゲートGの開閉をゲートバルブ201によって
行うが、ゲートバルブ201は、ゲートGの開閉および
密封を行う弁体205と、この弁体205が一端部に固
定され直動可能にかつ所定の軸208を中心に傾斜可能
に保持されている弁ロッド206と、搬送室202と弁
ロッド206との間をシーリングするシールベローズ2
07と、弁ロッド206を直動および傾動させる図示し
ない駆動手段とを有している。ゲートバルブ201は、
図18においては、ゲートGを開いた状態にある。ゲー
トGを閉じかつ密封するには、図19に示すように、弁
ロッド206を直動させて弁体205がゲートGを閉じ
る位置まで移動し、弁ロッド206を軸208を中心に
傾斜させることにより行う。この結果、弁体205がゲ
ートGの外周に設けられたOリング204を押圧しゲー
トGが密封される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したような構造の
ゲートバルブ201においては、弁体205によってゲ
ートGをシーリングする際のシール性が良好であるこ
と、搬送室202内に設けられた弁体205および弁ロ
ッド207にパーティクルを発生する摺動部分が無いこ
と、上記の図示しない駆動手段による弁体205の動き
がスムーズでかつ高速であること、およびOリング20
4を押しつぶすための弁体205を傾動させる力が十分
であること、構造が簡素で安価であること等が要求され
る。しかしながら、従来においては、上記のような構造
のゲートバルブ201では、弁ロッド207の直動およ
び傾動を行い、弁体205を傾動させる力を十分得るこ
とができ、弁体205の動きをスムーズでかつ高速にす
るためには、弁ロッド207を駆動する駆動手段の構造
が複雑になり、部品点数が多くなり、このため、ゲート
バルブ201が高価になるという問題があった。
【0006】本発明は、かかる従来の問題に鑑みてなさ
れたものであって、構造が簡素化されて安価であり、弁
体の動きがスムーズで高速であり、弁体を傾動させる力
が強く開口部のシール性を向上させることができるゲー
トバルブを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のゲートバルブ
は、気密室内に設けられ当該気密室の開口部を開閉可能
でかつ前記開口部に対して傾動することにより当該開口
部を密封可能な弁体と、一端部に前記弁体が固定され、
直動および傾動可能に保持され、前記気密室内から気密
室外に突出するようにかつシーリング手段によって前記
気密室の気密状態を保つように設けられた弁ロッドと、
前記弁ロッドと連結され当該弁ロッドを傾動させる傾動
機構と、前記傾動機構を介して前記弁ロッドと連結さ
れ、前記弁ロッドの直動および傾動に必要な駆動力を供
給する駆動手段とを有するゲートバルブであって、前記
傾動機構は、前記弁ロッドの他端部に回転自在に設けら
れたローラと、前記弁ロッドの他端部に対向して設けら
れ、前記ローラを保持可能で前記弁ロッドが前記開口部
を開閉する方向に直動する際に前記ローラを保持する第
1の保持部と、この第1の保持部に連続し前記ローラと
係合可能で当該ローラと係合することにより前記弁ロッ
ドを傾斜させる傾斜面と、この傾斜面と連続し前記ロー
ラを保持可能で前記弁ロッドが所定の角度まで傾斜する
と当該ローラを保持する第2の保持部とが形成され、前
記駆動手段によって直動されるローラ受け部材と、前記
弁体が前記開口部を閉じる所定の位置で前記弁ロッドの
直動を規制し、かつ前記ローラの前記ローラ受け部材の
第1の保持部による保持状態を解除させる規制手段とを
有し、前記ローラ受け部材を前記弁体が前記開口部を開
いた状態から閉じる方向に直動させた際に、当該ローラ
受け部材は、前記第1の保持部で前記ローラを保持した
状態で前記弁ロッドを前記所定の位置まで直動し、さら
に前記ローラ受け部材が直動すると、前記ローラの前記
第1の保持部からの保持状態が解除され、当該ローラが
前記傾斜面と係合して前記弁ロッドが傾動することによ
り前記開口部を密封し、前記弁ロッドが所定の角度まで
傾斜すると当該ローラが前記第2の保持部によって保持
される。
【0008】本発明のゲートバルブでは、駆動手段によ
ってローラ受け部材を気密室の開口部を閉じる方向に直
動させると、第1保持部でローラを保持した状態で、弁
ロッドが直動し、弁ロッドが所定の位置に到達すると、
弁ロッドの移動が規制され、弁体が開口部を閉じた状態
になる。さらに、ローラ受け部材が直動すると、弁ロッ
ドは移動せずローラ受け部材のみが移動して、第1保持
部にローラを保持した状態が解除され、ローラは回転し
ながら傾斜面を転がることにより、弁ロッドが傾斜す
る。このとき、ローラ受け部材の直動力は、傾斜面のく
さび効果によって増幅され、弁体の傾動力は増幅され
る。これにより、弁体による開口部の密封が良好に行わ
れるローラ受け部材のさらなる直動によって、弁ロッド
が所定の角度傾斜すると、ローラはローラ受け部材の第
2保持部に保持された状態となり、開口部の弁体による
密封動作が完了する。
【0009】また、本発明のゲートバルブは、気密室内
に設けられ当該気密室の開口部を開閉可能でかつ前記開
口部に対して傾動することにより当該開口部を密封可能
な弁体と、一端部に前記弁体が固定され、直動および傾
動可能に保持され、前記気密室内から気密室外に突出す
るようにかつシーリング手段によって前記気密室の気密
状態を保つように設けられた弁ロッドと、前記弁ロッド
と連結され当該弁ロッドを傾動させる傾動機構と、前記
傾動機構を介して前記弁ロッドと連結され、前記弁ロッ
ドの直動および傾動に必要な駆動力を供給する駆動手段
とを有するゲートバルブであって、前記駆動手段によっ
て直動される前記弁ロッドおよび前記傾動機構を水平方
向に移動自在に保持する保持手段を有する。
【0010】好ましくは、前記保持手段は、前記弁ロッ
ドの直動方向に沿って水平配置されたレールと、前記レ
ール上に移動自在に設けられた第1および第2の移動部
材とを有し、前記弁ロッドは、前記第1の移動部材によ
って傾動自在に保持され、前記傾動機構は、前記第2の
移動部材によって保持されている。
【0011】さらに、本発明のゲートバルブは、気密室
内に設けられ当該気密室の開口部を開閉可能でかつ前記
開口部に対して傾動することにより当該開口部を密封可
能な弁体と、一端部に前記弁体が固定され、直動および
傾動可能に保持され、前記気密室内から気密室外に突出
するようにかつシーリング手段によって前記気密室の気
密状態を保つように設けられた弁ロッドと、前記弁ロッ
ドと連結され当該弁ロッドを傾動させる傾動機構と、前
記傾動機構を介して前記弁ロッドと連結され、前記弁ロ
ッドの直動および傾動に必要な駆動力を供給する駆動手
段と、前記弁体による前記開口部の密封状態を保持する
ロック機構とを有するゲートバルブであって、前記駆動
手段は、一端が連結板を介して前記傾動機構と連結され
たピストンロッドと、当該ピストンロッドの他端に固定
されたピストンと、このピストンを内部に収容するシリ
ンダとを有する流体シリンダであり、前記ロック機構
は、前記ピストンロッドの駆動方向に沿って前記連結板
に固定され、一方面に傾斜案内面が形成されかつ前記ピ
ストンロッドの駆動方向に直交する方向にロック用孔が
形成されたロック用プレートと、前記エアシリンダに対
して所定の位置に設けられた小シリンダと、前記小シリ
ンダ内に収容され、一端に前記傾斜案内面によって案内
されて前記ロック用孔に嵌合可能なロックピンが形成さ
れ、前記ロックピンが前記小シリンダから前記ロック用
プレートの一方面に当接可能な位置まで突出するように
他端が弾性部材によって付勢されたロック用ピストンと
を有し、前記小シリンダには、前記ロックピンが小シリ
ンダ内に収容される方向に前記ロック用ピストンを駆動
する圧縮流体を前記小シリンダ内に供給する供給ポート
が形成され、前記供給ポートは、前記弁体を開方向に駆
動させる圧縮流体を前記流体シリンダのシリンダ内に供
給する供給路と連通しており、前記弁体によって開口部
を密封する方向に前記流体シリンダが駆動されると、前
記ロックピンは前記ロック用プレートの傾斜案内面に案
内されて前記ロック用孔に嵌合し、前記連結板の移動が
ロックされて前記弁体による密封状態が保持され、前記
弁体が開口部を開く方向に前記流体シリンダが駆動され
ると、前記小シリンダ内には前記エアシリンダの供給路
を通じて圧縮流体が供給され、前記ロックピンと前記ロ
ック用孔との嵌合が解除される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。第1実施形態 図1は本発明に係るゲートバルブの第1実施形態を示す
断面図であり、図2は図1に示すゲートバルブのA−A
線方向の断面図である。図1および図2に示すように、
ゲートバルブ1は、弁体2と、連結部材4を介して弁体
2が一端に固定された弁ロッド6と、図示しない気密室
に取り付けられる取り付け部材8と、取り付け部材8の
弁ロッド6が挿入される挿入孔8aと弁ロッドとの間を
シーリングするシールベローズ10と、弁ロッド6を直
動可能にかつ軸14aを中心に傾斜可能に保持する保持
部材14と、保持部材14の軸14aを回転自在に保持
するとともに、ピストンロッド20を駆動するエアシリ
ンダ60と、弁ロッド6の外周に固定された2つのスト
ッパ18と、弁ロッド6の他端部に回転自在に設けられ
たローラ24と、このローラ24が設けられた弁ロッド
6の他端部に対向配置されたローラ受け部材22と、ロ
ーラ受け部材22とピストンロッド20とを連結する連
結板30と、弁ロッド6の他端部に固定された固定部材
26と連結板30によって両端部が固定され弁ロッド6
の他端部および連結板30とを連結しているコイルばね
28とから基本的に構成されている。
【0013】弁体2は、平板状の部材から形成され、図
示しない気密室の開口部50を開閉可能でかつ開口部5
0に対して傾動することにより開口部50をOリング5
2を介して密封することができる。本実施形態において
は、弁体2として平板状の部材を示しているが、開口部
が曲面形状を有する場合にこれに併せた形状とすること
も可能である。また、弁体2の形成材料としては、極力
パーティクルを発生せず、ガス等を放出しない金属材料
等の材料が望ましい。弁体2と連結部材4との連結は、
例えばボルトによって行われる。
【0014】弁ロッド6は、一端に連結部材4を介して
弁体2が固定され、取り付け部材8の挿入孔8aから図
示しない気密室外に突出するように設けられているとと
もに、保持部材14にOリング14bを介して直動可能
に保持されている。また、保持部材14は軸14aを中
心に回転自在になっていることから、弁ロッド6も軸1
4aを中心に傾斜可能となっている。弁ロッド6と連結
部材4との連結は、例えば溶接によって行われる。弁ロ
ッド6の形成材料としては、極力パーティクルを発生せ
ず、ガス等を放出しない金属材料等の材料が望ましい。
【0015】取り付け部材8は、例えばマルチチャンバ
構成の真空処理装置の搬送室等の内部を気密状態とする
ことが可能な気密室に取り付けられる。取り付け部材8
の形成材料としては、極力パーティクルを発生せず、ガ
ス等を放出しない金属材料等の材料が望ましい。
【0016】シールベローズ10は、取り付け部材8の
挿入孔8aと弁ロッド6との間をシーリングする部材で
あり、弁ロッド6の直動および傾動に伴って伸縮可能と
なっている。また、シールベローズ10は、例えば、金
属材料から形成され、シールベローズ10の一端部は、
取り付け部材8の挿入孔8aの外周に気密状態を保っ
て、例えば溶接等の接合手段によって固定され、シール
ベローズ10の他端部は、弁ロッド6に嵌合固定された
固定リング12に、例えば溶接等の接合手段によって固
定されている。これにより、弁ロッド6が直動および傾
動しても、上記の気密室をシーリングすることができ、
外部からパーティクル等の汚染物質が侵入するのを防止
することができる。
【0017】保持部材14は、有底の円筒状の部材であ
り、有底部には弁ロッド6を挿入する挿入孔14cが形
成され、外周には互いに対向する位置に軸14aがそれ
ぞれ形成されている。保持部材14は、挿入孔14cに
挿入された弁ロッド6をOリング14bを介して直動自
在に保持し、軸14aはエアシリンダ60に回転自在に
支持されていることから弁ロッド6を傾斜可能に保持し
ている。また、保持部材14は、円筒状の部材であるこ
とから、弁ロッド6の直動によって伸縮するシールベロ
ーズ10を内部に収容可能となっている。
【0018】ストッパ18は、弁ロッド6の軸部に弁ロ
ッド6の外周に突出するように固定されたピン状の部材
である。弁ロッド6が、図2に示す開口部50を閉じる
方向に直動した際に、保持部材14の端面14dに当接
することによって、弁ロッド6の移動を規制する。な
お、保持部材14の端面14dに直接ストッパ18を当
接させるのではなく、保持部材14の端面14dに当接
用の溝部を形成してもよい。
【0019】ローラ24は、ばね部材25によって弁ロ
ッド6の他端部の所定位置に回転自在に設けられてい
る。具体的には、図3(a)に示すように、弁ロッド6
の端部に形成された溝状のローラ保持部6bによってロ
ーラ24の外周面の一部が摺動可能に保持されるよう
に、ローラ24の両端部はばね部材25によって回転自
在に支持されている。ばね部材25の一端は、弁ロッド
6に形成された固定部6aに固定されている。
【0020】ローラ受け部材22は、ローラ24が保持
された弁ロッド6の他端部に対向するように配置されて
いる。このローラ受け部材22の先端部には、ローラ2
4を保持可能な第1保持部22aと、ローラが回転しな
がら係合可能な傾斜面22bと、ローラ24を保持可能
な第1保持部22cとが連続して形成されている。第1
保持部22aは、溝状に形成されており、弁ロッド6が
開口部50を開閉する方向に直動する際にローラ24を
保持する。傾斜面22bは、ローラ24と係合すること
により弁ロッド6を軸14bを中心に傾斜させることが
でき、この傾斜面22bの弁ロッド6に対する傾斜角度
θは、例えば5度程度に形成される。第2保持部22c
は、ローラ24の曲率と同じ曲率を持つR部からなり、
弁ロッド6が所定の角度まで傾斜するとローラ24を保
持する。なお、ローラ24はローラ受け部材22の第1
保持部22a、傾斜面22bおよび第2保持部22cと
接触するため、ローラ24およびローラ受け部材22の
形成材料としては、摩耗を防止するために、例えばSU
J2等の比較的硬い金属材料を使用するのが望ましい。
【0021】上記したローラ24を回転自在に支持する
ばね部材25は、ローラ24を支持すると同時に、他端
がローラ受け部材22に形成された固定部22dに固定
されている。これにより、弁ロッド6の端部とローラ受
け部材22との相対位置がずれて、互いに対向しなくな
るのを防止することができる。
【0022】コイルばね28は、対向する弁ロッド6の
端部とローラ受け部材22との外周を囲むように、弁ロ
ッド6に固定された固定部材26に形成された固定部2
6aおよび連結板30に形成された固定部30aに両端
部が固定されている。コイルばね28の果たす役割とし
ては、ローラ24の第1保持部22aからの保持状態の
解除を抑制するように弁ロッド6とローラ受け部材22
とを連結している。すなわち、コイルばね28は、第1
保持部22aにローラ24を保持した状態でローラ受け
部材22が直動した際に、第1保持部22aのローラ2
4の保持状態が容易に解除されるのを防止する役割を果
たす。
【0023】ここで、エアシリンダ60の構造の一例を
図4に示す。図4に示すように、エアシリンダ60一端
が連結板30に固定されるピストンロッド20と、ピス
トンロッド20の他端に固定されたピストン71と、ピ
ストン71を内周面62aに摺動可能に収容するシリン
ダ61とから基本的に構成されている。
【0024】ピストンロッド20の一端軸部には、後述
する連結板30との連結のための雌ねじ部20aが形成
され、他端軸部20bにはピストン71を固定するため
の雄ねじ部20cが形成されている。この雄ねじ部20
cにピストン71が螺合固定されているが、他端軸部2
0bはピストン71の先端面から突出するようになって
いる。他端軸部20bのピストン71の先端面から突出
した部分に軸受カラー77が螺合固定され、これが本発
明の支持用軸として作用する。軸受カラー77の先端部
は、所定の曲率を持つR形状に形成されているが、これ
は後述するブシュ80への嵌合挿入を容易にするためで
ある。
【0025】また、ピストンロッド20の軸部には、ピ
ストン71の端面と接してクッションラバー76が固定
されている。このクッションラバー76は、ピストン7
1とシリンダ61との端面が直接衝突して摩耗する等の
不具合の発生を防ぐために設けられている。なお、ピス
トンロッド20の形成材料としては、特に限定されない
が、例えば炭素鋼等の比較的強度の高い材料を用いるこ
とができ、軸受カラー77の形成材料としては、例え
ば、青銅やりん青銅等のなじみ性が良く、耐疲労性、耐
摩耗性、耐摩耗性、展延性等に優れた材料を用いること
ができる。
【0026】ピストン71は、上記したように、ピスト
ンロッド20の他端軸部20bに螺合固定されている。
また、外周には、ピストンシール72およびウェアリン
グ73が設けられており、ピストンシール72によって
シリンダボディ62の内周面62aとの間がシーリング
がされ、ウェアリング73によってピストン71とシリ
ンダボディ62の内周面62aとの間の摺動による摩耗
等が抑制される。
【0027】シリンダ61は、筒状部材であるシリンダ
ボディ62およびヘッドカバー63によって構成されて
いる。シリンダボディ62の一端側には、ピストンロッ
ド20を挿入する挿入用孔62dが形成されており、こ
の挿入用孔62dとピストンロッド20との間には、ブ
シュ74およびロッドシール75が設けられている。ブ
シュ74は、シリンダボディ62の挿入用孔62dとピ
ストンロッド20との当接による摩耗等を防止し、ロッ
ドシール75は、ピストンロッド20を移動可能に挿入
用孔62dとピストンロッド20との間をシーリングす
る。また、シリンダボディ62の一端側には、圧縮空気
Fの出入を行う流路62bが形成されている。なお、シ
リンダボディ62の形成材料としては、特に限定されな
いが、例えば、炭素鋼等の比較的強度の高い材料を用い
ることができる。また、ブシュ74の形成材料も、特に
限定されないが、例えば、銅合金や青銅等の耐疲労性、
耐摩耗性、耐摩耗性、展延性等に優れた材料を用いるこ
とができる。
【0028】ヘッドカバー63は、上記のシリンダボデ
ィ62の他端側の開口部に嵌合挿入され、シリンダボデ
ィ62とヘッドカバー63との間はOリング64によっ
てシーリングされている。ヘッドカバー63のシリンダ
ボディ62への固定は、シリンダボディ62の他端部内
周に形成された溝に止め輪65を装着することによって
行われている。シリンダボディ62の他端側には、圧縮
空気Fの出入を行う流路62cが形成されている。ま
た、ヘッドカバー63には、軸受カラー77が外周に螺
合されたピストンロッド20の他端軸部20bを支持す
るための支持用穴63aが形成されており、この支持用
穴63aにはブシュ80が嵌め込まれている。このブシ
ュ80に上記の軸受カラー77が嵌合挿入可能となって
いる。なお、ヘッドカバー63の形成材料としては、特
に限定されないが、例えばシリンダボディ62の形成材
料と同様の材料を用いることができ、ブシュ80の形成
材料としては、例えば銅合金やりん青銅等の耐疲労性、
耐摩耗性、耐摩耗性、展延性等に優れた材料を用いるこ
とができる。
【0029】上記のように構成されるエアシリンダ60
は、シリンダ61に形成された2つの圧縮空気Fの流路
62bおよび62cから圧縮空気を適宜供給排出するこ
とにより、ピストン71が直線方向に駆動され、その結
果、ピストンロッド20が直動する。また、流路62b
および62cへの圧縮空気Fの供給は、例えば、エアコ
ンプレッサ等の一のエア供給源に接続されており、エア
供給源に設けられた切換バルブによっって流路62bお
よび62cへの圧縮空気Fの供給を選択的に切り換え
る。上記の切換バルブの選択的な切換動作によって、ピ
ストンロッド20の往復動が行われる。
【0030】次に、上記のゲートバルブ1の動作につい
て説明する。図1および図2に示したゲートバルブ1の
状態は、開口部50を開いた状態であるが、エアシリン
ダ60を駆動して、ローラ受け部材22を開口部50を
閉じる方向に直動させる。
【0031】ローラ受け部材22の開口部50を閉じる
方向への直動は、図4に示すエアシリンダ60の状態に
おいて、圧縮空気Fの流路62bから圧縮空気を供給
し、ピストン71の移動にともなって圧縮空気Fの流路
62cから空気を外部に放出することによって行う。
【0032】上記のようなエアシリンダ60の駆動によ
って、ローラ受け部材22は、図3(a)に示す第1保
持部22aでローラ24を保持した状態で、弁ロッド6
を直動させる。このとき、ローラ受け部材22を高速で
移動させたような場合に、上記コイルばね28およびば
ね部材25の復元力によって、第1保持部22aのロー
ラ24の保持状態は保たれ、解除されることはない。ま
た、ローラ受け部材22からローラ24への推進力は、
摩擦力等によってではなく直接第1保持部22aから伝
達されるため、ローラ受け部材22を高速に移動するこ
とができる。
【0033】ローラ受け部材22が移動して、弁ロッド
6が所定の位置に到達すると、図5および図6に示すよ
うに、上記したストッパ18が保持部材14の端面14
dに当接し、弁ロッド6の移動が規制されるとともに、
弁体2が開口部50を閉じた状態になる。
【0034】このとき、エアシリンダ60は、図7に示
すように、軸受カラー77の一部がシリンダ61のヘッ
ドカバー63の支持用穴63aに嵌め込まれたブシュ8
0に嵌合挿入された状態となる。
【0035】図7に示すエアシリンダ60の状態からさ
らに、ピストン71がブシュ80の方向に移動して、ロ
ーラ受け部材22が直動すると、弁ロッド6は移動せず
ローラ受け部材22のみが移動して、図3(b)に示す
ように、第1保持部22aにローラ24を保持した状態
が解除される。ローラ24は、図3(b)に示す矢印方
向に回転しながら、傾斜面22b上を転がる。これによ
り、弁ロッド6が保持部材14の軸14aを中心に傾斜
する。このとき、ローラ24は、ローラ受け部材22に
対して摺動するのではなく転がるため、ローラ24とロ
ーラ受け部材22との間の摩耗の発生が極力抑制され
る。
【0036】ローラ24がローラ受け部材22の傾斜面
22b上を転がると、弁ロッド6が傾斜し、図8に示す
ように、弁体2が開口部50の外周に設けられたOリン
グ52を押圧し、押しつぶす。このとき、エアシリンダ
60によるローラ受け部材22の直動力は、傾斜面22
bのくさび効果によって増幅され、弁体2のOリング5
2を押圧する力は当該直動力の、例えば10倍程度とな
る。これにより、弁体2がOリング52を十分に押圧す
ることができ、開口部50の密封が良好に行われること
になる。図3(c)に示すように、ばね部材25は、そ
の復元力に抗して弾性変形し、また、図8に示すよう
に、コイルばね28も同様に弾性変形する。
【0037】一方、弁ロッド6が保持部材の軸14aを
中心に傾斜を開始すると、ローラ受け部材22には、弁
ロッド6から反力としてモーメントが作用することにな
る。すなわち、弁ロッド6の傾斜角度に応じて増大する
モーメントがローラ受け部材22に作用し、このモーメ
ントはローラ受け部材22から連結板30を通じてピス
トンロッド20に作用する。本実施形態では、ピストン
ロッド20に作用するモーメントは、弁ロッド6の傾斜
角度に応じて増大し、開口部50の密封を良好に行うた
めには、例えば数十kgf・m程度の大きなモーメント
が作用することになる。
【0038】本実施形態に係るエアシリンダ60におい
ては、弁ロッド6の傾斜開始時点、すなわち、ピストン
ロッド20にモーメントが印加された時点で、上記した
ように、ピストンロッド20の他端軸部20bに螺合さ
れた軸受カラー77がシリンダ61のヘッドカバー63
に形成された支持用穴63aに嵌め込まれたブシュ80
に嵌合挿入された状態となっている。したがって、ピス
トンロッド20の他端軸部20bは、ブシュ80を介し
て支持用穴63aによって支持されているため、ピスト
ンロッド20に大きなモーメントが印加されても、ピス
トンロッド20は傾斜することなく強固に支持される。
このため、エアシリンダ60の構成部品が摩耗や疲労す
るのを防止でき、エアシリンダ60の耐久性を向上させ
ることができる。また、軸受カラー77とブシュ80と
の当接によって、これらの部材が摩耗等した場合には、
これらの部材のみを交換すればよいだけであり、メイン
テナンスが非常に容易となる。さらに、ピストンロッド
20は傾斜することなく強固に支持されるため、弁ロッ
ド6の傾斜に必要な十分な力を発生させることができ
る。
【0039】ローラ受け部材22のさらなる直動によっ
て、弁ロッド6が所定の角度傾斜すると、図3(c)に
示すように、ローラ24はローラ受け部材22の第2保
持部22cに保持された状態となる。これにより、開口
部50の弁体による密封動作が完了する。ローラ24が
第2の保持部22cによって保持されることにより、ロ
ーラ24が移動せず、開口部50の密封状態を安定して
保つことができる。
【0040】このとき、エアシリンダ60は、図8に示
すように、ピストン71の先端面がヘッドカバー63の
端面に当接し、軸受カラー77が全てブシュ80に嵌合
挿入された状態となる。
【0041】開口部50を開く動作は、図9に示すエア
シリンダ60の状態から、シリンダ61の圧縮空気Fの
流路62cから圧縮空気を供給し、流路62bから排出
することにより、ローラ受け部材22を開口部50を開
く方向に直動させる。このとき、ローラ24は第2の保
持部22cによって保持された状態から、ばね部材25
およびコイルばねの復元力によって、傾斜面22bを転
がって再度第1保持部に保持され、弁ロッド6は直立す
る。
【0042】以上のように、本実施形態に係るゲートバ
ルブによれば、ローラ受け部材22の第1保持部22a
によってローラ24を保持した状態で、弁ロッド6を直
動させることができるため、弁ロッド6を確実に直動運
動させることができ動作の信頼性が高いとともに、弁ロ
ッド6の高速移動が可能になる。このため、弁体2によ
り開口部50の開閉動作を高速化することができる。ま
た、本実施形態に係るゲートバルブによれば、ローラ受
け部材22の第1保持部22aと傾斜面22bと第2保
持部22cとが連続して形成されているため、弁ロッド
6の直動運動から傾動運動への移行がスムーズである。
また、本実施形態に係るゲートバルブによれば、ローラ
24はローラ受け部材22の第1保持部22a、傾斜面
22bおよび第2保持部22c上を転がりながら移動す
るため、摺動摩擦がなく、摩耗によるパーティクルの発
生を極力抑えることができるとともに、摩耗によるゲー
トバルブの寿命の短縮化を防止することができる。さら
に、弁ロッド6の直動および傾動をローラ24を介して
ピストンシリンダによって直動されるローラ受け部材2
2によって行うことができるためゲートバルブ1の構造
が非常に簡素化される。
【0043】第2実施形態 図10は、本発明に係るゲートバルブの第2実施形態を
示す断面図である。通常、液晶パネルの製造工程におい
ては、上記したようなマルチチャンバが使用され、液晶
パネルを水平状態に保持してマルチチャンバ内を搬送す
ると、液晶パネルを構成するガラス板が撓むため、液晶
パネルの製造上不具合となる場合がある。このため、上
記の撓みを防ぐため、例えば、液晶パネルを垂直方向に
保持してマルチチャンバ内を搬送する方法が知られてい
る。
【0044】液晶パネルを垂直方向に保持してマルチチ
ャンバ内を搬送する場合、マルチチャンバ内のゲートは
縦長のゲートである必要がある。このような縦長のゲー
トを開閉および密封するゲートバルブは、水平方向に配
置され、弁体2を水平方向に駆動する必要がある。図1
0に示すゲートバルブ301は、上記したような縦長の
ゲートを開閉および密封するのに適したゲートバルブで
ある。すなわち、水平方向に配置され、弁体2を水平方
向に駆動するのに適したゲートバルブである。
【0045】以下、図10に示すゲートバルブ301に
ついて説明する。なお、第1実施形態において説明した
ゲートバルブ1とゲートバルブ301とは、同一構成部
分は同一符号で示されている。図10において、水平配
置されたゲートバルブ301は、弁体2と、弁ロッド6
と、取り付け部材8と、シールベローズ10と、エアシ
リンダ60と、弁ロッド6の下端部が固定され、弁ロッ
ド6を直動および傾動自在に保持するハウジング部材4
1と、ハウジング部材41の下端部に回転自在に設けら
れたローラ24と、ハウジング部材41の下端部に対向
配置されたローラ受け部材22と、ローラ受け部材22
とピストンロッド20とを連結する連結板30と、ハウ
ジング部材41の下端部および連結板30とを連結して
いるコイルばね28と、ハウジング部材41および連結
板30をそれぞれ保持する第1および第2の移動ブロッ
ク43および44と、第1および第2の移動ブロック4
3,44が移動自在に設けられ、下側のエアシリンダ6
0の側面に設けられたレール42とから基本的に構成さ
れている。
【0046】ハウジング部材41は、弁ロッド6の下端
部が挿入固定される挿入穴41cが形成されており、ま
た、下端部41dは上記したローラ24を保持してお
り、図3に示した弁ロッド6の端部と同様の構造となっ
ている。ハウジング部材41の有底部には、固定部41
eが形成されており、コイルばね28は、ハウジング部
材41の下端部とローラ受け部材22との外周を囲むよ
うに、および連結板30に形成された固定部30aに両
端部が固定されている。
【0047】ハウジング部材41の側部には軸部41a
および41bが形成されており、軸部41bは軸受48
を介して移動部材49によって回転自在に保持されてい
る。この移動部材49は、上側のエアシリンダ60の側
部に直動方向に沿って形成された溝部60aを移動自在
となっている。ハウジング部材41の軸部41bは、軸
受47を介して摺動部材46によって回転自在に保持さ
れている。これにより、ハウジング部材41は傾動可能
になっており、ハウジング部材41の傾動によって弁ロ
ッド6が傾動することになる。
【0048】摺動部材46は、摺動面46aでハウジン
グ部材41の側面を保持するようハウジング部材41の
側面と当接している。摺動部材46の摺動面46aは、
ハウジング部材41が軸部41aおよび41bを中心と
して傾動した際には、ハウジング部材41の側面が摺動
する。ハウジング部材の傾斜角度は、例えば1度程度で
あり、ハウジング部材41の側面と摺動部材46の摺動
面46aとの摺動距離は最大2〜3mmである。摺動部
材46は、第1の移動ブロック43に、例えばボルト等
の締結手段によって固定されており、摺動部材46に回
転自在に保持されたハウジング部材41やピストンロッ
ド6、弁体2等の荷重は主に第1の移動ブロック43上
にかかることになる。
【0049】摺動部材46には、摺動面46aに潤滑作
用があり、低摩耗性の部材を使用する。例えば、金属部
材に固体潤滑剤を埋め込んだものや、金属部材にPTF
E(四フッ化エチレン樹脂)をベースとして潤滑材を混
ぜたもの等を使用することができる。
【0050】第1の移動ブロック43は、エアシリンダ
60の側面に直動方向に沿って固定された一本のレール
42上を図示しない軸受機構によって移動可能に保持さ
れている。また、レール42上には、第2の移動ブロッ
ク44が図示しない軸受機構によって移動可能に保持さ
れており、第2の移動ブロック44は第1の移動ブロッ
ク43とは独立にレール42上を移動可能となってい
る。
【0051】第2の移動ブロック44上には、L型部材
45が例えばボルト等の締結手段によって固定されてお
り、このL型部材45は、上記した連結板30に例えば
ボルト等の締結手段によって固定されている。これによ
り、第2の移動ブロック44と連結板30とは連結さ
れ、連結板30およびこれに連結された部材の荷重が第
2の移動ブロック44にかかることになる。
【0052】次に、図10に示すゲートバルブ301の
動作について説明する。なお、ゲートバルブ301の傾
動動作は、第1実施形態のゲートバルブ1と同様であ
る。図10に示す状態から、エアシリンダ60を駆動す
ると、弁体2、弁ロッド6、ハウジング部材41等の荷
重を支える第1の移動ブロック43および連結板30等
からかかる荷重を支える第2の移動ブロック44は、レ
ール42上を移動する。弁体2がゲートを閉じる位置ま
で到達すると、図11に示すように、上記した移動部材
49および摺動部材46の一端面が、エアシリンダ60
の側部の所定の位置に設けられたストッパ48および5
3にそれぞれ当接する。これにより、ハウジング部材4
1の移動は停止する。
【0053】さらに、エアシリンダ60を駆動すること
により、第2の移動ブロック44のみが移動し、第1実
施形態において説明したと同様の作用によって、ハウジ
ング部材41がローラ24を介してローラ受け部材22
によって押圧され、軸部41a,41bを中心として傾
動する。ハウジング部材41が傾動すると、ハウジング
部材41の側面は、摺動部材46の摺動面46aに対し
て摺動する。このとき、摺動部材46の摺動面46a
は、上記したように潤滑作用があるため、ハウジング部
材41の側面は摺動部材46の摺動面46aに対してス
ムースに移動する。このため、弁ロッド6の傾動がスム
ースに行われる。また、摺動部材46の摺動面46aに
は、ハウジング部材41を通じてかなりの荷重かかる
が、上記したように、摺動部材46の摺動面46aには
低摩耗性の部材を使用しているため、ハウジング部材4
1のの側面が対して繰り返し摺動しても摩耗を極力抑え
ることができ、耐久性が向上する。
【0054】以上のように、第2実施形態に係るゲート
バルブ301によれば、第1実施形態に係るゲートバル
ブ1の奏する効果に加えて、水平方向に配置して使用し
た場合に、弁体2の開閉動作および傾動動作をスムース
に行うことができる。また、ハウジング部材41が摺動
部材46によって傾動可能に保持されており、傾動の際
に生じる摩耗を極力抑えることができ、耐久性の向上し
た水平配置型のゲートバルブが得られる。また、一本の
レール42上に独立に移動自在に配置された第1および
第2の移動ブロック43,44によって連結板30、弁
ロッド6等の可動部分を支持することができるため、ゲ
ートバルブをコンパクトにすることができる。
【0055】第3実施形態 図12は、本発明に係るゲートバルブの第3実施形態を
示す断面図である。ゲートバルブの機能として、気密室
の開口部(ゲート)の開閉および密封に加えて、弁体を
駆動する駆動力を供給しなくとも気密室(チャンバ)を
弁体によって気密状態に保持できるロック機構が要求さ
れている。これは、ゲートバルブを使用中に弁体を駆動
する駆動源が故障した場合や、チャンバの搬送時等にお
いて駆動源から駆動力を供給できない場合であっても、
弁体による気密室の真空状態の保持が必要な場合が存在
するからである。本実施形態に係るゲートバルブ401
は、弁体を駆動する駆動源が故障した場合や、チャンバ
の搬送時等においても、弁体による気密室の真空状態を
保持可能なロック機構を有する。
【0056】図12に示すゲートバルブ401は、上記
したロック機構を有している以外は、第1実施形態に係
るゲートバルブ1の構成と同じである。図12におい
て、連結板30には連結板30の移動方向に沿う方向
に、2つのエアシリンダ60に近接する位置に2つのロ
ック用プレート402が設けられている。また、エアシ
リンダ60のシリンダブロック62内には、上記のロッ
ク用プレート402にそれぞれ対応して、ロック用シリ
ンダ部403が内蔵されている。ロック用プレート40
2およびロック用シリンダ部403によって、弁体によ
る気密室の真空状態を保持可能なロック機構が構成され
ている。
【0057】本実施形態に係るロック機構の一例を図1
3に示す。図13に示すように、連結板30上にはロッ
ク用プレート402が直立して設けられており、このロ
ック用プレート402は、一方面に傾斜案内面402b
が形成され、この傾斜案内面402bに隣接する位置に
は後述するロック用ピストンのロックピンが嵌合するロ
ック用孔402aが形成されている。傾斜案内面402
bは、後述するロック用ピストンのロックピンと当接
し、ロックピンをロック用孔402aに嵌合させるため
に形成されている。また、傾斜案内面402bの傾斜角
度は、30度以内とする必要があり、10〜15度とす
るのが好ましい。ロック用孔402aは、弁体2が気密
室の開口部を密封した状態において、ロック用ピストン
のロックピンと嵌合する位置に形成されている。
【0058】一方、シリンダブロック62の内周面62
aと干渉しない所定位置には、エアシリンダ60のシリ
ンダと比較してかなり小さいシリンダ室404が形成さ
れており、このシリンダ室404の内部にロック用ピス
トン405が移動自在に収容されており、カバー部材4
08によってシリンダ室404は閉塞されている。な
お、図13に示すシリンダブロック62は、図4に示し
たエアシリンダ60のシリンダブロック62である。
【0059】ロック用ピストン405の外周には、シリ
ンダ室404との間をシーリングするシーリング部材4
12が設けられている。また、ロック用ピストン405
の一方端には、ロックピン405aが形成されており、
他方端には、ばね部材411を受容する受容部405b
が形成されている。
【0060】シリンダ室404内には、ロック用ピスト
ン405の移動量を規制する規制部材406が設けられ
ており、ロック用ピストン405が規制部材406に当
接することにより、ロック用ピストン405の移動が規
制される。ロック用ピストン405のロックピン405
aの外周には、シリンダ室404をシーリングするシー
リング部材407が設けられているとともに、ロックピ
ン405aは、カバー部材408に形成された貫通孔を
通じて、ロックピン405aの先端部が外部に突出可能
となっている。図13に示す状態では、ロックピン40
5aが外部に突出してロック用プレートのロック用孔4
02bに嵌合している。
【0061】シリンダブロック62には、シリンダ室4
04に圧縮空気Fを供給する供給ポート409が形成さ
れている。供給ポート409から圧縮空気Fが供給され
ると、ロック用ピストン405は、ばね部材411によ
るばね付勢力に抗してロックピン405aがシリンダ室
404内に押し込まれる方向に移動する。また、この供
給ポート409は、図4において説明したエアシリンダ
60の流路62cと連通している。エアシリンダ60の
ピストンロッド20の往復動作は、エアシリンダ60の
流路62bおよび62cへの圧縮空気Fの供給を選択的
に行うことによって行われ、流路62cから圧縮空気F
をエアシリンダ60のシリンダ内に供給すると、弁体2
は開口部を開く方向に駆動する。したがって、エア供給
源からのエアシリンダ60の流路62bおよび62cへ
の圧縮空気Fの供給を選択的に切り換える切換バルブを
操作して、弁体2を開口部を開く方向に駆動させるため
の流路62cに空気を供給すると、同時に上記の供給ポ
ート409からシリンダ室404に圧縮空気Fが供給さ
れる。
【0062】また、シリンダブロック62には、シリン
ダ室404とシリンダブロック62の外部とを連通する
息抜き孔410が形成されている。ロックピン405a
がシリンダ室404の内部に押し込まれる方向にロック
用ピストン405が移動したとき、シリンダ室404内
の空気はロック用ピストン405によって圧縮され、息
抜き孔410から外部に排出される。
【0063】次に、上記のように構成されるロック機構
の動作の一例について説明する。まず、図16に示すよ
うに、ゲートバルブ401の弁体2の開状態から、エア
シリンダ60を駆動して閉状態にする。なお、図16に
示す状態では、ロックピン405aは、ばね部材411
によって付勢されてエアシリンダ60の側面から一部が
突出した状態となっている。エアシリンダ60の駆動に
よって、突出したロックピン405aとロック用プレー
ト402とが接近する方向に連結板30は移動し、図1
5に示すように、ロックピン405aの先端部がロック
用プレート402の傾斜案内面402bとが当接した状
態となる。
【0064】図15に示す状態から、さらに連結板30
が矢印方向に移動を続けると、ロックピン405aは、
ばね部材411の付勢力に抗してシリンダ室404内方
向に押し込まれる。そして、ロック用プレートのロック
用孔402bがロックピン405aと対向する位置に達
すると、ロックピン405aは再度突出してロックピン
405aがロック用孔402bに嵌合する。この状態が
図13に示す状態である。一方、ロックピン405aが
ロック用孔402bに嵌合すると同時に、弁体2によっ
て気密室の開口部は密封されている。
【0065】ロックピン405aがロック用孔402b
に嵌合することによって、連結板30の移動は規制さ
れ、弁体2は気密室の開口部を密封した状態を保持する
ことができる。このため、エアシリンダ60の流路62
bへ圧縮空気Fが供給されなくなっても、弁体2は気密
室の開口部を密封した状態を保持することができる。
【0066】次に、図13に示すロック状態を解除する
動作について説明する。この場合は、弁体2が開口部を
開くように、エア供給源の切換バルブを切り換えて、エ
アシリンダ60の流路62cに圧縮空気Fを供給する。
エアシリンダ60の流路62cに圧縮空気Fを供給する
と、同時に、シリンダ室404に圧縮空気Fを供給する
供給ポート409にも圧縮空気Fが供給される。供給ポ
ート409に圧縮空気Fが供給されると、ロック用ピス
トン40は、図14に示すように、ばね部材411の付
勢力に抗してばね部材411を圧縮しながら、シリンダ
室404の一方端面位置まで移動し、ロックピン405
aはシリンダ室404内に押し込まれる。これにより、
ロックピン405aとロック用孔402aとの嵌合が解
除され、ロック用プレート402が固定された連結板3
0は移動可能になり、弁体2による開口部の密封状態は
解除され、開口部が開状態となる。
【0067】ここで、供給ポート409にも圧縮空気F
が供給され、ピストン71がロック用ピストン405の
移動と同時に移動を開始すると、ロックピン405aと
ロック用孔402aとの嵌合が首尾よく解除されなくな
ることも考えられる。しかしながら、本実施形態に係る
ゲートバルブ401では、ロック用ピストン405の移
動を開始してから、エアシリンダ60のピストン71が
移動を開始するまである程度のタイムラグが存在する。
このため、エアシリンダ60のピストン71が移動を開
始するまでのタイムラグの間に、ロックピン405aと
ロック用孔402aとの嵌合は解除される。
【0068】すなわち、エア供給源の切換バルブの切換
時点においては、エアシリンダ60は、図9に示した状
態にある。図9において、シリンダ61内のピストンロ
ッド71側の空間には、エア供給源の切換バルブの切換
時点においては、高圧の圧縮空気Fが存在している。ま
た、ピストン71とシリンダ61の内周面62aとの間
には、かなりの摺動抵抗が存在する。さらに、ロック用
ピストン405の慣性とピストン71の慣性とでは、ピ
ストン71の慣性のほうが十分に大きい。このため、エ
ア供給源の切換バルブの切り換えによって、エアシリン
ダ60の流路62cおよび供給ポート409に同時に圧
縮空気Fが供給されても、ロックピン405aとロック
用孔402aとの嵌合の解除が妨げられることはない。
【0069】以上のように、本実施形態に係るゲートバ
ルブ401によれば、弁体2を駆動するエアシリンダ6
0のエア供給源が故障した場合や、チャンバの搬送時等
においエア供給源から圧縮空気をエアシリンダ60に供
給できない場合でも、弁体2による気密室の真空状態を
保持可能となる。
【0070】また、本実施形態に係るロック機構は、エ
アシリンダ60に供給される圧縮空気Fによって駆動さ
れ、かつ弁体2の開動作と同時にロック機構によるロッ
クが解除されるため、ロック機構の動作をスムーズとす
ることができ、結果的にゲートバルブ401の動作を高
速化することができる。
【0071】
【発明の効果】本発明に係るゲートバルブは、ローラ受
け部材の第1保持部によってローラを保持した状態で、
弁ロッドを直動させることができるため、弁ロッドを確
実に直動運動させることができ動作の信頼性が高いとと
もに、弁ロッドの高速移動が可能になる。このため、弁
体により気密室の開口部の開閉動作を高速化するとがで
きる。また、本発明に係るゲートバルブは、弁ロッドの
直動および傾動をローラを介して駆動手段によって直動
されるローラ受け部材によって行うことができるためゲ
ートバルブの構造が非常に簡素化されて安価である。ま
た、本発明に係るゲートバルブは、ローラ受け部材の第
1保持部と傾斜面と第2保持部とが連続して形成されて
いるため、弁ロッドの直動運動から傾動運動への移行が
スムーズである。また、本発明に係るゲートバルブは、
ローラはローラ受け部材の第1保持部、傾斜面および第
2保持部上を転がりながら移動するため、摺動摩擦がな
く、摩耗によるパーティクルの発生を極力抑えることが
できるとともに、摩耗によるゲートバルブの寿命の短縮
化を防止することができる。さらに、本発明に係るゲー
トバルブは、傾斜面によって弁ロッドを傾斜させる構成
であるので、そのくさび効果により弁体を傾動させる力
が強く開口部のシール性を向上させることができる。
【0072】本発明に係るゲートバルブによれば、弁体
の開閉動作および傾動動作をスムースに行うことがで
き、傾動の際に生じる摩耗を極力抑えることができ、耐
久性の向上した水平配置型のゲートバルブとすることが
できる。
【0073】本発明に係るゲートバルブによれば、弁体
を駆動する流体シリンダの流体供給源が故障した場合
や、チャンバの搬送時等において流体供給源から圧縮流
体を流体シリンダに供給できない場合でも、弁体による
気密室の真空状態を保持可能となる。また、本発明に係
るロック機構によれば、流体シリンダに供給される圧縮
流体によって駆動され、かつ弁体の開動作と同時にロッ
ク機構によるロックが解除されるため、ロック機構の動
作をスムーズとすることができ、結果的にゲートバルブ
の動作を高速化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゲートバルブの第1実施形態を示
す断面図である。
【図2】図1に示すゲートバルブのA−A線方向の断面
図である。
【図3】ローラとローラ受け部材との相対位置関係を示
す説明図であって、(a)は弁体が開口部を開いた状態
にあるときの相対位置関係を示しており、(b)は弁体
が開口部を閉じた状態にあるときの相対位置関係を示し
ており、(c)は弁体が開口部を密封した状態にあると
きの相対位置関係を示している。
【図4】エアシリンダの一例を示す断面図である。
【図5】図1に示すゲートバルブによって開口部を閉じ
た状態を示す断面図である。
【図6】図5に示すゲートバルブの動作状態におけるA
−A線方向の断面図である。
【図7】図4に示すエアシリンダの軸受カラーの一部が
ヘッドカバーに嵌め込まれたブシュに嵌合挿入された状
態を示す断面図である。
【図8】図6に示すゲートバルブの動作から弁体を傾動
させて開口部を密封した状態を示す断面図である。
【図9】図4に示すエアシリンダの軸受カラーの全部が
ヘッドカバーに嵌め込まれたブシュに嵌合挿入された状
態を示す断面図である。
【図10】本発明に係るゲートバルブの第2実施形態を
示す断面図である。
【図11】図10に示すゲートバルブによって開口部を
閉じた状態を示す断面図である。
【図12】本発明に係るゲートバルブの第3実施形態を
示す断面図である。
【図13】本発明に係るロック機構の構造の一例を示す
断面図である。
【図14】本発明に係るロック機構によるロックを解除
した状態を示す断面図である。
【図15】ロックピンとロック用プレートの傾斜案内面
が当接している状態を示す断面図である。
【図16】図10に示すゲートバルブの開状態を示す断
面図である。
【図17】マルチチャンバ構成の真空処理装置の一例を
示す斜視図である。
【図18】ゲートバルブの構造の一例を示す説明図であ
る。
【図19】図11に示すゲートバルブによってゲートを
閉じて密封した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1,301,401…ゲートバルブ、2…弁体、4…連
結部材、6…弁ロッド、8…取り付け部材、10…シー
ルベローズ、12…固定リング、14…保持部材、18
…ストッパ、20…ピストンロッド、22…ローラ受け
部材、22a…第1保持部、22b…傾斜面、22c…
第2保持部、24…ローラ、25…ばね部材、26…固
体部材、28…コイルばね、30…連結板、50…開口
部、52…Oリング。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気密室内に設けられ当該気密室の開口部を
    開閉可能でかつ前記開口部に対して傾動することにより
    当該開口部を密封可能な弁体と、一端部に前記弁体が固
    定され、直動および傾動可能に保持され、前記気密室内
    から気密室外に突出するようにかつシーリング手段によ
    って前記気密室の気密状態を保つように設けられた弁ロ
    ッドと、前記弁ロッドと連結され当該弁ロッドを傾動さ
    せる傾動機構と、前記傾動機構を介して前記弁ロッドと
    連結され、前記弁ロッドの直動および傾動に必要な駆動
    力を供給する駆動手段とを有するゲートバルブであっ
    て、 前記傾動機構は、 前記弁ロッドの他端部に回転自在に設けられたローラ
    と、 前記弁ロッドの他端部に対向して設けられ、前記ローラ
    を保持可能で前記弁ロッドが前記開口部を開閉する方向
    に直動する際に前記ローラを保持する第1の保持部と、
    この第1の保持部に連続し前記ローラと係合可能で当該
    ローラと係合することにより前記弁ロッドを傾斜させる
    傾斜面と、この傾斜面と連続し前記ローラを保持可能で
    前記弁ロッドが所定の角度まで傾斜すると当該ローラを
    保持する第2の保持部とが形成され、前記駆動手段によ
    って直動されるローラ受け部材と、 前記弁体が前記開口部を閉じる所定の位置で前記弁ロッ
    ドの直動を規制し、かつ前記ローラの前記ローラ受け部
    材の第1の保持部による保持状態を解除させる規制手段
    とを有し、 前記ローラ受け部材を前記弁体が前記開口部を開いた状
    態から閉じる方向に直動させた際に、当該ローラ受け部
    材は、前記第1の保持部で前記ローラを保持した状態で
    前記弁ロッドを前記所定の位置まで直動し、さらに前記
    ローラ受け部材が直動すると、前記ローラの前記第1の
    保持部からの保持状態が解除され、当該ローラが前記傾
    斜面と係合して前記弁ロッドが傾動することにより前記
    開口部を密封し、前記弁ロッドが所定の角度まで傾斜す
    ると当該ローラが前記第2の保持部によって保持される
    ゲートバルブ。
  2. 【請求項2】前記傾動機構は、前記ローラの前記第1の
    保持部による保持状態の解除を抑制するように前記弁ロ
    ッドと前記ローラ受け部材とを連結する弾性部材を有す
    る請求項1に記載のゲートバルブ。
  3. 【請求項3】気密室内に設けられ当該気密室の開口部を
    開閉可能でかつ前記開口部に対して傾動することにより
    当該開口部を密封可能な弁体と、一端部に前記弁体が固
    定され、直動および傾動可能に保持され、前記気密室内
    から気密室外に突出するようにかつシーリング手段によ
    って前記気密室の気密状態を保つように設けられた弁ロ
    ッドと、前記弁ロッドと連結され当該弁ロッドを傾動さ
    せる傾動機構と、前記傾動機構を介して前記弁ロッドと
    連結され、前記弁ロッドの直動および傾動に必要な駆動
    力を供給する駆動手段とを有するゲートバルブであっ
    て、 前記駆動手段によって直動される前記弁ロッドおよび前
    記傾動機構を水平方向に移動自在に保持する保持手段を
    有するゲートバルブ。
  4. 【請求項4】前記保持手段は、前記弁ロッドの直動方向
    に沿って水平配置されたレールと、前記レール上に移動
    自在に設けられた第1および第2の移動部材とを有し、 前記弁ロッドは、前記第1の移動部材によって傾動自在
    に保持され、前記傾動機構は、前記第2の移動部材によ
    って保持されている請求項3に記載のゲートバルブ。
  5. 【請求項5】前記弁ロッドは、当該弁ロッドを保持する
    保持部材を介して前記第1の移動部材によって傾動自在
    に保持されており、 前記第1の移動部材には、前記保持部材との間に前記保
    持部材の一部を保持しし、かつ当該保持部材と摺動する
    潤滑作用のある摺動部材が設けられている請求項4に記
    載のゲートバルブ。
  6. 【請求項6】気密室内に設けられ当該気密室の開口部を
    開閉可能でかつ前記開口部に対して傾動することにより
    当該開口部を密封可能な弁体と、一端部に前記弁体が固
    定され、直動および傾動可能に保持され、前記気密室内
    から気密室外に突出するようにかつシーリング手段によ
    って前記気密室の気密状態を保つように設けられた弁ロ
    ッドと、前記弁ロッドと連結され当該弁ロッドを傾動さ
    せる傾動機構と、前記傾動機構を介して前記弁ロッドと
    連結され、前記弁ロッドの直動および傾動に必要な駆動
    力を供給する駆動手段と、前記弁体による前記開口部の
    密封状態を保持するロック機構とを有するゲートバルブ
    であって、 前記駆動手段は、一端が連結板を介して前記傾動機構と
    連結されたピストンロッドと、当該ピストンロッドの他
    端に固定されたピストンと、このピストンを内部に収容
    するシリンダとを有する流体シリンダであり、 前記ロック機構は、 前記ピストンロッドの駆動方向に沿って前記連結板に固
    定され、一方面に傾斜案内面が形成されかつ前記ピスト
    ンロッドの駆動方向に直交する方向にロック用孔が形成
    されたロック用プレートと、 前記エアシリンダに対して所定の位置に設けられた小シ
    リンダと、 前記小シリンダ内に収容され、一端に前記傾斜案内面に
    よって案内されて前記ロック用孔に嵌合可能なロックピ
    ンが形成され、前記ロックピンが前記小シリンダから前
    記ロック用プレートの一方面に当接可能な位置まで突出
    するように他端が弾性部材によって付勢されたロック用
    ピストンとを有し、 前記小シリンダには、前記ロックピンが小シリンダ内に
    収容される方向に前記ロック用ピストンを駆動する圧縮
    流体を前記小シリンダ内に供給する供給ポートが形成さ
    れ、 前記供給ポートは、前記弁体を開方向に駆動させる圧縮
    流体を前記流体シリンダのシリンダ内に供給する供給路
    と連通しており、 前記弁体によって開口部を密封する方向に前記流体シリ
    ンダが駆動されると、前記ロックピンは前記ロック用プ
    レートの傾斜案内面に案内されて前記ロック用孔に嵌合
    し、前記連結板の移動がロックされて前記弁体による密
    封状態が保持され、前記弁体が開口部を開く方向に前記
    流体シリンダが駆動されると、前記小シリンダ内には前
    記エアシリンダの供給路を通じて圧縮流体が供給され、
    前記ロックピンと前記ロック用孔との嵌合が解除される
    ゲートバルブ。
  7. 【請求項7】前記小シリンダは、前記流体シリンダに内
    蔵されている請求項6に記載のゲートバルブ。
  8. 【請求項8】前記傾動機構は、前記弁ロッドの他端部に
    回転自在に設けられたローラと、 前記弁ロッドの他端部に対向して設けられ、前記ローラ
    を保持可能で前記弁ロッドが前記開口部を開閉する方向
    に直動する際に前記ローラを保持する第1の保持部と、
    この第1の保持部に連続し前記ローラと係合可能で当該
    ローラと係合することにより前記弁ロッドを傾斜させる
    傾斜面と、この傾斜面と連続し前記ローラを保持可能で
    前記弁ロッドが所定の角度まで傾斜すると当該ローラを
    保持する第2の保持部とが形成され、前記駆動手段によ
    って直動されるローラ受け部材と、 前記弁体が前記開口部を閉じる所定の位置で前記弁ロッ
    ドの直動を規制し、かつ前記ローラの前記ローラ受け部
    材の第1の保持部による保持状態を解除させる規制手段
    とを有する請求項3〜7のいずれかに記載のゲートバル
    ブ。
  9. 【請求項9】前記弁体による前記開口部の密封状態を保
    持するロック機構をさらに有し、 前記駆動手段は、一端が連結板を介して前記傾動機構と
    連結されたピストンロッドと、当該ピストンロッドの他
    端に固定されたピストンと、このピストンを内部に収容
    するシリンダとを有する流体シリンダであり、 前記ロック機構は、 前記ピストンロッドの駆動方向に沿って前記連結板に固
    定され、一方面に傾斜案内面が形成されかつ前記ピスト
    ンロッドの駆動方向に直交する方向にロック用孔が形成
    されたロック用プレートと、 前記エアシリンダに対して所定の位置に設けられた小シ
    リンダと、 前記小シリンダ内に収容され、一端に前記傾斜案内面に
    よって案内されて前記ロック用孔に嵌合可能なロックピ
    ンが形成され、前記ロックピンが前記小シリンダから前
    記ロック用プレートの一方面に当接可能な位置まで突出
    するように他端が弾性部材によって付勢されたロック用
    ピストンとを有し、 前記小シリンダには、前記ロックピンが小シリンダ内に
    収容される方向に前記ロック用ピストンを駆動する圧縮
    流体を前記小シリンダ内に供給する供給ポートが形成さ
    れ、 前記供給ポートは、前記弁体を開方向に駆動させる圧縮
    流体を前記流体シリンダのシリンダ内に供給する供給路
    と連通しており、 前記弁体によって開口部を密封する方向に前記流体シリ
    ンダが駆動されると、前記ロックピンは前記ロック用プ
    レートの傾斜案内面に案内されて前記ロック用孔に嵌合
    し、前記連結板の移動がロックされて前記弁体による密
    封状態が保持され、前記弁体が開口部を開く方向に前記
    流体シリンダが駆動されると、前記小シリンダ内には前
    記エアシリンダの供給路を通じて圧縮流体が供給され、
    前記ロックピンと前記ロック用孔との嵌合が解除される
    請求項1〜5のいずれかに記載のゲートバルブ。
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