JPH10226681A - 含フッ素芳香族テトラカルボン酸二無水物の製造方法 - Google Patents

含フッ素芳香族テトラカルボン酸二無水物の製造方法

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JPH10226681A
JPH10226681A JP9032220A JP3222097A JPH10226681A JP H10226681 A JPH10226681 A JP H10226681A JP 9032220 A JP9032220 A JP 9032220A JP 3222097 A JP3222097 A JP 3222097A JP H10226681 A JPH10226681 A JP H10226681A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工業的に有利な 1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオ
ロ−2,2 −ジ(3,4−ジカルボキシフェニル) プロパン二
無水物の製造方法を提供する。 【解決手段】 1,1,1,3,3,3 −ヘキサフルオロ−2,2 −
ジ(3,4−ジメチルフェニル) プロパンを、酢酸溶媒また
は酢酸/無水酢酸混合溶媒中において、Br/Coモル比が
0.5〜1.5 となる割合のコバルト触媒と臭素化合物とか
らなる酸化触媒の存在下、分子状酸素により酸化し、得
られたテトラカルボン酸中間体を無水酢酸の存在下で脱
水および再結晶させる。酸化反応の収率は反応温度170
℃付近で最高となるが、反応温度が低くなっても収率低
下が少ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下記構造式で示さ
れる化合物である 1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2,2
−ジ(3,4−ジカルボキシフェニル) プロパン二無水物
[別名:4,4'−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)−ビ
ス (無水フタル酸)] (以下、6FDAと略記する) の製
造方法に関する。6FDAは、電子材料、分離膜等の高
機能性高分子、特にポリイミド、の製造用の原料として
有用な化合物である。
【0002】
【化1】
【0003】
【従来の技術】6FDAの製造方法として、対応するテ
トラメチル化合物である 1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2,2 −
ジ(3,4−ジメチルフェニル) プロパン [別名:4,4'−
(ヘキサフルオロイソプロピリデン) −ビス (o−キシ
レン)] (以下、6FXYと略記する) を出発原料とし、
この出発原料を酢酸または酢酸/無水酢酸溶媒中で、コ
バルトとマンガンという2種類の重金属と臭素イオンの
存在下に加圧下で空気酸化して、6FXYの4個のメチ
ル基をカルボキシル基に酸化して、テトラカルボン酸中
間体 [即ち、 1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2,2−ジ
(3,4−ジカルボキシフェニル) プロパン (以下、6FT
Aと略記する)]を生成させ、このテトラカルボン酸中間
体を無水酢酸で処理して脱水させ、二無水物とする方法
が特開平1−165544号公報、特にその例3および4に記
載されている。
【0004】この公報の例4によれば、純度95.8%、融
点242 〜243 ℃の6FDAが94.7%の高収率で得られ
る。これとほぼ同様の6FDAの製造方法が、米国特許
第5,194,633 号にも開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、本発明者らが
追試したところ、上記の方法には次のような問題点があ
り、特に工業的な6FDAの製造には必ずしも満足でき
るものはないことが判明した。
【0006】触媒として使用したコバルトとマンガン
という2種類の重金属が、生成物の洗浄を行っても完全
には除去しきれないため、得られた6FDAは淡灰色に
着色する傾向がある。この着色は樹脂化工程では除去し
にくいため望ましくない。
【0007】酸化触媒の組成 (例、重金属合計量に対
するBrの割合、重金属中のCoとMnの比率) が変動する
と、酸化反応の収率が最高収率から著しく低下するの
で、3種類の触媒成分を一定範囲内の割合に制御しない
と高収率を得ることができない。しかし、工業的な製造
において3成分系の触媒の組成を反応中に一定範囲に制
御するには煩雑な操作が必要である。
【0008】反応温度を170 ℃から低下させると酸化
反応の収率が急激に低下し、115 ℃付近では収率がほぼ
0%になるので、170 ℃前後の比較的高温で反応を行わ
なければならない。 この種の液相空気酸化法では重金属触媒を回収して再
利用するのが普通であるが、重金属が2種類であると、
触媒の回収操作や、回収触媒の再利用時の触媒モル比の
調整が複雑になる。
【0009】本発明の目的は、上記の問題点が解消され
た6FDAの製造方法を提供することである。具体的に
は、1種類の重金属触媒だけを使用して、着色がなく高
純度の6FDAを高収率で製造しうる方法を提供するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討した結果、重金属触媒としてコバ
ルトだけを使用し、臭素化合物の使用量を一定範囲に制
御することによって、上記〜の問題点が解消される
ことを見出し、本発明に到達した。
【0011】ここに、本発明の要旨は、 1,1,1,3,3,3−
ヘキサフルオロ−2,2−ジ(3,4−ジメチルフェニル) プ
ロパン (=6FXY) を酢酸溶媒または酢酸/無水酢酸
混合溶媒中において、Br/Coモル比が 0.5〜1.5 となる
割合のコバルト触媒と臭素化合物とからなる酸化触媒の
存在下、分子状酸素により酸化し、得られたテトラカル
ボン酸中間体 (=6FTA) を無水酢酸の存在下で脱水
することを特徴とする1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−
2,2−ジ(3,4−ジカルボキシフェニル) プロパン二無水
物 (=6FDA) の製造方法である。
【0012】特開平1−165544号公報の第3頁には、
2,2−ビス(4−メチルフェニル) ヘキサフルオロプロパ
ンを酢酸酸性溶媒中でコバルトおよび臭素イオンからな
る触媒の存在下に液相空気酸化することが公知であると
説明されている。しかし、これに続けて、この公知方法
を 3,4−ジメチルフェニル立体配置を有するフッ素含有
化合物 (即ち、上記6FXY) の酸化に転用すると収量
および純度が著しく低下したため失敗であったという記
載がある。即ち、この公報は、6FXYから6FTAを
経て6FDAを製造するのに、最初の酸化反応における
触媒系が本発明のようにコバルト触媒と臭素化合物だけ
では高収率が得られないことを指摘している。しかし、
本発明者らは、臭素化合物の使用量を特定範囲に制限す
ることにより、コバルト触媒と臭素化合物だけで、上記
公報の実施例に匹敵しうる高収率で6FDAを製造する
ことに成功したのである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の6FDAの製造方
法について詳細に説明する。本発明において、出発原料
として使用する6FXYは、異性体および合成中間体を
含んでいてもかまわない。酸化反応の効率と得られる6
FDAの製品純度を考慮すると、6FXYの純度は80%
以上、好ましくは90%以上がよい。
【0014】本発明によれば、原料の6FXYを酸化し
てテトラカルボン酸中間体(6FTA)を生成させ、次
いでこの中間体を脱水して二無水物にすることにより、
目的とする6FDAが製造される。
【0015】6FXYの酸化反応の溶媒としては、従来
技術と同様、酢酸溶媒または酢酸/無水酢酸の混合溶媒
を使用する。この溶媒は少量の水を含有していてもよ
い。溶媒の使用量は、重量比で出発原料の1〜20倍とす
るのが好ましい。
【0016】本発明では、酸化触媒として、コバルト触
媒と臭素化合物とからなる触媒系を用いる。即ち、重金
属触媒はコバルト1種だけである。コバルト触媒として
は、反応温度において反応溶媒(即ち、酢酸または酢酸
/無水酢酸混合物)に溶解可能なものであれば特に制限
されない。例えば、コバルトの無機酸(例、臭素化物、
炭酸塩等)ならびに有機酸塩(例、酢酸塩、プロピオン
酸塩等)の1種もしくは2種以上が使用できる。
【0017】同様に、臭素化合物も、反応温度において
反応溶媒の溶解して臭素イオンを供給できるものであれ
ばよく、具体例としては、臭素、臭化水素、アルカリ金
属およびアンモニウムの臭化物(例、臭化カリウム、臭
化アンモニウム)、臭化コバルトなどの無機化合物、な
らびに臭化ベンジル、ジブロモエタンなどの有機臭化物
が挙げられる。臭化コバルトはコバルト触媒と臭素化合
物の両方を兼ねる。
【0018】コバルト触媒の使用量は、酸化反応の溶媒
に対して、コバルト金属換算で0.18重量%以上とするこ
とが好ましい。この量はあまり多くしても収率のそれ以
上の向上はないので、より好ましくは0.22〜2重量%で
ある。
【0019】本発明で用いるコバルト/臭素の2成分系
酸化触媒において、Br/Coモル比は0.5〜1.5 の範囲内
に制限される。Br/Coモル比がこの範囲を外れると、反
応温度によらず酸化反応の収率が著しく低下する。Br/
Coモル比は好ましくは 0.6〜1.5 であり、より好ましく
は 0.8〜1.2 である。このモル比が1に近いほど収率が
高くなる傾向があるので、1付近で酸化反応を行うこと
が最も好ましい。
【0020】従来技術に比べて、本発明では臭素化合物
の重金属 (Co) に対するモル比がかなり高いという特徴
がある。反応開始剤である臭素化合物を比較的多量に使
用するため、酸化反応速度が速くなり、反応開始温度が
低くなっても酸化反応を効率よく行うことができる。そ
のため、実施例で示すように、150 ℃を下回る反応温度
で酸化反応を実施しても、酸化反応の収率低下が少な
い。
【0021】酸化反応に使用する分子状酸素については
特に制限はないが、工業的には空気が好ましい。反応形
式は、回分(反応混合物の全成分を最初から反応器に装
入する)、半回分(反応混合物の一部の成分を最初から
反応器に装入し、残りの成分は反応中に導入する)、連
続(反応成分を連続的に反応器に導入および排出する)
のいずれでもかまわないが、工業的に実施する場合は連
続反応が好ましい。
【0022】反応圧力は、反応溶媒が反応温度において
液相を保つように設定すればよく、通常1〜40 kg/cm
2 、特に10〜30 kg/cm2(ゲージ圧) 程度が好ましい。酸
化反応時間は温度、圧力、触媒組成等の条件によっても
異なるが、通常は2〜4時間程度であろう。
【0023】酸化反応は80〜180 ℃の範囲の温度で実施
することができる。好ましい反応温度は 110〜175 ℃で
ある。収率を最大にするには、反応温度を170 ℃前後と
することが有利であり、それにより酸化反応の収率を95
%近くまで高めることができる。しかし、反応温度が例
えば135 ℃或いは115 ℃と低くなっても、Br/Coモル比
を1付近に制御すれば、なお90%付近の高い酸化反応の
収率を達成することが可能である。
【0024】即ち、本発明のコバルト/臭素化合物の2
成分触媒系では、反応温度を150 ℃以下に低くしても、
工業上満足できる収率で6FDAを製造することができ
る。このような反応温度の低下は、エネルギーコストの
低減につながるだけでなく、反応系の腐食性が強く、か
つ高圧という厳しい条件で行う酸化反応の反応容器の寿
命が長くなる、または材質の耐食性の要求がより緩やか
になる、といった、工業上は軽視できない利益をもたら
す。
【0025】この液相での空気酸化反応により、6FX
Yの4個のメチル基がカルボキシル基に酸化され、テト
ラカルボン酸中間体(6FTA)が生成する。本発明に
よれば、コバルト触媒と臭素化合物からなる2成分系の
酸化触媒を使用するにもかかわらず、Br/Coモル比の制
御によって、コバルト、マンガン、臭素化合物の3成分
系の触媒を使用する従来技術に匹敵する高収率を達成す
ることができる。しかも、この3成分系触媒では反応温
度を170 ℃から低下させると収率が急激に低下するが、
本発明で使用する2成分系触媒では、反応温度の低下に
よる収率低下があまりない。
【0026】酸化反応の反応液は、反応溶媒と酸化反応
で生成した6FTAの他に、未反応の6FXYおよび酸
化反応で生成した水などを含んでいる。この反応液から
反応生成物の6FTAを単離して次の工程に進んでもよ
いが、通常は6FTAを単離せずに、反応液をそのまま
或いは加熱濃縮してから、無水酢酸で処理することによ
り、テトラカルボン酸化合物である6FTAを脱水し
て、その二無水物である6FDAに転化させる。脱水前
に反応液を予め濃縮 (例、溶媒の約25〜75%を除去する
ように) しておく方が脱水反応を効率的に行うことがで
きる。
【0027】具体的には、脱水反応は、反応液中の水分
とテトラカルボン酸 (6FTA) を脱水するのに必要な
化学量論量以上の無水酢酸を反応液に加え、90〜140 ℃
(例、還流温度) に加熱することにより行うことができ
る。加熱時間は、テトラカルボン酸を完全に二無水物に
脱水させるように選択する。この時間は加熱温度によっ
ても異なるが、数分〜1時間程度である。その後、反応
液を冷却すると、脱水生成物である6FDAが析出す
る。
【0028】析出した6FDAは、通常の固液分離法
(例、濾過、遠心分離、沈降) により、溶媒から単離す
る。こうして単離された6FDAの粗結晶を常法に従っ
て精製する。この精製は、特開平1−165544号公報に記
載されているように、酢酸と無水酢酸の混合溶媒で洗浄
することにより行ってもよいが、再結晶法の方がより高
純度の6FDAを回収することができるので好ましい。
【0029】再結晶溶媒としては、酢酸だけでは溶解能
が低く、精製効果が少ないので、酢酸と無水酢酸との混
合溶媒か、または無水酢酸だけを使用する。無水酢酸量
が増えると精製効果は増すが、回収量が低下する。再結
晶溶媒の使用量は、溶媒中の無水酢酸の割合によっても
変動するが、粗結晶に対し重量で1〜5倍程度が好まし
い。溶媒が無水酢酸だけである場合には、収率面から粗
結晶に対して1〜2倍重量程度が好ましい。再結晶溶媒
には、適当な精製用の吸着剤 (例、活性炭) を添加して
もよい。
【0030】この再結晶法によれば、酸化反応や脱水反
応で生成した副生物や酸化反応の触媒を選択的に効率よ
く除去することができるので、洗浄法より高純度の6F
DAを製造することができる。また、本発明では酸化触
媒に含まれる重金属がコバルトだけであるので、精製し
た6FDAにはマンガンに起因する淡灰色の着色がな
く、一般に無色か僅かに黄味を帯びている。6FDAの
黄味は、樹脂化工程で除去可能であるため許容される。
【0031】上記の再結晶法により精製した6FDAに
は、溶媒和した酢酸を含有していることがある。その場
合には、加熱することにより酢酸を6FDAから除去す
ることができる。加熱温度は90℃以上、好ましくは120
℃以上である。溶媒和していない場合でも、再結晶後に
加熱して結晶を乾燥させる。
【0032】6FDAの粗結晶から分離された母液に
は、酸化反応に使用したコバルト触媒と臭素化合物とが
含まれている。工業的な実施においては、この母液は、
触媒濃度や水分を調整した後、そのまま酸化反応にリサ
イクルして使用することが好ましい。しかし、母液から
触媒を回収して使用することもできる。その場合には、
例えば、まず母液を蒸留して溶媒の酢酸および無水酢酸
を回収し、残渣に炭酸ナトリウム水溶液を加え、50〜60
℃に加熱した後、冷却して濾別することにより、コバル
トを炭酸塩として回収することができる。回収されたコ
バルト化合物と溶媒を酸化反応にリサイクルして、酸化
反応の反応媒質を調製する。酸化触媒の重金属がコバル
トだけであるので、触媒の回収操作と、回収触媒を用い
た反応媒質の調製が容易である。
【0033】
【実施例】
(実施例1)還流冷却器と回転羽根攪拌機を備えたチタン
製0.5 リットルの耐圧反応器に、6FXY 60g、酢酸
240g、酢酸コバルト4水和物2.49g (0.01モル) およ
び臭化カリウム1.19g (0.01モル) を仕込んだ。溶媒の
使用量は原料6FXYに対して重量で4倍、コバルト触
媒の量はコバルト金属として溶媒の0.25重量%、触媒中
のBr/Coのモル比は1であった。
【0034】反応器内を空気で20 kg/cm2Gに加圧し、こ
の加圧条件下、反応温度 170℃で空気を1L/min の速度
で反応混合物に供給しながら約2時間反応させた。冷却
後、反応液を取り出し秤量したところ 330gであった。
この反応液を高速液体クロマトグラフィーで分析した結
果、酸化生成物である6FTAの収率は94.8%であっ
た。
【0035】この反応液を減圧下約 180g程度に濃縮し
た後、無水酢酸/酢酸混合液 (重量比で1/1) 120 g
を添加し、130 ℃に1時間加熱して、6FTAの脱水を
行った。冷却後、析出した6FDAの粗結晶を濾過によ
り分離した。
【0036】この6FDAの粗結晶に 120gの無水酢酸
/酢酸混合溶媒 (重量比で1/19)を添加し、130 ℃で
1時間加熱して結晶を溶解させた後、不溶物を濾別し、
濾液を冷却し、析出した結晶を濾別することにより、6
FDAの再結晶による精製を行った。回収した結晶を12
0 ℃に3時間加熱して酢酸を除去し、58.0gの精製6F
DA (6FXYに対する収率81.2%) を得た。この6F
DAは白色であり、純度は99.2%、Co含有量は9ppm 、
融点は約245 ℃であった。
【0037】臭化カリウムの量を、Br/Coモル比が1.5
、0.5 および0.25になるように変化させた以外は上記
と同様に酸化反応、脱水、および精製を行って、精製6
FDAを得た。反応結果を表1にまとめて示す。また、
酸化反応の収率 (酸化反応液中の6FTAの収率) を図
1に示す。
【0038】図1から、酸化反応温度が170 ℃の場合、
Br/Coモル比が 0.5〜1.5 の範囲内であると、6FXY
の酸化反応でほぼ90%以上の高収率を得ることができ、
このモル比が1付近では収率は95%付近に達することが
わかる。
【0039】
【表1】
【0040】(比較例1)従来技術に従って、重金属触媒
として酢酸コバルト4水和物と酢酸マンガン4水和物の
2種類を使用し、酸化触媒中の重金属に対するBrの割合
[Br/(Co+Mn)モル比] およびCoとMnの割合 [Co/(Co+M
n) モル比] を変化させた以外は実施例1と同様に酸化
反応、脱水、および精製を行って、精製6FDAを得
た。酸化反応の収率 (即ち、酸化反応液中の6FTAの
収率) を図2および3に示す。
【0041】図2から、Br/(Co+Mn) モル比が0.25と低
い場合 (図の□で示すプロット) には、Co/(Co+Mn) モ
ル比が0.5 、即ち、CoとMnが等モル付近で酸化反応の収
率が高くなったが、Br/(Co+Mn) モル比が0.5 または1
(それぞれ図の△または○で示すプロット) と高くなる
と、Co/(Co+Mn) モル比が1、即ち、重金属がMnを含ま
ず、Coだけにすると収率が急激に増大し、95%近い最高
収率になることがわかる。これからも、本発明のコバル
ト触媒と臭素化合物からなる2成分系の方が有利である
ことがわかる。
【0042】図3から、重金属触媒がCoとMnを等モルで
含有する場合、Br/(Co+Mn) モル比が0.1 付近で酸化反
応の収率が最高になり、このモル比が0.25を上回るか、
0.05を下回ると収率が急激に低下することがわかる。従
って、この従来技術の酸化触媒系では高収率を達成する
ためのBr/重金属モル比 [Br/(Co+Mn) モル比] の範囲
が、図1に示した本発明で使用するMnを含まない触媒系
でのBr/重金属モル比(Br/Coモル比) に比べて、非常
に狭くなる。さらに、図2に示すように、高収率を得る
には、MnとCoのモル比も一定範囲に制御しなければなら
ず、Mnを含む3成分系の触媒では、触媒組成の制御がよ
り困難であることがわかる。
【0043】(実施例2)酸化反応の温度を135 ℃および
115 ℃に変えた以外は、実施例1の試験No.1と同様にし
て、酸化反応、脱水、および精製を行い、精製6FDA
を得た。反応結果を表2にまとめて示す。また、酸化反
応の収率 (酸化反応液中の6FTAの収率) を図4に示
す。表2および図4からわかるように、反応温度を115
℃まで低下させても、酸化反応の収率低下は非常に少な
く、なお90%近い高収率を得ることができた。
【0044】
【表2】
【0045】(比較例2)比較例1と同様に重金属触媒と
して酢酸コバルトに加えて酢酸マンガンも併用し、酸化
反応を実施例2と同様に反応温度を変えて実施した。酸
化反応の条件は、原料の6FXYの量を90gと増やし、
コバルト触媒とマンガン触媒は0.005 モルの等モル量、
臭化カリウムは0.0025モル [Br/(Co+Mn) モル比=0.2
5] とした以外は、実施例1と同様であった。酸化反応
の収率を図5に示す。
【0046】図5からわかるように、酸化反応の収率
は、反応温度が170 ℃と高い場合には94.9%と非常に高
かったが、反応温度が135 ℃になると27.1%に低下し、
反応温度が115 ℃では収率が0%になった。
【0047】(実施例3)135 ℃の酸化反応温度で実施
例1と同様に臭化カリウムの量を変化させながら酸化反
応、脱水、および精製を行って、精製6FDAを得た。
酸化反応の収率を図6に示す。
【0048】酸化反応温度が135 ℃と低くなっても、実
施例2で示したように、Br/Coモル比が1付近では90%
近い高収率で酸化生成物 (6FTA) を得ることができ
た。ただし、反応温度が170 ℃の場合の図1と比べると
高収率が得られるBr/Coモル比は狭くなったが、なおBr
/Coモル比 0.8〜1.25の範囲で85%以上の高い収率を得
ることができた。
【0049】(実施例4)Br:Coのモル比を1:1に固
定したまま、溶媒中の酢酸コバルトの量を変化させた以
外は、実施例1と同様にして、酸化反応、脱水、および
精製を行い、精製6FDAを得た。反応結果を表3にま
とめて示す。また、酸化反応の収率 (酸化反応液中の6
FTAの収率) を図7に示す。
【0050】
【表3】
【0051】表3および図7からわかるように、溶媒中
の酢酸コバルトの量がコバルト金属換算で0.18重量%
(0.75×10-2モル) 以上になると、酸化反応の収率が著
しく高くなり、特に0.22重量%(0.9×10-2モル) 以上で
最高値に達する。しかし、コバルト触媒の量をそれ以上
に増やしてもさらなる収率向上はほとんどないことがわ
かる。
【0052】(実施例5)本実施例では、酸化反応溶媒
として酢酸/無水酢酸混合溶媒を使用した点を除いて、
実施例1と同様に酸化反応、脱水、および精製を行い、
精製6FDAを得た。酸化反応の条件は、反応温度:17
0 ℃、圧力:20 Kg/cm2 、酢酸コバルト濃度と臭化カリ
ウム濃度:各0.015 モル、溶媒量:無水酢酸60g+酢酸
180 g (合計240 g) 、6FXYの仕込み量:60gであ
った。
【0053】反応結果は、酸化反応の収率:92.3%、精
製6FDAの収量:61.0g、精製6FDA純度:99.3
%、精製6FDAの6FXYに対する収率=85.6%であ
った。即ち、酸化反応溶媒が無水酢酸と酢酸の混合溶媒
の場合、酢酸溶媒と同等か、やや優れた反応成績が得ら
れることがわかる。
【0054】
【発明の効果】以上の説明からわかるように、6FXY
の酸化反応における重金属触媒としてコバルトとマンガ
ンとを併用する従来技術に比べて、コバルトだけを使用
する本発明により下記の効果を得ることができる。
【0055】従来技術と同様に、95%付近の高い最高
収率を得ることができる。 従来技術では酸化反応の温度を170 ℃から低下させる
と酸化反応生成物の収率が急激に低下し、115 ℃では収
率がほぼ0%になるのに対し、本発明では酸化反応温度
を170 ℃から低下させても収率低下が少なく、115 ℃で
も90%近い収率を得ることができる。従って、従来技術
より低温で酸化反応を実施することができる。
【0056】従来技術では、酸化反応温度を170 ℃に
しても、Br/重金属のモル比の狭い範囲でしか90%を超
える高収率を得ることができないが、本発明ではBr/Co
モル比のより広い範囲で90%を超える高収率を得ること
ができる。 酸化触媒がマンガンを含有しないため、最終的に得ら
れる6FDAに望ましくない淡灰色の着色がない。
【0057】酸化触媒の重金属が1種類だけであるの
で、触媒の回収操作や、回収触媒の再利用時に触媒組成
の調整が容易である。 以上の総合的な結果として、本発明の6FDAの製造方
法は工業的実施に非常に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1での6FXYの酸化反応収率をBr/Co
モル比に対して示すグラフ。
【図2】比較例1での6FXYの酸化反応収率をCo/(C
o+Mn) モル比との関係で示すグラフ。
【図3】比較例1での6FXYの酸化反応収率をBr/(C
o+Mn) モル比との関係で示すグラフ。
【図4】実施例2での6FXYの酸化反応収率を反応温
度との関係で示すグラフ。
【図5】比較例2での6FXYの酸化反応収率を反応温
度との関係で示すグラフ。
【図6】実施例3での6FXYの酸化反応収率をBr/Co
モル比に対して示すグラフ。
【図7】実施例4での6FXYの酸化反応収率をCo量に
対して示すグラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷田 雪雄 茨城県鹿嶋市大字光3番地 住金化工株式 会社開発研究所内 (72)発明者 山下 恒雄 大阪府大阪市北区中崎西2丁目4番12号梅 田センタービル ダイキン工業株式会社内 (72)発明者 下川 和弘 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2,2−
    ジ(3,4−ジメチルフェニル) プロパンを酢酸溶媒または
    酢酸/無水酢酸混合溶媒中において、Br/Coモル比が
    0.5〜1.5 となる割合のコバルト触媒と臭素化合物とか
    らなる酸化触媒の存在下、分子状酸素により酸化し、得
    られたテトラカルボン酸中間体を無水酢酸の存在下で脱
    水することを特徴とする、 1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオ
    ロ−2,2−ジ(3,4−ジカルボキシフェニル) プロパン二
    無水物の製造方法。
  2. 【請求項2】 コバルト触媒の使用量が、コバルト金属
    換算で溶媒に対して0.18重量%以上である、請求項1に
    記載の方法。
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