JPH1022585A - 可変波長光源 - Google Patents

可変波長光源

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JPH1022585A
JPH1022585A JP18811196A JP18811196A JPH1022585A JP H1022585 A JPH1022585 A JP H1022585A JP 18811196 A JP18811196 A JP 18811196A JP 18811196 A JP18811196 A JP 18811196A JP H1022585 A JPH1022585 A JP H1022585A
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angle
wavelength
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output
reflector
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JP18811196A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Endo
弘明 遠藤
Hiroaki Odachime
寛明 大立目
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Anritsu Corp
Original Assignee
Anritsu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 予期していない位置での不要なモードホップ
の発生を防止する。 【解決手段】 出力波長に対する回折格子3の角度ずれ
を検出するための校正モードが指定されると、角度設定
手段23によって回折格子3の角度が連続的に変化し、
その間のレーザダイオード2の出力光のレベル変化から
レーザダイオードモードホップが生じる角度がモードホ
ップ角検出手段30によって検出され、その検出された
モードホップ角に基づいて通常モード時における出力波
長と回折格子の角度とを対応させるための補正角Δφが
演算手段36によって算出される。通常モード時に回折
格子3は指定波長に対してこの補正角で補正された角度
で制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザダイオード
を用いた外部共振型の可変波長光源において、不要なモ
ードホップの発生を防止するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】出力光の波長を可変できる可変波長光源
は、例えば図8に示すように構成されている。この可変
波長光源は、励起用電源1の供給を受けたレーザダイオ
ード2が、そのレーザダイオード2との間で共振器を形
成する回折格子(グレーティング)3によって選択され
た縦モードのレーザ光を発振出力する外部共振型のもの
であり、図9に示すようにレーザダイオード2と回折格
子3とによって決まる波長間隔λpの縦モードM(1)
〜M(m)のなかから、例えば回折格子3の波長選択特
性Aによってn番目の縦モードM(n)を選択してこの
波長λ(n)の光を出力する。
【0003】回折格子3の選択波長はその角度によって
変化させることができ、可変波長光源では、この回折格
子3の角度を回動装置4によって変化させることにより
出力光の波長をλp間隔でステップ変化させることがで
きる。
【0004】このように出力波長をステップ変化させる
ことができる従来の可変波長光源で、指定した波長の光
を出力させるためには、光学系の設計値等に基づいて、
各縦モードの波長と回折格子3の波長選択特性とが合う
ための回折格子3の角度を求めてこれを図示しないメモ
リに記憶しておき、指定された波長に対応する角度デー
タφをメモリから読み出して回動装置4に設定するよう
にしている。
【0005】また、図10に示す可変波長光源は、レー
ザダイオード2に縦モードの波長を変化させるための位
相調整領域が設けられ、その位相調整領域に電流供給回
路5から供給される位相調整電流を可変することで縦モ
ードの波長を連続的に可変し、出力波長の連続可変を可
能にしたものである。
【0006】このように出力波長を連続的に変化させる
ことができる可変波長光源では、縦モードの波長自体が
位相調整電流によって変化するので、出力波長の変化、
即ち位相調整電流の変化に合わせて回折格子3の角度も
変化させる必要がある。このため、図11の(a)に示
すように波長に対応する回折格子の角度データと、図1
1の(b)に示すように波長に対する電流データとを予
めメモリに記憶しておき、指定された波長に対応する角
度データφと電流データIを回動装置4と電流供給回路
5にそれぞれ設定することによって、指定波長の光を出
力させるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レーザ
ダイオード2や回折格子3の特性のバラツキ、あるいは
回折格子3を回動するための回動装置4の回動機構の精
度によって、例えば図9のBのように縦モードの波長と
回折格子3の波長選択特性とがずれてしまう場合があ
る。
【0008】また、光源製造時には縦モードの波長と回
折格子3の波長選択特性とが合っていても、回動装置4
の経年変化等によって、図11の(a)のCのように指
定した波長に対する実際の角度がずれて、縦モードの波
長と回折格子3の波長選択特性とが合わなくなってしま
うこともある。
【0009】このように縦モードの波長と回折格子3の
波長選択特性とのずれが生じると、予期していない回折
格子の角度位置で不要のモードホップが生じて所望の波
長の光が得られなくなってしまう。
【0010】例えば、図11に示した可変波長光源で、
図12の(a)に示すような透過特性を有する光フィル
タを、前記した縦モードの波長と回折格子3の波長選択
特性とのずれがある状態で測定すると、図12の(b)
のa〜fのように不要なモードホップによる誤った測定
結果が得られてしまう。
【0011】本発明は、この問題を解決し、予期してい
ない位置での不要なモードホップの発生を防止すること
ができる可変波長光源を提供することを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の可変波長光源は、レーザダイオ
ード(2)と、該レーザダイオードとの間で共振器を形
成する反射器(3)と、前記レーザダイオードの出力波
長を選択するために前記反射器を回動させる回動装置
(4)とを有し、前記回動装置を制御して出力波長を可
変する可変波長光源において、出力波長に対する前記反
射器の角度ずれを検出するための校正モードと、指定さ
れた波長の光を出力するための通常モードのいずれかを
指定する動作モード指定手段(21)と、前記校正モー
ドが指定されたとき、前記反射器の角度が連続的に変化
するように前記回動装置を制御する角度設定手段(2
3、23′)と、前記角度設定手段によって前記反射器
の角度が所定範囲変化するまでの間前記レーザダイオー
ドの出力光の変化を測定し該測定結果から前記レーザダ
イオードの出力波長のモードホップが生じる前記反射器
の角度を求めるモードホップ角検出手段(30、3
0′)と、前記モードホップ角検出手段によって検出し
たモードホップ角に基づいて通常モード時における出力
波長と前記反射器の角度とを対応させるためのデータを
求める演算手段(36、36′)とを備えている。
【0013】また、本発明の請求項2の可変波長光源
は、請求項1記載の可変波長光源において、前記レーザ
ダイオードは位相調整領域を有し、該位相調整領域に流
れる位相調整電流に応じて出力波長が変化するように形
成されているとともに、該レーザダイオードに位相調整
電流を供給するための電流供給回路(5)と、前記電流
供給回路を制御して、校正モード時には基準の位相調整
電流を前記レーザダイオードに供給し、通常モード時に
は指定された波長に対応する位相調整電流を前記レーザ
ダイオードに供給する電流設定手段(25、25′)と
を備えている。
【0014】また、本発明の請求項3の可変波長光源
は、請求項1または請求項2記載の可変波長光源におい
て、波長と該波長に対応する前記反射器の角度とを予め
記憶している波長角度メモリ(7)を有し、前記演算手
段は、前記モードホップ角検出手段によって検出された
モードホップ角に基づいて所定波長に対応する反射器の
角度を算出し、該算出角度から通常モード時における出
力波長と前記反射器の角度とを対応させるための補正角
を求めるように構成され、前記角度設定手段は、指定さ
れた波長に対応する前記波長角度メモリの角度データを
前記演算手段によって求めた補正角によって補正し、通
常モード時に前記補正した角度データによって前記回動
装置を制御するように構成されている。
【0015】また、本発明の請求項4の可変波長光源
は、請求項2記載の可変波長光源において、波長と該波
長に対応する位相調整電流とを予め記憶している波長電
流メモリ(8)を有し、前記演算手段は、前記モードホ
ップ角検出手段によって検出したモードホップ角に基づ
いて所定波長に対応する反射器の角度を算出し、該算出
角度から通常モード時における出力波長と前記反射器の
角度とを対応させるための補正電流を求めるように構成
され、前記電流設定手段は、指定された波長に対応する
前記波長電流メモリの電流データを前記演算手段によっ
て求めた補正電流によって補正し、通常モード時に前記
補正した電流データによって前記電流供給回路を制御す
るように構成されている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。図1は一実施形態の可変波長光源
の構成を示す図である。
【0017】この可変波長光源は、前述したように、励
起用電源1の電源供給を受けて励起されるレーザダイオ
ード2が回折格子3の角度によって選択された縦モード
のレーザ光を出力する外部共振型の光源であり、回動装
置4による回折格子3の回転および電流供給回路5から
供給される位相調整電流の可変によって、出力光の波長
を所定範囲内で連続的に可変できるように構成されてい
る。
【0018】なお、波長角度メモリ7には、図11の
(a)に示したように、波長に対する設計上の回折格子
の角度データ(あるいは製造時の実測によって得た角度
データ)が予め記憶されている。また、波長電流メモリ
8には、図11の(b)に示したように、波長に対する
位相調整電流のデータが予め記憶されている。
【0019】この光源には、出力波長に対する回折格子
の角度ずれを検出するための校正モードと、指定された
波長の光を出力する通常モードとのいずれかを指定する
ための動作モード指定手段21が設けられている。
【0020】出力波長設定手段22は、レーザダイオー
ド2に基準の位相調整電流Io(例えばゼロ)が供給さ
れているときの縦モード波長を予め記憶しており、校正
モード時に図示しない操作部によって波長λoが指定さ
れると、この波長λoに対して(λo−λs)から(λ
o+λs)までの波長データλを最少ステップΔλで可
変しながら角度設定手段23および電流設定手段25へ
出力する。また、通常モード時に波長がスポット指定さ
れると、その波長に対応する波長データを角度設定手段
23および電流設定手段25へ出力し、波長が範囲指定
されると、その指定された範囲の波長データを所定ステ
ップで角度設定手段23および電流設定手段25へ出力
する。なお、ここでλsは、少なくとも2つのモードホ
ップ角が検出できるように縦モードの波長間隔λpより
大きな値に設定されている。
【0021】角度設定手段23は、校正モード時には出
力波長設定手段22からの波長データλに対応する角度
データφを波長角度メモリ7から読み出して回動装置4
へ設定し、通常モード時には出力波長設定手段22から
の波長データλに対応する角度データφを補正角度メモ
リ24に記憶されている補正角Δφで補正(例えば加算
補正)した結果を回動装置4へ設定する。
【0022】電流設定手段25は、校正モード時にはレ
ーザダイオード2に基準の位相調整電流Ioを流すため
の基準データを電流供給回路5に設定し、通常モード時
には出力波長設定手段22からの波長データλに対応す
る電流データIを波長電流メモリ8から読み出して電流
供給回路5に設定する。
【0023】一方、レーザダイオード2から出力される
光は、ハーフミラー27によって2方向に分岐され、そ
の一方がモードホップ角検出部30に入力される。モー
ドホップ角検出部30は、受光器31、A/D変換器3
2、受光信号記憶手段33、測定メモリ34および極小
検出手段35によって構成され、校正モード時に作動す
る。
【0024】受光器31は、レーザダイオード2の出力
光の強度に対応した信号を出力する。受光器31から出
力される信号は、A/D変換器32によってディジタル
信号に変換される。受光信号記憶手段33は、角度設定
手段23から出力される角度データφとA/D変換器3
2から出力される受光信号Pとを対応付けて測定メモリ
34に記憶させる。
【0025】極小検出手段35は、測定メモリ34に記
憶された受光信号データが極小となる2つの角度を、モ
ードホップが発生する回折格子4の角度(モードホップ
角)として求める。
【0026】なお、レーザダイオード2の位相調整電流
を固定した状態で回折格子3を回動させたとき、受光信
号のレベルは図2の(a)のように鋸状に変化し、その
レベルが急峻に変化する位置で出力光の波長が図2の
(b)のようにホップしていることが判明した。この実
施形態では図2の変化を前提とし、レベルが極小となる
2つの角度φa、φbをモードホップ角として求めてい
る。
【0027】演算手段36は、モードホップ角検出部3
0で求めた角度φa、φbから、波長λoに近い一つの
縦モード波長λ(n)に回折格子3の波長選択特性の中
心が合うための角度を算出し、この算出角度とその縦モ
ード波長に対応している波長角度メモリ7の角度データ
との差を求め、この差を補正角Δφとして補正角メモリ
24に記憶する。即ち、モードホップ角として求めた2
つの角度φa、φbの中間の角度φm=(φa+φb)
/2を、縦モードの波長λ(n)に対応する回転角度と
して算出する。そして、この縦モード波長λ(n)に対
して波長角度メモリ7に設定されている角度データφn
を算出角度φmから減じた角度を補正角Δφとして補正
角メモリ24に記憶する。
【0028】なお、図1に示した各手段およびメモリ
は、CPU、ROMおよびRAMからなるマイクロコン
ピュータによって構成されている。
【0029】図3は、図1の各手段の処理手順を示すフ
ローチャートである。以下、このフローチャートにした
がってこの可変波長光源の動作を説明する。
【0030】始めに、動作モード指定手段21によって
校正モードが指定されるとともに波長λoが指定される
と、位相調整電流Iが基準値Io(ゼロ)に設定され、
(λo−λs)が波長データλとして設定され、その波
長データλに対応する角度データφが波長角度メモリ7
から読み出されて回動装置4に設定され、その角度での
受光器31の受光信号が測定メモリ34に記憶される
(S1〜S6)。
【0031】次に、波長データλを最少ステップΔλだ
け増加し、その波長データに対応する角度データφを回
転装置4に設定し、その角度での受光信号のレベルを記
憶するという動作が、波長データλが(λo+λs)を
越えるまで連続的に繰り返される(S7、S8)。
【0032】そして、波長データλが(λo+λs)を
越えると、図2に示したように測定メモリ34に記憶し
た受光信号のレベルが最少となる2つの角度データφ
a、φbが求められ、その中間の角度データφm=(φ
a+φb)/2が、縦モード波長λ(n)に対応した角
度データとして算出され、この角度データφmと、波長
λ(n)に対応する角度データとして波長角度メモリ7
に予め記憶されている角度データφnとの差が補正角Δ
φとして求められ、補正角メモリ24に記憶される(S
9〜S12)。
【0033】また、前記した校正処理の後に通常モード
で前記λoに近い波長λcがスポット指定された場合、
その指定波長λcに対応する波長電流メモリ8の電流デ
ータIcが電流供給回路5に設定されるとともに、指定
波長λcに対応する波長角度メモリ7の角度データφc
と補正角メモリ24の補正角Δφとを加算した結果が回
動装置4に設定される(S13〜S16)。
【0034】この補正によって回折格子3の波長選択特
性の中心波長は出力波長にほぼ合致し、不要なモードホ
ップは発生しない。
【0035】また、通常モードで波長λd〜λe(前記
波長λoを含む範囲)が掃引指定された場合には、波長
λdが指定波長λとして初期設定され、この指定波長λ
に対応する電流データIが電流供給回路5に設定される
とともに、指定波長λに対応する対応する波長角度メモ
リ7の角度データφと補正角メモリ24の補正角Δφと
を加算した結果が回動装置4に設定される(S17〜S
20)。
【0036】そして、指定波長λを所定ステップΔλ′
だけ増加更新し、その更新後の指定波長に対応する電流
データを設定するとともに、更新後の指定波長に対応す
る角度データφと補正角メモリ24の補正角Δφとの加
算結果を回動装置4に設定するという動作が、指定波長
λがλeを越えるまで繰り返される。
【0037】このように、回折格子3の回動角は、校正
モードによって求められた補正角Δφだけ補正されるの
で、出力波長に対する回折格子3の波長選択特性の中心
波長のずれがなくなり、予期していない位置での不要な
モードホップは生じることがなくなる。このため、例え
ば、この出力光でフィルタの特性を測定する場合でも、
そのフィルタ自体の特性が得られ、測定結果の信頼性が
高い。
【0038】なお、この実施形態では、指定した波長に
対して予め設定した波長範囲で補正角を求めていたが、
出力波長の全範囲で補正角を求めるようにしてもよい。
【0039】
【他の実施の形態】前記実施形態では、レーザダイオー
ドとの間で共振器を形成する反射器として回折格子3の
みを用い、この回折格子3を回動させることで出力波長
を選択する可変長光源について説明したが、図4に示す
ように、レーザダイオード2に対して回折格子3を固定
し、回折格子3に対向するように配置されたミラー40
を回動装置4によって回動して、出力波長を選択する構
造の可変波長光源についても本発明を同様に適用でき
る。なお、このようにミラー40を用いた光源の場合、
レーザダイオード2から出力される光は回折格子3を2
回経由してレーザダイオード2に戻るので波長選択帯域
が前記実施形態の光源よりも狭く、出力波長とミラー4
0の回動角のずれによる不要なモードホップが起こりや
すいので、本願発明の適用がさらに効果的となる。
【0040】また、前記実施形態では、出力波長に対し
て回折格子3の角度を補正することによって不要なモー
ドホップの発生を防止していたが、レーザダイオードの
位相調整電流を補正して、出力波長そのものを回折格子
3の波長選択特性の中心に合わせるようにしてもよい。
【0041】この場合には、図5に示すように、演算手
段36′が補正角Δφ分の波長偏差Δλhを求め、出力
波長をこの偏差Δλh分変化させるために必要な補正電
流ΔIを算出して、補正電流メモリ41に記憶する。
【0042】そして、通常モードでは、角度設定手段2
3′が波長角度メモリ7から読み出した角度データφを
回動装置4へ設定し、電流設定手段25′が指定波長λ
に対応する波長電流メモリ8の電流データを補正電流メ
モリ41に記憶されている補正電流ΔIで補正して電流
供給回路5に設定する。
【0043】このように構成した場合でも、出力波長に
対する回折格子3の波長選択特性のずれがなくなり、不
要なモードホップは生じることがない。
【0044】また、前記実施形態では、レーザダイオー
ドに対する位相調整電流を可変するとともに回折格子を
回動することで、出力波長を連続的に可変できる可変波
長光源について説明したが、位相調整領域を持たないレ
ーザダイオードを用いた可変波長光源や位相調整電流が
固定されている可変波長光源のように、反射器の回動で
縦モードを選択して出力波長をステップ可変する可変波
長光源についても本願発明を適用できる。
【0045】また、前記実施形態のモードホップ角検出
手段は、モードホップが発生する角度を出力光のレベル
が極小となる角から求めていたが、受光信号のレベルが
極大となる角度からモードホップ角を求めるようにして
もよい。また、出力波長の変化を直接検出してモードホ
ップ角を求めるようにしてもよい。この場合、例えば図
6のモードホップ角検出部30′のように、ハーフミラ
ー27からの光をデバイダ51で2つの経路に分岐し、
その一方をカプラ52へ入力し他方を遅延器53を介し
てカプラ52へ入力し、カプラ52の出力を受光器54
で受光する。そして、受光器54の出力信号を増幅器5
5で増幅し、帯域通過フィルタ(BPF)56で帯域制
限して検波回路57によって検波し、この検波出力をA
/D変換器58によってディジタル信号に変換し、この
検波信号を受けたラッチ手段59が角度データをラッチ
する。
【0046】この検出部30′では、回折格子3の回動
によって図7の(a)に示すように出力波長がホップす
ると、受光器54には、ホップ前の波長の光とホップ後
の波長の光が遅延器52の遅延時間Δt分だけ同時に入
力することになり、その間受光器54からはその波長差
に対応した周波数の信号が出力され、その信号が帯域通
過フィルタ56によって選択的に出力されることにな
る。したがって、検波回路57は、図7の(b)に示す
ように、モードホップが発生する角度でパルス状の信号
を出力する。よって、このパルス信号が出力されたタイ
ミングの角度データをモードホップ角として求めること
ができ、この角度から前記したように補正角や補正電流
を求めることができる。
【0047】また、前記実施形態では、予め波長角度メ
モリ7に記憶されているデータを補正して回動装置4に
設定するようにしていたが、光源製造時に、前記校正モ
ードを利用して波長角度メモリ7にデータを格納するこ
ともできる。
【0048】即ち、回折格子3をその回動可能な全範囲
にわたって回動させてモードホップが発生する全ての角
度φ1、φ2、…を検出する。そして、隣合うモードホ
ップ角の中間の角度を設計上あるいは波長計等で測定し
た縦モード波長に対応付け、各縦モード波長間を線形補
完することによって、波長に対する反射器の回動角を決
定して、波長角度メモリ7に格納する。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明の可変波長光
源は、校正モードが指定されると、反射器の回動角を変
化させながら出力光の変化を測定してモードホップが発
生する角度を求め、この角度に基づいて出力波長に反射
器の角度を対応させるためのデータを求め、この求めた
データにしたがって通常モード時の出力波長を可変する
ように構成されている。
【0050】このため、予期していない位置での不要な
モードホップの発生を防止することができ、この光源の
出力光を測定に用いる場合の信頼性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成図
【図2】回折格子を回動したときの出力光のレベルの変
化を示す図
【図3】一実施形態の動作を説明するためのフローチャ
ート
【図4】本発明の他の実施形態の構成図
【図5】本発明の他の実施形態の構成図
【図6】本発明の他の実施形態の要部構成図
【図7】図6に示した形態の動作説明図
【図8】出力波長をステップ状に可変する従来の可変波
長光源の構成図
【図9】縦モードと回折格子の波長選択特性の関係を示
す図
【図10】出力波長を連続可変する従来の可変光源の構
成図
【図11】図10の光源に用いる記憶データを示す図
【図12】光フィルタの特性とその測定結果を示す図
【符号の説明】
2 レーザダイオード 3 回折格子 4 回動装置 5 電流供給回路 21 動作モード指定手段 22 出力波長設定手段 23 角度設定手段 24 補正角メモリ 25 電流設定手段 30 モードホップ角検出部 31 受光器 33 受光信号記憶手段 34 測定メモリ 35 極小検出手段 36 演算手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザダイオード(2)と、該レーザダイ
    オードとの間で共振器を形成する反射器(3)と、前記
    レーザダイオードの出力波長を選択するために前記反射
    器を回動させる回動装置(4)とを有し、前記回動装置
    を制御して出力波長を可変する可変波長光源において、 出力波長に対する前記反射器の角度ずれを検出するため
    の校正モードと、指定された波長の光を出力するための
    通常モードのいずれかを指定する動作モード指定手段
    (21)と、 前記校正モードが指定されたとき、前記反射器の角度が
    連続的に変化するように前記回動装置を制御する角度設
    定手段(23、23′)と、 前記角度設定手段によって前記反射器の角度が所定範囲
    変化するまでの間前記レーザダイオードの出力光の変化
    を測定し該測定結果から前記レーザダイオードの出力波
    長のモードホップが生じる前記反射器の角度を求めるモ
    ードホップ角検出手段(30、30′)と、 前記モードホップ角検出手段によって検出したモードホ
    ップ角に基づいて通常モード時における出力波長と前記
    反射器の角度とを対応させるためのデータを求める演算
    手段(36、36′)とを備えたことを特徴とする可変
    波長光源。
  2. 【請求項2】前記レーザダイオードは位相調整領域を有
    し、該位相調整領域に流れる位相調整電流に応じて出力
    波長が変化するように形成されているとともに、 該レーザダイオードに位相調整電流を供給するための電
    流供給回路(5)と、 前記電流供給回路を制御して、校正モード時には基準の
    位相調整電流を前記レーザダイオードに供給し、通常モ
    ード時には指定された波長に対応する位相調整電流を前
    記レーザダイオードに供給する電流設定手段(25、2
    5′)とを備えたことを特徴とする請求項1記載の可変
    波長光源。
  3. 【請求項3】波長と該波長に対応する前記反射器の角度
    とを予め記憶している波長角度メモリ(7)を有し、 前記演算手段は、前記モードホップ角検出手段によって
    検出されたモードホップ角に基づいて所定波長に対応す
    る反射器の角度を算出し、該算出角度から通常モード時
    における出力波長と前記反射器の角度とを対応させるた
    めの補正角を求めるように構成され、 前記角度設定手段は、指定された波長に対応する前記波
    長角度メモリの角度データを前記演算手段によって求め
    た補正角によって補正し、通常モード時に前記補正した
    角度データによって前記回動装置を制御するように構成
    されていることを特徴とする請求項1または請求項2記
    載の可変波長光源。
  4. 【請求項4】波長と該波長に対応する位相調整電流とを
    予め記憶している波長電流メモリ(8)を有し、 前記演算手段は、前記モードホップ角検出手段によって
    検出したモードホップ角に基づいて所定波長に対応する
    反射器の角度を算出し、該算出角度から通常モード時に
    おける出力波長と前記反射器の角度とを対応させるため
    の補正電流を求めるように構成され、 前記電流設定手段は、指定された波長に対応する前記波
    長電流メモリの電流データを前記演算手段によって求め
    た補正電流によって補正し、通常モード時に前記補正し
    た電流データによって前記電流供給回路を制御するよう
    に構成されていることを特徴とする請求項2記載の可変
    波長光源。
  5. 【請求項5】前記モードホップ角検出手段は、出力光の
    レベルを検出する受光レベル検出手段を有し、該レベル
    が極小となる反射器の角度をモードホップ角として検出
    することを特徴とする請求項1〜4記載の可変波長光
    源。
  6. 【請求項6】前記モードホップ角検出手段は、出力光の
    波長の変化を検出する波長変化検出手段を有し、該波長
    変化が検出されたときの反射器の角度をモードホップ角
    として検出することを特徴とする請求項1〜4記載の可
    変波長光源。
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