JP3022808B2 - 可変波長光源 - Google Patents

可変波長光源

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JP3022808B2
JP3022808B2 JP9147935A JP14793597A JP3022808B2 JP 3022808 B2 JP3022808 B2 JP 3022808B2 JP 9147935 A JP9147935 A JP 9147935A JP 14793597 A JP14793597 A JP 14793597A JP 3022808 B2 JP3022808 B2 JP 3022808B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザダイオード
を用いた外部共振型の可変波長光源に関し、特に、不要
なモードホップの発生を防止するとともに波長確度を向
上させるための可変波長光源に関する。
【0002】
【従来の技術】出力光の波長を可変できる可変波長光源
は、例えば図9に示すように構成されている。この可変
波長光源は、励起用電源の供給を受けたレーザダイオー
ド2が、そのレーザダイオード2との間で共振器を形成
する回折格子(グレーティング)3によって選択された
縦モードのレーザ光を発振出力する外部共振型のもので
あり、図10に示すようにレーザダイオード2と回折格
子3とによって決まる波長間隔λpの縦モードM(1)
〜M(m)のなかから、例えば回折格子3の波長選択特
性Aによってn番目の縦モードM(n)を選択してこの
波長λ(n)の光を出力する。
【0003】回折格子3の選択波長はその角度によって
変化させることができ、可変波長光源では、この回折格
子3の角度を回動装置4によって変化させることにより
出力光の波長をλp間隔でステップ変化させることがで
きる。
【0004】このように出力波長をステップ変化させる
ことができる従来の可変波長光源で、指定した波長の光
を出力させるためには、光学系の設計値等に基づいて、
各縦モードの波長と回折格子3の波長選択特性とが合う
ための回折格子3の角度を求めてこれを図示しないメモ
リに記憶しておき、指定された波長に対応する角度デー
タφをメモリから読み出して回動装置4に設定するよう
にしている。
【0005】また、図11に示す可変波長光源は、レー
ザダイオード2に縦モードの波長を変化させるための位
相調整領域が設けられ、その位相調整領域に電流供給回
路5から供給される位相調整電流を可変することで縦モ
ードの波長を連続的に可変し、出力波長の連続可変を可
能にしたものである。
【0006】このように出力波長を連続的に変化させる
ことができる可変波長光源では、縦モードの波長自体が
位相調整電流によって変化するので、出力波長の変化、
即ち位相調整電流の変化に合わせて回折格子3の角度も
変化させる必要がある。このため、図12(a)に示す
ように波長に対応する回折格子の角度データと、図12
(b)に示すように波長に対する電流データとを予めメ
モリに記憶しておき、指定された波長に対応する角度デ
ータφと電流データIを回動装置と電流供給回路5にそ
れぞれ設定することによって、指定波長の光を出力させ
るようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レーザ
ダイオード2や回折格子3の特性のバラツキ、あるいは
回折格子3を回動するための回動装置4の回動機構の精
度によって、例えば図10のBのように縦モードの波長
と回折格子3の波長選択特性とがずれてしまう場合があ
る。
【0008】また、光源製造時には縦モードの波長と回
折格子3の波長選択特性とが合っていても、回動装置4
の経年変化等によって、図12(a)のCのように指定
した波長に対する実際の角度がずれて、縦モードの波長
と回折格子の波長選択特性とが合わなくなってしまうこ
ともある。
【0009】このように縦モードの波長と回折格子3の
波長選択特性とのずれが生じると、予期していない回折
格子3の角度位置で不要のモードホップが生じて所望の
波長の光が得られなくなってしまう。
【0010】例えば、図11に示した可変波長光源で、
図13(a)に示すような透過特性を有する光フィルタ
を、前記した縦モードの波長と回折格子3の波長選択特
性とのずれがある状態で測定すると、図13(b)のa
〜fのように不要なモードホップによる誤った測定結果
が得られてしまう。
【0011】また、従来の装置でモードホップの補正を
行うべく、各モードホップ角を測定し実測した隣接する
モードホップ角の中間を縦モード波長λ(n)に対応す
る回転角として設定する構成のものがある。しかし、実
際には図9中に記載のように、外部共振器型のレーザダ
イオードにおいては、レーザダイオード2と回折格子3
との間での共振長L1と、レーザダイオード2内部での
ファブリペローモードでの共振長L2と、を有する複合
共振器が構成されるため、検出されたモードホップ角の
間隔は均一ではなく、周期的に変化するためこれに対応
できなかった。また、全波長帯域に渡ってモードホップ
角を測定するには長時間を要する問題があった。
【0012】上記レーザダイオード2のファブリペロー
モードは、所定の共振器長を有する2電極のレーザダイ
オード2の接合部のリーク電流や温度変化を要因とし、
位相が変化する現象であり、光源の電源投入毎に位相が
変化する可能性がある。図14に示すように、光源は、
回折格子3のフィルタ特性Aと、レーザダイオード2の
ファブリペローモードによるフィルタ特性Bとを有する
が、光源の電源投入毎にファブリペローモードによるフ
ィルタ特性B側の位相が図中点線方向に変化して相対的
に位置ずれが生じると、縦モード間隔に対応するグレー
ティングカウントが均一でない箇所が生じるため、モー
ドホップがより生じやすくなる虞れがあった。このファ
ブリペローモードは、所定周期(約500pm)で存在
し、また、上記縦モードは、約22pmで存在する。こ
の為、ファブリペローモード1周期内には、約23本の
縦モードが存在しており、この1周期毎に縦モード同士
の間隔(上記モードホップ角の間隔)が均一でない箇所
が発生している。
【0013】上記ファブリペローモードの影響に加え
て、回折格子3における原点位置の精度が低い場合、上
記問題に加えて波長の絶対波長の劣化を招いた。即ち、
回折格子3は回動装置4によって回転角度が設定される
が、例えば回動装置4の原点位置がずれる等により、回
転角度と選択波長の関係に誤差が生じる。
【0014】そこで、本発明は、上記の問題点を解消す
るべく、回折格子のフィルタとファブリペローモードの
相対的な位置ずれを無くし、また、出力光の波長検出に
基づき予期していない位置での不要なモードホップの発
生を防止して出力光の波長確度を向上させ、正確かつ安
定な波長を出力する可変波長光源を提供することを目的
としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、請求項1記載のように、レーザダイオー
ド(2)と、該レーザダイオードとの間で共振器を形成
する反射器(3)と、前記レーザダイオードの出力波長
を選択するために前記反射器を回転させる回動装置
(4)と、出力波長に対する前記反射器の角度ずれを検
出するための校正モードと指定された波長の光を出力す
るための通常モードとのいずれかを指定する動作モード
指定手段(21)と、前記校正モードが指定されたとき
前記反射器の角度が連続的に変化するように前記回動装
置を制御する角度設定手段(23)と、前記角度設定手
段によって前記反射器の角度が所定範囲を変化している
間、前記レーザダイオードの出力光の変化を測定し該測
定結果から前記レーザダイオードの出力波形のモードホ
ップが生じる前記反射器の角度を求めるモードホップ角
検出手段(30)と、前記モードホップ角検出手段によ
って検出したモードホップ角に基づいて通常モード時に
おける出力波長と前記反射器の角度とを対応させるため
の補正角(Δφ)を求める演算手段(36)と、出力波
長を検出し、設定波長との波長ずれ量(Δφc)を検出
して出力波長を校正するための出力波長検出手段(4
0)とを備え、前記演算手段は、前記角度設定手段に設
定する所定波長に対応する反射器の角度設定データにつ
いて、前記出力波長検出手段で検出された波長ずれ量、
及びモードホップ角検出手段(30)によって検出され
たモードホップ角から求めた前記回折格子のフィルタと
前記レーザダイオードのファブリペローモードによるフ
ィルタの相対ずれ量(Δφs)に基づき、前記補正角
(Δφ)を再設定することを特徴としている。
【0016】また、請求項2記載のように、前記出力波
長検出手段(40)は、前記レーザダイオード(2)の
出力光を受けて2つの出力ポートに光出力し、一方の出
力ポートを外部に可変波長光源の出力光として出力する
光路選択器(27b)と、前記光路選択器のもう一方の
出力ポートに接続され、既知の波長を選択して出力する
波長選択素子(41)と、前記波長選択素子の出力光を
光電変換する受光器(42)と、前記受光器の出力レベ
ルをA/D変換するA/D変換器(32)と、前記A/
D変換されたレベルデータを格納するメモリ(34)
と、前記波長選択素子の波長と前記メモリのデータから
前記角度設定手段(23)に設定するデータを波長補正
する演算手段(36)とから構成され、前記演算手段
は、前記角度設定手段に設定する所定波長に対応する反
射器の補正角(Δφ)について、前記モードホップ角検
出手段(30)によって検出されたモードホップ角に基
づいて求めた値を再設定する構成としてもよい。
【0017】また、請求項3記載のように、出力波長検
出手段(40)は、既知の波長の光を出力し光出力のO
n/Offが可能な基準波長光源(45)と、前記基準
波長光源の出力光と前記レーザダイオード(2)の出力
光を合波する光合波器(46)と、前記光合波器で合波
された前記基準波長光源の出力光と前記レーザダイオー
ドの出力光とを入力し光電変換する受光器(47)と、
前記受光器から出力されるビート信号の任意の周波数成
分の信号を検波する検波器(48)と、前記検波器から
出力されるレベルをA/D変換するA/D変換器(3
2)と、前記A/D変換された検波レベルデータを格納
するメモリ(34)と、前記基準波長光源の波長と前記
メモリの検波レベルデータから前記角度設定手段(2
3)に設定するデータを波長補正する演算手段(36)
とから構成され、前記演算手段は、前記角度設定手段に
設定する所定波長に対応する反射器(3)の補正角(Δ
φ)について、前記モードホップ角検出手段(30)に
よって検出されたモードホップ角に基づいて求めた値を
再設定するよう構成してもよい。
【0018】また、請求項4記載のように、前記演算手
段(36)は、予めメモリにモードホップ波長間隔の周
期的な変化を観測できる波長範囲の基準モードホップ波
長データを格納しておき、前記波長範囲にて複数のモー
ドホップ波長を測定し、該モードホップ波長をモードホ
ップ波長情報としてメモリに格納し、前記基準モードホ
ップ波長データと前記モードホップ情報を比較すること
により得られる前記相対ずれ量(Δφs)に基づき前記
反射器(3)の補正角(Δφ)を再設定する構成とする
ことができる。
【0019】レーザダイオード2の出力光は、回転自在
な反射器(回折格子)3を介して出力波長が選択され
る。校正モード時には、出力波長に対する前記回折格子
3の角度ずれが検出され、この校正モードが指定された
ときには前記回折格子3の角度が連続的に変化される。
このとき、モードホップ角検出手段30は、レーザダイ
オード2の出力光の変化を測定し該測定結果から前記レ
ーザダイオード2の出力波形のモードホップが生じる前
記回折格子2の角度が求められ、演算手段36によって
検出したモードホップ角に基づいて通常モード時におけ
る出力波長と回折格子3の角度とを対応させるための補
正角Δφが求められる。この補正角Δφは、出力波長検
出手段40で検出された出力波長の波長ずれ量Δφc及
び、レーザダイオード2のファブリペローモードフィル
タと、回折格子3のフィルタの複合フィルタによる相対
位置ずれ量Δφsに基づき、再設定され、出力光の波長
確度を向上させた上で、この相対位置ずれによるモード
ホップの発生を回避できるようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明を説
明する。図1は本発明の可変波長光源の第1の実施形態
を示す構成図である。
【0021】この可変波長光源は、前述したように、励
起用電源1の電源供給を受けて励起されるレーザダイオ
ード2が回折格子3の角度によって選択された縦モード
のレーザ光を出力する外部共振型の光源であり、回動装
置4による回折格子3の回転および電流供給回路5から
供給される位相調整電流の可変によって、出力光の波長
を所定範囲内で連続的に可変できるように構成されてい
る。回動装置4はパルスカウント値によりコントロール
されるモータで構成され、入力されるパルスカウントに
対応した角度で回折格子3を回動させる。
【0022】なお、波長角度メモリ7には、図12
(a)に示したように、波長に対する設計上の回折格子
3の角度データ(あるいは製造時の実測によって得た角
度データ)がカウント値として予め記憶されている。ま
た、波長電流メモリ8には、図12(b)に示したよう
に、波長に対する位相調整電流のデータが予め記憶され
ている。複数の縦モードの発生状態は図7に示されてい
る。図の横軸は波長に対応して回動装置4のモータに供
給するパルスカウントが示されている。同図(a)に示
すように、縦モードは出射光の全波長でほぼ等間隔に生
じるが、同図(b)の拡大図には、ファブリペローモー
ドの1周期の範囲内において前述した縦モード同士の間
隔が均一でない箇所が発生している。ファブリペローモ
ードのフィルタ及び回折格子3のフィルタの複合フィル
タによる影響を受ける波長箇所では縦モードの間隔(カ
ウント値)は、他と異なり25カウントになっている。
後述するように、図7(b)に示す各縦モード間隔は、
それぞれのカウント値が波長角度メモリ7に内部データ
として記憶される。
【0023】この光源には、出力波長に対する回折格子
の角度ずれを検出するための校正モードと、指定された
波長の光を出力する通常モードとのいずれかを指定する
ための動作モード指定手段21が設けられている。
【0024】出力波長設定手段22は、レーザダイオー
ド2に基準の位相調整電流Io(例えばゼロ)が供給さ
れているときの縦モード波長を予め記憶しており、校正
モード時に図示しない操作部によって波長λoが指定さ
れると、この波長λoに対して(λo−λs)から(λ
o+λs)までの波長データλを最少ステップΔλで可
変しながら角度設定手段23および電流設定手段25へ
出力する。また、通常モード時に波長がスポット指定さ
れると、その波長に対応する波長データを角度設定手段
23および電流設定手段25へ出力し、波長が範囲指定
されると、その指定された範囲の波長データを所定ステ
ップで角度設定手段23および電流設定手段25へ出力
する。なお、ここでλsは、少なくとも2つのモードホ
ップ角が検出できるように縦モードの波長間隔λpより
大きな値に設定されている。
【0025】補正角度メモリ24には、大略して3つの
記憶域が形成されている。Δφメモリ24aには上記補
正角Δφが記憶される。Δφsメモリ24bには上述し
た電源投入を要因とするファブリペローモードの位相変
化後(以降、ファブリ変動と略称する)に検出された回
折格子3のフィルタとの相対ずれ量Δφsが記憶され
る。Δφcメモリ24cには後述する出力波長検出手段
40で検出された出力光の全体波長のずれ量Δφcが記
憶される。
【0026】角度設定手段23は、校正モード時には出
力波長設定手段22からの波長データλに対応する角度
データφを波長角度メモリ7から読み出して回動装置4
へ設定する。この角度データφは、後述する校正モード
実行により、Δφsに基づきファブリ変動が校正され、
Δφcに基づき出力光の絶対波長が校正される。また、
通常モード時には出力波長設定手段22からの波長デー
タλに対応する角度データφを補正角度メモリ24に記
憶されている補正角Δφで補正(例えば加算補正)した
結果を回動装置4へ設定する。
【0027】電流設定手段25は、校正モード時にはレ
ーザダイオード2に基準の位相調整電流Ioを流すため
の基準データを電流供給回路5に設定し、通常モード時
には出力波長設定手段22からの波長データλに対応す
る電流データIを波長電流メモリ8から読み出して電流
供給回路5に設定する。
【0028】一方、レーザダイオード2から出力される
光は、第1のハーフミラー27aによって2方向に分岐
され、その一方がモードホップ角検出部30に入力され
る。モードホップ角検出部30は、受光器31、A/D
変換器32、受光信号記憶手段33、測定メモリ34お
よび極小検出手段35によって構成され、校正モード時
に作動する。
【0029】受光器31は、レーザダイオード2の出力
光の強度に対応した信号を出力する。受光器31から出
力される信号は、A/D変換器32によってディジタル
信号に変換される。受光信号記憶手段33は、角度設定
手段23から出力される角度データφとA/D変換器3
2から出力される受光信号Pとを対応付けて測定メモリ
34に記憶させる。
【0030】極小検出手段35は、測定メモリ34に記
憶された受光信号データが極小となる2つの角度を、モ
ードホップが発生する回折格子3の角度(モードホップ
角)として求める。
【0031】なお、レーザダイオード2の位相調整電流
を固定した状態で回折格子3を回動させたとき、受光信
号のレベルは図2(a)にように鋸状に変化し、そのレ
ベルが急峻に変化する位置で出力光の波長が図2(b)
のようにホップしていることが判明した。この実施の形
態では図2の変化を前提とし、レベルが極小となる2つ
の角度φa、φbをモードホップ角として求めている。
【0032】前記ハーフミラー27通過後の光は、第2
のハーフミラー27bによって2方向に分岐され、その
一方が出力波長検出手段40に入力される。出力波長検
出手段40は、ガスセル41及び受光器42、及び受光
信号記憶手段33、測定メモリ34、極小検出手段35
によって構成される。ガスセル41には、出力光の波長
に対応した測定波長λcellの測定対象ガスが封入されて
おり(例えば出力光の波長帯域が1500〜1580n
mのとき、アセチレンガス)、測定対象ガスの吸収線に
より出力光が吸収される。
【0033】受光器42は、ガスセル41通過後の出力
光の強度に対応した信号を出力する。受光器42から出
力される信号は、A/D変換器32に出力されディジタ
ル信号に変換される。このとき、測定波長λcellを中心
とする所定範囲λL (λcell−λL 〜λcell+λL )の
受光信号Pが測定メモリ34に記憶される。また、極小
検出手段35は、受光信号Pのうち最も小さな値λmin
を検出し、演算手段36に出力する。
【0034】演算手段36は、モードホップ角検出部3
0で求めた角度φa、φbから、波長λoに近い一つの
縦モード波長λ(n)に回折格子3の波長選択特性の中
心が合うための角度を算出し、この算出角度とその縦モ
ード波長に対応している波長角度メモリ7の角度データ
との差を求め、この差を補正角Δφとして補正角メモリ
24に記憶する。即ち、モードホップ角として求めた2
つの角度φa、φbの中間の角度φm=(φa+φb)
/2を、縦モードの波長λ(n)に対応する回転角度と
して算出する。そして、この縦モード波長λ(n)に対
して波長角度メモリ7に設定されている角度データφn
を算出角度φmから減じた角度を補正角ΔφとしてΔφ
メモリ24aに記憶する。
【0035】また、この演算手段36は、出力波長検出
手段40のガスセル41に設定された吸収波長λcell
と、受光器42で検出された受光信号Pのうち最も小さ
な値λmin との差を求め、この差を補正波長Δλcellと
して記憶する。
【0036】なお、図1に示した各手段およびメモリ
は、CPU、ROMおよびRAMからなるマイクロコン
ピュータによって構成されている。
【0037】図3乃至図5は、図1の各手段の処理手順
を示すフローチャートである。以下、このフローチャー
トにしたがってこの可変波長光源の動作を説明する。
【0038】図3に示すように、動作モード指定手段2
1によって校正モードが指定されると(S1)、始めに
レーザダイオード2の出力光の絶対波長が校正される波
長校正モードが実行される(S2〜S10)。この校正
モードは電源投入時毎や、校正用スイッチの押下時等、
予め設定された起動情報に基づき自動実行される。ま
ず、ガスセル41に設定された吸収波長λcellを中心と
する所定範囲λL の受光信号Pを記憶していく。このた
め、始めに下限の測定波長λ=λcell−λLの波長が設
定され(S3)、この波長λの受光信号Pが受光信号記
憶手段33に記憶される(S4)。
【0039】次に、予め定められた波長ステップΔλL
だけシフトした波長λ+Δλに設定する(S5)。そし
て、上限の測定波長λ=λcell+λL の波長の受光信号
Pが記憶されるまで(S6-YES)、前記波長ステップΔ
λL づつ複数の受光信号Pが記憶されていく。
【0040】次に、極小検出手段35は、受光信号Pの
うち最少レベルの受光信号Pの波長λmin を求める(S
7)。この最少レベルの受光信号Pはガスセル41の吸
収波長λcellを示すものであり、設定値(装置の内部デ
ータ)λCELL−λmin の差分を補正波長Δλcellとして
求め(S8)、演算手段36のメモリに記憶させる(S
9)。上記一連の処理によりレーザダイオード2の絶対
波長のずれ量が求められる。この絶対波長のずれ量Δφ
cは、Δφcメモリ24cに補正用カウント値として記
憶設定される(S10)。図6は、ガスセル41の吸収
波長特性、及び上記所定範囲λL を示す図である。
【0041】次に、図4に示すS11〜S26により上
述したファブリ変動が検出されるアライメント処理が実
行される。まず、波長λoが指定されると(S11)、
位相調整電流Iが基準値Ioに設定され(S12)、
(λo−λs)が波長データλとして設定され(S1
3)、その波長データλに対応する角度データφ(+Δ
φcが加えられた角度→φ+Δφc)が波長角度メモリ
7から読み出されて回動装置4に設定され(S14)、
その角度での受光器31の受光信号が測定メモリ34に
記憶される(S15)。
【0042】次に、波長データλを最少ステップΔλだ
け増加し(S16)、その波長データに対応する角度デ
ータφを回転装置4に設定し、その角度での受光信号の
レベルを記憶するという動作が、波長データλが(λo
+λs)を越えるまで(S17-YES)、連続的に繰り返
される。尚、S17の判断がNOの場合S14に移行す
る。
【0043】そして、波長データλが(λo+λs)を
越えると、測定メモリ34に記憶した受光信号のレベル
が最少となる2つの角度データφa、φbが求められ
(S18)、その中間の角度データφm=(φa+φ
b)/2が、縦モード波長λ(n)に対応した角度デー
タとして算出され(S19)、この角度データφmと、
波長λ(n)に対応する角度データとして波長角度メモ
リ7に予め記憶されている角度データφnとの差が補正
角Δφとして求められ(S20)、Δφメモリ24aに
記憶される(S21)。
【0044】次に、各縦モードの補正角Δφをファブリ
ペローモードの1周期以上の波長範囲に渡り測定してフ
ァブリ変動を検出する(S22,23)。このため、上
記縦モード波長λoを記憶されているφnに基づき図7
(a)記載の縦モード間隔ΔλF だけ順次シフトした次
の縦モード波長λ部分での補正角Δφを次々に求めてい
き、最大波長λpに至るまでこれを繰り返す。縦モード
位置の波長λが最大波長λpに達していないときにはS
13に移行して次の縦モード位置での補正角Δφが求め
られる。これにより、図7(c),(d)に示すよう
に、Δφメモリ24aには、各縦モード位置での補正角
Δφがそれぞれ格納される(S24)。尚、ファブリペ
ローモードの1周期が約500pmであり、縦モード間
隔が約22pmであるときにはこの、Δφメモリ24a
には23個以上の補正角Δφが格納される。尚、図7
(c)は、ファブリ変動による相対ずれ量が大きい場合
の例であり、また、図7(d)はファブリ変動による相
対ずれ量が小さい場合の例が記載されている。
【0045】このファブリペローモードに1周期相当の
複数の補正角Δφに基づき、ファブリ変動、すなわち、
回折格子3のフィルタとファブリペローモードのフィル
タの影響による相対ずれ量Δφsが算出される(S2
5)。
【0046】相対ずれ量Δφsは、前記各縦モード位置
それぞれでの補正角Δφの値の羅列状態に基づき算出さ
れる。例えば、図7(c)に示すように相対ずれ量が大
きい場合を例としたとき、”…,0,0,5,10,1
0,5,0,0,0,0,…”なる各縦モード位置での
補正角Δφのカウント値の羅列状態が得られるため、こ
の羅列状態と、図7(b)記載の波長角度メモリ7に格
納されている内部データの羅列状態”…,30,30,
30,30,25,25,30,30,30,…”なる
各縦モード位置の間隔のカウント値とを相対的に一致判
別して得る。即ち、ファブリ変動が生じた箇所でのカウ
ント値は25,25であり、他のカウント値は全て30
であるため、ファブリ変動が生じると、一方向の波長側
に縦モード位置全体がシフトすることになるため、この
相対的な位置ずれに相当する波長の縦モード位置に補正
角Δφが現れるようになる。これに基づき、例えば、短
波長側から走査していき、補正角Δφが初めに現れた箇
所の縦モード位置がファブリ変動が生じていると判断さ
れ、内部データとして記憶されているファブリ変動のカ
ウント値とこのファブリ変動が生じた縦モード位置のカ
ウント値を加減算するだけで相対すれ量Δφsを得るこ
とができる。
【0047】図7(c)の例の場合、相対ずれ量Δφs
であり、内部データに対して比較的大きく(90カウン
ト、縦モード約3個分)ずれていることが示されてい
る。また、図7(d)の例の場合、相対ずれ量Δφsは
比較的小さく(30カウント、約縦モード1個分)ずれ
ていることが示されている。
【0048】この相対ずれ量Δφsは、Δφsメモリ2
4bに格納される(S26)。そして、この相対ずれ量
Δφsは、ファブリペローモードの1周期内で1個測定
できれば、次の周期部分でも同様な量の相対ずれである
と見做すことができるため、上記S25で得られた相対
ずれ量Δφsは他の周期部分でも用いられる。上記一連
の処理により、ファブリ変動の相対ずれを検出すること
ができる。以上の各処理は、装置の電源投入等によって
自動実行されるものであり、以下に説明する各処理は、
電源投入期間中における操作者の任意の操作によって実
行される。
【0049】上記ファブリ変動の相対ずれが検出された
後は、図5に示すようにモードホップ角が検出される。
まず、波長λoが指定されると(S27)、位相調整電
流Iが基準値Ioに設定され(S28)、(λo−λ
s)が波長データλとして設定される(S29)。次
に、その波長データλに対応する角度データφが波長角
度メモリ7から読み出され、これにΔφsメモリ24b
に格納された相対ずれ量Δφsが加算されΔφcも加算
されて回動装置4に設定され(S30)、その角度での
受光器31の受光信号が測定メモリ34に記憶される
(S31)。
【0050】次に、波長データλを最少ステップΔλだ
け増加し(S32)、その波長データに対応する角度デ
ータφを回転装置4に設定し、その角度での受光信号の
レベルを記憶するという動作が、波長データλが(λo
+λs)を越えるまで(S33-YES)、連続的に繰り返
される。尚、S33の判断がNOの場合S30に移行す
る。
【0051】そして、波長データλが(λo+λs)を
越えると、測定メモリ34に記憶した受光信号のレベル
が最少となる2つの角度データφa、φbが求められ
(S34)、その中間の角度データφm=(φa+φ
b)/2が、縦モード波長λ(n)に対応した角度デー
タとして算出され(S35)、この角度データφmと、
波長λ(n)に対応する角度データとして波長角度メモ
リ7に予め記憶されている角度データφnとの差が補正
角Δφとして求められ(S36)、補正角メモリ24に
記憶される(S37)。これにより、回折格子3のフィ
ルタとレーザダイオード2内部のファブリペローモード
との相対的な位置ずれをキャンセルし、モードホップし
ない校正モードが終了する。
【0052】上記校正処理の後、動作モード指定手段2
1は装置を通常モードにする。そして、操作者の操作に
よって前記λoに近い波長λcがスポット指定された場
合(S38-YES)、その指定波長λcに対応する波長電
流メモリ8の電流データIcが電流供給回路5に設定さ
れるとともに(S39)、指定波長λcに対応する波長
角度メモリ7の角度データφcが読み出され(S4
0)、φc+φsと補正角メモリ24の補正角Δφとを
加算した結果が回動装置4に設定される(S41)。
【0053】上記各処理によって回折格子3の波長選択
特性の中心波長は出力波長にほぼ合致し、不要なモード
ホップは発生しない。このとき、出力光の絶対波長及び
ファブリ変動の相対位置ずれがキャンセルされた状態の
上で波長が選択されることになるため、モードホップの
発生を防ぐことができるようになる。
【0054】図15は、上記一連の処理を経た後におけ
るモードホップ防止の効果を示すための説明図である。
同図で横軸は波長、縦軸は回動装置4のモータに供給す
るカウント値である。同図(a)は、上記校正モード実
行前の状態を示す図である。同図に示すようにある出射
波長を設定したときに、各設定波長においてモードホッ
プしない範囲がそれぞれモータカウントとして設定され
る。図中縦方向の太線は、下端から上端にかけてが図2
に示す縦モード同士間のカウント値に相当する。従来に
おいては、ファブリ変化の相対位置ずれが生じた波長部
分では対応してモードホップしない範囲が上下方向にず
れて設定されるため、全波長帯域でモードホップなし範
囲(カウント値)CT1は、この相対位置ずれが生じた
波長部分に影響されその範囲が狭い。
【0055】これに対し、同図(b)は、上記校正モー
ドを実行後の状態を示す図である。ファブリ変化の相対
位置ずれが生じた波長部分においても、上記校正処理
(S2〜S26)の実行により、他の波長におけるモー
ドホップしない波長の範囲内に収められることとなり、
全波長帯域でモードホップなし範囲(カウント値)CT
2の範囲を拡げることができるようになり、モードホッ
プしにくくなる。尚、上記校正処理における補正角Δφ
の算出工程(S27〜S37)の実行により、各設定波
長におけるカウントの中心値CT0が縦モード間隔内の
カウント値の中央値に設定される。
【0056】また、通常モードで波長λd〜λe(前記
波長λoを含む範囲)が掃引指定された場合には(S4
2-YES)、波長λdが指定波長λとして初期設定され
(S43)、この指定波長λに対応する電流データIが
電流供給回路5に設定されるとともに(S44)、指定
波長λに対応する波長角度メモリ7の角度データφと補
正角メモリ24の補正角Δφとを加算した結果が回動装
置4に設定される(S45)。
【0057】そして、指定波長λを所定ステップΔλ’
だけ増加更新し(S46)、その更新後の指定波長に対
応する電流データを設定するとともに、更新後の指定波
長に対応する角度データφと補正角メモリ24の補正角
Δφとの加算結果を回動装置4に設定するという動作
が、指定波長λがλeを越えるまで繰り返される(S4
7)。
【0058】このように、回折格子3の回動角は、校正
モードによって求められた補正角Δφだけ補正されるの
で、出力波長に対する回折格子3の波長選択特性の中心
波長のずれがなくなり、予期していない位置での不要な
モードホップは生じることがなくなる。このため、例え
ば、この出力光でフィルタの特性を測定する場合でも、
そのフィルタ自体の特性が得られ、測定結果の信頼性が
高い。同時に、レーザダイオード2の出射光は回折格子
3通過後の出力光が出力波長検出手段40で受光され出
射光の絶対波長が校正される。
【0059】ところで、上記校正モード中のS25は、
ファブリ変動に基づき相対シフト量を算出する処理を実
行するが、この相対シフト量Δφsに基づきファブリ変
動をキャンセルするためのカウント値を単純に回動手段
4にフィードバックすると、出力光の絶対波長がずれる
ことになる。本装置は、S41,45において出力光の
絶対波長を変えないために、Δφsに相当する波長デー
タλwを有しておき、S38にて設定された波長λc−
λwのカウント値を回動装置4に供給する。また、この
λc−λwのカウント値にΔφsを加えたカウント値相
当の波長を表示させるようにする。これにより、出射光
の波長は操作者が設定した波長λcに一致させることが
できる。
【0060】なお、この実施の形態では、指定した波長
に対して予め設定した波長範囲で補正角を求めていた
が、出力波長の全範囲で補正角を求めるようにしてもよ
い。そして、上記実施の形態では、回折格子3のフィル
タとファブリペローモードの相対的な位置ずれを各縦モ
ードを基準とする各波長位置でそれぞれ求める構成とし
たが、出力波長の全範囲で上記ファブリペローモードに
よる相対的な位置ずれを検出し、対応するシフト量を算
出する構成とすることもできる。この場合、図4のS1
8の次の処理としてS25が実行される(S29〜S2
4を不実行)。このとき、S25においては、任意の波
長ステップづつずらしたモードホップ波長データの測定
を繰り返し、このずれ量が基準となるモードホップ波長
データ相当に一致するとき、このずれ量相当のシフト量
を算出する構成とする。
【0061】前記実施の形態では、レーザダイオードと
の間で共振器を形成する反射器として回折格子のみを用
い、この回折格子を回動させることで出力波長を選択す
る可変波長光源について説明したが、レーザダイオード
に対して回折格子を固定し、回折格子に対向するように
配置されたミラーを回動装置によって回動して、出力波
長を選択する構造の可変波長光源についても本発明を同
様に適用できる。なお、このようにミラーを用いた光源
の場合、レーザダイオードから出力される光は回折格子
を2回経由してレーザダイオードに戻るので波長選択帯
域が前記実施の形態の光源よりも狭く、出力波長とミラ
ーの回動角のずれによる不要なモードホップが起こりや
すいので、本願発明の適用がさらに効果的となる。
【0062】次に、図8に示すのは、本発明の第2実施
形態を示す図である。同図には、本発明の大略構成が図
示されており、第1実施形態で用いた図1と対比して出
力波長検出手段40部分の構成が変更されている。この
実施形態では、出力波長検出手段40として、既知の波
長の光を出力し光出力のOn/Offが可能な基準波長
光源45と、基準波長光源45の出力光とレーザダイオ
ード2の出力光を合波する光合波器46と、光合波器4
6の一方の出力ポートを外部に可変波長光源の出力光と
して出力し、もう一方の出力ポートの出力光を入力し光
電変換する受光器47に入力する構成としている。
【0063】波長校正時には、基準波長光源45の出力
をOnにすると、レーザダイオード2の出力光と基準波
長光源45の出力光は光合波器46で合波され受光器4
6に入力され、2つの光のビート信号が観測される。基
準波長光源45付近の波長にてレーザダイオード2の波
長を可変して任意の周波数成分のビート信号レベルが最
大となるときのレーザダイオード2の設定波長を検出す
る。このため、A/D変換器32前段には受光器47か
ら出力されるビート信号の任意の周波数成分の信号を検
波する検波器(バンドパスフィルタ)48を設けてお
く。基準波長光源45の波長と検出したビート信号レベ
ルが最大となるときのレーザダイオード2の設定波長と
の波長ずれから、現在の出力光波長の波長ずれを求め、
その波長ずれ分だけ波長補正したデータを角度設定手段
23に設定することにより波長確度を向上させる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、出力波長検出手段により検出される出力光の
波長ずれ量、及び回折格子のフィルタとレーザダイオー
ドのファブリペローモードによるフィルタの相対ずれ量
が求められ、これらに基づき補正角が再設定される構成
であるから、装置が出射する全波長帯域でモードホップ
の発生を低減化でき、また、出力光の波長確度を向上さ
せることができ、波長リニアリティを向上できるように
なる。上記出力波長検出手段は、請求項2記載のように
吸収セルを用い、レーザダイオードの出力光を吸収波長
が既知の吸収セルに通してそのレベルを測定し、レーザ
ダイオードの波長を可変して吸収セルの既知の吸収波長
と実測した吸収スペクトラムの波長との波長ずれから現
在の出力光波長の波長ずれを求める構成とすることがで
きる他、請求項3記載のように、出力波長検出手段に既
知の波長の光を出力し光出力のOn/Offが可能な基
準波長光源を設け、レーザダイオードの出力光と基準波
長光源の出力光を合波して受光器に入力し、2つの光の
ビート信号を検出し、基準波長光源付近の波長にてレー
ザダイオードの波長を可変して任意の周波数成分のビー
ト信号レベルが最大となるときのレーザダイオードの設
定波長との波長ずれから現在の出力光波長の波長ずれを
求める構成とすることができる。
【0065】そして、本発明の如き外部共振器型のレー
ザダイオードは複合共振器でありモードホップ角検出手
段によって検出されたモードホップ角の間隔は均一では
なく周期的に変化する。即ち、回折格子のフィルタとレ
ーザダイオード内部のファブリペローモードのフィルタ
の相対的な位置ずれが、例えば電源投入毎に異なる状態
で発生する。このため、請求項4記載のように、あらか
じめメモリにモードホップ波長間隔の周期的な変化を観
測できる波長範囲の基準モードホップ波長データを格納
しておき、前記波長範囲にて複数のモードホップ波長を
測定し、そのモードホップ波長をモードホップ波長情報
としてメモリに格納し、基準モードホップ波長データと
モードホップ情報を比較して反射器の補正角Δφを再設
定する構成とすることにより、上記相対位置ずれの発生
箇所が異なってもモードホップの発生を除去できるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による可変波長光源の第1の実施の形態
を示す構成図。
【図2】回折格子を回動させたときの出力光のレベルの
変化を示す図。
【図3】装置の動作を説明するためのフローチャート
(その1)。
【図4】装置の動作を説明するためのフローチャート
(その2)。
【図5】装置の動作を説明するためのフローチャート
(その3)。
【図6】ガスセルの吸収波長特性、及び測定波長範囲を
示す図。
【図7】回折格子のフィルタとファブリペローモードフ
ィルタの相対ずれ量の関係を示す図。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示す構成図。
【図9】出力波長をステップ状に可変する従来の可変波
長光源の構成図。
【図10】縦モードと回折格子の波長選択特性の関係を
示す図。
【図11】出力波長を連続可変する従来の可変光源の構
成図。
【図12】図10の光源に用いる記憶データを示す図。
【図13】光フィルタの特性とその測定結果を示す図。
【図14】ファブリペローモードを説明するための波形
図。
【図15】本発明によるモードホップなし範囲の拡大を
示すための説明図。
【符号の説明】
2…レーザダイオード 3…回折格子 4…回動装置 5…電流供給回路 21…動作モード指定手段 22…出力波長設定手段 23…角度設定手段 24…補正角メモリ 25…電流設定手段 30…モードホップ角検出部 31,42,47…受光器 33…受光信号記憶手段 34…測定メモリ 35…極小検出手段 36…演算手段 40…出力波長検出手段 41…ガスセル 45…基準波長光源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長島 靖明 東京都港区南麻布五丁目10番27号 アン リツ株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−188111(JP,A) 特開 平7−335965(JP,A) 特開 平10−270800(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザダイオード(2)と、 該レーザダイオードとの間で共振器を形成する反射器
    (3)と、 前記レーザダイオードの出力波長を選択するために前記
    反射器を回転させる回動装置(4)と、 出力波長に対する前記反射器の角度ずれを検出するため
    の校正モードと指定された波長の光を出力するための通
    常モードとのいずれかを指定する動作モード指定手段
    (21)と、 前記校正モードが指定されたとき前記反射器の角度が連
    続的に変化するように前記回動装置を制御する角度設定
    手段(23)と、 前記角度設定手段によって前記反射器の角度が所定範囲
    を変化している間、前記レーザダイオードの出力光の変
    化を測定し該測定結果から前記レーザダイオードの出力
    波形のモードホップが生じる前記反射器の角度を求める
    モードホップ角検出手段(30)と、 前記モードホップ角検出手段によって検出したモードホ
    ップ角に基づいて通常モード時における出力波長と前記
    反射器の角度とを対応させるための補正角(Δφ)を求
    める演算手段(36)と、 出力波長を検出し、設定波長との波長ずれ量(Δφc)
    を検出して出力波長を校正するための出力波長検出手段
    (40)とを備え、 前記演算手段は、前記角度設定手段に設定する所定波長
    に対応する反射器の角度設定データについて、前記出力
    波長検出手段で検出された波長ずれ量、及びモードホッ
    プ角検出手段(30)によって検出されたモードホップ
    角から求めた前記回折格子のフィルタと前記レーザダイ
    オードのファブリペローモードによるフィルタの相対ず
    れ量(Δφs)に基づき、前記補正角(Δφ)を再設定
    することを特徴とする可変波長光源。
  2. 【請求項2】 前記出力波長検出手段(40)は、 前記レーザダイオード(2)の出力光を受けて2つの出
    力ポートに光出力し、一方の出力ポートを外部に可変波
    長光源の出力光として出力する光路選択器(27b)
    と、 前記光路選択器のもう一方の出力ポートに接続され、既
    知の波長を選択して出力する波長選択素子(41)と、 前記波長選択素子の出力光を光電変換する受光器(4
    2)と、 前記受光器の出力レベルをA/D変換するA/D変換器
    (32)と、 前記A/D変換されたレベルデータを格納するメモリ
    (34)と、 前記波長選択素子の波長と前記メモリのデータから前記
    角度設定手段(23)に設定するデータを波長補正する
    演算手段(36)とから構成され、 前記演算手段は、前記角度設定手段に設定する所定波長
    に対応する反射器の補正角(Δφ)について、前記モー
    ドホップ角検出手段(30)によって検出されたモード
    ホップ角に基づいて求めた値を再設定するようにした請
    求項1の可変波長光源。
  3. 【請求項3】 出力波長検出手段(40)は、 既知の波長の光を出力し光出力のOn/Offが可能な
    基準波長光源(45)と、 前記基準波長光源の出力光と前記レーザダイオード
    (2)の出力光を合波する光合波器(46)と、 前記光合波器で合波された前記基準波長光源の出力光と
    前記レーザダイオードの出力光とを入力し光電変換する
    受光器(47)と、 前記受光器から出力されるビート信号の任意の周波数成
    分の信号を検波する検波器(48)と、 前記検波器から出力されるレベルをA/D変換するA/
    D変換器(32)と、 前記A/D変換された検波レベルデータを格納するメモ
    リ(34)と、 前記基準波長光源の波長と前記メモリの検波レベルデー
    タから前記角度設定手段(23)に設定するデータを波
    長補正する演算手段(36)とから構成され、 前記演算手段は、前記角度設定手段に設定する所定波長
    に対応する反射器(3)の補正角(Δφ)について、前
    記モードホップ角検出手段(30)によって検出された
    モードホップ角に基づいて求めた値を再設定するように
    した請求項1の可変波長光源。
  4. 【請求項4】 前記演算手段(36)は、予めメモリに
    モードホップ波長間隔の周期的な変化を観測できる波長
    範囲の基準モードホップ波長データを格納しておき、前
    記波長範囲にて複数のモードホップ波長を測定し、該モ
    ードホップ波長をモードホップ波長情報としてメモリに
    格納し、前記基準モードホップ波長データと前記モード
    ホップ情報を比較することにより得られる前記相対ずれ
    量(Δφs)に基づき前記反射器(3)の補正角(Δ
    φ)を再設定する構成とされた請求項1乃至3のいずれ
    かに記載の可変波長光源。
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