JP5023094B2 - 光ヘテロダインスペクトラムアナライザ - Google Patents

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Description

本発明は、波長を掃引して被測定光のスペクトラムを測定するヘテロダイン型の光スペクトラムアナライザに関する。特にローカル光の波長を掃引して被測定光をヘテロダイン受信して光スペクトラムを測定したとき、その光スペクトラムのパワーがローカル光の波長対パワー特性(以下「パワーの波長依存性」と言うことがある。)の影響を受けるので、この影響を軽減して、より正確に光スペクトラムを測定する技術に係る。
ヘテロダイン型の光スペクトラムアナライザとしては、次のような構成のものがある。例えば、一方の入力を被測定光、他方の入力を波長を掃引(可変)可能なローカル光とする、光ファイバで構成されたカプラで受けて合波して、互いに位相が180度、異なる合波光を出力する。位相の異なる2つの合波光の一方は、直列に接続された2つのダイオードの一方の受光ダイオードへ、他方の合波光は他方の受光ダイオードへ入力される。そして2つのダイオードの接続点から取り出された信号は、2つのダイオードから出力されるヘテロダイン信号の差信号であるが、2つの合成光の位相は互いに180度異なるので2つのヘテロダイン信号は加算される。しかし、それぞれの光源が持っていた強度ノイズは互いに差し引かれる。そしてその加算されたヘテロダイン信号のパワーを被測定光のパワーとして測定する(特許文献1)。
一方で、掃引されるローカル光の波長を波長測定手段で測定し、その測定した波長で前記被測定光のパワーの波長位置を値付けすることで、波長とパワーで表される座標上に被測定光のスペクトラムを表示する。特許文献1の技術は、波長測定手段により、スペクトラムの絶対波長をより正確に測定しょうとするものである。
同様に、本出願人と同一の出願人の出願に係る特許文献、2,3の技術がある。これも波長を校正する技術である。この従来技術を図4を用いて概略説明する。MEMS波長掃引光源1000において、半導体レーザであるLD300のARコートされている端面から出射された光をコリメートレンズ310により平行光にして回折格子320へ入射し、回折格子320が回折光をMEMSスキャナ360へ出射する。MEMSスキャナ360は、反射体360aと反射体駆動手段360bで構成され、回折格子320から反射体360aへの回折光が、反射体360aの反射面で反射されて回折格子320へ送られ、再び回折格子320で回折される。そして、その回折光がコリメートレンズ310を介してLD300に入射されることにより、LD300は回折格子等で決定される回折光の波長で発振し、LD300のARコートされていない端面から出力される。この発振波長が所定の波長範囲にわたって往復掃引されるように反射体360aの回折格子320に対する角度を所定範囲に亘って、かつ所定周期で回転させることにより、所望の波長範囲の光を出力させることができる。なお、反射体駆動手段360bは、反射体360aの反射面の角度を往復回転させるために自身で発生している駆動信号(波長範囲、周期/掃引時間を決めている)を、掃引信号bとして出力している。
エタロン330は、回折格子320の0次光を受けて等間隔に配列された複数の波長の光を透過する。透過する複数の波長は既知である。例えば、・・・1535nm、1540nm、1545nm・・・のように5nm間隔の既知波長である。
受光器であるPD340は、エタロン330からの透過光を電気信号aに変換して処理手段350へ出力する。処理手段350は、波長情報を持ったこの電気信号aと反射体駆動手段360bから出力される掃引信号bとに基づいて、MEMS波長掃引光源1000の波長掃引時の発振波長を校正する。
ここで、処理手段350が行う発振波長の校正について概略説明する。MEMSスキャナ360の往復回転中の反射体360aの反射面の角度は正弦波状に変化しており、MEMS波長掃引光源5の波長掃引時の発振波長も正弦波状となる。一般には、MEMSスキャナ360が静止時の発振波長をλs、波長掃引幅±W、掃引周波数f、掃引開始時からの時間をtとし、波長が変化する項を関数Λ(いわば波長変化特性)で表せば、次の式で表せる。
λ=λs+Λ(t)
=λs+Wsin(2πft)で示される。
ここで、掃引しないときの波長λsは予め測定できるので既知である。波長掃引特性Λは、その変化が正弦波形状であり、実際に波長を測定して校正する必要がある。また、エタロン330が透過する光の波長λe0,λe1、λe2,・・・、λen、・・も既知である。そこで、実際に掃引したときの、波長掃引時の発振波長とエタロン330の出力のピークの発生タイミングとの時間関係は図3のようになる。横軸が掃引時間tでT0、T1、T2、・・・、Tnは、PD340がエタロン330から受けた透過光のピークを検出したタイミングである。縦軸は発振波長であり、タイミングT0、T1、T2、・・・、Tnにおける波長λ0(=λe0),λ1(=λe1)、λ2(=λe2),・・・、λn(=λen)と特定できる。ただし、温度等で掃引波長範囲が変わらなければ、一度これで校正すれば良い。しかし、温度変動がある場合は、例えば、掃引波長範囲が波長λe0〜λenから、波長λe1〜λen+1に変動したとき、図3の縦軸(波長軸)の目盛が狂ってしまう。そこで、縦軸の一点で波長の絶対値を確認する必要がある。この一点で波長の絶対値を確認できれば、それに応じて既知の波長λe0,λe1、λe2、・・・、λenを振り分けて、タイミングT0、T1、T2、・・・、Tnにおける波長λ0、λ1、λ2,・・・、λnとするように目盛ればよいからである。そのため、PD340の出力される透過光を基に、エタロン330が透過する波長間隔と、PD340から出力される時間に対応して現れる透過光のピークにおけるタイミングT0、T1、T2、・・・、Tnとから、最小自乗法等で多項式の近似曲線(滑らかであれば、3次曲線で十分である)、つまり波長掃引特性λ(t)=a0+a1t+a2t+・・・・amtを求め、更にその最大傾斜点(微分値が最大の点を求める。その最大傾斜点の位置(上記式の波長掃引特性Λが0になる位置)における波長が、MEMSスキャナ360が静止時の発振波長をλsとなる。この波長はλsは、既知なので、波長λe0,λe1、λe2,・・・、λen、・・、タイミングT0,T2,・・・、Tn、及び波長掃引特性を含むグラフを図3のように生成することができる。このとき、上記のような変動があれば、タイミングT0,T2,・・・、Tn、における波長は波長λ0=λe1、λ1=λe2、・・・・となる。図3の縦軸が校正された波長である。なお、波長λ0、λ1、・・・・、λn間にある波長を知るには、図3の近似した波長掃引特性λ(t)を参照して知ることができる。
特開平7−55579号公報 特開2007−220864号公報 特開2008−107096号公報
上記特許文献1、2,3の技術は、スペクトラムの絶対波長をより校正するものである。しかし、スペクトラムは波長(周波数)とパワーの関係で表されるが、いずれの技術も、パワーを校正するものではないので、測定系に波長依存特性(波長対パワー特性)があるとそのままパワーの測定エラーになってしまう。特に、光源は掃引する波長掃引幅に亘って一定のパワーであるとは限らない。その波長掃引幅が大きくなるほど、波長依存特性も変化が大きくなる。
本発明の目的は、スぺクトラムの波長とパワーの値付けや補正等の校正が簡単な構成でできる光ヘテロダインスペクトラムアナライザを提供することにある。特に、所定波長間隔の光を透過する櫛形光フィルタ(例えば、エタロン)を用いて、波長とパワーの双方を校正することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、波長が掃引された掃引光を出力する可変波長光源(2)と、被測定光と前記可変波長光源からの掃引光とを個別に受けて合波し、その合波された合波光からそれらの周波数差を有するヘテロダイン信号に変換して被測定光のパワーを測定する測定部(100)と、前記可変波長光源から出力される前記掃引光を受けて所定波長間隔で通過させる櫛形光学フィルタ(11)を有し、前記所定波長間隔を検出する波長検出部(200)とを備え、前記測定部は前記パワーが測定された被測定光の波長を前記波長検出部で検出された所定波長間隔を基に値付けしてスペクトラムとして出力する光ヘテロダインスペクトラムアナライザであって、前記波長検出部は、前記波長を検出するとともに、前記所定波長間隔で出力される光ピークパワーを検出する構成とされ、該波長検出部から出力される前記所定波長間隔に対応する各ピークパワーを基に、前記測定部で測定されたスペクトラムのパワーを補正する補正部(10)を備えた。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記波長検出部は、前記櫛形光学フィルタとして前記所定波長間隔の各波長に透過させるエタロン(11)と、及び該エタロンから透過された各ピークパワーを検出することにより、前記所定波長間隔に対応する時間信号として出力する受光部(12)とを有し、前記測定部は、前記波長が掃引される掃引時間に対する被測定光のパワーにおける時間位置を、該受光部から出力される該時間信号を基に波長に値付けして、前記スペクトラムとして出力し、前記補正部は、該受光部が検出した前記所定波長間隔のピークパワーを結ぶ包絡線上の値及び前記時間信号を基に、前記測定部で測定された被測定光のスペクトラムのパワーを補正する構成とした。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記可変波長光源は、波長掃引幅±W、掃引周波数fとすると、前記掃引時間tに対する波長変化Λ=Wsin(2πft)で示される掃引光を出力し、さらに、表示部と、前記波長変化Λを基に前記波長対前記パワーの座標であって少なくとも該波長がリニアな座標を生成し、該座標に前記測定部からのスペクトラムを表したグラフを該表示部に表示させる表示制御部とを備えた。
本発明の構成によれば、所定波長間隔の光を透過する櫛形光フィルタ(例えばエタロン)を用い、その透過光の波長(時間位置)を用いてスぺクトラムの波長を値付けし、及びその透過光のピークパワーを基にスペクトラムのパワーを補正する校正なので、簡単な構成ながら、より正確なパワー、波長のスペクトラムを測定できる。
第1の実施形態の機能構成を示す図である。 エタロンが出力する透過光のスペクトラム、及び補正係数を説明するための図である。 従来の技術であって、本発明でも使用可能なMEMS波長光源(可変波長光源)を含む波長の校正を説明するための図である。 従来の技術であって、本発明でも使用可能なMEMS波長光源(可変波長光源)を含む波長校正装置の機能構成を示す図である。
図1で可変波長光源2は、可変された光を出力する光源である。つまり波長掃引可能な光源である。具体的には、外部に設けられ共振器長が可変可能にされた共振器を用い、その共振器長に共振した波長の光を出力する半導体レーザ光源を用いることができる。一般的には波長掃引する光源であればよいが、ここでは、上記特許文献に記載のマイクロ電気機械構造体を用いて波長を可変させることにより(「MEMSスキャナ」と言われる。MEMS;Micro Electoro Mechanical Systems)掃引した波長の掃引光を出力する光源で説明する。したがって、可変波長光源2は、図4のMEMS波長掃引光源1000と同じとして説明する。
本発明は、このようなMEMSスキャナを用いた可変波長光源2から出力される波長λは、MEMSスキャナが静止時の発振波長をλs、波長掃引幅±W、掃引周波数f、掃引開始時からの時間をtとし、波長が変化する項を関数Λ(いわば波長掃引特性)で表せば、次の式で表せる。
λ=λs+Λ(t)
=λs+Wsin(2πft)で示される。
数値例としては、次の通りである。
―W〜+W:1534nm〜1568nm
λs:1551nm
所定波長間隔:5nm
f:10kHz以下
カプラ3は、可変波長光源2の出力光(以下、可変波長光源2の出力光を「ローカル光」と言う。)を2つに分岐するためのものである。カプラ3から分岐して出力される一方のローカル光は波長検出部200へ入力され、他方のローカル光は、カプラ4へ入力される。
カプラ4は、被測定光源1からの被測定光と可変波長光源2とからカプラ3を経由したローカル光とを合波し、その合波された合波光を互いに位相がほぼ180度異なる2つの合波光として出力し、一方を第1の受光部5aに入力させてミキシングさせる。同様に、他方の合波光を第2の受光部5bに入力させてミキシングさせる。
第1の受光部5aは、被測定光とローカル光との間のヘテロダイン信号に相当する電気信号(第1の電気信号)を出力し、その出力を差動アンプ6の一方の入力端子へ送る。同様に、第2の受光部5bは、第1の電気信号とは位相がほぼ180度異なる第2の電気信号を出力し、差動アンプ6の他方の入力端子へ送る。
差動アンプ6は、2つの入力端子で受けた第1の電気信号の大きさと第2の電気信号の大きさとの差の大きさの電気信号を増幅し、ヘテロダイン信号として出力する。このヘテロダイン信号の大きさそのものは、第1の電気信号と第2の電気信号は位相が逆であるから、差動アンプ6で差をとることにより、それらの大きさの絶対値を加算した大きさになる。一方で、第1の電気信号(第1の受光部5aの出力)及び第2の電気信号(第2の受光部5bの出力)のそれぞれに表れる、ローカル光と被測定光の合波光の強度ノイズに起因した光強度変動は、互いに位相が同相であるため、差動アンプ6で互いにうち消し合う。そのため、差動アンプ6から出力されるヘテロダイン信号としては光強度ノイズが軽減されている。
このヘテロダイン信号におけるランダムノイズが軽減される最適な条件は、カプラ3から出力される2つの合波光の経路、つまり、カプラ4における合波光の分岐点―第1の受光部5a―差動アンプ6による演算点までの第1の経路と、カプラ4における合波光の分岐点―第2の受光部5b−差動アンプ6による演算点までの第2の経路との間における利得差がないことである。しかし、実際には、第1又は第2の受光部5aと5bとでは、光―電気変換特性(変換利得、位相)が異なるため、最適条件からずれてくる。そのため、上記第1の経路と第2の経路とにおける利得差をなくすための利得可変部(不図示)を設けて置いても良い。この利得可変部は、第1の経路にあっても良いし、第2の経路にあっても良い。また利得可変部としては、カプラ4の合波位置から第1又は第2の受光部5a,5bの間に利得が可変可能な光学素子、回路(例えば、光可変増幅器又は光可変減衰器)を入れてもよいし、第1又は第2の受光部5a,5bから差動アンプ6の差演算が行われる位置までの間に利得が可変な電気的素子、回路(可変増幅器、可変減衰器)を設けても良い。そして、予め利得可変部を制御したときにデータ処理部9で測定された光強度ノイズが最小になるような制御値N(N1、N2、・・、Nk、・・、Nm)をローカル光の波長毎に取得し、これを記憶しておいて、実際の測定のとき波長掃引するとともにその波長にあわせてこの制御値Nを利得可変部に設定する構成としておけば良い。ここで、「波長毎に取得」と説明したが、実際は、掃引される波長は、掃引時間に対して上記のように正弦波で変化するので、掃引時間毎に管理し、掃引時間に対応して制御値Nを記憶しても良い(結果的には、後記の(2)において校正された波長毎に記憶するのと同じである。)。そして、掃引時間に対応して制御値Nで利得可変部を制御する。
フィルタ部7は、差動アンプ6の出力を受けて、所望の観測したい帯域のヘテロダイン信号のみを通過させ、帯域外の他の信号を除去するためのものである。電力変換部17は、フィルタ部7から受けたヘテロダイン信号の電力(パワー)を所望の電力単位に変換して出力する。例えば、対数に変換してdBで読みとれるようにする。A/D変換部8は、アナログのヘテロダイン信号の電力(パワー)をデジタルデータに変換する。
データ処理部9は、少なくとも、次の(1)(2)の動作を行う。
(1) 被測定光のパワー測定
A/D変換部8から掃引時間に対応して次々とデジタルデータとして送られてくる被測定光のパワーPgを、可変波長光源2が掃引開始したときから始まる掃引時間t(最大は掃引繰り返し周波数をfとすると、1/2f以下)に対応して収集する。被測定光のパワーPgを検出したときの時間をt=Tgとする。
(2) 波長校正したスペクトラムを求める。
(2−1)波長の校正については、従来技術で説明した技術が使えるので、ここでは簡単に説明する。まず、後記する波長検出部200から出力されてくるエタロン11が透過する等間隔(Δλ)の波長λ(λ0、λ1、・・・、λn)に対応する時間信号であるタイミング信号Ts(T0,T1,T2,・・・、Tn)を受けて、(1)で収集したときの、掃引時間tとタイミング信号Tsとを対比することで掃引時間tを等間隔の波長λで値付けする(校正する)。図3に示すような校正したデータを取得しておくと良い。1周期分の校正された掃引時間をThとする。
(2−2)波長が値付けされた掃引時間Thに対する被測定光が検出された時間Tgの時間位置を対比することで、該当する波長λgを特定(校正)する。そして、特定された波長λgにおけるパワーPgのスペクトラムを出力する。
また、このとき、時間信号tsの間(例えば、Tk−(Tk−1)=ΔTkの時間幅)にある波長λについては、従来技術で説明した近似曲線を用いても良い。また、等分に補間しても良い。例えば、時間信号tk−1における波長λk―1とすれば、時間信号Tk−1+(ΔTk/10)の波長をλk−1+(Δλ/10) としても良い。これは許容誤差との関係によっては、十分実用の範囲である。
このようにして、データ処理部9は、被測定光を校正された波長におけるパワーとして、つまりスペクトラムを出力する。
波長検出部200は、エタロン11、第3の受光部12,及びレファレンス生成部13を有する。エタロン11は、所望の干渉距離を間に相対する2面間に光を当てることで、その干渉距離で決定される等間隔の波長の光のみ透過せることができる。いわば櫛形光学フィルタである。エタロン11は、可変波長光源2からの波長掃引されたローカル光(掃引光)を受けるので、その掃引波長特性Λで表される時間に対応して出力される。
第3の受光部はそのエタロン11からの出力光を電気信号に変換する。レファレンス生成部13は、第3の受光部からの出力される電気信号をデジタルデータ(特に、電気信号の大きさ)に変換し、波長を校正するデータを取得する。
つまり、レファレンス生成部13は、第3の受光部12の出力をデジタルデータに変換するA/D変換部を有し、波長的にはエタロン11で決定される等間隔の(Δλ)の所定波長間隔でピークを有するデジタルデータを掃引時間(測定制御部15から掃引時間情報を受ける)に対応して収集するので、その所定波長間隔のピークパワー(P1、P2、・・・・、Pn)を検出し、該ピークパワーが現れる掃引のタイミング(時間位置)(T0、T1、T2,・・・、Tn)(=時間信号Ts)を検出し、かつそれらを所定波長(λ0、λ1、λ2、・・・、λn)で対応づけことで校正(値付け:具体的技術は従来技術及び特許文献2,3を参照)、データ処理部9及び補正部10へ送る。データ処理部9では、上記(2)のように実際に測定されたスペクトラムの波長が値付けされる。
補正部10は、レファレンス生成部13から、所定波長(λ0、λ1、・・・、λk、・・・、λn)で対応づけられたピークパワー(P0,P1,P2,・・・、Pk、・・・、Pn)を受けて、それらのピークパワーを結んだ包絡線P(λ)を求める。最小自乗法等で多項式で近似して求めても良い。そして、包絡線P(λ)は、いずれかの波長におけるパワーを1として其れに対する比で求めると良い。例えば、図2(A)のようにほぼ波長に対するパワーの変化がほぼ一定な波長λxとして、パワーP(λx)に対する比で表せる包絡線P(λ)を求める。そして、データ処理部9から出力されるパワーPkを包絡線で割ることにより、補正する。この場合は、補正係数は、1/[P(λk)/P(λx)]となり、図2(B)のようなカーブになる。この補正を掃引波長範囲(測定波長範囲)に亘って行う。このようにすることで、可変波長光源2等が有する波長依存特性(測定系による波長間の相対的なパワー偏差)を軽減することができる。なお、パワーの絶対値を校正するためには、別途、波長λxで校正する必要がある。また、図2(A)(B)は、波長のスケールをリニアに変換した形で示している。
上記では包絡線を求め、それにより補正したが、上記所定波長間における被測定光の波長のパワーを求めるには、その波長間隔に対する被測定光の波長位置から、それらのパワーをリニアに補間して求める(上記した波長の補間と同じ方法である。)。そして、その補間して求めたパワーの値により所定の波長λxのパワーを割った値を補正係数として、データ処理部9から出力される被測定光のパワーを補正する構成としても良い。
上記説明では、補正部10は、波長校正後に、パワーを補正していたが、データ処理部9の波長校正をする手段だけ、補正部10の後に配置して、波長校正前に、補正部10がパワー校正を行い、その後で、波長校正する構成であっても良い。
また上記説明で、カプラ4から差動アンプ6の間に第1の経路と第2の経路のいずれかに光強度ノイズを軽減するための利得可変部を設けても良いと説明したが、これを行うと、カプラ4から差動アンプ6までの間で測定系の利得誤差がでる。そこで、補正部10は、波長毎に(或いは、掃引時間に対応して)制御値N(N1、N2、・・、Nk、・・、Nm)に対応する利得誤差を軽減するための補正値を予め記憶しておいて、その補正値を参照して、データ処理部9から送られてくるスペクトラムのパワーをスペクトラムの波長に対応した補正値で補正しても良い。この場合、補正部10は、レファレンス生成部13からの包絡線に基づく可変波長光源2の波長依存性と、可変利得部に基づく利得誤差との双方を補正する。このようにすることで、光強度ノイズが軽減された、かつより正しい波長、より正しいパワーのスペクトラムを測定することができる。なお、可変利得部による利得誤差を補正するための補正値は、予め、制御値Nを利得可変部に設定したときと、設定しないとき(或いは、制御値が波長(掃引時間)に関わらず一定な基準の値としたとき、)に比べ、スペクトラムのパワーが変動する幅ΔPを制御値N毎に調べ、その変動幅ΔPをうち消すための補正値を制御値Nに対応して記憶することで、求められる。
ユーザインターフェース16における表示制御部16aは、補正部10から、校正された波長とパワーを軸とする座標上における被測定光のスペクトラムを受けるが、横軸の波長は、掃引される波長が正弦状に変化するため(できるだけリニアな範囲を使うが、幾らかカーブが残る)、これをリニアに近似変換して、表示部16cに表示させる。リニアに近似するのは、必ずしも表示制御部16aで行う必要はなく、データ処理部9が波長校正する前又は後に行う構成であっても良い。
1 被測定光源、 2 可変波長光源、3 カプラ、4 カプラ、
5a 第1の受光部、5b 第2の受光部、6 差動アンプ、7 フィルタ部、
8 A/D変換部、 9 データ処理部、 10 補正部、
11 エタロン(櫛形光学フィルタ)、 12 第3の受光部、
13 レファレンス生成部、 15 測定制御部、16 ユーザインターフェース、 16a 表示制御部、 16b 操作部、16c 表示部、17 電力変換部
100 測定部、 200 波長検出部、
300 LD、 310 コリメータレンズ、 320 回折格子、
330 エタロン、 340 PD、 350 処理手段、
360 MEMSスキャナ、 360a 反射体、 360b 反射体駆動体、
1000 MEMS波長掃引光源

Claims (3)

  1. 波長が掃引された掃引光を出力する可変波長光源(2)と、被測定光と前記可変波長光源からの掃引光とを個別に受けて合波し、その合波された合波光からそれらの周波数差を有するヘテロダイン信号に変換して被測定光のパワーを測定する測定部(100)と、前記可変波長光源から出力される前記掃引光を受けて所定波長間隔で通過させる櫛形光学フィルタ(11)を有し、前記所定波長間隔を検出する波長検出部(200)とを備え、前記測定部は前記パワーが測定された被測定光の波長を前記波長検出部で検出された所定波長間隔を基に値付けしてスペクトラムとして出力する光ヘテロダインスペクトラムアナライザであって、
    前記波長検出部は、前記波長を検出するとともに、前記所定波長間隔で出力される光ピークパワーを検出する構成とされ、
    該波長検出部から出力される前記所定波長間隔に対応する各ピークパワーを基に、前記測定部で測定されたスペクトラムのパワーを補正する補正部(10)を備えたことを特徴とする光ヘテロダインスペクトラムアナライザ。
  2. 前記波長検出部は、前記櫛形光学フィルタとして前記所定波長間隔の各波長に透過させるエタロン(11)と、及び該エタロンから透過された各ピークパワーを検出することにより、前記所定波長間隔に対応する時間信号として出力する受光部(12)とを有し、
    前記測定部は、前記波長が掃引される掃引時間に対する、被測定光のパワーにおける時間位置を、該受光部から出力される該時間信号を基に波長に値付けして、前記スペクトラムとして出力し、
    前記補正部は、該受光部が検出した前記所定波長間隔のピークパワーを結ぶ包絡線上の値及び前記時間信号を基に、前記測定部で測定された被測定光のスペクトラムのパワーを補正することを特徴とする請求項1に記載の光ヘテロダインスペクトラムアナライザ。
  3. 前記可変波長光源は、波長掃引幅±W、掃引周波数fとすると、前記掃引時間tに対する波長変化Λ=Wsin(2πft)で示される掃引光を出力し、
    さらに、
    表示部と、
    前記波長変化を基に前記波長対前記パワーの座標であって少なくとも該波長がリニアな座標を生成し、該座標に前記測定部からのスペクトラムを表したグラフを該表示部に表示させる表示制御部と、を備えた請求項2に記載の光ヘテロダインスペクトラムアナライザ。
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