JP2002267536A - 波長測定装置 - Google Patents

波長測定装置

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JP2002267536A
JP2002267536A JP2001065360A JP2001065360A JP2002267536A JP 2002267536 A JP2002267536 A JP 2002267536A JP 2001065360 A JP2001065360 A JP 2001065360A JP 2001065360 A JP2001065360 A JP 2001065360A JP 2002267536 A JP2002267536 A JP 2002267536A
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wavelength
light
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optical filter
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JP2001065360A
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English (en)
Inventor
Seiji Funakawa
清次 舩川
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Ando Electric Co Ltd
Original Assignee
Ando Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測定光の波長が連続的に掃引される場合で
あっても、その掃引中の波長を高確度に計測できる波長
測定装置を提供する。 【解決手段】 波長可変光源1から出射された被測定光
はガスセル4と光ファイバエタロン8とに分岐されて入
射される。ガスセル4は、被測定光の内、予め校正され
た少なくとも2種類の波長成分を弁別する。光ファイバ
エタロン8は、それら少なくとも2種類の波長同士の間
隔よりも短い自由スペクトル領域を有する。CPU19
は、ガスセル4の透過出力及び光ファイバエタロン8の
透過出力に基づいて被測定光の波長を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被測定光の波長
を測定する波長測定装置に関し、より詳細には、連続的
に変化する掃引光の波長を測定する波長測定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、被測定光の波長測定には干渉計が
使用されており、例えば図5に示すマイケルソン干渉計
がある。マイケルソン干渉計100は、既知の波長λ0
を有する基準光を出射する基準光源101、固定ミラー
102、光路に対して平行方向にスライド自在に設けら
れた移動ミラー103、光路に対して45°傾斜した姿
勢で設置されたハーフミラー104、被測定光用受光素
子105、及び基準光用受光素子106により構成され
る。
【0003】マイケルソン干渉計100において、未知
の波長λを有する被測定光は、ハーフミラー104のB
点に向かって出射される。出射された被測定光の一部
は、ハーフミラー104のB点において直角に反射さ
れ、固定ミラー102にて進行方向が180°反転され
て、ハーフミラー104のA点を透過して被測定光用受
光素子105へ入射される。また、被測定光の他の一部
は、ハーフミラー104のB点を透過して、移動ミラー
103にて進行方向が180°反転されて、ハーフミラ
ー104のA点で直角に反射されて被測定光用受光素子
105へ入射される。
【0004】一方、基準光源101から出射された基準
光の一部は、ハーフミラー104のA点において直角に
反射され、固定ミラー102にて進行方向が180°反
転されて、ハーフミラー104のB点を透過して基準光
用受光素子106へ入射される。また、基準光源101
から出射された基準光の他の一部は、ハーフミラー10
4のA点を透過して、移動ミラー103にて進行方向が
180°反転されて、ハーフミラー104のB点にて直
角に反射されて基準光用受光素子106へ入射される。
【0005】この様に、各受光素子105、106に
は、固定ミラー102を経由した光と移動ミラー103
を経由した光とが入射されるので、これらの間で相互に
干渉現象が生じる。従って、移動ミラー103を図中矢
印方向へスライドさせた場合、各受光素子105、10
6から出力される出力信号には、図6に示す様に干渉に
よって生じるピークが周期的に生じる。
【0006】被測定光用受光素子105からの出力信号
のピッチ長Pは、被測定光の波長λに対応した値である
ので、移動ミラー103を予め定められた距離Dだけ移
動させた場合において、当該被測定光の波長λは、被測
定光用受光素子105からの出力信号のピーク数n0
と、基準光用受光素子106からの出力信号のピーク数
n1と、基準光の波長λ0とで決定され、次の式(1)
で表される。 λ=(n0/n1)×λ0 ・・・(1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マイケ
ルソン干渉計の様な従来の干渉計にあっては、測定中に
おいて被測定光の波長が固定されていることが前提であ
り、被測定光の波長が連続的に変化する様な場合はその
波長を正確に測定することができなかった。即ち、式
(1)においてピーク数n1は被測定光の波長の局所的
な変化を反映するものではない為、移動ミラー103を
スライドする過程で被測定光の波長が変化してしまった
場合は、変化した波長の平均値が測定されてしまう等の
不都合が生じていた。
【0008】本発明の課題は、被測定光の波長が連続的
に掃引される場合であっても、その掃引中の波長を高精
度に計測できる波長測定装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
為、請求項1記載の発明は、分岐された被測定光の一方
が入射され、当該入射光を予め校正された少なくとも2
種類の波長成分で弁別して透過する第1光フィルタ(例
えば、図1に示すガスセル4)と、前記分岐された被測
定光の他方が入射され、当該入射光を前記2種類の波長
同士の間隔よりも短い自由スペクトル領域で透過する第
2光フィルタ(例えば、図1に示す光ファイバエタロン
8)と、前記第1光フィルタの透過光及び前記第2光フ
ィルタの透過光に基づいて前記被測定光の波長を算出す
る算出手段(例えば、図1に示すCPU19)とを備え
たことを特徴とする。
【0010】請求項1記載の発明において、被測定光は
第1光フィルタと第2光フィルタとに分岐されて入射さ
れる。第1光フィルタは、予め校正された少なくとも2
種類の波長成分を弁別するので、当該第1光フィルタの
透過光の強度に基づいて少なくとも2点の基準値を設定
できる。一方、第2光フィルタは、それら予め校正され
た少なくとも2種類の波長同士の間隔よりも短い自由ス
ペクトル領域(FSR;Free Spectral Range)を有す
るので、被測定光の波長が連続的に掃引される場合は、
当該2種類の波長間において、第2光フィルタの透過光
の強度に複数のピークが生じる。これにより、当該ピー
ク数と、2点の基準値同士の間隔とに基づいて、第2光
フィルタの自由スペクトル領域の波長間隔を正確に補正
できる。従って、算出手段は、第1光フィルタの透過光
及び第2光フィルタの透過光に基づいて、掃引を開始し
た時点から現在までの波長の相対的な変化量を正確に算
出できる為、被測定光の波長が連続的に掃引される場合
であっても、その掃引中の波長を高精度に計測できる。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の波
長測定装置において、前記被測定光の波長が、前記2種
類の波長間を変化する間の波長スケールを前記第2光フ
ィルタの透過出力のピーク数で割る事により、当該第2
光フィルタの自由スペクトル領域を補正する第1の補正
手段(例えば、図1に示すCPU19)を更に備えたこ
とを特徴とする。
【0012】請求項2記載の発明によれば、2種類の波
長間にて補正されることで、2種類の波長間より外側の
波長においても第2の光フィルタの波長間隔で正確に補
正ができる。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の波長測定装置において、前記第1光フィルタは、予
め校正された少なくとも2種類の波長成分を吸収するガ
スセル(例えば、図1に示すガスセル4)であることを
特徴としている。
【0014】請求項3記載の発明によれば、ガスセルが
被測定光の波長成分の内、予め校正された少なくとも2
種類の波長成分を吸収するので、当該ガスセルの透過光
の強度が著しく弱くなったタイミングで基準値を設定で
きる。また、ガスセルは、温度等の外乱に対して非常に
安定した波長弁別特性を有するので、被測定光を一層高
精度に測定できる。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1又は2記
載の波長測定装置において、前記第1光フィルタは、予
め校正された少なくとも2種類の波長同士の間隔を自由
スペクトル領域とするエタロン(例えば、図4に示すフ
ァブリー・ペローのエタロン)であることを特徴として
いる。
【0016】請求項4記載の発明によれば、被測定光を
掃引する際、エタロンの透過出力の強度には周期的にピ
ークが生じるので、当該ピークが生じるタイミングで基
準値を設定できる。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の
何れか記載の波長測定装置において、前記第2光フィル
タの透過出力のピーク数を計数する計数手段(例えば、
図1に示すカウンタ14)と、既知の基準波長を有する
光が入射された際に、前記計数手段の計数値をリセット
するリセット手段(例えば、図1に示すCPU19)を
更に備えたことを特徴とする。
【0018】請求項5記載の発明において、既知の基準
波長を有する光を入射した際に、リセット手段を介して
計数値をリセットすることにより、被測定光の波長を掃
引する過程における計数手段の計数値は、基準波長から
の相対変化量を表すことになる。従って、算出手段は、
基準波長及び計数値に基づいて掃引中の被測定光の波長
を正確に算出できる。従って、被測定光の波長が連続的
に掃引される場合であっても、その掃引中の波長を高精
度に計測できる。
【0019】請求項6記載の発明は、請求項5記載の波
長測定装置において、所定のタイミングで同期信号を出
力する同期信号出力手段(例えば、図1に示す第1比較
レジスタ17)と、この同期信号出力手段からの同期信
号を検知する毎に、前記計数値を取得する取得手段(例
えば、図1に示すCPU19)とを更に備え、前記算出
手段は、前記取得手段が取得した各計数値別に前記波長
を算出することを特徴とする。
【0020】ここで、前記同期信号出力手段は、請求項
7記載の発明の様に、請求項5記載の計数手段の計数値
に基づいて前記同期信号を出力するのが好ましい。
【0021】また、請求項8記載の発明の様に、前記同
期信号出力手段は、前記被測定光が光源と該光源の発振
波長を自在に変化させる波長調節機構(例えば、図1に
示すモータ/エンコーダ2)とを具備する波長可変光源
(例えば、図1に示すTLS1)から出射されたもので
ある場合には当該波長調節機構の操作量に基づいて前記
同期信号を出力するのが好ましい。
【0022】請求項6記載の発明において、同期信号出
力手段は所定のタイミングで同期信号を出力し、取得手
段は、その同期信号を検知する毎に、計数値を取得す
る。算出手段は、取得手段が取得する各計数値別に波長
を算出する。従って、被測定光の波長を掃引する過程に
おいて、当該被測定光の波長を所定のタイミング毎に算
出できる。また、各計数値を一旦取り込んだ後に、当該
各計数値に基づいて波長を算出し校正して出力する事も
できる。
【0023】請求項9記載の発明は、請求項5乃至8の
何れか記載の波長測定装置において、前記計数手段は、
前記第2光フィルタの透過出力値が所与の基準値を切る
毎に前記計数値をインクリメント或いはデクリメントし
て、当該透過出力のピーク数を計数することを特徴とす
る。
【0024】請求項9記載の発明によれば、計数手段
は、第2光フィルタの透過出力値が所与の基準値を切る
毎に計数値をインクリメント或いはデクリメントして、
当該出力のピーク数を計数するので、受光素子の出力の
ピーク数を正確且つ容易に計数できる。
【0025】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
波長測定装置において、前記基準値は、前記第2光フィ
ルタの前段にて前記被測定光から分岐された参照光の光
強度に応じて変動することを特徴とする。
【0026】請求項10記載の発明によれば、光フィル
タの前段にて被測定光から分岐された参照光の光強度に
応じて基準値が変動するので、仮に、被測定光の強度に
揺らぎが生じていても、当該揺らぎに起因して計数値に
誤差が生じる事を回避できる。即ち、被測定光の強度揺
らぎの影響は、第2光フィルタの透過出力及び基準値の
双方が共に受けるので、これらの値同士を比較する場合
には、当該揺らぎ分をキャンセルできる。
【0027】請求項11記載の発明は、請求項1乃至1
0の何れか記載の波長測定装置において、前記算出手段
が算出する被測定光の波長値を、当該被測定光の掃引開
始波長値及び掃引終了波長値の少なくとも何れか一方に
基づいて補正する第2の補正手段(例えば、図1に示す
CPU19)を更に備えたことを特徴とする。
【0028】ここで、掃引開始波長値及び掃引終了波長
値は、例えば充分な確度の保証された波長計で測定する
等して、出来る限り高精度に測定するのが好ましい。
【0029】請求項11記載の発明によれば、第2の補
正手段が、算出手段が算出する被測定光の波長値を、当
該被測定光の少なくとも掃引開始波長値及び掃引終了波
長値の少なくとも何れか一方に基づいて補正するので、
誤差を低減できる。尚、掃引開始波長値及び掃引終了波
長値の両方に基づいて被測定光の波長値を補正できるの
は勿論である。その場合は、掃引開始時及び掃引終了時
における被測定光の波長停止の確度(±ΔWL)を零に
できるので、結果的にピーク間隔の誤差を零にできる。
従って、一層正確な波長値を知る事ができる。
【0030】請求項12記載の発明は、請求項1乃至1
1の何れか記載の波長測定装置において、前記第2光フ
ィルタは、光ファイバの両端に高反射膜(例えば、図1
に示す高反射膜8a,8a)を形成して成る光ファイバ
エタロン(例えば、図1に示す光ファイバエタロン8)
であることを特徴とする。
【0031】請求項12記載の発明において、被測定光
が光ファイバエタロンに入射されると、当該被測定光
は、光ファイバエタロンにおける一端の高反射膜と他端
の高反射膜との間で反射を繰り返す。但し、入射された
被測定光の波長が一定の条件を満たしているときは、当
該被測定光は光ファイバエタロンを透過する。従って、
入射する被測定光の波長を連続的に掃引する場合には、
受光素子が出力する透過光の光強度には、所定波長間隔
毎にピークが生じる。ここで、所定の波長間隔(Δλ)
は、光ファイバエタロンの物理的特性によって決まる長
さであり、当該光ファイバエタロンの長さをL、屈折率
をn、被測定光の波長をλとすると、次の式(2)で表
される。 Δλ=λ2/(2nL) ・・・(2)
【0032】この式(2)に示す様に、波長間隔(Δ
λ)は、光ファイバエタロンの長さLに反比例する。波
長間隔(Δλ)が短い程、掃引中における波長変化の分
解能が良好になるが、光ファイバエタロンにあっては、
その長さLを充分に確保できるので、連続的に掃引され
る被測定光の波長を例えば、1pm或いはそれ以下の確
度で被測定光をモニタできる。
【0033】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の波長測定装置において、前記光ファイバエタロンの温
度を一定に保つ保温手段を更に備えたことを特徴とす
る。
【0034】請求項13記載の発明によれば、保温手段
が光ファイバエタロンの温度を一定に保つので、周囲の
温度に依存して光ファイバエタロンの長さLおよび屈折
率nが変化する事を防止できる。従って、被測定光の波
長を一層正確に測定できる。
【0035】
【発明の実施の形態】<第1の実施の形態>図1は、第
1の実施の形態における波長測定装置の構成を示すブロ
ック図である。波長測定装置10は、波長可変光源(T
LS)1、モータ/エンコーダ2、光カプラ3,7、ガ
スセル4、フォトダイオード5,9,11、電流−電圧
変換器6,10、光ファイバエタロン8、基準電圧源1
2、比較器13、カウンタ14、モータ駆動部15、モ
ータ制御部16、第1比較レジスタ17、第2比較レジ
スタ18、CPU19、入力部20、メモリ21、表示
装置22及びOPM24を備える。尚、被測定対象とし
てDUT(Device Under Test)23を図示する。
【0036】波長可変光源1は、図示はしないが、片端
面に無反射膜が施された半導体レーザ(LD;Laser Di
ode)と、この半導体レーザの発振波長を自在に調節す
る為の回折格子及びミラー等から構成される波長可変機
構とを有する。尚、この波長可変光源1は、入力部22
にて基準波長(例えば、1500.000nm)が設定
された際に、当該発振波長が当該基準波長(1500.
000nm)に正確に一致する様に予めキャリブレーシ
ョンがなされている。
【0037】モータ/エンコーダ2は、エンコーダ2a
とモータ2bによって構成される。エンコーダ2aは、
モータ駆動部15によりモータ2bが駆動された際に、
モータ2b内の回転軸の回転数に応じたパルス信号をモ
ータ制御部16に出力する。モータ制御部16は、エン
コーダ2aから入力されるパルス信号のパルス数を計数
して、CPU19から入力されるセット計数値に基づい
てモータ2bの回転軸の回転数を制御する。即ち、波長
可変光源1の波長可変機構を構成するモータ/エンコー
ダ2に取り付けられた回折格子或いはミラー等の位置を
変えることにより、半導体レーザの発振波長を連続的に
変化させて掃引させる。
【0038】光カプラ3は、波長可変光源1から出射さ
れた被測定光を、ガスセル4に入射する光と、光カプラ
7に入射する光とに分岐する。
【0039】ガスセル4は、ガラスセル内部に、12ア
セチレンガス若しくはその同位体である13アセチレン
ガス又はシアンガス等を封入したものである。ガスセル
4は、光カプラ3によって分岐されて入射された被測定
光の波長が、ガスの吸収線の波長(以下、「吸収波長」
と記す。)に達した場合にのみ当該被測定光を強く吸収
する。
【0040】フォトダイオード5は、ガスセル4の透過
光を受光し、当該透過光の強度(パワー)に応じた電流
を出力する。電流−電圧変換器6は、フォトダイオード
5から出力された電流を、その大きさに応じた電圧に変
換してCPU15に出力する。
【0041】光カプラ7は、光カプラ3によって分岐さ
れた被測定光を更に、光ファイバエタロン8に入射する
光と、フォトダイオード11に入射する光とに分岐す
る。光ファイバエタロン8は、光ファイバと、この光フ
ァイバの両端に光ファイバの光の伝搬方向に対して垂直
に設けられた一対の高反射膜(ARコート)8a,8a
とから構成される。光ファイバエタロン8は、ガスセル
4の任意の2種類の吸収波長同士の間隔よりも短い自由
スペクトル領域(FSR)を有する。
【0042】フォトダイオード9は、光ファイバエタロ
ン8の透過光を受光し、当該透過光の強度(パワー)に
応じた電流を出力する。電流−電圧変換器10は、フォ
トダイオード9から出力された電流を、その大きさに応
じた電圧(以下、「出力電圧」と記す。)に変換して比
較器13に出力する。
【0043】フォトダイオード11は、光カプラ7によ
って分岐された被測定光を受光し、当該被測定光の強度
(パワー)に応じた電流を出力する。基準電圧源12
は、フォトダイオード11から出力される電流値に応じ
た基準電圧(カウンタ閾値電圧)を比較器13に出力す
る。
【0044】比較器13は、電流−電圧変換器10から
入力された出力電圧と、基準電圧源12から入力された
カウンタ閾値電圧とを比較し、比較結果をカウンタ14
に出力する。ここで、図2に示す出力電圧のモニタ例を
参照して比較器13の動作について具体的に説明する。
図2において、横軸は被測定光の波長を示し、縦軸は出
力電圧値を示し、破線は、カウンタ閾値電圧を示す。
尚、図2では、カウンタ閾値電圧が一定であるかの様に
図示しているが、実際には、カウンタ閾値電圧は、波長
可変光源1の出射光の光強度に応じて変動する。
【0045】光ファイバエタロン8は、特定の波長を有
する被測定光のみを選択的に透過させるので、当該光フ
ァイバエタロン8に入射する被測定光の波長が連続的に
掃引された場合は、図2に示す様に出力電圧に周期的に
ピーク波形が表れる。ここで、隣接するピーク波形同士
の間隔(FSR)は、光ファイバエタロン8の物理的特
性に応じた値となるが、この光ファイバエタロン8のF
SRは1pmで校正されているものとする。
【0046】比較器13は、出力電圧とカウンタ閾値電
圧とを比較し、出力電圧値がカウンタ閾値電圧値を上回
った時は比較結果として第1の状態信号をカウンタ14
に出力し、出力電圧値がカウンタ閾値電圧値を下回った
時は比較結果として第2の状態信号をカウンタ14に出
力する。
【0047】カウンタ14は、比較器13から入力され
る比較結果が第1の状態信号から第2の状態信号へ、或
いは第2の状態信号から第1の状態信号へ遷移する毎
に、即ち出力電圧がカウンタ閾値を切る毎に計数値をイ
ンクリメント或いはデクリメントして出力電圧のピーク
数を計数する。
【0048】モータ駆動部15は、CPU19によりモ
ータ制御部16内のセットカウンタ161に設定された
計数値に基づいて、モータ2bに印加するモータ駆動信
号の印加時間を調整して、モータ2b内の回転軸の回転
数を制御する。
【0049】モータ制御部16は、セットカウンタ16
1及びアップダウンカウンタ162により構成される。
セットカウンタ161は、CPU19によりモータ2b
内の回転軸の回転数に対応する計数値が設定されるカウ
ンタである。アップダウンカウンタ162は、被測定光
が掃引される過程において、エンコーダ2aから入力さ
れるパルス信号のパルス数をアップ/ダウンカウント
し、その計数値をCPU19、第1比較レジスタ17、
及び第2比較レジスタ18に出力する。アップダウンカ
ウンタ162の計数値は、モータ2b内の回転軸の回転
数を表す。
【0050】第1比較レジスタ17は、CPU19によ
り適時更新して入力される比較値を記憶すると共に、当
該比較値とアップダウンカウンタ162から入力される
計数値とを比較し、比較結果が一致した場合に、CPU
19及びOPM21に同期信号(TIMINGSIGN
AL)を出力する。
【0051】第2比較レジスタ18は、CPU19によ
り適時更新して入力される比較値を記憶すると共に、当
該比較値とアップダウンカウンタ162から入力される
計数値とを比較し、比較結果が一致した場合に、CPU
19に同期信号(TIMINGSIGNAL)を出力す
る。
【0052】CPU19は、第1比較レジスタ17から
入力される同期信号を検知する毎にカウンタ14の計数
値を取得すると共に、第2比較レジスタ18から入力さ
れる同期信号を検知する毎に波長値補正用の信号として
電流―電圧変換器6から入力される電圧値を取得し、こ
れらの値に基づいて被測定光の波長を算出する。
【0053】入力部20は、操作者が所望の基準波長を
入力する為の各種キーを備えている。メモリ21は、E
EPROM(Electrical Erasable Programmable Read
OnlyMemory)やフラッシュROM等から構成されてお
り、掃引開始時の基準波長値、ピーク間隔波長値、モー
タ2bのパルス数と波長との関係を規定した第1テーブ
ル及び予め校正されたガスセルの波長吸収位置を規定し
た第2テーブル等を記憶する。表示装置22は、CPU
19によって算出し補正された被測定光の波長を表示す
る。
【0054】DUT20は、光モジュール、光スプリッ
タ、光サーキュレータ等の被測定対象であり、当該DU
T20には、波長可変光源1からレーザ光が入射され
る。OPM24は、DUT20からの透過光を受光し、
受光した透過光の強度に応じた信号をCPU19に出力
する。
【0055】以下、波長測定装置10の動作について説
明する。先ず、操作者が入力部20から基準波長(例え
ば、1500.000[nm])を設定すると、CPU
19は、入力された基準波長に応じた計数値をセットカ
ウンタ161に設定する。モータ駆動部15は、セット
カウンタ161に設定された計数値に基づいて、モータ
2bに印加するモータ駆動信号の印加時間を調整し、モ
ータ2bの回転数を制御して波長可変光源1内の波長可
変機構を基準波長で発光するする様に調整する。
【0056】次いで、CPU19は、入力部20から入
力された基準波長値(1500.000[nm])をメ
モリ21に記憶すると共に、カウンタ14及びアップダ
ウンカウンタ162の計数値をリセットし、各計数値を
零に設定する。
【0057】次いで、操作者が入力部20から掃引終了
時の最終波長を入力すると、CPU19は、メモリ21
の第1テーブルを参照して当該最終波長に対応するモー
タ2bの最終移動先としてのパルス数(計数値)を認識
し、認識した計数値をセットカウンタ161に設定す
る。モータ駆動部15は、CPU19によりセットカウ
ンタ161に設定された計数値に基づいて、モータ2b
に印加するモータ駆動信号の印加時間を調整して、モー
タ2b内の回転軸の回転数を制御する。
【0058】アップダウンカウンタ162は、エンコー
ダ2aから入力されるパルス信号を検知する毎に計数値
をインクリメントし、インクリメントした計数値を第1
比較レジスタ17、第2比較レジスタ18及びCPU1
9に出力する。第1比較レジスタ17は、CPU19に
より記憶された比較値とアップダウンカウンタ162の
計数値とが一致する毎に、CPU19及びOPM24に
同期信号を出力する。
【0059】CPU19は、第1比較レジスタ17から
入力される同期信号を検知する毎に、カウンタ14の計
数値を読み込み、読み込んだ計数値にピーク間隔波長値
(初期値は例えば、1[pm])を乗じて得る波長の相
対変化量と、予めメモリ15に記憶した基準波長(15
00.00[nm])との和を算出する事により、被測
定光の現在の波長値を求める。
【0060】但し、被測定光の波長値は、ガスセル4の
吸収波長位置に基づいて補正される。即ち、CPU19
は、第2比較レジスタ18から入力される同期信号を検
知する毎に、波長値補正用の信号として電流−電圧変換
器6から電圧値を取得する。
【0061】また、CPU19は、少なくとも2点の波
長吸収位置を読み込んだ場合、それら波長吸収位置同士
の間隔(波長スケール)を、その間にカウンタ14で計
数された計数値で割る事により、光ファイバエタロン8
のピーク間隔波長値(FSR)を補正する。
【0062】尚、CPU19は、第1比較レジスタ又は
第2比較レジスタから同期信号が入力される毎に、当該
各レジスタに設定された比較値を随時更新する。また、
OPM19は、第1比較レジスタ17から入力される同
期信号を検出する毎に、DUT18から受光した透過光
の光出力強度に応じた信号をCPU14に出力する。次
いで、CPU19は、補正された光ファイバエタロン8
のピーク間隔波長(FSR)より第1比較レジスタが発
生した同期信号の波長を補正することで、補正された被
測定光の波長と、OPM24から入力されたDUT18
の透過光強度に応じた光出力とを表示装置22に表示さ
せる。
【0063】本実施の形態の波長測定装置10によれ
ば、以下の様な効果が得られる。 (1)予め校正されたガスセル4の複数の波長吸収位置
に基づいて、被測定光の波長を確定できるので、CPU
19は被測定光の波長値を高精度に算出できる。
【0064】(2)CPU19は、2種類の波長吸収位
置同士の間隔を、当該2種類の波長の一方から他方に被
測定光の波長が変化する間にカウンタ14で計数される
計数値で割る事により、光ファイバエタロン8のFSR
を補正するので、被測定光の波長を高精度に算出でき
る。また、被測定の波長がガスセル4の2点の吸収波長
を跨いで変化し、光ファイバエタロン8のFSRが一旦
補正された後は、当該補正値を保持する事により、2種
類の波長間より外側の波長をリアルタイムで補正するこ
ともできる。
【0065】(3)カウンタ14が現在計数している計
数値(ピーク数)は、波長掃引を開始した時点から現時
点に至る波長の相対的な変化量を表しており、CPU1
9は当該計数値に基づいて被測定光の波長を、同期信号
をトリガとして被測定光の現時点における瞬時的な波長
値をモニタできる。この為、被測定光の波長が連続的に
掃引される場合でも、その掃引中の波長を高精度に計測
できる。
【0066】(4)FSRが短い程、掃引中における波
長分解能が良好なものとなるが、光ファイバエタロン8
にあっては、その長さを充分に確保する事ができるの
で、連続的に掃引される被測定光の波長値は、1[pm]
或いはそれ以下の精度を保証できる。
【0067】(5)波長可変光源1の出射光の光強度に
応じて、比較器13に印加される基準電圧(カウンタ閾
値電圧)が自在に変動するので、仮に、波長可変光源1
の出射光(被測定光)の強度に揺らぎが生じていても、
当該揺らぎに起因してカウンタ14の計数値に誤差が生
じる事を回避できる。即ち、被測定光の強度揺らぎの影
響は、電流−電圧変換器10の出力電圧及び基準電圧源
からの基準電圧(カウンタ閾値電圧)の双方が共に同様
に受けるので、比較器13がこれらの値同士を比較する
際には、当該揺らぎ分がキャンセルされる。
【0068】尚、本第1の実施の形態における記述内容
は、本発明に係る波長測定装置10の好適な一例であ
り、本発明はこれらに限定されものではない。例えば、
波長が変化する範囲内で少なくとも2点の波長値をマー
キングする為にガスセル4を採用したが、ガスセル4に
代えて、自由スペクトル領域(FSR)の周期が予め正
確に校正されているファブリー・ペローのエタロン、干
渉光フィルタ、或いはバンドパスフィルタ等を採用して
も差し支えない。
【0069】また、光ファイバエタロン8の環境温度を
±0.1℃から±0.01℃若しくはそれ以上の安定度
で一定に保つ保温手段を備えるとなおよい。斯かる保温
手段は、例えば、サーミスタやペルチェ冷却素子を用い
て構成することができる。この様に波長測定装置を構成
した場合は、光ファイバエタロンの長さLが伸縮するこ
と及び屈折率nが変化することを防止できるので、更に
細かいオーダで計測値の確度が保証されることになる。
【0070】また、温度その他の外乱に起因して、光フ
ァイバエタロンの波長間隔が、正確な値に対応付けられ
ない場合は、波長を掃引する際の初期波長(WLS)と
掃引終了時の最終波長(WLE)に基づいて波長の補正
が可能である。WLS、WLEの波長停止時の確度が夫
々±ΔWLとすると、最大の波長掃引間隔(ΔWLma
x)は次の式(3)で表される。 ΔWLmax=(WLE−WLS)+2ΔWL ・・・(3)
【0071】一方、最小の波長掃引間隔(ΔWLmin)
は次の式(4)で表される。 ΔWLmin=(WLE−WLS)−2ΔWL ・・・(4) ここで、波長を掃引した際のピーク数をN回とすると、
1カウントでの波長間隔はΔMLmax/N或いはΔWLm
in/Nとなる。従って、両者の差が、波長掃引した際の
波長間隔の誤差(EWL)は、次の式(5)で表され
る。 EWL=ΔMLmax/N−ΔWLmin/N ・・・(5)
【0072】仮に、近隣するピークの間隔が1[pm]
で設定されているとすると、1[nm]に渡って被測定
光を掃引した場合、最終的にカウンタの計数値Nは10
00回となる。従って、ΔWL=15[pm]とする
と、EWLは0.06[pm]となる。然るに、波長掃
引時にWLSを充分な確度の保証された波長計にて測定
すると共に、掃引終了時点でWLEを波長計で確認する
ことで、ΔWL=0にできるので、誤差EWLを0にで
きる。ここで、WLS若しくはWLEの何れか一方のみ
でも誤差を低減できるのは勿論である。
【0073】また、光ファイバエタロン8のFSRは被
測定光の波長と共に変化し、波長が長くなるとフィネス
は狭くなることが実証されている。このフィネスの変動
は、波長の変化量1nmに対して5/100pm程度で
あるので、充分無視し得るものであるが、広範囲に渡っ
て波長を掃引する様な場合は、エアリー曲線その他の理
論式或いは実測値等に基づいてフィネスを適時キャリブ
レーションするのが好ましい。
【0074】更に、同期信号と同期信号の間隔における
被測定光の波長の値を、最小2乗法等の周知の補間手法
にて補間して推定する様にしてもよい。更に、モータ2
bは、具体的には、DCサーボモータ、ACサーボモー
タ、若しくはパルスモータ等によって構成することがで
きるが、これら如何なる種類のモータを採用しても上記
と同様の制御が可能である。その他、波長測定装置10
の細部構成、及び動作に関しても本発明の趣旨を逸脱す
ることのない範囲で適宜に変更可能である。
【0075】<第2の実施の形態>図3は、第2の実施
の形態による波長測定装置20の構成を示すブロック図
である。尚、図3において、前述した波長測定装置10
の構成要素と同一のものには、同一符号を付すと共に、
これらについての重複する説明は省略する。波長測定装
置20の構成は、第1の実施の形態における波長測定装
置10と大略同様であるが、第1比較レジスタ17及び
第2比較レジスタ18の同期信号を出力するタイミング
を、カウンタ14の計数値に基づいて定める点を特徴と
する。
【0076】波長測定装置20において、メモリ21
は、アップダウンカウンタ162の単位計数値当たり
の、被測定光の波長変化量を規定した第3テーブルを更
に記憶している。
【0077】以下、波長測定装置20の動作を説明す
る。先ず、操作者が入力部20から基準波長(例えば、
1500.000[nm])を設定すると、CPU19
は、入力された基準波長に応じた計数値をセットカウン
タ161に設定する。モータ駆動部15は、セットカウ
ンタ161に設定された計数値に基づいて、モータ2b
に印加するモータ駆動信号の印加時間を調整し、モータ
2bの回転数を制御して波長可変光源1内の波長可変機
構を基準波長で発光する様に調整する。そして、設定さ
れた基準波長と一致する様にキャリブレーションされた
基準光が波長可変光源1から当該正確にガスセル4及び
光ファイバエタロン8に出射される。
【0078】次いで、CPU19は、入力部20から入
力された基準波長値(1500.000[nm])をメ
モリ21に記憶すると共に、カウンタ14及びアップダ
ウンカウンタ162の計数値をリセットし、各計数値を
零に設定する。
【0079】次いで、操作者が入力部20から掃引終了
時の最終波長を入力すると、CPU19は、メモリ21
の第1テーブルを参照して当該最終波長に対応するモー
タ2bの最終移動先としてのパルス数(計数値)を認識
し、認識した計数値をセットカウンタ161に設定す
る。モータ駆動部15は、CPU19によりセットカウ
ンタ161に設定された計数値に基づいて、モータ2b
に印加するモータ駆動信号の印加時間を調整して、モー
タ2b内の駆動部の移動量を制御する。
【0080】アップダウンカウンタ162は、エンコー
ダ2aから入力されるパルス信号を検知する毎に計数値
をインクリメントし、インクリメントした計数値を第1
比較レジスタ17、第2比較レジスタ18及びCPU1
9に出力する。第1比較レジスタ17は、CPU19に
より記憶された比較値とアップダウンカウンタ162の
計数値とが一致する毎に、CPU19及びOPM24に
同期信号を出力する。
【0081】CPU19は、第1比較レジスタ17から
入力される同期信号を検知する毎に、補正用のデータと
してアップダウンカウンタ162の計数値を読み込み、
読み込んだ計数値に第3テーブルに規定されている単位
計数値当たりの波長変化量を乗じる事により、被測定光
の波長値の変化量を算出し、当該変化量と波長掃引を開
始した基準波長との和により、被測定光の現在の波長値
を算出する。
【0082】但し、被測定光の波長値は、ガスセル4の
吸収波長位置に基づいて補正される。即ち、CPU19
は、第2比較レジスタ18から入力される同期信号を検
知する毎に、波長値補正用の信号として電流−電圧変換
器6から電圧値を取得する。
【0083】また、CPU19は、少なくとも2点の波
長吸収位置を読み込んだ場合、それら波長吸収位置同士
の間隔を、その間におけるカウンタ14の計数値で割る
事により、光ファイバエタロン8のピーク間隔波長値
(FSR)を補正する。
【0084】尚、CPU19は、第1比較レジスタ又は
第2比較レジスタから同期信号が入力される毎に、当該
レジスタに設定された比較値を随時更新する。また、O
PM19は、第1比較レジスタ17から入力される同期
信号を検出する毎に、DUT18から受光した透過光の
光出力強度に応じた信号をCPU14に出力する。次い
で、CPU19は、算出した被測定光の波長と、OPM
24から入力されたDUT18の透過光強度に応じた光
出力とを表示装置22に表示させる。この波長測定装置
20によれば、前述した波長測定装置10と同様の効果
が得られる。
【0085】<第3の実施の形態>図4は、第3の実施
の形態による波長測定装置30の構成を示すブロック図
である。尚、図4において、前述した波長測定装置10
の構成要素と同一のものには、同一符号を付すと共に、
これらについての重複する説明は省略する。この波長測
定装置30の構成は、第1の実施の形態における波長測
定装置10と大略同様であるが、ガスセル4に代えてフ
ァブリー・ペローのエタロン31を採用すると共に、比
較器32を備えた点を特徴とする。
【0086】ファブリー・ペローのエタロン31は、自
由スペクトル領域(FSR)が1[nm]に正確に一致す
る様に予め校正されたものを使用する。比較器32は、
基準電圧源12からのカウンタ閾値電圧と、電流−電圧
変換機6からの出力電圧を比較し、当該比較結果をCP
U19に出力する。
【0087】この波長測定装置30では、被測定光の波
長がファブリー・ペローのエタロン31の自由スペクト
ル領域(FSR)に基づいて随時補正される。即ち、C
PU19は、第2比較レジスタ18からの同期信号を検
知する毎に、波長値補正用の信号として比較器32から
の比較結果を取得し、当該比較結果に基づいて当該ファ
ブリー・ペローのエタロン31の自由スペクトル領域
(FSR)の間隔を認識する。
【0088】そして、CPU19は、比較器32からの
比較結果に基づいてファブリー・ペローのエタロン31
の透過出力にピークが訪れた事を検知すると、被測定光
の波長の相対的な移動量をファブリー・ペローのエタロ
ン31の自由スペクトル領域(FSR)の倍数に基づい
て補正し確定する。また、CPU19は、ファブリー・
ペローのエタロン31の自由スペクトル領域(FSR)
の間隔を、その間を被測定光の波長が変化する間にカウ
ンタ14で計数される計数値で割る事により、光ファイ
バエタロン8のFSRを随時補正する。この波長測定装
置30によれば、前述した波長測定装置10と同様の効
果が得られる。
【0089】尚、比較器32の後段に、ファブリー・ペ
ローエタロン31の透過出力のピーク数を計数するカウ
ンタと、当該カウンタ値が一定値に達する毎にCPU1
9に同期信号を出力する比較レジスタとを設けてもよ
い。
【0090】
【発明の効果】請求項1から5記載の発明によれば、被
測定光の波長が連続的に掃引される場合でも、その掃引
中の波長を高精度に計測できる。
【0091】請求項6から8記載の発明によれば更に、
被測定光の波長を掃引する過程において、当該被測定光
の波長を所定のタイミング毎に取り込み、各計数値を一
旦取り込んだ後に、当該各計数値に基づいて波長を算出
し補正して表示できる。
【0092】請求項9記載の発明によれば更に、受光素
子の出力のピーク数を正確且つ容易に計数できる。
【0093】請求項10記載の発明によれば更に、仮に
被測定光の強度に揺らぎが生じていても、当該揺らぎに
起因して計数値に誤差が生じる事を回避できる。
【0094】請求項11記載の発明によれば更に、被測
定光の波長をより正確に計測できる。特に、掃引開始波
長値及び掃引終了波長値の両方に基づいて被測定光の波
長値を補正する場合は、掃引開始時及び掃引終了時にお
ける被測定光の波長停止の確度(±ΔWL)を零にでき
るので、結果的にピーク間隔の誤差を零にできる。従っ
て、一層正確な波長値を知る事ができる。
【0095】請求項12記載の発明によれば更に、連続
的に掃引される被測定光の波長を1[pm]或いはそれ以
下の精度で計測できる。
【0096】請求項13記載の発明によれば更に、周囲
の温度に依存して光ファイバエタロンの長さLが伸縮す
ること及び屈折率nが変化することを防止できるので、
被測定光の波長を一層高精度に測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による波長測定装置10の構
成を示すブロック図。
【図2】光ファイバエタロン8の透過特性を示す図。
【図3】第2の実施の形態による波長測定装置20の構
成を示すブロック図。
【図4】第3の実施の形態による波長測定装置30の構
成を示すブロック図。
【図5】周知のマイケルソン干渉計を示す図。
【図6】周知のマイケルソン干渉計の原理を説明する為
の模式図。
【符号の説明】
1 波長可変光源 2 モータ/エンコーダ 4 ガスセル 8 光ファイバエタロン 8a 高反射膜 14 カウンタ 19 CPU 31 ファブリー・ペローのエタロン

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分岐された被測定光の一方が入射され、当
    該入射光を予め校正された少なくとも2種類の波長成分
    で弁別して透過する第1光フィルタと、 前記分岐された被測定光の他方が入射され、当該入射光
    を前記2種類の波長同士の間隔よりも短い自由スペクト
    ル領域で透過する第2光フィルタと、 前記第1光フィルタの透過光及び前記第2光フィルタの
    透過光に基づいて前記被測定光の波長を算出する算出手
    段とを備えたことを特徴とする波長測定装置。
  2. 【請求項2】前記被測定光の波長が、前記2種類の波長
    間を変化する間の波長スケールを前記第2光フィルタの
    透過出力のピーク数で割る事により、当該第2光フィル
    タの自由スペクトル領域を補正する第1の補正手段を更
    に備えたことを特徴とする請求項1記載の波長測定装
    置。
  3. 【請求項3】前記第1光フィルタは、予め校正された少
    なくとも2種類の波長成分を吸収するガスセルであるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の波長測定装置。
  4. 【請求項4】前記第1光フィルタは、予め校正された少
    なくとも2種類の波長同士の間隔を自由スペクトル領域
    とするエタロンであることを特徴とする請求項1又は2
    記載の波長測定装置。
  5. 【請求項5】前記第2光フィルタの透過出力のピーク数
    を計数する計数手段と、 既知の基準波長を有する光が入射された際に、前記計数
    手段の計数値をリセットするリセット手段を更に備えた
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか記載の波長測
    定装置。
  6. 【請求項6】所定のタイミングで同期信号を出力する同
    期信号出力手段と、 この同期信号出力手段からの同期信号を検知する毎に、
    前記計数値を取得する取得手段とを更に備え、 前記算出手段は、前記取得手段が取得した各計数値別に
    前記波長を算出することを特徴とする請求項5記載の波
    長測定装置。
  7. 【請求項7】前記同期信号出力手段は、請求項5記載の
    計数手段の計数値に基づいて前記同期信号を出力するこ
    とを特徴とする請求項6記載の波長測定装置。
  8. 【請求項8】前記被測定光は、光源と該光源の発振波長
    を自在に変化させる波長調節機構とを具備する波長可変
    光源から出射されたものであり、 前記同期信号出力手段は、当該波長調節機構の操作量に
    基づいて前記同期信号を出力することを特徴とする請求
    項6記載の波長測定装置。
  9. 【請求項9】前記計数手段は、前記第2光フィルタの透
    過出力値が所与の基準値を切る毎に前記計数値をインク
    リメント或いはデクリメントして、当該透過出力のピー
    ク数を計数することを特徴とする請求項5乃至8の何れ
    か記載の波長測定装置。
  10. 【請求項10】前記基準値は、前記第2光フィルタの前
    段にて前記被測定光から分岐された参照光の光強度に応
    じて変動することを特徴とする請求項9記載の波長測定
    装置。
  11. 【請求項11】前記算出手段が算出する被測定光の波長
    値を、当該被測定光の掃引開始波長値及び掃引終了波長
    値の少なくとも何れか一方に基づいて補正する第2の補
    正手段を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至10
    の何れか記載の波長測定装置。
  12. 【請求項12】前記第2光フィルタは、光ファイバの両
    端に高反射膜を形成して成る光ファイバエタロンである
    ことを特徴とする請求項1乃至11の何れか記載の波長
    測定装置。
  13. 【請求項13】前記光ファイバエタロンの温度を一定に
    保つ保温手段を更に備えたことを特徴とする請求項12
    記載の波長測定装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010032317A (ja) * 2008-07-28 2010-02-12 Nippon Electric Glass Co Ltd 温室効果ガス測定装置
JP2011039354A (ja) * 2009-08-14 2011-02-24 National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology 光ファイバ伝送系
JP2014085301A (ja) * 2012-10-26 2014-05-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 波長掃引光源用光強度計測装置

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