JPH10225654A - 組立用接着剤の供給方法 - Google Patents

組立用接着剤の供給方法

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JPH10225654A
JPH10225654A JP4744397A JP4744397A JPH10225654A JP H10225654 A JPH10225654 A JP H10225654A JP 4744397 A JP4744397 A JP 4744397A JP 4744397 A JP4744397 A JP 4744397A JP H10225654 A JPH10225654 A JP H10225654A
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adhesive
container
parts
assembly
supplying
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JP4744397A
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Inventor
Yasunari Kawashima
康成 川島
Mutsumi Yamamoto
睦 山本
Kenichi Shinozaki
憲一 篠崎
Toshiyuki Muto
敏之 武藤
Taizo Sakaki
泰三 坂木
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体状の接着剤を固体の容器等に封入(含
浸)して供給し、部品間等でこの容器を圧砕して容器内
の接着剤を流出させて両部品を接合させるようにし、部
品を把持する自動機ハンドでの接着剤の供給を可能にす
る。 【解決手段】 ロボット1の右アーム2Aで部品5を、
左アーム2Bで接着剤が封入された容器7を供給する。
部品の組立に際し、部品組立前に組み立て場所へ接着剤
容器7を左アーム2Bで移載し、その上に右アーム2A
で組み立て部品5を持ってきて、接着剤容器7の上に載
せる。このままだと、接着剤が出てこないので、右アー
ム2Aで組み立て部品5を接着剤容器7を介して本体側
部品9に押しつける。これにより、接着剤容器は圧砕し
て破壊し、接着剤が組み立て部品5と本体側部品9の接
触面に染み渡りこれにより部品組立が実施される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、組立用接着剤の供
給方法、より詳細には、機械部品等の組立作業に用いら
れる液状の接着剤供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からこの種の接着剤供給方法として
は、パイプ状のノズルを持つディスペンサや、2液性の
接着剤を決まった割合で混合し、一定量の接着剤を供給
する方法(特開平6−328026号公報)等がある。
また、両面テープのように、粘着部の両面に離型シート
を有し、組立の際に、この離型シートをはがして使用す
る方法もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のデ
ィスペンサは接着剤排出先端がパイプ状のノズルになっ
ているため、使用時以外の液だれや、それに伴う無駄な
接着剤が多いこと(組立に使用する以外に使われている
量が多い)、接着領域が広いときなどに時間がかかるこ
と、また、接着剤供給を自動機で行った場合、固体であ
る部品を組み立てるハンドの他に液体である接着剤をあ
つかうディスペンサ用ハンドという特殊ハンドを設けな
ければならず、装置の汎用化が狭められる。また、接着
剤供給装置(ディスペンサ装置)を自動組立機のそばに
置いて、把持した組立部品を接着剤供給装置へもってい
き、部品に接着剤を付けることもできる(特開平6−3
28026号公報の場合)が、接着剤工程分の装置が必
要になるので、設備投資の面で負担が大きい。また、両
面テープのような離型シートで覆われた接着剤の場合、
組立時に離型シートを剥がす手間がかかり、自動化が大
変である。また、剥がす時間がタクトタイムの短縮化の
ネックとなる欠点がある。
【0004】本発明は、上述の問題点を解消し、自動化
等にも対応可能で、かつ、液体である接着剤を固体であ
る機械部品と同様に扱える接着剤の供給方法を提供する
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、機械
部品等の組立作業に用いられる組立用接着剤において、
液体状の接着剤を小さな容器に封入し、組立する部品間
にその容器を置き、該部品間で破砕することによって、
接着剤の供給を行うこと、請求項2の発明は、前記小さ
な容器の形状を球状としたこと、請求項3の発明は、前
記接着剤を2液性樹脂接着剤(主剤と硬化剤)とし、各
剤毎に容器に封入し、各容器を混合した上で、組み立て
る部品間に供給すること、請求項4の発明は、前記小さ
な容器に接着剤を封入する際、鉄粉を含めて混入するこ
と、請求項5の発明は、前記小さな容器を網状の筒に入
れて、組立の際に網を利用して容器を破壊すること、請
求項6の発明は、前記小さな容器を帯状のテープ上に設
けたこと、請求項7の発明は、前記液体状の接着剤をチ
ューブに封入し、そのチューブを組立する部品間に供給
し、封入切断すること、請求項8の発明は、液体状の接
着剤をスポンジ状のブロックに含浸させ、そのブロック
を組立する部品間に供給(設置)することで、接着剤の
供給を行うこと、請求項9の発明は、2液性樹脂接着剤
(主剤と硬化剤)の接着剤をそれぞれフィルム状の袋に
封入し、組立する部品毎に2液性の接着剤を振り分けて
予め部品に貼り付けて供給すること、請求項10の発明
は、前記接着剤を封入する際、接着層の厚さ分の直径を
持つ球(ギャップ剤)も含めて封入すること、請求項1
1の発明は、袋等の容器を破裂させて接着剤を供給する
場合、接着剤の破裂する方向を規制できるようにキズや
溝の加工を施すこと、を特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、液体状の接着剤を固体
の容器等に封入(含浸)して供給し、部品間等でこの容
器を圧砕して容器内の接着剤を流出させて両部品を接合
させるようにし、もって、部品を把持する自動機ハンド
で接着剤の供給を可能にしたものである。
【0007】(請求項1の発明)図1は、本発明の概要
を説明するための構成図で、図中、1は組立用自動ロボ
ット、2Aは該ロボット1の右アーム(組立用部品の移
載)、2Bは左アーム(接着剤容器の移載)、3Aは組
立部品把持ハンド、3Bは接着剤容器把持(吸引)ハン
ド、4は組立部品供給台、5は組立部品、6は接着剤容
器供給台、7は接着剤が封入された容器、8は組立作業
台、9は組立部品(本体側)で、図示のように、ロボッ
ト1の双腕アームの右アーム2Aで部品5を把持し組立
作業を実施する。その際に、左アーム2Bで接着剤が封
入された容器7を供給する必要がある。接着剤の封入さ
れた容器7は、予めパレット状のテーブルにマトリック
ス状に配置されて供給されている。その容器7は、組立
部品の大きさや接着面積に対応した大きさとなってお
り、また、左アーム2Bでの供給がスムーズになるよう
に把持し易い(吸引し易い)形状となっている。部品の
組立に際し、部品組立前に組み立て場所へ接着剤容器7
を左アーム2Bで移載し、その上に右アーム2Aで組み
立て部品5を持ってきて、接着剤容器7上に載せる。こ
のままだと、接着剤が出てこないので、右アーム2Aで
組み立て部品5を接着剤容器7を介して本体側組立部品
9に押しつける。これにより、接着剤容器は圧砕して破
壊し、接着剤が組み立て部品5と本体側組立部品9の接
触面に染み渡り、これにより部品5と9の組立が実施さ
れる。
【0008】図2は、上記組立工程を示す図で、図2
(A)は、組立作業台上の組立部品(本体側)9を示
し、この本体側組立部品9上の接着部位置に左アームで
移載された接着剤容器7が載せられる(図2(B))。
次いで、右アームの組立部品5が組み付け位置上方に来
る(図2(C))。その後、上側から部品5の押しつけ
がはじまり(図2(D))、接着剤容器5が膨れて(図
2(E))、やがて破壊し、中に入っている接着剤10
が部品間に行き渡る(図2(F))。斯様にして、組立
部品5を本体側組立部品9に接合した後、所定の位置
(突き当て基準等)に組立てられた部品を持ってきて組
立作業を終了する。
【0009】(請求項2の発明)図1は、接着剤容器を
把持し、吸引して移載する例を示したが、それ以外に、
接着部に接着剤容器供給する手段として、重力を利用
し、個々の接着剤容器を転がして接着部に供給する方法
もある。この場合、接着剤容器の形状を球若しくは円筒
状とし、接着剤容器を設置する場所には窪み若しくは突
き当て部を設ける必要がある。複数個把持又は吸引して
左アームから供給された接着剤容器は窪み若しくは突き
当て部のある本体側組立部品へ載せられる。その後、本
体側組立部品を傾けたり、微小振動を与えることで窪み
若しくは突き当て部に接着容器を持ってくる。余った接
着剤容器は回収され、再び利用できる。その後の組立の
仕方は前述の通り容器を組立部品と本体側組立部品の圧
砕により破壊し、接合部に接着剤を供給する。
【0010】図3は、上述のごとき接着剤容器の例を示
す図(図は断面が見えるように示してある)で、図中、
10は接着剤、11は該接着剤が封入されている接着剤
容器で、図3(A)に球形状接着剤容器、図3(B)に
円筒形状接着剤容器を示す。
【0011】図4は、前述のごとき球形又は円筒形接着
剤容器11を使用した場合の接着工程を示す図で、本体
側組体部品9の接着部付近には、窪み9a又は突き当て
部が設けられており、この接着部付近に接着剤容器11
が移載され(図4(A))、組立部品本体9を振動させ
て窪み9aに接着容器11を入れる。余った接着剤容器
は回収する(図4(B))。接着剤容器11の上に組立
部品5を移載し、該組立部品5を押しつけて接着剤容器
11を破砕する(図4(C))。すると、接着剤10が
流出して接着面に浸透する(図4(D))。
【0012】(請求項3の発明)2液性(主剤と硬化剤
の接着剤)が必要な場合、これら2液を混ぜた後に接着
剤容器に入れると硬化するので、混ぜる前の液剤を個々
の容器に封入し、その容器を望ましい混合比で混ぜ、そ
れを部品間に供給し、破砕することで2液性の接着剤の
供給も可能となる。混合比を変える方法として、容器の
大きさをその比率にする方法と、同じ容器の大きさと
し、その数を比率とする方法がある。
【0013】図5は、上述のごとき2液性の接着剤が必
要な場合の接着剤容器の例を示す図で、図中、10Aと
10Bは異なる接着剤(主剤と硬化剤)で、同図は、同
じ大きさの容器11に、接着剤10Aと接着剤10Bを
同数封入した場合(1:1の混合割合)の例を示す。
【0014】(請求項4の発明)小さな容器に鉄粉も含
めて封入することで、磁力による接着剤位置の制御も可
能となる。例えば、接着部(部品と本体部品の接触部)
以外にはみ出した接着剤容器を電磁石や永久磁石で回収
することや、本体部品側に窪み等設けなくても電磁石や
永久磁石を利用することで、任意の位置にもってくるこ
とができる。また、この場合、接着剤容器の形状を球形
等にした場合は、転がることで移動し、また、容器自身
が弾性体である場合には変形して滑って移動する。
【0015】図6は、上述のごとく、磁力によって接着
剤位置を制御する場合の例を示す図で、この場合、接着
剤容器11内には鉄粉も含めて接着剤が封入されてお
り、図6(A)に示すように、該接着剤容器11が組立
部品本体9の上にバラバラに(接着位置を離れて)供給
されている。ここで、図6(B)に示すように、組立部
品本体9の下側に磁石13を持ってくると、接着剤容器
11は、この磁石13の近傍(接着位置付近)に集めら
れ、この上に、組立部品5を載せて押圧することで、
(図6(C))組立部品5を組立部品本体9に接着する
ことができる(図6(D))。
【0016】(請求項5の発明)接着剤容器をバラバラ
のままで使用するのではなく網状の筒に入れて使用す
る。これは、組立部品と本体部品とを押しつけて圧砕し
て、接着剤を出すのではなく、網状の筒を利用するもの
である。網状の筒を引っ張ることにより網目が接着剤容
器に食い込み、更に引っ張ることで、網目や周辺の接着
剤容器に押されて接着剤が出始める。接着剤容器をでた
接着剤は網を通り抜けて外側(接着面)に出る。その
後、この網を取り除いても良いし、また、網ごと組み付
けできるように本体部品や組立部品に逃げを設けておい
ても良い。
【0017】図7は、上述のごとく接着剤容器を網状の
筒に入れて使用する場合の実施例を説明する工程図で、
網状の筒14の中に接着剤容器11を入れ、組立部品9
の上に持ってくる(図7(A))。その後、網14を引
っ張ることで、中の容器11に力を加え、変形させる
(図7(B))。すると、容器11が破壊し、容器11
内の接着剤10が網14よりしみ出し、部品本体9の上
につく(図7(C))。次いで、網14を引き抜くこと
で、組立部品9の上に、接着剤10が供給されたことに
なる(図7(D))。
【0018】(請求項6の発明)接着剤容器をバラバラ
のまま使用するのではなく、帯状のテープ上に設けて使
用する。これは、部品と本体とを押しつけて圧砕して、
接着剤を出すのではなく、テープ上の接着剤容器を本体
部品に押しつけて圧砕するのである。また、その際、接
着剤が硬化するまで、テープで部品位置を保持するのに
も役立つ。
【0019】図8は、上述のごとく接着剤容器を帯状の
テープ上に設けて使用する場合の例を示す図で、図8
(A)は、接着剤容器11が設けられたテープ15を示
す図で、図8(B)に、その一部(図8(A)のB部)
を拡大して示す。図8(C)は、上述のごとき接着剤容
器11が設けられたテープ15で多層部品16を巻いた
状態を示し、図8(D)は、テープ15をきつくして接
着剤容器11を破壊し、接着剤10を周辺に浸透させた
状態を示す。
【0020】(請求項7の発明)接着剤容器をバラバラ
で扱うのではなく、チューブ状とし、その使用量に応じ
てチューブの長さを調節して使用する。この場合、チュ
ーブの中に接着剤が封入され、接着部の長さ(接着剤の
使用量)に応じてチューブの長さを決定する。チューブ
の長さが決まると、まず、ロールされているチューブを
回転させ、指定の長さ分、組立部品と本体側部品との間
に送る。その後、その終端部を密封処置を施し(例えば
ヒーターにて溶かして密封し)、切断する。それから
は、今までと同様に組立部品と本体側部品とで接着剤の
封入されたチューブを圧砕し、接着剤を部品間に供給す
る。
【0021】図9は、上述のごとき接着剤容器をチュー
ブ状とした場合の例を示す図で、図9(A)において、
17は内部に接着剤が封入されたチューブで、該チュー
ブ17は、その一部(B部)を図9(B)に拡大して示
すように、その内部に接着剤10が封入されている。
【0022】図10は、図9に示したチューブを所望の
長さの接着剤封入容器に形成するための図で、図中、1
8はヒータ、19はカッターで、まず、チューブ容器の
長さが決まると、ロールされているチューブを、指定の
長さ分、組立部品本体と組立部品の間に送る(図10
(A))。その後、ヒータ18にて溶かして端末部に密
封処置を施し(図10(B))、切断し(図10
(C))、処理を完了する(図10(D))。
【0023】図11は、上述のごときチューブ状接着剤
容器を使用して部品を接着する場合の例を示す図で、図
10(a)は上面図(ただし、組立部品5を省略して示
す)、図10(B)は側面図で、図A1,B1は組立部品
5と9の間にチューブ状接着剤容器17を配設した状態
を示し、図A2,B2は、組立部品5,9を押しつけてチ
ューブ17を破壊し、内部の接着剤10を部品間に染み
出した状態を示す。
【0024】(請求項8の発明)接着剤容器をスポンジ
状のブロックとし、それに接着剤を含浸させてブロック
ごと供給する。これは、予め、本体側部品(あるいは、
組立部品側)にブロックが組み込まれるスペースを形成
させ、そこにブロックを組み込む。ブロックには、前工
程で接着剤を含浸させてあるので、普通の組立部品と同
様に扱うことができる(接着剤の塗布や、接着作業を組
み立て時に考慮する必要がない)。ただ、今までの密閉
された容器と異なり、スポンジでは外気に触れて接着剤
が硬化するかもしれないが、紫外線硬化型の接着剤を使
用したり、スポンジブロック組立の直前で接着剤を含浸
させることで十分対処できる。
【0025】図12は、請求項8の発明の実施例を説明
するための図で、同図は、スポンジにレンズブロックを
組み込み、位置調整しながらの接着固定の場合の例であ
る。まず、図12(A)に示すように、接着剤を含浸し
たスポンジ状のブロック20に光学レンズ等からなる位
置調整部品21を組み込み、図12(B)に示すよう
に、本体側部品9(或いは、部品側)に設けられている
ブロックスペース9bに組み込み、スポンジの中で光軸
等の位置調整を行って、接着固定する。
【0026】(請求項9の発明)2液性接着剤で、それ
ぞれをフィルム状の袋に封入し、それらをそれぞれ組立
する部品に貼り付けて供給する。組立時に部品側に張ら
れた接着剤液Aと本体側に貼られた接着剤液Bとを重ね
合わせ、その後、押しつけによる圧力をかけることで、
双方の袋が破裂し、この破裂によって瞬時にA液とB液
の混合が始まり、硬化が進む。
【0027】図13は、請求項9の発明の実施例を説明
するための接着工程図で、まず、図13(A)に示すよ
うに、例えば、部品9に接着剤10A(A液)が入った
容器(袋)を貼り付け、部品5に接着剤10B(B液)
が入った容器(袋)11を貼り付ける。次いで、図13
(B)に示すように、部品5及び9に接着剤容器11を
対向させて組立位置にし、図13(C)に示すように、
これら部品5及び9を接着剤容器を介在させて重ね合
せ、次いで、組立部品5,9を押して接着剤10A,1
0Bを容器11より流出させる。容器外に流出された接
着剤10A,10Bは、容器破裂の勢いで瞬時に混合
し、接着剤の硬化が始まり、部品5と9を結合する(図
13(D))。
【0028】(請求項10の発明)接着剤の中に接着層
の厚さを制御(規制)するギャップ剤を封入する。これ
により、部品同志で押され引き延ばされた接着剤はギャ
ップ剤の直径以下に薄くなることは無く、いつも一定厚
さの接着層が保たれる。
【0029】図14は、請求項10の発明における接着
剤容器の一例(球状容器の場合の例)を示す図で、図
中、10は接着剤、11は接着剤容器、22は本発明に
よって付加されたギャップ剤で、本発明においては、接
着剤容器11の中に、接着剤10と共に、接着層の厚さ
を制御するためのギャップ22が設けられている。
【0030】図15は、図14に示したギャップ剤混入
接着剤を使用した場合の接着工程の一例を説明するため
の図で、図15(A)に示すように、組立部品9と5の
間に、図14に示したようなギャップ剤22が入った接
着剤容器11を入れ、次いで、図15(B)に示すよう
に、組立部品5,9同志を押しつけて、接着剤容器11
を圧砕する。圧砕された接着剤容器11から接着剤10
とギャップ剤22が流出し、部品間の接着面に行き渡る
が、その際、組立部品5と9の間の間隙(接着層の厚
さ)は、ギャップ剤22の直径δによって規制され、一
定層の厚さとなる(図15(C))。
【0031】(請求項11の発明)接着剤容器を破裂さ
れる際、接着剤の広がる方向を規制するために、接着剤
容器の袋(チューブやフィルム状の袋)の表面にキズや
溝等の加工を施すことで破裂する所(接着剤が出てくる
ところ)を規制できる。
【0032】図16は、請求項11の発明の一実施例を
説明するための図(組立部品5を省略して示してある)
で、チューブ状或いはフィルム状の袋状接着剤容器11
の場合、該容器11の表面のキズや溝11a等の加工を
施こすと(図示例の場合、図16(A)に示すによう
に、キズ11aは、部品の中央で接着剤が噴出するよう
に設けられている)、前述と同様にして、部品向志で接
着剤容器を押しつぶした時、図16(B)に示すよう
に、接着剤10は中央部から広がる。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明によると、機械部品等の
組立作業に用いられる組立用接着剤において、液体状の
接着剤を小さな容器に封入し、組立する部品間にその容
器ごと置く接着剤供給方法によって、液体状の接着剤を
固体の部品と同様に扱うことができ、供給用の装置が不
要となる。これにより自動化設備の投資採算性の向上が
期待できる。また、従来のように接着剤の無駄使い(組
立以外での消費)も無くなり、コスト削減に効果があ
る。
【0034】請求項2の発明によると、請求項1の発明
において、前記小さな容器の形状を球状や円筒状として
接着剤を供給することによって、重力を利用して個々の
容器を回転させ、ハンドの届かない隙間の狭い領域にも
接着剤容器の供給ができる。これにより、接着できる対
象範囲が広がり、汎用装置への展開も可能となる。
【0035】請求項3の発明によると、請求項1の発明
において、前記接着剤を2液性樹脂接着剤(主剤と硬化
剤)とし、各剤毎に容器に封入し、各容器を混合した上
で、組み立てする部品間に供給することによって、従来
のように混ぜ合わせ作業がオンライン(混ぜ合わせると
すぐ硬化が始まるので前もっての作業はできない=オン
ラインでの作業となる)に限定されなくなるので、使用
時の自由度(使いやすさが広がり使いやすくなる。
【0036】請求項4の発明によると、請求項1の発明
において、接着剤容器に鉄粉を混ぜることで、容器の動
きを磁石(永久磁石、電磁石)でコントロールでき、必
要量以上の接着剤容器の回収や、任意の位置への接着剤
供給を可能にできる。これにより、接着剤使用量の効率
化や、様々な部品組立にも利用でき、組立対象(接着対
象)が広がり組立装置の汎用化が図られる。
【0037】請求項5の発明によると、請求項1の発明
において、接着剤容器を網状の筒に入れて封入し、組立
の規に網を利用して容器を破壊することで、組立部品に
余計な力を加えなくても接着剤容器を破壊でき、接着剤
の供給ができる。特に、デリケートな部品(高精度部
品、光学部品等)の際に、効果がある。また、接着剤容
器の供給も網状の筒で供給できるのでロールタイプの部
品供給が使用でき、より自動化に適した構成となる。
【0038】請求項6の発明によると、請求項1の発明
において、接着剤容器をテープ上に設けることで、テー
プ自身の締結力と接着剤の接着力が加味し、多層組み付
け等に効果がある。また、接着剤が硬化しなくても、テ
ープの締結力が働いているので、すぐ次工程の作業に移
れ、タクトタイムの短縮化に効果がある。
【0039】請求項7の発明によると、請求項1の発明
において、接着剤容器をチューブ形状としたので、その
長さによって、接着剤の量を自由に調整でき様々な部品
に対応でき、これより、組立装置の汎用化が図られる。
【0040】請求項8の発明によると、液体状の接着剤
をスポンジ状のブロックに含浸させ、そのブロックを組
立する部品間に移載(設置)して接着剤の供給をするこ
とで、接着部の自由度が高く、調整組立に適した接着構
造を提供できる。
【0041】請求項9の発明によると、2液性接着剤を
フィルム状の袋に入れ、各部品に張り付けて供給するこ
とで、接着面積の大きな板もの等の組み付けに適してい
る。また、予め各部品に袋が貼り付いているので、重力
の影響を考慮する必要が無く(壁に部品を付けたり、天
井に付ける場合、接着剤がたれたり、落ちないような工
夫が必要)、広範囲な組立に応用できる。
【0042】請求項10の発明によると、接着剤の中に
接着層の厚さ分の直径を持つ球(ギャップ剤)を封入す
ることで、接着層の厚さが一定に保たれ、環境変化等に
よる接着層の伸び縮みの予測がし易く、組立部品の品質
が向上する。又、調整組立等で部品をスライドさせて位
置調整する場合、ギャップ剤がコロの役割も果すので、
スムーズな調整も可能となる。
【0043】請求項11の発明によると、接着剤容器の
表面上にキズや溝等の加工を施すことで、容器破裂時の
接着剤噴出方向が規制でき、複雑な部品形状にも対応で
きると共に、押しつけ力の軽減化による組立装置や作業
者の負担を減らす効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の概要を説明するための構成図であ
る。
【図2】 本発明の組立工程の一例を示す図である。
【図3】 本発明による接着剤容器の例を示す図であ
る。
【図4】 本発明による球形状又は円筒形状接着剤容器
を使用した場合の接着工程を示す図である。
【図5】 2液性の接着剤が必要な場合の接着剤容器の
例を示す図である。
【図6】 磁力によって接着剤位置を制御する場合の例
を示す図である。
【図7】 接着剤容器を網状の筒に入れて使用する場合
の例を説明する工程図である。
【図8】 接着剤容器を帯状のテープ上に設けて使用す
る場合の例を示す図である。
【図9】 接着剤容器をチューブ状とした場合の例を示
す図である。
【図10】 図9に示したチューブを所望の長さの接着
剤封入容器に形成する例を示す図である。
【図11】 チューブ状接着剤容器を使用して部品を接
着する場合の例を示す図である。
【図12】 スポンジのブロックに接着剤を含浸させて
接着する場合の例を示すための図である。
【図13】 2液を用いて接着する場合の例を説明する
ための接着工程図である。
【図14】 ギャップ剤混入接着剤容器の一例(球状容
器の場合の例)を示す図である。
【図15】 ギャップ剤混入接着剤を使用した場合の接
着工程の一例を説明するための図である。
【図16】 接着剤の流出方向を規制した場合の実施例
を説明するための図である。
【符号の説明】
1…ロボット、2A,2B…ロボットアーム、3A,3
B…把持ハンド、4…組立部品供給台、5…組立部品、
6…接着剤容器供給台、7…接着剤容器、8…組立作業
台、9…本体側組立部品、10,10A,10B…接着
剤、11…接着剤容器、13…磁石、14…網、15…
テープ、16…多層部品、17…チューブ、18…ヒー
タ、19…カッター、20…スポンジ、21…位置調整
部品、22…ギャップ剤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武藤 敏之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 坂木 泰三 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械部品等の組立作業に用いられる組立
    用接着剤の供給方法において、液体状の接着剤を小さな
    容器に封入し、組立する部品間に該容器を置き、該部品
    で前記容器を破砕することによって、該部品間に接着剤
    の供給を行うことを特徴とする組立用接着剤の供給方
    法。
  2. 【請求項2】 前記小さな容器の形状が球状又は円筒状
    であることを特徴とする請求項1記載の組立用接着剤の
    供給方法。
  3. 【請求項3】 前記接着剤を2液性樹脂接着剤(主剤と
    硬化剤)とし、各剤毎に容器に封入し、各容器を混合し
    た上で、組み立てする部品間に供給し、破砕することを
    特徴とする請求項1記載の組立用接着剤の供給方法。
  4. 【請求項4】 前記小さな容器に接着剤を封入する際、
    鉄粉も含めて混入することを特徴とする請求項1記載の
    組立用接着剤の供給方法。
  5. 【請求項5】 前記小さな容器を網状の筒に入れ、組立
    の際に該網を利用して前記容器を破壊することを特徴と
    する請求項1記載の組立用接着剤の供給方法。
  6. 【請求項6】 前記小さな容器が帯状のテープ上に設け
    てあることを特徴とする請求項1記載の組立用接着剤の
    供給方法。
  7. 【請求項7】 前記液体状の接着剤をチューブ内に封入
    し、該チューブを組立する部品間にて密封切断し、該部
    品間で密封切断した容器を破砕することによって、該部
    品間に接着剤の供給をすることを特徴とする請求項1記
    載の組立用接着剤の供給方法。
  8. 【請求項8】 機械部品等の組立作業に用いられる組立
    用接着剤の供給方法において、液体状の接着剤をスポン
    ジ状のブロックに含浸させ、該ブロックを組立する部品
    間に配置することで、接着剤の供給をすることを特徴と
    する組立用接着剤の供給方法。
  9. 【請求項9】 機械部品等の組立作業に用いられる組立
    用接着剤の供給方法において、2液性樹脂接着剤(主剤
    と硬化剤)の接着剤をそれぞれフィルム状別の袋に封入
    し、組立する部品毎に前記2液性の接着剤の袋を振り分
    け、かつ、それぞれの部品に張り付け、部品間で両接着
    剤の容器を破砕することによって該部品間に2液性の接
    着剤を供給することを特徴とする組立用接着剤の供給方
    法。
  10. 【請求項10】 前記接着剤を封入する際、接着層の厚
    さ分の直径を持つギャップ剤を含めて封入することを特
    徴とする請求項1記載の組立用接着剤の供給方法。
  11. 【請求項11】 前記液体状の接着剤を入れたチューブ
    又は袋の容器に、キズや溝等が施してあることを特徴と
    する請求項7又は9記載の組立用接着剤の供給方法。
JP4744397A 1997-02-14 1997-02-14 組立用接着剤の供給方法 Pending JPH10225654A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102147528A (zh) * 2010-02-05 2011-08-10 富士施乐株式会社 光扫描装置、中间部件以及图像形成装置
CN112076947A (zh) * 2020-08-31 2020-12-15 博众精工科技股份有限公司 一种粘接组装设备

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